JP2017508671A - 宇宙船ドッキングシステム - Google Patents

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Abstract

宇宙船をドッキングさせるための方法及び装置が提供される。装置は、細長部材(300)、移動システム(302、504)、及び力管理システム(304、610)を備える。細長部材は、宇宙船のためのドッキング構造体と関連付けられる。移動システムは、宇宙船のためのドッキング構造体が移動するように、細長部材を軸方向へ移動させるように構成される。複数の細長部材のうちの各々は、独立して移動するように構成される。力管理システムは、移動システムを細長部材と連結させ、細長部材の動作の間に、細長部材の各々によって加えられる力を、望ましい閾値内へ制限するように構成される。【選択図】図1

Description

政府の権利
本開示は、NASA契約番号NAS8‐01099の下における業務の遂行で行われ、1958年の米国航空宇宙法(National Aeronautics and Space Act)(72 Stat.435:42 U.S.C.2457)の条項305の規定の対象となる。NASAは、本出願において一定の権利を有する。
本開示は、広くは、宇宙船に関し、特に、宇宙船のための連結システムに関する。更により具体的には、本開示は、宇宙船ドッキングシステムのための方法及び装置に関する。
宇宙船連結システムは、2以上の宇宙船を互いに機械的に連結するやり方を提供する。本明細書で使用されるように、宇宙船は、宇宙で幾つかの作業を実行するように構成された、輸送体、船舶(vessel)、又は機械である。宇宙船は、短期の宇宙飛行のために構成された自己推進式の宇宙輸送体、又はより長期間宇宙に留まるように構成された宇宙船であり得る。他の場合には、宇宙船は、宇宙ステーション、衛星、又は他の何らかの適切な構造体であり得る。
2つの宇宙船を連結させることは、一方の宇宙船から他方の宇宙船へ資源(resource)を移動するために望ましいだろう。例えば、スペースシャトルは、宇宙ステーションとドッキングし、宇宙ステーションのための人員や補給品を提供し得る。他の実施例では、スペースシャトルは、衛星とドッキングし、衛星の構成要素の1以上の保守及び再処理を実行し得る。
この例示的な実施例では、連結される宇宙船のペアが、アクティブな輸送体とターゲット構造体を含む。アクティブな輸送体は、ターゲット構造体に接近している宇宙船である。例えば、アクティブな輸送体が宇宙船であり、一方、ターゲット構造体が宇宙ステーションであり得る。宇宙船は、連結するために宇宙ステーションに接近する。2つの宇宙船の連結は、ドッキング又はバーシング(berthing)と呼ばれ得る。
ドッキングに際して、アクティブな輸送体は、自己の推進力で移動し、連結システムの2つの半分、すなわち、アクティブな輸送体上のものとターゲット構造体上のものとを、互いに必要とされる近傍内へと運ぶ。その要件が満たされると、その後、ドッキングシステムが使用されて、宇宙船を共に連結させる。ドッキングシステムが、アクティブな輸送体とターゲット構造体を、捕捉し、位置合わせし、且つ強固に連結させる能力を未だ提供しているときに、ドッキングシステムは、輸送体の間の初期的な位置ずれを許容するように設計されている。ある場合では、アクティブな輸送体が、ターゲット構造体に向けてその移動を遅くし又は停止して、ドッキングシステムを外側へ延伸させ、ターゲット構造体と接触及び位置合わせする。
一方、宇宙船のうちの一方に関連付けられた外部に取り付けられたデバイスが使用されて、アクティブな輸送体をターゲット構造体の必要とされる近傍内へ運んだときに、バーシングが行われる。ある場合では、このデバイスが、連結のための準備において、一方の宇宙船を他方の宇宙船に取り付け、構造体を互いに向けて導くロボットアームである。
宇宙船のための連結システムを使用する際に、コントローラは、連結システムのアクティブな半分が、ターゲット構造体を上手く捉え、2つを位置合わせし、且つ強固な連結の確立のために2つの半分を準備するために、連結システムを関節接合(articulate)するように設計されている。しかし、宇宙船連結システムのためのこれらのコントローラは、望まれるよりも複雑であり得る。例えば、アクティブな輸送体とターゲット構造体が望ましいやり方で係合することを保証するために、複雑な制御法則(control law)が必要とされ得る。これらのシステムも、宇宙船に対して望まれるよりも重い可能性がある。
更に、宇宙船を連結させるための制御システムの複雑さが増加すると、サブシステム及び構成要素レベルにおける、より多くの故障の可能性が高まるので、連結システムの故障の可能性が増加する。したがって、上記の問題点の少なくとも幾つかと、他の起こり得る問題点とを考慮した方法及び装置を有することが望ましい。
例示的な一実施形態では、装置が、細長部材、移動システム、及び力管理システムを備える。細長部材は、宇宙船のためのドッキング構造体と関連付けられる。移動システムは、宇宙船のためのドッキング構造体が移動するように、細長部材を軸方向へ移動させるように構成される。複数の細長部材のうちの各々は、独立して移動する。力管理システムは、移動システムを細長部材と連結させ、細長部材の動作の間に、細長部材の各々によって加えられる力を、望ましい閾値内へ制限するように構成される。
別の例示的な一実施形態では、宇宙船をドッキングさせるための方法が提示される。細長部材は、宇宙船のためのドッキング構造体が移動するように、軸方向へ移動される。複数の細長部材のうちの各々は、独立して移動する。細長部材の動作の間に、細長部材の各々によって加えられる力は、望ましい閾値内へ制限される。
更に別の例示的な一実施形態では、宇宙船のためのドッキングシステムが、キャプチャーリング(capture ring)、キャプチャーリングに関連付けられた細長部材、位置合わせ特徴、モータ、及びモータを細長部材と連結させる力管理システムを備える。位置合わせ特徴は、キャプチャーリングの係合面に沿って配置され、キャプチャーリングを第2の構造体と位置合わせするように構成される。モータは、宇宙船のキャプチャーリングが、幾つかの自由度を伴って移動するように、細長部材を軸方向へ移動させるように構成される。複数の細長部材のうちの各々は、独立して移動する。力管理システムは、細長部材の動作の間に、細長部材の各々によって加えられる力を、望ましい閾値内へ制限するように構成される。
これらの特徴及び機能は、本開示の様々な実施形態で単独で実現してもよいし、更に別の実施形態で組み合わせてもよい。以下の説明及び図面を参照して、これらの実施形態の更なる詳細を理解することができる。
更に、本開示は以下の条項に係る実施形態を含む。
条項1
宇宙船のためのドッキングシステムであって、
キャプチャーリング、
前記キャプチャーリングに関連付けられた細長部材、
前記キャプチャーリングの係合面に沿って配置され、前記キャプチャーリングを第2の構造体と位置合わせするように構成された、位置合わせ特徴、
前記宇宙船の前記キャプチャーリングが幾つかの自由度を伴って移動するように、前記細長部材を軸方向へ移動させるように構成されたモータであって、前記細長部材の各々が独立して移動する、モータ、及び
前記モータを前記細長部材と連結させ、前記細長部材の動作の間に、前記細長部材の各々によって加えられる力を、望ましい閾値内へ制限するように構成された、力管理システムを備える、ドッキングシステム。
条項2
前記第2の構造体によって加えられた荷重に応じて、前記力管理システムが、前記細長部材の前記各々によって加えられる前記力を受動的に制限し、前記力が前記望ましい閾値に到達したときに、力管理システムがスリップするように構成され、それによって、対応する細長部材が第1の位置から第2の位置へ移動する、条項1に記載のドッキングシステム。
条項3
前記モータが、延伸、減衰、又は後退のうちの少なくとも1つから選択された状態で動作するように構成される、条項1に記載のドッキングシステム。
条項4
前記細長部材によって加えられた前記力が、前記第2の構造体に対する前記キャプチャーリングの位置に基づいて制限される、条項1に記載のドッキングシステム。
例示的な実施形態の特徴と考えられる新規の特徴は、添付の特許請求の範囲内で説明される。しかし、例示的な実施形態並びに好ましい使用モード、更なる目的及びそれらの特徴は、添付図面を参照して、本開示の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明を読むことにより、最もよく理解されるだろう。
例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキング環境の図である。 例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキング環境のブロック図である。 例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキング環境のブロック図である。 例示的な一実施形態による、移動システムの動作の状態の間の変化の状態図である。 例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキングシステムの図である。 例示的な一実施形態による、アクチュエータアセンブリの図である。 例示的な一実施形態による、第2の構造体と係合しているドッキングシステムの図である。 例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの別の図である。 例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの別の図である。 例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの更に別の図である。 例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムのまた更に別の図である。 例示的な一実施形態による、延伸状態にあるドッキングシステムのグラフである。 例示的な一実施形態による、減衰モードにあるドッキングシステムのグラフである。 例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスのフローチャートである。 例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスの別のフローチャートである。 例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスの更に別のフローチャートである。 例示的な一実施形態による、ブロック図の形態にある宇宙船の製造及び保守方法の図である。 例示的な一実施形態による、ブロック図の形態にある宇宙船の図である。
例示的な実施形態は、1以上の種々の検討事項を認識し、且つ、考慮する。例えば、例示的な実施形態は、宇宙船のためのドッキングシステムの複雑さを低減させることが望ましいだろうことを認識し、且つ、考慮する。例えば、幾つかの最近使用されている宇宙船のためのドッキングシステムは、荷重センサシステム、複雑な制御法則、及びソフトウェアアプリケーションを使用して、一方の宇宙船を他方の宇宙船に連結させる。これらのシステムは、複雑になりがちで、望ましく機能しない可能性がある。
例示的な実施形態は、宇宙船の重量を低減させることが望ましいことも認識し、且つ、考慮する。例えば、宇宙船の重量を低減させることは、宇宙船が打ち上げ機の幅広い選択肢を有し、又はそれと引き換えに、より大きなペイロード(payload)を運ぶことを可能にする。宇宙船のための重量の低減は、宇宙で作業を実行することに関しても望ましい。より大きくより重たい宇宙船は、望まれる程度に容易に移動することができないだろう。
しかし、例示的な実施形態は、複雑なコントローラを有するドッキングシステムを使用することが、コントローラの動作をサポートするために増加されたハードウェアを含み得ることを認識し、且つ、考慮する。この増加されたハードウェアは、宇宙船に対して望まれるよりも大きな重量を追加し得る。
したがって、例示的な実施形態は、宇宙船をドッキングさせるための方法及び装置を提供する。例示的な実施形態は、宇宙船のために現在使用されているドッキングシステムよりも軽い、簡略化された方法及びドッキングシステムを提供する。
例示的な一実施例では、装置が、細長部材、移動システム、及び移動システムを細長部材に連結させる力管理システムを備える。細長部材は、宇宙船のためのドッキング構造体と関連付けられる。移動システムは、宇宙船のためのドッキング構造体が移動するように、細長部材を軸方向へ移動させるように構成される。複数の細長部材のうちの各々は、互いから独立して移動する。力管理システムは、細長部材の動作の間に、細長部材の各々によって加えられる力を、望ましい閾値内へ制限するように構成される。
ここで図面、特に図1を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキング環境の図が描かれている。この例示的な実施例では、ドッキング環境100が、宇宙船102及び構造体104を含む。この例示的な実施例では、宇宙船102が、構造体104と連結するように構成される。
描かれているように、宇宙船102は、様々な形態をとる。例えば、非限定的に、宇宙船102は、宇宙輸送体、スペースシャトル、衛星、宇宙ステーション、又は他の何らかの適切なタイプの宇宙船のうちの1つから選択され得る。構造体104も、宇宙輸送体、スペースシャトル、宇宙ステーション、衛星、又は他の何らかの適切な構造体の形態をとり得る。他の例示的な実施例では、構造体104が、静止した構造体であり得る。この例示的な実施例では、宇宙船102がスペースシャトル106の形態をとり、構造体104が宇宙ステーション107の形態をとる。
この描かれている実施例では、ドッキングシステム108が、宇宙船102に関連付けられる。本明細書で使用されるように、1つの構成要素が別の構成要素と「関連付けられる」ときには、その関連付けは、描かれている実施例における物理的な連結である。
例えば、ドッキングシステム108などの第1の構成要素は、第2の構成要素に固定されること、第2の構成要素に接合されること、第2の構成要素に取り付けられること、第2の構成要素に溶接されること、第2の構成要素に締結されること、及び/又は他の何らかの適切なやり方で第2の構成要素に連結されることによって、宇宙船102などの第2の構成要素に関連付けられると考えられ得る。第1の構成要素は、第3の構成要素を使用して第2の構成要素に連結されてもよい。更に、第1の構成要素は、第2の構成要素の部分として、第2の構成要素の延長として、又はこれらの両方として形成されることにより、第2の構成要素に関連付けられると考えられ得る。
ドッキングシステム108は、2つの構造体を共に連結させるように構成された機械アセンブリを形作る。特に、ドッキングシステム108は、第1の構造体であるスペースシャトル106と第2の構造体である宇宙ステーション107を連結させるように構成される。
この例示的な実施例では、ドッキングシステム108が、スペースシャトル106から延伸し、宇宙ステーション107と接触するように構成される。この接触は、捕捉(capture)と呼ばれ得る。この例示的な実施例では、捕捉が、最初にスペースシャトル106を宇宙ステーション107に連結させるために使用されるプロセスである。
スペースシャトル106と宇宙ステーション107との間で捕捉が完了した後に、ドッキングシステム108が宇宙ステーション107とスペースシャトル106を位置合わせするように指示命令され、その後に、ドッキングシステム108のアクティブリングが、宇宙ステーション107内のドッキングリングに対するドッキングシステム108の最終的な固い連結を支持する望ましい位置へと後退し、ドッキングプロセスを完了する。この例示的な実施例では、ドッキングシステム108が、セクション110で示されている。
次に図2を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキング環境のブロック図が描かれている。図1のドッキング環境100は、この図でブロック図の形態で示されるドッキング環境200に対する例示的な一実施態様である。
描かれているように、ドッキング環境200は、宇宙船202及び構造体204を含む。図1の宇宙船102と構造体104は、この図で、それぞれ、ブロック図の形態で示される宇宙船202と構造体204に対する例示的な一実施態様である。
この例示的な実施例では、宇宙船202が、幾つかの異なる形態をとり得る。例えば、宇宙船202は、宇宙輸送体、スペースシャトル、衛星、宇宙ステーション、又は他の何らかの適切なタイプの構造体の形態をとり得る。この描かれている実施例では、宇宙船202が、アクティブな輸送体である。言い換えると、宇宙船202は、宇宙において何らかのやり方で移動している。この例示的な実施例では、宇宙船202が、構造体204に対して移動している可能性がある。
描かれているように、宇宙船202には、推進システム206、着陸システム208、及びドッキングシステム210が装備されている。推進システム206は、宇宙船202を加速させるように構成される。推進システム206は、宇宙船202を移動させることができる、ロケットエンジン、電磁推進要素、及び他の適切なタイプの機構のうちの少なくとも1つを含み得る。
本明細書で使用されるように、列挙された項目と共に使用される「〜のうちの少なくとも1つ」という表現は、列挙された項目のうちの1以上の種々の組み合わせが使用可能であり、かつ、列挙された項目のうち1つだけあればよいということを意味する。項目とは、特定の物体、物品、又はカテゴリのことである。すなわち、「〜のうちの少なくとも1つ」は、項目の任意の組み合わせを意味し、いくつかの項目が列挙から使用され得るが、列挙された項目の全てが必要なわけではない。
例えば、「項目A、項目B、及び項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば、「項目A」、「項目Aと項目B」、「項目B」、「項目Aと項目Bと項目C」、又は「項目Bと項目C」を意味し得る。ある場合には、「項目A、項目B、及び項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定するものではないが、「2個の項目Aと1個の項目Bと10個の項目C」、「4個の項目Bと7個の項目C」、又は他の好適な組み合わせを意味し得る。
この例示的な実施例では、着陸システム208が、望ましい表面上に着陸している間に、宇宙船202を補助するように構成される。例えば、着陸システム208は、月に着陸する際に、宇宙船202を補助するように設計され得る。他の実施例では、着陸システム208が、地球の大気圏に再突入する際に、宇宙船202を保護するように構成された構成要素を含む。着陸システム208は、エアバッグ、パラシュート、着陸ギア、及び他の適切なタイプの構成要素などの、様々な構成要素を含む。
ドッキングシステム210は、宇宙船202を構造体204に連結させるように構成される。特に、ドッキングシステム210は、宇宙船202のドッキング構造体212を構造体204に連結させるように構成される。言い換えると、ドッキング構造体212は、宇宙船202を構造体204に連結させる。図1のドッキングシステム108は、この図でブロック図の形態で示されているドッキングシステム210に対する例示的な一実施態様である。
この例示的な実施例では、ドッキング構造体212が、幾つかの異なる形態をとり得る。例えば、非限定的に、ドッキング構造体212は、キャプチャーリング、ドッキングベース、ロッド、及び他の適切なタイプの構造体のうちの1つから選択される。
この描かれている実施例では、ドッキング構造体212がキャプチャーリング216である。この例示的な実施例では、キャプチャーリング216が、円形構造の構成要素である。キャプチャーリング216は、例えば、非限定的に、望ましいレベルの剛性を提供する、金属、金属合金、又は他の何らかの適切なタイプの材料などの、様々なタイプの材料から成り得る。
描かれているように、この例示的な実施例では、キャプチャーリング216が、アクティブリングである。言い換えると、キャプチャーリング216は、構造体204に対して移動されるように構成される。例えば、ドッキングシステム210は、キャプチャーリング216が望ましいやり方で構造体204と係合するように、構造体204に向けてキャプチャーリング216を移動させる。
示されているように、構造体204も、幾つかの異なる形態をとり得る。例えば、構造体204は、ドッキングリング、宇宙ステーション、衛星、及び宇宙船から選択され得る。この描かれている実施例では、構造体204が宇宙ステーション214である。
宇宙ステーション214は、長期間宇宙に滞在するように設計された宇宙船である。この例示的な実施例では、宇宙ステーション214が、推進システム及び着陸システムを含まないだろう。
宇宙ステーション214は、受動的なドッキングリング218を含む。キャプチャーリング216に類似して、ドッキングリング218は、円形構造の構成要素である。この例示的な実施例では、ドッキングリング218が、受動的な構造体である。言い換えると、ドッキングリング218は、宇宙船202の構造体204とのドッキングの間に、静止したままであり移動しない。
示されているように、宇宙船202内のキャプチャーリング216は、宇宙ステーション214内のドッキングリング218と連結して、宇宙船202をドッキングさせるように構成される。ドッキングは、宇宙船202と宇宙ステーション214との間の資源の交換のために実行され得る。キャプチャーリング216とドッキングリング218は、同じサイズ及び形状のリングである。
ドッキングの間に、推進システム206は、ドッキングのために宇宙船202を宇宙ステーション214に向けて推進させる。宇宙船202が宇宙ステーション214に近づく際に、推進システム206は、速度を下げるか又は停止する。その後、キャプチャーリング216を有するドッキングシステム210は、宇宙船202から延伸し、宇宙ステーション214内のドッキングリング218と位置合わせする。キャプチャーリング216の係合面が、ドッキングリング218に対して望ましい距離内及び望ましい方向で配置されたときに、キャプチャーリング216は、ドッキングリング218と位置合わせされる。
キャプチャーリング216が、ドッキングリング218の望ましい距離215内にあり、望ましい配置217を有するときに、ドッキングリング218とキャプチャーリング216は互いに固定され、宇宙船202を宇宙ステーション214にドッキングさせ得る。取り付けシステムが起動されて、ドッキングリング218をキャプチャーリング216に取り付けるように、望ましい距離215が選択される。取り付けシステムが起動されたときに、ドッキングリング218とキャプチャーリング216が、ドッキングリング218とキャプチャーリング216との間の自由な動きを妨げる配置を有するように、望ましい配置217が選択される。
次に図3を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキングシステムのブロック図が描かれている。図2からのドッキングシステム210を実装するために使用され得る、構成要素の実施例が、この図で示されている。
ドッキング構造体212に加えて、ドッキングシステム210は、細長部材300、移動システム302、力管理システム304、及び取り付けシステム306を含む。示されているように、細長部材300は、ドッキング構造体212に関連付けられた構造体である。
細長部材300は、様々な形態をとり、様々なタイプの材料から成り得る。例えば、細長部材300は、アクチュエータアーム、ロッド、ボールねじのための取付具、又は他の適切なタイプの細長部材のうちの少なくとも1つから選択され得る。更に、細長部材300は、金属、金属合金、複合材料、又は他の何らかの適切なタイプの材料のうちの少なくとも1つから選択された1以上の材料から成り得る。
この例示的な実施例では、細長部材300が、幾つかの異なる形状を有し得る。例えば、細長部材は、円筒形状、六角形状、八角形状であり、又は他の何らかの形状を有し得る。この描かれている実施例では、複数の細長部材300が、細長部材308を含む。
示されているように、細長部材300は軸方向に移動するように構成され、それによって、ドッキング構造体212が移動する。この例示的な実施例では、軸方向の移動が、細長部材300の各々を通って中央に延在する軸に沿った移動である。例えば、細長部材308の軸方向の移動は、細長部材308を通って中央に延材する軸312に沿った移動である。言い換えると、細長部材308は、軸312に沿った機構部分(movement)を通って軸方向に移動する。
この例示的な実施例では、細長部材308が、軸312に沿って延伸し、後退する。細長部材300は、細長部材300とドッキング構造体212との間のジョイント307を使用して、x平面、y平面、及びz平面において延伸し、後退し得る。例示的な一実施例では、細長部材300が、キャプチャーリング216に対してスチュワートプラットフォーム(Stewart platform)の配置で連結される。
示されているように、細長部材300は、キャプチャーリング216の周りに配置され、ジョイント307においてキャプチャーリング216の下側面に連結される。キャプチャーリング216は、細長部材300が移動する際に、移動する。
この例示的な実施例では、ジョイント307が、ユニバーサルジョイントである。ジョイント307は、ドッキング構造体212を細長部材300に取り付ける機械的なカップリングを含み、それによって、ドッキング構造体212と細長部材300が互いに調和(in line with)していないときに、移動の自由度が未だ存在する。
細長部材300が移動すると、ドッキング構造体212も移動する。したがって、細長部材300及びドッキングシステム210は、x方向、y方向、及びz方向へ移動するように構成される。特に、細長部材300は、幾つかの自由度314を伴ってドッキング構造体212を移動させる。本明細書で使用されるように、「幾つかの」項目は、1以上の項目を意味する。この例示的な実施例では、幾つかの自由度314が、1以上の自由度である。
この例示的な実施例では、幾つかの自由度314が、ドッキング構造体212の3次元空間における移動の能力を指す。この例示的な実施例では、ドッキング構造体212が、6つの自由度を伴って移動する。言い換えると、ドッキング構造体212は、x軸、y軸、及びz軸に沿った並進運動、及びx軸、y軸、及びz軸の周りの回転運動を行うことができる。
この描かれている実施例では、移動システム302が、細長部材300を軸方向に移動させるように構成され、それによって、ドッキング構造体212は、幾つかの自由度314を伴って移動する。移動システム302は、モータ316を備える。この例示的な実施例では、モータ316が、電流、油圧、空気圧、又は他の何らかの適切なエネルギー源のうちの少なくとも1つによって動作される。
この描かれている実施例では、複数のモータ316の各モータが、複数の細長部材300のうちの異なる1つの細長部材に対応する。複数のモータ316の各モータは、複数の細長部材300のうちの1つの細長部材を移動させる。例えば、複数のモータ316のうちのモータ318は、複数の細長部材300のうちの細長部材308に対応する。したがって、モータ318は、細長部材308を軸方向へ移動させるように構成される。
複数の細長部材300の各細長部材が移動する際に、ドッキング構造体212が移動する。例えば、ドッキング構造体212は、複数の細長部材300のうちの1以上が移動する際に、傾き、回転し、軸に沿って移動し、又はそれらの何らかの組み合わせを行い得る。
この描かれている実施例では、複数の細長部材300のうちの各々が、複数のモータ316を使用して互いに独立して移動する。別の表現をすると、細長部材300の各々は、他の細長部材300の移動とはかかわりなく、望ましいやり方で移動され得る。結果として、ドッキング構造体212は、幾つかの自由度314を伴って移動し得る。
この例示的な実施例では、移動システム302が、状態機械313によって決定された状態315で動作するように構成される。状態315は、ドッキングシステム210が望ましいやり方で動作するところの、ドッキングシステム210の状態である。状態315は、延伸、減衰、後退、又は他の何らかの適切な状態のうちの少なくとも1つから選択され得る。移動システム302は、ドッキングの異なる段階の間に、異なる状態315で動作する。
例えば、状態315が延伸であるときに、モータ316は、細長部材300及びドッキング構造体212を、図2の構造体204に向けて移動させる。状態315が後退であるときに、モータ316は、細長部材300及びドッキング構造体212を、構造体204から離れるように宇宙船202へ向けて移動させる。ドッキングシステム210の状態315は、図4においてより詳細に説明される。
示されているように、モータ316の各々は、細長部材300が移動の速度327を有するように、動作するように構成される。移動の速度327は、モータがその対応する細長部材を移動させるところの、スピードである。この例示的な実施例では、移動の速度327が、指示命令された速度328である。例えば、モータ316の各々は、モータ316によって生成されたトルクが、指示命令された速度328での細長部材300の軸方向の移動に変換されるように、動作するように構成される。
この例示的な実施例では、指示命令された速度328が、所定の速度である。言い換えると、指示命令された速度328は、ドッキングシステム210のための制御システムに基づいて動的に変動しない。モータ316は、延伸に反対する抵抗が存在しなければ、指示命令された速度328で細長部材300を延伸させる。
この例示的な実施例では、指示命令された速度328が、細長部材300の各々に対して同じ速度又は異なる速度であり得る。例えば、モータ316の各々は、1秒当たり1インチの速度で細長部材300を延伸させるように指示命令され得る。例示的な別の一実施例では、モータ316が、特定の実施態様に応じて、より遅い又は速い速度で、細長部材300を延伸させるように指示命令され得る。
この例示的な実施例では、モータ318が、指示命令された速度328で細長部材308を移動させる。指示命令された速度328は、制御システムに基づいて変動しない。代わりに、モータ318は、キャプチャーリング216がドッキングリング218と接触する際に、図2のドッキングリング218によって細長部材308に加えられる荷重338に基づいて、細長部材308の移動の速度327を低減させるように構成される。このやり方で、移動の速度327は、荷重338のサイズが増加するに従って遅くなる。
描かれているように、力管理システム304は、移動システム302を細長部材300に連結させる。力管理システム304は、1つの構成要素から別の構成要素への力の伝達を提供する、機械装置である。力管理システム304によって伝達される力は、モータ316によって生成されるトルクである。
力管理システム304は、幾つかの異なる形態をとり得る。例えば、非限定的に、力管理システム304は、滑りクラッチ、油圧クラッチ、電磁クラッチ、電磁モータ、ソフトウェア、電子コントローラ、又は力の伝達を制限することができる他の何らかの適切なタイプの装置のうちの少なくとも1つから選択され得る。
力管理システム304は、モータ316及び細長部材300に対応する。言い換えると、力管理システム304、モータ316、及び細長部材300のうちの1つは、ドッキングシステム210の動作可能な構成要素を形成する。この描かれている実施例では、ドッキングシステム210の動作可能な構成要素が、アクチュエータアセンブリ325である。この例示的な実施例では、アクチュエータアセンブリ325が、リニアアクチュエータであり得る。アクチュエータアセンブリ325は、細長部材308、モータ318、力管理システム320、及び(この図では示されていない)他の構成要素を含む。
この例示的な実施例では、力管理システム304が、移動システム302から細長部材300へ力を伝達し、細長部材300を望ましいように移動させる。移動システム302から細長部材300へ力を伝達することにおいて、力管理システム304は、細長部材300の各々の移動の間に、細長部材300の各々によって加えられる力342を、望ましい閾値344内に制限する。力342は、モータ316の各々によって供給されるトルクに基づいている。力342は、ドッキングリング218によって加えられる荷重338に対抗する。
描かれているように、望ましい閾値344は、図2からの宇宙ステーション214のドッキングリング218上に加えられる、細長部材300の各々の最大力であり得る。この例示的な実施例では、望ましい閾値344が、所定の値である。例示的な一実施例では、望ましい閾値344が10ポンドの力である。他の例示的な実施例では、望ましい閾値344が、1ポンドの力、3ポンドの力、20ポンドの力、又は他の何らかの適切な値であり得る。
この描かれている実施例では、複数の力管理システム304が、力管理システム320を含む。力管理システム320は、モータ318を細長部材308に連結し、モータ318から細長部材308へ力を伝達し、それによって、細長部材308が移動する。この例示的な実施例では、力管理システム320が、細長部材308によって加えられる力342を、望ましい閾値344内に制限する。
示されているように、力管理システム320は、滑りクラッチ322である。滑りクラッチ322は、トルクの伝達が、設計されているよりも高いレベルのトルクを伝達するならば、該トルクの伝達を制限する装置である。この例示的な実施例では、滑りクラッチ322が、受動的な装置である。言い換えると、滑りクラッチ322は、制御システムによって送られた信号に応じて、その挙動を変化させない機械的な構成要素である。
この例示的な実施例では、滑りクラッチ322が、モータ318のトルクを制御することによって力342を制御する。滑りクラッチ322は、力342が望ましい閾値344に到達したときに滑るように構成され、それによって、細長部材308は、望ましい閾値344において力342を伝達することを継続する一方で、第1の位置346から第2の位置348へ移動する。
この描かれている実施例では、第1の位置346は、力342が望ましい閾値344に到達したときの細長部材308の長さである。第2の位置348は、滑りクラッチ322の滑りが生じて、力342が望ましい閾値344未満に下がった後の細長部材308の長さである。
この例示的な実施例では、ドッキング構造体212が、係合インターフェース332及び位置合わせ特徴336を備える。この例示的な実施例では、係合インターフェース332が、キャプチャーリング216の上側面である。係合インターフェース332は、図2の宇宙ステーション214のドッキングリング218と係合するキャプチャーリング216の一部分である。
示されているように、位置合わせ特徴336は、キャプチャーリング216に取り付けられた構造上の構成要素である。位置合わせ特徴336は、キャプチャーリング216に沿って配置される。
この例示的な実施例では、位置合わせ特徴336が、様々なタイプの材料から成り、幾つかの異なる形状を有し得る。例えば、位置合わせ特徴336は、金属、金属合金、又は他の適切なタイプの材料及び材料の組み合わせから成り得る。位置合わせ特徴336は、三角形状、矩形状であり、又は他の何らかの適切な形状を有し得る。ある例示的な実施例では、位置合わせ特徴336が、「ペタル(petal)」と呼ばれ得る。
描かれているように、位置合わせ特徴336は、宇宙船202のドッキングシステム210を、宇宙ステーション214内のドッキングリング218に導き、且つ、それと位置合わせするように構成される。宇宙船202及び宇宙ステーション214が接触すると、位置合わせ特徴336が、宇宙船202と宇宙ステーション214を互いに対して位置決めする。
この例示的な実施例では、図3からの取り付けシステム306が、ドッキング構造体212を構造体204に固定するように構成される。取り付けシステム306は、ドッキング構造体212を構造体204に取り付けるように構成された様々な構成要素を含み得る。例えば、非限定的に、取り付けシステム306は、ラッチ、ロック、電磁石、又はキャプチャーリング216とドッキングリング218との間の連結を維持するための他の何らかの装置を含み得る。
宇宙船202を宇宙ステーション214に連結させることにおいて、モータ316は、細長部材300を軸方向に移動させ、それによって、宇宙船202のためのキャプチャーリング216が移動する。この移動は、ドッキングシステム210内の各アクチュエータアセンブリに対して、指示命令された速度328で生じる。
ドッキングシステム210が、宇宙ステーション214内のドッキングリング218の方向に延伸し、キャプチャーリング216の係合インターフェース332が、キャプチャーリング216に沿った1以上のポイントにおいてドッキングリング218と係合する。細長部材330及びキャプチャーリング216は、ドッキングリング218に力342を加える。
それに応じて、ドッキングリング218は、ドッキングリング218と接触したキャプチャーリング216に沿ったポイントにおいて、キャプチャーリング216に荷重338を加える。例えば、キャプチャーリング216は、キャプチャーリング216と細長部材308のジョイントの近くのポイントにおいて、ドッキングリング218と接触し得る。
ドッキングリング218は、そのポイントにおいてキャプチャーリング216に荷重338を加えるので、細長部材308の延伸は遅くなる。ドッキングリング218によってキャプチャーリング216に荷重338が加えられる際に、細長部材300が、ドッキングリング218に沿った様々なポイントと接触し、速度を遅くするまで、他の細長部材300は、指示命令された速度328で移動し続ける。言い換えると、ドッキングリング218によってキャプチャーリング216に加えられる荷重338は、細長部材300によってキャプチャーリング216に加えられる力342を決定する。このやり方において、アクチュエータアセンブリ325は、ドッキングシステム210内の他のアクチュエータアセンブリから独立して動作する。
この例示的な実施例では、位置合わせ特徴336が、キャプチャーリング216をドッキングリング218に対して位置合わせする。ドッキングシステム210が宇宙ステーション214に向けて延伸するときに、状態315は延伸である。
キャプチャーリング216とドッキングリング218が望ましいやり方で位置合わせされたときに、取り付けシステム306は、キャプチャーリング216をドッキングリング218に固定する。ドッキングシステム210の状態315は、時間内にこのポイントで捕捉される。
キャプチャーリング216をドッキングリング218に固定するために、一旦、取り付けシステム306が起動されると、状態315は減衰に変化する。減衰の間に、細長部材300の各々によって加えられる力342は、力管理システム304を使用して調整される。特に、力管理システム304の設定は、荷重338に基づいて調整される。例えば、細長部材308によってドッキングリング218に加えられる力342が、望ましい閾値344に到達したときに、滑りクラッチ322はトルクの伝達を制限する。
時間内のこのポイントでの荷重338は、細長部材308によって加えられる力342よりも大きく成り得る。結果として、細長部材308は、第1の位置346から第2の位置348へと短くなり、一方、滑りクラッチ322は、細長部材308による伝達力を制限し得る。選択された許容誤差の範囲内で、キャプチャーリング216及びドッキングリング218がもはや互いに対して移動しなくなるまで、プロセスはこのやり方で継続する。
このやり方で、力管理システム304は、宇宙ステーション214のドッキングリング218によって加えられる荷重338に応じて、細長部材300の各々によって加えられる力342を受動的に制限する。言い換えると、ドッキングシステム210の制御は、この例示的な実施例では機械的なものであり、宇宙船202、宇宙ステーション214、又はそれらの組み合わせ内の、電子制御システム、制御法則、又はソフトウェアアプリケーションからの干渉なしに生じる。結果として、宇宙船202の宇宙ステーション214へのドッキングは、ドッキングシステム210を有する宇宙船202の重量又は複雑さを増加させることなしに行われる。更に、ドッキングシステム210及びその機械的な構成要素の複雑さは、一部の現在使用されているソフトウェアベースのシステムよりも小さくなるようである。
図2及び図3のドッキングシステム210の図解は、例示的な一実施形態が実装されるやり方に対する、物理的な又は構造的な限定を示唆することを意図していない。示されている構成要素に加えて又は代えて、他の構成要素が使用されてもよい。一部の構成要素は、オプションであり得る。また、ブロックは、ある機能的な構成要素を示すために提示されている。例示的な一実施形態において実装されるときに、これらのブロックの1以上は、異なるブロックへ結合、分割、又は結合及び分割され得る。
例えば、図2の宇宙ステーション214のドッキングリング218は、アクティブな構造体であってもよい。この場合に、キャプチャーリング216とドッキングリング218の両方は、互いに対して移動し、宇宙船202と宇宙ステーション214を望ましいやり方で位置合わせし得る。
他の例示的な実施例では、ドッキング構造体212が、キャプチャーリング216とは異なる他の形態をとり得る。例えば、非限定的に、ドッキング構造体212は、宇宙ステーション214の円錐構造と接触するように構成されたロッドであり得る。
更に他の例示的な実施例では、力管理システム320が、アクチュエータアセンブリ325内のモータ318を制御するように構成されたプログラムであり得る。例えば、モータ318によって伝達されるトルクは、滑りクラッチ322の代わりに電子回路によって制限され得る。
次に図4を参照すると、例示的な一実施形態による、移動システムの動作の状態の間の変化の状態図が描かれている。この描かれている実施例では、状態機械400が、図3からのドッキングシステム210内のモータ316の状態315の変化についての条件の例示的な一実施態様を示している。状態機械400は、図3の状態機械313の例示的な一実施態様である。
この例示的な実施例では、状態機械400が、モータ316の動作の間に生じ得る異なる状態を有する。例えば、状態機械400は、延伸状態402、減衰状態406、及び後退状態408を含む。特に、これらの種々の状態は、モータ318に対して生じ得る状態315の例である。
図11に関して説明されるように、延伸状態402では、キャプチャーリング216が、ドッキング準備位置からスタートし、キャプチャーリング216が、ドッキングリング218と位置合わせするように延伸する。図3の滑りクラッチ322は、延伸状態402において低い滑り力に設定される。
キャプチャーリング216の位置合わせ特徴336とドッキングリング218の位置合わせ特徴は、2つのリングを互いに対して位置合わせする。ドッキングシステム210内のアクチュエータアセンブリの各々は、その位置を独立して調整し、キャプチャーリング216がドッキングリング218に対して位置合わせされることを可能にする。
キャプチャーリングが、位置合わせされ、ドッキングリングから望ましい距離内にあるときに、取り付けシステムが展開される。この例示的な実施例では、望ましい距離が3ミリメートルであり得る。望ましい距離は、特定の実施態様に応じて、ドッキングリングに沿って配置されたセンサシステムを使用して、又は他の何らかの適切なやり方において決定され得る。
この例示的な実施例では、ドッキングシステム210内の取り付けシステム306が、ドッキングリング218の本体ラッチ(body latch)と係合する。一部の例示的な実施例では、取り付けシステム306が、キャプチャーリング216、ドッキングリング218、又はそれらの両方の上に磁気ラッチを含み得る。
この描かれている実施例では、取り付けシステムが、キャプチャーリングをドッキングリングに係合させた後で(イベント412)、モータ316の動作が、減衰状態406へシフトする。滑りクラッチ322は、減衰状態406において、より高い滑り力へとスイッチする。減衰状態406では、キャプチャーリング216とドッキングリング218との間に遊びが存在する。この例示的な実施例では、遊びが5ミリメートルである。減衰状態406は、取り付けシステムが、キャプチャーリング216とドッキングリング218を連結させたことに応じて自動的に生じる。
減衰状態406では、モータ316の各々が、図13で説明されるやり方で機能する。結果として、ドッキングシステム210内のアクチュエータアセンブリによって加えられる力は、宇宙船202と宇宙ステーション214との間の相対的な移動が、低減される又は除去されることをもたらす。
モータ316の動作は、幾つかの条件に応じて、後退状態408へ変化され得る。例えば、キャプチャーリングがドッキングリングに取り付けられることがもはや望ましくなく、取り付けシステムが係合解除するときに(イベント416)、モータ316の動作が後退状態408へ変化する。
別の例示的な一実施例では、ドッキングシステムが、ハードドッキングを開示する旨の指示命令を受信したときに(イベント414)、モータ316の動作が後退状態408へ変化する。この場合には、後退状態408が使用されて、宇宙船202と宇宙ステーション214を共に近づけるように運び、それによって、トンネルが取り付けられ加圧され得る。その後、宇宙船202と宇宙ステーション214との間で資源が交換され得る。後退状態408の間に、アクチュエータアセンブリは、収容位置に向けて後退する。
ある例示的な実施例では、モータ316が、状態機械400内では示されない他の状態で動作し得る。例えば、非限定的に、モータは位置合わせ状態で動作し得る。位置合わせ状態では、モータ316が、細長部材300が通常の長さへ延伸するように指示命令され、通常の長さは、最大長さ又は他の何らかの通常長さであり得る。この状態では、システムが、後退状態408への移行のための準備を行い、後退状態408は、2つの輸送体を軸方向に沿って共に引き付け、それらを共にハードドッキングのための準備状態へと運び、ハードドッキングでは、個別のシステムが、2つのドッキング構造体を共にしっかりと引き付け、固い構造的な連結を生成する。ある実施例では、加圧された連結が達成される。
状態機械400内の異なる状態の図解は、状態機械400が実装され得るやり方を限定することを意図していない。状態機械400は、描かれているものに加えて又は代えて、他の状態を含み得る。例えば、状態機械400は、手動動作モード、「捕捉準備」への延伸モード、位置保持モード、及び他のものを含み得る。
次に図5を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船のためのドッキングシステムの図が描かれている。この描かれている実施例では、ドッキングシステム500が、図3のブロック形態で示されたドッキングシステム210の例示的な一実施態様である。
描かれているように、ドッキングシステム500は、キャプチャーリング502、アクチュエータアセンブリ504、及び位置合わせ特徴508を備える。アクチュエータアセンブリ504は、図3のブロック形態で示されたアクチュエータアセンブリ325の例示的な実施態様である。アクチュエータアセンブリ504は、ジョイント510においてキャプチャーリング502に連結されている。
この例示的な実施例では、アクチュエータアセンブリ504が、ベースプレート512にも連結されている。ベースプレート512は、宇宙船に取り付けられた静止した構造体である。例えば、ベースプレート512は、図1のドッキングシステム108に安定性を提供する、宇宙船102に取り付けられたプラットフォームであり得る。この例示的な実施例では、ベースプレート512が円形状を有しているが、ベースプレート512は異なる形状を有し得る。他の実施例では、ベースプレート512が、この図で示されるように分離したプラットフォームである代わりに、宇宙船102の外板の部分であり得る。
アクチュエータアセンブリ504は、ジョイント514においてベースプレート514に連結されている。この例示的な実施例では、ジョイント510及びジョイント514が、ユニバーサルジョイントである。結果として、キャプチャーリング502は、6つの自由度を伴って移動し得る。
この例示的な実施例では、位置合わせ特徴508が、キャプチャーリング502の係合インターフェース516に沿って位置合わせされ、キャプチャーリング502を、図2からのドッキングリング218などの第2の構造体と位置合わせするように構成される。この例示的な実施例では、位置合わせ特徴508が、3つのペタルを備える。他の例示的な実施例では、他の数のペタルが存在してもよい。
この図では示されていないが、位置合わせ特徴508は、キャプチャーリング502に対して一定の角度において配置され得る。言い換えると、ある例示的な実施例では、位置合わせ特徴508が、内向きの角度を付けられ得る。他の例示的な実施例では、位置合わせ特徴508が、特定の実施態様に応じて、異なる方向付けを有し得る。例えば、位置合わせ特徴の1以上は、外向きに傾けられてもよい。
描かれているように、アクチュエータアセンブリ504は、幾つかのハウジング518を備える。ハウジング518は、モータ、クラッチ、ギア、及び他の構成要素を含む、アクチュエータアセンブリ504内の構成要素を保護するように構成される。この例示的な実施例では、ハウジング518が、金属から成るが、アクチュエータアセンブリ504の機能的な構成要素を保護するための望ましい構造的な特性を有する異なるタイプの材料から成ってもよい。上述のように、複数のアクチュエータアセンブリ504のうちの各々は、独立して移動し得る。
次に図6を参照すると、例示的な一実施形態による、アクチュエータアセンブリの図が描かれている。この描かれている実施例では、アクチュエータアセンブリ600が、図3のブロック形態で示された、細長部材308、モータ318、及び滑りクラッチ322を備えた、アクチュエータアセンブリ325のための例示的な一実施態様である。アクチュエータアセンブリ600は、図5で示されたドッキングシステム500で使用される機能的な構成要素の一実施例でもある。アクチュエータアセンブリ600は、図5の複数のアクチュエータアセンブリ504のうちの1つのアクチュエータアセンブリの例示的な一実施態様である。
描かれているように、アクチュエータアセンブリ600は、モータ602、ブレーキ604、ギア606、ボールねじ608、滑りクラッチ610、ボールナット611、及び滑りチューブ613を含む。この例示的な実施例では、アクチュエータアセンブリ600が、リニアアクチュエータである。言い換えると、アクチュエータアセンブリ600は、アクチュエータアセンブリ600の中央を通って延在する軸612に沿って直線状の移動を生み出す。他の例示的な実施例では、アクチュエータアセンブリ600が、含まれる機能に応じて、他の何らかのタイプのアクチュエータであってもよい。
この描かれている実施例では、モータ602が、図3のモータ318の例示的な一実施態様である。モータ602は、ボールナット611を回転移動させるように構成される。モータ602がトルクを加えると、ギア606がボールナット611を回転させるように回転する。滑りチューブ613は、ボールナット611に取り付けられている。ボールねじ608の溝が連続的な螺旋形状を提供するので、ボールナット611が、その軸の周りで回転すると、ボールナット611は、その軸方向に移動する。ボールナット611が軸方向に移動すると、滑りチューブ613も移動する。言い換えると、滑りチューブ613は、モータ602によって提供される力に基づいて、延伸し後退するように構成される。
滑りチューブ613の端部609は、図5からのキャプチャーリング502に直接的に取り付けられ得る。他の実施例では、ボールねじ608が、キャプチャーリング502に直接的に取り付けられ得る。この例示的な実施例では、ブレーキ604が、アクチュエータアセンブリ600の動作を抑制するように構成された機械的な構成要素である。アクチュエータアセンブリ600に対する動力が除去されたときに、ブレーキ604は、アクチュエータアセンブリ600の動作を妨げるように使用される。
滑りクラッチ610は、図3のブロック形態で示された滑りクラッチ322の例示的な一実施態様である。滑りクラッチ610は、モータ602をボールねじ608に連結し、ボールねじ608の動作の間に、ボールねじ608によって加えられる力を、望ましい閾値内に制限するように構成される。
滑りクラッチ610は、第2の構造体によって加えられる荷重に応じて、ボールねじによって加えられる力を受動的に制限するように構成される。滑りクラッチ610は、力が望ましい閾値に到達したときにスリップするように構成され、それによって、滑りチューブ613が第1の位置から第2の位置へ移動する。
アクチュエータアセンブリ600内で示されている構成要素の1以上は、ハウジング614内に配置される。ハウジング614は、図5のドッキングシステム500内で示されている、複数のハウジング518のうちの1つの一実施例である。ハウジング614は、この図のファントム(phantom)で示されている。示されているように、モータ602、ブレーキ604、ギア606、及び滑りクラッチ610は、ハウジング614の内側に配置されている。
図5のドッキングシステム500及び図6のアクチュエータアセンブリ600の図解は、図2のブロック形態で示されたドッキングシステム210の物理的な例示的一実施態様である。これらの図解は、例示的な一実施形態が実装され得るやり方に対する物理的又は構造的な限定を示唆することを意図していない。示されている構成要素に加えて又は代えて、他の構成要素が使用されてもよい。一部の構成要素は、オプションであり得る。
図5及び図6で示されている種々の構成要素は、図2及び図3のブロック形態で示された構成要素が、いかにして物理的な構造体として実装され得るかの例示的な実施例であり得る。更に、図5及び図6の構成要素の一部は、図2及び図3の構成要素と組み合わされ、図2及び図3の構成要素と共に使用され、又はそれらの2つの組み合わせであり得る。
例えば、ある例示的な実施例では、ボールねじ608が、図5のキャプチャーリング502と直接的に連結され得る。この場合に、滑りチューブ613は不必要である。他の例示的な実施例では、ボールナット611が、キャプチャーリング502に直接的に力を加え、キャプチャーリング502を望ましいやり方で移動させ得る。
次に図7を参照すると、例示的な一実施形態による、第2の構造体と係合しているドッキングシステムの図が描かれている。この描かれている実施例では、図1からのセクション110のより詳細な図が示されている。この例示的な実施例では、スペースシャトル106のドッキングシステム108が、宇宙ステーション107のドッキングシステム700と係合するように配置されている。この例示的な実施例では、ドッキングシステム700が移動しない。しかし、他の例示的な実施例では、ドッキングシステム700が移動し得る。
示されているように、スペースシャトル106のドッキングシステム108は、キャプチャーリング701、ベースリング703、アクチュエータアセンブリ705、位置合わせ特徴707、及びベースプレート709を含む。この例示的な実施例では、ベースリング703が、キャプチャーリング701の後退のための停止ポイントを提供する構造的な構成要素である。
宇宙ステーション107のドッキングシステム700は、ドッキングリング702、位置合わせ特徴704、及びベースプレート711を含む。ドッキングリング702は、図2のブロック形態で示されたドッキングリング218の例示的な一実施態様である。位置合わせ特徴704は、ドッキングリング702をキャプチャーリング701と接触させるように導く。この例示的な実施例では、位置合わせ特徴704が、ドッキングリング702に沿って配置され、内向きに角度を付けられている。
この描かれている実施例では、ドッキングシステム108が、ドッキング準備位置706にあるように示されている。ドッキング準備位置706は、位置合わせ特徴707が、位置合わせ特徴704と係合し得るように延伸されることを示している。ドッキングシステム108は、位置合わせ特徴707及び位置合わせ特徴704をガイドとして使用して、ドッキングシステム700と位置合わせする。
図8〜図11は、ドッキングの様々な段階の間の、ドッキングシステム108の動作を示している。図8〜図18で示されるプロセスは、例示的な一実施形態が実装され得るやり方の一実施例のみを提供する。
図8を参照すると、例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの別の図が描かれている。この例示的な実施例では、ドッキングシステム108が延伸状態にある。言い換えると、ドッキングシステム108のための図3からの状態315は延伸である。延伸の間に、ドッキングシステム108内のアクチュエータアセンブリ705内の細長部材は、ドッキングリング702に向けて延伸している。
延伸の間に、細長部材は、キャプチャーリング701がドッキングリング702と係合するまで、指示命令された速度で延伸する。この例示的な実施例では、キャプチャーリング701とドッキングリング702との間に距離800が存在する。
この図で示されているように、キャプチャーリング701は、ドッキングリング702と位置合わせされていない。したがって、キャプチャーリング701の位置は、調整される必要がある。ドッキングシステム108内の構成要素とドッキングシステム700内の構成要素との間の接触力が、キャプチャーリング701をドッキングリング702に位置合わせする。特に、位置合わせ特徴707と位置合わせ特徴704は、キャプチャーリング701をドッキングリング702と合致させるように移動させる。
図9では、例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの別の図が描かれている。この描かれている実施例では、距離800が図8よりも小さくなっている。
キャプチャーリング701の位置合わせ特徴707とドッキングリング702の位置合わせ特徴704は、2つの構造体を望ましいやり方で更に位置合わせした。この例示的な実施例では、キャプチャーリング701の一部分が、キャプチャーリング701の残りの部分の前にドッキングリング702と接触し、明らかに位置合わせされていない状態にある。キャプチャーリング701とドッキングリング702は、位置ずれが存在するならば、適正に取り付けることができない。したがって、ドッキングシステム108は、ドッキングのために、キャプチャーリング701をドッキングリング702に対して望ましい位置合わせされた状態へと運ぶための調整を必要とする。
示されているように、キャプチャーリング701は、最初に、ポイント900において、ドッキングリング702と接触する。キャプチャーリング701がドッキングリング702と接触したときに、ドッキングリング702によってキャプチャーリング701に荷重が加えられる。荷重は、アクチュエータアセンブリ705内の対応する細長部材の延伸の速度が遅くなることをもたらす。
この例示的な実施例では、細長部材902と細長部材904が、ポイント900に最も近い。したがって、細長部材902と細長部材904の延伸の速度は、ドッキングリング702からキャプチャーリング701へもたらされた抵抗力に基づいて、遅くなるだろう。ドッキングシステム108内の他の細長部材は、それらの細長部材が抵抗力と遭遇するまで、指示命令された速度において延伸を継続する。
細長部材が遭遇した抵抗力が、特定の制限値を超えるならば、細長部材は更に延伸することができない。さもなければ、細長部材は、延伸し続けるが、指示命令された速度よりも遅い速度で延伸する。
図10を参照すると、例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムの更に別の図が描かれている。この例示的な実施例では、図9のポイント900においてドッキングリング702と接触したときに、キャプチャーリング701が遭遇した抵抗力に基づいて、細長部材902と細長部材904は、後退するように強いられている。
この図で見られるように、キャプチャーリング701とドッキングリング702との間の距離800は、ほぼ均一である。この位置合わせは、キャプチャーリング701とドッキングリング702が望ましいやり方で接触し、それによって、キャプチャーリング701の係合面のほぼすべてが、ドッキングリング702の係合面と同一平面にあることをもたらす。アクチュエータアセンブリ705内の細長部材は、2つのリングの残っている位置ずれを完全に除去するために、延伸を継続する。
図11を参照すると、例示的な一実施形態による、第2の構造体と位置合わせしているドッキングシステムのまた更に別の図が描かれている。この描かれている実施例では、キャプチャーリング701の係合面が、ドッキングリング702の係合面と接触している。
キャプチャーリング701とドッキングリング702は、今や、(図示せぬ)取り付けシステムを使用して互いに固定され得る。この例示的な実施例では、取り付けシステムが、ラッチシステムであり得る。取り付けシステムを使用する2つのリングの明確な連結に応じて、図3のブロック形態で示された状態315は、減衰へと変化し、ドッキングシステム108を使用して、宇宙ステーション107に対するスペースシャトル106の残っている相対的な輸送体運動を除去する。
図12では、例示的な一実施形態による、延伸状態にあるドッキングシステムのグラフが描かれている。この例示的な実施例では、グラフ1200が、力と速度の曲線を示している。グラフ1200は、図7のドッキングシステム108内のアクチュエータアセンブリの挙動を示している。この挙動は、図7のドッキングシステム108内のアクチュエータアセンブリの各々に対して存在する。
描かれているように、グラフ1200は、x軸1202及びy軸1203を有する。x軸1202は、ドッキングシステム108内のアクチュエータの速度を秒毎のインチで表し、一方、y軸1203は、アクチュエータが遭遇する抵抗力をポンドで表している。各アクチュエータアセンブリの速度は、指示命令された速度になるように予め決定されている。この例示的な実施例では、指示命令された速度が1インチ/秒である。
アクチュエータアセンブリがゼロの抵抗力に遭遇すると、アクチュエータアセンブリは、グラフ1200内のポイント1204で示されているように、指示命令された速度で延伸する。この例示的な実施例では、アクチュエータも、抵抗力の閾値を有し得る。抵抗力の閾値は、アクチュエータアセンブリが外部の力によって延伸することを完全に妨げられたときに生じる、アクチュエータアセンブリが加えることとを許容される力の最大量である。
グラフ1200内のポイント1206において、アクチュエータアセンブリは、抵抗力の閾値にある。したがって、アクチュエータアセンブリの速度はゼロである。線1208は、グラフ1200内のポイント1204とポイント1206との間の、アクチュエータアセンブリの挙動を表している。
アクチュエータアセンブリに加えられる抵抗力が、抵抗力の閾値を超えるならば速度は負になる。言い換えると、アクチュエータアセンブリは、アクチュエータが遭遇した抵抗力の量に基づいて後退し又は短くなる。このやり方で、ドッキングシステム108内の各アクチュエータアセンブリは、ドッキングシステム108の延伸の間に、受動的に且つ独立して動作する。
次に図13を参照すると、例示的な一実施形態による、減衰モードにあるドッキングシステムのグラフが描かれている。この例示的な実施例では、グラフ1300が、アクチュエータに対応するクラッチに加えられた力に基づく、アクチュエータアセンブリの相対的な位置を示している。グラフ1300は、図7のドッキングシステム108内の各アクチュエータアセンブリの挙動を示している。
この描かれている実施例では、グラフ1300がx軸1302及びy軸1304を有する。x軸1302は、アクチュエータアセンブリ内の細長部材の相対的な位置をインチで表している。言い換えると、アクチュエータアセンブリの長さが、x軸1302に沿って示されている。
示されているように、y軸1304は、クラッチ荷重をポンドで表している。この例示的な実施例では、クラッチ荷重の閾値がFmax1305として特定されている。クラッチ荷重の閾値、すなわちFmax1305は、クラッチが滑ることなしに耐えられる力の最大量である。この例示的な実施例では、Fmax1305が所定の値である。クラッチ荷重がFmax1305に到達したときに、クラッチはスリップするように構成される。
この例示的な実施例では、位置1306が、アクチュエータアセンブリの現在の長さを表している。遊び1308は、アクチュエータアセンブリが、ギア及びジョイントの機械的な遊びのために長く又は短くすることができる距離であり、通常「バックラッシュ」とも呼ばれ得る。
この描かれている実施例では、アクチュエータアセンブリが、一旦遊び1308を過ぎると、位置1306を離れることに抵抗する。クラッチ荷重が増加すると、アクチュエータアセンブリの位置は、増加された荷重に応じて変化する。線1310及び線1312は、加えられた圧縮又は引張荷重の関数として、アクチュエータアセンブリの比例した移動が存在することを示す、硬直度曲線(stiffness curve)である。荷重が滑り荷重に到達したときに、アクチュエータアセンブリは、増加する荷重に抵抗しないが、一定の抵抗を伴ってスリップする。
クラッチ荷重がFmax1305に到達したときに、クラッチはスリップし、一方、Fmax1305の荷重において抵抗を継続し、アクチュエータがもはやドッキングリング702による抵抗力に直面しなくなるまで、スリップが生じる。この場合に、スリップは、グラフ1300内の矢印1307によって示されている。結果として、クラッチ荷重は減少する。線1314は、クラッチ荷重を低減させる一例を表している。位置1316は、アクチュエータアセンブリの新しい位置であり、スリップが生じた後のアクチュエータアセンブリの新しい延伸された状態を表している。アクチュエータアセンブリは、今度は、上述したのと同じやり方で、位置1316からの移動に抵抗する。
類似の結果が反対方向においても生じる。クラッチ荷重がFmin1317に到達したときに、クラッチ荷重の大きさが減少するまで、スリップが生じる。この場合に、スリップは、グラフ1300内の矢印1309によって示さている。線1318は、クラッチ荷重の大きさを低減させる一例を表している。位置1320は、アクチュエータアセンブリの新しい位置であり、スリップが生じた後のアクチュエータアセンブリの新しい短縮された長さを表している。アクチュエータアセンブリは、今度は、位置1320からの移動に抵抗する。
この図で説明されたように、減衰プロセスは、クラッチ荷重がもはやFmax1305又はFmin1317のいずれにも到達せず、したがって、スリップが生じなくなるまで、減衰状態の間に1以上の回数だけ生じ得る。このやり方で、ドッキングシステム108は、力を減衰させ、スペースシャトル106と宇宙ステーション107との間で残っている相対的な輸送体のエネルギーを吸収するように構成される。各アクチュエータアセンブリは、この図で説明された減衰プロセスを使用して独立して移動する。
ここで図14を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスのフローチャートが描かれている。描かれているように、図14で説明されるプロセスは、図2のドッキングシステム210を使用して、ドッキング環境200内で実施されるプロセスの一実施例であり得る。特に、図14で説明されるプロセスは、図4の状態機械400で示された延伸状態402の間に実行され得る工程の一実施例である。
該プロセスは、細長部材を軸方向に移動させることによって開始し、それによって、宇宙船のためのドッキング構造体が移動する(工程1400)。次に、プロセスは、ドッキング構造体が、ドッキング構造体に沿ったポイントにおいて第2の構造体のドッキングリングと接触したか否かを決定する(工程1402)。ドッキング構造体が、ドッキングリングと接触したならば、接触は、ドッキングリングによってドッキング構造体に加えられた荷重に応じて、ドッキング構造体に沿ったポイントに最も近い細長部材の移動の速度を遅くする(工程1404)。ドッキング構造体がドッキングリングに連結されていないならば、プロセスは工程1400に戻る。
工程1400及び工程1402の間に、細長部材300の各々は、独立して移動する。言い換えると、移動の速度が複数の細長部材300の幾つかに対して遅くなる一方で、他のものは指示命令された速度328において移動を継続する。
その後、プロセスは、一群の位置合わせ特徴を使用して、ドッキング構造体をドッキングリングに位置合わせする(工程1406)。その後、ドッキング構造体が、ドッキングリングの望ましい距離内にあるか否かに関する決定が行われる(工程1408)。
ドッキング構造体がドッキングリングの望ましい距離内にあるならば、ドッキング構造体がドッキングリングとの望ましい配置を有するか否かに関する決定が行われる(工程1410)。そうであるならば、プロセスは、ドッキング構造体をドッキングリングに取り付け(工程1412)、その後、プロセスは終了する。
工程1408に戻って、ドッキング構造体がドッキングリングの望ましい距離内にないならば、上述のように、プロセスは工程1400に戻る。工程1410に関して類似のやり方で、ドッキング構造体がドッキングリングとの望ましい配置を有しないならば、プロセスは工程1400に戻る。
次に図15を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスの別のフローチャートが描かれている。描かれているように、図15で説明されるプロセスは、図2のドッキングシステム210を使用して、ドッキング環境200内で実施されるプロセスの一実施例であり得る。特に、図15で説明されるプロセスは、図14の工程1412の間に実行され得る工程の一実施例である。
該プロセスは、取り付けシステムを展開するための指示命令を受信することによって開始する(工程1500)。次に、プロセスは、取り付けシステムを展開する(工程1502)。その後、プロセスは、ドッキング構造体をドッキングリングに連結させる(工程1504)。ドッキング構造体がドッキングリングに連結された後で、そのとき、プロセスは減衰状態に入り(工程1506)、その後、プロセスは終了する。
次に図16を参照すると、例示的な一実施形態による、宇宙船をドッキングさせるためのプロセスの更に別のフローチャートが描かれている。描かれているように、図16で説明されるプロセスは、図2のドッキングシステム210を使用して、ドッキング環境200内で実施されるプロセスの一実施例であり得る。特に、図16で説明されるプロセスは、図4の状態機械400において示された減衰状態406の間で実行され得る工程の一実施例である。
該プロセスは、細長部材を使用して力を加えることによって開始する(工程1600)。細長部材300の各々は、他の細長部材300とは独立して力342を加え得る。
次に、力が望ましい閾値に到達したか否かに関する決定が行われる(工程1602)。例えば、細長部材300の各々に対する力342が望ましい閾値344に到達した否かに関する決定が行われる。
力が望ましい閾値に到達したならば、プロセスは、細長部材の各々によって加えられる力を制限する(工程1604)。細長部材300の各々によって加えられる力を制限することは、上述のように滑りクラッチを使用して達成され得る。力が望ましい閾値に到達していなければ、プロセスは工程1600に戻る。
その後、プロセスは、細長部材を第1の位置から第2の位置へ移動させ(工程1606)、プロセスは工程1600に戻る。ドッキング構造体212とドッキングリング218が、選択された許容誤差を超えて互いに対して移動しなくなるまで、減衰状態406が継続する。これらの選択された許容誤差は、図13で説明されたように、遊び1308であり得る。
ドッキングが完了した後で、ドッキング構造体212の後退状態408が生じ得る。ドッキング構造体212の後退状態408は、取り付けシステム306を係合解除させる、又は宇宙ステーション214を宇宙船202により近づけ
る旨の指示命令に応答して生じ、それによって、加圧されたトンネルが展開されて、宇宙船202を宇宙ステーション214に連結させ得る。
図示した種々の実施形態におけるフローチャート及びブロック図は、例示的な一実施形態での装置及び方法の、幾つかの可能な実施態様の構造、機能、及び動作を示している。これに関し、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、1つの工程又はステップの、一モジュール、一セグメント、一機能、及び/又は一部分を表わし得る。
例示的な一実施形態の代替的な実施態様の一部では、ブロックに記載された1以上の機能が、図中に記載の順序を逸脱して実施可能である。例えば、場合によっては、連続して示されている2つのブロックがほぼ同時に実行されること、又は時には含まれる機能によってはブロックが逆順に実施されることもあり得る。また、フローチャート又はブロック図で示されているブロックに加えて他のブロックが追加されることもあり得る。
本開示の例示的な実施形態は、図17に示す宇宙船の製造及び保守方法1700と、図18に示す宇宙船1800とに関連して記述され得る。まず図17を参照すると、例示的な一実施形態による、ブロック図の形態にある宇宙船の製造及び保守方法の図が描かれている。ドッキングシステム210及びドッキングシステム210内の構成要素は、宇宙船の製造及び保守方法1700の様々な段階の間に製造及び設置され得る。これらの変更は、地上において、ある場合には、宇宙において行われ得る。
製造前の段階では、宇宙船の製造及び保守方法1700は、図18の宇宙船1800の仕様及び設計1702と、材料の調達1704とを含み得る。製造段階では、図18の宇宙船1800の構成要素及びサブアセンブリの製造1706、並びにシステムインテグレーション1708が行われる。
その後、図18の宇宙船1800は、運航1712に供されるために、認可1710を経る場合もある。認可1710は、顧客要件、製造要件、政府の要件、又はそれらの組み合わせを満たすことを含み得る。顧客による運航中、図18の宇宙船1800は、定期的な整備および点検1714(改造、再構成、改修、及びその他の整備または点検を含み得る)がスケジューリングされる。
宇宙船の製造及び保守方法1700の各プロセスは、システムインテグレーター、第三者、及び/又は作業員によって実施又は実行されてもよい。これらの例では、作業員は顧客であってもよい。本明細書での説明を目的として、システムインテグレーターは、限定するものではないが、いかなる数の宇宙船製造者、および主要システムの下請業者を含むことができ、第三者は、限定するものではないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含むことができ、作業員は企業、軍事団体、サービス機関などであってもよい。
ここで図18を参照すると、例示的な一実施形態が実装され得る宇宙船の図が、ブロック図の形態で描かれている。この例示的な実施例では、宇宙船1800が、図17の宇宙船の製造及び保守方法1700によって製造される。宇宙船1800は、複数のシステム1804及び内装1806を有する機体1802を含み得る。
複数のシステム1804の例には、推進システム1808、電気システム1810、油圧システム1812、環境システム1814、及び熱保護システム1816のうちの1以上が含まれる。航空宇宙産業の例が示されたが、種々の例示的な実施形態は、航空機産業、自動車産業、船舶産業、及び/又は他の適切な産業にも適用され得る。
本明細書で具現化される装置及び方法は、図17の宇宙船の製造及び保守方法1700のうちの少なくとも1つの段階で採用してもよい。特に、図2からのドッキングシステム210は、宇宙船の製造及び保守方法1700の各段階のうちの任意の1つの間において設置され得る。例えば、限定しないが、図2からのドッキングシステム210は、構成要素及びサブアセンブリの製造1706、システムインテグレーション1708、定期的な製造及び保守1714、及び/又は宇宙船の製造及び保守方法1700における他の何らかの段階のうちの少なくとも1つの間において、宇宙船1800に設置され得る。
ある例示的な実施例では、図17の構成要素及びサブアセンブリの製造1706で製造される構成要素又はサブアセンブリが、図17で宇宙船1800の運航1712中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の方法で作製又は製造され得る。
更に別の実施例では、幾つかの装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせを、図17の構成要素及びサブアセンブリの製造1706並びにシステムインテグレーション1708などの製造段階で、利用することができる。
幾つかの装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせを、宇宙船1800の図17における運航1712、及び/又は整備及び保守1714の間に、利用することができる。幾つかの種々の例示的な実施形態の利用により、宇宙船1800の組立てを大幅に効率化すること、及び/又はコストを削減することができる。
したがって、例示的な実施形態は、宇宙船202をドッキングさせるための方法及び装置を提供する。該装置は、細長部材300、移動システム302、及び移動システム302を細長部材300に連結させる、力管理システム304を備える。細長部材300は、宇宙船202のためのドッキング構造体212に関連付けられる。移動システム302は、宇宙船202のためのドッキング構造体が移動するように、細長部材300を軸方向に移動させるように構成される。複数の細長部材300のうちの各々は、互いから独立して移動する。力管理システム304は、細長部材300の動作の間に、細長部材300の各々によって適用される力342を、望ましい閾値344内に制限するように構成される。
ドッキングシステム210を使用する際に、複雑な制御法則、荷重センサ、又はソフトウェアは、宇宙船202を第2の構造体にドッキングさせるために必要とされない。代わりに、ドッキングシステム210は、プロセスを簡略化し、力の減衰が受動的なやり方で生じる際に、閉ループ制御システムを必要としない。結果として、ドッキングシステム210には、より少ないハードウェアが必要とされ、したがって、ドッキングシステム210は、一部の現在使用されているドッキングシステムよりも軽く且つ複雑ではない。
更に、ドッキングシステム210は、機械的な構成要素を有する簡略化されたシステムを使用して動作し、宇宙で望ましくない結果が生じる可能性を低くする。したがって、ドッキングシステム210は、他のドッキングシステムよりも信頼できる。
種々の例示的な実施形態の説明は、例示及び説明を目的として提示されており、完全な説明であること、又は開示された形態の実施形態に限定することを、意図しているわけではない。当業者には、多くの修正例及び変形例が明白となろう。更に、種々の例示的な実施形態は、他の好ましい実施形態に照らして別の特徴を提供することができる。選択された1以上の実施形態は、実施形態の原理、実際の用途を最もよく説明するため、及び他の当業者に対して、様々な実施形態の開示内容と考慮される特定の用途に適した様々な修正の理解を促すために選択及び記述されている。

Claims (16)

  1. 宇宙船のためのドッキング構造体に関連付けられた細長部材、
    前記宇宙船のための前記ドッキング構造体が移動するように、前記細長部材を軸方向に移動させるように構成された移動システムであって、前記細長部材の各々が独立して移動する、移動システム、及び
    前記移動システムを前記細長部材に連結させ、前記細長部材の動作の間に、前記細長部材の前記各々によって加えられる力を、望ましい閾値内に制限するように構成された、力管理システムを備える、装置。
  2. 前記ドッキング構造体が、前記宇宙船を、ドッキングリング、宇宙ステーション、衛星、及び宇宙船のうちの1つから選択された第2の構造体に連結させる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記力管理システムが、前記第2の構造体によって加えられた荷重に応じて、前記細長部材の前記各々によって加えられる前記力を受動的に制限する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記ドッキング構造体を前記第2の構造体に固定するように構成された取り付けシステムを更に備える、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記ドッキング構造体が、キャプチャーリングとロッドのうちの一方から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記細長部材が、幾つかの自由度を伴って前記ドッキング構造体を移動させる、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記移動システムが、延伸、減衰、又は後退のうちの少なくとも1つから選択された状態で動作するように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記ドッキング構造体が、係合接触面及び一群の位置合わせ特徴を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記力管理システムが、各々、滑りクラッチ、油圧クラッチ、電磁クラッチ、電磁モータ、ソフトウェア、又は電子コントローラのうちの少なくとも1つを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記移動システムが、各々、指示命令された速度で、対応する細長部材を移動させるように構成されたモータを備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記モータが、前記対応する細長部材に加えられた荷重に基づいて、前記対応する細長部材の移動の速度を低減させるように構成される、請求項10に記載の装置。
  12. 前記力管理システムのうちの1つの力管理システムが、滑りクラッチであって、前記力が前記望ましい閾値に到達したときにスリップし、それによって、前記対応する細長部材が第1の位置から第2の位置へ移動するように構成された、滑りクラッチを備える、請求項10又は11に記載の装置。
  13. 宇宙船をドッキングさせるための方法であって、
    前記宇宙船のためのドッキング構造体が移動するように、細長部材を軸方向に移動させることであって、前記細長部材の各々が独立して移動する、移動させること、及び
    前記細長部材の動作の間に、前記細長部材の前記各々によって加えられる力を、望ましい閾値内に制限することを含む、方法。
  14. 取り付けシステムを使用して、前記ドッキング構造体を第2の構造体に連結させることを更に含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記力を制限することが、
    第2の構造体によって加えられた荷重に応じて、前記細長部材の前記各々によって加えられる前記力を受動的に制限することを含む、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 対応する細長部材に加えられた荷重に基づいて、モータの動作の速度を低減させることを更に含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
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