JP2017521176A - カニューレ挿入用システム、方法および装置 - Google Patents

カニューレ挿入用システム、方法および装置 Download PDF

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Abstract

カニューレ挿入プロセスを2段階プロセスに分割するように構成されたカニューレ挿入システム。第1のステップは針部分を第1の距離だけ前進させ、および第2のステップは針部分を第2の距離だけ前進させる。第1のステップおよび第2のステップは、異なる角度におけるものであり得る。角度の少なくとも1つは90°未満であり得る。ステップの少なくとも1つは機械的に支援され得る。【選択図】図2A

Description

任意の先行出願の参照による援用
本出願は、2015年7月8日に出願された米国特許出願第14/793,980号明細書および2014年7月16日に出願された米国仮特許出願第62/025,385号明細書の優先権利益を主張する。
本開示は、概して、挿入システムの分野に関し、詳細にはカニューレ挿入用のシステムに関する。
眼科手術においておよび他の外科的背景において、外科医は、患者の表面組織に入口開口を形成すること、およびカニューレ(それを介して外科医が外科手術を行うことができる)を挿入することを望む場合がある。一般に、そのような入口開口は、眼科手術に関連してカニューレと呼ばれる。
いくつかの実施形態において、カニューレを患者の目に埋め込む方法は、カニューレ挿入システムを目の表面に対して第1の角度で位置付けるステップと、トロカール−カニューレの対を第1の角度で目の中に遠位方向に前進させるステップと、カニューレ挿入システムを目の表面に対して第2の角度で位置付けるステップと、トロカール−カニューレの対を第2の角度でさらに目の中に遠位方向に前進させることとを含む、または本質的にそれらからなる。トロカール−カニューレの対は、針部分およびカニューレを含む。
第1の角度は90°未満であり得る。第1の角度は45°であり得る。第2の角度は90°であり得る。トロカール−カニューレの対を第1の角度で目の中に遠位方向に前進させるステップは、摺動挿入装置を遠位方向に前進させるステップを含み得る。トロカール−カニューレの対を第1の角度で目の中に遠位方向に前進させるステップは、柔軟性トリガボタンを押すステップを含み得る。トロカール−カニューレの対を第2の角度でさらに目の中に遠位方向に前進させるステップは、柔軟性トリガボタンを押すステップを含み得る。柔軟性トリガボタンを押すステップは、バネが圧縮から解放されることを許容するステップを含み得る。方法は、トロカール−カニューレの対の針部分を目から後退させるステップをさらに含み得る。方法は、患者の目の中に位置付けるために第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップをさらに含み得る。第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップは、第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップを含み得る。第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップは、カニューレ挿入システムの長手方向軸と整列された長手方向軸を有する案内経路管を回転させるステップを含み得る。第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップは、カニューレ挿入システムの長手方向軸から半径方向にオフセットされた長手方向軸を有する回転チャンバを回転させるステップを含み得る。第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップは、カニューレ挿入システムの長手方向軸を横切るように第2のトロカール−カニューレの対を水平方向に前進させるステップを含み得る。
いくつかの実施形態では、2段階カニューレ挿入システムは、ハウジングと、ハウジングに対して摺動可能に移動できる制御機構と、バネと、バネに結合された起動機構と、バネに結合されたシャフトと、制御機構に結合されたトロカール−カニューレの対を含むか、または本質的にそれらからなる。シャフトは制御機構と分離可能に係合可能である。制御機構は、シャフトが制御機構と係合していないとき、シャフトから独立して移動するように構成される。トロカール−カニューレの対は、針部分およびカニューレを含む。
制御機構は、第1段階の間、トロカール−カニューレの対を前進させるように構成され得る。起動機構は、第2段階の間、トロカール−カニューレの対を前進させるように構成され得る。システムは、トロカール−カニューレの対を含む複数のトロカール−カニューレの対を収容する機械的アセンブリをさらに含み得る。機械的アセンブリは、第1段階の後、針部分を制御機構から切り離すように構成され得る。機械的アセンブリは、第2のトロカール−カニューレの対を制御機構と結合するように構成され得る。機械的アセンブリは、カニューレ挿入システムの長手方向軸と整列された長手方向軸を有する回転可能な案内経路管を含み得る。機械的アセンブリは、カニューレ挿入システムの長手方向軸から半径方向にオフセットされた長手方向軸を有する回転可能な回転チャンバを含み得る。機械的アセンブリは、カニューレ挿入システムの長手方向軸を横切るように第2のトロカール−カニューレの対を水平方向に前進させるように構成されたカートリッジを含み得る。
いくつかの実施形態では、眼科手術で使用するための2段階カニューレ挿入システムは、第1段階挿入機構と、第2段階挿入機構とを含むか、または本質的にそれらからなる。第1段階挿入機構は、トロカール−カニューレの対を第1の角度で強膜組織に部分的に挿入するように構成される。トロカール−カニューレの対は、針部分およびカニューレを含む。第2段階挿入機構は、トロカール−カニューレの対を第2の角度で強膜組織を貫いて挿入するように、およびカニューレを強膜組織に埋め込むように構成される。針部分は、カニューレを強膜組織内に維持しながら除去可能である。
システムは、トロカール−カニューレの対を含む複数のトロカール−カニューレの対を収容する機械的アセンブリをさらに含み得る。第1段階挿入機構は、機械的アセンブリに収容された複数のトロカール−カニューレの対の少なくとも1つと分離可能に係合するように構成され得る。第1段階挿入機構および第2段階挿入機構の少なくとも一方は、使用者がボタンと係合することによって自動的に起動されるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、システムは、外科的作業の間、例えば眼科手術のために、カニューレを身体組織に半自動的に挿入する2段階挿入装置を含む。いくつかの実施形態では、システムはハウジングを含む。システムは第1段階アセンブリを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1段階アセンブリは、変形可能な第1のカンチレバー機構を取り付けられた第1の内側ロッキングシャフトを含み、前記第1のカンチレバー機構はシャフトの中心の方へ押されて変形され得る。いくつかの実施形態では、第1のカンチレバーは、それに力が及ばない場合、その元の形状に回復することができる。いくつかの実施形態では、システムは、第1の柔軟性起動ボタンを含み、この内側押出機構は内側に突き出て、変形可能なカンチレバーをシャフトの中心に向けて屈曲および/または変形させることができる。いくつかの実施形態では、システムは、第1の外側ロッキングシェルを含み、第1の外側ロッキングシェルは、シェル上に開口を有し、開口はシェルの長手方向に沿ってカンチレバー構造をラッチすることができる。
いくつかの実施形態では、システムは第1の案内経路を含み、第1の案内経路は、第1の外側ロッキングシェルの内側に取り付けられ、内側ロッキングシャフトの長手方向摺動運動を案内可能であり、および/または第1のカンチレバーがラッチ位置から移動することを阻止または防止してラッチ機構を確保する機械的ストッパとして機能する。いくつかの実施形態では、システムは第1のバネを含み、第1のバネは、解放されると、バネの長手方向に沿って第1の内側ロッキングシャフトおよび第1の外側ロッキングシェルを離れるように押すことができる。いくつかの実施形態では、システムは第2段階アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、第2段階アセンブリは、変形可能な第2のカンチレバー構造を取り付けられた第2の内側ロッキングシャフトを含み、第2のカンチレバー構造はシャフトの中心の方に押されて変形され得る。
いくつかの実施形態では、第2のカンチレバーは、それに力が及ばない場合、その元の形状に回復することができる。いくつかの実施形態では、システムは、第2の柔軟性起動ボタンを含み、この内側押出機構は内側に突き出て、第2の変形可能なカンチレバーをシャフトの中心に向けて屈曲および/または変形させることができる。いくつかの実施形態では、システムは、第2の外側ロッキングシェルを含み、第2の外側ロッキングシェルは、シェル上に開口を有し、開口はシェルの長手方向に沿ってカンチレバー構造をラッチすることができる。いくつかの実施形態では、システムは、第2の案内経路を含み、第2の案内経路は、第1の外側ロッキングシェルの内側に取り付けられる。いくつかの実施形態では、第2の案内は、内側ロッキングシャフトの長手方向摺動運動を案内可能であり、および第1のカンチレバーがラッチ位置から移動することを阻止または防止してラッチ機構を確保する機械的ストッパとして機能することができる。
いくつかの実施形態では、システムは第2のバネを含み、第2のバネは、解放されると、バネの長手方向に沿って第1の内側ロッキングシャフトおよび第1の外側ロッキングシェルを離れるように押すことができる。いくつかの実施形態では、システムは、シャフトの遠位端でトロカールまたはトロカール媒介物とインタロックするために内側ロッキングシャフトの端部の近くにオフ軸機械的中空インタロック構造を含み、オフ軸凹状中空チャネルと、接続された中空湾状機構とを有し、中空湾状機構は、外側インタロック機構が係合し、入り込み、湾内に確実に保持されることを許容する。いくつかの実施形態では、システムは、シャフトの中空インタロック機構とインタロックするためのオフ軸機械的インタロックとして機能する横に押出されたビーム部分を有するトロカールまたはトロカール媒介物を含む。
いくつかの実施形態では、システムは、トロカールまたはトロカール媒介物に付加されるがそれから分離可能なカニューレを含む。いくつかの実施形態では、第2のバネは、第1のバネよりも大きい力の一貫性を含む。いくつかの実施形態では、そのエネルギーが解放されると、第2のバネから生じる力および運動量は、第2のバネに由来するものよりも大きい。第1段階の間、いくつかの実施形態では、第1のバネの一端は第1の内側ロッキングシャフトの一部へ力を及ぼし、第1のバネの他端は、第1の外側ロッキングシェルの一部に力を及ぼす。いくつかの実施形態では、第1のロッキングシャフトは、第2の外側シェルに取り付けられる。
第2段階において、いくつかの実施形態では、第2のバネの一端は、第2の内側ロッキングシャフトの一部に力を及ぼし、第2のバネの他端は第2の外側ロッキングシェルの一部に力を及ぼす。いくつかの実施形態では、2つのバネは、潜在的エネルギーを貯蔵し、起動するとそれを解放することができる機械的構造または機構で置き換えることができる。潜在的エネルギーを貯蔵するか、またはシャフトを駆動するための機構は、プーリを備えたゴムバンド、空気圧ポンプ、電磁式トランスデューサ、リニアモータ、空気圧ピストン等を含むことができる。いくつかの実施形態では、2つの段階アセンブリの相対位置は、それらの長手方向に沿って積み重ねられる。いくつかの実施形態では、一方の段階アセンブリは、他方の段階アセンブリを同心状に収容/囲繞するために中心が中空である。いくつかの実施形態では、一方の段階アセンブリは、オフ軸平行移動方向式に他方の段階アセンブリの移動方向と平行に移動することができる。
いくつかの実施形態では、システムは、例えば眼科外科的処置の間、カニューレを身体に半自動的に挿入するための2段階挿入装置を含む。いくつかの実施形態では、システムは、ハウジングおよび第1段階アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、システムは、h字形の摺動装置内側シャフトを含む。h字形摺動装置は右脚部と左脚部とを含むことができる。いくつかの実施形態では、「h」字形の右脚部(ビーム部分)は、そのビーム部分側で手動で押されるとき、柔軟性かつ変形可能であり、押されないときは回復することができる。
いくつかの実施形態では、h形摺動装置の左脚部(ビーム部分)は、非柔軟性である。いくつかの実施形態では、h字形摺動装置は、上部ビーム部分を含む。h形摺動装置の上部ビーム部分はシャフトの主要軸方向構造であることができ、その後の前方ハウス構造の経路内で摺動運動を案内するために両側(「h」を読むときの紙から内側および外側)に突出したブロックを有し、トロカールまたはトロカール媒介物とインタロックするためにh形摺動装置の上部ビーム部分の遠位端の近くにオフ軸機械的中空インタロック構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、中空インタロック構造は、オフ軸凹状中空チャネルと、接続された中空湾状機構とを有し、中空湾状機構は、外側インタロック機構が係合し、入り込み、湾内に確実に保持されることを許容する。
いくつかの実施形態では、システムは、h形摺動装置の中空インタロック構造とインタロックするためにオフ軸機械的インタロックとして機能する横方向押出ビーム部分を有するトロカールまたはトロカール媒介物を含む。いくつかの実施形態では、システムは、h形摺動装置の案内経路として機能する細長い側部開口を有する前方ハウスシェルを含む。
いくつかの実施形態では、細長い側部開口の内側表面端部の1つは、後方への移動から、h形摺動装置の非柔軟性左側ビーム部分の端面を停止してラッチすることができる。いくつかの実施形態では、システムは、h形摺動装置の上部ビーム部分に突出したブロックを収容する、開口の両方の細長い内側表面で案内経路として機能する2つの細長い溝を含み、h形摺動装置の上部ビーム部分(主要シャフト)がシェルの長手方向に沿って中を移動することを許容するために両方の遠位端に開口を有し、機械的に接続され、かつその後の内側ロッキングシャフトと共に固定される。
いくつかの実施形態では、システムは第2段階アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、第2段階アセンブリは、変形可能なカンチレバー構造を有する内側ロッキングシャフトを含む。いくつかの実施形態では、カンチレバー機構は、シャフトの中心に向かって押されて変形され得る。いくつかの実施形態では、カンチレバーは、それに力が及ばない場合、その元の形状に回復可能であり、外側ロッキングシェルのその後のリング状ブロッカーに対する機械的ストッパとして機能するシャフト上のリング状押出物を有し、および前部ハウジングに機械的に接続され、かつそれと共に固定され得る。いくつかの実施形態では、システムは柔軟性起動ボタンを含み、この内側押出構造は、内側に突出して、変形可能なカンチレバーをシャフトの中心に向かって屈曲および/または変形させることができる。
いくつかの実施形態では、システムは、シェルの長手方向に沿ってカンチレバー構造をラッチできるシェル上の開口を有する外側ロッキングシェルを含む。いくつかの実施形態では、システムは、内側ロッキングシャフトの長手方向の摺動移動を停止するために内側に突き出されたリング状ブロッカー構造を含む。リング状ブロッカーは内側シャフトが前方へ遠位に移動しすぎることを阻止または防止するための機械的ストッパとして機能することができる。いくつかの実施形態では、システムは、バネが留まりこのシェルに力を及ぼすことを許容するために、その遠位端にバネストッパを含む。いくつかの実施形態では、システムは、解放されると、バネの長手方向に沿って内側ロッキングシャフトおよび第1の外側ロッキングシェルを離れるように押すことができるバネを含む。いくつかの実施形態では、システムは、トロカールまたはトロカール媒介物に付加されるがそれから分離できるカニューレを含む。
いくつかの実施形態では、システムは、複数の予め装填されたトロカール−カニューレの対を含み、各対はハンドピースを取り囲むそれぞれの摺動挿入装置を有している。システムは複数のトロカールおよび/またはトロカール媒介物を含むことができる。いくつかの実施形態では、各トロカールまたはトロカール媒介物は、カニューレを付加することができる。いくつかの実施形態では、各トロカールおよび/またはトロカール媒介物は、h形摺動挿入装置の中空インタロック構造とインタロックするためのオフ軸機械的インタロックとして機能することができる横方向押出ビーム部分を含む。
いくつかの実施形態では、システムは、複数のトロカール−カニューレの対を含む回転チャンバを含む。いくつかの実施形態では、回転チャンバは、摺動挿入装置を1つのみ含むように構成される。いくつかの実施形態では、回転チャンバは、各トロカール−カニューレの対ごとに複数の摺動挿入装置を含むように構成され得る。回転チャンバは、複数の案内経路を収容するように構成された円筒型ハウジングを含むことができる。回転チャンバは、回転チャンバの長手方向軸に対して回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、案内経路は、トロカール−カニューレの対を装填されるように構成されたトロカールキャリヤの側方突出ブロックを収容できる2つの溝を含む。いくつかの実施形態では、案内経路は、トロカール−カニューレの対を患者に埋め込むためにトロカールキャリヤの摺動動作を案内するように構成され得る。いくつかの実施形態では、システムは、回転チャンバの中心部分にブロッカー構造を含む。ブロッカー構造は、トロカールキャリヤの突出した底部ブロックに対してラッチできるブロッカーディスク構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、ブロッカー構造は、使用されていないトロカールキャリヤが前方に摺動することを阻止または防止するように構成され得る。いくつかの実施形態では、システムは、カニューレ上にラッチするように構成され得るブロッカーディスク構造を含む。いくつかの実施形態では、ブロッカーディスク構造は、使用されていないカニューレが前方へ摺動することを阻止または防止することができる。
いくつかの実施形態では、システムは、複数のトロカール−カニューレの対を収容するように構成されたサイドカートリッジを含む。サイドカートリッジは、サイドカートリッジからトロカール−カニューレの対を装填されるように構成された単一の摺動挿入装置を含む。いくつかの実施形態では、サイドカートリッジは、それぞれが摺動挿入装置を有する複数のトロカール−カニューレの対を装填されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、サイドカートリッジは、複数のトロカール−カニューレの対を収容するように構成され得る矩形内側チャンバを含む。いくつかの実施形態では、トロカール−カニューレの対は、矩形である。いくつかの実施形態では、サイドカートリッジは、カニューレ挿入システムの円筒型ハウジングの中心に向けてトロカール−カニューレの対を横に押すように構成され得る内側プッシャブロックを含む。いくつかの実施形態では、プッシャブロックは、サイドカートリッジの内側端壁とプッシャブロックの内側側壁との間に配置されたバネを圧縮することによって押されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、バネは、ゴムバンドおよびプーリ装置、電磁式トランスデューサ、空気圧ポンプ、リニアモータ、空気圧ピストン等を含むがこれらに限定されない様々な駆動機構で置き換えることができる。いくつかの実施形態では、本明細書中の実施形態のいずれかに開示されているような摺動挿入装置は、摺動挿入装置がトロカール針を強膜へ部分的に自動的に挿入するように構成されるように、前述の駆動機構のいずれかによって動力を供給され得る。
この概要のために、特定の態様、利点および新規の特徴が本明細書に開示されている。全てのそのような利点が本発明のいずれかの特定の実施形態に従って必ず達成され得るわけではないことが理解されよう。従って、例えば、当業者であれば、本発明は、本明細書で教示または提示され得るような他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示されるような1つの利点または利点の群を達成する方法で具現化または実施されてもよいことを認識するであろう。
本発明の実施形態の前述のおよび他の可能な特徴、態様、および利点を、以下で様々な実施形態の図面を参照して詳細に記載するが、それらの様々な実施形態の図面は本発明の実施形態を示すことを意図されており、それらを限定することは意図されない。
例示的なカニューレ挿入システムの斜視図である。 例示的なカニューレ挿入システムを操作する例を示す。 例示的なカニューレ挿入システムを使用して創傷を形成する例を示す。 例示的なカニューレ挿入システムを使用して創傷を形成する別の例を示す。 カニューレ挿入システムに結合するための例示的なトロカール媒介物の例示的な操作を示す。 例示的なカニューレ挿入システムの例示的な操作を示す。 図5A〜5Cのカニューレ挿入システムの分解図である。 カニューレ挿入システムの例示的な制御機構の例示的な作動を示す。 例示的なカニューレ挿入システムの例示的な構成要素の分解図である。 例示的なカニューレ挿入システムの例示的な作動を示す。 例示的なカニューレ挿入システムの斜視図である。 例示的なカニューレ挿入システムの斜視図である。 例示的なカニューレ挿入システムの斜視図である。 図11の例示的なカニューレ挿入システムを目に挿入する例を示す。 例示的なカニューレ挿入システムを様々な段階で示す。 図13A〜13Cのカニューレ挿入システムの例示的な構成要素の分解図である。 図13A〜13Cのカニューレ挿入システムの例示的な作動を示す。 例示的なカニューレ挿入システムを様々な段階で示す。 図15A〜15Cのカニューレ挿入システムの例示的な構成要素の分解図である。 図15A〜15Cのカニューレ挿入システムの例示的な構成要素のさらなる分解図である。 例示的なカニューレ挿入システムを様々な段階で示す。 図15F〜15Hのカニューレ挿入システムの例示的な作動をさらに示す。 図15A〜15Cのカニューレ挿入システムおよび図1のカニューレ挿入システムを並置している。 例示的なカニューレ挿入システムを示す。 図17A〜17Dのカニューレ挿入システムの例示的な構成要素の分解図である。 図17A〜17Dのカニューレ挿入システムの例示的な構成要素の拡大図である。
いくつかの実施形態、例および説明が本明細書に開示されているが、当業者であれば、本明細書に記載されている本発明は具体的に開示されている実施形態、例および説明を越えて拡大し、かつ本発明の他の使用ならびにその明らかな修正形態および均等物を含むことを理解するであろう。本発明の実施形態は添付図面を参照して記載され、図中、類似の番号は全体を通して類似の要素を指す。本明細書に提示される記載中で使用される技術用語は、本発明の特定の具体的な実施形態の詳細な記載と共に使用されているにすぎないため、限定的および制限的に解釈されることを意図しない。加えて、本発明の実施形態は特徴の組合せを含むことができ、単一の特徴が所望の特性に単独で責任を負うことはなく、または記載される本明細書中の本発明を実施するために不可欠であることもない。
眼科手術においておよび他の外科的作業において、外科医は頻繁にカニューレを外科的開口に挿入するが、これらの開口は眼科手術に関連して強膜切開としても知られている。カニューレはカニューレ本体およびカニューレ管を含むことができる。カニューレ本体は、表面組織、例えば強膜に固定されたカニューレを保持するために使用することができる。一般に、カニューレ本体は、カニューレ管に結合される。カニューレ管は可撓性の管であり、手術器具を患者の体内部分に入れて案内するために本体に挿入される。多くの場合、カニューレは、針およびハンドル部分を含むことができる手持ち器具を用いて外科医によって手動で体内に挿入される。カニューレは針に配置され得、外科医は、ハンドル部分を保持しながら、針を強膜に挿入し、カニューレが強膜切開に配置されるまで、針を目に押し込むことができる。外科医は、外科医が選択するいずれかの方法でハンドル部分を自由に操作する。そのような手持ち器具の使用は、カニューレを強膜に挿入する方法の優れた変形形態を可能にすることができる。
本明細書に開示されるカニューレ挿入システムに対する必要性が存在し、このカニューレ挿入システムは強膜切開を形成するための一貫した処置を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、強膜切開を形成する作業の大半を実行するように構成することができる。例えば、カニューレ挿入システムは、針を一定の力で強膜に挿入するように構成することができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、カニューレ挿入プロセスを、使用者(例えば外科医)にとって2ステッププロセスに分割するように構成することができ、これにより処置能力の一貫性を改善することができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、製作および製造に関して低コスト装置であるように構成される。カニューレ挿入システムは使い捨て装置であることができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者の手に合うように人間工学的に設計される。カニューレ挿入システムは、片手で操作されるように構成可能であり、それによって使用者の反対の手を他の外科的作業を実行するように自由にする。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者がカニューレを挿入するために身体組織に力を掛けなくてもよいように半自動または完全自動であることができる。使用者の力の量を低減することによって、外科的処置を使用者にとってより疲労の少ないものにすることができる。半自動および完全自動システムは、確実に一定量の力を身体組織に及ぼすことができ、それにより身体組織への傷および意図しない損傷を阻止または防止することができる。半自動および完全自動システムは使用者がカニューレを挿入するための持続時間を低減することができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、2段階挿入機能を備えて構成可能であり、2段階挿入機構は本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る。例えば、挿入機能の第1段階は摺動ステップを含むことができ、挿入機能の第2段階は自動機械的解放ステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、摺動部分を含むことができ、使用者が摺動部分を近位の第1の位置から遠位の第2の位置へ手動で摺動することを可能にする。摺動部分を第1の位置から第2の位置へ移動することにより、使用者は、摺動部分に結合された針部分を例えば90°未満の角度で目の強膜部分へ挿入することができる。いくつかの実施形態では、針部分は、挿入機能の第1段階の間、部分的にのみ強膜に挿入され、強膜を完全に貫通しない。いくつかの実施形態では、使用者は、挿入機能の第1段階の間、針部分を目に挿入するために摺動部分を強膜の方へ手動で摺動するとき、強膜の表面に対して約45°の角度でカニューレ挿入装置を位置付けることができる。
カニューレ挿入装置を約45°の角度で傾けることによって、使用者は斜めの強膜切開を形成可能である。第1段階は、強膜を部分的に、少なくとも部分的に、または完全に貫通して斜めの強膜切開を一貫して形成し得る。斜めの強膜切開を形成した後、使用者は、挿入機能の第2段階を実行することができる。第2段階の間、使用者は、カニューレ挿入装置を強膜の表面に対して約45°の角度から約90°の角度へ移動することができる。約90°の角度にカニューレ挿入装置を位置付け直した後、使用者は、強膜を貫いておよび硝子体内へ針部分を完全に挿入するために力が針部分に適用されることを許容するように構成された自動起動機構を起動/トリガすることができる。力を針部分に適用する際、針部分に配置されているカニューレは、強膜切開に押し通されて強膜に配置される。
いくつかの実施形態では、第1段階の間、挿入力が開口の一部を形成する針上の力であるように、針またはトロカールのみが目に入り込む。いくつかの実施形態では、第2段階の間、開口の追加部分を形成するのと同時に、針よりも大きいカニューレが開口に押し込まれ、その結果、第2段階の挿入力が、開口の追加部分を形成するように針上の力よりも大きくなるようにする。第2段階が完全に手動である場合(例えばバネなどの装置による補助がない)、使用者による手動力の適用が主に目をソケットの後方に向かって押す可能性があり、これは外傷を引き起こし得、および/または漏出性の切り口を形成し得る。
いくつかの実施形態では、力の適用により、カニューレは目の硝子体に、およびカニューレ本体は強膜に位置付けられる。第1段階における斜めの強膜切開の形成は、カニューレ本体の強膜による上昇したせん断力またはテンション力の形成を許容する。これらの力の形成は、カニューレ本体が強膜内でより確実に保持されることを有利に許容し得る。
力は斜めの強膜切開の形成によって少なくとも部分的に形成される。第1段階における斜めの強膜切開の形成は、針部分が強膜の表面に対して約90°の角度で最初に強膜に挿入されるときに一般に形成される斜めでない強膜切開の形成よりも有利である。斜めでない強膜切開によって形成されるせん断力またはテンション力は、斜めの強膜切開によって形成されたせん断力またはテンション力よりも低い。斜めの強膜切開は斜めでない強膜切開よりもカニューレ本体を良好に固定することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカニューレ挿入システムは、2段階挿入機能を有利に提供し得る。第1段階において、システムは、創傷への針部分の部分的な挿入を許容し、第2段階において、システムは、針部分が組織の完全深さまで押し通されることを許容する。この二段階挿入動作は、カニューレ本体を強膜に固定するのにより好適な斜めの強膜切開の形成、または他の外科的開口の形成を許容することができる。斜めの強膜切開は多数のカニューレ挿入処置にわたって一貫して形成され得、なぜなら、例えば、装置の使用者が、一般に約0.3mm〜約1mmの厚さである強膜を部分的に貫くトロカールの挿入を正確に止める必要がないからであるが、第1段階の間、さらなる挿入を阻止または防止する機械的な支援に依存してもよい。
斜めの強膜切開、または他の外科的開口の形成は、斜めでない強膜切開にも他の斜めでない外科的開口にも存在しない追加のせん断力またはテンション力の形成を可能にする。斜めの強膜切開の形成は有利であり得る。なぜなら、約45°の角度での針部分の挿入は棚状の創傷を形成し、針部分およびカニューレが創傷から除去された後、棚状の創傷内で2つの棚状部分が一体となり、互いに重なることができ、縫合することなく創傷の自己封止を可能にするためである。縫合をなくすことは、目の刺激と、そのような刺激の結果として生じ得る合併症とを低減することができる。
創傷の縫合を低減または排除することによって、患者治癒時間および患者不快感は手術後に低減することができる。ワンステップ挿入システムは一般に斜めの強膜切開も他の外科的開口も形成できず、なぜなら、針部分が一般に約90°の角度で強膜に挿入されるためであり、そのようなプロセスは、一体になり互いに重なることができる2つの面を有するいずれの棚状の創傷も形成しない。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、患者の目への容易かつ迅速な挿入のための複数のトロカール−カニューレの対を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、それぞれ別個の摺動挿入装置を有する複数のトロカール−カニューレの対を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、摺動挿入装置を1つのみ備える複数のトロカール−カニューレの対を収容するように構成可能な回転チャンバを含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、カニューレ挿入システムの単一の摺動挿入装置に装填可能な複数のトロカール−カニューレの対を収容するように構成された側方カートリッジチャンバを含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、複数のトロカール−カニューレの対をカニューレ挿入システムに収容および/または装填するための他の機械的アセンブリを含む。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、トロカールおよびカニューレシステムを患者の目に確実に送達する費用対効果に優れた装置であるように構成される。いくつかの実施形態では、作業手順は、半自動挿入モーションと、1つの手動切離し作業との2つの段階を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、強膜切開に小さい切り口を形成するために患者の目の強膜にトロカールを押し込むように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、カニューレを強膜切開に確実に固定するために、カニューレをトロカールに沿って案内することによって、患者の目にカニューレを送達するように構成される。カニューレ挿入システムは、トロカールをカニューレから手動で切り離すように構成可能である。いくつかの実施形態では、カニューレは、器具が目の内腔に出入りするための入口を形成するために患者の目の強膜切開内に残されるように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者によってトリガされる2ステップ動作によってトロカール−カニューレの対を挿入するように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者がカニューレ挿入システム内の負荷を受けたバネまたは他の付勢機構を解放するとき、トロカールおよびカニューレを前方へ押すように構成される。
トロカール−カニューレの対をカニューレ挿入システムに個々に装填する外科的持続時間を低減するために、複数のトロカール−カニューレの対をカニューレ挿入システムに組み込むことが有利であり得る。いくつかの実施形態では、複数のトロカール−カニューレの対をカニューレ挿入システムにあらかじめ装填し、トロカール−カニューレを個々に装填することによる汚染の危険性を低減または軽減することが有利である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、保管および/または包装のために小さい空間を占めるようにおよび/またはより低い費用を有するように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、創傷のサイズおよび強膜切開を形成する時間が略同じであることができるように、強膜切開創傷を一貫して形成するように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者が2つの異なる角度で連続的な切開術を実行することを可能にするためにカニューレ−トロカールの挿入の2段階動作を有するように構成される。いくつかの実施形態では、システムは、強膜の表面に対して45°の角度を使用することによってトロカールを強膜に導入することにより、第1の切り口を形成するように構成される。いくつかの実施形態では、システムは、強膜の表面に対して90°の角度でカニューレを送達するために第2の切り口を形成するように構成される。いくつかの実施形態では、前述の2ステップ切開術プロセスは、カニューレが1ステップ切開術プロセスよりも強膜内に確実に固定されることを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、第2の切開術動作は、トロカールに案内される切開経路に沿ってカニューレを問題なく送達できるように、第1の切開術動作よりもはるかに強力である。いくつかの実施形態では、第2の切開術は、強膜切開周囲の強膜の抵抗に打ち勝つことができ、なぜなら、トロカール針上のカニューレ管の外径はトロカール案内針の外径よりも大きく、より大きい力の使用を許容するためである。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、低費用および/または使い捨て装置である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、使用者が2段階切開術プロセスをトリガするために使用者の人差し指のみを使用することを許容するように構成される。
図1は、例示的なカニューレ挿入システム102の斜視図である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム102は、近位端105と遠位端104とを有する略円筒型装置を含む。遠位端104に、システムは、組織、例えば目の強膜を貫通するように構成された針部分112を含むことができる。いくつかの実施形態では、針部分112は、身体組織を穿刺するように構成された25ゲージ針を含む。当業者であれば、他のゲージ針、例えば15ゲージ、20ゲージ、23ゲージ、27ゲージ、30ゲージ、35ゲージ等、を針部分112に使用できることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、針部分112は、摺動部分110に結合される。摺動部分110はカニューレ挿入システム102の中空管状部分内で摺動するように構成可能である。いくつかの実施形態では、摺動部分110は、摺動装置制御機構108に結合される。
いくつかの実施形態では、制御機構108は、カニューレ挿入システム102の遠位端104の外側表面に配置された溝またはチャネルに沿って摺動するように構成される。使用者の手掌でカニューレ挿入システム102を掴むことによって、装置102は、使用者の親指と残りの指との間で掴まれ得る。例えば、装置102は、フラッシュライトのように掴まれ得る。いくつかの実施形態では、使用者は、摺動装置制御機構108を、第1の位置から遠位端104の方へ第2の位置へ摺動するために使用者の人差し指または親指を使用することができる。使用者の人差し指または親指を使用して摺動装置制御機構108を遠位に前進させることによって、摺動装置部分110および針部分112も前方に向かって遠位方向に移動し、針部分112が目の強膜などの身体組織を穿刺することを許容する。
装置102は、装置102の中空管状部分103に収容されるバネまたは付勢機構106を解放するように構成された起動または作動機構114を含むことができる。いくつかの実施形態では、バネ106は、装置102の近位端105で結合される。バネ106の遠位端で、バネ106は装置102の中空管状部分103内に収容されるシャフト404(不図示)に結合される。いくつかの実施形態では、シャフト404は、摺動部分110に結合される。使用者が起動機構114を起動/トリガすると、圧縮されたバネ106の負荷または力が解放され、力がバネ106によってシャフト404に適用され、シャフト404を前方に遠位方向に摺動させる。シャフト404の摺動により摺動部分110および針部分112は前方に遠位方向に移動され、針部分112が強膜などの身体組織をさらに貫くことを許容する。図1は例示的な縮尺用に定規を示すが、他のサイズの装置102が(例えば、針部分112のゲージに少なくとも部分的に基づいて)可能である。
図2A〜2Cは、例示的なカニューレ挿入システム102を操作する例を示す。図2Aは、装填された構成で構成された装置102を示す。装填された構成において、装置102は、針部分112に対して装填されたカニューレ1008を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ1008は、カニューレ管部分1004および/またはカニューレ本体部分1002を含む。いくつかの実施形態では、針部分112が(例えば摺動制御機構108の遠位方向への前進によって)身体組織に押し込まれるにつれ、カニューレ1008も身体組織に押し込まれ、その結果、カニューレ1008はカニューレ本体部分1002によって身体組織内に固着かつ固定される。装填された構成において、バネ106は、装置102の中空管状部分103内で圧縮された状態である。
図2Bは、2段階操作の第1段階後の装置102を示す。第1段階において、使用者は、摺動装置部分110および針部分112を前方に遠位方向に移動するために、矢印109によって示される遠位方向に摺動装置制御機構108を利用するか、摺動するか、または押すことができる。図2Bに示されるように、摺動装置制御機構108の遠位方向への移動により摺動装置部分110は第1段階後の長さ204によって示される距離を移動される。長さ204は、摺動装置制御機構108および摺動装置部分110が遠位方向に延伸される前の摺動装置部分110の視認できる長さを示す図2Aに示される長さ202よりも大幅に長くはない。
摺動装置制御機構108の並進移動の長さは、例えば直接的な機械的係合によって、摺動装置部分110の並進移動の長さと同じまたは実質的に同じであり得る。いくつかの実施形態では、ギヤまたは他の手段を、摺動装置部分110の並進移動の長さを増大または低減するために使用してもよい。
いくつかの実施形態では、装置102は、針部分112が強膜などの身体組織を部分的に貫通することができ、かつ身体組織を完全に貫いて延伸できないように十分な距離だけ摺動装置部分110を延伸するように構成される。第1段階において、装置102の使用者は、強膜などの身体組織の表面に対して約45°の角度で針部分112を位置付けることができる。約45°で(または場合によっては約89°〜約1°の角度で、約60°〜約30°の角度で、約50°〜約40°の角度で、およびそれらの間の範囲の角度で)針部分112を位置付けることによって、使用者は、摺動装置制御機構108を前方へ遠位方向に摺動し、針部分112が棚状の創傷を形成しながら組織の表面に対してある角度で身体組織を貫通することを許容することができる。装置102は1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用されてもよく、それは本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る。
いくつかの実施形態では、装置102を含むキットまたはパッケージは、使用者が第1段階の挿入がある角度であるか、またはある角度の範囲内にあることを決定するのを補助する角度案内を含む。案内は、第1段階の間に摺動装置制御機構108が前進する間、装置102を安定させることを補助し得る。
図2Cは、2段階操作の第2段階後の装置102を示す。使用者は、人差し指を用いて、例えば起動機構114を起動またはトリガすることによって第2段階を起動することができる。いくつかの実施形態では、バネ106は起動機構114によって圧縮された状態で維持される。起動機構114を起動することによって装置102の中空管状部分103に収容された圧縮バネ106は圧縮状態から非圧縮状態へ解放され、摺動部分110および針部分112を矢印111に示されるように遠位方向にさらに遠位に前進させる力を適用する。遠位方向の前方への追加の移動は、針部分112に強膜などの身体組織を完全に貫通させる。
起動機構114を起動することによって、摺動装置部分110が長さ204を変えることはない。起動機構114を起動することは、装置102の遠位部分104が長さ206(図2B)からより長い長さ208(図2C)へ延伸することを引き起こす。長さ208は長さ204よりもかなり長く、これは針部分が強膜などの身体組織を貫いて延伸されることを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、使用者は、起動機構114を起動する前、装置102を身体組織の表面に対して約90°の角度で位置付けることができる。装置102を第1の角度(例えば約45°)から第2の角度(例えば約90°)まで移動することによって、カニューレ本体部分1002を、角度の付いた縁部の間の棚状の創傷内に確実に位置付けることが可能になる。
図3Aおよび3Bは、例示的なカニューレ挿入システムを用いて創傷を形成する例を示す。ある角度での身体組織の貫通は、創傷の2つの面210、212がその中に棚と同じように現れる棚状の創傷を形成することができる。各面210、212は、それぞれ、創傷の角度の付いた縁部216、218を含む。カニューレ挿入システムの針部分112が創傷214から除去されると、角度の付いた縁部216、218は一体になり、互いに重なり、自己封止する創傷214を形成することができ、これにより創傷を閉鎖するための縫合の必要がなくなる。図3Aおよび3Bは、針部分112が身体組織の表面に対して約45°の角度で身体組織を完全に貫通するときに形成可能な斜めの創傷を概略的に示している。角度は、組織の厚さと併せて、垂直な線が縁部216、218の少なくとも一方を修正することなく創傷214を通過できないほどに十分に鋭角であり得る。
図3Cおよび3Dは、例示的なカニューレ挿入システムを用いて創傷236を形成する別の例を示す。創傷236は、斜めの部分224と、垂直な部分234とを含み、それらは、カニューレ挿入プロセスの第1段階の間、使用者が身体組織の表面に対して約45°の角度でカニューレ挿入システムの針部分112を用いて身体を部分的に貫通し、カニューレ挿入プロセスの第2段階の間、使用者が身体組織の表面に対して約90°の角度で組織を完全に貫通するときに形成され得る。そのような方法による身体組織の貫通は、棚と同じように現れる2つの面220、222を形成する。各面220、222はそれぞれ創傷236の角度の付いた縁部226、228を、およびそれぞれ垂直な縁部230、232を含む。針部分112が創傷236から除去されると、角度の付いた縁部226、228および垂直な縁部230、232は一体になり、互いに重なり、自己封止する創傷236を形成することができ、これは創傷236を閉鎖するための縫合の必要をなくす。第1段階の角度は、組織の厚さと併せて、垂直な線が縁部226、228の少なくとも一方を修正することなく創傷236を通過できないほどに十分に鋭角であり得る。
いくつかの実施形態では、図3Aおよび3Bの創傷214および/または図3Cおよび3Dの創傷236は、身体組織の表面に対して約90°の角度で使用者が身体組織を完全に貫通するときに形成される垂直な部分のみの創傷よりも良好にカニューレを固定することができる。
図4A〜4Cは、カニューレ挿入システムに結合するための例示的なトロカール媒介物の例示的な操作を示す。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム(例えばシステム102)は、摺動装置部分110の遠位端に結合機構305を含む。いくつかの実施形態では、結合機構305は溝306を含む。いくつかの実施形態では、結合機構305はトロカール媒介物302を受け入れるように構成される。トロカール媒介物302を受け入れることによって、システムに、針部分112を容易に装填可能である。いくつかの実施形態では、針部分112にはすでにカニューレ1008が装填されている(図2A〜2C)。針部分112にカニューレ1008を装填することにより使用者はトロカール媒介物302を結合機構305に結合することによってトロカール媒介物302をカニューレ挿入システム102に容易かつ迅速に装填することが有利に可能になり得る。
トロカール媒介物302を結合機構305に結合するために、使用者は、図4Aの矢印308によって示されるように突出部304が摺動装置部分110の遠位部分に当接するまでトロカール媒介物302を結合機構305に挿入することができる。トロカール媒介物302を結合機構中にロックするために、使用者は、図4Bの矢印310によって示されるように、トロカール媒介物302を回転することができ、それによって、突出部304は溝306に沿って、例えば突出部304が溝306の終端で溝部分306にロックされるまで移動する。
図5A〜5Cは、例示的なカニューレ挿入システム500の例示的な動作を示す。図5Dは、図5A〜5Cのカニューレ挿入システム500の分解図である。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、前方トロカール媒介物ロック装置を有する柔軟なh形摺動装置として実装可能である。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、使用者の例えば人差し指が摺動装置制御機構108と接合することを可能にするように構成された使用者接合部分408を含む。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、線形中心部分410を含み、線形中心部分410は使用者接合部分408に結合され、中空管状部分103の遠位端411の溝412内で摺動するように構成される。
いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、線形中心部分410に結合される摺動装置部分110を含む。いくつかの実施形態では、使用者は、接合部分408と接合し、摺動装置制御機構108を前方へ摺動させ、摺動装置部分110を前方へ移動させることができ、摺動装置部分110が摺動装置部分110に結合された針部分112を身体組織へ押し込む。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、針部分112を距離204だけ移動または前進させるためにハウジング402および/またはシャフト404から独立して移動可能である。針部分112を距離204だけ移動した後、いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、シャフト404によってロックされ、その結果、シャフト404が遠位方向に前進するとき、摺動装置制御機構108に結合された針部分112は、シャフト404によって遠位方向に前進することができる。
いくつかの実施形態では、シャフト404は、装置の中空管状部分103内に配置される。シャフト404の近位端416は、バネ106と相互作用可能であり、例えばショルダ、リップ、リングまたはフランジ418によってバネと当接するか、または結合される。いくつかの実施形態では、バネ106は、装置106の中空管状部分103に収容される。いくつかの実施形態では、シャフト404は、バネ106を圧縮するように近位方向に移動させることができる。バネ106を圧縮された構成でロックするために、中空管状部分103の近位端は、(例えばプラグによって)閉塞可能であり、起動機構114はバネ106を閉塞に対して圧縮するために近位方向に移動させることができる。起動機構114は、半径方向外側に付勢され、中空管状部分103の横方向表面414の少なくとも長手方向位置まで移動すると、表面414と接合する(例えば当接する)ことができる(例えば図5Cの向きから図5Bの向きへ移動する)。起動機構114が表面414と接合することにより、シャフト404が遠位方向に前進することが阻止または防止され、それによりバネ106を圧縮状態に維持し、バネ106がシャフト404を遠位方向に押すことを阻止または防止する。図5Aおよび5Bは、表面414に当接する起動機構114を示す。図5Bに示されるように、摺動装置制御機構108の遠位方向の移動により、摺動装置部分110は、第1段階後の長さ204によって示される距離を移動される。いくつかの実施形態では、長さ204は、約0.3mm〜約1mm、約0.2mm〜約0.5mm、約0.1mm〜約0.3mm、または約0.1mm〜約0.2mmである。
図5Cに示されるように、いくつかの実施形態では、使用者は、圧縮されたバネ106を解放するために起動機構114を半径方向内側に押すことができる。起動機構114を半径方向内側に押すことによって、表面414はもはや起動機構114と接合せず、シャフト404がバネ106の圧縮解放により遠位方向に前進することを許容する。バネ106が圧縮解放されるとき、バネ106はシャフト404の遠位端部に力を及ぼし、それによりシャフト404は中空管状部分103内を遠位方向に進められる。起動機構114を起動することによって、摺動装置部分が長さ204を変えることはない。起動機構114を起動することにより装置の遠位部分は長さ206(図5B)からより長い長さ208(図5C)へ延伸される。
いくつかの実施形態では、長さ206と長さ208との間の差(これは針部分112がさらに延伸された長さである)は、約0.3mm〜約1mm、約0.2mm〜約0.8mm、または約0.1mm〜約0.5mmである。いくつかの実施形態では、長さ204と、長さ206および長さ208の間の差との合計は、約0.5mm〜約1.5mmであり、これは約0.3mm〜約1mmの厚さを有する強膜を45°の角度で横断するのに十分であろう。いくつかの実施形態では、長さ204と、長さ206および長さ208の間の差との比率は、約1:1〜約1:5、約1:1〜約1:3、約1:1〜約1:4または約1:1〜約1:2である。他の長さおよび比率も可能である。例えば、長さ204は、強膜の厚さの半分を超えるように構成され得る。
図5Dは、中空管状部分103、バネ106、摺動装置制御機構108、トロカール媒介物302、ハウジング402およびシャフト404を分解図で示す。他の要素および/またはその修正形態が、示される要素の代わりにおよび/または示される要素と組み合わせて使用されてもよい。
図6A〜6Dは、カニューレ挿入システム500の例示的な制御機構の例示的な動作を示す。システム500は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム500は、摺動装置制御機構108を含む。摺動装置制御機構108は、中空管状部分103の案内経路またはチャネル505に沿った位置に依存して屈曲するように構成することができる柔軟なビーム部分501を含むことができる。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108は、中空管状部分103内に実質的に非柔軟性のすなわち剛性のビーム部分502を含む。いくつかの実施形態では、摺動装置制御機構108が近位位置にあるとき、それに結合された針部分は、遠位方向に延伸されない。
図6Aに示される近位位置または装填された位置または第1の位置において、柔軟性ビーム部分501は、ハウジング402内の非柔軟性ビーム部分502と後方ストッパ部分504との相互作用により外方へ屈曲される。後方ストッパ部分504は摺動装置制御機構108を装置の半径方向中心に向けて内方へ押し、ハウジング402の外側表面と相互作用すると、柔軟性ビーム部分501を屈曲させる。いくつかの実施形態では、柔軟性ビーム部分501は、ハウジング402の外側表面と相互作用する突出部512を含む。いくつかの実施形態では、使用者は、摺動装置制御機構108を遠位方向に第2の位置まで摺動させることができ、それにより非柔軟性ビーム部分502は図6Bに示されるように後方ストッパ突出部504を越えて遠位方向に摺動することを許容される。非柔軟性ビーム部分502が後方ストッパ突出部504と相互作用しない状態では、摺動装置制御機構108の内向きの力はもはや存在せず、柔軟性ビーム部分501は、屈曲した状態から解放される。
いくつかの実施形態では、非柔軟性ビーム部分502が後方ストッパ突出部504を越えて摺動するとき、摺動装置制御機構108は、(例えば突出部512が経路505に落ち込むと)クリック音を生成するように構成され、その音は針部分が強膜などの身体組織内で前進されたことを使用者に示し得る。いくつかの実施形態では、後方ストッパ突出部504は、摺動装置制御機構108が使用中に近位方向に後方へ移動することを阻止または防止するために、非柔軟性ビーム部分502の遠位部分508と接合するように構成することができる。いくつかの実施形態では、後方ストッパ突出部504は、摺動装置制御機構108をシャフト404と一緒にロックする。ロックされた状態において、シャフト404の何らかの移動が、摺動機構および摺動装置制御機構108に結合された針部分112を同じ遠位方向に移動させる。
図6Cに示されるように、起動機構114は、装置の管状ハウジング103の開口510に位置付けることができる。いくつかの実施形態では、起動機構114の外縁部は、管状ハウジング103の外側表面と面一であり、これにより起動機構114の偶発的な起動は阻止または防止され得る。いくつかの実施形態では、起動機構114の外側表面は、管状ハウジング103の外側表面のわずかに内側にまたは下に位置付けることができ、それにより起動機構114の偶発的な起動を阻止または防止することができる。起動機構114を内側に押し下げることによって、起動機構114の変形されたカンチレバー部分は、図6Dに示されるように、装置102の中空管状部分内で摺動することを許容される。
図7は、例示的なカニューレ挿入システム600の例示的な構成要素の分解図である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、第1のバネ602および第2のバネ604を含み、それらは2段階カニューレ挿入プロセスを実行するために使用可能である。バネ106に関連して上に記載され、および例えば図5Bおよび5Cに示され、および図8A〜8Dに関連してより詳細に記載される線に沿って、第1のバネ602は、針部分112が強膜などの身体組織を部分的に貫通することを許容するために針部分112を遠位方向にわずかに前方へ前進させるように構成可能であり、第2のバネ604は、針部分112を身体組織を完全に貫いて前進させるために、針部分112をより長い距離だけ前進させるように構成可能である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、第1の表面628および第1の案内経路624を含む第1の外側ロックシェル606と、第2の表面626および第2の案内経路622を含む第2の外側ロックシェル608と、起動機構610を含む第1の内側ロックシャフト609と、起動機構608を含む第2の内側ロックシャフト607と、針部分112を含むトロカール620と、カニューレ302と、第1の柔軟性起動ボタン612を含む第1のシース630と、第2の柔軟性起動ボタン614を含む第2のシース632とを含む。いくつかの実施形態では、第1および第2のバネ、外側ロックシェル、内側ロックシャフト、およびシースは、互いに同一のものであり得、または少なくとも1つの同一の特徴(例えばサイズ、形状、材料、要素等)を含み得る。
図8A〜8Dは、例示的なカニューレ挿入システム600の例示的な動作を示す。システム600は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。図8Aは前面図であり、図8Bは初期状態にあるカニューレ挿入システムの側面図である。図8A〜8Cに示されるように、第1段階の間、使用者は、起動機構610の半径方向外側の第1の柔軟性起動ボタン612を押して起動機構610を半径方向内側へおよび表面628との係合から外れるように押すことによって起動機構610を起動することができ、それにより第1の内側ロックシャフト609が遠位方向に移動すること、および第1の圧縮されたバネ602が拡張することが許容され、それにより、針部分112を第1の距離640だけ遠位方向に移動させる。図8Cおよび8Dに示されるように、第2段階の間、使用者は、起動機構608の半径方向外側の第1の柔軟性起動ボタン614を押して起動機構608を半径方向内側へおよび表面626との係合から外れるように押すことによって起動機構608を起動することができ、それにより第2の内側ロックシャフト607が遠位方向に移動すること、および第2の圧縮されたバネ604が拡張することが許容され、それにより、針部分112を第2の距離642だけ遠位方向に移動させる。第1の距離640は第2の距離642と同じまたは異なり得る。
システム600によって提供され得る利点は、針部分112の前進が完全に自動であり、その際、使用者による遠位方向の移動が針部分112の遠位方向の移動を引き起こすことはないということである。使用者は身体組織を貫通させるために針部分112に力を一切及ぼさなくてもよい。対照的に、単一のバネを含む半自動システムでは、使用者は、例えば針部分112が第1段階の間身体組織を貫通するように、摺動装置制御機構108を遠位方向に前進させることによって、針部分112にいくらかの力を及ぼす。完全自動システムでは、使用者は、カニューレを身体組織に挿入するとき、一定の力を有利に及ぼすことができる。使用者は、完全自動システムを使用すると、半自動システムよりも少ないエネルギーを消費し得る。自動システムは身体組織にカニューレを挿入するための時間を削減することができる。
図9は、例示的なカニューレ挿入システム800の斜視図である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム800は、カニューレを身体組織に1段階で挿入するように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム800は圧縮されたバネ804を含み、圧縮されたバネ804は起動機構806に結合され、外側管802である内側ロックシャフト808の周囲にある。外側保護シェル(例えばバネ804の周りの)が使用されてもよい。使用者は、起動機構806を起動し、圧縮されたバネ804を解放し、針部分112に力を及ぼすことができる。針部分112に及ぼされた力は針部分112を身体組織に押し込む。
図10は、例示的なカニューレ挿入システム900の斜視図である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システムは、やり型装置904に結合された標準型トロカール910を含み、やり型装置904はカニューレ904および針部分908(例えば25ゲージ針を含む)を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム900は、使用者が、圧縮されたバネを解放することを可能にするボタン902を含む。圧縮されたバネを解放することによって、力がトロカール910に及ぼされ、トロカール910は、やり型装置904の針部分908およびカニューレ906を身体組織へ押し込む。
図11は、例示的なカニューレ挿入システム1000の斜視図である。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1000は、摺動装置部分110に結合された標準型トロカール1010を含み、摺動装置部分110はカニューレ1008および針部分1006(例えば25ゲージ針を含む)を含む。いくつかの実施形態では、針部分1006は、カニューレ1008にあらかじめ装填される。いくつかの実施形態では、カニューレ1008は、カニューレ本体1002とカニューレ管1004とを含む。いくつかの実施形態では、カニューレシステム1000は、使用者によって起動されると圧縮されたバネを解放するように構成されたボタンを含む。圧縮されたバネを解放することにより、少なくとも針部分1006およびカニューレ管1004が身体組織に挿入されるとき、力が針部分1006およびカニューレ1008に及ぼされる。
図12Aおよび12Bは、図11のカニューレ挿入システム1000を目に挿入する例を示す。目は生きたウサギの目であり、ヒトの目の代わりの好適な描写である。図12Aにおいて、摺動機構110およびカニューレ本体1002の近位部分を見ることができ、針部分1006およびカニューレ管1004は目の中にある。図12Aはまた、任意選択的な保護管1012も示し、これはトロカール1006に、および摺動装置部分110の周囲に、例えば図11に示されるチャネル1014を用いて取り付けられ得る。図12Bは、目から除去された後の延伸された針1006を示す。
図13A〜13Cは、異なる段階にある例示的なカニューレ挿入システム1200を示す。図13Dは、図13A〜13Cのカニューレ挿入システム1200の例示的な構成要素の分解図である。図13A〜13Dに示されるように、例えば、カニューレ挿入システム1200は、複数の予め装填されたトロカール−カニューレの対1204、1206、1208を含む。いくつかの実施形態では、トロカール−カニューレの対1204、1206、1208は、それぞれ摺動挿入装置1210、1212、1214に結合される。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、各トロカール−カニューレの対がまさに身体組織に挿入されるとき、トロカール−カニューレの対1204、1206、1208を装填されるように構成される単一摺動挿入装置を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1202は、それぞれ個別の摺動挿入装置を含む2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれを超える予め装填されたトロカール−カニューレの対を含む。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全ては、互いに同じ特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全ては、互いに異なる特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。摺動挿入装置1210、1212、1214は、例えば図4A〜4Cに関連して示されかつ記載されたように、カニューレおよび針部分とインタロックされ得る。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、開口1219を有するハウジング1218を含む。開口1219は柔軟性トリガボタン1220の表面と接合するように構成された縁部または表面1217を含む。柔軟性トリガボタン1220と縁部1217との間の係合は、インタロックシャフト1215が、装填された、圧縮されたバネ1222により、前方へ前進することを阻止または防止する。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1202は、トロカール−カニューレの対1204、1206、1208を保護するように構成されたカバー1216を含む。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200の使用者は、トロカール−カニューレの対1204、1206、1208の所望の1つを身体組織に挿入するために適所に置くために、案内経路管1302を(例えばカバー1216の窓または開口を介して)回転させる。例えば、使用者は、摺動挿入装置1214が(例えば、図12Aに示されるように)柔軟性トリガボタン1220と整列(例えば円周方向に整列)されるように、トロカール−カニューレの対1208を位置付けることができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、使用者が、摺動挿入装置1214を遠位端1201に向けて長手方向に摺動することを許容し、使用者が図13Bに示されるように強膜切開を形成しながらトロカール針を患者の強膜に部分的に導入することを許容するように構成される。いくつかの実施形態では、摺動挿入装置1214は、バネ機構(例えば図7〜8Dに関して記載されるようなもの)、モータ、空気圧駆動装置、または他の機構あるいは他のそれらの組合せによってトロカール針を強膜へ自動的におよび部分的に挿入するように構成され、それにより、使用者が摺動挿入装置1214を摺動することを回避する。システム1200は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。
図13C、14Aおよび14Bに示されるように、いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、使用者が柔軟性トリガボタン1220を押すおよび/または変形させることを許容し、柔軟性トリガボタン1220が縁部1217との係合から外れ、圧縮されたバネ1222を解放することを許容するように構成される。トリガボタン1220を縁部1217との係合から外すことによって、バネ1222は圧縮を解放され、力をシャフト1215に適用することを許容される。圧縮されたバネ1222を解放することによって、シャフト1215は、長手方向の力を、シャフト1215の接合縁部1304と整列された摺動挿入装置1214の縁部1306(図13D)に適用することができる。長手方向の力を摺動挿入装置1214に適用することによって、トロカール−カニューレの対1208は、患者の強膜内へさらに押し込まれる。トロカール−カニューレの対1208は強膜を介して挿入され得、カニューレは強膜内に埋め込まれ得る。
この2段階挿入プロセスの間、使用者は最初にトロカール針を患者の目の表面に対して斜めの角度で強膜に挿入することができる。第2段階において、使用者は、圧縮を解放されたバネ1222によって及ぼされる長手方向の力によってトロカール−カニューレの対が距離1224だけ強膜にさらに挿入されるように、柔軟性トリガボタン1220を押すおよび/または変形させる前に、カニューレ挿入システム1200を目の表面に対して実質的に90度の角度で位置付けることができる。
挿入されたカニューレからカニューレ挿入システム1200を切り離すために、カニューレ挿入システム1200は、使用者が摺動挿入装置1214を近位端1203の方に長手方向に摺動することを許容するように構成され得る。摺動挿入装置1214を近位端1203の方に移動させることによって、トロカール針は、患者の目から、および従って目の強膜に埋め込まれているカニューレから引き抜かれる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1202は、使用者が第2のトロカール−カニューレの対(例えばトロカール−カニューレの対1204またはトロカール−カニューレの対1206)を患者に挿入することを許容するため、患者が保護カバー1216を回転することを許容するように構成可能である。第2のトロカール−カニューレの対を患者に挿入するために、使用者は前述のプロセスを繰り返すことができる。カニューレ挿入システム1200は、複数の異なるカニューレを患者に挿入するために使用可能である。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、使用者が、カニューレ挿入システム1200の近位端1203の方へシャフト1215を長手方向に摺動することによってバネ1222を圧縮することを許容するように構成される。使用者は、片手で近位端1203を掴む一方で反対側の手を使用して遠位端1201の近くでシャフト1215に結合されたカバー1216を掴むことによってシャフト1215を長手方向に摺動し、柔軟性トリガボタンのカンチレバーが開口1219を介して外方へ屈曲され柔軟性トリガボタン1220が縁部1217と係合するまで、遠位端1201を近位端1203の方へ移動することができる。
図15A〜15Cは、例示的なカニューレ挿入システム1500を異なる段階で示す。図15Dは、図15A〜15Cのカニューレ挿入システム1500の例示的な構成要素の分解図である。図15Eは、図15A〜15Cのカニューレ挿入システム1500の例示的な構成要素のさらなる分解図である。
図15Aおよび15Dに示されるように、例えば、カニューレ挿入システム1500は、複数のトロカール−カニューレの対1204、1206、1208を収容するように構成された回転チャンバ1504を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1500は、例えば各トロカール−カニューレの対がそれぞれの摺動挿入装置に結合されていたカニューレ挿入システム1200と対照的に、トロカール−カニューレの対1204、1206、1208のいずれかと相互作用しかついずれかを位置付けるように構成された単一の、すなわち唯一の摺動挿入装置1502を含む。いくつかの実施形態では、回転チャンバ1504は、例えばカニューレ挿入システム1200と同様、それぞれ摺動挿入装置を有する複数のトロカール−カニューレの対を収容するように構成可能である。いくつかの実施形態では、回転チャンバ1504は、患者の目に挿入するために、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれを超えるトロカール−カニューレの対を含むことができる。回転チャンバ1504は、挿入された摺動1502によって力が適用されるとトロカール−カニューレの対を長手方向に案内するトロカール案内経路を含み得る。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全てが、互いに同じ特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全てが、互いに異なる特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、開口1219を有するハウジング1218を含む。開口1219は柔軟性トリガボタン1220の表面と接合するように構成された縁部または表面1217を含む。柔軟性トリガボタン1220と縁部1217との間の係合は、インタロックシャフト1215が、装填されて圧縮されたバネ1222により、前方へ前進することを阻止または防止する。
いくつかの実施形態では、回転チャンバ1504は、カニューレ挿入システム1500の中心長手軸1520に対して横方向に配置されるか、または中心を置かれる。回転チャンバ1504は、所望のトロカール−カニューレの対1204、1206、1208が実質的にカニューレ挿入システム1500の中心長手軸1520中に置かれるように位置付けることができる。いくつかの実施形態では、トロカール−カニューレの対を中心長手軸1520中に配置することにより、トロカール−カニューレの対をシャフト1215と整列させることが可能になる。シャフト1215は、摺動挿入装置1502を案内できる案内レール1508に結合される。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1500は、使用者が、選択されたトロカール−カニューレの対1204、1206、1208を患者に挿入するために適所に配置するために回転チャンバ1504を回転することを許容するように構成される。例えば、回転チャンバ1504は、(例えば図15Aに示されるように)トロカール−カニューレの対1208が摺動挿入装置1502と整列されるように回転させることができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1200は、使用者が、摺動挿入装置1502を遠位端1501に向けて長手方向に摺動することを許容し、使用者が図15Bに示されるように強膜切開を形成しながらトロカール針を患者の強膜に部分的に導入することを許容するように構成される。図15Eはまた、トロカール−カニューレの対1204が摺動挿入装置1502の移動により移動された後のトロカール−カニューレの対1204、1206、1208の一般的な長手方向位置を示す。いくつかの実施形態では、摺動挿入装置1502は、バネ機構(例えば図7〜8Dに関して記載されるようなもの)、モータ、空気圧駆動装置、または他の機構あるいは他のそれらの組合せによってトロカール針を強膜へ自動的におよび部分的に挿入するように構成され、それにより、使用者が摺動挿入装置1502を摺動することを回避する。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1500は、使用者が、柔軟性トリガボタン1220を押すおよび/または変形させることを許容し、柔軟性トリガボタン1220が縁部1217との係合から外れ、圧縮されたバネ1222を図15Cに示されるように解放することを許容するように構成される。トリガボタン1220を縁部1217との係合から外すことによって、バネ1222は圧縮を解放され、力をシャフト1215に適用することを許容される。シャフト1215上の力は、シャフト1215の接合縁部1304と整列された摺動挿入装置1502の縁部1516(図15D)へ適用可能である。長手方向の力を遠位端1501の方へ適用することによって、トロカール−カニューレの対1208は、目の強膜内へさらに押し込まれる。トロカール−カニューレの対1208は強膜を介して挿入され得、カニューレは強膜内に埋め込まれ得る。
この2段階挿入プロセスの間、使用者は最初にトロカール針を患者の目の表面に対して斜めの角度で強膜に挿入することができる。第2段階において、使用者は、圧縮を解放されたバネ1222によって及ぼされる長手方向の力によってトロカール−カニューレの対が距離1524だけ強膜にさらに挿入されるように、柔軟性トリガボタン1220を押すおよび/または変形させる前に、カニューレ挿入システム1500を目の表面に対して実質的に90度の角度で位置付けることができる。システム1500は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1500は、使用者が摺動挿入装置1502を近位端1503の方へ長手方向に摺動することを許容することによって、患者の目に埋め込まれたカニューレから切り離すことができる。摺動挿入装置1502を近位方向に摺動することによって、トロカール針を、埋め込まれたカニューレから引き抜くことができる。第2のカニューレを患者に挿入するために、使用者は、第2のトロカール−カニューレの対が摺動挿入装置1502と整列されるように、第2のトロカール−カニューレの対(例えばトロカール−カニューレの対1204またはトロカール−カニューレの対1206)を適所に位置付けるために回転チャンバ1504を回転させる。使用者は次いで、第2のトロカール−カニューレの対を埋め込むために、前述のプロセスを繰り返すことができる。カニューレ挿入システム1500は、複数の異なるカニューレを患者に挿入するために使用可能である。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1500は、使用者が、近位端1503を片手で掴み、遠位端1501の近くでシャフト1215に結合された回転チャンバ1504を掴み、柔軟性トリガボタン1220のカンチレバーが開口1219を介して外方へ屈曲され柔軟性トリガボタン1220が縁部1217と係合するまで遠位端1501を近位端1503の方へ移動させることによってシャフト1215を近位端1503の方へ長手方向に摺動するとき、バネ1222が圧縮されることを許容するように構成される。
図15F〜15Hは、例示的なカニューレ挿入システム1550を異なる段階で示す。図15I〜15Kはさらに、図15F〜15Hのカニューレ挿入システム1550の例示的な作動を示す。図15Dおよび15F〜15Hに示されるように、いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム1550は、回転チャンバ1504に収容される整列されていないトロカール−カニューレの対の埋め込みを阻止または防止するために1つまたは複数の遮断物1510を任意選択的に含む。遮断物1510のないカニューレ挿入システム1550は、カニューレ挿入システム1500に関して上に記載したように機能し得る。カニューレ挿入システム1550は、例えばカニューレ挿入システム1500の3つのトロカール−カニューレの対と比較して、4つのトロカール−カニューレの対を含むシステムの例である。カニューレ挿入システム1550の構成要素および動作はその他の点でカニューレ挿入システム1500と同じまたは実質的に同じであり得る。
いくつかの実施形態では、遮断物1510は、バネ1222が圧縮状態から解放された後、使用していないトロカール−カニューレの対が前方に摺動することを阻止または防止されるように他のトロカール−カニューレの対の位置をロックするように構成される。例えば、遮断物1510は、整列されていないトロカール−カニューレの対の1つ、いくつかまたは全ての近位部分と相互作用する(例えば機械的にその移動を妨げる)ように構成された部分的に環状のフランジ1511を含み得る。
図15Fおよび15Iを参照すると、4つのトロカール−カニューレの対1204、1206、1208、1209が初期位置において回転チャンバ1504内にある。トロカール−カニューレの対1208が摺動挿入装置1502と整列され、摺動挿入装置1502は、摺動挿入装置1502の柔軟性ビーム1505の、シャフト1215のより剛性であるかまたはより柔軟でないビームとの相互作用により、近位位置において半径方向外側に変形されている。
図15Gおよび15Jを参照すると、摺動挿入装置1502は長手方向に遠位方向に前進されている。摺動挿入装置1502の前進は、遮断物1510の部分的に弧状のフランジ1511から自由であるトロカール−カニューレの対1208を、距離1522だけおよび回転チャンバ1504に対して遠位に、遠位方向に前進させる。摺動挿入装置1502の前進は、トロカール−カニューレの対1204、1206、1209を遠位方向に前進させず、なぜなら、挿入された摺動1502は、トロカール−カニューレの対1204、1206、1209と相互作用しないためであり、および/または遮断物1510のフランジ1511がトロカール−カニューレの対1204、1206、1209の前進を阻止または防止するためである。前進の後、摺動挿入装置1502は、摺動挿入装置1502の柔軟性ビーム1505がシャフト1215のより剛性であるかまたはより柔軟でないビームと相互作用しないため、もはや半径方向外側に変形しない。柔軟性ビーム1505は半径方向内側に屈曲し得、および摺動挿入装置1502およびトロカール−カニューレの対1208を図15Gおよび15Jに示される位置にロックするために摺動装置1215の後方ストッパ部分1515に対してロックし得る。
図15Hは、圧縮されたバネ1222を解放するために柔軟性トリガボタン1220が縁部1217との係合から外れることを許容するために柔軟性トリガボタン1220が半径方向内側に押されたまたは変形された後のカニューレ挿入システム1550を示す。トリガボタン1220を縁部1217との係合から外すことによって、バネ1222は圧縮を解放され、力をシャフト1215に適用することを許容される。シャフト1215上の力はシャフト1215の接合縁部1304と整列された摺動挿入装置1502の縁部1516(図15D)に適用可能である。長手方向の力を遠位端1501の方へ適用することによって、トロカール−カニューレの対1208は距離1524だけ目の強膜内へさらに押し込まれる。システム1550は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。
図15Kは、部分的に後退された位置にあるカニューレ挿入システム1550を、明瞭にするために回転チャンバ1504を省略して示す。使用者は最初に、柔軟性ビーム1505が後方ストッパを越えて近位方向に摺動できるように摺動挿入装置1502を半径方向外側に引いて変形させ、使用者は次いで摺動挿入装置1502を近位方向におよび長手方向に後退させる。摺動挿入装置1502の後退はトロカール−カニューレの対1208の針部分も後退させるが、カニューレは強膜内に埋め込まれたまま残される。摺動挿入装置は、必要に応じて変形を促すために枢動点、脆弱化部分および/またはそれらの類似物を含み得る。次のトロカール−カニューレの対を摺動挿入装置1502と整列させ、遮断物1510から切り離すことができ、前述のプロセスを繰り返すことができる。
図16は、図15A〜15Cのカニューレ挿入システム1500および図1のカニューレ挿入システムを並置している。いくつかの実施形態では、回転チャンバ1504を含むカニューレ挿入システム1500は、例示的なカニューレ挿入システム102と同様の寸法および/または構成要素を含むが、例示的なカニューレ挿入システム102は、例えば、複数のカニューレではなく1つのカニューレを位置付けるように構成されているために、回転チャンバを含まない。
図17A〜17Dは、例示的なカニューレ挿入システム2000を示す。図17Eは、図17A〜17Dのカニューレ挿入2000システムの例示的な構成要素の分解図である。図17Aおよび17Bは側面図であり、図17Cおよび17Dは正面図である。図17Aは第1の構成のカニューレ挿入2000システムを示し、図17Bおよび17Cは第2の構成のカニューレ挿入2000システムを示し、図17Dは第3の構成のカニューレ挿入2000システムを示す。図17Fは、図17A〜17Dのカニューレ挿入2000システムの例示的な構成要素2010の拡大図である。
カニューレ挿入システム2000は、複数のトロカール−カニューレの対1204、1206、1208、1209を収容するように構成されたサイドカートリッジ2002を含む。案内経路管1302、および例えば挿入のためトロカール−カニューレの対を位置付けるために回転させることができる回転チャンバ1504と対照的に、サイドカートリッジ2002は、トロカール−カニューレの対を挿入のために適所に横方向に前進させることができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、例えばカニューレ挿入システム1500、1550に関連して記載されているように、サイドカートリッジ2002に収容された複数のトロカール−カニューレの対を埋め込むために単一の摺動挿入装置1502を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、例えばカニューレ挿入システム1200に関連して記載したように、複数の摺動挿入装置を含むことができ、サイドカートリッジ2002に収容された複数のトロカール−カニューレの対のそれぞれを1つが埋め込む。トロカール−カニューレの対1204、1206、1208、1209は、サイドカートリッジ2002内に位置付けるためにおよびトロカール−カニューレの対を患者に埋め込むためにカニューレ挿入システム2000に装填するために、実質的に矩形または正方形または他の形状の構成を含むことができる。いくつかの実施形態では、サイドカートリッジ2002は、患者の目に挿入するために2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれを超えるトロカール−カニューレの対を収容するように構成される。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全てが、互いに同じ特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。トロカール−カニューレの対の少なくとも2つおよび/または全てが、互いに異なる特性(例えば針ゲージ、カニューレゲージ)を有し得る。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、カニューレ挿入システム2000の遠位端2001に近いサイドカートリッジ2002を含む。図17Fを参照すると、いくつかの実施形態では、サイドカートリッジ2002は、バネ2302に結合されたボタンまたは表面2304を含む。サイドカートリッジ2002は、使用者が、サイドカートリッジ2002に収容されたトロカール−カニューレの対に力が適用されるように力をバネ2302に適用するためにボタン2304を押すことを許容するように構成可能である。トロカール−カニューレの対にかかる力は、カニューレ挿入システム2000の長手方向軸に対して水平または横方向にトロカール−カニューレの対の少なくとも1つをカニューレ挿入システム2000の長手方向中心に向けて摺動して、そのトロカール−カニューレの対を患者に埋め込まれるように位置付けるように構成される。
いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、使用者が摺動挿入装置1502を遠位端2001に向けて長手方向に前進させることを許容するように構成される。摺動挿入装置1502を遠位方向に長手方向に前進させることによって、トロカール−カニューレの対1208の針部分を最初に患者の目の強膜に挿入することができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、使用者が、柔軟性トリガボタン1220を縁部1217から切り離すために柔軟性トリガボタン1220を半径方向内側に押すおよび/または変形させることを許容するように構成される。柔軟性トリガボタン1220を縁部1217から切り離すことによって、バネ1222が圧縮を解放し、力をシャフト1215に適用することが許容される。シャフト1215に適用される力によってシャフト1215は力を摺動挿入装置1502に適用し、これによりトロカール−カニューレの対1208は患者の目の強膜にさらに挿入される。トロカール−カニューレの対1208は強膜を介して挿入され得、カニューレは強膜内に埋め込まれ得る。
使用者は、摺動挿入装置1216を使用してトロカール針を強膜に挿入することを含む、図17Aから図17Bまで示される第1段階の間、患者の目の表面に対してある角度でカニューレ挿入システム2000を位置付けることができる。使用者は、柔軟性トリガボタン1220を押すおよび/または変形させることによってトロカール針を強膜に挿入することを含む、図17Cから図17Dまで示される第2段階の間、患者の目の表面に対して実質的に90度の角度でカニューレ挿入システム2000を位置付けることができる。システム2000は、本明細書に記載される利点の1つまたは複数を提供し得る1つまたは2つの角度の付いた斜めの強膜切開を形成するために使用され得る。
埋め込まれたカニューレからカニューレ挿入システム2000を切り離すために、カニューレ挿入システム2000は、使用者が、摺動挿入装置1502を近位端2003の方に長手方向に摺動することを許容するように構成可能である。摺動挿入装置1502を近位方向に後退させることによって、トロカール−カニューレの対1208の針部分を、埋め込まれたカニューレから引き抜くことができる。いくつかの実施形態では、カニューレ挿入システム2000は、使用者が、前述のプロセスを用いて第2のトロカール−カニューレの対を目に挿入するために適所に配置できるように第2のトロカール−カニューレの対がカニューレ挿入システム2000の方へ水平に移動されることを許容するため、ボタン2304を押すことを許容するように構成される。
とりわけ、「〜することができる」、「〜し得る」、「〜する場合がある」、または「〜することが可能である」などの条件付きの文言は、別段の記載のない限り、または用いられる文脈内において他に理解されない限り、一般的には、特定の特徴、要素および/またはステップを特定の実施形態は含む一方、他の実施形態は含まないことを示唆することを目的としている。従って、このような条件付きの文言は、特徴、要素および/またはステップが1つまたは複数の実施形態に何らかの方法で必要とされること、あるいは1つまたは複数の実施形態が、使用者入力または指示の有無にかかわらず、これらの特徴、要素および/またはステップがいずれかの特定の実施形態に含まれるかまたはそこで実施されるかどうかを必ず含むことを暗示することを一般的に目的としていない。本明細書において用いられる見出しは、単に読者の便宜のためのものであり、本発明の範囲も特許請求の範囲も限定することは意図されない。
本明細書に記載される方法および装置は様々な修正形態および代替形態を受け入れる余地があり得る一方、その特定の例を図面に示し、および本明細書中で詳細に記載してきた。しかしながら、本発明は開示された特定の形態にも方法にも限定されず、反対に、本発明は記載された様々な実装形態および付随する請求項の趣旨および範囲内にある全ての修正形態、均等物および代替形態を網羅することを理解すべきである。さらに、実装形態または実施形態に関連するいずれかの特定の特徴、態様、方法、特性、特徴、品質、属性、要素等の本明細書中の開示は、本明細書に開示された全ての他の実装形態または実施形態で使用できる。本明細書に開示されるいずれの方法も、記載した順番に実施されなくてもよい。本明細書に開示される方法は、実施者によってとられる特定の動作を含み得るが、しかしながら、それらの方法は、明示的にまたは暗示的に、それらの動作について第三者の指示を含むこともできる。例えば、「摺動挿入装置を前進させること」などの動作は、「摺動挿入装置の前進を指示すること」を含む。本明細書に開示される範囲は、そのあらゆる重複、下位範囲および組合せも包含する。「〜まで(up to)」、「少なくとも(at least)」、「〜を超える(greater than)」、「未満(less than)」、「〜の間(between)」等などの言葉は、記載された数字を含む。「約(about)」または「およそ(approximately)」などの用語によって先行された数字は、記載された数字を含み、および状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、例として±5%、±10%、±15%等、状況下で合理的に可能な限り正確に)。例えば、「約45°」は「45°」を含む。「実質的に(substantially)」などの用語によって先行される語は、記載された語を含み、および状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、状況下で合理的に可能な限り多く)。例えば、「実質的に非柔軟性」は「非柔軟性」を含む。

Claims (23)

  1. カニューレを患者の目に埋め込む方法であって、
    カニューレ挿入システムを前記目の表面に対して第1の角度で位置付けるステップであって、前記第1の角度が90°未満である、ステップと、
    トロカール−カニューレの対を前記第1の角度で前記目の中に遠位方向に前進させるステップであって、前記トロカール−カニューレの対が針部分およびカニューレを含む、ステップと、
    前記カニューレ挿入システムを前記目の前記表面に対して第2の角度で位置付けるステップであって、前記第2の角度が90°である、ステップと、
    前記トロカール−カニューレの対を前記第2の角度でさらに前記目の中に遠位方向に前進させるステップと
    を含む方法。
  2. 前記トロカール−カニューレの対を前記第1の角度で前記目の中に遠位方向に前進させるステップは、摺動挿入装置を遠位方向に前進させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記トロカール−カニューレの対を前記第1の角度で前記目の中に遠位方向に前進させるステップは、柔軟性トリガボタンを押すステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記トロカール−カニューレの対を前記第2の角度でさらに前記目の中に遠位方向に前進させるステップは、柔軟性トリガボタンを押すステップを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 柔軟性トリガボタンを押すステップは、バネが圧縮から解放されることを許容するステップを含む、請求項5に記載の方法。
  6. 前記トロカール−カニューレの対の前記針部分を前記目から後退させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記患者の前記目に位置付けるために第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップは、前記第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸と整列された長手方向軸を有する案内経路管を回転させるステップを含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記第2のトロカール−カニューレの対を回転させるステップは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸から半径方向にオフセットされた長手方向軸を有する回転チャンバを回転させるステップを含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記第2のトロカール−カニューレの対を位置付けるステップは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸を横切るように前記第2のトロカール−カニューレの対を水平方向に前進させるステップを含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記第1の角度が45°である、請求項1に記載の方法。
  13. 2段階カニューレ挿入システムであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに対して摺動式に移動できる制御機構と、
    バネと、
    前記バネに結合された起動機構と、
    前記バネに結合されたシャフトであって、前記制御機構と分離可能に係合可能であり、前記制御機構は、前記シャフトが前記制御機構と係合していないとき、前記シャフトから独立して移動するように構成される、シャフトと、
    前記制御機構に結合されたトロカール−カニューレの対であって、針部分およびカニューレを含む、トロカール−カニューレの対と
    を含む2段階カニューレ挿入システム。
  14. 前記制御機構は、第1段階の間、前記トロカール−カニューレの対を前進させるように構成される、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記起動機構は、第2段階の間、前記トロカール−カニューレの対を前進させるように構成される、請求項13に記載のシステム。
  16. 前記トロカール−カニューレの対を含む複数のトロカール−カニューレの対を収容する機械的アセンブリをさらに含み、前記機械的アセンブリは、前記第1段階の後、前記針部分を前記制御機構から切り離すように構成され、前記機械的アセンブリは、第2のトロカール−カニューレの対を前記制御機構と結合するように構成される、請求項14または15に記載のシステム。
  17. 前記機械的アセンブリは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸と整列された長手方向軸を有する回転可能な案内経路管を含む、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記機械的アセンブリは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸から半径方向にオフセットされた長手方向軸を有する回転可能な回転チャンバを含む、請求項16に記載のシステム。
  19. 前記機械的アセンブリは、前記カニューレ挿入システムの長手方向軸を横切るように前記第2のトロカール−カニューレの対を水平方向に前進させるように構成されたカートリッジを含む、請求項16に記載のシステム。
  20. 眼科手術で使用するための2段階カニューレ挿入システムであって、
    トロカール−カニューレの対を第1の角度で強膜組織へ部分的に挿入するように構成された第1段階挿入機構であって、前記トロカール−カニューレの対が針部分およびカニューレを含む、第1段階挿入機構と、
    前記トロカール−カニューレの対を第2の角度で前記強膜組織を貫いて挿入するように、および前記カニューレを前記強膜組織に埋め込むように構成された第2段階挿入機構と
    を含み、前記針部分は前記カニューレを前記強膜組織内に維持しながら除去可能である、2段階カニューレ挿入システム。
  21. 前記トロカール−カニューレの対を含む複数のトロカール−カニューレの対を収容する機械的アセンブリをさらに含む、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記第1段階挿入機構は、前記機械的アセンブリに収容された前記複数のトロカール−カニューレの対の少なくとも1つと分離可能に係合するように構成される、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記第1段階挿入機構および前記第2段階挿入機構の少なくとも一方は、使用者がボタンと係合することによって自動的に起動されるように構成される、請求項20〜22のいずれか一項に記載のシステム。
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