JP2017522268A - 2−(ヘテロ)アリール−ピリダジノン類及び除草剤としてのそれらの使用 - Google Patents

2−(ヘテロ)アリール−ピリダジノン類及び除草剤としてのそれらの使用 Download PDF

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    • C07D237/18Sulfur atoms

Abstract

本発明は、除草剤としての、一般式(I)で表される2−(ヘテロ)アリール−ピリダジノンに関する。式(I)において、R1、R2、R3、R4及びR5は、水素、有機基(例えば、アルキル)及び別の基(例えば、ハロゲン)などの基を表す。X1、X2及びX3は、窒素又は置換されていてもよい炭素原子を表す。【化1】

Description

本発明は、除草剤の技術分野、特に、有用な植物の作物の中の広葉雑草及びイネ科雑草を選択的に防除するための除草剤の技術分野に関する。
WO 2013/083774A1には、除草剤としてのピリダジノン類が開示されている。該刊行物に記載されているのは、特に、ヘテロアリール環の特定の位置にとりわけスルホニル基を有しているピリダジノン類である。しかしながら、これらの活性成分は、有害な植物に対して必ずしも充分な活性を示さず、及び/又は、一部の活性成分は、穀類種、トウモロコシ及びイネなどの一部の重要な作物植物との充分な適合性を有していない。
国際特許出願公開第2013/083774A1号
本発明の目的は、代替え的な除草活性成分を提供することである。
この目的は、(ヘテロ)アリール環の特定の位置に硫黄基を有している2−(ヘテロ)アリールピリダジノンを提供することによって達成される。
かくして、本発明は、式(I)
Figure 2017522268
〔式中、
は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、アミノ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S又はハロ−(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルを表し;
は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ又はジ−(C−C)−アルキルアミノを表し;
は、水素、(C−C)−アルキル−(O)C、アリール−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S(O)C又はアリール−(O)Sを表し、ここで、該アリール基は、いずれの場合にも、s個の基Rで置換されており;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、アリール−(O)S、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(O)S、アリールオキシ、アリール−(C−C)−アルキル、アリール−(C−C)−アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、HO(O)C、HO(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルアミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ−(C−C)−アルキルを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し、ここで、(C−C)−アルキレンの中のメチレン基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルからなる群から選択されるn個の基を有することができ;
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
は、N又はCRを表し;
は、N又はCRを表し;
は、N又はCRを表し;
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシを表し;
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキルを表し;
は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、アリール−(O)S、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(O)S、アリールオキシ、アリール−(C−C)−アルキル、アリール−(C−C)−アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、HO(O)C、HO(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルアミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ−(C−C)−アルキルを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
又は、
とRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、5員又は6員の不飽和環(ここで、該環は、s個の窒素原子を含んでおり、及び、s個の基R10で置換されている)を表し;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシを表し;
10は、シアノ、ハロゲン、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル又はモルホリニルを表し;
nは、0、1又は2を表し;
sは、0、1、2又は3を表す;
但し、Aが直接結合を表す場合、Rは、(C−C)−アルキルを表すことはない〕
で表される2−(ヘテロ)アリールピリダジノン又はその塩を提供する。
式(I)及び以下の全ての式において、3個以上の炭素原子を有しているアルキル基は、直鎖又は分枝鎖であることができる。アルキル基は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチル類、ヘキシル類、例えば、n−ヘキシル、イソヘキシル及び1,3−ジメチルブチルなどである。同様に、アルケニルは、例えば、アリル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−3−エン−1−イル及び1−メチルブタ−2−エン−1−イルなどである。アルキニルは、例えば、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、1−メチルブタ−3−イン−1−イルなどである。多重結合は、各不飽和基の任意の位置に存在し得る。シクロアルキルは、3〜6個の炭素原子を有している炭素環式飽和環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルなどである。同様に、シクロアルケニルは、3〜6個の炭素環員を有している単環式アルケニル基、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルなどであり、ここで、二重結合は、任意の位置に存在し得る。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表す。
ヘテロシクリルは、3〜6個の環原子(ここで、該環原子のうちの1〜4個は酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される)を含んでいる飽和、部分的飽和、完全不飽和又は芳香族の環状基であり、ここで、該環状基は、さらに、ベンゾ環によって縮合されていてもよい。例えば、ヘテロシクリルは、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、オキセタニル、ベンゾイミダゾール−2−イル、フラニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、チアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、チオフェニル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、2H−1,2,3,4−テトラゾリル、1H−1,2,3,4−テトラゾリル、1,2,3,4−オキサトリアゾリル、1,2,3,5−オキサトリアゾリル、1,2,3,4−チアトリアゾリル及び1,2,3,5−チアトリアゾリルなどを表す。
アリールは、フェニル又はナフチルである。
ある基が複数の基で多置換されている場合、これは、該基が上記基から選択される1以上の同一であるか又は異なっている基で置換されていることを意味する。
置換基の種類及びそれらの結合の仕方に応じて、一般式(I)で表される化合物は、立体異性体として存在し得る。例えば、不斉に置換されている1個以上の炭素原子が存在している場合、エナンチオマー及びジアステレオマーが存在し得る。nが1を表す場合(スルホキシド)にも立体異性体が存在し得る。立体異性体は、その調製において得られた混合物から、慣習的な分離方法によって、例えば、クロマトグラフ分離プロセスによって、得ることができる。さらにまた、光学的に活性な出発物質及び/又は補助剤を使用する立体選択的反応を用いることによって、立体異性体を選択的に調製することも可能である。本発明は、一般式(I)には包含されるが具体的には定義されていない全ての立体異性体及びその混合物にも関する。
式(I)で表される化合物は、塩を形成することができる。塩は、一般式(I)で表される化合物に塩基を作用させることによって、形成させることができる。適切な塩基の例は、以下のものである:有機アミン類、例えば、トリアルキルアミン類、モルホリン、ピペリジン及びピリジン、並びに、アンモニウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩及び炭酸水素塩、特に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウム。これらの塩は、当該酸性水素が農業上適切なカチオンで置き換えられている化合物、例えば、金属塩、特に、アルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム塩及びカリウム塩、又は、アンモニウム塩、有機アミンとの塩、又は、第4球アンモニウム塩、例えば、式[NR〔式中、R〜Rは、それぞれ独立して、有機基、特に、アルキル、アリール、アラルキル又はアルキルアリールである〕で表されるカチオンとの塩である。同様に、アルキルスルホニウム塩及びアルキルスルホキソニウム塩、例えば、(C−C)−トリアルキルスルホニウム塩及び(C−C)−トリアルキルスルホキソニウム塩なども適している。
好ましいのは、一般式(I)〔式中、
は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、アミノ又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
は、水素を表し;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し;
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
は、CR表し;
は、CR表し;
は、CR表し;
及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルを表し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S又はフェニルを表し、ここで、該フェニル基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
nは、0、1又は2を表し;
sは、0、1、2又は3を表す;
但し、Aが直接結合を表す場合、Rは、(C−C)−アルキルを表すことはない〕
で表される化合物である。
特に好ましいのは、一般式(I)〔式中、
は、水素、アミノ、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、ビニル、プロパルギル、イソプロペニル又はメチル−(O)Sを表し;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルを表し;
は、水素を表し;
は、フッ素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、メトキシエトキシメチル、トリフルオロメトキシメチル、メチル−(O)S、アリール、イソオキサゾリニル、モルホリニル又はメチル−(O)S−アミノを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、メチル、トリフルオロメチル及び塩素からなる群から選択されるs個の基で置換されており;
Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し;
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
は、CRを表し;
は、CRを表し;
は、CRを表し;
及びRは、水素を表し;
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
nは、0、1又は2を表し;
sは、0、1、2又は3を表す;
但し、Aが直接結合を表す場合、Rは、(C−C)−アルキルを表すことはない〕
で表される化合物である。
極めて特に好ましいのは、一般式(I)〔式中、
は、メチル又はビニルを表し;
は、水素を表し;
は、水素を表し;
は、メチル、塩素、トリフルオロメチル又はメチル−(O)Sを表し;
Aは、直接結合、−CH−又は−CHCH−を表し;
は、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチルを表し;
は、CRを表し;
は、CRを表し;
は、CRを表し;
及びRは、水素を表し;
は、メチル、エチル、塩素、トリフルオロメチル又はメチル(O)Sを表し;
nは、0、1又は2を表す;
但し、Aが直接結合を表す場合、Rは、メチル又はエチルを表すことはない〕
で表される化合物である。
以下で特定されている全ての式において、その置換基及び記号は、異なって定義されていないかぎり、式(I)において記載されている意味と同じ意味を有する。
本発明による化合物は、例えば、WO 2013/083774A1に記載されている方法と同様にして、調製することができる。
本発明による化合物の基礎をなしているヒドラジンは、文献においてよく知られている方法で調製することができる。例えば、以下のものの中に、概説を見いだすことができる: Houben−Weyl, Methoden der Organischen Chemie [Methods of Organic Chemistry], Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol.E 16a, part 1, expanded and supplementary volumes to the fourth edition 1990, p.648 ff. and p.678 ff。
式(I)〔式中、n=0〕で表されるチオエーテルを酸化して、対応するスルホキシド又はスルホンを生成させることができる。標的化方式でスルホキシド又はスルホンをもたらす酸化方法は、文献から知られている。多くの種類の酸化系(例えば、過酸、例えば、メタ−クロロ過安息香酸)が適しており、ここで、該過酸は、場合によりその場で生成させてもよい(例えば、系「酢酸/過酸化水素/タングステン酸(VI)ナトリウム」における過酢酸)(Houben−Weyl, Methoden der Organischen Chemie [Methods of Organic Chemistry], Georg Thieme Verlag Stuttgart, Vol.E 11, expanded and supplementary volumes to the 4th edition 1985, p.702 ff., p.718 ff. and p.1194 ff.)。当該合成カスケードのどの段階でチオエーテルを酸化するのが適切であるかは、とりわけ、置換パターン及び酸化剤に依存する。
それぞれの反応混合物の後処理は、一般に、既知方法によって、例えば、結晶化、水性抽出後処理によって、クロマトグラフ法によって、又は、それらの方法を組み合わせたものによって、実施する。
上記反応によって合成することが可能な式(I)の化合物及び/又はそれらの塩のコレクションは、並行的に調製することも可能であり、その場合、これは、手動で、部分的に自動化で、又は、完全に自動化で、実施することが可能である。例えば、生成物及び/若しくは中間体の反応、後処理又は精製の実施を自動化することが可能である。概して、これは、例えば、「Combinatorial Chemistry − Synthesis, Analysis, Screening (editor: Gunther Jung), Wiley, 1999」の第1〜34頁においてD.Tiebesによって記載された方法を意味するものと理解される。
反応及び後処理の並行的な実施に関しては、多くの市販されている機器、例えば、「Barnstead International, Dubuque, Iowa 52004−0797, USA」製の「Calypso reaction blocks」又は「Radleys, Shirehill, Saffron Walden, Essex, CB11 3AZ, England」製の反応ステーション又は「PerkinElmer, Waltham, Massachusetts 02451, USA」製の「MultiPROBE Automated Workstations」などを使用することが可能である。一般式(I)で表される化合物及びそれらの塩の並行精製又は調製の過程で生じる中間体の並行精製に関しては、利用可能な装置としては、クロマトグラフィー装置、例えば、「ISCO, Inc., 4700 Superior Street, Lincoln, NE 68504, USA」製のクロマトグラフィー装置などがある。
上記装置は、個々の作業段階が自動化されているモジュール式方法をもたらすが、作業段階の間では手動による操作を行わなければならない。これは、個々の自動化モジュールが例えばロボットによって操作される部分的に又は完全に一体化された自動化システムを用いて回避することができる。このタイプの自動化システムは、例えば、「Caliper, Hopkinton, MA 01748, USA」から入手することができる。
単一又は複数の合成段階の実施は、ポリマー担持試薬/スカベンジャー樹脂を使用することにより補助することができる。専門的な文献(例えば、「ChemFiles, Vol.4, No.1, Polymer−Supported Scavengers and Reagents for Solution−Phase Synthesis (Sigma−Aldrich)」)には、一連の実験プロトコルが記載されている。
ここに記載されている方法に加えて、一般式(I)で表される化合物及びそれらの塩は、固相担持方法(solid−phase supported method)によって部分的に又は完全に調製することが可能である。この目的のために、当該合成における個々の中間体若しくは全ての中間体、又は、対応する手順に適合させた合成における個々の中間体若しくは全ての中間体を、合成用樹脂に結合させる。固相担持合成方法は、技術文献、例えば、「Barry A. Bunin in “The Combinatorial Index”, Academic Press, 1998」及び「Combinatorial Chemistry − Synthesis, Analysis, Screening (editor: Gunther Jung), Wiley, 1999」に充分に記載されている。固相担持合成方法を使用することで、手動で又は自動化された方法で実施することが可能な文献から知られている多くのプロトコルが可能となる。該反応は、例えば、「Nexus Biosystems, 12140 Community Road, Poway, CA92064, USA」製のマイクロ反応器の中でIRORI技術を用いることによって、実施することができる。
固相上においても、及び、液相中においても、単一の合成段階又は複数の合成段階の実施(conduction)は、マイクロ波技術を使用することにより補助することができる。専門的な文献(例えば、「Microwaves in Organic and Medicinal Chemistry (editor: C.O. Kappe and A.Stadler), Verlag Wiley, 2005」)には、一連の実験プロトコルが記載されている。
ここに記載されている調製方法で調製することによって、式(I)で表される化合物及びそれらの塩が、ライブラリーと称される物質コレクションの形態で得られる。本発明は、式(I)で表される少なくとも2種類の化合物及びそれらの塩を含んでいるライブラリーも提供する。
本発明の化合物は、広範囲の経済的に重要な単子葉及び双子葉の一年生有害植物に対して優れた除草効力を示す。該活性成分は、根茎、根株及び別の多年生器官から苗条を生じる、防除が困難な多年生雑草に対しても効果的に作用する。
本発明は、従って、望ましくない植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法、好ましくは作物植物内において、望ましくない植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法も提供し、ここで、該方法においては、本発明による1種類以上の化合物を、該植物(例えば、有害植物、例えば、単子葉雑草若しくは双子葉雑草、又は、望ましくない作物植物)に施用するか、又は、種子(例えば、穀粒、種子、又は、栄養繁殖器官、例えば、塊茎、若しくは、芽を有する苗条部分)に施用するか、又は、当該植物がそこで成長している区域(例えば、耕作地)に施用する。本発明の化合物は、例えば、植え付け前(適切な場合には、土壌に混和することによって)、発生前又は発生後に使用することができる。本発明の化合物によって防除することが可能な何種類かの代表的な単子葉雑草植物相及び双子葉雑草植物相の具体的な例は以下のとおりであるが、そのような記載は特定の種に限定することを意図するものではない。
以下の属の単子葉有害植物: アエギロプス属(Aegilops)、カモジグサ属(Agropyron)、ヌカボ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon)、カヤツリグサ属(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリイ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、スズメガヤ属(Eragrostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteranthera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、及び、モロコシ属(Sorghum)。
以下の属の双子葉雑草: イチビ属(Abutilon)、ヒユ属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アノダ属(Anoda)、カミツレ属(Anthemis)、アファネス属(Aphanes)、ヨモギ属(Artemisia)、ハマアカザ属(Atriplex)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(Bidens)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、カワラケツメイ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属(Chenopodium)、アザミ属(Cirsium)、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ヌスビトハギ属(Desmodium)、エメキス属(Emex)、エゾスズシロ属(Erysimum)、トウダイグサ属(Euphorbia)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、フヨウ属(Hibiscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オドリコソウ属(Lamium)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、アゼトウガラシ属(Lindernia)、シカギク属(Matricaria)、ハッカ属(Mentha)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ザクロソウ属(Mullugo)、ワスレナグサ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、アサガオ属(Pharbitis)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Raphanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、ギシギシ属(Rumex)、オカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、セスバニア属(Sesbania)、キンゴジカ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ノゲシ属(Sonchus)、ナガボノウルシ属(Sphenoclea)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、シャジクソウ属(Trifolium)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)、及び、オナモミ属(Xanthium)。
本発明の化合物が発芽前に土壌表面に施用される場合、雑草の実生の出芽が完全に防止されるか、又は、雑草は、子葉期に達するまで成長するが、その後成長を停止し、そして最終的には、3〜4週間経過した後、完全に枯死する。
該活性成分が植物の緑色の部分に発生後施用される場合は、その処理の後で成長は停止し、そして、当該有害植物は、施用時点における成長段階にとどまるか、又は、一定期間の後、完全に枯死し、その結果、作物植物にとって有害である雑草との競合が、極めて早期に持続的に排除される。
本発明の化合物は単子葉雑草及び双子葉雑草に対して優れた除草活性を示すが、経済的に重要な作物の作物植物、例えば、ラッカセイ属(Arachis)、フダンソウ属(Beta)、アブラナ属(Brassica)、キュウリ属(Cucumis)、カボチャ属(Cucurbita)、ヒマワリ属(Helianthus)、ニンジン属(Daucus)、ダイズ属(Glycine)、ワタ属(Gossypium)、サツマイモ属(Ipomoea)、アキノノゲシ属(Lactuca)、アマ属(Linum)、トマト属(Lycopersicon)、ススキ属(Miscanthus)、タバコ属(Nicotiana)、インゲンマメ属(Phaseolus)、エンドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、ソラマメ属(Vicia)の双子葉作物の作物植物、又は、ネギ属(Allium)、アナナス属(Ananas)、クサスギカズラ属(Asparagus)、カラスムギ属(Avena)、オオムギ属(Hordeum)、イネ属(Oryza)、キビ属(Panicum)、サトウキビ属(Saccharum)、ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorghum)、ライコムギ属(Triticale)、コムギ属(Triticum)、トウモロコシ属(Zea)〔特に、トウモロコシ属(Zea)、及び、コムギ属(Triticum)〕の単子葉植物の作物植物は、本発明の個々の化合物の構造及びその施用量に応じて、仮に損傷を受けるとしても、ほんの僅かにしか損傷をうけない。このようなわけで、本発明化合物は、農業上有用な植物などの作物植物又は観賞植物における望ましくない植物の成長を選択的に制御するのに非常に適している。
さらに、本発明の化合物は、それらの個々の化学構造及び使用される施用量に応じて、作物植物において優れた成長調節特性を有する。それらは、調節的な効果を伴って植物自体の代謝に介入し、従って、植物の成分に対して制御された影響を及ぼすために本発明の化合物を使用して、例えば乾燥及び成長阻害を誘発することによって、収穫を促進することができる。さらに、それらは、植物を枯死させることなく植物の望ましくない成長を全体的に制御及び阻害するのにも適している。植物の成長を阻害することは、例えばそれによって倒伏が低減され得るか又は完全に防止され得るので、多くの種類の単子葉作物及び双子葉作物に対して重要な役割を果たしている。
本発明の活性成分は、その除草特性及び植物成長調節特性によって、遺伝子組換え植物又は慣習的な突然変異誘発によって改質された植物の作物の中の有害な植物を防除するために用いることもできる。一般に、トランスジェニック植物は、特定の有利な特性によって、例えば、特定の殺有害生物剤(特に、特定の除草剤)に対する抵抗性、植物病害又は植物病害の病原体(例えば、特定の昆虫類又は微生物、例えば、菌類、細菌類若しくはウイルス類)に対する抵抗性などよって、特徴付けられる。別の特定の特性は、例えば、収穫物の、量、質、貯蔵性、組成及び特定の成分などに関する。例えば、デンプン含有量が増大されているか若しくはデンプンの質が変性されている既知トランスジェニック植物、又は、収穫物内の脂肪酸組成が異なっている既知トランスジェニック植物が存在している。
トランスジェニック作物に関して、有用な植物及び観賞植物〔例えば、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、アワ、イネ及びトウモロコシ、又は、テンサイ、ワタ、ダイズ、ナタネ、ジャガイモ、キャッサバ、トマト、エンドウ及び他の野菜類の作物〕の経済的に重要なトランスジェニック作物において、本発明の化合物を使用するのが好ましい。
好ましくは、本発明の化合物は、除草剤として、当該除草剤の植物毒性効果に対して抵抗性であるか又は遺伝子工学によって抵抗性にされた有用な植物の作物において、使用することができる。
既存の植物と比較して改質された特性を有する新規植物を生成させる慣習的な方法は、例えば、従来の栽培法及び突然変異体の生成である。別法として、改質された特性を有する新規植物は、組換え法を用いて生成させることができる(例えば、EP−A−0221044、EP−A−0131624を参照されたい)。例えば、以下の幾つかの場合において記述が成されている:
・ 植物体内で合成されるデンプンを改質することを目的とする作物植物の遺伝子組換え(例えば、WO 92/11376、WO 92/14827、WO 91/19806);
・ グルホシネートタイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(cf. 例えば、EP−A−0242236、EP−A−0242246)、又は、グリホセートタイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(WO 92/00377)、又は、スルホニル尿素タイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(EP−A−0257993、US A 5013659);
・ 植物を特定の害虫に対して抵抗性を示すようにするバシルス・ツリンギエンシス毒素(Bt毒素)を産生することが可能なトランスジェニック作物植物(例えば、ワタ)(EP−A−0142924、EP−A−0193259);
・ 改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物植物(WO 91/13972);
・ 耐病性を向上させる新規成分又は二次代謝産物(例えば、新規フィトアレキシンなど)を有する遺伝子組換え作物植物(EPA 309862、EPA 0464461);
・ より多い収穫量及びより高いストレス耐性を有する、光呼吸が低下した遺伝子組換え植物(EPA 0305398);
・ 薬学的に又は診断的に重要なタンパク質を産生するトランスジェニック作物植物(「分子ファーミング(molecular pharming)」);
・ より多い収穫量又はより優れた品質を特徴とする、トランスジェニック作物植物;
・ 例えば上記で記載した新規特性の組み合わせを特徴とする、トランスジェニック作物(「遺伝子スタッキング」)。
改質された特性を有する新規トランスジェニック植物を産生させために使用することが可能な多くの分子生物学的技術が、原則として知られている;例えば,以下のものを参照されたい:「I.Potrykus and G.Spangenberg (eds.), Gene Transfer to Plants, Springer Lab Manual (1995), Springer Verlag Berlin, Heidelberg」、又は、「Christou, “Trends in Plant Science” 1 (1996) 423−431」。
そのような組換え操作に関して、突然変異誘発又はDNA配列の組換えによる配列変更を可能にする核酸分子をプラスミドの中に導入することができる。標準的な方法を用いて、例えば、塩基交換を実施することが可能であり、配列の一部分を除去することが可能であり、又は、天然配列若しくは合成配列を加えることが可能である。DNA断片を互いに連結させるために、その断片にアダプター又はリンカーを加えることができる;例えば、以下のものを参照されたい:「Sambrook et al., 1989, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2nd edition Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY」、又は、「Winnacker “Gene und Klone [Genes and clones]”, VCH Weinheim, 2nd edition, 1996」。
例えば、遺伝子産物の活性が低下した植物細胞の生成は、少なくとも1の対応するアンチセンスRNAを発現させることによって、又は、コサプレッション効果を達成するためのセンスRNAを発現させることによって、又は、前記遺伝子産物の転写産物を特異的に切断する少なくとも1の適切に構築されたリボザイムを発現させることによって、達成することができる。この目的のために、第1に、存在し得る全てのフランキング配列を含む、遺伝子産物の全コード配列を含んでいるDNA分子を使用することが可能であり、及び、さらに、コード配列の一部分だけを含んでいるDNA分子を使用することも可能である(この場合、これらの部分は、細胞内においてアンチセンス効果を有するのに充分なほど長いことが必要である)。さらにまた、遺伝子産物のコード配列と高度に相同性を有するが、それらと完全に同一なわけではないDNA配列を用いることも可能である。
植物体内で核酸分子を発現させる場合、合成されたタンパク質は、植物細胞の任意の望ましい区画内に局在化させ得る。しかしながら、特定の区画内に局在化させるためには、例えば、特定の区画内に局在化することを保証するDNA配列にコード領域を連結させることが可能である。そのような配列は、当業者に知られている(例えば、以下のものを参照されたい:「Braun et al., EMBO J. 11 (1992), 3219−3227」、「Wolter et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85 (1988), 846−850」、「Sonnewald et al., Plant J. 1 (1991), 95−106」。さらにまた、そのような核酸分子は、植物細胞の細胞小器官内で発現させることもできる。
トランスジェニック植物細胞は、完全な植物を生じさせるための既知技術によって再生させることができる。原則として、トランスジェニック植物は、任意の望ましい植物種の植物であることができる、即ち、単子葉植物のみではなく双子葉植物であることもできる。
かくして、相同性の(=天然の)遺伝子若しくは遺伝子配列の過剰発現、抑制若しくは阻害又は非相同性の(=外来の)遺伝子若しくは遺伝子配列の発現によってその特性が変更されているトランスジェニック植物を得ることができる。
本発明の化合物は、好ましくは、成長調節剤(例えば、ジカンバ)に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、又は、必須植物酵素(例えば、アセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ、グルタミンシンターゼ(GS)又はヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD))を阻害する除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、又は、スルホニル尿素類、グリホセート類、グルホシネート類若しくはベンゾイルイソオキサゾール類及び類似した活性成分からなる群から選択される除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、使用することができる。
トランスジェニック作物の中で本発明の活性成分を使用する場合、別の作物の中で観察される有害な植物に対する効果が生じるのみではなく、多くの場合、特定のトランスジェニック作物の中における施用に特異的な効果、例えば、防除可能な雑草の改変されたスペクトル又は特に拡大されたスペクトル、当該施用に使用し得る改変された施用量、好ましくは、そのトランスジェニック作物が抵抗性を示す除草剤との良好な組合せ可能性、並びに、そのトランスジェニック作物植物の成長及び収穫量に対する影響なども生じる。
従って、本発明は、さらにまた、トランスジェニック作物植物の中で有害な植物を防除するための除草剤としての、本発明の化合物の使用も提供する。
本発明の化合物は、慣習的な製剤における水和剤、乳剤、散布可能溶液剤、散粉性製品(dusting product)又は顆粒剤の形態で使用することができる。従って、本発明は、さらにまた、本発明の化合物を含んでいる除草剤組成物及び植物成長調節性組成物も提供する。
本発明の化合物は、必要とされる生物学的及び/又は物理化学的パラメータに応じて、さまざまな方法で製剤することができる。可能な製剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる:水和剤(WP)、水溶剤(water−soluble powders)(SP)、水溶性濃厚剤(water−soluble concentrates)、乳剤(EC)、エマルション剤(EW)、例えば、水中油型エマルション剤及び油中水型エマルション剤、散布可能溶液剤(sprayable solutions)、懸濁製剤(SC)、油又は水に基づく分散液剤、油混和性溶液剤、カプセル懸濁製剤(capsule suspensions)(CS)、散粉性製品(dusting products)(DP)、粉衣剤(dressings)、ばらまき用顆粒剤及び土壌施用用顆粒剤、微粒剤の形態にある顆粒剤(GR)、噴霧粒剤(spray granules)、吸収粒剤(absorption granules)及び含浸粒剤(adsorption granules)、顆粒水和剤(WG)、水溶性粒剤(SG)、微量散布製剤、マイクロカプセル剤、並びに、蝋剤(waxes)。
これらの個々の製剤の型は原則として知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている:「Winnacker−Kuchler, “Chemische Technologie” [Chemical Technology], volume 7, C.Hanser Verlag Munich, 4th Ed. 1986」、「Wade van Valkenburg, “Pesticide Formulations”, Marcel Dekker, N.Y., 1973」、「K.Martens, “Spray Drying” Handbook, 3rd Ed. 1979, G. Goodwin Ltd. London」。
不活性物質、界面活性剤、溶媒及びさらなる添加剤などの必要とされる製剤助剤も同様に知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている:「Watkins, “Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”, 2nd ed., Darland Books, Caldwell N.J.」、「H.v.Olphen, “Introduction to Clay Colloid Chemistry”, 2nd ed., J.Wiley & Sons, N.Y.」、「C.Marsden, “Solvents Guide”, 2nd ed., Interscience, N.Y. 1963」、「McCutcheon’s “Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publ. Corp., Ridgewood N.J.」、「Sisley and Wood, “Encyclopedia of Surface Active Agents”, Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964」、「Schonfeldt, “Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte” [Interface−active Ethylene Oxide Adducts], Wiss. Verlagsgesellschaft, Stuttgart 1976」、「Winnacker−Kuchler, “Chemische Technologie” [Chemical Engineering], volume 7, C. Hanser Verlag Munich, 4th Ed. 1986」。
これらの製剤に基づいて、別の殺有害生物活性物質(例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤)との組合せ物や、さらにまた、薬害軽減剤、肥料及び/若しくは成長調節剤との組合せ物を、例えば、完成した製剤の形態で又はタンクミックスとして、製造することも可能である。
水和剤は、水中で均質に分散させることが可能な調製物であり、そして、活性成分に加えて、希釈剤又は不活性物質とは別に、さらに、イオン性及び/又は非イオン性のタイプの界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えば、ポリエトキシ化アルキルフェノール、ポリエトキシ化脂肪族アルコール、ポリエトキシ化脂肪族アミン、脂肪族アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム又はオレオイルメチルタウリンナトリウムなども含んでいる。水和剤を製造するためには、例えば、ハンマーミル、ブロワミル及びエアージェットミルなどの慣習的な装置の中で、該除草活性成分を微粉砕し、そして、同時に又はその後で、製剤補助剤と混合させる。
乳剤は、該活性成分を有機溶媒(例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は比較的沸点が高い芳香族物質若しくは炭化水素など)又はそのような有機溶媒の混合物の中に溶解させ、イオン性及び/又は非イオン性の1種類以上の界面活性剤(乳化剤)を添加することによって製造する。使用し得る乳化剤の例は、以下のものである:アルキルアリールスルホン酸カルシウム、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド−エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、又は、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
散粉性粉末(dustable powders)は、該活性成分を微粉砕された(finely distributed)固形物質(例えば、タルク、自然粘土、例えば、カオリン、ベントナイト及び葉ろう石、又は、珪藻土など)と一緒に粉砕することによって得られる。
懸濁製剤は、水性又は油性であることができる。それらは、例えば、商業用ビーズミルを用いて、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を添加して、湿式粉砕することによって調製することができる。
エマルション剤、例えば、水中油型エマルション剤(EW)は、例えば、水性有機溶媒を使用し、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を使用して、撹拌機、コロイドミル及び/又はスタティックミキサーを用いて調製することができる。
顆粒剤は、顆粒状の吸着性不活性物質の表面上に該活性成分を噴霧することによって、又は、担体(例えば、砂、カオリナイト又は顆粒状の不活性物質)の表面上に接着剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム)若しくは鉱油を用いて活性成分濃厚物を塗布することによって、調製することができる。さらにまた、肥料顆粒を製造するための慣習的な方法で(必用に応じて、肥料との混合物として)、適切な活性成分を造粒することも可能である。
顆粒水和剤は、一般に、噴霧乾燥、流動床造粒、パン造粒、高速ミキサーを用いた混合、及び、固形不活性物質を用いない押出などの、慣習的な方法によって調製する。
パン粒剤、流動床粒剤、押出粒剤及び噴霧粒剤の製造に関しては、例えば、「“Spray Drying Handbook” 3rd Ed. 1979, G.Goodwin Ltd., London」、「J.E.Browning, “Agglomeration”, Chemical and Engineering 1967, pages 147 ff」、「“Perry’s Chemical Engineer’s Handbook”, 5th ed., McGraw−Hill, New York 1973, pp.8−57」に記載されている方法を参照されたい。
作物保護組成物の製剤に関するさらなる詳細については、例えば、「G.C.Klingman, “Weed Control as a Science”, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961, pages 81−96」及び「J.D.Freyer, S.A.Evans, “Weed Control Handbook”, 5th Ed., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1968, pages 101−103」を参照されたい。
該農薬調製物は、一般に、0.1〜99重量%、特に、0.1〜95重量%の本発明化合物を含有する。
水和剤では、該活性成分の濃度は、例えば、約10重量%〜90重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳剤では、該活性成分の濃度は、約1重量%〜90重量%、好ましくは5重量%〜80重量%であり得る。粉剤のタイプの製剤は、1重量%〜30重量%の活性成分、好ましくは、通常、5重量%〜20重量%の活性成分を含み;散布可能溶液剤は、約0.05重量%〜80重量%、好ましくは、2重量%〜50重量%の活性成分を含む。顆粒水和剤の場合は、該活性成分の含有量は、当該活性化合物が液体形態で存在しているか又は固体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤、増量剤などが使用されるかに部分的に左右される。水中で分散可能な顆粒剤では、活性成分の含有量は、例えば、1重量%〜95重量%、好ましくは10〜80重量%である。
さらに、活性成分の上記製剤は、場合により、それぞれの慣習的な粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、不凍剤、並びに、溶媒、増量剤、担体、並びに、色素、消泡剤、蒸発抑制剤、並びに、pH及び粘度に影響を及ぼす作用剤を含有する。
施用するために、商業用の形態にある製剤は、適切な場合には、慣習的な方法で希釈し、例えば、水和剤、乳剤、分散液剤及び顆粒水和剤の場合には、水で希釈する。粉剤のタイプの製剤、土壌施用用顆粒剤又はばらまき用顆粒剤及び散布可能溶液剤は、通常、施用前に別の不活性物質でさらに希釈することはない。
式(I)で表される化合物の必要とされる施用量は、外部条件(例えば、温度、湿度及び使用する除草剤の種類など)に応じて変わる。それは、広い範囲内で、例えば、0.001〜1.0kg/ha又はそれ以上の活性物質の範囲内で、変わり得る。しかしながら、それは、好ましくは、0.005〜750g/haである。
以下の表に記載されている実施例は、極めて特に好ましい。
使用されている略語は、下記意味を有する:
Me=メチル c−Pr=シクロプロピル
Figure 2017522268
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A. 化学的実施例
5−クロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−4−ヒドロキシピリダジン−3(2H)−オン(実施例No.1−499)の調製
段階1: 6−ブロモ−2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの合成
63.9g(452.7mmol)の2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを833mLの乾燥THFに溶解させた溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムの2.5M(452.7mmol)溶液181.07mLを滴下して加えた。その混合物をこの温度で30分間撹拌した。次いで、100.0g(411.5mmol)の4−ブロモ−2−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼンを−78℃で滴下して加えた。その混合物をこの温度で2時間撹拌した。次いで、33.1g(452.7mmol)のDMFを−78℃で滴下して加えた。次いで、その反応混合物を2時間撹拌した。後処理のために、その内容物に300mLの水を添加した。その混合物を、いずれの場合にも200mLのジクロロメタンで、3回抽出した。その有機相を合して300mLの1M 塩酸で洗浄し、次いで、300mLの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。その有機相を脱水し、その濾液から溶媒を除去した。96.2gの所望の生成物が得られた。
段階2: 6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの合成
65.0g(239.8mmol)の6−ブロモ−2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドと66.3g(479.7mmol)の炭酸カリウムを500mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させた溶液に、0℃で、30.3g(335.8mmol)のtert−ブチルメルカプタンを添加した。その混合物をこの温度で12時間撹拌した。次いで、15.6g(48.0mmol)の炭酸セシウムを添加し、その混合物をさらに3時間撹拌した。後処理のために、その内容物に1Lの水を添加した。その混合物を、いずれの場合にも300mLのジクロロメタンで、3回抽出した。その有機相を合して、いずれの場合にも300mLの飽和塩化ナトリウム水溶液で、4回洗浄した。その有機相を脱水し、その濾液から溶媒を除去して、68gの所望の生成物が得られた。
段階3: [6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノールの合成
63.0g(184.7mmol)の6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを500mLのメタノールに溶解させた溶液に、−10℃で、3.49g(92.3mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと添加した。その反応が変換が完了したことを示すのを確認した後、その内容物を後処理するために3M 塩酸を添加した。その混合物を濃縮し、その残渣を400mLの水の上に注いだ。その混合物を、いずれの場合にも300mLのジクロロメタンで、2回抽出した。その有機相を合して飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、脱水し、次いで、その濾液から溶媒を除去した。60.0gの所望の生成物が得られた。
段階4: 6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホネートの合成
60.0g(174.8mmol)の[6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノールと44.2g(437.1mmol)のトリエチルアミンを500mLのジクロロメタンに溶解させた溶液に、0℃で、31.3g(272.8mmol)のメタンスルホニルクロリドを滴下して加えた。その反応が変換が完了したことを示すのを確認した後、その溶液を、後処理のために、いずれの場合にも300mLの水で、2回洗浄し、脱水し、その濾液から溶媒を除去した。70.0gの所望の生成物が得られた。
段階5: 1−ブロモ−3−(tert−ブチルスルファニル)−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの合成
6.94g(182.8mmol)の水素化アルミニウムリチウムを500mLの乾燥THFに溶解させた溶液に、−10℃で、70.0g(166.2mmol)の6−ブロモ−2−(tert−ブチルスルファニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホネートを100mLの乾燥THFに溶解させた溶液を滴下して加えた。その内容物を1時間撹拌した。後処理のために、ガスの発生を観察することができなくなるまで、硫酸ナトリウム十水和物を添加した。その混合物を濾過し、その濾液を脱水した。次いで、その濾液から溶媒を除去し、その残渣をクロマトグラフィーで精製して、45.0gの所望の生成物が得られた。
段階6: 3−ブロモ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオールの合成
45.0g(137.5mmol)の1−ブロモ−3−(tert−ブチルスルファニル)−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを175mLのトルエンに溶解させた溶液に、23.7g(137.5mmol)の4−メチルベンゼンスルホン酸を添加した。その混合物を環流しながら2時間加熱した。その溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、その残渣を200mLのジクロロメタンに溶解させた。その溶液を15%強度水酸化カリウム水溶液で4回抽出した。その水相を合して濃塩酸で酸性化し、次いで、その生成物をジクロロメタンで抽出した。その有機相を脱水し、濾過し、その濾液から溶媒を除去して、32.0gの所望の生成物が得られた。
段階7: 1−ブロモ−3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの合成
80mLのアセトニトリルの中の20g(74.1mmol)の3−ブロモ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオールと36g(111.1mmol)の炭酸セシウムの混合物に、14.0g(103.6mmol)の(ブロモメチル)シクロプロパンを添加した。その内容物を80℃で2時間撹拌した。後処理のために、その混合物を濾過し、その濾液から溶媒を除去した。その残渣をクロマトグラフィーで精製し、それによって、20.0gの所望の生成物が得られた。
段階8: 1−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−2−(ジフェニルメチレン)ヒドラジンの合成
50mg(0.15mmol)の1−ブロモ−3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを1mLのトルエンに溶解させた溶液に、20mg(0.2mmol)のナトリウムtert−ブトキシドと33mg(0.17mmol)のベンゾフェノンヒドラジンの混合物を添加した。酸素を除去するために、次いで、その混合物を10分間脱ガスした。次いで、保護ガス下、1mg(0.002mmol)の2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを添加した。酸素を除去するために、その混合物を15分間脱ガスした。次いで、保護ガス下、0.22mg(0.001mmol)の酢酸パラジウム(II)を添加した。保護ガス下、その内容物を90℃の温度まで3時間加熱した。後処理及び精製に付して、35mgの所望の生成物が得られた。
段階9: {3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}ヒドラジンの合成
30mg(0.11mmol)の1−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−2−(ジフェニルメチレン)ヒドラジンを2mLのイソプロピルアルコールと2mLの濃塩酸に溶解させた溶液を室温で48時間撹拌した。後処理及び精製に付して、10mgの所望の生成物が得られた。
段階10: 4,5−ジクロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}ピリダジン−3(2H)−オンの合成
50mg(0.18mmol)の{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}ヒドラジンを1mLのエタノールに溶解させた溶液に、34mg(0.2mmol、1.1eq)の3,4−ジクロロ−5−ヒドロキシフラン−2(5H)−オンを添加した。その混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、1mLの酢酸を添加し、その混合物を環流しながら3時間加熱した。後処理及び精製に付して、40mgの所望の生成物が得られた。
段階11: 5−クロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−4−メトキシピリダジン−3(2H)−オンの合成
50mg(0.12mmol)の4,5−ジクロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}ピリダジン−3(2H)−オンを2mLの乾燥ジオキサンに溶解させた溶液に、メタノール中のナトリウムメトキシドの溶液0.033mL(20%、0.12mmol)を添加した。15℃の温度で、その混合物を5mLの乾燥ジオキサンで稀釈した。次いで、その反応混合物を15℃の温度でさらに1時間撹拌した。後処理及び精製に付して、23mgの所望の生成物が得られた。
段階12: 5−クロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−4−ヒドロキシピリダジン−3(2H)−オン(実施例No.1−499)の合成
10mg(0.02mmol)の5−クロロ−2−{3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル}−4−メトキシピリダジン−3(2H)−オンを1mLのジクロロメタンに溶解させた溶液に、0℃の温度で、18.6mg(0.074mmol)の三臭化ホウ素(ジクロロメタン中の1M溶液として)を添加した。その混合物を室温で1時間撹拌した。後処理及び精製に付して、4mgの所望の生成物が得られた。
選択された実施例のNMRデータ
NMRピークリスト法
選択された実施例の1H NMRデータは、1H NMRピークリストの形態で示されている。各シグナルピークに対して、最初にδ値(ppm)が記載され、次に、丸括弧内に、シグナル強度が記載されている。種々のシグナルピークに関するδ値−シグナル強度数の対が、セミコロンで互いに区切られて記載されている。
従って、1つの例に対するピークリストは、以下の形態をとる:
δ(強度);δ(強度);...;δ(強度);...;δ(強度)。
先鋭なシグナルの強度は、NMRスペクトルの印刷された例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の比率を示している。幅が広いシグナルの場合、数種類のピーク又は該シグナルの中央及びそれらの相対的強度が、当該スペクトルの中の最も強いシグナルとの比較で示され得る。
1H NMRスペクトルの化学シフトを較正するために、テトラメチルシランを使用するか、及び/又は、特にスペクトルがDMSO中で測定される場合には、その溶媒の化学シフトを使用する。従って、NMRピークリストの中には、テトラメチルシランのピークは存在し得るが、必ずしも存在する必要はない。
1H NMRピークのリストは、従来のH NMRのプリントアウトと類似しており、従って、通常、NMRの慣習的な解釈で記載される全てのピークを含んでいる。
さらに、それらは、従来の1H NMRのプリントアウトのように、溶媒のシグナル、目標化合物の立体異性体(これも、同様に、本発明の対象の一部分を形成する)のシグナル及び/又は不純物のピークのシグナルも示し得る。
溶媒及び/又は水のデルタ範囲内における化合物シグナルを示す場合、1H NMRピークの本発明者らによるリストにおいては、通常の溶媒のピーク、例えば、DMSO−D中のDMSOのピーク及び水のピーク(これらは、通常、平均して高い強度を有している)が示されている。
目標化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常、平均して、目標化合物(例えば、90%を超える純度を有する目標化合物)のピークよりも低い強度を有している。
そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の調製方法に対して特有であり得る。従って、それらのピークは、「副産物の指紋(by−product fingerprints)」に関して、本発明者らの調製方法の再現性を確認するのに役立ち得る。
目標化合物のピークを既知方法(MestreC、ACDシミュレーション、さらに、経験的に評価された期待値の使用)で計算する専門家は、必用に応じて、場合により付加的な強度フィルターを使用して、目標化合物のピークを分離することができる。この分離は、1H NMRの慣習的な解釈における当該ピークのピッキングに類似しているであろう。
1H NMRピークリストに関するさらなる詳細については、「Research Disclosure Database Number 564025」から入手することができる。
Figure 2017522268
B. 製剤実施例
(a) 散粉性製品(dusting product)は、10重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩と90重量部の不活性物質としてのタルクを混合させ、並びに、その混合物をハンマーミルの中で粉砕することによって得られる。
(b) 水に容易に分散する水和剤は、25重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩と64重量部の不活性物質としてのカオリン含有石英と10重量部のリグノスルホン酸カリウムと1重量部の湿潤剤及び分散剤としてのオレオイルメチルタウリンナトリウム(sodium oleoylmethyltaurate)を混合させ、並びに、その混合物をピンディスクミル(pinned−disk mill)の中で摩砕することによって得られる。
(c) 水に容易に分散する分散製剤(dispersion concentrate)は、20重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩を6重量部のアルキルフェノールポリグリコールエーテル((登録商標)Triton X 207)と3重量部のイソトリデカノールポリグリコールエーテル(8EO)と71重量部のパラフィン系鉱油(沸点範囲:例えば、約255℃〜約277℃)と混合させ、並びに、その混合物をボールミルの中で5ミクロン未満の粉末度になるまで摩砕することによって得られる。
(d) 乳剤は、15重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩と75重量部の溶媒としてのシクロヘキサノンと10重量部の乳化剤としてのエトキシ化ノニルフェノールから得られる。
(e) 顆粒水和剤は、
75重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩、
10重量部のリグノスルホン酸カルシウム、
5重量部のラウリル硫酸ナトリウム、
3重量部のポリビニルアルコール、及び、
7重量部のカオリン
を混合させ、その混合物をピンディスクミルの中で摩砕し、並びに、得られた粉末を、流動床の中で造粒液(granulating liquid)としての水を噴霧施用することにより、造粒することによって得られる。
(f) 顆粒水和剤は、さらにまた、コロイドミルの中で、
25重量部の式(I)で表される化合物及び/又はその塩、
5重量部の2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、
2重量部のオレオイルメチルタウリンナトリウム(sodium oleoylmethyltaurate)、
1重量部のポリビニルアルコール、
17重量部の炭酸カルシウム、及び、
50重量部の水
を均質化及び前粉砕し、次いで、その混合物をビーズミルの中で摩砕し、並びに、得られた懸濁液を噴霧糖の中で単一相ノズル(one−phase nozzle)を用いて噴霧及び乾燥させることによっても得られる。
C. 生物学的実施例
1. 有害な植物に対する発生前除草作用
木質繊維製ポット内の砂壌土に単子葉及び双子葉の雑草植物及び作物植物の種子を配置し、土壌で被覆する。次いで、その被覆土壌の表面に、水和剤(WP)の形態に又は乳剤(EC)として製剤された本発明の化合物を、0.2%の湿潤剤が添加された600〜800L/haに相当するの散布水量の水性懸濁液又は水性エマルションの形態で施用する。処理後、ポットを温室内に置き、その被験植物にとって良好な成育条件下に維持する。3週間の試験期間の後、処理されていない対照と比較することにより、該被験植物に対する損傷を視覚的に評価する(除草活性(%):100%の活性=植物の枯死、0%の活性=対照植物と同様)。ここで、例えば、化合物No.1−499及び化合物No.2−139は、1ヘクタール当たり0.32kg以下の活性物質の施容量で、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)及びイチビ(Abutilon theophrasti)などの有害な植物に対して、極めて良好な活性(80%〜100%の除草活性)を示した。同時に、本発明による化合物は、発生前方法で施用された場合、活性化合物の高い薬量においてさえ、オオムギ、コムギ、ライムギ、アワ、トウモロコシ又はイネなどのイネ科作物を実質的に損傷のない状態に維持する。さらに、一部の物質は、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ又はジャガイモなどの双子葉作物に対しても損傷を与えない。
本発明による化合物の一部は、高い選択性を有しており、従って、農作物の中の望ましくない植生を発生前方法によって防除するのに適している。
2. 有害な植物に対する発生後除草作用
木質繊維製ポット内の砂壌土に単子葉及び双子葉の雑草植物及び作物植物の種子を配置し、土壌で被覆し、温室内で良好な成育条件下で栽培する。播種後2〜3週間経過した後、被験植物を1葉期で処理する。当該植物の緑色の部分に、水和剤(WP)の形態に又は乳剤(EC)として製剤された本発明の化合物を、0.2%の湿潤剤が添加された600〜800L/haに相当する散布水量の水性懸濁液又は水性エマルションの形態で噴霧する。被験植物を温室内で最適な成育条件下に約3週間静置した後、当該調製物の効果について、処理されていない対照と比較して視覚的に評価する(除草効果(%):100%の活性=植物の枯死、0%の活性=対照植物と同様)。ここで、例えば、化合物No.1−499及び化合物No.2−139は、1ヘクタール当たり0.08kg以下の活性物質の施容量で、マルバアサガオ(Pharbitis purpureum)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、イチビ(Abutilon theophrasti)、サンシキスミレ(Viola tricolor)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)及びハコベ(Stellaria media)などの有害な植物に対して、極めて良好な活性(80%〜100%の除草活性)を示した。同時に、本発明による化合物は、発生後方法で施用された場合、活性化合物の高い薬量においてさえ、オオムギ、コムギ、ライムギ、アワ、トウモロコシ又はイネなどのイネ科作物を実質的に損傷のない状態に維持する。さらに、一部の物質は、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ又はジャガイモなどの双子葉作物に対しても損傷を与えない。
本発明による化合物の一部は、高い選択性を有しており、従って、農作物の中の望ましくない植生を発生後方法によって防除するのに適している。

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 2017522268
    〔式中、
    は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、アミノ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S又はハロ−(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルを表し;
    は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ又はジ−(C−C)−アルキルアミノを表し;
    は、水素、(C−C)−アルキル−(O)C、アリール−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル−(O)S(O)C又はアリール−(O)Sを表し、ここで、該アリール基は、いずれの場合にも、s個の基Rで置換されており;
    は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、アリール−(O)S、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(O)S、アリールオキシ、アリール−(C−C)−アルキル、アリール−(C−C)−アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、HO(O)C、HO(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルアミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ−(C−C)−アルキルを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
    Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し、ここで、(C−C)−アルキレンの中のメチレン基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルからなる群から選択されるn個の基を有することができ;
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
    は、N又はCRを表し;
    は、N又はCRを表し;
    は、N又はCRを表し;
    は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシを表し;
    は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキルを表し;
    は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、アリール−(O)S、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(O)S、アリールオキシ、アリール−(C−C)−アルキル、アリール−(C−C)−アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、HO(O)C、HO(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(O)C、(C−C)−アルコキシ−(O)C−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ、(C−C)−アルキル−(O)S−(C−C)−アルキルアミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノ−(C−C)−アルキルを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
    又は、
    とRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、5員又は6員の不飽和環(ここで、該環は、s個の窒素原子を含んでおり、及び、s個の基R10で置換されている)を表し;
    は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシを表し;
    10は、シアノ、ハロゲン、(C−C)−アルキル−(O)S、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル又はモルホリニルを表し;
    nは、0、1又は2を表し;
    sは、0、1、2又は3を表す;
    但し、Aが直接結合を表す場合、Rは、(C−C)−アルキルを表すことはない〕
    で表される2−(ヘテロ)アリールピリダジノン又はその塩。
  2. は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、アミノ又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
    は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ハロ−(C−C)−アルキル又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
    は、水素を表し;
    は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)S、ハロ−(C−C)−アルキル−(O)S、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、ヘテロシクリル−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)S−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−(O)C−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル−(O)C−アミノ又は(C−C)−アルキル−(O)S−アミノを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
    Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し;
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
    は、CR表し;
    は、CR表し;
    は、CR表し;
    及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルを表し;
    は、水素、ハロゲン、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、ハロ−(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S又はフェニルを表し、ここで、該フェニル基は、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル−(O)S、フェニル、シアノ、ニトロ及びハロゲンからなる群から選択されるs個の基で置換されており;
    nは、0、1又は2を表し;
    sは、0、1、2又は3を表す;
    請求項1に記載の2−(ヘテロ)アリールピリダジノン。
  3. は、水素、アミノ、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、ビニル、プロパルギル、イソプロペニル又はメチル−(O)Sを表し;
    は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルを表し;
    は、水素を表し;
    は、フッ素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、メトキシエトキシメチル、トリフルオロメトキシメチル、メチル−(O)S、アリール、イソオキサゾリニル、モルホリニル又はメチル−(O)S−アミノを表し、ここで、該ヘテロシクリル基及びアリール基は、メチル、トリフルオロメチル及び塩素からなる群から選択されるs個の基で置換されており;
    Aは、直接結合又は(C−C)−アルキレンを表し;
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
    は、CRを表し;
    は、CRを表し;
    は、CRを表し;
    及びRは、水素を表し;
    は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又は(C−C)−アルキル−(O)Sを表し;
    nは、0、1又は2を表し;
    sは、0、1、2又は3を表す;
    請求項1又は2に記載の2−(ヘテロ)アリールピリダジノン。
  4. は、メチル又はビニルを表し;
    は、水素を表し;
    は、水素を表し;
    は、メチル、塩素、トリフルオロメチル又はメチル−(O)Sを表し;
    Aは、直接結合、−CH−又は−CHCH−を表し;
    は、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチルを表し;
    は、CRを表し;
    は、CRを表し;
    は、CRを表し;
    及びRは、水素を表し;
    は、メチル、エチル、塩素、トリフルオロメチル又はメチル−(O)Sを表し;
    nは、0、1又は2を表す;
    請求項1〜3のいずれかに記載の2−(ヘテロ)アリールピリダジノン。
  5. 除草剤組成物であって、除草活性を示す含有量の請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を含むことを特徴とする、前記除草剤組成物。
  6. 製剤助剤と混合されている、請求項5に記載の除草剤組成物。
  7. 殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤、薬害軽減剤及び成長調節剤からなる群から選択される少なくとも1種類のさらなる殺有害生物活性物質を含んでいる、請求項5又は6に記載の除草剤組成物。
  8. 望ましくない植物を防除する方法であって、有効量の請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)で表される少なくとも1種類の化合物又は請求項5〜7のいずれかに記載の除草剤組成物を、当該植物に施用すること又は当該望ましくない植物の生育環境に施用することを特徴とする、前記方法。
  9. 望ましくない植物を防除するための、請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)で表される化合物又は請求項5〜7のいずれに記載の除草剤組成物の使用。
  10. 式(I)で表される化合物が有用な植物の作物の中の望ましくない植物を防除するために使用されることを特徴とする、請求項9に記載の使用。
  11. 前記有用な植物が有用なトランスジェニック植物であることを特徴とする、請求項10に記載の使用。
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