JP2016537905A - 高効率ワイヤレス（ｈｅｗ）アクセスポイント（ａｐ）協調プロトコル - Google Patents

Abstract

高効率ワイヤレス（ＨＥＷ）アクセスポイント（ＡＰ）協調プロトコルのためのシステム、方法、およびデバイスについて本明細書で説明する。いくつかの態様によれば、アクセスポイント（ＡＰ）によって共有媒体へのアクセスを協調させるための方法が提供される。方法は一般に、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて１つまたは複数のピア装置と同期し、送信のためにスケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に出力し、ここで、スケジューリング情報は共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示し、そしてまた、送信のために、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに出力する。

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、どちらもそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる、２０１３年８月２７日に出願された米国仮特許出願第６１／８７０，７１１号、および２０１４年８月２６日に出願された米国特許出願第１４／４６９，３３１号の利益を主張する。

[0002]本出願は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、高効率ワイヤレス（ＨＥＷ）アクセスポイント（ＡＰ）協調プロトコルのためのシステム、方法、およびデバイスに関する。

[0003]多くの電気通信システムでは、いくつかの対話している空間的に分離されたデバイスの間でメッセージを交換するために、通信ネットワークが使用される。ネットワークは、たとえば、メトロポリタンエリア、ローカルエリア、またはパーソナルエリアとすることができる地理的範囲に従って分類され得る。そのようなネットワークは、それぞれ、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、メトロポリタンエリアネットワーク（ＭＡＮ）、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、またはパーソナルエリアネットワーク（ＰＡＮ）として指定される。ネットワークはまた、様々なネットワークノードとデバイスとを相互接続するために使用されるスイッチング／ルーティング技法（たとえば、回線交換対パケット交換）、送信のために用いられる物理媒体のタイプ（たとえば、ワイヤード対ワイヤレス）、および使用される通信プロトコルのセット（たとえば、インターネットプロトコルスイート、ＳＯＮＥＴ（同期光ネットワーキング）、イーサネット（登録商標）など）によって異なる。

[0004]ワイヤレスネットワークは、ネットワーク要素がモバイルであり、したがって、動的接続性の必要を有するときに、またはネットワークアーキテクチャが固定ではなくアドホックなトポロジーで形成される場合に、しばしば好適である。ワイヤレスネットワークは、無線、マイクロ波、赤外線、光などの周波数帯域内の電磁波を使用する非誘導伝搬モードでは、無形物理媒体を用いる。ワイヤレスネットワークは、有利には、固定ワイヤードネットワークと比較すると、ユーザモビリティと迅速なフィールド展開とを容易にする。

[0005]しかしながら、複数のワイヤレスネットワークが、同じ建物内、近くの建物内、および／または同じ屋外エリア内に存在することがある。複数のワイヤレスネットワークの普及は、（たとえば、各ワイヤレスネットワークが同じエリアおよび／またはスペクトルにおいて動作しているので）干渉を生じ、スループットの低下を招き、および／またはいくつかのデバイスが通信するのを妨げることがある。したがって、ワイヤレスネットワークが密集しているときに通信するための改善されたシステム、方法、およびデバイスが望まれる。

[0006]本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独でその望ましい属性を担うわけではない。以下で、特許請求の範囲によって表される本開示の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴について手短に説明する。この説明を考慮した後、特に「発明を実施するための形態」と題されるセクションを読んだ後で、本開示の特徴が、ワイヤレスネットワーク中のアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点をどのように提供するかが理解されよう。

[0007]高効率ワイヤレス（ＨＥＷ）アクセスポイント（ＡＰ）協調プロトコルのための技法および装置が本明細書で提供される。

[0008]本開示の一態様は、装置による共有媒体へのアクセスを協調させるための方法を提供する。方法は一般に、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、送信のために、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に出力することであって、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、出力することと、送信のために、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに出力することとを含む。

[0009]本開示の一態様は、アクセスポイント（ＡＰ）による共有媒体へのアクセスを協調させるための方法を提供する。方法は一般に、別のＡＰから、当該別のＡＰが１つまたは複数の同期メッセージをリッスンするリスニング時間を予約するメッセージを受信することと、ＡＰによってサービスされる局がリスニング時間の間に同期メッセージに干渉しないことを保証するためのアクションを行うことと、当該別のＡＰから、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の予約期間を示すスケジューリング情報を受信することと、１つまたは複数の予約期間の間に協調アクセスを提供するためのアクションを行うこととを含む。

[0010]本開示の一態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は典型的に、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するための手段と、送信のために、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に出力するための手段であって、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、出力するための手段と、送信のために、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに出力するための手段とを含む。

[0011]本開示の一態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は典型的に、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信することであって、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、送信することと、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに送信することとを行うように構成された送信機とを含む。

[0012]本開示の一態様は、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は一般に、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、送信のために、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に出力することであって、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、出力することと、送信のために、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに出力することとを行うための命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含む。

[0013]本開示の一態様は、アクセスポイント（ＡＰ）を提供する。ＡＰは典型的に、少なくとも１つのアンテナと、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、少なくとも１つのアンテナを介して、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信することであって、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、送信することと、少なくとも１つのアンテナを介して、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに送信することとを行うように構成された送信機とを含む。

[0014]方法と、装置と、システムと、コンピュータプログラム製品と、処理システムとを含む多数の他の態様が提供される。

[0015]本開示の上述の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で簡単に要約された内容をより詳細に説明する。ただし、その説明は他の等しく有効な態様を認め得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様を示すにすぎず、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。

[0016]本開示の態様が用いられ得る、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0017]複数のワイヤレス通信ネットワークが存在する、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0018]複数のワイヤレス通信ネットワークが存在する、別の例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0019]図１および図２Ｂのワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的な周波数多重化技法を示す図。 [0020]図１、図２Ｂ、および図３のワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的なワイヤレスデバイスの例示的な機能ブロック図。 [0021]本開示の態様が用いられ得る、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0022]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的な管理フレームを表す図。 [0023]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的なアクションフレームを表す図。 [0024]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的な一般アドバタイズメントサービス（ＧＡＳ：generic advertisement service）フレームを表す図。 [0025]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、予約ビットを含む例示的なＨＴＣ制御フィールドを表す図。 [0026]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、８０２．１１ａｈによって規定された例示的な変更された限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）パラメータセット（ＲＰＳ）情報要素を表す図。 [0027]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、例示的な変更されたアドバタイズメントフレームアクションフィールドと、８０２．１１ａａによって規定された送信機会（ＴＸＯＰ）予約フィールドフォーマットとを表す図。 [0028]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、時間協調を用いる例示的なワイヤレス通信システムの図。 [0029]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、周波数協調を用いる例示的なワイヤレス通信システムの図。 [0030]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、一定の間隔を置いて配置されたネットワークにおけるダウンリンクスループットの累積分布関数（ＣＤＦ）を示す図。 [0031]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、ＲＡＷのための例示的なフレームフィールドフォーマットを示す図。 [0032]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で用いられ得る、パワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）フェーズの開始時のＵＬおよびＤＬスケジュールを示す図。 [0033]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で実行され得る、アクセスポイント（ＡＰ）による共有媒体へのアクセスを協調させるための例示的な動作を示す図。 [0034]本開示のいくつかの態様による、図１３に示す動作を実行することが可能な例示的な手段を示す図。 [0035]本明細書で開示するワイヤレス通信システム内で実行され得る、ＡＰによる共有媒体へのアクセスを協調させるための例示的な動作を示す図。 [0036]本開示のいくつかの態様による、図１４に示す動作を実行することが可能な例示的な手段を示す図。

[0037]添付の図面を参照しながら、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について、以下でより詳細に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されることができ、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、本開示が、徹底的かつ完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に十分に伝達するように、これらの態様が提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載の発明の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施される、そのような装置または方法を包含するものである。本明細書で開示する任意の態様は、請求項の１つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。

[0038]特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点が述べられるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好ましい態様の以下の説明において例として示される。詳細な説明および図面は、限定的ではなく、本開示の例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。

[0039]普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）を含み得る。ＷＬＡＮは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを利用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなどの任意の通信規格に適用され得る。

[0040]いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）通信、直接シーケンススペクトル拡散（ＤＳＳＳ）通信、ＯＦＤＭ通信とＤＳＳＳ通信の組合せ、または他の方式を使用して、高効率８０２．１１プロトコルに従って送信され得る。高効率８０２．１１プロトコルの実装形態は、インターネットアクセス、センサ、メータリング、スマートグリッドネットワーク、または他のワイヤレスアプリケーションに使用され得る。有利なことに、本明細書で開示する技法を使用する高効率８０２．１１プロトコルを実装しているいくつかのデバイスの態様は、同じエリアにおける増大したピアツーピアサービス（たとえば、Ｍｉｒａｃａｓｔ、ＷｉＦｉ Ｄｉｒｅｃｔ（登録商標） Ｓｅｒｖｉｃｅｓ、Ｓｏｃｉａｌ ＷｉＦｉ（登録商標）など）を可能にすること、増大したユーザ当たり最小スループット要件をサポートすること、より多くのユーザをサポートすること、改善された屋外カバレージとロバストネスとをもたらすこと、および／または他のワイヤレスプロトコルを実装しているデバイスよりも少ない電力を消費することを含み得る。

[0041]いくつかの実装形態では、ＷＬＡＮは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、２つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント（「ＡＰ」）とクライアント（局または「ＳＴＡ」とも呼ばれる）とがあり得る。一般に、ＡＰはＷＬＡＮのためのハブまたは基地局として機能することができ、ＳＴＡはＷＬＡＮのユーザとして機能する。たとえば、ＳＴＡはラップトップコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）、モバイルフォンなどであり得る。一例では、ＳＴＡは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を得るために、ＷｉＦｉ（たとえば、ＩＥＥＥ８０２．１１プロトコル）に準拠したワイヤレスリンクを介してＡＰに接続する。いくつかの実装態様では、ＳＴＡは、ＡＰとしても使用され得る。

[0042]アクセスポイント（「ＡＰ」）はまた、ノードＢ、無線ネットワークコントローラ（「ＲＮＣ」）、ｅノードＢ、基地局コントローラ（「ＢＳＣ」）、トランシーバ基地局（「ＢＴＳ」）、基地局（「ＢＳ」）、トランシーバ機能（「ＴＦ」）、無線ルータ、無線トランシーバ、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られ得る。

[0043]局「ＳＴＡ」はまた、アクセス端末（「ＡＴ」）、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られ得る。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル（「ＳＩＰ」）電話、ワイヤレスローカルループ（「ＷＬＬ」）局、携帯情報端末（「ＰＤＡ」）、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示する１つまたは複数の態様は、電話（たとえば、セルラー電話またはスマートフォン）、コンピュータ（たとえば、ラップトップ）、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス（たとえば、携帯情報端末）、エンターテインメントデバイス（たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ）、ゲームデバイスまたはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスに組み込まれ得る。

[0044]上記で説明したように、本明細書で説明するデバイスのいくつかは、たとえば、高効率８０２．１１規格を実装し得る。そのようなデバイスは、ＳＴＡとして使用されるか、ＡＰとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマートメータリングに、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサーアプリケーションを提供するか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは加えて、たとえばパーソナルヘルスケアのために、ヘルスケアの状況において使用され得る。それらはまた、（たとえばホットスポットとともに使用するための）広範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視に使用され得る。

例示的なワイヤレス通信システム
[0045]図１は、本開示の態様が用いられ得る、例示的なワイヤレス通信システム１００を示す。ワイヤレス通信システム１００は、ワイヤレス規格、たとえば、高効率８０２．１１規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム１００は、局（ＳＴＡ）１０６と通信するアクセスポイント（ＡＰ）１０４を含み得る。

[0046]ＡＰ１０４とＳＴＡ１０６との間のワイヤレス通信システム１００における送信のために、様々なプロセスおよび方法が使用され得る。たとえば、信号は、直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）／ＯＦＤＭアクセス（ＯＦＤＭＡ）技法に従って、ＡＰ１０４とＳＴＡ１０６との間で送られ、受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム１００は、ＯＦＤＭ／ＯＦＤＭＡシステムと呼ばれ得る。代替的に、信号は、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）技法に従って、ＡＰ１０４とＳＴＡ１０６との間で送られ、受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム１００は、ＣＤＭＡシステムと呼ばれ得る。

[0047]ＡＰ１０４からＳＴＡ１０６のうちの１つまたは複数への送信を容易にする通信リンクはダウンリンク（ＤＬ）１０８と呼ばれることがあり、ＳＴＡ１０６のうちの１つまたは複数からＡＰ１０４への送信を容易にする通信リンクはアップリンク（ＵＬ）１１０と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク１０８は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク１１０は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。

[0048]ＡＰ１０４は、基地局として働き、基本サービスエリア（ＢＳＡ）１０２においてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。ＡＰ１０４は、そのＡＰ１０４に関連付けられそのＡＰ１０４を通信のために使用するＳＴＡ１０６とともに、基本サービスセット（ＢＳＳ）と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム１００は、中央ＡＰ１０４を有しないことがあり、むしろ、ＳＴＡ１０６間のピアツーピアネットワークとして機能し得ることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するＡＰ１０４の機能は、代替的に、ＳＴＡ１０６のうちの１つまたは複数によって実行され得る。

[0049]いくつかの態様では、ＳＴＡ１０６は、ＡＰ１０４に通信を送るために、および／またはＡＰ１０４から通信を受信するために、ＡＰ１０４に関連付けることが必要とされ得る。一態様では、関連付けるための情報は、ＡＰ１０４によるブロードキャスト中に含まれる。そのようなブロードキャストを受信するために、ＳＴＡ１０６は、たとえば、カバレージ領域にわたって広カバレージ探索を実行し得る。探索はまた、ＳＴＡ１０６が、たとえば、灯台方式でカバレージ領域をスイープすることによって実行され得る。関連付けるための情報を受信した後、ＳＴＡ１０６は、関連付け調査または要求などの基準信号をＡＰ１０４に送信することができる。いくつかの態様では、ＡＰ１０４は、たとえば、インターネットまたは公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）などのより大きいネットワークと通信するために、バックホールサービスを使用し得る。

[0050]一実施形態では、ＡＰ１０４は、ＡＰ高効率ワイヤレス構成要素（ＨＥＷＣ）１５４を含む。ＡＰ ＨＥＷＣ１５４は、高効率８０２．１１プロトコルを使用して、ＡＰ１０４とＳＴＡ１０６との間の通信を可能にするために、本明細書で説明する動作の一部または全部を実行し得る。ＡＰ ＨＥＷＣ１５４の機能について、図２Ｂ、図３、図４、および図５に関して以下でより詳細に説明する。

[0051]代替的にまたは追加として、ＳＴＡ１０６は、ＳＴＡ ＨＥＷＣ１５６を含み得る。ＳＴＡ ＨＥＷＣ１５６は、高周波８０２．１１プロトコルを使用して、ＳＴＡ１０６とＡＰ１０４との間の通信を可能にするために、本明細書で説明する動作の一部または全部を実行し得る。ＳＴＡ ＨＥＷＣ１５６の機能について、図２Ｂ、図３、図４、および図５に関して以下でより詳細に説明する。

[0052]状況によっては、ＢＳＡは他のＢＳＡの近くに位置し得る。たとえば、図２Ａは、複数のワイヤレス通信ネットワークが存在する、ワイヤレス通信システム２００を示す。図２Ａに示すように、ＢＳＡ２０２Ａ、２０２Ｂ、および２０２Ｃは物理的に互いの近くに位置し得る。ＢＳＡ２０２Ａ〜Ｃが極めて近接しているにもかかわらず、ＡＰ２０４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２０６Ａ〜Ｈは、それぞれ同じスペクトルを使用して通信し得る。したがって、ＢＳＡ２０２Ｃにおけるデバイス（たとえば、ＡＰ２０４Ｃ）がデータを送信している場合、ＢＳＡ２０２Ｃの外にあるデバイス（たとえば、ＡＰ２０４Ａ〜ＢまたはＳＴＡ２０６Ａ〜Ｆ）は、媒体上で通信を検知し得る。

[0053]一般に、通常の８０２．１１プロトコル（たとえば、８０２．１１ａ、８０２．１１ｂ、８０２．１１ｇ、８０２．１１ｎなど）を使用するワイヤレスネットワークは、媒体アクセスのためのキャリア検知多元接続（ＣＳＭＡ）機構の下で動作する。ＣＳＭＡによれば、デバイスは、媒体を検知し、媒体がアイドル状態であると検知されたときのみ送信する。したがって、ＡＰ２０４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２０６Ａ〜ＨがＣＳＭＡ機構に従って動作しており、ＢＳＡ２０２Ｃにおけるデバイス（たとえば、ＡＰ２０４Ｃ）がデータを送信している場合、ＢＳＡ２０２Ｃの外にあるＡＰ２０４Ａ〜Ｂおよび／またはＳＴＡ２０６Ａ〜Ｆは、それらが異なるＢＳＡの一部であっても、媒体を介して送信しないことがある。

[0054]図２Ａは、そのような状況を示す。図２Ａに示すように、ＡＰ２０４Ｃは媒体を介して送信している。送信は、ＡＰ２０４Ｃと同じＢＳＡ２０２ＣにあるＳＴＡ２０６Ｇによって、またＡＰ２０４Ｃとは異なるＢＳＡにあるＳＴＡ２０６Ａによって検知される。送信は、ＳＴＡ２０６Ｇおよび／またはＢＳＡ２０２Ｃ内のＳＴＡのみにアドレス指定され得るが、それでもなお、ＳＴＡ２０６Ａは、ＡＰ２０４Ｃ（および任意の他のデバイス）がもはや媒体上で送信しなくなるまで、（たとえば、ＡＰ２０４Ａとの間で）通信を送信または受信することができないことがある。図示されていないが、同じことがＢＳＡ２０２ＢにおけるＳＴＡ２０６Ｄ〜Ｆおよび／またはＢＳＡ２０２ＡにおけるＳＴＡ２０６Ｂ〜Ｃにも（たとえば、その他のＳＴＡが媒体上で送信を検知できるほど、ＡＰ２０４Ｃによる送信がより強い場合）当てはまり得る。

[0055]その場合、ＣＳＭＡ機構の使用は、ＢＳＡの外にあるいくつかのＡＰまたはＳＴＡが、ＢＳＡ内のＡＰまたはＳＴＡによって行われた送信に干渉することなくデータを送信することが可能であり得るので、非効率性をもたらす。アクティブなワイヤレスデバイスの数が増加し続けるにつれて、非効率性は、ネットワークレイテンシとスループットとに著しく影響を及ぼし始めることがある。たとえば、著しいネットワークレイテンシの問題は、各住戸がアクセスポイントと関連する局とを含み得るアパートビルにおいて現れることがある。実際、各住戸は、居住者がワイヤレスルータ、ワイヤレスメディアセンター機能を有するビデオゲームコンソール、ワイヤレスメディアセンター機能を有するテレビジョン、パーソナルホットスポットのように働くことができる携帯電話などを所有し得るので、複数のアクセスポイントを含み得る。その場合、レイテンシおよびスループットの問題と全体的なユーザの不満とを回避するために、ＣＳＭＡ機構の非効率性を是正することが不可欠であり得る。

[0056]そのようなレイテンシおよびスループットの問題は、居住エリアに限られないこともある。たとえば、複数のアクセスポイントが空港、地下鉄の駅、および／または他の人口密度の高い公共空間に位置し得る。現在、これらの公共空間ではＷｉＦｉアクセスが提供されていることがあるが、有料である。ＣＳＭＡ機構によってもたらされる非効率性が是正されない場合、ワイヤレスネットワークの事業者は、料金およびより低いサービス品質がいかなる利益をも上回り始めると、顧客を失う可能性がある。

[0057]したがって、本明細書で説明する高効率８０２．１１プロトコルは、これらの非効率性を最小限に抑え、ネットワークスループットを増大させる変更された機構の下でデバイスが動作することを可能にし得る。そのような機構について、図２Ｂ、図３、および図４に関して以下で説明する。高効率８０２．１１プロトコルの追加の態様について、図５〜図９に関して以下で説明する。

[0058]図２Ｂは、複数のワイヤレス通信ネットワークが存在する、ワイヤレス通信システム２５０を示す。図２Ａのワイヤレス通信システム２００とは異なり、ワイヤレス通信システム２５０は、本明細書で説明する高効率８０２．１１規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム２５０は、ＡＰ２５４Ａと、ＡＰ２５４Ｂと、ＡＰ２５４Ｃとを含み得る。ＡＰ２５４ＡはＳＴＡ２５６Ａ〜Ｃと通信することができ、ＡＰ２５４ＢはＳＴＡ２５６Ｄ〜Ｆと通信することができ、ＡＰ２５４ＣはＳＴＡ２５６Ｇ〜Ｈと通信することができる。

[0059]様々なプロセスおよび方法が、ＡＰ２５４Ａ〜ＣとＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈとの間のワイヤレス通信システム２５０における送信に使用され得る。たとえば、信号は、ＯＦＤＭ／ＯＦＤＭＡ技法またはＣＤＭＡ技法に従って、ＡＰ２５４Ａ〜ＣとＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈとの間で送られ、受信され得る。

[0060]ＡＰ２５４Ａは、基地局として働き、ＢＳＡ２５２Ａにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。ＡＰ２５４Ｂは、基地局として働き、ＢＳＡ２５２Ｂにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。ＡＰ２５４Ｃは、基地局として働き、ＢＳＡ２５２Ｃにおいてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。各ＢＳＡ２５２Ａ、２５２Ｂ、および／または２５２Ｃは、中央ＡＰ２５４Ａ、２５４Ｂ、または２５４Ｃを有しないことがあり、むしろＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈのうちの１つまたは複数の間のピアツーピア通信を可能にし得ることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するＡＰ２５４Ａ〜Ｃの機能は、代替的にＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈのうちの１つまたは複数によって実行され得る。

[0061]一実施形態では、ＡＰ２５４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈは、高効率ワイヤレス構成要素を含む。本明細書で説明するように、高効率ワイヤレス構成要素は、高効率８０２．１１プロトコルを使用するＡＰとＳＴＡとの間の通信を可能にし得る。特に、高効率ワイヤレス構成要素は、ＣＳＭＡ機構の非効率性を最小限に抑える（たとえば、干渉が生じることのない状況において媒体を介した同時通信を可能にする）変更された機構をＡＰ２５４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈが使用することを可能にし得る。高効率ワイヤレス構成要素について、図４に関して以下でより詳細に説明する。

[0062]図２Ｂに示すように、ＢＳＡ２５２Ａ〜Ｃは物理的に互いの近くに位置する。たとえば、ＡＰ２５４ＡおよびＳＴＡ２５６Ｂが互いに通信しているとき、ＢＳＡ２５２Ｂ〜Ｃにおける他のデバイスによって通信が検知され得る。しかしながら、通信は、ＳＴＡ２５６Ｆおよび／またはＳＴＡ２５６Ｇなどのいくつかのデバイスに干渉するだけであり得る。ＣＳＭＡの下では、ＡＰ２５４ＢはＳＴＡ２５６Ｅと通信することを、そのような通信がＡＰ２５４ＡとＳＴＡ２５６Ｂとの間の通信に干渉しなくても許容されない。したがって、高効率８０２．１１プロトコルは、同時に通信することができるデバイスと同時に通信することができないデバイスとを区別する変更された機構の下で動作する。デバイスのそのような分類は、ＡＰ２５４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈにおける高効率ワイヤレス構成要素によって実行され得る。

[0063]一実施形態では、デバイスが他のデバイスと同時に通信することができるかどうかの決定は、デバイスのロケーションに基づく。たとえば、ＢＳＡのエッジの近くに位置するＳＴＡは、ＳＴＡが他のデバイスと同時に通信することができないような状態または状況にあり得る。図２Ｂに示すように、ＳＴＡ２０６Ａ、２０６Ｆ、および２０６Ｇは、それらが他のデバイスと同時に通信することができない状態または状況にあるデバイスであり得る。同様に、ＢＳＡの中心の近くに配置されるＳＴＡは、そのＳＴＡが他のデバイスと同時に通信することができるようなステーションまたは状況にあり得る。図２に示すように、ＳＴＡ２０６Ｂ、２０６Ｃ、２０６Ｄ、２０６Ｅ、および２０６Ｈは、それらが他のデバイスと同時に通信することができる状態または状況にあるデバイスであり得る。デバイスの分類は、永続的ではないことに留意されたい。デバイスは、それらが同時に通信することができるような状態または状況と、それらが同時に通信することができないような状態または状況との間で移行し得る（たとえば、デバイスは、動いているとき、新しいＡＰに関連付けるとき、分離するときなどに、状態または状況を変化させ得る）。

[0064]さらに、デバイスは、それらが他のデバイスと同時に通信する状態または状況にある、またはないデバイスであるかどうかに基づいて、別様に動作するように構成され得る。たとえば、同時に通信することができるような状態または状況にあるデバイスは、同じスペクトル内で通信することができる。しかしながら、同時に通信することができないような状態または状況にあるデバイスは、媒体を介して通信するために、空間多重化または周波数領域多重化などのいくつかの技法を利用し得る。デバイスの挙動の制御は、ＡＰ２５４Ａ〜Ｃおよび／またはＳＴＡ２５６Ａ〜Ｈにおける高効率ワイヤレス構成要素によって実行され得る。

[0065]一実施形態では、同時に通信することができないような状態または状況にあるデバイスは、媒体を介して通信するために、空間多重化技法を使用する。たとえば、別のデバイスによって送信されるパケットのプリアンブル内に、電力および／または他の情報が埋め込まれ得る。デバイスが同時に通信することができないような状態または状況にあるデバイスは、媒体上でパケットが検知されたときにプリアンブルを解析し、一連の規則に基づいて送信すべきかどうかを決定することができる。

[0066]別の実施形態では、それらが同時に通信することができないような状態または状況にあるデバイスは、媒体を介して通信するために、周波数領域多重化技法を使用する。図３は、図１のワイヤレス通信システム１００および図２Ｂのワイヤレス通信システム２５０内で用いられ得る周波数多重化技法を示す。図３に示すように、ワイヤレス通信システム３００内にＡＰ３０４Ａ、３０４Ｂ、３０４Ｃ、および３０４Ｄが存在し得る。ＡＰ３０４Ａ、３０４Ｂ、３０４Ｃ、および３０４Ｄの各々は、異なるＢＳＡに関連付けられ、本明細書で説明する高効率ワイヤレス構成要素を含み得る。

[0067]一例として、通信媒体の帯域幅は８０ＭＨｚであり得る。通常の８０２．１１プロトコルの下では、ＡＰ３０４Ａ、３０４Ｂ、３０４Ｃ、および３０４Ｄの各々ならびに各それぞれのＡＰに関連付けられたＳＴＡは、帯域幅全体を使用して通信することを試み、これはスループットを低減し得る。しかしながら、周波数領域多重化を使用する高効率８０２．１１プロトコルの下では、図３に示すように、帯域幅は４つの２０ＭＨｚセグメント３０８、３１０、３１２、および３１４（たとえば、チャネル）に分割され得る。ＡＰ３０４Ａはセグメント３０８に関連付けられ得、ＡＰ３０４Ｂはセグメント３１０に関連付けられ得、ＡＰ３０４Ｃはセグメント３１２に関連付けられ得、ＡＰ３０４Ｄはセグメント３１４に関連付けられ得る。

[0068]一実施形態では、ＳＴＡが他のデバイス（たとえば、ＢＳＡの中心の近くにあるＳＴＡ）と同時に通信することができるような状態または状況にあるＡＰ３０４Ａ〜ＤおよびＳＴＡが互いに通信しているとき、各ＡＰ３０４Ａ〜ＤおよびこれらのＳＴＡの各々は、８０ＭＨｚ媒体の一部分または全体を使用して通信することができる。しかしながら、ＳＴＡが他のデバイス（たとえば、ＢＳＡのエッジの近くにあるＳＴＡ）と同時に通信することができないような状態または状況にあるＡＰ３０４Ａ〜ＤおよびＳＴＡが互いに通信しているとき、ＡＰ３０４ＡおよびそのＳＴＡは、２０ＭＨｚセグメント３０８を使用して通信し、ＡＰ３０４ＢおよびそのＳＴＡは、２０ＭＨｚセグメント３１０を使用して通信し、ＡＰ３０４ＣおよびそのＳＴＡは、２０ＭＨｚセグメント３１２を使用して通信し、ＡＰ３０４ＤおよびそのＳＴＡは、２０ＭＨｚセグメント３１４を使用して通信する。セグメント３０８、３１０、３１２、および３１４は、通信媒体の異なる部分であるので、第１のセグメントを使用する第１の送信は、第２のセグメントを使用する第２の送信に干渉しないことになる。

[0069]したがって、ＡＰおよび／またはＳＴＡは、１１ａｃプロトコルまたはより古いプロトコルに従うときに他のデバイスと同時に通信することができないような状態または状況にあるものであっても、高効率ワイヤレス構成要素を含む場合、干渉なしに他のＡＰおよびＳＴＡと同時に通信することができる。したがって、ワイヤレス通信システム３００のスループットは増大し得る。アパートビルまたは人口密度の高い公共空間の場合、高効率ワイヤレス構成要素を使用するＡＰおよび／またはＳＴＡは、アクティブなワイヤレスデバイスの数が増加するときでさえ、レイテンシの低減とネットワークスループットの増大とを経験し、それによってユーザエクスペリエンスを改善することができる。

[0070]図４は、図１、図２Ｂおよび図３のワイヤレス通信システム１００、２５０および／または３００内で用いられ得るワイヤレスデバイス４０２の例示的な機能ブロック図を示す。ワイヤレスデバイス４０２は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス４０２は、ＡＰ１０４、ＳＴＡ１０６のうちの１つ、ＡＰ２５４のうちの１つ、ＳＴＡ２５６のうちの１つ、および／またはＡＰ３０４のうちの１つを備え得る。

[0071]ワイヤレスデバイス４０２は、ワイヤレスデバイス４０２の動作を制御するプロセッサ４０４を含み得る。プロセッサ４０４は、中央処理装置（ＣＰＵ）と呼ばれることもある。読取り専用メモリ（ＲＯＭ）とランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）との両方を含み得るメモリ４０６は、命令とデータとをプロセッサ４０４に提供し得る。メモリ４０６の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ（ＮＶＲＡＭ）も含み得る。プロセッサ４０４は、通常、メモリ４０６内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ４０６内の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。

[0072]プロセッサ４０４は、１つもしくは複数のプロセッサによって実装された処理システムを備えてよく、またはその構成要素であってよい。１つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、プログラマブル論理デバイス（ＰＬＤ）、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限ステートマシン、または情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せで実装され得る。

[0073]処理システムはまた、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、（たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の好適なコードのフォーマットの）コードを含み得る。命令は、１つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、処理システムに、本明細書で説明する様々な機能を実行させる。

[0074]ワイヤレスデバイス４０２はまた、ワイヤレスデバイス４０２とリモートロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために、送信機４１０および／または受信機４１２を含み得る、ハウジング４０８を含み得る。送信機４１０および受信機４１２は組み合わされてトランシーバ４１４になり得る。アンテナ４１６は、ハウジング４０８に取り付けられ、トランシーバ４１４に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス４０２はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および／または複数のアンテナを含み得る（図示せず）。

[0075]ワイヤレスデバイス４０２はまた、トランシーバ４１４によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る、信号検出器４１８を含み得る。信号検出器４１８は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス４０２はまた、信号を処理する際に使用するデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）４２０を含み得る。ＤＳＰ４２０は、送信のためのパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは物理レイヤデータユニット（ＰＰＤＵ）を備え得る。

[0076]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス４０２はユーザインターフェース４２２をさらに備え得る。ユーザインターフェース４２２は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および／またはディスプレイを備え得る。ユーザインターフェース４２２は、ワイヤレスデバイス４０２のユーザに情報を伝達するおよび／またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含み得る。

[0077]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス４０２は、高効率ワイヤレス構成要素４２４をさらに備え得る。高効率ワイヤレス構成要素４２４は、分類器ユニット４２８と送信制御ユニット４３０とを含み得る。本明細書で説明するように、高効率ワイヤレス構成要素４２４は、ＣＳＭＡ機構の非効率性を最小限に抑える（たとえば、干渉が生じることのない状況において媒体を介した同時通信を可能にする）変更された機構をＡＰおよび／またはＳＴＡが使用することを可能にし得る。

[0078]変更された機構は、分類器ユニット４２８および送信制御ユニット４３０によって実装され得る。一実施形態では、分類器ユニット４２８は、時間、周波数、または空間における追加の直交化なしに、どのデバイスが他のデバイスと同時に通信することができるような状態または状況にあるのかと、どのデバイスが他のデバイスと同時に通信することができないような状態または状況にあるのかとを決定する。一実施形態では、送信制御ユニット４３０は、デバイスの挙動を制御する。たとえば、送信制御ユニット４３０は、いくつかのデバイスが同じ媒体上で同時に送信することを可能にし、他のデバイスが空間多重化または周波数領域多重化技法を使用して送信することを可能にし得る。送信制御ユニット４３０は、分類器ユニット４２８によって行われた決定に基づいて、デバイスの挙動を制御し得る。

[0079]ワイヤレスデバイス４０２の様々な構成要素は、バスシステム４２６によって一緒に結合され得る。バスシステム４２６は、たとえば、データバス、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含み得る。ワイヤレスデバイス４０２の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、一緒に結合され得るか、または互いに対する入力を受け入れ、もしくは提供し得ることを当業者は諒解されよう。

[0080]図４には、いくつかの別個の構成要素が示されているが、構成要素のうちの１つまたは複数が組み合わされ得るかまたは共通に実装され得ることを当業者は認識されよう。たとえば、プロセッサ４０４は、プロセッサ４０４に関して上記で説明した機能を実装するためだけでなく、信号検出器４１８および／またはＤＳＰ４２０に関して上記で説明した機能を実装するためにも使用され得る。さらに、図４に示す構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。

[0081]いくつかの実装形態では、干渉を低減するために、複数のＢＳＳの高密度展開を有するネットワーク内のＡＰ／ＳＴＡのリソースおよび動作モードが協調される。いくつかの態様では、時間と、周波数と、空間と、電力とを含む１つまたは複数の次元がＡＰ／ＳＴＡ間で協調される。いくつかの態様では、協調メッセージがＡＰ／ＳＴＡ間で送られる。いくつかの態様では、８０２．１１ａｈスケジューリングおよび８０２．１１ａａ協調プロトコルの特定の拡張が用いられる。

[0082]協調は、異なるＢＳＳのＡＰ／ＳＴＡにわたる明示的な通信として達成され得る。たとえば、オーバージエアで交換されるメッセージまたは別個の通信手段（たとえば、ケーブルバックホール接続）によって交換されるメッセージを介して。メッセージは、直接ＡＰ間で、ＳＴＡを介してＡＰ間で、直接ＳＴＡ間で、またはＡＰを介してＳＴＡ間で交換され得る。

[0083]協調は、媒体上のトラフィックの観測に基づいて、暗黙的な通信／測定として達成され得る。たとえば、パケットは、協調に役立ち得る部分的な情報を搬送するように拡張され得る。

[0084]協調の最終決定は、各ＡＰにおいて、分散ヒューリスティックを用いて、通知された中央コントローラによって、または各ＳＴＡにおいて、交換された情報に基づいて行われ得る。

[0085]図５は、図１のワイヤレス通信システム１００および図２Ｂのワイヤレス通信システム２５０内で用いられ得る協調送信の例を示す。図５は、３つのアクセスポイント５０４Ａ〜Ｃを示す。各アクセスポイント５０４Ａ〜Ｃは、対応するＢＳＳ５０２Ａ〜Ｃを管理する。各アクセスポイント５０４Ａ〜Ｃは、複数の局５０６と通信している。たとえば、アクセスポイント５０４Ａは局５０６Ａ〜Ｃと通信しており、アクセスポイント５０４Ｃは局５０６Ｇ〜Ｈと通信している。

[0086]いくつかの態様では、ある局の他の局に対する物理的ロケーション、それに関連するアクセスポイント、および／または他のアクセスポイントが、その局を、干渉を受けやすいものにする、または干渉を受けにくいものにすることがある。たとえば、局５０６Ｄ〜Ｅは、それらのアクセスポイント５０４Ｂの比較的近くに位置し、そしてまた、他のＢＳＳ５０２Ａおよび５０２Ｃ、ならびにこれらのＢＳＳ内で通信しているアクセスポイントおよび局から比較的遠くに位置しているので、局５０６Ｄ〜Ｅは、これらのＢＳＳのいずれかが通信しているときに干渉の影響を受けにくい可能性がある。同様に、ＳＴＡ５０６Ｈは、ＢＳＳ５０２Ａまたは５０２Ｂのいずれかによって生成された送信からの干渉の影響を受けにくい可能性がある。これらのデバイスは干渉の影響を受けにくいので、これらのデバイスのいくつかは、従来のキャリア検知媒体アクセス機構がそのような同時送信を防止する場合でも、他のデバイスと同時に通信することができる。たとえば、ＳＴＡ５０６Ｈは、局５０６Ｄまたは５０６Ｅと通信しているアクセスポイント５０４Ｂと同時に、アクセスポイント５０４Ｃと通信することができる。

[0087]他の局は、より干渉の影響を受けやすい可能性があり、たとえば、それらのアクセスポイントから比較的遠くに位置し、および／または他のＢＳＳのワイヤレスデバイスの比較的近くに位置する局は、より干渉の影響を受けやすい可能性がある。

[0088]ワイヤレスデバイス４０２は、ＡＰ１０４、ＳＴＡ１０６、ＡＰ２５４、ＳＴＡ２５６、および／またはＡＰ３０４を備えることができ、通信を送信および／または受信するために使用され得る。すなわち、ＡＰ１０４、ＳＴＡ１０６、ＡＰ２５４、ＳＴＡ２５６、またはＡＰ３０４のいずれかは、送信機デバイスまたは受信機デバイスとして機能し得る。いくつかの態様は、信号検出器４１８が、送信機または受信機の存在を検出するために、メモリ４０６およびプロセッサ４０４上で動作しているソフトウェアによって使用されることを企図する。

[0089]図５に示すような高密度ＢＳＳシナリオでは、時間、周波数、空間、および電力のうちの１つまたは複数において、ＢＳＳが電波または媒体へのアクセスを協調させる場合、かなりのスループット利得が達成され得る。いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、ワイヤレスデバイス４０２が干渉を受ける可能性を低減するために、共有媒体のリソースおよび動作モードの使用を協調させる。ワイヤレスデバイス４０２は、別のワイヤレスデバイス４０２との干渉を引き起こすか、または別のワイヤレスデバイス４０２によって引き起こされた干渉を経験するかのいずれかによって、干渉を受ける可能性がある。

[0090]他の実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃのうちの１つは、ワイヤレスデバイス４０２が干渉を受ける可能性を低減するために、そのＡＰによるまたは受信側ＡＰに関連付けられたワイヤレスデバイス４０２のうちの１つによる電波または媒体の使用を変更する命令をＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃのうちの別の１つから受信する。いくつかの実施形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、そのＡＰによる共有媒体の使用を協調させるための情報を交換する。他の実施形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、そのＡＰが共有媒体をどのように使用すべきかについての命令を別のＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃから受信する。

[0091]たとえば、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、これらのＡＰが異なるＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃに関連付けられているときでも、共有媒体へのアクセスを協調させることができる。ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、１つまたは複数のワイヤレスデバイス４０２がワイヤレスネットワーク内の別のワイヤレスデバイスとの干渉を受けるかどうかを決定することができる。ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、ＭＡＣアドレスなどの情報を識別することによって、干渉を受ける１つまたは複数のワイヤレスデバイス４０２を識別する。次いで、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、干渉の性質および／または共有媒体についての情報を互いから受信する。次いで、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、ワイヤレスデバイスが干渉を受ける可能性を低減するために、ワイヤレスデバイス４０２のうちの１つまたは複数による共有媒体の使用を変更する。いくつかの実装形態では、この変更（modification）は、図５に示すようなＡＰ間での１つまたは複数のメッセージ５０８Ａ、５０８Ｂ、および５０８Ｃの送信を含む。

[0092]他の実施形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、そのＡＰが共有媒体をどのように使用すべきかについての命令を別のＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃから受信する。たとえば、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、第１または第２のＢＳＳに関連付けられた情報を受信することができる。情報は、干渉を受ける１つまたは複数のワイヤレスデバイスの識別情報を含むことができる。次いで、受信側ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、１つまたは複数のワイヤレスデバイスが干渉を受ける可能性を低減するために、受信された情報に基づいて共有媒体の使用を変更する。変更は、限定はしないが、時間と、周波数と、空間とを含む、リソースに対するものであることができる。変更は、限定はしないが、送信パラメータと、アクセスモードとを含む、動作モードに対するものであることができる。

時間
[0093]変更または協調が時間に関係するいくつかの実装形態では、直交アクティビティ期間はＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってスケジュールされる。いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる直交アクティビティ期間のスケジューリングは、ワイヤレスデバイス４０２またはユーザのある特定のサブセットへの送信のみに対するものである。他のユーザは、いつでもサービスされ得る。例示的なサブセットは、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃからの干渉を被る可能性がある「エッジユーザ」またはワイヤレスデバイス４０２である。いくつかの実装形態では、ＤＬ／ＵＬ送信はＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってアライメントされる（aligned）。追加の実装形態について、以下で説明する。

周波数
[0094]変更または協調が周波数に関係するいくつかの実装形態では、送信で使用するための直交チャネルはＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃにわたってスケジュールされる。たとえば、プライマリチャネルロケーションはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってスケジュールされる。いくつかの実装形態では、直交チャネルは、ワイヤレスデバイス４０２またはＳＴＡのサブセットのみについて、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってスケジュールされる。他のワイヤレスデバイス４０２またはＳＴＡは、任意のチャネル上でサービスされ得る。いくつかの実装形態では、ＤＬ／ＵＬ送信に使用されるチャネルはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってアライメントされる。追加の実装形態について、以下で説明する。

空間
[0095]変更または協調が空間領域に関係するいくつかの実装形態では、直交「ビーム」はＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃにわたってスケジュールされる。いくつかの実装形態では、ビームはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってアライメントされる。追加の実装形態について、以下で説明する。

電力
[0096]変更または協調が電力に関係するいくつかの実装形態では、協調はＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたるＤＬ送信およびＵＬ送信用の送信電力を選択することによって達成される。追加の実装形態について、以下で説明する。

リソースの協調
[0097]ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる協調は、異なるＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２ＣのＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたる明示的な通信および／または媒体上のトラフィックの観測に基づいた暗黙的な通信／測定として達成され得る。たとえば、明示的なメッセージ（たとえば、メッセージ５０８Ａ〜Ｃ）は、オーバージエアでまたはケーブルバックホールなどの別個の通信手段によって送られ得る。いくつかの実装形態では、メッセージは、直接ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃの間で、ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈを介してＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃの間で、直接ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈの間で、ならびに／またはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃを介してＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈの間で交換される。暗黙的な通信を使用するいくつかの実装形態では、パケットは、協調に役立ち得る部分的な情報を搬送するように拡張される。いくつかの実装形態では、最終決定の協調は、各ＡＰにおいて、分散ヒューリスティックを用いて、通知された中央コントローラによって、および／または各ＳＴＡにおいて、交換された情報に基づいて行われる。

[0098]協調プロトコルのいくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈは、時間／周波数／空間／電力を含むリソースについての情報を交換する。いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈは、送信パラメータとアクセスモードとを含む動作モードについての情報を交換する。交換される情報は、正の要求または負の要求を含むことができる。たとえば、正の要求は、送信側ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃが要求されたリソース／動作モードを使用するためのものであることができる。負の要求は、受信側ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃが示されたリソース／動作モードを使用しないためのものであることができる。

時間
[0099]ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって時間が協調されるいくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたって交換されるメッセージは、開始時間、継続時間、正の要求／負の要求が参照されるアクセス時間の周期性、および／または許容されるアクセスのタイプのうちの１つまたは複数についての正の要求／負の要求を含む。たとえば、アクセスのタイプは、アービトレーションフレーム間間隔（ＡＩＦＳ：arbitration inter frame spacing）、コンテンションウィンドウの最小または最大（ＣＷｍｉｎ、ＣＷｍａｘ）、ＴＸＯＰ限界、およびＣＣＡしきい値などの拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）／バックオフ／スケジュールパラメータを含むことができる。いくつかの実装形態では、アクセスのタイプは、アドミッション制御（ＡＣ）、許容される送信時間および／またはバイトの最大量などのトラフィックＱｏＳである。

[0100]いくつかの実装形態では、協調プロトコルは、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈの送信が時間および／またはＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈのある特定のセットからの／ある特定のセットへの送信において独立するように、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈが時間使用に関して合意に達するのを可能にする機構を含む。たとえば、メッセージングにおいて干渉するものとして示されているＳＴＡ５０６には、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって重複しないＲＡＷ／ＴＷＴが割り振られる。いくつかの実装形態では、干渉ワイヤレスデバイスはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃであり得る。たとえば、エッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、５０６Ｇなどの、「干渉される可能性がある」か、または弱いリンクを有するか、またはＢＷに制限があるＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈには、独立した時間リソースが割り振られる。いくつかの実装形態では、重複する限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）タイミングおよび／またはターゲット起動時間（ＴＷＴ：target wakeup time）タイミングにおいて、（ＳＴＡのみからの）ＵＬ送信が許容されるか、または（ＡＰからの）ＤＬ送信が許容されるか、またはその両方が許容される。いくつかの実装形態では、同じまたは類似のアクセスモード（ＱｏＳ／ＥＤＣＡパラメータ）を用いたＳＴＡへの／ＳＴＡからの送信は同時に生じるが、異なるアクセスモード（ＱｏＳ／ＥＤＣＡパラメータ）を用いたＳＴＡへの／ＳＴＡからの送信は別の時間に生じることが好ましい。

ＳＴＡ／ＡＰ協調
[0101]いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈは、特定のＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃによるリソースおよび動作モードの使用についての要求／応答を交換する。ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたって交換されるメッセージは、１つまたは複数の特定のＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃについての正の要求／負の要求を含むことができる。たとえば、特定のＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、メッセージを送るＡＰに属するＳＴＡの番号／グループであることができる。送信側ＡＰは、アドレス、ロケーション、ならびに／または電力、レート、および干渉条件などの伝送特性に関してアクティブであることを望む。

[0102]いくつかの実装形態では、特定のＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、メッセージを受信する近隣ＡＰに属するＳＴＡを含むＳＴＡのグループである。特定のＳＴＡ５０６は、アドレス、ロケーション、ならびに／または電力、レート、および干渉条件などの伝送特性に関して識別され得る。いくつかの実装形態では、情報は、送信側ＡＰの動作、または送信側ＡＰに関連付けられたＳＴＡの動作に干渉するＳＴＡ５０６を識別する。

[0103]いくつかの実装形態では、特定のＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、サポートされるプロトコルのタイプ（８０２．１１ａ／ｎ／ａｃ／ｂ）、サポートされるＴＸ／ＲＸパラメータ、および／またはサポートされる動作／トラフィックのタイプなどのＳＴＡの動作能力を示すＳＴＡのグループである。

[0104]いくつかの実装形態では、協調プロトコルは、干渉ＳＴＡが同じリソースを使用するのを防止するためにおよび／または類似する伝送特性を有するＳＴＡに対して同じリソースをスケジュールするために、どのＳＴＡがアクセスを許可されるかに関してＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈが合意に達するのを可能にする機構を含む。たとえば、いくつかの実装形態では、エッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、および５０６Ｇが同時にスケジュールされる一方、センターＳＴＡ５０６Ｂ〜Ｅ、Ｈが同時にスケジュールされる。いくつかの実装形態では、互換性のある動作モードを有するＳＴＡのみがリソースを共有している。

周波数
[0105]いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈは、いくつかの周波数帯域／チャネルにおけるリソースおよび動作モードの使用についての要求／応答を交換する。ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたって交換されるメッセージは、プライマリチャネル、送信のために使用されるチャネル、許容される送信ＢＷ、方向ＵＬ／ＤＬおよびＰＨＹモードなどの許容される送信モード、送信が許可される／許可されない内部／外部ＳＴＡおよび干渉ＳＴＡなどの各チャネルにおける送信のための許容されるＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃのうちの１つまたは複数についての正の要求／負の要求を含むことができる。

[0106]いくつかの実装形態では、協調プロトコルは、独立したプライマリチャネルが干渉ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈに割り振られるように、どのＳＴＡがアクセスするのを許可されるかに関してＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈが合意に達するのを可能にする機構を含む。許容される送信ＢＷは、たとえば、独立したリソースがＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃで利用できるように送信ＢＷを制限することによって、再利用のために最適化され得る。いくつかの実装形態では、異なるチャネル／ＢＷは、異なるロケーション／送信条件におけるＳＴＡのために使用される。たとえば、センターＳＴＡ５０６Ｂ〜Ｅ、Ｈは、すべてのＢＷを使用することが許可され得るが、エッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、および５０６Ｇは、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにおけるエッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、および５０６Ｇによって使用されるチャネルとは異なるチャネルを使用する。

空間協調
[0107]いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡは、いくつかの空間領域におけるリソースおよび動作モードの使用についての要求／応答を交換し得る。ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたって交換されるメッセージは、方向ＵＬ／ＤＬを含む共有媒体を使用することができるＳＴＡ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃのロケーションのうちの１つまたは複数についての正の要求／負の要求を含むことができる。いくつかの実装形態では、要求は、絶対的／相対的な地理的記述／測位またはＳＴＡ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃの間の干渉関係などの空間領域の識別情報に関係する。他の実装形態では、要求は、ビームフォーミングが許可されるかどうか、またはどの空間セクタもしくは空間ビームが使用されるべきかのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、ＳＴＡ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃの間の干渉関係は、干渉の強度および／または正確なチャネル表現に基づき得る。

[0108]いくつかの実装形態では、通信プロトコルは、たとえば、直交セクタと、ビームと、ＳＴＡロケーションとを用いることによって、非干渉空間領域がＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃにわたって使用されるように、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡが同意に達するのを可能にする機構を含む。いくつかの実装形態では、同時送信は、クロス干渉が最小限に抑えられるように、すべての関与するＳＴＡによって受信されたチャネル状態情報に基づいてＴＸ／ＲＸフィルタ処理される。
協調メッセージの送信

[0109]いくつかの実装形態では、協調メッセージは、共通制御チャネル（common control channel）上でＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈによって送られる。共通制御チャネルは、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈの動作ＢＷの間で共通である、一般に識別される周波数チャネルであることができる。たとえば、このチャネルは、８０／１６０／３２０データ動作帯域からの、またはデータが２．４ＧＨｚで交換され、制御が９００ＭＨｚで交換されるといった場合には、そのデータ動作帯域から独立した帯域内の、２０Ｍｈｚチャネルのうちの１つであり得る。９００ＭＨｚを使用する利点は、遠位のＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃに到達するために、送信が２．４ＧＨｚよりも広い範囲を有するということである。いくつかの実装形態では、共通制御チャネルは標準仕様によって静的に識別される。たとえば、いくつかの実装形態では、各許可された動作２０／４０／８０／１６０ ＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃ動作チャネルについて、デフォルトの２０ＭＨｚチャネルが使用される。いくつかの実装形態では、分散選出プロトコル（distributed election protocol）を介して近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたってチャネルが同意される。いくつかの実装形態では、協調メッセージは、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈにわたって同意された共通の時間において送られる。

[0110]いくつかの実装形態では、協調メッセージはＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃによって送られ、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃに達するようにＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈによって中継される。たとえば、協調メッセージは、互いに関連付けられていないＳＴＡ５０６Ａ〜Ｈ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたってＳＴＡ−ＳＴＡ通信またはＳＴＡ−ＡＰ通信によって搬送され得る。いくつかの実装形態では、協調メッセージを送るための関連付けが準備されることなしに、一般アドバタイズメントサービス（ＧＡＳ）フレームまたは他のフレームが交換される。他の実装形態では、協調メッセージは、たとえば、ＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃにわたる新しい形態のＳＴＡ−ＳＴＡまたはＳＴＡ−ＡＰ関連付けを使用して、互いに関連付けられたＳＴＡ／ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたってＳＴＡ−ＳＴＡ通信またはＳＴＡ−ＡＰ通信によって搬送される。

[0111]いくつかの実装形態では、情報を交換するために使用される協調メッセージは、管理フレーム５２０（図５Ａ参照）、アクションフレーム５２４（図５Ｂ参照）、および／またはＧＡＳフレーム５２６（図５Ｃ参照）などの、ＩＥＥＥ規格によって規定された新しいフレームで送られる。新しいフレームは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって交換され得るＨＥＷパラメータ５２２を含むことができる。いくつかの実装形態では、新しいフレームの既存のインジケーションのうちのいくつかのみが用いられる。いくつかの実装形態では、ＨＥＷパラメータ５２２などの追加のインジケーションは、新しいフレームによってすでに規定された既存のインジケーションに追加される。

[0112]いくつかの実装形態では、協調メッセージは、予約済みビットを使用することによって既存のフレームに埋め込まれる。たとえば、予約済みビット５２８は、図５Ｄに示すように、ＨＴＣ制御フィールド５３０をＨＴまたはＶＨＴフォーマットでオーバーライドするために使用され得る。いくつかの実装形態では、リソースの使用に関するパラメータは、当該のリソースにおけるアクティビティを測定することによって暗黙的に導出される。

時間協調
[0113]ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃの間で時間が協調されるいくつかの実装形態では、既存の通信プロトコルが使用される。たとえば、８０２．１１ａｈは、限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）とターゲットウェイク時間（ＴＷＴ：target wake time）とを使用した協調を用いない、ＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２Ｃ内の時間スケジュールのためのプロトコル（ハイブリッド協調機能（ＨＣＦ）制御チャネルアクセス（ＨＣＣＡ）の代替）を規定している。ＲＡＷは、ＳＴＡのある特定のグループのみへのアクセスのために予約されたビーコンにおける、ＡＰによってアドバタイズメントされる時間間隔である。一変更形態では、グループは空であり、これはすべてのＳＴＡがある特定の時間に送信するのを防ぐ。ＴＷＴは、ＳＴＡがアウェイクになり、ＡＰとの通信に関与する時間に関する、ＡＰとＳＴＡとの間の同意である。一変更形態では、ＳＴＡは同意された時間以外では送信することができない。

[0114]いくつかの実施形態では、協調プロトコルは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたってＲＡＷ／ＴＷＴパラメータ設定が協調され得るように、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたるＲＡＷパラメータとＴＷＴパラメータの交換を可能にする。たとえば、ＲＡＷを規定するパラメータのセットは、８０２．１１ａｈによって規定されたＲＰＳ情報要素にリストされる。

[0115]図６は、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって交換され得るＨＥＷパラメータ６０２を含む、８０２．１１ａｈによって規定された、変更された限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）パラメータセット（ＲＰＳ）情報要素を表す図である。いくつかの実装形態では、８０２．１１ａｈによって規定された既存のインジケーションのうちのいくつかのみが用いられる。いくつかの実装形態では、ＨＥＷパラメータ６０２などの追加のインジケーションは、８０２．１１ａｈによってすでに規定された既存のインジケーションに追加される。協調プロトコル内では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、潜在的なＲＡＷまたはＴＷＴまたは同等の予約プロトコルごとに、ＨＥＷパラメータ６０２を含む上記のインジケーションのうちの１つまたは複数を交換することができる。与えられるパラメータは、送信側ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃが要求されたリソース／動作モードを使用するための（正の）要求または受信側ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃが示された時間／動作を使用しないための（負の）要求を指し得る。

[0116]いくつかの実装形態では、上記のインジケーションのうちの１つまたは複数は、８０２．１１ａａで使用される送信機会（ＴＸＯＰ）アドバタイズメントフレームと同じまたは類似のメッセージに含まれる。８０２．１１ａａは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃが互いのビーコンを復号することができる、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣからＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃへの協調のためのプロトコルを規定している。プロトコルメッセージングは、ビーコンに含まれるか、またはアクションフレームを通じて交換される。メッセージングは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃによって知られている鍵で暗号化され得る。いくつかの実装形態では、メッセージは、ＡＰが常に利用できる媒体アクセス（ＴＸＯＰ）が時間間隔を使用するための時間同期（ＴＳＦ）および／または要求を含む。協調プロトコルは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４ＣにわたるＴＸＯＰ割振りについての同意を可能にする。８０２．１１ａａでは、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、ＨＣＦ制御チャネルアクセス（ＨＣＣＡ）などの媒体アクセス手順を使用することによって、それらのＳＴＡ媒体アクセスを管理するための情報を交換する。ＨＣＣＡでは、ＳＴＡがＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃによってポーリングされない限り、ＳＴＡは媒体にアクセスすることが許可されない。このようにして、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは媒体使用を完全制御する。しかしながら、８０２．１１ａａは、ＡＰ−ＡＰ直接通信のみを使用し、ＴＸＯＰの時間割振りのみを許容し、媒体アクセス技法としてＨＣＣＡの使用のみを指すという点で限定されている。

[0117]いくつかの実装形態では、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは、ＴＸＯＰ割振りについての要求／応答を共有するために、８０２．１１ａａによって規定されたアクションフレームを使用する。

[0118]図７は、変更されたアドバタイズメントアクションフレームアクションフィールドと、ＨＥＷパラメータ７０２を含む、８０２．１１ａａによって規定されたＴＸＯＰ予約フィールドフォーマットとを表す図である。いくつかの実装形態では、ＨＥＷパラメータ７０２などの追加の情報は、変更されたまたは新しいフレームフォーマットによって、８０２．１１ａａによって規定されたプロトコルを介してトランスポートされる。いくつかの実装形態では、追加のプロトコル規則も上記のように規定される。

[0119]いくつかの実装形態では、異なるＢＳＳからのいくつかのＳＴＡは、現行のＷｉＦｉ ＣＳＭＡ手順が送信を許可しない場合でも、同時に送信することが許可される。たとえば、図８の「セルセンター」ＳＴＡ８０２は、同時に送信することが許可される。異なるＢＳＳからのいくつかのＳＴＡは、現行のＷｉＦｉ ＣＳＭＡ手順が送信を許可する場合でも、同時に送信することが防止される。たとえば、図８の「セルエッジ」ＳＴＡ８０４は、現行のＷｉＦｉ ＣＳＭＡ手順によって許可されている場合でも、送信することが防止される。

[0120]図５と図８とを参照すると、いくつかの実装形態では、協調は、セルセンターＳＴＡ５０６Ｂ〜Ｅ、５０６Ｈ、８０２およびセルエッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、５０６Ｇ、８０４などの互いに干渉するＳＴＡ／ＡＰの識別情報、時間スケジュールについて同意するための異なるＢＳＳのＡＰ／ＳＴＡにわたる通信、および／またはスケジュールを決定するスケジューリングプロトコルの使用を必要とする。

[0121]いくつかの実装形態では、セルセンターＳＴＡ５０６Ｂ〜Ｅ、５０６Ｈ、８０２などの被干渉ＳＴＡおよびセルエッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、５０６Ｇ、８０４は、ＳＴＡによってＡＰに報告される。被干渉ＳＴＡは、そのＭＡＣアドレスまたは部分的ＡＩＤ（ＰＡＩＤ）アドレスによって識別され得る。いくつかの実装形態では、ＳＴＡは、近隣ＢＳＳに属する被干渉ＳＴＡを報告する。たとえば、ＭＡＣアドレスが高レートで送られるので、そのアドレスが利用可能ではない、いくつかの実装形態では、部分的ＡＩＤが使用され得る。しかしながら、部分的ＡＩＤはＳＴＡに固有のものではない場合がある。部分的ＡＩＤの一意性を高めるために、近隣ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃは独立したＰＡＩＤ空間を使用することができる。アクセスポイントは、独立した部分的ＡＩＤ空間の選択を協調させるためのシグナリングを交換し得る。いくつかの実装形態では、報告ＳＴＡは、信号強度および干渉の頻度（frequency of interference）などの追加の干渉情報を含む。いくつかの実装形態では、８０２．１１ｋメッセージングまたは類似のものが使用される。

[0122]いくつかの実装形態では、ＳＴＡは、被干渉（interfered）または非干渉（non-interfered）などの少なくとも２つのクラスのうちの１つにおいて考慮されることを要求する。要求は、干渉ソースの正確な識別情報がなくても、ＢＳＳ ＡＰ／ＳＴＡパケットから経験される干渉のレベルに基づき得る。

[0123]いくつかの実装形態では、セルセンターＳＴＡ５０６Ｂ〜Ｅ、５０６Ｈ、８０２などの被干渉ＳＴＡおよびセルエッジＳＴＡ５０６Ａ、５０６Ｆ、５０６Ｇ、８０４は、スループット／パケットエラーレートに基づいてＡＰによって、またはオーバージエアでＳＴＡによって送られ、ＡＰによって収集されたメッセージによって分類される。いくつかの実装形態では、メッセージは競合する管理フレームにおいて、またはスケジュールされた時間に送られる。

[0124]再び図５を参照すると、時間スケジュールは、異なるＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２ＣのＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡにわたって同意され得る。いくつかの実装形態では、変更された８０２．１１ａａフレームワークが使用される。たとえば、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって送られているメッセージは、要求された時間間隔、要求された時間の間に消音される（silenced）べきまたは（ＡＰを含み得る）何らかの媒体アクセス手順を採用すべきＳＴＡのリスト、および／またはその時間の間に使用されるべきＱｏＳ／拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）パラメータ、許容されるアクセスカテゴリ、クリアチャネルアセスメントパラメータ（ＣＣＡおよびエネルギー検出しきい値）、最大送信継続時間、配信され得るトラフィックの最大量、許容される送信の電力および他の送信動作モードパラメータなどのアクセス手順の特定の設定を含み得る。

[0125]ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる時間協調が受信された情報に基づく、いくつかの実装形態では、プロトコルは予約済み時間をスケジュールするか、または干渉ＳＴＡの挙動を適応させる。たとえば、予約済み時間がＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる通信に基づいて与えられる場合、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、他の場合であれば干渉を経験したであろうＡＰ／ＳＴＡへの送信のために、予約済み時間を使用する。この時間の間、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、好都合なアクセス手順を用いて媒体にアクセスし得る。好都合なアクセス手順は、あまりセンシティブではないクリアチャネルアセスメントを使用することまたはクリアチャネルアセスメントをまったく使用しないこと、媒体へのより優先度の高いアクセスをもたらすＥＤＣＡパラメータ設定を使用すること、より長い送信を使用すること、配信されるトラフィックのより高い最大量（higher maximum amount）、より高い送信の電力、および／または他の好都合な送信動作モードを含む。この時間の間、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、８０２．１１媒体アクセス手順によって要求されるように、媒体上でのパケットの検出時に媒体アクセスを延期しない場合もある。その代わりに、ＡＰ／ＳＴＡは、送信のために利用可能な媒体を考慮して、いくつかの検出されたパケットをドロップし、それらのパケットを無視する場合がある。いくつかのパケットは、部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス、および／またはＰＨＹプリアンブルに埋め込まれた明示的なインジケーションによって識別され得る。

[0126]いくつかの実装形態では、干渉ＳＴＡは、予約済み時間の間にアクセスすることを禁止されるか、またはそれらのアクセスはあまり好ましくない手順に従う。あまり好ましくないアクセス手順は、よりセンシティブなクリアチャネルアセスメントを使用すること、媒体へのより優先度の低いアクセスをもたらすＥＤＣＡパラメータ設定を使用すること、より短い送信を使用すること、配信されるトラフィックのより低い最大量（lower maximum amount）、より低い送信の電力、および／または他のあまり好ましくない送信動作モードを含む。この時間の間、干渉ＡＰ／ＳＴＡは、媒体上でのいくつかのパケットの検出時に媒体アクセスを延期する場合もある。いくつかのパケットはすべて検出されたパケットであってもよく、または部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス（ｅ／ｇ被干渉ＳＴＡと呼ばれる）、および／またはＰＨＹプリアンブルに埋め込まれた、延期が生じなければならないことを示す明示的なインジケーションによって識別され得る。

[0127]いくつかの実装形態では、干渉ＳＴＡの挙動が厳密な時間境界なしで被干渉ＳＴＡを保護するように適合される場合、干渉ＳＴＡは、被干渉ＳＴＡによって送られる／被干渉ＳＴＡに対して送られるフレームに対して、よりセンシティブな延期を使用しなければならない。他のＳＴＡによって送られる／他のＳＴＡに対して送られるフレームの場合、延期はより弱い場合がある。いくつかの実装形態では、被干渉ＳＴＡによって送られる／被干渉ＳＴＡに対して送られるフレームは、ＰＨＹヘッダ内の部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス、および／またはＰＨＹプリアンブル内の特定のビットを介して識別され得る。センシティブな延期は、ＣＣＡレベル、ＥＤＣＡパラメータ、送信の継続時間、および／またはＲＴＳ／ＣＴＳの使用を参照し得る。いくつかの実装形態では、被干渉ＳＴＡは、好都合なＥＤＣＡパラメータを使用しておよび／またはＲＴＳ／ＣＴＳを使用して、それらの送信が保護されていることをＰＨＹヘッダ内の１つのビットを用いて示すことによって、それらのアクセスに好都合である技法を使用することが許可される。

周波数協調
[0128]図９は、周波数協調を用いる例示的なワイヤレス通信システムである。いくつかの実装形態では、セルセンターＳＴＡ９０４は帯域幅（ＢＷ）全体を使用する。セルエッジＳＴＡ９０２はＢＷ１のみによってサービスされ得るが、セルエッジＳＴＡ９０６はＢＷ２のみによってサービスされ得る。もちろん、他の構成も、干渉の可能性を低減する本開示の範囲内である。

[0129]いくつかの実装形態では、協調は、セルエッジＳＴＡ９０２、９０６などの互いに干渉するＳＴＡ／ＡＰの識別情報を必要とする。いくつかの実装形態では、協調は、チャネルスケジュールに同意するために異なるＢＳＳのＡＰ／ＳＴＡにわたる通信を必要とする。いくつかの実装形態では、協調は、チャネルスケジュールを決定するスケジューリングプロトコルの使用を必要とする。

[0130]いくつかの実装形態では、「セルセンター」ＳＴＡなどの被干渉ＳＴＡおよび「セルエッジ」ＳＴＡは、ＳＴＡによってＡＰに報告される。被干渉ＳＴＡは、そのＭＡＣアドレスまたは部分的ＡＩＤアドレスによって識別され得る。いくつかの実装形態では、ＳＴＡは、近隣ＢＳＳに属する被干渉ＳＴＡを報告し、チャネルインジケーションを含む。たとえば、ＭＡＣアドレスが高レートで送られるので、そのアドレスが利用可能ではない、いくつかの実装形態では、部分的ＡＩＤが使用され得る。しかしながら、部分的ＡＩＤはＳＴＡに固有のものではない場合がある。部分的ＡＩＤの一意性を高めるために、近隣ＡＰは独立したＰＡＩＤ空間を使用することができる。いくつかの実装形態では、報告ＳＴＡは、信号強度および干渉の頻度（frequency of interference）などの追加の干渉情報を含む。いくつかの実装形態では、８０２．１１ｋメッセージングまたは類似のものが使用される。

[0131]いくつかの実装形態では、ＳＴＡは、被干渉または非干渉などの少なくとも２つのクラスのうちの１つにおいて考慮されることを要求する。要求は、干渉ソースの正確な識別情報がなくても、ＢＳＳ ＡＰ／ＳＴＡパケットから経験される干渉のレベルに基づき得る。

[0132]いくつかの実装形態では、「セルセンター」ＳＴＡなどの被干渉ＳＴＡおよび「セルエッジ」ＳＴＡは、スループット／パケットエラーレート／チャネルに基づいてＡＰによって、またはオーバージエアでＳＴＡによって送られ、ＡＰによって収集されたメッセージによって分類される。いくつかの実装形態では、メッセージは競合する管理フレームにおいて、またはスケジュールされた時間に送られる。

[0133]図５を参照すると、周波数スケジュールは、異なるＢＳＳ５０２Ａ、５０２Ｂ、および５０２ＣのＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃ／ＳＴＡにわたって同意され得る。いくつかの実装形態では、変更された８０２．１１ａａフレームワークが使用される。たとえば、ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたって送られているメッセージは、要求された周波数チャネル、要求されたチャネル上で消音されるべきまたは（ＡＰを含み得る）何らかの媒体アクセス手順を採用すべきＳＴＡのリスト、および／または要求されたチャネル上で使用されるべきＱｏＳ／拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）パラメータ、許容されるアクセスカテゴリ、クリアチャネルアセスメントパラメータ（ＣＣＡおよびエネルギー検出しきい値）、最大送信継続時間、配信され得るトラフィックの最大量、許容される送信の電力および他の送信動作モードパラメータなどのアクセス手順の特定の設定を含み得る。

[0134]ＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる周波数協調が受信された情報に基づく、いくつかの実装形態では、プロトコルは予約済みチャネルをスケジュールするか、または干渉ＳＴＡの挙動を適応させる。たとえば、予約済みチャネルがＡＰ５０４Ａ、５０４Ｂ、および５０４Ｃにわたる通信に基づいて与えられる場合、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、他の場合であれば干渉を経験したであろうＡＰ／ＳＴＡへの送信のために、予約済みチャネルを使用する。干渉ＳＴＡは、予約済みチャネルにアクセスすることが禁止されるか、またはそれらのアクセスは送信パラメータ制限を受ける。たとえば、予約済みチャネル上では、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、好都合なアクセス手順を用いて媒体にアクセスし得る。好都合なアクセス手順は、あまりセンシティブではないクリアチャネルアセスメントを使用することまたはクリアチャネルアセスメントをまったく使用しないこと、媒体へのより優先度の高いアクセスをもたらすＥＤＣＡパラメータ設定を使用すること、より長い送信を使用すること、配信されるトラフィックのより高い最大量、より高い送信の電力、および／または他の好都合な送信動作モードを含む。予約済みチャネル上では、要求側ＡＰ／ＳＴＡは、８０２．１１媒体アクセス手順によって要求されるように、媒体上でのパケットの検出時に媒体アクセスを延期しない場合もある。その代わりに、ＡＰ／ＳＴＡは、送信のために利用可能な媒体を考慮して、いくつかの検出されたパケットをドロップし、それらのパケットを無視する場合がある。いくつかのパケットは、部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス、および／またはＰＨＹプリアンブルに埋め込まれた明示的なインジケーションによって識別され得る。

[0135]いくつかの実装形態では、干渉ＳＴＡは、予約済みチャネルにアクセスすることを禁止されるか、またはそれらのアクセスはあまり好ましくない手順に従う。あまり好ましくないアクセス手順は、よりセンシティブなクリアチャネルアセスメントを使用すること、媒体へのより優先度の低いアクセスをもたらすＥＤＣＡパラメータ設定を使用すること、より短い送信を使用すること、配信されるトラフィックのより低い最大量、より低い送信の電力、および／または他のあまり好ましくない送信動作モードを含む。予約済みチャネル上では、干渉ＡＰ／ＳＴＡは、媒体上でのいくつかのパケットの検出時に媒体アクセスを延期する場合もある。いくつかのパケットはすべて検出されたパケットであってもよく、または部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス（ｅ／ｇ被干渉ＳＴＡと呼ばれる）、および／またはＰＨＹプリアンブルに埋め込まれた、延期が生じなければならないことを示す明示的なインジケーションによって識別され得る。

[0136]干渉ＳＴＡの挙動が厳密なチャネル境界なしで被干渉ＳＴＡを保護するように適合される場合、干渉ＳＴＡは、被干渉ＳＴＡによって送られる／被干渉ＳＴＡに送られるフレームに対して、より低い送信ＢＷおよび／またはよりセンシティブな延期を使用する。他のＳＴＡによって送られる／他のＳＴＡに送られるフレームの場合、延期はより弱い場合がある。いくつかの実装形態では、被干渉ＳＴＡによって送られる／被干渉ＳＴＡに送られるフレームは、ＰＨＹヘッダ内の部分的ＡＩＤ、ＭＡＣアドレス、および／またはＰＨＹプリアンブル内の特定のビットを介して識別され得る。センシティブな延期は、ＣＣＡレベル、ＥＤＣＡパラメータ、送信の継続時間、および／またはＲＴＳ／ＣＴＳの使用を参照し得る。いくつかの実装形態では、被干渉ＳＴＡは、好都合なＥＤＣＡパラメータを使用しておよび／またはＲＴＳ／ＣＴＳを使用して、それらの送信が保護されていることをＰＨＹヘッダ内の１つのビットを用いて示すことによって、それらのアクセスに好都合である技法を使用することが許可される。別個に説明するが、時間における協調および周波数における協調は同時に生じ得ることに留意されたい。

例示的な高効率ワイヤレス（ＨＥＷ）アクセスポイント（ＡＰ）協調プロトコル
[0137]干渉が所望のレベルに制御され得る時間期間をアクセスポイント（ＡＰ）が協調させることを可能にし得るプロトコルのための技法および装置が本明細書で提供される。たとえば、ＡＰは、ＡＰおよび局（ＳＴＡ）のリソース使用量と動作モードとを協調させ得る。これは、複数の基本サービスセット（ＢＳＳ）の高密度の展開を有するネットワークにおいて有用であり得る。本明細書で提供するプロトコルは、特定のメッセージングと、スケジューリングと、協調とを識別し得る。本明細書で提供する技法は、たとえば、上記で説明した８０２．１１ａｈスケジューリングプロトコルおよび８０２．１１ａａ協調プロトコルの拡張を提供し得る。

[0138]例示的な実装形態では、本明細書で提供する技法を使用することは、ＡＰが、どの周波数でＡＰが送信するかを協調させることを可能にし得る。いくつかの態様によれば、協調のための「時間期間」は多くの複数のビーコン期間について拡張し得る。

[0139]（たとえば、図５に示す高密度ＢＳＳシナリオに類似した）高密度ＢＳＳシナリオでは、ＢＳＳがいくつかの時間期間の間にそれらの送信を協調させることができる場合、潜在的に重要なスループット利得が達成され得る。これらの時間の間、ＢＳＳは、ＢＳＳが使用する周波数帯域の一部である、ＢＳＳが送るトラフィックのタイプ（たとえば、ダウンリンク／アップリンク）と、どの種類のアクセスパラメータをＢＳＳが使用するかとを協調させることができる。

[0140]図１０は、本開示のいくつかの態様による、一定の間隔を置いて配置されたネットワークにおけるダウンリンクスループットの累積分布関数（ＣＤＦ）１００２、１００４、１００６を示すグラフ１０００である。図１０に示すように、１つの曲線は、１に等しい再利用のためのＣＤＦ１３０４に対応し得、この場合、すべてのＡＰは時間または周波数におけるいかなる協調もなしに送る。ユーザの上位３０パーセント（３０％）は非常に良好なスループット（ｔｐｕｔ）を得る場合があるが、下位５０パーセント（５０％）は機能停止になっている場合がある。第２の曲線は、１／３に等しい再利用のためのＣＤＦ１３０６に対応し得、この場合、ＡＰは周波数において協調するが、時間において協調しない。ユーザの下位５０パーセント（５０％）はもはや機能停止になっていないかもしれないが、上位３０パーセント（３０％）は高いスループットを達成しない場合がある。第３の曲線は、１と１／３の再利用を伴うＨＥＷ方式のためのＣＤＦ１３０２に対応し得、この場合、ＡＰは周波数と時間の両方において協調する。下位５０パーセント（５０％）はもはや機能停止になっていない可能性があり、上位３０パーセント（３０％）は依然として高いスループットを有する可能性がある。諸態様では、時間および周波数の協調は、たとえば、図８および図９に示すように、ＡＰによって実行され得る。ＡＰは、干渉にセンシティブなユーザに送るべきより低い再利用係数を有する時間スロット（たとえば、時間期間）を使用することができる。セルエッジ上のユーザは偶数の時間スロットの間にＢＷ１またはＢＷ２上でサービスされるが、ＡＰにより近いユーザは奇数の時間スロットの間に全帯域幅を用いてサービスされ得る。

[0141]アップリンク送信は、近隣の重複するＢＳＳ（ＯＢＳＳ）のダウンリンク送信に干渉し得る。したがって、いくつかの時間期間（たとえば、スロット）はダウンリンクのみに対して割り振られ得る。これは、それらの時間の間にアップリンク送信への干渉を回避することができる。代替的に、いくつかの時間期間は、アップリンクトラフィックがこれらの時間の間にダウンリンクトラフィックに干渉しないように、アップリンクトラフィックのみのために取っておくことができる。諸態様では、いくつかの時間期間は、アップリンクおよびダウンリンクであり得る。諸態様では、いくつかの時間期間は、異なる再利用係数を有し得る。

[0142]いくつかの態様によれば、ＯＢＳＳ内のいくつかのノードが送信しないことをＡＰが要求する場合に、いくつかの時間期間が割り振られ得る。これは、干渉に対してセンシティブなノードがより干渉の少ない環境で送信することを可能にし得る。逆に、ＡＰは、ＯＢＳＳからのいくつかのノードのみが予約済み時間の間に送信することを要求することができる。

[0143]干渉を低減するために、近隣ＢＳＳが直交周波数帯域上で送信している（すなわち、直交化される）時間期間を有することが望ましい場合がある。これは様々な方法で達成され得る。一例では、最大帯域幅（ＢＷ）が特定の時間期間に対して指定され得、ＢＳＳはこの最大ＢＷのチャネルをランダムに選定することができる。別の例では、最大ＢＷが特定の時間期間に対して指定され得、ＢＳＳは、それらのプライマリチャネルから開始して、指定された最大ＢＷにチャネルが達するまでチャネルを増加させることによって、送信のためのチャネルを選択することができる。ＢＳＳは、特定のサイズのチャネル上で送信することが要求された場合にどのチャネルを使用するかを事前ネゴシエートすることもできる。代替的に、「干渉なし」周波数が特定の時間期間に対して指定され得、この場合、ＢＳＳは任意の周波数、ただし指定された周波数で自由に送ることができる。近隣ＢＳＳが異なる周波数帯域上で送る時間期間は、トラフィックのタイプに対する追加の制限を含むことも、含まないこともあり得る。たとえば、時間期間は、ダウンリンクのみ、アップリンクのみ、またはアップリンク期間およびダウンリンク期間に制限され得る。これらの時間期間は、デバイスがその時間の間に媒体にアクセスするべき方法についての追加の仕様も有し得る。たとえば、時間期間は、異なる値のＣＷｍｉｎを用いたベースラインキャリア検知多元接続（ＣＳＭＡ）を使用するか、または拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）パラメータの特殊なセットなどを使用するように制限され得る。

[0144]変更された延期規則を伴う時間期間を有することも有益であり得る。延期規則は、参加するノードがそれら自体のＢＳＳＩＤとは異なるＢＳＳＩＤを有するノードに従う必要がないようなものであり得る。代替的に、参加するノードは特定のＢＳＳＩＤを有するノードに従う必要がない。これらの特定のＢＳＳＩＤは、協調メッセージにおいてその他のＡＰに通信され得る。特定のＢＳＳＩＤも、参加するＳＴＡに通信される。ＡＰは、干渉に対してあまりセンシティブではないユーザのためのサービスを可能にするために、これらの時間期間を使用することができる。

[0145]いくつかの態様によれば、ＢＳＳ内のある特定のセットのノードが通常の延期規則なしで済ませることを常に可能にすることもできる。たとえば、近隣ＢＳＳから遠いＳＴＡは、それら自体のＢＳＳＩＤとは異なるＢＳＳＩＤを使用するノードに従うことなしに済ませることが許可され得る。または、ＢＳＳは、特定のＢＳＳＩＤを有するノードに従うことなしに済ませることが許可され得る。

[0146]これらの予約済み時間期間のうちのいくつかは、また、これらの時間期間を使用することが許可されたＡＰおよびＳＴＡに媒体への好都合なアクセスが与えられるようなものであり得る。たとえば、これらの時間期間は、あまりセンシティブではないクリアチャネルアセスメントレベル、あまり厳しくない延期規則、媒体へのより速いアクセスを可能にするより好都合なＥＤＣＡパラメータの使用、より高い電力の使用、および／または他の好都合な送信オプションを有することができる。これは、レガシーユーザによって悪影響を及ぼされないように、新しいプロトコルのユーザを助けることができる。

[0147]干渉が様々なレベルに制御され得る時間期間をＡＰが協調させることを可能にするための技法および装置が本明細書で提供される。いくつかの態様によれば、協調は、時間同期と、ＡＰ内スケジューリングと、ＡＰ内のスケジューリングの実施とを含み得る。諸態様では、協調はオーバージエア（ＯＴＡ）メッセージングを用いて実行され得る。時間同期およびＡＰ内スケジューリングは、バックホール接続メッセージングを用いて実行され得る。

[0148]時間同期は、ＡＰ間の時間の同期を維持するために実行され得る。いくつかの態様によれば、時間同期は、ソーシャルｗｉｆｉと同様の方法で（たとえば、ソーシャルｗｉｆｉのいくつかの方法を使用して）実行され得る。たとえば、協調セット内のすべてのノードは、それらのクロックを更新するために、（たとえば、単一のマスターノードからの）単一の（たとえば、周期的な）メッセージをリッスンすることができる。いくつかの態様によれば、協調セット内にあり得るノードは、「マスター」ノードとして選択され得る。セット内のその他のノードは、それらのクロックをマスターノードのクロックに基づいて更新し得る。協調セットの指定されたマスターは、同期メッセージ（たとえば、メッセージがいつ送られたかについてのタイミング情報を伴う任意のメッセージ）を送出することができる。たとえば、協調セットのマスターは、特定の間隔でビーコンを送出することができる。協調セット内の他のＡＰは、マスターのビーコンをリッスンし、それらのクロックをビーコン内のタイミング情報に基づいて調整することができる。いくつかの態様によれば、マスターによって送られるメッセージはビーコンでなくてもよく、その代わりに、メッセージがいつ送られたかについての（たとえば、マスターのクロックに従う）タイミング情報を有する任意のメッセージが使用され得る。他のデバイス（すなわち、「エージェント」）は、それらがＡＰであるかＳＴＡであるかにかかわらず、マスターのタイミングメッセージを中継するために使用され得る。したがって、複数の協調セットが時間において同期し得る。ノードのタイミングメッセージはすべて、特定の時間ウィンドウで生じ得るか、または各ノードはその他のノードとは無関係の時間にそのタイミングメッセージを送り得る。

[0149]いくつかの態様によれば、（たとえば、８０２．１１ａａ方法に類似した）タイミング同期のための方法が使用され得る。たとえば、協調セット内のすべてのノードは、すべてのそれらのメンバーからのタイミングメッセージをリッスンすることができる（たとえば、いかなるマスターノードも存在しない場合がある）。各ノードは、いかなるメンバーとの同期も失わないように、そのタイマーを更新することができる。代替的に、各ノードは、できるだけ多くのメンバーと同期しているように、そのタイマーを更新することができる。いくつかのシステム（たとえば、８０２．１１ａａシステム）の場合、ＡＰは協調したい相手である他のＡＰのビーコンを聞くことができると想定され得る。いくつかの態様によれば、ノードは、それらのタイマーを時間的に最も遠いノードに基づいて更新することができる。いくつかの態様によれば、ノードは、できるだけ多くの他のノードと同期しているように、それらのタイマーを更新することができる。各ＯＢＳＳ ＡＰについて、ＡＰはビーコンをリッスンすることができ、
Ｔ_offset ＝ ＴＴ−ＴＲ
を計算することができ、

[0150]ここで、Ｔ_offsetはタイミングオフセット値であり、ＴＴは受信されたビーコンフレーム内のタイムスタンプフィールドの値であり、ＴＲはＡＰのＴＳＦタイマーを使用して測定されたビーコンフレーム受信時間である。ＡＰは、ＯＢＳＳ ＡＰの時間をＡＰの時間に変換するために使用され得るＴ_offsetを記憶することもできる。ＡＰはドリフト調整を実行することもできる。各ＯＢＳＳ ＡＰについて、ＡＰは
Ｔ_ClockDrift ＝ Ｔ_offset,1−Ｔ_offset,0
を計算することができ、

[0151]ここで、Ｔ_ClockDriftはミリ秒単位で２の補数（twos complement）として表されるクロックドリフト量であり、Ｔ_offset,1は以前のビーコン受信から取得されたＴ_offsetであり、Ｔ_offset,0は現在のビーコン受信から取得されたＴ_offsetである。

[0152]いくつかの態様によれば、ｍａｘ＿ＯＢＳＳ（Ｔ_ClockDrift）＞０である場合、ＡＰは最大Ｔ_ClockDriftの継続時間の間、そのＴＳＦタイマーを一時停止し得る。

[0153]いくつかの態様によれば、協調セットは、それぞれ周期的なタイミング情報（たとえば、ビーコンまたは他の類似のメッセージ）を送出するマスターを有し得る。ノードは、複数の協調セットに属してもよい。これらのノードは、各マスターのタイミングメッセージをリッスンすることができる。ノードは、できるだけ多くのマスターと同期していることができるように、それらのクロックを設定することができる。

[0154]ＡＰが同期したままでいることができるように、タイミング情報を搬送するメッセージをＡＰが確実に聞くことができるようにすることが望ましい場合がある。たとえば、ＡＰは、そのＳＴＡの静穏期間（quiet period）の間に同期メッセージをリッスンすることができる。いくつかの態様によれば、ＡＰは、静穏期間を指定する（すなわち、予約する）ために、様々なメッセージを送ることができる。いくつかのシステム（たとえば、８０２．１１ａａシステム）は、ＡＰがすべての送信を制御しており、したがって、協調セット内の別のＡＰからのビーコン受信に干渉するいかなるアップリンクトラフィックもＢＳＳ内に存在し得ないと想定する。ソーシャルｗｉｆｉは、すべてのノードがタイミングメッセージをリッスンしていると想定する。しかしながら、これはＨＥＷシステムの場合には当てはまらないことがある。ＨＥＷでは、アップリンク送信は、他のＡＰからのタイミングメッセージに干渉することがある。ＡＰが（たとえば、ＵＬ送信からの干渉のせいで）ビーコンをミスした場合、ＡＰは、協調している相手であるその他のノードとの時間同期を失うことがある。

[0155]いくつかの態様によれば、ＡＰは、該ＡＰが他のＡＰからのタイミングメッセージをリッスンする時間（リスニング時間）を予約するブロードキャストメッセージを送ることができる。いくつかの態様によれば、このメッセージは、ＡＰがタイミングメッセージをリッスンすることができるように予約したい開始時間と、継続時間とを含み得る。いくつかの態様によれば、メッセージはビーコンの直後に送られ得る。

[0156]いくつかの態様によれば、ＡＰはそのＢＳＳ内のＳＴＡを消音するための静穏要素（quiet element）を送ることができる。静穏要素は、現在のチャネルにおいて送信が行われない間隔を定義し得る。静穏要素は、（たとえば、８０２．１１規格によって規定されるように）以下のフィールド、すなわち、要素ＩＤ、長さ、静穏カウント、静穏期間、静穏継続時間、および静穏オフセットを含み得る。干渉のない複数の期間（すなわち、静穏期間）が所望される場合、ＡＰは複数の期間を予約するための複数の静穏要素を送ることができる。代替的に、静穏要素自体が、複数の連続しない静穏期間を予約するように変更され得る。たとえば、静穏期間の数のためのフィールドは、静穏要素、ならびに静穏カウント、静穏期間、静穏継続時間、および静穏オフセットのための追加のフィールドに追加され得る。多くのフィールドは、所望される静穏期間の数によって決定され得る。

[0157]いくつかの態様によれば、ＡＰは、予約済み時間が経過した後でのみ、スリープしているユーザをウェイクさせることができる。ＡＰは、ターゲットウェイク時間（ＴＷＴ）を用いて、ユーザをウェイクさせることができる。このようにして、ＡＰは、ＳＴＡが予約済み期間の間に確実に送らないようにすることができる。いくつかの態様によれば、ＡＰは、干渉なしでリッスンするための期間を予約するために、変更されたＲＡＷフレームまたは変更されたパワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）メッセージを使用し得る。図１１は、本開示のいくつかの態様による、ＲＡＷのための例示的なフレーム１１００フィールドフォーマットを示す。いくつかの態様によれば、ＡＰは、予約済み時間の間にＳＴＡがスリープするように、ＳＴＡが属さないグループＩＤをＲＡＷフレーム内に含み得る。ＡＰがビーコンフレームごとに予約したい複数の時間期間がある場合、ＡＰは複数の時間期間の各々の前にＲＡＷフレームを送ることができる。代替的に、ＡＰは、複数の予約済み期間を有するようにＲＡＷフレームを変更することができる。たとえば、ＡＰは、追加のＲＡＷ開始時間およびＲＡＷ継続時間フィールドと、「予約の数」フィールドとを追加し得る。また別の代替形態として、ＡＰは、複数のリスニング用期間を予約するための複数の連続するＲＡＷフレーム（たとえば、必要な予約ごとに１つ）を送ることができる。

[0158]いくつかの態様によれば、ＡＰは、たとえば、（たとえば、ハイブリッド協調機能（ＨＣＦ）制御チャネルアクセス（ＨＣＣＡ）で使用されるような）ダイレクトサービス品質（ＱｏＳ）（＋）コンテンションフリー（ＣＦ）ポールを送る代わりに、複数のＳＴＡをスケジュールするための単一のＰＳＭＰフレームを送ることができる。これは、各ＳＴＡが、そのＳＴＡ用にスケジュールされたダウンリンク送信時間（ＤＴＴ）がある場合にのみ、その受信機をオンにすることができ、各ＳＴＡが、割り当てられたアップリンク送信時間（ＵＴＴ）を有する場合にのみ、送信することができるように、ＰＳＭＰフェーズの開始時にＵＬおよびＤＬスケジュールを提供することによって、電力消費を低減し得る。クリアチャネルアセスメント（ＣＣＡ）を実行する必要がない場合がある。例示的なＰＳＭＰメッセージ１２００のフレームフォーマットが図１２に示されている。ＡＰは、媒体に干渉がないことを確実にするために、ＰＳＭＰ ＤＴＴまたはＵＴＴを、存在しないＳＴＡに対応するＳＴＡ ＩＤ、または他の予約済みＳＴＡ ＩＤに割り当て得る。次いで、ＡＰは、ＢＳＳ内部からの干渉なしで、協調セットのその他のメンバーからのタイミングメッセージをリッスンすることができる。非連続の時間予約が所望される場合、ＤＴＴが非連続になり得るようにＰＳＭＰメッセージが変更され得る。

ＡＰ内スケジューリング
[0159]ＡＰ内スケジューリングの場合、スケジューリング情報はＡＰにわたって通信され得る。通信されるべきスケジューリング情報の一例は、適用可能な場合、開始時間と、どこから開始時間が測定されるか（たとえば、送信側のビーコン時間の最後から）と、予約の継続時間と、予約時間の周期期間とを含み得る予約スロットの時間割振りであり得る。たとえば、ＡＰは、予約済み期間が、次の「ｘ」ビーコン期間の各々の間に一度生じることを指定し得、ここで、「ｘ」は１〜１２８であることができる。代替的に、ＡＰは、予約済み期間が、別段に指定されるまで各ビーコン期間の間に生じることを指定し得る。

[0160]予約済みスロットのタイミングに加えて、ＡＰにわたって通信され得るスケジューリング情報の別の例は、予約ごとに許容される協調アクセスのタイプがまたＡＰにわたって通信され得ることを含み得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、アップリンクのみのための、ダウンリンクのみのための、またはアップリンクとダウンリンクの両方のためのリスニング時間を予約し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、協調セットの他のメンバーからの消音のためのリスニング期間を予約し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、予約のための帯域幅情報（たとえば、いつ時間協調が周波数協調とペアリングされるか）を通信し得る。たとえば、ＡＰは、予約するための（すなわち、予約済み時間の間に近隣ＡＰが使用しないための）特定の帯域幅またはそのネイバーが予約済み時間の間に使用するための最大帯域幅を指定し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、近隣ＡＰが予約済み時間の間にどのＥＤＣＡ／バックオフ／スケジュールパラメータ（たとえば、任意のフレーム間スペース（ＡＩＦＳ）、ＣＷｍｉｎ、ＣＷｍａｘ、ＴＸＯＰ限界、ＣＣＡしきい値）を使用し得るかを指定し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは予約済みリスニング時間の間のアクセスクラスを指定し得る。たとえば、ＡＰは、トラフィックサービス品質（ＱｏＳ）（たとえば、ＡＣ、許容される送信時間／バイトの最大量）を指定し得る。

[0161]いくつかの態様によれば、マスターノードのみがスケジューリング情報を送出する（たとえば、予約を送る）ことができる。いくつかの態様によれば、協調セットごとに１つのみのマスターノードがあってもよい。代替的に、協調セットごとに２つ以上のマスターノードがあってもよいが、協調セット内のすべてのノードがマスターノードであるとは限らない。別の代替では、協調セット内のすべてのノードがスケジュール情報を送出することができる。いくつかの態様によれば、非スケジューリングノード（すなわち、スケジューリング情報を送出しないノード）は、マスターノードがスケジュールを送る前に、入力をマスターノードに送ることができる。

[0162]いくつかの態様によれば、スケジュールを送出するノード（すなわち、スケジューリングノード）は、それら自体のニーズに基づいてスケジュールを作ることができる。この場合、スケジューリングノードは、協調セット内の他のノードからの入力を要請せず、スケジューリングメッセージへの応答を要求しない／必要としない。いくつかの態様によれば、スケジュールを送出するノードは、スケジュールを送る前に協調セット内の他のノードから受信された入力に基づいてスケジュールを作ることができるが、スケジューリングメッセージを送る前にその他のノードからの応答を要求しない／必要としない場合がある。

[0163]いくつかの態様によれば、スケジュールを送出するノードは、協調セットのメンバーからの応答を要求する／必要とする場合がある。いくつかの態様によれば、スケジュールを送るノードは、スケジューリングを協調セット内の各メンバーに送り、メッセージへの応答を協調セット内の各メンバーから得る。いくつかの態様によれば、スケジュールをめぐって競争するノードのみが応答を送る。いくつかの態様によれば、スケジュールを送るノードは、協調セットの他のメンバーからの応答を得る場合もあり、得ない場合もある。いくつかの態様によれば、スケジューリングメッセージを送るノードは、単一のスケジューリングメッセージを協調セットのすべてのメンバーに送ることができ、メッセージの後に協調セットの他のメンバーからの応答を受信するための時間期間を取っておくことができる。いくつかの態様によれば、応答はスケジュールされ得る。いくつかの態様によれば、応答スケジュールは、元のスケジュールメッセージに含まれ得る（たとえば、応答スケジュールは事前ネゴシエートされ得る）。応答側は、（たとえば、規格８０２．１１の競合方法を使用して）媒体をめぐって競合し得る。いくつかの態様によれば、応答側は、ＯＦＤＭＡを使用して、帯域幅の異なる部分上で同時に送ることができる。いくつかの態様によれば、応答側は、異なる拡散シーケンスを使用して、同時に送ることができる。いくつかの態様によれば、スケジューリングノードは、応答を受信するまで、送り続けることができる。

[0164]いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、所定の（たとえば、スケジューリング情報の送信前の）時間に、たとえば、ビーコン期間の直後、またはＡＰがスケジューリングメッセージを送るために競合し得る所定の循環時間スロット内で、送出され得る。代替的に、スケジューリングメッセージは、タイミング協調メッセージと同じ期間の間に送られ得る。これは、協調セット内のノードが、それらがリッスンすることができるように、干渉の媒体をすでにクリアしていることを可能にし得る。スケジューリングメッセージがタイミングメッセージとは異なる所定の時間に送出されている場合、ＡＰは、タイミングメッセージ用に媒体を予約したのと同様に、これらの時間用に媒体を予約し得る。代替的に、スケジューリング情報は、所定ではない時間に（たとえば、ＡＰがメッセージを送ることを望み、媒体にアクセスするときにはいつでも）送出され得る。

[0165]いくつかの態様によれば、ノードがスケジューリング情報を送り得る上記で説明した様々な態様およびオプションの任意の組合せは、スケジューリングがネゴシエート可能かどうか、スケジューリングがどのようにネゴシエート可能か、およびいつスケジューリング情報が送られるかにかかわらず、使用され得る。

[0166]上記で説明したように、スケジューリングノードは、スケジューリングの前に、非スケジューリングノードからの入力を受信し得る。いくつかの態様によれば、入力は、そのノードのための特別の保護が必要とされるかどうか、ノードが保護されなければならないデータはどのくらいか（たとえば、保護されるべき各ＱｏＳクラス内のデータはどのくらいか）、どのような種類の保護が必要とされるか（たとえば、ダウンリンクのみ、より低い周波数再利用、干渉物からの完全な消音など）、または現在のスケジュールが多すぎる保護時間を提供しているかまたは少なすぎる保護時間を提供しているかを指定し得る。

[0167]いくつかの態様によれば、協調セット内の非スケジューリングノードは、応答をスケジューリングノードから送られたスケジューリングメッセージに提供し得る。応答は、提案された予約時間に対するＡＣＫまたはＮＡＣＫを含み得る。応答がＮＡＣＫを含む場合、応答はまた、ＮＡＣＫの理由（たとえば、別の予約済み時間と競合する、または予約済み時間が多すぎる）も含み得る。応答は、また、代替の予約（たとえば、予約の代替の時間、予約の代替の継続時間、または代替の予約のタイプ）も含み得る。

[0168]いくつかの態様によれば、８０２．１１ａａ規格プロトコルのセットアップの場合、協調セット内のすべてのノードがスケジューリング要求を送ることができる。これらの要求は、送信機会（ＴｘＯＰ）アドバタイズメントと呼ばれ得る。ＴｘＯＰアドバタイズメントは、ＴｘＯＰの間に、協調セット内のその他のノード（たとえば、重複するＢＳＳ）からの消音を要求し得る。協調セット内のすべてのノードは、これらのスケジューリング要求に応答し得る。応答は、代替のスケジュール提案を含み得る。ＴｘＯＰアドバタイズメントフレームは、カテゴリと、パブリックアクションと、ダイアログトークンと、報告されたＴｘＯＰ予約の数と、保留のＴｘＯＰ予約、アクティブな予約、およびＴｘＯＰ予約の数とを含み得る。ＴｘＯＰ予約フィールドは、継続時間と、サービス間隔（ＳＩ）と、開始時間とを含み得る。継続時間サブフィールドは、３２μｓの単位でＴｘＯＰの継続時間を指定し得る。ＳＩサブフィールドは、ミリ秒単位で予約のＳＩを指定する８ビットの符号なし整数を含み得る。開始時間サブフィールドは、第１のＳＰの開始に対する次のターゲットビーコン送信時間（ＴＢＴＴ：target beacon transmission time）からのオフセットであり、ミリ秒単位で表された、ＴＢＴＴの後の第１のＴｘＯＰの予想された開始時間を示し得る。ＴｘＯＰアドバタイズメントフレームへの応答は、カテゴリと、パブリックアクションと、ダイアログトークンと、ステータスコードと、スケジュール競合と、代替のスケジュールと、回避要求とを含み得る。

[0169]いくつかの態様によれば、変更されたＴＸＯＰフレームは、協調セット内の他のノードの間で協調をスケジュールするために、ＨＥＷ ＡＰによって使用され得る。ＨＥＷの場合、「共有された予約」が望ましい場合がある。追加のフィールドが、要求された予約のタイプを列挙するためにＴｘＯＰ予約フレームに追加され得る。たとえば、フィールドは、許容されるトラフィックのタイプ（たとえば、ＵＬ、ＤＬ、またはＵＬおよびＤＬ）、帯域幅情報（たとえば、使用する予約済み帯域幅または最大帯域幅）、および／または媒体アクセスのタイプ（たとえば、通常のＥＤＣＡ、バックオフなし、またはいくつかのＱｏＳクラスのみ）を指定し得る。いくつかの態様によれば、予約はシングルユーザのデータよりも多くのものに関するものであり得るので、予約は、通常のＴｘＯＰ（normal TxOP）よりも長いものであり得る。いくつかの態様によれば、周期性情報が追加され得る（たとえば、予約が何らかの周期性で繰り返し生じるかどうか）。

[0170]いくつかの態様によれば、ＨＥＷ ＴｘＯＰ予約フレームは、継続時間の１オクテットと、ＳＩの１オクテットと、開始フレームの４オクテットと、ＵＬ、ＤＬ、またはＵＬ＋ＤＬを指定する２ビットと、媒体アクセスのタイプ（たとえば、帯域幅情報）を指定する３ビットと、２ビットの周期性情報とを含み得る。

[0171]いくつかの態様によれば、協調についての上記で説明したメッセージは、バックホール通信などの非ＯＴＡ方法を介してＡＰ間で交換され得る。たとえば、媒体アクセス制御（ＭＡＣ）メッセージは、イーサネットまたは類似のものなどの（ワイヤライン）「レイヤ２」ネットワークを通じて送られ得る。メッセージが宛先ＡＰまでＬ２ネットワークを通じてルーティングされる場合、アドレス変換／スイッチング／ルーティングのためのブリッジング動作が使用され得る。

[0172]いくつかの態様によれば、ＭＡＣメッセージは、上位レイヤプロトコルを通じてカプセル化して送られ得る。たとえば、ＬＬＣプリアンブルは、協調メッセージのトランスポートに専用のレイヤ３またはそれ以上のプロトコルに対応するイーサネット値に設定され得る。

[0173]いくつかの態様によれば、プロトコルは上位レイヤプロトコルに委任され得る。たとえば、協調メッセージは、ＭＡＣメッセージの形態ではない場合があり、その代わりに、ＭＡＣ管理エンティティは、上位レイヤプロトコルにおけるメッセージの生成について上位レイヤと通信することができる。

[0174]いくつかの態様によれば、ＡＰが協調メッセージの宛先である近隣ＡＰのアドレスを発見するための機構が実施され得る。たとえば、ＡＰは、展開時にプログラムされたまたはアプリケーションを通じてユーザによって設定された、既存のＯＴＡシグナリング（たとえば、ビーコン、ＡＰ／ＳＴＡによって送られたフレームのスニッフィング）を通じて、明示的なＯＴＡ発見プロトコル（たとえば、ソーシャルＷｉＦｉまたはＷｉＦｉ−Ｄ）を通じて、近隣ＡＰアドレスを発見し得る。

ＡＰ間スケジューリング
[0175]ＡＰ間スケジューリングの場合、ＡＰが予約時間を知ると、ＡＰはその情報をそのＳＴＡに示すことができる。ＡＰがＨＣＣＡを使用している場合、ＡＰはすでに媒体を完全制御していることがある。ＡＰがＨＣＣＡを使用していない場合、媒体を予約する様々な方法がある。いくつかの態様によれば、情報はＲＡＷフレームに追加され得る。情報は、予約がＤＬ用か、ＵＬ用か、またはＤＬ＋ＵＬ用か、予約はどの帯域幅に対するものか、チャネルアクセスのタイプ（たとえば、標準のアクセスまたは変更された延期規則）、どのＥＤＣＡパラメータを使用するかを含み得る。

[0176]いくつかの態様によれば、情報はＰＳＭＰフレームに追加され得る。情報は、どの帯域幅を使用するか、予約の間にどの種類のチャネルアクセスを使用するか、予約の間にどのアクセスパラメータ（たとえば、どのＥＤＣＡパラメータ）を使用するかを含み得る。情報は、ＳＴＡごと（たとえば、ＰＳＭＰはＳＴＡごとに予約を有する）か、またはＵＬ／ＤＬ間隔に基づいた、ＰＳＭＰ予約全体に関するものであり得る。いくつかの態様によれば、ＰＳＭＰ要求によってポーリングされないときにＳＴＡが媒体上で送信するのを許可されるかどうかに関してＡＰおよびそのＳＴＡが同意する場合に、管理ネゴシエーションが実行され得る。いくつかの態様によれば、ＡＰおよびＳＴＡは、ＰＳＭＰが予測される時間に関して同意し得る。

[0177]いくつかの態様によれば、送るための許可が明示的に与えられないときにＳＴＡが媒体上で送信するのを許可されるかどうかに関してＡＰおよびＳＴＡが同意する場合に、管理ネゴシエーションが実行され得る。送るための明示的な許可は、ＲＡＷ、ＴＷＴ、ＰＳＭＰ、逆方向グラント（ＲＤＧ）、またはある特定のユーザが所与の時間量の間に送信することを可能にする、ＡＰによって送られる任意の他のメッセージを介して与えられ得る。

[0178]いくつかの態様によれば、ＲＡＷまたはＰＳＭＰフレームは、ＳＴＡに対する予約を示すために変更されない場合がある。その代わりに、ＡＰは、情報を示す方法でフレームを使用し得る。

[0179]いくつかの態様によれば、プライマリチャネル干渉を最小限に抑えることはスループットに役立ち得る。しかしながら、プライマリチャネル上の協調は、ビーコン（または他のそのようなメッセージ）を介して行われるので、最も近いＡＰは協調しない場合がある。いくつかの態様によれば、ＡＰは、帯域幅全体で複製ビーコンを送信し得る。高密度ネットワークの場合、ビーコン範囲は重要ではない場合がある。いくつかの態様によれば、ＡＰは、動作帯域幅が同じである限り、プライマリチャネルに関係なく、協調させる相手となるそれらの最も近いＡＰを選定することができる。ＡＰは、複数のチャネル上で（場合によっては同時に）ビーコンを検出し、復号することができる。いくつかの態様によれば、共通協調チャネル（common coordination channel）が使用され得る。代替的に、ビーコンはプライマリチャネル上のみで送られ得るが、協調のためのメッセージはすべてのチャネル上で送られ得る。別の代替として、ノードは、それらのプライマリチャネル上のみで協調メッセージを送信し得るが、ノードはそれらのすべてのチャネル上で協調メッセージをリッスンすることができる。

[0180]図１３は、本開示のいくつかの態様による、共有媒体へのアクセスを協調させるための例示的な動作１３００を示す。動作１３００は、たとえば、ＡＰ（たとえば、ＡＰ５０４）によって実行され得る。動作１３００は、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することによって、１３０２において開始し得る。いくつかの態様によれば、１つまたは複数のピア装置は、１つの協調セット（たとえば、ＢＳＳ）内または複数の協調セット内にあり得る。ＡＰおよび他のピア装置は単一の時間に同期し得る。たとえば、ＡＰはマスターを選択し得、ＡＰおよびピア装置はマスターの時間（たとえば、クロック）に同期し得る。

[0181]いくつかの態様によれば、ＡＰは、同期メッセージをリッスンするためのリスニング時間を予約するメッセージを（たとえば、１つまたは複数のピア装置に）送信し得る。いくつかの態様によれば、メッセージは、静穏要素、ＲＡＷフレーム、またはＰＳＭＰメッセージであり得る。いくつかの態様によれば、ＲＡＷフレームは、いかなるデバイスもそれに属していないグループＩＤを示し得る。代替的に、ＲＡＷフレームは、リスニング用に予約する複数の非連続時間を示し得る。いくつかの態様によれば、ＰＳＭＰメッセージの送信時間は、予約するリスニング時間を示すために使用され得る。いくつかの態様によれば、ＰＳＭＰメッセージは、存在しないデバイスに対応するデバイスＩＤを示し得る。いくつかの態様によれば、ＰＳＭＰメッセージは、同期メッセージをリッスンするために予約する複数の非連続時間を示し得る。

[0182]１３０４において、ＡＰは、送信のために、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に出力し得、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間の開始時間または継続時間を（たとえば、ＲＡＷフレームまたはＰＳＭＰメッセージに含まれる１つまたは複数の追加のフィールド内に）含み得る。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、１つまたは複数の時間期間に許容される協調アクセスのタイプのインジケーション（たとえば、アップリンクアクセス、ダウンリンクアクセス、またはアップリンクアクセスとダウンリンクアクセスの両方）を含み得る。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、１つまたは複数の時間期間の間に許容される帯域幅（たとえば、使用する特定の帯域幅または使用されるべき最大帯域幅）に関する情報を含み得る。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、１つまたは複数のタイプの延期規則に関する情報を含み得る。たとえば、１つまたは複数のピア装置および装置によってサービスされるデバイスが、いくつかのＢＳＳ ＩＤを有する他のピア装置およびデバイスからのパケットを無視することを可能にする、変更された延期規則。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、共有媒体への好都合なアクセスを達成することに関する情報を含み得る。

[0183]１３０６において、ＡＰは、送信のために、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに出力し得る。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報の少なくとも一部は、スケジュールされた時間の間に送信すべきであるデバイスのサブセットを識別し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、１つまたは複数のピア装置からの入力とは無関係に、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信する前に、１つまたは複数のピア装置からの入力を要請し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信する前に、１つまたは複数のピア装置からの応答を受信するのを待機し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、１つまたは複数のピア装置からの応答を必要とし得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、応答に少なくとも部分的に基づいてスケジューリング情報を生成し得る。

[0184]いくつかの態様によれば、ＡＰは、ビーコン期間の後に続いてスケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信し得る。代替的に、ＡＰは、所定の循環時間期間内でスケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、所定の循環時間期間内でスケジューリングメッセージを送るために競合し得る。いくつかの態様によれば、装置が共有媒体にアクセスする場合、ＡＰは、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰはＯＴＡでスケジューリング情報を送信し得る。代替的に、ＡＰはバックホール接続を介してスケジューリング情報を送信し得る。

[0185]いくつかの態様によれば、ＡＰは、ＲＡＷフレームまたはＰＳＭＰメッセージを使用して、スケジューリング情報を装置によってサービスされるデバイスに送信し得る。いくつかの態様によれば、ＲＡＷフレームまたはＰＳＭＰメッセージは、１つまたは複数の時間期間がダウンリンクアクセス用、アップリンクアクセス用、または両方用であること、１つまたは複数の時間期間の間に使用する帯域幅、１つまたは複数の時間期間の間に使用するチャネルアクセスのタイプ、どの延期規則を使用するか、あるいは１つまたは複数の時間期間の間にどのＥＤＣＡパラメータを使用するかを示し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、ＰＳＭＰメッセージを使用して、スケジューリング情報を装置によってサービスされるデバイスに送信し得る。

[0186]いくつかの態様によれば、ＡＰは、プライマリチャネル上でスケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、非プライマリチャネル（non-primary channels）上で複製されたスケジューリング情報を送信し得る。いくつかの態様によれば、ＡＰは、プライマリチャネル上でおよび／または非プライマリチャネル上で同期メッセージを受信し得る。いくつかの態様によれば、スケジューリング情報は、スケジュールされた時間の間に送信するべきではない、ＯＢＳＳ内の１つまたは複数のピア装置を識別し得る。

[0187]図１４は、本開示のいくつかの態様による、共有媒体へのアクセスを協調させるための例示的な動作１４００を示す。動作１４００は、たとえば、ＡＰ（たとえば、ＡＰ５０４）によって実行され得る。動作１４００は、別のＡＰから、当該別のＡＰが１つまたは複数の同期メッセージをリッスンするためのリスニング時間を予約するメッセージを受信することによって、１４０２において開始し得る。

[0188]１４０４において、ＡＰは、リスニング時間の間にＡＰによってサービスされる局が同期メッセージに干渉しないことを保証するためのアクションを行うことができる。１４０６において、ＡＰは、別のＡＰから、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の予約期間を示すスケジューリング情報を受信し得る。１４０８において、ＵＥは、１つまたは複数の予約期間の間に協調アクセスを提供するために取り得る。

[0189]上記で説明した方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、またはプロセッサを含む、様々なハードウェアおよび／またはソフトウェア構成要素および／またはモジュールを含み得る。一般に、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。たとえば、図１３および図１４に示す動作１３００および動作１４００は、それぞれ図１３Ａおよび図１４Ａに示す手段１３００Ａおよび１４００Ａに対応する。

[0190]たとえば、送信するための手段は、図４に示すワイヤレスデバイス４０２の送信機（たとえば、送信機４１０）および／またはアンテナ４１６を備え得る。受信するための手段は、図４に示すワイヤレスデバイス４０２の受信機（たとえば、受信機４１２）および／またはアンテナ４１６を備え得る。処理するための手段、生成するための手段、待機するための手段、同期させるための手段、選択するための手段、および競合するための手段（means for contending）は、図４に示すプロセッサ４０４などの１つまたは複数のプロセッサを含み得る処理システムを備え得る。

[0191]場合によっては、フレームを出力するためのインターフェースは、実際の送信機（たとえば、物理的なＲＦフロントエンド）であり得るか、または（たとえば、プロセッサから）フレームを受信し、送信のためにそのフレームを（たとえば、物理的なＲＦフロントエンドに）出力するためのインターフェースであり得る。

[0192]本明細書で使用する「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること（たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること）、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること（たとえば、情報を受信すること）、アクセスすること（たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること）などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。さらに、本明細書で使用する「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。

[0193]本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも１つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「ａ、ｂ、またはｃのうちの少なくとも１つ」は、ａと、ｂと、ｃと、ａ−ｂと、ａ−ｃと、ｂ−ｃと、ａ−ｂ−ｃとを包含するものとする。

[0194]上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび／またはソフトウェア構成要素、回路、ならびに／あるいはモジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。一般に、図に示す任意の動作は、それらの動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。

[0195]本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号（ＦＰＧＡ）もしくは他のプログラマブル論理デバイス（ＰＬＤ）、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、ＤＳＰとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと連携する１つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。

[0196]１つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、１つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）、ＣＤ−ＲＯＭもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、ＤＳＬ、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク（disk）およびディスク（disc）は、コンパクトディスク（disc）（ＣＤ）、レーザーディスク（登録商標）（disc）、光ディスク（disc）、デジタル多用途ディスク（disc）（ＤＶＤ）、フロッピー（登録商標）ディスク（disk）およびＢｌｕ−ｒａｙ（登録商標）ディスク（disc）を含み、ディスク（disk）は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク（disc）は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体（たとえば有形媒体）を備え得る。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体（たとえば信号）を備え得る。上述の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。

[0197]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明する動作を実行するために１つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶した（および／または符号化した）コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。たとえば、命令は、図４に示す、プロセッサ４０４などのプロセッサまたは処理によって実行され、メモリ４０４などのメモリに記憶され得る。たとえば、コンピュータ可読媒体は、リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するための、その上に記憶されたコンピュータ実行可能命令と、スケジューリング情報を１つまたは複数のピア装置に送信するための命令と、スケジューリング情報が、共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、スケジューリング情報の少なくとも一部を装置によってサービスされるデバイスに送信するための命令とを有し得る。

[0198]本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための１つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび／またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび／またはアクションの順序および／または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、変更され得る。

[0199]ソフトウェアまたは命令は、伝送媒体を介して送信されることもある。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、ＤＳＬ、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。

[0200]さらに、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび／または他の適切な手段は、適用可能な場合、ユーザ端末および／または基地局によってダウンロードされ得るおよび／または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の伝達を容易にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明する様々な方法は、ユーザ端末および／または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段（たとえば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、コンパクトディスク（ＣＤ）またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など）を介して提供され得る。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が用いられ得る。

[0201]特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更、および変形が行われる場合がある。

[0202]上記は、本開示の態様を対象としたものであるが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の態様およびさらなる態様が考案され得、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。

[0202]上記は、本開示の態様を対象としたものであるが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の態様およびさらなる態様が考案され得、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
［Ｃ１］
共有媒体へのアクセスを協調させるための装置であって、
リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、
インターフェースであって、
送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
を行うように構成されたインターフェースと
を備える装置。
［Ｃ２］
前記１つまたは複数のピア装置が１つまたは複数の協調セット内にある、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ３］
前記装置および前記１つまたは複数のピア装置が単一の時間に同期する、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ４］
前記処理システムが、前記装置あるいは前記１つまたは複数のピア装置のうちの１つの一方をマスターとして選択するようにさらに構成され、
前記同期が、前記装置あるいは１つまたは複数のピア装置のうちの少なくとも１つの時間を前記マスターの時間に設定することを備える、
上記Ｃ３に記載の装置。
［Ｃ５］
前記インターフェースが、送信のために、前記同期メッセージをリッスンするための前記リスニング時間を予約するメッセージを出力するようにさらに構成される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ６］
前記メッセージが、限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）フレームを備える、上記Ｃ５に記載の装置。
［Ｃ７］
前記メッセージが、パワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）メッセージを備える、上記Ｃ５に記載の装置。
［Ｃ８］
前記スケジューリング情報が、前記共有媒体への協調アクセスが所望される前記１つまたは複数の時間期間の開始時間または継続時間のうちの少なくとも１つを備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ９］
前記スケジューリング情報が、前記１つまたは複数の時間期間に対して許容される協調アクセスのタイプのインジケーションを備え、前記許容される協調アクセスのタイプが、アップリンクアクセス、ダウンリンクアクセス、またはアップリンクアクセスとダウンリンクアクセスの両方のうちの１つを備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１０］
前記スケジューリング情報が、前記１つまたは複数の時間期間の間の許容される帯域幅および前記帯域幅のロケーションに関する情報を備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１１］
前記スケジューリング情報が、
前記１つまたは複数の時間期間の間に使用するための、１つもしくは複数の拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）パラメータまたはクリアチャネルアセスメント（ＣＣＡ）
のうちの少なくとも１つに関する情報を備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１２］
前記スケジューリング情報が、１つまたは複数のタイプの延期規則に関する情報を備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１３］
前記１つまたは複数のタイプの延期規則のうちの少なくとも１つのタイプが、変更された延期規則であり、
前記変更された延期規則が、前記１つまたは複数のピア装置および前記装置によってサービスされる前記デバイスがいくつかの基本サービスセット（ＢＳＳ）ＩＤを有する他のピア装置およびデバイスからのパケットを無視することを可能にする、
上記Ｃ１２に記載の装置。
［Ｃ１４］
前記１つまたは複数のピア装置への前記スケジューリング情報の送信のための前記出力が、前記１つまたは複数のピア装置からの入力に依存しない、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１５］
前記処理システムが、送信のために、前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部を前記装置によってサービスされる前記デバイスに前記出力することの前に、前記１つまたは複数のピア装置からの入力を要請するようにさらに構成される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１６］
前記処理システムが、送信のための、前記装置によってサービスされる前記デバイスへの前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部の前記出力の前に、前記１つまたは複数のピア装置からの応答を受信するのを待機するようにさらに構成される、上記Ｃ１５に記載の装置。
［Ｃ１７］
前記処理システムが、前記応答に少なくとも部分的に基づいて前記スケジューリング情報を生成するようにさらに構成される、上記Ｃ１６に記載の装置。
［Ｃ１８］
前記スケジューリング情報が、ビーコン期間の後に続いて、前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ１９］
前記スケジューリング情報が、循環時間期間内での前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２０］
前記処理システムが、
前記循環時間期間内で前記スケジューリング情報を送るために競合するようにさらに構成される、上記Ｃ１９に記載の装置。
［Ｃ２１］
前記スケジューリング情報が、オーバージエア（ＯＴＡ）インターフェースまたはバックホール接続を介して、前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２２］
前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部が、スケジュールされた時間の間に送信すべきである前記デバイスのサブセットを識別する、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２３］
送信のために、前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することが、送信のために、限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）フレームまたはパワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）メッセージのうちの少なくとも１つを出力することを備える、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２４］
前記ＲＡＷフレームまたはＰＳＭＰメッセージが、
前記１つまたは複数の時間期間が、ダウンリンクアクセス、アップリンクアクセス、または両方のためのものであること、
前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する帯域幅、
前記１つまたは複数の時間期間の間に使用するチャネルアクセスのタイプ、
前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する１つまたは複数の延期規則、あるいは
前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する、１つもしくは複数の拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）またはクリアチャネルアセスメント（ＣＣＡ）パラメータ
のうちの少なくとも１つを示す、上記Ｃ２３に記載の装置。
［Ｃ２５］
前記インターフェースが、
送信のために、前記スケジューリング情報をプライマリチャネル上の前記１つまたは複数のピア装置に出力し、
送信のために、複製されたスケジューリング情報を非プライマリチャネル上の前記１つまたは複数のピア装置に出力する
ように構成される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２６］
前記処理システムが、プライマリチャネルまたは非プライマリチャネルのうちの少なくとも１つの上で同期メッセージを受信するようにさらに構成される、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２７］
前記スケジューリング情報が、スケジュールされた時間の間に送信すべきではない、重複する基本サービスセット（ＯＢＳＳ）内の前記１つまたは複数のピア装置を識別する、上記Ｃ１に記載の装置。
［Ｃ２８］
装置によって共有媒体へのアクセスを協調させるための方法であって、
リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、
送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
を備える方法。
［Ｃ２９］
コンピュータプログラム製品であって、
リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、
送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
を行うための命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
［Ｃ３０］
アクセスポイント（ＡＰ）であって、
少なくとも１つのアンテナと、
リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、
送信機であって、
前記少なくとも１つのアンテナを介して、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に送信することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
前記少なくとも１つのアンテナを介して、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに送信することと
を行うように構成された送信機と
を備えるアクセスポイント（ＡＰ）。

Claims (30)

1. 共有媒体へのアクセスを協調させるための装置であって、
   リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、
   インターフェースであって、
   送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
   送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
   を行うように構成されたインターフェースと
   を備える装置。
2. 前記１つまたは複数のピア装置が１つまたは複数の協調セット内にある、請求項１に記載の装置。
3. 前記装置および前記１つまたは複数のピア装置が単一の時間に同期する、請求項１に記載の装置。
4. 前記処理システムが、前記装置あるいは前記１つまたは複数のピア装置のうちの１つの一方をマスターとして選択するようにさらに構成され、
   前記同期が、前記装置あるいは１つまたは複数のピア装置のうちの少なくとも１つの時間を前記マスターの時間に設定することを備える、
   請求項３に記載の装置。
5. 前記インターフェースが、送信のために、前記同期メッセージをリッスンするための前記リスニング時間を予約するメッセージを出力するようにさらに構成される、請求項１に記載の装置。
6. 前記メッセージが、限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）フレームを備える、請求項５に記載の装置。
7. 前記メッセージが、パワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）メッセージを備える、請求項５に記載の装置。
8. 前記スケジューリング情報が、前記共有媒体への協調アクセスが所望される前記１つまたは複数の時間期間の開始時間または継続時間のうちの少なくとも１つを備える、請求項１に記載の装置。
9. 前記スケジューリング情報が、前記１つまたは複数の時間期間に対して許容される協調アクセスのタイプのインジケーションを備え、前記許容される協調アクセスのタイプが、アップリンクアクセス、ダウンリンクアクセス、またはアップリンクアクセスとダウンリンクアクセスの両方のうちの１つを備える、請求項１に記載の装置。
10. 前記スケジューリング情報が、前記１つまたは複数の時間期間の間の許容される帯域幅および前記帯域幅のロケーションに関する情報を備える、請求項１に記載の装置。
11. 前記スケジューリング情報が、
    前記１つまたは複数の時間期間の間に使用するための、１つもしくは複数の拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）パラメータまたはクリアチャネルアセスメント（ＣＣＡ）
    のうちの少なくとも１つに関する情報を備える、請求項１に記載の装置。
12. 前記スケジューリング情報が、１つまたは複数のタイプの延期規則に関する情報を備える、請求項１に記載の装置。
13. 前記１つまたは複数のタイプの延期規則のうちの少なくとも１つのタイプが、変更された延期規則であり、
    前記変更された延期規則が、前記１つまたは複数のピア装置および前記装置によってサービスされる前記デバイスがいくつかの基本サービスセット（ＢＳＳ）ＩＤを有する他のピア装置およびデバイスからのパケットを無視することを可能にする、
    請求項１２に記載の装置。
14. 前記１つまたは複数のピア装置への前記スケジューリング情報の送信のための前記出力が、前記１つまたは複数のピア装置からの入力に依存しない、請求項１に記載の装置。
15. 前記処理システムが、送信のために、前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部を前記装置によってサービスされる前記デバイスに前記出力することの前に、前記１つまたは複数のピア装置からの入力を要請するようにさらに構成される、請求項１に記載の装置。
16. 前記処理システムが、送信のための、前記装置によってサービスされる前記デバイスへの前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部の前記出力の前に、前記１つまたは複数のピア装置からの応答を受信するのを待機するようにさらに構成される、請求項１５に記載の装置。
17. 前記処理システムが、前記応答に少なくとも部分的に基づいて前記スケジューリング情報を生成するようにさらに構成される、請求項１６に記載の装置。
18. 前記スケジューリング情報が、ビーコン期間の後に続いて、前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、請求項１に記載の装置。
19. 前記スケジューリング情報が、循環時間期間内での前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、請求項１に記載の装置。
20. 前記処理システムが、
    前記循環時間期間内で前記スケジューリング情報を送るために競合するようにさらに構成される、請求項１９に記載の装置。
21. 前記スケジューリング情報が、オーバージエア（ＯＴＡ）インターフェースまたはバックホール接続を介して、前記１つまたは複数のピア装置への送信のために出力される、請求項１に記載の装置。
22. 前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部が、スケジュールされた時間の間に送信すべきである前記デバイスのサブセットを識別する、請求項１に記載の装置。
23. 送信のために、前記スケジューリング情報の前記少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することが、送信のために、限定アクセスウィンドウ（ＲＡＷ）フレームまたはパワーセーブマルチポール（ＰＳＭＰ）メッセージのうちの少なくとも１つを出力することを備える、請求項１に記載の装置。
24. 前記ＲＡＷフレームまたはＰＳＭＰメッセージが、
    前記１つまたは複数の時間期間が、ダウンリンクアクセス、アップリンクアクセス、または両方のためのものであること、
    前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する帯域幅、
    前記１つまたは複数の時間期間の間に使用するチャネルアクセスのタイプ、
    前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する１つまたは複数の延期規則、あるいは
    前記１つまたは複数の時間期間の間に使用する、１つもしくは複数の拡張分散チャネルアクセス（ＥＤＣＡ）またはクリアチャネルアセスメント（ＣＣＡ）パラメータ
    のうちの少なくとも１つを示す、請求項２３に記載の装置。
25. 前記インターフェースが、
    送信のために、前記スケジューリング情報をプライマリチャネル上の前記１つまたは複数のピア装置に出力し、
    送信のために、複製されたスケジューリング情報を非プライマリチャネル上の前記１つまたは複数のピア装置に出力する
    ように構成される、請求項１に記載の装置。
26. 前記処理システムが、プライマリチャネルまたは非プライマリチャネルのうちの少なくとも１つの上で同期メッセージを受信するようにさらに構成される、請求項１に記載の装置。
27. 前記スケジューリング情報が、スケジュールされた時間の間に送信すべきではない、重複する基本サービスセット（ＯＢＳＳ）内の前記１つまたは複数のピア装置を識別する、請求項１に記載の装置。
28. 装置によって共有媒体へのアクセスを協調させるための方法であって、
    リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、
    送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
    送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
    を備える方法。
29. コンピュータプログラム製品であって、
    リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期することと、
    送信のために、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に出力することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
    送信のために、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに出力することと
    を行うための命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
30. アクセスポイント（ＡＰ）であって、
    少なくとも１つのアンテナと、
    リスニング時間の間に検出された同期メッセージに基づいて、１つまたは複数のピア装置と同期するように構成された処理システムと、
    送信機であって、
    前記少なくとも１つのアンテナを介して、スケジューリング情報を前記１つまたは複数のピア装置に送信することと、ここで、前記スケジューリング情報は、前記共有媒体への協調アクセスが所望される１つまたは複数の時間期間を示す、
    前記少なくとも１つのアンテナを介して、前記スケジューリング情報の少なくとも一部を前記装置によってサービスされるデバイスに送信することと
    を行うように構成された送信機と
    を備えるアクセスポイント（ＡＰ）。

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