JP2017503547A - 編まれた圧迫衣類及び編まれた生地 - Google Patents

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Abstract

治療用医療衣類であり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療衣類である。治療用医療衣類は、編まれた筒状本体と、着用者の皮膚に対して留まるように適応させた内部表面を備えており、筒状本体の一端に近接して形成された編まれた滑り止め部と、を備える。編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備える。第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、さらに、第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、滑り止め部の内部表面に留まり、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを形成するように編まれる。【選択図】図1

Description

本発明は、治療用医療圧迫衣類、編まれた生地及び編まれた生地を形成する方法に関する。より具体的には、本発明は、着用者の皮膚に接触するための構造的特徴を内部表面に備えた治療用圧迫衣類に関する。これら構造は、先行技術の靴下製品の特徴である、肢から滑り落ちてしまうことへの抵抗を増加させる。説明のため、本出願に開示される本発明は、下肢又は下肢の長さの一部において使用される靴下製品に関し、靴下製品、靴下衣類及びストッキングという用語は区別なく使用される。
治療用医療圧迫衣類は、特に体の下肢の種々の静脈疾患及びリンパ疾患の管理を補助するために使用される。このストッキングの目的は、下肢に血液が溜まる傾向を減少させることによって、重力又は疾患経過に起因して上昇した静脈圧の影響を、最小化する又は排除することである。このタイプのストッキングは、心臓又は肺に移動してそこで血栓塞栓を発生させるおそれがある下肢での凝塊形成の発生を減少させるために、非活動の寝たきりの者にも適用してよい。このタイプのストッキングは血流を維持することにより機能し、一般に、血液を末端から押し上げて循環させるのに十分な所定の肢への圧迫を生じさせるための段階的圧力プロファイルを有する。外部周方向対圧が四肢内の静脈圧及びリンパ圧を、四肢の末端部においてより正常なレベルに維持し、末端部からの静脈血及びリンパの移動を補助する。圧迫の別の重要な効果は、静脈血流速度を増加させるための静脈容量の低減である。慢性静脈不全、リンパ浮腫及びその他浮腫の状態にある患者の目的は、浮腫軽減及び予防である。皮下圧は弾性圧迫により増加する。この皮下組織圧の上昇は、毛管からの体液の漏出を助長する経毛細管力(transcapillary forces)に抗するように作用する。
種々の公知の治療用医療圧迫衣類がある。しかしながら、公知の治療用ストッキングは、着用者の下肢を滑り落ちる傾向があるためストッキングの利点を損なっている。治療用ストッキングの一例はFregeolleに付与された米国特許第3,975,929号に記載されている。当該明細書には、丸編靴下編機で編まれた被覆スパンデックス糸の交互するコースにより作製された大腿長抗塞栓ストッキング(thigh length anti−embolism stocking)が記載されている。Fregeolleに記載されているストッキングは、ストッキング上部の一部分の周囲に折り返されたウェルト及びストッキングの上部分に縫い付けられた狭い弾性帯を示す。弾性帯の内面には、下肢に摩擦的に係合することによりストッキングの上端部を着用者の下肢上に支持することを補助するビーズ又は摩擦グリップ材料の列が設けられている。
治療用ストッキングの別の例は、Patienceらに付与された米国特許第3,874,001号に記載されている。当該明細書には、弾性を有するように作製された足部及び下肢部を有する全長ストッキングを開示している。滑り止めエラストマーウェビング材料の狭い帯が、仕上げ縫いによって下肢部の上端部に縫い付けられている。使用されるこの特定の縫いによりニットループは互いに適切に移動でき、着用の際のストッキングの変形を確保するとされている。
Herbertらに付与された米国特許第3,983,870号では、肢用の耐滑り支持物、特に医療用ストッキングが開示されている。Herbertらは、編糸の内部表面の20〜30パーセントを、非接着性で非連続性の比較的柔軟なエラストマー高分子材料でコーティングすることにより滑りの課題に対処している。同材料は、支持物を体の肢上の所定の位置に維持することができる閉塞的でない耐滑り表面を提供するよう皮膚に対して高い摩擦係数を備えている。
Hartiganらに付与された米国特許第3,728,875号には、更に別のタイプの抗塞栓ストッキングが開示されている。このストッキングは丸編靴下編機で編まれ、上部分はウェール方向下向きにスリットが入れられ、ストッキングの上端部の周長を増加させるため、スリット内に軟弾性生地のV字形のインサートが縫い付けられている。このタイプのストッキングでは、V字形のインサートの縫い付けにより製造コストが増加する。インサートはストッキングの上端部の残り部分とは異なる圧迫生地で形成されるため、このインサートにより被覆された下肢の部分は、着用者の下肢の残り部分に印加されるのと同じ圧迫力を受けない。また、このストッキングは、ストッキングの上部の狭いウェルトに縫い付けられて、その頂部がインサートの頂部と連続線を形成するようにストッキング縁から上に突出し、ウレタンエラストマーのしわが寄った滑り止め内部表面を有して作製された部分的弾性保持帯を有する。
したがって、一方では衣類を着用者の肢上の所定位置に保持し、他方では着用が快適な滑り止め部を圧迫衣類内に形成することが望ましい。圧迫衣類と各体の部分との間に高い耐滑り性を実現するため、ヒトの皮膚に対して高い摩擦係数を有するいわゆる「摩擦糸」をニット構造に組み込むことは知られている。高い耐滑り性により衣類が体に沿って滑る傾向が低下するため、着用者が許容可能な限界を超える圧力を衣類で加える必要はない。
国際公開第2011/116952 A1号(Clemendot)は、圧迫衣類に組み込まれ、全体を高摩擦糸で形成した衣類部分を開示している。このニット構造の欠点は、滑り止め領域の使用者の体と逆側に面する表面も全体的に高摩擦糸で形成されていることである。この外部表面は、圧迫衣類上に着用した衣類が下の圧迫衣類にまとわりつき、着用者が動く際に圧迫衣類に対して滑り難くなる原因となる可能性があり、着用者の不快の原因となる。
Peelerらに付与された米国特許第6,871,516号明細書には、より最近の圧迫ストッキングが開示されている。Peelerに開示されているストッキングは、その上部に位置する一体的に編まれた滑り止め部を備える治療用医療圧迫衣類である。この衣類は、高摩擦糸を着用者の皮膚に直に近接させて配置することにより機能する。高摩擦特性は編み工程時に衣類の内側に形成される構造によるものである。
したがって、抗塞栓衣類の滑り止め特性に対する改良がなされてきたが、着用者の下肢を滑り落ちることに耐えうる効果的で安価な治療用医療圧迫衣類が依然必要とされている。
したがって、本発明の目的は、着用が快適であり、着用されている肢に沿って衣類が滑ることを効率的に防止する衣類であって、滑り止め部を形成するニット構造を有する圧迫衣類を提供することである。
本発明の別の目的は、効果的な滑り止め特性を有する治療用衣類を提供することである。
本発明の更なる目的は、分離されたエラストマー部分を、衣類の上端部に縫い付ける必要がない治療用医療圧迫衣類を提供することである。
本発明の更なる目的は、かさばる縫い目、帯の重なり/継ぎ目、又は、シリコーンのストライプもしくはドットなど、肢に強い圧迫を引き起こすおそれのある構造のない滑り止め衣類を提供することである。
本発明の1つの実施形態によれば、治療用医療衣類であり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療衣類が提供される。治療用医療衣類は、編まれた筒状本体と、着用者の皮膚に対して留まるように適応させた内部表面を備えており、前記筒状本体の一端に近接して形成された編まれた滑り止め部と、を備える。編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備える。第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、滑り止め部の内部表面に留まり、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを形成するように編まれる。
本発明の他の実施形態では、編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸で形成される、編まれたループを備える。
本発明の他の実施形態では、編まれた滑り止め部は、高摩擦高弾性糸と、高摩擦低弾性糸と、少なくとも1つの編み込み糸と、で形成される、編まれたループを備える。
本発明の他の実施形態では、少なく1つの編み込み糸は、高摩擦高弾性糸である。
本発明の他の実施形態では、編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸と、第1及び第2の編み込み高摩擦高弾性糸とで形成される、編まれたループを備える。
本発明の他の実施形態では、高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸は、交互するコースで編まれる。
本発明の他の実施形態では、治療用医療ストッキングであり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療ストッキングが提供される。治療用医療ストッキングは、着用者の脚に留まるように適応された編まれた筒状本体と、筒状本体の近位部に近接して形成され、着用者の皮膚に対して留まるように適応された内部表面を有する、編まれた滑り止め部と、を備える。編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備える。第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つが、滑り止め部の内部表面に留まり、滑り止め部の内部表面に上昇表面テクスチャを形成するように編まれる。
本発明の他の実施形態では、衣類の本体は、好ましくは、ジャージ編みで形成された丸編衣類である。
本発明の他の実施形態では、滑り止め部は、ストッキングの周囲の一部のみに延在するように編まれる。
本発明の他の実施形態では、滑り止め部は、別個に形成され、によって前記ストッキングに組み込まれる。
本発明は以下の詳細な説明を添付の図面を参照しながら読むと最も良く理解される。
本発明によるニット構造の実例となる実施形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる実施形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる実施形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる実施形態を示す。 特に図1〜4に示される生地構造のいずれかから作製することができ、本出願に記載の方法による圧迫衣類の一形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる例示的な実施形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる実施形態を示す。 本発明によるニット構造の更なる実施形態を示す。 本出願で記載される方法に従い、とりわけ図6〜8に示される生地構造のいずれかで作製してもよい圧迫衣類の1つの形態を示す。
本発明による編まれた生地は、好ましくは以下に更に記載される従来の丸編み工程によって製作され、得られる構造は、集合的に、着用者の肢に対する所望の摩擦作用を提供する、各リピート内の糸位置及びリピートの配置として記述することができる。
本出願に開示される衣類、生地及び生地形成の方法に関する本発明は、下肢、上肢及び胴部などの体の様々な部分又はこれら体の部分の一部分に着用される衣類に使用してもよい。加えて、本発明の発明的特徴は、衣類の特定部分、例えば、ズボン及びシャツなどの下半身及び上半身用衣類の下肢又は上肢部分へと適用される。
「可変圧力プロファイル(variable pressure profile)」とは、体の一部分、例えば、下肢又は上肢に対して圧迫力を作用するように形成されたエラストマー材料で構成される衣類の特徴を意味する。このエラストマー材料は、体の一部分の遠位側領域から近位側領域へ勾配を有する圧迫力を提供する。圧迫力勾配は、遠位側領域、例えば足又は手の最大値から、近位側領域の最小値まで変化する。従って、勾配を有する圧迫力は、体の一部分の遠位側から近位側領域に体液を移動させる傾向があり、所望の治療用効果を提供する。
糸の摩擦係数はASTM規格D3108−95に記載されている方法に、以下を付加して決定される。特に、この規格の図2に示す装置が使用されなけらばならず、以下で記載するセラミック材料のロッドに対称の糸が接する巻き角(wrap angle)は163.5°である。このロッドは、8mmの直径をを有する。最後に、試験糸に印加する予張力は各糸のdTexに関係なく3.0グラムになるように選択した。従って、セラミック材料と対象の糸との間の比較的高い摩擦相互作用を考慮に入れるために、1デニールあたり0.04グラム未満の予張力を付与する、ATSM規格の偏差を用いる。各摩擦係数の値は、規格に記載される入力張力及び出力張力の測定値に基づくものである。すなわち、ASTM規格のセクション11.4に記載される式により算出される。
本出願で使用される用語「低摩擦糸(low−friction yarn)」は、所定の基準セラミック材料に対して、0.5未満、好ましくは0.4未満の摩擦係数を有する糸を意味する。
本出願で使用される用語「高摩擦糸(high−friction yarn)」は、所定の基準セラミック材料に対し、0.5を超える、好ましくは0.6を超える摩擦係数を有する糸を意味する。
加えて、本発明の構造は、そのような構造の1つのリピートを考慮した場合、摩擦糸と非摩擦糸との間の当接面上の露出長さの比率rがr=0.3、好ましくはr=0.5、最も好ましくはr=0.7を超えるように編まれていることが好ましい。
糸の露出長さは、当接面内に配置される部分の糸の長さであって、構造がその上に配置される接触面、すなわち圧迫衣類の場合は使用者の体の各部分と、直に接することになる部分の糸の長さである。
この点に関して、糸xの各露出長さlは以下のように定義される。
Figure 2017503547
式中、sは、各糸の、リピート内の他の糸との接点間のセクションである。接点は、1つの糸が別の糸を横切って案内される地点である。
本出願の目的のため、所望の所定基準セラミック材料に定められた基準セラミック材料は、DES Ceramica Pvt.Ltdにより製造及び販売されており、表面粗さを0.25〜0.4μRaに仕上げた「通常研磨(normal polished)」材料として示されるセラミック製品である。この製品については、以下のリンクに更に示される。
http://www.desceramica.com:8080/Serface.jsp?mainlink=maincatl&parentid=160.
別の好適な材料は、The Morgan Crucible Company plcの一部門であるMorgan Technical Ceramicsの一事業部のBolt Technical Ceramicsにより製造及び販売されているAlsintセラミック99.7である。ヒトの皮膚の表面特性を複製するように設計された材料を含む他の材料も好適である。ニット構造及び圧迫衣類の適合性は、実験的に決定され、その後、所望のニット構造及び圧迫衣類がそれに基づいて複製され得る基準が選択される。所望の基準を提供するために採用され得る多くの基準があるということになるが、そのうち2つを上述した。
ここで図面を参照すると、図1に、本発明によるニット構造10の第1の実施形態が示されている。この構造10のパターンを形成する1つのリピート12がボックス内に示されている。図1の実施形態によるニット構造10のリピート12は、4フィード編機(four−feed knitting machine)で以下の仕様に従い編まれた第1の低摩擦糸14と、第2の低摩擦糸16と、第1の高摩擦糸18と、第2の高摩擦固定糸20と、を含む。
第1フィード:(低摩擦糸)
テクスチャードナイロン 1/70/34; ジャージニット
第2フィード:(高摩擦糸)
Asahi 420d C−701 スパンデックス; 1×2インレイ
第3フィード:(固定高摩擦糸)
Hyosung 140d C−100 スパンデックス; ジャージニット
第4フィード:(低摩擦糸)
ストレッチポリエステル 1/70/34; ジャージニット
このパターンの仕様から明らかなように、糸14、16、18、20は別個に供給される。従って、糸14、16、18、20は、異なる糸である。
概して、高摩擦糸18、20の材料は、スパンデックス、天然ゴム、シリコーン、合成ゴム、例えば、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン及びエチレンプロピレンジエンモノマー、又はブチルゴム(イソブチレン)、特に、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(S−EB−S)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(S−EP−S)、スチレン−エチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(S−EEP−S)、並びに水素化スチレン−イソプレン/ビニル−イソプレン−スチレンなどであってもよい。
特に、高摩擦糸18、20は、Asahi 420d C−701 スパンデックス、Asahi 280d C−804 スパンデックス、Hyosung 280d H−300 スパンデックス、Hyosung 140d C−100 スパンデックス、Asahi Roica C−701(117D/130dtex)(スパンデックス)又はシリコーン(Muriel)であってもよい。
しかしながら、コーティング糸を高摩擦糸18、20として使用することも可能である。以下の材料をコーティング材料として使用してもよい:室温加硫エラストマー(Dow Corning(登録商標)3−3442、3−3559、3−7246及び734)、(Bluestar SILBIONE(登録商標)TCS7370)、(Momentiv TP 3004、TP3239、RTV830、RTV834、IS 5610/W130、IS 5610/60C2及びIS 5628/90)、(Wacker SILPURAN(登録商標)2110、2120及び2130);液状シリコーンコーティング(XIAMETER(登録商標)RBL−9252/LSR250及びLSR/500)、(Dow Corning 3631 LSR);シリコーンゴム(Dow Corning 7−9800 A&B及び7−9700 A&B)、(Novagardの800−240及び800−142)及びポリウレタンエラストマーコーティング(Bayer Material Science、BAYMEDIX、IMPRANIL HS−85LN、IMPRANIL DAH、IMPRANIL LP RSC 4002、BAYHYDROL 124、BAYHYDROL UH 240及びBAYHYDROLU XP 2428)。
高摩擦糸18、20は、上記セラミック材料に対し、0.5を超える、好ましくは0.6を超える摩擦係数を有する。この係数は、上述の方法により測定される。加えて、高摩擦糸は、好ましくは20〜5040デニール(22.2〜5594dTex)である。
この構造10の低摩擦糸14、16は、一般に、4/70/48 テクスチャードナイロン、S撚り又はZ撚り;1/70/34ストレッチポリエステル;4/70/68 テクスチャードナイロン、S撚り又はZ撚り;カバードヤーン 70芯糸55−35DC、1/70/34 テクスチャードナイロン、S撚り又はZ撚り;Dri−Release85%ポリエステル15%綿、Dri−Release88%ポリエステル12%ウール及びスピーマ綿26/1紡績であってもよい。
図1のニット構造10における糸の配置は、着用の際に生地の滑りに対し所定の所望の抵抗を生じさせるための十分な剛性を提供する。より具体的には、第1及び第2の高摩擦糸18、20は、着用の際に生地内のこれら高摩擦糸が延びるのに伴い、全体の長さがより長くなる。
特に、このニット構造10では、第2の固定高摩擦糸20により第1の高摩擦糸18を「隠す(shadowing)」効果が先行技術と特徴的に異なる。図1に示すように、高摩擦糸18は、第2の固定高摩擦糸20が第1の高摩擦糸18を生地構造10に固定するために使用される点22においてのみ第2の高摩擦糸20によって被覆される。従って、着用者と直に接する高摩擦糸18、20の全有効長が、先行技術と比較して増加する。
低摩擦糸14、16の露出長さと高摩擦糸18、20の露出長さの比率rは上記方法により算出することができる。この目的のため、リピート12内の各糸の形状は、以下の計算のために同一の長さを有するとみなされる複数のセクションsに分離される。各セクションsは1つの接点22から、更なる糸を有して次の接点22まで延びている。これは、図1において、第2の高摩擦糸20の一部のセクションs、s及びsとして説明される。
これらの各セクションに対し、対応する因数k1、2、3を以下のルールに従い決定する。
a)第2の高摩擦糸20のセクションsが更なる糸(本部分の場合第2の低摩擦糸16のみ)を有して2つの接点22間で延び、これらの接点において第2の高摩擦糸20が着用者などの接触面と直に接する場合、因数はk=1である。
b)第2の高摩擦糸20のセクションsが、第2の高摩擦糸20が接触面と直接接触している第1の接点22と、第2の低摩擦糸16が第2の高摩擦糸20と接触面との間に配置されている第2の接点22と、の間で延びる場合、因数はk=0.5である。
c)第2の高摩擦糸20のセクションsが第2の高摩擦糸20が接触面と直接接触していない2点間で延びる場合、これについては露出長さを算出する際に考慮されない。すなわちk=0である。
セクションs、s及びsを含む第2の高摩擦糸20の部分にこれらのルールが適用される場合、これは、sではk=0.5、sではk=1、sではk=0.5になる。従って、この部分のみの露出長さlはl=s+s+s=1×0.5+1×1+1×0.5=2になる。
このようにして、リピート12における各糸14、16、18、20の露出長さを算出できる。第1の低摩擦糸14、第2の低摩擦糸16、第1の高摩擦糸18及び第2の高摩擦糸20の露出長さlby1、lby2、lfy1、lfy2が構造10から得られる場合、高摩擦糸18、20の露出長さと低摩擦糸14、16の露出長さの比率rは以下により算出され得る。
Figure 2017503547
第1の実施形態による構造10では、この結果はr=0.86になるが、Peelerの参考文献に記載されている構造はr=0.22の露出長さの比率を有する。従って、構造10が圧迫衣類の一部である場合、図1の実施形態の構造10により、高摩擦糸のより広い部分が着用者と直に接することになるため、低摩擦糸14,16が同様に用いられている場合であっても、滑り止め効果は先行技術と比較して増加する。
ここで図2を参照すると、本発明の第2の実施形態による生地構造30が示される。生地構造10と同様に、生地構造30のリピート32は、第1の低摩擦糸34と、第2の低摩擦糸36と、第1の高摩擦糸38と、第2の高摩擦糸40と、第3の低摩擦糸42と、を備える。、これらの糸は、4フィード編機の以下の仕様に従い編まれる。
第1フィード:(低摩擦糸)
テクスチャードナイロン 1/70/34; ジャージニット
第2フィード:(高摩擦糸)
Asahi 420d C−701 スパンデックス; 2×2インレイ
第3フィード:(高摩擦固定糸及び低摩擦固定糸)
Hyosung 140d C−100 スパンデックス(摩擦糸)及びナイロン 2/20/7(低摩擦糸); 3×1リブ
第4フィード:(低摩擦糸)
テクスチャードナイロン 1/70/34; ジャージニット
従って、糸34、36、38、40、42は同じく別個に供給される。この構造30は、低摩擦糸34、36、42に加え、同様に別個に編まれ、この生地構造30の滑り止め効果を担う少なくとも2つの高摩擦糸38、40を含む。
この構造30に用いられる糸34、36、38、40、42は、第1の構造10の場合と同じ群から選択してもよい。最後に、上述の方法により決定した上述のセラミック材料に対する第1及び第2の高摩擦糸38、40の摩擦係数は0.5を超える、好ましくは0.6を超えるとすべきである。
リピート32における低摩擦糸34、36の露出長さと高摩擦糸38、40/42の露出長さの比率rを第2の構造30について算出すると、結果はr=0.78である。従って、本体及び高摩擦糸を含む先行技術構造により周知の値を大幅に上回る。
ここで図3を参照すると、本発明の第3の実施形態による生地構造50が示される。生地構造10及び30と同様に、第3のニット構造50のリピート52もまた第1の低摩擦糸54と、第1の高摩擦糸56と、第2の高摩擦糸58と、を含む。4フィード編機で編まれるが、この生地構造50は、3本の糸のみを供給することにより得られる。このため、糸54、56、58は以下の仕様に従い編まれる。
第1フィード:(低摩擦糸)
テクスチャードナイロン 1/70/34; ジャージニット
第2フィード:(高摩擦糸)
Asahi 420d C−701 スパンデックス; 2×2インレイ
第4フィード:(高摩擦糸)
スパンデックス 117D C−701; 2×2交互インレイ
糸は別個に供給される。生地構造50は、低摩擦糸54に加え、別個に編まれる2つの高摩擦糸56、58を備える。
上述の実施形態の場合と同様に、この生地構造50に用いられる糸54、56、58は第1及び第2の構造10及び30の場合と同じ群から選択される。特に、上述のセラミック材料に対して、及び上述の方法により特定した第1及び第2の高摩擦糸56、58の摩擦係数は0.5を超える、好ましくは0.6を超える数値である。
図3に示すように、第1及び第2の高摩擦糸56、58の両方は、第1の高摩擦糸56が低摩擦糸54によって被覆される点60において、第2の高摩擦糸58がその低摩擦糸54の上にあるために、少なくとも高摩擦糸56が各点60において着用者に接することが確実となるような手法で、フロートとして編まれる。
第3の構造50についてもリピート52における低摩擦糸54の露出長さと高摩擦糸56、58の露出長さとの比率rを算出することができ、r=1.04という非常に望ましい値が得られる。
ここで図4を参照すると、本発明の第4の実施形態による生地構造70が示される。リピート72を参照して示すように、編まれた生地構造70は、低摩擦糸74と、第1の高摩擦糸76と、第2の高摩擦糸78と、を備える。生地構造70は以下の仕様に従い編まれる。
第1フィード:(低摩擦糸)
テクスチャードナイロン 1/70/34; ジャージニット
第2フィード:(高摩擦糸)
Asahi 420d C−701 スパンデックス; 3×1インレイ
第4フィード:(高摩擦糸)
スパンデックス 117D C−701; 1×1インレイ
前述の実施形態と同様に、この生地構造70に用いられる糸74、76、78は、第1及び第2及び第3の生地構造10、30、50の場合と同じ群から選択される。特に、上述のセラミック材料に対して、及び上述の方法により特定された第1及び第2の高摩擦糸76、78の摩擦係数は0.5を超える、好ましくは0.6を超える数値である。
図4に示すように、第1及び第2の高摩擦糸76、78の両方は、第1の高摩擦糸76が低摩擦糸74によって被覆される点80において第2の高摩擦糸78がその低摩擦糸74の上にあるために、少なくとも1つの高摩擦糸78が各点80において着用者に接することが確実となるような手法で、フロートとして編まれる。
生地構造70について、リピート72における低摩擦糸74の露出長さと高摩擦糸76、78の露出長さとの比率rを算出し、r=1.20の非常に望ましい値を得る。
ここで図5を参照すると、圧迫ストッキングの形態の治療用医療圧迫衣類が参照符号90で概ね示される。上述のように、本出願において、本発明は、可変圧力プロファイルを有する圧迫ストッキングとして説明する目的で記載されるが、本発明は、また、患者の肢又は胴部の静脈疾患もしくはリンパ管疾患及び/又は血栓症の管理を補助するために患者に使用するためのストッキング、スリーブ等のような任意の衣類を含む。
図5の特定の実施形態によるストッキング90は、本体部92と、ストッキング90の上端部に近接して配置され、本体部92と一体的に形成された滑り止め部94と、ストッキング90の頂端部にある任意のウェルト96と、を備える。任意のウェルト96は、主にストッキング90の最上部の上部範囲がそれ自身の上に丸まって下がり、望ましくない厚い領域を形成するのを防止することを主な目的とするが、所望であれば構造から省略してもよい。この場合、滑り止め部94がストッキング90の上端部を形成する。
滑り止め部94は、衣類周縁の一部のみに延在するように編まれてもよい。また、滑り止め部94などの滑り止め部を有する編まれた布地を別に形成し、縫製又は別の手法によって衣類に組み込んでもよい。
ストッキング90の本体部92は、好ましくは、例えばジャージステッチを用いた、当業者に知られている、丸編みで編まれる。上述の伸縮可能なテクスチャード加工糸は、ジャージコースで編まれる。ストッキング90は、Santoni Pendolina医療用編機又はLonati La−ME医療用編機などの任意の従来の編機で編んでもよい。
滑り止め部94は、生地構造10、30、50又は70のうちの1つに従い編まれる。構造及びニット構造のいくつかの実施形態の糸構造及び2つの頻繁に使用される編機の糸構造は、上述の糸及び編物構造以外の更なる例により以下に記載される。
(例1)
糸構造:「Santoni Pendolina医療用編機」
第1フィード:1/70/34 ストレッチナイロン(S撚り)
第2フィード:Roica C−701−420 デニール スパンデックス
第3フィード:Hyosung C−100−140 デニール スパンデックス
第4フィード:1/70/34 ストレッチポリエステル
(例2)
糸構造:「Lonati LA−ME編機」
第4フィード:1/70/34 ストレッチナイロン(S撚り)
第1フィード:Roica C−701−420 デニール スパンデックス
第3フィード:Roica C−701−117 デニール スパンデックス
(例3)
編物構造:「Santoni Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第2フィード:1×2インレイ(タック高さ)
第3フィード:ジャージニット、全針
第4フィード:ジャージニット、全針
(例4)
編物構造:「Lonati LA−ME医療用編機」
第4フィード:ジャージニット、全針
第1フィード:2×2インレイ(タック高さ)
第3フィード:2×2交互インレイ(タック高さ)
上に例として記載した構造10、30、50、70は、着用者の体に面する衣類、例えばストッキング90の高摩擦糸で形成される表面部分を増やすことができる。第2の高摩擦糸は、第1の高摩擦糸をニット構造に固定するために用いられてもよく、その逆でもよいため、高摩擦糸が1つ又は複数の低摩擦糸によって遮蔽されず、ストッキング90の内面に上昇表面プロファイルが形成される。上昇表面テクスチャは、生地の内面に、滑り止め部94の高摩擦糸が「フロート」として形成されるように生地を編むことによるものであり、当該「フロート」は、着用者の皮膚に対して所望の比較的高摩擦の滑り止め特性を提供する表面テクスチャを形成するために、周囲の地糸から持ち上げられている。
さらに、生地構造10、30、50、70は、着用者から逆側に面するストッキング90の表面が主に低摩擦糸となるように配置される。このため、高摩擦糸は、ストッキング90とストッキング90上に着用されるスカート、ドレス及びズボンなどの他の衣類との間の不愉快なまとわりつきを引き起こすことがない。
本発明によって得られるニット構造は、所定の圧迫を生じさせるのに十分な剛性を提供し、第1及び第2の高摩擦糸により高摩擦糸が使用者の体に接する全体的長さが長くなる。従って、高摩擦糸の接触長さが先行技術構造と比較して長くなるため、中程度の圧迫であってもすでに十分な耐滑り性を生じさせることができる。
ここで、図6〜9を参照すると、本発明の別の更なる実施形態が図示される。
図6は、生地構造100を示す。反復部102を参照して示されるように、編まれた生地構造100は、第1の高摩擦高弾性糸104と、第2の高摩擦高弾性糸106と、高摩擦低弾性糸108と、を備える。図6に示されるように、第1の高摩擦高弾性糸104は、編物構造内において、高摩擦低弾性糸108と交互に配置される。第2の高摩擦高弾性糸106は、編物構造に編み込まれ、使用者の体との高摩擦接触及び寸法安定性の向上の両方を提供する。
用語「低弾性」は、本出願の目的において、CRE引張試験機において50グラムの荷重をかけると100%未満の伸びを呈する高摩擦糸と定義される。50グラムの荷重限界まで100mm/分で移動する間、10グラム〜50グラムの荷重におけるひずみ範囲は7.5%未満でなければならず、好ましくは5%未満である。
用語「高弾性」は、本出願の目的において、CRE引張試験機において40グラムの荷重、好ましくは50グラムの荷重をかけると、少なくとも100%の伸びを呈する高摩擦糸と定義される。40グラム又は50グラムの荷重限界のいずれかまで100mm/分で移動する間、10グラム〜40グラムの荷重におけるひずみ範囲は少なくとも7.5%でなければならない、又は、10グラム〜50グラムの荷重におけるひずみ範囲は少なくとも10%、好ましくは50%超でなければならない。
以下に、生地構造100の2つの例を記載する。
(例1)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 180d C−701 スパンデックス; 1×1 インレイ
第4フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン
第3フィード:Roica 180d C−701 スパンデックス
第4フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第3フィード:1×1インレイ(タック高さ)
第4フィード:ジャージニット、全針
(例2)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
第2フィード:(高摩擦、高弾性)
Dorlastan 135d D820 スパンデックス; 1×1インレイ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン
第2フィード:Dorlastan 135d D820 スパンデックス
第3フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第2フィード:1×1インレイ(タック高さ)
第3フィード:ジャージニット、全針
図7は、生地構造110を示す。反復部112を参照して示されるように、編まれた生地構造110は、高摩擦高弾性糸114と、高摩擦低弾性糸116と、を備える。図7に示されるように、高摩擦高弾性糸114は、編物構造内において、高摩擦低弾性糸116と交互に配置される。高摩擦高弾性糸114は、静止時及び動作時の両方において生地が使用者の体になじむことから、使用者の体との高摩擦接触及び快適性を提供する。高摩擦低弾性糸116は、使用者の体との高摩擦接触及び寸法安定性の向上の両方を提供する。
以下に、生地構造110の2つの例を記載する。
(例1)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
第4フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン
第4フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第4フィード:ジャージニット、全針
(例2)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン;ジャージニット
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン;ジャージニット
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン
第3フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第3フィード:ジャージニット、全針
図8は、生地構造120を示す。編まれた生地構造120は、高摩擦高弾性糸122及び高摩擦低弾性糸124を含む。図8に示されるように、高摩擦高弾性糸122は、編物構造内で、高摩擦低弾性糸124と交互に配置される。高摩擦高弾性糸122は、静止時及び動作時の両方において生地が使用者の体になじむことから、使用者の体との高摩擦接触及び快適性を提供する。高摩擦低弾性糸124は使用者の体との高摩擦接触及び寸法安定性の強化の両方を提供する。図8に示すように、高摩擦高弾性糸126,128の2つの端部は同じフィンガーによって構造に編み込まれる。あるいは、編まれた地糸の1つを、同じフィンガーを用いることにより引き揃えることができる。
以下に、生地構造120の8つの例を記載する。
(例1)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン;ジャージ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部);1×1インレイ
第4フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン
第3フィード:Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第4フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第3フィード:1×1インレイ(タック高さ)
第4フィード:ジャージニット、全針
(例2)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン(2つの端部);ジャージニット
第4フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン;ジャージニット
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: 130dtex シリコーンコーティングナイロン(2つの端部)
第4フィード: Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: ジャージニット、全針
第4フィード: ジャージニット、全針
(例3)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
第2フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部); 1×1インレイ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード: 130dtex シリコーンコーティングナイロン
第2フィード: Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第3フィード: Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード: ジャージニット、全針
第2フィード: 1×1インレイ(タック高さ)
第3フィード: ジャージニット、全針
(例4)
第1フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン(2つの端部); ジャージニット
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージニット
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:130dtex シリコーンコーティングナイロン(2つの端部)
第3フィード:Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第3フィード:ジャージニット、全針
(例5)
第1フィード:(低摩擦)
2/40/34ストレッチナイロン; ジャージ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部); 1×1インレイ
第4フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: 2/40/34ストレッチナイロン
第3フィード: Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第4フィード: 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: ジャージニット、全針
第3フィード: 1×1インレイ(タック高さ)
第4フィード: ジャージニット、全針
(例6)
第1フィード:(低摩擦)
2/40/34ストレッチナイロン; ジャージ
第2フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部); 1×1インレイ
第3フィード:(高摩擦、低弾性)
130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード: 2/40/34ストレッチナイロン
第2フィード: Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第3フィード: 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第2フィード:1×1インレイ(タック高さ)
第3フィード:ジャージニット、全針
(例7)
第1フィード:(低摩擦)
2/40/34ストレッチナイロン; ジャージ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部); 1×1インレイ
第4フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックス SC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: 2/40/34 ストレッチナイロン
第3フィード: Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第4フィード: Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Merz医療用編機」
第1フィード: ジャージニット、全針
第3フィード: 1×1インレイ(タック高さ)
第4フィード: ジャージニット、全針
(例8)
第1フィード:(低摩擦)
2/40/34ストレッチナイロン; ジャージ
第2フィード:(高摩擦、高弾性)
Roica 70d スパンデックス(2つの端部); 1×1インレイ
第3フィード:(高摩擦、高弾性)
Lycra 22dtex T175C スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン; ジャージ
糸構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:2/40/34 ストレッチナイロン
第2フィード:Roica 70デニール スパンデックス(2つの端部)
第3フィード:22dtex スパンデックスSC 130dtex シリコーンコーティングナイロン
編物構造:「Pendolina医療用編機」
第1フィード:ジャージニット、全針
第2フィード:1×1インレイ(タック高さ)
第3フィード:ジャージニット、全針
これらの数値が決定される試験方法は、CRE型引張材料試験機に試験片をクランプするステップと、糸を40又は50グラムの力で引っ張るステップと、を含む。糸は、その後、0グラムの力に緩和される。引張及び緩和は、両方とも100mm/分の速度で実行される。特定の力における伸び(EASF:elongation at specified force)が、応力―伸び曲線の荷重サイクルから、又は接続されたコンピュータを用いて得られる。10グラム、40グラム及び50グラムの力におけるEASF、及び10〜40グラム又は10〜50グラムの力におけるひずみ範囲率(strain range %)が収集されたデータから決定される。試験手順では、ASTM D2653−07(2012)のセクション6〜10に記載の手順に、変更を加えて用いた。この変更は、以下を含む。
(a)すべての場合において、クロスヘッド速度を500mm/分(20in./分)ではなく100mm/分(4in./分)に設定する。
(b)つかみ部からつかみ部までの試験片/ゲージ長を50±1mm(2±0.05in.)ではなく75±1mm(3±0.05in.)に設定する。
(c)25mm×12.5mm(1in.×0.5in.)の1つの平坦アクリル系ジョーフェイス及び対向する凸状スチール製又はクロム製フェイスではなく、50mm×25mm(2in.×1in.)の2つのスチール製ジョーフェイスを使用する、
(d)すべての糸に対して、0.3〜0.5mgf/デニールの張力ではなく、200mgの予引張重量(pre−tensioning weight)を選択する、
(e)厚紙テンプレートなし、引張重量ありの状態で試験片を取り付けるのではなく、予張力をかけた試験片を厚紙テンプレートを使用して一時的に保持し、それを材料試験機の上部及び底部クランプに取り付ける。
(f)試験片を、破断又は破壊するまで引っ張るのではなく、40又は50グラムの力まで引っ張り、その後、0グラムの力まで緩める。
荷重サイクルにある各試験片について、40又は50グラムの力における伸び率を記録し、3つの試験片の平均値を算出する。ひずみ範囲率は、荷重サイクルにおける2つの特定の値の間の伸び率の差によって与えられる。すなわち、10〜40グラムのひずみ範囲率は、荷重サイクルにおける、10グラムの力と40グラムの力における伸び率の差である。同様に、10〜50グラムのひずみ範囲率も算出され得る。
以下の表では、最初の5つの数値は低弾性糸を表し、残りの数値は高弾性糸を表す。
Figure 2017503547
ここで図9を参照すると、圧迫靴下の形態の治療用医療圧迫衣類が参照符号130で概ね示される。上述のように、本出願において、本発明は、可変圧力プロファイルを有する圧迫ストッキングとして説明する目的で記載されるが、本発明は、また、患者の肢又は胴部の静脈疾患もしくはリンパ管疾患及び/又は血栓症の管理を補助するために患者に使用するためのストッキング、スリーブ等のような任意の衣類を含む。
図9の特定の実施形態によるストッキング130は、本体部132と、ストッキング130の上端部に近接して配置され、本体部132と一体的に形成された滑り止め部134と、ストッキング130の頂端部にある任意選択のウェルト136と、を備える。任意のウェルト136は、主にストッキング130の最上部の上部範囲がそれ自身の上に丸まって望ましくない厚い領域を形成するのを防止することを目的とするが、所望であれば構造から省略してもよい。この場合、滑り止め部134がストッキング130の上端部を形成する。さらに、ウェルトは体表に直に接することになる部分に編み込まれる滑り止め領域を含んでもよい。
滑り止め部134は、衣類周縁の一部のみに延在するように編まれてもよい。また、滑り止め部134などの滑り止め部を有する編まれた布地を別に形成し、縫製又は別の手法によって衣類に組み込んでもよい。
ストッキング130の本体部132は、好ましくは、例えばジャージステッチを用いて、当業者に知られている、丸編みで編まれる。上述の伸縮可能なテクスチャード加工糸は、ジャージコースで編まれる。ストッキング130は、任意の従来の編機で編まれてもよい。滑り止め部134は、生地構造100、110又は120の1つに従い編まれ、糸構造及び編物構造のいくつかの実施形態は上述した。
本発明による治療用医療衣類、編まれた生地及び治療用医療衣類を形成する方法を特定の実施形態及び例を参照して記載してきた。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の種々の詳細を変更してもよい。更に、前述の本発明の好ましい実施形態及び本発明を実施するための最良の形態の記載は単に説明目的で提供されるものであり、限定目的ではない。
本発明による治療用医療衣類、編まれた生地及び治療用医療衣類を形成する方法を特定の実施形態及び例を参照して記載してきた。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の種々の詳細を変更してもよい。更に、前述の本発明の好ましい実施形態及び本発明を実施するための最良の形態の記載は単に説明目的で提供されるものであり、限定目的ではない。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
治療用医療衣類であり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療衣類であって、
(a)編まれた筒状本体と、
(b)着用者の皮膚に対して留まるように適応させた内部表面を備えており、前記筒状本体の一端に近接して形成された編まれた滑り止め部と、
を備え、
(c)前記編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、前記滑り止め部の前記内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備え、前記第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、さらに、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、前記滑り止め部の前記内部表面に留まり、前記滑り止め部の前記内部表面に前記上昇表面テクスチャを形成するように編まれる、
治療用医療衣類。
(項目2)
前記編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸で形成される、編まれたループを備える、項目1に記載の治療用医療衣類。
(項目3)
前記編まれた滑り止め部は、高摩擦高弾性糸と、高摩擦低弾性糸と、編み込み糸とで形成される、編まれたループを備える、項目1に記載の治療用医療衣類。
(項目4)
前記編み込み糸は、高摩擦高弾性糸である、項目3に記載の治療用医療衣類。
(項目5)
前記編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸と、少なくとも2つの編み込み高摩擦高弾性糸と、で形成される、編まれたループを含む、項目1に記載の治療用医療衣類。
(項目6)
前記高摩擦高弾性糸及び前記高摩擦低弾性糸は、交互するコースで編まれる、項目3に記載の治療用医療衣類。
(項目7)
治療用医療ストッキングであり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療ストッキングであって、
(a)着用者の脚に留まるように適応された編まれた筒状本体と、
(b)前記筒状本体の近位端部に近接して形成され、前記着用者の皮膚に対して留まるように適応された内部表面を有する、編まれた滑り止め部と、
を備え、
(c)前記編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、前記滑り止め部の前記内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備え、前記第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、さらに、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、前記滑り止め部の前記内部表面に留まり、前記滑り止め部の前記内部表面に前記上昇表面テクスチャを形成するように編まれる、
治療用医療ストッキング。
(項目8)
前記衣類の前記本体は、好ましくは、ジャージ編みで形成された丸編衣類である、項目7に記載の治療用医療ストッキング。
(項目9)
前記滑り止め部は、前記ストッキングの周囲の一部のみに延在するように編まれる、項目8に記載の治療用医療ストッキング。
(項目10)
前記滑り止め部は、別個に形成され、縫製によって前記ストッキングに組み込まれる、項目8に記載の治療用医療ストッキング。

Claims (10)

  1. 治療用医療衣類であり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療衣類であって、
    (a)編まれた筒状本体と、
    (b)着用者の皮膚に対して留まるように適応させた内部表面を備えており、前記筒状本体の一端に近接して形成された編まれた滑り止め部と、
    を備え、
    (c)前記編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、前記滑り止め部の前記内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備え、前記第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、さらに、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、前記滑り止め部の前記内部表面に留まり、前記滑り止め部の前記内部表面に前記上昇表面テクスチャを形成するように編まれる、
    治療用医療衣類。
  2. 前記編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸で形成される、編まれたループを備える、請求項1に記載の治療用医療衣類。
  3. 前記編まれた滑り止め部は、高摩擦高弾性糸と、高摩擦低弾性糸と、編み込み糸とで形成される、編まれたループを備える、請求項1に記載の治療用医療衣類。
  4. 前記編み込み糸は、高摩擦高弾性糸である、請求項3に記載の治療用医療衣類。
  5. 前記編まれた滑り止め部は、交互する高摩擦高弾性糸及び高摩擦低弾性糸と、少なくとも2つの編み込み高摩擦高弾性糸と、で形成される、編まれたループを含む、請求項1に記載の治療用医療衣類。
  6. 前記高摩擦高弾性糸及び前記高摩擦低弾性糸は、交互するコースで編まれる、請求項3に記載の治療用医療衣類。
  7. 治療用医療ストッキングであり、その長さに沿って可変圧力プロファイルを有する治療用医療ストッキングであって、
    (a)着用者の脚に留まるように適応された編まれた筒状本体と、
    (b)前記筒状本体の近位端部に近接して形成され、前記着用者の皮膚に対して留まるように適応された内部表面を有する、編まれた滑り止め部と、
    を備え、
    (c)前記編まれた滑り止め部は、同時に編まれて、前記滑り止め部の前記内部表面に上昇表面テクスチャを有するリピートを形成する少なくとも第1及び第2の高摩擦糸を備え、前記第1及び第2の高摩擦糸の1つが低弾性糸であり、さらに、前記第1及び第2の高摩擦糸のうちの少なくとも1つは、前記滑り止め部の前記内部表面に留まり、前記滑り止め部の前記内部表面に前記上昇表面テクスチャを形成するように編まれる、
    治療用医療ストッキング。
  8. 前記衣類の前記本体は、好ましくは、ジャージ編みで形成された丸編衣類である、請求項7に記載の治療用医療ストッキング。
  9. 前記滑り止め部は、前記ストッキングの周囲の一部のみに延在するように編まれる、請求項8に記載の治療用医療ストッキング。
  10. 前記滑り止め部は、別個に形成され、縫製によって前記ストッキングに組み込まれる、請求項8に記載の治療用医療ストッキング。
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