JP2017522136A - 注射器のハイポサイクロイド内容物終了機構用の停止機構 - Google Patents

注射器のハイポサイクロイド内容物終了機構用の停止機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2017522136A
JP2017522136A JP2017505159A JP2017505159A JP2017522136A JP 2017522136 A JP2017522136 A JP 2017522136A JP 2017505159 A JP2017505159 A JP 2017505159A JP 2017505159 A JP2017505159 A JP 2017505159A JP 2017522136 A JP2017522136 A JP 2017522136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eoc
injection device
teeth
dose setting
stationary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2017505159A
Other languages
English (en)
Inventor
マーティン ヨースト クレステンスン,
マーティン ヨースト クレステンスン,
Original Assignee
ノボ・ノルデイスク・エー/エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノボ・ノルデイスク・エー/エス filed Critical ノボ・ノルデイスク・エー/エス
Publication of JP2017522136A publication Critical patent/JP2017522136A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • A61M5/31535Means improving security or handling thereof, e.g. blocking means, means preventing insufficient dosing, means allowing correction of overset dose
    • A61M5/31541Means preventing setting of a dose beyond the amount remaining in the cartridge
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/20Automatic syringes, e.g. with automatically actuated piston rod, with automatic needle injection, filling automatically
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/24Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • A61M5/31545Setting modes for dosing
    • A61M5/31548Mechanically operated dose setting member
    • A61M5/3155Mechanically operated dose setting member by rotational movement of dose setting member, e.g. during setting or filling of a syringe

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

本発明は、ハイポサイクロイド歯車装置によって適合される非軸動作内容物終了(End−of−Content:EoC)機構用の停止機構に関する。EoC機構は、静止した第1の要素、EoC要素及びカム面を備える。EoC要素は、第1の要素の中心軸に対して変位した中心軸周囲を回転する。したがって、EoC要素は、用量設定ボタンによって駆動される回転要素が1回全回転する度に、特定の角度により回転するハイポサイクロイド要素として動作する。よって、EoC要素は、設定された用量の数を数える。【選択図】 図5

Description

本発明は、注射装置の内容物終了(End−of−Content:EoC)機構用の停止機構に関する。本発明は、特に、いかなる軸移動がなくても作動し、よって比較的短い注射装置内に構築されるのに適した、そのような内容物終了機構に関し、とりわけ、ハイポサイクロイド歯車装置に基づくEoC機構に関する。
調節可能な量の液剤を注射するための注射装置には、通常、調節可能な用量サイズを注射するように設定するためにユーザが回転させるボタンがある。このような注射装置は、特定の量の液剤を含むカートリッジを保持し、通常、ユーザがいつでもカートリッジに残っている注射可能な量を超える用量サイズを設定することが確実にできないようにする機構を備えている。
機械注射装置において、この機構は通常、用量が設定される度に移動するが、用量が注射されるときにはその新たな位置に維持されないような、ある種のカウンタである。したがって、カウンタの位置は、ユーザにより設定された累積用量の表示である。次に、カウンタの動きは、カートリッジの中の初期注射可能分量にしたがって制限され、設定された累積用量がカートリッジ内の初期注射可能分量に等しくなると、カウンタは動きを阻止される。
そのような機構は、しばしば内容物終了機構と称され、非常に簡単な例が、米国特許第4,973,318号に提供されている。この注射装置では、カウンタナットが、用量設定ボタンと一体に形成され、用量が設定されるときに、ねじ式ピストンロッドの上の方へ回転する。設定用量が注射されると、用量設定ボタン及びピストンロッドが軸方向前方に移動するので、カウンタナットは、ピストンロッドのねじ山の相対位置に維持される。ねじ山の長さは、カートリッジ内の液剤の初期注射可能分量に相関し、一旦カウンタナットがねじ山の端に達すると、更なる用量を設定することができない。
しかしながら、この注射装置では、注射ボタンが注射中に移動する軸方向距離は、ピストンロッドがカートリッジ内部に向かって移動する軸方向距離と対応する。
より最新の注射装置は、ピストンロッドが注射ボタンの移動と異なる長さを移動できるような歯車機構を有している。そのような最新の注射装置に関する内容物終了機構が、US RE41.956に開示されている。
US RE41.956の図3は、用量設定部材が回転する度にカウンタナットがドライバにおける螺旋軌道上を移動する実施形態を開示している。注射中、カウンタナットは、螺旋軌道内の相対位置に維持され、螺旋軌道内のカウンタナットの位置はいつでも、ユーザによって設定された累積用量の表示となる。螺旋軌道の長さは、カートリッジ内の液剤の初期注射可能分量に相関し、一旦カウンタナットが螺旋軌道の端に達すると、用量設定部材は、更に回転することができず、よって、螺旋軌道の長さに対応するより大きな用量を設定することはできない。
US RE41.956の図2は、内容物終了機構が非軸動作である、異なる実施形態を開示している。ここで、ドライバには、螺旋軌道が設けられ、用量設定部材には、軌道に係合する軌道フォロアが設けられる。軌道と軌道フォロアは、用量設定中に互いに対して相対的に回転するが、注射中は比較的固定された位置に維持される。一旦螺旋軌道が途切れると、軌道フォロアと、したがって用量設定部材とは、更に移動することができない。しかしながら、螺旋軌道の長さは、カートリッジ内の薬剤の初期注射薬可能分量と相関しなければならないので、ドライバは、ペン型注射装置におけるこの種のEoC機構の使用を不適格とするかなり大きな直径を有する必要がある。
US RE41.956に開示されているものと類似の注射装置が、WO2013/170392に開示されている。WO2013/170392に開示されている注射装置は、用量設定中及び設定用量の放出中の両方において、軸方向に進む用量設定ボタンを有している。内部で、この用量設定ボタンには、用量設定中及び設定用量の放出中の両方において、軸方向に進む内容物終了機構が設けられている。この文献で開示された内容物終了機構は、外部要素の回転によって自身の軸の周りを回転する遊星要素を有する遊星歯車機構に基づいている。遊星要素がそれ自身の軸の周りを数回ほど回転した後に、遊星要素は、更なる用量設定の妨げとなる停止に遭遇する。
シャフトの回転数を制限する類似の回転停止機構が、US3,411,366に開示されている。
EP1,861,141には、異なる内容物終了機構が開示されている。このEoC機構では、第1の回転可能な要素が、第1の要素の全回転毎に1増加で第2の回転可能な要素を回転させる。第2の要素を第1の要素に対して軸方向に移動させ、2つの要素が係合し、第1の要素の1回転毎に1回だけ共に回転する機構が提供される。第2の要素が特定の予め定められた回数だけ回転すると、第2の要素は、停止手段によって阻止され、したがって第2の要素と第1の要素の両方の更なる回転が防止される。しかしながら、第1の要素と係合及び脱係合している第2の回転可能な要素の軸方向の移動は、注射装置の内側にいくらかの軸方向空間を要する。
近年、自動ばね駆動式注射装置が、非常に一般的になった。これらの注射装置は、用量設定中に引っ張られ、注射中にピストンロッドを前方に駆動するために開放されるばね、多くはねじりばねを有している。ばねが注射を駆動する力を提供するので、ユーザが注射中に注射装置のハウジングに注射ボタンを押し戻す必要はない。したがって、これらの新しい注射装置には、ユーザが用量注射中にハウジングに同一部分を押し戻すために、用量設定中にハウジングからはみ出す部分がない。この結果、これらの新しい自動注射装置は、長さがずっと同じである。
そのような自動注射装置用の内容物終了機構の一例が、WO2007/017052に開示されている。ここでは、螺旋状に移動可能なカウンタナットが、用量が用量注射中にその相対位置に設定及び維持されるときに、ねじ式ピストンロッドでねじ山に締められる。カウンタナットがピストンロッドのねじ山の端に達すると、カウンタナットは、用量設定部材の更なる回転を防止し、これにより、更なる用量が設定されるのを防止する。初期注射可能分量が繰り返し設定されたときには、カウンタナットが軌道の端に達するように、ピストンロッドにおけるねじ山の長さは、カートリッジ内の液剤の初期注射可能分量と相関する。
これらの既知の内容物終了機構の欠点は、US RE41.956の図2のように螺旋状の軌道を担持するために、軸方向の作業要素又は比較的大きな直径のために、注射装置の実質的に明確な軸方向の長さを必要とすることである。
ハイポサイクロイド歯車式の内容物終了機構を有するねじりばね駆動式注射装置は、WO2014/117944に更に記載されており、シャフトの回転数を制限する類似の回転停止機構が、GB862,641に開示されている。
内容物終了機構が非軸動作構成要素を全く有しておらず、横長形状及び限定された直径を有するペン形状の注射装置に容易に適合することができる注射装置を提供することが、本発明の目的である。
安定し信頼できる停止機能を有するそのようなハイポサイクロイド内容物終了機構を提供することが、更に目的である。
本発明は、請求項1に規定される。したがって、1つの態様では、本発明は、数を数えるために非軸移動を要するメカニカルカウンタ機構に関する。
請求項1によるハイポサイクロイド内容物終了機構は、3つの部分、
1.第1の内径(D)を含む第1の内面を有する静止した回転不能な第1の要素と、
2.カム面を有する回転要素と、
3.第1の内径(D)より小さい第2の外径(d)を含む第2の外面、及びカム面に回転式に当接する内面を有するEoC要素と
を基本的に備える。
静止した第1の要素は、第1の中心軸(X)を有しており、EoC要素は、第1の中心軸(X)に対して変位又はずらされている第2の中心軸(Y)を有している。EoC要素は、EoC要素の第2の外面が、第1の要素の第1の内面と係合するように、回転するときに回転要素のカム面に接して回転する。
ハイポサイクロイドを用いて回転数を数えるために、第1の内面における静止した第1の要素が、第1のくぼみによって分離された複数の第1の歯を担持し、第2の外面におけるEoC要素は、第2のくぼみによって分離された複数の第2の歯を担持する。回転中に、第1及び第2の歯は、第2及び第1のくぼみと係合する。回転要素が、例えば、用量設定ボタンを回転させることによって、回転するとき、EoC要素は、カム面との係合により回転を強いられる。したがって、EoC要素の角回転は、設定用量の合計を数えるためのカウンタとして使用される。
更に、所定位置でEoC要素を停止させるための停止手段が提供される。停止手段は、所定の停止位置で係合する第1の停止面と第2の停止面とを備える。第1の停止面は、EoC要素に提供され、第2の停止面は、回転要素に、好ましくはカム面の一部として、提供される。第1及び第2の停止面が所定の停止位置で当接するときにはいつでも、更なEoC要素の回転が防止される。
EoC要素が所定の停止位置に一旦到達すると、EoC要素を半径方向に移動させるために、更なる手段が提供され、第1及び第2の停止面が当接し、よって更なる用量設定が防止される。
第1及び第2の停止面を当接させるために、EoC要素又は静止した第1の要素の少なくとも1つの歯は、軸方向の複数の歯の残った歯より長く延び、複数の第1のくぼみ又は第2のくぼみの少なくとも1つのくぼみは、部分的に膨らんだ空間を有しており、よってEoC要素が所定の位置に侵入するとき、延長歯は膨らんだ空間に係合し、これにより第1の停止面と第2の停止面が所定の停止位置で当接するように、EoC要素が半径方向に移動する。
EoC要素に又は静止した要素の内部に提供された歯は、注射装置の中心軸に沿って長手方向に延在するので、長く延在するとは、長手方向に長いことを意味する。同様に、部分的に膨らんだとは、長手方向に見られるくぼみの一部が膨らんでいることを意味する。
EoC要素又は第1の要素の一方の延長歯とEoC要素又は第1の要素の他方の膨らんだ空間との間の当接は、EoC要素を半径方向に移動させ、第1及び第2の停止面を所定の停止位置で当接させ、これにより更なる用量設定が防止される。
EoC要素は、任意の所望形状を有することができるが、好ましくは、静止した非回転式の第1の要素の内面と当接する外面と、回転要素のカム面に当接する内面とを有する円環として形成される。
1つの回転方向における回転要素の回転は、反対の回転方向におけるEoC要素のハイポサイクロイド回転を与える。例えば、時計回りに回転する回転要素の場合、EoC要素は、反時計回りの方向への回転を強いられる。
EoC要素の反対の回転方向へのハイポサイクロイド回転はまた、EoC要素が、回転要素が回転する僅かな程度だけ進むことを意味する。本発明の1つの特定の例では、静止した要素は、24の歯とくぼみを有しており、EoC要素は、23の歯とくぼみを有している。歯と直径の割合は、EoC要素における1つの特定の歯が、回転要素の全回転毎に1つのくぼみを移動させるものである。EoC要素における特定の歯の移動は、したがって、回転要素の全回転の数を数え、即ち、全回転毎に1ステップと数えられ、この計数は、注射装置の注射薬の量と相関し、よって、設定された総量が注射装置の初期の注射可能な内容物液剤と等しいときに、第1及び第2の停止面が当接する。
EoC要素が進むカム面は、偏心形状、好ましくは楕円形状を有している。カム面の偏心形状は、回転要素が、注射装置の中心軸でもある静止した要素の中心軸(X)周囲を回転するときに、その回転中に静止した要素の内面に沿って移動するずれたEoC要素の回転を強いるものである。
更に、第1の停止面及び第2の停止面の適切な係合を促進するために、回転要素に提供されたカム面の一部は、1つの例では、EoC要素が、延長歯と部分的に膨らんだ空間との間の係合によって半径方向に移動を強いられるときに屈曲されるフレキシブルアームとして形成することができる。
本発明の特定の例では、延長歯は、EoC要素に提供され、部分的に膨らんだ空間は、静止した要素の2つのくぼみの間に提供される。
非軸動作制限機構は、好ましくは、液剤が永久に注射装置に埋め込まれたカートリッジに包含される、ペン形状の注射装置で、即ち、いわゆる充填済みの注射装置で使用するためのものである。そのような注射装置は、ユーザに一定量の液剤が供給され、かつ決められた内容物が幾つかの別々に設定された用量により排出されたときにユーザによって放出される点で特徴的である。
万一記載された内容物終了機構が再利用可能な注射装置で使用されれば、新たな未使用のカートリッジが挿入される度に内容物終了カウンタをその初期位置に戻す必要があるため、追加の機構が、内容物終了機構を再設定する必要があるだろう。
本発明による非軸動作制限機構を担持する注射装置は、好ましくは、用量設定ボタンと連結され、用量設定中に用量設定ボタンと共に回転する回転要素と、注射デバイスの外周を形成するハウジングと連結した静止した第1の要素を有している。
ねじりばねは、好ましくは、ハウジングと回転要素との間で操作可能に包囲され、ねじりばねは、ユーザが用量設定ボタンと回転要素とを回転させる度に、引っ張られる。用量設定ボタンは、ハウジングに回転可能に連結され、用量設定中にハウジングに対して軸方向に進むことはない。
したがって、回転要素は、好ましくは、用量設定ボタンと連結され、用量設定ボタンと共に回転し、ユーザが容量をダイヤルする度に、これが回転要素の回転に変換され、静止した要素がハウジングに連結され、又は代替的にはハウジングと単一に形成される。
WO2014/001318で開示されている好ましい実施形態では、回転要素は、駆動チューブに連結され、ねじりばねに再び連結されている。設定用量が排出されるとき、回転要素が駆動チューブから連結解除され、引っ張られたねじりばねが、少なくとも用量排出中に、ピストンロッド駆動要素に一時的に連結され、ピストンロッドを遠位方向に移動させ、設定用量を放出する。
したがって、EoC要素は、用量設定ボタンがハウジングに対して相対的に回転する度に回転し、EoC要素は、段階的に用量設定部材の回転数を数え、それを記憶する。
定義:
「注射ペン」は、典型的には、書くためのペンのような横長形状又は細長形状を有する注射器具である。このようなペンは、通常、管状断面を有するが、もちろん、三角形、長方形若しくは正方形、又はこれらの形状の任意の変形例などの異なる断面を有することができよう。
「カートリッジ」は、薬剤を実際に包含する容器を説明するために使用される用語である。カートリッジは通常、ガラスから作製されるが、任意の適切なポリマーから成型することもできよう。カートリッジ又はアンプルは、好ましくは、例えば、注射針カニューレの患者側でない端部によって、貫通させることができる「隔壁」と称される貫通可能な膜により一端で密封される。そのような隔膜は通常、自己封止型であり、このことはつまり、貫通時に創出された開口が、注射針カニューレが隔膜から取り除かれると、内在弾性によって自動的に封止されることを意味する。反対側の端部は、典型的には、ゴム又は適切なポリマーから作られるプランジャー又はピストンによって閉じられる。プランジャーやピストンは、カートリッジ内部でスライド可能に移動させることができる。突き通すことができる膜と移動可能なプランジャーとの間の空間は、薬品を保持する空間の容積をプランジャーが低減させることによって押し出される薬品を保持する。しかし、任意の種類の容器が、硬性でも可撓性でも、薬剤を包含するために使用できる。
カートリッジは通常、より狭い遠位首部を有し、プランジャーはその中へ移動できないことから、カートリッジの内部に包含された液剤の全てが実際に排出できるわけではない。従って、「初期量」又は「実質的に使用された」という用語は、カートリッジ内に包含された注射可能な内容物を指し、ゆえに、必ずしも全内容物を指す訳ではない。
「注射針カニューレ」という用語は、注射中に皮膚の貫通を実行する実際の導管を表現するために使用される。注射針カニューレは通常、例えば、ステンレス鋼などの金属材料から作られ、「針アセンブリ」と称されることも多い、完成した注射針を形成するために、ハブに接続される。しかし、注射針カニューレは、高分子材料又はガラス物質から作られることもあろう。ハブはまた、針アセンブリを注射器具に連結するための連結手段を担持し、通常、適切な熱可塑性材料から成形される。「接続手段」は、例として、ルアー結合、バヨネット結合、ねじ連結、又は、例えばEP1,536,854で説明されている組み合わせのような、それらの任意の組み合わせであることが可能である。
本明細書で使用する場合、「薬剤(drug)」という用語は、制御された方法で中空針などの供給手段を通過することができる任意の薬剤含有流動可能薬物、例えば、液体、溶液、ジェル又は微細懸濁液などを包含することを意味する。代表的な薬剤は、ペプチド、タンパク質(例えば、インシュリン、インシュリン類似体、及びCペプチド)、及びホルモン、生物学的な由来の又は生物学的に活性な化学物質、ホルモン剤、及び遺伝子に基づく化学物質、栄養フォーミュラ、並びに固体(調剤される)又は液体の両方の形態をとる他の物質などの薬剤を含む。
「充填済み」注射装置という用語により、注射装置を恒久的に破壊することなくカートリッジを取り外すことが不可能であるように、液剤を包含するカートリッジが恒久的に埋設されている注射装置が意図されている。カートリッジ内に充填された液剤の総量が使用されると、ユーザは普通、注射装置全体を廃棄する。これは、液剤を内包するカートリッジを、それが空になった時にはいつでもユーザが自分で交換することができる、「耐久的」注射装置と逆である。充填済み注射装置は通常、2つ以上の注射装置を内包するパッケージで販売されるが、一方、耐久的注射装置は通常、1つずつ販売される。充填済み注射装置を使用する場合、平均的なユーザは、1年につき50個から100個にも達する注射装置を必要とすることがある一方、耐久的注射装置を使用する場合は、単一の注射装置が、数年間耐久し得るが、平均的なユーザは、1年につき50個から100個の新しいカートリッジを必要とすることになる。
「スケールドラム」は、選択された用量のサイズを注射ペンのユーザに対して示す印を備える、円筒形状の要素を意味する。スケールドラムを形成する円筒形状の要素は、中実又は中空のいずれかであることができる。「印」は、任意の種類の印刷、又は別の形態で設けられた記号、例えば刻印記号若しくは接着記号が組み込まれているという意味である。これらの記号は、排他的にではないが好ましくは、「0」から「9」までのアラビア数字である。従来の注射ペン構成においては、印は、ハウジング内に設けられたウィンドウを通して見ることができる。
「自動」という用語は、注射装置と併せて使用される場合、投与時に薬剤の吐出に必要な力が注射装置のユーザによって供給されることなく、注射装置が注射を実行できることを意味する。力は、典型的には、電動モータ又はばね駆動によって、自動的に提供される。ばね駆動のばねには、通常、用量設定中にユーザによって張力が印加されるが、ごく少ない投与量を供給するという問題を回避するため、通常こうしたばねには、予備張力がかかっている。代替的には、何回分かの用量投与で薬剤カートリッジ全体を空にするのに十分な予荷重で、製造者がばねに十分な予荷重を印加できる。典型的には、ユーザは、注射を実施する時に、ばね内に蓄積された力を全部又は部分的に放出するよう、例えば、注射装置の近位端部にある、例えば、ボタンでオンにする形態のラッチ機構を作動させる。
本明細書で使用される「恒久的に連結された」という用語は、本出願でカートリッジ及び針アセンブリとして実施される部分が、分離されるようにツールの使用を要し、万が一その部分が分離されれば、部分の少なくとも1つを恒久的に損傷するであろうことを意味すると意図される。
本書で引用した公報、特許出願、特許の全てを含めた全参照例は、全体として、並びに、各参照が個々に及び具体的に参照により援用されることが示され、その全体が本書に記載されたのと同じ範囲で、参照により本書に援用される。
全ての表題及び副題は、本書の中で便宜上使用されているだけであり、いかなる意味でも本発明を限定するものではない。
任意の及び全ての実施例の使用、又は本書中で記載した例示的な文言(例えば「など(such as)」)の使用は、単に発明の理解を助けるためのものであって、特許請求の範囲で別段の明記がない限り、発明の範囲を限定するものではない。本書中のいかなる記載も、特許請求されていない任意の要素が本発明の実施上、必須であることを示しているとして解釈されるべきではない。
本書中の特許文献の引用及び援用は、便宜上行われたにすぎず、その特許文献の有効性、特許性、及び/または権利行使可能性のいかなる見解をも反映するものでもない。
本発明は、適用法令によって認められるように、本書に添付された特許請求の範囲の中で挙げられている主題の、全ての変形例及び均等物を含む。
本発明は、好ましい実施形態に関連して、また以下の図面を参照して、下記においてより十分に説明される。
EoC機構の分解図を示す。 ラチェット要素又は回転要素の斜視図を示す。 ラチェットアームの斜視図を示す。 EoC要素又は第2の要素の斜視図を示す。 第1の要素の斜視図を示す。 所定のロック位置に到達しようとしている内容物終了機構の断面図を示す。 所定のロック位置の内容物終了機構の断面図を示す。 ねじりばね駆動注射装置内に構築された内容物終了機構を示す。
図面は、明確にするために概略的でかつ単純化されており、本発明の理解に必須である詳細部分だけが示される一方、他の詳細部分は省略されている。全体を通して、一致又は対応する部分に対して、同一の参照番号が使用される。
以下において、「上」及び「下」、「右」及び「左」、「水平」及び「垂直」、「時計回り」及び「反時計回り」、若しくは類似の関連する表現が使用される場合、それらは添付図面に対してのみ言及され、実際の使用状況に対して言及されるものではない。示される図面は、種々の構造の構成及びそれらの相対的寸法が、例示目的のみの役割を果たよう意図される理由から、概略的表示である。
この文脈において、添付図面における「遠位端」という用語が、注射針を通常担持する注射装置の端部を指すことを意味し、その一方で「近位端」という用語が、注射針から離れた方向を指し、かつ用量のダイヤルボタンを通常担持する反対側の端部を指すことを意味していると定義することが好都合であろう。図面では、回転要素50(ラチェット要素)が、図1に示されるように近位端に提供される。
ハイポサイクロイド内容物終了機構は、基本的に図1に示される3つの要素を備える。
−第1の要素10。
−本書でEoC要素又はEoCリングとも称される第2の要素30。
−回転要素とも称される第3の要素50。
第1の要素10は、第1の直径(D)を含む第1の内面11を有している。この第1の面11には、幾つかの第1のくぼみ13によって分離されている幾つかの内向きの第1の歯12が提供される。近位では、これらの第1の歯12は、図4でも見ることができる異なる半径方向高さを有している。この歯12の近位部分14は、後ほど説明されることになる回転要素50のラチェットアーム51と係合する。
この第1の要素10は、注射装置の外枠に対して静止している。外枠は、通常、注射装置のハウジング63であり、第1の要素10は、図7で開示されるように、ハウジング63の一体部分であるか、ハウジング63に回転不能に固定された別々の部分であるかのどちらかである。開示された例では、第1の要素10には、第1の要素がハウジング63に対して回転も軸方向に移動もできないように、第1の要素10をハウジング63に固定するための突起15が提供される。
EoC要素30は、第2の外径(d)を含む第2の外面31を有している。この第2の面31には、幾つかの第2のくぼみ33によって分離されている幾つかの外向きの第2の歯32が提供される。
外面31の第2の外径(d)は、第1の要素10の第1の内径(D)よりも小さく、よって第1の要素10の内部で回転可能である。
更に、EoC要素30は、回転要素50に提供されるカム面52に案内される内面34を有している。カム面52は、好ましくは楕円であり、EoC要素30の第2の歯32を、第1の要素10の第1のくぼみ13と係合した状態で固定する。
静止した第1の内面11は、図6で開示される第1の中心線Xを有しており、第2の外面31は、第2の中心線Yを有している。回転要素50のカム面52に起因して、第2の中心線Yは、ハイポサイクロイドから知られているように、中心線Xに対して変位している。
回転要素50は、所望の用量が注射されるように設定するためにユーザが回転させる用量設定ボタン60に連結される。回転要素50は、用量設定ボタン60の回転に追従するように直接連結することができ、又は用量設定ボタン60及び回転要素50が異なる回転速度で回転するように、歯車装置を介して連結することができる。
回転要素50には、第1の要素10の歯12の近位部分14に係合する半径方向のラチェットアーム51が提供される。図2aに詳細に示されているラチェットアーム51の先端部54の下部は、歯12のフランジに対して途切れており、ラチェットアーム51が、第1の要素10の歯12に対して時計回りにだけ回転可能であり、よって反時計回りへの回転が防止される。ラチェットアーム51を軸方向に屈曲させるための機構を容易に提供することができる。ラチェットアーム51が内向きの移動を実行するために半径方向に移動するとき、アーム51の先端54は、歯12と脱係合し、回転要素50がまた反時計方向に回転可能となる。ラチェットアーム51は、例えば、WO2013/178372で開示されているように、ラチェットアーム51自体を起動することによって、又は代替的には、ラチェットアーム51を半径方向に移動させるために、ラチェットアーム51の外向き部分56を起動させることによって、半径方向に移動することができよう。
回転要素50が用量設定ボタンにより時計回りの方向(A)に回転し、第1の要素10が静止状態を維持するとき、EoC要素30が回転するカム面52は、EoC要素30を反時計回りに回転する(矢印「B」によって示される)。
図示した実施形態では、第1の要素10は、第1の内径(D)全域に等しく分散した24のくぼみ13を有しており、EoC要素30は、第2の外径(d)全域に等しく分散した23の歯32を有している。
直径比(D/d)及びくぼみ13、33と歯12、32との比率は、回転要素50が時計回りに1回全回転(即ち、360度)する度に、EoC要素30の第1の歯32aが、第1の要素10の次の連続する(反時計回りの)くぼみ13に移動する。
更にWO2014/117944で説明されるハイポサイクロイド歯車装置は、よって、回転要素50が360度時計回りに(A)回転する度に、第1の歯32aが15度(360/24)反時計回りに(B)移動するように構成される。EoC要素30は、したがって、回転要素50の全回転毎に、第1の要素10に対して15度回転する。
EoC要素30の幾つかの歯32は、注射装置の軸方向に延長される。幾つかの延長歯32a、b、c、d、eは、任意の数とすることができるが、図示された実施形態では、歯32の合計5つが延長されている。
図5及び図6で開示されるような、EoC要素30の第1の歯32aと第1の要素10の第1のくぼみ13aとの間の係合に関する動作モードが説明されることになる。第1の歯32aに時計回りに続く延長された歯32は、それぞれ32b、32c、32d及び32eと示される。同様に、反時計回りの方向に第1のくぼみ13aに隣接して位置するくぼみ13は、それぞれ13b、13c、13d及び13eと示される。
EoC要素30の(軸方向の)高さの合計は、第1の要素10の歯12の遠位部分と同じ高さを有する、延長歯32a−eの高さと略同一であり、よってEoC要素30は、第1の要素10の遠位部分内部で回転する。
先ほど説明したように、回転要素50のラチェットアーム51は、第1の要素10の歯12の上部14に係合する。
延長された歯32a−eの1つと相互作用するために、第1の要素10の1つの特定のくぼみ13a(第1のくぼみ専用)は、1つの延長された歯32a−eの延長部分と接触可能な部分的に膨らんだ空間16を有している。
第1の延長歯32aが第1のくぼみ13aの膨らんだ空間16に係合する(反時計回り(B)に達する)度に、EoC要素30は、その回転係合から押し出され動かなくなる(jam)。その結果、EoCリング30は、図6に示されるように更に回転することができなくなり、よってEoCリング30は、306度未満だけ回転可能である。
更に、EoC要素30には、回転要素50の第2の停止面55に係合する第1の停止面35が提供される。これら2つの停止面35、55は、EoCリング30が図6に示されるように動かなくなるとき、互いに係合するように提供される。
第2の停止面55に時計回りに隣接する回転要素50の一部は、2つの停止面35、55が係合するときに偏向し得るフレキシブルアーム52として形成される。
新たな完全に充填された注射デバイスにおいて、延長歯32a−eのうちの最後の(第5の)歯32eは、膨らんだくぼみ13aの反時計回り方向の第2のくぼみ13bに位置する。これは、いわば、新たな未使用の注射装置の開始位置である。図示された例では、これによって、第1の延長歯32aは、充填された空間を有する第1のくぼみ13aに遭遇する前に、18の空いているくぼみ32(23の空いているくぼみ−5つの延長歯=18)のうちの幾つかを通って移動することができる。したがって、これにより、回転要素50は、EoCリング30が動かなくなる前に、19(18+1)回転することが可能になる。19回転は、歯32aが部分的に膨らんだくぼみ13aに遭遇するまで、空いているくぼみの最後から伸びるまさに最後の全回転である。
注射装置が、典型的なインスリン注射装置である場合、例えば、総量300I.Uとなる3.0mlのU100インスリンで充填されるだろう。通常、そのような注射装置は、全回転毎に24I.Uの用量ダイヤルを有している。したがって、300I.Uが排出される前の要件は、回転要素50の12.5(300/24)回の全回転である。次にEoC要素30は、注射装置の製造中に、第1の延長歯32aが正しい開始くぼみ13にあり、よって、回転要素50が12.5回ほど回転したときに膨らんだくぼみ13aに侵入するように、載置されなければならないだろう。
半回転は、開始位置で第1の停止面35と第2の停止面55との間で180度(即ち、全回転の半分)の回転距離を有することによって、最善に得られる。次いで、第1の延長歯32aが第1のくぼみ13aの膨らんだ空間16との係合を開始する前に、回転要素50は、12回の全回転が可能になるだろうが、第1の停止面35と第2の停止面55との180度角度が異なる開始位置のために、半回転が12回の全回転に加えられので、回転要素50は、12.5回360度回転可能になる。第1の歯32aが開始すべきくぼみ13は、図5では13mで示される。
したがって、例えば、U200インスリンが使用される場合、3.0mlには600I.Uが含まれ、回転毎に24国際単位で、第1の歯32aが24の空いているくぼみ13を通って部分的に膨らんだ25番目のくぼみ(=25回の全回転)に移動する必要があろうことが明らかだろう。よって、なおも添付された特許請求の範囲で特許請求される発明の範囲内にあろう異なる数の歯12、32とくぼみ13、33が必要であろう。
注射装置用の駆動機構の組み立て中に、第1の歯32aは、上記例と異なる場所に位置付けることができる。場合によっては、装置のねじりばねは、組み立て中に予め張力がかけられているので、歯32aは、組み立て中に反時計回りに回転する可能性がある。異なる例では、駆動機構は、組立後だが、完全な注射装置の組立前に試験することができるだろう。この場合、歯32aは、組立中に時計回りで移動する可能性がある。しかしながら、これは、歯32aの開始位置に容易に組み込むことができる。一旦注射装置が最終的に組み立てられ、ユーザまで供給されると、歯32aは、膨らんだ16くぼみ13aに達する前に適切な量のくぼみ13を移動可能にする必要がある。
第1の停止面35が第2の停止面55と正しく係合できるように、図6に開示されたように屈曲可能なフレキシブルアーム53にカム面52が提供され、よって第1の面35が第2の表面55と当接可能になる。
図7は、ねじりばねで操作される注射装置内に構築された内容物終了機構を開示する。近位に、回転要素50に係合する用量設定ボタン60が提供され、回転要素50は、用量設定ボタン60が容量を設定するために回転する度に、方向「A」に回転する。
用量設定ボタン60には、用量設定ボタン60が設定用量を低下させるために反対方向に回転するとき、ラチェットアーム51を半径方向に屈曲させることができる突起のような部分が内部に提供される。
回転要素50には、回転要素50をラチェット要素61と連結し、これによってラチェット要素61が回転要素50と一緒に回転するような歯部57が内部に提供される。ラチェット要素61は、代替的には、回転要素50と共に形成され、1つの担体ユニットを形成することができよう。
ラチェット要素61は、用量設定中にラチェット要素61と一緒に回転する図示されない駆動要素に連結される。この詳細については、WO 2014/001318(特に図20を参照)に開示されている。
ねじりばね62は、ハウジング63と駆動要素との間で動作可能であり、ラチェット要素61が回転要素50によって回転させられる度に、引っ張られる。
用量設定中にねじりばね62で確立されたトルクは、ラチェットアーム51と第1の要素10の歯の近位部分14との間の係合によって保持され、ねじりばねのトルクが駆動要素を回転させるように、ラチェット要素61及び駆動要素を係合から移動させることによって開放することができる。
用量設定は、駆動要素とハウジング63との間に提供された回転スケールドラム64により、ユーザに可視化される。このスケールドラム64には、用量設定中及び設定用量の放出中の両方でスケールドラム64を螺旋状に移動させるために、ハウジング63内部に提供される類似の軌道に係合する螺旋軌道が外部に提供される。
幾つかの好ましい実施形態が上記に示されたが、発明はこれらに限定されるものではなく、下記の特許請求の範囲において定義される主題の範囲内で、他の方法においても実施され得ることが強調されるべきである。記載されたハイポサイクロイド歯車式EoC機構が、液剤の任意の初期の内容物からの任意のサイズの投薬を収容するために容易に調整できることが特に強調される。記載された実施形態におけるEoC機構の開示された位置が異なる可能性もあることが更に強調される。EoC機構は、例えば、異なる注射装置に、また例えば、注射装置それ自体の異なる位置に提供されることもできよう。

Claims (12)

  1. 注射装置に含まれた液剤の注射可能量を超える用量の設定を防止する注射装置用の非軸動作制限機構であって、
    第1の内径(D)を含む第1の内面(11)を有する静止した回転不能な第1の要素(10)と、
    カム面(52)を有する回転要素(50)と、
    前記第1の内径(D)より小さい第2の外径(d)を含む第2の外面(31)、及び前記カム面(52)に回転式に当接し、EoC要素(30)が前記第1の要素(10)の前記第1の内面(11)の内側に少なくとも部分的に位置する内面(34)を有するEoC要素(30)と
    を備え、
    静止した前記第1の要素(10)が、第1の中心軸(X)を有しており、前記EoC要素(30)が、前記EoC要素(30)の前記第2の外面(31)が前記第1の要素(10)の前記第1の内面(11)と係合するように、前記第1の中心軸(X)に対して変位している第2の中心軸(Y)を有し、
    前記第1の内面(11)における静止した前記第1の要素(10)が、第1のくぼみ(13)によって分離された複数の第1の歯(12)を担持し、前記第2の外面(31)における前記EoC要素(30)が、第2のくぼみ(33)によって分離された複数の第2の歯(32)を担持し、前記第1の歯(12)及び前記第2の歯(32)が、前記第2のくぼみ(33)及び前記第1のくぼみ(13)と係合し、
    前記EoC要素(30)には第1の停止面(35)が提供され、前記回転要素(50)には第2の停止面(55)が提供され、2つの前記面(35、55)が所定の停止位置で当接するとき、前記EoC要素(30)の更なる回転が防止され、
    前記EoC要素(30)が前記所定の停止位置に侵入するとき、前記第1の停止面(35)及び前記第2の停止面(55)が当接するように、前記EoC要素(30)を半径方向に移動させる手段が提供される、非軸動作制限機構。
  2. 前記EoC要素(30)を半径方向に移動させる手段が、
    複数の前記第1のくぼみ(13)又は複数の前記第2のくぼみ(33)の中の1つのくぼみ(13a)の部分的に膨らんだ空間(16)と、
    軸方向に複数の前記歯(12、32)の残りの歯より長く延在する前記EoC要素(30)又は静止した前記第1の要素(10)の少なくとも1つの歯(32a)であって、延在した前記歯(32a)が前記所定の停止位置で前記膨らんだ空間(16)と係合する、少なくとも1つの歯(32a)と
    を備える、請求項1に記載の非軸動作内容物終了機構。
  3. 前記EoC要素(30)が環状である、請求項1又は2に記載の非軸動作内容物終了機構。
  4. 前記EoC要素(30)が、前記回転要素(50)の回転方向(A)と反対の回転方向(B)に回転する、請求項1から3の何れか一項に記載の非軸動作内容物終了機構。
  5. 前記カム面(52)が楕円形状を有している、請求項1から4の何れか一項に記載の非軸動作内容物終了機構。
  6. 前記回転要素(50)における前記カム面(52)の一部がフレキシブルアーム(53)として形成されている、請求項1から5の何れか一項に記載の非軸動作内容物終了機構。
  7. 前記EoC要素(30)に提供された歯(30a−e)のうちの一又は複数が延長されている、請求項2から6の何れか一項に記載の非軸動作内容物終了機構。
  8. 静止した前記第1の要素(10)のくぼみ(13)の少なくとも1つが膨らんだ空間(16)を有している、請求項2から7の何れか一項に記載の非軸動作内容物終了機構。
  9. 液剤の適切な設定用量のための注射装置であって、
    請求項1から8の何れか一項に記載の注射装置に含まれた液剤の注射可能量を超える用量の設定を防止する非軸動作制限機構
    を備え、
    回転要素(50)が、用量設定ボタン(60)に連結されて、少なくとも用量設定中に前記用量設定ボタン(60)と共に回転し、静止した第1の要素(10)が、前記注射装置の外周を形成するハウジング(63)に連結される、注射装置。
  10. ねじりばね(62)が、前記ハウジング(63)と前記回転要素(50)との間に操作可能に包含される、請求項9に記載の注射装置。
  11. 前記用量設定ボタン(60)が、用量設定中に前記ハウジング(63)に対して軸方向に進まない、請求項9又は10に記載の注射装置。
  12. 前記用量設定ボタン(60)及び前記回転要素(50)が、用量設定中に同一の長手方向に延在する中心軸(X)周囲を回転する、請求項9から11の何れか一項に記載の注射装置。
JP2017505159A 2014-07-28 2015-07-27 注射器のハイポサイクロイド内容物終了機構用の停止機構 Withdrawn JP2017522136A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14178689 2014-07-28
EP14178689.7 2014-07-28
PCT/EP2015/067144 WO2016016184A1 (en) 2014-07-28 2015-07-27 A stop mechanism for a hypocycloid end-of-content mechanism in an injection device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017522136A true JP2017522136A (ja) 2017-08-10

Family

ID=51224842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017505159A Withdrawn JP2017522136A (ja) 2014-07-28 2015-07-27 注射器のハイポサイクロイド内容物終了機構用の停止機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20170224924A1 (ja)
EP (1) EP3180056A1 (ja)
JP (1) JP2017522136A (ja)
CN (1) CN106535967A (ja)
WO (1) WO2016016184A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH706567A2 (de) 2012-05-16 2013-11-29 Tecpharma Licensing Ag Verbesserte Vorrichtung zum Einstellen einer Dosis mit einem Begrenzungsmechanismus für ein Gerät zur Verabreichung eines Produkts.
JP6416126B2 (ja) 2013-02-01 2018-10-31 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 非軸方向作動型の内容量終了機構、およびこれを備えた注射装置
PL227678B1 (pl) 2015-12-22 2018-01-31 Copernicus Spolka Z Ograniczona Odpowiedzialnoscia Układ sterująco-napędowy dla urządzenia do iniekcji oraz urządzenie do iniekcji zaopatrzone w taki układ
JP6885960B2 (ja) 2016-01-21 2021-06-16 ウェスト ファーマ サービシーズ イスラエル リミテッド 視覚的インジケータを有する薬剤デリバリデバイス
PL3108914T3 (pl) 2016-07-07 2019-08-30 Copernicus Sp. Z O.O. Urządzenie wstrzykujące do podawania określonej liczby jednakowych dawek substancji płynnej
PL232651B1 (pl) 2017-07-18 2019-07-31 Copernicus Spolka Z Ograniczona Odpowiedzialnoscia Sprzęgło z systemem blokowania dla medycznego urządzenia wstrzykującego
WO2019183515A1 (en) * 2018-03-22 2019-09-26 West Phama. Services Il., Ltd. Bi-directional rotation resistant friction pad
EP3545996A1 (en) 2018-03-28 2019-10-02 Sanofi Injection device with distance sensor
EP3545989A1 (en) 2018-03-28 2019-10-02 Sanofi Injection device
EP3545994A1 (en) 2018-03-28 2019-10-02 Sanofi Injection device comprising a detector
EP3545995A1 (en) 2018-03-28 2019-10-02 Sanofi Injection device
EP3603703A1 (en) * 2018-07-30 2020-02-05 Tecpharma Licensing AG Alternative device for adjusting a dosage with a limiting mechanism for a device for administering a product

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100385159C (zh) * 2003-05-29 2008-04-30 轴向技术有限公司 旋转阀组件
DE602005026595D1 (de) * 2004-12-01 2011-04-07 Novo Nordisk As Injektionsvorrichtung
EP1861141B1 (en) * 2005-02-17 2013-12-18 Novo Nordisk A/S A dose setting element for an injection device and having a dose setting limiting mechanism
DE502005009907D1 (de) * 2005-09-15 2010-08-26 Roche Diagnostics Gmbh Insertionskopf mit Griff
CH706567A2 (de) * 2012-05-16 2013-11-29 Tecpharma Licensing Ag Verbesserte Vorrichtung zum Einstellen einer Dosis mit einem Begrenzungsmechanismus für ein Gerät zur Verabreichung eines Produkts.
JP6416126B2 (ja) * 2013-02-01 2018-10-31 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 非軸方向作動型の内容量終了機構、およびこれを備えた注射装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016016184A1 (en) 2016-02-04
EP3180056A1 (en) 2017-06-21
US20170224924A1 (en) 2017-08-10
CN106535967A (zh) 2017-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017522136A (ja) 注射器のハイポサイクロイド内容物終了機構用の停止機構
CN112955198B (zh) 扭转弹簧驱动式注射装置
JP6608914B2 (ja) ねじりばね駆動注射装置
JP6416126B2 (ja) 非軸方向作動型の内容量終了機構、およびこれを備えた注射装置
JP2018118065A (ja) ばね駆動式の注射装置
JP6559163B2 (ja) ペン型ねじりばね駆動式注射装置
JP2015525583A5 (ja)
CN106999662B (zh) 弹簧驱动的药物给送装置
CN107847688B (zh) 扭力弹簧驱动注射装置
US20190038842A1 (en) A hypocycloid end-of-content mechanism
JP2017512612A (ja) 自動針後退を行う注射デバイス
JP6824262B2 (ja) 充填済み薬剤送達装置の製造方法
US11383041B2 (en) Prefilled injection device with cleaning chamber
JP6704395B2 (ja) 注射装置のための駆動機構
EP3204071A1 (en) A torsion spring for an injection device and an injection device comprising such torsion spring

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180712

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20181218