JP2017514474A - 大量のトランスフェクションのためのデバイス及び方法 - Google Patents

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Abstract

細胞懸濁液を保持する内部空間40を備えるチャンバを備える、懸濁液に電界を印加するためのデバイスであって、内部空間は少なくとも2つのセグメント41、42を備え、各セグメントは少なくとも1つの電極43、44を備え、近傍の電極43、44同士は、少なくとも部分的に絶縁材料46で満たされた少なくとも1つの間隙47によって互いに分離され、内部空間内で互いに面する電極43、44のエッジが丸められている、デバイスに関する。近傍の電極に面する電極のエッジを丸めることにより、結果として、電界勾配が大幅に低減し、このため、さらにはアークのリスクが大幅に低減する。本発明はさらに、電圧が少なくとも1つの活性電極43、44に印加される一方で、活性電極43、44の隣及び/又は反対側にある電極43、44、45又は電極セグメントは接地電位に設定される、方法に関する。【選択図】図5a

Description

本発明は、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するためのデバイスであって、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液を保持するための少なくとも1つの内部空間を備える少なくとも1つのチャンバを備え、内部空間は少なくとも2つのセグメント(区分)を備え、各セグメントは少なくとも1つの電極を備え、近傍の電極同士は、少なくとも部分的に絶縁材料で満たされた少なくとも1つの間隙によって互いに分離される、デバイスに関する。さらに、本発明は、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するための方法であって、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液を保持するための少なくとも1つの内部空間を備える少なくとも1つのチャンバの電極に電圧が印加され、内部空間は少なくとも2つのセグメントを備え、各セグメントは少なくとも1つの電極を備える、方法に関する。
DNA、RNA、又はタンパク質のような生物活性分子の生細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞への導入は、例えば、これらの分子の生物学的機能を調べる役割を果たし、さらに、例えば、遺伝子治療における、これらの分子の治療的使用の成功のための重要な前提条件である。外部分子を細胞内に導入するための好ましい方法は、電気穿孔と呼ばれ、これは、化学的方法と異なり、標的細胞の構造及び機能の望ましくない変化を制限する。電気穿孔では、外部分子は、短い電流フロー、すなわち、例えば、細胞膜を外部分子に対して一時的に透過性にする放電キャパシタのパルスを介して、細胞又は細胞培養液に特に適した緩衝液であることが好ましい水溶液から細胞内に導入される。細胞膜に形成される一時的な「孔」は、生物的に活性な分子が、まず、これらの分子が既に自身の機能を果たしているか、又は検査対象の任意の治療作用を行使している場合がある細胞質に到達することを可能にし、次に、一定の条件下で、例えば、遺伝子治療用途において必要とされるように、細胞核に到達することも可能にすることができる。
強力な電界、すなわち、高い電流密度を有する短いパルスの短い印加に起因して、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞は融合される場合もある。このいわゆる電気融合において、細胞は、例えば、最初に、不均一な交番電界によって密に膜と接触する。電界パルスのその後の印加によって、膜部間の相互作用がもたらされ、最終的に融合が生じる。電気穿孔に用いられるデバイスに匹敵するデバイスを電気融合にも用いることができる。
細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の少量の懸濁液は、通常、比較的単純なベッセル内でバッチプロセスにおいて処理される。しばしば、溶液又は細胞懸濁液はそれぞれ、キュベット、すなわち上部が開いた狭いベッセル内に位置し、キュベットは、底部付近に、電圧を印加する役割を果たす、外壁内の2つの対向する平行な電極を有する。一方、そのようなベッセルは、電気的処理に利用可能な反応空間が電極間の限られた最大距離によって制限されているので、大量を処理するのに不適切である。このため、大量の電気穿孔又は電気融合の場合、細胞又は小胞の懸濁液が電極間の反応空間を連続的に又は非連続的に通されるフロースループロセスが多くの場合に用いられる。
国際公開第2011/161092号は、容器の底部に成長する接着細胞に電界を印加するための電極アセンブリを開示している。電極アセンブリは、容器内に挿入されるように設計され、各々が次の電極の対応する表面の反対側に配置される面を有する複数の電極を備える。これらの表面間の間隙は絶縁材料で完全に満たされ、処理される細胞の領域に電界が集中するようにされ、それによって電圧パルス、又は電圧パルスによって生成された電流が細胞を通って流れる。
米国特許出願公開第2007/0128708号は、分割されたチャンバ内に生体細胞又は小胞を保有する比較的大量の液状媒体を電気穿孔するためのスケーリング可能なデバイスを開示する。各セグメントは2つの電極を含む。チャンバの有効な容量は、チャンバの長手方向軸に沿ってプランジャを動かすことによって変更することができる。このため、選択されるボリュームは、電気穿孔される試料の量に直接関係している。試料は、チャンバの端壁に配設されたポートを通じて、チャンバに吸引され、チャンバから除去される。チャンバ内の試料は、チャンバの個々のセグメントの電極対に電圧パルスを順番に印加することによって処理される。
一方、高電圧が分割電極に印加される場合に特に、アークのリスクが増大すること、及び電界線が活性電極セグメントを逸れて領域内に拡散する可能性があることが従来技術によるデバイス及び方法の欠点である。
したがって、本発明の目的は、電流を低電流に保つために、分割電極を用いて細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞を処理するためのデバイス及び方法であって、このデバイス及び装置により、アークのリスクが低減され、電界が活性電極セグメント付近の領域に留まる、デバイス及び方法を提供することである。
目的は、最初に特定されたような、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するためのデバイスによって満たされ、このデバイスを用いて、内部空間内で互いに面する電極のエッジが丸められる。電圧が電極に印加される場合、アークのリスクは、鋭い輪郭変化(エッジ)の領域において、又は電界の不均一性が活性セグメントの電極表面に非常に近接して生じるときに、大幅に増大する。驚くべきことに、近傍の電極に面する電極のエッジを丸めることにより、結果として、そのような電界勾配が大幅に低減し、このため、さらにはアークのリスクが大幅に低減する。本発明によれば、チャンバの内部空間内、及び特に電極セグメント間の間隙の領域内の電極表面の近くにおける電界の均一化が、内部空間のルーメンに面する第1の電極表面から、第1の電極表面に対し直交する第2の電極表面への平滑な形状遷移を与えることによって達成され、この平滑な形状遷移によって第2の電極表面は電極間隙に面する。特に、平滑な形状遷移は、湾曲した電極表面、すなわち、より大きなフィレット半径からより小さなフィレット半径まで(例えば、幾つかの接線方向に連結した円セグメント又はスプライン)によって与えられる。
さらに、電界勾配の低減及び電界の均一化の結果として、内部空間内の電界の散乱も減少する。したがって、チャンバの内部空間内の互いに面する電極の丸められたエッジは、高い電界密度が回避されるという驚くべき効果を有する。
本発明の例示的な実施形態によれば、電極の丸められたエッジのフィレット半径は最大にされる。驚くべきことに、丸められたエッジのフィレット半径を最大にすることによって、電界の不均一性を低減することにより、結果としてアークの尤度が大幅に減少することがわかった。すなわち、丸められたエッジの半径が大きいほど、アークのリスクが低くなる。
本発明の別の例示的な実施形態では、間隙の幅及び/又は2つの近傍の電極間の距離は最小にされる。細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞は間隙の周りの内部空間内で十分に処理されないので、間隙(すなわち、2つの近隣の電極間の距離)は可能な限り小さくするべきである。したがって、間隙の幅が小さくなると、処理の効率が高くなる。
例えば、本発明によるデバイスの設計は、フィレット半径と間隙の幅との最適な比を求めることによって最適化することができる。すなわち、電極の丸められたエッジのフィレット半径は最大にされなくてはならない一方、間隙の幅は最小にされなくてはならない。理想的な設計により、アークの非常に低いリスク及び非常に高い処理効率が確保される。
多くの用途に適した例示的な実施形態では、電極のうちの少なくとも1つの電極の丸められたエッジのフィレット半径は約0.3mm〜2.0mmの範囲内にある。例えば、半径は、約0.3〜1.8、0.3〜1.6、0.3〜1.4、0.3〜1.2、0.3〜1.0、0.5〜2.0、0.7〜2.0、0.9〜2.0、1.0〜2.0、0.4〜1.9、0.5〜1.8、0.6〜1.7、0.7〜1.6、0.8〜1.5、0.9〜1.4、又は1.0〜1.2の範囲内にすることができる。
同様に多くの用途に適した同じ又は別の例示的な実施形態において、間隙の幅及び/又は2つの近傍の電極間の距離は約0.5〜2.0mmの範囲内にある。例えば、幅は、0.5〜1.8、0.5〜1.6、0.5〜1.4、0.5〜1.2、0.5〜1.0、0.6〜2.0、0.7〜2.0、0.9〜2.0、1.0〜2.0、0.6〜1.9、0.7〜1.8、0.8〜1.7、0.9〜1.6、1.0〜1.5、1.1〜1.4、又は1.1〜1.3の範囲内にすることができる。
本発明の別の例示的な実施形態では、内部空間に面する絶縁材料の表面は、少なくとも1つの電極の表面を適切な角度で留め継ぎする。絶縁材料の表面を、電極の表面に対して垂直に配置されるように設計することによって、電界の等電位線は、電極の表面に直交し、偏向されない。結果として、チャンバ内で電界の残りの不均一性を回避するか、又は少なくとも、絶縁材料の領域に動かすか若しくは活性セグメントの電極表面から離れるように動かし、アークの尤度がさらに低減されるようにすることができる。さらに、活性電極の近くの最大電界密度が減少する。
同じ又は別の例示的な実施形態において、本発明によるデバイスの設計は、チャンバの内部空間のルーメンに面する電極表面の半径を最大にするために電極の曲率半径を変動させ、同時に間隙の幅を最小にすることによって最適化することができる。すなわち、例示的な実施形態では、内部空間のルーメンに面する電極表面の半径は、間隙の絶縁材料に面する電極表面の半径よりも大きくすることができる。
特に、例示的な実施形態では、内部空間のルーメンに面する電極表面の半径は、約1.0mm〜2.0mmの範囲内にあり、間隙の絶縁材料に面する電極表面の半径は、0.3mm〜2.0mmの範囲内にある。この実施形態のさらなる態様として、内部空間に面する絶縁材料の表面は、厳密に電極表面曲率の半径変化の位置で、又はこの位置の近傍で、少なくとも1つの電極の表面を適切な角度で留め継ぎする。
2つの近傍の電極間の間隙内の絶縁材料は、例えば、ポリカーボネートを含むか又はポリカーボネートからなることができる。
本発明の別の例示的な実施形態では、電極のうちの少なくとも1つは他の電極よりも大きい。例えば、より大きな電極は、より小さな電極の反対側に配置される対電極又は接地電極とすることができる。この実施形態では、より小さな電極は、高電圧に設定された活性電極又は接地電位に設定された電極のいずれかとすることができる。
多くの用途に適した例示的な実施形態では、少なくとも1つの電極は、5mm〜20mmの幅を有し、少なくとも1つの電極は20mm〜80mmの範囲の幅を有する。
本発明の別の例示的な実施形態では、間隙は、少なくとも1つの電極の一部が上記間隙の反対側に配設されるように配置される。この有利な配置では、各間隙は、別の間隙の反対側に配置されるのではなく、代わりに電極の反対側に配置されるので、効率的な処理に十分な電界に曝されないチャンバの内部空間内の領域は最小にされるか又はさらには除去される。結果として、この手段によって全体的な処理効率が効果的に増大する。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、各セグメントには少なくとも1つの第1の電極及び少なくとも1つの第2の電極が設けられ、第2の電極は、少なくとも2つのセグメントの共通電極である。そのような構成は、本発明によるデバイスの構築及び組み立てを容易にし、複雑な配線をさらに回避する。
例えば、本発明によるデバイスのチャンバは、互いに取り付けることができる対応する構成要素を備えることができる。すなわち、本発明によるデバイスは、例えば、2つの構成要素を互いに取り付けることによって組み立てることができ、各構成要素は、他の構成要素の凹部に対応する凹部を備える。これらの2つの構成要素が互いに取り付けられている場合、これらの構成要素の位置合わせされた凹部がチャンバの内部空間を形成する。内部空間内で電界を生成することができるように、各凹部に少なくとも1つの電極を設けることができる。電極のうちの少なくとも幾つかを分割することができる。例えば、(対称軸の一方の側にある)電極の半分を分割することができる一方、(対称軸の他方の側にある)電極の他方の半分は、対電極として用いることができる単一の非分割電極とすることができる。有利な実施形態では、2つの構成要素は同一であり、それによってコスト効率の良い生成が確保される。同一の構成要素は回転対称であるので、構成要素を互いに取り付けることによる容易な組み立てが確保される。
本発明の例示的な実施形態では、少なくとも1つのセグメントは、約10μl〜500μl又は20μl〜400μl又は30μl〜300μl又は50μl〜200μlの範囲内の容量を有する。
同じ又は別の例示的な実施形態では、チャンバの内部空間のルーメンは、少なくとも500μl又は少なくとも800μl又は少なくとも1mlの容量を有する。
本発明はさらに、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するためのデバイス、例えば、実施形態で説明したような本発明によるデバイスを生成するための方法であって、懸濁液を保持するための少なくとも1つの内部空間を備える少なくとも1つのチャンバが設けられ、内部空間は少なくとも2つのセグメントを備え、各セグメントは少なくとも1つの電極を備え、近傍の電極を互いに分離する少なくとも1つの間隙内に、絶縁材料が少なくとも部分的に満たされ、内部空間内で互いに面する電極のエッジは、これらのエッジが丸められるように機械加工される、方法に関する。この有利な設計により、電圧が電極に印加される場合のアークのリスクが大幅に低減される。
この方法の例示的な実施形態によれば、電極の丸められたエッジのフィレット半径が最大にされる。本発明の別の例示的な実施形態では、間隙の幅及び/又は2つの近傍の電極間の距離が最小にされる。例えば、本発明によるデバイスの設計は、フィレット半径と間隙幅との最適な比を求めることによって最適化することができる。すなわち、電極の丸められたエッジのフィレット半径は最大にされる一方、間隙の幅は最小にされなくてはならない。最適な設計は、アークの非常に低いリスク及び非常に高い処理効率を確保する。
本方法の別の例示的な実施形態では、内部空間に面する絶縁材料の表面は、少なくとも1つの電極の表面を適切な角度で留め継ぎするように形成される。絶縁材料の表面を、電極の表面に対し垂直に配置されるように形成することによって、電界の等電位線は、電極の表面に直交し、偏向されない。結果として、チャンバ内で電界の残りの不均一性を回避するか、又は少なくとも、絶縁材料の領域に、及び/若しくは活性セグメントの電極面から離れるように動かし、アークの尤度がさらに低減されるようにすることができる。さらに、活性電極の近くの最大電界密度が減少する。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、デバイス内に統合された電極のうちの少なくとも1つは、他の電極よりも大きい。例えば、より大きな電極は、より小さな電極の反対側に配置される対電極又は接地電極として用いることができる。そのような実施形態では、より小さな電極は、高電圧に設定された活性電極又は接地電位に設定された電極のいずれかとすることができる。この実施形態では、各セグメントには少なくとも1つの第1の電極及び少なくとも1つの第2の電極が設けられ、第2の電極は、少なくとも2つのセグメントの共通電極である。そのような構成は、本発明によるデバイスの構築及び組み立てを容易にし、デバイスの製造中の複雑な配線をさらに回避する。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、間隙は、少なくとも1つの電極の一部が上記間隙の反対側に配設されるように配置される。この有利な配置では、各間隙は、別の間隙の反対側に配置されるのではなく、代わりに電極の反対側に配置されるので、効率的な処理に十分な電界に曝されないチャンバの内部空間内の領域は最小にされるか又はさらには除去される。結果として、全体的な処理効率はこの基準によって効率的に増大される。
目的は、最初に特定されたような、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するための方法であって、電圧が少なくとも1つの活性電極に印加される一方で、活性電極の隣及び/又は反対側にある電極又は電極セグメントは接地電位に設定される、方法によってさらに満たされる。活性電極を取り囲む近傍の電極を接地電位に設定することにより、結果として、内部空間内の電界の散乱が減少し、それによって電気的に活性の領域が局所的に制限され、電界線が、活性電極の付近で収束され、このため、特に、分割されたチャンバ内で多くの量が処理される場合に、プロセスの制御が向上する。
本発明の例示的な及び有利な実施形態では、電圧は、1つのみの活性電極に印加される一方、内部空間内の全ての他の電極又は電極セグメントは接地電位に設定される。活性電極を除くチャンバの内部空間内の全ての電極を接地電位に設定することによって、電界線が活性電極の近くの内部空間内に、このためチャンバの活性セグメント内にのみ収束され、近傍の電極に向けて局所的にフェードアウトすることが確保される。
本発明の別の例示的な実施形態では、内部空間内の少なくとも2つの電極又は電極セグメントに電圧が順番に印加される。チャンバの内部空間の各セグメントを個々に電気的にアドレス指定し、チャンバ内の電界の制御された生成を厳密に達成することができるようにすることが本発明の利点である。例えば、アーク及び/又は懸濁液の望ましくない加熱を回避するために、電圧パルスは異なるセグメントに順番に印加することができる。このために、各セグメントには、個々にアドレス指定することができる少なくとも1つの電極が設けられ、電圧パルスをチャンバのセグメントに順番に印加することができるようにされる。
例えば、チャンバの出口ポートに最も近いセグメントが、第1のセグメントとして処理され、続いて、近傍セグメントが処理され、このシーケンスの最終セグメント、すなわち、出口ポートから最も遠いセグメントが処理されるまで続く。すなわち、電圧は、まず、チャンバの出口ポートに最も近いセグメントに印加され、続いて、近傍セグメントに印加され、このシーケンスの最終セグメント、すなわち、出口ポートから最も遠い前記セグメントに電圧が印加されるまで続く。本発明のこの例示的な実施形態では、出口ポートに最も近いセグメントが、第1のセグメントとして処理され、続いて、近傍セグメントが処理され、このシーケンスの最終セグメント、すなわち、出口ポートから最も遠いセグメントが処理されるまで続く。この処理シーケンスは、細胞懸濁液に高い電圧を印加する間に発生する気泡が、未処理の試料を出口方向及び/又は出口外に推進せず、処理済みの試料のみを推進することを確実にする。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、各セグメントには、少なくとも1つの第1の電極及び少なくとも1つの第2の電極が設けられ、電圧は、第1の電極に印加され、第2の電圧は、少なくとも2つのセグメントの共通電極である。したがって、デバイスの内部空間内の電極数は、処理の制御が容易になるように大幅に低減することができる。
本明細書において用いられるとき、「丸められた」という用語は、平坦な領域から別の平坦な領域への形状遷移が接線方向である湾曲した均一な表面を指す。
本明細書において用いられるとき、「活性電極」という用語は、電圧が印加されるが接地電位に設定されない電極を指す。例えば、「活性電極」は、高い電圧電位に設定された電極とすることができる。
本明細書において用いられるとき、「電極セグメント」という用語は、分割電極、すなわち、複数の部分に分けられた電極の、別々の部分を指し、分割電極の別々の部分は、互いに電気的に結合されない。
本明細書において用いられるとき、「セグメント」という用語は、少なくとも1つの電極又は電極セグメントを含むチャンバの内部空間の領域を指す。
本明細書において用いられるとき、「活性セグメント」という用語は、少なくとも1つの活性電極を含むチャンバのセグメントを指す。
本発明は、図面を参照して詳細にさらに例示的に説明される。
回転可能な調整手段及び湾曲したチャンバ設計を備える、本発明によるデバイスの個々の構成要素の例示的な実施形態の図であり、下側の端点の位置で要素を分離した状態を示す図である。 回転可能な調整手段及び湾曲したチャンバ設計を備える、本発明によるデバイスの個々の構成要素の例示的な実施形態の図であり、中間位置で要素を分離した状態を示す図である 図1によるデバイスの分離要素の、下側の端点の位置の概略図を示す図である。 図1によるデバイスの分離要素の、上側の端点の位置の概略図を示す図である。 図1によるデバイスの分離要素の、中間位置の概略図を示す図である。 図1によるデバイスの分離要素の、パーキング(parking)位置の概略図を示す図である。 図1によるデバイスの外側の斜視図を示す図である。 (a)は図3による基板部材の、電極を有する基板の内側を示す図であり、(b)は図3による基板部材の、導電領域を有する基板部材の外側を示す図である。 本発明による、デバイスの例示的な実施形態の概略断面図であり、8つのセグメントを含む内部空間を示す図である。 本発明による、デバイスの例示的な実施形態の概略断面図であり、2つのセグメントを含む、図5aによる内部空間の一部を示す図である。 図5によるデバイスの実施形態に高電圧が印加された場合の、電界のシミュレーションの表現を示す図である。 2つの近傍の電極又は電極セグメント間の大きな間隙及び/又は距離を有するデバイスに高電圧が印加される場合の電界のシミュレーションの表現を示す図である。 従来の電極設計を用いるデバイスに高電圧が印加される場合の電界のシミュレーションの表現を示す図である。
図1a及び図1bは、本発明によるデバイス1の個々の構成要素の例示的な実施形態を示す。デバイス1は、4つの電極4、5を設けられた湾曲凹部3を有する基板部材2を備える。これらの電極のうちの3つはセグメント電極4である一方、1つの電極は対電極5である。基板部材2は、互いに取り付けられた2つの構成要素から組み立てられたデバイス1の1つの構成要素を表し、これらの構成要素の少なくとも内側は同一である。すなわち、同一の内側を有する基板部材2及び第2の基板部材(図3に示す基板部材30)は互いに取り付けられ、それによって、凹部3及び第2の基板部材の対応する凹部が、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液を保持するためのチャンバ6を形成するようになっている。このチャンバ6において、例えば、核酸又はタンパク質等の生物学的に活性な分子を、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞内に移動させるために、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞に電界を印加することができる。このために、基板部材2の電極4、5及び第2の基板部材の対応する電極は、電極対を確立し、基板部材2のセグメント電極4及び反対側に配置された第2の基板部材の対電極が3つの電極対を確立する一方で、基板部材2の対電極5及び3つの反対側に配置された第2の基板部材のセグメント電極も3つの電極対を確立する。この構成において、基板部材2の対電極5及び第2の基板部材の対電極はそれぞれ3つのセグメントの共通電極であり、チャンバ6が6つのセグメントを含むようになっており、各セグメントには、1つのセグメント電極と、1つの共通対電極の領域とが設けられる。
2つのポート7、8がチャンバ6の一方の端部9に配設され、2つのポート10、11がチャンバ6の反対の端部12に配設される。上側ポート7、8のうちの一方のポートは、チャンバ6に充填するための入口ポートとして用いることができ、ポート7、8のうちの他方のポートは、チャンバ6から放出するための出口ポートとして用いることができる。同様に、下側ポート10、11のうちの一方のポートは、チャンバ6に充填するための入口ポートとして用いることができ、ポート10、11のうちの他方のポートは、チャンバ6から放出するための出口ポートとして用いることができる。したがって、各端部9、12には、2つのポート7、8、10、11が設けられ、これらのポートを通じて、チャンバ6のそれぞれの区画を懸濁液で満たすことができ、及び/又はこれらのポートを通じて、この区画から懸濁液を除去することができる。この構成により、チャンバ6の充填及びチャンバからの放出を同時に行うことが可能になり、それによって、懸濁液の変更に必要な時間が最小になり、このため、懸濁液の2つの後続の電気的処理間のタイムラグが最小になる。チャンバ6の反対側の端部9、12にポート7、8、10、11を設けることにより、プッシュプルメカニズムを容易に確立することが可能になり、ここで、懸濁液は、チャンバ6の一方の端部9における1つの区画への充填と、チャンバ6の反対側の端部12における別の区画からの放出を同時に行うように、チャンバ6の2つの端部9、12間で動くことができる。したがって、デバイス1はフロースルーデバイスではなく、プッシュプルメカニズムによってチャンバ6の充填及びチャンバ6からの放出とを同時に行うことを可能にするデバイスであり、液体は常に、チャンバに入った側と同じ側でチャンバから出る。
電界によって既に処理された懸濁液を、処理される懸濁液と分離するために、分離要素13が設けられる。分離要素13は、チャンバ6内で2つの端点14、15間を動かされることが可能であり、図1b及び図2cに示されるように2つの端点14、15の間の位置にある場合、チャンバ6を2つの区画に分ける。図1及び図2に示す例示的な実施形態では、分離要素13は、互いに離間され、圧縮性材料を含む内側空間18の側面に位置する2つの部品16、17を含む。2つの離間された部品16、17は、ワイパ状の指部であり、分離部材13が、端点14、15(図1b及び図2c)間の位置にある場合に、チャンバ6の異なる区画間の液体障壁及び/又は気体障壁をもたらす封止部材であるようになっている。このために、分離要素13は、可撓性及び/又は弾性材料から作成することができ、それによって、チャンバ6内での圧力ピークを補償することも可能である。分離要素13は、チャンバ6を最適に清掃するためのシールリップをさらに備えることができる。内部空間18を満たす圧縮性材料は、チャンバ6内に有効な圧力補償を提供するための、空気若しくは任意の他の気体、又は圧縮性の発泡材料若しくは細胞物質とすることができる。したがって、分離要素13も、チャンバ6内の圧力変動の平衡をとる一種のクッションとして動作する。
分離要素13は、分離要素13を操作及び/又は制御する調整要素19に結合される。すなわち、分離要素13は、調整要素19によって、チャンバ6内で動かすことができる。調整要素19は、チャンバ6の外側に配設され、チャンバ6の各区画が、デバイス1の機能に影響を及ぼし得る一切の干渉要素を欠くようにする。調整要素19は、分離要素13の離間された部分16、17と連動する回転可能な本体20を備える。この例示的な実施形態では、回転可能な本体20は、分離要素13が両方向矢印21に沿って回転運動を行うことができるように分離要素13を動かす、回転子状の要素である。この実施形態は、湾曲したチャンバ6内の分離要素13の厳密な制御及び一定の運動を確保する。回転可能な本体20は、チャンバ6に対し調整要素19を封止するガスケット22によって包囲される。ここで、回転可能な本体20は、弾性材料から作製されるスポーク23を介してガスケット22に接続される。
デバイス1は、上記で説明したガスケット22の反対側のチャンバ6の外面に沿って延在し、チャンバ6の区画26及び27を互いに対して封止する封止インレイ24をさらに備える。封止インレイ24は、弾性及び圧縮性の材料、例えば、発泡シリコーン又は同様の不活性材料から作製され、それによって、チャンバ内の圧力補償が可能になる。
デバイス1は、チャンバ6の外側で分離要素13を固定する手段を備え、それによって、スケーリング可能なチャンバ6は、図2dに示すような固定の容量を有する静的チャンバ6に容易に変換することができることが有利である。このために、分離要素13は、調整要素19によってパーキング部位25まで動かされ、このパーキング部位で固定され、バッチプロセスにおける懸濁液の処理のためにチャンバ6の容量全体を提供する。
図2a〜図2dは、図1によるデバイス1の分離要素13の様々な位置を示す。本発明による方法は、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液を電気的に処理するためのスケーリング可能なプロセスである。図2a)において、分離要素13は、下側の端点15の位置にセットされる。分離要素13が上側の端点14(図2b))の位置まで回転する場合、懸濁液の第1のアリコートが下側ポート10、11のうちの一方に注入され、このためチャンバ6内に充填される。次に、第1のアリコートは、懸濁した細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞に電界を印加することによってチャンバ6内で処理される。その後、処理された第1のアリコートは、分離要素13を下側端点15の位置に戻るように回転させることによって、下側ポート10、11のうちの1つを通って放出され、同時に、懸濁液の第2のアリコートが上側ポート7、8のうちの一方に提供され、このため、チャンバ6内に充填される。次に、第2のアリコートは、懸濁した細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞に電界を印加することによって、チャンバ6内で処理される。その後、処理された第2のアリコートが、分離要素13を上側の端点14の位置に戻るように回転させることによって、上側ポート7、8のうちの一方を通じて放出され、同時に、懸濁液の第3のアリコートが下側ポート10、11のうちの一方に注入され、このため、チャンバ6内に充填される。次に、第3のアリコートは、懸濁した細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞に電界を印加することによってチャンバ6内で処理される。懸濁液の同時の充填及び放出を用いたこのプッシュプルメカニズムは、懸濁液全体が処理されるまで繰り返すことができる。
分離要素13は、端点14、15(図2c))間の位置にある場合、チャンバ6を2つの区画26、27に分離する。ここで、チャンバ6の各区画26、27は、懸濁液を保持するように設計され、チャンバ6の充填又はチャンバ6からの放出のための2つのポート7、8及び10、11を備える。各区画26、27は、ポート7、8及び10、11を通じてチャンバ6の内外に移動可能な懸濁液のアリコートを受容及び保持することができる。区画26、27は、各々が、それぞれの区画26、27を懸濁液で満たすことができる1つのポート7、10と、懸濁液をこの区画26、27から除去することができる1つのポート8、11とを設けられる。分離要素13が回転されると、チャンバ6の1つの区画26、27が試料のアリコートで満たされる一方、試料の別のアリコートが他の区画26、27から放出され、押し出される。到来する試料のための容器は、上側及び下側の入口ポート7、10に接続することができ、上側及び下側の出口ポート8、11は、処理済みの試料のためのリザーバに接続することができる。図2から明らかとなるように、デバイス1は、フロースルー形式で機能するのではなく、プッシュプル方式で機能し、注入される試料は、処理後に、充填されたのと同じ側で放出される。チャンバ6は、6つの電極セグメントを処理し、そのうちの1つは、常に分離要素13によって覆われ、このため使用可能でない。例えば、チャンバ6は、サイクルあたり834μlを取得することができる。このため、この場合、完全な1サイクルで1668μlを処理することができる。
本発明の有利な実施形態では、分離要素は、厳密に1つ又は複数のセグメント電極を覆うように調整され、他の各電極セグメント内で同じ電気パラメータを確立することができるようにされる。
デバイス1の静的変形形態は、分離要素13が回転することを可能にしない。代わりに、図2dに示されるように、分離要素13は、チャンバ6の外側でバーキング部位25に固定され、電極セグメントを一切覆わない。この変形形態では、6つ全ての電極セグメントを用いることができ、このため、1000μlの試料を処理することができる。例えば、試料は、デバイス1の下側又は上側入口ポート7、10において注入することができ、下側出口ポート11において収集することができる。反復して満たすことは、デバイス1のこの状態では可能でない。
図3は、図1によるデバイス1の外側の斜視図を示す。デバイス1は、基板部材30を備え、基板部材30の内側(不可視)は、図1による基板部材2の内側と同一である。基板部材30は、互いに取り付けられた2つの構成要素(基板部材2及び30)から組み立てられたデバイス1のさらなる構成要素を表す。この外側において、基板部材30には、図1及び図2によるチャンバ6のポート7、8、10、11に導管を接続するためのコネクタ31が設けられる。懸濁液が処理されるための1つ又は複数の容器、及び処理済みの懸濁液のための1つ又は複数のリザーバを、適切な導管を介してコネクタ31に接続することができる。懸濁液は、ポンプ要素、例えば、真空ポンプ又は蠕動ポンプ等によってチャンバ内に充填及びチャンバから放出されることが可能であり、真空及び又は蠕動ポンプは、容器/リザーバとコネクタ31との間のサスペンション回路に接続することができる。デバイス1を共通の導管及びポンプシステムに適合させるために、コネクタ31は、ルアースリップコネクタ又はルアーロックコネクタとすることができる。
デバイス1の調整要素19は、ウォームギヤ、スパーギヤ、ベベルギヤ、ギヤロッド、ベルトドライブ、角棒鋼、又は同様のギヤメカニズム又はパワー伝達要素(図示せず)を介して、電源ユニット(図示せず)、例えば電気モータに接続することができる。
基板部材30は、チャンバ内の電極に電気接続を提供するための多数の導電領域32をさらに備える。導電領域32は、導電ポリマー、特に、導電材料をドープされたポリマー又は生来から導電性を持つポリマーを含むことができる。導電領域32は、電極と、少なくとも1つの電気接点33との間の電気的接続を提供するように設計される。この実施形態では、導電領域32は、基板部材30内の穴であり、少なくとも部分的に、導電性材料で満たされている。導電性領域32は、少なくとも1つの導電性経路、例えば、基板部材(図示せず)の層上の銅トラックを介して、少なくとも1つの電気接点33に電気的に結合されている。電気接点は、電源に対し直接の又は間接的な電気接続を提供するために、少なくとも1つの電気接点によって接触することができる。
図4の(a)及び(b)は、図3による基板部材30の異なるビューを示す。基板部材30の内面34が図4の(a)に示されている。電極4、5は内面34に取り付けられている。これらの電極4、5のうちの3つがセグメント電極4であるのに対し、これらの電極4、5のうちの1つはより大きな対電極5である。電極4、5は、基板部材30の内面34から外面35に延在する導電領域32に取り付け及び接続される。例えば、導電領域32内の電極4、5及び導電材料は、同じ材料、例えば、導電ポリマー、特に、上記で説明されたような、導電材料をドープされたポリマー又は生来から導電性を持つポリマーから作製される。ポリマーは、基板部材30の内面34及び導電領域32の上に成形され、図5a)に詳細に示すように、導電領域32の穴を通じて延在することができる。導電領域32は、少なくとも1つの導電性パス(図示せず)を介して少なくとも1つの電気接点33と電気的に結合されている。電気接点33は、電源に対し直接の又は間接的な電気接続を提供するために、少なくとも1つの電気接点によって接触することができる。本発明の有利な実施形態では、基板部材30はプリント回路基板(PCB)である。
図5aは、本発明による例示的なデバイスの内部空間40の一部の例示的な実施形態を示す。例えば、内部空間40は、図1及び図2によるデバイス1のチャンバ6の一部とすることができる。内部空間40は、各々が電極43.1、43.2、43.3、43.4、44.1、44.2、44.3、44.4を備える8つのセグメント41.1、41.2、41.3、41.4、42.1、42.2、42.3、42.4を備える。2つのさらなる電極45.1及び45.2が、それぞれ電極43.1、43.2、43.3、43.4及び44.1、44.2、44.3、44.4の反対側に配設される。近傍にある電極同士は、電極43.1、43.2、43.3、43.4、44.1、44.2、44.3、44.4を取り囲み、近傍にある電極間の各間隙47.1〜47.8を満たす、絶縁材料46によって互いに分離されている。絶縁材料46は、例えば、ポリカーボネート、FR4機材若しくは他の絶縁材料からなるか、又は少なくともこれらを含むことができる。電極43.2及び43.3のエッジの特性、並びに間隙47.2の特性は、図5bを参照して詳細にさらに説明される。以下で説明されるこれらの特性は、他の電極43.1、43.4、44.1、44.2、44.3、44.4及び間隙47.1、47.3〜47.8にも適用することができる。
図5bは、各々が電極43.2、43.3を含む2つのセグメント41.2、41.3を含む、図5aによる内部空間40の一部を示す。さらなる電極45.1が電極43.2、43.3の反対側に配設される。近傍にある電極43.2、43.3同士は、電極43.2、43.3を取り囲み、近傍にある電極43.2、43.3間の各間隙47.2を満たす、絶縁材料46によって互いに分離されている。望ましくないアークを回避するために、内部空間40内の互いに面した電極43.2、43.3のエッジ48、49は丸められている。丸められたエッジ48、49は、電界勾配の擾乱を大幅に低減することを確保する。電界勾配は、不要に高い局所電界密度を生成し、このため、望ましくないアークのリスクを増大させる。さらに、内部空間40内、特に電極43.2、43.3の表面に隣接した電界の均質化は、平坦な電極表面から湾曲した電極表面への、すなわち、より大きなフィレット半径からより小さなフィレット半径への平滑な形状遷移を与えることによって達成することができる。そのような電極設計のさらなる結果として、電界線が電極43.2、43.4の付近に集束するように、内部空間40内の電界の散乱が減少する。
本発明によるデバイスの設計は、各丸められたエッジ48、49の半径と、間隙47.2の幅との最適な比を求めることによって最適化することができる。この最適化は、電極43.2、43.3の丸められたエッジ48、49のフィレット半径を最大にし、同時に、間隙47.2の幅を可能な限り小さく保つことによって達成される。最適な設計により、非常に低いアークのリスク及び非常に高い処理効率が確保される。例えば、電極43.2、43.3のうちの少なくとも1つの電極の丸められたエッジ48、49のフィレット半径は、約0.3mm〜2.0mmの範囲とすることができる一方、間隙47.2の幅、すなわち、近傍にある電極43.2、43.3間の距離は、約0.5mm〜2.0mmの範囲とすることができる。
内部空間40に面する絶縁材料46の表面50は、この表面が、電極43.2、43.4の各々の表面を適切な角度で留め継ぎするように形成及び位置合わせすることができる。結果として、絶縁材料46の表面50が、それぞれ電極43.2及び43.3の表面に対し垂直に配設される。この好ましい設計に起因して、内部空間40内の電界の等電位線は、電極43.2、43.3の表面に直交し、したがって偏向されない。したがって、電界の電位不均一性を回避するか、又は少なくとも絶縁材料46内の領域に移し、アークの尤度がさらに低減されるようにすることができる。
電極43.2、43.3に面している電極45.1は、近傍の電極43.2、43.3よりも大きく、間隙47.2の反対側に配設されている。すなわち、間隙47.2の付近の領域が効率的な処理に十分な電界に曝されるように、間隙47.2の反対側に他の間隙は配設されていない。したがって、全体的な処理効率が効果的に増大する。電極45.1は、双方のセグメント41.2及び41.3の長さ全体にわたって延在し、このため、双方のセグメント41.2、41.3の共通電極である。例えば、より大きな電極45.1は対電極又は接地電極とすることができる一方で、より小さな電極43.2、43.3は、高い電圧に設定された活性電極、又は接地電位にも設定された電極とすることができる。近傍の電極43.3及び対電極45.1が接地電位に設定されている間、例えば電極43.2(活性電極)に電圧を印加することができる。活性電極43.2を取り囲む電極43.3及び45.1を接地電位に設定することにより、結果として内部空間40内の電界の散乱が減少し、それによって、電界線が活性電極43.2の付近に集束し、このため、プロセスの制御が向上する。
例えば、電極43.2、43.3のうちの少なくとも1つが、5mm〜20mmの範囲の幅を有することができる一方、より大きな電極45は、20mm〜80mmの範囲の幅を有することができる。
本発明によるデバイスの動作中、細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液が、内部空間40内で電界を生成することによって処理されるとき、懸濁液と接している近傍の電極43.2、43.3の平坦な(又は代替的に、僅かに湾曲及び/又は凸状に隆起している)表面51、52は、プロセスのための主要な活性表面である。平坦な表面51、52は、接地電位に設定された対電極として用いることができる、より大きな電極45.1と対向する。例えば、高電圧が電極43.3に印加され、近傍の電極43.2が接地電位に設定される場合、高電界強度を有する電界は、平行な電極表面間、すなわち、電極43.3の平坦な表面52と、反対側に配置された電極45.1の平坦な(又は代替的に、僅かに湾曲及び/又は凸状に隆起している)表面53との間のセグメント41.3において生成される(図6)。本発明によるデバイスの有利な設計に起因して、この領域内の等電位線は均一に分散し、それによってアークのリスクが非常に低くなる。基本的に、以下の原理が有効である。等電位線の分散が均一であるほど、アークのリスクが低減する。したがって、電極43.3の平坦な表面52から丸められた表面49への遷移の領域において、不均一性及び電界勾配を回避しなくてはならない。このために、本発明によれば、第1の、より大きなフィレット半径を有する第1の丸みと、第2の、より小さなフィレット半径を有する第2の丸みとを設けることによって、平滑で一定の形状の遷移が確保される。第2のフィレット半径は、電極43.3の表面を、対向する電極45.1から離れるように動かし、これによって、電界強度が局所的に低減する。上記で説明したような、電極43.3の丸められたエッジ49、及び絶縁材料46の表面50の設計によって、結果としてアークのリスクが大幅に低減する。さらに、電界は、電極43.3の平坦な表面52と、電極45.1の反対側に配置された平坦な表面53との間のセグメント41.3内に集束される。同じことは、電極43.2に高い電圧が印加され、電極43.3が後続の電圧パルス中に接地電位に設定される場合の近傍の電極43.2にも当てはまる。
図6から明らかとなるように、間隙47.2の付近の領域は、依然として、効率的な処理に十分な電界に曝されている。後続の電圧パルスが電極43.2に印加されるときに、懸濁液の量は2回処理されるので、間隙47.2と対向する電極45.1との間の領域内の中程度の電界強度が望ましい。したがって、間隙47.2の幅、すなわち、近傍の電極43.2、43.3間の距離が最適化される。
間隙の幅が過度に大きくなる場合、絶縁間隙領域の中央の細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞が、最大電界強度の半分よりも低い電界強度に曝される(例えば、図7に示す電極55、56間の間隙54)。このため、この領域において2回処理される材料は、理想的に処理されない。
本発明によるデバイスの理想的な設計は、非常に高い電界勾配を有する、起こり得る「ホットスポット」を、電極の表面/角から離れるように動かす。従来の電極及び間隙設計(すなわち、図8に示すような、真っ直ぐな長方形の電極57、58)では、電極の付近の高い電界勾配は、低いアーク閾値に相関し、このため、アーク事象のはるかに高い尤度に相関する。

Claims (16)

  1. 前記細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液を保持するための少なくとも1つの内部空間(40)を備える少なくとも1つのチャンバ(6)を備える、前記懸濁液に電界を印加するためのデバイス(1)であって、前記内部空間(40)が少なくとも2つのセグメント(41、42)を備え、前記セグメント(41、42)の各々が少なくとも1つの電極(43、44、45)を備え、近傍の前記電極(43、44)同士が、少なくとも部分的に絶縁材料(46)で満たされた少なくとも1つの間隙(47)によって互いに分離される、デバイスにおいて、
    前記内部空間(40)内で互いに面する前記電極(43、44)のエッジ(48、49)が丸められていることを特徴とする、デバイス。
  2. 前記電極(43、44)の前記丸められたエッジ(48、49)のフィレット半径が最大にされている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記間隙(47)の幅及び/又は近傍の電極(43、44)間の距離が最小にされている、請求項1又は2に記載のデバイス。
  4. 前記電極(43、44)のうちの少なくとも1つの電極の前記丸められたエッジ(48、49)のフィレット半径が、約0.3mm〜2.0mmの範囲内にある、請求項2又は3に記載のデバイス。
  5. 前記間隙(47)の幅及び/又は前記近傍の電極(43、44)間の距離が、約0.5mm〜2.0mmの範囲にある、請求項2〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 前記内部空間(40)に面する前記絶縁材料(46)の表面(50)が、少なくとも1つの電極(43、44)の表面(51、52)を適切な角度で留め継ぎされている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記電極のうちの少なくとも1つが他の電極よりも大きい、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 少なくとも1つの電極(43、44)が5mm〜20mmの範囲の幅を有し、少なくとも1つの電極(45)が20mm〜80mmの範囲の幅を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. 前記間隙(47)が、少なくとも1つの電極(45)の一部が前記間隙(47)の反対側に配設されるように配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記セグメント(41、42)の各々に少なくとも1つの第1の電極(43、44)及び少なくとも1つの第2の電極(45)が設けられ、前記第2の電極(45)が、少なくとも2つのセグメント(41、42)の共通電極である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記チャンバ(6)の前記内部空間(40)のルーメンが、少なくとも500μlの容量を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 細胞、細胞誘導体、細胞小器官、細胞内顆粒及び/又は小胞の懸濁液に電界を印加するための方法であって、前記懸濁液を保持するための少なくとも1つの内部空間(40)を備えるチャンバ(6)の電極(43、44)に電圧が印加され、前記内部空間(40)が少なくとも2つのセグメント(41、42)を備え、各セグメント(41、42)が少なくとも1つの電極(43、44、45)を備える、方法において、
    前記電圧が少なくとも1つの活性電極(43、44)に印加され、前記活性電極(43、44)の隣及び/又は反対側にある前記電極(43、44、45)又は電極セグメントは接地電位に設定されることを特徴とする、方法。
  13. 前記電圧は、1つのみの活性電極(43、44)に印加される一方、前記内部空間(40)内の全ての他の電極(43、44、45)又は電極セグメントが接地電位に設定される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記電圧が、前記内部空間(40)内の少なくとも2つの電極(43、44)又は電極セグメントに順番に印加される、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記チャンバの出口ポートに最も近い前記セグメントが、第1のセグメントとして処理され、続いて、近傍のセグメントが処理され、このシーケンスの最終セグメント、すなわち、前記出口ポートから最も遠い前記セグメントが処理されるまで続く、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 各セグメント(41、42)には、少なくとも1つの第1の電極(43、44)及び少なくとも1つの第2の電極(45)が設けられ、前記電圧が、前記第1の電極(43、44)に印加され、前記第2の電極(45)が、少なくとも2つのセグメント(41、42)の共通電極である、請求項12〜15のうちのいずれか一項に記載の方法。
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