JP2017514051A - 歯および作業機械に歯を取り付けるためのアダプタ - Google Patents

歯および作業機械に歯を取り付けるためのアダプタ Download PDF

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Abstract

本開示は、アダプタを介して、掘削機またはトラクタショベルのような作業機械のバケットの先端に取り付けるための歯(1)に関し、歯(1)は、上記アダプタの一部を受け入れるための空洞(103)を備え、空洞(103)は前記第1および第2の対向された外作業表面(12、14)の間を開端(104)から、歯の前記取り付け端において、底端(105)に延び、空洞(103)は内壁(102)によって画定され、前記内壁(102)は第1および第2の内向きに面する内壁(106、107)を備え、内側表面が前記第1の外作業表面および前記第2の外作業表面(12、14)のそれぞれと一体となり、第1および第2の内壁(106、107)を相互接続する、側表面(108)を対向させ、空洞は、Y軸に沿って延び、少なくともXおよびZ軸が広げる平面と空洞の開端(104)との間に部分的に配置される後部(BP)と、Y軸に沿って延び、少なくともXおよびZ軸が広げる平面と空洞の底端(105)との間に部分的に配置される前部(BP)と、後部と前部とを相互接続する移行部(SP)を規定し、後部においては、第1および第2の内壁(106、107)のそれぞれが、後分割領域(132、142)によって分割され、一対の第1の接触表面の向こうで延びる、基本的に平面な一対の後接触表面(130a、b、140a、b)を備える。本開示はアダプタ、および歯とアダプタとの間の結合にも関する。

Description

本発明は、掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁にアダプタによって、取り付けられる歯に関する。本発明は、作業機械のバケットの縁に歯を取り付けるためのアダプタにも関する。
掘削機およびトラクタショベルは、例えば土や石の残骸を掘るかまたは掬うかするためのバケットまたはトレンチャを有するが、このような作業用機械には一般的に1つ以上の歯が設けられており、この歯はアダプタによってバケットに安定させられている。歯は、損耗しきった歯を新しい歯に交換できるように、アダプタから取り外し可能な装着パーツを構成している。
掘るかまたは掬うかの動作を行うために、歯は土や泥のような物質中に貫入可能であるべきである。このため、歯は、(バケットの方の)アダプタ付近の取り付け部から、相対的に薄い先端部へと狭まる細長い外形を有する。そのため、少なくとも歯の先端に向かって、歯は歯形の外観をとるものであり、この歯形の外観は、歯の先端に向かって集束し合流する2つの主表面を有する。
従って、所望の貫入能力を確保するために、歯の外形は、十分な長さと適切な薄さとを備えるべきである。
使用中、歯は、相当の負荷を受けるものであり、おおむね荒っぽい環境にさらされるものである。このため、歯は、破損に耐えるのに十分に強固かつ頑健でなければならない。
その上、一般的な要求として、交換パーツである歯は、手ごろな価格で入手可能でなければならない。これは、歯に用いられる材料の量を減少させる要望を提起する。十分に貫入させる外形に関する要求、歯の強固さおよび頑健さに関する要求、および材料の量を減少させる要望は、一致しない。このため、異なるデザインの極めて多様な歯が、これまで提案されてきている。
歯およびアダプタは、歯をアダプタに結合可能にするための対応する特徴を備えなければならない。このような対応する特徴は、以下「結合」として引用される。このような結合は、安定的かつ固定的にアダプタに歯を取り付けることを可能にするものであり、歯が使用中のときに伴う力に耐えるように十分な強固さおよび頑健さを有するものである。
その上、結合は、望ましくは、アダプタから損耗しきった歯を取り外せるものであり、同じアダプタに新たな歯を取り付けられるものである。
要するに、望ましくは、歯とアダプタとの間の結合は、幾つかの異なる要求を満たすべきである。
正しく機能している結合に関する必要も、上述のような理由で総じて歯の一般的な要求に取り入れられて、適えられるべきである。
歯とアダプタとの間に適切な結合を得るために、歯に取り付け端から伸びる空洞を設け、アダプタに空洞に対応するノーズ部を設け、ノーズ部が空洞の内側に位置すると共に、歯がアダプタに被さって据え付けられてもよいようにすることが知られている。アダプタに歯を安定させるために、歯の空洞の位置合わせしたスルーホールとアダプタのノーズ部の対応するスルーホールとを通って伸びる取り付けピンを用いることが知られている。 アダプタは、溶接など異なる方法でブレードに固定されることができ、鋳造ノーズとしてプレートの一部であることができ、または、機械的に取り付けられることができる。例えば、採掘中、3パーツからなるシステムが用いられており、鋳造ノーズであるアダプタのノーズ部は、バケットのブレードのパーツを形成している。
取り付けピンを用いる結合において、使用中の歯が相当の負荷を受けているときに、取り付けピンが破損するリスクを減少させることが望ましい。
このような結合の別の問題として、取り付けピンは、歯が使用中のときに破損しないとしても、変形するかもしれない。変形したピンは、歯およびアダプタのスルーホールから取り外しがかなり困難かもしれず、そのため、アダプタから損耗しきった歯を取り外すことが面倒かもしれない。たいてい、このような状況では、ピンをスルーホールから苦心して打ち出さ(hammer)なければならない。
この処置は非常に望ましくなく、この不便さを取り除くために、いわゆるハンマーレス(hammer-less)結合が提案されてきた。
上述の観点から、(好ましくはハンマーレス操作によって、)取り付けピンが通って伸びてもよく、取り付けピンを入れたり取り外したりすることが容易である空洞と対応するノーズ部とを有するタイプの結合を可能にすることは、一般的に望ましい。
米国2010/0236108には、歯の側壁の少なくとも一方を通って伸びる留め具によって、ノーズ(アダプタ)に取り付けられるための掘削機の歯が記載されている。掘削機の歯が含む側壁は、その中に形成された基本的に平面のノーズ咬み合い境界表面を有し、一方の表面は、一方向の縦軸についての歯の回転に耐え、他方の表面は、反対方向の歯の回転に耐える。
米国5/709043には、装着部材の後端で幅広の支持表面を設けるために、後方に伸びるにつれて、著しく幅広になるように形成されている支持面を示す掘削用歯が記載されている。支持面は、応力集中の区域を避けるために、収束壁および側壁に鈍角に配置されている。
本発明の第1の目的は、アダプタによって作業用機械のバケットの縁に当該歯を結合させることが可能な歯である、上述の1つ以上の態様に関して従来の解決策の代わり、または従来の解決策を超える有益性を与える歯を提供することである。
本発明の第2の目的は、当該アダプタによって作業用機械のバケットの縁に歯を結合させることが可能なアダプタである、上述の1つ以上の態様に関して従来の解決策の代わり、または従来の解決策を超える有益性を与えるアダプタを提供することである。
〔発明の概要〕
上述の第1の目的は、添付の請求項1に係る歯によって達成される。
上述の第1の目的は、添付の請求項46に係るアダプタによって達成される。
第1の態様において、本発明は、掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁にアダプタによって、取り付けられる歯に関し、前記歯は、外向きに互いに反対に向けられた2つの外作業表面、すなわち、第1の作業表面および第2の作業表面を有し、前記作業用表面は、バケットの前記縁に沿って伸びることを意図された水平方向の幅と、前記歯の取り付け端と先端との間を伸びる長さと、を有し、前記長さに沿って伸びながら垂直方向に収束して、前記歯の前記先端で接続される。前記歯はさらに、前記アダプタの一部を受け入れるための空洞を備え、前記空洞は、互いに反対に向けられた前記第1の外作業表面と前記第2の外作業表面との間を、前記歯の前記取り付け端における開放端から、底端へ伸び、内壁によって画定されている。前記内壁は、前記第1の外作業表面および前記第2の外作業表面と各々関連する 内部表面である、内向きに向かい合う第1の内壁および第2の内壁と、前記第1の内壁および前記第2の内壁を相互接続する、対向する側壁と、を備える。対向する前記側壁は、前記アダプタの前記一部に前記歯を取り付けるために前記空洞を通って伸びるピンを受け入れるための、対向するスルーホールを画定し、第1の軸Xは、対向する前記スルーホールの中心を通って伸びるように規定され、第2の軸Yは、前記空洞に沿って、前記空洞の前記開放端から前記空洞の前記底端に向かって伸び、第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記内壁の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって規定されることができる。
前記空洞は、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記開放端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部と、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記底端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる前部と、前記後部および前記前部を相互接続する移行部と、を規定する。
前記後部において、前記第1の内壁および前記第2の内壁は、基本的に平面の一対の後接触表面を各々備え、各一対の前記後接触表面は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(β,γ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いており、各一対の前記後接触表面は、前記一対の第1接触表面の向こう側で前記X軸および前記Y軸が広げる平面から離れて前記Z方向に伸びる後分割領域によって、分離されている。
前記前部において、前記第1の内壁および前記第2の内壁は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称である基本的に平面の一対の前接触表面を各々備える。
全ての接触表面は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面に平行な任意の平面において見たとき、前記Y軸と成す角度(α)が5度未満である。
前記第1の前接触表面および/または前記第2の前接触表面は、対応する前記後接触表面よりも、前記X軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置し、前記移行部の前記第1の内壁および/または前記第2の内壁は、スロープを形成し、前記スロープにおいて、前記内壁の少なくとも一部は、前記第1の後接触表面および/または前記第2の後接触表面と、対応する前記第1の前接触表面および/または前記第2の前接触表面とを相互接続する前記底壁に向かって前記XY平面に接近する。
前記Z軸に沿う第1の移行間隔は、前記第1の後接触表面と前記第1の前接触表面との間の前記移行部に沿う前記第1の内壁によって橋渡しされており、前記Z軸に沿う第2の移行間隔は、前記第2の後接触表面と前記第2の前接触表面との間の前記移行部(SP)に沿う前記第2の内壁によって橋渡しされており、0≦D2≦0.80D1である。
空洞の後部に適用される上記特徴は、提案された歯に幾つかの優位性を与えるであろう。
まず、提案された後部は、歯とアダプタとの間の結合に有利な力の分配を可能にする。
歯がアダプタに接続されるとき、歯とアダプタとの間の接触は、一対の第1の後接触表面および一対の第2の後接触表面において起こるものであるが、しかし、各対の後接触表面を分離する第1の後分割領域および第2の後分割領域において起こるものではない。そのため、空洞の内壁の第1の後分割領域および第2の後分割領域は、アダプタと接触していることを意図されない歯の内壁の部分である。
したがって、後部に沿って、第1の内壁および第2の内壁において、歯とアダプタとの間の接触は、X軸に沿って間隔が開けられた2つの接触表面の全面で起きる。すなわち、後部において第1の内壁または第2の内壁の全面で分配されるであろう負荷は、平行に働く2つの分離された平坦な接触表面の間に分配されるものである。これは、歯材料における応力を漸減するであろう。分割領域を用いる接触表面の分離は、Z軸およびY軸が広げる平面に沿って、歯の中心における第1または第2の内壁の歯の材料における撓みモーメントを、結果的には応力を低減するであろう。応力低減によって、歯の亀裂または破損の危険性は軽減される。したがって、強固さおよび頑健さを維持しながら、歯の(第1および/または第2の内壁と対応する外作業表面との間の)壁の厚さは、減らされてもよく、これにより、より少ない量の材料を用いることが可能になる。
その上、各対の第1および第2の後接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度(β/γ)が35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であり、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いている。
複数対の後接触表面の1つは、アダプタのノーズ部の対応する後接触表面に、動的に負荷を分配している。そのため、伴って生じる力は、Y軸およびZ軸が広げる平面に向かう方向に作用する成分を有する。すなわち、換言すると、負荷が接触表面に加えられるとき、その効果によって、歯はアダプタ上でさらに安定するであろう。これは、安定な結合に寄与する。
複数対の傾いた後接触表面は、傾いた後接触表面の向こうでX軸およびY軸が広げる平面から離れる方向に伸びる後分割領域によって、分離される。このような複数対の傾いた後接触表面の配置も、歯の内壁の輪郭を、結果として外表面の輪郭をも、装着目的のために最適化することを可能にする。
簡潔に上述したように、歯が使用中であるとき、第1および第2の外作業表面は、損耗を受けて、上記外作業表面から材料が徐々に取り除かれる。概ね、損耗は、歯の先端において始まるものであり、最終的に、継続的損耗によって歯が短くなる。万一、損耗が歯とアダプタとの間の接触表面に到達したならば、歯とアダプタとの間の接続は、損なわれる。歯は、交換されなければならない。
概ね、損耗を受けるとき、材料は歯の第1および第2作業表面から徐々に取り除かれるものなので、歯の外作業表面は、損耗曲線に従うように変形するものである。このため、第1および/または第2の作業表面は、原形から異なる曲がった外形になるかもしれない。このような損耗曲線は、XZ平面に沿って交差方向で見たときに、Z軸状に頂点を有し、歯の側壁に向かって傾斜した対称な曲線として記述されるかもしれない。
なお、提言された歯において、もしも外作業表面が損耗を受け、このような損耗曲線に徐々に一致するならば、対応する内壁の後接触表面は、後接触表面の向こうで伸びる後分割領域によって保護されるであろう。換言すると、後接触表面は、損耗に影響される空洞の内壁の少なくとも一部である。これによって、確実に、かなりの損耗が起こったときでさえ、歯はアダプタ上にしっかりと安定していることができる。
その上、優位に、第1および/または第2の後分割領域と、対応する後接触表面の(側表面に向かって)最も外側部分とは、損耗曲線にほぼ対応する曲線に沿って位置してもよい。このため、確実に、損耗がおきるとき、接触表面は、損耗に最も影響されない表面である。同様に、外表面と内壁との間に最初に設けられる材料の多くが磨滅するまで、歯が十分に機能するであろうから、配置は、歯における材料を無駄にしないであろう。このため、歯を形成するのに用いられた材料の比較的大部分が、使用と損耗とのために有効であるだろう。歯が終に損耗しきって交換しなければならないとき、歯の材料の初期量の比較的小部分が残存する。
同様に、空洞の第1および第2の内壁における後接触表面の向こうで伸びる後分割領域によって、アダプタのノーズ部の対応する後分割領域は、アダプタの後接触表面の向こうで伸びることができる。このため、ノーズ部の後分割領域は、ノーズ部に材料を追加するであろう、これによって、ノーズ部の強硬さは改善されるかもしれない。
なお、上記説明は、同等に、第1の後接触表面と第1の後分割領域とに適用され、第2の後接触表面と第2の後分割領域とに適用される。
実施形態によれば、角度(β,γ)は、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度である。
概ね、第1および第2の後接触表面の傾きの角度は各々、歯が使用中に受ける垂直力の分配をさらに考慮に入れても、所望の締結効果を得られるように選択されるべきである。その上、上記説明のような損耗曲線の形状は、適切な角度を選択するときに配慮されてもよい。上記角度は、所望の効果を与えるために殊更に有用であることが見出された。
本発明の第1の態様によれば、前記空洞は、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記開放端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部と、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記底端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる前部と、前記後部および前記前部と相互接続している移行部と、を規定する。
接触表面は、第1および第2の内向きに対向する内壁において、空洞の後部および前部に設けられる。使用中のとき、歯の第1および第2の後接触表面と第1および第2の前接触表面とは、アダプタの対応する表面に接触し、このため、アダプタへの歯に加えられらる力の伝達に効果的であるだろう。
歯は、使用中のとき、アダプタによってバスケットに取り付けられ、歯の第1または第2の外表面と歯の先端付近とに加えられる垂直負荷は、頻繁に現れるであろう。その上、このような力は、比較的大きくてもよい。したがって、望ましくは、結合は、このような垂直負荷に耐えるようによく適合されていなければならない。
垂直負荷は、概ね、第1または第2の作業表面から、歯の先端付近で、空洞の第1または第2の内壁の第1または第2の接触表面へ伝達される。前接触表面および後ろ接触表面は、対で働くであろう。もしも垂直力が、歯の先端付近で第2の外壁に向かって作用しているならば、第1の後接触表面及び第2の前接触表面は、アダプタのノーズ部へ垂直力によって生じる負荷を伝達する対を形成する。
同様に、もしも、垂直力が歯の先端付近で第1の外壁に向かって作用するならば、第2の後接触表面および第1の前接触表面は、アダプタのノーズ部に付加を伝達する対を形成するであろう。
接触表面が効果的に垂直負荷を伝達するために、概ね望ましくは、接触表面は、(Y軸およびZ軸が広げる平面に平行な任意の平面で見たときに)可能な限り互いとY軸とにほぼ平行であるべきである。しかし、アダプタに歯をフィットさせかつアダプタから歯を取り除くために、平行な表面からの僅かな逸れは必要であってもよい。逸れは、5度まで許され、好ましくは2度まで許される。
それ故、上記第1および第2の後および前の接触表面の全ては、Z軸およびY軸が広げる平面に平行な任意の平面で見たときに、Y軸と成す角度(α)が5度未満である。好ましくは、角度αは、2度未満であってもよい。
第1および第2の後接触表面は少なくとも、Y軸と5度未満の同一角度(α)を成すものである。これは、第1および第2の後接触表面の間の二等分線にY軸を規定する。
後部は、Y軸に沿って伸び、X軸およびZ軸が広げる平面と空洞の開放端との間に少なくとも部分的に位置する。すなわち、後部全体がXZ平面と開放端との間に位置付けられてもよく、上記後部は、XZ平面から伸びても伸びなくてもよい。あるいは、後部は、XZ平面の後方の位置から、XZ平面を超えてXZ平面の前方に位置する位置に向かって、伸びてもよい。(後方は、空洞の開放端に向かう方を意味し、前方は、空洞の底端に向かう方を意味する。)
以下に記載するように、第1対および第2対の後接触表面は、対応する後分割領域と共に、空洞の後部に伸びており、このため、後接触表面は、X軸とZ軸とが広げる平面の後方(取り付けピンのためのホールの中心の後方)に少なくとも部分的に伸びていることができる。第1および第2の前接触表面は、対照的に、取り付けピンのためのホールの中心の前に位置する前部に配置される。この配置によって、および、前および後の接触表面は上記説明のように対で働くので、取り付けピンのためのホール付近の歯の区域における応力を漸減する力の分配が可能になる。これによって、取り付けピンのためのスルーホール付近の区域において歯が破損または損傷する危険を低減することができる。
したがって、取り付けピンの配置は、過負荷から保護される。すなわち換言すると、ピンの機能は、歯の使用中維持されることができ、結果として、取り付けがしっかりとし、アダプタから歯を容易に取り除くことが可能なように維持する。
第1および第2の前接触表面の2対のうちの少なくとも1対は、対応する後接触表面よりも、X軸およびY軸が広げる平面の近くに位置する。
異なる平面における第1および第2の後および前の接触表面のうちの少なくとも1つの配置は、前接触表面が対応する後接触表面よりもX軸およびY軸が広げる平面に近いと共に、接続のピン区域を保護する制御された力の分配に寄与する。その上、配置は、歯の先端に向かう方向に狭くなる空洞のために設けられ、このため、先端に向かって先細る外表面を有する歯のための一般的要求に追随する。
空洞は、後部および前部を相互接続している移行部を規定する。移行部において、第1および/または第2の内壁は、第1および/または第2の後接触表面と対応する第1および/または第2の前接触表面とを相互接続するスロープを形成する(これら表面は異なる平面に位置する)。
前記スロープは、有利に曲がっているはずである。好ましくは、前記スロープは、S形であってもよい。
なお、“スロープ”であるために、第1(または第2)の前接触表面と相互接続するように、スロープは、第1(または第2)の後接触表面の平面から逸れて、X軸およびY軸が広げる平面に近づくはずである。
“スロープ”は、移行部の内壁において1以上のスロープ領域を備えてもよい。
有利なことに、スロープは、もしも直線によって相互接続されたならば、X軸およびY軸が広げる平面と前記線とが成す角度が10度超、好ましくは20度超の角度であるように相互に配置されている前および後の接触表面を相互接続することができる。(Y軸およびZ軸が広げる平面に平行な任意の平面において見たとき、平面の間の最小の角度を参照する。)
“基本的に平面の”表面は、本明細書において、寸法D×Dを有する平面の仮想正方形と実質的に一致し、該正方形から逸れは0.2D未満である表面として規定される。このような表面は、本明細書中に規定された他の条件が満たされるならば、接触表面であってもよい。好ましくは、基本的に平面の表面は、本明細書において、寸法D×Dを有する平面の仮想正方形と実質的に一致し、該正方形から逸れは0.1D未満である表面であることができる。
実施形態によれば、基本的に平面の第2の後接触表面および第2の前接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と基本的に同一距離にあってもよい。これによって、第2の内壁は比較的平坦な形状になり、特に、トラクタシャベル適用に有利かもしれない。
実施形態によれば、基本的に平面の第2の後接触表面および第2の前接触表面は、同一平面に配置されてもよい。
この場合、有利なことに空洞の移行部において第2の内壁は、第2の後接触表面および第2の前接触表面を相互接続する平面の表面を形成してもよい。(この場合、空洞のスロープ部において、第1内壁のみがスロープを備えるであろう。)
第1および第2の前接触表面と第1および第2の後接触表面との全ては、有利なことに、Y軸となす角度αが2度未満であってもよく、好ましくは、角度αは同一であってもよい。
後部において、第1の内壁は、基本的に平面の一対の第1の後接触表面を備えるであろう。該一対の第1の後接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度βが35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であり、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いている。加えて、一対の第1の後接触表面は、第1の後分割領域によって分離されており、第1の後分割領域において、第1の内壁は、該一対の第1の後接触表面の向こうでXY平面から離れてZ方向に伸びる。
同様に、後部において、第2の内壁は、基本的に平面の一対の第2の後接触表面を備えるであろう。該一対の第2の後接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度γが35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であり、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いている。一対の第2の後接触表面は、第2の後分割領域によって分離されおり、第2の後分割領域において、第2の内壁は、該一対の第2の後接触表面の向こうでXY平面から離れてZ方向に伸びる。
空洞の後部に適用された上記特徴によって、上記概説されたように、提案される歯は、従来技術と比較して幾つかの利点を有する。
概して、第1および第2の後接触表面の傾きの角度は各々、使用中に歯が受ける垂直力の分配をそれでも可能にする所望の緊締効果を得られるように、選択されるはずである。その上、上記説明した損耗曲線の形成は、角度を選択するときに考慮されてもよい。
このため、角度βは、10度〜20度であってもよく、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15であってもよい。
同様に角度γは、10度〜20度であってもよく、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15であってもよい。
特に、歯の第1の外表面が第2の外表面よりも、多くの負荷と損耗とを受けるだろう適用のために、第2の内壁の角度γが第1の内壁の角度βよりも小さく、有利なことに、γは5〜15度であり、βは10〜20度である。
実施形態によれば、一対の第1および/または第2の後接触表面は、対向する側壁から実質的に伸び、好ましくは各後分割領域へ実質的にずっと伸びている。
対向する側壁から実質的に伸びる後接触領域を設けることによって、可能な限り一対の接触表面の分離を大きくすることが可能になり、歯とアダプタとの間の負荷伝達をZ軸およびY軸が広げる平面から離すだろう。
対向する側壁から各後分割領域へ実質的に伸びる後接触表面によって、比較的大きい後接触表面を設けることが可能になる。
有利なことに、第1および/または第2の内壁は、後部において、対応する一対の後接触表面と対応する後分割領域とから実質的に成る。
概ね、鋭い角および稜は、歯の空洞およびアダプタのノーズを形作るときに避けられるものである。なぜならば、そのような鋭い部分は、結合を弱めるかもしれない負荷集中を誘発する危険分子だからであろう。
したがって、基本的に平面の一対の後接触表面は、対向する側壁から実質的に伸びることが望ましいが、なお、各側壁と後接触表面との間には、滑らかに曲がった角が設けられるであろう。
実施形態によれば、第1および第2の後接触表面を備える後部は、Z軸およびX軸が広げる平面から伸び、かつ、対向するホールの最大直径rに少なくとも対応し、好ましくは少なくとも2rに対応する歯の開放端に向かうY軸に沿う距離に渡って伸びる。
したがって、後接触表面は、歯のスルーホールの後方に少なくとも部分的に位置する。これによって、結合において負荷が有利に分配され、スルーホール区域における応力および歪みが減少する。
実施形態によれば、第1および第2の後接触表面を備える後部は、Z軸およびX軸が広げる平面の前にも伸びてもよく、好ましくは、対向するスルーホールの最大直径rに少なくとも対応する空洞の底端に向かうY軸に沿う距離に渡り伸びてもよい。
このため、後部は、少なくともスルーホール全体に渡って、Z軸およびX軸が広げる平面の前方に有利に伸びてもよい。
実施形態によれば、後部に沿って、一対の第1および/または第2の後接触表面の内の各々は、X軸に沿って0.2×WIの距離に渡って少なくとも伸びてもよい。ここにおいて、WIは、X軸およびZ軸が広げる平面に平行な断面で見たときに、X軸に沿う第1または第2内壁の伸びである。
実施形態によれば、特に、大きい垂直負荷が、歯の第1外作業表面におそらく現れるであろうから、第2の後接触表面に伝達されるトラクタシャベル適用のために、適切に、後部の大部分全体に渡り、第1の後接触表面のX軸に沿う伸びは、対向する第2の後接触表面のX軸に沿う伸びよりも小さい。
“大部分”という言い回しは、本明細書において、少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、最も好ましくは少なくとも80%を意味する。
後部、移行部、または前部の内の何れか1つの大部分を参照するとき、そうではないと言及された場合を除き、Y軸に沿う後部、移行部、または前部の伸びの大部分を参照する。
これによって、歯の先端付近の第1の外表面に適用される垂直負荷の均衡を保つために役立つ、比較的幅広い第2の後接触表面が設けられる。
比較的狭い第1の後接触表面によって、比較的幅広い第1の後分割領域を設けることも可能になる。このため、アダプタのノーズ部は、アダプタに材料を加えると共にその第1の側におけるノーズ部の強固さを向上させるバーの機能を果たす比較的幅広い第1の後分割領域とともに設けられてもよい。
第1および第2の後接触表面は各々、第1および第2の後分割領域によって各々分離されている。
有利なことに、第1および/または第2の後分割領域は、Z軸およびY軸が広げる平面について対称かつZ軸およびY軸が広げる平面の方を向いている一対の後分割側表面を備えてもよい。
有利なことに、第1および/または第2の一対の後分割表面は、第1および/または第2の後接触表面から各々実質的に伸びている。
上記説明したように、鋭い角と稜とは避けられるべきであり、これを理由に、分割側表面は、滑らかに曲がった連接領域を介して後接触表面に連結されてもよい。
XY平面から離れるZ方向の第1および/または第2の後分割領域の伸びは、このため、同方向の各一対の後分割側表面の伸びによって定められてもよい。
実施形態によれば、第1および/または第2の後分割領域と、このため対応する後分割側表面とは、内壁が形成するより大きな連続構造のリッジ(ridge)のようなパーツを形成してもよい。このようなより大きな連続構造は、後部、移行部、および前部の内の1つ以上を貫いて伸びてもよい。
実施形態によれば、空洞の後部の大部分に渡って、XY平面から離れるZ方向の第1の後分割領域の伸びは、XY平面から離れるZ方向の第2の後分割領域の伸びよりも、大きい。
実施形態によれば、XY平面から離れるZ方向の第1および/または第2の後分割領域の伸びは、空洞の開放端付近で最大であり、Y軸に沿って見ると空洞の底端に向かって減少している。
Z方向の分割領域の伸びは、空洞の底端に向かって減少すると共に、使用中のときに歯が十分に貫通することを確実にするために望ましいように、歯の先端に向かって狭くなる外表面を有する歯を設計することが可能である。なお、その上、有利なことに、第1および第2の後接触表面を分離する分割領域は、歯の空洞の後部において、最も顕著である。
空洞の分割側表面は概して、アダプタのノーズ部と接触することが意図されていない。したがって、分割側表面の形状の幾つかのバリエーションは、歯が、対象とするアダプタのノーズ部にフィットする限り、許容される。
しかしながら、概ね、分割側表面は、曲がったまたは徐々に曲がった部分を形成して、先と同様に鋭い角または稜を避けることが望ましい。
実施形態によれば、第1および/または第2の後分割領域について、一対の分割側表面の各々は、XZ平面における側表面の接線がX軸と45度超の角度を成す急勾配領域と、続いて、XZ平面における側表面の接線がX軸と45度未満の角度を成す平坦領域と、を備えてもよい。
このため、一対の分割側表面の各々の急勾配領域は、X軸に沿う伸びよりもZ軸に沿う伸びが大きい。この表面は、Z軸に実質的に平行に印加される垂直負荷引き受けることが意図されていないので、このような構成は適切である。
しかし、歯および/またはアダプタにおいて負荷集中を避けながら、十分に強固にするために、実施形態によれば、第1および/または第2の後分割領域について、急勾配領域のX軸に沿う長さの大部分に沿って、XZ平面における分割側表面の接線は、Z軸に向かってX軸と45度超80度未満の角度、好ましくは70度未満の角度を成す。
実施形態によれば、第1および/または第2の後分割領域について、平坦領域のX軸に沿う長さの大部分に沿って、XZ平面における分割側表面の接線は、Z軸に向かってX軸と5度未満の角度を成してもよい。
このため、平坦領域は、少なくとも上記大部分に沿う部分は、X軸に基本的に平行である。
前部において、第1および第2の内壁は各々、Z軸およびY軸が広げる平面について対称である一対の基本的に平面の第1または第2の前接触表面を備える。
実施形態によれば、一対の第1および/または第2の前接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面に平行な同一平面に位置する2つの前接触表面を備えてもよい。この場合、一“対”を形成する2つの表面は、一対における表面の一方としてZY平面の一方側で伸びる表面と、一対における表面の他方としてZY平面の他方側で伸びる表面と、を参照することによって、単純に規定される。
しかし、一対の第1および/または第2接触表面は、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共にZ軸およびY軸が広げる平面から離れる方を向いている2つの前接触表面を備える。
実施形態によれば、前部において、第1および/または第2の内壁は、X軸およびY軸が広げる平面と成す各角度δ,εが35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共にZ軸およびY軸が広げる平面から離れる方を向いている一対の基本的に平面の第1および/または第2の前接触表面を備えてもよい。
実施形態によれば、角度δおよび/または角度εは、25度未満であり、好ましくは10〜20度、好ましくは12〜17度、最も好ましくは約15度である。
前部に適用される上記特徴によって、空洞の上部に適用されたときと同様の利益が基本的に与えられるであろう。
好ましくは、角度δは、角度βと実質的に等しく、角度εは、角度γと実質的にひとしい。このため、第1の前および後の接触表面は、互いに平行に伸びてることができ、第2の前および後の接触表面は、互いに平行に伸びてることができる。
実施形態によれば、第1および/または第2の前接触表面および対応する後接触表面は、平行な平面に配置されてもよく。該平面は、第1および/または第2の前接触表面が対応する後接触表面よりも、Y軸およびZ軸が広げる平面の近くに位置するように、平行移動された関係にある。
上述のように、特にトラクタシャベル適用のために、第2の前および後の接触表面は、平行な平面だけでなく、同一平面に配置されてもよい。
実施形態によれば、前部には少なくとも被分割部があり、被分割部において、一対の第1の前接触表面および/または一対の第2の前接触表面は、第1および/または第2の内壁が一対の第1および/または第2の前接触表面の向こうでXY平面から離れるZ方向に伸びる第1および/または第2の前分割領域によって各々分離されてもよい。
なお、空洞の前部における分割領域による接触表面の分離によって、空洞の後部におけるのと同様の利益が基本的に与えられるであろう。しかし、力の分配の結果、空洞の前部に分割領域を設けることに伴う利益は、後部に設けられた場合ほどには顕著でない。その上、歯の貫通の必要は、歯の外形が歯の先端に向かって狭くなる外形を必要とするので、分割領域を設けることは、そのため、有効な空間と均衡しなければならない。
したがって、一対の前接触表面は、分割領域によって分離されるが、これは、上記利益の一部を得るために必須ではない。
前分割領域は、後分割領域と関連する上記特徴の1つ以上を備えてもよい。
上記に代わってまたは加えて、実施形態によれば、前部には、少なくとも被接続部がある。被接続部において、一対の第1のおよびまたは一対の第2の前接触表面は、第1および/または第2の内壁がXY平面に沿ってまたは向かってZ方向に伸びる第1/第2の前接続領域によって接続されてもよい。
このため、接続領域は、XY平面から離れる向きに方向付けられている分割領域とは対照的に、XY平面に沿ってまたは向かって方向づけられている。しかし、接続領域は、分割領域と匹敵するZ軸に沿った伸びを備えない。その代わりに、接続領域は、一対の前接触表面の間に滑らかに曲がった接続を形成するものである。
実施形態によれば、第1および/または第2の前接触表面を備える被接続部とその間の対応する接続領域とは、より大きな連続構造のパーツを形成してもよい。このような構造は、第1および/または第2の後接触表面も備えると共に、上述のような連続稜の周りを部分的に取り囲むように延びる連続棚(ledge)であってもよい。
有利なことに、前部のこのような任意の被接続部は、前部の被分割部よりも、空洞の底端の近くに位置するべきである。
実施形態によれば、前部において、一対の第2の前接触表面および/または一対の第1の前接触表面は、空洞の底端に向かって位置する被接続部に少なくともおいて、接続用域によって繋がれてもよい。最も好ましくは、第2の前接触表面および第1の前接触表面の両対は、このような被接続部において繋がれてもよい。この場合、底端に向かって空洞の前部の最前方部は、おおよそ4つの面を持つ形状を形成してもよい。この形状は、対向する側壁と、その被接続領域と共に一対の第1の接触表面と、その被接続領域とともに一対の第2の接触表面と、を備える。
しかし、第1の壁の被接続部のY軸に沿う伸びは、第2の壁の被接続部の長さと同様である必要なない。
空洞の移行部は、空洞の後部と前部との間を伸びる。規定する条件によって、空洞の後部は、第1の内壁および第2の内壁の両方が、分割領域によって上述のように各々分離されている一対の第1の後接触表面または一対の第2の後接触表面を見せるY軸の長さに沿う部分である。空洞の前部は、第1の内壁および第2の内壁の両方が、一対の第1の前接触表面または一対の第2の前接触表面を見せるY軸の長さに沿う部分である。
空洞の移行部は、後部と前部とを相互接続する。基本的に平面の1以上の接触表面は、随意的に、空洞の後部または前部から移行部内へ伸びてもよい。(例えば、第2の後表面は、第1の後表面よりも、Y軸に沿う方向にさらに伸びるべきである。後部は、第1の後表面の端で終わるように規定される。このため、第2の後表面は、移行部内へ伸びることができる。)
移行部は、異なる平面に位置する第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、対応する第1の前接触表面および/または第2の前接触表面と、を相互接続するべきである。このため、移行部はスロープを備える。
“スロープ”という用語は、一般的用法で用いられる。スロープは、1以上の表面、表面構造、または表面領域を含んでもよい。
実施形態によれば、記移行部において、第1の内壁および/または第2の内壁は、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域と、第1の前接触表面および/または第2の前接触表面と、に合流し、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、第1の前接触表面および/または第2の前接触表面との間に少なくとも、前記スロープを形成する。
実施形態によれば、スロープは、曲がっており、好ましくはS形を形成する。
S形は、Sの全輪郭に追従する曲線ではなく、X軸およびY軸が広げる平面に向かって小さめの度合いで傾いている平坦部と、続いて、軸およびY軸が広げる平面に向かって大きめの傾きである急勾配部と、続いて、別の平坦部と、を備える曲線を意味する。この形は、S字の中間節に若干類似すると見なされてもよい。
実施形態によれば、第1の内壁および/または第2の内壁において、移行部は一対の第1のスロープ表面または一対の第2のスロープ表面を形成する。一対の第1のスロープ表面または一対の第2のスロープ表面は、対応する後接触表面と対応する前接触表面との間を伸び、対応する後接触表面と対応する前接触表面とに合流する。
有利なことに、一対の第1のスロープ表面は、対応する前接触表面と後接触表面とに合流するように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共に、Z軸およびY軸が広げる平面と異なる方を少なくとも部分的に向いていてもよい。
実施形態によれば、移行部は、中間分割領域を形成してもよい。中間分割領域は、第1のスロープ表面の間を伸び、その上、第1の後分割領域と第1の前分割領域または第1の前被接続領域との間を伸び、第1の後分割領域と第1の前分割領域または第1の前被接続領域とに合流する。
有利なことに、中間分割領域は、必要ではないが、歯の概ね狭くなる輪郭に追従するために、スロープ形状または移行形状を有してもよい。前接触表面は、後接触表面よりも、X軸およびY軸が広げる平面に近いものであり、すなわち、これら接触表面を相互接続する移行部の表面は、スロープ―これは、上述の第1のスロープ表面である―でなければならない。しかし、歯の移行部の分割領域の目的は、アダプタに強硬さを与えるアダプタの対応する突出する分割領域に、同様に空間を与えることであるので、分割領域は、移行部において別の形状を有するように配置されることができる。したがって、空洞の移行部における分割領域は、“スロープ”分割領域というよりもむしろ“中間”分割領域―この特別な領域がスロープである必要は、全くない。―として、参照される。
第1の後分割領域、中間分割領域、および任意の第1の前分割領域は、このため、連続分割領域を形成してもよい。連続分割領域のXY平面から離れるZ方向の最大伸びは、空洞の開放端付近の最大から、Y軸に沿って、空洞の底端に向かって減少している。
このような連続分割領域は、空洞の開放端から底端に向かって伸びる稜を形成せてもよい。稜は、上述のような棚によって部分的に囲まれてもよい。
上述に説明してきたように、(後、前、および/または中間)分割領域は、装着接続に伴う幾つかの利点に寄与する。接触表面の分離は、歯の空洞を囲む壁において、より一様な力の分配に寄与する。したがって、十分に強固な歯を形成するために必要とされる材料はより少なく、歯を、空洞を囲む材料の壁を比較的薄く形成することができる。
アダプタのノーズ部の分割領域を考えるとき、逆が正確であるだろう。アダプタの分割領域において、より多くの材料が加えられ、アダプタの強固さに寄与する。したがって、接触表面と分割領域との配置は、歯とアダプタとの間の接続に利用可能な総容積から、歯の空洞の壁とアダプタの一部との間の有利な容積分配に寄与する。
分割領域は、有利なことに、歯の概ね狭くなる空間に追従するように形作られている連続分割領域を形成してもよい。したがって、連続分割領域は、例えばリッジなどの構造を形成してもよい。好ましくは、連続分割領域の(Z方向)高さは、空洞の底端に向かって漸減してもよい。
実施形態によれば、(後分割領域、中間分割領域、および/または前分割領域によって形成された)第1の連続分割領域および/または第2の連続分割領域は、空洞の後部を通って伸びると共に、X軸およびZ軸が広げる平面の前を少なくとも距離r、好ましくは少なくとも1.5r伸びる。rは、スルーホールの半径である。
このため、連続分割領域は、歯(またはアダプタの一部)のスルーホールを超えて伸びると共に、アダプタの一部のために、スルーホールの領域におけるアダプタの強固さに寄与するであろう。
有利なことに、連続分割領域の(z方向)高さは、底端に向かって緩やかに、好ましくは半径Rに追従するように、漸減してもよい。
連続分割領域は、Z軸に沿う高さおよびX軸に沿う幅が、底端に向かってY軸に沿う方向に漸減してもよい。それは、有益に、高さおよび幅(ZおよびX)が漸減する分割側表面の急勾配領域である。そして、分割側表面の平坦領域は、前接触表面内に最終的に合流するまで、急勾配領域を相互接続するように、基本的に一定のままであってもよい。
有利なことに、連続分割領域の一部、または好ましくは全体は、後分割領域と関連して述べられた1以上の特徴を備える。
本明細書中に提案されるような歯の実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域について、基本的に平面の一対の第1の二次後接触表面および/または一対の第2の二次後接触表面は、後分割側表面からYZ平面に向かって伸び、第1の二次後接触表面および/または第2の二次後接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度(η,θ)が35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共に、Z軸およびY軸が広げる平面から離れる方を向いている。
有利なことに、本質的に平面の第1の二次後接触表面および/または第2の二次後接触表面は、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と実質的に各々平行である。
初期状態において、歯とアダプタのノーズ部とは相互接続され、歯の後分割領域とノーズ部とは互いに接触していないものである。したがって、歯の空洞の後分割領域は、ノーズ部の対応する後分割領域よりも、高さが僅かに高く、幅が僅かに幅広い。実際、歯とノーズ部との接触は、第1/第2の前接触表面と第1/第2の後接触表面とによって、確保される。
しかし、使用している間に、特定の負荷条件下で、歯および/またはアダプタのノーズは、接触表面に作用する内への変形を受けるようになるかもしれない。この場合、歯およびアダプタのノーズの後分割領域の二次接触表面が互いに接触するようになる状況が起きるかもしれない。したがって、二次接触表面は、歯およびアダプタに影響する負荷の一部の分配を引き受けるのに効果的であってもよい。
実施形態によれば、上述の二次接触表面は、前分割領域および/または中間分割領域にも適用されてよい。
実施形態によれば、連続二次接触表面は、連続分割領域に沿って、例えば、空洞の後部、移行部、および/または前部を通って、伸びるように形成されてもよい。
上述のように、空洞の第1の内壁および第2の内壁は、動作中のときに歯の先端に印加さえる垂直負荷を伝達するのに効果的であるだろう。しかし、歯の先端は、水平負荷も受けるかもしれない。
このような水平負荷は、概して、空洞の互いに反対に向けられた側表面とアダプタの互いに反対に向けられた側表面とを介して、アダプタの一部に伝達されるであろう。再度、第1/第2内壁に関して、側壁は対になって働くであろう。各働く対は、空洞の前部を通って伸びる前側表面と、空洞の後部を通って伸びる後側表面と、を備えるであろう。前記前側表面および後側表面は、Z軸およびY軸が広げる平面の対向側に位置する。
このため、少なくとも空洞の後部において、対向する側表面は有利に、基本的に平面の対向する後側接触表面を備える。
その上、空洞の前部において、対向する側表面は有利に、基本的に平面の対向する前側接触表面を備える。
好ましくは、後側接触表面および前側接触表面は、異なる平面に位置する。したがって、対向する側壁は、空洞の底端に向かう空洞の類似形状を与えるように適合されている。
有利に、前側接触表面の全体は、後側接触表面の全体よりも、Z軸およびY軸が広げる平面の近くに位置する。
有利に、対向する前側接触表面は、空洞の底端から実質的に伸びてもよい。
実施形態によれば、対向する後側接触表面は、少なくともX軸およびZ軸が広げる平面から、Y軸に沿う空洞の開放端に向かう方向に、距離r、好ましくは2rを超えて伸びる。rは、スルーホールの最大半径である。
したがって、歯およびアダプタの一部は、スルーホール周りの区域において比較的大きく維持されてもよいので、構成要素の十分な材料とそれによる十分な強固さとを、前記ホールの存在にもかかわらず、得ることができる。
実施形態によれば、対向する後側接触表面は、少なくともX軸およびZ軸が広げる平面から、Y軸に沿う空洞の底端に向かう方向に、少なくとも距離rを超えて伸びてもよい。rは、スルーホールの最大半径である。
有利に、対向する側表面は、後側接触表面と前側接触表面とを相互接続する対向するスロープ側表面を規定してもよい。
スロープ側表面は、このため、Z軸およびY軸が広げる平面に向かう方向にスロープしているであろう。
このため、スロープ側表面は、曲がった表面を備えてもよい。
実施形態によれば、一対の前側接触表面と一対の後側接触表面とは、好ましくは、YZ平面と成す角度が5度未満であり、好ましくは2度未満である。
なぜならば、第1の前接触表面および第2の前接触表面と第1の後接触表面および第2の後接触表面と同様に、負荷分配を考えるとき、前側接触表面と後側接触表面とは、Z軸およびY軸が広げる平面に平行であることが好ましいからである。しかし、歯およびアダプタの一部のアセンブリを可能にするために、ここからの僅かな逸れが許容されなければならない。
実施形態によれば、後側接触表面は、Z軸の方向に少なくとも3rに対応する距離を超えて伸びてもよい。rは、スルーホールの最大半径である。
有利に、後側接触表面も、スルーホール全体に渡って伸びるように、X軸およびZ軸が広げる平面の前に、少なくとも距離rに渡って、伸びてもよい。好ましくは、後側接触表面は、X軸およびZ軸が広げる平面の前に少なくとも1.5rの距離を、伸びてもよい。
規定する条件によって、全ての後接触表面(側、第1、または第2)は、空洞の後部に伸びていなければならない。しかし、後接触表面は、空洞の後部に限定される必要はないが、X軸およびZ軸が広げる平面の向こうで伸び続けることができる。この場合、後接触表面、X軸およびZ軸が広げる平面の後方に伸びる1区域部分と、X軸およびZ軸が広げる平面の前方に伸びる1区域部分と、を有するであろう。
後接触表面(側、第1、または第2)の各伸びは、同一でなくてもよい。第1の後接触表面および第2の後接触表面は、(規定によって)後部全体を通って伸びることが求められる。しかし、後側表面には同じことが求められない、とはいえ、後側表面が後部全体を通って伸びることも有利である。
作業条件におけるときに、歯の先端に作用するかもしれない垂直力および横断力を説明してきたが、長さ方向の力は以下に述べられるであろう。長さ方向の力は、歯の先端でおよび概ねその長さの方向に沿って、作用してもよい。このような力は、空洞の内底壁の形式の接触表面によって、主に受け取られるものである。
空洞の内底壁は、このため、使用中のとき、アダプタの自由端と接触するであろう。力は、空洞の内底壁とアダプタの自由端との表面の間で伝達されてもよい。
空洞について望ましい幾何学を、代わりの方法で述べれば、後部に沿う空洞の輪郭を考慮する。したがって、歯は、上述のように規定された空洞を有し、後部において、第1の内壁および/または第2の内壁は、点x,zによって形成される輪郭を示し、輪郭は、Z軸について対称であり、X軸に沿って最大幅WIを有する。
輪郭は、下記によって規定されるであろう。
絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)は、一対の点(x1,z1)に規定される。
(本明細書において参照される一対の点(x,z)において、xは、該一対の点の一方において負であり、また、該一対の点の一方において正であるだろう。xの値は、該一対の両点において同一である。zは、該一対の両点において負または正であるだろう。zの値は、該一対の両点において同一である。)
絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を(x3,z3)に規定するまで、絶対値(z)が増大し、絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)である。
第1の壁は第2の壁に、(x1,z1)、(x2,z2)、および(x3,z3)が似ていなくてもよい。実際、第1の内壁の輪郭および第2の内壁の輪郭の様子は様々であってもよく、様々な応用に適合されてもよい。
絶対値(座標)は、座標の絶対値を意味する。
なお、x=0ならば、(x3,z3)でそうかもしれないが、該一対の2点は、一致するであろう。
上述は、ロックする効果を奏する傾いた表面を可能にする輪郭、ならびに、損耗を受けるときの輪郭の好ましい様子について、説明した。
有利に、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIである。これによって、第1の壁または第2の壁の幅と、後分割領域の高さとの間の関係が設定され、力分配および強固さの観点から有利である。
有利に、絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIである。
実施形態によれば、(x1,z1)、(x2,z2)、および(x3,z3)の内の少なくとも1つは、第1の内壁と第2の内壁との間で、異なってもよい。
なお、上述において、一対の(x1,z1)および一対の(x2,z2)の間で、輪郭は概ね、z=k×絶対値(x)+K(kおよびKは定数)の直線に追従する。直線は、基本的に平面の対である後接触表面に対応し、このため、後接触表面が一対の(x1,z1)および一対の(x2,z2)の間を伸びるだろうが、第1の分割領域および第2の分割領域は、x2が負である点(x2,z2)とx2が正である点(x2,z2)との間を伸び、最大の点(x3,z3)を含む。
定数k=tan(β)、または、k=tan(γ)であり、β,γは上述のようであってよい。
((x2,z2)での)最小の絶対値(z)点は、基本的に平面の後接触表面と後分割領域との連接中に規定されるであろう。
実際、空洞の第1の内壁および第2の内壁の輪郭を、最小のz点を包含する対向する仮想平面からの逸れとして、考慮することができる。
これについて、後部に沿って、第1の内壁および第2の内壁の輪郭の最小のzは各々、2つの対向する仮想最小z後平面に位置する。また、前部に沿って、第1の内壁および第2の内壁の輪郭の最小のzは各々、2つの対向する仮想最小z前平面に位置する。
最小z前平面および最小z後平面の全ては、5度未満の同一角度αを、Y軸と成す。
第1の内壁および/または第2の内壁において、最小z前平面は、最小z後平面よりも、XY平面の近くに位置する。空洞の移行部において、前記第1/第2の内壁は、最小z前平面を最小z後平面に相互接続する。
実際、上述された輪郭および輪郭における点間の提案された関係は、デバイスの前部および移行部と関係するその他の上記特徴を示さない歯および対応するアダプタについても有利かもしれない。上記利点の一部、例えば、材料の用いる量を少なくできることおよび使用と損耗との期間中の好ましい振る舞いは、実施形態における上記設計以外の空洞の設計によって実現されるかもしれない。
このため、上記目的を代わりに実現する歯は、掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁にアダプタによって、取り付けられる歯であって、前記歯は、外向きに互いに反対に向けられた2つの外作業表面、すなわち、第1の作業表面および第2の作業表面を有し、前記作業用表面は、バケットの前記縁に沿って伸びることを意図された水平方向(H)の幅(W)と、前記歯の取り付け端と先端との間を伸びる長さ(L)と、を有し、前記長さ(L)に沿って伸びながら垂直方向(V)に収束して、前記歯の前記先端で接続され、前記歯はさらに、前記アダプタの一部を受け入れるための空洞を備え、前記空洞は、互いに反対に向けられた前記第1の外作業表面と前記第2の外作業表面との間を、前記歯の前記取り付け端における開放端から、底端へ伸び、内壁によって画定されており、前記内壁は、前記第1の外作業表面および前記第2の外作業表面と各々関連する内部表面である、内向きに向かい合う第1の内壁および第2の内壁と、前記第1の内壁および前記第2の内壁を相互接続する、対向する側壁と、を備え、対向する前記側壁は、前記アダプタの前記一部に前記歯を取り付けるために前記空洞を通って伸びるピンを受け入れるための、対向するスルーホールを画定し、第1の軸Xは、対向する前記スルーホールの中心を通って伸びるように規定され、第2の軸Yは、前記空洞に沿って、前記空洞の前記開放端から前記空洞の前記底端に向かって伸び、第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記内壁の各点は、デカルト座標によって規定されることができる前記歯であり、前記空洞は、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記開放端との間に少なくとも部分的に位置する、Y軸に沿って伸びる区部を規定し、前記後部において、前記x軸に沿って各点yについて、前記第1の後壁および/または前記第2の後壁は、輪郭を示し、前記輪郭は、点(x、z)によって成り、前記Z軸について対称であり、前記X軸に沿う最大の幅WIを有し、前記輪郭は、絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)を一対の点(x1,z1)に規定し、絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を一対の点(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を一対の点(x3,z3)に規定するまで、zが増大し、絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であるように規定され、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIであり、好ましくは絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIである。
有利なことに、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.1×WIであり、好ましくは、絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.3×WIである。
上記歯の第2の改良形は、上記歯の第1の改良形に関係して述べられた特徴の何れと組み合わされてもよい。
本明細書中に説明される歯において、Z軸に沿う第1の移行間隔(D1)は、第1の後接触表面と第1の前接触表面との間の移行部に沿う第1の内壁によって橋渡しされており、Z軸に沿う第2の移行間隔(D2)は、第2の後接触表面と第2の前接触表面との間の移行部に沿う第2の内壁によって橋渡しされており、0≦D2≦0.80D1である。
移行部において、第1の内壁および第2の内壁の内の少なくとも一方は、各前表面と各後表面との間にスロープを形成するであろう。このため、移行部は、前表面と対応する後表面との間のZ軸に沿う距離を橋渡しするであろう。
“移行間隔”は、移行部全体に渡って測定されるものであり、すなわち、後部と移行部との間の連接における後表面から、移行部と前部との間の連接における前部へ測定されるものである。
もしも、前接触表面と後接触表面とが平行に伸びないならば、Z軸に沿って測定される間隔は、Z軸およびY軸が広げる平面に平行な異なる平面において異なる値を有するかもしれない。この場合、Z軸に沿う最小の間隔が“以降距離”であるものである。
第1の移行間隔D1と第2の移行間隔D2との間の関係は、空洞の対称性の度合いに関連するであろう。
もしも、第1の移行間隔が第2の移行間隔と異なるならば、第1の前接触表面および第2の前接触表面と第1の後接触表面および第2の後接触表面とは非対称に配置されている。このような実施形態は、トラクタシャベル適用のような一部の適用のために、特に有利かもしれない。
このような非対称配置は、0≦D2≦0.8D1によって規定されてもよい。
実施形態によれば、0≦D2≦0.50D1である。
実施形態によれば、D2は、約0であってもよい。この場合、第2対の前接触表面および第2対の後接触表面は、同一平面に位置する。したがって、移行領域は、その第1の内壁のみにおいてスロープを備えてもよい。この実施形態は、トラクタシャベル適用のために特に適切かもしれない。
なお、歯と関係して記載された上記特徴および上記利点は、歯に接続されるアダプタにも適用される。概して、歯と関係して記載された全ての特徴は、アダプタに対応する相手方を有する。
上記観点において、本発明の目的を実現するアダプタは、掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁にまたは縁中に歯を取り付けるためのアダプタであって、前記アダプタは、バケットに配置するための接続部と歯の対応する空洞の中に配置するためのノーズ部とを備え、前記ノーズ部は、バケットの前記縁に沿って伸びることが意図された水平方向(H)の幅と、当該アダプタの前記接続部付近の接続端から自由端へ長さ方向(L)に伸びる長さと、外壁と、を有し、前記外壁は、第1の外壁と、外向きに反対に向けられた第2の外壁と、前記第1の外壁および前記第2の外壁を相互接続する外向きに対向する側壁と、を備え、前記ノーズ部は、前記アダプタに前記歯を取り付けるために前記ノーズ部を通って伸びるピンを受け入れるための、対向する前記側壁の間を伸びるスルーホールを画定し、第1の軸Xは、対向する前記スルーホールの中心を通って伸びるように規定され、第2の軸Yは、前記ノーズ部に沿って、前記ノーズ部の前記接続端から前記ノーズ部の前記自由端に向かって伸び、第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記外壁の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって規定されることができる前記アダプタであり、前記ノーズ部は、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記ノーズ部の前記接続端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部と、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記ノーズ部の前記自由端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる前部と、前記後部および前記前部を相互接続する移行部と、を規定し、前記後部において、前記第1の外壁および前記第2の外壁は、基本的に平面の一対の後接触表面を各々備え、各一対の前記後接触表面は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(β,γ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の方を向いており、前記一対の第1の接触表面の向こう側で前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びる後分割領域によって、分離されており、前記前部において、前記第1の外壁および前記第2の外壁は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称である基本的に平面の一対の前接触表面を各々備え、全ての接触表面は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面に平行な任意の平面において見たとき、前記Y軸と成す角度(α)が5度未満であり、前記第1の前接触表面および/または前記第2の前接触表面は、対応する前記後接触表面よりも、前記X軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置し、前記移行部の前記第1の外壁および/または前記第2の外壁は、スロープを形成し、前記スロープにおいて、前記外壁の少なくとも一部は、前記第1の後接触表面および/または前記第2の後接触表面と、対応する前記第1の前接触表面および/または前記第2の前接触表面とを相互接続する前記底壁に向かって前記XY平面に接近する。
Z軸に沿う第1の移行間隔(D1)は、第1の後接触表面と第1の前接触表面との間の移行部に沿う第1の外壁によって橋渡しされており、Z軸に沿う第2の移行間隔は、第2の後接触表面と第2の前接触表面との間の移行部に沿う第2の外壁(207)によって橋渡しされており、0≦D2≦0.80D1である。
接続部は、バケットにアダプタを取り付けるための部分を形成してもよい。しかし、接続部という用語は、バケットのその他の部分に方向づけられているバケットの不可分の一部として、成型されるアダプタの一部も包含する。
実施形態によれば、角度(β,γ)は、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度である。
実施形態によれば、第2の外壁の角度γは、第1の外壁の角度βよりも小さく、好ましくは、γは5度〜15度であり、βは10度〜20度である。
実施形態によれば、一対の第1および/または第2の後接触表面は、対向する側壁から実質的に、好ましくは各後分割表面へ実質的に伸びる。
実施形態によれば、第1および第2の後接触表面を含む後部は、Z軸およびX軸が広げる平面から少なくとも、かつ、Y軸に沿う距離に渡って、接続端に向かう方向に伸び、Y軸に沿う距離は、対向するスルーホールの最大半径(r)に少なくとも対応し、好ましくは2rに少なくとも対応する。
実施形態によれば、第1および第2の後接触表面を含む後部は、Z軸およびX軸が広げる平面の前にも、および好ましくはY軸に沿う距離に渡って、自由端に向かう方向に伸び、Y軸に沿う距離は、スルーホールの最大半径(r)に少なくとも対応する。
実施形態によれば、対である第1および/または第2の後接触表面の各々は、距離に渡って少なくとも伸び、WIは、第1/第2外壁のX軸に沿った伸X軸に沿う0.2×WIのびである。
実施形態によれば、後部の大部分において、第1の後接触表面のX軸に沿う伸びは、対向する第2の後接触表面のX軸に沿う伸びよりも、小さい。
実施形態によれば、第1および/または第2の後分割領域は、ZY平面について対称であると共に、ZY平面から離れる方を向いている一対の分割側表面を備える。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域の一対の分割側表面は、第1の後接触表および/または第2の後接触表面から実質的に各々伸びる。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域のXY平面から離れるZ方向の伸びは、対応する一対の分割側表面の同方向の伸びによって定まる。
実施形態によれば、ノーズ部の後部の大部分に渡って、第1の後分割領域のXY平面から離れるZ方向の伸びは、第2の後分割領域のXY平面からは離れるX方向の伸びよりも、大きい。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域のXY平面から離れるZ軸方向の伸びは、ノーズ部の接続端付近で最大であり、Y軸に沿ってノーズ部の自由端に向かって減少している。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域について、一対の分割側表面の各々は、XZ平面における側表面の接線がX軸と成す角度が45度超である急勾配領域と、続いて、XZ平面における側表面の接線がX軸と成す角度が45度未満のである平坦領域と、を備える。
実施形態によれば、一対の分割側表面の各々の上記急勾配領域有する伸びは、前記X軸に沿う伸びよりも前記Z軸に沿う伸びが大きい。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域について、急勾配領域のX軸に沿う長さの大部分に沿って、側表面のXZ平面における接線がZ軸に向かってX軸と成す角度は、45度超80度未満である。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域について、平坦領域のX軸に沿う長さの大部分に沿って、分割側表面のXZ平面における接線がZ軸に向かってX軸と成す角度は、5度未満である。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域について、基本的に平面の一対の第1の二次後接触表面および/または一対の第2の二次接触表面は、分割側表面からYZ平面に向かって伸びる。第1の二次後接触表面および/または一対の第2の二次接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度(β,γ)が35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共に、Z軸およびY軸が広げる平面の方を向いている。
実施形態によれば、基本的に平面の第1の二次後接触表面/第2の二次後接触表面は、各々の第1の後接触表面/第2の後接触表面に実質的に平行である。
実施形態によれば、後部は、Y軸の部分に沿って伸びる。後部において、x軸に沿う各点yについて、第1の外壁および/または前記第2の外壁は、輪郭を示し、輪郭は、点(x、z)によって成り、Z軸について対称であり、前記X軸に沿う幅WIを有し、輪郭は、絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)を一対の点(x1,z1)に規定し、絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を(x3,z3)に規定するまで、zが増大し、絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であり、かつ、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIであるように、好ましくは絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIであるように規定される。
有利には、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.1×WIである。好ましくは、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.3×WIである。
実施形態によれば、(x1,絶対値(z1))、(x2,絶対値(z2))、および(x3,絶対値(z3))のうちの少なくとも1つは、第1の外壁と第2の外壁との間で異なってもよい。
実施形態によれば、前部において、第1の外壁および/または第2の外壁は、基本的に平面の一対の第1の接触表面および/または一対の第2の接触表面を含む。一対の第1の接触表面および/または一対の第2の接触表面は、X軸およびY軸が広げる平面と成す角度(δ,ε)が35度未満であるように、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であると共に、Z軸およびY軸が広げる平面の方を向いている。
実施形態によれば、角度δおよび/または角度εは、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度であり、好ましくは、角度δは角度βに実質的に等しく、角度εは角度γに実質的に等しい。
実施形態によれば、前部には、少なくとも被分割部があり、被分割部において、一対の第1の前接触表面および一対の第2の前接触表面の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前分割領域または第2の前分割領域によって、分離されており、第1の前分割領域または第2の前分割領域において、第1の外壁または第2の外壁は、一対の第1の前接触表面または一対の第2の前接触表面の向こうで、前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びる。
実施形態によれば、前部には、少なくとも被相互接続部があり、被相互接続部において、一対の第1の前接触表面または一対の第2の前接触表面の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前接続領域または第2の前接続領域によって、接続されており、
第1の前接続領域または第2の前接続領域において、第1の外壁/第2の外壁は、記X軸およびY軸が広げる平面に沿ってまたは向かってZ軸方向に伸びる。
実施形態によれば、上記被接続部は、上記被分割部よりも、ノーズ部の自由端の近くに位置する。
実施形態によれば、移行部における前記第2の外壁は、スロープを形成し、スロープは、X軸およびY軸が広げる平面に近づきながら、自由端に向かって伸び、前記第2の後接触表面と前記第2の前接触表面とを相互接続する。
実施形態によれば、移行部において、第1の外壁および/または第2の外壁は、第1の後接触表面および/または前記第2の後接触表面と、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域と、第1の前接触表面および/または第2の前接触表面と、に合流し、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、第1の前接触表面および/または第2の前接触表面との間に少なくとも、スロープを形成することを特徴とする。
実施形態によれば、上記スロープは、曲がっており、好ましくはS形を形成する。
実施形態によれば、上記スロープによって接続された上記第1の前接触表面と、上記第1の後接触表面とは、もしも、直線によって相互接続されたならば、前記X軸および前記Y軸が広げる平面とこのような線とが成す角度が10度超、好ましくは20度超であるように、配置されている。
実施形態によれば、移行部において、第1の外壁および/または第2の外壁は、一対の第1のスロープ表面を形成する。一対のスロープ表面は、Z軸およびY軸が広げる平面について対称であり、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、対応する第1の前接触表面および/または第2の前接触表面との間を伸び、第1の後接触表面および/または第2の後接触表面と、対応する第1の前接触表面および/または第2の前接触表面とに合流する。
実施形態によれば、移行部において、第1の外壁および/または前記第2の外壁は、中間分割領域を形成する。中間分割領域は、第1のスロープ後表面の間または第2のスロープ後表面の間を伸び、その上、第1の後分割領域または第2の後分割領域と、第1の前分割領域または第2の前分割領域との間を伸び、第1の後分割領域または第2の後分割領域と、第1の前分割領域または第2の前分割領域とに合流する。
実施形態によれば、第1の後分割領域および/または第2の後分割領域と、対応する中間分割領域とは、連続分割領域を形成し、連続分割領域のXY平面から離れるZ方向の最大伸びは、ノーズ部の接続端付近の最大から、Y軸に沿って、ノーズ部の自由端に向かって減少している。
実施形態によれば、対向する側表面は、少なくとも後部において、対向する基本的に平面の後側接触表面を備え、少なくとも前部において、対向する基本的に平面の前側接触表面を備え、後側接触表面と前側接触表面とは、異なる平面に位置している。
実施形態によれば、前側接触表面の全体は、後側接触表面の全体よりも、Z軸およびY軸が広げる平面の近くに位置する。
実施形態によれば、対向する前側接触表面は、ノーズ部の自由端(205)から実質的に伸びる。
実施形態によれば、対向する後側接触表面は、少なくともX軸およびZ軸が広げる平面から、Y軸に沿ってノーズ部の接続端に向かう方向に、距離rに渡って、好ましくは2rに渡って、伸びる。rは、スルーホールの最大半径である。
実施形態によれば、対向する後側接触表面は、少なくともX軸およびZ軸が広げる平面から、Y軸に沿ってノーズ部の自由端に向かう方向に、少なくとも距離rに渡って、伸びる。rは、前記スルーホール(209)の最大半径である。
実施形態によれば、対向する側表面は、対向するスロープ側表面(290a,b)を規定し、スロープ側表面は、対向する後側接触表面(270a,b)と前側接触表面とを相互接続する。
実施形態によれば、スロープ側表面は、曲がった表面を含む。
実施形態によれば、一対の前側表面と一対の後側表面とは、YZ平面と成す角度が、5度未満であり、好ましくは、2度未満である。
実施形態によれば、後側接触表面は、少なくとも3rに対応するZ軸の方向の距離に渡り伸び、rは、スルーホールの最大半径である。
実施形態によれば、ノーズ部の自由端は、外端壁を含む。
実施形態によれば、角度αは、0.5度と5度との間であり、最も好ましくは、1度と3度との間である。
第2の改良形において、本発明の目的を実現するアダプタは、掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁に歯を取り付けるためのアダプタであって、前記アダプタは、バケットに配置するための接続部と歯の対応する空洞の中に配置するためのノーズ部とを備え、前記ノーズ部は、バケットの前記縁に沿って伸びることが意図された水平方向(H)の幅と、当該アダプタの前記接続部付近の接続端から自由端へ長さ方向 (L)に伸びる長さと、外壁と、を有し、前記外壁は、第1の外壁と、外向きに反対に向けられた第2の外壁と、前記第1の外壁および前記第2の外壁を相互接続する外向きに対向する側壁と、を備え、前記ノーズ部は、前記アダプタに前記歯を取り付けるために前記ノーズ部を通って伸びるピンを受け入れるための、対向する前記側壁の間を伸びるスルーホールを画定し、第1の軸Xは、対向する前記スルーホールの中心を通って伸びるように規定され、第2の軸Yは、前記ノーズ部に沿って、前記ノーズ部の前記接続端から前記ノーズ部の前記自由端に向かって伸び、第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、
これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記外壁の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって規定されることができる前記アダプタであり、
前記ノーズ部は、前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記ノーズ部の前記接続端との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部を規定し、前記後部において、前記x軸に沿って各点yについて、前記第1の外壁および/または前記第2の外壁は、輪郭を示し、前記輪郭は、点(x、z)によって成り、前記Z軸について対称であり、前記X軸に沿う最大の幅WIを有し、前記輪郭は、絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)を一対の点(x1,z1)に規定し、絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を一対の点(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を一対の点(x3,z3)に規定するまで、絶対値(z)が増大し、絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であるように規定され、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIであり、好ましくは絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIである。
有利なことに、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.1×WIであり、好ましくは、絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.3×WIである。
本発明の目的は、上述のようなアダプタにフィットするように設計された空洞を有する歯によっても、実現される。
歯の取り付け端で、空洞の開放端は、内壁によって確定されるとともに、歯壁稜(tooth walledge)を形成してもよい歯の外壁によって取り囲まれる。
アダプタのノーズ部は、結合部から伸び、結合部は、ノーズ部の基礎を取り囲むリム(rim)を形成する。リムの形状は、有利に、歯の歯壁稜に対応してもよいので、歯とアダプタとがアセンブルされるときに、リムは上記歯壁稜と向かい合い、歯の外壁とアダプタの結合部の外壁とは、滑らかな見かけを概ね有する有するアセンブルされた外表面を形成することができる。
リムおよび歯壁稜は、有利に、互いにしっかりとフィットするように、残骸がノーズ部と歯の空洞の内壁との間に入らないように、設計されてもよい。
本明細書においてXY平面またはYX平面を参照することは、X軸およびY軸が広げる平面を参照することである。同様の規定が、3本の直交軸X,Y,Zを参照する他の平面
に適用される。
〔図面の簡単な説明〕
本発明の様々な態様は、その特有の構造と利点とを含んでいる。当該様々な態様は、以下の詳細な説明と添付の図面とから容易に理解できる。
図1は、歯、アダプタ、取り付けピンの一実施形態を示す。
図2aは、図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の上面図である。
図2bは、図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の水平面図である。
図2cは、図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の断面図である。
図3および図4は、図1の歯の斜視図である。
図5および図5’は、図1の歯をZ軸およびY軸に沿った場合の断面図である。
図6a 、図6’、図6’’および図6bから図6dまでは、図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。
図7は、X軸およびY軸に沿った図1の歯の断面図である。
図8は、図1のアダプタの斜視図である。
図9および図9’は、図1のアダプタの側面図である。
図10aから図10dまでは、図9’に示された断面に沿った図1のアダプタの断面図である。
図11および図12は、歯の第2の実施形態の斜視図である。
図13は、図11の歯の上面図である。
図14aから図14cまでは、図13に示された断面に沿った図11の歯の断面図である。
図15は、図11の歯とともに使用されることを目的としたアダプタの第2の実施形態の斜視図である。
図16は、図15のアダプタの上面図である。
図17aから図17cまでは、図16に示された断面に沿った図15のアダプタの断面図である。
図18は、X軸およびZ軸に沿った、図2cの組み立てられた歯およびアダプタの断面図である。
図19は、3つの部品システム内の歯およびアダプタの斜視図である。
図20、は図19の3つの部品システムを他の視点から見たときの図である。
本発明は、実施形態が例示された添付の図面を参照してより十分に説明される。しかしながら、本発明は本明細書において述べる実施形態に限定して解釈されるべきではない。本発明が属する分野における当業者であれば容易に理解できるように、開示された実施形態の構成は、組み合わせされてもよい。全体を通して、同様の数字は同様の構成要素を指す。周知の機能または構成は、簡潔性および/または明瞭性のため必ずしも詳細に説明されない。
複数の図面が同じ実施形態を例示する場合、1つの図における構成を指す参照番号は、たとえその番号が実施形態の各図面において繰り返されることがなくとも、本明細書全体を通して参照してもよいことが理解される。
以下、本明細書において提案された歯およびアダプタの構成を、それらの機能および達成された利点と同様に一般的に説明する。より理解を深めるために、添付の図面に示された実施形態を参照するものとする。しかしながら、これらの構成および/または利点は、図示された実施形態に限定されるものではなく、当業者の理解に従い様々なデザインに適用されてもよい。
第1の態様において、本開示は、アダプタを介して作業機械のバケットの縁に取り付けられる歯に一般的に関する。こうした歯の外形のデザインは、その所望の目的(例:掘削、ショベリング等)に応じて選択されてよい。しかしながら、一般的には、こうした歯は、通常はアダプタを介して、(i)バケットの縁に歯を結合するための結合部と、(ii)作作業される材料内へと貫通する先端部と、の間に伸びる。
一般的に、歯は、当該結合部から当該歯の先端部まで長手方向に伸びる。さらに、歯は、バケットの縁に沿った方向(以下、‘水平’方向と称する)に伸びを有する。最終的には、歯は、長手方向と水平方向とに垂直な方向(つまり厚さ方向)に沿った伸びを有する。この方向を、本明細書では、‘垂直方向’と称する。一般的には、当該垂直な方向に沿った厚さは、歯の結合部において最大となり、歯の先端に向うにつれて減少する。
上記に従って、歯は、外部面を有している。上記外面は、外向きに互いに反対に向けられた2つの外側の作業表面(つまり、第1作業表面および第2作業表面)を含む。作業表面は、水平方向に幅を有している。当該幅は、バケットに配置される場合に、当該バケットの縁に沿って伸びるように意図されている。作業表面は、歯の取付端と当該歯の先端との間において伸びる長さを有している。作業表面は、垂直方向に収束する場合に、当該長さに沿って歯と同様に伸びる。対向する第1作業表面と第2作業表面とは、歯の上記縁において接続されている。
使用時に、作業表面は、作業動作を実行するために、バケットの前後に向かって方向付けられるように意図されている。従って、作業表面は、バケットの内面および外面のそれぞれの伸びを形成するものと見なされてもよい。当該伸びは、バケットの先端から突出している。
歯の外面は、対向する外側の側壁をさらに規定してもよい。当該外側の側壁は、実質的には垂直方向および長手方向にのみ沿って伸張しており、かつ、第1作業表面と第2作業表面とを相互に連結してもよい。
一般的には、第1の外側の作業表面は、バケットの内側から伸張するように意図された作業表面であってもよい。第2の外側の作業表面は、バケットの外側から伸張するように意図された表面であってもよい。
歯は、上記アダプタの一部分を受容するための空洞を備えている。当該空洞は、歯の上記取付端における開放端から底端まで、第1の外側の作業表面と第2の外側の作業表面の間に伸張している。当該空洞は、以下に説明するように、アダプタへの歯の取り付けのためにデザインされている。
従って、歯は、上記アダプタの一部分を受容するための空洞を備えている。当該空洞は、歯の上記取付端における開放端から底端まで、対向する第1の外側の作業表面と第2の外側の作業表面との間に伸張している。空洞は、内壁によって画定されている。
内壁は、内向きに対向する第1内壁および第2内壁を備えている。当該第1内壁および第2内壁はそれぞれ、当該第1の外側の作業表面および第2の外側の作業に連結する。また、当該内壁は、上記第1内壁および第2内壁を相互に連結する、対向する側壁を備える。
対向する側壁は、対向するスルーホールを画定する。当該スルーホールは、アダプタに歯を取り付けるために、空洞を貫通して伸張するピンを受け入れるためのものである。
従って、対向するスルーホールは、概ね水平方向に沿って、ピンが空洞を貫通するように挿入されることを許容できる。従って、ピンがバケットの縁に概ね沿って伸張することが期待される。当該ピンは、アダプタへの歯の確実な固定を可能にする。
第2の態様では、本開示は、作業機械(掘削機またはローダ)のバケットの縁に歯を取り付けるためのアダプタに一般的に関する。アダプタは、バケットへの配置のための接続部と、対応する歯の空洞部における配置のためのノーズ部とを有する。
接続部は、バケットの縁に取り付けることを可能にする、任意の所望の形状を有していてよいで。通常、上記取り付けは、例えば半田付けによってなされる。例えば、接続部は、2つの二股の足部を画定するフォーク形状の外観を示していてもよい。当該足部の間に、上記バケットの縁部が配置されてよい。アダプタは、溶接などの様々な方法によってブレードに固定されてよい。また、当該アダプタは、鋳造ノーズとしてのプレートの一部分であってよい。または、当該アダプタは、機械的に取り付けられてもよい。例えば、採掘中には、図19および図20に示される3つの部品システムが用いられる。アダプタのノーズ部は、バケットのブレードの一部分を形成している。当該ノーズ部は、鋳造ノーズである。それ故、接続部は、バケットのブレードの一部分を形成することができ、本解決法は鋳造ノーズとして知られている。
上記で定義した方向を用いれば、接続部を‘水平’方向に沿ってバケットの縁に配列させることが概ね可能となる。
アダプタのノーズ部は、接続端(接続部に向かう方向)から自由端まで、長手方向に沿って接続部から伸張している。ノーズ部は、外壁を画定する。当該外壁は、ノーズ部が対応する歯の空洞内に収容されるようにデザインされている。当該外壁は、歯とアダプタとの結合を可能にする。
歯の結合部内において、アダプタのノーズ部を固定できるようにするため、ノーズ部には、水平方向に沿って伸張するスルーホールが設けられている。当該スルーホールは、他のスルーホールに対応する。従って、歯の結合部とアダプタのノーズ部分との組み立て時に、ピンが挿入されてもよい。
アダプタへの歯の取り付けのため、歯の空洞は、ノーズ部上に設けられる。取付ピンは、歯のスルーホールとアダプタのスルーホールとによって形成される経路内に固定される。
続いて、例示的な実施形態を参照する。上述の構成は、図3から図7までに示された歯の第1の実施形態を参照して説明される。当該構成は、図8から図10までに示されたアダプタの第1の実施形態と対応している。
図1は、(i)歯1の第1の実施形態、および、(ii)作業機械のバケットの縁に対して歯1を取り付けるためのアダプタ2と、当該アダプタに歯を取り付けるための取付ピン3と、の第1の実施形態を示す。
歯1は、外向きに対向する2つの外側の作業表面(すなわち、第1作業表面12および第2作業表面14)を有している。当該作業表面12,14は、水平方向Hにおいて幅を有している。当該幅は、バケットの上記縁に沿って伸張するように意図されている。また、当該幅は、当該歯の取付端と先端16との間において伸びる長さLを有している。作業表面12,14は、上記長さLに沿って伸張すると共に、垂直方向Vに収束する。これにより、対向する作業表面12,14は、歯の先端16において接続される。
第1作業表面12と第2作業表面14とは、歯の主要な外側の表面の領域を形成する。第1作業表面12と第2作業表面14とは、作業動作を実行するために、バケットの前後に向かうように使用される。
歯1の外部の表面は、対向する外側の側壁17をさらに画定する。当該側壁17は、実質的に垂直方向および長手方向のみに沿って伸張する。また、当該側壁17は、第1外壁12と第2外壁14とを相互に連結する。
歯1をアダプタ2と結合するために、図示された実施形態において、続いて、当該歯は作業機械のバケットに固定される。歯1は、当該歯の取付端から伸張する空洞103を含む。当該空洞103は、歯の先端16と対向する。
従って、図3に示されるように、歯は上記アダプタの一部分を受容する空洞103を有している。当該空洞103は、歯の取り付け端における開放端104から底端105まで、対向する第1の外側の作業表面12と第2の外側の作業表面14との間において伸張する。空洞103は、内壁102によって画定される。
歯1は、当該歯1の外壁において対向するスルーホール109をさらに画定する。対向するスルーホール109は、歯の結合部を貫通するように伸張するピンを受容する受け取るための経路を形成する。当該経路は、歯に交差する水平方向H内に概ね伸張している。
アダプタ2は、作業機械(掘削機またはローダ等)のバケットの縁に、歯を取り付けるように意図されている。この目的を達成するために、アダプタ2は、バケットに配置するための接続部22と、対応する歯1の空洞103に配置するためのノーズ部203とを含む。
接続部22は、バケットの縁へ取り付けることを可能とする、任意の所望の形状を有していてよい。図1から図2cまで、図8から図10までに示される実施形態では、接続部はフォーク形状23を形成する。当該フォーク形状23は、垂直に分離した2つの足を有している。当該脚の間に、バケットの縁が配置されてよい。従って、バケットの縁は、水平方向Hに概ね沿って伸張するように配置される。
図8、および図10aから図10dまでによって理解されるように、ノーズ部203は、長手方向Lに沿って、接続端204から自由端205まで伸張している。当該ノーズ部203は、外壁202を有する。
外壁202は、対向する第1外壁206と第2外壁207とを備えている。第1外壁206と第2外壁207とは、水平方向Hに伸張している。し第1外壁206と第2外壁207とは、バケットに配置される場合には、バケットの縁に沿って伸張する。
さらには、外壁202は、対向する側壁208を備えている。当該側壁208は、上記第1内壁206と第2内壁207とを相互に連結している。
スルーホール209は、水平方向Hに沿ってノーズ部203を貫通するように伸張している。
アダプタ2への歯1の取り付けのため、ノーズ部203は、空洞103内に導入される。取り付けピン3は、歯1のスルーホール109とアダプタのスルーホール209とによって形成される経路内に固定される。
歯1がバケットの縁に配置されたアダプタ2に固定されると、当該歯とアダプタの配置は使用の準備ができた状態となる。
上述のように、歯1は、第1外壁12と第2外壁14とが当該歯の主要な‘作業表面’となるようデザインされている。このため、当該歯1は、掘削、ショベリング等の作業動作を実行するのに有効である。
従って、使用時において、比較的大きい力が概ね垂直方向Vから発生する。当該力は、(i)第1外壁12または第2外壁14と、(ii)隣接する歯の先端16と、に対して印加される。
さらに、長手向の力が、概ね長手方向Lから歯16の先端のまさに端部に印加されてもよいまた、外側の側面17に主に作用する水平方向の力が、印加されてもよい。
当然ながら、力の垂直方向、長手方向、および水平方向への分解は、歯とアダプタとが使用されている場合に発生する実際の力を簡略化したものである。しかしながら、歯とアダプタの間の結合をデザインする場合に、このような簡略化された概念はそれでも意味がある。そこで、当該概念は、本明細書において説明されるアダプタおよび歯の挙動を説明するために、以下において使用される。
本明細書での‘垂直’、‘水平’、および‘長手’という用語は、歯とアダプタとにのみ関連して定義されていると理解されるであろう。
‘水平’とは、アダプタが取り付けられるバケットの縁が伸張する方向に平行な方向を意味する。
‘長手’とは、歯およびアダプタが伸張する方向を意味する。当該歯およびアダプタはそれぞれ、バケットに向かって配置された取付端または接続端から、歯の先端、またはノーズ部の自由端に向かって伸張している。当該長手方向は、水平方向に垂直である。
‘垂直’とは、水平方向および長手方向に垂直な方向を意味する。
上述の各方向は、各図面における実施形態と関連して説明される。但し、各方向の説明は、これらの実施形態に限定されず、歯およびアダプタの他の実施形態に容易に適用され得ることを付言する。
使用時に、垂直、水平、および長手方向の力が、歯の先端に印可されることが理解されるであろう。これらの力は、(i)歯の空洞内における歯およびアダプタと、(ii)アダプタのノーズ部と、の間に生じる接触によってアダプタ部に伝達されることとなる。
次に、本発明の第1の態様(すなわち歯)についての説明を、内壁によって画定された空洞を説明することによって続ける。
内壁は、内側に対向する第1内壁と第2内壁とを備えている。当該内壁は、第1の外側の作業表面と第2の外側の作業表面とのそれぞれに連結された内側の表面である。
従って、第1内壁と第2内壁とは、第1の外側の作業表面と第2の外側の作業表面とに印可された垂直方向の力の転送に主に関与する。
内壁は、第1内壁および第2内壁に加えて、側壁を備えている。当該側壁は、第1内壁と前記第2内壁とを相互に連結する。
さらに、対向する側壁は、対向するスルーホールを画定する。当該スルーホールは、歯をアダプタ部へ取り付けるために、空洞を貫通するように伸張するピンを受容するためのものである。
上記のことから、上記ホールから伸張するピンが、歯が配置されるバケットの縁に実質的に平行な方向(つまり水平方向H)に伸びるように、スルーホールが配置されていてもよい。
歯に関する構成のさらなる定義を可能にする目的のため、第1軸Xは、対向するスルーホールの中心を貫通して伸張するように定義されてもよい。
第2軸Yは、空洞の開放端から当該空洞の底端に向かって、当該空洞に沿って伸張するように定義されてもよい。第3軸Zは、上記第1軸Xおよび第2軸Yに直交するように定義されてもよい。
それゆえ、3つの軸X、Y、Zは、原点にて交わり、直交軸系を形成する。当該座標系により、内壁の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって定義されてもよい。
上記定義により、X軸はスルーホールを貫通して伸張する。上述のように、当該X軸は、水平方向Hに実質的に平行となる。
なお、Z軸は通常、垂直方向Vに沿った成分を有するように伸張する。但し、Z軸は、垂直方向Vに平行である必要はない。
同様に、Y軸は通常、長手方向Lに沿った成分を有するように伸張する。但し、Y軸は、長手方向にLに平行である必要はない。
この理由は、歯の空洞は、当該歯の全体的な外形に完全に合致する必要はないためである。むしろ、例えば、空洞を越えて長手方向に伸張する歯の一部分の形状には、バリエーションの余地がある。全体として、上述した水平方向、垂直方向、および長手方向の全ての方向は、空間内における一般的な方向とみなすことができる。当該方向は、一般的な説明のみに使用される。当該方向により、より正確な定義が不要となる。対照的に、X軸、Y軸、およびZ軸は、具体的に定義される。実施形態は、これらの軸を参照して詳細に説明される。
次に、上記構成を例示するため、特に図3から図5までにおける、歯の第1の例示的な実施形態を参照する。
図3から図5までは、空洞103を有する歯の実施形態を示す。当該空洞は、内壁102によって画定される。
内壁102は、内向きに対向する内壁106,107を有する。当該内壁は、第1作業表面12および第2作業表面14にそれぞれ接続された、内側の表現である。
さらに、内壁102は、内向きに対向する側壁108を有する。当該側壁108は、第1内壁106と第2内壁107とを相互に接続する。対向する側壁108は、概ね外側の側壁と連結された内側の表面である。
対向する側壁108は、対向するスルーホール109を画定する。当該スルーホールは、アダプタ2へ歯1を取り付けるために、空洞103を貫通するように伸張するピン3を受け入れるためのものである。上述のように、ピン3がスルーホール109を貫通するように配置された場合、当該ピン3は、歯が配置されるバケットの縁に実質的に平行な方向(つまり、水平方向H)に伸張する。
3つの軸X、Y、およびZの定義は、図3から図5までに示された実施形態を参照して、以下の通り定められてもよい。第1軸Xは、対向するスルーホール109の中心を貫通して伸張するように定義される。第2軸Yは、空洞の開放端104から当該空洞の底端105に向かって、当該空洞103に沿って伸張する。第3軸Zは、第1軸Xおよび第2軸Yに直交する。
図面から、3つの軸X、Y、Zが、原点にて交わり、どのように直交系をなしているかが理解される。内壁102の各点の座標は、デカルト座標(x,y,z)によって定義されてもよい。
空洞は、Y軸に沿って伸張する後部と、当該Y軸に沿って伸張する前部と、移行部とを規定する。前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記開放端との間に少なくとも部分的に位置している後部と、当該後部は、(i)X軸およびZ軸によって規定された平面と、(ii)空洞の開放端との間に、少なくとも部分的に位置している。当該前部は、(i)X軸およびZ軸によって規定された平面と、(ii)空洞の底端との間に位置している。当該移行部は、後部および前部を相互に接続する。
従って、接触表面は、空洞の後部および前部において、内向きに対向する第1内壁および第2内壁上に設けられる。使用時には、後部および前部と、歯の第1および第2の接触表面とは、アダプタの対応する表面と接触し、歯に印可された力をアダプタに伝達するのに効率的である。
歯を使用する場合、当該歯はアダプタを介してバケットに取り付けられる。歯の第1外側表面または第2外側表面へ印加された垂直方向の負荷は、歯の先端部において発生する頻度が高い。さらに、当該不可は、比較的大きい力にもなり得る。従ってそのような垂直方向の負荷に耐えるために、連結は十分に適合したものであることが望ましい。
一般的に、垂直方向の負荷は、歯の先端に隣接する第1作業表面または第2の外側の作業表面から、空洞の第1および第2内壁の第1および第2接触表面に伝達される。第1接触表面および第2接触表面は、ペアとなって動作する。垂直方向の力が歯の先端の第2外壁に向かって作用した場合、第1の後接触表面と第2の前接触表面とは、負荷をアダプタのノーズ部へ転送するようにペアを形成する。
同様に、垂直方向の力が歯の先端の第1外壁に向かって作用した場合、第2の後接触表面と第1の前接触表面とは、負荷をアダプタのノーズ部に転送するようにペアを形成する。
接触表面が効果的に垂直方向の負荷を伝達するために、接触表面は、(i)互いに平行に近い状態であり、(ii)可能であれば、Y軸に対して平行に近い状態(Y軸およびZ軸によって規定される平面に平行な任意の平面上において見た場合)であることが一般的には望ましい。しかしながら、アダプタに歯を取り付けること、および、アダプタから歯を取り外すること、を可能にするため、平行な表面からの僅かなずれが必要である。当該ずれは、5°までであってよく、2°を越えないことが好ましい。
それ故、第1および第2後接触表面と、第1および第2前接触表面とは、Y軸およびZ軸によって規定される平面に平行な任意の平面上において見た場合、Y軸に対して5°より小さい角度(α)を形成する。当該角度αは、好ましくは、α角は2°より小さくてよい。
少なくとも第1後接触表面および第2後接触表面は、Y軸に対して5°より小さい前記と同じ角度(α)を形成する。これは、第1後接触表面とび第2後接触表面との間の2等分線において、Y軸を規定する。
後部は、Y軸に沿って伸張する。当該Y軸は、X軸およびZ軸によって規定される平面と空洞の開放端との間に、少なくとも部分的に位置する。以下に説明されるように、後接触表面の第1および第2のペアは、対応する後分割領域とともに、後領域に伸張している。後接触表面は、X軸およびZ軸によって規定される平面の後ろ(すなわち、取付ピンのためのホールの中央の後ろ)に少なくとも部分的に伸張する。対照的に、第1前接触表面および第2前接触表面は、前部に配置されている。当該前部は、取付ピンのためのホールの中心の前に配置されている。当該配置によれば、前部および後部の端子表面がペアとなって作用する場合、力の分散が可能となる。このため、取付ピンのためのホールに隣接する歯の領域における歪を減少できる。これにより取付ピンのためのヒールに隣接する領域内において、歯が破損または損傷するリスクを低減することができ、より少ない材料での使用が可能になる。
従って、取付ピンの配置は、過負荷から保護される。つまり、ピンの機能が歯の使用中に維持できるようになる。結果として、安定した取り付け機能を実現でき、かつ、アダプタから歯を取り外し可能な状態を維持できる。
第1前接触表面は、第1後接触表面よりも、X軸およびY軸によって規定される平面面により近くに位置する。
様々な平面において伸張する第1および/または第2後接触表面と、これらに対応する第1および/または第2前接触表面との配置は、前接触表面が後接触表面よりもX軸およびY軸によって規定される平面により近くに位置している状態において、接続部のピンの領域を保護するよう制御された力の分散に寄与する。さらに、当該配置によれば、空洞が歯の先端に向かう方向に次第に狭くなる。従って、先端に向かってテーパ状の外側の表面を有する歯が一般的に要求されることに対処できる。
空洞は、移行部を規定する。当該空洞は、後部と前部とを相互に連結する。移行部では、第1および/または第2の内壁は、第1および/または第2の後接触表面と第1の前接触表面とを相互に接続するスロープを形成する。
スロープは湾曲していることが好適である。好ましくは、当該スロープはS字状であってよい。
「スロープ」が存在するためには、当該スロープは、(i)第1後接触表面からずれており、かつ、(ii)第1前接触表面と接続するように、X軸およびY軸によって規定される平面に接近するべきであることが理解されるであろう。
前接触表面と後接触表面とが直線によって接続されている場合、当該直線がX軸およびY軸によって規定される平面に対して10°より大きくで、好ましくは20°より大きくずれるように、配置された当該前接触表面と当該後接触表面とを、当該スロープは接続することが好ましい。
上記構成を例示するため、各図面の実施形態を参照し、特に図3から図5までの実施形態を再び参照する。
図示された歯は、空洞103を含む。第1壁106は、実質的に平坦な第1後接触表面130a、130bのペアを含む。第2壁107は、実質的に平坦な、対向する第2後接触表面140a、140bのペアを含む。従って、空洞は後部BPを画定する。第1内壁および第2内壁106、107は、第1/第2の後接触表面のペアを含む。
また、前部FPは、X軸およびZ軸によって規定される面と空洞103の底端105との間に位置する。第1壁106および第2壁107はそれぞれ実質的に平坦な前接触表面110a、110b、120a、120bのペアを含む。当該前接触表面は、Z軸およびY軸によって規定される平面について対称である。従って、空洞103は前部を画定する。第1内壁106と第2内壁107とは、実質的に平坦な第1前接触表面110a、110bおよび第2前接触表面120a、120bのペアを含む。これらの表面は本明細書において、後により詳細に説明される。
図から理解されるように、実質的に平坦な接触表面は、内壁によって形成された外形の大部分の一部(例:突出部またはシェルフ)であってもよい。実質的に平坦な接触表面が画定可能か否かを判定するために、‘実質的に平坦’であると判断されるための要件を満たす部分の一部が存在するか否かが制御されてもよい。当該条件は、つまり、寸法D×Dを有する平坦な仮想的な矩形に対して、当該矩形からの任意の偏差が0.2Dよりも小さく合致することである。本明細書においてにて規定される他の条件が満たされる場合、このような条件を満たす領域が、接触表面であってもよい。
図1から10の実施形態において、一対の第1の後接触表面130a、bおよび一対の第1の前接触表面110a、bは、側壁108と底壁105とに沿って延びる出っ張りを形成する、第1の内壁106の構造上に見られる。したがって、出っ張りはおおよそU字形状である。第1の後接触表面130a、bは、実質的に、空洞の後部における出っ張りの平坦部分である。第1の前接触表面110a、bは、実質的に、空洞の前部における出っ張りの平坦部分である。
第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとの間に、移行部SPが規定される。移行部において、第1の内壁106は、第1の前接触表面110とともに第1の後接触表面130a、bと接続するように傾斜している。
描写された実施形態において、移行部では、出っ張りが、XおよびY軸が広げる平面に接近する接触表面を、どのように形成するのかが見られる。
したがって、一対の第1の後接触表面130a、bの一つ各々は、第1の前接触表面110a、bと一致するよりも、異なる平面に配置され、第1の前接触表面110a、b全体は、第1の後接触表面130a、b全体よりも、XおよびY軸が広げる平面のより近くに配置される。第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとは、移行部を通じて相互に連結されている。
Z軸に沿った第1の段距離D1は、第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとの間を、移行部SPに沿った第1の内壁106によって橋渡しされる。
描写された実施形態において、第2の後接触表面140a、bと第2の前接触表面120a、bとは、同じ平面において延びている。しかし、代替の実施形態は、第2の後接触表面140a、bと第2の前接触表面120a、bとが、第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとの関係と同様に並べられることが考えられる。したがって、第2の後接触表面と第2の前接触表面との間を、移行部SPに沿った第2の内壁107によって橋渡しされる、Z軸に沿った第2の段距離D2が存在してもよい。第1の段距離D1と第2の段距離D2との関係は、空洞の対称の角度と関連するだろう。
第1の段距離D1が第2の段距離D2と異なるならば、第1および第2の後および前接触表面は非対称に並べられる。このような実施形態は、トラクタショベルの適用例のような適切な適用例に対して、特に有利であるかもしれない。
このような非対称の配置は、0≦D2≦0.80D1によって規定されてもよい。
実施形態との一致においては、0≦D2≦0.50D1である。
しかし、図の実施形態において描写されるように、基本的に平面の第2の後接触表面140a、bと第2の前接触表面120a、bとは、D2が0である、または、0に近くなるように、XおよびY軸が広げる平面との距離が基本的に同じになるように並べられていてもよい。実際、有利には、基本的に平面の第2の後接触表面140a、bと第2の前接触表面120a、bとは、同じ平面に並べられていてもよい。
この場合、空洞の傾斜部分において、第2の内壁107は、有利には、第2の後接触表面と第2の前接触表面とを相互に連結する、組の平面な表面を形成してもよい。
図1から10に描写された実施形態において、第1の後および前接触表面130a、b、110a、bは、側壁108と底壁105とに沿って延びる出っ張りを形成する、第1の内壁106の構造上に見られる。図に見られるのと同様に、この出っ張りは、YZ平面に沿った断面図で見られるとき、基本的に平面である。
同様に、第2の後および前接触表面140a、b、120a、bは、側壁108と底壁105とに沿って延びる出っ張りを形成する、第2の内壁107の構造上に見られる。
有利には、傾斜部の第2の内壁107の平面な表面は、第2の後および前接触表面の角度αと同様の、XY平面に関連する角度αを表示する。
第1および第2の後および前接触表面110、120、130、140の全ては、Y軸と2度未満の角度αを形成する。
描写された実施形態において、第1および第2の後および前接触表面の全ては、Y軸と2度未満の同じ角度αも形成する。
第1の後接触表面130a、bと第2の前接触表面120a、bとは、歯の先端に隣接する第2の外壁に適用される垂直負荷を伝えるために共に機能し、第2の後接触表面140と第1の前接触表面110とは、歯の先端の第1の外壁に適用される垂直負荷を伝えるために共に機能するだろう。
発明の第1の態様の一般的な説明を続けると、後部において、第1の内壁は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度βを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の一対の第1の後接触表面を備えるだろう。加えて、一対の第1の後接触表面は、XY平面から離れるZ方向において、第1の内壁が一対の第1の接触表面の向こう側で延びる、第1の後分割領域によって分割される。
同様に、後部において、第2の内壁は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度γを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の一対の第2の後接触表面を備え、一対の第2の後接触表面は、XY平面から離れるZ方向において、第2の内壁が一対の第2の接触表面の向こう側で延びる、第2の後分割領域によって分割されるだろう。
図1から10の模範的な実施形態を参照すると、後部において、基本的に平面の一対の第1の後接触表面130a、bは、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度βを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向き、XY平面から離れるZ方向において、第1の内壁106が一対の第1の接触表面130a、bの向こう側で延びる、第1の後分割領域132によって分割される。
同様に、基本的に平面の一対の第2の後接触表面140a、bは、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度γを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ面をそらし、一対の第2の後接触表面140a、bは、XY平面から離れるZ方向において、第2の内壁107が一対の第2の接触表面140a、bの向こう側で延びる、第2の後分割領域142によって分割される。
空洞の後部に適用される上述の特徴は、上述されたこれらを含む、提案された歯にいくらかの有利性をもたらすかもしれない。
図1から10に描写された実施形態の参照とともに、提案された後部BPは歯とアダプタとの間の連結において有利な力分配を可能にする。
歯1がアダプタ2に接続されるとき、歯とアダプタとの接触は、一対の接触表面130a、b、140a、b各々を分割する、第1および第2の後分割領域132、142においてではなく、一対の第1および第2の接触表面130a、b、140a、bの間にてなされる。したがって、空洞103の内壁102の第1および第2の後分割領域132、142はアダプタ2と接触されることを意図しない、内壁102の一部である。
ゆえに、後部BPに沿って、第1の内壁106と第2の内壁107との各々一つにおいて、歯1とアダプタ2との間の接触は、X軸に沿って間隔を空けられた二つの接触表面130a、b、140a、bの向こう側で行われる。このことは、後部BPにおいて分配されるべきである負荷は、二つの分割された平面接触表面の間で分配され、平行に働くことを意味する。このことは、それ自体が歯の材料に現れる負荷の集中を低減するだろう。特に、後分割領域132、142の手段による後接触表面の分割は、ZおよびY軸が広げる平面に沿って、歯の中心における歯の材料に現れる力の集中を抑制するだろう。この力の集中の回避は、歯の割れまたは破壊の可能性を引き起こしにくくする。したがって、歯の壁の厚み(第1/第2の内壁106、107と対応する外作業表面12、14との間)は低減され、より少ない材料の量の使用が可能になるかもしれない。
さらに、一対の第1および第2の後接触表面130a、b、140a、b各々は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度βを形成するように、ZY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く。
したがって、一対の後接触表面130a、b、140a、bが、アダプタ2の突出部の後接触表面230a、b、240a、bに対応する負荷分配が有効なとき、力の生じる方向はZおよびY軸が広げる平面に向かって作用する成分を有するだろう。今度はこのことが、接触表面130a、b、140a、bに負荷が提供されるとき、この効果は、アダプタ2に歯1がさらに固定されるだろうということを意味する。このことは連結の固定に寄与する。
また、XおよびY軸が広げる平面から離れる方向において、傾斜した後接触表面の向こう側で延びる、後分割領域132、142によって分割された、傾斜した一対の後接触表面130a、b、140a、bの配置は、内壁106、107の外形、および結果として歯の外壁12、14も、装着の目的を最適化する。
簡単に上述したように、歯が使用されているとき、第1および第2の外壁12、14は、上記外壁12、14から材料が次第に除去される、損耗を受けているだろう。一般的に、損耗は歯の先端16から始まり、次第に歯は短くなる。損耗が歯1とアダプタ2との間の接触表面130a、b、140a、bに到達するであろう場合、歯とアダプタとの間の接続は十分に機能を果たさず、損耗が接触表面に到達する前に、歯は置き換えられなければならない。
一般的に、損耗を受けるとき、歯の外壁は、歯の第1および第2の作業表面から材料が次第に取り除かれるのと同様に、損耗曲線に続いて変形させられるだろう。したがって、第1および/または第2の作業表面を湾曲した外形と仮定してもよい。このような曲線は、XZ平面に沿った前後方向からみたとき、対称の曲線がZ軸に頂点を有し、歯の側壁に向かって傾斜していると描写されるかもしれない。
図に描かれた歯において、外作業表面12、14が損耗を受け、次第にこのような曲線に一致していくとき、接触表面130a、b、140a、bが、表面の向こう側で延びる後分割領域132、142によって保護されるだろう。換言すれば、接触表面130a、b、140a、bは、空洞103の内壁106、107の、損耗によって影響を与えられる最後の部分であるだろう。このことは、たとえ考えられ得る損耗が発生したとしても、歯1はアダプタに安定して固定され続けるであろうことを確実にする。
さらに、有利には、後分割領域132、142および後接触表面130a、b、140a、bの(側表面108に向かう)最外部は、損耗曲線とほぼ一致する曲線にそって配置されるかもしれない。したがって、損耗が発生したとき、接触表面はその影響を受ける最後の表面であることを確実にされるかもしれない。また、外壁の材料のほとんどが効果的に損耗するまで、歯が十分に機能するであろうことから、配置は歯の材料の最適な使用を作り出すだろう。このため、歯に対して使用される材料の大部分が、事実上使用可能および損耗可能であろうことから、歯の材料は効果的に使用されるだろう。歯が詩集的に損耗しきって交換しなければならなくなったとき、歯の材料の最初の総量の比較的小さな割合が残り続ける。
また、空洞の第1および第2の内壁において後接触表面130a、b、140a、bの向こう側で延びる後分割領域132、142は、アダプタ2の後接触表面230a、b、240a、bの向こう側で延びるアダプタ2の後分割領域232、242に対応可能である。このため、突起部の後分割領域232、242は突起部に材料を追加するであろうことから、結果として突起部の効果的な強度が確実にされるかもしれない。
上記の説明は、第1の接触表面130a、b、第1の後分割領域132、第2の接触表面140a、b、および第2の後分割領域142に適用されることが理解されるだろう。
空洞の望ましい外形を説明する代わりの方法は、下記の図6´´の参照とともに作り出されるであろう、後部の空洞の外形を考慮することである。したがって、第1の壁の、後部において上述したように規定される空洞を有する歯は、Z軸に関して対称かつ最大幅WIを有する、点x、zによって形成される外径を表す。
外径は下記によって規定される:
0.9×WI/2以上の絶対値(x)における末梢部において、第1の最大の絶対値(z)は一対の点(x1,z1)において規定され、
絶対値(x1)未満の絶対値(x)に対して、絶対値(z)は、最小の絶対値(z)が(x2,z2)において規定されるまで減少し、絶対値(x2)未満の絶対値(x)に対して、絶対値(z)は、(x3,z3)において規定される最大の絶対値(z)まで増大する。
同様のことが、空洞の後部において、第1の壁(106)に面する第2の壁(107)に対して適用される。第1の壁および第2の壁の外観は、様々な適用例に適応するために変化せられてもよい。
描写された実施形態において、図6´´に見られるように、第1の内壁の、(x1,絶対値(z1))、(x2,絶対値(z2))、および一対の(x3,絶対値(z3))の外の少なくとも1点は、第1の内壁と第2の内壁との間とは異なっている。このことは、後部がXY平面に関して対称であることを意味し、特定の適応例に対して望ましいかもしれない。
他の実施形態によれば、第1の壁の(x1,絶対値(z1))、(x2,絶対値(z2))、および一対の(x3,絶対値(z3))は、一対の第2の壁の(x1,絶対値(z1))、(x2,絶対値(z2))、および(x3,絶対値(z3))と等しいかもしれない。このことは、XY平面に関して対称な後部と一致するかもしれず、特定の適応例に対して望ましいかもしれない。
上述の説明は、上述したような係止効果を提供する傾斜した表面を備え、損耗曲線と一致するように適合し、上述と同様に、考えられ得る損耗の後、結合の好ましい振る舞いの結果となる外観を獲得する。
有利には、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIである。これは、力分配と強度の点から有利である、第1または第2の壁の幅と、後分割領域の高さとの間の関係を定める。
有利には、絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIである。
上述とともに、(x1,z1)と(x2,z2)との間で、外観は一般的に、kおよびKが定数である、直線絶対値(z)=k×絶対値(x)+Kに従う。直線は基本的に平面の後接触表面と対応する。
上述したものと一致するβまたはγにおいて、定数k=tan(βまたはγ)である。
((x2,z2)における)最小の点zは、基本的に平面の後接触表面と後分割領域との間の接点に規定されるだろう。
歯との関連を作り出す、特徴および有利点の上記説明は、歯が固定されるアダプタにも定期用できる。一般的に、歯に関連する記載された全ての特徴は、アダプタにおいて一致する対応部分を有する。
図の実施形態を参照すると、アダプタ2は、掘削機またはトラクタショベルのような、作業機械のバケットの先端への、歯の取り付けのための、バケットへの配置のための接続部22と、歯1の空洞と対応する配置のための突出部203とを備える。
アダプタがバケットに配置されているとき、先端部203は、水平方向における幅Hを有し、その先端に沿って延び、接続部22における接続端204から自由端205までの、縦方向に延びる距離Lを有し、外壁22を有する。
外壁202は、第1の外壁206と、外向きに反対に向けられた下方の外壁207と、外向きに互いに反対に向けられた側壁208とを備え、上記上方および下方の内壁206、207を相互接続させる。
突起部203は、上記対向する、歯1のアダプタ2への取り付けのための、突起部203を通じて延びるピンを受け入れるために、側壁208の間を延びるスルーホール209を備える。
第1の軸Xは、スルーホール209の中心を通って延びるように規定される。
第2の軸Yは、突起部の接続端204から突起部の自由端205に向かって、突起部203に沿って延びる。
第3の軸Zは、第1および第2の軸XおよびYに垂直であり、
これにより3軸X、Y、Zは、直交軸系を形成し、原点において接触し、これにより内壁102の各々の点は、カーテシアン座標(x,y,z)によって規定されるかもしれず、突起部203は、Y軸に沿って延び、XおよびZ軸が広げる平面と突起部の接続端204との間に少なくとも一部が配置される後部と、Y軸に沿って延び、XおよびZ軸が広げる平面と突起部の自由端205との間に少なくとも一部が配置される前部と、後部と前部とを相互接続する移行部と、第1および第2外壁206、207とを規定し、
各々が基本的に平面の一対の後接触表面230a、b、240a、bを備え、
一対の後接触表面各々は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度β、γを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ面が向かい、
一対の後接触表面230a、b、240a、bは、XY平面から離れるZ方向において、一対の第1の接触表面230a、bの向こう側で延びる、第1の後分割領域232、242によって分割される。
前部において、第1および第2外壁206、207は、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称である基本的に平面の一対の後接触表面を各々備える。
XZ平面にみられるように、全ての接触表面はY軸と5度未満の角度αを形成する。
第1および/または第2前接触表面(210a、b、220a、b)は、対応する後接触表面(230a、b、240a、b)よりも、XおよびY軸が広げる平面により近く配置され、
移行部の第1および/または第2外壁(206、207)は、傾斜を形成し、外壁の少なくとも一部はXY平面を底壁に向かって近づけ、上記第1および/または第2後接触表面と、対応する第1および/または第2前接触表面とを相互接続させる。
図7から10に描かれたアダプタの実施形態は、後部において、x軸に沿った各々の点yに対し、第1および/または第2外壁(206、207)は、点(x,z)によって形成される外観を表し、外観はZ軸に関して対称であり、X軸に沿って幅WIを有し、
外観は以下のように規定される:
0.9×WI/2以上の絶対値(x)における末梢部において、第1の最大の絶対値(z)は一対の点(x1,z1)において規定され、
絶対値(x1)未満の絶対値(x)に対して、絶対値(z)は、最小の絶対値(z)が(x2,z2)において規定されるまで減少し、絶対値(x2)未満の絶対値(x)に対して、絶対値(z)は、(x3,z3)において規定される最大の絶対値(z)まで増大し、
絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であり、
第1の後接触表面は点(x1,z1)と(x2,z2)との間を延び、それゆえに、第1の後分割領域は、絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIにおいて、最大の絶対値(z)(x3,z3)を含む点(x2,z2)(x2は負)と(x2,z2)(x2は正)との間を延びる。
描写された実施形態において、絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIである。
有利には、角度βおよびγは、35度未満であり、5度よりも大きい。
角度βおよびγは、特定の適用例に対して、ほぼ等しいかもしれない。
しかし、他の適用例に対して、角度βおよびγは、有利には異なっているかもしれない。
一般的に、第1および第2後接触表面の勾配の各々の角度は、歯が使用中に受ける垂直の力の分配が可能である間、望ましい引き締め効果を達成するように選択されるべきである。さらに、上記において説明したような損耗曲線の形成は考慮に入れられる。
このために、特に歯の第1の外表面12が第2の外表面14よりも、より荷重を受け、より損耗を受けるだろう適用例において、角度γは角度βよりも小さいかもしれない。
一対の第1および/または第2の後接触表面は、好ましくは、実質的に対向する側壁から延びる。このことは、できるだけ大きな一対の接触表面の分離を可能とし、ZおよびY軸が広げる平面から離れる歯とアダプタとの間の荷重移動を動かすだろう。
一般的に、鋭い角および端部は、このような鋭部は荷重の集中を作り出す傾向があり、このため結合の弱い部分が生じる可能性があろうことから、歯の空洞およびアダプタ先端を形作るときに避けられている。
したがって、図の実施形態に描かれているように、たとえほぼ平坦な一対の後接触表面130a、b、140a、bが、実質的に対向する側壁108から延びるべきであるのが好ましくても、側壁108と後接触表面130a、b、140a、bとの各々の間の滑らかな曲線の角の領域が提供されるかもしれないことが理解される。
有利には、少なくとも第1の後接触表面は、歯の開端に向かって、ZおよびX軸が広げる平面から、少なくとも対向する穴の最大半径r、好ましくは少なくとも2rに対応するY軸に沿った距離を超えて延びるかもしれない。
さらに、第1の後接触表面は、ZおよびX軸が広げる平面の前に、例えばおおよそ距離rだけ、延びるかもしれない。
一対の第1および/または第2の後接触表面の外の1つ各々は、XおよびZ軸が広げる平面と平行な断面においてみられるように、X軸に沿った第1/第2内壁の延長であるWにおいて、少なくともX軸に沿って0.2×Wの距離を超えて延びるかもしれない。
特にトラクタショベルの適用例において、実施形態に描かれたように、大きな垂直の荷重が歯の第1の外作業表面において現れ、それゆえに第2の後接触表面140a、bに伝わり得る場合に、後部領域の大部分の至る所における、第1の後接触表面130a、bのX軸に沿った延長は、対向する第2の後接触表面140a、bのX軸に沿った延長よりも小さいことが適する。
「大部分」という表現は、ここでは少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、最も好ましくは少なくとも80%を意味されている。
これは、歯の先端に隣接する第1の外側表面に適用される垂直の荷重を釣り合わせるために使用される、比較的広い第2の後接触表面を提供する。また、比較的狭い第1の後接触表面は比較的広い第1の後分割領域の供給を可能にする。このため、アダプタの突起部は、アダプタに材料を追加し、アダプタの第1の側面上の突起部の強度を向上させる棒として機能する、比較的広い後分割領域とともに供給されるかもしれない。
歯の接触表面の上述された特徴はアダプタの接触表面に、同様に適用する。
図、特に図8〜10に描かれた実施形態において、角度(β、γ)は25度未満であり、好ましくは10から20度であり、好ましくは12から17度であり、最も好ましくはおおよそ15度である。
第2の外壁207の角度γは、第1の外壁206の角度βよりも小さいかもしれず、好ましくは、γは5から15度であり、βは10から20度である。
一対の第1および/または第2の後接触表面230a、b、240a、bは、実質的に対向する側壁208から延び、好ましくは実質的に後分割領域232、242の各々へ延びる。
第1および第2の後接触表面230a、b、240a、bを備える後部は、接続端204に向かう方向に、少なくともZおよびX軸が広げる平面から、少なくとも対向する穴209の最大半径rに対応するY軸に沿った距離を超えて延びる。
第1および第2の後接触表面230a、b、240a、bを備える後部は、自由端205に向かう方向に、ZおよびX軸が広げる平面の前にも、少なくとも対向する穴209の最大半径rに対応するY軸に沿った距離を超えて延びる。
一対の第1および/または第2の後接触表面230a、b、240a、bの外の1つの各々は、X軸に沿った第1/第2外壁206、207の延長であるWIにおいて、少なくともX軸に沿って0.2×WIの距離を超えて延びる。
後部の大部分の至る所において、第1の後接触表面230a、bのX軸に沿った延長は、第2の後接触表面240a、bのX軸に沿った延長よりも小さい。
歯に引き返して、第1および第2の後接触表面は、各々が第1および第2の後分割領域の各々によって分割されている。第1および/または第2の後分割領域は、XY平面に対して対称かつ面が向かう一対の分割側表面を含むかもしれない。
有利には、第1および第2の後分割領域は、実質的に第1および第2の後接触表面の各々から延びる。
前述したように、鋭い角および端部は避けられるべきであり、分割側表面が滑らかに湾曲した接合領域を通じて後接触表面に接続されるかもしれない理由である。
このため、XY平面から離れるZ方向における第1/第2の後分割領域の延長は、上記方向における一対の分割側表面それぞれの延長によって決定されるかもしれない。
図1〜10に描かれた実施形態において、第1および第2の後分割領域は、ZY平面に対して対称かつ面が向かう一対の分割側表面134、144をそれぞれ備える。一対の分割側表面134、144は、それぞれ、実質的に第1および/または第2の後接触表面130a、b、140a、bから延びる。
後分割領域、およびそれゆえに分割側表面は、畝のような、内壁を形成された外観のより大きい部分の一部を形成するかもしれない。
図1〜10に描かれた実施形態において、第1の畝は、Y軸に沿って、基本的には空洞の開端104から延びる、第1の壁106に形成される。第1の後接触表面130a、bの間において、畝は一対の第1の分割側表面134を備える第1の後分割領域132を形成する。
畝はY軸に沿って第1の後接触表面130a、bの向こう側、および本適用例において後述されるだろう移行部の中に延びる。
同様に、図に描かれた実施形態において、第2の畝はY軸に沿って、基本的には空洞の開端104から延びる、第2の壁107に形成される。第2の後接触表面140a、bの間において、畝は一対の第2の分割側表面144を備える第2の後分割領域142を形成する。
例えば、トラクタショベル、および描かれた実施形態において描写されるような非対称の適用例に対して、第1の背面および後部の大部分を超えて、XY平面から離れるZ方向における、第1の後分割領域の延長の最大値は、XY平面から離れるZ方向における、第2の後分割領域の延長の最大値よりも大きい。
上述したように、この構成は、使用する間、歯の第1の外表面に最大かつ最も頻繁な垂直荷重が適用される適用例に対して有利である。
有利には、XY平面から離れるZ方向における、第1および/または第2の後分割領域の延長は、Y軸に沿って、空洞の底端に向かって、空洞の開端に隣接する最大値から減少する。
空洞の底端にむかって減少する、Z方向における後分割領域の延長を伴って、使用時に歯の十分な侵入を確実にすることに対して望ましい、先端に向かって狭くなる外表面を有する歯の設計が可能である。さらに、第1および第2の後接触表面を分割する後分割領域を伴う有利点は、歯の空洞の第1および第2の後部において最も言明されていることが理解されるだろう。
空洞の分割側表面は、一般に、アダプタの突起部と接触されることを意図しない。したがって、意図されたアダプタの突起部上に取り付けられた歯が長いほど、分割側表面の形状のいくつかの変形は許容されるかもしれない。
しかし、一般に、分割側表面は、かさねて鋭い端部または角を避ける、湾曲、または穏やかに湾曲した部分を形成することが望ましい。
好ましくは、一対の分割側表面の1つ各々は、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度未満の角度を形成する、より平坦な領域に引き続いて、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度よりも大きい角度を形成する、より急勾配の領域を備えるかもしれない。
このため、後分割領域は、Z軸に沿った接触表面からの距離が増え、接触表面の付近において早い増加率を有し、Z軸の付近の領域においてより遅いまたは全く変化しないだろう。
このため、一対の分割側表面の1つの各々のより急勾配の領域は、X軸に沿うよりも、Z軸に沿ってより大きい延長を有する。この表面が、Z軸に略平行に適用された垂直の荷重の何れも取り上げることを意図されていないため、このような構成が適している。
しかし、歯および/またはアダプタにおける荷重集中を避ける間の十分な強度を提供するため、X軸に沿ったより急勾配の領域の長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と45度よりも大きく、80度未満の角度を形成する、一対の分割側表面の1つの各々のより急勾配の領域は望ましい。
一対の分割側表面の1つの各々のより平坦な領域において、X軸に沿ったその長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と5度未満の角度を形成する。
このため、より平坦な領域は、少なくともその一部に沿って、実質的にX軸に平行であるかもしれない。
描かれた実施形態において、側に図6´´´の参照と共に、第1の後分割部132および第2の後分割部の両方の、一対の側表面134、144の外の1つの各々は、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度未満の角度を形成する、より平坦な領域134´、144´´´に引き続いて、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度よりも大きい角度を形成する、より急勾配の領域134´、144´を備えるかもしれない。
このため、一対の分割側表面の1つの各々のより急勾配の領域134´、144´は、X軸に沿うよりも、Z軸に沿ったより大きな延長を有する。
さらに、X軸に沿ったより急勾配の領域134´の長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と45度よりも大きく、80度未満の角度を形成する。
一対の分割側表面の1つの各々のより平坦な領域134´´、144´´において、X軸に沿ったその長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と5度未満の角度を形成するかもしれない。
このため、より平坦な領域は、少なくともその大部分に沿って、基本的にX軸に平行である。
歯の分割領域に関する上述の特徴は、アダプタの突起部の分割領域に同様に適用される。しかし、上述の分割領域を形成する畝が、突起部によって形成された突出リブに対応するように、特徴は当然反転される。
図8から10に描かれたアダプタの実施形態は、第1および/または第2の後分割領域232、242が、ZY平面に対して対称かつ離れる方を向く、一対の分割側表面234、244を備えるアダプタである。
第1および/または第2の後分割領域232、242の一対の分割側表面234、244は、それぞれ、実質的に第1および第2の後接触表面230a、b、240a、bから延びる。
XY平面から離れるZ方向における、第1および/または第2の後分割領域232、242の延長は、上記方向における一対の分割側表面234、244それぞれの延長によって決定される。
突起部の後部の大部分を通じて、XY平面から離れるZ方向における、第1の後分割領域232の延長は、XY平面から離れるZ方向における、第2の後分割領域242の延長よりも大きい。
XY平面から離れるZ方向における第1および/または第2の後分割領域232、242の延長は、突起部の接続端204付近で最大値を有し、突起部の自由端205に向かうY軸に沿って減少する。
第1および第2の分割領域に対し、一対の分割側表面234、244の各々は、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度未満の角度を形成する、より平坦な領域234´、244´´´に引き続いて、XZ平面における側表面への接線が、X軸と45度よりも大きい角度を形成する、より急勾配の領域234´、244´を備える。
一対の分割側表面234、244の1つの各々のより急勾配の領域234´、244´は、X軸に沿うよりも、Z軸に沿ってより大きい延長を有する。
第1および第2の後分割領域に対して、X軸に沿ったより急勾配の領域234´、244´の長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と45度よりも大きく、80度未満の角度を形成する。
第1および第2の後分割領域に対して、X軸に沿ったより平坦な領域234´´、244´´長さの大部分に沿った、XZ平面における側表面への接線が、Z軸にむかってX軸と5度未満の角度を形成する。
歯とアダプタとが組み立てられたとき、接触は、歯とアダプタとの接触表面の間で生じることを意図されるが、後分割領域においては意図されない。したがって、歯とアダプタとの接触表面が接触するとき、歯とアダプタとの分割領域の間に隙間が得られるように、特徴の相対的な形状は調整されるべきである。
第1および第2の前部において、基本的に平面の接触表面は、有利には、第1および後部における配置と同様に配置されるかもしれない。
したがって、前部において、第1の内壁は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度δを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の一対の第1の前接触表面を備えるかもしれない。
さらに、前部において、第2の内壁は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度εを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の一対の第2の前接触表面を備えるかもしれない。
有利には、角度δおよび/またはεは10から20度、好ましくは12から17度、最も好ましくはおおよそ15度である。
好ましくは、角度δは角度βにほぼ等しく、角度εは角度γにほぼ等しい。このため、第1の前および後接触表面は互いに平行に延び、第2の前および後接触表面は互いに平行に延びるだろう。
図1から7に描かれた、前部FPの実施形態において、第1内壁106は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度δを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の第1の前接触表面110a、bを備える。
同様に、前部FPにおいて、第2の内壁107は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度εを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の第2の前接触表面120a、bを備える。
有利には、角度δおよび/またはεは25度未満であり、好ましくは10から20度、好ましくは12から17度、最も好ましくはおおよそ15度である。
上述のように、第1前および後接触表面は、第1の前接触表面が、第1の後接触表面よりも、YおよびX軸が広げる平面により近く配置されるような、平行移動された関係における平行な平面に配置されるかもしれない。
しかし、トラクタショベルまたは他の非対象の適用例に対して、第2の前および後接触表面は、平行な平面のみならず、同一の平面に配置されるかもしれない。
前部において、一対の第1および/または第2の前接触表面は、少なくとも、Y軸に沿った第1/第2前接触表面の延長の被分割部に沿って、XY平面から離れるZ方向において、第1/第2の内壁が一対の第1/第2の前接触表面の向こう側で延びる、第1/第2の前分割領域によって分割されるかもしれない。
空洞の前部における前分割領域による接触表面の分割は、空洞の後部におけるものと同様に、基本的に同じ有利点を供給するだろう。しかしながら、力分配から、空洞の前における分割領域の供給を伴う有利点は、後においても同様に明言されてはいない。さらに、歯の侵入に対する必要性が、その外径がその先端に向かって細くなることを要求するため、その結果として、前分割領域の供給は、利用可能な能力と釣り合わされるべきである。
したがって、一対の前接触表面が前分割領域によって有利に分割されるかもしれないとしても、これはここに前述した有利点のいくつかを獲得するために必須ではない。
上記の代替または追加として、前部および/または前部において、一対の第1/第2の前接触表面は、第1/第2の内壁が、少なくともY軸に沿った第1/第2の前接触表面の延長の被接続部に沿って、XY平面に向かうZ軸方向に延びる、第1/第2の前接続領域によって接続されるかもしれない。
このため、接続領域は、XY平面から離れるように方向付けられた分割領域とは対照的に、XY平面に向かうように方向付けられている。しかし、接続領域は分割領域に匹敵する程度にはZ軸に沿った延長を有していない。その代わりに、接続領域は一対の前接触表面の間の、滑らかで湾曲した接続を形成する。
図1から10に記載された実施形態において、一対の第1および第2の前接触表面110a、b、120a、bは、空洞の底端105からY軸に沿って延びる。上記底端から延びる第1の被接続部において、それぞれの一対の第1/第2の前接触表面110a、b、120a、bは、それぞれ、第1/第2の前接続領域113、123によって接続されている。前接続領域113、123において、第1/第2の内壁106/107は、一対の第1/第2の前接触表面を相互接続させて、XY平面に向かって延びる。
一対の第1および第2の前接触表面は、他の実施形態においてもまた、さらにY軸に沿った空洞の底端からはなれた被接続部の向こう側で延びる。ここで、被接続部は、一対の第1/第2の前接触表面が、それぞれ、第1/第2の前分割領域によって分割される、被分割領域に付随されてもよい。第1/第2の前分割領域において、第1/第2の内壁は、XY平面から離れるZ方向において、一対の第1/第2の前接触表面の向こう側にて延びる。
描かれた実施形態において、間に 第1/第2の前接触表面110、120と接続領域113、123とを備える被接続部は、上述のように出っ張りを形成する構造の一部を形成し、実証された実施形態において、第1/第2の後接触表面を有する連続した構造を形成する。
一般的に、このような被分割部はいずれも、存在している場合には、被分割部よりも空洞の底端のより近くに配置されるべきである。
描かれた実施形態において、底端に向かう空洞の端部は、対向する側壁と、被接続領域113を有する一対の第1の接触表面110a、bと、被接続領域123を有する一対の第1の接触表面120a、bとを有する、図6dに見られるかもしれない、おおよそ4つの面を有する形状を形成するかもしれない。
描かれた実施形態において、第1および第2の前接触表面110a、b、120a、bは、実質的に空洞103の底端105から延びる。
しかし、実施形態は、第1の内壁の被接続部の長さが第2の内壁の接続部の長さと同様でない必要があると考えられるかもしれない。
図に描かれた実施形態において、一対の第2の前接触表面120は、一対の第2の後接触表面140のように、基本的に同じ平面に配置される。
図5に見られるかもしれないように、水平な第2の後接触表面140は、だいたいは、接触表面が開端104付近の最も外側の領域のみにおける平面のそれぞれからそれるように形成された、開端104、出っ張りの上へ延びる。
第2の前接触表面120は、XおよびZ軸が広げる平面から、底端105への経路全てに向かって延びるように記載されるかもしれない。
したがって、後部 および前部は、移行部を通じても延びる連続する第2の後および第2の前接触表面140、120を備える。この場合、もしかすると、第2の後接触表面140と第2の前接触表面120との間に境界を精密に規定できない、しかしこれは、歯におけるこれらの存在を規定するために必須ではないだろう。
ここで「接触表面」と規定された表面は、歯1がアダプタ部2に対応するように配置されている場合、実際の状況におけるすべての表面にわたって実際に生じるであろう接触を必要としない。実際には、少なくとも下への荷重が歯の先端に適用されているとき、実際の接触が最もあり得る表面は、第2の後接触表面140と第1の前接触表面110とである。
第1および/または第2の前接触表面110、120は、XおよびY軸が広げる平面から離れるZ軸方向において接触表面の向こう側にて延びる前分割領域によって分割されるかもしれない、空洞においてさらに公報に延びるかもしれない。
歯との接続において記載された上述の特徴は、必然的にアダプタの突起部に対して等しく適用できる。実施形態が描かれている図8〜10の実施形態の参照とともに、前部において、第1および/または第2の内壁206、207は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度δを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ面が向かう、基本的に平面の一対の第1および/または第2の前接触表面210a、b、220a、bを備える。
前部領域FPにおいて、第2内壁207は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度εを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く、基本的に平面の一対の第2の前接触表面220a、bを備える。
角度δおよび/またはεは25度未満であり、好ましくは10から20度、好ましくは12から17度、最も好ましくはおおよそ15度であるかもしれず、好ましくは、角度δは角度βにほぼ等しく、角度εは角度γにほぼ等しい。
前部において、第1または第2外壁206、207が、XY平面から離れるZ軸方向に、一対の第1または第2の前接触表面210a、b;220a、bの向こう側において延びる、第1または第2の前分割領域212、222によって分割される、第1および第2の前接触表面210a、b;220a、bの内、少なくとも一方、好ましくは両方に、被分割部が存在する。
前部において、第1または第2外壁206、207が、XY平面に沿うまたは向かうZ軸方向に延びる、第1または第2の前接続領域213、223によって接続される、第1または第2の前接触表面210a、b;220a、bの内、少なくとも一方、好ましくは両方に、被相互接続部が存在する。
被接続部は上記被分割部よりも突起部の自由端205のより近くに配置される。
歯の記載を再び振り返るの、空洞の移行部は、空洞の後部と前部との間に延びる。定義付けの観点から、空洞の後部は、後分割領域によって上述のように分割される、一対の第1/第2の後接触表面を示す第1および第2内壁の両方の中のY軸の長さに沿う部分である。空洞の前部は、ZおよびY軸に関して対称に配置された、一対の第1/第2の前接触表面を示す第1および第2内壁の両方の中のY軸の長さに沿う部分である。
空洞の移行部は、後部と前部とを相互接続する。1つ以上の基本的に平面な接触表面は空洞の移行部の中の後部または全部から付加的に延びるかもしれない。
しかし、移行部は、少なくとも、異なる平面に配置された第1の後接触表面と第1の前接触表面とを相互接続するだろう。このために、移行部は傾斜を備える。
移行部において、第1の内壁は、有利には、第1の後接触表面、第1の分割領域と、第1の前接触表面とを融合するかもしれない。
有利には、移行部は上記表面を融合させるために、S字型を形成する傾斜を備える。
このために、移行部は第1の後接触表面と第1の前接触表面との間を延び、融合させる、ZおよびY軸が広げる平面に関して対称かつ離れる方を向く、傾斜する一対の第1の表面を形成するかもしれない。
また、第1の中間後表面の間を延び、さらに、第1の後分割領域と第1の前分割領域との間を延び、融合させる、中間分割領域を形成するかもしれない。
中間分割領域は、有利には、歯の外観を細めるような、傾斜するまたは移行される形状を有するかもしれないとしても、これは必須ではない。前接触表面は後接触表面よりもXおよびY軸が広げる平面により近く、これはこれらの接触表面を相互接続させる表面が傾斜しなければならないことを意味する。−これは、上述の第1の傾斜表面である。しかし、歯の移行部における中間分割領域の目的は、今度はアダプタへ強度を提供する、アダプタの対応する突き出る分割領域ための空間を与えるためであることから、分割領域は移行領域の中に他の形状を有して配置されてもよい。したがって、空洞の移行部における分割領域は、−実際にはこの特定の領域が傾斜しているべきであるという要求が存在しないように、「傾斜」分割領域よりもむしろ、「中間」分割領域のように呼ばれる。
このため、第1の後分割領域、中間分割領域、および第1の前分割領域の何れかは、XY平面から離れるZ方向における最大延長がY軸に沿った空洞の開端付近の最大値から空洞の底端へ向かって減少する、連続する分割領域を形成するかもしれない。
図1〜10に描かれた実施形態において、空洞103の第1の内壁106は第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとの間の傾斜のようなものを形成する。
移行部の第1内壁106は、第1の後接触表面130a、b、第1の後分割領域132と、第1の前接触表面110a、bとを融合させる。このため、移行部は、第1の後接触表面130a、bと第1の前接触表面110a、bとの間を延び、融合させる、ZおよびY軸が広げる平面に関して対称かつ離れる方を向く、一対の第1の中間後表面150a、bを形成する。
また、移行部は、第1の中間後表面150a、bの間を延び、さらに、第1の後分割領域132と第1の前分割領域112との間を延び、融合させる、中間分割領域152を形成する。
従って、第1の後接触表面130a、b、移行部の第1の後表面150a、b、および第1の前接触表面110は、共に前述のような出っ張りを形成する。出っ張りは、一般にU字形状であり、空洞103の側壁108と底壁105とに沿って延びる。
第1の後分割領域132と、中間分割領域152と、前分割領域112とは、連続する分割領域を形成する。XY平面から離れるZ方向における連続した分割領域の延長は、連続する分割領域が第1の前接触表面110と連続する表面とを融合させる場合、Y軸に沿った空洞の開端104付近の最大値から空洞の底端105へ向かって減少する。
したがって、連続分割領域は、Y軸に沿う方向に、第1の内壁106において延びる、前述のような畝と等しい。畝は上述の出っ張りによって囲われている。
上述の特徴は、アダプタの突起部に同様に適用される。図7から10の参照とともに、移行部において、第1の内壁が、第1の後接触表面230a、b、第1の後分割領域232と、第1の前接触表面210a、bとを融合し、少なくとも第1の後接触表面と第1の前接触表面210a、bとの間に上記傾斜230a、bを形成するアダプタについて記載されている。
移行部における第2の外壁207は、上記第2の後接触表面240a、bと、第2の前接触表面220a、bとを相互接続する、自由端205に向かって延びる間、XおよびY軸が広げる平面に接近する傾斜260a、bを形成する。
移行部において、第1および/または第2外壁206、207は、第1および/または第2の後接触表面230a、b、240a、b、第1および/または第2の後分割領域232、142と、第1および/または第2の前接触表面210a、b、230a、bとを融合し、少なくとも第1および/または第2の後接触表面230a、b、240a、b、と第1および/または第2の前接触表面210a、b、220a、bとの間に上記傾斜250a、b、260a、bを形成する。
傾斜はS字形状を形成するように湾曲している。
上記傾斜250a、b、260a、bによって接続されている第1の前および後接触表面210a、b、220a、b、230a、b、240a、bは、もしこれらが直線に相互接続されているならば、XおよびY軸が広げる平面と10度、好ましくは20度よりも大きい角度である直線のように配置される。
移行部において、第1および/または第2の内壁106、107は、第1および/または第2の後接触表面230a、b、240a、bと、対応する第1および/または第2の前接触表面210a、b、220a、bとの間に延び、融合させる、ZおよびY軸が広げる平面に関して対称である一対の第1の傾斜表面250a、b、260a、bを形成する。
移行部において、第1および/または第2の外表面206、207は、第1または第2の傾斜後表面250a、bの間を延び、さらに、第1または第2の後分割領域232、242と第1または第2の前分割領域212、222との間を延び、融合させる、中間分割領域252、262を形成する。
第1または第2の後分割領域232、242と、対応する第1および/または第2の中間分割領域252、262とは、連続する分割領域を形成し、XY平面から離れるZ方向における最大の延長は、突起部の接続端204付近の最大値から、突起部の自由端205に向かうY軸に沿って減少する。
上述されているものと同様に、分割領域は損耗接続に伴ういくつかの有利点に寄与する。接触表面の分割は、歯の空洞を囲う壁において、より一層力配分に寄与する。したがって、少ない材料が十分に強く歯の形成に必要とされ、空洞の周囲の比較的薄い壁を有する歯が形成されるかもしれない。
アダプタの突起部の分割領域を考慮するときは、逆が正しいだろう。アダプタの分割領域において、アダプタの強度に寄与するより多くの材料が追加される。したがって、接触表面と分割領域との配置は、歯とアダプタとの間の接続に対して使用可能な量の歯の空洞の壁とアダプタの一部との間の有利な分配に寄与する。
有利には、分割領域(後、中間、(もし存在すれば)前)は、歯に沿って延びる連続した分割領域を形成するかもしれない。描かれた実施形態において、このような連続する分割領域は、構造、すなわち畝を形成する。
連続する分割領域は、歯の空間を狭めるように、一般的に順応するために有利に形成されるかもしれず、連続する分割領域の高さが、(Z方向)好ましくは、空洞の底端向かって減少するかもしれないことを意味する。
有利には、第1および/または第2の連続する分割領域は、後部の至る所に延び、少なくとも、XおよびZ軸が広げる平面の前の距離rだけ、XおよびZ軸が広げる平面の前に延びるかもしれず、ここでrはスルーホール109の径であり、好ましくは1.5rである。
このため、連続する分割領域は、歯1(またはアダプタ2)のスルーホールを通して延び、アダプタ2に対して、スルーホール209の領域にわたってアダプタ2の強度に寄与するだろう。
有利には、連続する分割領域の高さ(z方向)は、好ましくは径Rに従って、緩やかに減少するかもしれない。
連続する分割領域が、形状とZ軸に沿った幅とにおいて減少するにつれて、分割側表面の急勾配の領域が、高さおよび幅(ZおよびX)において減少する。分割側表面のより平坦な領域は、最終的に前接触表面の中に融合するまで、基本的に一定であり続け、急勾配の領域と相互接続する。
上述のように、空洞の第1および第2の内壁は、作動中のとき、歯の先端へ垂直の荷重を効率的に移送するだろう。しかし、歯の先端は水平の荷重も受けるかもしれない。
このような水平の荷重は、一般的に、空洞の対向する側表面、およびアダプタの対向する側表面を通じてアダプタ部へ移送されるだろう。また再び、第1/第2の内壁のように、ZおよびY軸が広げる平面の対向する側表面に配置される前および後側表面において、側表面は、第1および前部を通じて延びる前側表面と、第1および後部を通じて延びる後側表面とを備え、組になって動作するだろう。
第1/第2の接触表面のように、荷重の分配を考える場合、前側表面および後側表面が、ZおよびY軸が広げる平面に平行であることが好ましい。しかし、歯とアダプタ部と立を可能にすることに対して、このことからのわずかな逸脱は許されるべきである。
定義の観点から、全ての後接触表面(側、第1、または第2)は、空洞の後部において延長を有するべきである。しかし、後接触表面は空洞の後部に限定される必要があり、しかし、XおよびZ軸が広げる平面にわたってこれらの延長が続いているかもしれない。この場合、後接触表面は、XおよびZ軸が広げる平面の後方に延びる1つの領域部と、XおよびZ軸が広げる平面の前方に延びる1つの領域部とを有するだろう。
図1から10に描かれた実施形態に戻って、後部BPにおいて、対向する側表面108は、対向し、基本的に平面な、後側接触表面170a、bを備える。前部において、対向する側表面108は、対向し、基本的に平面な、前側接触表面180a、bを備える。
対向する後側接触表面170a、bは、Y軸に沿った空洞の開端105に向かう方向において、スルーホール109の最大半径である距離rを超えて、XおよびZ軸が広げる平面から延びる。
さらに、後側接触表面170a、bは、スルーホール109の最大半径である距離rにおいて少なくとも3rに対応するZ軸の方向の距離を超えて延びる。
Y軸に沿った後側接触表面170a、bの延長は、Y軸に沿った後部BPの延長に対応できるが、必須ではない。
代わりに、図に見られるように、後側接触表面170a、bは、傾斜部SPの中のXZ平面の前に延びるかもしれない。
前側接触表面180a、bの全体が、後側接触表面170a、bの全体よりも、ZおよびY軸が広げる平面のより近くに配置されるように、後側接触表面170a、bおよび前側接触表面180a、bは、異なる平面に配置される。
対向する前側接触表面180a、bは、実質的に空洞の底端105から延びるかもしれない。
描かれた実施形態において、対向する後側接触表面170a、bと、前側接触表面180a、bとの間に、中間側接触表面190a、bが規定される。対向する中間側接触表面190a、bは湾曲している。言い換えれば、側壁の傾斜は、空洞の規定された「移行部」に限定される必要はない。
一対の前側表面と一対の後側表面とは、YZ平面と2度未満の角度を形成する。
歯の側表面に関連する上述の特徴は、アダプタにも等しく適用される。図の参照と共に、少なくとも後部において、対向する側表面208は、対向する、基本的に平面な後側接触表面270a、bを備え、少なくとも前部においては、対向する側表面208は、対向する、基本的に平面な前側接触表面280a、bを備える、前請求の何れか1つに一致するアダプタが記載されている。
後側接触表面270a、bおよび前側接触表面280a、bは、異なる平面に配置される。対向する側表面208はさらに、対向する後側接触表面270a、bと前側接触表面280a、bとを相互接続する、対向する傾斜側表面290a、bを規定する。
歯とアダプタとが相互接続されているとき、前および後側接触表面170a、b、270a、b、190a、b、290a、bは、互いに接触することを意図されている。しかし、傾斜する中間側領域180a、b、280a、bの何れにおいても接触は発生しない。したがって、歯とアダプタとは、前および後側表面が互いに接触するとき、傾斜側領域に沿っては接触しないように、互いの関係が設計されるかもしれない。
動作時に歯の先端に影響するかもしれない、議論された垂直の力および横断する力を有する事で、縦の力は簡単に言及されるだろう。縦の力は歯の先端上と、一般にその縦の方向に沿って作用するかもしれない。このような力は、主に空洞の内側底壁の方における接触表面によって引き起こされる。
このため、図2cに描かれるように、空洞の内側底壁105は、アダプタの先端部205と接触するだろうし、力はその表面の間を伝搬するかもしれない。
図7から10の参照と共に、少なくとも後部において、対向する側表面208は、対向する、基本的に平面な後側接触表面270a、bを備え、少なくとも前部においては、対向する側表面208は、対向する、基本的に平面な前側接触表面280a、bを備える、アダプタの実施形態が開示されている。
後側接触表面270a、bおよび前側接触表面280a、bは、異なる平面に配置される。前側接触表面280a、bの全体は、後側接触表面270a、bの全体より、ZおよびY軸が広げる平面のより近くに配置される。対向する側表面208は、対向する後側接触表面270a、bと前側接触表面280a、bとを相互接続する、対向する傾斜側表面290a、bを規定する。傾斜側表面290a、bは湾曲した表面を備える。
対向する前側接触表面280a、bは、実質的に突起部の自由端205から延びる。
対向する後側接触表面270a、bは、Y軸に沿った突起部の接続端205に向かう方向において、少なくともスルーホール209の最大半径である距離rを超えて、少なくともXおよびZ軸が広げる平面から延びる。
対向する後側接触表面270a、bは、Y軸に沿った突起部の自由端205に向かう方向において、少なくともスルーホール209の最大半径である距離rを超えて、少なくともXおよびZ軸が広げる平面から延びる。
一対の前側表面280と一対の後側表面270とはYZ平面と5度未満、好ましくは2度未満の角度を形成する。
後側接触表面270a、bは、スルーホール209の最大半径である距離rにおいて少なくとも3rに対応するZ軸の方向の距離を超えて延びる。
突起部の自由端205は内側底壁を備える。
歯1とアダプタ2との間の結合は、結合の滑らかな外側表面が形成されるように、有利に設計されるかもしれない。これは図2a〜2cにおいて歯とアダプタとの第1の実施形態に対して描かれている。
歯の取り付け端において、空洞の開端104は、内壁102によって画定され、歯壁端部を形成する、歯の外壁によって囲われる。アダプタ2の突起部は、突起部の基部を取り囲む縁を形成する結合部と共に、結合部から延びる。縁の形状は、歯とアダプタとが組み立てられたとき、縁が前記歯壁端部に面し、歯の外壁とアダプタの結合部とが、一般に滑らかな外観を有する組み立てられた外表面を形成するような、歯の歯壁端部と対応する。
破片を突起部と歯の空洞の内壁との間に入ることから妨げるため、縁と歯壁端部とは互いがぴったり合うように、有利に設計されるかもしれない。
歯の第2の実施形態は、図11〜14の参照と共に記載されるだろう。対応するアダプタの第2の実施形態は図15から17に例示される。図11から17の実施形態の多数の特徴は、図1から10の実施形態と関連して記載されたこれらと類似する。このような類似した特徴は、普通同様の参照番号とともに規定される。
以下の図11から17の実施形態の記載において、これまでに図1から10の実施形態の参照とともに記載されていない特徴に、焦点が作り出されるだろう。図11から17は、D1がおおよそD2と等しい実施形態を描写する。しかし、記載された特徴は、0≦D2≦0.08D1の実施形態に等しく、かつ同様に適用できる。
描かれた歯の第2の実施形態において、少なくとも第1および第2の後分割領域の外の1つにおいて、分割側表面からYZ平面に向かって延びる、基本的に平面な一対の第1/第2の二次後接触表面を備え、第1/第2の二次後接触表面は、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度(η、θ)を形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く。
初期状態において、歯とアダプタの突起部とが相互接続されているとき、歯の後分割領域と突起部とは互いに接触していない。したがって、突起部の対応する分割領域よりも、歯の空洞の分割領域の高さはわずかに高く、歯の空洞の分割領域の幅はわずかに広い。代わりに、歯と突起部との間の接触は、第1/第2の前および後接触表面を通じて確実にされる。
しかし、使用中、およびいくらかの荷重状態下において、歯および/またはアダプタ先端は、接触表面に影響する、内側の損耗および/または変形に曝されるようになるかもしれない。この場合、互いに接触するかもしれない分割領域の二次接触表面において、損耗状態は作り出されるかもしれない。したがって、二次接触表面は、影響される歯およびアダプタのいくらかの荷重の分配を効率的に引き継ぐかもしれない。
図11から14に記載された歯の実施形態における、第1および第2の後分割領域132、142の両方において、分割側表面からYZ平面に向かって延びる、基本的に平面な一対の第1/第2の二次後接触表面136a、b、146a、bを備える。第1の二次後接触表面136a、bは、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度ηを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く。第2の二次後接触表面146a、bは、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度θを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く。
基本的に平面な第1および第2の二次後接触表面136a、b、146a、bは、実質的に第1および第2後接触表面130a、b、140a、bのそれぞれと平行である。
描かれた実施形態において、一対の二次接触表面136a、b、146a、bは、実質的に、後部、傾斜部、および/または前部を通るように延びる、分割領域全体にしたがって、Y軸に沿って延びる。
二次接触表面に関連する特徴は、アダプタの突起部に、同様に適用される。図15から17の参照と共に、基本的に平面な一対の第1/第2の二次後接触表面236a、b、246a、bが、分割側表面からYZ平面に向かって延びる、アダプタの実施形態が記載され、第1/第2の二次後接触表面236a、b、246a、bは、35度未満である、XおよびY軸が広げる平面との角度η、θを形成するように、ZおよびY軸が広げる平面に対して対称かつ離れる方を向く。
基本的に平面な第1/第2の二次後接触表面236a、b、246a、bは、実質的に第1/第2後接触表面230a、b、240a、bのそれぞれと平行である。
多数の代替となる実施形態は、上述に基づいて設計されるかもしれない。記載された様々な特徴の寸法および形状は、歯およびアダプタの異なる適用例および異なる要求物に適するように変形されるかもしれない。
ここに記載されたアダプタは、バケットと、直接連結された歯とに直接取り付けられる、単一構造を形成するものとして記載される。一般に、実際には、アダプタは単一構造であることが望ましい。しかし、他の実施形態は、アダプタが、例えば、第2の部品と相互接続される第1の部品を備え、第1の部品がバケットに取り付けられ、第2の部品が歯と結合されるような、複数部品の構造であると認識されるかもしれない。
歯は好ましくは単一構造として形成される。
上述の例の実施形態は、当業者によって理解されるように組み合わされるかもしれない。発明が例の実施形態の参照とともに記載されていたとしても、多くの異なる変更、変形、および類似のものはこれらの当業者に対して明らかになるだろう。
したがって、前述は例証となる様々な例の実施形態であり、発明は付加された請求のみを規定されることが理解される。
上述の開示が、一般的に非対称である、言い換えれば、0≦D2≦0.80D1である種類のアダプタおよび歯からなっているとしても、ここに記載された特徴および有利点は、一般的に対称である、言い換えれば、0.80D1<D2≦1である種類のアダプタおよび歯によっても得られるかもしれないことが理解される。このため、D1とD2との間の関係は、異なるように意図された結合の適用例に適するように変更されるかもしれない。
ここに使用されるように、用語「備えている」または「備える」は制限がなく、1つ以上の定まった特徴、要素、工程、構成要素または機能を備え、しかし、1つ以上の他の特徴、要素、工程、構成要素、機能またはこれらの群の存在または付加を排除しない。
歯、アダプタ、取り付けピンの一実施形態を示す。 図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の上面図である。 図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の水平面図である。 図1の歯とアダプタとが組み立てられた状態の断面図である。 図1の歯の斜視図である。 図1の歯の斜視図である。 図1の歯をZ軸およびY軸に沿った場合の断面図である。 図5’は、図1の歯をZ軸およびY軸に沿った場合の断面図である。 図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 図6’は、図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 図6’’は、図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 図5’において示された断面に沿った図1の歯の断面図である。 X軸およびY軸に沿った図1の歯の断面図である。 図1のアダプタの斜視図である。 図1のアダプタの側面図である。 図9’は、図1のアダプタの側面図である。 図9’に示された断面に沿った図1のアダプタの断面図である。 図9’に示された断面に沿った図1のアダプタの断面図である。 図9’に示された断面に沿った図1のアダプタの断面図である。 図9’に示された断面に沿った図1のアダプタの断面図である。 歯の第2の実施形態の斜視図である。 歯の第2の実施形態の斜視図である。 図11の歯の上面図である。 図13に示された断面に沿った図11の歯の断面図である。 図13に示された断面に沿った図11の歯の断面図である。 図13に示された断面に沿った図11の歯の断面図である。 図11の歯とともに使用されることを目的としたアダプタの第2の実施形態の斜視図である。 図15のアダプタの上面図である。 図16に示された断面に沿った図15のアダプタの断面図である。 図16に示された断面に沿った図15のアダプタの断面図である。 図16に示された断面に沿った図15のアダプタの断面図である。 X軸およびZ軸に沿った、図2cの組み立てられた歯およびアダプタの断面図である。 3つの部品システム内の歯およびアダプタの斜視図である。 図19の3つの部品システムを他の視点から見たときの図である。

Claims (94)

  1. 掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁にアダプタによって、取り付けられる歯(1)であって、
    前記歯は、外向きに互いに反対に向けられた2つの外作業表面、すなわち、第1の作業表面(12)および第2の作業表面(14)を有し、
    前記作業用表面(12,14)は、
    バケットの前記縁に沿って伸びることを意図された水平方向(H)の幅(W)と、前記歯の取り付け端と先端(16)との間を伸びる長さ(L)と、を有し、
    前記長さ(L)に沿って伸びながら垂直方向(V)に収束して、前記歯の前記先端(16)で接続され、
    前記歯(1)はさらに、前記アダプタの一部を受け入れるための空洞(103)を備え、
    前記空洞(103)は、
    互いに反対に向けられた前記第1の外作業表面(12)と前記第2の外作業表面(14)との間を、前記歯の前記取り付け端における開放端(104)から、底端(105)へ伸び、
    内壁(102)によって画定されており、
    前記内壁(102)は、
    前記第1の外作業表面(12)および前記第2の外作業表面(14)と各々関連する内部表面である、内向きに向かい合う第1の内壁(106)および第2の内壁(107)と、
    前記第1の内壁(106)および前記第2の内壁(107)を相互接続する、対向する側壁(108)と、を備え、
    対向する前記側壁(108)は、前記アダプタの前記一部に前記歯(1)を取り付けるために前記空洞(103)を通って伸びるピンを受け入れるための、対向するスルーホール(109)を画定し、

    第1の軸Xは、対向する前記スルーホール(109)の中心を通って伸びるように規定され、
    第2の軸Yは、前記空洞(103)に沿って、前記空洞の前記開放端(104)から前記空洞の前記底端(105)に向かって伸び、
    第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、
    これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記内壁(102)の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって規定されることができる前記歯(1)であり、
    前記空洞は、
    前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記開放端(104)との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部(back portion, BP)と、
    前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記空洞の前記底端(105)との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる前部(front portion, FP)と、
    前記後部および前記前部を相互接続する移行部(stepped portion, SP)と、を規定し、
    前記後部において、前記第1の内壁(106)および前記第2の内壁(107)は、基本的に平面の一対の後接触表面(130a,b;140a,b)を各々備え、
    各一対の前記後接触表面(130a,b;140a,b)は、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(β,γ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いており、
    前記一対の後接触表面の向こう側で前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びる後分割領域(132,134)によって、分離されており、
    前記前部において、前記第1の内壁(106)および前記第2の内壁(107)は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称である基本的に平面の一対の前接触表面(110a,b;120a,b)を各々備え、
    全ての接触表面は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面に平行な任意の平面において見たとき、前記Y軸と成す角度(α)が5度未満であり、
    前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面(120a,b)は、対応する前記後接触表面(130a,b;140a,b)よりも、前記X軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置し、
    前記移行部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、スロープ(150a,b)を形成し、
    前記スロープ(150a,b)において、
    前記内壁の少なくとも一部は、前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面(140a,b)と、対応する前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面(120a,b)とを相互接続する前記底壁(105)に向かって前記XY平面に接近し、
    前記Z軸に沿う第1の移行間隔(D1)は、前記第1の後接触表面(130)と前記第1の前接触表面(110)との間の前記移行部(SP)に沿う前記第1の内壁(106)によって橋渡しされており、
    前記Z軸に沿う第2の移行間隔(D2)は、前記第2の後接触表面(140)と前記第2の前接触表面(120)との間の前記移行部(SP)に沿う前記第2の内壁(107)によって橋渡しされており、
    0≦D2≦0.80D1であることを特徴とする歯。
  2. 前記角度(β,γ)は、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度であることを特徴とする請求項1に記載の歯。
  3. 前記第2の内壁(107)の前記角度γは、前記第1の内壁(106)の前記角度βよりも小さく、
    好ましくは、γは5度〜15度であり、βは10度〜20度であることを特徴とする請求項1または2に記載の歯。
  4. 前記一対の第1の後接触表面(130a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(140a,b)は、対向する前記側壁(108)から実質的に伸び、好ましくは各々の前記後分割領域(132,142)へ実質的に伸びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯。
  5. 前記後部に備える前記第1の後接触表面(130a,b)および前記第2の後接触表面(140a,b)は、少なくとも前記Z軸および前記X軸が広げる平面から、かつ、前記Y軸に沿う距離に渡って、前記歯の前記開放端に向かって伸び、
    前記距離は、対向する前記ホール(109)の最大半径(r)に少なくとも対応し、好ましくは2rに少なくとも対応することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯。
  6. 前記後部に備える前記第1の後接触表面(130a,b)および前記第2の後接触表面(140a,b)は、前記Z軸および前記X軸が広げる平面の前に、かつ、好ましくは前記Y軸に沿う距離に渡って、空洞(103)の前記底端(105)に向かって伸び、
    前記距離は、対向する前記ホール(109)の最大半径(r)に少なくとも対応することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯。
  7. 前記一対の第1の後接触表面(130a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(140a,b)の各々は、少なくとも0.2×WIの前記X軸に沿う距離に渡り伸び、
    WIは、前記X軸に沿う前記第1の内壁(106)/前記第2の内壁(107)の伸び(extension)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯。
  8. 前記後部の大部分において、前記第1の後接触表面(130a,b)の前記X軸に沿う伸びは、対向する前記第2の後接触表面(140a,b)の前記X軸に沿う伸びよりも、小さいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯。
  9. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)は、前記ZY平面について対称であると共に、前記ZY平面の方を向いている一対の分割側表面(134,144)を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯。
  10. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)の前記一対の分割側表面(134,144)は、前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面(130a,b;140a,b)から実質的に伸びることを特徴とする請求項9に記載の歯。
  11. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びは、対応する前記一対の分割側表面(134,144)の同方向の伸びによって定まることを特徴とする請求項10に記載の歯。
  12. 前記空洞の前記後部の大部分に渡って、前記第1の後分割領域(132)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びは、前記第2の後分割領域(142)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びよりも、大きいことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の歯。
  13. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)の前記XY平面から離れる前記Z軸方向の伸びは、
    前記空洞の前記開放端(104)付近で最大であり、
    前記Y軸に沿って前記空洞(105)の前記底端に向かって減少していることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯。
  14. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)について、前記一対の分割側表面(134,144)の各々は、
    前記XZ平面における前記側表面の接線が前記X軸と成す角度が45度超である急勾配領域(134’,144’)と、
    続いて、前記XZ平面における前記側表面の接線が前記X軸と成す角度が45度未満のである平坦領域(134”,144”)と、を備えることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の歯。
  15. 前記一対の分割側表面(134,144)の各々の前記急勾配領域(134’,144’)が有する伸びは、前記X軸に沿う伸びよりも前記Z軸に沿う伸びが大きいことを特徴とする請求項14に記載の歯。
  16. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、前記急勾配領域(134’,144’)の前記X軸に沿う長さの大部分に沿って、前記側表面の前記XZ平面における接線が前記Z軸に向かって前記X軸と成す角度は、45度超80度未満であることを特徴とする請求項14または15に記載の歯。
  17. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、前記平坦領域(134”,144”)の前記X軸に沿う長さの大部分に沿って、前記分割側表面の前記XZ平面における接線が前記Z軸に向かって前記X軸と成す角度は、5度未満の角度であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の歯。
  18. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、基本的に平面の一対の第1の二次後接触表面(136a,b)および/または一対の第2の二次後接触表面(146a,b)は、
    前記分割側表面から前記YZ平面に向かって伸び、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(η,θ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いていることを特徴とする請求項9〜17のいずれか1項に記載の歯。
  19. 基本的に平面の前記第1の二次後接触表面(136a,b)/前記第2の二次後接触表面(146a,b)は、各々の前記第1の後接触表面(130a,b)/前記第2の後接触表面(140a,b)に実質的に平行であることを特徴とする請求項18に記載の歯。
  20. 前記後部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、輪郭を示し、
    前記輪郭は、
    点(x、z)によって形成され、
    前記Z軸について対称であり、
    前記X軸に沿う幅WIを有し、
    前記輪郭は、
    絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)を一対の点(x1,z1)に規定し、
    絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、
    絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を(x3,z3)に規定するまで、絶対値(z)が増大し、
    絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であるように規定され、
    前記一対の第1の後接触表面(130a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(140a,b)は、前記点(x1、z1)と前記点(x2、z2)との間を伸び、
    絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIであることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の歯。
  21. 絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×Wであることを特徴とする請求項20に記載の歯。
  22. 前記前部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、基本的に平面の一対の第1の前接触表面(110a,b)および/または一対の第2の前接触表面(120a,b)を含み、
    前記一対の第1の前接触表面(110a,b)および/または前記一対の第2の前接触表面(120a,b)は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(δ,ε)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面から離れる方を向いていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の歯。
  23. 前記角度δおよび/または前記角度εは、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度であり、
    好ましくは、前記角度δは、前記角度βに実質的に等しく、前記角度εは、前記角度γに実質的に等しいことを特徴とする請求項22に記載の歯。
  24. 前記前部には、少なくとも被分割部があり、
    前記被分割部において、前記一対の第1の前接触表面(110a,b)および前記一対の第2の前接触表面(120a,b)の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前分割領域(112)または第2の前分割領域(122)によって、分離されており、
    前記第1の前分割領域(112)または前記第2の前分割領域(122)において、前記第1の内壁(106)または前記第2の外壁(107)は、前記一対の第1の前接触表面(110a,b)または前記一対の第2の前接触表面(120a,b)の向こうで、前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びることを特徴とする請求項22〜23のいずれか1項に記載の歯。
  25. 前記前部には、少なくとも被相互接続部があり、
    前記被相互接続部において、前記一対の第1の前接触表面(110a,b)または前記一対の第2の前接触表面(120a,b)の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前接続領域(113)または第2の前接続領域(123)によって、接続されており、
    前記第1の前接続領域(113)または前記第2の前接続領域(123)において、前記第1の内壁(106)/前記第2の内壁(107)は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面に沿ってまたは向かってZ軸方向に伸びることを特徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記載の歯。
  26. 前記被接続部は、前記被分割部よりも、前記空洞の前記底端(105)の近くに位置することを特徴とする請求項24および25に記載の歯。
  27. 前記移行部の前記第2の内壁(107)は、スロープ(160a,b)を形成し、
    前記スロープ(160a,b)は、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面に近づきながら、前記底壁(105)に向かって伸び、
    前記第2の後接触表面(140a,b)と前記第2の前接触表面(120a,b)とを相互接続することを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の歯。
  28. 前記移行部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、
    前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面(140a,b)と、前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)と、前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面(130a,b)と、に合流し、
    前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面(140a,b)と、前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面(120a,b)との間に少なくとも、前記スロープ(150a,b;160a,b)を形成することを特徴とする請求項1〜27のいずれか1項に記載の歯。
  29. 前記スロープ(150a,b;160a,b)は、曲がっており、好ましくはS形を形成することを特徴とする請求項28に記載の歯。
  30. 前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面(130a,b)と、前記第1の後接触表面(120a,b)および/または前記第2の後接触表面(140a,b)とは、
    前記スロープ(150a,b;160a,b)によって接続されており、
    もしも、直線によって相互接続されたならば、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と前記線とが成す角度が10度超、好ましくは20度超であるように、配置されていることを特徴とする請求項1〜29のいずれか1項に記載の歯。
  31. 前記移行部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、一対の第1のスロープ表面(150a,b;160a,b)を形成し、
    前記一対のスロープ表面(150a,b;160a,b)は、
    前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であり、
    前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面と、対応する前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面との間を伸び、
    前記第1の後接触表面(130a,b)および/または前記第2の後接触表面と、対応する前記第1の前接触表面(110a,b)および/または前記第2の前接触表面とに合流することを特徴とする請求項1〜30のいずれか1項に記載の歯。
  32. 前記移行部において、前記第1の内壁(106)および/または前記第2の内壁(107)は、中間分割領域(152,162)を形成し、
    前記中間分割領域(152,162)は、
    前記第1の後中間表面(150a,b)の間または前記第2の後中間表面(160a,b)の間を伸び、
    その上、前記第1の後分割領域(132)または前記第2の後分割領域(142)と、前記第1の前分割領域(112)または前記第2の前分割領域(122)との間を伸び、
    前記第1の後分割領域(132)または前記第2の後分割領域(142)と、前記第1の前分割領域(112)または前記第2の前分割領域(122)とに合流することを特徴とする請求項30および24に記載の歯。
  33. 前記第1の後分割領域(132)および/または前記第2の後分割領域(142)と、対応する前記中間分割領域(152,162)とは、連続分割領域を形成し、
    前記連続分割領域の前記XY平面から離れる前記Z方向の最大伸びは、前記空洞の前記開放端(104)付近の最大から、前記Y軸に沿って、前記空洞の前記底端に向かって減少していることを特徴とする請求項27〜32のいずれか1項に記載の歯。
  34. 対向する前記側表面(108)は、
    少なくとも前記後部において、対向する基本的に平面の後側接触表面(170a,b)を備え、
    少なくとも前記前部において、対向する基本的に平面の前側接触表面(180a,b)を備え、
    前記後側接触表面(170a,b)と前記前側接触表面(180a,b)とは、異なる平面に位置していることを特徴とする請求項1〜33のいずれか1項に記載の歯。
  35. 前記前側接触表面(180a,b)の全体は、前記後側接触表面(170a,b)の全体よりも、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置することを特徴とする請求項34に記載の歯。
  36. 対向する前記前側接触表面(180a,b)は、前記空洞の前記底端(105)から実質的に伸びることを特徴とする請求項34または35に記載の歯。
  37. 対向する前記後側接触表面(170a,b)は、少なくとも前記X軸および前記Z軸が広げる平面から、前記Y軸に沿って前記空洞の前記開放端(105)に向かう方向に、距離rに渡って、好ましくは2rに渡って、伸び、
    rは、前記スルーホール(109)の最大半径であることを特徴とする請求項34〜36のいずれか1項に記載の歯。
  38. 対向する前記後側接触表面(170a,b)は、少なくとも前記X軸および前記Z軸が広げる平面から、前記Y軸に沿って前記空洞の前記底端(104)に向かう方向に、少なくとも距離rに渡って、伸び、
    rは、前記スルーホール(109)の最大半径であることを特徴とする請求項34〜37のいずれか1項に記載の歯。
  39. 対向する前記側表面(108)は、対向するスロープ側表面(190)を規定し、
    前記スロープ側表面(190)は、対向する前記後側接触表面(170)と前記前側接触表面(180)とを相互接続することを特徴とする請求項34〜38のいずれか1項に記載の歯。
  40. 前記スロープ側表面(190)は、曲がった表面を含むことを特徴とする請求項39に記載の歯。
  41. 前記一対の前側表面と前記一対の後側表面は、前記Y軸および前記Z軸が広げる平面と成す角度が、5度未満であり、好ましくは、2度未満であることを特徴とする請求項34〜40のいずれか1項に記載の歯。
  42. 前記後側接触表面(170a,b)は、少なくとも3rに対応する前記Z軸の方向の距離に渡り伸び、
    rは、前記スルーホール(109)の最大半径であることを特徴とする請求項34〜41のいずれか1項に記載の歯。
  43. 前記空洞の前記底端(104)は、内底壁を含むことを特徴とする請求項1〜42のいずれか1項に記載の歯。
  44. 前記角度αは、0.5度と5度との間であり、最も好ましくは、1度と3度との間であることを特徴とする請求項1〜43のいずれか1項に記載の歯。
  45. (x1,絶対値(z1))と(x2,絶対値(z2))と(x3,絶対値(z3))とのうちの少なくとも1つは、前記第1の内壁(106)と前記第2の内壁(107)との間で異なっていることを特徴とする請求項20または21のいずれか1項に記載の歯(1)。
  46. 掘削機やトラクタショベルのような作業機械のバケットの縁に歯を取り付けるためのアダプタ(2)であって、
    前記アダプタ(2)は、バケットに配置するための接続部(22)と歯(1)の対応する空洞の中に配置するためのノーズ部(203)とを備え、
    前記ノーズ部(203)は、バケットの前記縁に沿って伸びることが意図された水平方向(H)の幅と、当該アダプタの前記接続部(22)付近の接続端(204)から自由端(205)へ長さ方向(L)に伸びる長さと、外壁(202)と、を有し、
    前記外壁(202)は、第1の外壁(206)と、外向きに反対に向けられた第2の外壁(207)と、前記第1の外壁(206)および前記第2の外壁(207)を相互接続する外向きに対向する側壁(208)と、を備え、
    前記ノーズ部(203)は、前記アダプタ(2)に前記歯(1)を取り付けるために前記ノーズ部(203)を通って伸びるピンを受け入れるための、対向する前記側壁(208)の間を伸びるスルーホール(209、)を画定し、
    第1の軸Xは、対向する前記スルーホール(109)の中心を通って伸びるように規定され、
    第2の軸Yは、前記ノーズ部(203)に沿って、前記ノーズ部の前記接続端(204)から前記ノーズ部の前記自由端(205)に向かって伸び、
    第3の軸Zは、前記第1の軸Xおよび前記第2の軸Yに直交し、
    これによって3本の前記軸X,Y,Zが原点で交差する直交軸系を形成することによって、前記外壁(202)の各点は、デカルト座標(x,y,z)によって規定されることができる前記アダプタであり、
    前記ノーズ部は、
    前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記ノーズ部の前記接続端(204)との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる後部(back portion, BP)と、
    前記X軸および前記Z軸が広げる平面と前記ノーズ部の前記自由端(205)との間に少なくとも部分的に位置する、前記Y軸に沿って伸びる前部(front portion, FP)と、
    前記後部(BP)および前記前部(SP)を相互接続する移行部(stepped portion, SP)と、を規定し、
    前記後部において、前記第1の外壁(206)および前記第2の外壁(207)は、基本的に平面の一対の後接触表面(230a,b;240a,b)を各々備え、
    各一対の前記後接触表面(230a,b;240a,b)は、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(β,γ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の方を向いており、
    前記一対の第1の接触表面(230a,b)の向こう側で前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びる後分割領域(232,234)によって、分離されており、
    前記前部において、前記第1の外壁(206)および前記第2の外壁(207)は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称である基本的に平面の一対の前接触表面(210a,b;220a,b)を各々備え、
    全ての接触表面は、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面に平行な任意の平面において見たとき、前記Y軸と成す角度(α)が5度未満であり、
    前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(220a,b)は、対応する前記後接触表面(230a,b;240a,b)よりも、前記X軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置し、
    前記移行部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、スロープ(250a,b)を形成し、
    前記スロープ(250a,b)において、
    前記外壁の少なくとも一部は、前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(240a,b)と、対応する前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(220a,b)とを相互接続する前記底壁(205)に向かって前記XY平面に接近し、
    前記Z軸に沿う第1の移行間隔(D1)は、前記第1の後接触表面と前記第1の前接触表面との間の前記移行部(SP)に沿う前記第1の外壁(206)によって橋渡しされており、
    前記Z軸に沿う第2の移行間隔(D2)は、前記第2の後接触表面と前記第2の前接触表面との間の前記移行部(SP)に沿う前記第2の外壁(207)によって橋渡しされており、
    0≦D2≦0.80D1であることを特徴とするアダプタ。
  47. 前記角度(β,γ)は、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度であることを特徴とする請求項46に記載のアダプタ。
  48. 前記第2の外壁(207)の前記角度γは、前記第1の外壁(206)の前記角度βよりも小さく、
    好ましくは、γは5度〜15度であり、βは10度〜20度であることを特徴とする請求項46または47に記載のアダプタ。
  49. 前記一対の第1の後接触表面(230a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(240a,b)は、対向する前記側壁(208)から実質的に伸び、好ましくは各々の前記後分割領域(132,142)へ実質的に伸びていることを特徴とする請求項46〜48の0いずれか1項に記載のアダプタ。
  50. 前記後部に備える前記第1の後接触表面(230a,b)および前記第2の後接触表面(240a,b)は、少なくとも前記Z軸および前記X軸が広げる平面から、かつY軸に沿う距離に渡って、前記接続端に向かう方向に伸び、
    前記距離は、対向する前記スルーホール(209)の最大半径(r)に少なくとも対応し、好ましくは2rに少なくとも対応することを特徴とする請求項46〜49のいずれか1項に記載のアダプタ。
  51. 前記後部に備える前記第1の後接触表面(230a,b)および前記第2の後接触表面(240a,b)は、前記Z軸および前記X軸が広げる平面の前に、かつ、好ましくは前記Y軸に沿う距離に渡って、前記自由端205に向かう方向に伸び、
    前記距離は、前記スルーホール(209)の最大半径(r)に少なくとも対応することを特徴とする請求項46〜50のいずれか1項に記載のアダプタ。
  52. 前記一対の第1の後接触表面(230a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(240a,b)の各々は、少なくとも0.2×WIの前記X軸に沿う距離に渡り伸び、
    WIは、前記X軸に沿う前記第1の外壁(206)/前記第2の外壁(207)の伸び(extension)であることを特徴とする請求項46〜51のいずれか1項に記載のアダプタ。
  53. 前記後部の大部分において、前記第1の後接触表面(230a,b)の前記X軸に沿う伸びは、対向する前記第2の後接触表面(240a,b)の前記X軸に沿う伸びよりも、小さいことを特徴とする請求項46〜52のいずれか1項に記載のアダプタ。
  54. 前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(242)は、前記ZY平面について対称であると共に、前記ZY平面から離れる方を向いている一対の分割側表面(234,244)を備えることを特徴とする請求項46〜53のいずれか1項に記載のアダプタ。
  55. 前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(242)の前記一対の分割側表面(234,244)は、前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(230a,b;140a,b)から実質的に伸びることを特徴とする請求項54に記載のアダプタ。
  56. 前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(242)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びは、対応する前記一対の分割側表面(234,244)の同方向の伸びによって定まることを特徴とする請求項55に記載のアダプタ。
  57. 前記ノーズ部の前記後部の大部分に渡って、前記第1の後分割領域(232)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びは、前記第2の後分割領域(242)の前記XY平面から離れる前記Z方向の伸びよりも、大きいことを特徴とする請求項54〜56のいずれか1項に記載のアダプタ。
  58. 前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(242)の前記XY平面から離れる前記Z軸方向の伸びは、
    前記ノーズ部の前記接続端(204)付近で最大であり、
    前記Y軸に沿って前記ノーズ部(205)の前記自由端に向かって減少していることを特徴とする請求項46〜57のいずれか1項に記載のアダプタ。
  59. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、前記一対の分割側表面(234,244)の各々は、
    前記XZ平面における前記側表面の接線が前記X軸と成す角度が45度超である急勾配領域(234’,244’)と、
    続いて、前記XZ平面における前記側表面の接線が前記X軸と成す角度が45度未満のである平坦領域(234”,244”)と、を備えることを特徴とする請求項54〜58のいずれか1項に記載のアダプタ。
  60. 前記一対の分割側表面(234,244)の各々の前記急勾配領域(234’,244’)が有する伸びは、前記X軸に沿う伸びよりも前記Z軸に沿う伸びが大きいことを特徴とする請求項59に記載のアダプタ。
  61. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、前記急勾配領域(234’,244’)の前記X軸に沿う長さの大部分に沿って、前記側表面の前記XZ平面における接線が前記Z軸に向かって前記X軸と成す角度は、45度超80度未満であることを特徴とする請求項59または60に記載のアダプタ。
  62. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、前記平坦領域(234”,244”)の前記X軸に沿う長さの大部分に沿って、前記分割側表面の前記XZ平面における接線が前記Z軸に向かって前記X軸と成す角度は、5度未満の角度であることを特徴とする請求項46〜61のいずれか1項に記載のアダプタ。
  63. 前記第1の後分割領域および/または前記第2の後分割領域について、基本的に平面の一対の第1の二次後接触表面(236a,b)および/または一対の第2の二次後接触表面(246a,b)は、
    前記分割側表面から前記YZ平面に向かって伸び、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(η,θ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の方を向いていることを特徴とする請求項9〜17のいずれか1項に記載のアダプタ。
  64. 基本的に平面の前記第1の二次後接触表面(236a,b)/前記第2の二次後接触表面(246a,b)は、各々の前記第1の後接触表面(230a,b)/前記第2の後接触表面(240a,b)に実質的に平行であることを特徴とする請求項63に記載のアダプタ。
  65. 前記後部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、輪郭を示し、
    前記輪郭は、
    点(x、z)によって形成され、
    前記Z軸について対称であり、
    前記X軸に沿う幅WIを有し、
    前記輪郭は、
    絶対値(x)が0.9×WI/2以上である周辺部において、第1の最大の絶対値(z)を一対の点(x1,z1)に規定し、
    絶対値(x)が絶対値(x1)未満である間、最小の絶対値(z)を一対の点(x2,z2)に規定するまで、絶対値(z)が漸減し、
    絶対値(x)が絶対値(x2)未満である間、最大の絶対値(z)を一対の点(x3,z3)に規定するまで、絶対値(z)が増大し、
    絶対値(z3)>絶対値(z1)>絶対値(z2)であるように規定され、
    前記一対の第1の後接触表面(130a,b)および/または前記一対の第2の後接触表面(140a,b)は、前記点(x1、z1)と前記点(x2、z2)との間を伸び、
    絶対値(z3)−絶対値(z1)>0.03×WIであることを特徴とする請求項46〜64のいずれか1項に記載のアダプタ。
  66. 絶対値(z3)−絶対値(z1)<0.6×WIであることを特徴とする請求項65に記載のアダプタ。
  67. 前記前部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、基本的に平面の一対の第1の前接触表面(210a,b)および/または一対の第2の前接触表面(220a,b)を含み、
    前記一対の第1の前接触表面(210a,b)および/または前記一対の第2の前接触表面(220a,b)は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(δ)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の方を向いていることを特徴とする請求項46〜66のいずれか1項に記載のアダプタ。
  68. 前記前部領域(FP)において、前記第2の外壁(207)は、基本的に平面の一対の第2の前接触表面(220a,b)を含み、
    前記一対の第2の前接触表面(220a,b)は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と成す角度(ε)が35度未満であるように、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であると共に、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の方を向いていることを特徴とする請求項46〜67のいずれか1項に記載のアダプタ。
  69. 前記角度δおよび/または前記角度εは、25度未満であり、好ましくは10度〜20度、好ましくは12度〜17度、最も好ましくは約15度であり、
    好ましくは、前記角度δ=角度β、角度ε=角度γであることを特徴とする請求項67または68に記載のアダプタ。
  70. 前記前部には、少なくとも被分割部があり、
    前記被分割部において、前記一対の第1の前接触表面(210a,b)および前記一対の第2の前接触表面(220a,b)の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前分割領域(112)または第2の前分割領域(122)によって、分離されており、
    前記第1の前分割領域(112)または前記第2の前分割領域(122)において、前記第1の外壁(206)または前記第2の外壁(207)は、前記一対の第1の前接触表面(210a,b)または前記一対の第2の前接触表面(220a,b)の向こうで、前記XY平面から離れて前記Z方向に伸びることを特徴とする請求項68〜69のいずれか1項に記載のアダプタ。
  71. 前記前部には、少なくとも被相互接続部があり、
    前記被相互接続部において、前記一対の第1の前接触表面(210a,b)または前記一対の第2の前接触表面(220a,b)の少なくとも一方、好ましくは両方は、第1の前接続領域(213)または第2の前接続領域(223)によって、接続されており、
    前記第1の前接続領域(213)または前記第2の前接続領域(223)において、前記第1の外壁(206)/前記第2の外壁(207)は、前記X軸および前記Y軸が広げる平面に沿ってまたは向かってZ軸方向に伸びることを特徴とする請求項68〜70のいずれか1項に記載のアダプタ。
  72. 前記被接続部は、前記被分割部よりも、前記ノーズ部の前記自由端(205)の近くに位置することを特徴とする請求項70および71に記載のアダプタ。
  73. 前記移行部における前記第2の外壁(207)は、スロープ(260a,b)を形成し、
    前記スロープ(260a,b)は、
    前記X軸および前記Y軸が広げる平面に近づきながら、前記自由端(205)に向かって伸び、
    前記第2の後接触表面(240a,b)と前記第2の前接触表面(220a,b)とを相互接続することを特徴とする請求項46〜72のいずれか1項に記載のアダプタ。
  74. 前記移行部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、
    前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(240a,b)と、前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(242)と、前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(230a,b)と、に合流し、
    前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(240a,b)と、前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(220a,b)との間に少なくとも、前記スロープ(250a,b;260a,b)を形成することを特徴とする請求項46〜73のいずれか1項に記載のアダプタ。
  75. 前記スロープは、曲がっており、好ましくはS形を形成することを特徴とする請求項74に記載のアダプタ。
  76. 前記第1の前接触表面(210a,b;230a,b)と、前記第1の後接触表面(220a,b;240a,b)とは、
    前記スロープ(250a,b;260a,b)によって接続されており、
    もしも、直線によって相互接続されたならば、前記X軸および前記Y軸が広げる平面と前記線とが成す角度が10度超、好ましくは20度超であるように、配置されていることを特徴とする請求項46〜75のいずれか1項に記載のアダプタ。
  77. 前記移行部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、一対の第1のスロープ表面(250a,b;260a,b)を形成し、
    前記一対のスロープ表面(250a,b;260a,b)は、
    前記Z軸および前記Y軸が広げる平面について対称であり、
    前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(240a,b)と、対応する前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(220a,b)との間を伸び、
    前記第1の後接触表面(230a,b)および/または前記第2の後接触表面(240a,b)と、対応する前記第1の前接触表面(210a,b)および/または前記第2の前接触表面(220a,b)とに合流することを特徴とする請求項46〜76のいずれか1項に記載のアダプタ。
  78. 前記移行部において、前記第1の外壁(206)および/または前記第2の外壁(207)は、中間分割領域(252,262)を形成し、
    前記中間分割領域(252,262)は、
    前記第1のスロープ後表面(250a,b)の間または前記第2のスロープ後表面の間を伸び、
    その上、前記第1の後分割領域(232)または前記第2の後分割領域(242)と、前記第1の前分割領域(212)または前記第2の前分割領域(222)との間を伸び、
    前記第1の後分割領域(232)または前記第2の後分割領域(242)と、前記第1の前分割領域(212)または前記第2の前分割領域(222)とに合流することを特徴とする請求項76および70に記載のアダプタ。
  79. 前記第1の後分割領域(232)および/または前記第2の後分割領域(142)と、対応する前記中間分割領域(252,262)とは、連続分割領域を形成し、
    前記連続分割領域の前記XY平面から離れる前記Z方向の最大伸びは、前記ノーズ部の前記接続端(204)付近の最大から、前記Y軸に沿って、前記ノーズ部の前記自由端に向かって減少していることを特徴とする請求項73〜78のいずれか1項に記載のアダプタ。
  80. 対向する前記側表面(208)は、
    少なくとも前記後部において、対向する基本的に平面の後側接触表面(270a,b)を備え、
    少なくとも前記前部において、対向する基本的に平面の前側接触表面(280a,b)を備え、
    前記後側接触表面(270a,b)と前記前側接触表面(280a,b)とは、異なる平面に位置していることを特徴とする請求項46〜79のいずれか1項に記載のアダプタ。
  81. 前記前側接触表面(280a,b)の全体は、前記後側接触表面(270a,b)の全体よりも、前記Z軸および前記Y軸が広げる平面の近くに位置することを特徴とする請求項80に記載のアダプタ。
  82. 対向する前記前側接触表面(280a,b)は、前記ノーズ部の前記自由端(205)から実質的に伸びることを特徴とする請求項80または81に記載のアダプタ。
  83. 対向する前記後側接触表面(270a,b)は、少なくとも前記X軸および前記Z軸が広げる平面から、前記Y軸に沿って前記ノーズ部の前記接続端(205)に向かう方向に、距離rに渡り、好ましくは2rに渡り、伸び、
    rは、前記スルーホール(209)の最大半径であることを特徴とする請求項80〜82のいずれか1項に記載のアダプタ。
  84. 対向する前記後側接触表面(270a,b)は、少なくとも前記X軸および前記Z軸が広げる平面から、前記Y軸に沿って前記ノーズ部の前記自由端(204)に向かう方向に、少なくとも距離rに渡り、伸び、
    rは、前記スルーホール(209)の最大半径であることを特徴とする請求項34〜37のいずれか1項に記載のアダプタ。
  85. 対向する前記側表面(208)は、対向するスロープ側表面(290a,b)を規定し、
    前記スロープ側表面(290a,b)は、対向する前記後側接触表面(270a,b)と前記前側接触表面(280a,b)とを相互接続することを特徴とする請求項79〜84のいずれか1項に記載のアダプタ。
  86. 前記スロープ側表面(290a,b)は、曲がった表面を含むことを特徴とする請求項85に記載のアダプタ。
  87. 前記一対の前側表面(280)と前記一対の後側表面(270)は、前記YZ平面と成す角度が、5度未満であり、好ましくは、2度未満であることを特徴とする請求項79〜86のいずれか1項に記載のアダプタ。
  88. 前記後側接触表面(270a,b)は、少なくとも3rに対応する前記Z軸の方向の距離に渡り伸び、
    rは、前記スルーホール(209)の最大半径であることを特徴とする請求項79〜87のいずれか1項に記載のアダプタ。
  89. 前記ノーズ部の前記自由端(204)は、外端壁を含むことを特徴とする請求項46〜88のいずれか1項に記載のアダプタ。
  90. 前記角度αは、0.5度と5度との間であり、最も好ましくは、1度と3度との間であることを特徴とする請求項46〜89のいずれか1項に記載のアダプタ。
  91. (x1,絶対値(z1))と(x2,絶対値(z2))と(x3,絶対値(z3))とのうちの少なくとも1つは、前記第1の外壁(206)と前記第2の外壁(207)との間で異なっていることを特徴とする請求項20または21のいずれか1項に記載のアダプタ(2)。
  92. 請求項46〜91のいずれか1項に記載のアダプタにフィットするように設計された空洞を有することを特徴とする歯。
  93. 請求項46〜91のいずれか1項に記載のアダプタが配置されたバスケットを備えることを特徴とする車両。
  94. 請求項46〜91のいずれか1項に記載のアダプタが少なくとも1つ、一体に形成されていることを特徴とするバスケット。
JP2017508747A 2014-04-28 2014-04-29 歯および作業機械に歯を取り付けるためのアダプタ Active JP6391810B2 (ja)

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