JP2017511470A - イオン化したマグネシウムを測定するための電位差滴定イオン選択性電極用のマグネシウム検出薄膜並びにその製造及び使用方法 - Google Patents

イオン化したマグネシウムを測定するための電位差滴定イオン選択性電極用のマグネシウム検出薄膜並びにその製造及び使用方法 Download PDF

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Abstract

電位差滴定イオン選択性電極に用いられ、界面活性剤含有試薬に曝されたときの安定性が改善されたマグネシウム検出薄膜が開示される。該薄膜を含有するキットが、該マグネシウム検出薄膜の製造方法及び使用方法とともに、開示される。【選択図】図14

Description

本願は、米国特許法119条(e)のもとで、2014年4月18日出願の米国仮出願No.61/981,277の利益を主張する。上記特許出願の全内容は、参照により、本明細書に組み込まれる。
(連邦政府の資金提供を受けた研究開発の記載)
該当せず。
生体試料中の種々の被検体の存在及び量を決定するためのイオン選択性電極(ISE)の使用は、有用な診断技術となっている。実際、ISEは、就中、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム及び塩素等の被検体の検出に用いられてきた。これらのISEのいくつかは、しばしば、多数の被検体の同時分析のために臨床用診断機器内に収容される。
ISEの操作の間に使用される試薬中に、界面活性剤がしばしば含まれる。この目的のために種々の界面活性剤を使用することができる。しかしながら、界面活性剤の有用性は、ISEの検出薄膜に大いに依存する。例えば、不適切な界面活性剤の使用は、起電力(EMF)バイアスに変化を生じ、これにより、電極が被検体の生物学的関連量を測定することを不可能にする。
検出薄膜中に存在する親油性ホウ酸塩の濃度が電位差滴定選択性電極、取り分けマグネシウムイオン(Mg2+)選択性電極、において重要な役割を果たすことが知られている。検出薄膜中に存在するホウ酸塩の水準は、カチオン電荷数、中性イオノフォアとの複雑な化学量論及び応答動力学に基づいて、Ca2+、Na及びKといった妨害カチオンに対するMg2+イオンの選択係数を調節する。Mg2+ISEについては、155モル%のホウ酸塩対イオノフォアモル比が、最良の選択性パターンを与える最適の構成であるとみなされている。
Mg−ISEの応答機構については、血液Mg2+ISEについて、Mg2+及び薄膜−試料界面におけるイオノフォア(ETH5506)主要相互作用と干渉することが確認されている少なくとも4つの競合相互作用が存在する。これらの4つの競合相互作用の概要を下記に示すが、その相互作用の原因を、それらを克服すべく試みられた種々の従来技術とともに、以下に詳細に議論する。
・主要機構(PM) ETH5506(薄膜)+Mg2+(水溶液)
・競合機構1(CM−1) ETH5506(薄膜)+Ca2+(水溶液)
・競合機構2(CM−2) 親油性ホウ酸塩によるイオン交換
(薄膜、界面)
・競合機構3(CM−3) 吸着された血液タンパク層によるイオン交換
(界面)
・競合機構4(CM−4) 界面活性剤吸着層によるイオン交換
(界面)
(PM及びCM−1)
これらの機構の中でも、主要機構(PM)は、ホウ酸塩:イオノフォア比を調節することにより、競合機構CM−1から区別することができる。Mg2+−ETH5506 ISEの化学量論は、1:1であり、Ca2+−ETH5506 ISEのそれは、1:2である。PVC薄膜の親油性ホウ酸塩アニオン側は、Mg2+−ETH5506 ISE及びCa2+−ETH5506 ISEを異なった度合で安定化させ、薄膜−試料相境界に亘って、電気的平衡をもたらす(電荷移動過程)。150モル%という最適のホウ酸塩−ETH5506モル比が計算され、実験的に証明されており(非特許文献1)、この比において、Mg−ISEは、最小のlogKpot Mg,Ca(−2)となり、Na及びKに対して実行可能な選択性(logKpot Mg,Na(−4)及びlogKpot Mg,K(−3))を有する。
(PM及びCM−2)
ホウ酸塩:ETH5506モル比が減少すると、Mg−ISEは、Ca2+に応答しやすくなる。50モル%のホウ酸塩:ETH5506モル比では、Mg−ISEは、ETH5506に対するMg2+及びCa2+の化学量論が異なる故に、Ca2+及びMg2+に対して、同等の感度を持つようになる。より多くのホウ酸塩が添加される(150モル%を超える比率まで)と、第2の競合機構(CM−2)が見られ、このとき、Mg−ISEは、薄膜中の親油性ホウ酸塩で支配されたイオン交換膜となる傾向がある。薄膜の応答は、ホフマイスター列に従う。1価のカチオンは、2価のカチオンより、優先される。更に、Na及びKのより大きな干渉が予期される。
(PM及びCM−3)
多くの研究により、血液試料がPVC薄膜の表面で凝固及び凝集し、血小板、フィブリノーゲン、IgG及びアルブミンの薄い被覆層を形成する傾向にあることが示されている(非特許文献2〜4)。競合機構CM−3において、そのような層のイオン交換性は、主要相互作用(PM)と競合する。この血液被覆層は、pH(非特許文献5)及びISEとともに用いられる種々の試薬(標準物質、洗浄薬、QC)の界面活性剤量(非特許文献5)に対して敏感である。pHの変動は、層構成を変化させ、従って、イオン交換メカニズムが影響を受ける。Mg−ISE薄膜上で競合機構CM−3が起きるのを防止するために、これまでに、代替高分子材料、抗タンパク吸着被覆層、LbL等の使用を始めとするいくつかの方法が研究されている。
(PM及びCM−4)
自動血液分析器においては、界面活性剤が、較正溶液、リンス溶液及び品質制御溶液中に存在する。多くの研究が、電位差センサ、特に中性のイオノフォアに基づくMg2+選択電極、に対する界面活性剤の影響を証明している(非特許文献6)。ポリ(エチレン オキシド)誘導体を含む界面活性剤は、自動診断分析器に広く用いられているのだが、応答動力学、傾斜及び選択性に対する効果を始めとして、Mg2+選択電極の応答性能に深刻な影響を与えることが示されている。このような干渉の機構は、非イオン性界面活性剤の薄膜相への分配及びこれに伴う試料相中に存在するカチオンの抽出の強化により説明される。界面活性剤の分配プロセスは、薄膜の選択性パターン及び応答動力学に重要な変化をもたらすが、これは、ポリマー薄膜への界面活性剤の分配係数、主要イオン及び干渉イオンの界面活性剤及びイオノフォアのそれぞれとの相対結合係数、及び/又は試料/較正/リンス溶液の順で自動分析機の検知システム中に存在する界面活性剤の濃度の関数である。更に、界面活性剤の影響の程度は、界面活性剤及びイオノフォアのそれぞれと干渉カチオンとの間で形成される錯体の安定性定数の比に依存する。界面活性剤と干渉カチオンとの錯形成が強いほど、そして、主要イオンと薄膜中のイオノフォアとの相互作用が弱いほど、電位差イオン選択性の大きな変化が期待できる。しかしながら、界面活性剤の影響は、MEGA−8及びMEGA−9界面活性剤といった、低HLB(親水性−親油性バランス)の種々の界面活性剤を使用することにより、大きく減少させることができる。
親油性のホウ酸塩は、ポリ(エチレン オキシド)含有界面活性剤と相互作用して錯体を形成することが知られている。中性のイオノフォアに基づくカチオン選択性電極において、ポリマー薄膜中の親油性ホウ酸塩の存在は、界面活性剤の分配を強化し、ISEの応答性能を変化させ得る。
O’Donnellら、Anal.Chim.Acta(1993)281:129 Espadas−Torreら、Anal.Chem.(1995)7:3108−3114 Limら、Pure Appl.Chem.(2004)76:753−764 Surface Engineering of Blood Contacting Polymeric Biomaterials、p.231 Scharbertら、Crit.Care(2011)15:446 Malinowskaら、Anal.Chim.Acta(1999)382:265−275
従って、従来技術の不利益を克服する電位差滴定イオン選択性電極のための、新規な改善されたマグネシウム検出薄膜が望まれている。ここに開示され特許請求する発明の概念は、そのような薄膜並びにそれに関連する組成物、キット、装置及び方法に対して向けられている。
本発明の概念の少なくとも1つの実施態様を、典型的な図面、実験、結果及び実験手順により詳細に説明する前に、本発明の概念が、その適用において、以下の記述において説明され又は図面、実験及び/又は結果に図示された構成要素の構造又は配列の詳細に、限定されないことを理解すべきである。本発明の概念は、他の実施態様を採ることもでき、或いは、種々の方法で実行し又は実施することができる。従って、本明細書で用いられた言語は、可能な限り広範な範囲及び意味を有することが意図されている。そして、実施態様は、典型的なものであって、完全なものを意図していない。また、本明細書で採用した表現法及び専門用語は、説明のためであって限定と見做されるべきではないということも理解されるべきである。
本明細書中で他の定義をしない限り、ここに開示し特許請求する発明の概念に関連して用いられる科学用語及び技術用語には、当業者に一般的に理解されている意味を与えている。更に、文脈が逆の要求をしない限り、単数の用語は、複数を包含し、複数の用語は、単数をも包含する。酵素反応及び純化技術は、製造者の仕様に従って又は当業界で一般的に遂行されるように又は本明細書で記述するように、実行する。前述の技法及び手順は、全般的に、当業界で周知の慣用法に従って、また、本明細書を通して引用し議論している種々の一般的なそしてより特定の参照文献に記述されているように、実行する。本明細書で記述する分析化学、合成有機化学並びに医薬品化学及び薬化学に関連して用いられる命名法並びに実験手順及び技法は、当業界において周知で一般的に用いられるものである。
本明細書において言及されている全ての特許、刊行された特許出願及び非特許刊行物は、ここで開示し特許請求する発明の概念に関連する分野の熟練者の技術水準を示す。この出願の如何なる部分であれ、参照されている全ての特許、刊行された特許出願及び非特許刊行物は、参照により、あたかも個々の特許又は刊行物が明確に個別に参照により導入されると指示されていたかのように、同程度に、そっくりそのまま、本明細書に明白に導入される。
本明細書に開示し特許請求する全ての組成物及び/又は方法は、本明細書の開示を考慮して過重な実験なしに製造し実行することができる。ここに開示し特許請求する発明概念の組成物及び方法は、好ましい実施態様に基づいて記述されているけれども、ここで記述している組成物及び/又は方法に、そして工程に又は一連の工程に、ここに開示し特許請求する発明概念の概念、精神及び範囲から逸脱することなく、変形を加えてもよいことが、業者には明らかである。当業者に明らかなそのような同様の置換及び修飾は、全て、付随する請求項によって定義される本発明の精神、範囲及び概念の中にあるとみなされる。
本明細書の開示に一致して用いられるように、以下の用語は、反対の指示がない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。
語“a”又は“an”の使用は、請求項及び/又は明細書において用語“comprising”(含有してなる)とともに用いられたときは、「1つの」を意味するが、「1つ又はそれ以上」、「少なくとも1つ」及び「1又は1より多く」の意味とも矛盾しない。単数形“a”、“an”及び“the”は、文脈に明らかに反しない限り、複数の指示物を包含する。従って、例えば、「1つの化合物」への言及は、1以上の、2以上の、3以上の、4以上の又はより大きな数の化合物への言及であってよい。用語「複数の」は、「2以上」に言及している。請求項における用語「又は」の使用は、代替物のみを参照することが明示されていない限り、又は代替物が相互に排他的でない限り、「及び/又は」を意味するために用いられている。尤も、開示は、代替物のみ及び「及び/又は」を参照する定義を支持している。この出願を通して、用語「約」は、或る数値が装置、その数値を決定するために用いられる方法の固有の誤差変動、又は研究対象中に存在する変動を含むことを示す。例えば、これには限定する意図はないが、用語「約」が用いられたとき、指示された値は、そのような変化が開示された方法を実行するのに適切であるように、そして、当業者に理解されるように、指定された値から±20%、又は±10%、又は±5%、又は±1%、又は±0.1%変化し得る。用語「少なくとも1つ」は、1並びにこれらに限定されるわけではないが、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、100等を含む1より大きい任意の量、と理解される。用語「少なくとも1つ」は、それが結びつけられている用語に応じて、100又は1,000又はそれ以上に拡張し得る。更に、量100/1,000は、制限的なものと考えてはならない。というのは、より大きな限界値も、また、満足な結果を生じるからである。更に、用語「X、Y及びZのうちの少なくとも1つ」は、Xのみ、Yのみ及びZのみのほか、X、Y及びZの任意の組合せを包含すると解される。序数用語(例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」等々)の使用は、2以上の項目を区別する目的のためだけであり、例えば、如何なる連続、順序、或る項目の他の項目に対する重要性又は添加の順序をも、示唆することを意図していない。
本明細書及び請求項で用いられているように、用語「含有してなる(comprising)」(並びに“comprise”及び“comprises”といった“comprising”の任意の形)、「有する(having)」(並びに“have”及び“has”といった“having”の任意の形)、「包含する(including)」(並びに“includes”及び“include”といった“including”の任意の形)、又は“containing”(並びに“contains”及び“contain”といった“containing”の任意の形)は、包括的なものであるか終わりがないものであり、列挙されていない追加の要素又は方法段階を排除しない。
本明細書で用いられる用語「又はこれらの組合せ」は、この用語に先立って列挙された項目の全ての順列及び組合せに言及する。例えば、「A、B、C又はこれらの組合せ」は、少なくとも、A、B、C、AB、AC、BC又はABCの1つを、そして、特定の文脈において順序が重要であるならば、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC又はCABをも、包含することを意図している。この例に引き続いて、特に、1つ又はそれ以上の用語の繰り返しを含む組合せ、例えば、BB、AAA、AAB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABB等々といった、組み合わせも含まれる。当業者は、文脈からそうでないことが明らかでない限り、典型的には、如何なる組合せにおいても用語の数に制限がないことを理解するであろう。
本明細書で用いられる用語「実質的に」は、それに引き続いて記述される出来事又は状況が完璧に起きるか又はそれに引き続いて記述される出来事又は状況が大いに又はかなりの程度起きることを意味する。例えば、用語「実質的に」は、それに引き続いて記述される出来事又は状況が時間の90%以上、又は95%以上、又は98%以上に起きることを意味する。
本明細書で用いられる句「と会合する(associated with)」は、2つの部分が互いに直接会合すること及び2つの部分が互いに間接的に会合することを含む。会合の非限定的な例には、1つの部分がもう1つの部分に直接結合により又はスペーサー基を介して共有結合すること、1つの部分がもう1つの部分に直接又はその部分に結合している特定の結合対メンバーにより非共有的に結合すること、1つの部分を他の部分に、1つの部分をもう1つの部分に溶解することにより又は合成により、導入すること、及び1つの部分をもう1つの部分に被着させることが含まれる。
本明細書で用いられる用語「純化された(purified)」は、出発材料又は天然材料に比べて、少なくとも1桁の純化、例えば、これは限定するものではないが、2、3、4又は5桁の純化、が達成されることを意味する。従って、本明細書で用いられる用語「純化された」は、必ずしも、材料が100%純化されたこと意味するものではなく、従って、そのような用語は、純化された組成物中に他の材料が存在することを排除しない。
用語「類似体」又は「誘導体」は、ここでは、交換可能に用いられ、所与の化合物と同一の基本炭素骨格及びその構造中における同一の炭素官能性を含有してなる物質を指すが、それらの1つ以上の置換をも包含する。本明細書で用いられる用語「置換」は、1つの化合物の少なくとも1つの置換基の残基Rによる置き換えを指すと理解される。非限定的な具体例では、Rは、以下のものを含む。即ち、H、ヒドロキシル、チオール、フッ化物、塩化物、臭化物又は沃化物から選ばれるハロゲン化物、以下の1つから選ばれるC1−C4化合物:直鎖状の、分岐状の又は環状の、置換されていてもよいアルキル、直鎖状の、分岐状の又は環状のアルケニル、ここで、任意の置換基は、1以上のアルケニルアルキル、アルキニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換されていてもよいヘテロシクロアルケニルアルキル、アリールシクロアルキル及びアリールヘテロシクロアルキルから選ばれ、これらのそれぞれは、1つ以上のアルケニルアルキル、アルキニルアルキル、シクロアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換されていてもよいヘテロシクロアルケニルアルキル、アリールシクロアルキル、及びアリールヘテロシクロアルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシル、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、カルボキシ及び−C(O)−アルキルから選ばれる任意の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で用いる用語「試料」は、ここで開示し、特許請求する発明概念に従って用いられる全ての型の生物学的試料を包含すると理解されるべきである。用いることができる生物学的試料の例は、これらに限定するものではないが、全血又はその部分(即ち、血漿又は血清)、唾液、喀痰、脳脊髄液(CFS)、皮膚、間質液、涙、粘液、尿、綿棒、組合せ等を包含する。
図1は、6つの異なるマグネシウムセンサの未加工の応答をグラフで示したものであり、これらのそれぞれは、異なる界面活性剤含有溶液に曝露したときに、異なるホウ酸塩:ETH5506比(40モル%(0.4)、60モル%(0.6)、80モル%(0.8)、100モル%(1.0)、125モル%(1.25)及び150モル%(1.5)比を有する。図1Aは、シリーズAa、Ab及びAc(それぞれ、単純なMgCl溶液中の0.0g/L、0.5g/L及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときに観察される応答を示し、他方、図1Bは、シリーズBa、Bb及びBc(それぞれ、電解質バックグラウンド溶液中の0.0g/L、0.5g/L及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときに観察される応答を示す。 図2は、シリーズAa(単純なMgCl溶液中の0.0g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Aからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図3は、シリーズAb(単純なMgCl溶液中の0.05g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Aからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図4は、シリーズAc(単純なMgCl溶液中の0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Aからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図5は、シリーズBa(電解質バックグラウンド溶液中の0.0g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Bからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図6は、シリーズBb(電解質バックグラウンド溶液中の0.05g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Bからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図7は、シリーズBc(電解質バックグラウンド溶液中の0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Bからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図8は、シリーズBc(2)(電解質バックグラウンド溶液中の0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの図1Bからの6つのMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図9は、シリーズAa、Ab及びAc(それぞれ、単純なMgCl溶液中の0.0、0.05及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの80モル%のホウ酸塩:ETH5506比を有するMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図10は、シリーズAa、Ab及びAc(それぞれ、単純なMgCl溶液中の0.0、0.05及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの150モル%のホウ酸塩:ETH5506比を有するMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図11は、シリーズBa、Bb、Bc及びBc(2)(それぞれ、電解質バックグラウンド溶液中の0.0、0.05、0.1及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの80モル%のホウ酸塩:ETH5506比を有するMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図12は、シリーズBa、Bb、Bc及びBc(2)(それぞれ、電解質バックグラウンド溶液中の0.0、0.05、0.1及び0.1g/LのBrij界面活性剤)に曝したときの150モル%のホウ酸塩:ETH5506比を有するMg−ISEについての応答勾配プロットをグラフで示す。 図13は、ホウ酸塩:ETH5506比が80モル%及び150モル%のMg−ISEについて、2つの溶液群Bc及びBc(2)(即ち、電解質バックグラウンド溶液中の0.1g/LのBrij界面活性剤)間のシグナルmVシフトをグラフで示す。 図14は、ホウ酸塩:ETH5506比が80モル%及び150モル%の2つのMg−ISEについて、シリーズBa、Bb、Bc及びBc(2)(それぞれ、電解質バックグラウンド溶液中の0.0、0.05、0.1及び0.1g/LのBrij界面活性剤)並びに0.1、0.5、1.0、1.5及び2.0mMのマグネシウムイオンに曝したときの、(Brij700界面活性剤による)シグナルmVシフトの比較をグラフで示す。
さて、ここで開示し特許請求する発明概念に戻ると、界面活性剤含有試薬に曝露したときに、現存するマグネシウム検出薄膜よりも改善された安定性を示す新規で改善されたマグネシウム検出薄膜が提供される。この新規なマグネシウム検出薄膜は、中央検査室及び/又はPOCでの使用に適合する新規な電位差滴定イオン選択電極の開発に用いることができる。
ここで開示し特許請求する発明概念のある実施態様は、生物学的試料中のイオン化されたマグネシウムを検知する電位差滴定イオン選択電極用のマグネシウム検出薄膜に向けられている。マグネシウム検出薄膜は、従来の薄膜でもよく、固体状態の平面状の薄膜でもよい。マグネシウム検出薄膜は、3分岐の立体化学構造を有するイオノフォア、親油性のホウ酸塩及びその中に前記イオノフォア及び前記親油性ホウ酸塩が配置されたポリマーマトリクスを包含する。このポリマーマトリクスは、ポリマー及び可塑剤を含む。
親油性ホウ酸塩は、イオノフォアに対する親油性ホウ酸塩のモル比が約60モル%から約100モル%の範囲となる量で存在する。使用し得るホウ酸塩:イオノフォア比の非限定的な例は、約60モル%、約65モル%、約70モル%、約75モル%、約80モル%、約85モル%、約90モル%、約95モル%及び約100%である。ホウ酸塩:イオノフォア比の特別な非限定的な例は、約75%である。
当技術分野において既知であるか又は予期され、本開示に従って機能し得るものであれば、3分岐の立体化学構造を有するイオノフォアは、如何なるものも、ここで開示し特許請求する発明概念内に属する。1つの実施態様では、イオノフォアは、少なくとも1つのマロンイミド官能基を有する。ここで開示し特許請求する発明概念に従って用い得るイオノフォアの非限定的な例には、式I〜IVの構造のいずれかで表わされるイオノフォアが包含される。
(式I)
(式II)
(式III)
(式IV)
式IVにおいて、nは、約6から約8の範囲にある。式I〜IIIのいずれかの構造で表わされるイオノフォアは、当技術分野において、それぞれ、ETH5506、ETH5504、ETH3832の製品名称で知られている。式IVにおいてnが6であるときは、そのイオノフォアは、製品名称ETH5282で知られており、式IVにおいてnが8であるときは、そのイオノフォアは、製品名称ETH7025で知られている。「ETH」は、スイス連邦工科大学のドイツ語版(Eidgenosissche Technische Hochschule)を意味する。
当技術分野において既知であるか又は予期され、本明細書において記述するように機能し得るものであれば、如何なる親油性ホウ酸塩も、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、用いることができる。ここで用い得る親油性ホウ酸塩の非限定的な例には、以下のものが含まれる。
テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸カリウム又はテトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸ナトリウム
及び
テトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸カリウム
当技術分野において既知であるか又は予期され、本明細書において記述するように機能し得るものであれば、如何なるポリマーも、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、ポリマーマトリクスの一部として用いることができる。ここで用い得るポリマーの非限定的な例は、ポリ(塩化ビニル)、ポリウレタン及びこれらの組合せである。
当技術分野において既知であるか又は予期され、本明細書において記述するように機能し得るものであれば、如何なる可塑剤も、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、ポリマーマトリクスの一部として用いることができる。ここで用い得る可塑剤の非限定的な例には、以下のものが含まれる。
2−ニトロフェニル オクチル エーテル、
2−ニトロフェニル ドデシル エーテル
及び
[12−(4−エチルフェニル)ドデシル] 2−ニトロフェニルエーテル
ここに開示し特許請求する発明概念のもう1つの実施態様は、生物学的試料中のイオン化されたマグネシウムを検知する電位差滴定イオン選択性電極に向けられている。この電位差滴定イオン選択性電極は、記述され又は予期される任意のマグネシウム検出薄膜を含有してなる。
ここに開示し特許請求する発明概念のもう1つの実施態様は、生物学的試料中に存在するマグネシウムイオンの水準を測定する方法に向けられている。この方法において、記述され又は予期される任意の電位差滴定イオン選択性電極が生物学的試料と接触され、生物学的試料中に存在するマグネシウムイオンの水準が電位差滴定イオン選択性電極を用いて測定される。
本発明の方法は、更に、電位差イオン選択性電極をポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる試薬に接触させる工程を含む。ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤は、この界面活性剤及び電位差滴定イオン選択性電極を、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、機能させるものであれば、如何なる濃度で用いてもよい。ここに開示し特許請求する発明概念の範囲に収まるポリ(エチレン オキシド)界面活性剤濃度は、約100mg/L未満である。
当技術分野において既知であるか又は予期され、本明細書において記述するように機能し得るものであれば、如何なるポリ(エチレン オキシド)界面活性剤も、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、ポリマーマトリクスの一部として用いることができる。ここに開示し特許請求する発明概念に従って用い得るポリ(エチレン オキシド)界面活性剤の非限定的な例は、式V〜VIIの構造で表わされる。
(式V)
(式VI)
(式VII)
式Vにおいて、nは、約9から約10の範囲内にある。式VIIにおいて、nは、約100である。式Vの構造で表わされる界面活性剤の非限定的な例の1つ(例えばt−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)は、TRITON(登録商標)X−100の商品名(ミズーリ州、セントルイス、シグマ−アルドリッチ社)で販売されている。式VIの構造で表わされる界面活性剤の非限定的な例の1つ(例えばポリオキシエチレン 23 ラウリルエーテル)は、当技術分野において、Brij−35の製品名称で知られている。式VII(ここで、nは、約100である。)の構造で表わされる界面活性剤の非限定的な例の1つは、ポリオキシエチレン(100)ステアリル エーテル非イオン界面活性剤であり、当技術分野において、Brij−700(CAS No.9005−00−9)の製品名称で知られている。式VIIの構造で表わされる界面活性剤の特別な非限定的な例の1つは、2013年7月30日にジャーンらに対して発行された米国特許第8,496,900号に開示されている。
ここに開示し特許請求する発明概念のもう1つの実施態様は、本明細書に記述され又は予期される薄膜及び/又は試薬を含有するキットを包含する。例えば、限定するものではないが、キットは、本明細書に記述された如何なるマグネシウム検出薄膜又は該薄膜を含有する如何なる電位差滴定イオン選択性電極を包含していてもよい。更に、本発明のキットは、本明細書に記述され又は予期されるポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる1つ以上の試薬を含有していてもよい。試薬は、1つ以上の較正試薬、1つ以上の洗浄試薬、又は1つ以上の品質制御試薬、又はこれらの任意の組合せであってよい。
更に、本発明のキットは、本明細書に記述され又は予期される特定の方法を実施するための他の試薬を更に含有していてもよい。これらの追加の試薬の性質は、特別のアッセイ様式に依存し、その識別は、当業者の技量の範囲内である。
構成成分/試薬は、それぞれ、キットの個別の容器/区画に配置されてもよく、或いは、種々の構成成分/試薬は、構成成分/試薬の競合する性質及び/又は構成成分/試薬の安定性に依存して、キットの1つ以上の容器/区画に合一されてもよい。キットは、更に、個別に包装された他の試薬を包含していてもよい。キットにおける種々の構成成分/試薬の相対量は、アッセイ法中に起きなければならない反応を実質的に最適化する構成成分/試薬の濃度を与えるために、そして、アッセイの安定性/感度を実質的に最適化するために、非常に広範囲に変量し得る。キットには、正負の制御装置が包含されていてもよい。キットは、更に、そのキットの使用法を説明する記述された指示書のセットを包含していてもよい。例えば、これは、限定するものではないが、キットは、リンス、較正及び/又は電位差滴定イオン選択性薄膜の操作の指示書を包含していてもよい。この類のキットは、本明細書に記述され又は予期される如何なる方法にも用いることができる。
実施例を以下に示す。しかしながら、ここに開示し特許請求する発明概念は、その適用が、以下に開示される特定の実験、結果、及び実験手順に限定されないことを、理解されるべきである。むしろ、実施例は、種々の実施態様の1つとして提供されるにすぎず、例示的なものであり、包括的なものではないことを意図している。
[材料及び方法]
試薬:
試薬マトリクスは、(1)Mg−ISE(ここで、界面活性剤は、単純なMg2+溶液中並びにNa及びCa2+を含有するバックグラウンド電解質溶液中に存在する。)に対するBrij700界面活性剤の電解質バックグラウンド効果、及び、(2)単純な溶液中のBrij界面活性剤の異なる水準(0、0.05及び0.10g/L)を試験することを意図した。溶液シリーズAa〜Acは、単純なMg溶液中のMg−ISEに対するBrij界面活性剤の影響を試験し、他方、溶液シリーズBa〜Bcは、固定した電解質バックグラウンド中のMg−ISEに対するBrij界面活性剤の影響を試験した。
薄膜:
ETH5506に対するホウ酸塩のモル比が異なる(40モル%、60モル%、80モル%、100モル%、125モル%及び150モル%)6つのMg−ISE薄膜を作成した。薄膜の全重量は、2重量%のETH5506込みで400mgを目標とした。薄膜は、通常の調製方法に従って、準備した。フィリップス ボディ電極における内部電解質溶液は、1mM MgCl;1.0mM CaCl;150mM NaCl;pH7.4であった。
測定:
Mg−ISE電極は、測定前に24時間調整した。飽和Ag/AgCl電極を参照電極として用いた。EMF16を、データ取得のために用いた。Brijに溶液を接触させたのち、電極を、Brij溶液(Ba)を使用せずに徹底的にリンスした。
[結果及び議論]
図1は、溶液マトリクスにおける異なるホウ酸塩:イオノフォア比を有する6つの電極の未加工の応答を示す。単純なMgCl溶液シリーズAa、Ab及びAcにおいて(図1A)、6つの異なる電極構成に亘って、さほどのmVドリフトは観察されなかった。更に、6つの異なる電極構成について、mVドリフト、傾斜及び動力学に関するさほどの相違は観察されなかった。シリーズAa、Ab及びAcの応答勾配を表2に示す。
(Brij700及び/又は電解質バックグラウンドからのMg−ISEへの影響を試験するためのマトリクス)
電解質バックグラウンド溶液シリーズBa、Bb及びBcにおいて(図1B)、6つのセンサ構成の間に大きな相違が観察された。125モル%及び150モル%のホウ酸塩:イオノフォアを有するセンサは、低Mg2+溶液で高Brij水準溶液において、高水準のmVドリフトを示した。125モル%及び150モル%のホウ酸塩:イオノフォアを有するセンサは、試験溶液が高から低に交代すると、より遅い可逆性又はキャリーオーバー効果を示した。40モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサは、60モル%を超えるホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサについて観察される勾配に比較して、低い等級の応答勾配を有していた。60モル%から100モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサ構成の中で、80モル%を有するセンサが、異なる界面活性剤水準を有する溶液シリーズの中で最良の応答勾配を示した(表2)。0.05g/Lの界面活性剤(Brij)濃度(即ち、現行の試薬に存在する濃度)において、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサが13.81mV/dの勾配(選択性係数補正なし)を示した。
(Mg−ISEに対するBrijの影響を検討するための溶液マトリクスにおけるMg−ISEの勾配)
これらの勾配は、選択性係数について補正をしていない。また、濃度は活性について補正していない。
図2〜8は、異なる溶液シリーズにおける6つのセンサの応答勾配プロットを示す。単純溶液シリーズAa、Ab及びAcにおいて、界面活性剤の添加による明白な相違は観察されなかった。40モル%のセンサは、低[Mg2+]溶液においていくらかのmVと勾配の変化を示した(A5a、A5b及びA5c)。この結果は、界面活性剤により誘起されたCM−4が、溶液中においても薄膜界面においても、Brij−Mg2+相互作用に伴っているのではないことを示唆する。
電解質バックグラウンド溶液Ba、Bb及びBcにおいて、変化するホウ酸塩:イオノフォア比を有する6つのセンサ間に、明らかな相違が見られる。全てのセンサの検出限界は、Ca2+(1.0mM)とNa(150mM)との間に見られる干渉の故に高められていた。溶液(Ba、Bb及びBc)の低[Mg2+]側端において、動力学は、ホウ酸塩:イオノフォア比に連携していた。即ち、高いホウ酸塩:イオノフォア比(及び、従って高ホウ酸塩濃度)を有する薄膜は、より遅い応答を有する傾向にあった。溶液シリーズにおいてBrijレベルが上昇するに連れて、高いホウ酸塩:イオノフォア比(125モル%及び150モル%)を有する薄膜は、正のmVドリフトを示し、高[Mg2+]から低[Mg2+]への可逆性が低下した。60モル%から100モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有する薄膜は、Brijレベルが0.00g/Lから0.05g/Lへ、そして0.1g/Lへ増加するにつれてシグナル及び応答勾配に顕著な変化を示さなかった。40モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサは、安定した応答mVを示したが、低下した勾配(感度)を有していた。溶液Aシリーズについての観察を総合すると、高いホウ酸塩:イオノフォア比を有する薄膜に対するCM−4干渉は、センサ−薄膜界面における界面活性剤−Ca2+及びNaによって引き起こされているようである。インピーダンス分光学による前の研究及び理論的計算から、イオン交換体として機能するPVC/ホウ酸塩薄膜上の薄い界面活性剤層が示唆される。このモデルでは、一価のカチオンが二価のカチオンより有利であり、Ca2+がMg2+より有利であろう。先行技術による「150モル%の最適なホウ酸塩:イオノフォア比」では、界面活性剤は、薄膜中に浸透し、Mg2+−ETH5506相互作用に競合するより強いイオン交換体として機能する。これにより、結局、MG−ISE応答可逆性が変化する。
これらのセンサ構成のうち、界面活性剤中における安定性及びMg2+に対する感度の点から、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比が、選定された。
純粋なMgCl溶液シリーズにおいては、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比構成を含有する薄膜と150モル%のホウ酸塩:イオノフォア比構成を含有する薄膜との間に、何らの相違も見られなかった。図9及び図10に示されるように、両者は、同一の応答勾配(活性補正なしで、25−26mV/Dec)を示した。
界面活性剤のないバックグラウンド溶液シリーズ(Baシリーズ)では、150モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサは、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサより、高い応答勾配を示した(17.2mV/Dec対14.7mV/Dec)。このような違いは、Ca2+に対する選択性の相違(0.01対0.5)及び(非常に低い)Naに帰せられる。Brij700を有するバックグラウンド溶液シリーズ(Bbシリーズ及びBcシリーズ)では、Brij700界面活性剤が、150モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサに、mV安定性(特に約0.5mMの低末端において)、可逆性及び応答動力学に関して、巨大な影響を引き起こす(図12)。しかしながら、図11に見られるように、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサについては、顕著な影響は見られない。
図13−14に見られるように、150モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサと80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサとの比較から、150モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサの方が、Brij700のない溶液シリーズにおいて、より良好な応答性能を有することが示された。しかしながら、そのような性能は、Brij700界面活性剤が存在すると、低下する。これに反して、80モル%のホウ酸塩:イオノフォア比を有するセンサは、150モル%センサについて観察されるよりも、感度及び選択性が低い。しかしながら、そのようなセンサの肯定的な点は、溶液中のBrij700の存在下における安定な応答である。この安定性は、安定な結果をもたらすことにより、Mg−ISE較正プロセスを補助する。補償された勾配及び選択性は、(選択性及びオフセットに基づいて)アルゴリズムにより補正できる。
このようにして、約60モル%から約100モル%の範囲内のホウ酸塩:イオノフォア比を有する薄膜構成は、上記の結果及び解析に基づいて、ここに開示し特許請求する発明概念の範囲内に入り、約80モル%のホウ酸塩:イオノフォア(ETH5506)比を有する薄膜構成が最適の(これに限定しないが)薄膜構成を示す。
従って、ここに開示し特許請求する発明概念に従って、上述の目的及び利点を十分に満足させる、マグネシウム検出薄膜並びにこれを含有するキット並びにその生産方法及び使用が提供された。ここに開示し特許請求する発明概念は、上述の特定の図面、実験、結果及び言語と連携して記述されているが、多くの代替、修飾及び変形が存在することは、当業者に明らかである。従って、ここに開示し特許請求する発明概念の精神及び広範な視野の範囲に入るそれらの代替、修飾及び変形を包含することを意図する。
以下は、ここに開示した発明概念の非限定的な例示的実施態様である。
1.生物学的試料中のイオン化したマグネシウムを検出する例示的電位差滴定イオン選択性電極のためのマグネシウム検出薄膜であって、
3分岐の立体化学構造を有するイオノフォア;
親油性ホウ酸塩であって、イオノフォアに対する親油性ホウ酸塩のモル比が約60モル%から約100モル%の範囲内となる量で存在する親油性ホウ酸塩;及び
イオノフォア及び親油性ホウ酸塩がその中に配置されているポリマーマトリクスであって、ポリマー及び可塑剤を含有してなるポリマーマトリクス:
を、含有してなる薄膜。
2.前記イオノフォアが少なくとも1つのマロンイミド官能基を有する例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
3.前記イオノフォアが式Iの構造で表わされる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
(式I)
4.前記イオノフォアが式IIの構造で表わされる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
(式II)
5.前記イオノフォアが式IIIの構造で表わされる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
(式III)
6.前記イオノフォアが式IVの構造で表わされる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。式IVにおいて、nは、約6から約8の範囲にある。
(式IV)
7.前記親油性ホウ酸塩が、テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸カリウム又はテトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸ナトリウム及びテトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸カリウムからなる群から選ばれる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
8.前記可塑剤が、2−ニトロフェニル オクチル エーテル、2−ニトロフェニル ドデシル エーテル及び[12−(4−エチルフェニル)ドデシル] 2−ニトロフェニルエーテルからなる群から選ばれる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
9.イオノフォアに対する親油性ホウ酸塩のモル比が約80モル%である例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
10.前記ポリマーがポリ(塩化ビニル)、ポリウレタン及びこれらの組合せからなる群から選ばれる例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
11.固体状態の平面状のマグネシウム検出薄膜として更に定義される例示的実施態様1のマグネシウム検出薄膜。
12.生物学的試料中のイオン化されたマグネシウムを検出するための例示的電位差滴定イオン選択性電極であって、実施態様1〜11のいずれかのマグネシウム検出薄膜を含有してなる電位差滴定イオン選択性電極。
13.実施態様12の電位差滴定イオン選択性電極に生物学的試料を接触させる工程;及び該電位差滴定イオン選択性電極を用いて該生物学的試料中のマグネシウムイオンの水準を測定する工程を含有する例示的方法。
14.電位差イオン選択性電極をポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる試薬に接触させる工程を更に含有する実施態様13の例示的方法。
15.前記ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式Vの構造(ここで、nは、約9から約10の範囲内にある。)で表わされる実施態様14の例示的方法。
(式V)
16.前記ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式VIの構造で表わされる実施態様14の例示的方法。
(式VI)
17.前記ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式VIIの構造で表わされる実施態様14の例示的方法。
(式VII)
18.前記ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤の濃度が約100mg/L未満である実施態様14の例示的方法。
19.実施態様12の電位差滴定イオン電極;及びポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有する少なくとも1つの試薬を含有してなる例示的キット。
20.前記少なくとも1つの試薬が1つ又はそれ以上の較正試薬である実施態様19の例示的キット。
21.更にポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる少なくとも1つの追加的試薬を含有してなる実施態様20の例示的キットであって、前記少なくとも1つの追加的試薬が洗浄試薬、品質制御試薬及びもう1つの較正試薬であるキット。
22.前記少なくとも1つの試薬が1つ又はそれ以上の品質制御試薬である、実施態様19〜21のいずれか1つの例示的キット。
23.更に、ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる少なくとも1つの追加的試薬を含有してなる実施態様22の例示的キットであって、前記少なくとも1つの追加的試薬が洗浄試薬、較正試薬及びもう1つの品質制御試薬である例示的キット。
24.前記試薬が1つ又はそれ以上の洗浄試薬である実施態様19の例示的キット。
25.更にポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる少なくとも1つの追加的試薬を含有してなる実施態様24の例示的キットであって、前記少なくとも1つの追加的試薬が較正試薬、品質制御試薬及びもう1つの洗浄試薬である例示的キット。
26.更にリンス、較正及びマグネシウムイオンセンサの操作の指示書を含んでなる実施態様19の例示的キット。
27.前記少なくとも1つの試薬におけるポリ(エチレン オキシド)界面活性剤の濃度が約100mg/L未満である実施態様19の例示的キット。
28.前記少なくとも1つの試薬のポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式V(ここで、nは、約9〜約10の範囲内にある。)で表わされる実施態様19の例示的キット。
(式V)
29.前記少なくとも1つの試薬のポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式VIで表わされる実施態様19のキット。
(式VI)
30.前記少なくとも1つの試薬のポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式VII(ここで、nは、約100である。)で表わされる実施態様19のキット。
(式VII)

Claims (15)

  1. 生物学的試料中のイオン化したマグネシウムを検出する電位差滴定イオン選択性電極のためのマグネシウム検出薄膜であって、
    3分岐の立体化学構造を有するイオノフォア;
    親油性ホウ酸塩であって、イオノフォアに対する親油性ホウ酸塩のモル比が約60モル%から約100モル%の範囲内となる量で存在する親油性ホウ酸塩;及び
    イオノフォア及び親油性ホウ酸塩がその中に配置されているポリマーマトリクスであって、ポリマー及び可塑剤を含有してなるポリマーマトリクス:
    を、含有してなる薄膜。
  2. 前記イオノフォアが式Iの構造で表わされる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
    (式I)
  3. 前記イオノフォアが式IIの構造で表わされる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
    (式II)
  4. 前記イオノフォアが式IIIの構造で表わされる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
    (式III)
  5. 前記イオノフォアが式IV(ここで、nは、約6から約8の範囲にある。)の構造で表わされる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
    (式IV)
  6. 前記親油性ホウ酸塩が、テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸カリウム又はテトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸ナトリウム及びテトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸カリウムからなる群から選ばれる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
  7. 前記可塑剤が、2−ニトロフェニル オクチル エーテル、2−ニトロフェニル ドデシル エーテル及び[12−(4−エチルフェニル)ドデシル] 2−ニトロフェニルエーテルからなる群から選ばれる請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
  8. イオノフォアに対する親油性ホウ酸塩のモル比が約80モル%である請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
  9. 固体状態の平面状のマグネシウム検出薄膜として更に定義される請求項1に記載のマグネシウム検出薄膜。
  10. 請求項12の電位差滴定イオン選択性電極に生物学的試料を接触させる工程;及び該電位差滴定イオン選択性電極を用いて該生物学的試料中のマグネシウムイオンの水準を測定する工程を含有する方法。
  11. 電位差イオン選択性電極をポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる試薬に接触させる工程を更に含有する請求項10に記載の方法。
  12. 前記ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤が式VIIの構造(ここで、nは、約100である。)で表わされる請求項10に記載の方法。
    (式VII)
  13. 請求項12に記載の電位差滴定イオン選択性電極及びポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有する少なくとも1つの試薬を含有してなるキット。
  14. 前記少なくとも1つの試薬が1つ又はそれ以上の較正試薬であり、ポリ(エチレン オキシド)を含有してなる少なくとも1つの追加的試薬を更に含有し、前記少なくとも1つの追加的試薬が洗浄試薬、品質制御試薬及びもう1つの較正試薬である、請求項13に記載のキット。
  15. 前記試薬が1つ又はそれ以上の洗浄試薬であり、ポリ(エチレン オキシド)界面活性剤を含有してなる少なくとも1つの追加的試薬を更に含有し、前記少なくとも1つの追加的試薬が較正試薬、品質制御試薬及びもう1つの洗浄試薬である、請求項13に記載のキット。
JP2016557106A 2014-04-18 2015-04-14 イオン化したマグネシウムを測定するための電位差イオン選択性電極、生物学的試料中のマグネシウムイオンの水準を測定する方法及びそのためのキット Active JP6336109B2 (ja)

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