JP2017521210A - 耳管拡開システム用ベントキャップ - Google Patents

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Abstract

患者の耳管を拡開する装置と方法が開示される。装置は、ガイドカテーテルと、バルーン拡開カテーテルとを有する。バルーン拡開カテーテルは、中耳の損傷を防止するアクチュエータを具備する。バルーン拡張カテーテルは、ガイドカテーテルのルーメンを通じてガイドカテーテルと摺動可能に連結されており、アクチュエータの遠位側がガイドカテーテルの近位端に隣接しているとき、ガイドカテーテルのルーメンに完全に挿入される。本方法は、ガイドカテーテルとバルーン拡開カテーテルを患者の鼻腔を通じて前進させて、耳管の一部分を拡開することを伴う。

Description

本発明は、中耳及び耳管内の標的組織領域にアクセスし、該標的組織領域を治療するための方法及びシステムに関する。
図1及び2を参照すると、耳10は、外耳12、中耳14、及び内耳16の3つの部分に分けられる。外耳12は、音を集め、その音を耳道20の内側端24に位置する鼓膜22(鼓膜(eardrum)とも称される)に向かわせる、耳介18及び耳道20からなる。中耳14は、外耳12と内耳16との間に位置し、耳10と洞との間の均圧弁の役割を果たす耳管26によって咽喉の奥へつながる。耳管26は、咽喉32の鼻咽頭部30内の遠位開口部、すなわち小孔28で終端する。鼓膜22に加え、中耳14はまた、3つの小さい耳骨(小骨)、すなわち、槌骨(ツチ骨)34、砧骨(キヌタ骨)36、及び鐙骨(アブミ骨)38からなる。これらの骨34〜38は、音の振動を内耳16へ伝導し、それによって外耳12の耳道20内の音の振動を内耳16内の流体波へと転換する、変換器として働く。これらの流体波はいくつかの神経終末40を刺激し、該神経終末は音エネルギーをそれが解釈される脳へと伝導する。
耳管26は、小孔28から骨峡部29までの長さが2〜2.5センチメートルの狭い通路で、中耳14を、鼻の背部の口蓋の真上にある上咽喉部の鼻咽頭30と接続している。耳管26は、通常は空気で満たされている中耳14に対する均圧弁として機能する。適切に機能すると、耳管26は、嚥下や欠伸に応じて周期的に(約3分毎に1回)何分の1秒かの間、開く。そうすることによって、空気が中耳14の中へ進入することが可能になり、中耳内層(粘膜)によって吸収されていた空気を入れ替え、又は高度変化時に起こる圧変化を均一にする。耳管26のこの周期的な開閉を妨げるあらゆるものが、難聴又は耳の他の症状をもたらす可能性がある。
耳管26の閉塞又は閉鎖は、中耳内の負圧14をもたらし、鼓膜22の退縮(吸い込み)を伴う。成人の場合、これは通常、なんらかの耳の不快感、閉鎖感、又は圧力感を伴い、軽度の難聴及び耳鳴り(耳鳴)をもたらすことがある。子どもの場合は、症状がないこともある。閉塞が長引くと、中耳14の粘膜から体液が出て、漿液性中耳炎と称される疾病(中耳内の滲出液)を引き起こすことがある。これは、子どもでは上気道感染に関連して頻繁に起こり、この疾病に関連する難聴の主な原因となる。
中耳14及び耳管26の内膜(粘膜)は、鼻42、洞44、及び咽喉32の膜につながっており、またその膜と同じである。これらの領域の感染は、粘膜の腫れをもたらし、耳管26の閉塞をもたらすことがある。これは、漿液性中耳炎と称され、すなわち、本質的には急性又は慢性で起こりうる中耳14内の液体の貯留であり、通常は中耳14内に液体を蓄積させる耳管26の遠位開口部28の閉鎖の結果である。細菌が存在する場合、この液体は感染することがあり、急性化膿性中耳炎(中耳の感染又は膿瘍)につながる。感染が進行しなければ、液体は耳管26が再び正常に機能し始めるまで留まり、その後、液体は吸収されるか、又は耳管開口部28を通り咽喉32へと管を流れ落ちる。
慢性漿液性中耳炎は、長期の耳管閉鎖の結果として、又は、液体が濃く吸収又は耳管26を流れ落ちることができないために起こりうる。この慢性疾患は通常、難聴と関連する。これは反復性の耳痛である場合があり、特に個人が風邪を引いたときに起こる。幸い、漿液性中耳炎は、中耳構造にいかなる永久的な損傷も生み出すことなく何年も続くことがある。しかしながら、この中耳14内の液体の存在は、再発性急性感染にかかりやすくする。これらの再発性感染は、中耳損傷をもたらすことがある。
耳管26が蓄積された液体を含むと、様々なことが起こる。まず、身体が中耳14から空気を吸い込み、内膜及び鼓膜22を内側へ引っ張って痛みを起こす傾向にある真空状態を引き起こす。次に人体は、その真空を、痛みを軽減しやすいより多くの液体と置き換えるが、患者は耳10内に閉鎖感を経験することがある。抗ヒスタミン剤及び鬱血除去剤によるこの疾病の治療は、完全に効果を得るまで何週間かを要することがある。最後に、液体が感染することがあり、疼痛を伴い、患者は具合が悪く感じ、また患者はよく聴こえなくなることもある。仮に内耳14が罹患すると、患者は回転又は旋廻する感覚(目眩)を感じることがある。感染は、典型的には抗生物質で治療される。
しかしながら、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤、及び抗生物質を使用して感染又は中耳14内の液体蓄積の他の原因を治療したとしても、これらの治療は典型的には、中耳14内の液体蓄積によって引き起こされる疼痛及び不快感を即座には消散させない。すなわち、患者は液体が耳管26から除去されることができたとき、最も即座に症状の緩和を感じる。
中耳感染の抗生物質治療は、典型的には3〜4週間以内で正常な中耳機能をもたらす。治療期間中、患者は、様々な程度の耳圧、ポンという音、クリック音、及び聴覚の揺らぎ、また時には耳内の刺痛を経験しうる。感染が治癒しても、患者の中耳14内に感染していない液体が残り、耳管26内に局在することがある。
これらの種類の感染によって引き起こされる液体蓄積は、これまでは外科的に治療されてきた。慢性漿液性中耳炎の外科治療の主要目的は、中耳の通気を回復させ、聴覚を正常な水準に保ち、また鼓膜及び中耳骨を損傷する可能性のある再発性感染を防ぐことである。
例えば、図3に示すように、中耳14内の液体を放出するために鼓膜切開術が実施されうる。鼓膜切開術は、中耳14内の液体を除去するために実施される、鼓膜22の切開42である。通気管と称される中空プラスチック管44が挿入され、切開部42が治癒するのを防ぎ、中耳14の通気を確立するために、切開部42に挟み込まれる。通気管44は、中耳14内の均圧化において、一時的に耳管26の代わりとなる。通気管44は通常、耳管26の閉鎖が治まるまで3〜9ヶ月間、定位置に留まる。管44が外れると、鼓膜22は治癒し、その後、耳管26はその正常な均圧機能を回復する。
中耳14内の圧力を解放する別の方法が図4に示され、皮下注射針46が鼓膜22を貫通して入れられ、それを通過して、蓄積した液体が、典型的には耳管26の上部のみから引き出されうる。
図3及び4の方法は、中耳内の液体貯留及び圧増加を緩和するために鼓膜22を裂傷させることを含む。これらの方法のどちらも、時として鼓膜22に永久的な穴が形成されることに加え、しばしばその下端28が閉鎖され液体によって堰きとめられるため、耳管26内の液体の全てを除去するのに特に有効ではない。
図3及び4の上述の外科治療に関連し、蓄積された圧及び液体貯留を放出するために、図5に示すような耳管26の膨張も採用される。皮下注射器46(可撓性先端48と共に示される)が、その先端48が咽喉32の鼻咽頭部30内の耳管26の遠位開口部28に隣接して位置付けられるまで、鼻孔又は口の中へと挿入される。注射器46によって先端48を通して閉塞した耳管26の中へ、すなわち中耳14の中へと空気が送り込まれ、詰りを緩和し、中耳の通気を回復させるのを助ける。この手技は、しばしばポリツェル法と称される。ポリツェル法は、(図6に示すように)一方の鼻孔をつまんで塞ぎ、同時に患者が嚥下すると、最も効果がある。この手順によって、空気が耳管26及び中耳14内に送り込まれる。この技術は、耳管26を開くためには良いが、蓄積した液体は取り除かない。
中耳14の詰りを(少なくとも一時的に)取り除く別の方法は「バルサルバ」法と称され、鼻をつまんだ状態で空気を中耳14の中へ強制的に送り込むことによって達成され、しばしば耳抜きと呼ばれる。この方法も、耳管26を開くためには良いが、これも蓄積した液体を一掃しはしない。
中耳及び耳管に関連する典型的な疾患は、鼓膜穿孔、鼓室硬化、砧骨侵食、中耳炎、真珠腫、乳様突起炎、耳管開放症、及び伝音難聴を含む。これらの疾患のいくつかを治療するために、耳の手術が実施される。最も多い外科手術は顕微手術であり、顕微鏡を操作して実施される。耳の手術の種類は、鐙骨切除術、鼓室形成術、鼓膜切開術、及び耳チューブ手術を含む。
最も単純な耳手術のうちの1つは、鼓膜切開術、又は鼓膜の切開である。しかしながら、耳の手術はまた、中耳洞を可視化するために鼓膜の除去を必要とすることがある。外科医はしばしば、切開部を耳道の皮膚に作り、鼓膜を完全な単一体として除去することによって、膜の一体性を保持しようとする。別の方法としては、乳様突起を介して中耳へのアクセスが達成される。この方法は、耳の後ろから中耳洞へ接近し、乳様蜂巣を貫き中耳まで穴を開ける。外耳道と乳様突起との間の骨性隔壁が除去されるかどうかは、病気の度合いによる。外耳道後壁削除とは、この骨性隔壁の除去を指す。外耳道後壁保存とは、この骨性隔壁を無傷に保つことをさす。修正された中耳根本手術という用語は、この骨性隔壁を除去し、鼓膜及び小骨を再構成する手術を指す。中耳根本手術は、この骨性隔壁を除去し、大型の真珠腫嚢の内部を安全に洗浄しうるように、鼓膜、槌骨、及び砧骨を永久的に除去する。この手術は、真珠腫が広範囲であるとき、又は内耳又は顔面神経に付着しているときに行われる。
中耳及び耳管の苦痛は非常に一般的かつ深刻な医学的問題であり、何百人もの人々を苦しめ、疼痛、不快感、及び難聴又は永久的な耳の損傷までも引き起こす。多数の治療法が開発されているが、上述のようにそのいずれにも欠点がある。したがって、中耳及び耳管内の標的組織領域にアクセスし、それらを診断及び治療するための改善された方法及びシステムが必要とされている。そのような方法及びシステムは、侵襲性が最小であり、健康な耳組織を損傷する危険性がほとんどないことが理想的である。
本願にその全体が参考として組み込まれている、米国特許公報第2010/0274188号は、中耳及び耳管内の標的組織領域にアクセスし、それらを診断及び治療するための方法及びシステムに関する。上記特許公報に記載されている1つの特定の方法は、患者の耳管の拡開に関する。ガイドカテーテルは、患者の耳管の開口部又は開口部近くにガイドカテーテルの遠位端を位置付けるように、患者の鼻腔を通じて前進させてもよい。ガイドカテーテルの遠位部は、30〜90度の角度を有する屈曲を含んでもよい。遠位部は、該ガイドカテーテルの近位部より可撓性であってもよい。ガイドワイヤは、ガイドワイヤの遠位端が耳管へ進入するように、ガイドカテーテルを通して前進されてもよい。拡開カテーテルは、耳管内に拡開カテーテルの拡開器を位置付けるように、ガイドワイヤ上で前進されてもよい。拡開器は、耳管を拡開するように拡張されてもよい。拡開カテーテル及びガイドワイヤは、患者から除去されてもよい。
上記装置の改良は、経済的で、使いやすく、ガイドワイヤを必要とせずに耳管に安全かつ効果的にアクセスできる、耳管拡開システムをもたらす。
本発明は、患者の耳管にアクセスし、耳管を治療するシステム及び装置を提供する。
一態様では、患者の耳管拡開に使用するシステムとしては、ヒト患者の鼻を通じて耳管にアクセスし治療するバルーン拡開カテーテルが挙げられる。バルーン拡開カテーテルは、近位端と遠位端とそれらの間にある膨張ルーメンとを有する細長シャフトと、該細長シャフトの遠位端に配置された膨張可能なバルーンと、該細長シャフトの近位端に配置された近位コネクタとを備え、該近位コネクタは、細長シャフトの膨張ルーメンと流体連通した膨張ポート及びインラインポートを備え、該インラインポートにはベントキャップが取り付けられる。
一実施形態では、インラインポートへのベントキャップの取り付けは可逆的である。別の実施形態では、ベントキャップはインラインポートに固定して取り付けられている。更なる実施形態では、ベントキャップは1つ又は2つ以上のベント部を備える。ベントキャップが上部、中央柱、及び側部を備える更に別の実施形態1では、中央柱はインラインポートに挿入するために寸法決めされる。側部は、インラインポートを把持するための把持特徴部を有する少なくとも2つのサイドアームを含み得る。
第2の態様では、本発明は、バルーンカテーテルのインラインポートに取り付けるためのベントキャップを含み、インラインポートはルーメン及び外側表面を有し、バルーンカテーテルは膨張ポートを更に有する。ベントキャップは、上部と、バルーンカテーテルのインラインポートのルーメンに挿入するために寸法決めされた中央柱と、インラインポートの外側表面を把持するように寸法決めされた側部とを含む。
一実施形態では、インラインポートへのベントキャップの取り付けは可逆的である。別の実施形態では、ベントキャップはインラインポートに固定して取り付けられている。更なる実施形態では、ベントキャップは1つ又は2つ以上のベント部を備える。ベントキャップが上部、中央柱、及び側部を備える更に別の実施形態1では、中央柱はインラインポートに挿入するために寸法決めされる。側部は、インラインポートを把持するための把持特徴部を有する少なくとも2つのサイドアームを含み得る。
発明の性質及び利点を更に理解するために、添付の図と共に下記の説明を参照すべきである。各図は、あくまで図示及び説明を目的として与えられるものであって、本発明の実施形態の範囲を限定することを目的とするものではない。
内耳、中耳、及び外耳部分、並びに咽喉の鼻咽頭部をその遠位開口部を介して中耳につなぐ耳管を示す、ヒトの耳の断面図である。 図1で説明する耳管の遠位開口部を含む、図1で説明する咽喉の鼻咽頭部を示す、ヒトの頭部の断面図である。 通気管が鼓膜の切開部内に定置される、中耳内の流体を放出するための先行技術の外科方法を示す、図1に示す向きのヒトの耳の断面図である。 鼓膜に穴を開ける針を有する注射器が示される、中耳内の流体を放出するための先行技術の外科方法を示す、図1に示す向きのヒトの耳の断面図である。 鼻を塞いだ状態で、その先端が耳管の遠位開口部に当接するように鼻及び/又は咽喉領域内に伸びる可撓性の先端を有する注射器が示される、中耳内の流体を放出するための先行技術のポリツェル法を示す、図2に示す向きのヒトの頭部の断面図を示す。 鼻を塞いだ状態で、その先端が耳管の遠位開口部に当接するように鼻及び/又は咽喉領域内に伸びる可撓性の先端を有する注射器が示される、中耳内の流体を放出するための先行技術のポリツェル法を示す、図2に示す向きのヒトの頭部の断面図を示す。 図9Aのカテーテルを配置するのに有用なガイドカテーテルの簡略側面図である。 図7Aの切断線B−Bから見た図7Aに示すガイドカテーテルの断面図である。 図7Aに示すガイドカテーテルの遠位端の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る、バルーン拡開カテーテルの簡略側面図である。 図10の切断線B−Bから見た図9A及び10に示すバルーン拡開カテーテルの断面図である。 図9Aに示すバルーン拡開カテーテルの遠位端の拡大図である。 本発明の別の実施形態に係る、ガイドカテーテルの簡略図である。 本発明のベントキャップを含む、図9Aのバルーン拡開カテーテルの別の図である。 図12に示すベントキャップの側面図である。 図12に示すベントキャップの上面図である。 本発明に係る、代表的なベントキャップ除去装置の簡略図である。 本発明に係る、別のベントキャップの実施形態の等角図である。 本発明に係る、別のベントキャップ除去装置の等角図である。 図16Aに示すベントキャップ除去装置の分解図である。
以下の詳細な説明は、図面を参照しながら読むべきであり、種々の図面中、同様の要素には、同様の参照番号が付されている。図面は、必ずしも一定の比率であるわけではなく、説明だけの目的で例示的な実施形態を表し、発明の範囲を限定することを目的としない。以下の詳細な説明は、本発明の原理を限定するものではなく、あくまでも例を示すものである。この説明は、当業者が本発明を製造及び使用することを明確に可能ならしめるものであり、本発明を実施するための最良の形態と現在考えられるものを含む、本発明のいくつかの実施形態、適応例、変形例、代替例、並びに使用例を記載する。
本明細書で使用されている任意の数値や範囲の「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は集合が、本明細書で記載されているその所望の目的に沿って機能することを可能とするような好適な寸法の許容誤差を示すものである。
本発明の実施形態は、片手で、中耳内の構造体を損傷することなく操作できるシステムを使って中耳と耳管内の標的組織領域に容易にアクセスし、該標的組織領域を治療する方法及びシステムに関する。
様々な代替的実施形態において、本発明は、ガイドカテーテル100と、片手と組み合わせて操作できるバルーン拡開カテーテル200とを有する。
本発明のガイドカテーテル100の一実施形態が、図7Aに示されている。図示のように、ガイドカテーテル100は、近位端104と、遠位端106と、近位端と遠位端との間にあるルーメン108とを有する細長中空シャフト102とを備える。ガイドカテーテル100は、耳管開口部へのアクセスを容易にするように、任意の好適な長さと、直径と、屈曲角と、カテーテル100の長さに沿った湾曲部の位置とを有し得る。いくつかの実施形態において、例えば、ガイドカテーテル100は、約8センチメートル〜約20センチメートル、より好ましくは約10センチメートル〜約15センチメートル、及び多くの場合約11センチメートルの長さを有し得る。
図7Bは、ガイドカテーテル細長中空シャフト102の断面図である。図示のように、シャフトは、外側シャフト筒110と、内側シャフト筒112と、ルーメン108とを有する。外側シャフト筒110は、ステンレス鋼などの固い材料で製作されてもよく、内側シャフト筒112は、ナイロン及び更にPTFEライナーを含むがこれらに限定されないポリマー材料などの、より弾性を有する材料で製作されてもよい。ルーメン108は、耳管26を拡開するためにバルーン拡開カテーテル200をルーメン108に容易に挿入できるように、約2mm〜3mm、より好ましくは、約2.5mm〜2.6mmの直径を有する。組み合わせガイドカテーテル100とバルーンカテーテル200は、片手作業用に設計されたコンパクトシステムを有し得る。コンパクトとは、ガイドカテーテルにおいて湾曲部の遠位にあるガイドカテーテルシャフトの長さが約0.5〜2.0cm、多くの場合約1〜2cm、多くの場合約1cmであることを意味する。コンパクト化によって、システムの測位を視覚化しやくするために使用できる内視鏡などの他の機器との干渉を低減するのに役立つ。
ガイドカテーテル100の遠位部分120が、図8の拡大図で示されている。ガイドカテーテル100の遠位部分120は、耳管26へのアクセスを促進するように、約45度〜約65度、より好ましくは、約50度〜約60度、及び多くの場合約55度の湾曲部122を有し得る。ガイドカテーテル100の遠位部分120は、バルーン拡開カテーテルが遠位部分120内で可視となり、細長シャフト102よりも柔軟性を有するように、ナイロン及びPTFEを含むがこれらに限定されないポリマーなどの透明な材料で作製される。ガイドカテーテル100の遠位部分120の遠位先端部124は、耳管に非外傷的にアクセスできるようにペバックスで作製され、可視化アクセス用に20%の硫酸バリウム又は他の類似の放射線不透過性材料を含有し得る。
再び図7Aを参照すると、ガイドカテーテル100の近位部分130は、バルーンカテーテルを耳管26に挿入する際に支援する近位ハブ132を有する。ハブ132は、以下で更に詳細に説明されている、鼻の中でのガイドカテーテル100の安定性、ガイドカテーテル100の回転、及びバルーンカテーテル200の挿入を促進するように、大径の近位端134と、小径の中間部分136とを有する。ハブ132は、片手で僅かに操作することによって挿入、配置及び回転できるように人間工学的に設計されている。
本発明に係るガイドカテーテル300の別の実施形態が、図11に示されている。本実施形態において、近位ハブは、ハンドルである。ガイドカテーテルは、細長シャフト302と、図7Aで示されているガイドカテーテルに関して以下で説明されている方法と類似する方法でバルーンカテーテル(不図示)を耳管26に挿入する際に支援するハンドル304とを具備する。図11に示されている実施形態において、アクチュエータ302は、ハンドル304の中に収容されているバルーンカテーテルに取り付けられ、ガイドカテーテルの細長シャフト302の中に摺動可能に収容されているスライダーを具備する。使用時、ガイドカテーテルは患者の静脈洞に挿入され、バルーンカテーテルは、アクチュエータ302を親指か1本の指でハンドル304に沿って前進させて耳管内に進められる。可視マーカが前進の完了を示すか、又はバルーンカテーテルの拡大先端部が耳管の峡部に接触するか、又はアクチュエータがハンドル304内の開口部310の遠位端308に接触し、したがって完全に配置されるまで、バルーンカテーテルの前進が続けられる。
本発明のバルーン拡開カテーテルが、図9Aに示されている。バルーン拡開カテーテル200は、概して、近位端214と遠位端218とを有する細長シャフト202を備える。バルーン拡開カテーテル200は、更に、細長シャフト202の遠位端218の上にバルーン204を有する。バルーン204は、ポリマーバルーン(柔軟性、半柔軟性、又は非柔軟性)であり得る。一実施形態において、バルーンは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ペバックス、ナイロン等などの、しかしこれらに限定されない、好適な非柔軟性材料であり得る。バルーンカテーテルは、直径2mm〜8mm、又は約5mm〜6mm(膨張時)、及び動作時の長さ12mm〜24mm(例えば、2mm×12mm、3.5mm×12mm、5mm×16mm、5mm×24mm、6mm×16mm、6mm×20mm、6mm×24mm、7mm×16mm、及び7mm×24mm)のバルーンを含むがこれらに限定されない任意のサイズのバルーンを含み得る。バルーンカテーテル200は、概して、バルーン204を膨張/起動するための、近位に配置された接続部230を有する。
バルーン204は、耳管ET内の所望の場所に配置された後に耳管ETを拡開するように膨張し得る。例えば、耳管ETの開口領域は咽頭小孔を有し、拡開カテーテル200は、咽頭小孔内にバルーンを配置するように前進され得る。拡開カテーテル200の配置を支援するために内視鏡を使用し得る。内視鏡を、鼻腔を通じて前進させて、拡開カテーテル200を観察し得る。拡開カテーテル200のシャフト上のマーカ208を内視鏡から観察し、マーカ208のバルーン204の近位端からの距離に基づいて、耳管ETの開口部に対するバルーン204の位置を近づくことができる。したがって、拡開カテーテル200を移動して、バルーン204が耳管ET内で膨張する前に、マーカを所望の位置に配置し得る。
バルーン拡開カテーテルは、更にアクチュエータ210を有する。アクチュエータ210は、近位側220と遠位側222とを有する。図9Aに示す実施形態において、アクチュエータ210は、接着剤で細長シャフト202に固定される。アクチュエータ210の遠位にある、細長シャフト202の部分240は、鼻腔を通じて耳管内に導かれ得るのに十分な硬さを有し、ステンレス鋼で作製され、ステンレス鋼ハイポチューブを有することが好ましい。アクチュエータ210の近位にある、細長シャフト202の部分238と、部分240の遠位にある部分250は、部分240より柔軟性があり、ペバックスを含むがこれに限定されないポリマー材料で作製される。このようにして、細長シャフト202の近位部分238は、拡開カテーテル200を容易に見ることができるように鼻腔を通じて前進する時に、上記の内視鏡と干渉しない。アクチュエータ210は、拡開カテーテル200が、ガイドカテーテル100を通って耳管ETの中に、容易に、人間工学的な方法で前進できることを可能にする。アクチュエータ210を使用して、親指、人差し指、あるいは複数の指(つまり、人差し指と中指)又は親指と人差し指若しくは中指の組み合わせを含むがこれらに限定されない代替的な方法で前進又は後退させ得る。
バルーンカテーテル200の遠位端218は、先端212と、柔軟性を有するシャフト部分250とを更に有し、シャフト部分250は、ペバックスを含むがこれに限定されないポリマー材料で作製され、細長シャフト202の遠位端からバルーン204の近位端まで延在する。図9Aに示す実施形態では、先端212は、非外傷的である球状ポリマーのブルーベリー型先端であり、長さが約1.5mm〜2mm、外径が約2mm〜3mmである。先端212の滑らかさ及び丸みは、バルーンカテーテル200が耳管ETを通って滑らかに進むのに役立つことにより、バルーンカテーテル200の前進を容易にする。先端は、更に、安全止めの働きをする。図1に示す耳管の峡部29は、直径が約1mmである。先端径は、先端212のサイズによって、バルーンカテーテル200が峡部29を通過して中耳14に進入することを防止するように、図9Bの断面図に示されている細長シャフト202の外径233より大きい。
バルーン204は、膨張した状態で、長期間(例えば、数秒又は数分)定位置に保持され得る。バルーンカテーテル200はまた、本明細書に記載されている治療薬又は診断薬のうちの1つ以上のものなどの物質を耳管ETへ送達し得る。バルーン204は、また、バルーン204が膨張した時に耳管の中へ送る膨張可能ステントを搬送し得る。バルーンカテーテル200とガイドカテーテルは、バルーン204をしぼませた/収縮させた後、患者から取り外され得る。耳管は、中耳内の大気圧を均一化するように機能(通常は開閉)を再開し、中耳を不必要な圧力変動と大きな音から保護する。
使用時、ガイドカテーテル100は、カテーテル100の遠位端を耳管の開口部、若しくはその中又はその近くに配置するように、鼻孔に進入し、鼻腔を通じて前進され得る。一実施形態において、ガイドカテーテル100は、鼻孔を通って頭の同側(同じ側)の耳管に到達し得る。代替的実施形態において、ガイドカテーテル100は、鼻孔を通って頭の対側性(反対側)の耳管に到達し得る。ガイドワイヤ又は照明ファイバなどの誘導要素を使用して、耳管へのアクセスを支援し得る。
ガイドカテーテル100が所望の位置に配置された後、バルーンカテーテル200のバルーン204を耳管ET内に配置するように、バルーンカテーテル200がガイドカテーテル100を通って前進される。内科医/ユーザーは、ガイドカテーテル100の近位ハブ132の小径中間部分136のいずれかの側に人差し指と中指を置くことができる。その後、内科医/ユーザーは、アクチュエータ210の近位側220又はアクチュエータ210の両側内に親指を置き、親指を使ってバルーン拡開カテーテル200を摺動してガイドカテーテル100を通過させ、バルーンを耳管ET内に配置する。あるいは、ユーザーは、ガイドカテーテル100の近位ハブ132をつかみ、アクチュエータ210の近位側220、又はアクチュエータ210の遠位側222と近位側220との間に置かれた人差し指を使って、バルーンカテーテル200を前進させ得る。大径先端212は、バルーンカテーテル200が、中耳に向かって前進し過ぎることを防止する。更に、アクチュエータ210の遠位側222は、バルーンカテーテルが更に前進しないように、ガイドカテーテル100の近位端104に突き当たる。アクチュエータ210は、中耳の構造体損傷を与えることがないように、カテーテルが中耳の中に進入し過ぎることを防止する。更に、アクチュエータ210は、対側側又は同側側から耳管にアクセスできるように、細長シャフト202に沿って適正な距離で配置され得る。
代替的な実施形態において、バルーンカテーテル200は、ガイドカテーテルを使用せずに患者の鼻孔内に前進される。バルーンカテーテル200のバルーン204は、耳管ETA内に配置される。内科医/ユーザーは、アクチュエータ210の近位側220が患者の鼻孔に隣接するまでバルーンカテーテル200を前進させる。アクチュエータ210の遠位側222は、バルーンカテーテルが更に前進しないように患者の鼻孔に突き当たる。アクチュエータ210は、中耳の構造体損傷を与えることがないように、カテーテルが中耳の中に進入し過ぎることを防止する。更に、アクチュエータ210は、対側側又は同側側から耳管にアクセスできるように、細長シャフト202に沿って適正な距離で配置され得る。
バルーンカテーテルを所望の位置内に配置した後、任意の数の手順を実行し得る。細長シャフト202は、隣接する二重のルーメン配管(図9Bを参照)を収容する。「隣接する二重のルーメン配管」とは、二重のルーメン配管は、ルーメンが互いに隣合っているが、互いから離間されているということを意図する。膨張ルーメン232は、膨張ポート230を介して、水、造影剤、又は生理食塩水で、約3〜15気圧、又は約6〜12気圧の圧力までバルーンを膨張させるために使用される。注入ルーメン234は、近位コネクタ206の近位端216のインラインポート236を介して、任意の水、薬剤の注入、又は更にはガイドワイヤの導入を可能にする。膨張ポート230がバルーンの膨張に使用される唯一のポートであることを確実にするために、膨張ポート230とインラインポート236は、必要に応じて異なるタイプのコネクタであってもよい。例えば、膨張ポートは雌コネクタであってもよく、インラインポートは雄コネクタであってもよく、又は逆であってもよい。あるいは、インラインポートは右ねじコネクタであってもよく、膨張ポートは左ねじコネクタを有してもよく、又は逆であってもよい。
近位コネクタ206に異なるタイプのコネクタを提供することに代えて、又はそれに加えて、図12に示すようにインラインポート236に取り付けられたベントキャップ400を含むことが望ましい。図12に示す実施形態では、ベントキャップ400は、所定の位置にスナップ嵌め若しくは固定されていて取り外せないか、又は近位コネクタ206と一体形成されており、その結果、膨張媒体、ガイドワイヤ、又は他の物質若しくは装置をバルーンカテーテル200内及び/又は耳管内に不注意で挿入することがない。ベントキャップ400は、インラインポートに固定して取り付けられていてもよく、又は取り外しが困難なように取り付けられていてもよい。
ベントキャップ400は、ベントキャップ400がバルーンカテーテル200の注入ルーメン234と軸方向に整列するように、近位コネクタ206のインラインポート236に挿入される中央柱402を含む。図13A及び13Bに示す実施形態では、中央柱402は、3つ葉のクローバの配置にある。中央柱402の3つの葉部404a、404b、及び404cは、注入ルーメン234の内側に嵌められる。ベントキャップ400は、葉部404a、404b、及び404cの間の開放領域408a、408b、及び408cの間に経路が存在するように2つの細長ベント開口部406a及び406bを更に含み、細長ベント開口部406a及び406bは、ベントキャップ400の上部420に位置する。上部420における更なるベント開口部410により、注入ルーメン234の断面積の最小ベント面積の少なくとも4倍の複合最小ベント面積が確保される。ベントキャップ400は、近位コネクタ400と同様のポリマー材料で構成されてもよく、見えやすいように透明であってもよい。
ベントキャップ400は、上部420及び中央柱402と一体型ユニットを形成する2つのサイドアーム422a及び422bを更に含む。サイドアームは、インラインポート236を把持する又はインラインポート236にスナップ嵌めする(例えば、インラインポート236のねじ山にかかる)把持特徴部424a及び424bを有する。ベントキャップ400は、ベントキャップ400がインラインポート236に直接嵌められるのを防ぐ2つのスタンドオフ特徴部426a及び426bを含み、それによって上記の最小ベント面積が更に確保される。別の実施形態では、ベントキャップは、ガイドワイヤを挿入するためのガイドワイヤルーメンを含み得る。この実施形態では、直径20〜50mm、又は38〜42mmの小さなルーメンが、ベントキャップの上部420及び中央柱402を通って延びている。ガイドワイヤは、ガイドワイヤルーメンを介して挿入及び除去され得る。ガイドワイヤルーメンは、例えば、ガイドワイヤを耳管内の適所に維持して更に遠位に移動するのを防ぐために、ガイドワイヤ上で圧搾するコレットを備えたガイドワイヤトルカなどの、調節可能な停止装置などの機能を含んでもよい。コレットの代わりに、装置は、圧搾されるとガイドワイヤ上で圧縮する圧搾可能なOリングで構成されてもよい。更に、ガイドワイヤトルカは、ガイドワイヤが近位に移動しないようにするためにベントキャップ上に固定されていてもよい。あるいは、Oリング特徴部又はコレットは、ベントキャップに組み込まれていてもよい。この場合、ベントキャップを回転させることにより、Oリング又はコレットはガイドワイヤ上で圧搾し、ガイドワイヤを所定の位置に維持するであろう。ガイドワイヤをガイドワイヤルーメンに挿入することに加えて、又はそれに代えて、以下に詳述するように溶剤をガイドワイヤルーメンに注入してもよい。
上述したように、ベントキャップ400は、近位コネクタに可逆的又は不可逆的に取り付けられ得る。バルーンカテーテルの近位コネクタに可逆的に取り付けられたベントキャップは、耳管のバルーン拡開前又は拡開後に取り外すことができる。ベントキャップは、インラインポート236ではなく膨張ポート230に適切に膨張装置又は注射器を取り付けることを保証するであろう。一旦、膨張装置又は注射器を膨張ポートに取り付けたら、バルーン拡開前又は拡開後のいずれかでベントキャップ400を取り外すことができ、後述するような洗浄液又は他の溶剤を耳管に送達することができる。
ベントキャップ400及び異なるタイプのコネクタを有する近位コネクタ206は、耳管拡開での使用に関して説明されてきたが、これらのシステムは、他の耳鼻咽喉組織のバルーン拡開が可能な他の用途についても有用であるだろう。このような組織としては、上顎洞、前頭洞、蝶形骨洞、及び篩骨洞などの洞、関連鼻蒡器官系及び副鼻腔口及び通路、中耳、並びに気道が挙げられるが、これらに限定されない。記載したベントキャップ及び近位コネクタは、拡開装置を膨張ポート以外に不注意で取り付けるのを防ぐであろう。取り外し可能なベントキャップを備えている場合、除去装置500を提供することができる。代表的な除去装置が図14に示されている。近位コネクタ206は、保持板510に据え付けられた状態で示されており、近位コネクタは、保持具512にスナップ嵌めされている。除去装置500は、近位コネクタ206に係合した状態で示されている。この実施形態では、係合特徴部は、近位コネクタ206のサイドアーム424a及び424bに係合するレバーアーム502a及び502bであり、操作者が親指及び/又は他の指を開口部504a及び504bに入れて除去装置の近位端で除去装置のアーム506a及び506bを広げるとき、レバーアーム502a及び502bがサイドアーム424a及び424bに力を加え、サイドアームを近位コネクタ206から引き離し、サイドアーム424a及び424bを近位コネクタ206のインラインポート236から係合解除させ、ベントキャップ400をバルーンカテーテル200から取り外す。
図15は、本発明に係る、別のベントキャップ600の実施形態を示す。図13A及び13Bに示すサイドアームではなく、側部602は、ベントホール604を有するドーム型部材である。ベントキャップ600は、ねじ込み配置において、又はスナップ嵌め若しくは摩擦嵌めにより、バルーンカテーテルのインラインポート236に取り付けられ得る。ベントキャップ600は、ベントキャップ400に関して上述したように、可逆的又は不可逆的に取り付けられ得る。
図16A及び16Bは、本発明の更なる実施形態に係る、別のベントキャップ除去装置700の実施形態を示す。除去装置700は、ハンドル702及び保持具704を含む。図13Bに示すベントキャップ400を参照すると、ベントキャップ400の上部420がハンドル702内に嵌められてベントキャップキー706a、706b、及び706cがベントホール406a、406b、及び410と位置合わせされるように、組み立てられたバルーンカテーテル200とベントキャップ400を除去装置700に挿入する。一旦、ハンドル702内に嵌められて保持具704で所定の位置にスナップ嵌めされたら、ハンドル702を回転させ、それによって係合特徴部(この場合は保持具の縁部708とベントキャップのサイドアーム422a)を係合させ、ベントキャップアーム422aを近位コネクタ206から引き離すことにより、近位コネクタ206をベントキャップ400から取り外すことができる。保持具の縁部708は、回転時にベントキャップアーム422aの拡がり機構としてカム運動を使用することにより機能する。ハンドル702上の指穴特徴部710は、ハンドル702を握りやすくし、保持具704に対してハンドル702を回転しやすくすることができる。
前述したように、バルーン拡開前又は拡開後に、造影剤、薬剤として許容される抗菌剤の塩又は剤形(例えば、抗生物質、抗ウイルス剤、抗寄生虫剤、抗真菌剤等)、血管収縮剤を使用する又は使用しない麻酔剤(例えば、エピネフリンを使用する又は使用しないキシロカイン、エピネフリンを使用する又は使用しないテトラカイン等)、鎮痛剤、コルチコステロイド又は他の抗炎症剤(例えば、NSAID)、鬱血除去剤(例えば、血管収縮剤)、粘液希薄化剤(例えば、去痰剤又は粘液溶解剤)、界面活性剤、アレルギー反応を予防又は変化させる薬剤(例えば、抗ヒスタミン剤、サイトカイン阻害物質、ロイコトリエン阻害物質、IgE阻害物質、免疫賦活剤)、アレルゲン、又は組織による粘液の分泌を引き起こす別の物質、出血を止めるための収斂剤、抗増殖剤、細胞毒性剤(例えば、アルコール)、タンパク質分子、幹細胞、遺伝子、又は遺伝子治療調整物といった生物学的薬剤、又は同種のもの、を含有する溶剤を注入することが望ましい。
本発明において使用し得る抗菌剤のいくつかの非限定的な例としては、アシクロビル、アマンタジン、アミノグリコシド(例えば、アミカシン、ゲンタマイシン、及びトブラマイシン)、アモキシシリン、アモキシシリン・クラブラン酸(amoxicillinlclavulanate)、アムホテリシンB、アンピシリン、アンピシリン・スルバクタム(ampicillinlsulbactam)、アトバコン、アジスロマイシン、セファゾリン、セフェピム、セフォタキシム、セフォテタン、セフポドキシム、セフタジジム(ceflazidime)、セフチゾキシム(ceflizoxime)、セフトリアキソン、セフロキシム、セフロキシムアキセチル、セファレキシン、クロラムフェニコール、クロトリマゾール、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クリンダマイシン、ダプソン、ジクロキサシリン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、フルコナゾール、ホスカルネット(foscamet)、ガンシクロビル、ガチフロキサシン(atifloxacin)、イミペネム・シラスタチン(imipenemlcilastatin)、イソニアジド、イトラコナゾール、ケトコナゾール、メトロニダゾール、ナフシリン、ナフシリン、ナイスタチン、ペニシリン、ペニシリンG、ペンタミジン、ピペラシリン・タゾバクタム(piperacillinltazobactam)、リファンピン、キヌプリスチンダルホプリスチン、チカルシリン・クラブラン酸(ticarcillinlclavulanate)、トリメトプリム・スルファメトキサゾール(trimethoprimlsulfamethoxazole)、バラシクロビル、バンコマイシン、マフェニド、スルファジアジン銀、ムピロシン(例えば、Bactroban,Glaxo SmithKline,Research Triangle Park,N.C.)、ナイスタチン、トリアムシノロン・ナイスタチン(triamcinolonelnystatin)、クロトリマゾール・ベタメタゾン(clotrimazolelbetamethasone)、クロトリマゾール、ケトコナゾール、ブトコナゾール、ミコナゾール、チオコナゾール、微生物を破壊若しくは無能化する洗剤様化学物質(例えば、ノノキシノール−9、オクトキシノール−9、塩化ベンザルコニウム、メンフェゴール、及びN−ドコサノール(N-docasanol));標的細胞への微生物付着を阻止する及び/又は感染性病原体の侵入を阻害する化学物質(例えば、PC−515(カラゲナン)、Pro−2000、及びDextrin 2 Sulphateなどの硫酸化及びスルホン化ポリマー);レトロウイルスの細胞内での自己複製を防止する抗レトロウイルス剤(例えば、PMPAゲル);「植物抗体」として知られる、植物から遺伝子改変した抗ウイルス抗体などの、病原体と戦う遺伝子改変又は自然起源の抗体;組織状態を変化させて病原体に対抗させる薬剤(粘膜pHを変える物質など(例えば、バッファーゲル及び酸性型);病原微生物を消滅又は増殖阻止する過酸化水素又は他の物質を生成させる、非病原性又は「友好的」微生物(例えば、ラクトバチルス);参照により本明細書に明確に組み込まれる米国特許第6,716,813号(Linら)に記載のものなどの抗菌タンパク質若しくはペプチド、又は抗菌性金属(例えば、コロイド銀)が挙げられる。
これに加えるか又はこれに代えて、炎症を治療又は予防することが望ましい特定の用途では、本発明で送達される物質として、各種のステロイド又は他の抗炎症剤(例えば、非ステロイド系抗炎症剤、すなわちNSAID)、鎮痛剤、又は解熱剤が含まれうる。例えば、ベクロメタゾン(Vancenase(登録商標)又はBeconase))、フルニソリド(Nasalide(登録商標))、プロプリオネートフルチカゾン(Flonase(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Nasacort(登録商標))、ブデソニド(Rhinocort Aqua(登録商標))、エタボン酸ロテプレドノール(Locort)、及びモメタゾン(Nasonex(登録商標))等の、鼻孔内10の投与によってこれまで投与されてきたコルチコステロイドを使用することができる。上記のコルチコステロイドの他の塩の形態を使用することもできる。また、本発明において使用し得るステロイド類の他の非限定的な例としては、これらに限定されるものではないが、アクロメタゾン、デソニド、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、クロコルトロン、デソキシメタゾン、フルオシノロン、フルランドレノリド、モメタゾン、プレドニカルベート、アムシノニド、デソキシメタゾン、ジフロラゾン、フルオシノロン、フルオシノニド、ハルシノニド、クロベタゾル、強化ベタメタゾン、ジフロラゾン、ハロベタゾル、プレドニゾン、デキサメタゾン、及びメチルプレドニソロンが挙げられる。使用し得る他の抗炎症剤、鎮痛剤、又は解熱剤としては、非選択的COX阻害剤(例えば、サリチル酸誘導体、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、コリンマグネシウムトリサリチル酸、サルサラート、ジフルニサル、スルファサラジン、及びオルサラジン;アセトアミノフェンなどのp−アミノフェノール誘導体;インドメタシン及びスリンダクなどのインドール及びインデン酢酸;トルメチン、ジクロフェナク(dicofenac)、及びケトロラクなどのヘテロアリール酢酸;イブプロフェン、ナプロキセン、フルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、及びオキサプロジンなどのアリールプロピオン酸;メフェナム酸及びメロキシカムなどのアントラニル酸(フェナム酸);オキシカム(ピロキシカム、メロキシカム)などのエノール酸、及びナブメトンなどのアルカノン)、並びに選択的COX−2阻害剤(例えば、ロフェコキシブなどのジアリール置換フラノン;セレコキシブなどのジアリール置換ピラゾール;エトドラクなどのインドール酢酸、及びメスリドなどのスルホンアニリド)が挙げられる。
これに加えて、又はこれに代えて、アレルギー若しくは免疫反応及び/又は細胞増殖を治療又は予防することが望ましい場合などの一部の用途では、本発明において送達される物質には、a)ヒト化抗サイトカイン抗体、抗サイトカイン受容体抗体、組換え(遺伝子組換えによって生じる新たな細胞)アンタゴニスト、又は可溶性受容体などの各種のサイトカイン阻害物質、b)ザフィルルカスト、モンテルカスト及びジロートンなどの各種のロイコトリエン調節物質、c)オマリズマブ(rhu Mab−E25と以前は呼ばれていた抗IgEモノクローナル抗体)などの免疫グロブリンE(IgE)阻害剤及び分泌型白血球プロテアーゼ阻害剤、並びにd)Rigel Pharmaceuticals,Inc(South San Francisco,Calif)により製造される「R−112」と呼ばれる薬剤などのSYKキナーゼ阻害剤、が含まれ得る。
これに加えて、又はこれに代えて、粘膜組織を収縮させたり、充血を除去したり、又は止血を行うことが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、偽エフェドリン、キシロメタゾリン、オキシメタゾリン、フェニレフリン、エピネフリン等を含むが、これらに限定されない、充血除去及び/又は止血を目的とした各種の血管収縮剤が含まれうる。
これに加えて、又はこれに代えて、粘液の流れを促進することが望ましい場合等の特定の用途では、本発明において送達される物質には、アセチルシステインを含むが、これに限定されない、粘液の粘性若しくは稠度、又はムコイド分泌を改変する各種の粘液溶解剤又は他の薬剤が含まれうる。1つの特定の実施形態では、本発明において送達される物質は、抗炎症剤(例えば、ステロイド類又はNSAID)と粘液溶解剤との組み合わせを含む。
加えて又は代替的に、ヒスタミンの放出を防止又は抑止することが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、クロモリン(例えば、Nasal Chroma)及びネドクロミル等のヒスタミンの放出を防止する様々なマスト細胞安定化物質又は薬物が含まれ得る。
加えて又は代替的に、ヒスタミンの作用を防止又は阻害することが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、アゼラスチン(例えば、Astylin)、ジフェンヒドラミン、ロラチジンなどの各種の抗ヒスタミン剤が含まれ得る。
これに加えて、又はこれに代えて、骨又は軟骨を溶解、分解、切断、破断若しくは再構成することが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、骨及び/又は軟骨を弱化させるか改質することによって、骨又は軟骨を再構成、再成形、破断、又は除去する本発明の他の手技を容易とする物質が含まれうる。このような薬剤の一例として、再構成又は改質しようとする骨の領域に隣接した物質送達インプラントに注入又は送達することが可能な、EDTAなどのカルシウムキレート剤がある。別の例として、破骨細胞などの骨分解細胞からなる、あるいはこの細胞を含む製剤がある。他の例として、コラゲナーゼ(CGN)、トリプシン、トリプシンILEDTA、ヒアルロニダーゼ、及びトシルリシルクロロメタン(TLCM)等の、骨又は軟骨の成分を軟化又は分解することが可能な様々な酵素物質が挙げられる。
これに加えて、又はこれに代えて、腫瘍又は癌病変を治療することが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、抗腫瘍剤(例えば、癌化学療法剤、生物学的反応調節物質、血管新生阻害剤、ホルモン受容体遮断薬、凍結治療剤、又は新生組織形成又は腫瘍形成を破壊又は阻害する他の薬剤)が含まれうるものであり、例えば、癌細胞のDNAを攻撃することにより癌細胞を直接死滅させるアルキル化剤又は他の薬剤(例えば、シクロフォスファミド、イソホスファミド)、細胞のDNA修復に必要な変化を阻害することにより癌細胞を直接死滅させるニトロソウレア又は他の薬剤(例えば、カルムスチン(BCNU)及びロムスチン(CCNU))、特定の細胞機能、通常はDNAの合成を妨害することにより癌細胞の増殖を阻害する代謝拮抗薬及び他の薬剤(例えば、6メルカプトプリン及び5フルオロウラシル(5FU))、DNAに結合するかあるいは入り込んでRNA合成を阻害することによって作用する抗腫瘍抗生物質及び他の化合物(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、及びブレオマイシン)、植物に由来する植物(ビンカ)アルカロイド及び他の抗腫瘍薬(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン)、ホルモン応答性癌の増殖に影響する、ステロイドホルモン、ホルモン阻害薬、ホルモン受容体アンタゴニスト、及び他の薬剤(例えば、タモキシフェン、ヘルセプチン、アミノグルテサミド及びホルメスタン等のアロマターゼ阻害剤、レトロゾール及びアナストラゾール等のトリアゾール阻害剤、エクセメスタン等のステロイド阻害剤)、腫瘍の血管新生又は血管形成を阻害する抗血管新生タンパク質、小分子、遺伝子治療薬、及び/又は他の薬剤(例えば、meth−1、meth−2、サリドマイド)、ベバシズマブ(アバスチン)、スクアラミン、エンドスタチン、アンジオスタチン、アンジオザイム、AE−941(ネオバスタット)、CC−5013(レビミド)、medi−522(ビタキシン)、2−メトキシエストラジオール(2ME2、パンゼム)、カルボキシアミドトリアゾール(CAI)、コンブレタスタチンA4プロドラッグ(CA4P)、SU6668、SU11248、BMS−275291、COL−3、EMD121974、1MC−IC11、1M862、TNP−470、セレコキシブ(セレブレックス)、ロフェコキシブ(ビオックス)、インターフェロンα、インターロイキン−12(IL−12)又は参照により本明細書に明確に組み入れるScience,Vol.289,1197−1201ページ(2000年8月17日)において同定されるすべての化合物、生物学的反応調節物質(例えば、インターフェロン、カルメット−ゲラン桿菌(BCG)、モノクローナル抗体、インターロイキン−2、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)等)、PGDF受容体アンタゴニスト、ヘルセプチン、アスパラギナーゼ、ブスルファン、カルボプラチン、シスプラチン、カルムスチン、クロラムブシル(cchlorambucil)、シタラビン、ダカルバジン、エトポシド、フルカルバジン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、イホスファミド、イリノテカン、ロムスチン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、チオグアニン、チオテパ、トムデックス、トポテカン、トレオスルファン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ミトアジトロン、オキサリプラチン、プロカルバジン、ストレプトシン、タキソール、タキソテール、これらの化合物の類似体同種体及び誘導体、並びに、ここに列記されていない他の抗腫瘍剤が挙げられる。
加えて又は代替的に、新たな細胞を増殖させるかあるいは既存の細胞を改変することが望ましい場合などの特定の用途では、本発明において送達される物質には、細胞(粘膜細胞、線維芽細胞、幹細胞、又は遺伝子操作された細胞)、並びに、抗炎症物質等をコードする遺伝子と一緒に注入されるプラスミド、アデノウイルスベクター、又はネイキッドDNA、mRNA等の遺伝子及び遺伝子送達担体、及び、上述したように、必要に応じて骨を改質又は軟化させる破骨細胞、粘膜形成又は毛様体形成に関わる又は影響を与える細胞等が含まれうる。
一実施形態において、リドカインなどの局部麻酔薬は、耳管の拡開の前に注入ルーメン234を通じて注入される。注入ルーメン234を使用して、中耳内の圧力が増減しないように拡開時に通気することができる。
本発明の好ましい実施形態を本明細書で図示し説明したが、このような実施形態は単に一例として与えられているものであることは当業者には明らかであろう。当業者には、本発明から逸脱することなく、多くの変形、変更、及び代替物が思い浮かぶであろう。本発明を実施するうえで本明細書で述べた実施形態には様々な代替例が用いられ得る点は理解されるべきである。以下の「特許請求の範囲」は、本発明の範囲を定義するとともに、特許請求の範囲に含まれる装置及び方法、並びにそれらの均等物をこれによって網羅することを目的としたものである。
〔実施の態様〕
(1) 患者の耳管拡開に使用するシステムであって、
ヒト患者の鼻を通じて耳管にアクセスし治療するバルーン拡開カテーテルであって、
近位端と、遠位端と、それらの間にある膨張ルーメンとを有する細長シャフトと、
前記細長シャフトの前記遠位端に配置された膨張可能なバルーンと、
前記細長シャフトの前記近位端に配置された近位コネクタであって、前記細長シャフトの前記膨張ルーメンと流体連通した膨張ポート及びインラインポートを備える、近位コネクタと、
前記インラインポートに取り付けられたベントキャップと、を備える、バルーン拡開カテーテルを含む、システム。
(2) 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、実施態様1に記載のシステム。
(4) 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、実施態様1に記載のシステム。
(5) 前記ベントキャップが上部及び中央柱を備え、前記中央柱が前記インラインポートに挿入するために寸法決めされている、実施態様1に記載のシステム。
(6) 前記ベントキャップが、前記インラインポートを把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部を備える、実施態様1に記載のシステム。
(7) 前記ベントキャップが上部及び中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートに挿入するために寸法決めされている、実施態様6に記載のシステム。
(8) バルーンカテーテルのインラインポートに取り付けるためのベントキャップであって、前記インラインポートがルーメン及び外側表面を有し、前記バルーンカテーテルが膨張ポートを更に有し、前記ベントキャップが、
上部と、
前記バルーンカテーテルの前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされた中央柱と、を備える、ベントキャップ。
(9) 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、実施態様8に記載のベントキャップ。
(10) 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、実施態様8に記載のベントキャップ。
(11) 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、実施態様8に記載のベントキャップ。
(12) 前記ベントキャップが、前記インラインポートの前記外側表面を把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部を更に備える、実施態様8に記載のベントキャップ。
(13) 前記ベントキャップが上部及び中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、実施態様8に記載のベントキャップ。
(14) バルーンカテーテルのインラインポートに取り付けるためのベントキャップであって、前記インラインポートがルーメン及び外側表面を有し、前記バルーンカテーテルが膨張ポートを更に有し、前記ベントキャップが、
上部と、
前記インラインポートの前記表面を把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部と、を備える、ベントキャップ。
(15) 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、実施態様14に記載のベントキャップ。
(16) 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、実施態様14に記載のベントキャップ。
(17) 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、実施態様14に記載のベントキャップ。
(18) 前記ベントキャップが中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、実施態様14に記載のベントキャップ。
(19) ベントキャップと、前記ベントキャップをバルーンカテーテルの近位コネクタのインラインポートに取り外し可能に取り付けるためのベントキャップ除去装置と、を含む、キットであって、前記ベントキャップが、上部及び側部を備え、前記側部が、前記インラインポートを把持するための把持特徴部を有する少なくとも2つのサイドアームを備え、前記ベントキャップ除去装置が、前記ベントキャップを前記インラインポートから除去するために前記ベントキャップの前記サイドアームと係合する係合特徴部を備える、キット。
(20) 前記ベントキャップが中央柱を更に備え、前記インラインポートがルーメンを含み、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、実施態様19に記載のキット。

Claims (20)

  1. 患者の耳管拡開に使用するシステムであって、
    ヒト患者の鼻を通じて耳管にアクセスし治療するバルーン拡開カテーテルであって、
    近位端と、遠位端と、それらの間にある膨張ルーメンとを有する細長シャフトと、
    前記細長シャフトの前記遠位端に配置された膨張可能なバルーンと、
    前記細長シャフトの前記近位端に配置された近位コネクタであって、前記細長シャフトの前記膨張ルーメンと流体連通した膨張ポート及びインラインポートを備える、近位コネクタと、
    前記インラインポートに取り付けられたベントキャップと、を備える、バルーン拡開カテーテルを含む、システム。
  2. 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記ベントキャップが上部及び中央柱を備え、前記中央柱が前記インラインポートに挿入するために寸法決めされている、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記ベントキャップが、前記インラインポートを把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部を備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記ベントキャップが上部及び中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートに挿入するために寸法決めされている、請求項6に記載のシステム。
  8. バルーンカテーテルのインラインポートに取り付けるためのベントキャップであって、前記インラインポートがルーメン及び外側表面を有し、前記バルーンカテーテルが膨張ポートを更に有し、前記ベントキャップが、
    上部と、
    前記バルーンカテーテルの前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされた中央柱と、を備える、ベントキャップ。
  9. 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、請求項8に記載のベントキャップ。
  10. 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、請求項8に記載のベントキャップ。
  11. 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、請求項8に記載のベントキャップ。
  12. 前記ベントキャップが、前記インラインポートの前記外側表面を把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部を更に備える、請求項8に記載のベントキャップ。
  13. 前記ベントキャップが上部及び中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、請求項8に記載のベントキャップ。
  14. バルーンカテーテルのインラインポートに取り付けるためのベントキャップであって、前記インラインポートがルーメン及び外側表面を有し、前記バルーンカテーテルが膨張ポートを更に有し、前記ベントキャップが、
    上部と、
    前記インラインポートの前記表面を把持するための把持特徴部を備えた少なくとも2つのサイドアームを有する側部と、を備える、ベントキャップ。
  15. 前記インラインポートへの前記ベントキャップの取り付けが可逆的である、請求項14に記載のベントキャップ。
  16. 前記ベントキャップが前記インラインポートに固定して取り付けられている、請求項14に記載のベントキャップ。
  17. 前記ベントキャップが1つ又は2つ以上のベント部を備える、請求項14に記載のベントキャップ。
  18. 前記ベントキャップが中央柱を更に備え、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、請求項14に記載のベントキャップ。
  19. ベントキャップと、前記ベントキャップをバルーンカテーテルの近位コネクタのインラインポートに取り外し可能に取り付けるためのベントキャップ除去装置と、を含む、キットであって、前記ベントキャップが、上部及び側部を備え、前記側部が、前記インラインポートを把持するための把持特徴部を有する少なくとも2つのサイドアームを備え、前記ベントキャップ除去装置が、前記ベントキャップを前記インラインポートから除去するために前記ベントキャップの前記サイドアームと係合する係合特徴部を備える、キット。
  20. 前記ベントキャップが中央柱を更に備え、前記インラインポートがルーメンを含み、前記中央柱が前記インラインポートの前記ルーメンに挿入するために寸法決めされている、請求項19に記載のキット。
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