JP2017524296A - Tmr近接場磁気通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の感度軸あるいは2つの感度軸を有するセンサシステムであって、電磁スイッチ、T−coilおよびループシステムユニットを小さいパッケージに集積可能なセンサシステムを製造する方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係るTMR近接場磁気通信システムは、近接場磁気通信システムにより発生したAC磁場とDC磁場を検出し、AC磁場とDC磁場の信号を入力信号としてオーディオ電気音響デバイスへ入力する。オーディオ電気音響デバイスは補聴器、家庭用娯楽システムのイヤホン、埋め込み型聴覚器を有する公共聴力ループシステム等を含む。前記TMR近接場磁気通信システムは、1つまたは複数のAC磁場信号およびDC磁場信号を検出するためのTMRセンサブリッジと、TMRセンサにより出力されたAC信号とDC信号を分離するためのフィルタを含むアナログ信号回路と、AC電気信号を増幅するための増幅器と、AC電気信号をオーディオ電気音響デバイスに送信するためのアナログ出力端とを備える。前記TMRセンサとしてリニアまたは非リニアTMRセンサを採用することが可能で、特定のDC磁場において最適な信号対雑音比を有するように設計される。【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、近接場磁通信システムにおけるオーディオ信号を検出する装置に関し、特に、信号対雑音比(SN比)の増加や、直流(DC)磁場が働く範囲の改善、消費電力の低減効果を上げる信号検出用のトンネル磁気抵抗(TMR)センサの設計及び組み合わせ方法に関する。
現在、補聴器は、主に誘導コイル式(T−coil)の音声取得装置であって、電話機の受話器からの交流(AC)磁場信号を受信する。電話機が使用されている時、その中のT−coilセンサは、音声中の背景信号を除去すると当時に音質の劣化を回避することで、補聴器の使用者の聴力を補助することができる。しかしながら、原音タイプ補聴器と電話機の受話器を同時に使用すると、音質の劣化が常に発生してしまう。解決方法としては、マニュアルスイッチを使用してマイクをオフにするのではなく、電話受話器におけるDC磁場を用いて補聴器の磁気スイッチを動作させることで、補聴器のマイクロホンをオフにし、誘導コイル式(T−coil)音声取得装置を動作させることである。
電話受信の音質を向上させることに加えて、補聴器は、先進的な民生用オーディオシステムと公共放送オーディオ伝送システムに徐々に適用されていて、その中のT−coilセンサは近接場磁気通信システムの検出器として、ループシステムにおいては二重の機能を有する。一般的に、電話信号収集システム、公共放送システム、および家庭用オーディオ機器等の近接場磁気通信システムにおけるアナログオーディオ信号は磁場によって運ばれ、この磁場が伝達コイルに非常に近いものである。これは一般的な無線送信とは幾つかの点で異なり、そのうち、最も大きな違いは、近接場磁気通信システムにおいてオーディオ信号を運ぶ磁場は伝播しやすい電磁波ではないことにある。したがって、近接場磁気通信は、1つの部屋または建築物内でのみ行うことができ、プライバシーを改善でき、隣接するシステムがそれぞれ情報をローカルにのみ送信することを可能にする。
従来の誘導コイル(T−coil)は、AC磁場のみを検出できる。誘導コイルには2種類があり、一つは磁心に巻き付くコイルにより構成されるパッシプ型で、もう一つは前置増幅器を含む能動型である。しかしながら、信号収集のためのインダクタはサイズが大きく、コストが高い。また、誘導コイル自身は、DC磁場の存在を感応できず、付加の回路を用いて近接場通信装置からのDC磁場の存在を検出しなければならない。これらのデバイスが大きいため、バッテリーのための空間やその他の用途のための空間を占有してしまう。従来の誘導コイル式音声取得装置のもう一つの問題は、従来の誘導コイル式センサがスカラ型センサではなくベクトル型であるため、一つの方向に沿う磁場変化しか測定することができない。単一軸方向のみに対して感度を有することは必ずしも悪いことではないが、コイルの体積が大きいため、感応軸に沿う長さが非感応軸に沿う長さより長くなってしまい、従来のT−Coilと固定電話の受話器とをマッチングさせることが困難である。
それゆえ、補聴器の中に小さいサイズのセンサを設け、コストを下げ、体積を小さくし、更に機能やバッテリー能力を向上させ、T−coilの性能を向上させることが必要である。そのためには、TMRセンサを用いて製造されるT−coilを選択することが適切である。また、小センサとして、互いに直交する2つの磁場成分を検出するループシステム(loop system)を適用することができ、これが一般的な方法として普及しつつある。さらに、感応コイルは電話機の受話器のDC磁場を検出できないので、電磁スイッチを付加してT−coilモードを動作させる必要がある。なお、TMRセンサはDC成分を検出できるので、センサとスイッチの2重の機能を有している。本発明は、TMRセンサを用いることにより、単一の感度軸あるいは2つの感度軸を有するセンサシステムを製造する方法を開示する。センサシステムは磁気スイッチ、T−coilおよびループシステムユニットを小さいパッケージに集積する。
本実施形態に係るTMR近接場磁気通信システムは、近接場磁気通信システムにより発生したAC磁場とDC磁場を検出し、磁気信号をオーディオ電気音響デバイスによって受信される電気信号に変換するTMR近接場磁気通信システムであって、
磁場を検出するTMRセンサブリッジTMR[A]と、
TMRセンサブリッジTMR[A]の出力側に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力されたAC電気信号とDC電気信号を分離するフィルタと前記AC電気信号を増幅させる増幅器とを有し、アナログ信号出力端から増幅された前記AC電気信号を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するアナログ信号回路と、
前記TMRセンサブリッジTMR[A]および前記アナログ信号回路に接続され、電源を供給するための電源入力端を含む電源回路と、を備え、
前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、低感度リニアTMRセンサまたは高感度リニアTMRセンサあるいは非リニアTMRセンサである、ことを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、前記TMRセンサブリッジTMR[A]に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された電気信号のDC成分を処理するデジタル信号回路と、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された前記DC成分の情報を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するためのデジタル信号出力端とを備えることを特徴とする。
好ましくは、前記電源回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]のハイレベルのデューティサイクル比を制御するデューティサイクルコントローラを有し、前記デジタル信号回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された信号における比較的大きい前記DC電気信号の存在を検出する比較器を有し、前記比較器がTMRセンサ[A]の出力において比較的大きい前記DC電気信号を検出した場合、前記デューティサイクルコントローラは動作を停止するものの、その出力は依然としてDCバイアス電圧であることを特徴とする。
好ましくは、前記電源回路は電圧ダブラを有し、前記比較器がTMRセンサブリッジTMR[A]の出力において比較的大きい前記DC電気信号を検出した場合、前記電圧ダブラはオンになって前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を増加させることを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、前記電源回路に接続されるTMRセンサブリッジTMR[B]を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、前記TMRセンサブリッジTMR[B]に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[B]からのDC電気信号を処理するデジタル信号回路であって、更に前記TMRセンサブリッジTMR[B]の出力において比較的大きいDC成分を検出する比較器を有すると共に、前記比較器は前記TMRセンサブリッジTMR[B]によって出力された信号において前記DC電気信号を検出した場合は前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を適用する信号を送信するデジタル信号回路と、
前記TMRセンサブリッジTMR[B]によって出力されたDC成分の情報を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するデジタル出力端と、を備え、
前記TMRセンサブリッジTMR[B]の抵抗は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]の抵抗よりも大きいことを特徴とする。
好ましくは、前記電源回路は電圧ダブラを有し、前記比較器がTMRセンサブリッジTMR[B]の出力において前記DC電気信号を検出した場合、前記電圧ダブラはオンになって前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を増加させることを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、TMRセンサブリッジTMR[C]を備え、
前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]はそれぞれ2つの互いに直交する方向の磁場成分を検出し、
前記TMRセンサブリッジTMR[C]は前記AC磁場を検出する高感度リニアTMRセンサであることを特徴とする。
好ましくは、前記アナログ信号回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[C]の出力端に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[C]によって出力されたAC電気信号を分離して増幅し、処理後の前記AC電気信号を前記TMR近接場磁気通信システムのアナログ信号出力端へ送信することを特徴とする。
好ましくは、前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]は、ハーフブリッジ、フルブリッジ、プッシュプルブリッジ、またはそれらの任意の組み合わせであり、
前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ(単一の半導体パッケージ)、マルチチップパッケージ、(COF)またはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージされ、
前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]は、フリップダイプロセスによって製造されることを特徴とする。
好ましくは、前記TMRセンサブリッジは、ハーフブリッジ、フルブリッジ、プッシュプルブリッジ、またはそれらの任意の組み合わせであり、
前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ、マルチチップパッケージ、(COF)またはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージされ、
前記TMRセンサブリッジはダイフリップ工程によって製造されることを特徴とする。
好ましくは、前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、ダイフリップ工程によって製造される非リニアTMRセンサであり、
各ブリッジアームのバイアス磁場はその飽和磁場よりも大きく、前記バイアス磁場と前記飽和磁場との総和は前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって動作された最大のDC磁場に等しいことを特徴とする。
好ましくは、前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、ダイフリップ工程によって製造される非リニアTMRセンサであり、
各ブリッジアームのバイアス磁場はその飽和磁場よりも大きく、前記バイアス磁場と前記飽和磁場との総和は前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって動作された最大のDC磁場に等しいことを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、前記TMR近接場磁気通信システムを聴力ループシステムモード、T−coilモードおよび待機モード間で手動にて切り替えるためのデジタル入力端を有し、
前記待機モードにおいては前記TMRセンサブリッジTMR[A]は動作しないことを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、前記TMR近接場磁気通信システムを聴力ループシステムモード、T−coilモードおよび待機モード間で手動にて切り替えるためのデジタル入力端を有し、
前記待機モードにおいては前記TMRセンサブリッジTMR[A]は動作しないことを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、TMRセンサブリッジTMR[C]を有し、
前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、それぞれ2つの互いに直交する磁場の成分を検出し、
前記TMRセンサブリッジTMR[C]は、AC磁場を検出する高感度リニアTMRセンサであり、
前記TMRセンサブリッジTMR[C]の出力は、バッファーされて前記アナログ信号回路における前記オーディオ増幅器にAC結合されることを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、デジタル信号回路を有し、
前記デジタル信号回路は比較器を有し、
前記比較器は、前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[A]の出力端からDC電気信号を受信し、
前記比較器の出力端は前記デジタル信号出力端に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[A]出力信号のDC成分情報を前記デジタル信号出力端を介して前記オーディオ電気音響デバイスへ送信することを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、更に、1つまたは複数の付加されたTMRセンサブリッジTMR[A1]、TMR[A2]、・・・、TMR[Ai](iは正の整数である)を有し、
前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]全体はそれぞれ異なるHsatを有し、
前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]全体と前記TMRセンサブリッジTMR[A]は同一方向の磁場成分を検出し、
前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]は、高感度リニアTMRセンサまたは低感度TMRセンサあるいは非リニアTMRセンサであり、
前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]の出力は、バッファーされて前記アナログ信号回路における前記オーディオ増幅器にAC結合されることを特徴とする。
好ましくは、少なくとも1つの前記TMRセンサブリッジのバイアス場はその飽和磁場よりは大きく、
最適な信号対雑音比を取得するように少なくとも1つの前記TMRセンサブリッジを10〜100Gの磁場範囲内で動作させることが可能であることを特徴とする。
好ましくは、前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ(単一の半導体パッケージ)、マルチチップパッケージ(COF)、またはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージされ、
前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[Ai](iは正の整数である)は、フリップダイプロセスによって製造されることを特徴とする。
本実施形態に係るMTJ断面図であり、MTJの層構造と抵抗測定回路を示す図である。 本実施形態に係る外部磁場に沿って変化する通常のスピンバルブGMRとTMRの磁気抵抗の変換曲線であり、固定層の磁化方向は−Hの方向を指すものである。 本実施形態に係る外部磁場に沿って変化する通常のスピンバルブGMRとTMRの磁気抵抗の変換曲線であり、固定層の磁化方向は+Hの方向を指すものである。 本実施形態に係る複数のTMR素子をブリッジのアームに接続する方法を示す簡略図である。 本実施形態に係る4つのセンシングアームにより構成されるフルブリッジTMRセンサを示す図である。 本実施形態に係るリニアフルブリッジTMRセンサの変換曲線である。 本実施形態に係る非リニアフルブリッジTMRセンサの変換曲線である。 本実施形態に係る1つのTMRセンサを用いた場合のTMR近接場磁気通信システムを示す図である。 本実施形態に係る2つのTMRセンサを用い、且つそのうちの1つは電話オーディオ磁場信号収集専用とした場合のTMR近接場磁気通信システムを示す図である。 本実施形態に係る3つのTMRセンサを用い、且つそのうちの1つは電話オーディオ磁場信号収集専用とし、少なくとも1つは聴力ループ磁場信号収集専用とした場合のTMR近接場磁気通信システムを示す図である。 本実施形態に係る2つのTMRセンサを用いて互いに直交する2つの磁場の成分をそれぞれ検出するTMR近接場磁気通信システムであって、1つのTMRセンサは電話オーディオ磁場信号収集専用であり、少なくとも1つが聴力ループ磁場信号収集専用とした場合のTMR近接場磁気通信システムを示す図である。 本実施形態に係るそれぞれ異なるHsatを有する複数のTMRセンサを用いたTMR近接場磁気通信システムであり、AC磁場を検出可能なDC磁場の閾値範囲を拡大してDC磁場閾値を超えたAC磁場信号を検出可能とするTMR近接場磁気通信システムを示す図である。 本実施形態に係るオプション可能な複数のTMRセンサであり、AC磁場を検出可能なDC磁場の閾値範囲を拡大し、高感度TMRセンサを使用することによってAC磁気信号を検出可能としたTMRセンサを示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るTMR近接場磁気通信システムを説明する。
図1はトンネル接合磁気抵抗(MTJ)素子の構造およびその抵抗値測定を示す図である。一般的なΜTJ層構造1は、強磁性ピン止めルテニウム層4と反強磁性材料により製造される固定層3とを電磁結合して形成される磁性ピン止め層2、およびMgOまたはAl2O3で形成されるトンネルバリア層5を含む。トンネルバリア層5は、強磁性ピン止めルテニウム層4に直接堆積される。強磁性層6は、トンネルバリア層5の上に堆積される。磁性ピン止め層2の磁気モーメント方向8と感度層の磁気モーメント方向7の方向は矢印で示される。固定層の磁化方向8は、相対的に固定するように一方向にピン止めされ、それほど強くない磁場強度の状態下では変化しない。これに対して、感度層の磁気モーメント方向7は、外部磁場の変化に従って変化する。磁性自由層6の磁気モーメント方向7は二重矢印で示され、ピン止め層4の磁気モーメント方向8はこのような回転自由度の差異を示すように単一矢印で示される。層3、4、5、6の典型的な厚みは0.1nmから10nm超である。
底部電極16と頂部電極17は、磁気抵抗を測定するために、MTJ最外層3、6にそれぞれ直接接触する。底部電極16と頂部電極17は、通常は非磁性の導電金属により製造され、オームメータ18への電流をベアリングしなければならない。オームメータ18は、MTJの層構造全体に対して既知の電圧(または電流)を印加し、MTJを通過した最終的な電流(または電圧)を測定する。一般的に、トンネルバリア層5は抵抗の大部分を提供するものであり、例えば、バリヤー層抵抗は10,000ohmsで、その他の部分抵抗は10ohmsである。底部電極16は絶縁層9上に位置し、絶縁層9は基板10上に形成され、絶縁層9の縁部は底部電極16の縁部より伸長されている。基板10は、その多くはケイ素により製造されるが、ガラス、耐熱ガラス、GaAs、AlTiCまたは適切なウエハー集積特性を提供するいずれかの材料によって製造されることもある。TMRセンサは、必ずしも集積回路を必要としないが、加工処理して集積回路とするためにはケイ素が好適である。
図2はGMRまたはΜΤJセンサの抵抗と外部磁場のCOM出力の関係を示す曲線図であり、この曲線を有するセンサがリニア磁場の測定に適用可能なセンサである。出力曲線30は、低抵抗状態21と高抵抗状態22の場合に飽和し、RLとRHは、それぞれ低抵抗状態21と高抵抗状態22の抵抗値を示す。2つの飽和状態の間に介在する出力曲線は、外部磁場Hの線型曲線である。外部磁場Hの方向はセンサの感度方向と平行している。固定層の磁化方向8が感度方向と逆平行する場合、固定層の磁化方向は−Hの方向を指す。磁性自由層の磁化方向7が磁性固定層の磁化方向8と平行する場合、全体素子の測定抵抗値は低抵抗状態21にあり、磁性自由層の磁化方向7が磁性固定層の磁化方向8と逆平行する場合、全体素子の測定抵抗値は高抵抗状態22にある。以下に記載するように、磁性自由層6のピン止め層4に対する方向が0〜180度の間にある場合、MTJ素子1の抵抗は高抵抗と低抵抗との間の値をとる。
出力曲線30は、H=0点に対して対称となる必要はない。典型的には、飽和磁場25と26にはオフセット量H023が存在し、低飽和磁場はH=0点に接近するようになる。H023の値は「オレンジ効果」または「Neel結合」に関係し、その値は通常、1−25Oeであり、MR素子において強磁性薄膜の平坦度に関係し、材料および加工工程にも依存する。H023は、TMJ素子に対する磁気バイアスによって低減または増加が可能である。
TMR近接場磁気通信システムの動作原理を説明するために、飽和磁場25と26との間では、図2の出力曲線は、(1)に示す式によって近似的に表現することとする。
Figure 2017524296
ここで、Hsは飽和磁場である。Hsは、低磁場の時の出力曲線の接線と飽和磁場の時の出力曲線の接線の交点に基づく磁場値として定量的に定義され、H0がオミットされた時に得られる値である。
図3は、図2においてダイ(ウエハーはそれぞれセンサを有するダイにカットされる)がセンサ面に対して垂直な軸周りに180度回転した後の抵抗と外部磁場の関係を示す出力曲線であり、回転後のピン止め層の磁化方向8は+H方向を指している。この回転の結果は、同じ外部磁場の条件下において、R〜H出力曲線の傾きはダイが回転しない場合の傾きの負の値を示す。このような特性だけを用いることによって大きい出力のTMRセンサを構築することができる。この方法は、本実施形態におけるセンサの製造に使用することができる。ダイを回転させる方法によりリニアTMRセンサを製造する方法は、中国特許出願201310718969.8、201310496945.2、201120167350.9、および201110134982.Xの中で既に開示されている。
図4に示すように、MJT素子は体積が小さいため、複数のMTJ素子を直列接続して使用することで、感度を向上させ、1/Fノイズを低減させ、帯電防止性能を向上させることができる。電気的に接続される複数のMTJ素子40は、底部電極41と頂部電極42との間に位置し、サンドイッチ構造を構成し、電流43はその電気的な接続方式によって縦方向にMTJ40を流れ横方向に底部と頂部導電層で交互に配列した頂部電極42と底部電極41を流れる。底部電極41が隔離層9に位置し、付加基板10を有する場合もある。ブリッジ設計が使用される時、好適には、ブリッジの参照アームとセンシングアームのMTJ素子1の寸法は同一であり、これによって、エッチングによるオフセットを除去でき、素子列の設計によって、センシングアームと参照アームには異なる数のMTJ素子40を用いることができ、最適なセンシングアーム/参照アーム抵抗値の比を得ることができる。
ブリッジは、抵抗変換信号を増幅しやすい電圧信号に変換させることに用いられる。これは信号対雑音比を改善し、コモンモードノイズを除去し、熱効果を低減させることができる。図4におけるMR素子列を図5におけるホイートストンブリッジを構築するために適用することは容易である。4つのアームがいずれも外部磁場Hに対して感応する「フルブリッジ」50が好適であり、センシングアームとして適用される。センシングアーム52と52’の伝達曲線は、図2に示すように、その曲線の傾きは正となる。センシングアーム54と54’の伝達曲線は、図3に示すように、その傾きは負となる。図5におけるセンシングアーム52と54上の矢印方向は、それらの抵抗値の外部磁場の強度の変換曲線の傾きに対する符号が逆となっていることを示している。また、GHPは、センサが基板上に製造された場合、電圧バイアスボンディングパッド(Vbias45)、接地ボンディングパッド(GND、46)、2つのハーフブリッジ回路の中間タップボンディングパッド(V1、47、V2、48)という電気接続ボンディングパッドが必要となる。フルブリッジ回路50の出力電圧が外部磁場に従う変化関係は、図6における曲線60に示す通りである。
図2と図3における変換曲線30のRHとRLから図6の曲線を導き出すため、まず、外部磁場Hが大きな正の値である場合、電圧の差の値V1−V2を算出する必要がある。この感応条件において、センシングアーム52と52’の抵抗値はRHであり、54、54’の抵抗値はRLである。
この時、ブリッジのVbiasからGNDまでの抵抗値は、式(2)に示す値となる。
Figure 2017524296
ブリッジ両側において同じ抵抗値を有する場合はブリッジ両側における電流も同一であるはずであり、分流関係に従って(3)の関係式を得ることができる。
Figure 2017524296
左側でのV1点の電位は(4)の通りであり、
Figure 2017524296
右側でのV2点の電位は(5)の通りである。
Figure 2017524296
この時、TMRセンサブリッジの出力はV1とV2の差の値であるので、(6)の通りとなる。
Figure 2017524296
外部から正磁場を印加した場合、上述の式(6)におけるVoutは、TMRセンサブリッジの最大出力値となり、それを図6ではVpeak61と記載することとする。なお、図6によれば、接線63は原点を通過し、点H=Hsatで+Vpeak値を示す線と交差する。ブリッジ回路の出力電圧の感度は、H=0時、ブリッジ回路の出力電圧の傾きが式(7)に示すものとして定義される。
Figure 2017524296
図6はリニアフルブリッジセンサの出力曲線V1−V2〜Hである。図6における飽和磁場はHsatとして定義され、式(8)に示す通り、各MTJ素子のバイアス場を加えて飽和磁場の値を調整する必要がある。
Figure 2017524296
なお、Hsatは、単一のMTJ素子またはブリッジアームのHsに等しいかあるいはそれよりも大きい。同時に、ブリッジの隣接するブリッジアームにおけるMTJ素子の固定層の方向が逆となっている場合は、単一のMTJ素子グループのバイアス場H0はキャンセルされる。
オーディオ磁場信号収集器としてTMRセンサを使用する場合、音質の観点から考えると、2つの重要なパラメータを考慮する必要がある。即ち、
(1)飽和磁場(Hsat)、及び
(2)信号対雑音比(SNR)
である。
ここでは、感度は、Vp/Hsatとして定義される。なお、測定すべき外部磁場の磁場強度が増加すれば、Hsatもそれに応じて増加される。これは、強い外部磁場が測定された場合には、TMRセンサの感度を下げる必要があることを意味する。
感度低減のマイナス効果は、収集したオーディオ磁場信号に品質低減に直結する。100Hz〜10KHzのオーディオ範囲内において、TMRセンサにおける磁性ノイズはJohnsonノイズモデルにより表現できる。つまり、式(9)のように、JohnsonノイズをT−coilの帯域内で積分してその二乗平均平方根を取ることで表現できる。
Figure 2017524296
この式(9)におけるF1は通過帯域の最低周波数であり、F2は通過帯域の最高周波数である。また、kBはBoltzmann定数であり、Tは温度である。さらに、RはTMRセンサのブリッジの抵抗である。また、測定した信号品質を表す信号対雑音比は、測定した音波の振幅Btestに対して、式(10)のように表すことができる。つまり、Hsatが増加するに従って、SNRは低減することになる。
Figure 2017524296
高い信号対雑音比を有するTMRセンサを設計する場合は、その他の因子を考慮する必要がある。VpはTMRセンサのバイアス電圧(Vbias)より小さくするべきであり、ブリッジ構造とTMRセンサの抵抗変化率とに依存する。TMRセンサの抵抗変化率には実際上の局限があり、VpはTMRセンサのバイアス電圧に近づけるのみであってTMRセンサのバイアス電圧と等しくしてはできない。プッシュプルフルブリッジを例として、実際に最適な場合には、0.45Vbias<=Vp<=Vbiasとなる。また、プッシュプルフルブリッジTMRセンサの最適感度は、(11)の通りとなる。
Figure 2017524296
VbiasとHsatは、DC磁場と消費電力の実際上の考量により制限される。従って、最高感度は設計により制限され、たとえ線型伝達曲線の傾きを上向きにさせたとしても、感度自体を著しく向上させることはできない。
当然、TMRセンサの雑音もSNRに影響を及ぼすので、TMRセンサの雑音の低減も考慮され得る。上記説明によれば、Bnsは帯域幅によって決定されるが、それはオーディオ磁場信号の帯域幅が変化され得ない音楽と人間の音声によって決定される。一方、雑音は温度に従って低減するものの、温度自体をコントロールすることはできない。また、雑音は抵抗が低くなるのに従って低減するものの、TMRセンサの抵抗を低くすると消費電力が増加し、結果としてバッテリーの寿命を縮めてしまうため、抵抗を極端に低くするように設計することはできない。
SNRに影響を及ぼすパラメータは、(12)、(13)の式に示すようにまとめることができる。
Figure 2017524296
Figure 2017524296
さらに、Vp〜0.5Vbiasと仮定すると、SNRに影響を及ぼすパラメータは、(14)の式に示すようにまとめることができる。
Figure 2017524296
この関係式によれば、SNRは、より小さいRとHsatとより大きいVbiasを設定することによって最適化され得る。しかしながら、この最適化は、R、Hsat、およびVbiasの実際上での実現可能な値によって制限される。電話機システムでは、Hsatの最小値は約35Oeである。それゆえ、RとVbiasだけが変化され得る。しかし、Rが小さくVbiasが大きいほど消費電力が大きくなるため、図6に示すリニアTMRセンサのSNRは、それらパラメータの実際上での可能な値に制限される。
電話機アプリケーションにおいては、TMR近接場磁気通信システムは、電話機に非常に近い場合にのみ使用される。磁性センサは、一般的に、接近スイッチとして電話機の存在を検出するために使用される。電話機の受話器におけるDC磁場は、磁場強度が10Oeより小さくなる場合に磁場スイッチがオンとなるように磁場スイッチを動作させることが可能で、それによって、消費電力を増大させることなくSNRを改善できる2つの方法が存在する。
そのうちの1つの方法は、T−coilセンサを使用する必要がある場合に、電磁スイッチとして高感度の高抵抗値のリニアセンサを使用して低抵抗のリニアTMR・T−coilセンサをオンにする方法である。図6に示すように、2つのスイッチの閾値間である65Aと65Bとの間の領域では、TMR・T−coilセンサは動作しない。
もう1つの方法は、TMR・T−coilの磁場と電圧との関係を示す変換曲線を変化させる方法で、具体的には、磁場強度が10Oeより小さい場合には、曲線の傾斜をさらに平坦にさせ(2本の断線の間の領域)、磁場強度が10Oe〜100Oeである場合には、曲線の傾斜をさらに急峻とする(2本の断線を越える領域)方法である。この方法を図7に示す。TMRセンサがこの範囲でオーディオ磁場信号を収集する場合、その感度は(15)のように表される。
Figure 2017524296
この感度は、高感度リニアTMRセンサの感度よりも高い。このようなTMRセンサのメリットは、収集する必要がある信号の磁場範囲において高い感度を有し、消費電力を低減するために高い抵抗値を有することができることである。このようなTMRセンサは、(16)の関係を許可することによって実現され得る。
Figure 2017524296
Ho>Hsを実現する方法としては、Neel結合による方法、または基板上にバイアス永久磁石を配する方法、あるいは交換結合による方法が含まれる。交換結合による方法の場合、バイアス磁場を発生させるために磁性自由層に堆積される第2の反強磁性層が使用される。
本実施形態の目的を達成するために、「高感度リニアセンサ」は、Hsat<10Oeのリニアセンサとして定義され、「低感度リニアセンサ」またはリニアTMRセンサは、Hsat>20Oeのリニアセンサとして定義される。高感度のTMRセンサは、聴力ループシステム、携帯電話オーディオ磁場信号収集、または電磁スイッチのために適用することが可能である。
本実施形態では、以下の3種類の異なるTMRセンサを適用することとする。
i.高感度リニアセンサ
ii.低感度リニアセンサ
iii.高SNRと低消費電力である電話オーディオ磁場信号収集器として動作する非リニアTMRセンサ
上記の数種類のTMRセンサは、異なる機能を有する幾つかの組み合わせを構築することが可能で、電話オーディオ磁場信号収集または聴力ループシステムに適用することができる。
上記のiとiiのリニアTMRセンサは、種々の異なる設計方法にて構築することが可能で、例えば、MDT2011.15(CN102621504A)、またはMDT2013.07.30(201310719255.9)、あるいはMDT2013.01.14(201310203311.3)を参照して得られる関連技術である参照ブリッジTMRセンサや、MDT2011.09(CN102331564A)、またはMDT2011.11(CN102540112A)を参照して得られる関連技術である準プッシュプルブリッジリニアTMRセンサがそれに含まれる。
上記のiiiの非リニアTMRセンサは、固定層反転の設計方法を利用して構築する必要があり、その方法は、例えば、MDT2013.09.15.X(201310718969.8)、MDT2013.08.20.X、MDT2011.24(CN202230192U)、MDT2011.06(CN102208530A)、MDT2011.05(CN102298125A)(CN102298125A)、MDT2011.11.30(CN102565727A)の中で開示されている。
補聴器には、一般的に、マイクロホン、音声増幅器、および受話器が含まれる。マイクロホンが音声を受信して電気信号に変換し、音声増幅器がマイクロホンからの電気信号を増幅し、そして増幅された電気信号は受話器に伝送される。受話器は、電気信号を人の耳にフィードバックされる音声信号に変換する。使用者が電話をする場合、マイクロホンをオフにして、受話器によって発生されたAC磁場を受信しようとする。TMR・T−Coilをオンにしてマイクロホンをオフにすることはマニュアルで実現することができるが、電話受話器により発生したDC磁場を検出する電磁スイッチによって実現することでもよい。以下、5つの実施例を参照しながら本実施形態について詳細に説明する。
第1実施例
図8は、第1実施例を示す図である。磁場検出に適用できるTMR近接場磁気通信システム11は、磁場を検出するためのTMRセンサブリッジTMR[A]24Aと、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力端に接続されてフィルタ18と増幅器12を有するアナログ信号回路37であって、フィルタ18はTMRセンサブリッジTMR[A]24AのAC信号とDC信号を分離でき、増幅器12はAC信号を増幅させるアナログ信号回路37と、AC信号をオーディオ電気音響デバイスに伝送するためのアナログ信号出力端14と、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aおよびアナログ回路37に接続される電源回路19と、電源回路19へ給電するための電源入力端20とを含む。TMRセンサブリッジTMR[A]24Aは、低感度リニアTMRセンサまたは高感度リニアTMRセンサあるいは非リニアTMRセンサである。
TMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aに接続されてTMRセンサブリッジTMR[A]24Aによって出力されるDC信号を処理可能なデジタル信号回路27を含む。デジタル信号回路27によって処理された電気信号は、デジタル出力端15を介してオーディオ電気音響デバイスに伝送される。また、デジタル信号回路27は比較器29を含み、比較器29はTMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力信号におけるDC成分の存在を検出できる。デューティサイクルコントローラ36は、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aのバイアス電圧のハイレベルデューティサイクル比をコントロールすることができ、比較器29がTMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力信号においてDC磁場を検出した場合、デューティサイクルコントローラ36はオフになる。さらに、電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aのバイアス電圧を増加させることができる電圧ダブラ28を含む。比較器29がTMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力信号において比較的大きいDC磁場を検出した場合、電圧ダブラ28はオンになる。
第1実施例において、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aは、ハーフブリッジ、またはフルブリッジ、あるいはプッシュプルブリッジ、もしくはそれらの任意の組み合わせである。TMR・T−Coil近接場磁気通信システムは、フレキシブルチップオンボードパッケージ(COF)、またはマルチチップパッケージ(single semiconductor package)、あるいはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージすることができる。TMRセンサは、ダイフリップ(flip die)技術またはシングルダイ(single die)技術により製造される。
第2実施例
図9は、第2実施例を示す図である。このTMR近接場磁気通信システム11は、磁場を測定するためのTMRセンサブリッジTMR[A]24Aと、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力端に接続されてフィルタ18および増幅器12を有するアナログ信号回路37であって、フィルタ18はTMRセンサブリッジTMR[A]24AのAC電気信号とDC電気信号を分離でき、増幅器12はAC電気信号を増幅させるアナログ信号回路37と、AC電気信号をオーディオ電気音響デバイスに伝送するためのアナログ信号出力端14と、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aおよびアナログ信号回路37に接続される電源回路19と、TMR近接場磁気通信システム11の電源回路19へ給電するための電源入力端20とを含む。TMRセンサブリッジTMR[A]24Aは、低感度リニアTMRセンサ、または非リニアTMRセンサである。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bを含み、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bは、高感度または低感度のリニアTMRであって、電話受話器におけるDC磁場を検出することができる。TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMRセンサブリッジTMR[B]24Bは、同一方向の磁場成分を検出することができる。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bに接続されてTMRセンサブリッジTMR[B]24BからのDC電気信号を処理可能なデジタル信号回路27と、TMRセンサブリッジTMR[A]24AのDC情報をオーディオ電気音響デバイスに伝送するためのデジタル出力端15とを含む。デジタル信号回路27は比較器29を含み、比較器29はTMRセンサブリッジTMR[B]24Bの出力信号におけるDC成分の存在を検出することができる。デューティサイクルコントローラ36は、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bのバイアス電圧のハイレベルデューティサイクル比をコントロールすることができる。電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aのバイアス電圧を増加させることができる電圧ダブラ28を含み、比較器29がTMRセンサブリッジTMR[B]24Bの出力信号において比較的大きいDC成分の存在を検出した場合、電圧ダブラ28がオンになってTMRセンサブリッジTMR[A]24Aのバイアス電圧を増加させることができる。このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、聴力ループモード、T−coilモードおよび待機モードの間でTMR近接場磁気通信システム11をマニュアルで切り替えるためのデジタル信号入力端を含み、待機モードにおいては、TMR・T−coilは動作しない。
第3実施例
図10は、第3実施例を示す図である。このTMR近接場磁気通信システム11は、磁場を検出するためのTMRセンサブリッジTMR[A]24Aと、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力端に接続されてフィルタ18および増幅器12を有するアナログ信号回路37であって、フィルタ18はTMRセンサブリッジTMR[A]24AのAC電気信号とDC電気信号を分離でき、増幅器12はAC電気信号を増幅させるアナログ信号回路37と、AC電気信号をオーディオ電気音響デバイスに伝送するためのアナログ信号出力端14と、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aおよびアナログ信号回路37に接続される電源回路19と、電源回路19へ給電するための電源入力端20とを含む。TMRセンサブリッジTMR[A]24Aは、低感度リニアTMRセンサ、または非リニアTMRセンサである。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bを含み、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bは、高感度または低感度のリニアTMRセンサであって、電話受話器におけるDC磁場を検出することができる。TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMRセンサブリッジTMR[B]24Bは、同一方向の磁場成分を検出する。TMRセンサブリッジTMR[B]24Bの給電は、エネルギー消費を抑えるために、デューティサイクルコントローラによって切断された後の電源信号により行われてもよい。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bに接続されてTMRセンサブリッジからのDC信号を処理可能なデジタル信号回路27と、TMRセンサブリッジTMR[A]24AのDC信号情報をオーディオ電気音響デバイスに伝達するためのデジタル出力端15とを含む。デジタル信号回路27は比較器29を含み、比較器29はTMRセンサブリッジTMR[B]24Bの出力信号におけるDC成分の存在を検出することができる。電源回路19におけるデューティサイクルコントローラ36は、TMRセンサブリッジTMR[B]24Bのバイアス電圧のハイレベルデューティサイクル比をコントロールすることができる。また、電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24Aのバイアス電圧を増加させることができる電圧ダブラ28を含み、比較器29がTMRセンサブリッジTMR[B]24Bの出力において比較的大きいDC成分を検出した場合、電圧ダブラ28はオンになる。
TMR近接場磁気通信システム11は、更に、TMRセンサブリッジTMR[C]24Cを含み、TMRセンサブリッジTMR[C]24CとTMRセンサブリッジTMR[B]24Bは、互いに直交する2つの磁場成分を検出し、TMRセンサブリッジTMR[C]24Cは、AC磁場を検出する高感度リニアTMRセンサである。
アナログ信号回路37は、更に、TMRセンサブリッジTMR[C]24C出力端に接続されるバッファー44Cと、TMRセンサブリッジTMR[C]24CのAC電気信号を分離するフィルタ18と、このAC電気信号を増幅させ、増幅した信号をTMR近接場磁気通信システム11のアナログ信号出力端14に伝送する増幅器12とを含む。また、バッファー44AがTMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力端に接続され、TMRセンサブリッジTMR[C]24Cからきれいに信号分離ができるようにする。
電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cのバイアス電圧を増加させるための電圧ダブラ28を含み、比較器29がTMRセンサブリッジTMR[B]24Bの出力において適切な強度のDC成分を検出した場合にのみ電圧ダブラ28はオンになり得る。
TMRセンサブリッジTMR[A]24A、TMRセンサブリッジTMR[B]24BおよびTMRセンサブリッジTMR[C]24Cは、ハーフブリッジ、またはフルブリッジ、あるいはプッシュプルブリッジ、もしくはそれらの任意の組み合わせである。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、聴力ループモード、T−coilモードおよび待機モードの間でTMR近接場磁気通信システム11をマニュアルで切り替えるための他のデジタル信号入力端を含むようにしても良い。待機モードにおいては、TMR・T−coilは動作しない。
TMR・T−Coil近接場磁気通信システムは、フレキシブルチップオンボードスパッケージ(COF)、またはマルチチップパッケージ(single semiconductor package)、あるいはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージすることができる。
第4実施例
図11は、第4実施例を示す図である。このTMR近接場磁気通信システム11は、近接場磁気通信システムのAC磁場とDC磁場を検出し、AC磁場とDC磁場をオーディオ電気音響デバイスによって受信可能な電気信号に変換するために用いられる。このTMR近接場磁気通信システム11は、互いに90度の方向を向いた一対のTMRセンサを含み、それぞれ互いに直交する2方向の磁場成分を検出できる。この一対のTMRセンサは、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMRセンサブリッジTMR[C]24Cである。TMRセンサブリッジTMR[A]24Aの出力端とTMRセンサブリッジTMR[C]24Cの出力端は、それぞれ各々のバッファーに接続され、フィルタを用いることによってAC電気信号とDC電気信号が分離され、更に、2つのセンサのAC電気信号は増幅器12により増幅される。アナログ信号出力端14は、AC電気信号をオーディオ電気音響デバイスに伝送するために用いられる。電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24C、およびアナログ信号回路37に接続される。電源入力端20は、TMR近接場磁気通信システム11の電源回路19に給電するためのものである。TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cは、低感度リニアTMRセンサ、または高感度リニアTMRセンサ、あるいは非リニアTMRセンサである。
TMR近接場磁気通信システム11はデジタル信号回路27を含み、デジタル信号回路27は比較器29を含むと共に、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24CのDC出力信号は比較器29へ伝達される。比較器29の出力端はデジタル出力端15に接続され、デジタル出力端15はTMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24CのDC信号情報をオーディオ電気音響デバイスへ伝送するためのものである。
電源回路19は、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cのバイアス電圧を増加させることができる電圧ダブラ28を含む。比較器29はTMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cの出力において十分なDC成分を検出した場合、電圧ダブラ28はオンになり得る。電源回路19はデューティサイクルコントローラ36を含むことが可能で、TMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cの出力におけるDC成分が十分でない場合、デューティサイクルコントローラ36はTMRセンサブリッジTMR[A]24AとTMR[C]24Cのバイアス電圧のハイレベルデューティサイクル比をコントロールする。
TMRセンサブリッジTMR[A]24A、およびTMR[B]24B、並びにTMR[C]24Cは、ハーフブリッジ、またはフルブリッジ、あるいはプッシュプルブリッジ、もしくはそれらの任意の組み合わせである。
このTMR近接場磁気通信システム11は、更に、聴力ループモード、T−coilモードおよび待機モードの間でTMR近接場磁気通信システム11をマニュアルで切り替えるための他のデジタル信号入力端を含むようにしても良い。待機モードにおいては、TMR・T−coilは動作しない。
TMR・T−Coil近接場磁気通信システムは、フレキシブルチップオンボードスパッケージ(COF)、またはマルチチップパッケージ(single semiconductor package)、あるいはチップオンボードパッケージ(COB)にパッケージすることができる。
第5実施例
図12は、第5実施例を示す図である。このTMR近接場磁気通信システム11は、AC磁場検出におけるDC磁場の閾値範囲を拡張するために、更に、同一方向の磁場成分を検出するためのいくつかの追加のTMRセンサブリッジTMR[A1]、TMR[A2]、・・・、TMR[Ai](iは正の整数である)を含み、これらの追加のTMRセンサブリッジTMR[A1]、TMR[A2]、・・・、TMR[Ai](iは正の整数である)の感度方向はTMRセンサブリッジTMR[A]と同じである。電源回路19は給電を行い、各センサの出力端はバッファー入力を有するアナログ信号回路37の入力端に接続される。これらのTMRセンサはそれぞれ異なるHsatを有し、それらHsatの分布は図13に示すようになる。このような設計により、幅広いDC磁場範囲において、AC磁場をスムーズに測定することができる。電源回路19は、TMRセンサの感度を向上させるための電圧ダブラ28と、消費電力を低減させるためのデューティサイクルコントローラ36を含む。各TMRセンサの出力は、バッファーを経由してハイパスフィルタ18へ出力され、フィルタ18の各出力端は増幅器12と電気的に接続され、増幅器12はTMRセンサからのAC電気信号を増幅させ、処理後のAC電気信号はアナログ出力端14を介してオーディオ電気音響デバイスへ伝送される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 MTJ層構造
2 磁性ピン止め層
3 固定層
4 強磁性ピン止めルテニウム層
5 トンネルバリア層
6 磁性自由層
7 磁気モーメント方向
8 磁気モーメント方向
9 絶縁層
10 基板
11 TMR近接場磁気通信システム
16 底部電極
17 頂部電極
18 オームメータ

Claims (20)

  1. 近接場磁気通信システムにより発生するAC磁場とDC磁場を検出し、磁気信号を、オーディオ電気音響デバイスによって受信される電気信号に変換するTMR近接場磁気通信システムにおいて、
    磁場を検出するTMRセンサブリッジTMR[A]と、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]の出力に接続され、フィルタと増幅器とを有し、前記フィルタは前記TMRセンサブリッジTMR[A]の出力をAC電気信号とDC電気信号とに分離し、前記増幅器はAC電気信号を増幅し、前記増幅されたAC電気信号を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するアナログ信号回路と、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]および前記アナログ信号回路とに接続され、電源供給のための電源入力端を含む電源回路とを具備し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、低感度リニアTMRセンサ、高感度リニアTMRセンサ又は非リニアTMRセンサであることを特徴とするTMR近接場磁気通信システム。
  2. 前記TMRセンサブリッジTMR[A]に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された電気信号のDC成分を処理するデジタル信号回路と、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された前記DC成分の情報を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するためのデジタル信号出力端とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  3. 前記電源回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]のハイレベルのデューティサイクル比を制御するデューティサイクルコントローラを有し、
    前記デジタル信号回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって出力された信号における比較的大きい前記DC電気信号の存在を検出する比較器を有し、
    前記比較器がTMRセンサ[A]の出力において比較的大きい前記DC電気信号を検出した場合、前記デューティサイクルコントローラは動作を停止するものの、その出力は依然としてDCバイアス電圧であることを特徴とする請求項2に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  4. 前記電源回路は電圧ダブラを有し、
    前記比較器がTMRセンサブリッジTMR[A]の出力において比較的大きい前記DC電気信号を検出した場合、前記電圧ダブラはオンになって前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を増加させることを特徴とする請求項3に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  5. 前記電源回路に接続されるTMRセンサブリッジTMR[B]をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  6. 前記TMRセンサブリッジTMR[B]に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[B]からのDC電気信号を処理するデジタル信号回路であって、更に前記TMRセンサブリッジTMR[B]の出力において比較的大きいDC成分を検出する比較器を有すると共に、前記比較器は前記TMRセンサブリッジTMR[B]によって出力された信号において前記DC電気信号を検出した場合は前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を適用する信号を送信するデジタル信号回路と、
    前記TMRセンサブリッジTMR[B]によって出力されたDC成分の情報を前記オーディオ電気音響デバイスへ送信するデジタル出力端と、を備え、
    前記TMRセンサブリッジTMR[B]の抵抗は、前記TMRセンサブリッジTMR[A]の抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  7. 前記電源回路は電圧ダブラを有し、
    前記比較器がTMRセンサブリッジTMR[B]の出力において前記DC電気信号を検出した場合、前記電圧ダブラはオンになって前記TMRセンサブリッジTMR[A]のバイアス電圧を増加させることを特徴とする請求項6に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  8. TMRセンサブリッジTMR[C]を備え、
    前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]はそれぞれ2つの互いに直交する方向の磁場成分を検出し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[C]は前記AC磁場を検出する高感度リニアTMRセンサであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  9. 前記アナログ信号回路は、前記TMRセンサブリッジTMR[C]の出力端に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[C]によって出力されたAC電気信号を分離して増幅し、処理後の前記AC電気信号を前記TMR近接場磁気通信システムのアナログ信号出力端へ送信することを特徴とする請求項8に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  10. 前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]は、ハーフブリッジ、フルブリッジ、プッシュプルブリッジ、またはそれらの任意の組み合わせであり、
    前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ、マルチチップパッケージ、またはチップオンボードパッケージにパッケージされ、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[B]は、ダイフリップ工程によって製造されることを特徴とする請求項1又は5に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  11. 前記TMRセンサブリッジは、ハーフブリッジ、フルブリッジ、プッシュプルブリッジ、またはそれらの任意の組み合わせであり、
    前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ、マルチチップパッケージ、またはチップオンボードパッケージにパッケージされ、
    前記TMRセンサブリッジは、ダイフリップ工程によって製造されることを特徴とする請求項8に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  12. 前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、ダイフリップ工程によって製造される非リニアTMRセンサであり、
    各ブリッジアームのバイアス磁場はその飽和磁場よりも大きく、前記バイアス磁場と前記飽和磁場との総和は前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって動作された最大のDC磁場に等しいことを特徴とする請求項10に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  13. 前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、ダイフリップ工程によって製造される非リニアTMRセンサであり、
    各ブリッジアームのバイアス磁場はその飽和磁場よりも大きく、前記バイアス磁場と前記飽和磁場との総和は前記TMRセンサブリッジTMR[A]によって動作された最大のDC磁場に等しいことを特徴とする請求項11に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  14. 前記TMR近接場磁気通信システムを聴力ループシステムモード、T−coilモードおよび待機モード間で手動にて切り替えるためのデジタル入力端を有し、
    前記待機モードにおいては前記TMRセンサブリッジTMR[A]は動作しないことを特徴とする請求項1又は5に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  15. 前記TMR近接場磁気通信システムを聴力ループシステムモード、T−coilモードおよび待機モード間で手動にて切り替えるためのデジタル入力端を有し、
    前記待機モードにおいては前記TMRセンサブリッジTMR[A]は動作しないことを特徴とする請求項8に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  16. TMRセンサブリッジTMR[C]を有し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[A]は、それぞれ2つの互いに直交する磁場の成分を検出し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[C]は、AC磁場を検出する高感度リニアTMRセンサであり、
    前記TMRセンサブリッジTMR[C]の出力は、バッファーされて前記アナログ信号回路における前記オーディオ増幅器にAC結合されることを特徴とする請求項1に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  17. デジタル信号回路を有し、
    前記デジタル信号回路は比較器を有し、
    前記比較器は、前記TMRセンサブリッジTMR[C]と前記TMRセンサブリッジTMR[A]の出力端からDC電気信号を受信し、
    前記比較器の出力端は前記デジタル信号出力端に接続され、前記TMRセンサブリッジTMR[A]出力信号のDC成分情報を前記デジタル信号出力端を介して前記オーディオ電気音響デバイスへ送信することを特徴とする請求項16に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  18. 1つまたは複数の付加されたTMRセンサブリッジTMR[A1]、TMR[A2]、・・・、TMR[Ai](iは正の整数である)を有し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]全体はそれぞれ異なるHsatを有し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]全体と前記TMRセンサブリッジTMR[A]は同一方向の磁場成分を検出し、
    前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]は、高感度リニアTMRセンサまたは低感度TMRセンサあるいは非リニアTMRセンサであり、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]の出力は、バッファーされて前記アナログ信号回路における前記オーディオ増幅器にAC結合されることを特徴とする請求項1に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  19. 少なくとも1つの前記TMRセンサブリッジのバイアス場はその飽和磁場よりは大きく、
    最適な信号対雑音比を取得するように少なくとも1つの前記TMRセンサブリッジを10〜100Gの磁場範囲内で動作させることが可能であることを特徴とする請求項16又は18に記載のTMR近接場磁気通信システム。
  20. 前記TMR近接場磁気通信システムは、チップオンフレックスパッケージ、マルチチップパッケージ、またはチップオンボードパッケージにパッケージされ、
    前記TMRセンサブリッジTMR[A]と前記TMRセンサブリッジTMR[Ai]は、ダイフリップ工程によって製造されることを特徴とする請求項16又は18に記載のTMR近接場磁気通信システム。
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