JP2017519824A - 抗菌及び防腐活性を有する緑膿菌培養液抽出物を含む組成物及びその用途 - Google Patents

抗菌及び防腐活性を有する緑膿菌培養液抽出物を含む組成物及びその用途 Download PDF

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Abstract

本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む防腐用及び抗生組成物を提供する。本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含むにきびの予防または治療用組成物を提供する。本発明の緑膿菌培養液抽出物を含む組成物は、多様な菌に対して幅広い抗菌スペクトル及び高い抗酸化効果を示し、このような組成物は、化粧品のような化粧料組成物に適用が可能であり、それ以外にも、食品、医薬品、農薬及び生活用品などの多様な分野で抗菌、殺菌、防腐の目的として有用に利用可能である。本発明は、緑膿菌培養液抽出物の抗菌効果を引き起こす特定の有効成分を究明し、その構造を提供する。【選択図】図1

Description

本願は、2014年6月20日付で大韓民国特許庁に提出された大韓民国特許出願第10−2014−0075507号に対して優先権を主張し、前記特許出願の開示事項は、本明細書に参考として組み込まれる。
本発明は、抗菌及び防腐活性を有する緑膿菌培養液抽出物を含む組成物及びその用途に関する。
パラベンは、主に化粧品、食品、薬品などに微生物の成長を抑制し、保存期間の増加に用いられる殺菌性防腐剤であって、一般的に毒性を有さないと知られて、1920年代中盤に薬品に初めて使われた以来、長期間使われてきた。パラベンの使用が広範囲であり、多様な製品で使用が長期化されている一方、パラベンのエストロゲン性についての研究が報告されながら、ヒトに対するパラベン類の安全性の問題が提起されている。
実験動物を対象とした多様な分析結果に基づいて、パラベンの急性、亜急性及び慢性毒性についての研究がなされて、メチルパラベンの皮膚炎症反応、メチルとプロピルパラベンの遅延性、接触性、過敏性誘発など感作反応が報告され、パラベンの発癌性に関しては、パラベンがエストロゲン性を有するので、化粧品使用を通じるパラベンと乳房癌との関連性が提示された。パラベンの抗アンドロゲン性も、雄の生殖系の機能を妨害すると知られ、また、下水に放出されたパラベンが生態系を含めた環境に及ぼす内分泌障害の影響に対しても論議されている。その潜在的な有害性にも拘らず、継続的に多様な分野でパラベンが使われている理由は、天然成分の防腐力が、既存の化学合成防腐剤ほど優れないためであると分析されている。しかし、前述したパラベン類の危険性が報告されながら、消費者は、パラベン類防腐剤の使用に対する拒否感を表現しており、代替天然保存剤の要求が高まりつつある。
生物界面活性剤(Biosurfactant)は、微生物、動物、植物のような生物素材から得られる界面活性剤であって、低毒性であり、生態系による分解が容易であるために、注目を浴びている。生物界面活性剤が化学合成界面活性剤に対して有する長所は、第1に、無毒性であり、生分解が容易であり、したがって、それを使った場合、二次汚染源にならないという点、第2に、既存の方法としては合成しにくい複雑な化学構造によって、特殊な目的として使われるという点、第3に、表面張力の低下能力、温度、pHに対する安定性など界面活性剤の物理・化学的性能面で既存の化学合成界面活性剤とほぼ対等な結果を示すという点がある。
実際、生物界面活性剤は、医薬品、食品、化粧品、洗剤、原油の2次回収、パルプと製紙産業、陸上と海上との油類汚染浄化、処理槽の乳脂肪分解など化学合成界面活性剤が使われるほとんどの多様な産業分野で使われており、また、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)から生産されたラムノリピド−生物界面活性剤は、細胞表面の形態を変化させて病源菌に対する阻害効果を発揮するので、生物医学の新たな分野として接木される可能性があるという研究も発表された。したがって、このような長所を有する生物界面活性剤についての研究が、全世界的に活発に進められて多種の生物界面活性剤が報告されている。
本発明に先立って、シュードモナス属培養液からラムノリピドを含んだ混合物状態の生物界面活性剤を抽出して、多様な病源菌に対する阻害効果を測定し、その結果、特定の病源菌(にきび誘発菌:Propionibacterium acnes、Staphylococcus aureus)に対して既存の抗生剤と比較した時、卓越した阻害効果を有することを確認した。また、多様な病源菌に対して低い濃度で殺菌効果を有することを確認し、このような結果に基づいて、既存に化粧品防腐剤として使われているが、人体に対する危険性が報告されているメチルパラベンを対処することができる環境親和的でありながらも、生体親和的な保存剤の開発と、同時に抗生剤の耐性を有するにきび誘発菌を阻害してにきびを緩和させることができる原料の開発と、を研究し、下記の実験の結果は、本発明を実施するための具体的な内容及び根拠になりうる。
本明細書の全般に亘って多数の論文及び特許文献が参照され、その引用が表示されている。引用された論文及び特許文献の開示内容は、その全体として本明細書に参照して挿入されて、本発明が属する技術分野のレベル及び本発明の内容がより明確に説明される。
本発明者らは、微生物の生長を効果的に抑制して、化粧品または食品の保存期間を増加させることができる天然物質由来の防腐用組成物を開発するために努力した。その結果、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)培養液抽出物が、各種の細菌に抗菌効果を示すことを究明し、本発明の緑膿菌培養液抽出物が、合成パラベン類の化粧品防腐剤を代替して、化粧品防腐剤及び食品防腐剤として使われうるということを確認することによって、本発明を完成した。
したがって、本発明の目的は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む防腐用組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗生組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含むにきびの予防または治療用組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗酸化用組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、緑膿菌培養液抽出物の抗菌効果を引き起こせる有効成分を明らかにすることである。
本発明の他の目的及び利点は、下記の発明の詳細な説明、及び特許請求の範囲によってより明確になる。
本発明の一態様によれば、本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む防腐用組成物を提供する。
本発明の他の態様によれば、本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗生組成物を提供する。
本発明の他の態様によれば、本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含むにきびの予防または治療用組成物を提供する。
本発明の他の態様によれば、本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗酸化用組成物を提供する。
本発明者らは、微生物の生長を効果的に抑制して、化粧品または食品の保存期間を増加させることができる天然物質由来の防腐用組成物を開発するために努力した。その結果、緑膿菌培養液抽出物が、皮膚常在菌及びにきび誘発菌を含む各種の細菌に抗菌効果を示すことを究明し、本発明の緑膿菌培養液抽出物が、合成パラベン類の化粧品防腐剤を代替して、化粧品防腐剤及び食品防腐剤として使われうるということを確認した。
本発明の組成物は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む。
本明細書で、用語“緑膿菌培養液抽出物”は、緑膿菌を培養した培養液から抽出して得たものを意味する。
本発明によれば、本発明の緑膿菌培養液抽出物は、生物界面活性剤であるラムノリピド(rhamnolipid)を含む。
本発明の一具現例によれば、本発明の組成物に含まれるラムノリピドは、次の化学式1で表されるジラムノリピドまたは化学式2で表されるモノラムノリピドである。
本発明によれば、緑膿菌培養液抽出物は、多様な構造のラムノリピドが存在するが、そのうち、前記化学式1または化学式2のラムノリピドが、緑膿菌培養液抽出物から抽出された他のラムノリピドと比較して著しく高い抗菌活性を有する。
本発明の一具現例によれば、本発明の緑膿菌培養液抽出物は、緑膿菌を培地に接種して培養した後、培養液を遠心分離して上澄み液を収得し、上澄み液に塩酸溶液を添加して沈澱させた後、再び遠心分離して沈殿物のみを収得し、その沈殿物にエチルエーテルを添加した後、エチルエーテル層のみ分離して濃縮することで収得する。
本発明の抽出物は、前述した溶媒を用いて得たものだけではなく、これに精製過程をさらに適用して得たものも含む。例えば、前記抽出物を一定の分子量カットオフ値を有する限外濾過膜を通過させて得た分画、多様なクロマトグラフィー(サイズ、電荷、疎水性または親和性による分離のために製作されたもの)による分離など、追加的に実施された多様な精製方法を通じて得られた分画も、本発明の抽出物に含まれるものである。
本発明の抽出物は、減圧蒸留及び凍結乾燥または噴霧乾燥のような追加的な過程によって粉末状態で製造可能である。
本発明の一具現例によれば、本発明の組成物で、前記緑膿菌培養液抽出物の含量は、全体組成物を100重量部を基準にして0.005〜1.0重量部である。
本発明の他の具現例によれば、本発明の組成物で、前記緑膿菌培養液抽出物の含量は、全体組成物を100重量部を基準にして0.01〜0.5重量部である。
本発明の特定の具現例によれば、本発明の組成物で、前記緑膿菌培養液抽出物の含量は、全体組成物を100重量部を基準にして0.02〜0.1重量部である。
本発明の一具現例によれば、本発明の組成物は、抗細菌活性及び/または抗真菌活性を有する。本発明の組成物は、多様な微生物、特に、細菌、真菌及び酵母に対して幅広い抗生活性を示す。
本発明の他の具現例によれば、本発明の組成物は、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、バチルス(Bacillus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、カンジダ(Candida)属、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、プロテウス(Proteus)属、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、及び大腸菌(Escherichia coli)で構成された群から選択される1つ以上の細菌に対して抗生活性を示す。
本発明の他の具現例によれば、本発明の組成物は、0.5%以上の濃度で抗酸化効果を有する代表成分であるアスコルビン酸(AA)のようなレベルの高い抗酸化効果を有する。
前記のように、幅広い抗生スペクトル及び抗酸化効果を有する本発明の防腐/抗生組成物は、化粧品だけではなく、食品、生活用品、農薬、医薬などで抗菌、殺菌、消毒、防腐などの目的を果たすために広範囲に使われる。
本発明によれば、本発明の防腐用組成物は、化粧料組成物として製造可能である。本発明の組成物が、化粧料組成物として製造される場合、緑膿菌培養液抽出物は、細菌によって化粧料組成物の変質を予防するので、化粧品防腐剤を代替して使われる。本発明の組成物が、化粧料組成物として製造される場合、本発明の組成物は、前記有効成分である緑膿菌培養液抽出物、その塩、またはそれらの溶媒化物または水化物だけではなく、化粧料組成物に通用される成分を含み、例えば、抗酸化剤、安定化剤、溶解化剤、ビタミン、顔料、及び香料のような通常の補助剤、そして、担体を含みうる。
本発明によれば、本発明の防腐用組成物は、食品組成物として製造可能である。本発明の組成物が、食品組成物として製造される場合、緑膿菌培養液抽出物は、細菌によっての食品の変質を予防するので、食品防腐剤を代替して使われる。
本発明の組成物が、食品組成物として製造される場合、有効成分として緑膿菌培養液抽出物だけではなく、食品製造時に通常添加される成分を含み、例えば、タンパク質、炭水化物、脂肪、栄養素、調味剤、及び香味剤を含む。前述した炭水化物の例は、モノサッカライド、例えば、葡萄糖、果糖など;ジサッカライト、例えば、マルトース、スクロース、オリゴ糖など;及びポリサッカライド、例えば、デキストリン、シクロデキストリンのような通常の糖及びキシリトール、ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコールである。香味剤として、天然香味剤[タウマチン、ステビア抽出物(例えば、レバウディオサイドA、グリチルリチンなど])及び合成香味剤(サッカリン、アスパルテームなど)を使うことができる。例えば、本発明の食品組成物が、ドリンク剤として製造される場合には、本発明の緑膿菌培養液抽出物の以外に、クエン酸、液状果糖、砂糖、葡萄糖、酢酸、リンゴ酸、果汁、トチュウ抽出液、ナツメ抽出液、甘草抽出液などをさらに含ませることができる。
本明細書で、用語“抗生組成物(antibiotic composition)”は、ウイルス、菌類(fungi)、原生動物(protozoa)及び細菌(bacteria)を含む微生物を殺すか、成長を抑制させる抗生物質(antibiotics)を含有した組成物を意味する。したがって、前記抗生物質は、抗生活性、すなわち、抗細菌活性(antibacterial activity)、抗真菌活性(antifungal activity)または抗ウイルス活性(antiviral activity)を有する。
本発明の組成物は、前記細菌によって誘発された皮膚感染またはにきびの予防及び治療に有意な効果を示す。下記の一実施例で立証したように、本発明の組成物は、にきび誘発菌としてよく知られたプロピオニバクテリウムアクネス及びグラム陽性菌であるスタフィロコッカスアウレウス、バチルスセレウス、グラム陰性菌であるシュードモナスエルギノーサ、カンジダアルビカンスのような多様な細菌の成長を有意に抑制する。
本発明のにきびの予防または治療用組成物は、前述した本発明の有効成分である緑膿菌培養液抽出物の化粧品学的有効量(cosmetically effective amount)及び化粧品学的に許容される担体を含んで製造することができる。
本明細書で、用語“化粧品学的有効量”は、前述した本発明の組成物の微生物に対する抗生効能を果たすのに十分な量を意味する。
本発明の皮膚外用剤組成物は、当業者に通常製造される如何なる剤型にも製造可能であり、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤−含有クレンジング、オイル、粉末ファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション、及びスプレーなどに剤形化されうるが、これらに限定されるものではない。より詳細には、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、パック、スプレーまたはパウダーの剤型に製造可能である。
本発明の剤型が、ペースト、クリームまたはゲルである場合には、担体成分として、動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルクまたは酸化亜鉛などが用いられうる。
本発明の剤型が、パウダーまたはスプレーである場合には、担体成分として、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムまたはポリアミドパウダーが用いられ、特に、スプレーである場合には、さらにクロロフルオロハイドロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルのような推進体を含みうる。
本発明の剤型が、溶液または乳濁液である場合には、担体成分として、溶媒、溶解化剤または乳濁化剤が用いられ、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコールまたはソルビタンの脂肪酸エステルがある。
本発明の剤型が、懸濁液である場合には、担体成分として、水、エタノールまたはプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、及びポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガまたはトラガントなどが用いられうる。
本発明の剤型が、界面−活性剤含有クルリンジングである場合には、担体成分として、脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、スルホスクシン酸モノエステル、イセチオン酸、イミダゾリウム誘導体、メチルタウリン、サルコシン酸、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体またはエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどが用いられうる。
本発明の皮膚外用剤組成物に含まれる成分は、前記有効成分及び担体成分の以外に、皮膚外用剤組成物に通用される成分を含み、例えば、抗酸化剤、安定化剤、溶解化剤、ビタミン、顔料、及び香料のような通常の補助剤を含みうる。
本発明の特徴及び利点を要約すれば、次の通りである:
(i)本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む防腐用及び抗生組成物を提供する。
(ii)本発明は、緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含むにきびの予防または治療用組成物を提供する。
(iii)本発明の緑膿菌培養液抽出物を含む組成物は、多様な菌に対して幅広い抗菌スペクトル及び高い抗酸化効果を示し、このような組成物は、化粧品のような化粧料組成物に適用が可能であり、それ以外にも、食品、医薬品、農薬及び生活用品などの多様な分野で抗菌、殺菌、防腐の目的として有用に利用可能である。
(iv)本発明の緑膿菌培養液抽出物の高い抗菌効果を引き起こす有効成分は、多様なラムノリピドのうちでも、特定の構造(Rha C10 C10、Rha Rha C10 C10)のラムノリピドであることを究明し、これを通じてラムノリピドの産業的適用に対する効率性を高めた。
ペーパーディスク拡散法(paper disk diffusion test)を行って緑膿菌培養液抽出物(R1)の抗菌効果を確認した結果である。 緑膿菌培養液抽出物を含むトナー剤型の製品に対する防腐力試験(challenge test)結果であって、cfuを示すグラフである。 緑膿菌培養液抽出物を含むトナー剤型の製品に対する防腐力試験時に、プレート塗抹後の形状を示す写真である。 緑膿菌培養液抽出物の含有濃度によるにきび関連トラブルの改善率を測定した結果である(赤色棒は、バーム剤型、紫色棒は、クリーム剤型を意味する)。 図5A〜Iは、緑膿菌培養液抽出物を含む本発明の組成物を被験者の皮膚に塗布した後、にきび関連トラブルの改善を写真撮影を通じて確認した結果である。 ラムノース及びラムノリピドの構造を示す図面である。 1D 1H−NMRスペクトルを通じてラムノリピドを分析した結果である。 ラムノース陽性子の分析結果である。 2D−NMR分析結果である。 2D NMR ROESY実験結果である。 1D 1H−NMRスペクトラ予備分析を通じるサンプル内のラムノースの相対的な密度を測定した結果である。 図12A〜Bは、緑膿菌培養液抽出物R1の抗酸化効果試験結果である。 R1とR1から分離された分画のS.aureusに対する抗菌活性を試験した結果である。 R1とR1から分離された分画のLC分析結果である。 図15A〜Dは、LC−MS、LC−MS/MSを活用した有効成分ピーク1、ピーク2の構造分析結果である。 R1のLC分析結果である。 ラムノリピド(R90、R95)のS.aureusに対する抗菌活性を示す写真である。
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳しく説明する。これら実施例は、単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨によって、本発明の範囲が、これら実施例によって制限されないということは、当業者にとって自明である。
材料及び方法
1.生物界面活性剤の生産
実験に先立って、菌株(CJM01)が選発された。同定結果、緑膿菌であると明かになり、菌株をM9培地(CaCl 0.015g/L、NaHPO 6g/L、KHPO 3g/L、NaCl 0.5g/L、NHCl 1g/L、MgSO 0.0625g/L、グルコース20g/L)に接種して37℃で72時間培養した。培養後、培養液を遠心分離して細胞が完全に除去された培養液を得た。細胞が除去された培養液をHCLを用いてpH2に低めた後、一日間4℃で沈澱させた。沈澱後、再び遠心分離して上澄み液を除去し、沈殿物のみを得た。その沈殿物をエチルエーテルを用いて抽出した後、エチルエーテル層のみ分離して回転蒸発濃縮器で濃縮してエチルエーテルをいずれも蒸発させて得られた抽出物(biosurfactants crude)をR1と名付けた。
2.抽出した生物界面活性剤の抗菌力テスト(paper disk diffusion test)
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された混合物状態の生物界面活性剤をR1と名付け、グラム陽性病原性菌(Staphylococcus aureus、Bacillus cereus)、グラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa、Escherichia coli)に対してペーパーディスク拡散法を施行した。
S.aureus、B.cereus、P.aeroginosaとE.coliとをそれぞれLB(Luria−Bertani)培地(トリプトン10g/L、NaCl 10g/L、酵母抽出物5g/L)に接種して37℃好気性条件で18時間液体培養した。培養後、それぞれの菌培養液200μlをLBアガープレートに塗抹した。微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出されたR1は、メタノールに2mg/mlの濃度で溶解し、対照区として使われたメチルパラベン(Methyl Paraben)、フェノキシエタノール(Phenoxy Ethanol)、ナチュロティックス(Naturotics)は、メタノールに10mg/mlの濃度で溶解した。溶解されたR1、メチルパラベン、フェノキシエタノール、ナチュロティックス溶液を、それぞれペーパーディスク(直径:6mm)上に20μlずつ付けた後、ペーパーディスクを十分に乾燥させた。その後、ペーパーディスクをS.aureus、B.cereus、P.aeroginosaとE.coliとが塗抹されたアガープレート上に載せた。それぞれのアガープレートは、37℃好気性条件で18時間培養された。18時間後、ペーパーディスク周辺に生成されたクリアゾーンを観察した。
3.抽出した生物界面活性剤の防腐力試験(challenge test)
メチルパラベンと比較してR1の保存剤としての可能性を確認するために、トナー剤型とローション剤型とでグラム陽性病原性菌(Staphylococcus aureus、Bacillus cereus)、グラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa)、真菌類(Candida albicans)に対する殺菌力を測定する防腐力試験を施行した。防腐力試験は、米国化粧品協会、すなわち、CTFA(The cosmetics、Toiletry and Fragrance Association)の法を基準に施行され、その基準は、特定の物質がトナーとローション剤型とで7日以内に接種された菌数の99.9%を死滅させれば、保存剤としての可能性を有するということである。実験に先立って、トナーとローション剤型とが製作され、その組成は、表1及び表2のようである。
4.トナー剤型でのグラム陽性病原性菌(Staphylococcus aureus、Bacillus cereus)に対する実験
製作されたトナー剤型にメタノールに溶解させたR1を添加して、R1の最終濃度が0%、0.01%、0.05%、0.1%になるようにし、それぞれの容器にS.aureus、B.cereus培養液を接種した。また、トナー剤型にメタノールに溶解させたメチルパラベンを添加して、メチルパラベンの最終濃度が0%、0.1%、0.5%、1%になるようにし、それぞれの容器にS.aureus、B.cereus培養液を接種した。接種菌数は、10〜10cfu(colony forming unit)/mlになるようにした。菌が接種されたトナーを常温で保管しながら、菌接種直後、1日、3日、5日、7日後に、各トナーを希釈してLBアガープレートに200μl塗抹して細胞数を計算した後、初期接種菌数と比較して死滅の有無を把握した。対照区としてトナー剤型にメタノールのみを添加して菌培養液を接種した後、繰り返し実験した。
5.トナー剤型でのグラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa)、真菌類(Candida albicans)に対する実験
製作されたトナー剤型にメタノールに溶解させたR1とメチルパラベンとをそれぞれ添加して、最終濃度が0%、0.1%、0.5%、1%になるようにし、それぞれの容器にP.aeruginosa、C.albicans培養液を接種した。接種菌数は、10〜10cfu/mlになるようにした。菌が接種されたトナーを常温で保管しながら、菌接種直後、1日、3日、5日、7日後に、各トナーを希釈してP.aeruginosaが接種されたトナーは、LBアガープレートに、C.albicansが接種されたトナーは、YPDアガープレートに200μl塗抹して細胞数を計算した後、初期接種菌数と比較して死滅の有無を把握した。対照区としてトナー剤型にメタノールのみを添加して菌培養液を接種した後、繰り返し実験した。
*YPDアガー(ペプトン5g/L、酵母抽出物5g/L、デキストロース5g/L、アガー15g/L)
6.ローション剤型でのグラム陽性病原性菌(Staphylococcus aureus、Bacillus cereus)、グラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa)、真菌類(Candida albicans)に対する実験
製作されたローション剤型にメタノールに溶解させたR1とメチルパラベンとをそれぞれ添加して、最終濃度が0%、0.5%になるようにし、それぞれの容器にS.aureus、B.cereus、P.aeruginosa、C.albicans培養液を接種した。接種菌数は、10〜10cfu/mlになるようにした。菌が接種されたローションを常温で保管しながら、菌接種直後、1日、3日、5日、7日後に、各ローションを希釈してS.aureus、B.cereus、P.aeruginosaが接種されたローションは、LBアガープレートに、C.albicansが接種されたローションは、YPDアガープレートに200μl塗抹して細胞数を計算した後、初期接種菌数と比較して死滅の有無を把握した。対照区としてローション剤型にメタノールのみを添加して菌培養液を接種した後、繰り返し実験した。
7.抽出した生物界面活性剤を含有する製品のにきび関連トラブルの改善効果
7−1.製品の種類、製品の分量及び剤型
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された生物界面活性剤R1を含有する天然化粧品を製造して、にきび関連トラブル症状(化膿性、粟、にきび傷跡、できものなど)を有している被験者に適用(5g/1人/2週)して改善効果を観察した。
7−2.被験者
本研究は、単一機関で、対照群、実験群の観察研究臨床試験でにきび関連トラブルを有した被験者に製品を塗った時、にきび関連トラブルの症状改善など有効性及び安全性を評価しようとした。
一次結果変数(Primary end point)は、製品使用後、2週後のにきび関連トラブルの症状改善率であり、試験前と試験後とのにきび関連トラブルの症状改善率が差があるか否かを評した。過去行われた臨床試験に基づいて脱落率約10%を考慮して、総被験者数を30人にし、個人的な事情によって臨床試験同意書に署名していない3人は臨床試験に参加することができず、臨床試験に参加した被験者は、総27人であり、中途脱落率は0%であって、最終評価可能な被験者数は27人であった。
7−3.試験方法
2週間に5gの試験製品を使い、一日2回以上(朝、夕方、常時)2週間試験者が指定した皮膚病変部位にクリームまたはバーム形態の製品を塗布する。
韓国の仁荷大学校と仁川大学校との学生を対象にしてにきび関連トラブル化粧品効能評価臨床試験参加者を募集し、自発的に支援した志願者のうち、選定基準に適し、除外基準に該当しない志願者を対象にして臨床研究を進行した。あらゆる被験者は、スクリーニングを通じて被験者を選別し、総27人の被験者が試験参加に同意し、男は16人、女は11人であり、被験者の年齢は、満20歳から満28歳の間に分布した。脱落及び中途放棄被験者は0人であって、評価を完了した最終被験者は27人であった。
にきび関連トラブルの改善効果に対する評価のために、毎訪問時ごとに肉眼評価及びイメージ撮影を実施し、毎日自身の変化程度(変化を感じる程度及び異常反応有無)を直接チェックする被験者の主観的意見が入れられたアンケート調査を実施した。肉眼的評価で臨床試験開始0日になる時点で製品を塗布する前、試験者が定めた病変部位に存在する進行状態のにきび個数を開始点として定め、この部位で試験経過2週後、目で改善された程度を数値化し、臨床研究に参加した研究対象者の病変部位を試験前と臨床試験測定訪問の時ごとにイメージを撮影した。また、被験者主観的意見のアンケート調査を実施した。
7−4.効果評価基準、評価方法及び解析方法
選定基準に適した被験者及び提供した製品を2週間使った被験者を有効性評価対象者として選定し、0週、1週、2週目に進行中であるにきび個数の把握及びイメージ撮影などにきび関連トラブルの改善に対する肉眼的評価を施行し、被験者の主観的意見が入れられたアンケート調査を施行した。試験の結果、整理及び分析は、統計的推定によって分析された。
8.NMR分析
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された生物界面活性剤R1のようなP.aeruginosaに対して培養及び抽出方式を変更して得られたR2、R3、そして、ラムノリピド(生物界面活性剤の一種)を90%含有しているSIGMA−ALDRICHから購入したR90をNMR分析した。
ラムノリピドの構造は、1つまたは2つのラムノース(糖)部分(図6の左側)と2つの脂肪族鎖(aliphatic chains)を含む脂質部分とで構成される(図6の右側)。ラムノリピド構造の多様性は、1つまたは2つのラムノースリングの数と脂質部分の2つの脂肪族鎖の構造(長さ及び飽和度)に起因する。4つの他の生物界面活性剤抽出物(サンプル0、1、2、3)と商業的に(Sigma)販売されているラムノリピド(サンプル90)は、クロロホルム−メタノール(2:1)混合物に溶解された後、NMR分析された。
9.緑膿菌培養液抽出物の抗酸化効果
緑膿菌培養液抽出物の防腐剤としての適用のために、抗酸化効果に対する実験を進行した。
DPPHラジカルは、紫色を帯びているが、これが抗酸化剤と反応すれば、黄色を帯びる。抗酸化能に優れた試料と反応するほど、DPPHラジカルの色の変化は鮮明になる。R1とアスコルビン酸(Ascorbic acid、AA)、メチルパラベン(MTP)をそれぞれ異なる濃度でメタノールに溶解させた。このように得られた試料(100μl)をそれぞれ0.006%の濃度でメタノールに溶解させたDPPHラジカル溶液100μlに混合して、総200μlを作った後、光が遮断された空間で30分間反応させた。反応が完了した後、各混合液に対して517nmで吸光度の値を測定して、各試料の抗酸化能を測定した。
10.緑膿菌培養液抽出物の抗菌効果を引き起こす有効成分の探索
緑膿菌培養液抽出物は、単一成分ではない多様な成分が混合された状態である。緑膿菌培養液抽出物に含まれた多様な成分のうち、抗菌効果を引き起こす有効成分が何なのかを探索し、その構造を明らかにする実験を進行した。
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された混合物状態のR1の分離
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された混合物状態のR11mgをメタノールに溶解させた後、sep−Pak vac1cc tc18カートリッジカラムに注入した。その後、カラムは、溶媒Aで洗浄され、展開溶媒である溶媒Bが注入された。溶媒Bの濃度をそれぞれ異ならせてカラムに注入した後、カラムを通過した分画をそれぞれ収集して、分画(fraction)1、分画2、分画3、分画4、分画5、分画6と名付けた。溶媒Bの濃度は、50%、55%、60%、65%、70%、75%にそれぞれ異ならせてカラムに注入され、溶媒Aと溶媒Bとの組成は、表11のようである。
R1から分離された分画の抗菌活性分析
得られた各分画は、乾燥させた後、メタノールに10mg/mlの濃度で溶解させた。メタノールに溶解された各分画の20μlをS.aureus培養液が塗抹されたアガープレート上に落とした後、18時間37℃で培養し、18時間後、アガープレート上に生成されたクリアゾーンを観察した。
R1から分離された分画のLC/MSを通じる構造分析
分離された分画の構造分析のために行われたLC−MSは、ネガティブモードのイオン極性で1.8μm 2.1*100mmのSB−Aq RRHD(分析カラム)と2.1*5mm 1.8μmのZorbax SB−C8(ガードカラム)とを使って進められた。分離された分画をメタノールに溶解させてサンプルを準備した。サンプルの20μlを前記のカラムが装着されたHPLCに注入し、質量分析計まで連結して分析した。HPLCには、溶媒Aと溶媒Bとの混合液が展開溶媒として使われ、初期の溶媒Aと溶媒Bとの混合比率は50%であり、その後の順序は、次の通りである。100%溶媒B(19分)、100%溶媒B(20.5分)、50%溶媒B(21分)、50%溶媒B(25分)、HPLC流速:0.15ml/分。
スキャニング質量範囲は、75〜1000m/zに準備された。抗菌効果を引き起こす特定の成分に対しては、MS/MSを進行した。
実験の結果
1.抽出した生物界面活性剤の抗菌力試験
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された混合物状態の生物界面活性剤をR1と名付け、グラム陽性病原性菌(Staphylococcus aureus、Bacillus cereus)、グラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa、Escherichia coli)に対して抗菌力テストを施行した。ペーパーディスク拡散法の結果、R1は、既存の化粧品保存剤として使われているメチルパラベン、フェノキシエタノール、ナチュロティックスよりも5倍少ない濃度で格段に大きなクリアゾーンを生成した(図1)。
2.抽出した生物界面活性剤の防腐力試験
防腐力試験の結果、トナー剤型で、R1は、接種したあらゆる菌に対して7日内に接種菌数の99.9%を死滅させ、特に、R1は、メチルパラベンよりも10倍少ない濃度である0.01%でグラム陽性病原性菌Staphylococcus aureus、Bacillus cereusに対して1日ぶりに接種菌数の99.9%を死滅させた。グラム陰性病原性菌(Pseudomonas aeroginosa)と真菌類(Candida albicans)に対しては、メチルパラベンと同じ濃度である0.5%で5日ぶりに接種菌数の99.9%を死滅させた(図2〜図3)。また、ローション剤型で接種したあらゆる菌に対して、R1は、メチルパラベンと同じ濃度である0.5%で7日内に接種された菌数の99.9%を死滅させた(表12)。このような結果は、R1の保存剤としての可能性を有するということを示す。
3.抽出した生物界面活性剤を含有する製品のにきび関連トラブルの改善効果
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された生物界面活性剤R1を含有する天然化粧品を製造して、にきび関連トラブル症状を有している被験者に適用した結果、R1を含有していない製品よりもR1を含有した製品を使った被験者からにきび関連トラブルの改善率が格段に増加し、あらゆる被験者から皮膚異常反応(かゆみ、ひりつき、赤い班点、腫れ上がり、腫れもの、痛みなど)は観察されていない。
臨床試験開始0日になる時点で製品を塗布する前、試験者が定めた病変部位に存在する進行状態のにきび個数を開始点として定め、この部位で試験経過2週後、目で改善された程度を数値化ものであって、微生物培養液抽出物を含有していない製品と比較した時、微生物培養液抽出物を含有した製品を使った被験者からさらに高い改善率が確認された。特に、微生物培養液抽出物0.02%を含有したクリーム形態の製品を使った被験者から最も高い改善率が確認され、次いで、微生物培養液抽出物0.1%を含有したクリーム形態の製品を使った被験者から高い改善率が確認された(図4)。これに基づいて、本発明者が製造した微生物培養液抽出物を含有した天然化粧品は、にきび改善に役に立つと判断することができる。被験者のイメージ撮影結果は、図5A〜図5Iのようである。
5:症状がなくなった、4:全般的に症状が明らかに良くなった、3:全般的に症状が少し良くなった、2:試験前と症状の変化がなし、1:試験前よりも症状が悪くなった
1:よく分からない、2:不満足、3:普通、4:満足、5:非常に満足
臨床試験2週後、被験者のにきび関連トラブルの改善効果に対する全体的な満足度は高く評価された。アンケート評価と肉眼評価とで最も顕著な変化を示した部分は、化膿性にきびと一時的に発生するできもののような皮膚トラブルであった。一方、粟にきびとにきび傷跡の改善に対しては、相対的に変化が少なかった。また、バーム剤型よりは、クリーム剤型の製品を使った被験者の改善効果と満足度とがさらに高いと確認された。
2週間の臨床試験結果、肉眼評価及びアンケート評価、イメージ撮影を通じて、本発明者が製作した微生物培養液抽出物を含有した天然化粧品は、にきび関連トラブルの改善に役に立つ製品であるということが分かった。
4.NMR分析
一般的観測
あらゆるサンプルは、4種の主要成分(2つの類型のジラムノリピドと2つの類型のモノラムノリピド)で構成された類似しているラムノリピドセットを含んでいた。各サンプル内でジラムノリピドのA分画の含有率は、いずれも異なった(サンプル90の場合、35%まで含有しており、サンプル2と3は、65%以上を含有する)(表17)。また、サンプル0、1、2、3は、抗菌活性に影響を与えると予想される芳香族成分を含有していた。
1D−NMR分析
サンプル1に対する1D 1H−NMRスペクトルでラムノリピドに該当する部分は、図7から見られる。信号強度(integrals)は、スペクトルの下から見られる。あらゆる信号強度は、0.82ppmでのメチルピークによって標準化され、そのピークは、6つの陽性子(proton)に該当する(2メチルグループ)。したがって、単一陽性子ピークは、ほぼ100ユニット程度の信号強度を有すると見られる。例えば、1.4〜1.5ppmと2.4〜2.6ppmとで表われる2つのグループのピークは、〜400程度の信号強度を示し、それぞれC/C及びC/C10グループで表われる4つの陽性子信号と一致する。モノ及びジラムノリピドの質量比は、脂質とラムノースグループから得た信号の強度を比較することで測定されうる。
もし、サンプルがモノラムノリピドのみを含むならば、ラムノースからきた1つの陽性子のみが脂質部分にある1つの陽性子と一致する。また、サンプルが、ただジラムノリピドのみを含むならば、“2−to−1”と一致される。図8から証明されたように、H1とH4脂質陽性子(暗いオレンジ色ボックス)は、同じタイプの信号を示すが、その強度の和は、ほぼ100程度であり、それは、混合物内にある各ラムノリピド分子が正確にこのタイプの陽性子を1つ有するということを意味する。
結果的に、H1’/1”、H2’/2”、H3’/3”、H5’/5”ラムノース陽性子(図8の青色ボックス)から得た信号強度の和は、モノラムノリピド混合物で予想したことよりもさらに高い。モノラムノリピド混合物内にある分子当たり1つのH1’陽性子は、100値を有する信号が出なければならない。3つのH2’、H3’、H5’の陽性子は、300値を有する信号が出なければならない。ところで、サンプル1でのこのような信号強度は、ほぼ150〜480程度に測定された。このような信号強度数値からサンプル1にジラムノリピドがほぼ60%程度存在すると推定することができる。類似している分析でサンプル0、2、3、そして、90を1D 1H−NMRスペクトラを通じて行った。
2D−NMR分析
サンプル内のジラムノリピドの存在は、2D 1H−13C−HSQC実験によって確認された。β−L−Rhap(1’’→2’)−β−L−Rhap結合の形成は、酸素を通じて連結されているジラムノースのC2’とC1’原子の強いNMR信号移動を起こした(図6の構造)。HSQCスペクトルのC1’/1”H及びC2’/2”H区域は、図9から見られる。102ppmで表われるクロスピーク(13Cスケール、赤色ボックス)は、ジラムノリピドでのH1”/C1”の相関係数と一致する。一方、95〜96ppmで表われるクロスピークは、モノラムノリピドのH1’/C1’の相関係数と一致する(図6の構造)。〜79ppmで表われる2つのクロスピーク(図9の青色ボックス)は、ジラムノリピド部分の2つのC2’原子と一致する。
スピンシステム割り当て
サンプル内の他のラムノリピドの相対的な密度と数とを測定するために、2D NMRスペクトラ(HSQC、TOCSY、COSY−DQF)を用いてスピンシステムを分離し、これらは、ラムノリピド分子のラムノース環構造、脂肪酸しっぽ構造と一致した。また、ラムノース部分(システム1〜6)の6つの知られていないシステムと脂肪酸しっぽの8つのシステム(システム7〜14)とを証明することができた。そのシステムは、ラムノース部分のタイプであらかじめ割り当てられ(ジラムノースの最初の(‘)または二番目の(“)単一リング構造)ヒドロキシル脂肪酸の位置(直接に、または間接にラムノースと連結される、図6)は、知られた化学的移動(パート3、2D−NMR分析、図9の例示)に基づいている。システム1と2は、ジラムノースの二番目のラムノースリング構造に割り当てられ、システム3と4は、ジラムノースの最初のラムノース環構造に割り当てられた。システム5と6は、モノラムノリピド内のラムノース環構造と一致する。それらの最小成分9と10だけではなく、システム7と8は、脂質内の二番目の脂肪酸に割り当てられた(ラムノース部分に直接に連結されない)。結果的に、システム11〜14は、最初の脂肪酸鎖に割り当てられ、直接にラムノース部分に連結された。
スピンシステム連結
ラムノリピド分子の構造的な部分のためのスピンシステムの割り当て後に、それらをラムノリピド内に連結させる幾つかの可能な方法を行った。ラムノース環構造に存在する陽性子と脂肪酸の陽性子との表面を通じる双極子−双極子相互作用を感知するために、2D NMR ROESY実験を用いた。予想したように、ラムノースシステム3〜6のH1陽性子と脂肪酸システム11〜14のH1陽性子とのクロスピークが感知された(図10)。この実験は、ラムノース最初の環構造あるいは単一構造に割り当てられたスピンシステムを脂肪酸に割り当てられたスピンシステムと連結することを可能にする。
ジラムノース内の二番目の環構造と脂肪酸陽性子に割り当てられたシステム1と2のH1陽性子の間で如何なるクロスピークも観察されていない。遂に、スピンシステムは、4つのラムノリピド分子I〜IVと整理された(表16)。
NMRサンプル内のI〜IV分子の相対的な密度
1D 1H−NMRスペクトラの予備分析は、サンプル内のラムノースの相対的な密度を明確に示す(図11)。脂肪酸システムでも、同じ結果が観察された。I〜IV分子の相対的な密度を信号強度を用いて推定したが、信号強度は、H1/H1”とH2/H2”ラムノース陽性子、H1とH4脂肪酸陽性子に割り当てられたよく分離された信号を得るために、1D 1HNMRスペクトラで測定された。分析の要約は、表16に提示された。
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された生物界面活性剤R1のようなP.aeruginosaに対して培養及び抽出方式を変更して得られたR2、R3、そして、ラムノリピドを90%含有しているSIGMA−ALDRICHから購入したR90をNMR分析した結果、各抽出物と購入したR90は、いずれもラムノリピドを含有していると明かになった。これで、微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出されたR1は、ラムノリピド系の生物界面活性剤を含有しているということを証明することができる(図11)(表16)。また、NMR分析を通じて、5つのサンプルは、ラムノリピドを含有しており、その含有率は、異なることが分かった。そして、ラムノリピドは、多分他の生物学的研究に関連されうる。
5.緑膿菌培養液抽出物の抗酸化効果
緑膿菌培養液抽出物R1の抗酸化効果を調査するために、DPPH消去活性試験を進行した結果、R1は、0.5%以上の濃度で抗酸化効果を有する代表成分であるアスコルビン酸(AA)のようなレベルの抗酸化効果を示した。一方、メチルパラベン(MTP)は、R1と比較した時、同じ濃度で著しく低い抗酸化効果を示した。このような結果に基づいて、抗酸化効果を有する緑膿菌培養液抽出物R1は、防腐剤としての適用が可能であると考えられる(図12)。
6.緑膿菌培養液抽出物の抗菌効果を引き起こす有効成分の探索
微生物(P.aeruginosa)培養液から抽出された混合物状態のR1を分離して、分画1、分画2、分画3、分画4、分画5、分画6を得た。得られた各試料に対してS.aureusに対する抗菌活性を試験した結果、分画1、分画2、分画3は、R1と相応する抗菌活性を示し、分画4、分画5は、R1よりも比較的弱い抗菌活性を示し、分画6は、抗菌活性を示していない(図13)。あらゆる試料に対してLC分析を進行し、その結果、抗菌活性を示した分画1、分画2、分画3で高く存在しながら、分画4、分画5では、徐々に減少した共通した2つのピークを発見し、ピーク1、ピーク2と名付けた(図14)。抗菌活性試験と連結させて見る時、ピーク1、ピーク2の存否が抗菌活性を決定つけると判断され、ピーク1、ピーク2のMS及びMS/MS試験進行結果、ピーク1は、650の分子量、Rha−Rha−C10−C10の構造を有するジラムノリピド(Di−rhamnolipid)で分析され、ピーク2は、504の分子量、Rha−C10−C10の構造を有するモノラムノリピド(Mono−rhamnolipid)で分析された(図15A〜図15D)。R1には、多様な構造を有するラムノリピドが存在し(図16、表18)、その中でも、Rha−Rha−C10−C10、Rha−C10−C10の構造を有するラムノリピドが、抗菌活性を有する有効性分であることを確認した。また、シグマアルドリッチコリアから購入したP.aeruginosa培養液から抽出したラムノリピド(R90、R95)のS.aureusに対する抗菌活性は、R1と比較した時、著しく低かった(図17)。
以上、本発明の特定の部分を詳しく記述したところ、当業者において、このような具体的な技術は、単に望ましい具現例であり、これにより、本発明の範囲が制限されるものではないという点は明白である。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とその等価物とによって定義される。

Claims (17)

  1. 緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む防腐用組成物。
  2. 緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗生(antibiotic)組成物。
  3. 緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含むにきびの予防または治療用組成物。
  4. 緑膿菌培養液抽出物を有効成分として含む抗酸化用組成物。
  5. 前記緑膿菌培養液抽出物は、緑膿菌培養液に塩酸溶液を添加して沈澱させた後、前記沈殿物にエチルエーテルを添加して収得したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち何れか一項に記載の組成物。
  6. 前記緑膿菌培養液抽出物は、ラムノリピドを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち何れか一項に記載の組成物。
  7. 前記ラムノリピドは、次の化学式1で表されるジラムノリピドまたは化学式2で表されるモノラムノリピドであることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. 前記組成物は、組成物総100重量部に対して0.005〜1.0重量部の緑膿菌培養液抽出物を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち何れか一項に記載の組成物。
  9. 前記組成物は、スタフィロコッカス属、バチルス属、シュードモナス属、カンジダ属、プロピオニバクテリウム属、ストレプトコッカス属、プロテウス属、コリネバクテリウム属、エンテロコッカス属、クレブシエラ属、及び大腸菌で構成された群から選択される1つ以上の微生物に対して抗菌活性を示すことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち何れか一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物は、化粧料組成物であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  11. 前記組成物は、食品組成物であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  12. 前記組成物は、皮膚外用剤組成物であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  13. 前記皮膚外用剤組成物は、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤−含有クレンジング、オイル、粉末ファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション、及びスプレーのうちから選択される何れか1つの剤型に剤形化されたことを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 緑膿菌培養液抽出物を対象(subject)に適用する段階を含む防腐方法。
  15. 緑膿菌培養液抽出物を対象に適用する段階を含む抗生方法。
  16. 緑膿菌培養液抽出物を対象に適用する段階を含むにきびの予防または治療方法。
  17. 緑膿菌培養液抽出物を対象に適用する段階を含む抗酸化方法。
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