JP2017507687A - 清掃装置データ管理システム及び方法 - Google Patents

Abstract

移動式清掃システム、方法及び機械が提供され、シャーシと、シャーシから遠隔にあるデバイスと通信するように構成される通信モジュールと、移動式清掃機械の１つ又は複数の特性を検知するように動作可能なセンサーと、プロセッサ及びメモリを備えるコントローラーとが設けられる。プロセッサはメモリに記憶される命令を実行するようにプログラミングされ、命令は、移動式清掃機械の１つ又は複数の特性を受信することと、遠隔のデバイスから移動式清掃機械以外のデータセットを受信することと、移動式清掃機械の１つ又は複数の特性、並びに移動式清掃機械以外のデータのうちの少なくとも１つを中央ロケーションに送信することとを含む。【選択図】図１

Description

本発明は、限定はしないが、機器の特性に関連付けられるデータと、機器以外のデータとを通信するためのデータ管理システム及び方法を含む、データ管理システム及び方法に関する。

床清掃機械のような移動式清掃機械が当該技術分野において一般的に知られている。移動式清掃機械は一般的に２つのカテゴリー：操作者が機械の後方で立って歩行する移動式清掃機械（「ウォークビハインド」型機械）及び操作者が機械自体の上に座っているか、又は立っている移動式清掃機械（「ライドオン」型機械）に分類することができる。

機器データ及び従業員データを用いて、清掃業務運営を含む、業務運営への見通しを高めることができる。見通しを高めることにより、コストの削減と、清掃有効性の改善とにつながる。これらの結果は、高いレベルの清浄度が必要とされる数多くの業種（例えば、病院、診療所、食品サービス店舗等）にとって益々重要になる。そのような清浄度を達成する１つの方法は、従業員及び機器に関連するデータを絶えず監視することである。従業員データは、限定はしないが、従業員始業時刻／終業時刻、作業開始時刻／終了時刻、メンテナンス／品質事項、機器の場所及び機器の運転時間を含むことができる。機器データは、限定はしないが、移動式清掃機械の種々の被検知特性を含むことができる。

幾つかの実施形態では、本発明は、シャーシと、シャーシから遠隔にあるデバイスと通信するように構成される通信モジュールとを含む移動式清掃機械を提供する。また、その機械は、清掃機械の１つ又は複数の特性を検知するように動作可能なセンサーと、プロセッサ及びメモリを備えるコントローラーとを備える。プロセッサは、メモリに記憶される命令を実行するようにプログラミングされる。命令は、清掃機械の１つ又は複数の特性を受信することと、遠隔デバイスから機械以外のデータセットを受信することと、清掃機械の１つ又は複数の特性及び機械以外のデータセットのうちの少なくとも１つを中央ロケーション（central location）に送信することとを含む。

別の実施形態では、本発明は、移動式清掃機械の特性及び機械以外のデータセットを中央ロケーションに送信する方法を提供する。本方法は、清掃機械の１つ又は複数の特性を検知することと、被検知特性を清掃機械上のコントローラーに送信することと、清掃機械以外のデータをコントローラーに送信することと、清掃機械の被検知特性及び清掃機械以外のデータのうちの少なくとも１つを、コントローラーを介して中央ロケーションに送信することとを含む。

別の実施形態では、本発明は、移動式清掃機械の１つ又は複数の特性と、機械以外のデータセットとを中央ロケーションに通信するためのシステムを提供する。本システムは、機械に取り付けられるゲートウェイデバイスと、機械以外のデータをゲートウェイデバイスに通信するように構成される通信デバイスと、移動式清掃機械とを含む。清掃機械は、シャーシと、通信デバイスと通信するように構成される通信モジュールと、清掃機械の１つ又は複数の特性を検知するように動作可能なセンサーと、プロセッサ及びメモリとを有する。プロセッサは、メモリ内に記憶された命令を実行するようにプログラミングされる。命令は、清掃機械の１つ又は複数の特性を受信することと、機械以外のデータを受信することと、清掃機械の１つ又は複数の特性及び機械以外のデータセットのうちの少なくとも１つを、ゲートウェイデバイスを介して中央ロケーションに送信することとを含む。

本発明の他の態様は、詳細な説明及び添付の図面を考察することによって明らかとなるであろう。

本発明を具現するデータ管理システムを示す図である。 図１のデータ管理システムと併用される清掃機械の斜視図である。 図２の清掃機械の制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態によるスキャナーの概略図である。 図４ａのスキャナーのためのコントローラーの概略図である。 バーコードをスキャンする図４ａのスキャナーの概略図である。 データ管理システムの例示的な動作を示すフローチャートである。

本発明の任意の実施形態が詳細に説明される前に、本発明が、その用途に関して、以下の説明に記述されるか又は添付の図面に図示される構成の細部及びコンポーネントの配置に限定されないことは理解されたい。本発明は、他の実施形態も可能であり、種々の方法において実践又は実行することができる。

図１は、データ管理システム１００を示す。データ管理システム１００は、中央ロケーション１１０及びモバイルリーダー１１５と通信する移動式装置１０５（例えば、自動洗浄機、説明のために一般に「清掃機械」と呼ばれる）を含む。図示される清掃機械１０５は、機械以外のデータを（例えば、モバイルリーダー１１５）から受信し、機械以外のデータを、清掃機械１０５の被検知特性とともに、ネットワーク１２０を介して中央ロケーション１１０に送信することができる。

図１及び図２は、データ管理システム１００の例示的な移動式清掃機械１０５を示す。清掃機械１０５は、床のような表面を清掃するように構成される。図示されるように、清掃機械１０５は、「ライドオン」型床清掃機械であるが、機械１０５は「ウォークビハインド」型清掃機械の形をとることができる。清掃機械１０５は、床のような表面を清掃するように構成され、数ある中でも、フレーム又はシャーシ１２５を含む。シャーシ１２５は、限定はしないが、タンク１３０、ブラシユニット１３５及び吸引デバイス（例えば、スクイージアセンブリ）１４０を含む、清掃機械１０５の幾つかのコンポーネントを支持する。

タンク１３０は、作業中に清掃機械１０５によって使用される液体（例えば、水及び洗浄剤を含む洗浄液）を収容する。ブラシユニット１３５は、表面をこすり、表面上の汚れ及び他の堆積物を攪拌し、吸引デバイス１４０は、液体及び堆積物が広がるのを防ぎ、表面から吸い上げる。

図２に示される例示的な清掃機械１０５を参照すると、シャーシ１２５は、１つ又は複数の前輪１４５と、１つ又は複数の後輪１５０とに結合され、それらの車輪によって支持される。図示される清掃機械１０５は、前輪１４５によって誘導又は操縦され、後輪１５０によって駆動されるが、機械１０５は、駆動輪及び被駆動輪の任意の適切な組み合わせを用いて駆動することができる。図２及び図３を参照すると、被駆動輪１５０は、１つ又は複数のモーター１５５（図３）によって動力を供給される。説明され、添付の図面において図示される清掃機械１０５は、表面にわたって清掃機械１０５を移動させるために車輪１４５、１５０を備えるが、清掃機械１０５を移動させるために、他のタイプのデバイスを使用できることは理解されよう。これらの他のタイプのデバイスは、例えば、動力線路（powered track）又は無動力線路（un-powered track）を含むことができる。簡単にするために、本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられるとき、「車輪」という用語は、全てのそのような可動要素を指している。

図３は、図２の清掃機械１０５に関連付けられるコントローラー２００を含む制御システムのブロック図を示す。図示されるコントローラー２００は清掃機械１０５の種々のモジュール又はコンポーネントに電気的及び／又は通信可能に接続される。例えば、図示されるコントローラー２００は、モーター１５５、電源モジュール２０５、ユーザーインターフェースモジュール２１０、１つ又は複数のセンサー２１５及び通信モジュール２２０に接続される。モーター１５５、電源モジュール２０５、ユーザーインターフェースモジュール２１０、センサー２１５及び通信モジュール２２０は、それぞれ機械１０５上に支持され、かつ機械１０５に結合される。

コントローラー２００は、数ある中でも、清掃機械１０５の動作を制御するように動作可能であるハードウェア、並びにソフトウェア及び／又はファームウェアの組み合わせを含む。例示的なコントローラー２００は、コントローラー２００及び／又は清掃機械１０５内のコンポーネント及びモジュールに電力を供給し、動作制御を与え、場合によっては、保護を与える複数の電気的コンポーネント及び電子的コンポーネントを含む。例えば、図示されるコントローラー２００は、処理ユニット２２５（例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラー又は別の適切なプログラマブルデバイス）と、メモリ２３０とを含む。また、コントローラー２００は他のコンポーネントも含むことができ、レジスタ転送レベル（「ＲＴＬ」）設計プロセスを通して開発されるチップのような、半導体（例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ（「ＦＰＧＡ」））チップ上で部分的に、又は全体として実現することができる。

メモリ２３０は、幾つかの実施形態では、プログラム記憶域及びデータ記憶域を含む。プログラム記憶域及びデータ記憶域は、リードオンリーメモリ（「ＲＯＭ」）、ランダムアクセスメモリ（「ＲＡＭ」）（例えば、ダイナミックＲＡＭ（「ＤＲＡＭ」）、同期ＤＲＡＭ（「ＳＤＲＡＭ」）等）、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ（「ＥＥＰＲＯＭ」）、フラッシュメモリ、ハードディスク、ＳＤカード、又は他の適切な磁気、光学、物理又は電子メモリデバイスのような、異なるタイプのメモリの組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、処理ユニット２２５は、メモリ２３０に接続され、ソフトウェア命令を実行し、ソフトウェア命令は、メモリ２３０のＲＡＭに（例えば、実行中に）、又はメモリ２３０のＲＯＭに（例えば、概ね永久に）、又は別のメモリ若しくはディスクのような別の非一時的コンピューター可読媒体に記憶することができる。清掃機械１０５の図示される実施態様に含まれるソフトウェアは、コントローラー２００のメモリ２３０に記憶することができる。ソフトウェアは、例えば、ファームウェア、１つ又は複数のアプリケーション、プログラムデータ、フィルター、規則、１つ又は複数のプログラムモジュール及び他の実行可能命令を含む。図示されるコントローラー２００は、数ある中でも、本明細書において説明される制御プロセス及び方法に関連付けられる命令を、メモリから取り出し、実行するように構成される。他の構成では、コントローラー２００は、更なるコンポーネント、少ないコンポーネント、又は異なるコンポーネントを含む。

電源モジュール２０５は、清掃機械１０５のコントローラー２００及び他のコンポーネント又はモジュールに公称電圧を供給する。より具体的には、図示される電源モジュール２０５は、１つ又は複数の電池又は電池パック（図示せず）から電力を受電し、清掃機械１０５のコントローラー２００及び他のコンポーネント又はモジュールに公称ＤＣ電圧を出力する。電源モジュール２０５は、場合によっては、送電網から独立している電源（例えば、発電機、ソーラーパネル等）から電力を受電することができるか、又は清掃機械１０５のコントローラー２００及び他のコンポーネント若しくはモジュールに公称電圧が出力されるＡＣ電圧を受電することができる。

幾つかの実施形態では、電源モジュール２０５は、機械１０５が動作しているときに、清掃機械１０５から電力を受電し、清掃機械１０５のコンポーネント及びモジュールに公称電圧を供給する。これらの実施形態では、清掃機械１０５の動作中に１つ又は複数の電池又は電池パックを充電することができる（例えば、高速充電器を用いる）。清掃機械１０５が動作していないとき、電源モジュール２０５は、清掃機械１０５のコンポーネント及びモジュールに公称電圧を供給しない。代わりに、電源モジュール２０５は、電池又は電池パックから電力を受電し、制御システムに（場合によっては、機械１０５の他のコンポーネント及びモジュールにも）に公称電圧を供給する。

図示されるユーザーインターフェースモジュール２１０は、清掃機械１０５の状況を制御又は監視する。例えば、ユーザーインターフェースモジュール２１０は、清掃機械１０５の動作を制御するためにコントローラー２００に動作可能に結合することができ、清掃機械１０５に対する所望のレベルの制御及び監視を達成するのに必要とされるデジタル及びアナログ入力及び／又は出力デバイスの組み合わせを含むことができる。例えば、ユーザーインターフェースモジュール２１０は、ディスプレイ（例えば、プライマリディスプレイ、セカンダリディスプレイ等）と、入力デバイス（例えば、タッチスクリーンディスプレイ、複数のノブ、ダイヤル、スイッチ、ボタン等）とを含むことができる。より具体的には、ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ（「ＬＣＤ」）、発光ダイオード（「ＬＥＤ」）ディスプレイ、有機ＬＥＤ（「ＯＬＥＤ」）ディスプレイ、エレクトロルミネッセントディスプレイ（「ＥＬＤ」）、表面伝導電子エミッタディスプレイ（「ＳＥＤ」：surface-conduction electron-emitter display）、電界放出ディスプレイ（「ＦＥＤ」）、薄膜トランジスタ（「ＴＦＴ」）ＬＣＤ又は反射型双安定コレステリックディスプレイ（reflective bistable cholesteric display）（例えば、電子ペーパー）とすることができる。ユーザーインターフェースモジュール２１０は、清掃機械１０５に関連付けられる条件又はデータをリアルタイムに、又は実質的にリアルタイムに表示するように構成することもできる。例えば、ユーザーインターフェースモジュール２１０は、清掃機械１０５の状態、ブラシユニット１３５の位置又は他の動作インジケーター、吸引要素１４０の動作インジケーター、タンク１３０の流体レベル、清掃機械１０５の動作時間（機械の製造以降の全運転時間であるか、又は時間あたり、日あたり、週あたり若しくは月あたりの使用時間のような増分時間であるかを問わない）及び機械１０５の他の状況のうちの１つ又は複数を表示するように構成することができる。

センサー２１５は、清掃機械１０５の１つ又は複数の特性を検知し、例えば、加速度計２１５ａ、位置センサー２１５ｂ及び／又は流体レベルセンサー２１５ｃを含むことができる。加速度計２１５ａは、種々の方向（例えば、ｘ方向、ｙ方向等）における清掃機械１０５の加速度を検知することができる。位置センサー２１５ｂは、清掃機械１０５の位置、又は清掃機械１０５の１つ若しくは複数のコンポーネントの位置を検知することができる。例えば、位置センサー２１５ｂは、固定された物体（例えば、壁）に対する清掃機械１０５の位置を検知することができる。別の例として、位置センサー２１５は、ブラシユニット１３５及び／又は吸引要素１４０の位置を検知することができる。更に別の例として、流体レベルセンサー２１５ｃは、タンク１３０内に収容される流体の測定値を検知することができる。レベルセンサーは、加えて、又は代わりに、垂直軸に対する清掃機械１０５の角度位置を測定することができる。所望により、それより少ないか、又は多くのセンサー２１５を機械１０５上に設けることができる。例えば、制御システムは、ブラシユニット１３５のブラシの速度（複数の場合もある）を検出する回転センサー、清掃機械１０５が移動した距離を検出する運動又は距離センサー、清掃機械１０５が使用された時間の長さ及び／又は任意の特定のコンポーネント（例えば、ブラシユニットのブラシ、吸引デバイス１４０のスクイージ又は不定期にメンテナンス若しくは交換を必要とする場合がある他の要素）が使用された時間の長さを検出するための１つ又は複数のタイマー、清掃機械１０５を推進させるモーター又はエンジン、清掃機械によって保持又は分注される流体、ブラシユニット１３５のブラシ、清掃機械１０５内の流体を移動させるためのポンプの温度を検出する温度センサー等を含むことができる。

通信モジュール２２０は、モバイルリーダー１１５及び中央ロケーション１１０に接続し、通信するように構成される。幾つかの実施形態では、清掃機械１０５は、モバイルリーダー１１５と通信するための第１の通信モジュールと、中央ロケーション１１０と通信するための第２の通信モジュールとを含む。簡単にするために、本明細書において「通信モジュール」という用語は、モバイルリーダー１１５及び中央ロケーション１１０の両方と通信するように個々に、又は合わせて動作可能である１つ又は複数の通信モジュールに適用される。

通信モジュール２２０は、ネットワーク１２０を通して中央ロケーション１１０と通信する。幾つかの実施形態では、ネットワーク１２０は、例にすぎないが、ワイドエリアネットワーク（「ＷＡＮ」）（例えば、グローバルポジショニングシステム（「ＧＰＳ」）、ＴＣＰ／ＩＰ利用ネットワーク、セルラーネットワーク、例えば、モバイル通信用グローバルシステム（「ＧＳＭ」：Global System for Mobile Communications）ネットワーク、汎用パケット無線サービス（「ＧＰＲＳ」：General Packet Radio Service）ネットワーク、符号分割多元接続（「ＣＤＭＡ」）ネットワーク、エボリューションデータオプティマイズド（「ＥＶ−ＤＯ」：Evolution-Data Optimized）ネットワーク、ＧＳＭエボリューション用エハンストデータレート（「ＥＤＧＥ」：Enhanced Data Rates for GSM Evolution）ネットワーク、３ＧＳＭネットワーク、４ＧＳＭネットワーク、デジタルエンハンストコードレステレコミュニケーションズ（「ＤＥＣＴ」：Digital Enhanced Cordless Telecommunications）ネットワーク、デジタルＡＭＰＳ（「ＩＳ−１３６／ＴＤＭＡ）ネットワーク又は統合デジタルエンハンストネットワーク（「ｉＤＥＮ」：Integrated Digital Enhanced Network）ネットワーク等）であるが、本明細書において、他のネットワークタイプも可能であり、考えられる。特定の実施形態では、ネットワーク１２０は、限定はしないが、清掃機械１０５が窓付近にあるとき等の低品質の接続時に、通信モジュール２２０と中央ロケーション１１０との間で通信できるように動作可能であるＧＳＭ又は他のＷＡＭである。

ネットワーク１２０は、Ｗｉ−Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、ＺｉｇＢｅｅ、近距離無線通信（「ＮＦＣ」）等の種々の通信プロトコルのいずれかを利用するローカルエリアネットワーク（「ＬＡＮ」）、近隣エリアネットワーク（「ＮＡＮ」：neighborhood area network）、ホームエリアネットワーク（「ＨＡＮ」）又はパーソナルエリアネットワーク（「ＰＡＮ」）とすることができるが、本明細書において、他のタイプのネットワークも可能であり、そして考慮される。通信モジュール２２０又はコントローラー２００によるネットワーク１２０を通しての通信は、ポートベースのネットワークセキュリティ、事前共有鍵、拡張可能認証プロトコル（「ＥＡＰ」：Extensible Authentication Protocol）、有線同等プライバシー（「ＷＥＰ」：Wired Equivalency Privacy）、一時鍵保全プロトコル（「ＴＫＩＰ」：Temporal Key Integrity Protocol）、Ｗｉ−Ｆｉ保護アクセス（「ＷＰＡ」：Wi-Fi Protected Access）等のためにＩＥＥＥ８０２．１標準規格において与えられる技法のような、１つ又は複数の暗号化技法を用いて保護することができる。

図示される通信モジュール２２０とネットワーク１２０との間の接続は、そのような通信を容易にするために、コンピューター又は他の外部処理デバイスに物理的につながれることなく、移動式清掃機械１０５が自由に移動し、動作できるようにワイヤレスとなっている。少なくともこの理由から、そのような通信方式が好ましいが、通信モジュール２２０とネットワーク１２０との間の接続は、代わりに、有線接続（例えば、通信モジュールのためのドッキングステーション、通信モジュール２２０及びコンピューター若しくは他の外部処理デバイスを着脱可能に接続する通信ケーブル、又は他の通信インターフェースハードウェア）、又はワイヤレス接続及び有線接続の組み合わせとすることができる。同様に、コントローラー２００とネットワーク１２０又はネットワーク通信モジュール２２０との間の接続は、説明されたばかりの形態のいずれかの有線接続、ワイヤレス接続又はワイヤレス接続及び有線接続の組み合わせである。幾つかの実施形態では、コントローラー２００又は通信モジュール２２０は、データを転送するか、受信するか、又は記憶するための１つ又は複数の通信ポート（例えば、イーサネット、シリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント（「ＳＡＴＡ」）、ユニバーサルシリアルバス（「ＵＳＢ」）、統合ドライブエレクトロニクス（「ＩＤＥ」）等）を含む。

中央ロケーション１１０は、中央に位置するコンピューター、コンピューターのネットワーク、又は中央に位置する１つ若しくは複数のサーバーを含むことができる。中央ロケーション１１０は、１つ又は複数の清掃機械１０５からのデータを記憶し、解釈し、通信するように構成することができ、データを解釈し、解釈されたデータをユーザーに通信することもできる。

モバイルリーダー１１５は、ユーザーからデータを受信すること、そのデータを通信モジュールに通信することとの両方を行うように構成される任意のポータブル通信デバイスの形をとることができる。モバイルリーダー１１５は、例えば、図示される実施形態において示されるようなユーザースキャナー（例えば、バーコードリーダー）、通信モジュールと通信するように構成されるモバイル電話、タブレット、ＰＤＡ等の形をとることができる。モバイルリーダー１１５は、データを（例えば、従業員等のユーザーから）受信し、そのデータを通信モジュール２２０に通信する。幾つかの実施形態では、データは、従業員情報（例えば、従業員の始業時刻／終業時刻、従業員の作業の開始時刻／終了時刻、従業員によって確認された低下しているメンテナンス及び／又は清掃品質事項、施設内の特定の場所において必要とされる更なるサービス要求のエントリ等）を示す。また、データは、他の形（例えば、部屋識別及び他の情報、清掃及び／又はメンテナンス作業情報等）をとることもできる。

引き続き図４ａ及び図４ｂを参照すると、モバイルリーダー１１５は、リーダーコントローラー３００と、リーダーユーザーインターフェース（「ＵＩ」）３０５と、スキャナー通信モジュール（ＣＭ）３１０とを含む。幾つかの実施形態では、リーダーコントローラー３００は、清掃機械１０５のコントローラー２００と実質的に同様のコンポーネントを含む。他の実施形態では、リーダーコントローラー３００は、清掃機械１０５のコントローラー２００より多くの、又はそれより少ないコンポーネントを含む。図示されるように、リーダーコントローラー３００は、プロセッサ３０２及びメモリ３０３を含む。

リーダーＵＩ３０５は、清掃機械１０５のユーザーインターフェースモジュール２１０と実質的に同様とすることができる。図示される実施形態では、リーダーＵＩ３０５は、施設の清掃及びメンテナンスに関連する機械以外のデータを受信し、送信することができ、その施設は、清掃機械１０５によって清掃される同じ施設とすることができる。幾つかの実施形態では、リーダーＵＩは、データを示す情報、及びモバイルリーダー１１５の機能に関する情報を更に表示することができる。例えば、ユーザーは、リーダーＵＩ３０５を用いて、従業員情報（例えば、始業時刻／終業時刻、個々の作業の開始時刻／終了時刻等）を入力することができる。他のデータ（例えば、上記の清掃及び／又はメンテナンス情報のいずれか）は、ユーザーが直接入力することができるか、又はスキャンし、スキャンを介して間接的に入力することができる。

スキャナーＣＭ３１０は、（機械１０５が動作しているか、又は動作していないときに）清掃機械１０５の通信モジュール２２０に接続し、データを送信する。例えば、スキャナーＣＭ３１０は、通信モジュール２２０に、入力された従業員情報、並びに上記の清掃及び／又はメンテナンス情報のいずれかを通信する。幾つかの実施形態では、スキャナーＣＭ３１０は、清掃機械１０５の通信モジュール２２０にワイヤレス（例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１ｇ（ＷＬＡＮ）、ＩＥＥＥ８０２．１５．１（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）、ＮＦＣ等）で接続する。他の実施形態では、スキャナー通信モジュール２２０は、有線接続（例えば、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）、イーサネットケーブル等）を介して清掃機械１０５の通信モジュール２２０に接続する。モバイルリーダー１１５と清掃機械１０５の通信モジュール２２０との間の通信が、本明細書において「スキャナーＣＭ３１０」との関連で参照されるが、モバイルリーダー１１５の通信モジュールは必ずしもスキャナーハードウェア又は機能を含む必要はなく、代替の実施形態では、単に、任意の形（例えば、キーパッド、タッチスクリーン、ボイスコマンド等）においてモバイルリーダー１１５のユーザーによって受信された情報を通信モジュール２２０に通信するように機能することは理解されよう。

図５は、リーダーＵＩ３０５が、１つ又は複数の印刷されたバーコード３２０を読み取ることによって、ユーザーからデータを受信することができるバーコードリーダー３１５を含むことを示す。印刷されたバーコード３２０は、限定はしないが、従業員情報及び／又は清掃機械以外の他の関連データの種々の態様のようなデータに対応する。例えば、新たな作業を開始すると、ユーザーは、ユーザーによって実行されることになる特定のタイプの非清掃機械関連作業に対応する適切なバーコード３２０をスキャンすることができる。バーコード３２０を読み取ると、モバイルリーダー１１５は、作業の開始時刻及び作業のタイプ、又はバーコードに記憶される他の情報を記録することができる。ユーザーが作業を終了した後に、ユーザーは、作業の完了、作業の終了時刻、又はバーコードに記憶される他の情報を指示するために、適切なバーコード３２０又は別のバーコードを再スキャンすることができる。システム１００はバーコード３２０に関して主に説明されるが、バーコード３２０とともに、又はその代わりに、他の情報記憶機構（ＲＦＩＤタグ、ＱＲコード等）を使用できることは理解されたい。

このようにして、清掃機械１０５のユーザーは、施設内で他の清掃及び／又はメンテナンス作業を実行するのに応じて、清掃機械１０５に、又は清掃機械１０５の動作に直接関連しないデータをモバイルリーダー１１５に入力することができる。そのデータ（例えば、従業員の始業時刻／終業時刻のような従業員情報、清掃及び／又はメンテナンス作業の開始時刻／終了時刻、注意を要するメンテナンス及び／又は清掃品質事項のインジケーター、施設内の特定の場所において必要される付加サービス要求、部屋又は施設場所識別子、清掃及び／又はメンテナンス作業情報等）は、ユーザーによってモバイルリーダー１１５に容易に入力することができ、モバイルリーダー１１５から清掃機械１０５の通信モジュール２２０に通信することができ、その後、清掃機械情報を伴うか否かにかかわらず、ネットワーク１２０を介して中央ロケーションに都合良く通信することができる。このプロセス及び機能は合理化することができ、日々の作業において清掃及び／又はメンテナンススタッフユーザーに著しい効率を提供することができ、ユーザー又は他の個人に、施設の清掃作業及びメンテナンス作業に関するより多くの情報（又はより容易に入手可能な情報）を与えることができる。

幾つかの実施形態では、モバイルリーダー１１５は、従業員の始業時刻／終業時刻を記録することができる。仕事を開始すると、ユーザーは自らのＩＤカード若しくは従業員バッジ上のバーコード３２０をスキャンすることができるか、又は別の方法でそのような情報をモバイルリーダー１１５に入力することができる。従業員バーコード３２０を読み取ると、モバイルリーダー１１５は、従業員の始業時刻を記録する。ユーザーが仕事を終了した後に、ユーザーは自らのＩＤカード又は従業員バッジ上のバーコード３２０を再スキャンすることができる。従業員バーコードを再び読み取ると、モバイルリーダー１１５は、従業員の終業時刻を記録することができる。従業員の始業時刻／終業時間はモバイルリーダー１１５から通信モジュール２２０に送信することができ、その後、上記のように、ネットワーク１２０を介して中央ロケーション１１０に送信することができる。

仕事時間全体を通して、ユーザーは、リーダーＵＩ３０５を用いて、清掃機械以外のデータ（例えば、従業員情報、作業情報、清掃機械以外の他の情報）をモバイルリーダー１１５に入力することができる。清掃機械以外のデータは、その後、リーダーコントローラー３００（一度に複数の清掃機械以外のデータを記憶するように構成することができる）によって記憶することができ、モバイルリーダー１１５から通信モジュール２２０に送信することができ、その後、上記のように、ネットワーク１２０を介して中央ロケーション１１０に送信することができる。

モバイルリーダー１１５は、システムに物理的に接続されると、又はシステムのワイヤレス接続範囲内に入ると、スキャナーＣＭ３１０及び通信モジュール２２０を介してコントローラー２００に通信可能に接続する。接続が行われるとき、スキャナーＣＭ３１０は、通信モジュール２２０に清掃機械以外のデータを通信する。その後、清掃機械以外のデータは、コントローラー２００によってメモリ２３０に記憶することができ、それに加えて、上記のように、（機械１０５が動作しているか、又は動作していないときに）ネットワーク１２０を介して中央ロケーション１１０に送信することができる。

仕事時間中に、清掃機械１０５のセンサー２１５は、清掃機械１０５の幾つかの特性を検出する。被検知特性は、その後、コントローラー２００に送信され、メモリ２３０に記憶することができる。通信モジュール２２０が中央ロケーション１１０に（例えば、ネットワーク１２０を通して）物理的に又はワイヤレスで接続されるとき、通信モジュール２２０は、上記の清掃機械以外のデータと、同じく上記の被検知特性（すなわち、機械データ）とを中央ロケーション１１０に通信することができる。中央ロケーション１１０は、その後、清掃機械以外のデータ及び機械データを解析し、作業者又は他のユーザーに出力することができる。

通信モジュール２２０が中央ロケーション１１０に（例えば、ネットワーク１２０を通して）接続できない機会、例えば、清掃機械１０５が建物内に位置し、ネットワーク１２０が利用できない機会が生じる場合がある（例えば、接続性の問題、ネットワークノードからの距離等に起因する）。これらの状況では、通信モジュール２２０は、接続を確保できた時点でデータを通信することができる。

図６は、データ管理システム１００の例示的な動作４００を示すフローチャートである。動作４００は、進行又は連続する順序において動作するように示されるが、動作４００のステップは同時に、又は図示及び説明されるのとは異なる順序において動作することができる。

図６を参照すると、或る期間（例えば、就業日）中に、ユーザーが、その日の間に１回又は複数回、ステップ４０５においてモバイルリーダー１１５に清掃機械以外のデータを入力する。この同じ期間中に、センサー２１５は、ステップ４１０において、清掃機械１０５の特性を検知する。リーダー１１５が通信モジュール２２０の範囲内に入った後に、又は通信モジュール２２０に物理的に接続された後に、ステップ４１５において、スキャナーＣＭ３１０は清掃機械１０５の通信モジュール２２０に接続する。ステップ４２０において、コントローラー２００は、モバイルリーダー１１５から清掃機械以外のデータを受信し、センサー２１５から被検知特性を受信する。範囲内に入るか、又は物理的に接続されると、ステップ４２５において、通信モジュール２２０は、ネットワーク１２０を通して中央ロケーション１１０と接続する。ステップ４３０において、清掃機械データ及び清掃機械以外のデータが中央ロケーション１１０に送信される。その後、ステップ４３５において、中央ロケーション１１０はデータを解釈及び解析し、ステップ４４０において、中央ロケーション１１０は、解析された清掃機械データ及び清掃機械以外のデータを出力する。

コントローラー２００は清掃機械１０５上に位置決めされ、ネットワーク１２０を介して、清掃機械１０５と遠隔サーバー（例えば、中央ロケーション１１０）との間で清掃機械データ及び清掃機械以外のデータを通信する。コントローラー２００及び通信モジュール２２０は、清掃機械データ（例えば、動作パラメーター、場所等）、及び清掃機械とは無関係である情報を中央ロケーション１１０に通信するために、清掃機械１０５及びモバイルリーダー１１５のためのデータ局又は機械に取り付けられたゲートウェイデバイスとしての役割を部分的に果たす。例えば、その情報は、清掃機械２０５又はモバイルリーダー１１５を使用している場合がある従業員の識別；清掃機械１０５付近において、そして清掃機械１０５によって、又は清掃機械とは別のユーザーによって清掃されているエリアの識別；メンテナンス事項（例えば、清掃機械１０５が位置するか、又は清掃機械１０５付近の部屋のライトが切れているか否か、ユーザーによって観測されるか、清掃されるか、又はメンテナンスされる清掃機械１０５又は周辺機器の交換部品の必要性等）；清掃機械１０５に関連付けられる清掃作業及び／又はメンテナンス作業、又はユーザーの他の（清掃機械無関連の）清掃作業及び／又はメンテナンス作業を実行するためにユーザーによって必要とされる更なる洗浄液又は清掃用具；注意を要し、ユーザーの施設の清掃作業及び／又はメンテナンス作業においてユーザーによって確認される清掃機械関連又は清掃機械無関連の品質保証事項等に関連することができる。また、モバイルリーダー１１５を用いて、清掃機械１０５上に位置するバーコード又は他の情報搬送機構をスキャンすることができ、それにより、通信モジュール２２０とのワイヤレス接続（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、ＲＦＩＤ、ＷｉＦｉホットスポット等）が確立される。接続が確立されると、モバイルリーダー１１５からのデータを、通信モジュール２２０を通して中央ロケーション１２０に自動的に通信することができる。

本発明は、移動式清掃機械（例えば、洗浄機械）との関連で主に説明及び図示され、移動式清掃機械との関連で特定の固有の利点及び用途を見いだすが、本発明の幾つかの態様は、限定はしないが、自動車、セミトラックトレーラー、建設機器、全地形対応車、水上バイク、草刈り装置（例えば、芝刈り機）及び吸塵装置（例えば、真空掃除機）を含む、任意の移動式装置に適用することができる。

本発明の種々の特徴及び利点は添付の特許請求の範囲に記載されている。

Claims (20)

1. 移動式清掃機械であって、
   シャーシと、
   前記移動式清掃機械から遠隔にあるデバイスと通信するように構成される通信モジュールと、
   前記移動式清掃機械の１つ又は複数の特性を検知するように動作可能なセンサーと、
   プロセッサ及びメモリを備えるコントローラーと、
   を備え、前記プロセッサは前記メモリに記憶される命令を実行するようにプログラミングされ、前記命令は、
   前記センサーによって検知された前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性を受信することと、
   前記遠隔のデバイスから、移動式清掃機械以外のデータセットを受信することと、
   前記通信モジュールを介して、前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性、並びに前記移動式清掃機械以外のデータセットのうちの少なくとも１つを中央ロケーションに送信することと、
   を含む、移動式清掃機械。
2. 前記移動式清掃機械以外のデータセットが受信されるワイヤレス受信機を更に備える、請求項１に記載の清掃機械。
3. 前記移動式清掃機械は床洗浄機である、請求項１に記載の掃除機。
4. 前記移動式清掃機械以外のデータセットは、従業員情報、移動式清掃機械以外の作業情報、及び移動式清掃機械以外のメンテナンス情報のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の清掃機械。
5. 前記清掃機械以外のデータセット及び被検知特性は、ネットワークを介して、前記中央ロケーションに出力される、請求項１に記載の清掃機械。
6. 前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性は、ｘ方向、ｙ方向、移動式清掃機械速度、ブラシ速度、ブラシ状態、加速度及び化学堆積物のうちの１つ又は複数を含む、請求項１に記載の清掃機械。
7. 移動式清掃機械の特性及び移動式清掃機械以外のデータセットを中央ロケーションに送信する方法であって、
   前記移動式清掃機械の１つ又は複数の特性を検知することと、
   前記被検知特性を前記移動式清掃機械上のコントローラーに送信することと、
   清掃機械以外のデータを前記コントローラーに送信することと、
   前記移動式清掃機械の前記被検知特性及び前記移動式清掃機械以外のデータのうちの少なくとも１つを、前記コントローラーを介して前記中央ロケーションに送信することと、
   を含む、方法。
8. 前記移動式清掃機械の前記被検知特性及び前記清掃機械以外のデータのうちの少なくとも１つを前記中央ロケーションに送信することは、ワイヤレスで実行される、請求項７に記載の方法。
9. 前記移動式清掃機械は床洗浄機である、請求項７に記載の方法。
10. 前記移動式清掃機械以外のデータセットは、従業員情報を含む、請求項７に記載の方法。
11. 前記清掃機械以外のデータを前記コントローラーに送信することは、少なくとも部分的にワイヤレスで実行される、請求項７に記載の方法。
12. 前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性は、ｘ方向、ｙ方向、移動式清掃機械速度、ブラシ速度、ブラシ状態、加速度及び化学堆積物のうちの１つ又は複数を含む、請求項７に記載の方法。
13. 移動式清掃機械の１つ又は複数の特性及び移動式清掃機械以外のデータセットを中央ロケーションに通信するためのシステムであって、
    移動式清掃機械に取り付けられるゲートウェイデバイスと、
    移動式清掃機械以外のデータを前記ゲートウェイデバイスに通信するように構成される通信デバイスと、
    移動式清掃機械と、
    を備え、前記移動式清掃機械は、
    シャーシと、
    前記通信デバイスと通信するように構成される通信モジュールと、
    前記移動式清掃機械の１つ又は複数の特性を検知するように動作可能なセンサーと、
    プロセッサ及びメモリと、
    を備え、前記プロセッサは前記メモリに記憶される命令を実行するプログラミングされ、前記命令は、
    前記センサーによって検知された前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性を受信することと、
    前記移動式清掃機械以外のデータを受信することと、
    前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性、並びに前記移動式清掃機械以外のデータセットのうちの少なくとも１つを、前記ゲートウェイデバイスを介して中央ロケーションに送信することと、
    を含む、システム。
14. 前記移動式清掃機械以外のデータが受信されるワイヤレス受信機を更に備える、請求項１３に記載のシステム。
15. 前記移動式清掃機械は床洗浄機である、請求項１３に記載のシステム。
16. 前記移動式清掃機械以外のデータセットは、従業員情報、移動式清掃機械以外の作業情報、及び移動式清掃機械以外のメンテナンス情報のうちの少なくとも１つを含む、請求項１３に記載のシステム。
17. 前記移動式清掃機械以外のデータ及び前記１つ又は複数の特性は、ワイヤレス接続を介してネットワークに出力される、請求項１３に記載のシステム。
18. 前記移動式清掃機械の前記１つ又は複数の特性は、ｘ方向、ｙ方向、移動式清掃機械速度、ブラシ速度、ブラシ状態、加速度及び化学堆積物のうちの１つ又は複数を含む、請求項１３に記載のシステム。
19. 前記通信デバイスはモバイルリーダーである、請求項１３に記載のシステム。
20. 前記通信デバイスは、バーコードリーダー、ＱＲコードリーダー及びＲＦＩＤリーダーのうちの少なくとも１つを含む、請求項１３に記載のシステム。

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