[0001] 本願は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、ワイヤレスネットワークにおいてグループアクセスをスケジュールするためのシステム、方法、およびデバイスに関する。
[0002] 多くの電気通信システムでは、空間的に分離された、いくつかの対話するデバイス間でメッセージを交換するために、通信ネットワークが使用される。ネットワークは、たとえば、大都市圏(metropolitan area)、ローカルエリア、またはパーソナルエリアであり得る、地理的範囲に従って分類され得る。そのようなネットワークは、それぞれ、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、またはパーソナルエリアネットワーク(PAN)として指定される。ネットワークはまた、様々なネットワークノードおよびデバイスを相互接続するために使用されるスイッチング/ルーティング技法(たとえば、回線交換対パケット交換)、送信のために用いられる物理媒体のタイプ(たとえば、ワイヤード対ワイヤレス)、および使用される通信プロトコルのセット(たとえば、インターネットプロトコルスイート、SONET(同期光ネットワーキング)、イーサネット(登録商標)など)によって異なる。
[0003] ワイヤレスネットワークは、ネットワーク要素がモバイルであり、したがって、動的接続性の必要を有するときに、またはネットワークアーキテクチャが固定ではなくアドホックなトポロジーで形成される場合に、しばしば好適である。ワイヤレスネットワークは、無線、マイクロ波、赤外線、光などの周波数帯域内の電磁波を使用する非誘導伝搬モードで無形の物理媒体を採用し得る。ワイヤレスネットワークは、有利には、固定のワイヤードネットワークと比較すると、ユーザモビリティと迅速なフィールド展開とを促進する。
[0004] しかしながら、複数のワイヤレスネットワークが、同じ建物内、近くの建物内、および/または同じ屋外エリア内に存在することがある。複数のワイヤレスネットワークの普及は、(たとえば、各ワイヤレスネットワークが同じエリアおよび/またはスペクトルにおいて動作しているので)干渉を生じ、スループットの低下をまねき、および/またはいくつかのデバイスの通信を妨げることがある。したがって、ワイヤレスネットワークが密集しているときに通信するための改善されたシステム、方法、およびデバイスが望まれる。
[0005]本発明のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独でその望ましい属性を担うわけではない。以下で、特許請求の範囲によって表される本発明の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴について簡単に説明する。この説明を考慮すれば、特に「詳細な説明」と題するセクションを読めば、本発明の特徴が、ワイヤレスネットワーク中のアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点をどのように提供するかが理解されよう。
[0006] 本開示の一態様は、ワイヤレス通信の方法を提供する。該方法は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスからの互換性のある(compatible)送信の1つまたは複数のクラスを決定することを含む。該方法は、さらに、1つまたは複数のクラスの各々についてスケジュールされたタイムスロットを定義することを含む。該方法は、さらに、スケジュールされたタイムスロットの各々に関連づけられたチャネルアクセスプロシージャを定義することを含む。該方法は、さらに、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数によって、チャネルアクセスプロシージャにしたがって、関連づけられたスケジュールされたタイムスロットの間にワイヤレス媒体にアクセスすることを含む。
[0007] 他の態様は、ワイヤレス通信のために構成されたデバイスを提供する。該デバイスは、1つまたは複数のワイヤレスデバイスからの互換性のある送信の1つまたは複数のクラスを決定するように構成されたプロセッサを備える。プロセッサは、1つまたは複数のクラスの各々についてスケジュールされたタイムスロットを定義するようにさらに構成される。プロセッサは、スケジュールされたタイムスロットの各々に関連づけられたチャネルアクセスプロシージャを定義するようにさらに構成される。プロセッサは、ワイヤレスデバイスのうちの1つまたは複数によって、チャネルアクセスプロシージャにしたがって、関連づけられたスケジュールされたタイムスロットの間にワイヤレス媒体にアクセスするようにさらに構成される。
[0008] 他の態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスからの互換性のある送信の1つまたは複数のクラスを決定するための手段を含む。装置は、さらに、1つまたは複数のクラスの各々についてスケジュールされたタイムスロットを定義するための手段を含む。装置は、さらに、スケジュールされたタイムスロットの各々に関連づけられたチャネルアクセスプロシージャを定義するための手段を含む。装置は、さらに、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数によって、チャネルアクセスプロシージャに従って、関連づけられたスケジュールされたタイムスロットの間にワイヤレス媒体にアクセスするための手段を含む。
[0009] 他の態様は、1つまたは複数のプロセッサ上で実行されたときに、1つまたは複数のワイヤレスデバイスからの互換性のある送信の1つまたは複数のクラスを決定することを装置に行わせるコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。該媒体は、実行されたときに、1つまたは複数のクラスの各々についてスケジュールされたタイムスロットを定義することを装置に行わせるコードをさらに含む。該媒体は、実行されたときに、スケジュールされたタイムスロットの各々に関連づけられたチャネルアクセスプロシージャを定義することを装置に行わせるコードをさらに含む。該媒体は、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数によって、チャネルアクセスプロシージャにしたがって、関連づけられたスケジュールされたタイムスロットの間にワイヤレス媒体にアクセスすることを装置に行わせるコードをさらに含む。
図1は、本開示の諸態様が用いられ得る例示的なワイヤレス通信システムを示す。
図2は、マルチプルなワイヤレス通信ネットワークが存在しているワイヤレス通信システムを示す。
図3は、マルチプルなワイヤレス通信ネットワークが存在している別のワイヤレス通信システムを示す。
図4は、図1〜3のワイヤレス通信システム内で用いられ得る例示的なワイヤレスデバイスの機能ブロック図を示す。
図4Aは、図1〜3のワイヤレス通信システム内で用いられ得るグループスケジューリングコントローラの例示的な機能ブロック図を示す。
図5は、本開示の諸態様が用いられ得る、タイミング図を示す。
図6は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図を示す。
図7は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図を示す。
図8は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図を示す。
図9は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図を示す。
図10は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図を示す。
図11は、ワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャートである。
図12はワイヤレス通信のための装置の機能ブロック図を示す。
図13は、一実施形態による、オーバーラップしているチャネルでの同時並行のメッセージ送信を示すグラフである。
詳細な説明
[0024] 添付の図面を参照して、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について、以下でより詳細に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されることができ、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、本開示が、徹底的かつ完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に十分に伝達するように、これらの態様が提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載されている任意の数の態様を使用して、装置が実装され得、または方法が実施され得る。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載の発明の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施される、装置または方法に及ぶことが意図されている。本明細書で開示するいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0025] 特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点が述べられるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好ましい態様の以下の説明において例として示される。詳細な説明および図面は、限定的なものではなく、本開示の単なる例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定められる。
[0026] 普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを利用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなどの任意の通信規格に適用され得る。
[0027] いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)通信、直接シーケンススペクトル拡散(DSSS)通信、OFDM通信とDSSS通信の組合せ、または他の方式を使用して、802.11プロトコルに従って送信され得る。802.11プロトコルのインプリメンテーションが、インターネットアクセス、センサ、メータリング、スマートグリッドネットワーク、または他のワイヤレスアプリケーションのために使用され得る。有利には、本明細書で開示する技法を使用する802.11プロトコルを実装しているいくつかのデバイスの態様は、同じエリアにおける増大したピアツーピアサービス(たとえば、Miracast、WiFi Direct(登録商標) Services、Social WiFi(登録商標)など)を可能にすること、増大したユーザ当たり最小スループット要件をサポートすること、より多くのユーザをサポートすること、改善された屋外カバレージとロバストネスとをもたらすこと、および/または他のワイヤレスプロトコルを実装しているデバイスよりも少ない電力を消費することを含み得る。
[0028] いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント(「AP」)とクライアント(局または「STA」とも呼ばれる)とがあり得る。一般に、APはWLANのためのハブまたは基地局として機能することができ、STAはWLANのユーザとして機能する。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を得るために、WiFi(たとえば、IEEE802.11プロトコル)に準拠したワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装態様では、STAは、APとしても使用され得る。
[0029] アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られ得る。
[0030] 局「STA」はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られ得る。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
[0031] 上記で説明したように、本明細書で説明するデバイスのいくつかは、たとえば、高効率802.11規格を実装し得る。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマートメータリングに、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサーアプリケーションを提供するか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは加えて、たとえばパーソナルヘルスケアのために、ヘルスケアの状況において使用され得る。それらはまた、(たとえばホットスポットとともに使用するための)広範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、サーベイランス(surveillance)に使用され得る。
[0032] 図1は、本開示の態様が用いられ得る、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば、高効率802.11規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム100は、STA106A〜106D(本明細書ではまとめてSTA106と呼ぶ)と通信するAP104を含み得る。
[0033] AP104とSTA106との間のワイヤレス通信システム100における送信のために、様々なプロセスおよび方法が使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送信され、受信され得る。その場合、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれ得る。代替的に、信号は、符号分割多元接続(CDMA)技法に従って、AP104とSTA106との間で送信され、受信され得る。その場合、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれ得る。
[0034] AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。
[0035] AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。AP104は、そのAP104に関連づけられた、そのAP104を通信のために使用するSTA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、中央AP104を有しないことがあり、むしろ、STA106間のピアツーピアネットワークとして機能し得ることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するAP104の機能は、代替的に、STA106のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
[0036] いくつかの態様では、STA106は、AP104に通信を送るために、および/またはAP104から通信を受信するために、AP104に関連づけることが必要とされ得る。一態様では、関連づけるための情報は、AP104によるブロードキャスト中に含まれる。そのようなブロードキャストを受信するために、STA106は、たとえば、カバレージ領域にわたって広カバレージ探索を実行し得る。探索はまた、STA106により、たとえば、灯台方式でカバレージ領域をスイープすることによって実行され得る。関連づけるための情報を受信した後、STA106は、アソシエーションプローブまたは要求などの基準信号をAP104に送信することができる。いくつかの態様では、AP104は、たとえば、インターネットまたは公衆交換電話網(PSTN)などのより大きいネットワークと通信するために、バックホールサービスを使用し得る。
[0037] 一実施形態では、AP104は、APグループスケジューリングコントローラ(GSC:group scheduling controller)(「AP GSC」)154を含む。AP GSC154は、802.11のプロトコルを使用して、AP104とSTA106との間の通信を可能にするために、本明細書で説明する動作の一部またはすべてを実行し得る。AP GSC154の機能については、図4〜10に関して以下でさらに詳細に説明する。
[0038] 代替的に、または追加的に、STA106は、STA GSC156を含み得る。STA GSC156は、802.11プロトコルを使用してSTA106とAP104の間の通信を可能にするために本明細書で説明する動作の一部またはすべてを実行し得る。STA GSC156の機能については、図4〜10に関して以下でさらに詳細に説明する。
[0039] 状況によっては、BSAは、他のBSAの近くに位置し得る。たとえば、図2は、複数のワイヤレス通信ネットワークが存在するワイヤレス通信システム200を示す。図2に示すように、BSA202A、202B、および202Cは物理的に互いの近くに位置し得る。BSA202A〜Cが極めて近接しているにもかかわらず、AP204A〜Cおよび/またはSTA206A〜Hは、各々が同じスペクトルを使用して通信し得る。したがって、BSA202C内のデバイス(たとえば、AP204C)がデータを送信している場合、BSA202Cの外にあるデバイス(たとえば、AP204A〜BまたはSTA206A〜F)が、媒体上で通信を検知し得る。
[0040] 一般に、通常の802.11プロトコル(たとえば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11nなど)を使用するワイヤレスネットワークは、媒体アクセスのためのキャリア検知多元接続(CSMA)メカニズムの下で動作する。CSMAに従い、デバイスは、媒体を検知し、媒体がアイドル状態であると検知されたときのみ送信する。したがって、AP204A〜Cおよび/またはSTA206A〜HがCSMAメカニズムに従って動作しており、BSA202C内のデバイス(たとえば、AP204C)がデータを送信している場合、BSA202Cの外にあるAP204A〜Bおよび/またはSTA206A〜Fは、それらが異なるBSAの一部であっても、媒体を介して送信しないことがある。
[0041] 図2は、そのような状況を示す。図2に示すように、AP204Cは媒体を介して送信している。送信は、AP204Cと同じBSA202C内にあるSTA206Gによって、また、AP204Cとは異なるBSA内にあるSTA206Aによって検知される。送信は、STA206Gにおよび/またはBSA202C内のSTAのみにアドレス指定され得るが、それでもなお、STA206Aは、AP204C(および任意の他のデバイス)がもはや媒体上で送信しなくなるまで、(たとえば、AP204Aとの間で)通信を送信または受信することができないことがある。図示されていないが、同じことがBSA202B内のSTA206D〜Fおよび/またはBSA202A内のSTA206B〜Cにも同様に当てはまり得る(たとえば、その他のSTAが媒体上の送信を検知できるほど、AP204Cによる送信が強い場合)。
[0042] その場合、CSMAメカニズムの使用は、BSAの外にあるいくつかのAPまたはSTAが、BSA内のAPまたはSTAによって行われた送信に干渉することなくデータを送信することが可能であり得るので、非効率性をもたらす。アクティブなワイヤレスデバイスの数が増加し続けるにつれて、非効率性は、ネットワークレイテンシとスループットとに著しく影響を及ぼし始めることがある。たとえば、著しいネットワークレイテンシの問題は、各住戸がアクセスポイントと関連する局とを含み得るアパートビルにおいて現れることがある。実際、各住戸は、居住者がワイヤレスルータ、ワイヤレスメディアセンター機能を有するビデオゲームコンソール、ワイヤレスメディアセンター機能を有するテレビジョン、パーソナルホットスポットのように動作し得る携帯電話などを所有し得るので、複数のアクセスポイントを含み得る。その場合、レイテンシおよびスループットの問題と全体的なユーザの不満とを回避するために、CSMAメカニズムの非効率性を是正することが不可欠であり得る。
[0043] そのようなレイテンシおよびスループットの問題は、居住エリアに限られないこともある。たとえば、複数のアクセスポイントが、空港、地下鉄の駅、および/または他の人口密度の高い公共空間に位置し得る。現在、これらの公共空間ではWiFiアクセスが提供されていることがあるが、有料である。CSMAメカニズムによってもたらされる非効率性が是正されない場合、ワイヤレスネットワークの事業者は、料金およびより低いサービス品質がいかなる利益をも上回り始めると、顧客を失う可能性がある。
[0044] したがって、本明細書で説明する802.11プロトコルは、これらの非効率性を最小限に抑え、ネットワークスループットを増大させる修正されたメカニズムの下でデバイスが動作することを可能にし得る。そのようなメカニズムについて、図4〜10に関して以下で説明する。802.11プロトコルの追加の態様については、図5A〜図23に関して以下で説明する。
[0045] 図3は、複数のワイヤレス通信ネットワークが存在する、ワイヤレス通信システム250を示す。図2のワイヤレス通信システム200とは異なり、ワイヤレス通信システム250は、本明細書で説明する高効率802.11規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム250は、AP254Aと、AP254Bと、AP254Cとを含み得る。AP254AはSTA256A〜Cと通信することができ、AP254BはSTA256D〜Fと通信することができ、AP254CはSTA256G〜Hと通信することができる。様々な実施形態では、AP254A〜254Cのうちの1つまたは複数は、共通のワイヤレスネットワークに属し得る。
[0046] 様々なプロセスおよび方法が、AP254A〜CとSTA256A〜Hとの間のワイヤレス通信システム250における送信に使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法またはCDMA技法に従って、AP254A〜CとSTA256A〜Hとの間で送信され、受信され得る。
[0047] AP254Aは、基地局として働き、BSA252Aにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。AP254Bは、基地局として働き、BSA252Bにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。AP254Cは、基地局として働き、BSA252Cにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。各BSA252A、252B、および/または252Cは、中央AP254A、254B、または254Cを有しないことがあり、むしろSTA256A〜Hのうちの1つまたは複数の間のピアツーピア通信を可能にし得ることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するAP254A〜Cの機能は、代替的にSTA256A〜Hのうちの1つまたは複数によって実行され得る。
[0048] 一実施形態では、AP254A〜Cおよび/またはSTA256A〜Hは、グループスケジューリングコントローラを含む。本明細書で説明するように、グループスケジューリングコントローラは、802.11プロトコルを使用するAPとSTAとの間の通信を可能にし得る。特に、グループスケジューリングコントローラは、CSMAメカニズムの非効率性を最小限に抑える(たとえば、干渉が生じない状況において媒体を介した同時並行の通信(concurrent communications)を可能にする)修正されたメカニズムをAP254A〜Cおよび/またはSTA256A〜Hが使用することを可能にし得る。グループスケジューリングコントローラについて、図4および図4Aに関して以下でより詳細に説明する。
[0049] 図3に示すように、BSA252A〜252Cは物理的に互いの近くに位置する。たとえば、AP254AおよびSTA256Bが互いに通信しているとき、BSA252B〜252Cにおける他のデバイスによって通信が検知され得る。しかしながら、通信は、STA256Fおよび/またはSTA256Gなどのいくつかのデバイスに干渉するだけであり得る。CSMAの下では、AP254BはSTA256Eと通信することを、そのような通信がAP254AとSTA256Bとの間の通信に干渉しなくても許容されない。したがって、802.11プロトコルは、同時並行して(concurrently)通信することができるデバイスと、同時並行して通信することができないデバイスとを区別する、修正されたメカニズムの下で動作する。いくつかの実施形態では、特定の特性を備えた送信を搬送するTXOPは、ある特定のTXOPクラスに属するものと定義され得る。いくつかの実施形態では、干渉しない(または干渉する可能性が低い)デバイスからの送信は、同じ「TXOPクラス」(例えば、TXOPクラス1、TXOPクラス2、など)に割り当てられた送信機会(TXOP)に関連づけられることができる。送信と、対応する送信機および受信機デバイスの分類は、AP254A〜254Cおよび/またはSTA256A〜256Hにおけるグループスケジューリングコントローラによって実施され得る。TXOPクラスは、また、TXOPの送信機または受信機を所有するか、あるいは管理するエンティティのファンクションでありえる。TXOPクラスは、また、TXOPにおいて許可されたQoSクラスのファンクションであり得る。いくつかの他の標準がTXOPクラスを識別するために定義され得る。以下でさらに説明するように、一実施形態では、クラスは、アクセスポイントからクライアント局へのダウンリンク送信、またはクライアント局からアクセスポイントへのアップリンク送信のうちの1つまたは複数を備え得る。他の実施形態では、以下でさらに説明するように、クラスが、同時並行して正しく受信されることができる送信を備え得る。以下でさらに説明するように、一実施形態では、1つまたは複数のクラスを決定することは、関連づけられた局からの受信情報であって、前記情報はワイヤレスデバイス干渉のレベルもしくはネットワークトポロジーのうちの1つまたは複数に関係する情報、ビーコンにおけるクラス定義のブロードキャスト、および/またはアソシエーション応答フレームのうちの1つまたは複数に関するものでありうる。
[0050] 一実施形態では、あるデバイスが他のデバイスと同時並行して通信することができるかどうか(たとえば、あるデバイスが他のデバイスと同時並行して通信することを制限されているかまたは許可されているか)の決定は、そのデバイスのロケーションに基づく。たとえば、BSAのエッジの近くに位置するSTAは、STAが他のデバイスと同時並行して通信することができないような状態または状況にあり得る。図2に示すように、STA206A、206F、および206Gは、それらが他のデバイスと同時並行して通信することができない状態または状況にあるデバイスであり得る。同様に、BSAの中心近くに位置するSTAは、そのSTAが他のデバイスと通信することができるような状態または状況にあり得る。図2に示すように、STA206B、206C、206D、206E、および206Hは、それらが他のデバイスと同時並行して通信することができる状態または状況にあるデバイスであり得る。したがって、例えば、STA206B、206Dおよび206HがすべてTXOPクラス1に割り当てられたTXOPに関連づけられ得る。同様に、STA206Cおよび206Eは、TXOPクラス2に割り当てられたTXOPに関連づけられ得る。デバイスの分類は、永久的ではないことに留意されたい。デバイスは、それらが同時並行して通信することができるような状態または状況と、それらが同時並行して通信することができないような状態または状況との間で遷移し得る(たとえば、デバイスは、動いているとき、新しいAPに関連づけるとき、関連づけを解く(disassociating)ときなどに、状態または状況を変化させ得る)。さらに、異なったTXOPクラスが、順序づけられた優先度を割り当てられることができる。例えば、TXOPクラス1が、TXOPクラス2よりも高い送信優先度を与えられ得る。
[0051] さらに、デバイスは、それらが他のデバイスと同時並行して通信する状態または状況にあるデバイスであるか、またはそのような状態または状況にないデバイスであるかに基づいて、異なった形で動作するように構成され得る。たとえば、同時並行して通信することができるような状態または状況にあるデバイスは、同じスペクトル内で通信することができる。しかしながら、同時並行して通信することができないような状態または状況にあるデバイスは、媒体を介して通信するために、空間多重化または周波数領域多重化などのいくつかの技法を利用し得る。様々な実施形態では、デバイスは、それらの関連するTXOPクラスに基づいて送信をスケジュールすることができる。デバイスの挙動の制御は、図4Aに関してさらに説明するように、AP254A〜254Cおよび/またはSTA256A〜256Hにおけるグループスケジューリングコントローラによって実行され得る。
[0052] 図4は、図1〜図3のワイヤレス通信システム100、200および/または250内で用いられ得るワイヤレスデバイス402の例示的な機能ブロック図を示す。ワイヤレスデバイス402は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス402は、AP104、STA106のうちの1つ、AP254のうちの1つ、および/またはSTA256のうちの1つを備え得る。
[0053] ワイヤレスデバイス402は、ワイヤレスデバイス402の動作を制御するプロセッサ404を含み得る。プロセッサ404は、中央処理装置(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)との両方を含み得るメモリ406は、命令とデータとをプロセッサ404に提供し得る。メモリ406の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ404は、通常、メモリ406内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ406内の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
[0054] プロセッサ404は、1つもしくは複数のプロセッサによって実装された処理システムを備え、またはその構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限ステートマシン、または情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せで実装され得る。
[0055] 処理システムはまた、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の好適なコードのフォーマットの)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、処理システムに、本明細書で説明する様々な機能を実行させる。
[0056] ワイヤレスデバイス402はまた、ワイヤレスデバイス402とリモートロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために、送信機410および/または受信機412を含み得る、ハウジング408を含み得る。送信機410および受信機412は組み合わされてトランシーバ414になり得る。アンテナ416は、ハウジング408に取り付けられ、トランシーバ414に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス402はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含み得る(図示せず)。
[0057] ワイヤレスデバイス402はまた、トランシーバ414によって受信された信号のレベルを検出して定量化するために使用され得る、信号検出器418を含み得る。信号検出器418は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス402はまた、信号を処理する際に使用するデジタル信号プロセッサ(DSP)420を含み得る。DSP420は、送信のためのパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは物理レイヤデータユニット(PPDU)を備え得る。
[0058] いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス402はユーザインターフェース422をさらに備え得る。ユーザインターフェース422は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを備え得る。ユーザインターフェース422は、ワイヤレスデバイス402のユーザに情報を伝達するおよび/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含み得る。ワイヤレスデバイス402は、いくつかの態様では、さらに、図4Aに関してさらに説明する、グループスケジューリングコントローラ424(本明細書では「GSC」とも呼ぶ)を備え得る。
[0059] ワイヤレスデバイス402の様々な構成要素は、バスシステム426によって一緒に結合され得る。バスシステム426は、たとえば、データバス、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含み得る。ワイヤレスデバイス402の構成要素は、何らかの他のメカニズムを使用して、一緒に結合され得るか、または互いに対して入力を受け入れ、もしくは提供し得ることを当業者は諒解されよう。
[0060] 図4には、いくつかの別個の構成要素が示されているが、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わされまたは共通に実装され得ることが当業者には認識されよう。たとえば、プロセッサ404は、プロセッサ404に関して上記で説明した機能を実装するためだけでなく、信号検出器418および/またはDSP420に関して上記で説明した機能を実装するためにも使用され得る。さらに、図4に示す構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。
[0061] ワイヤレスデバイス402は、AP104、STA106、AP254、および/またはSTA256を備えることができ、そして、通信を送信および/または受信するために使用され得る。すなわち、AP104、STA106、AP254、および/またはSTA256のいずれもが、送信機または受信機デバイスの役割を果たし得る。特定の態様は、送信機または受信機の存在を検出するためにメモリ406およびプロセッサ404上で動作しているソフトウェアによって信号検出器418が使用されることを企図している。
[0062] 上記のように、CSMAメカニズムが使用されるときには、ネットワークスループットおよびレイテンシが、ワイヤレスネットワークにおける大きな関心事となりえる。例えば、1つのワイヤレスネットワークに関連づけられたワイヤレスデバイスが、他のワイヤレスネットワークに関連づけられた他のワイヤレスデバイスに近接して配置され得る。1つのネットワークのワイヤレスデバイスが、別のネットワークの別のワイヤレスデバイスによる送信を検知し、それにより、干渉が起こらないであろうときでさえ、媒体を通じて送信するのを差し控える(refrain from)ことがある。したがって、修正されたメカニズムが、これらの問題の一部を緩和するために802.11プロトコルにおいて使用されることができる。
[0063] 修正されたメカニズムにおいては、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスの状態または状況にしたがって分類され得る。例えば、ワイヤレスデバイスは、(例えば、ワイヤレスデバイスがBSAのエッジから離れたところに位置し、したがって干渉を引き起こさないという理由から)ワイヤレスデバイスが他のワイヤレスデバイスと同時並行して通信し得る状態または状況にあり得る。ワイヤレス媒体を再利用することができるワイヤレスデバイスのセットが、「互換性のある(compatible)」TXOPクラスに割り当てられ得る。特定の実施形態では、例えば、互換性のあるTXOPクラスは、STAの特定のセットだけが送信/受信することができる、すべてのTXOPを含むことができる(例えば、ある特定の変調制御方式について各STAまたはSTAサポートに関連づけられたセクタに基づいて)。本明細書に記載された様々な実施形態では、互換性のあるTXOPが同時にワイヤレス媒体へのアクセスを獲得し、それによって媒体の再使用を改善するように、通信がスケジュールされることができる(たとえば、クラスに基づいたタイムスロットにおいて)。
[0064] 図4Aは、図1〜3のワイヤレス通信システム100、200、および/または250内で用いられ得るグループスケジューリングコントローラ(例えば、図4のSTAまたはAPグループスケジューリングコントローラ424のいずれか、本明細書では「GSC」とも呼ぶ)の例示的な機能ブロック図を示す。図4に関して説明したように、一実施形態では、グループスケジューリングコントローラ424は、ワイヤレスデバイス402に、および/またはワイヤレスデバイス402のコンポーネントのうちの1つまたは複数に動作可能に接続され得る。一実施形態では、グループスケジューリングコントローラ424は、802.11プロトコルを使用して図1のAP104とSTA106との間の通信を可能にするために本明細書に記載の動作の一部またはすべてを実施することができる。一実施形態では、グループスケジューリングコントローラおよび/またはそのコンポーネントによって実施される特定の諸態様は、チャネルアクセスプロシージャとして記載され得る。
[0065] いくつかの実施形態では、グループスケジューリングコントローラ424は、分類器ユニット430と送信制御ユニット432とを含み得る。本明細書に記載のように、グループスケジューリングコントローラ424は、CSMAメカニズムの非効率を最小限に抑える修正されたメカニズムをAPおよび/またはSTAが使用することを可能にし得る(例えば、干渉が起こらない状況において媒体を通じた同時並行の通信をスケジュールする)。修正されたメカニズムは、分類器ユニット430および送信制御ユニット432によって実装され得る。グループスケジューリングコントローラ424は、APおよび/またはSTAが修正されたメカニズムを使用できるようにするために、様々な入力デバイス(図示せず)からの様々なデータ入力434を処理し、様々なデータ出力436を様々な出力デバイス(図示せず)に提供し得る。例えば、データ入力434は、様々なデバイス(例えば、APおよび/またはSTA)のロケーション情報を含み得、データ出力436は、ロケーション情報に基づいて決定された様々なデバイスの分類を含み得、これらについては以下でさらに説明する。様々な入力デバイスおよび出力デバイスは、ワイヤレスデバイス402、プロセッサ404、メモリ406、トランシーバ414、および/または図4に示される他のコンポーネントのいずれかを含み得る。一実施形態では、様々な入力デバイスおよび出力デバイスは、図4に示された以外のデバイスを含み得る。
[0066] グループスケジューリングコントローラ424の様々なコンポーネントは、バスシステム426によってともに結合され得る。バスシステム426は、例えば、データバス、ならびに、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含みうる。グループスケジューリングコントローラ424のコンポーネントは、共に結合されることができ、または何らかの他のメカニズムを使用して互いに入力を受け取るもしくは提供することができることが、当業者には理解されよう。一実施形態では、グループスケジューリングコントローラは、バスシステム426を介して、データ入力434を受信し、データ出力436を送信することができる。
[0067] 一実施形態では、分類器ユニット430は、どのデバイス(例えば、APおよび/またはSTA)が、同時並行して他のデバイスと通信できるような状態または状況にあるか、および、どのデバイスが、他のデバイスと同時並行して通信できない状態または状況にあるか、を決定する。分類器ユニット430は、バスシステム426を介してグループスケジューリングコントローラ424が(データ入力434として)受信し得る、APおよび/またはSTAに関するロケーション情報に基づいて、そのような決定をなし得る。一実施形態では、このような決定によって、グループスケジューリングコントローラ424(または他の何らかのデバイス)が、そのようなデバイスからの送信を、ある特定のTXOPクラスに割り当てられた特定の送信機会(TXOP)に関連づける(または「分類する」)ことができるようになり、これについては図3に関してさらに説明する。一態様では、グループスケジューリングコントローラ424は、また、送信に関連づけられた送信機および/または受信機を特定のTXOPクラスに分類し得る。分類器ユニット430は、送信制御ユニット432、グループスケジューリングコントローラ424、および/または他の任意のデバイスにそのような分類を提供し得る。
[0068] 一実施形態では、送信制御ユニット432は、デバイス(例えば、APおよび/またはSTA)の挙動を制御し得る。例えば、送信制御ユニット432は、特定のデバイスが同じ媒体上で同時並行して送信することを可能にし、他のデバイスが空間多重または周波数領域多重化技術を使用して送信することを可能にし得る。一実施形態では、送信制御ユニット432は、このような挙動制御を、送信制御ユニット432が分類器ユニット430(例えば、上記の分類)からあるいは他の任意のデバイスから受信する情報に基づかせることができる。
[0069] 図5は、本開示の諸態様が使用され得るタイミング図500を示す。詳細には、図5は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、スロット化インデックス付きメカニズム(slotted indexed mechanism)にしたがって使用され得るタイミング図500を示す。図5に示されるように、3つの送信機、すなわち、送信機510、送信機520、および送信機530が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることもできる。様々な実施形態では、各送信機510、520、および/または530は、同じまたは重なり合うチャネル(例えば、ワイヤレス媒体上)を使用することができる。
[0070] いくつかの実施形態では、各送信機510、520、および/または530が、例えば、図3に関して以上で説明したAP254A〜254Cなど、別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機510、520、および/または530が、例えば、AP104(図1)の異なる送信機および/またはセクタなどの単一のAPに関連づけられることができる。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、同じワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機510、520、および/または530が別個のワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。
[0071] 図5に示されるように、1つまたは複数のAPは、各送信機510、520、および/または530上でビーコン540を送信する。例えば、AP254Aは、送信機510上でビーコン540を送信することができ、AP254Bは、送信機520上でビーコン540を送信することができ、AP254Cは、送信機530上でビーコン540を送信することができる。いくつかの実施形態では、ビーコン540は、複数のインデックス付きタイムスロット550を定義し得る。他の実施形態では、インデックス付きタイムスロット550は、例えばメモリ内に所定の値として記憶されるなど、他の方法で定義され得る。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、例えば、ビーコン540、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、タイムスロット550を少なくとも部分的に同期させることができる。
[0072] ここに示された実施形態では、各タイムスロット550は、TXOPクラスに関連づけられる。例えば、TXOPクラス1がインデックスナンバー1に関連づけられ、TXOPクラス2がインデックスナンバー2に関連づけられ得る、などである。4つのインデックスナンバー(1〜4)が示されているが、より多くのまたはより少ないインデックスナンバーが使用されることができることが、当業者には理解されよう。さらに、タイムスロット550は、均等に重みづけされた、インクリメントする周期的パターンの形でインデックスを付けられているが、例えば、デクリメントする、重みづけされた(例えば、より低いインデックスナンバーは、より高いインデックスナンバーよりも頻繁に生じる)、および/または非周期的な(例えば、繰返しでない)など、他のインデックスシーケンスが可能である。
[0073] 様々な実施形態では、複数のAP(例えば、送信機510、520、530など)がTXOPクラスにタイムスロット550を割り当てるように協調(coordinate)し得る。いくつかの実施形態では、送信機510、520、530は、ビーコン540においてTXOPクラス/タイムスロット550の関連づけをアドバタイズすることができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、530は、例えば、他の送信機の観察された挙動に動的に基づいて、TXOPクラスをタイムスロット550に独立に関連づけることができる。TXOPクラス/スロット関連づけに関する本明細書の記載が、本明細書に記載された他のいずれの実施形態にも適用され得ることが、当業者には理解されよう。
[0074] 様々な実施形態では、複数のAP(例えば、送信機510、520、530など)が、同じタイムスロット550サイズを使用するように協調することができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、530は、ビーコン540においてタイムスロット550サイズをアドバタイズすることができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、530は、標準のスロットサイズを使用するか、または複数の標準スロットサイズから選択することができ、それらは、例えば、メモリから読み出され、またはハードコードされることができる。
[0075] 様々な実施形態では、デバイス(例えば、図1〜4に関して説明したデバイスのいずれか)は、タイムスロット550のうちの1つまたは複数の間のチャネルアクセスプロシージャを定義および/または実行しうる。一実施形態では、チャネルアクセスプロシージャは、前述のように、メッセージが同時並行して送信および/または受信される(あるいはされない)という結果をまねき得る。一実施形態では、1つまたは複数のデバイスが、チャネルアクセスプロシージャの結果に基づいて、関連づけられたタイムスロット550の間に、ワイヤレス媒体にアクセスし、および/または様々な動作(例えば、CCA、RTS、CTS、および/またはバックオフなど、前述した動作および後述する動作)を実行し得る。
[0076] いくつかの実施形態では、各タイムスロットは、送信機510、520、530がチャネルに対してCCAプロシージャを実施できるように、十分に長いものであることができ、それによって、レガシー共存および/または規制の遵守を向上させ、およびマルチプルな送信機間での協調した媒体アクセスを可能にする。一実施例では、タイムスロット550は、ポイント協調機能インターフレームスペース(PIFS:point coordination function interframe space)長(例えば、25μs)であり得る。他の例では、タイムスロット550は、アービトレーションインターフレームスペース(AIFS:arbitration interframe space)でありえる。他の例では、タイムスロット550は、PIFSよりも短い長さのものであり得、それによって、送信機510、520、530が、802.11標準に準拠するいずれのデバイスよりも高い、媒体アクセスに対する優先権を有することを可能にし得る。タイムスロット550に関する本明細書の説明が、例えば、図6のスロット650など、本明細書に記載の他の任意の実施形態に適用され得ることが当業者には理解されよう。
[0077] 図5に示されるように、送信機510、520、および/または530が特定のTXOPクラスについてのデータを有するときには、それらは、関連づけられたインデックスを有するタイムスロット550から始まる送信プロシージャを開始する。したがって、例えば、送信機510、520、および/または530がTXOPクラス1についてのデータを有するときには、それらは、タイムスロット550インデックス1においてクリアチャネルアセスメント(CCA)545を実施することができる。一実施形態では、CCAは、CCAの結果に基づいて送信のために少なくとも1つのメッセージを選択的にスケジュールする、またはスケジュールすることを差し控えることが可能であり得る。例えば、チャネルがアイドルであるとCCAが決定した場合、送信機510、520、および/または530は、送信を開始することができる。例示された実施形態では、タイムスロット550の長さは、CCA545の時間に等しい。ゆえに、チャネルがアイドルであるとCCAが決定するときには、送信機510、520、および/または530は、後続のタイムスロット550において送信を開始する。いくつかの実施形態では、タイムスロット550は、CCA545時間よりも短いまたは大きいものであることができ、その場合、送信機510、520、および/または530は、CCA545が完了すると(例えば、即座に、ある遅延の後に、または予め定められたある境界時間において)。
[0078] チャネルがアイドルではないとCCAが決定した場合、送信機510、520、および/または530は送信を指し控えることができ、いくつかの実施形態では、次のタイムスロット550の期間中にチャネルを再チェックすることができる。一態様では、ある特定のTXOPクラスについてのスロットにおけるCCA545の状態は、TXOPクラスに関連づけられたバックオフカウンタをデクリメントさせるために送信機510、520、および/または530によって使用されることができる。あるクラスについてのバックオフは、その特定のTXOPクラスに割り当てられたタイムスロット550の間に媒体がアイドルであることをCCA545が示した場合にだけデクリメントすることができる。バックオフカウントダウンがタイムスロット550において満了したときには、送信機は、次いで、特定のTXOPクラスについて送信を開始することができる。例示された実施形態では、例えば、AP254A〜254Cは、タイミング図500内の様々なポイントにおいてTXOPクラス1についてのデータを有する。ゆえに、それらは、その時間中にチャネルがアイドルである、タイムスロット550インデックス1においてCCAを実施する。したがって、タイムスロット550インデックス2において開始すると、AP254A〜254Cは、TXOPクラス1送信560の送信を開始する。一実施形態では、CCAプロシージャの実施は、関連づけられたタイムスロット550の始まり(beginning)において開始し得る。このような実施形態では、タイムスロットに関連づけられたバックオフ値に従うバックオフプロシージャが実施され得る。一態様では、バックオフ値は、関連づけられたタイムスロットのはじめに第1の値に初期化され得、バックオフ値は、関連づけられたチャネルがアイドルであると評価される間にデクリメントされ得、これらについては以下でさらに説明する。
[0079] 同様に、AP254A〜254Cは、タイミング図500においてより後のポイントでTXOPクラス2に関するデータを有する。ゆえに、それらは、チャネルがその時間中にアイドルである、タイムスロット550インデックス2においてCCAを実施する。したがって、タイムスロット550インデックス3から開始して、AP254A〜254Cは、TXOPクラス2送信570を送信し始める。
[0080] ここに示された実施形態では、TXOPクラス1送信560が、インデックス2を付けられたタイムスロット550において開始し、TXOPクラス2送信570が、インデックス3を付けられたタイムスロット550において開始する。他の実施形態では、TXOPクラス1送信560は、例えば、インデックス1または3など、より早いまたはより遅いタイムスロット550インデックスにおいて開始することができる。
[0081] 様々な実施形態では、複数のAP(例えば、送信機510、520、530など)が最大送信時間を定義するように協調することができる。最大送信時間は、たとえばTXOPごとのベースで、TXOPクラス1送信560およびTXOPクラス2送信570の長さを制限することができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、および530は、ビーコン540において最大送信時間をアドバタイズすることができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、および530は、最大送信時間を使用するか、または複数の標準最大送信時間から選択することができ、それらは、例えば、メモリから読み出され、またはハードコードされることができる。最大送信時間に関する本明細書の記載が、例えば、図6の送信機660、670、および675、図8の送信機870、図9の送信機970、および図10の送信機1070および1075など、本明細書に記載の他の任意の実施形態にも当てはまることが、当業者には理解されよう。
[0082] 上記の実施形態では、いくつかの送信が干渉する可能性がある。例えば、TXOPクラス1送信560は、数ms(または単一のタイムスロット550インデックス期間)を超えて拡張することがあり、その時間中に、隠れAPが同じ時間中にTXOPクラス2送信を開始することがあり、それによって干渉を引き起こし得る。換言すれば、隠れAPは、すでに開始されたTXOPクラス1送信に気付かないことがある。
[0083] いくつかの実施形態では、各タイムスロット550は、短い送信準備完了(RTS:ready-to-send)メッセージ(ショートRTSフレーム)580と送信可(CTS:clear-to-send)メッセージ(ショートCTSフレーム)590とをホスティングするのに十分に長いものでありうる。送信機510、520、および/または530は、いくつかの実施形態ではマルチプルな送信機またはAPにわたって同一である、ショートRTSフレーム580を送信することによって、送信を開始するように構成されることができる。TXOPクラスの予定受信者である1つまたは複数のSTAが、応答においてショートCTSフレーム590を送信することができる。いくつかの実施形態では、ショートCTSフレーム590は、TXOPクラスに基づいて固定されることができ、したがって、すべての応答側デバイスにわたって同一であることができる。送信機510、520、および/または530は、少なくとも1つのショートCTSフレーム590が受信された場合にのみTXOPを許可することができる。同様に、別の(例えば、隠れ)APがショートRTSフレーム580またはショートCTSフレーム590を受信した場合、それは、次のTXOPがTXOPの特定のクラスについて予約されることを知らされる。したがって、隠れAPは、異なったクラスのTXOPを開始するのを差し控えることができる。
[0084] いくつかの実施形態では、各タイムスロット550は、例えば、最大送信時間に従って、パケット送信全体をホスティングするために十分に長いものであることができる。様々な実施形態では、各タイムスロット550は、長さ1ms、長さ2msなどでありうる。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、タイムスロット550の開始時間においてのみ送信を開始するように構成されることができる。送信機510、520、および/または530は、前述したように、CCAチェックについてタイムスロット550の最初の部分(initial portion)を使用するように構成されることができる。一実施形態では、送信機510、520、および/または530は、タイムスロット550開始時間の直前にCCAチェックを実施するように構成されることができる。
[0085] 様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、単一のタイムスロット550内で送信を完了するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、送信機510、520、および/または530は、マルチプルなタイムスロット550にわたる送信用に構成されることができる。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、タイムスロット550の終わりよりも前の、あるしきい値時間量内に送信が完了するように、例えば、前述のように次のスロットについてCCAチェックのための時間を提供するように、構成されることができる。
[0086] 様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、所与のタイムスロット550上で送信する前にバックオフプロシージャを実施するように構成されることができる。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、送信前の任意の時間中にバックオフプロシージャを実施するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、バックオフカウントダウンのために使用されるスロット(図示せず)サイズは、媒体アクセスのために定義されたタイムスロット550サイズとは異なるものであり得る。例えば、IEEE802.11標準において定義されるものに類似のまたは準拠するバックオフプロシージャが使用されることができる。様々な実施形態では、送信機510、520、および/または530は、バックオフカウンタがスロット開始時間よりも前に満了するときに送信を開始するためにスロット開始時間を待つように構成されることができる。このようなケースでは、送信機510、520、および/または530は、次のスロットの開始時に、または次のスロットの直前に、CCAを実施するように構成されることができる。
[0087] 図6は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図600を示す。詳細には、図6は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、バックオフを備えたスロットメカニズムにしたがって使用され得るタイミング図600を示す。図6に示されるように、2つの送信機、すなわち、送信機610および送信機620が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることができる。様々な実施形態では、各送信機610および/または620は、同じまたは重なり合うチャネルを使用することができる。
[0088] いくつかの実施形態では、各送信機610および/または620は、例えば、図3に関して前述したAP254A〜254Bなどの別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機610および/または620は、例えば、AP104(図1)の異なる送信機および/またはセクタなど、単一のAPに関連づけられることができる。様々な実施形態では、送信機610および/または620は、同じワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機610および/または620が別個のワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。
[0089] 図6に示されるように、1つまたは複数のAPが各送信機610および/または620においてビーコン640を送信する。例えば、AP254Aは、送信機610上でビーコン640を送信することができ、AP254Bは、送信機620上でビーコン640を送信することができる。いくつかの実施形態では、ビーコン640は、複数のタイムスロット650を定義することができる。他の実施形態では、タイムスロット650は、例えば、メモリ内にあらかじめ定められた値として記憶されるなど、他の方法で定義されることができる。様々な実施形態では、送信機610および/または620は、例えば、ビーコン640、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、タイムスロット650を少なくとも部分的に同期させることができる。
[0090] 図5に関して前述したタイムスロット550とは対照的に、各タイムスロット650は、TXOPクラスに必ずしも関連づけられていない。その代わりに、送信機610および/または620は、各TXOPクラスに関連づけられたバックオフ期間680、685、および/または690にしたがって、任意のタイムスロット650中の任意のTXOPクラス送信660、670、および/または675の送信を競合し得る。
[0091] いくつかの実施形態では、各タイムスロット650は、例えば、最大送信時間に従って、パケット送信全体をホスティングするために十分に長いものであることができる。様々な実施形態では、各タイムスロット650は、長さ1ms、長さ2msなどでありうる。様々な実施形態では、送信機610および/または620が、タイムスロット650開始時間においてのみ送信を開始するように構成されることができる。送信機610および/または620は、前述したようにCCAチェックについてタイムスロット650の最初の部分を使用するように構成されることができる。一実施形態では、送信機610および/または620は、タイムスロット650開始時間の直前にCCAチェックを実施するように構成されることができる。
[0092] 様々な実施形態では、送信機610および/または620は、所与のタイムスロット650上で送信する前にバックオフプロシージャを実施するように構成されることができる。様々な実施形態では、送信機610および/または620は、送信前の任意の時間中にバックオフプロシージャを実施するように構成されることができる。一例では、IEEE802.11標準において定義されるものに類似のまたは準拠するバックオフプロシージャが使用されることができる。いくつかの実施形態では、バックオフカウントダウンのために使用されるべき所与のタイムスロット650のサイズは、媒体アクセスのために使用されるように定義された所与のタイムスロット650のサイズとは異なるものでありうる。様々な実施形態では、送信機610および/または620は、バックオフカウンタがスロット開始時間よりも前に満了するときに送信を開始するためにスロット開始時間を待つように構成されることができる。このようなケースでは、送信機610および/または620は、次のスロットの開始時に、または次のスロットの直前に、CCAを実施するように構成されることができる。
[0093] 様々な実施形態では、ある特定のクラスに属する送信は、特定のクラスに割り当てられたタイムスロット内で完了されるように制限され得る。図6に示されるように、TXOPクラス送信675(例えば、クラス番号3について)の送信時に、送信機610および/または620は、単一のタイムスロット650内でそれらのそれぞれの送信の各々を完了させるように構成されることができる。例えば、図6に示されるように、そしてまた以下でさらに説明するように、送信機610および/または620に関連づけられたTXOPクラス送信675は、タイムスロット650のうちの1つの終わりに終了する(例えば、TXOPクラス送信675は、次のタイムスロット650の境界を越えない)。いくつかの実施形態では、送信機610および/または620は、マルチプルなタイムスロット650にわたる送信のために構成されることができる。例えば、様々な実施形態では、送信機610および/または620は、例えば、前述したような次のスロットについてのCCAチェックのための時間を提供するために、タイムスロット650の終了よりも前のあるしきい値時間量内に送信を完了させるように構成されることができる。
[0094] 図6に示されるように、送信機610および/または620が特定のTXOPクラスについてのデータを有するときには、それらは、次のタイムスロット650から始まる送信プロシージャを開始する。したがって、例えば、送信機610および/または620がTXOPクラス1についてのデータを有するときには、それらは、TXOPクラス1に関連づけられたTXOPクラス1バックオフ期間680を待つことができる。様々な実施形態では、各TXOPクラスに関連づけられたバックオフ期間は、TXOPクラスごとに異なる、ランク付けもしくは優先順位付けされる、決定論的である、クラス、クラスのファンクション、同じクラスに割り当てられた以前のタイムスロットにおけるバックオフ期間の残分の値に依存する、および/またはスロット650によって異なるものであり得る。一実施形態では、各TXOPクラスに関連づけられたバックオフ期間は、ランダムであることができる。例えば、TXOPクラス1についてのTXOPクラス1バックオフ期間680は、TXOPクラス2についてのTXOPクラス2バックオフ期間685よりも短いものであることができ、該TXOPクラス2バックオフ期間685は、TXOPクラス3についてのTXOPクラス3バックオフ期間690よりも短いものであることができる、などである。様々な実施形態では、バックオフ期間は、各スロットの始まりにおいて開始することができる。
[0095] ここに示された実施形態では、例えば、AP254A〜254B(例えば、送信機610および620)は、はじめはTXOPクラス1,2,3についてのデータを有する。したがって、それらは、TXOPクラス1に関連づけられたTXOPクラス1バックオフ期間680を含む、競合(contention)プロシージャを実施する。TXOPクラス1バックオフ期間680が最も短いバックオフ期間であるので、TXOPクラス1送信660は、競合に勝つことになる。したがって、送信機610および620は、同時にTXOPクラス1送信660を送信し始め、それによって、ワイヤレス媒体の再使用を可能にし得る。
[0096] 同様に、AP254A〜254B(例えば、送信機610および620)は、タイミング図600内のより後のポイントでTXOPクラス2および3についての(ただし、もはやクラス1についてではない)データを有する。したがって、それらは、TXOPクラス2に関連づけられたバックオフ期間685を含む競合プロシージャを実施する。TXOPクラス2バックオフ期間685がTXOPクラス3バックオフ期間690よりも短いので、TXOPクラス2送信670は、競合に勝つことになる、などである。
[0097] 様々な実施形態では、バックオフ期間の持続時間は、AIFS持続時間、CWmin、およびCWmax数のうちの1つまたは複数を変化させることによって、クラスごとに異なるものとなり得る。いくつかの実施形態では、バックオフプロシージャは、各タイムスロットにおいてリセットされ得る。他の実施形態では、残分のバックオフが次の利用可能なスロットに持ち越されることができる。
[0098] 図7は、本開示の諸態様が用いられ得る、別のタイミング図700を示す。詳細には、図7は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、予約済みアクセスウィンドウ(RAW)にしたがって使用され得るタイミング図700を示す。図7に示されるように、2つの送信機、すなわち、送信機710および送信機720が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることができる。様々な実施形態では、各送信機710および/または720は、同じまたは重なり合うチャネルを使用することができる。
[0099] いくつかの実施形態では、各送信機710および/または720は、例えば、図3に関して前述したAP254A〜254Bなど、別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機710および/または720が、例えばAP104(図1)の異なる送信機および/またはセクタなど、単一のAPに関連づけられることができる。様々な実施形態では、送信機710および/または720は、同じワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機710および/または720が別個のワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。
[00100] 図7に示されるように、1つまたは複数のAPは、各送信機710および/または720上でビーコン740を送信する。例えば、AP254Aは、送信機710上でビーコン740を送信することができ、AP254Bは、送信機720上でビーコン740を送信することができる。いくつかの実施形態では、ビーコン740は、複数の予約済みアクセスウィンドウ(RAW)750を定義することができる。他の実施形態では、RAW750は、例えば、メモリ内に予め定められた値として記憶されるなど、他の方法で定義されることができる。様々な実施形態では、送信機710および/または720は、例えば、ビーコン740、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、RAW750を少なくとも部分的に同期および/またはアライメントさせることができる。
[00101] 図5に関して上述したタイムスロット550とは対照的に、各RAW750は、1つまたは複数の互換性のあるTXOPクラスに関連づけられることができる。例えば、ビーコン740は、TXOPクラス1送信のためだけにRAW750を予約することができる。一実施形態では、RAW750に関連づけられていないTXOPクラスは、許可されない。例えば、送信機710および/または720は、TXOPクラス1送信のためだけに予約されたRAW750の間にTXOPクラス2送信を送信することを差し控えることができる。したがって、例えばTXOPクラス1送信が存在しないいくつかの実施形態では、媒体は、十分に利用されないことがある。
[00102] 図8は、本開示の諸態様が用いられ得る、別のタイミング図800を示す。詳細には、図8は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、使用インジケータおよび予約済みアクセスウィンドウ(RAW)にしたがって使用され得る、タイミング図800を示す。図8に示されるように、2つの送信機、すなわち、送信機810および送信機820が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることができる。様々な実施形態では、各送信機810および/または820は、同じまたは重なり合うチャネルを使用することができる。
[00103] いくつかの実施形態では、各送信機810および/または820が、例えば図3に関して前述したAP254A〜254Bなどの別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機810および/または820は、例えば、AP104(図1)の異なる送信機および/またはセクタなどの単一のAPに関連づけられることができる。様々な実施形態では、送信機810および/または820が同じワイヤレスネットワークに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機810および/または820が別個のワイヤレスネットワークに関連づけられ得る。
[00104] 図8に示されるように、1つまたは複数のAPは、各送信機810および/または820上でビーコン840を送信する。例えば、AP254Aは、送信機810上でビーコン840を送信することができ、AP254Bは、送信機820上でビーコン840を送信することができる。いくつかの実施形態では、ビーコン840は、複数の予約済みアクセスウィンドウ(RAW)850を定義することができる。他の実施形態では、RAW850は、例えば、メモリ内に予め定められた値として記憶されるなど、他の方法で定義されることができる。様々な実施形態では、送信機810および/または820は、例えば、ビーコン840、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、RAW850を少なくとも部分的に同期および/またはアライメントさせることができる。
[00105] 図7のRAW750に関して前述したように、各RAW850は、1つまたは複数の互換性のあるTXOPクラスに関連づけられることができる。例えば、ビーコン840は、TXOPクラス1送信のためだけにRAW850を予約することができる。図7のRAW750とは対照的に、RAW850に関連づけられていないTXOPクラスは、関連づけられたTXOPクラスのためにRAW850が用いられていないような、特定の状況下で許可され得る。
[00106] 例えば、送信機810および/または820は、RAW750の間に送信870の開始よりも前に使用(usage)インジケーション860を送信するように構成されることができる。使用インジケーション860は、RAW750が関連づけられたTXOPクラスのために使用されていることを他の送信機に警告することができる。一実施形態では、送信機810および/または820は、それらが使用インジケーション860を受信したときに、RAW750に関連づけられていないTXOPクラスを送信することを差し控えることができる。他方、RAW850のはじめに使用インジケーション860が受信されないときには、送信機810および/または820は、RAW850の間に任意のTXOPクラスについて送信を進めることができる。したがって、RAW750の開始からあるしきい値時間内に使用インジケーション860が受信されないときには、RAWは、棄却されたRAW(dismissed RAW)855であると言うことができる。
[00107] 例えば、送信機810および/または820は、RAW850中に送信870を終えた後で不使用(non-usage)インジケーション880を送信するように構成されることができる。不使用インジケーション880は、関連づけられたTXOPクラスについてRAW850がもはや使用されていないことを他の送信機に警告することができる。一実施形態では、送信機810および/または820は、それらが不使用インジケーション880を受信する前には、RAW750に関連づけられていないTXOPクラスについて送信することを差し控えることができる。他方、不使用インジケーション880がRAW750の終わりよりも前に受信されたときには、送信機810および/または820は、RAW850の残っている部分の間、任意のTXOPクラスについて送信を進めることができる。したがって、不使用インジケーション860が受信されたときには、RAW850の残っている部分が棄却されたと言うことができる。様々な実施形態では、使用インジケーション860および不使用インジケーション880は、互いに単独でまたは組合せで使用されることができる。
[00108] 図9は、本開示の態様が使用され得る、他のタイミング図900を示す。詳細には、図9は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、マルチネットワーク予約済みアクセスウィンドウ(RAW)にしたがって使用され得るタイミング図900を示す。図9に示されるように、2つの送信機、すなわち、送信機910および送信機920が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることができる。様々な実施形態では、各送信機910および/または920は、同じまたは重なり合うチャネルを使用することができる。
[00109] いくつかの実施形態では、各送信機910および/または920は、例えば、図3に関して前述したAP254A〜254Bなどの別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機910および/または920は、例えば、AP104(図1)の異なる送信機および/またはセクタなど、単一のAPに関連づけられることができる。示された実施形態では、送信機910および/または920は、各々、別個のワイヤレスネットワークに関連づけられる。
[00110] 図9に示されるように、1つまたは複数のAPが、各送信機910および/または920上でビーコン940を送信する。例えば、AP254Aは、送信機910上でビーコン940を送信することができ、AP254Bは、送信機920上でビーコン940を送信することができる。いくつかの実施形態では、ビーコン940は、複数の重なり合う予約済みアクセスウィンドウ(RAW)950および955を定義することができる。他の実施形態では、RAW950および955は、例えば、メモリ内にあらかじめ定められた値として記憶されるなど、他の方法で定義されることができる。様々な実施形態では、送信機910および/または920は、例えば、ビーコン940、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、RAW950および955をスタガリングすることができる。RAW950および955は、異なるネットワークからの使用インジケーションフレーム960が異なる時間に送信されるように、スタガリングされることができる。様々な実施形態では、スタガリングは、各ネットワークに均等なプリファランスを与えるために時間とともに変化し得る。各ネットワークについてのRAW950および955は、別個のTXOPクラスに関連づけられることができる。
[00111] 図7のRAW750に関して前述したように、各RAW950は、1つまたは複数の互換性のあるTXOPクラスに関連づけられることができる。例えば、ビーコン940は、TXOPクラス1送信のためだけにRAW950を予約することができる。図7のRAW750とは対照的に、RAW950に関連づけられていないTXOPクラスは、関連づけられたTXOPクラスのためにRAW950が用いられていないような、特定の状況下で許可され得る。
[00112] 例えば、送信機910および/または920は、RAW950の間に送信970の開始よりも前に使用インジケーションフレーム960を送信するように構成されることができる。使用インジケーションフレーム960は、関連づけられたTXOPクラスのためにRAW950が使用されていることを他の送信機に警告することができる。一実施形態では、送信機910および/または920は、それらが使用インジケーションフレーム960を受信したときにRAW950に関連づけられていないTXOPクラスについての送信を差し控えることができる。他方、使用インジケーションフレーム960がRAW950の開始時に受信されないときには、送信機910および/または920は、RAW950の間に任意のTXOPクラスについての送信を進めることができる。したがって、RAW950の開始からしきい値時間内に使用インジケーションフレーム960が受信されないときには、RAWは、棄却されたRAW955であると言うことができる。
[00113] 例えば、送信機910および/または920は、RAW950の間に送信970を終えた後で不使用インジケーション980を送信するように構成されることができる。不使用インジケーション980は、関連づけられたTXOPクラスのためにRAW950がもはや使用されていないことを他の送信機に警告することができる。一実施形態では、送信機910および/または920は、それらが不使用インジケーション980を受信する前には、RAW950に関連づけられていないTXOPクラスについて送信することを差し控えることができる。他方、不使用インジケーション980がRAW950の終わりよりも前に受信されるときには、送信機910および/または920が、RAW950の残っている部分の間に任意のTXOPクラスについて送信を進めることができる。したがって、不使用インジケーション980が受信されたときには、RAW950の残っている部分が棄却されたと言うことができる。様々な実施形態では、使用インジケーションフレーム960および不使用インジケーション980は、互いに単独でまたは組合せで使用されることができる。
[00114] 図10は、本開示の諸態様が用いられ得る、他のタイミング図1000を示す。詳細には、図10は、ワイヤレス媒体へのグループアクセスをスケジュールするための、マルチネットワーク目標待ち時間(TWT)に従って使用され得るタイミング図1000を示す。図10に示されるように、3つの送信機、すなわち、送信機1010、送信機1020、および送信機1030が存在する。3つの送信機が示されているが、追加の、またはより少数の送信機が使用されることができる。さまざまな実施形態では、各送信機1010、1020、および/または1030は、同じ、または重なり合うチャネルを使用することができる。
[00115] いくつかの実施形態では、各送信機1010、1020、および/または1030が、例えば図3に関して前述したAP254A〜254Cなど、別個のAPに関連づけられることができる。いくつかの実施形態では、各送信機1010、1020、および/または1030が、例えば、AP104(図1)の異なった送信機および/またはセクタなど、単一のAPに関連づけられることができる。示された実施形態では、送信機1010、1020、および/または1030は、各々、別個のワイヤレスネットワークに関連づけられる。
[00116] 図10に示されるように、1つまたは複数のAPは、各送信機1010、1020、および/または1030上でビーコン1040を送信する。例えば、AP254Aは、送信機1010上でビーコン1040を送信することができ、AP254Bは、送信機1020上でビーコン1040を送信することができる、などであり得る。いくつかの実施形態では、ビーコン1040は、複数の目標待ち時間(TWT)1050および1055を定義することができる。他の実施形態では、TWT1050および1055は、例えば、メモリ内にあらかじめ定められた値として記憶されるなど、他の方法で定義されることができる。様々な実施形態では、送信機1010、1020、および/または1030は、例えば、ビーコン1040、バックホール通信、および/または他のワイヤレスメッセージを使用して、TWT1050および1055を少なくとも部分的にアライメントさせることができる。
[00117] 図7のRAW750に関して前述したように、各TWT1050および1055は、1つまたは複数の互換性のあるTXOPクラスに関連づけられることができる。例えば、ビーコン1040は、TXOPクラス1送信のためにTWT1050を割り当てることができ、TXOPクラス2送信のためにTWT1055を割り当てることができる。図7のRAW750とは対照的に、TWT1050および1055は、関連づけられたTXOPクラスについてワイヤレス媒体を明示的には予約しない。その代わりに、それらは、関連づけられたTXOPクラスについて送信機1010、1020、および/または1030が送信を試みる前の待ち時間を示すことができる。
[00118] 例えば、送信機1010、1020、および/または1030は、TXOPクラス1送信についてTWT1050まで待つように、およびTXOPクラス2送信についてTWT1055まで待つように、構成されることができる。ここに示された実施形態では、送信機1010および1020は、TXOPクラス1についてのデータを有する。したがって、それらは、TWT1050においてTXOPクラス1送信1070を送信し始める。
[00119] ここに示された実施形態では、送信機1030は、TXOPクラス2についてのデータを有する。したがって、送信機1030は、TWT1055において媒体を検知する。送信機1010および1020がTXOPクラス1送信1070を送信しているときには、送信機1030は、TXOPクラス2送信1075を開始するのを差し控える。媒体が次のTWT1055においてクリアであるときには、送信機1030は、TXOPクラス2送信1075を送信し始める。
[00120] 図11は、ワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート1100である。フローチャート1100の方法は、本明細書では、図3に関して前述したワイヤレス通信システム100、200、および250、ならびに図4に関して前述したワイヤレスデバイス402に関して説明されるが、フローチャート1100の方法が、本明細書に記載された別のデバイス、他の任意の適切なデバイス、または多数のデバイスの任意の組合せによって実現され得ることが当業者には明らかであろう。一実施形態では、フローチャート1100における1つまたは複数のステップは、例えば、AP GSC154および/または156A〜156D(図1)および/またはグループスケジューリングコントローラ424(図4)などのプロセッサまたはコントローラによって実施されることができる。フローチャート1100の方法は、本明細書では特定の順序に関して説明されるが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは、異なる順序で実施され、または省略されることができ、また、追加のブロックが追加されることができる。
[00121] はじめに、ブロック1110において、ワイヤレスデバイス402は、互換性のある送信クラス内の同時並行のメッセージが許可される、1つまたは複数の互換性のある送信クラスを決定する。例えば、AP254Aは、STA256Bへの送信が、例えばそれらが遠く離れているので、AP254CからSTA256Hへの送信に干渉しない(または干渉する可能性が低い)と決定し得る。したがって、AP254Aは、STA256Bおよび256Hへの送信を特定のTXOPクラス(例えば、TXOPクラス1)に関連づけることができる。
[00122] 次に、ブロック1120において、ワイヤレスデバイス402は、少なくとも部分的に重なり合うチャネル上での送信について複数のメッセージをスケジュールすることができる。各メッセージが互換性のある送信クラスを有することができる。例えば、AP254Aは、STA256Bへの送信のためのメッセージ(TXOPクラス1に関連づけられることができる)を、AP254CからSTA256Hへの送信のためのメッセージ(これもまたTXOPクラス1に関連づけられることができる)と少なくとも部分的に同時並行して、スケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、別個のAPはメッセージ送信をスケジュールすることができる。いくつかの実施形態では、単一のAPがメッセージ送信(例えば、送信機ごとに1つの送信)をスケジュールすることができる。したがって、各メッセージ送信は本来ならば干渉しかねないが(重なり合うチャネル上にあるので)、それらメッセージは、それらが互換性のある送信クラスに関連づけられるので、同時並行の送信についてスケジュールされることができる。
[00123] さまざまな実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図5のタイミング図500に関して前述したスロット化インデックス付きメカニズムに従って複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、複数のインデックス付きタイムスロットを定義することができる。各タイムスロットインデックスが、少なくとも1つの互換性のある送信クラスに関連づけられることができる。ワイヤレスデバイス402は、タイムスロットに基づいてメッセージをスケジュールすることができる。例えば、送信機510(図5)は、タイムスロット550インデックス1において始まる送信のためにTXOPクラス1送信560をスケジュールすることができる。本明細書で使用されるように、送信における始まりには、実際の送信を始めること、失敗したまたは中断した送信を試行すること、および送信能力のアセスメントを開始すること、のうちの1つまたは複数を含めることができる。
[00124] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、クリアチャネルアセスメントを実施することができ、そして、クリアチャネルアセスメントの結果に基づいて送信について少なくとも1つのメッセージを選択的にスケジュールするまたはスケジュールするのを差し控えることができる。例えば、送信機510(図5)は、TXOPクラス1送信560の送信のためにタイムスロット550インデックス1においてクリアチャネルアセスメントを実施することができる。チャネルがクリアである場合、送信機510は、後続のタイムスロット550(例えば、タイムスロット550インデックス2)においてメッセージ送信をスケジュールすることができる。
[00125] 例えば、送信機530(図5)は、また、TXOPクラス2送信570の送信のためにタイムスロット550インデックス2においてクリアチャネルアセスメントを実施することができる。前述のように、TXOPクラス1送信560の送信がクリアチャネルアセスメントの間にすでに始まっている場合、送信機530は、チャネルがクリアであるときに次のタイムスロット550インデックス2までメッセージ送信をスケジュールすることを差し控えることができる。
[00126] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、送信準備完了(ready-to-send)フレームを送信することができ、送信可(clear-to-send)フレームを受信することができる(一部の実施形態では1つのタイムスロット内で)。例えば、送信機510は、図5に関して前述した間に、ショートRTSフレーム580を送信し、ショートCTSフレーム590を受信することができる。ショートCTSフレーム590の受信成功によって示されるように、チャネルがクリアである場合、送信機510は、後続のタイムスロット550(例えば、タイムスロット550インデックス2)においてメッセージ送信をスケジュールすることができる。
[00127] 送信機530は、例えば、また、図5に関して前述したように、タイムスロット550インデックス2においてTXOPクラス2送信570の送信について準備しながら、ショートRTSフレーム580および/またはショートCTSフレーム590を受信することができる。したがって、送信機530は、チャネルがクリアであるときに次のタイムスロット550インデックス2までメッセージ送信をスケジュールすることを差し控えることができる。
[00128] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図6のタイミング図600に関して前述したバックオフを伴うスロットメカニズムにしたがって複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、複数のインデックス付きタイムスロットを定義することができる。ワイヤレスデバイス402は、さらに、各バックオフ期間が少なくとも1つの互換性のある送信クラスに関連づけられた、複数のバックオフ期間を定義することができる。ワイヤレスデバイス402は、さらに、少なくとも1つのメッセージの送信クラスに関連づけられた少なくとも1つのバックオフ期間に基づいて、(例えば、互換性のある送信の優先クラスを決定するために)送信について競合することができる。例えば、送信機610がTXOPクラス1送信660を有するときには、それは、TXOPクラス1バックオフ期間680に基づいてタイムスロット650の間に競合することができる。同様に、送信機620がTXOPクラス2送信670を有するときには、それは、TXOPクラス2バックオフ期間685に基づいてタイムスロット650の間に競合することができる。TXOPクラス1バックオフ期間680がTXOPクラス2バックオフ期間685よりも短いので、TXOPクラス1送信670は、競合に勝つことができる。
[00129] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図7のタイミング図700に関して前述した予約済みアクセスウィンドウ(RAW)にしたがって複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、少なくとも1つの互換性のある送信クラスに関連づけられた予約済みアクセスウィンドウを定義することができる。ワイヤレスデバイス402は、さらに、予約済みアクセスウィンドウの間に予約済みアクセスウィンドウに関連づけられた送信クラスを有するメッセージだけを送信することができ、予約済みアクセスウィンドウの間に予約済みアクセスウィンドウに関連づけられた送信クラスを有さないメッセージを送信することを差し控えることができる。例えば、送信機710は、TXOPクラス1送信についてRAW750を定義するビーコン740を送信することができる。RAW750の間、送信機710は、TXOPクラス1送信を送信することができ、TXOPクラス2送信を送信することを差し控えることができる。
[00130] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図8のタイミング図800に関して前述した予約済みアクセスウィンドウ(RAW)および使用インジケーションに従って複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、少なくとも1つの互換性のある送信クラスに関連づけられた予約済みアクセスウィンドウを定義することができる。ワイヤレスデバイス402は、さらに、スケジュールされたメッセージを送信する前に予約済みアクセスウィンドウについての使用インジケータを送信することができる。ワイヤレスデバイス402は、さらに、予約済みアクセスウィンドウの間に予約済みアクセウィンドウに関連づけられた送信クラスを有するメッセージを送信することができ、そして、使用インジケータを受信した後には予約済みアクセスウィンドウに関連づけられた送信クラスを有していないメッセージを送信することを差し控えることができる。例えば、送信機810は、TXOPクラス1送信のためのRAW850を定義するビーコン840を送信することができる。RAW850の間、送信機810は、使用インジケータ860を送信することができる。送信機820は、使用インジケータ860が送信されていたRAW850の間にTXOPクラス2送信を送信することを差し控えることができる。
[00131] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、スケジュールされたメッセージを送信した後、予約済みアクセスウィンドウについて不使用インジケータを送信することができる。ワイヤレスデバイス402は、使用インジケータを受信するまで予約済みアクセスウィンドウに関連づけられた送信クラスを有していないメッセージを送信することを差し控えることができる。例えば、送信機810は、TXOPクラス1送信のためのRAW850を定義するビーコン840を送信することができる。送信870を送信した後で、送信機810は、不使用インジケーション880を送信することができる。送信機820は、不使用インジケーション880を受信するまで、RAW850の間にTXOPクラス2送信を送信することを差し控えることができる。
[00132] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図9のタイミング図900に関して前述したスタガリングされた予約済みアクセスウィンドウ(RAW)スケジューリングに従って複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、各々が別個の送信クラスに関連づけられた、複数のスタガリングされた予約済みアクセスウィンドウを定義することができる。例えば、送信機910は、TXOPクラス1送信のためのRAW950を定義するビーコン940を送信することができる。送信機920は、TXOPクラス2送信について、異なる開始時間を有する、スタガリングされたRAW950を定義するビーコン940を送信することができる。
[00133] 様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、図10のタイミング図1000に関して前述した目標待ち時間(例えば、一実施形態ではあらかじめ定められ得る)スケジューリングにしたがって、複数のメッセージをスケジュールすることができる。特に、ワイヤレスデバイス402は、互換性のある送信クラスに関連づけられた目標待ち時間を定義することができ、そしてメッセージの送信クラスに関連づけられた目標待ち時間まで待機して、メッセージを送信する前にワイヤレス媒体を検知することができる。例えば、送信機1010は、TXOPクラス1送信のためにTWT1050を、および/またはTXOPクラス2送信のためにTWT1055を定義するビーコン1040を送信することができる。送信機1020は、TXOPクラス1送信1070を送信するためにTWT1050まで待つことができる。送信機1020は、TXOPクラス2送信1080を送信するためにTWT1055まで待つことができる。
[00134] 次いで、ブロック1130において、ワイヤレスデバイス402は、スケジュールされたメッセージを同時並行して送信する。例えば、ワイヤレスデバイス402は、図5〜10に関して前述したメッセージおよび/または送信560、570、660、670、870、970、および1070のいずれかを同時並行して送信することができる。本明細書で論じられるように、様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス402は、異なるデバイスまたは送信機によって別のメッセージの送信と同時並行のメッセージのうちの1つを送信することができる。
[00135] 図12は、ワイヤレス通信のための装置1200の機能ブロック図である。ワイヤレス通信を検出する装置が、図12に示された簡略化された装置1200よりも多くのコンポーネントを有することができることが、当業者には理解されよう。ここに示されたワイヤレス通信のための装置1200は、特許請求の範囲内の実装のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用な構成要素だけを含む。ワイヤレス通信のための装置1200は、1つまたは複数の互換性のある送信クラスを決定するための手段1210と、複数のメッセージをスケジュールするための手段1220であって、各メッセージが少なくとも部分的に重なり合うチャネル上での送信のための互換性のある送信クラス内にある、スケジュールするための手段1220と、スケジュールされたメッセージを同時並行して送信するための手段1230と、を含む。様々な実施形態では、装置1200は、さらに、本明細書に記載された任意の他のブロックまたは機能を実行するための手段を含むことができる。
[00136] 一実施形態では、1つまたは複数の互換性のある送信クラスを決定するための手段1210が、ブロック1110(図11)に関して前述した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されることができる。様々な実施形態では、1つまたは複数の互換性のある送信クラスを決定するための手段1210は、プロセッサ404(図4)、メモリ406(図4)、信号検出器418(図4)、DSP420(図4)、グループスケジューリングコントローラ424(図4)のうちの1つまたは複数によって、あるいは、他のプロセッサ、DSP、および/またはコントローラの任意の組み合わせによって実装されることができる。
[00137] 一実施形態では、複数のメッセージをスケジュールするための手段1220は、ブロック1120(図11)に関して前述した機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されることができる。様々な実施形態では、複数のメッセージをスケジュールするための手段1220は、プロセッサ404(図4)、メモリ406(図4)、信号検出器418(図4)、DSP420(図4)、グループスケジューリングコントローラ424(図4)のうちの1つまたは複数によって、あるいは、他のプロセッサ、DSP、および/またはコントローラの任意の組合せによって、実装されることができる。
[00138] 一実施形態では、スケジュールされたメッセージを同時並行で送信するための手段1230は、ブロック1130(図11)に関して前述した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されることができる。様々な実施形態では、スケジュールされたメッセージを同時並行で送信するための手段1230は、プロセッサ404(図4)、メモリ406(図4)、信号検出器418(図4)、DSP420(図4)、グループスケジューリングコントローラ424(図4)、送信機410(図4)、トランシーバ414(図4)、および/またはアンテナ416(図4)のうちの1つまたは複数によって実装されることができる。
[00139] 図13は、一実施形態による、重なり合うチャネル上での同時並行のメッセージ送信を示すグラフ1300である。グラフ1300は、x軸に沿って時間を、y軸に沿って周波数を示す。図13に示されるように、2つのメッセージ1310および1320は、重なり合うチャネル1330および1340上で同時並行して送信される。メッセージ1310および1320は、図5〜図12に関して前述したように送信されることができる。例えば、メッセージ1310は、図5に示した送信機510によって送信されたTXOPクラス1送信560であり得る。メッセージ1320は、図5に示した送信機520によって送信される異なるTXOPクラス1送信560であり得る。
[00140] 本明細書に記載のように、様々なメッセージが、同時並行して、重なり合うチャネル上で送信される。同時並行の送信は、送信時間が少なくとも部分的に重なり合うメッセージを含む。しかし、同時並行の送信は、同時に開始するまたは終了する必要はない。重なり合うチャネルは、同一のチャネルを含み、そしてまた、少なくともいくらかの物理的または論理的リソースを共有するチャネルも含む。図13に示されるように、チャネル1330および1340は、周波数によって定義される。チャネルが、例えば、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、OFDM、DSSSなどを含む、任意の多元接続技術を含み得ることが、当業者には理解されよう。
[00141] 本明細書で使用する「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。さらに、本明細書で使用する「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。
[00142] 本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、aと、bと、cと、a−bと、a−cと、b−cと、a−b−cとを包含するものとする。
[00143] 上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント、回路、ならびに/あるいはモジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。一般に、図に示す任意の動作は、それらの動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
[00144] 本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00145] 1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば有形媒体)を備え得る。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば信号)を備え得る。上述の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00146] したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明する動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。たとえば、命令は、図4に示す、プロセッサ404などのプロセッサまたは処理によって実行され、メモリ404などのメモリに記憶され得る。たとえば、コンピュータ可読媒体は、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、1つまたは複数のピア装置と同期するための、その上に記憶されたコンピュータ実行可能命令と、スケジューリング情報を1つまたは複数のピア装置に送信するための命令と、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される1つまたは複数の時間期間を示す、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに送信するための命令とを有し得る。
[00147] 本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、変更され得る。
[00148] ソフトウェアまたは命令は、また、送信媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
[00149] さらに、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ得るおよび/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の伝達を容易にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明する様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され得る。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が用いられ得る。
[00150] 特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更、および変形が行われ得る。
[00151] 上記は、本開示の諸態様を対象としたものであるが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の態様およびさらなる態様が考案され得、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。