JP2017524916A - 自動標本処理システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

本開示は、標本処理システムを使用して標本スライドガラスを処理するシステムおよび方法を提示する。標本スライドガラスをスライドガラスキャリアからラベルリーダの方へ順次放出し、これらのスライドガラスに対する適当な処理プロトコルを決定することができる。スライドガラスを放出する前に、スライドガラスの縁部とキャリアの壁との間に残留している付着ボンドを破断または「破砕」するために、スライドガラスキャリアに破砕要素を係合することができる。標本スライドガラスは、対応する複数の平坦な棚上に水平方向に位置合わせして置くことができ、重力を介して均一の間隔を可能にする。したがって、スライドガラスは、均一に隔置され、スライドガラスの損傷のない放出、ならびに走査、観察、加熱、洗浄、および他の処理を含む追加の動作のための適切な位置決めを可能にする。ラベルリーダは、スライドガラスのラベルからの走査された情報を処理して、そのスライドガラスの1つまたは複数の属性を判定し、スライドガラス上で後に実行されるべき動作順序またはシーケンスを生成することができる。【選択図】図12A

Description

本開示は、分析のために標本を準備するシステムに関する。詳細には、本開示は、標本スライドガラスを処理する標本処理システムに関する。
生物標本を準備および分析するために、多種多様な技法が開発されてきた。例示的な技法には、顕微鏡検査、マイクロアレイ分析(たとえば、蛋白および核酸のマイクロアレイ分析)、ならびに質量分析法が含まれる。標本は、1つまたは複数の液体を標本に添加することによって、分析のために準備される。標本が複数の液体で処理される場合、分析に適したサンプルを作り出すには、それぞれの液体の添加と後の除去の両方が重要となる可能性がある。生物標本、たとえば組織切片または細胞を担持する顕微鏡用スライドガラスは、普通なら透明または不可視の細胞または細胞構成要素に色およびコントラストを加えるために、1つまたは複数の染料または試薬で処理されることが多い。標本は、標本担持スライドガラスに染料または他の試薬を手動で添加することによって、分析のために準備することができる。自動機械は、手動浸漬技法に類似した技法によって標本を液体に浸漬する。これらの自動機械は、顕微鏡用スライドガラスを運搬するラックを、開いた槽の中に沈めることによって、標本をバッチ単位で処理することができる。
しかし残念ながら、既存のシステムには多数の問題がある。容器間の液体のキャリーオーバーにより、処理液の汚染および劣化が生じる。さらに、スライドガラスキャリアは、乾燥および脱パラフィンなどの外部処理を受けていることがある。これらのプロセスからの熱により、スライドガラス上のワックスが溶けて、スライドガラスキャリアに接触する。冷却後、ワックスは硬化して、スライドガラスとスライドガラスキャリアとの間にボンドを生じさせ、後の処理のためのスライドガラスキャリアからのスライドガラスの放出を妨げる。さらに悪いことに、スライドガラスは、ワックスが乾燥したときにスライドガラスがどのように向いているかに基づいて位置ずれすることがある。スライドガラスが位置ずれした場合、撮像などの後のプロセスが妨げられる。さらに、現在の自動染色システムは、個々のプラットホーム上へのスライドガラスの手動装入に依拠している。これらのシステムのいくつかでは、使用者は、システム内の各スライドガラスの位置を手動でマッピングする必要がある。スライドガラスとスライドガラスキャリアとの間の付着ボンドを除去し、スライドガラスを位置合わせされた状態で個々に放出し、そのラベルの内容に基づいて各スライドガラスを自動的に処理するように最適化された方法は、現在存在しない。
本明細書に記載する例示的な実施形態は、標本処理システムを使用して標本スライドガラスを処理するシステムおよび方法を含む。概して、標本スライドガラスは、スライドガラスキャリアから載置デバイスの方へ放出することができる。本明細書にさらに記載するように、標本スライドガラスは、スライドガラスキャリアによって運搬される複数の標本スライドガラスの1つとすることができ、各標本スライドガラスは、対応する複数の平坦な棚上に水平方向に位置合わせして置くことができ、重力を介して最適な位置合わせを可能にする。したがって、スライドガラスは、均一に隔置され、スライドガラスの損傷のない放出、ならびに走査、観察、加熱、洗浄、および他の処理を含む追加の動作のための適切な位置決めを可能にする。スライドガラスは、放出器要素または「フィンガ」をスライドガラスに係合させてスライドガラスを載置デバイスのスライドガラス保持領域上へ押し込むスライドガラス放出器を使用して放出することができる。たとえば、載置デバイスは、待機プラットホームおよび行程超過抑制器を含むことができ、行程超過抑制器を通じて真空を引き込み、スライドガラス保持領域上のスライドガラスの前方への動きを停止させることができる。標本担持顕微鏡用スライドガラスは、スライドガラス載置デバイスのプラットホームに隣接しているスライドガラス取出し位置にある棚に索引を付けることによって、キャリアからスライドガラス載置デバイスへ順次動かすことができる。スライドガラスの存在は、複数のセンサを介してコントローラによって保持領域上で検出することができる。たとえば、スライドガラスの存在は、行程超過抑制器の真空吸引の変化、真空ポート、流体ライン、および/または真空源内の圧力の変化、ならびに圧力センサ、光学センサ、運動センサなどを含む他のセンサによって検出することができる。
放出された後、スライドガラスの位置合わせは、たとえば保持領域に隣接している対応する複数のアクチュエータに結合された複数の位置合わせ部材を使用して、位置ずれした位置から位置合わせされた位置へさらに補正することができる。位置合わせ部材は、スライドガラスに係合して、スライドガラスを位置合わせされた位置へ動かすことができ、スライドガラスの位置合わせ後、アクチュエータは、位置合わせ部材を再び開始位置へ、位置合わせされたスライドガラスから離れる方へ動かすことができる。適切に位置合わせされた後、スライドガラスは、1つまたは複数の処理ステーションへ輸送することができる。スライドガラスは、スライドガラスの位置合わせを維持しながら、待機プラットホームから、たとえば標本処理ステーションへ輸送することができる。複数のヘッド位置合わせ特徴を介して、移送ヘッドを有する輸送アセンブリを、待機プラットホームと位置合わせすることができる。移送ヘッドは、たとえば真空源によって提供される真空などの捕獲特徴を使用して、スライドガラスに係合し、持ち上げて輸送するように構成することができる。
例示的な実施形態では、背景技術に記載したように、スライドガラスを放出する前に、スライドガラスの縁部とキャリアの壁との間に残留している付着ボンドを破断または「破砕」するために、スライドガラスキャリアに破砕要素を係合することができる。たとえば、システムは、ラック内でスライドガラスを「乾燥」させ、それによってスライドガラスとキャリア壁との間のワックス残留物を硬化させ、付着ボンドを生じさせるようにプログラムすることができる。スライドガラスは、このボンドが封止されるとき、誤って位置合わせされることがある。後の放出機構は、スライドガラスの損傷を引き起こすことがある。したがって、本開示は、放出器要素より大幅に広い破砕要素を導入し、破砕要素をスライドガラスラックの方へ作動させて、スライドガラスラック内で1つまたは複数のスライドガラスとそれぞれの棚または「スロット」の壁との間のボンドを破断または破砕する。広い破砕要素は、ラック内のすべてのスライドガラスまたはラック内の任意の数のスライドガラスの付着ボンドを破砕するのに十分な寸法に設定することができる。次いで、狭い放出器要素を係合して、ボンドが破断された複数の破砕されたスライドガラスの中から単一のスライドガラスを放出することができる。
例示的な実施形態では、スライドガラスは、ラベルリーダまたはスキャナに隣接して位置決めされた載置デバイス上へ放出することができる。ラベルリーダまたはスキャナは、スライドガラスのラベルからの走査された情報を処理して、そのスライドガラスの1つまたは複数の属性を判定し、スライドガラス上で後に実行されるべき動作順序またはシーケンスを生成することができる。たとえば、リーダに結合されたプロセッサは、スライドガラスの1つまたは複数の属性をデータベースと相関させて、スライドガラスをどのように処理することが意図されるかに関する命令を取り出すことができる。ラベルの読取りは、プロセッサに結合されたメモリ上に記憶されたソフトウェアが、プロセッサに命令して、どの検査が実行されるべきかを決定させ、適切な試薬がシステム上に搭載されているかどうかを判定させることを可能にする。自動標本処理システムは、スライドガラス放出器アセンブリに通信可能に結合されたコントローラを含むことができる。コントローラは、たとえば、スライドガラス位置合わせデバイスに指示するようにプログラムすることができる。たとえば、コントローラは、移送ヘッドを制御してスライドガラス載置デバイスと位置合わせし、スライドガラスを待機ステーションから標本処理ステーションへ輸送するようにプログラムすることができる。コントローラは、スライドガラスのラベルの読取りまたは走査の結果としてプロセッサによって決定される処理命令に基づいて、動作を実行することができる。
走査された後、スライドガラスは、スライドガラスを再びスライドガラスキャリアのその対応するスロット内へ案内しまたは押し込むように作動される反対の放出器要素または「プッシャ要素」によって、再びスライドガラスキャリア内へ配置することができる。任意選択で、スキャナは脇へ動かすことができ、1つまたは複数の後の観察または処理動作をスライドガラス上で実行してから、スライドガラスキャリアに戻すことができる。最終的に、スライドガラスはスライドガラスキャリアへ戻され、スライドガラスキャリアは、本明細書にさらに記載するように、標本処理ステーションの他の区域へ輸送することができる。
本開示の例示的な実施形態による標本処理システムを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による標本処理システムの等角分解図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器アセンブリを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器アセンブリの構成要素を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器アセンブリ内で中間位置にあるスライドガラスキャリアを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器アセンブリ内で水平方向に位置合わせされた位置にあるスライドガラスキャリアを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器アセンブリ内の放出器の構成要素を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器の別の図である。 本開示の例示的な実施形態による放出器の上面図である。 本開示の例示的な実施形態によるスライドガラスキャリアおよび放出器アセンブリに結合されたラベルリーダを示す図である。 本開示の例示的な実施形態によるラベルリーダの別の図である。 図12Aは本開示の例示的な実施形態による破砕要素および放出器要素を使用してスライドガラスをスライドガラスキャリアから放出する方法を示す図である。 図12Bは本開示の例示的な実施形態による破砕要素および放出器要素を使用してスライドガラスをスライドガラスキャリアから放出する方法を示す図である。 図12Cは本開示の例示的な実施形態による破砕要素および放出器要素を使用してスライドガラスをスライドガラスキャリアから放出する方法を示す図である。 図12Dは本開示の例示的な実施形態による破砕要素および放出器要素を使用してスライドガラスをスライドガラスキャリアから放出する方法を示す図である。 図13Aは本開示の例示的な実施形態による異なる形状の破砕要素を示す図である。 図13Bは本開示の例示的な実施形態による異なる形状の破砕要素を示す図である。 図13Cは本開示の例示的な実施形態による異なる形状の破砕要素を示す図である。
本明細書に記載する例示的な実施形態は、図1〜13を参照して後述する標本処理システムを使用して標本スライドガラスを処理するシステムおよび方法を含む。これらのシステムおよび方法は、内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、本発明の譲受人に譲渡された同時係属の米国特許出願第13/831,255号にさらに詳細に記載されている。
概して、標本スライドガラスは、スライドガラスキャリアから載置デバイスの方へ放出することができる。本明細書にさらに記載するように、標本スライドガラスは、スライドガラスキャリアによって運搬される複数の標本スライドガラスの1つとすることができ、各標本スライドガラスは、対応する複数の平坦な表面または「スロット」上に水平方向に位置合わせして置くことができ、重力を介して最適の位置合わせを可能にする。したがって、スライドガラスは、均一に隔置され、スライドガラスの損傷のない放出を可能にする。最適の位置合わせは、走査、観察、加熱、洗浄、および他の処理を含む追加の動作のためにスライドガラスを適切に位置決めするために使用される。スライドガラスは、放出器要素または「フィンガ」をスライドガラスに係合させてスライドガラスを載置デバイスのスライドガラス保持領域上へ押し込むスライドガラス放出器を使用して放出することができる。たとえば、載置デバイスは、待機プラットホームおよび行程超過抑制器を含むことができ、行程超過抑制器を通じて真空を引き込み、スライドガラス保持領域上のスライドガラスの前方への動きを停止させることができる。スライドガラスの存在は、複数のセンサを介してコントローラによって保持領域上で検出することができる。たとえば、スライドガラスの存在は、行程超過抑制器の真空吸引の変化、真空ポート、流体ライン、および/または真空源内の圧力の変化、ならびに圧力センサ、光センサ、運動センサなどを含む他のセンサによって検出することができる。
放出された後、スライドガラスの位置合わせは、たとえば保持領域に隣接している対応する複数のアクチュエータに結合された複数の位置合わせ部材を使用して、位置ずれした位置から位置合わせされた位置へさらに補正することができる。位置合わせ部材は、スライドガラスに係合して、スライドガラスを位置合わせされた位置へ動かすことができ、スライドガラスの位置合わせ後、アクチュエータは、位置合わせ部材を再び開始位置へ、位置合わせされたスライドガラスから離れる方へ動かすことができる。適切に位置合わせされた後、スライドガラスは、1つまたは複数の処理ステーションへ輸送することができる。スライドガラスは、スライドガラスの位置合わせを維持しながら、待機プラットホームから、たとえば標本処理ステーションへ輸送することができる。複数のヘッド位置合わせ機構を介して、移送ヘッドを有する輸送アセンブリを、待機プラットホームと位置合わせすることができる。移送ヘッドは、たとえば真空源によって提供される真空などの捕獲特徴を使用して、スライドガラスに係合し、持ち上げて輸送するように構成することができる。
以下の説明では、図全体においてそれに対応してラベル付けされた大部分の構造(たとえば、132および232など)は同じ特徴を保有し、同じ構造および機能の対象となると仮定することができる。それに対応してラベル付けされた要素間に指摘されていない違いがあり、この違いの結果、特定の実施形態で要素の構造または機能が対応しなくなる場合、その特定の実施形態に与えられたその対立する説明が優先されるものとする。
図1は、保護ハウジング120、スライドガラスキャリア留置ステーション124、対向部キャリア装入ステーション130、および試薬留置ステーション140、142を含む標本処理システム100を示す。システム100は、装入ステーション130を介して装入された対向部を使用して標本担持スライドガラスを自動的に処理し、たとえば標本の調整(たとえば、細胞の調整、洗浄、脱パラフィンなど)、抗原の回収、染色(たとえば、H&E染色)、または他のタイプのプロトコル(たとえば、免疫組織化学プロトコル、原位置ハイブリッド形成プロトコルなど)を実行して、目視検査、蛍光による視覚化、顕微鏡検査、微量分析、質量分析方法、撮像(たとえば、デジタル撮像)、または他の分析もしくは撮像方法のために標本を準備することができる。システム100は、処理の柔軟性および比較的高い処理量を提供するために、同じまたは異なるプロトコルを使用して、20枚の標本担持スライドガラスを同時に処理することができる。標本は、好都合な取扱いおよび相互汚染の防止のため、処理の間中(たとえば、焼成から染色まで)、スライドガラス上に留まることができる。各スライドガラスに対する染色および処理プロトコルは、本明細書にさらに記載するように、個々の各スライドガラス上のラベルを走査することによって決定することができる。
さらに、生物標本は、1つまたは複数の生物サンプルを含むことができる。生物サンプルは、組織サンプルまたは被験者から取り出されたサンプル(たとえば、任意の1群の細胞)とすることができる。組織サンプルは、生物内で類似の機能を実行する1群の相互接続された細胞とすることができる。生物サンプルはまた、限定されるものではないが、細菌、酵母、原生動物、およびアメーバなどの単細胞生物、多細胞生物(健康もしくは外見上は健康な被験者または癌などの診断もしくは検査すべき症状もしくは疾病の影響を受けた患者からのサンプルを含む、植物または動物など)を含めて、生体から得られ、生体によって排出され、または生体によって分泌された何らかの固体または流体のサンプルとすることができる。いくつかの実施形態では、生物サンプルは、顕微鏡用スライドガラス上に取り付けることができ、限定されるものではないが、組織切片、器官、腫瘍切片、塗抹、凍結切片、細胞プレップ、または細胞系を含む。サンプルを得るためには、切開生検、コア生検、切除生検、針吸引生検、コア針生検、定位生検、直視下生検、または外科的生検を使用することができる。
保護ハウジング120は、汚染物質が内部の処理環境に入るのを抑制、制限、または実質上防止する。保護ハウジング120はカバー146を含むことができ、カバー146は、限定されるものではないが、撮像デバイス(たとえば、ラベルスキャナ、バーコードリーダ、カメラなど)、ロボット構成要素(たとえば、ロボットアーム)、輸送デバイス(たとえば、コンベア、アクチュエータなど)、流体構成要素、標本処理ステーション、スライドガラスプラテン、混合構成要素(たとえば、混合ウェル、試薬トレーなど)、スライドガラスキャリア取扱い構成要素、対向部キャリア取扱い構成要素、乾燥器、加圧デバイス(たとえば、ポンプ、真空デバイスなど)などを含む内部の構成要素にアクセスするために開けることができる。留置ステーション124は、1列のベイを含む。左のベイ148内には、バスケットの形のスライドガラスキャリアが位置決めされる。各ベイは、標本処理の前、途中、または後にスライドガラスを運搬するのに適したラック、バスケット、トレー、または他のタイプのキャリアなど、他のタイプのスライドガラスキャリアを受け取るように構成することができる。図示の留置ステーション124は、分割器によって分離された12個のベイを含む。ベイの数、ベイの位置、ベイの向き、およびベイの構成は、使用すべきスライドガラスキャリアのタイプに基づいて選択することができる。
装入ステーション130は受取り開口150を含み、使用者は、受取り開口150を通って対向部キャリアを装入することができる。対向部キャリアは、積み重ねた対向要素を保持する格納箱とすることができる。他の実施形態では、対向部キャリアは、カートリッジ、または対向部を運搬する他の携帯型の構造とすることができる。留置ステーション140、142はそれぞれ、1列のベイを含む。各ベイは、大容量の試薬容器、ボトル、箱入りバッグ式の試薬容器などを含む1つまたは複数の容器を保持することができる。留置ステーション142は、洗浄溶液などのより大きい体積単位で使用される液体を提供する大容量の液体容器を保持することができる。留置ステーション140、142内の空の容器は、好都合には、満杯の容器と交換することができる。標本処理ステーションに出入りして標本処理ステーション内を流れる流体の動きは、たとえばポンプ、バルブ、およびフィルタを含む流体モジュールによって制御することができる。空圧モジュールが、加圧空気を供給し、真空を生成して、様々なスライドガラス処理動作を実行し、システム100全体にわたって流体を動かすことができる。廃棄物は、廃棄物引出し143へ送達することができる。廃棄物引出し143は、廃棄物容器149A、149Bを保持する(図2参照)。空圧モジュールは、廃棄物を標本処理ステーションから容器149A、149Bへ送達することができ、容器149A、149Bは、周期的に空にすることができる。
コントローラ144は、システム構成要素に指示することができ、概して、限定されるものではないが、1つまたは複数のコンピュータ、中央処理装置、処理デバイス、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、リーダなどを含むことができる。情報を記憶するために、コントローラ144は、限定されるものではないが、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの1つまたは複数の記憶要素を含むことができる。記憶される情報は、加熱プログラム、最適化プログラム、組織準備プログラム、較正プログラム、索引化プログラム、混合プログラム、または他の実行可能なプログラムを含むことができる。
さらに、本明細書に記載するように、各スライドガラスのラベルまたはバーコードを読み取りまたは走査することで、所定のシーケンスに応じてソフトウェア生成染色プロトコルおよび他の動作を起動することができる。たとえば、最適化プログラムは、キャリア内のスライドガラスの識別子または属性に基づいて、性能を最適化する(たとえば、加熱を強化する、余分な試薬の消費を低減させる、生産性を増大させる、処理の一貫性を強化するなど)ために実行することができる。処理は、たとえば、(1)処理速度を増大させ、(2)加熱もしくは冷却サイクルの時間を低減させ、(3)処理量を増大させ(たとえば、特定の長さの時間内に処理されるスライドガラスの数を増大させる)、かつ/または(4)試薬廃棄物を低減させるために、最適の予定を決定することによって最適化することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ144は、標本処理ステーションに装入するための装入シーケンスを決定し、処理時間を低減させ、ディスペンサの装入シーケンスを決定する。これにより、標本担持スライドガラスが標本処理ステーションから取り出されるとすぐに次の標本担持スライドガラス上へ流体を分注することができるため、時間が節約される。いくつかの実施形態では、コントローラ144は、混合ステーション165を使用して試薬を混合および分注するシーケンスを決定する。
コントローラは、スライドガラスのラベルからスライドガラス情報(たとえば、標的処理温度、標的処理温度範囲、補充速度など)を得るリーダ(図示せず)から、スライドガラス情報を受け取ることができる。標的処理温度または標的処理温度範囲および総蒸発速度によって、コントローラ144は、平衡体積の標的範囲を判定することができる。コントローラ144は、総蒸発速度、ルックアップテーブル、温度設定点、デューティーサイクル、電力設定、周囲の温度および/または湿度などの環境情報、処理プロトコルなどの追加の情報を受け取ることができる。コントローラまたはリーダ上のプロセッサは、スライドガラスのラベルまたはバーコードを読み取り、データサーバまたは他の類似のデバイスと通信して、ラベルに基づいてデータベースから情報を取り出すようにプログラムすることができる。メモリは、標本を洗浄剤に接触させること、標本に試薬(たとえば、染色剤)を添加すること、異なるプロセスのためにスライドガラスを1つまたは複数の標的温度まで加熱および冷却することなどを含む、異なるプロセスに対する異なる命令を記憶することができる。コントローラは、その情報を受け取り、メモリ内に記憶された複数の命令を実行することができ、これらの命令は、自動標本処理システムの様々な構成要素がラベルに基づいてスライドガラスに対して最適化された動作を実行することを可能にする。
図2は、処理ステーション163、スライドガラス放出器アセンブリ200、対向部ディスペンサ380、および標本返却機構157を含む標本処理システム100の等角分解図である。処理ステーション163、スライドガラス放出器アセンブリ200、および対向部ディスペンサ380は、内部環境121の左側に位置決めされる。標本返却機構157は、内部環境121の右側に位置決めされる。標本返却機構157のほぼ下に混合ステーション165が位置決めされ、混合ステーション165は、リザーバ(たとえば、リザーバウェル)を含むことができる。混合ステーション165内では、試薬を混合することができる。他の実施形態では、混合ステーション165は、容器(たとえば、バイアル、ビーカなど)を保持することができ、これらの容器内で物質が貯蔵および/または混合される。20個の標本処理ステーションからなる列152により、生物標本を独立して処理することができる。
動作の際には、使用者は、標本担持スライドガラスを運搬するスライドガラスキャリアを図1の留置ステーション124の空のベイの中へ装入することができ、対向部を運搬する対向部キャリアを装入ステーション130の中へ装入することができる。スライドガラスキャリアは、スライドガラス上の、もしあれば、ラベルを読み取るリーダ(たとえば、ラベルリーダ、バーコードリーダなど)(図示せず)へ移送され得る。各スライドガラスは、スライドガラスキャリアからラベルリーダの方へ放出され、次いで再びスライドガラスキャリア内へ動かされ得る。各スライドガラスのラベル情報は、属性およびスライドガラス上で実行することが意図される動作シーケンスの決定のために、プロセッサへ通信され得る。これらの動作のいくつかは、標本処理システム100内の追加のユニットまたはモジュールによって実行され得る。たとえば、スライドガラスキャリアは、処理ステーション163へ送達され得、処理ステーション163は、限定されるものではないが、乾燥器(たとえば、脱水ユニット)、加熱ユニット(たとえば、焼成モジュール)、またはスライドガラスから水を取り出すこと、標本を加熱する(たとえば、標本を加熱して標本をスライドガラスに付着させる)ことなどが可能な他の構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、処理ステーション163は、スライドガラスの上へ熱風を吹き込んでスライドガラスを乾燥させ、標本がパラフィンを含有する場合、この熱風により、パラフィンを柔らかくしてスライドガラスへの標本の付着を促進することができる。空気システムは、空気を部分的に再循環させて処理ステーション163内の湿度を制御することができる。スライドガラスキャリアは、処理ステーション163から別のモジュール(たとえば、標本処理ステーション、ラベルリーダなど)へ持ち上げて輸送することができ、または留置ステーション124のベイの1つへ戻すことができる。
標本返却機構157は、標本担持スライドガラスをスライドガラスキャリア内へ装入することができる。装入されたスライドガラスキャリアは、留置ステーション124へ輸送され得る。スライドガラスキャリアが自動カバーガラスに適合している場合、カバーガラスで覆うためにスライドガラスキャリアを留置ステーション124から自動カバーガラスへ輸送することができる。別法として、スライドガラスは、手動によりカバーガラスで覆うことができる。カバーガラスで覆われたスライドガラスは、光学機器、たとえば顕微鏡または他の光学デバイスを使用して分析することができる。たとえば、カバーガラスで覆われたスライドガラスは、スライドガラスをどのように処理するかを決定するために、スライドガラスキャリアからラベルリーダへ放出され得、その後、後の処理のために再びスライドガラスキャリア内へ案内され得る。さらに、スライドガラスの加熱中にワックスが溶けることによって引き起こされるあらゆる付着は、システムの外部で実行されるか、それともシステム内で実行されるかにかかわらず、本明細書にさらに記載するように、スライドガラスの放出前に、破砕器要素によって破断することができる。
図3および図4は、スライドガラス放出器アセンブリ200(「放出器アセンブリ200」)内へ装入されたスライドガラスキャリア170を示す。図4には、図3の板216が取り除かれた状態を示す。放出器アセンブリ200は、スライドガラスキャリアハンドラ202(「キャリアハンドラ202」)、スライドガラス載置デバイス210(「載置デバイス210」)、および放出器212を含む。キャリアハンドラ202は、キャリア受取り器220(図4)および受取り器回転器デバイス224(図4)を含むことができる。キャリア受取り器220は、1対の隔置されたアーム226(たとえば、細長い部材、片持ち部材など)を含み、アーム226上にスライドガラスキャリア170を置くことができる。図示のスライドガラスキャリア170は、隔置された配置で顕微鏡用スライドガラスを保持することが可能なスライドガラスラックである。図3および図4のキャリア170内には、1つのスライドガラスを示す。いくつかの実施形態では、スライドガラスキャリア170は、SAKURA(登録商標)バスケットまたは棚もしくは分割器を有する類似のバスケットなどのバスケットとすることができる。
図4のキャリア受取り器220は、スライドガラスキャリアを解放可能に保持する1つまたは複数の把持具、クランプ、保持器、または他の構成要素を含むことができる。受取り器回転器デバイス224は、限定されるものではないが、アーム226を回転させることが可能な1つまたは複数のモータ、作動デバイス、または他の構成要素を含むことができる。アーム226は、スライドガラスキャリア170を回転させるように弧状のトラック、旋回機構などに沿って動くことができる。キャリアハンドラ202は、キャリッジ230およびレール232をさらに含むことができる。キャリッジ230は、スライドガラスキャリア170を垂直方向に動かすようにレール232に沿って進むことができる。さらに、1つまたは複数のスライドガラス案内機構225を、レール232に近接または隣接してキャリッジ230内へ組み込むことができ、それにより、垂直方向のスライドガラスから水平方向のスライドガラスへの遷移において生成される勢いのためにスライドガラスが誤って投げ出されるのを防止することができる。
図3を再び参照すると、完全または部分的に装入されたスライドガラスキャリアを、板214、216間に挿入することができる。受取り器回転器デバイス224(図4)は、スライドガラスが実質上垂直の向きで保持される装入位置213(図3)から、スライドガラスが実質上水平の向きで保持される中間位置215(図5)へ、キャリア受取り器220を回転させることができる。「実質上水平」という用語は、概して、水平から約±3度、たとえば水平から約±1度、水平から約±0.8度などの角度を指す。スライドガラスキャリア170は、抜取り位置217(図6)へ垂直方向に動かされ得る。抜取り位置217は、スライドガラスを水平方向に保持し、スライドガラスをスライドガラスキャリア170内のそれぞれの棚の平坦な表面上に置くことを可能にし、スライドガラスを載置デバイス210の平坦な表面に対して適切に位置合わせすることを可能にする。したがって、スライドガラスは均一に隔置され、スライドガラスの損傷のない放出を可能にする。放出器212は、標本担持スライドガラスを載置デバイス210へ順次動かすことができ、スライドガラスが位置ずれすることによってスライドガラス上の組織を損傷する恐れはない。載置デバイス210は、システム100の他のユニットへの後の輸送のために、標本担持スライドガラスを位置決めすることができる。別法として、放出器212は、ラベルリーダまたはバーコードスキャナによって走査されるべき指定の距離だけ、個々のスライドガラスを順次放出することができ、プッシャ要素は、後の処理のためにスライドガラスを再びラック内へ案内することができる。加熱または乾燥動作からの余分なワックスによって引き起こされた残留している付着ボンドを破断して自由にするために、破砕器要素をスライドガラスに係合させることができる。さらに、スライドガラスの水平方向の位置合わせは、ワックス破砕要素を使用してキャリア170に取り付けられたスライドガラス間のボンドを除去または破砕した後、放出のために適切な位置合わせを可能にする。
図7〜9は、放出器要素330と、ベース334と、駆動機構336とを含む放出器212を示す。放出器要素330は、ベース334上の線形レールまたは他の摩擦が低減されたデバイス上に位置決めされた細長い部分340と、駆動機構336の棒344に結合された取付け部分342とを含む。駆動機構336は、往復直線運動を提供することができ、限定されるものではないが、1つまたは複数のストッパモータ、ピストン(たとえば、空圧ピストン、油圧ピストンなど)、加圧デバイス(たとえば、ポンプ、空気圧縮器など)、センサなどを備えることができる。図示の棒344は、矢印350で示す方向に動かされて、放出器要素330を第1または最初の位置351(図9に破線で示す)からスライドガラスキャリア受取り間隙352(「間隙352」)を横切って動かし、したがって、細長い部分340のヘッド360が、スライドガラスを待機プラットホーム240上へ押し込む。ヘッド360は、スライドガラスの損傷を回避するために、適合材料(たとえば、ゴム、プラスチックなど)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヘッド360は、スライドガラスが所望の位置につくまで、保持領域250の表面に沿ってスライドガラスを押すことができる。スライドガラスは、スライドガラスキャリア170が空になるまで、スライドガラスキャリア170から一度に1枚ずつ取り出すことができる。
図1および図2を再び参照すると、使用者は、標本担持スライドガラスを保持するスライドガラスキャリアを留置ステーション124内へ装入することができる。移送機構により、このスライドガラスキャリアを放出器アセンブリ200へ輸送することができる。移送機構は、限定されるものではないが、位置間で物品を運搬することが可能な1つまたは複数のロボットハンドラもしくはアーム、X−Y−Z輸送システム、コンベア、または他の自動化された機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、移送機構は、スライドガラスキャリアを把持するのに適した1つまたは複数のエンドエフェクタ、把持具、吸引デバイス、ホルダ、クランプ、または他の構成要素を含む。放出器アセンブリ200は、スライドガラスキャリア170を抜取り位置217(図6)へ動かす。スライドガラスキャリア170は、基準位置に対してスライドガラスを索引化するように、垂直方向に動かされる。基準位置は、スライドガラス取出し位置を画定する平面(たとえば、図6に示す固定のスライドガラス取出し平面275)とすることができる。取り出すべきスライドガラスの底部は、載置デバイスの表面と概して同一平面上に位置することができ、または載置デバイスの表面よりわずかに上に位置する。駆動機構336は、放出器要素330を水平方向に動かして、キャリア170を通って細長い部分340(図7)を動かし、スライドガラスをキャリアから押し出すことができる。第2の細長い部分(図示せず)を動かして、スライドガラスとキャリアとの間のボンドを破砕または破断してから、細長い部分340を使用してスライドガラスを押し出すことができる。第2の細長い部分または「破砕要素」は、細長い部分340より広くすることができ、別個のアクチュエータによって制御することができる。キャリア170との付着ボンドから1つまたは複数のスライドガラスを解放して、細長い部分340が個々のスライドガラスを押し出すことを可能にすることができる。押し出されて適切に位置合わせされた後、スライドガラス243をラベルリーダによって走査し、処理し、または標本処理ステーションへ輸送することができる。駆動機構336は、放出器要素330を前後に動かすことができ、本明細書にさらに記載するように、スライドガラスをすべて載置デバイス210またはラベルスキャナへ順次送達するように、スライドガラスを割り出しすることができる。
標本を保護するために、スライドガラスキャリア170内の最も下のスライドガラスをまず放出することができる。最も下のスライドガラスから開始することによって、垂直方向に隣接するスライドガラス上の標本(複数可)をヘッド360から離れる方へ向けることができ、したがって保護することができる。ヘッド360が、取り出すべきスライドガラスに対して垂直方向に位置ずれしている場合、ヘッド360は垂直方向に隣接するスライドガラスの底部に当たることがあるが、垂直方向に隣接するスライドガラスの上面上の標本(複数可)を移動させることはない。最も下のスライドガラスを取り出した後、スライドガラスキャリア170内に残っている最も下のスライドガラスを取り出すことができる。このプロセスは、スライドガラスキャリア170が空になるまで繰り返すことができる。他の索引化シーケンスを使用して、スライドガラスを取り出しまたは走査することもできる。
空のスライドガラスキャリア170は、装入位置(図3)へ戻し、次いで留置ステーション124のベイの1つへ輸送することができる。空のスライドガラスキャリア170は、留置ステーション124から取り出して標本担持スライドガラスで充填し、留置ステーション124へ戻すことができる。別法として、空のスライドガラスキャリア170は、放出器アセンブリ200を使用して、処理済みの標本担持スライドガラスで充填することができる。プッシャアセンブリを使用して、載置デバイス210上の処理済みの標本担持スライドガラスをスライドガラスキャリア内へ押し込むことができる。したがって、放出器アセンブリ200を使用して、スライドガラスキャリアの抜取りと装入の両方を行うことができる。プッシャアセンブリは、たとえばラベルスキャナに結合することができる。次いで、スライドガラスは、キャリアからラベルスキャナに結合された載置デバイス上へ押し出されて、走査され、次いでプッシャアセンブリを使用して再びキャリア内へ押し込まれるはずである。
例示的な実施形態では、スライドガラスは、ラベルリーダまたはスキャナに結合された載置デバイス上へ放出することができる。ラベルリーダまたはスキャナは、スライドガラスのラベルからの走査された情報を処理することができる。たとえばラベルリーダが図2のスライドガラス/アーク移送モジュール160の構成要素である場合、走査された情報を使用して、予期されるスライドガラスが放出されたことを確認することができる。いくつかの実施形態では、たとえば「先読み」モジュールに結合されたスキャナまたはラベルリーダの場合、走査された情報を使用して、スライドガラスの1つまたは複数の属性を判定し、そのスライドガラスに対する処理プロトコル、またはスライドガラス上で後に実行されるべき動作順序もしくはシーケンスを決定することができる。たとえば、リーダに結合されたプロセッサは、スライドガラスの1つまたは複数の属性をデータベースと相関させて、スライドガラスをどのように処理することが意図されるかに関する命令を取り出すことができる。ラベルの読取りは、プロセッサに結合されたメモリ上に記憶されたソフトウェアが、プロセッサに命令して、他の自動プロセスの中でも、どの検査が実行されるべきかを決定させ、適切な試薬がシステム上に搭載されているかどうかを判定させることを可能にする。
図10および図11は、本開示の例示的な実施形態による標本処理システムに結合されたラベルリーダ400を示す。スライドガラスは、載置デバイス210へ押し出して、ラベルリーダ400によって観察することができる。光学センサ405を使用して、スライドガラスが最適に位置合わせされているか否かを判定することができ、位置合わせ機構を使用して、リーダ400によって走査される前に、スライドガラスを最適に位置合わせすることができる。別法として、リーダ400に結合されまたはリーダ400内に位置する別個の載置区域へ、スライドガラスを押し出すこともできる。リーダ400に結合されまたはリーダ400内に位置するこの別個の載置区域は、検査を決定すること、搭載されている試薬を確認することなどのために使用される「先読み」特徴を可能にすることができる。リーダ400は、インターフェース401を介してプロセッサおよびメモリと通信することができる。ラベルを読み取ったとき、リーダ400は、スライドガラス識別子および他の属性などのラベルからの情報をプロセッサへ通信して、スライドガラスに対する動作シーケンスまたは処理プロトコルを決定することができる。これらの属性には、スライドガラスをどのように処理することが意図されるかに影響することがあるスライドガラスの寿命、標本タイプ、染色剤情報、および他の特定可能な要因を含むことができる。次いで、スライドガラスはそれに応じて、載置デバイス210からシステムの別のユニットへ輸送することによって、または再びキャリア170内へ押し込んで次に処理することによって、処理することができる。スライドガラスは、プッシャ要素345によって、再びキャリア170内へ押し込むことができ、プッシャ要素345はまた、放出器要素330に結合して、放出器212内の1つまたは複数のアクチュエータによって作動させることができる。
図11は、前面板216が取り外されたラベルリーダの別の図を示す。図11に見ることができるように、キャリア170からのスライドガラスは、リーダ400によって見えるまで、放出器要素330の細長い部分340によって方向350に押し込まれ得る。スライドガラスは、載置デバイス210の観察プラットホーム上へ、またはリーダ400内に密閉された別個のプラットホーム内へ放出することができる。スライドガラスは、放出器要素330に結合されたプッシャ要素345によって、載置デバイス210のプラットホームから再びキャリア170内へ押し込むことができる。プッシャ要素345を作動させて、スライドガラスを再びスライドガラスキャリア170の対応するスロット内へ案内しまたは押し込むことができる。任意選択で、スキャナ400を脇へ動かすことができ、1つまたは複数の後の観察または処理動作をスライドガラス上で実行してから、スライドガラスキャリア170に戻すことができる。最終的に、スライドガラスはスライドガラスキャリア170へ戻され、スライドガラスキャリア170は、本明細書にさらに記載するように、標本処理ステーションの他の区域へ輸送され得る。別法として、スライドガラスを、キャリア170とは別個に、スライドガラス輸送機構を介して輸送することもできる。
例示的な実施形態では、背景技術に記載したように、スライドガラスを放出する前に、スライドガラスの縁部とキャリアの壁との間に残留している付着ボンドを破断または「破砕」するために、スライドガラスキャリアに破砕要素を係合することができる。たとえば、放出器要素より大幅に広い破砕要素をスライドガラスラックの方へ作動させて、スライドガラスラック内で1つまたは複数のスライドガラス間のボンドを破断または破砕することができる。広い放出器要素は、ラック内のすべてのスライドガラスまたはラック内の任意の数のスライドガラスの付着ボンドを破砕するのに十分な寸法に設定することができる。次いで、狭い放出器要素を係合して、破断されたボンドを有する複数の破砕されたスライドガラスの中から単一のスライドガラスを放出することができる。
図12A〜12Dは、本開示の例示的な実施形態による破砕要素および放出器要素を使用してスライドガラスをスライドガラスキャリアから放出する方法を示す。本開示の例示的な実施形態による破砕要素346および放出器要素の細長い部分340が、スライドガラス243を水平方向に位置合わせされた位置で収容しているスライドガラスキャリア170に隣接している状態で示されている。本明細書に記載するように、破砕要素346は、たとえば以前に実行した加熱動作から溶けたワックスがスライドガラス243をキャリア170に付着させた結果として存在しうる付着ボンドを破断するのに十分な力で、キャリア170内の1つまたは複数のスライドガラス243に衝撃を与えるのに十分な広さの寸法に設定することができる。図12Aは、キャリア170とスライドガラス243との間のワックスボンドを破断するようにスライドガラスラック170に向かう方向へ動かされている破砕要素346を示す。この時点で、各スライドガラス243は、重力によって適切に水平方向に位置合わせされ、各スライドガラス243がキャリア170のそれぞれの棚上に置かれることを可能にする。
破砕動作後、図12Bは、ラベルリーダによって読み取られるように、またはスライドガラス243上で他のプロセスを実行するために、最も下のスライドガラス243がスライドガラスキャリア170の左側に位置する受取り区域と適切に位置合わせされる位置へ降下されているキャリア170を示す。図12Cは、単一のスライドガラス243に係合してキャリア170から押し出すように作動させられている細長い部材340を示す。細長い部材340は、一度に1つのスライドガラスのみに係合するのに適当な寸法に設定される。細長い部材340は、再びその初期位置へ動かすことができる。任意の撮像、走査、または他の動作後、スライドガラス243は、プッシャ要素345によって、再びそのスロット内へ案内することができる。プッシャ要素345は、同じ放出器に結合されることによって、要素346および340を動かすのと同じアクチュエータによって作動させることができ、または別個のアクチュエータによって作動させることができる。この時点で、スライドガラス243はその元の位置にあり、ラック170を漸進的に降下させて、次のスライドガラスを放出することができる。
単一のスライドガラスを破断してそのワックスボンドから自由にするには、概して約25ニュートンの力を要する。複数のスライドガラスをこの付着ボンドから離れる方へ押し込むことで、スライドガラスが重力により均一に隔置されて適切に位置合わせされることが確実になるが、これには大量の力が必要となる。たとえば、20枚のスライドガラス(すなわち、SAKURA(登録商標)ラック全体)のボンドを破断するには、500ニュートンすなわち約50.8kg(112ポンド)の力を要するはずである。そのような力は、システムのアクチュエータおよび他の構成要素にとって望ましい力より大きいことがある。したがって、スライドガラスを放出する前に、異なる厚さまたは幅の破砕要素を使用して、これらのボンドを破断することができる。さらに、ボンドを破砕することと、スライドガラスを放出することに対して、異なる作動機構を用いることができる。たとえば、いくつかの例示的な実施形態では、破砕要素346は、モータ駆動アクチュエータに結合することができ、細長い部材340は、空圧アクチュエータに結合することができる。
図13A〜Cは、本開示の例示的な実施形態による異なる形状の破砕要素を示す。スライドガラスキャリア170がこの時点で水平方向に位置合わせされた状態で、一度に3つから4つのスライドガラスのボンドを破断するのに十分な広さの広い破砕要素を使用して、付着している可能性のあるスライドガラスを自由にする。これにより、ボンドを破断するために必要とされる全体的な力が低減される。次いで、このプロセスに続いて、細長い部材340を使用して各スライドガラス243の個々の放出を行う。細長い部材340は、ラベルの読取り、バーコードの走査などの動作のために、一度に1つのスライドガラス243に係合し、それにより所定の使用者の必要に応じてソフトウェア生成染色プロトコルを起動する。次いで、スライドガラスは、プッシャ要素によって再び押し込んで、キャリア170に対して定位置へ戻すことができ、次いで乾燥、加熱、洗浄、または染色などの他の動作へ輸送することができる。別法として、スライドガラス243は、放出した後、個々に輸送することができる。すべてのスライドガラス243が定位置にある状態でキャリア170が輸送される場合、類似の破砕および放出機構を使用して、スライドガラスを後の動作のために放出することができる。
図13Bおよび図13Cは、破砕要素346に対する代替の形状を示す。たとえば、波形の表面347は、すべてのスライドガラスではないが複数のスライドガラス243のボンドの破断を可能にし、それによってこれらのボンドを破断するために必要な力を低減させる。起伏のある表面348は、過度の力を使用することなく、単一の押し込みにより、複数のスライドガラスのより精密な破砕を提供することができる。起伏のある表面348は、細長い部材340による最終的な放出前に、異なる深さで異なる組のスライドガラスを破断してスライドガラスキャリア170から自由にすることを可能にする。表面347および348に対する追加の利点により、破砕要素の不必要な垂直方向の動きが最小化されることが確実になり、それによって水平方向に位置合わせされたスライドガラスに完全に一致しない異常な角度でスライドガラスを引っ掻くことが回避される。
本開示の例示的な実施形態の上記の開示は、例示および説明を目的として提示したものである。排他的であること、または開示される厳密な形態に本開示を限定することを意図するものではない。上記の開示に照らして、本明細書に記載する実施形態の多くの変形形態および修正形態が、当業者には明らかであろう。本開示の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ定義されるものとする。
さらに、本開示の代表的な実施形態について説明する際、本明細書は、本開示の方法および/またはプロセスをステップの特定のシーケンスとして提示していることがある。しかし、方法またはプロセスが、本明細書に述べるステップの特定の順序に依拠しない限り、この方法またはプロセスは、記載するステップの特定のシーケンスに限定されるべきではない。ステップの他のシーケンスも可能となりうることが、当業者には理解されよう。したがって、本明細書に述べるステップの特定の順序は、特許請求の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。さらに、本開示の方法および/またはプロセスを対象とする特許請求の範囲は、記載された順序におけるそれらのステップの性能に限定されるべきではなく、これらのシーケンスは変更することができ、それでもなお本開示の精神および範囲内であることが、当業者には容易に理解されよう。

Claims (18)

  1. 複数のスライドガラスを押して、前記複数のスライドガラスとスライドガラスキャリアとの間のボンドを破断する第1の部分と、前記複数のスライドガラスからの1つのスライドガラスを前記スライドガラスキャリアから放出する第2の部分とを有するスライドガラス放出器を備え、前記複数のスライドガラスが、前記スライドガラスキャリア内で水平方向に位置合わせされて、重力を介して位置合わせおよび均一の間隔を可能にする、
    自動標本処理システム。
  2. 前記第1の部分が、モータ駆動アクチュエータに結合され、前記第2の部分が、空圧アクチュエータに結合される、請求項1に記載の自動標本処理システム。
  3. 前記1つのスライドガラスを前記スライドガラスキャリア内へ押し戻すプッシャ要素をさらに備える、請求項1または2に記載の自動標本処理システム。
  4. 前記第1の部分が、前記複数のスライドガラスに係合する波形の表面を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動標本処理システム。
  5. 前記第1の部分が、前記複数のスライドガラスに係合する起伏のある表面を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動標本処理システム。
  6. 前記1つのスライドガラスのラベルを読み取るラベルリーダをさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の自動標本処理システム。
  7. 前記ラベルリーダが、光学センサ、バーコードスキャナ、およびOCRデバイスのうちの1つである、請求項6に記載の自動標本処理システム。
  8. 前記ラベルリーダに結合されたプロセッサおよびメモリをさらに備え、前記プロセッサが、前記1つのスライドガラスの前記ラベルの読取りに基づいて前記ラベルリーダから受け取ったスライドガラス情報に基づいて動作を実行する、請求項7に記載の自動標本処理システム。
  9. 標本を処理する方法であって、
    自動標本処理システムのスライドガラス放出器を使用して、水平方向の位置に向けたスライドガラスキャリアからスライドガラスを放出するステップと、
    前記自動標本処理システムに結合されたラベルリーダを使用して、前記スライドガラスのラベルを読み取るステップと、
    プロセッサを利用して、前記ラベルリーダによって読み取った前記ラベルに基づいて、前記スライドガラス上で実行すべき1つまたは複数のプロセスを決定するステップと、を含む方法。
  10. 前記プロセッサに通信可能に結合されたメモリから前記1つまたは複数のプロセスを取り出すステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記1つまたは複数のプロトコルが、標本の調整、抗原の回収、乾燥、洗浄、染色、免疫組織化学プロトコル、原位置ハイブリッド形成、視覚化、顕微鏡検査、撮像、または他の分析の1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記スライドガラスを放出する前に、破砕要素を使用して、前記スライドガラスと前記スライドガラスキャリアとの間の付着ボンドを破砕するステップをさらに含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記破砕要素が、複数のスライドガラスに対する複数の付着ボンドを破砕する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記複数のスライドガラスを順次放出して、対応する複数のラベルを読み取るステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. プッシャ要素を使用して、各スライドガラスを前記スライドガラスキャリアへ戻すステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. スライドガラスキャリアを撮像デバイスへ輸送するスライドガラスキャリアハンドラと、
    前記スライドガラスのラベルを走査するラベルリーダと、
    スライドガラスを前記スライドガラスキャリアから放出するスライドガラス放出器とを備え、前記スライドガラス放出器が、前記複数のスライドガラスのうちの2つ以上のスライドガラスを順次押し込んで、前記2つ以上のスライドガラスと前記スライドガラスキャリアとの間のボンドを破断する第1の部分と、前記2つ以上のスライドガラスを前記スライドガラスキャリアから放出する第2の部分とを備え、
    前記スライドガラスキャリアハンドラが、前記スライドガラスキャリア内の複数のスライドガラスが水平方向に位置合わせされるように、前記スライドガラスキャリアを位置合わせする、
    自動標本処理システム。
  17. 前記ラベルリーダが、光学センサ、バーコードスキャナ、およびOCRデバイスのうちの1つである、請求項16に記載の自動標本処理システム。
  18. 前記ラベルリーダに結合されたプロセッサおよびメモリをさらに備え、前記プロセッサが、前記スライドガラスの前記ラベルの読取りに基づいて前記ラベルリーダから受け取ったスライドガラス情報に基づいて動作を実行する、請求項16または17に記載の自動標本処理システム。
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