JP2013197653A - 無線伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセスポイントとステーションとが複数存在する環境にあっても、アクセスポイント側に特別な設計変更を加える必要が無く、ステーション側から主導して適切なQoSを確保する。
【解決手段】本発明の無線伝送システムは、アクセスポイントA10とステーションA20、アクセスポイントB30とステーションB40がそれぞれ無線LAN60で通信を行っている環境下において、ステーションA20とステーションB40とを制御信号伝送路50で接続し、各々のステーションのQoS設定に関する情報を交換することを特徴とする。これによって、ステーション側から主導して全体的に最適なQoS設定をアクセスポイントに対して行うことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線基地局と複数の無線端末が、互いの電波が到達する範囲内で、各々同時に無線LAN(Local Area Network)を利用してデータ伝送を行うシステムにおいて、各々の無線通信に関する伝送品質(Quality of Service、以下QoSと記載)を確保するための無線端末の設定方法、制御方法に関するものである。
無線でデータ伝送を行う技術として無線LANがある。この技術は、無線基地局であるアクセスポイントと無線端末であるステーションが予め決められた手順によって接続処理を行い、無線経由でのデータ伝送を行う。アクセスポイントは現在、自宅、オフィス、カフェ、空港等に設置されており、そのアクセスポイントに対してノートPC、タブレットPC、ゲーム機等のステーションに該当する機器を無線で接続してデータ伝送を行うことが出来る。近年ではスマートフォンがアクセスポイントの機能を有しており、アクセスポイントとして動作するスマートフォンとステーションを接続することにより、どの場所であってもスマートフォンを経由してインターネット等のデータ伝送が可能になる。
無線LANを利用した通信は配線が不要であり設置場所を自由に決められる利点がある。一方で、無線LANの電波が到達する範囲の空間内で一つの無線端末が通信中である場合は他の無線端末が通信することが不可能になってしまう。その為、大容量のファイルと音声データの伝送を同時に行う場合に、大容量のファイルが音声データよりも優先して送信されることにより、音声データの伝送に関してリアルタイム性が損なわれてしまう可能性がある。
リアルタイム性を必要とするデータ伝送のQoSを確保する為の規格として802.11e、WMM(Wi−Fi Multimedia)が存在する。これらの規格ではQoSを確保する為の技術として主にEDCA(Enhanced Distributed
Channel Access)とHCCA(HCF controlled channel Access)の二種類の手法が決められている。又、パワーセーブモードで動作している時にQoSを確保する為の技術としてU−APSD(Unscheduled Automatic Power Save Delivery)がある。
EDCAでは、アクセスポイント及びステーションの送出するパケットをバックグラウンド、ベストエフォート、ビデオ、ボイスの4種類のアクセスカテゴリに分類して、それらのパケットに対して優先度付けしてスケジューリングした上で伝送を行う。それぞれのアクセスカテゴリに対して、送信待ち時間、フレーム送信間隔、送信占有期間などのQoSパラメータを設定して、リアルタイム性の高いボイス用パケット、ビデオ用パケットに対して送信機会を多く与えることで、それらのパケットのQoSを向上させることが出来る。各アクセスカテゴリの送信待ち時間、フレーム送信間隔、送信占有期間などのパラメータはアクセスポイントによって決定される。それらの情報は、アクセスポイントが自機器の設定値を報知する為の信号であるBeacon及びProbe Responseに含めて送信される。これらの信号を受信したステーションは、アクセスポイントについての上記QoSパラメータを認識することが可能になる。
HCCAでは、QoSアクションフレームという制御フレームを利用して、予めアクセスポイントとステーションとの間で上記アクセスカテゴリ毎にパケットサイズ、許容遅延時間、通信レート、最低伝送速度などのQoSパラメータを共有しておき、その共有した
設定情報を基に通信を行うことによってQoSを確保する。最初にステーションが所望のパケットサイズ、許容遅延時間、通信レート、最低伝送速度を決定して、そのパラメータをQoSアクションフレームとしてアクセスポイントに送信することにより、ステーションとアクセスポイントとの間でQoSパラメータを共有することが可能になる。
U−APSDでは、ステーション側はデータ送受信を行わない期間はスリープ状態に入り、データ送受信を行うタイミングで起動状態に変わり、アクセスポイントからデータを取得する時に、トリガーフレームとしてQoS−Nullフレームを送信することでアクセスポイントに蓄積されたデータを取得できる。ステーションからアクセスポイントに送信するデータがある時はQoS−Dataフレームをトリガーフレームとして送信することも可能である。アクセスポイントからデータを取得する為のトリガーフレームを送信するタイミングはステーションが決定する。
従来技術においては、トリガーフレームを送信するタイミングを決定する為の手段として、アクセスポイント内のバッファについて、U−APSDを使わない伝送方式のバッファとU−APSDを使う伝送方式のバッファを設けている。U−APSDを使う方式だと一つのトリガーフレームでアクセスポイント内に蓄積されたデータを取得することが出来るので効率的な伝送が可能である一方で、アクセスポイント内にデータが蓄積されていることをステーションに通知する為の仕組みがない。そこで、U−APSDを使わないバッファ内にデータを格納し、アクセスポイント内にデータが蓄積されていることをステーションに通知して、ステーションは前記通知を基にトリガーフレームの送信とパケットデータの取得を行う。更にこの時、アクセスポイントが主導してアクセスカテゴリ毎に送信占有時間の調整及びパケットの優先度付けを行っている(例えば特許文献1参照)。
特許第4360553号公報
しかしながら、従来の手法だと二点課題がある。
一点目の課題は、従来の手法を用いたQoS制御だとアクセスポイント内部のバッファリング処理及び制御フレームの送信処理について設計変更を必要とすることである。例えば、多種多様なスマートフォンをアクセスポイントとして利用して、同様のQoS制御を実現する場合には、その各々のスマートフォンに対して、内部処理の設計変更をする必要が生じてしまう。この為、従来の手法を用いたQoS制御を実現するのは困難であるという問題があった。
二点目の課題は、従来の手法では、複数のアクセスポイントが存在していた場合において、他のアクセスポイントの通信状況を考慮に入れる必要があることである。従来の手法では、単体のアクセスポイントによるQoS制御を行っているため、複数のアクセスポイント及び複数のステーションが存在している場合においては、お互いの通信状況を把握することが出来ない。この為、全体的に最適なQoS制御を実現するのは困難であるという問題があった。
本発明は、以上の問題を解決するためになされたもので、アクセスポイントとステーションとが複数存在する環境にあっても、アクセスポイント側に特別な設計変更を加える必要が無く、ステーション側から主導して適切なQoSを確保することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、複数組のアクセスポイントとステーションが無線LANでの通信を行う前に、各ステーションがQoS設定に関する情報を交換することを特徴とする。
本発明によれば、アクセスポイント側に特別な設計変更を加えることなく、複数組のアクセスポイントとステーションとの間のQoSを確保することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態における、無線伝送システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における、ステーションの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における、アクセスポイントの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における、新規にアプリケーション動作を開始するステーションにおいてQoS設定を行う時の動作を説明するフローチャート図 本発明の実施の形態における、既に通信を行うアプリケーションが動作しているステーションにおいてQoS設定を行う時の動作を説明するフローチャート図
以下、本発明の実施の形態における無線伝送システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態における無線伝送システムの構成を示すブロック図である。
図1において、無線伝送システムは、アクセスポイントA10と、アクセスポイントA10とデータ伝送を行うステーションA20と、アクセスポイントB30と、アクセスポイントB30とデータ伝送を行うステーションB40と、ステーションA20とステーションB40とを接続する制御信号伝送路50と、アクセスポイントA10とステーションA20、アクセスポイントB30とステーションB40とをそれぞれ接続する無線LAN伝送路60とから構成される。
アクセスポイントA10、アクセスポイントB30は、例えばスマートフォン、持ち運び可能なゲーム機、ホットスポットに設置されたアクセスポイントで構成される。
ステーションA20、ステーションB40は例えば、車両内に設置されたカーナビゲーションシステム、ディスプレイオーディオ、ディスプレイなどの車載機器であり、家庭内に設置されたテレビ、パソコンなどの情報機器で構成される。
アクセスポイントA10とステーションA20とは無線LAN伝送路60を介して互いに接続される。同様にアクセスポイントB30とステーションB40とは無線LAN伝送路60を介して互いに接続される。アクセスポイントA10とステーションA20、アクセスポイントB30とステーションB40、は無線LAN伝送路60を介してそれぞれ互いにデータ伝送を行う。例えば、アクセスポイントA10とステーションA20とは互いに保有するコンテンツデータを送受信し、アクセスポイントB30とステーションB40とは互いに保有するコンテンツデータを送受信する。なお、アクセスポイントA10、B30は、さらに外部ネットワークに接続し、その外部ネットワークから大容量データを取得してもよい。
また、アクセスポイントA10は、ステーションA20から受信した指示信号に応じて
、データ伝送に関するQoS設定値の変更を行う。同様に、アクセスポイントB30は、ステーションB40から受信した指示信号に応じて、データ伝送に関するQoS設定値の変更を行う。
ここで、指示信号とは例えば、ステーションから送信されるQoSアクションフレームである。このQoSアクションフレームのTSPEC(Traffic Specification)情報要素の中にパケットサイズ、許容遅延時間、通信レート、最低伝送速度等の情報が格納される。これらの情報によってアクセスポイントはQoS設定値を変更することが可能になる。指示信号は、ステーションから送信される再接続要求(Reassociation Request)であることも許容される。この再接続要求内のQoS Info field情報要素の中に最大サービス期間、U−APSD方式を使用するかどうかのフラグが格納される。これらの情報によってもアクセスポイントはQoS設定値を変更することが可能になる。
アクセスポイントA10とステーションA20との間で伝送されるデータは例えば、映像又は音声などのストリーミングデータ、画像データ、アップデート用ソフトウェアなどの大容量データである。伝送されるデータの種類に応じて異なるQoS設定が必要となる。例えば、ストリーミングデータが伝送される場合は、どのような環境においても最低限の通信帯域を確保して、なおかつ遅延時間を少なくすることができるQoS設定が必要となる。一方、大容量データが伝送される場合は、通信速度を高速にすることができるQoS設定が必要となる。なお、この場合、QoS設定によって大きな遅延が発生しても通信速度を高速にすることができれば特に問題はない。
なお、アクセスポイントA10とアクセスポイントB30とは同じアクセスポイントであることも許容される。この場合は、1台のアクセスポイントが、ステーションA20とステーションB40とに同時にデータ伝送を行う。
制御信号伝送路50は、制御線であり、ステーションA20とステーションB40とを互いに接続する。制御信号伝送路50は、例えば、Ethernet(登録商標)、CANなどの有線で構成されても良いし、無線LANなどの無線で構成されても良い。ステーションA20とステーションB40とは、この制御信号伝送路50を介して各々のステーションA20、B40が行う通信についてのQoS設定に関する情報を互いに送受信する。
次に、ステーションA20、ステーションB40の内部構成について説明する。図2は、ステーションA20、ステーションB40の内部構成を示すブロック図である。ステーションA20、ステーションB40の内部構成は共通なので、以下ではステーションA20を用いて説明する。
ステーションA20は、無線LAN通信部100とパケット転送部110とアプリケーション動作部120とQoS設定演算部130とQoS制御部140と制御信号通信部150から構成される。アプリケーション動作部120とQoS設定演算部130とQoS制御部140は、少なくともCPUとメモリで構成される。望ましくは、1つのLSIチップで構成され、このLSI内に後述の各機能が機能ブロックとして存在する。
無線LAN通信部100は例えば、802.11規格のプロトコルチップであり、ステーションA20の内部バスで接続されたCPUから指示信号を受けて、無線LAN伝送路60を利用した通信を行う。無線LAN通信部100は、外部の無線LAN伝送路60と接続され、この無線LAN伝送路60を介してアクセスポイントA10と無線LAN通信を行う機能を有する。また、無線LAN通信部100は、パケット転送部110と接続さ
れる。無線LAN通信部100は、パケット転送部110から伝送されたパケットをアクセスポイントA10に送出する機能、及びアクセスポイントA10から送信されたパケットを受信してパケット転送部110に送出する機能を有する。
パケット転送部110は、例えば、ステーションA20のCPUで動作する無線LANドライバで構成される。パケット転送部110は、例えば802.11フレームのアクセスカテゴリに従ったスケジューリング機能を有している。パケット転送部110は、無線LAN通信部100とアプリケーション動作部120とQoS制御部140と接続されており、アクセスポイントA10と送受信するパケットについて無線LAN通信部100への送信処理を行う。
パケット転送部110は、アクセスポイントA10に送信するパケットについては、アプリケーション動作部120から受信したアプリケーション動作の為に使用するパケット、又はQoS制御部140から受信したQoS関連の制御の為に利用されるパケットを受信して、パケットに付与された優先度情報に従ったスケジューリング処理を行った上で無線LAN通信部100に対して転送する機能を有する。ここで、アプリケーション動作の為に使用されるパケットとは、例えば、音声、映像などのストリーミングデータであり、又画像データ、アップデート用ソフトウェアなどの大容量データである。QoS制御の為に利用されるパケットとは、QoS−NULL、QoS−DATA、QoS Action Frameなどである。
また、パケット転送部110は、アクセスポイントA10から受信するパケットについては、無線LAN通信部100からパケットを受信して、そのパケットの種類に応じてアプリケーション動作部120又はQoS制御部140に転送する機能を有する。
アプリケーション動作部120は、パケット転送部110とQoS制御部140と接続されており、アプリケーションプログラムの実行を行う機能を有する。このアプリケーションプログラムの実行に伴い、アクセスポイントA10とデータ伝送を行う場合においては、そのデータをアクセスポイントA10に伝送する為に、アプリケーション動作部120はパケット転送部110にデータを送出する。その後、そのデータは無線LAN通信部100を経由してアクセスポイントA10に送信される。アプリケーション動作部120は、更にそのアプリケーションプログラムが行うデータ伝送において必要とされるQoSの設定(例えば、通信帯域、許容遅延時間など)をQoS制御部140に通知する役割を有する。
QoS設定演算部130は、自ステーションA20及び他ステーションB40と通信する為のQoS設定に関する情報をQoS制御部140から収集して、他ステーションを含むシステム内の全てのステーションについての最適なQoS設定を演算する機能を有する。他ステーションB40のQoS設定に関する情報は、制御信号伝送路50と制御信号通信部150とQoS制御部140を経由して取得することが出来る。再演算された自ステーションA20のQoS設定に関する情報は、QoS制御部140に通知され、他ステーションB40のQoS設定に関する情報は制御信号通信部150と制御信号伝送路50を経由して、他ステーションB40に通知される。
QoS制御部140は、パケット転送部110とアプリケーション動作部120とQoS設定演算部130と制御信号通信部150と接続されている。QoS制御部140は、パケット転送部110に対しては、QoS設定に関する情報を通知するとともに、パケットを転送するスケジューリング設定をパケット転送部110に対して実行する役割を有する。又、QoS制御部140は、アプリケーション動作部120からアプリケーション動作のために必要なQoS設定に関する情報を取得する。そして、QoS制御部140は、
この取得したQoS設定に関する情報について他のステーションB40のQoS設定に関する情報を考慮に入れたQoS設定が可能かどうかを判断して、その判断結果をアプリケーション動作部120に通知する役割を有する。又、QoS制御部140は、QoS設定演算部130に対して、アプリケーション動作に必要なQoS設定に関する情報、及び他ステーションB40から取得したQoS設定に関する情報を転送する役割を有する。又、QoS制御部140は、制御信号通信部150に対して、他ステーションB40からQoS設定に関する情報を取得するための信号、及び他ステーションB40に対してQoS設定を変更するための信号を送信する役割を有する。
制御信号通信部150は、QoS制御部140及び他ステーションB40と制御信号伝送路50を介して接続されており、他ステーションB40からQoS設定に関する情報を取得、変更するための指示信号を送受信する役割を有する。
次に、アクセスポイントA10及びアクセスポイントB30の内部構成について説明する。図3は、アクセスポイントA10及びアクセスポイントB30の内部構成を示すブロック図である。アクセスポイントA10、アクセスポイントB30の内部構成は共通なので、以下ではアクセスポイントA10を用いて説明する。
アクセスポイントA10は、無線LAN通信部200とパケット転送部とアプリケーション動作部220とQoS制御部230とから構成される。
無線LAN通信部200は、無線LAN伝送路60を介してステーションA20と、パケット転送部210と接続されている。無線LAN通信部200は、ステーションA20から受信したパケットをパケット転送部210に送信して、パケット転送部210から受信したパケットをステーションA20に送信する役割を有する。
パケット転送部210は、無線LAN通信部200とアプリケーション動作部220とQoS制御部230と接続されており、ステーションA20と送受信するパケットについての転送処理を行う。パケット転送部210は、ステーションA20に送信するパケットについては、アプリケーション動作部220又はQoS制御部230からパケットを受信して、パケットに付与された優先度情報に従ってスケジューリング処理を行った上で無線LAN通信部200に対してパケットの転送処理を行う。パケット転送部210は、ステーションA20から受信するパケットについては、無線LAN通信部200からパケットを受信して、そのパケットの種類に応じてアプリケーション動作部220又はQoS制御部230にそのパケットを転送する機能を有する。
アプリケーション動作部220は、パケット転送部210とQoS制御部230と接続されており、アプリケーションプログラムの実行を行う機能を有する。このアプリケーションプログラムの実行に伴い、ステーションA20とデータ伝送を行う場合においては、そのデータをステーションA20に伝送する為に、アプリケーション動作部220はパケット転送部210にデータを送出する。その後、そのデータは無線LAN通信部200を経由してステーションA20に送信される。
QoS制御部230は、パケット転送部210と接続されている。QoS制御部230は、パケット転送部210に対しては、QoS設定に関する情報を通知するとともに、パケットを転送するスケジューリング設定をパケット転送部210に対して実行する役割を有する。
以上のように構成された無線伝送システムについて、以下にその処理動作を説明する。以下では、アクセスポイントA10及びステーションA20が無線LANでデータ伝送を
行っており、その後でアクセスポイントB30及びステーションB40が新規で無線LANを利用した通信を開始する時の処理内容について説明する。
まず、ステーションB40が新規にアプリケーション動作を開始してQoS設定する時の動作について説明する。図4は新規にアプリケーション動作を開始するステーションB40においてQoS設定を行う時の動作を説明するフローチャート図である。
最初にステーションB40のアプリケーション動作部120において無線LANを利用したアプリケーションプログラムが動作を開始する(ステップS300)。
アプリケーション動作部120においてアプリケーションプログラムが動作を開始すると、無線LANを利用した通信を行う前に、アプリケーション動作部120は、アプリケーション動作の為に必要なQoS設定に関する情報(通信帯域、許容遅延時間など)をQoS制御部140に通知する(ステップS301)。
QoS制御部140は、アプリケーション動作の為に必要なQoS設定に関する情報をアプリケーション動作部120から取得すると、この取得したQoS設定に関する情報に基づいて、QoS設定を行う前にQoS設定を実施して良いか否かの判定を行う。無線LANの通信を行う前にこの判定を行う理由は、既に動作中のステーションA20の通信状況に対して影響を与えないようにする為、又は動作開始するステーションB40のQoSを確保できるか確認する為である。この判定の為に、ステーションB40の制御信号通信部150は、まず初めにステーションA20に対して、「QoS設定取得要求」を送信する(ステップS302)。
次にステーションB40は制御信号伝送路50、制御信号通信部150を経由してステーションA20から「QoS設定取得応答」を受信する。この「QoS設定取得応答」にステーションA20のQoS設定情報が含まれている。「QoS設定取得応答」は制御信号通信部150からQoS制御部140に送信される。これによって、ステーションB40はステーションA20のQoS設定情報を取得することが出来る(ステップS303)。
次にステップS303において取得したステーションA20のQoS設定に関する情報と、ステップS301において取得したステーションB40でアプリケーションが動作する為に必要なQoS設定に関する情報をQoS設定演算部130に通知する(ステップS304)。
次にQoS設定演算部130は、ステップS304で取得したステーションA20のQoS設定に関する情報と、ステーションB40でアプリケーションが動作する為に必要なQoS設定に関する情報とに基づいて、両方のステーションA20、B40上で動作するアプリケーションが動作可能となるQoS設定値を演算する(ステップS305)。演算されたQoS設定値はQoS制御部140に通知される。
QoS制御部140は、ステップS305の演算結果に基づいて、ステーションA20におけるQoS設定について変更が不要であるか否か判断する(ステップS306)。
ステーションA20におけるQoS設定について変更が不要と判断された場合(ステップS306でNoの場合)は、ステーションB40の制御信号通信部150からステーションA20に対して指示信号を何も送信しない。そして、ステーションB40の無線LAN通信部100は、アクセスポイントB30に対してQoS設定を変更させる為の指示信号を送信する。アクセスポイントB30の無線LAN通信部200がこの指示信号を受信
すると、アクセスポイントB30のQoS制御部230は、パケット転送部210を経由して無線LAN通信部200から転送された指示信号に基づいてアプリケーションを動作させる為のQoS設定を行う(ステップS311)。QoS制御部230でQoS設定が行われると、ステーションB40とアクセスポイントB30との間でのアプリケーション通信が開始される(ステップS312)。
一方、ステーションA20におけるQoS設定について変更が必要であると判断された場合(ステップS306でYesの場合)は、ステーションB40の制御信号通信部150からステーションA20の制御信号通信部150に対して「QoS設定変更要求」が送信される。この「QoS設定変更要求」によって、ステップS305においてステーションB40のQoS設定演算部130が演算したステーションA20のQoS設定値がステーションA20に通知される(ステップS307)。
次に、ステーションA20からステーションB40に対して「QoS設定変更応答」を返信する。具体的には、ステーションA20の制御信号通信部150はステーションB40に「QoS設定変更応答」を返送する。「QoS設定変更応答」とは、ステップS307における「QoS設定変更要求」に対する応答信号であり、「QoS設定変更要求」の指示信号に従って設定変更を許可する又は許可しない旨を通知する為の情報が含まれている。ステーションB40のQoS制御部140は制御信号伝送路50、制御信号通信部150を経由してこの「QoS設定変更応答」を受信する(ステップS308)。
次にステーションB40のQoS制御部140は、ステップS308において受信した「QoS設定変更応答」の内容に基づいて、ステーションA20のQoS設定値について変更を許可するか否か判断する(ステップS309)。
QoS制御部140がステーションA20でのQoS設定変更を許可すると判断した場合(ステップS309でYesの場合)、QoS設定演算部130はステーションA20でのQoS設定値を改めて演算する必要がない。そこでステーションB40は次の処理に進み、アクセスポイントB30に対してQoS設定を変更するための指示信号を送信する。具体的にはステップS311、ステップS312の処理が行われる。
一方、QoS制御部140がステーションA20でのQoS設定の変更を許可しないと判断した場合(ステップS309でNoの場合)、QoS設定演算部130において、両方のステーションA20、B40で動作するアプリケーションが動作可能となるQoS設定値の再演算を行う。この時に演算されるステーションA20についてのQoS設定値は、ステップS305において演算されたステーションA20についてのQoS設定値よりも変更が少ない値であることが望ましい。例えば、QoS設定値が最低保障レートである場合について説明する。ステーションA20に対して、最低保障レートを10Mbpsから5Mbpsに変更することを要求して(ステップS307)、その要求が許可されなかった場合においては(ステップS309におけるNo)、変更の少ない値(例えば7Mbps)に再設定する。
QoS設定演算部130がステーションA20についてのQoS設定値を再演算した後、QoS設定演算部130は、この再演算したQoS設定値を含むQoS設定に関する情報を再度、QoS制御部140に通知する(ステップS310)。そして、QoS制御部140は、この通知された情報に基づいて、ステーションA20においてQoS設定変更が不要であるか否かを再び判定する。具体的には再度ステップS306の処理を行う。以降、上記にて説明した処理フローが繰り返される。
次に、ステーションA20において予め無線伝送を行うアプリケーションが動作してい
る状況で、後からステーションB40において無線伝送を行うアプリケーションが動作開始する時の処理フローを説明する。
図5は既に通信を行うアプリケーションが動作しているステーションA20においてQoS設定を行う時の動作を説明するフローチャート図である。
ステーションA20のアプリケーション動作部120において、動作中のアプリケーションが無線LANを利用した通信を行っている(ステップS400)。このとき、ステーションA20はステーションB40から指示信号の受信待ち状態になっている。そして、この状態のとき、ステーションA20のQoS制御部140は、ステーションB40からどのような指示信号を受信したか判断する(ステップS401)。
ステーションB40から「QoS設定取得要求」を受信したとQoS制御部140が判断したとき、ステーションA20のQoS設定に関する情報をステーションB40に通知する為に制御信号通信部150は制御信号伝送路50を介して「QoS設定取得応答」をステーションB40に送信する(ステップS402)。「QoS設定取得応答」はステップS303でステーションB40が取得する信号であり、ステーションA20で動作するアプリケーションが行う通信で必要とされるQoSに関する設定が含まれている。その後再びステーションA20においてアプリケーションの動作が継続される。具体的には再度ステップS400の処理を行う。
QoS制御部140は、ステーションB40から「QoS設定変更要求」を受信したと判断したとき、ステーションB40から要求されたQoS設定の変更内容を確認して(ステップS403)、この変更内容を許可するかどうか判断する(ステップS404)。
QoS制御部140がステーションA20のQoS設定変更を許可しないと判断した場合(ステップS404でNoの場合)、ステーションA20の制御信号通信部150は、制御信号伝送路50を経由して、QoS設定について変更を許可しないことを通知するための指示信号を「QoS設定変更応答」に含めてステーションB40に送信する(ステップS405)。その後、ステーションA20は再度ステップS400の処理を行い、継続してアプリケーションを動作させる。
QoS制御部140がステーションA20のQoS設定変更を許可すると判断した場合(ステップS404でYesの場合)、ステーションA20の制御信号通信部150は、制御信号伝送路50を経由して、QoS設定について変更を許可することを通知するための指示信号を「QoS設定変更応答」に含めてステーションB40に送信する(ステップS406)。
その後、ステーションA20のQoS制御部140からパケット転送部110及び無線LAN通信部100を経由して、アクセスポイントA10に対してQoS設定を変更する為の指示信号を送信する。アクセスポイントA10の無線LAN通信部200がこの指示信号を受信すると、アクセスポイントA10のQoS制御部230は、パケット転送部210を経由して無線LAN通信部200から転送されたこの指示信号に基づいてステーションA20とアクセスポイントA10との間の無線LAN通信に関するQoS設定を変更する(ステップS407)。その後、ステーションA20は再度ステップS400の処理を行い、継続してアプリケーションを動作させる。
以上のように、本発明の実施の形態の無線伝送システムによれば、アクセスポイント側に特別な設計変更を加えることなく、複数組のアクセスポイントとステーションとの間のQoSを確保することができるという効果を奏する。すなわち、ステーションB40は、
ステーションA20とアクセスポイントA10との間のQoSに関する情報を制御信号伝送路50を介して取得することができる。そして、ステーションB40は、この取得したQoSに関する情報と、自らが有するステーションB40とアクセスポイントB30との間のQoSに関する情報とに基づいてQoS設定値を演算して再設定することができる。さらに、この演算結果であるQoSに関する情報を制御信号伝送路50を介してステーションA20と共有することができる。これらによって、ステーション側から主導して全体的に最適なQoS設定をアクセスポイントに対して行うことが可能になる。
本発明の無線伝送システムは、無線LANを用いて複数のデータ転送を同時に行うシステムにおいて、両者のアプリケーションの伝送品質を確保する為の設定手法として有用である。
10 アクセスポイントA
20 ステーションA
30 アクセスポイントB
40 ステーションB
50 制御信号伝送路
60 無線LAN伝送路
100 無線LAN通信部
110 パケット転送部
120 アプリケーション動作部
130 QoS設定演算部
140 QoS制御部
150 制御信号通信部
200 無線LAN通信部
210 パケット転送部
220 アプリケーション動作部
230 QoS制御部

Claims (2)

  1. 複数の無線基地局とこの無線基地局と無線接続する複数の無線端末から構成され、前記無線基地局と無線端末とは無線経由でそれぞれ同時にデータ伝送が可能な無線伝送システムであって、
    前記複数の無線基地局と接続された複数の無線端末はデータ伝送のQoS設定に関する情報を交換可能な信号線で互いに接続されたことを特徴とする無線伝送システム。
  2. 前記複数の無線端末は、前記信号線を介して取得した他の無線端末のQoS設定に関する情報に基づいて自無線端末のQoS設定値を演算し、この演算結果を前記信号線を介して前記他の無線端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の無線伝送システム。
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