JP2017514792A - 超音波前駆体の調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、リン脂質安定化ペルフルオロブタンマイクロバブルを含む超音波造影剤前駆体の調製方法に関する。この方法は商業規模の製造に適応でき、マイクロバブルのより一貫したバイアル間収量及びサイズ分布を提供する。また、本発明の方法を用いてキット及び超音波造影剤を調製する方法も提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、リン脂質安定化ペルフルオロブタンマイクロバブルを含む超音波造影剤前駆体の調製方法に関する。この方法は商業規模の製造に適応でき、マイクロバブルのより一貫したバイアル間収量及びサイズ分布を提供する。また、本発明の方法を用いてキット及び超音波造影剤を調製する方法も提供される。
ペルフルオロカーボン(例、ペルフルオロプロパン又はペルフルオロブタン)のリン脂質安定化マイクロバブルに基づく超音波造影剤は、当技術分野で周知である[例えば、Wheatley et al,J.Drug Del.Sci.Technol.,23(1),57−72(2013)参照]。
国際公開第97/29782号は、室温で安定している超音波造影剤前駆体が、スクロース、マルトース、トレハロース、ラフィノース又はスタキオース、好ましくはスクロースから選択される凍結乾燥安定剤の存在下でペルフルオロカーボンマイクロバブルを凍結乾燥することによって調製することができることを教示する。
国際公開第99/03558号は、多分散混合物を形成する超音波造影ガスマイクロバブルを選択して、より狭いサイズ分布(すなわち単分散)のマイクロバブルを得る方法を開示する。記載される方法は、浮選及び再懸濁を伴う。
国際公開第99/08715号は、ガスを含む小胞(その膜は両親媒性の膜形成材料を含む)の水性分散液を含む医薬組成物の調製のためのプロセスを開示し、プロセスは、
(i)両親媒性の膜形成材料を含む混合物からガスを含む小胞の分散液を形成する工程と、
(ii)ガスを含む小胞の分散液を凍結乾燥する工程と、
(iii)工程(ii)の凍結乾燥生成物を無菌水性液によって再構成して、ガスを含む小胞の水性分散液を形成する工程と、
(iv)工程(i)又は工程(iii)の水性分散液生成物或いは工程(ii)の凍結乾燥生成物を処理して、実質的に凝集体を含まない、ガスを含む小胞の無菌水性分散液を形成する工程と
を含む。
国際公開第99/08715号は、不必要な大型の種を形成するマイクロバブルの凝集を抑制するために、工程(i)と(ii)の間の時間を最小限にするべきであると教示する。しかし、国際公開第99/08715号は、ガスを含む小胞が凍結乾燥の前にサイズ制御されるべきであること、抗凍結剤/リオプロテクタントは凍結乾燥工程の前に使用されなければならないか、又は、バッチ製造プロセスでは複数の個々のバイアルの中に計量分配されなければならないことを教示していない。
欧州特許第1228770号は、凍結乾燥前駆体のバイアルがヘッドスペースガスを減圧密封される、ガスマイクロバブルを含む凍結乾燥超音波造影剤を調製するためのプロセスを教示する。減圧は、前駆体バイアルの再構成後に形成される水性マイクロバブル組成物中で粒度を制御するのを助けると言われている。
国際公開第2004/069284号は、決められたサイズ分布のリン脂質安定化ガスマイクロバブル超音波造影剤を得る問題に対処する。国際公開第2004/069284号は、凍結乾燥の前に、実質的に水不混和性の有機溶媒をマイクロバブル調製乳濁液で使用するべきであることを教示する。国際公開第2004/069284号は、凍結乾燥前駆体の再構成によって得られるマイクロバブルは、直径が比較的小さく、サイズ分布が狭いことを教示する。
Solis et al[Int.J.Pharmaceut.,396(1−2)、30−38(2010)]は、リオプロテクタントをはじめとする賦形剤の凍結乾燥したペルフルオロプロパンマイクロバブル前駆体への効果を研究した。グルコースが最良のリオプロテクタントであり、その次が僅差でトレハロースであり、両方ともスクロース又はマンニトールよりも優れていると結論付けた。
Feshitan et al[J.Coll.Interf.Sci.,329,316−324(2009)]は、界面活性剤で被覆したマイクロバブルと対照的に、脂質で被覆したマイクロバブルは遠心分離後も安定していること、及び脂質シェルは非常に粘稠であってガスに比較的不浸透性であることを報告している。Feshitan et alは、4〜5μmのサイズ範囲のペルフルオロブタンマイクロバブルは少なくとも2日間安定していたが、2週間後にそれよりも小さいサイズのマイクロバブル(1〜2μm)に崩壊する傾向があったことを報告している。
マイクロバブル濃度及びサイズ分布、収量並びに造影剤のその他の重要な特徴のバイアル間の変動を制御する、超音波凍結乾燥前駆体の調製方法がなお必要とされている。そのような方法は、商業規模の製造に適応できる必要があり、均一なバイアル含量及び規制要件(例、米国薬局方及びICHガイドライン)を満たす安全性プロフィールをもつ前駆体生成物を生成する必要がある。
国際公開第99/08715号パンフレット
従来のマイクロバブル超音波造影剤の調製方法、例えば超音波処理、及び高剪断乳化などは、商業生産へのスケールアップ能力とともに、良好な収量及び低コスト生産を提供する。これらには、マイクロバブルのサイズ分布を制御することが困難であるという不利益がある。より狭いサイズ分布をもつそのようなマイクロバブルの調製を許容する他の調製技術が開発されているが、これらの代わりとなる方法は、収量が低いか、高額な装置を含むか、又は商業的生産方法にスケールアップするまでに時間がかかりすぎる。
本発明は、商業規模の製造に従うが、マイクロバブル濃度、サイズ分布、収量及び造影剤のその他の重要な特徴のバイアル間の変動を適切に制御もする方法を提供しようとするものである。
本発明者らは、マイクロバブル造影剤のバイアルの数千のバッチサイズの製造において、変動性を制御するために2つの主要なパラメータ:(a)凍結乾燥の前のマイクロバブルサイズ範囲;及び(b)所与バイアルに計量分配された時からバイアルの内容物が−40〜−70℃(「保持時間」)で凍結するまでの経過時間が重要であることを見出した。
本発明は、両方のパラメータを制御する方法を提供し、結果として生じる利点は、
(i)各々のバイアル中のマイクロバブルの最適な収量及び濃度;
(ii)バイアル間の含有量の均一性の制御
である。
本発明の造影剤前駆体は、多価陽イオンに対して感受性が低いことも見出された。
理論に縛られることを望むものではないが、本発明者らは、液体マトリックス(例、スクロース溶液)とガス入りマイクロバブルとの間の密度増加分が大きいことに起因して、マイクロバブルが液体体積の上部に速やかに分離する傾向があると考える(「クリーミング」)。上記の利益(i)及び(ii)をもたらすために、最小限にし、制御する必要があるのがこのクリーミングである。表面層の高濃度のマイクロバブルが凍結乾燥中のケークの乾燥を損なう可能性があり、かつ/又は、高すぎる局所濃度がマイクロバブルの残存率を激減させる可能性がある(マイクロバブルは最終スクロース構造の外部、すなわち完全に埋め込まれたガスポケットよりも表面の孔に部分的に捕捉されるため)と考えられている。
発明の詳細な説明
第1の態様では、本発明は、スクロース中の、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの凍結乾燥組成物を含む超音波造影剤前駆体の調製方法を提供し、方法は
(i)水溶液中の、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンマイクロバブルの水性懸濁液を提供する工程と、
(ii)マイクロバブルのサイズを2〜5μmの範囲のメジアン径に調整する工程と、
(iii)サイズを調整した工程(ii)の懸濁液を無菌スクロース水溶液で希釈して、5〜20% w/vの最終スクロース濃度を得る工程と、
(iv)工程(iii)の組成物のアリコートをバイアルに計量分配して、充填バイアルを得る工程と、
(v)工程(iv)の計量分配が終了した後、5分未満の保持時間内に、各々の充填バイアルを−40℃〜−70℃の温度に冷却する工程と、
(vi)望ましい数の冷却された充填バイアルが得られるまで、必要に応じて工程(iv)及び(v)を繰り返す工程と、
(vii)工程(v)及び(vi)の冷却された充填バイアルを凍結乾燥する工程と、
(viii)工程(viii)の凍結乾燥バイアルのヘッドスペースガスをペルフルオロブタンでバックフィリングする工程と、
(ix)工程(vii)のバイアルをクロージャーで密封する工程と
を含む。
用語「造影剤」は、生体内医用イメージングの分野のその従来の意味を有し、目的の部位又は器官において哺乳動物対象だけをイメージングすることによって得られる画像よりもはっきりした画像を得るのを助ける、哺乳動物への投与に適した形態の薬剤をさす。用語「対象」とは、生体内の哺乳動物、好ましくは生体内のインタクトな哺乳動物の身体、より好ましくは生きているヒト対象をさす。語句「哺乳動物への投与に適した形態の」とは、無菌の、発熱物質を含まない、中毒作用又は有害作用を生じる化合物を含まない、生体適合性のpH(およそpH4.0〜10.5)で処方される組成物を意味する。そのような組成物は、生体内で塞栓を引き起こすリスクがあり得る微粒子を含まず、生物流体(例、血液)と接触して沈殿が起こらないように処方されている。また、そのような組成物は、生体適合性の賦形剤だけを含み、好ましくは等張性である。
その他の生体内造影剤と同様に、この造影剤は、イメージングされる哺乳動物への薬理効果が最小であるように設計されている。好ましくは、造影剤は、専門家による医学専門知識のもとで実施された場合に、哺乳動物の身体に最小限の侵襲で、すなわち哺乳動物の対象への実質的な健康リスクなく投与されることができる。そのような最小限の侵襲性投与は、好ましくは、局所又は全身麻酔薬を必要としない対象の末梢静脈への静脈内投与である。
用語「マイクロバブル」は、生体内で超音波イメージングの分野のその従来の意味を有し、直径が一般的に0.5〜10μmのガスマイクロバブルをさす。7μmを超えるサイズで、肺毛細管内で停留(塞栓形成)の実質的なリスクがある。そのようなマイクロバブルはサイズが赤血球と類似している、それによってマイクロバブルは哺乳動物の身体中の微小血管及び毛細管で同様の特徴を示すことができる[Sirsi et al,Bubble Sci.Eng.Technol.,(1−2),3−17(2009)]。
本発明の適したマイクロバブルは、Sirsi et al(上記)に記載されるように、リン脂質のシェル又はコーティング−特に、水素化卵ホスファチジルセリン(H−EPS)中に存在するリン脂質によって安定化される。H−EPS中に存在するリン脂質は、主にホスファチジルセリン及びホスファチジン酸である[Hvattum et al,J.Pharm.Biomed.Anal.,42,506−512(2006)]。
ペルフルオロブタン(「PFB」)はその標準的な化学的意味を有し、医学的に使用される状況でペルフルブタンとも呼ばれる。ペルフルオロ−n−ブタンの化学式は、CF3CF2CF2CF3又はC410であり、沸点は−2.2℃である。市販のペルフルオロ−n−ブタンは、少量(一般に2〜4%)のペルフルオロ−iso−ブタン異性体、すなわち、CF3CF(CF3)CF3を含む。
用語「水性懸濁液」とは、水及び/又は水混和性溶媒を含む水性溶媒中のマイクロバブルの懸濁液をさす。水性溶媒は、好ましくは生体適合性担体である。用語「生体適合性担体」とは、その組成物が生理学的に忍容性のあるような、すなわち、毒性又は過度の不快感なく哺乳動物の身体に投与することができる流体、特に液体を意味する。生体適合性担体は、適切には、無菌の発熱物質を含まない注射水などの注射可能な担体液体;生理食塩水などの水溶液(有利には平衡させて、注射用最終生成物が等張性であるようにしてよい);生体適合性緩衝剤を含む緩衝水溶液(例、リン酸緩衝液);1又は複数の等張化物質(例、血漿陽イオンと生体適合性対イオンとの塩)、糖(例、グルコース又はスクロース)、糖アルコール(例、ソルビトール又はマンニトール)、グリコール(例、グリセロール)、又はその他の非イオン性ポリオール材料(例、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール及び同類のもの)の水溶液である。好ましくは、生体適合性担体は、発熱物質を含まない注射水、等張性の生理食塩水又はリン酸緩衝液である。従って、水性懸濁液は、適切に水不混和性の有機溶媒を除外する。
用語「前駆体」とは、再構成によって望ましい超音波造影剤を容易に形成するように設計された、造影剤の簡便な形態又はキット形態をさす。
用語「充填バイアル」とは、充填されたバイアル、つまりその中に組成物のアリコートが計量分配されたバイアル、すなわち、計量分配バイアルをさす。バイアルは物理的に満杯ではない、それはバイアルの容積が一般に10mL、計量分配された容積が約2mLとなり、組成物の上方にヘッドスペースガスを残すためである。用語「ヘッドスペースガス」は、その従来の意味を有し、凍結乾燥組成物の上のバイアル内部のガスをさす。
語句「保持時間」とは、充填後、すなわち工程(iv)の個々のバイアルの計量分配の後から、充填バイアルの−40〜−70℃への冷却を開始するまでの遅延時間をさす。
第1の態様の方法の工程(i)のマイクロバブル調製は、当分野で公知の多様な方法によって実施することができ、以下のものが挙げられる。
(i)超音波処理;
(ii)高剪断乳化;
(iii)膜乳化;
(iv)同軸電気流体力学的微粒化(CEHDA);及び
(v)マイクロ流体デバイス;
(vi)インクジェット印刷。
これらの方法は、Stride et al[Soft Matter,4,2350−2359(2008)]及びその中の参考文献に記載されている。マイクロバブル調製方法のさらなる詳細は、Unnikrishnan et al[Am.J.Roentgenol.,199(2),292−299(2012)]に記載されている。
インクジェット印刷は、Stride et al(上記)によって液体を充填した粒子により適していることが報告されているので、本発明のPFBマイクロバブルにはあまり適していない。超音波処理はあまり好ましくない、それは、超音波処理が広範囲の気泡サイズをもたらす傾向があり、マイクロ流体技術には商業的製造に適さない遅い生産速度の問題があるためである[Wang et al,Ultraso.Med.Biol.,39(5),882−892(2013)]。
本発明の好ましい製造方法は、好ましくはローター・ステーターミキサーを使用する高剪断乳化である。それは、ローター・ステーターミキサーが、より大きなサイズ制御をもたらし、大型のバッチ製造に適応でき、固定的なサイズ分布を提供するためである。マイクロバブルは、数秒間、ペルフルオロカーボン(ここではPFB)の存在下で無菌の発熱物質を含まない脂質懸濁液をかき混ぜることによって形成される。実施例1は、ローター・ステーターによるマイクロバブル調製方法を提供する。ローター・ステーターミキサーは、Rodgers et al[Chem.Eng.Res.Rev.,90(3),323−327(2012)及びEmulsion Formation and Stability[T.F.Tadros(Ed)、Wiley VCH(2013)](特にPacek et alによるChapter 5 Emulsification in Rotor−Stator Mixers,p.127−167を参照)に記載されている。
第1の態様の方法の工程(ii)のマイクロバブルのサイズ調整は、当分野で公知の多様な方法によって実施することができ、以下のものが挙げられる。
(a)1サイクル以上の浮選及び再懸濁、又は
(b)分画遠心法、又は
(c)粗大細孔によるクロスフロー濾過、又は
(d)フィールドフロー分画。
浮選及び再懸濁は、Kvale et al[Separat.Technol.,6,219−226(1996)]、及び本発明の実施例2に記載されている。サイズ範囲1〜2μm及び4〜5μmの脂質でコーティングしたペルフルオロブタンマイクロバブルの亜集団を分離及び単離する分画遠心法は、Feshitan et al[J.Coll.Interf.Sci.,329,316−324(2009)]に記載されている。
リン脂質安定化ペルフルオロブタンマイクロバブル、例えばSonazoid(商標)剤などは、柔軟であって安定している。従って、それらはサイズ分布にあまり変化なく5μmフィルタを通過することができる[Sontum,Ultraso.Med.Biol.,34(5),824−833(2008)]。このことと、そのような濾過が小さすぎるマイクロバブルを除去することができないという事実は、フィルタの通過が、それ自体、本発明の工程(ii)のサイズ調整に適した方法でないことを意味する。
ある調製技法は、規定された狭いサイズ分布のマイクロバブルを提供することを目的とする。そのような例では、第1の態様の方法の工程(i)及び(ii)は、事実上同時に実施される。それらの調製技法は、CEHDA及びマイクロ流体デバイスである。従って、代替実施形態では、第1の態様には、順次に実施するのとは対照的に、工程(i)及び(ii)を同時に実施する選択肢が含まれる。
語句「各々の充填バイアルを−40℃〜−70℃の温度に冷却する工程」は、バイアル及び内容物の冷却をさす。バイアルの内容物の凍結も起こることになるが、ある程度の変動を伴う。それは、一部のバイアルは凍結乾燥機の棚で過冷却される可能性があり、そのためバイアルの内容物を冷凍する時間が長くかかるためである。
本発明の方法は、商業規模の生産、例えば、製造バッチにおいて100,000までの、一般に約35,000〜40,000のバイアル数に特に適している。そのような大きい規模の商業的製造では、バイアル間の一貫性、すなわち、バイアル間の変動を最小にすることが重要である。従って、工程(iv)で計量分配されるアリコートは、好ましくは同じ体積であり、より好ましくは±3%の許容差内に制御される。
そのような多数のバイアルに関して、本発明者らは、マイクロバブルのサイズ分布、及び凍結乾燥の前の保持時間を制御することが重要であることを見出した。工程(v)に従ってスクロース水溶液中で急速に凍結することは、バイアル間の内容物の均一性、特にμバブル濃度を制御するために重要であることが見出された。そのような急速な冷却は、当分野で公知の方法、例えば、液体窒素浴に浸漬;有機溶媒/ドライアイス冷浴に浸漬;或いは凍結乾燥装置内の低温の棚又は環境などによって実施することができる。
商業的なバッチサイズのそのような状況では、全ての計量分配され/充填されたバイアルがその後凍結するまで、全てのバイアルが充填されるまで段階的に進めて待つことは実施可能でないことが分かった。このことは、一度単離されると、脂質でコーティングされたPFBマイクロバブルは2日以上安定しているという従来の見識と矛盾する[Feshitan et al,J.Coll.Interf.Sci.,329,316−324(2009)]。従って、本発明者らは、バッチの均一性を制御するために、以下の重要なパラメータ:
(i)凍結乾燥の前のマイクロバブルメジアン径;及び
(ii)「保持時間」−これは5分未満、好ましくは3分未満の期間に最小化されるべきである−
が2つとも制御されねばならないことを見出した。
さらなる詳細は、裏付けとなる実施例及び図面(下記)に示される。
工程(vi)において、「望ましい数」とは、造影剤前駆体の特定の製造バッチにおけるバイアルの総数をさす。従って、工程(vi)は、工程(v)の保持時間制限を実現する必要性が、所与バッチサイズのバイアルに関して、全バッチのバイアルが充填され冷却されて、工程(vii)に従って凍結乾燥する準備ができている状態まで、多くの計量分配及び凍結の繰り返しサイクルが必要となりうることを意味する状況を包含するものである。
用語「含んでいる」又は「含む」は、本願を通じてその従来の意味を有し、薬剤又は組成物は列挙される本質的な特徴又は成分を有していなければならないが、それに加えて他の本質的な特徴又は成分が存在していてもよいことを意味する。用語「含んでいる」には、組成物が列挙した成分を含み、その他の特徴又は成分は存在しないことを意味する「から本質的になる」が好ましいサブセットとして含まれる。
バックフィリング工程(viii)では、ヘッドスペースガスは、ほぼ気圧まで、好ましくは、当技術分野で公知のように、バイアルに栓をするのを容易にする気圧の少し下まで充填される。
好ましい実施形態
第1の態様の方法は、14〜18μl/mLの範囲のミクロスフェア濃度、及び2.7〜3.5μmの範囲のマイクロバブルのサイズ分布(メジアン径)を提供する。
第1の態様の方法では、工程(v)の保持時間は、好ましくは3分未満である。工程(v)の保持時間は、好ましくは、充填バイアルにつき1.0〜2.75分の時間範囲内になるように制御される。
第1の態様の方法では、凍結乾燥前駆体組成物は、好ましくは無菌である。
第1の態様の方法では、バッチサイズは、好ましくは造影剤前駆体を充填するバイアルが500〜80,000本、より好ましくは1,000〜50,000本、最も好ましくは5,000〜45,000本の範囲内である。バイアルが約35,000〜40,000本のバッチサイズが理想である。
工程(v)において、充填したバイアルを冷却する温度は、好ましくは約−60℃である。急速冷却は、好ましくは、中の棚が−60℃に予冷される凍結乾燥装置に挿入することによって実現される。
第1の態様の方法では、工程(iii)のスクロース濃度は、好ましくは8〜12% w/v、より好ましくは約10% w/v、最も好ましくは92mg/mLである。スクロースは、リオプロテクタント/抗凍結剤として作用し、脂質安定化PFBマイクロバブルが前駆体の凍結乾燥スクロースに閉じ込められているマトリックスを形成することが示されている、そのため、マイクロバブルのサイズ及び濃度はあらかじめ決められていて、最終使用者によって採用される再構成手順による影響を受けない。従って、前駆体バイアルを適した水性媒体で再構成すると、スクロースは溶けてリン脂質安定化PFBマイクロバブルを放出する[Sontum,Ultraso.Med.Biol.,34(5),824−833(2008)]。糖をリオプロテクタント又は抗凍結剤として使用することは、当技術分野で周知であり、例えば、Solis et al[Int.J.Pharmaceut.,396,30−38(2010)]及びその中の参考文献に記載されている。
第1の態様の方法では、工程(ii)のサイズ調整は、好ましくは、
(a)1サイクル以上の浮選及び再懸濁、又は
(b)分画遠心法、又は
(c)それらの組合せ
によって実施される。
第1の態様の方法では、工程(iii)の後、サイズ分布及びマイクロバブル濃度が適していることをチェックし、その後に分配工程(iv)及びその後の凍結乾燥に進むことが好ましい。従って、不適切な材料を計量分配及び凍結乾燥する時間及び費用を避けるために、合否判定基準はその段階で重要である。
第1の態様の方法の工程(iv)では、複数のバイアルは、好ましくは平行して、すなわち同時に計量分配される。工程(v)では、複数の充填バイアルは、好ましくは平行して、すなわち同時に冷却される。当業者は、利用可能な計量分配装置(特に、同時計量分配に利用可能なディスペンサーアームの数)、凍結乾燥装置のサイズ及びバイアル当たりの計量分配時間に基づいてここで適した数を選ぶことができる。従って、本特許請求の範囲に従ってバイアル当たりの計量分配時間及び最大保持時間を知ることによって、当業者 は、工程(v)の冷却をバッチの範囲内のバイアルのサブセットに実施せねばならない時までにどのくらいのバイアルを充填することができるかを容易に解明することができる。好ましくは、各群の充填バイアルは、所望の温度(例えば、−60℃)に維持された凍結乾燥装置(例えば、凍結乾燥機内の棚)に進行的に装填され、バッチ全体が凍結乾燥装置に挿入されるまでその温度で維持される。好ましい実施形態では、4本の充填針がディスペンサーから使用されるので、4本のバイアルは同時に充填される。70本のバイアルのサブグループは、このように充填された後、−60℃に予冷された凍結乾燥機に挿入される。
本発明の好ましい超音波造影剤及び前駆体は、Sontum[Ultraso.Med.Biol.,34(5),824−833(2008)]に記載されるように、以前からNC100100として公知のSonazoid(商標)(GEヘルスケアAS)である。
第1の態様の方法での使用に適したバイアル及びクロージャーは医薬品等級であり、凍結乾燥に適し、広く市販されている。平底のバイアルを使用することが、バイアルと凍結乾燥機の棚との間の熱伝達を増やすので好ましい。クロージャーは、好ましくは凍結乾燥に適し、バイアルから蒸気を逃がすように設計されている(凍結乾燥機を開けて中身を取り出すまでバイアルに栓をすることを可能にする)ものを選択する。
スクロースも市販されており、医薬品等級を使用する。医薬品GMP等級のペルフルオロブタンは、F2ケミカルズ社より入手することができる。H−EPSは、兵庫県尼崎市、日油株式会社(NOF Corporation)より市販されている。
第2の態様では、本発明は、無菌水性媒体中、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの懸濁液を含む超音波造影剤の調製のためのキットの調製方法を提供し、それは、
(i)第1の態様の方法を実施して、第1の態様に定義される造影剤前駆体を含むバイアルを得る工程と、
(ii)工程(i)の前駆体のバイアルを再構成するのに適した無菌水溶液の容器を提供して造影剤を得る工程と
を含む。
第1の態様の方法の好ましい実施形態、及び第2の態様のキット調製方法の前駆体は、第1の態様(上記)に記載される通りである。
用語「キット」は、本明細書では、生体内イメージングの分野のその従来の意味を有し、目的の造影剤を哺乳動物投与に適した形態で調製するための全ての必要な成分(上に定義される通り)を供給された、造影剤自体、又はその前駆体をさす。そのようなキットは、臨床医が、目的の哺乳動物対象をイメージングするのに適した転機及び時期に造影剤を調製することができるように、数週間又は数カ月の使用に適した貯蔵寿命を有するよう設計されている。一度調製すると、造影剤自体の使用に適した貯蔵寿命はずっと短いので、このことは一般的に臨床医にとってより便利である。キットを備えているということは、臨床医が24時間、7日、必要な時はいつでも造影剤を入手できることを意味する。キットには、キット及びその構成部品を定める「パッケージ・リーフレット」が適切に含まれ、患者の安全情報とともにキットの使用法の詳細、及び商業供給業者の詳細が得られる。そのようなキットは、一般に超音波造影剤を提供するよう設計された商品の好ましい形式を代表する。
第2の態様の工程(ii)の無菌水溶液は、好ましくは、上に定義されるような「生体適合性担体」である。より好ましくは、それは注射用滅菌水である。最も好ましくは、無菌水溶液の遊離(すなわち、キレート化していない)アルミニウム、バリウム、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛イオンの総濃度は、100μm未満、理想的には50μm未満である。
第2の態様のキットは、好ましくはChemoprotect(登録商標)スパイク(Codan GmbH&Co、ドイツ)などのベントフィルタ(5μm)スパイクをさらに含む。キットは、スパイクによって水溶液で再構成され、それに続いて約1分間手で混合して乳状の均質な分散系を得る。次に、対象をイメージングするための造影剤の用量をフィルタスパイクを通してシリンジに引き入れる。「スパイク」の役割は、外来粒子又は凝集塊を除去することである(そうでなければ、バイアル内部の分散系は不透明なため、それらを外観検査で検出することは困難である)。
第3の態様では、本発明は、無菌水性媒体中、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの懸濁液を含む超音波造影剤の調製方法を提供し、それは、
(i)第1の態様の方法を実施して、第1の態様に定義される造影剤前駆体を含むバイアルを得る工程と、
(ii)工程(i)の前駆体のバイアルを無菌水溶液で再構成する工程と
を含む。
第1の態様の方法の好ましい実施形態、及び第2の態様の造影剤調製方法の前駆体は、第1の態様(上記)に記載される通りである。第3の態様の方法は、好ましくは第2の態様のキットの調製方法を含む。
前駆体のバイアル中のマイクロバブルの含有量への保持時間の効果(3分未満の保持時間にバイアルに存在するマイクロバブルの平均レベルの百分率として表す)を示す図である。バイアルあたりのマイクロバブルの収量は、約20分の保持時間での初期値の約85%に減少し、60分の保持時間での初期値のわずか約75%に減少した。 前駆体バイアルのUoCへの保持時間の効果を示す図である;個々のバイアル値は群平均の百分率で表される。保持時間範囲が長くなるほど、バイアルあたりのマイクロバブルの多様性は大きくなる。従って、相対標準偏差(RSD)で表される、マイクロバブルの収量の全範囲は、3分未満の保持時間で15%から、20分未満で22%を経て、60分未満で29%にも増加した。水平の点線は、UoCに対する薬局方要件をバッチ平均から個々の単位の最大許容偏差;±25%として示す。記したように、3分未満の保持時間範囲で、全てのバイアルはこれらの要件内にある。20分の保持時間範囲でさえも、20本のバイアル中5本が薬局方の設定した要件から外れる。60分の保持時間範囲では、試験した39本のバイアル中11本が要件から外れる。
組合せて、図1及び2は、収量を最適化するための、かつ、UoC(バイアル間の分散)に対する規制要件に従う製品を製造するための、短い保持時間、及び充填と凍結乾燥との間の狭い保持時間の分散の重要性を示す。
マイクロバブルサイズ(μmで表される直径)の浮選速度への影響を示す図である。プロットは、1g/mlの密度増分及び1mPa sの粘度についてストークス方程式に基づいて計算される。特に、凍結乾燥中の充填高さは一般に1cmであり、懸濁液中の全ての5μmマイクロバブルは、従って約12分で液体マトリックスの上部に分離されている。 凍結乾燥の前のマイクロバブルのサイズと比較したマイクロバブルの損失率に関するデータを示す図である。結果は、27のバッチの各々に対して、凍結乾燥前後の10本バイアルの分析から得た。図3及び4は、ともに、大型のマイクロバブルの方がずっと急速にクリーム状になり、そのためにマイクロバブルの収量の損失を招くことを示す。その結果として、前駆体のバイアル中のUoCは、小型のマイクロバブルよりも凍結乾燥前の大型のマイクロバブルの存在に対して感受性が高い。図4はまた、2.5μmのバブルの約40%から3.7μmのバブルの80%に損失が増加することも示す。図3及び4はともに、なぜ第1の態様の方法の工程(ii)の凍結乾燥前のサイズ調整が重要であるかを示す。
本発明は、下に詳述される限定されない実施例によって説明される。実施例1は、ローター・ステーター混合を用いる、H−EPSによって安定化されたPFBマイクロバブルの調製を提供する。実施例2は、浮選を用いる、実施例1のマイクロバブルのサイズ調整の方法を提供する。実施例3は、PFBマイクロバブルの収量及びUoCへの保持時間の効果についての詳細を提供する。保持時間に対するマイクロバブル濃度の結果は図1に示され、保持時間範囲に対するUoCの結果は図2に示される。組合せて、図1及び2は、収量を最適化するための、かつ、UoC(バイアル間の分散)に関する規制要件に従う製品を製造するための、短い保持時間、及び充填と凍結乾燥との間の狭い保持時間の分散の重要性を示す。
実施例4は、凍結乾燥中の損失へのマイクロバブルサイズの効果を示す。直径に対するマイクロバブル浮選速度の結果は図3に示され、マイクロバブル直径に対する凍結乾燥中の損失の結果は図4に示される。組合せて、図3及び4は、浮選速度と、続いて起こるマイクロバブルサイズの増加に伴う凍結乾燥中の損失の増加へのマイクロバブルサイズの影響を示し、従って、損失を最小限に抑え、UoCの要件を満たすための、凍結乾燥の前のサイズ調整工程の重要性を示す。
略語
FD:凍結乾燥。
GMP:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準;
H−EPS:水素化卵ホスファチジルセリン;
ICH:医薬品規制ハーモナイゼーション国際会議;
i.v.:静脈内;
Min:分;
PA:ホスファチジン酸;
PFB:ペルフルオロブタン;
PS:ホスファチジルセリン;
Rpm:毎分回転数;
UoC:内容物の均一性;
WFI:注射水。
実施例1:ローター・ステーター混合によるペルフルオロブタンマイクロバブル分散系の調製。
H−EPS(500.4mg)を、5.4%(w/w)のプロピレングリコール及びグリセロール(3:10 w/w)の混合物を含有する5〜100mLの水に添加した。混合物を振盪し、80℃まで5分間加熱し、室温に放冷し、再び振盪し、使用の前に一晩放置した。
得られる溶液の一部(50mL)をコニカルネックを備えた丸底フラスコに移した。フラスコは、25℃に維持された水浴に接続された温度制御用の入口及び出口を有するガラスジャケットを装備していた。ローター・ステーター混合シャフトを溶液に入れ、ガス漏れを防ぐために、ネックの壁面と混合シャフトとの間の空間を、ガス含有量の調整及び圧力制御のためのガス入口/出口接続部が取り付けられた、特別に設計された金属プラグで密封した。ガス出口を真空ポンプに接続し、溶液を1分間脱気した。次に、ペルフルオロ−n−ブタンガスの雰囲気をガス入口を通じて適用した。溶液を23,000rpmで10分間均質化し、開口部が液体表面よりもわずかに上になるようにローター・ステーター混合シャフトを保持した。白色の乳状の分散系が得られ、それを密封可能な容器に移し、ペルフルオロ−n−ブタンでフラッシした。次に、分散系を分液漏斗に移して12,000rpmで30分間遠心し、上部にマイクロバブルの乳状の層と濁った下澄を得た。下澄を除去し、水と入れ替えた。次に、遠心分離を2回、ただし今回は12,000rpmで15分間、繰り返した。最後の遠心分離の後、上清を10%(w/w)スクロースと交換した。
実施例2:浮選によるペルフルオロブタンマイクロバブルのサイズ調整。
全高80cm及び内径82cmの円筒形平底ガラス分離チャンバは、機械的撹拌ブレードを装備していた。チャンバに、6cmの高さまで、実施例1に従って調製したマイクロバブル懸濁液(32リットル)を充填した。懸濁液を、0〜15rpmの変化する速度で、完全な混合を得るために交互方向に2分間ゆっくりと撹拌した。懸濁液を200分間静置して沈降させ、底部の5cmの層を底部の3つの出口から保持槽に排出させた。接続されたレーザー式サイズ判定装置が、特定の粒度が現れた時を示し、出口を閉じた。注射水(WFI)を分離チャンバに6cmの高さまで充填し、撹拌、沈降及び排水のサイクルを繰り返した。
各サイクル後に確保しておいた粒子懸濁液のアリコートを、コールターカウンター測定によってサイズ分布について試験した。11サイクルで2μmよりも大きい粒子を確保した後、さらにサイクルを実施して、下層を受入れ槽に収集し、上層を処分することによって、サイズが4μmよりも大きい粒子を除去した。沈降時間は、この段階のこれらのサイクルに対して120分であった。各サイクルの後、受入れ槽の内容物を分離チャンバに戻し、WFIを6cmの高さまで添加した。
過小粒子を除去するための合計11サイクル、及びその後の過大粒子を除去するための8サイクルの後、コールターカウンター測定により、粒子の89%が2〜4μmの間のサイズを有していたことが分かった。
同じ装置及び材料を使用して、望ましいサイズ限界よりも小さい粒子を除去する200分の分離サイクルを5回、その後、望ましいサイズ限界よりも小さい粒子を除去する150分の分離サイクルを8回、その後、望ましいサイズ限界よりも大きい粒子を除去する100分の分離サイクルを8回行って、粒子数の92%が2.5〜4.5μmの間であり、72%が3.0〜4.0μmの間である狭い画分を得た。
実施例3:収量及びUoCへの保持時間の効果−凍結乾燥し、サイズを調整したPFBマイクロバブルの製造。
500ml H−EPSNa分散系の部分を、1.5%(w/w)プロピレングリコール及び5.1%(w/w)グリセロールのWFI中85%溶液を、2.5gのH−EPSNaに添加し、その後80℃水浴中で加熱しながら5分間振盪することによって調製した。混合物を撹拌せずに室温で一晩放置した。体積を調整して最終濃度を5mg/ml H−EPSNaとした。リン脂質懸濁液をオートクレーブし(F015)、4℃で貯蔵した。
安定化PFBマイクロバブルは、以下の条件下:PFB流45ml/分、H−EPSNa分散系の流れ15ml/分、周波数20.000Hz、及び温度33℃で連続超音波処理システムによってPFBガスとともにH−EPSNa懸濁液をポンピングすることによって調製した。得られる安定化PFBマイクロバブルの分散系を、下に記載されるサイズ調整工程用に設計された槽に回収した。
WFI(1kg)を分散系(2.2kg)に添加した。分散系を振盪し、マイクロバブルを3時間20分間浮遊させた後、1830gの下澄(廃棄物)を注意深く底から除去し、1830gのWFIと交換した。分散系を振盪し、さらに3時間20分間放置した後、1830gの廃棄物を除去した。この手順を、合計8×1830gの廃棄物が除去されるまで繰り返した。マイクロバブルサイズを最適化した分散系を、20%スクロース及びWFIを添加することによって、最終濃度を3.04%(v/v)のマイクロバブル及び100mg/mlのスクロースに調整した。この分散系は、充填の間じゅう200rpmで連続的にかき混ぜられ、2g(1.9〜2.1g)を100rpmのポンプ速度を用いて10mlバイアルに充填された。充填重量を15〜20分おきに記録した。トレイにバイアルを装填し(トレイあたり130〜140本のバイアル)、凍結乾燥機に運び、予冷した棚(実際の温度は−58℃)に置いた。
各バイアルについて、充填から凍結乾燥機に挿入するまでの時間(保持時間)を記録した。サンプル群を、凍結乾燥機の予冷棚(−58℃)に装填する前に、3分未満、20分及び60分保持した。各群から10本のバイアルがサンプリングされた。凍結乾燥の終了後、栓をする前にPFBをバイアルのヘッドスペースに添加した。
マイクロバブルのサイズ分布及び体積濃度を、コールター計数によって測定した。
実施例4:凍結乾燥中の損失(収量)へのマイクロバブルサイズの効果
凍結乾燥し、27バッチのサイズを調整したPFBマイクロバブルの製造を、ローター・ステーター混合及び浮選の原理(装置及び生産設定だけがわずかに異なるが実施例1及び2に詳述される通り)による、凍結乾燥の前のサイズの調節を用いて実施した。これらのバッチ全てに関して、充填バイアルを凍結乾燥機に装填する前の保持時間は20分までであった。
分析用のサンプル。
27バッチの各々について、凍結乾燥前の10本のバイアル及び凍結乾燥後の10本のバイアルを、コールター計数によって、マイクロバブル含有量及びサイズ分布について分析した。従って、凍結乾燥中のマイクロバブル濃度の低下を凍結乾燥前の含有量と比較して計算した。
浮選速度の計算。
直径に対するマイクロバブルの水中浮選速度を、ストークス方程式:
v=6*10 4 *(2*ρ*g*r 2 )/(9*η)
に基づいて計算した。
式中、vは、浮選速度(mm/分)であり、ρは、密度増分(1000kg/m3に設定)であり、gは、重力定数(9.8m/s2)であり、rは、泡半径(メートル)であり、ηは粘度(1mPa sに設定)である。

Claims (12)

  1. スクロース中の、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの凍結乾燥組成物を含む超音波造影剤前駆体の調製方法であって、当該方法が、
    (i)水溶液中の、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンマイクロバブルの水性懸濁液を提供する工程と、
    (ii)マイクロバブルのサイズを2〜5μmの範囲のメジアン径に調整する工程と、
    (iii)サイズを調整した工程(ii)の懸濁液を無菌スクロース水溶液で希釈して、5〜20% w/vの最終スクロース濃度を得る工程と、
    (iv)工程(iii)の組成物のアリコートをバイアルに計量分配して、充填バイアルを得る工程と、
    (v)工程(iv)の計量分配が終了した後、5分未満の保持時間内に、各々の充填バイアルを−40℃〜−70℃の温度に冷却する工程と、
    (vi)望ましい数の冷却された充填バイアルが得られるまで、必要に応じて工程(iv)及び(v)を繰り返す工程と、
    (vii)工程(v)及び(vi)の冷却された充填バイアルを凍結乾燥する工程と、
    (viii)工程(vii)の凍結乾燥バイアルのヘッドスペースガスをペルフルオロブタンでバックフィリングする工程と、
    (ix)工程(viii)のバイアルをクロージャーで密封する工程と
    を含む、方法。
  2. 凍結乾燥前駆体組成物が無菌である、請求項1記載の方法。
  3. 工程(iii)のスクロース濃度が8〜12% w/vである、請求項1又は請求項2記載の方法。
  4. 工程(ii)のサイズ調整が、
    (a)1サイクル以上の浮選及び再懸濁、又は
    (b)分画遠心法、又は
    (c)それらの組合せ
    によって実施される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の方法。
  5. 工程(iii)の後、分配工程(iv)に進む前に、サイズ分布及びマイクロバブル濃度がチェックされる、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の方法。
  6. 工程(iv)において、複数のバイアルが平行して計量分配される、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法。
  7. 工程(v)において、複数の充填バイアルが平行して冷却される、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の方法。
  8. 工程(v)の保持時間が3分未満である、請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の方法。
  9. 工程(v)の保持時間が各充填バイアルについて同じである、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の方法。
  10. 無菌水性媒体中、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの懸濁液を含む超音波造影剤の調製のためのキットの調製方法であって、
    (i)請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の方法を実施して、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の造影剤前駆体を含むバイアルを得る工程と、
    (ii)工程(i)の前駆体のバイアルを再構成するのに適した無菌水溶液の容器を提供して造影剤を得る工程と
    を含む、方法。
  11. 無菌水溶液が、100μM未満の総濃度の遊離アルミニウム、バリウム、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛イオンを含む注射水である、請求項10記載の方法。
  12. 無菌水性媒体中、水素化卵ホスファチジルセリンで安定化したペルフルオロブタンのマイクロバブルの懸濁液を含む超音波造影剤の調製方法であって、
    (i)請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の方法を実施して、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の造影剤前駆体を含むバイアルを得る工程と、
    (ii)工程(i)の前駆体のバイアルを無菌水溶液で再構成する工程と
    を含む、方法。
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