JP2017525178A - Lte用のサービス品質アーキテクチャを改善する装置及び方法 - Google Patents

Lte用のサービス品質アーキテクチャを改善する装置及び方法 Download PDF

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Abstract

セルラーネットワークにおいてパケットを送信するために配置されたユーザ機器(UE)の複数の実施形態が、本明細書に開示される。UEは、第1のパケット分類情報を有する第1のパケット、及び第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを生成し得る。第1のパケット分類情報は、第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けされ得る。UEは、パケットフィルタを用いて、第1のパケット分類情報に基づき、第1のパケットを送信するために、トラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定し得る。更に、UEは、第2のパケット分類情報に基づき、第2のパケットを送信するために、複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定し得る。続いて、UEは、第1のパケットを第1のトラフィックフローに送信し、第2のパケットを第2のトラフィックフローに送信する。

Description

[優先権の主張] 本願は、2014年6月30日に出願された米国仮特許出願第62/019,308号の優先権の利益を主張し、その全体の参照により本明細書に組み込まれる。
複数の実施形態は無線通信に関する。いくつかの実施形態は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、ロングタームエボリューション(LTE)、及びLTEアドバンスト(LTE−A)の標準規格に従って動作するよう構成された複数のネットワークを含む、セルラー通信ネットワークに関する。いくつかの実施形態は、サービス品質(QoS)処理を改善することに関する。
いくつかの例において、複数のアプリケーションが1つのユーザ機器(UE)で同時に動作していることがあり得、各アプリケーションは異なるQoS要件を有する。例えば、UEは音声通話を行い得るが、同時にウェブページの閲覧又はファイルのダウンロードを行い得る。音声通話は、遅延及び遅延ジッタに関して、ウェブ閲覧又はファイルダウンロードよりも厳しいQoS要件を有し得る。複数のQoS要件をサポートすべく、複数の異なるベアラがLTEの進化型パケットシステム(EPS)内に設定され、それぞれは1つのQoSに関連付けられる。ベアラは、EPSベアラとして一般に知られている。
いくつかの実施形態による3GPPネットワークの機能図である。
いくつかの実施形態によるユーザ機器(UE)の機能図である。
いくつかの実施形態による進化型ノードB(eNB)の機能図である。
いくつかの実施形態に従って、3GPPネットワークにおけるEPSベアラサービスの階層化アーキテクチャについてのシナリオの一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、EPSベアラサービスの階層化アーキテクチャにおける、アップリンク及びダウンリンクのトラフィックフローテンプレート(TFT)の使用法についてのシナリオの一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、TFTにおけるパケットフィルタの単純化した例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、パケットフィルタを用いてトラフィックフローを決定する方法のオペレーションを図示する。
いくつかの実施形態に従って、アップリンク送信におけるプロトコルスタック及びパケットフィルタの機能性の一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、アプリケーションにより提供される情報を用いてトラフィックフローを決定するパケットフィルタについてのシナリオの一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、パケット分類エンティティの一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、パケット再分類エンティティの一例を図示する。
いくつかの実施形態に従って、eNB及びサービングゲートウェイにおけるパケットフィルタ実装を図示する。
いくつかの実施形態に従って、セルラー通信のQoSアーキテクチャを改善する方法のオペレーションを図示する。
いくつかの実施形態に従って、セルラー通信のQoSアーキテクチャを改善する方法のオペレーションを図示する。
以下の説明及び複数の図面は、複数の具体的な実施形態を十分に図示し、当業者がそれらを実施するのを可能にする。他の実施形態が、構造的変更、論理的変更、電気的変更、プロセス変更、及び他の変更を組み込んでもよい。いくつかの実施形態の複数の部分及び特徴が、他の実施形態の複数の部分及び特徴に含まれてよく、又はそれらで代用されてもよい。特許請求の範囲に記載された複数の実施形態は、特許請求の範囲の利用可能な全ての均等物を包含する。
既存のLTEアーキテクチャを用いたQoS改善が、ここで論じられる。概要として、図1〜図3は、例示的な3GPPネットワーク、UE、及びeNBの機能図をそれぞれ図示する。更に、図4〜図5は、LTEネットワークにおけるトラフィックフローテンプレート(TFT)及びパケットフィルタの現在の使用法、並びにEPSベアラ及びプロトコルスタックに対するその関係についての例示的な概要を提供する。図6〜図14は、パケットフィルタを用いてQoS処理を改善させる技術を説明する。
いくつかの実施形態に従って、QoSは、(1)パケットフィルタを改善することで(例えば、図6〜図9に説明されるように)、(2)QoSパラメータをパケットフィルタに関連付けることで(例えば、図10〜図11に説明されるように)、(3)パケットフィルタの使用法を他のノードに拡張することで(例えば、図12に説明されるように)改善し得る。更に、それぞれの改善は、個別に適用される又は共に組み合わせられて、QoS処理を改善し得る。
図1は、いくつかの実施形態による3GPPネットワークの機能図である。ネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)100(例えば、図示されるように、E−UTRAN、つまり進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク)、及びコアネットワーク120(例えば、進化型パケットコア(EPC)として示される)を備え、これらはS1インタフェース115を介して共に連結される。利便さと簡潔さのために、コアネットワーク120及びRAN100の一部のみが示される。
コアネットワーク120は、モビリティ管理エンティティ(MME)122、サービングゲートウェイ(サービングGW)124、及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)126を含む。RAN100は、ユーザ機器(UE)102と通信するための進化型ノードB(eNB)104(基地局として運用され得る)を含む。eNB104は、マクロeNB、及びマイクロeNBなどの低電力(LP)eNBを含んでよい。
MME122は、機能の点で、従来のサービングGPRSサポートノード(SGSN)の制御プレーンに類似している。MME122は、ゲートウェイ選択、及びトラッキングエリアのリスト管理など、アクセスのモビリティ態様を管理する。サービングGW124は、RAN100に対するインタフェースを終端し、RAN100とコアネットワーク120との間で複数のデータパケットをルーティングする。更に、サービングGW124は、eNB間ハンドオーバー用のローカルモビリティアンカーポイントでもよく、3GPP間モビリティ用のアンカーを提供してもよい。他の複数の役割は、合法的傍受、課金、何らかのポリシー施行を含んでよい。サービングGW124及びMME122は、1つの物理ノード又は別個の複数の物理ノードに実装されてよい。PDN−GW126は、パケットデータネットワーク(PDN)に対するSGiインタフェースを終端する。PDN−GW126は、コアネットワーク120と外部PDNとの間で複数のデータパケットをルーティングし、ポリシー施行及び課金データ収集の重要なノードであり得る。PDN−GW126は、非LTEアクセスを伴ったモビリティ用のアンカーポイントを提供してもよい。外部PDNは、任意の種類のIPネットワーク及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインであり得る。PDN−GW126及びサービングGW124は、1つの物理ノード又は別個の複数の物理ノードに実装されてよい。
eNB104(マクロ及びマイクロ)は無線インタフェースプロトコルを終端し、UE102にとって最初の接触点であってよい。いくつかの実施形態において、eNB104は、RAN100用の様々な論理的機能を実行してよく、その中には、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクの動的無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などのRNC(無線ネットワークコントローラ)機能が含まれる。複数の実施形態に従って、UE102は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信技術によるマルチキャリア通信チャネルを通じて、直交周波数分割多重方式(OFDM)の通信信号をeNB104と通信するよう構成されてよい。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含んでよい。
S1インタフェース115は、RAN100とコアネットワーク120とを区別するインタフェースである。S1インタフェース115は、2つの部分、つまりS1−U及びS1−MMEに分割される。S1−Uは、eNB104とサービングGW124との間でデータトラフィックを搬送し、S1−MMEは、eNB104とMME122との間のシグナリングインタフェースである。X2インタフェースは、複数のeNB104間のインタフェースである。X2インタフェースは、2つの部分、つまりX2−C及びX2−Uを含む。X2−Cは、複数のeNB104間の制御プレーンインタフェースであり、X2−Uは、複数のeNB104間のユーザプレーンインタフェースである。
セルラーネットワークにおいて、低電力(LP)セルは通常、屋外の信号が十分に届かない屋内エリアまでサービスエリアを拡張する、又は、電話使用量が非常に集中する鉄道駅などのエリアにネットワーク能力を追加するのに用いられる。本明細書で用いられるとき、「LP−eNB」という用語は、フェムトセル、ピコセル、又はマイクロセルなど、より狭いセル(マクロセルより狭い)を実装するのに適した任意の比較的低電力のeNBを意味する。フェムトセルeNBは通常、モバイルネットワーク事業者によって、その住宅用顧客又は企業用顧客に提供される。フェムトセルは通常、住宅用ゲートウェイ又はそれより小さいサイズであり、概してユーザのブロードバンドラインに接続される。一旦接続されると、フェムトセルは、モバイル事業者のモバイルネットワークに接続し、住宅用フェムトセルでは典型的に30〜50メートルの範囲に追加のサービスエリアを提供する。したがって、LP−eNBは、PDN−GW126を介して連結されているので、フェムトセルeNBであるかもしれない。同様に、ピコセルは、建物内(オフィス、ショッピングモール、鉄道駅など)又はつい最近では飛行機内などの狭い範囲を通常カバーする無線通信システムである。ピコセルeNBは概して、X2リンクを介してマクロeNBなどの別のeNBに、その基地局コントローラ(BSC)機能により接続し得る。したがって、LP−eNBは、X2インタフェースを介してマクロeNBに連結されるので、ピコセルeNBを使用して実装されてよい。ピコセルeNB又は他のLP−eNBが、マクロeNBのいくつか又は全ての機能を組み込んでよい。場合によっては、これは、アクセスポイント基地局又は企業向けフェムトセルと呼ばれ得る。
いくつかの実施形態において、ダウンリンクリソースグリッドが、eNB104からUE102へのダウンリンク送信に用いられてよく、UE102からeNB104へのアップリンク送信が同様の技術を利用してよい。グリッドは時間−周波数グリッドであってよく、これはリソースグリッド又は時間−周波数リソースグリッドと呼ばれるが、各スロットのダウンリンクにおける物理リソースである。そのような時間−周波数のプレーン表現がOFDMシステムでは一般的であり、これにより、無線リソースの割り当てが直観的に行える。リソースグリッドの各列及び各行は、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアにそれぞれ対応する。時間ドメインにおけるリソースグリッドの継続期間は、無線フレームの1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小の時間−周波数単位は、リソースエレメントとして示される。各リソースグリッドは複数のリソースブロックを有し、これにより、特定の物理チャネルのリソースエレメントへのマッピングが説明される。各リソースブロックは、周波数ドメインのリソースエレメントの集合を含み、現在割り当てられ得る最小量のリソースを表し得る。そのようなリソースブロックを用いて伝達される、いくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。本開示に関しては、これらの物理ダウンリンクチャネルのうち2つが、物理ダウンリンク共有チャネル及び物理ダウンリンク制御チャネルである。
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE102に搬送する。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関連した伝送形式及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、アップリンク共有チャネルに関連した、伝送形式、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報に関しても、UE102に通知する。通常、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE102に割り当てる)が、UE102からeNB104にフィードバックされたチャネル品質情報に基づき、eNB104において実行され、その後、ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE102用に用いられる(UE102に割り当てられる)制御チャネル(PDCCH)でUE102に送信される。
PDCCHは制御チャネルエレメント(CCE)を用いて制御情報を伝える。複数のリソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素シンボルは最初に4つの組(quadruplet)に編成され、その後、レートマッチング用のサブブロックインターリーバを用いて並べ換えられる。各PDCCHは、これらのCCEのうち1つ又は複数を用いて送信され、各CCEは、リソースエレメントグループ(REG)として知られる4つの物理リソースエレメントを一組とした9組に対応する。4つの四位相変位変調(QPSK)シンボルが各REGにマッピングされる。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状況に応じて、1つ又は複数のCCEを用いて送信され得る。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベルL=1、2、4、又は8)を有するLTEにおいて規定される、4つ又はそれより多くの異なるPDCCHフォーマットが存在してよい。
図2は、いくつかの実施形態によるユーザ機器(UE)200の機能図である。図3は、いくつかの実施形態による進化型ノードB(eNB)300の機能図である。いくつかの実施形態において、eNB300は固定式の非モバイルデバイスであってよいことが留意されるべきである。UE200は、図1に図示されるようなUE102であってよく、eNB300は、図1に図示されるようなeNB104であってよい。UE200は、1つ又は複数のアンテナ201を用いて、eNB300、複数の他のeNB、複数の他のUE、又は複数の他のデバイスに信号を送信し、またそれらから信号を受信するための物理層回路202を含み得る。一方、eNB300は、1つ又は複数のアンテナ301を用いて、UE200、複数の他のeNB、複数の他のUE、又は複数の他のデバイスに信号を送信し、またそれらから信号を受信するための物理層回路302を含み得る。UE200は、無線媒体へのアクセスを制御するための媒体アクセス制御層(MAC)回路204を含んでもよい。一方、eNB300は、無線媒体へのアクセスを制御するための媒体アクセス制御層(MAC)回路304を含んでもよい。UE200は、本明細書で説明されるオペレーションを実行するよう配置された処理回路206及びメモリ208を含んでもよい。eNB300は、本明細書で説明されるオペレーションを実行するように配置された処理回路306及びメモリ308を含んでもよい。eNB300は、複数の他のeNB104(図1)、コアネットワーク120内の複数のコンポーネント(図1)、又は複数の他のネットワークコンポーネントを含む複数の他のコンポーネントとの通信を可能とし得る1つ又は複数のインタフェース310を含んでもよい。更に、インタフェース310は、図1に示されなくてよい、ネットワーク外の複数のコンポーネントを含む複数の他のコンポーネントとの通信を可能とし得る。インタフェース310は、有線、無線、又はそれらの組み合わせであってよい。
アンテナ201、301は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又は無線周波数(RF)信号の送信に適した複数の他のタイプのアンテナを含む、1つ又は複数の指向性又は無指向性のアンテナを含み得る。マルチ入力マルチ出力(MIMO)のいくつかの実施形態において、アンテナ201、301は、生じ得る空間ダイバーシティ及び異なるチャネル特性を活用すべく効果的に分離され得る。
いくつかの実施形態において、本明細書に説明されるモバイルデバイス又は他のデバイスは、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を有するラップトップ又は携帯型コンピュータ、ウェブタブレット、無線電話、スマートフォン、無線ヘッドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、デジタルカメラ、アクセスポイント、テレビ、医療機器(例えば、心拍モニタ、血圧モニタ、など)、又は情報を無線で受信及び/又は送信し得るウェアラブルデバイスを含む別のデバイスなど、携帯型無線通信デバイスの一部であってよい。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス又は他のデバイスは、3GPP標準規格に従って動作するよう構成されたUE又はeNBであり得る。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス又は他のデバイスは、IEEE802.11又は他のIEEE標準規格を含む他のプロトコル又は標準規格に従って動作するよう構成されてよい。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス又は他のデバイスは、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ、及び他のモバイルデバイス要素のうち1つ又は複数を含んでよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってよい。
UE200及びeNB300はそれぞれ、いくつかの別個の機能要素を有すると図示されるが、これらの機能要素のうち1つ又は複数が組み合わされてよく、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含む処理要素などのソフトウェア構成要素、及び/又は他のハードウェア要素の組み合わせによって実装されてよい。例えば、いくつかの要素は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、及び少なくとも本明細書に説明される機能を実行するための様々なハードウェア及び論理回路の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、機能要素は、1つ又は複数の処理要素上で動作する1つ又は複数の処理を指し得る。
複数の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうち1つ又はこれらの組み合わせに実装されてよい。複数の実施形態は、コンピュータ可読記憶デバイスに格納された複数の命令として実装されてもよく、複数の命令は、本明細書に説明される複数のオペレーションを実行すべく、少なくとも1つのプロセッサにより読み出され実行されてよい。コンピュータ可読記憶デバイスは、機械(例えば、コンピュータ)により読み取り可能な形態で情報を格納するための任意の非一時的メカニズムを含んでよい。例えば、コンピュータ可読記憶デバイスは、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、並びに他の記憶デバイス及び記憶媒体を含んでよい。いくつかの実施形態は、コンピュータ可読記憶デバイスに格納された複数の命令とともに構成され得る1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。
いくつかの実施形態において、UE200は、OFDMA通信技術に従って、マルチキャリア通信チャネルでOFDM通信信号を受信するよう構成されてよい。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含んでよい。いくつかのブロードバンドマルチキャリアの実施形態において、eNB300は、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)通信ネットワーク、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、又はロングタームエボリューション(LTE)通信ネットワークなどのブロードバンド無線アクセス(BWA)通信ネットワークの一部であってよいが、本開示の範囲はこの点に関して限定されない。これらのブロードバンドマルチキャリアの実施形態において、UE200及びeNB300は、OFDMA技術に従って通信するよう構成されてよい。
[QoSのためのLTEアーキテクチャ]
図4は、いくつかの実施形態による、3GPPネットワークのEPSベアラサービスの階層化アーキテクチャについてのシナリオ400の一例を図示する。前述されたように、図1は3GPPネットワークの機能図である。
いくつかの例において、UE102のアップリンク(UL)トラフィックフローテンプレート(TFT)が、トラフィックフロー又はサービスデータフロー(SDF)をアップリンク方向のEPSベアラ410にバインドする。複数のアップリンクパケットフィルタをUL−TFTに含めることで、複数のトラフィックフローが同じEPSベアラ410上に多重化され得る。
PDN−GW126のダウンリンク(DL)TFTが、トラフィックフローをダウンリンク方向のEPSベアラ410にバインドし得る。前述されたように、複数のダウンリンクパケットフィルタをDL−TFTに含めることで、複数のトラフィックフローが同じEPSベアラ410上に多重化され得る。
拡張型無線アクセスベアラ(E−RAB)420が、UE102とコアネットワーク120との間でEPSベアラのパケットを伝送し得る。E−RAB420が存在する場合、E−RAB420とEPSベアラ410との間に1対1のマッピングが存在し得る。
データ無線ベアラ430が、UE102とeNB104との間でEPSベアラ410のパケットを伝送し得る。データ無線ベアラ430が存在する場合、データ無線ベアラ430とEPSベアラ410との間に1対1のマッピング存在し得る。また、データ無線ベアラ430とE−RAB420との間に1対1のマッピングが存在し得る。
S1ベアラ440が、eNB104とサービングゲートウェイ(SGW)124との間でE−RAB420のパケットを伝送し得る。
S5/S8ベアラ450が、SGW124とPDN−GW126との間でEPSベアラ410のパケットを伝送し得る。
UE102は、アップリンクにおいて、トラフィックフローとデータ無線ベアラ430との間のバインドを作成すべく、アップリンクパケットフィルタとデータ無線ベアラ430との間のマッピングを格納し得る。
PDN−GW126は、ダウンリンクにおいて、トラフィックフローとS5/S8aベアラ450との間のバインドを作成すべく、ダウンリンクパケットフィルタとS5/S8aベアラ450との間のマッピングを格納し得る。
eNB104は、アップリンク及びダウンリンクの両方において、データ無線ベアラ430とS1ベアラ440との間のバインドを作成すべく、データ無線ベアラ430とS1ベアラ440との間の1対1のマッピングを格納し得る。
SGW124は、アップリンク及びダウンリンクの両方において、S1ベアラ440とS5/S8aベアラ450との間のバインドを作成すべく、S1ベアラ440とS5/S8aベアラ450との間の1対1のマッピングを格納し得る。
図5は、いくつかの実施形態による、EPSベアラサービスの階層化アーキテクチャにおける、アップリンクトラフィックフローテンプレート(UL−TFT)510及びダウンリンクトラフィックフローテンプレート(DL−TFT)520の使用法についてのシナリオ500の一例を図示する。UL−TFT510はアップリンク送信用のTFTであり、DL−TFT520はダウンリンク送信用のTFTである。前述されたように、図4は、EPSベアラサービスの階層化アーキテクチャの一例である。
現在の実装において、パケットデータネットワーク(PDN)接続がいくつかのEPSベアラからなる場合、各EPSベアラ(例えば、EPSベアラ410)(デフォルトのEPSベアラを除いて)はTFTと関連付けられ得る。任意選択で、デフォルトのEPSベアラはTFTと関連付けられてよい。
いくつかの例において、UE102がアップリンクユーザデータパケットを送信する場合、UE102は全てのUL−TFT(例えば、UL−TFT510)にわたってパケットフィルタを調べ、適合するかを調べ得る。例えば、各パケットフィルタはパケットフィルタ評価優先順位を有し得る。この例を続けると、UE102は、最も高い評価優先順位から開始して、複数のパケットフィルタを調べ得る。UE102が正しいUL−TFT(例えば、UL−TFT510)を一旦決定すると、UE102はユーザデータパケットをそれぞれの関連EPSベアラ(例えば、EPSベアラ410)にアップリンク送信のために提供し得る。
同様の処理が、PDN−GW126においてダウンリンク送信のために生じ、正しいDL−TFT(例えば、DL−TFT520)を決定し得る。
[LTEパケットフィルタ]
いくつかの実施形態に従って、現在のLTEパケットフィルタを改善してQoS処理を改善する技術が本明細書で説明される。前述されたように、EPSベアラ410は特定のQoSと関連付けられ得る。UL−TFT510及びDL−TFT520は、専用ベアラ(例えば、EPSベアラ410)、又はデフォルトのベアラに割り当てられ得る。更に、TFT(例えば、UL−TFT510、DL−TFT520)は、1つ又は複数のパケットフィルタを含み得る。
いくつかの例において、パケットフィルタは、パケットを検査し、パケット内の情報を1つ又は複数のフィルタコンテンツと比較し得る。比較に基づき、パケットフィルタは、パケットを特定のトラフィックフローに割り当て得る。
図6は、いくつかの実施形態に従って、TFTにおけるパケットフィルタの単純化した例を図示する。TFTは、図5で図示されたUL−TFT510又はDL−TFT520であり得る。
いくつかの例において、パケットフィルタ610が、複数のパケット620をパケットの特性に基づきフィルタリングし得る。例えば、第1の特性630(例えば、パケット分類情報)を有するパケットが縞模様を有し得、第2の特性640(例えば、パケット分類情報)を有するパケットが斜め交差模様を有し得る。
パケットの特性に基づき、第1の特性630を有するパケットが第1のトラフィックフロー650にルーティングされ、第2の特性640を有するパケットが第2のトラフィックフロー660にルーティングされることを、パケットフィルタは決定し得る。従って、パケットフィルタ610は、パケットを検査してパケットをフィルタコンテンツと比較し、それに応じてパケットをルーティングし得る。
図7は、いくつかの実施形態に従って、パケットフィルタを用いてトラフィックフローを決定する方法の運用を図示する。パケットフィルタは、図6に図示されるようなパケットフィルタ610であり得る。更に、図6の第1のトラフィックフロー650及び第2のトラフィックフロー660は、図7のトラフィックフローテンプレート(TFT)720の一部であり得る。
現在のLTE実装では、アップリンク送信オペレーション710において、UE102はパケットフィルタ610を用い、パケット特性(例えば、IPアドレス又はポート番号)に基づきパケットをフィルタリングし得る。代替的に、ダウンリンク送信オペレーション700において、PDN−GW126はパケットフィルタ610を用い、パケット特性に基づきパケットをフィルタリングし得る。したがって、パケットフィルタ610は、アップリンクではUE102に適用され、ダウンリンクではPDN−GW126に適用され得る。
更に、パケットフィルタ610は、複数のサービスが同じEPSベアラ410にマッピングされることを可能にする。更に、ダウンリンク送信オペレーション700において、EPSベアラ410は、トラフィックフローアグリゲート730であり得る。代替的に、アップリンク送信オペレーション710において、データ無線ベアラ430は、トラフィックフローアグリゲート730であり得る。
現在の実装において、パケットフィルタ610は、以下のフィルタコンポーネント(例えば、パケット特性)に基づきパケットをフィルタリングし得る。フィルタコンポーネントは、以下のものを含む。
00010000(IPv4のリモートアドレスタイプ用)
00010001(IPv4のローカルアドレスタイプ用)
00100000(IPv6のリモートアドレスタイプ用)
00100001(IPv6のリモートアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00100011(IPv6のローカルアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00110000(プロトコル識別子/次のヘッダタイプ用)
01000000(単一のローカルポートタイプ用)
01000001(ローカルポートレンジタイプ用)
01010000(単一のリモートポートタイプ用)
01010001(リモートポートレンジタイプ用)
01100000(セキュリティパラメータインデックスタイプ用)
01110000(サービス/トラフィッククラスタイプのタイプ用)
10000000(フローラベルタイプ用)
図8は、いくつかの実施形態に従って、アップリンク送信におけるプロトコルスタック及びパケットフィルタ機能の一例を図示する。パケットフィルタは、図6に図示されるようなパケットフィルタ610であり得る。
アップリンク送信の例において、UE102は、パケットフィルタ610を用い、特定の無線ベアラを決定して特定のパケットをルーティングし得る。図7に説明されるように、各トラフィックフロー(例えば、第1のトラフィックフロー650、第2のトラフィックフロー660)は、パケットフィルタ610を用いて、無線ベアラ(例えば、データ無線ベアラ430)にマッピングされ得る。更に、複数のトラフィックフローが同じ無線ベアラにマッピングされてトラフィックフローアグリゲート730を形成し得る。このことは、トラフィックフローテンプレート(TFT)720によって表される。各無線ベアラは、論理チャネルにマッピングされ得、全ての論理チャネルは、伝送チャネル、その後に物理チャネルの中へ多重化され得る。
受信側(例えば、eNB104)では、各トラフィックフローアグリゲートはEPSベアラ(例えば、EPSベアラ410)に送信される。前述されたように、QoSはEPSベアラごとに与えられる。図8に図示されるように、App1パケット810及びApp2パケット820は、同じQoS要件を有し得るので、第1のEPSベアラ840を用いる。更に、App3パケット830は、App1及びApp2からのパケットとは異なるQoS要件を有するので、第2のEPSベアラ850を用いる。
[既存情報に基づくパケットフィルタコンテンツの改善]
いくつかの実施形態に従って、パケットフィルタコンテンツを既存情報に基づき改善することができる。パケットフィルタの既存パラメータについては、前に列挙された。更に、パケットフィルタを、サービスタイプに関連付けられた異なるパラメータをサポートするよう改善することができる。
例えば、データサイズなどの新たなパラメータがパケット特性として追加され得る。データサイズは、例えば、バイト単位の範囲として規定され、あるいは任意選択で、小、中、又は大として規定され得る。1つの例において、小さいサイズは、マシンタイプ通信(MTC)デバイス用などのより小さいデータ送信と関連付けられ得て、大きいサイズは、FTPダウンロードなどのより大きいデータ送信と関連付けられ得る。中サイズの送信は、小さいサイズと大きいサイズとの間のデータ送信であり得る。データサイズの範囲は、過去の実績に基づき予め決められ得る、又は修正され得る。このように、データサイズに基づき、パケットフィルタ610は、異なるトラフィックデータフローにデータをルーティングし得る。
パケットフィルタコンテンツの実施形態のいくつかの例が以下に提示される。これらの例は、本明細書に説明される考えを説明するために提示されるが、複数の実施形態は、パラメータ又は情報が提示される順番にも、あるいは、構文規則又は命名規則などの任意の他の提示態様にも限定されないことが留意されるべきである。例えば、いくつかの実施形態において、3GPP又は別の標準規格などの標準規格に関連付けられる構文規則又はプログラミング言語が用いられてよい。いくつかの実施形態は、これらの例のうち1つ又は複数に提示されるパラメータ又は情報のいくつか又は全てを含んでよく、示されず説明もされない追加のパラメータ又は情報を含んでよい。更に、複数の例は3GPP標準規格に用いられるパケットフィルタコンテンツを示すが、いくつかの実施形態においては、コンテンツはそのように限定されず、他の標準規格であってよく、又はそのような標準規格から独立したパケットヘッダ内にあってもよい。
いくつかの例において、パケットフィルタコンテンツの例は、以下に示すように修正され得る。
00010000(IPv4のリモートアドレスタイプ用)
00010001(IPv4のローカルアドレスタイプ用)
00100000(IPv6のリモートアドレスタイプ用)
00100001(IPv6のリモートアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00100011(IPv6のローカルアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00110000(プロトコル識別子/次のヘッダタイプ用)
01000000(単一のローカルポートタイプ用)
01000001(ローカルポートレンジタイプ用)
01010000(単一のリモートポートタイプ用)
01010001(リモートポートレンジタイプ用)
01100000(セキュリティパラメータインデックスタイプ用)
01110000(サービス/トラフィッククラスタイプのタイプ用)
10000000(フローラベルタイプ用)
10000001(データサイズ用であり、他の全ての値は保存してある)
いくつかの例において、データサイズに対応するバイトは、別の利用可能な「1」及び「0」の組み合わせであり得る。
[アプリケーションにより提供される情報に基づくパケットフィルタコンテンツの改善]
いくつかの実施形態に従って、パケットフィルタコンテンツを、アプリケーションにより提供される情報に基づき改善することができる。例えば、UE102上で動作するアプリケーションが、データスケジューリングを支援すべく、UE102又はネットワーク(例えば、eNB104)に特定の情報を提供し得る。
図9は、いくつかの実施形態による、アプリケーションにより提供される情報を用いて、トラフィックフローを決定するパケットフィルタのシナリオ900の一例を図示する。パケットフィルタは、図6に図示されるようなパケットフィルタ610であり得る。更に、図6の第1のトラフィックフロー650及び第2のトラフィックフロー660は、図7におけるTFT720の一部であり得る。
アプリケーションにより提供される情報は、パケットのヘッダ内のパケットラベルを含み得る。図9において、アプリケーション910は、各パケットを異なる番号でラベル付けし得る。図6において前述されたように、第1の特性630を有するパケットが縞模様を有し得、第2の特性640を有するパケットが斜め交差模様を有し得る。従って、アプリケーション910は、第1の特性630を有するパケット(例えば、縞模様)を番号「1」でラベル付けし得、アプリケーション910は、第2の特性640を有するパケットを番号「2」でラベル付けし得る。続いて図6の例と同様に、パケットはフィルタリングされて分離され、これにより、ラベル「1」を付けたパケットは第1のトラフィックフロー650にマッピングされ(例えば、ルーティングされ)、ラベル「2」を付けたパケットは第2のトラフィックフロー660にマッピングされる。
いくつかの例において、アプリケーション910は、パケットフィルタによって用いられる(インターネットプロトコル)IPヘッダに情報を追加し得る。例えば、アプリケーション910は、「遅延許容時間」又は「破棄タイマ」パラメータをパケットに追加し得る。これらのパラメータ(例えば、遅延許容時間、破棄タイマ)は、特定の共通特性を共有するアプリケーションのグループ又はパケットストリームのグループを識別し得る。例えば、リアルタイムアプリケーション用のパケットは、パケットが待機時間を超えた後では、送信される前に、又は宛先に到着する前に破棄され得る。従って、これらのタイプのアプリケーションにより提供される情報は、スケジューリングを支援すべく、それぞれのノードにおいてパケットフィルタにより用いられ得る。
いくつかの例において、パケットフィルタコンテンツの例は、以下に示すように修正され得る。
00010000(IPv4のリモートアドレスタイプ用)
00010001(IPv4のローカルアドレスタイプ用)
00100000(IPv6のリモートアドレスタイプ用)
00100001(IPv6のリモートアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00100011(IPv6のローカルアドレス/プリフィックス長タイプ用)
00110000(プロトコル識別子/次のヘッダタイプ用)
01000000(単一のローカルポートタイプ用)
01000001(ローカルポートレンジタイプ用)
01010000(単一のリモートポートタイプ用)
01010001(リモートポートレンジタイプ用)
01100000(セキュリティパラメータインデックスタイプ用)
01110000(サービス/トラフィッククラスタイプのタイプ用)
10000001(遅延許容時間用)
10000011(破棄タイマ用であり、他の全ての値は保存してある)
いくつかの例において、遅延許容時間又は破棄タイマに対応するバイトは、別の利用可能な「1」及び「0」の組み合わせであり得る。
2014年12月18日に出願された「特定用途向けパケットフィルタのためのユーザ機器及び方法(USER EQUIPMENT AND METHOD FOR APPLICATION SPECIFIC PACKET FILTER)」という名称の米国特許出願第14/575,101号は、優先度、輻輳レベル、及びアプリケーションカテゴリを含める方法を説明している。本明細書で説明される方法は、アテンションインジケータ、優先度レベル、輻輳レベル、アプリケーションカテゴリなどに応じて、アプリケーション910に各パケットをラベル付けさせることでパケットフィルタコンテンツを改善し得る。
更に、2014年3月14日に出願された「ネットワークトラフィックを促進するための方法及び装置(METHOD AND APPARATUS TO ASSIST NETWORK TRAFFIC)」という名称の米国仮特許出願第61/953,662号は、アテンションインジケータを用いるための技術を説明している。アテンションインジケータは、トラフィックタイプが伴っているか、伴っていないかを示し得る。更に、アプリケーション910は、パケットフィルタによって考慮される他のタイプの情報で各パケットをラベル付けし得る。
[新たなパケット分類エンティティ]
図10は、いくつかの実施形態による、パケット分類エンティティの一例を図示する。いくつかの実施形態に従って、パケット分類エンティティ1010は、パケットの分類を処理すべく規定され得る。パケット分類エンティティ1010は、最上層の上(例えば、3GPPプロトコルスタックの外側)、又は3GPPプロトコルスタック内(例えば、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)層)と規定されるような、予め規定されたルールに従い得る。更に、パケット分類エンティティ1010は、パケット分類情報1020を決定すべく、最上層の上から入力情報を受信し得る。本明細書で説明されるように、パケット分類情報は、パケット分類エンティティ1010の設計に基づき、3GPPプロトコルスタックの内側または外側に生成され得る。
図10において、UE102の視点から示されるように、パケット分類エンティティ1010は、各パケットをパケット分類情報1020でラベル付けし得る。パケット分類情報1020は、1つ又は複数のQoSパラメータに基づき、優先度情報を含み得る。前述されたように、QoSパラメータは、破棄タイマの値、遅延許容時間の値、待ち時間の値、データレートなどを含む。いくつかの例において、異なるQoS要件を有する2つの異なるパケットが、UE102上で動作する同じアプリケーションから受信され得る。各パケットのパケット分類情報1020は、パケットのコンテンツに基づき、異なる可能性がある。例えば、ソーシャルネットワークアプリケーションのメッセージサービスと関連付けられたパケットは、ソーシャルネットワークアプリケーションのニュース配信データと関連付けられたパケットより高い優先度を有し得る。
パケット分類情報1020を決定するための情報は、3GPPプロトコルスタックの内側(例えば、PDCP層)で規定され得る。例えば、新たなヘッダ(例えば、パケット分類情報1020)が、3GPPプロトコルスタックの一部であるこの新たな層により、PDCPヘッダが追加される前に追加され得る。
任意選択で、パケット分類情報1020は、更新されたPDCPヘッダの一部である場合がある。図10の例はUE側を示し、このようにeNB104は、パケット分類情報1020をデコードできるように、同じ機能または層を実装させ得る。
代替的に、パケット分類情報1020は、IPヘッダ内にIP層の一部として追加され得る。
[パケット再分類エンティティ]
図11は、いくつかの実施形態によるパケット再分類エンティティの一例を図示する。いくつかの例において、RAN100はパケット再分類エンティティを含み得る。いくつかの実施形態に従って、パケット再分類エンティティ1110は、図10で説明されるように、パケット分類エンティティ1010によるパケットの分類を再分類するよう規定され得る。
いくつかの例において、パケットがパケット分類エンティティ1010により一旦ラベル付けされると、UE102内または3GPPネットワーク内でのそのようなラベルの使用法は変わり得る。いくつかの実施形態に従って、パケット再分類エンティティ1110は、更新情報またはローカル情報に基づき、パケット再分類情報1120でパケットを再ラベル付けし得る。パケット再分類情報は、eNB104またはSGW124のために特に調整された優先度情報を含み得る。
更に再分類の間に、eNB104またはSGW124はトラフィックフローを正規化し得る。いくつかの例において、eNB104は、異なるUEと関連付けられたパケットの優先度を決定し得る。例えば、プレミアム顧客と関連付けられたUEからのパケットは、非プレミアム(例えば、無料の)顧客と関連付けられたUEからのパケットより高い優先度を有してよい。別の例において、複数の異なる顧客から受信した複数のパケットは、各顧客に割り当てられたアップリンク速度及びダウンリンク速度に基づき、優先度を付けられてよい。
更に、更新情報またはローカル情報に基づいたパケットの再ラベル付けは、一連のルールによって予め規定され得る。複数の異なる取り組みが、複数の異なるノード(例えば、UE102、RAN100、コアネットワーク120)にわたるパケットマーキングおよびパケット処理に関して、以下に説明される。
いくつかの例において、パケットマーキングは単一のリンクに用いられる。特定のパケット方向の場合、パケットマーキングのルールは、1つのリンク(例えば、UEとRANノードとの間の無線リンク)にのみ適用される。従って、パケットマーキングが単一のリンクに用いられる場合、パケット再分類エンティティ1110は以下のオペレーションを実行し得る。いくつかの例において、与えられたノード(例えば、UE102内のパケット分類エンティティ1010)がパケットをラベル付けし得、パケットラベルは、ネットワーク内の単一のノードで扱かわれる。ラベルを扱うノードは、パケットをラベル付けする同じノード、又は異なるノードであり得る。
例えば、アップリンク送信オペレーション710において、UE102内のパケット分類エンティティ1010は、パケット分類情報1020でパケットをラベル付けし得る。マーキングルールは、UEのプロトコルスタックに適用される。続いて、パケット再分類エンティティ1110を用いるRAN100は、更新情報又はローカル情報に基づき、パケット再分類情報1120を用いて各パケットを再ラベル付けし得る。再分類は、パケット再分類情報1120を用いる適切なスケジューリングまたは妥当性チェックによってUE102を支援し得る。
代替的に、ダウンリンク送信オペレーション700において、コアネットワーク120は、パケット再分類情報1120でパケットを再ラベル付けし得、RAN100は、UE102に対する無線リンクにおいてパケット再分類情報1120を用い得る。
いくつかの例において、パケットマーキングは複数のリンクに用いられる。例えば、各ノードは、複数の異なる要求および要件(例えば、RAN100の接続およびコアネットワーク120の接続は、異なるサポート機能を有し得る)に基づき、優先度付けまたはスケジューリングを適用し得る。
更に、2つの選択肢が、複数の異なるノード(例えば、UE102、RAN100、コアネットワーク120)によるパケット分類情報1020に応じて検討され得る。第1の選択肢は、同じパケット分類情報1020が、全てのノードにわたってパケット再分類情報1120として用いられ得る。第2の選択肢は、パケット分類情報1020が、複数の異なるノードにわたって、静的又は動的なラベル付けマッピングを介して、異なるパケット再分類情報1120で再ラベル付け(例えば、再分類)され得る。例えば、より上位の層により(例えば、パケット分類情報1020を用いて)パケットがラベル付けされる場合、ネットワークは、パケット再分類情報1120のためにパケット優先度を決定するときに、ユーザ加入契約を考慮し得る。したがって、ネットワークノードは、ユーザ(例えば、プレミアム加入者)に関するいくつかの他の特定の情報、あるいは現在のネットワークポリシーに基づき、パケットを再ラベル付けし得る。
[QoSパラメータのパケットフィルタとの関連付け]
いくつかの実施形態に従って、QoSパラメータをパケットと関連付けることで、QoS処理を改善することができる。例えば、トラフィックフロー又はパケットフィルタを新たなQoSパラメータに関連付けることで、QoS改善を得ることができる。前述されたように、パケットフィルタは、優先度、遅延許容時間、又は破棄タイマと関連付けられ得る。QoSパラメータの別の例は、待ち時間の値を含み得る。
ダウンリンク送信処理に関して、PDN−GW126は、パケットを適切なフィルタ又はトラフィックフローにマッピングすべく、パケットフィルタリング手順を実行し得る。更に、次のセクションで説明されるように、SGW124およびeNB104は、パケットフィルタがこれらのノードまで拡張される場合、パケットフィルタリング手順を実行し得る。
アップリンク送信処理に関して、UE102は、パケットフィルタリング手順を実行し、パケットを適切なフィルタ又はトラフィックフローにマッピングし得る。同様に、マッピングは、アップリンクにおいて、SGW124及びeNB104により実行され得るが、それは、パケットフィルタがこれらのノードまで拡張される場合である。
更に、パケットフィルタ又はトラフィックフローが優先度と関連付けられる場合、その優先度に基づき、パケットはPDN−GW126において送信のためにスケジューリングされ得る。
更に、パケットフィルタとQoSパラメータとの間の関連を実装する方法が、QoSパラメータフィールドを各パケットフィルタ識別子に関連付ける。表1は、QoSパラメータフィールドを3GPP−TS24.008に列挙されたコアネットワークプロトコルのパケットフィルタリストに追加する一例を図示する。
いくつかの例において、QoSパラメータは、表2に示されるように、トラフィックフローテンプレート(例えば、TFT720)に追加され得る。
[他のノードへのパケットフィルタの使用法の拡張]
現在のLTE実装において、パケットフィルタは、UE102及びPDN−GW126において評価される。更に、現在のLTE実装において、eNB104はパケットフィルタリングをサポートしなくてよい(例えば、パケットフィルタを用いない)。更に、現在のLTE実装において、RAN100における輻輳を処理すべく、RAN100ノードは、EPSベアラ410内のトラフィックを区別する手段を持たなくてよい。
いくつかの実施形態に従って、新たなパケットマーキングをパケットに追加することで、RAN100は、RAN100により設定又は決定されたルールに基づき、パケットに優先度を付け得る。更に、新たなパケットマーキングは、eNB104により設定又は決定されたルールに基づき、eNB104がパケットに優先度を付けることを可能にし得る。新たなパケットマーキングは、パケット分類エンティティ1010を用いるパケット分類情報1020、又は、パケット再分類エンティティ1110を用いるパケット再分類情報1120を含み得る。
いくつかの実施形態に従って、RAN100側においてQoSの処理を改善し拡張すべく、eNB104にパケットフィルタの考えを用いることは有益であり得る。例えば、パケットフィルタリングは、アップリンク及びダウンリンクの両方で実行され得る。ダウンリンクにおいて、パケットフィルタリングは、RAN100ノードが、無線インタフェースを通じて送信されたパケットに優先度を付けることを可能にし得る。アップリンクにおいて、パケットフィルタリングは、RAN100ノードが、コアネットワークを通じて送信されたパケットに優先度を付けることを可能にし得、このことが、コアネットワークを通じてQoS処理に影響を及ぼし得る。したがって、パケットフィルタメカニズムを複数の異なるLTEノードにわたって拡張することで、本明細書で説明される技術はQoS処理を改善し得る。
図12は、いくつかの実施形態に従って、eNB104及びSGW124の両方におけるパケットフィルタ実装の拡張を図示する。図12は、単一のEPSベアラを想定して、ダウンリンク構成1200及びアップリンク構成1250を図示する。
2014年1月30日に出願された「同時接続における特定用途向けルーティングのためのシステム、方法、及びデバイス(SYSTEMS, METHODS AND DEVICES FOR APPLICATION SPECIFIC ROUTING IN DUAL CONNECTIVITY)」という名称の米国仮特許出願第61/933,865号は、同時接続の改善を可能とするパケットフィルタの使用法を説明している。パケットフィルタリングのメカニズムは、参照される特許出願で説明される技術を用いて実装され得る。しかしながら、上に提案されたパケットフィルタの改善と共に修正が実装され得るので、本明細書で説明される技術は、同時接続に加えて、ネットワーク側の他の多くのタイプの改善を可能にする。更に、改善によって、あらゆるノードのパケットスケジューリングの間に考慮されるべき特定のQoSパラメータが可能となる。
いくつかの例において、パケットがPDN−GW126によりルーティングされるとき、eNB104は、パケットスケジューリングなどの関心のある手順を実行すべく、パケットフィルタのサブセットを用い得る。このシナリオにおいて、パケットフィルタ全体の完全実装は、eNB104において必要とされなくてよい。例えば、パケット分類エンティティ1010又はパケット再分類エンティティ1110がIPアドレス及びポート番号を含む場合、次にeNB104は、IPアドレス又はポート番号に基づきマッピングを実行し得る。
更に、eNB104におけるパケットフィルタメカニズムの拡張は、eNB104とSGW124との間のリンクに問題がある場合、パケットフィルタ(又はパケットフィルタのパラメータのサブセット)に提供された情報に基づき、eNB104がパケットに優先度を付けることを可能にすることで、有益になり得る。
図13は、いくつかの実施形態に従って、セルラー通信のQoSアーキテクチャを改善する方法1300のオペレーションを図示する。方法1300は、UE(例えば、UE102)又はPDN−GW(例えば、PDN−GW126)により実行され得る。図6〜図10で図示されたように、パケット分類情報1020に基づき、パケットフィルタ610がTFTにおけるトラフィックフローを決定し得る。しかしながら、複数の実施形態はこれらの構成に限定されるものではなく、本明細書で説明される技術及びオペレーションのいくつか又は全ては、任意のシステム又はネットワークに適用されてよい。
方法1300の複数の実施形態は、図13に図示されているものと比較して、追加のオペレーション又は処理を含んでよく、あるいはより少ないオペレーション又は処理を含んでもよいことに留意することが重要である。更に、方法1300の複数の実施形態は、図13に示されている時系列に必ずしも限定されるものではない。方法1300を説明する際に、図1〜図12が参照されてよいが、方法1300は、任意の他の適切なシステム、インタフェース、及びコンポーネントと共に実施されてよいことが理解される。例えば、説明のために(先に説明された)図9のシナリオ900が参照されてよいが、方法1300の技術及びオペレーションはそのように限定されるものではない。
更に、方法1300及び本明細書で説明される他の方法は、3GPP又は他の標準規格に従って動作するeNB104又はUE102に言及し得るが、これらの方法の複数の実施形態は、これらのeNB104又はUE102だけに限定されるものではなく、Wi−Fiアクセスポイント(AP)、ユーザステーション(STA)などの他のモバイルデバイスによって実施されてもよい。更に、方法1300及び本明細書で説明される他の方法は、IEEE802.11などの様々なIEEE標準規格に従って動作するよう構成されたシステムを含む、他の適切なタイプの無線通信システムで動作するよう構成された無線デバイスにより実施されてよい。
方法1300のオペレーション1310において、UE102は、処理回路を用いて、第1のパケット分類情報(例えば、パケット分類情報1020)を有する第1のパケットを生成し得る。更に、UE102は、第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを生成し得る。第1のパケット分類情報は、第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられ得る。いくつかの例において、処理回路は、図2のUE200の処理回路206であり得る。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報は第1のパケットの第1の優先度の値に対応し、第2のパケット分類情報は第2のパケットの第2の優先度の値に対応する。更に、第1の優先度は、第2の優先度の値と異なる(例えば、第2の優先度の値より高い、低い)。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報及び第2の分類情報は、優先度に対応し得る。優先度は、QoSパラメータの組み合わせに依存し得る。QoSパラメータは、限定されないが、破棄タイマの値、遅延許容時間の値、待ち時間の値、及びデータレートを含み得る。更に、いくつかの例において、優先度は、単一のQoSパラメータに基づき得る。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報は第1のパケットのデータサイズに対応し、第2のパケット分類情報は第2のパケットのデータサイズに対応する。更に、第1のパケットのデータサイズが第2のパケットのデータサイズより小さい場合、それによって、第2のパケット分類情報より高いQoS要件を有する第1のパケット分類情報がもたらされてよい。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報は第1のパケットの遅延許容時間の値に対応し、第2のパケット分類情報は第2のパケットの遅延許容時間の値に対応する。更に、第1のパケットの遅延許容時間の値が第2のパケットの遅延許容時間の値より小さい場合、それによって、第2のパケット分類情報より高いQoS要件を有する第1のパケット分類情報がもたらされてよい。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報は第1のパケットの破棄タイマの値に対応し、第2のパケット分類情報は第2のパケットの破棄タイマの値に対応する。更に、第1のパケットの破棄タイマの値が第2のパケットの破棄タイマの値より小さい場合、それによって、第2のパケット分類情報より高いQoS要件を有する第1のパケット分類情報がもたらされてよい。
いくつかの例において、第1のパケット分類情報は、第1のパケットのためにUEにより設定されるQoSパラメータに対応し、第2のパケット分類情報は、第2のパケットのためにUEにより設定されるQoSパラメータに対応する。更に、第1のパケットのQoSパラメータは第2のパケットのQoSパラメータより高い優先度を有する場合、それによって、第2のパケット分類情報より高いQoS要件を有する第1のパケット分類情報がもたらされてよい。更に、第1のパケットのQoSパラメータは、表2で図示されたように、TFT情報エレメントに格納され得る。代替的に、第1のパケットのQoSパラメータは、表1で図示されたように、パケットフィルタリストに格納され得る。
方法1300を続けると、オペレーション1320において、UE102は、パケットフィルタを用いて、第1のパケット分類情報に基づき、第1のパケットを送信するために第1のトラフィックフローを決定し得る。第1のトラフィックフローは、トラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから決定される。いくつかの例において、パケットフィルタは、図6のパケットフィルタ610であり得る。
オペレーション1330において、UE102は、パケットフィルタを用いて、第2のパケット分類情報に基づき、第2のパケットを送信するために第2のトラフィックフローを決定する。第2のトラフィックフローは、TFT内の複数のトラフィックフローから決定される。更に、第1のトラフィックフローは、第2のトラフィックフローとは異なる無線ベアラ(例えば、無線ベアラ430、E−RAB420、又はESPベアラ410)と関連付けられる。いくつかの例において、パケットフィルタは、図6のパケットフィルタ610であり得る。
オペレーション1340において、UE102は、物理層回路(PHY)を用いて、第1のパケットを第1のトラフィックフローに送信し得、第2のパケットを第2のトラフィックフローに送信し得る。いくつかの例において、PHYは、図2のUE200の物理層回路202であり得る。
いくつかの例において、第1のトラフィックフローは、第1の無線ベアラにマッピングされ得る。第1の無線ベアラは、進化型パケットシステム(EPS)ベアラ410の第1のパケットを、UE102とeNB104との間で伝送し得る。更に、第2のトラフィックフローは、第2の無線ベアラにマッピングされ得る。第1のトラフィックフローが第2のトラフィックフローより高いQoSを有すると仮定すると、第1の無線ベアラは、第2のベアラより高いQoSを有し得る。
いくつかの例において、第1のトラフィックフローは、第1の拡張型無線アクセスベアラ(E−RAB)にマッピングされ得る。第1のE−RAB420は、進化型パケットシステム(EPS)ベアラ410の第1のパケットを、UE102とSGW124との間で伝送し得る。更に、第2のトラフィックフローは、第2のE−RABにマッピングされ得る。第1のトラフィックフローが第2のトラフィックフローより高いQoSを有すると仮定すると、第1の無線ベアラは、第2のベアラより高いQoSを有し得る。
いくつかの例において、第1のトラフィックフローは、第1の進化型パケットシステム(EPS)ベアラにマッピングされる。第1のEPSベアラ410は、第1のパケットを、UE102とPDN−GW126との間で伝送し得る。更に、第2のトラフィックフローは、第2のEPSベアラにマッピングされ得る。第1のトラフィックフローが第2のトラフィックフローより高いQoSを有すると仮定すると、第1の無線ベアラは、第2のベアラより高いQoSを有し得る。
いくつかの実施形態に従って、上述されたように方法1300は、アップリンク送信の間にUE102により実行され得る。更に、別の実施形態に従って、方法1300は、ダウンリンク送信の間にPDN−GW126により実行され得る。図7のダウンリンク送信オペレーション700において前述されたように、PDN−GW126は、TFT720からトラフィックフロー650を決定すべく、パケットフィルタ610を用い得る。
例えば、オペレーション1310において、PDN−GW126は、処理回路を用いて、第1のパケット分類情報を有する第1のパケットを生成し得る。更に、PDN−GW126は、第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを生成し得る。第1のパケット分類情報は、第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられ得る。オペレーション1320において、PDN−GW126は、パケットフィルタを用いて、第1のパケット分類情報に基づき、第1のパケットを送信するために第1のトラフィックフローを決定し得る。第1のトラフィックフローは、トラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから決定される。オペレーション1330において、PDN−GW126は、パケットフィルタを用いて、第2のパケット分類情報に基づき、第2のパケットを送信するために第2のトラフィックフローを決定する。第2のトラフィックフローは、TFT内の複数のトラフィックフローから決定される。更に、第1のトラフィックフローは、第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラに関連付けられる。オペレーション1340において、PDN−GW126は、物理層回路(PHY)を用いて、第1のパケットを第1のトラフィックフローに送信し得、第2のパケットを第2のトラフィックフローに送信し得る。
図14は、いくつかの実施形態に従って、セルラー通信のQoSアーキテクチャを改善する方法1400のオペレーションを図示する。方法1400は、eNB(例えば、eNB104)又はSGW(例えば、SGW124)により実行され得る。方法1400の複数の実施形態は、図14に図示されているものと比較して、追加のオペレーション又は処理を含んでよく、あるいはより少ないオペレーション又は処理を含んでもよいことに留意することが重要である。更に、方法1400の複数の実施形態は、図14に示されている時系列に必ずしも限定されるものではない。方法1400を説明する際に、図1〜図13が参照されてよいが、方法1400は、任意の他の適切なシステム、インタフェース、及びコンポーネントと共に実施されてよいことが理解される。
更に、方法1400及び本明細書で説明される他の方法は、3GPP又は他の標準規格に従って動作するeNB104又はUE102に言及し得るが、これらの方法の複数の実施形態は、これらのeNB104又はUE102だけに限定されるものではなく、Wi−Fiアクセスポイント(AP)、ユーザステーション(STA)などの他のモバイルデバイスによって実施されてもよい。更に、方法1400及び本明細書で説明される他の方法は、IEEE802.11などの様々なIEEE標準規格に従って動作するよう構成されたシステムを含む、他の適切なタイプの無線通信システムで動作するよう構成された無線デバイスにより実施されてよい。
方法1400は、マクロセル及びマイクロセルを有するセルラーネットワークにおいて、ハンドオーバーの決定のためにeNB104により実行される。
オペレーション1410において、eNB104は、第1のパケット分類情報を有する第1のパケット、及び第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを受信するための処理回路を含み得る。第1及び第2のパケット分類情報は、図10〜図11のパケット分類エンティティ1010を用いて決定され得る。例えば、パケット分類情報1020は、第1のパケット分類情報の一例である。図3の処理回路306は、オペレーション1410、1420及び1430を実行するのに用いられる処理回路の一例である。
いくつかの例において、アップリンク送信の間に、第1のパケット及び第2のパケットがUE102から受信される。
代替的に、ダウンリンク送信の間に、第1のパケット及び第2のパケットがSGW124から受信される。更に、ダウンリンクの間に、第1のパケット及び第2のパケットが、同じUE又は異なるUEに送信され得る。
オペレーション1420において、eNB104は、第1のパケット分類情報を第1のパケット再分類情報(例えば、図11のパケット再分類情報1120)に再分類し得る。図11は、パケット再分類エンティティ1110を用いた再分類の一例を図示する。
オペレーション1430において、eNB104は、第2のパケット分類情報を第2のパケット再分類情報に再分類し得る。第1のパケット再分類情報は、第2のパケット再分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられ得る。
オペレーション1440において、eNB104は、第1のパケット再分類情報に基づき、第1のパケットを送信するためにトラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定するパケットフィルタを含み得る。この決定はオペレーション1320と同様であり得る。しかしながら、この例において、決定はeNBによるパケットの再分類に基づいている。再分類は、eNBのパラメータ及び要件に基づき得、このパラメータ及び要件は、UEのパラメータ及び要件と異なってよい。図6のパケットフィルタ610は、オペレーション1440及び1450を実行するのに用いられるパケットフィルタの一例である。
オペレーション1450において、eNB104は、第2のパケット再分類情報に基づき、第2のパケットを送信するためにTFT内の複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定し得る。更に、第1のパケット再分類情報が第2のパケット再分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられると仮定すると、第1のトラフィックフローは、第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラと関連付けられる。
オペレーション1460において、eNB104は、第1のパケットを第1のトラフィックフローに送信し、第2のパケットを第2のトラフィックフローに送信する物理層回路(PHY)を含み得る。図3の物理層回路302は、オペレーション1460を実行するのに用いられるPHYの一例である。
いくつかの実施形態に従って、上述されたような方法1400はeNB104により実行され得る。更に、別の実施形態に従って、方法1400はSGW124により実行され得る。
SGW124により実行される方法1400に関して、図12のダウンリンク構成1200に前述されたように、SGW124は、オペレーション1410においてPDN−GW126から第1のパケット及び第2のパケットを受信し得る。代替的に、図12のアップリンク構成1250で図示されたように、SGW124は、オペレーション1410においてeNB104から第1のパケット及び第2のパケットを受信し得る。

Claims (27)

  1. ユーザ機器(UE)の装置であって、
    第1のパケット分類情報を有する第1のパケット、及び第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを生成する処理回路であって、前記第1のパケット分類情報は、前記第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられる、処理回路と、
    パケットフィルタであって、
    前記第1のパケット分類情報に基づき、前記第1のパケットを送信するために、トラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定し、
    前記第2のパケット分類情報に基づき、前記第2のパケットを送信するために、前記TFT内の前記複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定し、
    前記第1のトラフィックフローは、前記第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラと関連付けられる、パケットフィルタと、
    を備える、
    装置。
  2. 前記第1のパケット分類情報及び前記第2のパケット分類情報は、前記UE上で動作する同じアプリケーションにより両方とも設定される、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1のパケット分類情報は、前記UE上で動作する第1のアプリケーションにより設定され、
    前記第2のパケット分類情報は、前記UE上で動作する第2のアプリケーションにより設定される、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記UE上で動作するアプリケーションからQoSパラメータを受信するUEプロトコルスタックと、
    受信した前記QoSパラメータに基づき、前記第1のパケット分類情報を決定する前記処理回路と、
    を更に備える、
    請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1のパケット分類情報は、新たなヘッダとして前記第1のパケットに添付される、
    請求項1に記載の装置。
  6. 前記第1のパケット分類情報は、フラグとして前記第1のパケットに添付される、
    請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの第1のデータサイズに対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの第2のデータサイズに対応し、
    前記第1のデータサイズは前記第2のデータサイズと異なる、
    請求項1に記載の装置。
  8. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの第1の遅延許容時間の値に対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの第2の遅延許容時間の値に対応し、
    前記第1の遅延許容時間の値は、前記第2の遅延許容時間の値と異なる、
    請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの第1の破棄タイマの値に対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの第2の破棄タイマの値に対応し、
    前記第1の破棄タイマの値は前記第2の破棄タイマの値と異なる、
    請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの第1の優先度の値に対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの第2の優先度の値に対応し、
    前記第1の優先度の値は前記第2の優先度の値と異なる、
    請求項1に記載の装置。
  11. 前記第1のパケット分類情報は複数のQoSパラメータの組み合わせに基づく優先度に対応し、
    前記複数のQoSパラメータは、破棄タイマの値、遅延許容時間の値、待ち時間の値、及びデータレートを含む、
    請求項1に記載の装置。
  12. 前記第1のパケットのための前記複数のQoSパラメータは、TFT情報エレメントに格納される、
    請求項11に記載の装置。
  13. 前記第1のパケットのための前記複数のQoSパラメータは、パケットフィルタリストに格納される、
    請求項11に記載の装置。
  14. 前記第1のトラフィックフローは第1の無線ベアラにマッピングされ、前記第1の無線ベアラは、進化型パケットシステム(EPS)ベアラの前記第1のパケットを、前記UEと進化型ノードB(eNB)との間で伝送し、
    前記第2のトラフィックフローは第2の無線ベアラにマッピングされ、前記第1の無線ベアラは前記第2の無線ベアラと異なるQoSを有する、
    請求項1に記載の装置。
  15. 前記第1のトラフィックフローは第1の拡張型無線アクセスベアラ(E−RAB)にマッピングされ、前記第1のE−RABは進化型パケットシステム(EPS)ベアラの前記第1のパケットを、前記UEとサービングゲートウェイ(SGW)との間で伝送し、
    前記第2のトラフィックフローは第2のE−RABにマッピングされ、前記第1のE−RABは前記第2のE−RABと異なるQoSを有する、
    請求項1に記載の装置。
  16. 前記第1のトラフィックフローは第1の進化型パケットシステム(EPS)ベアラにマッピングされ、前記第1のEPSベアラは前記第1のパケットを、前記UEとパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)との間で伝送し、
    前記第2のトラフィックフローは第2のEPSベアラにマッピングされ、前記第1のEPSベアラは前記第2のEPSベアラと異なるQoSを有する、
    請求項1に記載の装置。
  17. 前記第1のパケットを前記第1のトラフィックフローに送信し、前記第2のパケットを前記第2のトラフィックフローに送信する送受信機回路を更に備える、
    請求項1に記載の装置。
  18. 第1のパケット及び第2のパケットを送信するための複数のオペレーションを実行する1つ又は複数のプロセッサによる実行用の複数の命令を格納する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記複数のオペレーションは、
    前記第1のパケットと関連付けられた第1のパケット分類情報に基づき、前記第1のパケットを送信するために、トラフィックフローテンプレート(TFT)内の複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定し、
    前記第2のパケットと関連付けられた第2のパケット分類情報に基づき、前記第2のパケットを送信するために、前記TFT内の前記複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定し、
    前記第1のパケットを前記第1のトラフィックフローに送信し、前記第2のパケットを前記第2のトラフィックフローに送信するようユーザ機器(UE)を構成し、
    前記第1のパケット分類情報は、前記第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件を有し、
    前記第1のトラフィックフローは、前記第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラと関連付けられる、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  19. 前記第1のパケット分類情報及び前記第2のパケット分類情報は、前記UEで動作する1つ又は複数のアプリケーションにより設定される、
    請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  20. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの遅延許容時間の値に対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの遅延許容時間の値に対応し、
    前記第1のパケットの前記遅延許容時間の値は前記第2のパケットの前記遅延許容時間の値と異なる、
    請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  21. 前記第1のパケット分類情報は前記第1のパケットの破棄タイマの値に対応し、前記第2のパケット分類情報は前記第2のパケットの破棄タイマの値に対応し、
    前記第1のパケットの前記破棄タイマの値は、前記第2のパケットの前記破棄タイマの値と異なる、
    請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  22. セルラーネットワークにおいて通信するよう構成された進化型ノードB(eNB)であって、
    第1の分類を有する第1のパケット、及び第2の分類を有する第2のパケットを受信し、
    前記第1の分類を第1のパケット再分類に、前記第2の分類を第2のパケット再分類に再分類する、処理回路であって、前記第1のパケット再分類は、前記第2のパケット再分類と異なる優先度要件と関連付けられる処理回路と、
    前記第1のパケット再分類に基づき、前記第1のパケットを送信するために、複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定し、
    前記第2のパケット再分類に基づき、前記第2のパケットを送信するために、前記複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定する、パケットフィルタであって、前記第1のトラフィックフローは前記第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラと関連付けられる、パケットフィルタと、
    を備える、
    eNB。
  23. 前記第1のパケットは第1のユーザ機器(UE)から受信され、前記第2のパケットは第2のUEから受信される、
    請求項22に記載のeNB。
  24. 前記第1のパケット及び前記第2のパケットはサービングゲートウェイ(SGW)から受信され、
    前記第1のパケットは第1のユーザ機器(UE)に送信され、前記第2のパケットは第2のUEに送信される、
    請求項22に記載のeNB。
  25. セルラーネットワークにおいて通信するよう構成されたパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)であって、
    第1のパケット分類情報を有する第1のパケット、及び第2のパケット分類情報を有する第2のパケットを受信する処理回路であって、前記第1のパケット分類情報は、前記第2のパケット分類情報と異なるサービス品質(QoS)要件と関連付けられる、処理回路と、
    パケットフィルタであって、
    前記第1のパケット分類情報に基づき、前記第1のパケットを送信するために、複数のトラフィックフローから第1のトラフィックフローを決定し、
    前記第2のパケット分類情報に基づき、前記第2のパケットを送信するために、前記複数のトラフィックフローから第2のトラフィックフローを決定し、
    前記第1のトラフィックフローは、前記第2のトラフィックフローと異なる無線ベアラと関連付けられる、パケットフィルタと、
    を備える、
    PDN−GW。
  26. 前記第1のパケット分類情報は、第1のサーバ上で動作する第1のアプリケーションにより設定され、
    前記第2のパケット分類情報は、第2のサーバ上で動作する第2のアプリケーションにより設定される、
    請求項25に記載のPDN−GW。
  27. サーバ上で動作するアプリケーションからQoSパラメータを受信するPHYと、
    受信した前記QoSパラメータに基づき、前記第1のパケット分類情報を決定するパケット分類エンティティと、
    を更に備える、
    請求項25に記載のPDN−GW。
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