JP6449275B2 - ワイヤレスネットワークのワイヤレス媒体へのグループアクセスのためのシステムおよび方法 - Google Patents

ワイヤレスネットワークのワイヤレス媒体へのグループアクセスのためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

[0001]本出願は、概してワイヤレス通信に関し、より詳細には、ワイヤレスネットワークのワイヤレス媒体へのグループアクセスのためのシステム、方法、およびデバイスに関する。
[0002]多くの電気通信システムにおいて、通信ネットワークは、いくつかの対話している空間的に分離されたデバイスの間でメッセージを交換するために使用される。ネットワークは、たとえば、メトロポリタンエリア、ローカルエリア、またはパーソナルエリアであり得る地理的範囲に従って分類され得る。そのようなネットワークは、それぞれ、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、またはパーソナルエリアネットワーク(PAN)として指定されるであろう。ネットワークはまた、様々なネットワークノードとデバイスとを相互接続するために使用されるスイッチング/ルーティング技法(たとえば、回線交換対パケット交換)、送信のために利用される物理媒体のタイプ(たとえば、ワイヤード対ワイヤレス)、および使用される通信プロトコルのセット(たとえば、インターネットプロトコルスイート、SONET(同期光ネットワーキング)、イーサネット(登録商標)など)によって異なる。
[0003]ワイヤレスネットワークは、ネットワーク要素がモバイルであり、したがって動的な接続性を必要とするとき、またはネットワークアーキテクチャが固定されたトポロジーでなくアドホックなトポロジーで形成される場合に、好ましいことが多い。ワイヤレスネットワークは、無線、マイクロ波、赤外線、光などの周波数帯域内の電磁波を使用する非誘導伝搬モードでは、無形物理媒体を利用する。ワイヤレスネットワークは、有利には、固定されたワイヤードネットワークと比較すると、ユーザのモビリティと迅速なフィールド展開とを容易にする。
[0004]ワイヤレスネットワーク中のデバイスは、互いの間で情報を送信および/または受信し得る。その情報は、いくつかの態様ではデータユニットと呼ばれることがあるパケットを含み得る。パケットは、ネットワークを通してパケットをルーティングし、パケット中のデータを識別し、パケットを処理することなどを助ける、オーバーヘッド情報(たとえば、ヘッダ情報、パケットプロパティなど)を含み得る。パケットは、パケットのペイロード中で搬送され得る、ユーザデータ、マルチメディアコンテンツなどのデータをさらに含み得る。パケットを送るのに先立って、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレス媒体が使用中であるかどうかを最初に決定すればよい。媒体が使用中である場合、ワイヤレスデバイスは、パケットを送るのを延期してよい。ただし、いくつかのケースでは、2つ以上のデバイスが、互いの送信を中断することなく、ワイヤレス媒体上で一斉に送信することが可能な場合がある。したがって、ワイヤレス媒体上の様々な通信のタイミングをとるためのより効率的なシステムおよび方法が所望される。
[0005]本明細書で説明するシステム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品は、各々いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独でその望ましい属性に関与するとは限らない。以下の特許請求の範囲によって表される本発明の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴について以下で手短に説明する。この説明を考察すれば、特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読めば、本発明の有利な特徴が、媒体上にデバイスを導入するときの低減された電力消費をどのように含むかが理解されよう。
[0006]本開示の一態様は、デバイスが、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法を提供する。この方法は、1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順(backoff procedure)を実施することと、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用のバックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信することと、1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのためのバックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、クラス用のバックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施することと、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新することとを含む。
[0007]いくつかの態様において、本開示は、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスを提供する。デバイスは、1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施し、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用のバックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信すること、1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのためのバックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、クラス用のバックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施し、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新するように構成されたプロセッサを含む。
[0008]一態様では、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスが記載される。デバイスは、1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施するための手段と、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用のバックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信するための手段と、1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのためのバックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、クラス用のバックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するための手段と、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新するための手段とを含む。
[0009]一態様において、本開示は、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備える非一時的物理的コンピュータストレージについて記載する。方法は、1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することと、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用のバックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信することと、1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのためのバックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、クラス用のバックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施することと、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新することとを含む。
[0010]一態様では、複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法が記載される。この方法は、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させることと、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいてカウンタを減分することと、クラス用のバックオフ手順が完了されると、複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送ることと、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新することとを含む。
[0011]一態様では、複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスが記載される。デバイスは、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させ、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて、カウンタを減分し、クラス用のバックオフ手順が完了されると、複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送り、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新するように構成されたプロセッサを含む。
[0012]一態様では、複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法のためのデバイスが記載される。デバイスは、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させるための手段と、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいてカウンタを減分するための手段と、クラス用のバックオフ手順が完了されると、複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送るための手段と、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新するための手段とを含む。
[0013]一態様では、複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備える非一時的物理的コンピュータストレージが記載される。方法は、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させることと、ここにおいて、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいてカウンタを減分することと、クラス用のバックオフ手順が完了されると、複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送ることと、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新することとを含む。
[0014]本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システムの一例を示す図。 [0015]図1のワイヤレス通信システム内で採用され得るワイヤレスデバイスの機能ブロック図。 [0016]互いとして何らかの両立性送信機会(TXOP)クラス中にあり得る2つのアクセスポイントを示す図。 [0017]集中グループバックオフ方式の一部として使われ得る2つのワイヤレスネットワークと集中コントローラとを示す図 [0018]1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法のフローチャート。 [0019]1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法のフローチャート。 [0020]ワイヤレス媒体へのアクセス権が特定のクラスのデバイスに付与されたことを別のデバイスに対して示すのに使われ得る例示的なパケットを示す図。 [0021]トランシーバに動作可能に結合されたプロセッサを含む構成要素のセットを有するデバイスのハイレベルブロック図。 [0022]非集中グループバックオフなど、使用されている本開示のいくつかの態様を示す図。 [0023]トランシーバに動作可能に結合されたプロセッサを含む構成要素のセットを有するデバイスのハイレベルブロック図。 [0024]集中グループバックオフなど、使用されている本開示のいくつかの態様を示す図。
[0025]添付の図面を参照しながら、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について、以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示教示は、多くの異なる形態で具現化され得るものであり、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように、与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、本発明の任意の他の態様と組み合わされるかにかかわらず、本明細書で開示される新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含することが意図されていることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書で述べられる任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実施されてもよい。加えて、本発明の範囲は、本明細書で示される本発明の様々な態様に加えて、またはそれら以外の他の構造、機能性、もしくは構造と機能性とを使用して実践される装置または方法を包含することが意図されている。本明細書で開示する任意の態様は、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素により実施されてもよいことを理解されたい。
[0026]特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点が述べられるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好ましい態様の以下の説明において例として示される。この詳細な説明および図面は、限定的であるのではなく本開示の説明に役立つものにすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲とその同等物とによって定義される。
[0027]ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む場合がある。WLANは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを採用する、隣接デバイスをともに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、WiFi(登録商標)、またはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバーなど、任意の通信規格に適用し得る。
[0028]いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDM通信とDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11プロトコルに従って送信され得る。
[0029]本明細書で説明するデバイスのうちのいくつかのデバイスはさらに、多入力多出力(MIMO)技術を実装することができ、802.11プロトコルの一部として実装され得る。MIMOシステムは、データ送信のために複数(NT個)の送信アンテナと複数(NR個)の受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルまたはストリームと呼ばれることもあるNS個の独立チャネルに分解され得る。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与え得る。
[0030]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント(「AP」)とクライアント(局または「STA」とも呼ばれる)とがあり得る。一般に、APは、WLANのハブまたは基地局として機能し、STAは、WLANのユーザとして機能する。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットへの、または他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を取得するために、WiFi(たとえば、IEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装態様では、STAは、APとしても使用され得る。
[0031]アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、もしくは他の何らかの用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。
[0032]局(STA)はまた、アクセス端末(AT)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の何らかの適切な処理デバイスを備える場合がある。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
[0033]図1は、本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば802.11規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム100は、STA106a、106b、106c、106dおよび106e(STA106と総称する)と通信するAP104を含み得る。
[0034]STA106eは、AP104と通信するのが困難な場合があるか、または範囲外にあり、AP104と通信することができない場合がある。したがって、別のSTA106dは、STA106eとAP104との間の通信を中継する中継器112として構成され得る。
[0035]AP104とSTA106との間のワイヤレス通信システム100における送信のために、様々なプロセスおよび方法が使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技術に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれることがある。代替的に、信号は、CDMA技術に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれることがある。
[0036]AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。
[0037]AP104は、基地局として働き得、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを提供し得る。AP104は、AP104に関連付けられAP104を通信のために使用するSTA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100が、中央のAP104を有しないことがあり、むしろSTA106間のピアツーピアネットワークとして機能し得ることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するAP104の機能は、代替的に、STA106のうちの1つまたは複数によって実施され得る。いくつかの態様において、ワイヤレスネットワーク中の各ワイヤレスデバイス202は、クラスバックオフコントローラ135と通信中であってよい。いくつかの態様において、クラスバックオフコントローラ135は、ワイヤレスデバイス202とは別個のユニットであってもよく、ワイヤレスデバイス202自体に統合されてもよい。クラスバックオフコントローラ135は、ワイヤレス媒体のより効率的な再利用を可能にするために、クラスベースのバックオフ手順を実装するように構成されてよい。たとえば、2つ以上のデバイスが、それらの送信が互いと干渉することがないように、互いに互換のクラスにあるとすると、クラスバックオフコントローラ135は、2つ以上のデバイスがワイヤレス媒体上で一斉に送信できるようにすることによって、ワイヤレス媒体の再利用を増すように構成され得る。このようなクラスバックオフコントローラ135の使用については、図4〜図7を参照して、以下でさらに詳しく説明する。
[0038]図2は、ワイヤレス通信システム100内で使用され得るワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明する様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、AP104、中継器112、または図1のSTA106のうちの1つを備え得る。
[0039]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含む場合がある。プロセッサ204は、中央処理装置(CPU)と呼ばれる場合もある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含む場合があるメモリ206は、プロセッサ204に命令とデータとを提供する。メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ204は、通常、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実施する。メモリ206内の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
[0040]ワイヤレスデバイス202が送信ノードとして実装または使用されるとき、プロセッサ204は、複数のメディアアクセス制御(MAC)ヘッダタイプのうちの1つを選択することと、そのMACヘッダタイプを有するパケットを生成することとを行うように構成され得る。たとえば、プロセッサ204は、MACヘッダとペイロードとを備えるパケットを生成し、どのタイプのMACヘッダを使用するかを決定するように構成され得る。
[0041]ワイヤレスデバイス202が受信ノードとして実装または使用されるとき、プロセッサ204は、複数の異なるMACヘッダタイプのパケットを処理するように構成され得る。たとえば、プロセッサ204は、パケットに使用されるMACヘッダのタイプを決定し、パケットおよび/またはMACヘッダのフィールドを処理するように構成され得る。
[0042]プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備えるか、またはその構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械(state machines)、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械(dedicated hardware finite state machines)、または、情報の算出もしくは他の操作を実施することができ得る任意の他の適切なエンティティの任意の組合せによって実装され得る。
[0043]処理システムはまた、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の適切なコードのフォーマットの)コードを含む場合がある。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、処理システムに、本明細書で説明される様々な機能を実施させる。
[0044]ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202とリモート位置との間でデータの送信と受信とを可能にするために送信機210と受信機212とを含み得る筐体208を含み得る。送信機210および受信機212は、トランシーバ214に組み合わされ得る。アンテナ216は、筐体208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合される場合がある。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナも含み得る(図示せず)。
[0045]送信機210は、様々なMACヘッダタイプを有するパケットをワイヤレス送信するように構成され得る。たとえば、送信機210は、上述のプロセッサ204によって生成された様々なタイプのヘッダを有するパケットを送信するように構成され得る。
[0046]受信機212は、様々なMACヘッダタイプを有するパケットをワイヤレス受信するように構成され得る。いくつかの態様では、受信機212は、使われたMACヘッダのタイプを検出し、それに応じてパケットを処理するように構成される。
[0047]ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用され得る信号検出器218を含み得る。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリアごとのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス202は、信号の処理に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)220も含み得る。DSP220は、送信用のデータユニットを生成するように構成される場合がある。いくつかの態様では、このデータユニットは、物理レイヤデータユニット(PPDU)を含み得る。いくつかの態様では、PPDUは、パケットと呼ばれる。
[0048]一部の態様では、ワイヤレスデバイス202はさらに、ユーザインターフェース222を備え得る。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロホン、スピーカ、および/またはディスプレイを含み得る。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝える、および/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含み得る。
[0049]ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、バスシステム226によって互いに結合され得る。バスシステム226は、データバス、ならびに、たとえば電力バス、制御信号バス、および状況信号バスを、データバスに加えて含み得る。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、何らかの他の機構を使って、互いに結合され、または互いへの入力を受容し、もしくは与え得ることが、当業者には諒解されよう。いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202はクラスバックオフコントローラ135を含み得る。
[0050]図2にはいくつかの別個の構成要素が示されているが、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、結合され得るか、または共通に実装され得る。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上記説明された機能性のみならず、信号検出器218および/またはDSP220に関して上記説明された機能性をも実装するために使用され得る。さらに、図2に示された構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。さらに、プロセッサ204は、以下で説明する構成要素、モジュール、回路などのいずれかを実装するために使用され得、または各々が複数の別個の要素を使用して実装され得る。
[0051]参照を容易にするために、ワイヤレスデバイス202が送信ノードとして構成されるときには、以下では、ワイヤレスデバイス202tと呼ばれる。同様に、ワイヤレスデバイス202が受信ノードとして構成されるときには、以下ではワイヤレスデバイス202rと呼ばれる。ワイヤレス通信システム100におけるデバイスは、送信ノードの機能性のみ、受信ノードの機能性のみ、または送信ノードと受信ノードの両方の機能性を実装し得る。
[0052]上述のように、ワイヤレスデバイス202はAP104またはSTA106を備え得る。このようなワイヤレスデバイス202は、ワイヤレス媒体上で、たとえば特定の周波数において、送信するように構成され得る。
[0053]ワイヤレス媒体上で送信するのに先立って、ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレス媒体が現在、別のデバイスによって使用中であるかどうか決定することができる。たとえば、この決定は、CCAキャリア検知(CCA−CS)および/またはCCAエネルギー検出(CCA−ED)などのクリアチャネル評価(CCA)を含み得る。これらの評価は、ワイヤレス媒体上での、たとえば特定の周波数における、送信のエネルギーを測定すること、または802.11パケットプリアンブルなど、既知のパケットプリアンブルを位置特定しようと試みることを含み得る。ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレス媒体上でのエネルギーレベルが閾(threshold)を上回る場合や、パケットプリアンブルが検出された場合など、ワイヤレス媒体が他のデバイスからの送信を含む場合、ワイヤレス媒体上での通信を延期するように構成され得る。
[0054]いくつかのケースでは、2つ以上のデバイスが、同じワイヤレス媒体またはチャネル上で一斉に送信することを望む場合がある。これらのワイヤレスデバイス202は、同じネットワークの一部である場合も、ワイヤレス媒体を共有する2つ以上の異なるワイヤレスネットワークの一部である場合もある。たとえば、2つ以上のワイヤレスデバイス202が2つの異なるSTA106を含む場合があり、STAの各々が、STA106と関連付けられた異なるAP104と通信することを望む。これらのAP104は、互いと同じ地理的領域またはエリアにあってよく、ワイヤレス媒体を共有して(たとえば、互いと、スペクトルの重複する部分において動作して)よく、同じワイヤレスネットワークまたは異なるワイヤレスネットワークのいずれかの上にあってよい。これらのSTA106が同じワイヤレス媒体を共有する場合、いくつかのケースでは、これらのデバイスのうちの一方が、他方が媒体上で送信中であることを観察することができ得、したがって少なくとも送信の持続時間(duration)だけ、他方のデバイスに譲歩し得る。したがって、デバイスは、一度にただ1つのデバイスがワイヤレス媒体を使うことができ得るように構成されてよい。いくつかの態様において、2つ以上のデバイスが互いと干渉することなくワイヤレス媒体上で一斉に送信することが可能である場合、そのような一斉送信を可能にすることが好ましい場合がある。そのような一斉送信を可能にすると、ワイヤレス媒体のより効率的な使用を促進することができ得る。
[0055]STAが、媒体へのアクセス権を得るか、または付与された後、いくつかのプロパティをもつパケットを送信することを許可される、連続する時間間隔は、送信機会(TXOP)と呼ばれ得る。STA106は、バックオフ手順を完了させ、ワイヤレス媒体がクリアであるかどうかチェックし、次いで、いくつかのプロパティをもつパケットを媒体上で送信することによってTXOPを得ることができ得る。AP104は、このアクセス権を、たとえば、ある程度の期間、チャネルが予約されているというメッセージを、エリア内のすべてのデバイスに送ることによって付与することができ得、その間、AP104またはSTA106がチャネル上で送信することができ得る。このTXOPの間、STA106は、TXOPの持続時間だけ、可能な限り多くのフレームを送ってよい。このTXOPの間、TXOPを認識している他のデバイスは、STA106に対して譲歩する。ただし、両立性TXOPのクラスは、いくつかの共通プロパティを満足するパケットをもつすべてのTXOPのクラスとして定義され得る。具体的には、両立性TXOPのクラスは、送信のうちのいずれの受信も中断することなく一斉に起こり得るすべての送信のクラスであってよい。たとえば、いくつかのトポロジーでは、TXOPクラスは、アップリンクトラフィックのみまたはダウンリンクトラフィックのみであるすべてのTXOPを含み得る。他のネットワークトポロジーでは、TXOPクラスは、STA106の特定のセットのみが送信機または受信機のいずれかであるすべてのTXOPも含み得る。たとえば、STA106のセットは、どのSTAが特定のセクタに属すか、またはどのSTA106が少なくとも特定のMCS(変調およびコーディング方式)をサポートするかに基づき得る。たとえば、STA106のセットは、どのSTAが特定のAPに属すか(BSSID)に基づき得る。各クラスは、たとえば、数値識別子(numeric identifier)によっても識別され得る。
[0056]これらのクラスに基づいて、同じクラスの複数のTXOPがワイヤレス媒体を一斉に使うことを可能にすることによって、ワイヤレス媒体のより効率的な使用を達成することが可能な場合がある。したがって、ワイヤレス媒体の効率的使用を可能にするために、両立性TXOPが、媒体の再利用を向上させるために、ワイヤレス媒体へのアクセス権を一斉に得ることができ得るようにし得るいくつかのシステムおよび方法が定義され得る。
[0057]図3は、2つのデバイスの送信のうちの少なくともいくつかについて、両立性TXOPの同じクラスにあり得る2つのデバイスの図300である。この図300において、STA306aはAP304aと通信している。同様に、STA306bはAP304bと通信している。STA306aからのいくつかの通信は、STA306bからの同様の通信をもつ、両立性TXOPのクラスにあり得る。たとえば、STA306aとAP304aとの間のいくつかのTXOPは、STA306bとAP304bとの間のいくつかのTXOPと干渉する可能性はなく、逆もまた同様である。いくつかの態様において、STA306aとAP304aとの間の通信の一部または全部は、STA306bとAP304bとの間の同様の通信をもつ両立性TXOPのクラスにあり得る。いくつかの原因が、これらの通信が両立性TXOPのクラスになることにつながり得る。たとえば、図3でのように、STA306aは、STA306bまたはAP304bのいずれかに対するよりも、AP304aに対してはるかに近い場合がある。同様に、STA306bは、STA306aまたはAP304aのいずれかに対するよりも、AP304bに対してはるかに近い場合がある。したがって、各AP304a、304bは、より遠くのSTA306a、306bからのものよりもはるかに大きい信号強度で、近くのSTA306a、306bから、いくつかの送信を受信することが可能であり得る。したがって、いくつかの態様において、これらの送信は、STA306aおよびSTA306bに対して、両立性TXOPのクラスにあり得る。
[0058]ワイヤレス媒体が再利用され得るように、両立性TXOPクラスを互いと整合することが有益な場合がある。ワイヤレス媒体のそのような再利用を可能にすることによって、より多くの通信がより短い期間中にワイヤレス媒体上で送信されることが可能であり、ワイヤレス媒体は、そのような媒体再利用を行わない場合よりも多くのデバイスを、所与のエリア内でサポートすることが可能になる。いくつかの態様では、2つ以上の両立性TXOPからのアップリンク(またはダウンリンク)パケットなど、両立性TXOP通信のクラスを、通信が一斉に始まるように、整合することが有益な場合がある。ただし、そのようなアップリンクまたはダウンリンク整合は、無認可の、うまく計画されていない展開を含むいくつかの展開では、可能でない場合があり、それは、そのような展開が、いくつかの隠れた重複オペレータを含み得るからである。そのような隠れた重複オペレータは、たとえば、隠れノードの存在により、デバイスが両立性TXOPのクラスにないとき、一斉に送信する2つ以上のデバイスの間の干渉につながり得る。同様に、そのような整合は、複数のネットワークにわたる各ワイヤレスデバイス202が互いと同期されない、いくつかの展開では、可能でない場合がある。
[0059]ただし、ある程度のレベルの同期が必要とされ得るが、媒体の再利用を認めるため、および両立性TXOPのクラスが一斉に送信されることを可能にするために、異なるワイヤレスネットワークにわたる各ワイヤレスデバイス202を、(たとえば、デバイスの間で同期メッセージを送信することによって)積極的に同期させる必要がない場合がある。代わりに、クラスバックオフ手順が使われてよく、この手順により、所与のTXOPクラスの各メンバーは、ワイヤレス媒体向けに同じバックオフ手順を使うことができ得る。これらのバックオフ手順は、単一のデバイス上に集中されて(centralized)もよく、複数のデバイスに分散されてもよい。通常、ワイヤレスデバイスが、ワイヤレス媒体が使用中であると決定すると、ワイヤレスデバイスは、バックオフカウンタを始動させ、ワイヤレス媒体にアクセスすることを再度試みるのに先立って、一定の期間、カウントダウンする。何らかの態様では、このバックオフカウンタは、いくつかのパラメータにおいて、ランダムまたは擬似ランダム値に設定されてよい。たとえば、バックオフカウンタは、ランダム値からゼロまでカウントダウンすることができ得、媒体がアイドル(idle)であるときのみ、カウントダウンする。いくつかの態様において、バックオフカウンタがゼロに達すると、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレス媒体にアクセスすることを認められ得る。ただし、TXOPクラスバックオフを定義することが有用な場合がある。両立性TXOPの各クラスに対して1つある複数のバックオフ手順が、同時に実施されてよい。両立性TXOPのクラス向けのこのようなバックオフ手順により、複数の両立性TXOP送信が一斉に発生するようになり得る。両立性TXOPの各クラスごとに1つの、複数のバックオフ手順を実施すると、TXOPが持続させ得る媒体再利用の点で異なるプロパティを有するTXOPの間で競合が起こるようになり得る。いくつかの態様において、使われるTXOPクラスバックオフ手順は、ワイヤレス媒体またはチャネルを共有するとともに、それらの通信が互いと干渉し得る地理的領域にある、いくつかのAP104によって使われ得る。いくつかの態様において、TXOPクラスバックオフ手順は、AP104が特定のTXOPクラスに対してワイヤレス媒体へのアクセスを許可すると、他の近くのAP104も、たとえば、媒体がアイドルである場合、そのクラスに対してワイヤレス媒体へのアクセスを許可し得るように、それらのAP104にはこのことがアラートされ得ることを含み得る。したがって、このようなグループバックオフ手順の使用により、所与のグループまたはクラスの複数のメンバーは、グループまたはクラスのそれらの異なるメンバーが互いと直接同期することを求めずに、ワイヤレス媒体に一斉にアクセスすることが可能になり得る。
[0060]両立性TXOPのクラスに対してグループバックオフを使うことによって、両立性TXOPによるワイヤレス媒体への同時アクセスが許可される場合があり、好まれる場合がある。このようなTXOPクラスバックオフ手順の実装形態に依存して、いくつかのTXOPクラスに、他のTXOPクラスよりも頻繁に、ワイヤレス媒体へのアクセスが付与されるということが起こり得る。これは、望ましくない場合があり、特に、そのような同時送信をサポートすることができない可能性があるレガシーデバイスにとっては、不公平と見なされる場合がある。ただし、この不公平性リスクは、以下で説明するように、いくつかのTXOPクラスバックオフ手順の使用によって、最小限にされ得る。したがって、このような手法の1つの可能目標は、あらかじめ規定されたスケジュールを使うことも、複数のワイヤレスネットワークにわたるワイヤレスデバイス202が、互いと同期されたクロックを維持することを求めることもなく、同時送信を許可し、その数を最大限にすることである。いくつかの態様において、AP304aなどのAPは、クラスバックオフカウンタ135を含み得る。いくつかの態様において、1つまたは複数のネットワーク中の各ワイヤレスデバイス202は、クラスバックオフ手順を含み得る。たとえば、各STA106および各AP104がクラスバックオフ手順を含み得る。いくつかの態様において、これらのデバイスの各々は、各異なるクラスの両立性TXOPに対して共通バックオフ手順を使ってよい。つまり、各デバイスは、所与のクラスの両立性TXOPに対して同じバックオフ手順を使ってよい。このようなクラスバックオフカウンタ135の使用により、以下で説明するように、ワイヤレス媒体のより効率的な使用が可能になり得る。
[0061]図4は、集中グループバックオフ方式の一部として使われ得る集中コントローラの図400である。この図400において、集中コントローラ402は、バックホール408(物理的ワイヤード接続)を介して、AP404aおよびAP404bなど、2つ以上のAP404a、404bに接続される。いくつかの態様において、集中コントローラは、STA106にも接続され得る。集中コントローラ402は、ある形態のクラスバックオフコントローラ135、この場合、AP404a、404bなど、複数のAPと通信することが可能であり得る、集中タイプのクラスバックオフコントローラ135を備え得る。いくつかの態様において、集中コントローラ402は、ワイヤレス接続を介してAP404a、404bに接続され得る。これらのAP404a、404bの各々は、それらに接続されたいくつかのSTA106を有し得る。STA106への、またはSTA106からAP404aへの各通信は、上述したように、クラスの両立性TXOPに割り当てられ得る。この図において、特定のTXOPクラスについてアクセスを許可することを望む各AP404a、404bは、そのクリアチャネル評価(CCA)状況を、バックホール接続408を介して集中コントローラ402にリアルタイムで報告すればよい。集中コントローラは次いで、各TXOPクラスについて単一のバックオフを稼動させ、複数のデバイスからの受信されたCCA状況がいくつかの条件を満足する場合のみ、バックオフカウンタを減分すればよく、たとえば、条件は、所望のN個のAP106が、媒体がアイドルであると報告することを指し得る。たとえば、バックオフカウンタは、AP404aとAP404bの両方が、媒体がアイドルであると報告した場合に減分されるだけでよい。所与のTXOPクラスについてのバックオフカウンタがゼロに達すると、コントローラ402は、アイドルチャネルをもつAP404a、404bの各々に、それらのTXOPを所与のTXOPクラスについてスタートするよう命令する。バックオフカウンタは、N個以上のAP404a、404bが、媒体がアイドルであると報告したときに減分されるだけであるので、少なくともN個のAP404a、404bが、集中制御402によって命令されると、所与のTXOPクラスへのアクセスを一斉に許可することが保証され得る。所望の数Nは、集中バックオフプロデキュアの一部であるAPの数など、いくつかの基準に基づいて適合されてよく、どれだけ頻繁に両立性TXOPのいくつかのクラスにワイヤレス媒体へのアクセスが付与されたかなど、バックオフ手順における過去の事象に基づいて調節されてもよい。
[0062]ただし、上記方式の1つの欠点は、このような方式が集中コントローラ402を必要とすることである。いくつかの展開では、AP104の各々に接続される、このような集中コントローラ402と、それらのCCA状況に関する、受信されたリアルタイムの更新とを使うことは困難であり得る。したがって、集中コントローラ402を必要としないが、上記方式の利益のいくつかを依然としてもたらす方式を代わりに使うことが、いくつかのTXOPに対して一斉に所与のTXOPクラスへのアクセスを許可する際に有益な場合がある。このような方法は、そのクラス用の分散型(または非集中(decentralized))バックオフ手順を実施することを含み得る。分散型バックオフ手順は、第1のSTA106からの送信を初期化することを備えてよく、そのSTAは、ワイヤレス媒体へのアクセス権を得たことを、他の近くのSTA106にアラートすることもでき得る。いくつかの態様において、この手順は、AP104を含む、どのタイプのSTA106によって行われてもよい。
[0063]図5は、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法500の図である。この方法は、ワイヤレスネットワーク上のワイヤレスデバイス202によって実施され得る。たとえば、この方法は、AP104またはSTA106によって実施され得る。
[0064]ブロック502において、ワイヤレスデバイス202は、1つまたは複数のクラスの各々向けのバックオフ手順を実施する。たとえば、バックオフ手順は、バックオフカウンタを始動させることと、このカウンタを、ワイヤレス媒体のクリアチャネル評価に基づいて減分することとを含み得る。たとえば、カウンタは、チャネルがクリアであるときのみ減分されるように構成されてよく、チャネルが使用中であるときは減分されなくてよい。いくつかの態様において、このバックオフ手順は、ワイヤレスデバイス202が、1つまたは複数のクラスのメンバーであるパケットを送信することを望むときに始動され得る。いくつかの態様において、これらのクラスは、上述したように、両立性TXOPのクラスなどのクラスを含み得る。いくつかの態様において、このバックオフ手順を実施するための手段はプロセッサを含み得る。いくつかの態様において、特定のクラスのためのこのバックオフ手順は、いくつかの異なるデバイスにわたって共通であり得る。たとえば、いくつかの異なるデバイスが、同じクラスの送信に、同じバックオフ手順を使うことができ得る。
[0065]ブロック504において、ワイヤレスデバイス202は、1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのためのバックオフ手順が完了したという指示を受信する。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、特定のクラス用のカウンタがゼロに達すると、指示を生成するように構成されたモジュールを含み得る。したがって、この指示は、ワイヤレスデバイス202内のモジュールから、ワイヤレスデバイス202によって受信され得る。いくつかの態様において、この指示は、そのクラス向けの独自のバックオフカウンタを有し得る、別のワイヤレスデバイス202からも受信され得る。いくつかの態様において、この指示を受信するための手段は、プロセッサおよび/または受信機を含み得る。指示は、隣接ワイヤレスデバイス202から受信されてよく、TXOPの開始時に送られるべき、新たな短い制御/管理フレーム(short control/management frame)(NDP)などのオーバージエア(OTA)送信であってよく、この送信は、両立性TXOP識別のクラス、およびTXOPの持続時間など、特定のクラス識別を公示する。指示はまた、ワイヤレスデバイス202内から、たとえばワイヤレスデバイス202内に含まれるカウンタからのメッセージ中で、受信され得る。
[0066]ブロック506において、指示によって示されるように、クラス用のバックオフ手順が完了されると、ワイヤレスデバイス202は、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施する。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、特定のクラスの1つまたは複数のパケットを送信し得る。これらのパケットの各々は、同じクラスの他のパケットと一斉に送信されるように構成され得る。いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202は、第1の送信されたパケット内のパケットのクラスを、そのパケットを送信するための機会を他のワイヤレスデバイスにアラートするために示すことができ得る。いくつかの態様において、このアラートは、以下で図7に示されるように、パケットのクラスの指示と、送信の持続時間の指示の両方を含む指示を備え得る。たとえば、この持続時間は、他のデバイスによって、それらのデバイスによる所与のクラスの送信が、所与のクラスの送信用に予約された時間中に送信されることを確実にするのに使われ得る。いくつかの態様において、この送信を実施するための手段は、プロセッサおよび/または送信機を含み得る。いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202は、各デバイスがワイヤレス媒体へのより同等のアクセス権を与えられることを確実にするように設計されたいくつかの条件に基づいて、確率(probability)を決定することができ得る。たとえば、所与のクラスについてのバックオフカウンタがゼロに達すると、そのクラスは、時間の一定の割合のみ、送信することを許可されてよく、そうでない場合、新規バックオフカウンタをスタートしなければならない場合がある。たとえば、時間のこの割合は、いくつかの公平性条件(fairness conditions)に基づいて算出される割合であり得る。いくつかの態様において、送信は、この決定された確率に少なくとも部分的に基づいて送信され得る。
[0067]ブロック508において、ワイヤレスデバイス202は、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新する。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、特定のクラス用のバックオフカウンタをリセットしてよく、またはそのバックオフカウンタをオフにしてよい。いくつかの態様において、バックオフカウンタは、そのクラスの他の送信が送信されることを所望される場合、リセットされてよく、デバイスが、そのクラスのさらなる送信を送信することを望む場合、バックオフカウンタをオフにしてよい。いくつかの態様において、ワイヤレスデバイス202は、他のクラス用の他のバックオフ手順を変えてもよい。これらの改変は、たとえば、他のクラスへのアクセスを許可するため、およびクラスベースのグループバックオフをサポートしないデバイスに対して、ワイヤレス媒体へのアクセスを許可するための公平性条件に基づき得る。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、特定のクラスのパケットを送信すると、それらのクラスを特定のクラスよりも優先させるために、他のクラスのバックオフ手順を変えてよく、またはワイヤレスデバイスがワイヤレス媒体への公平アクセスを、ネットワーク上の他のワイヤレスデバイスに対して許可することを確実にするために、他のクラスのバックオフ手順を変えてよい。いくつかの態様において、バックオフ手順を更新するための手段は、プロセッサを含み得る。
[0068]図6は、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法の図である。いくつかの態様において、この方法は、クラスバックオフコントローラ402などの集中コントローラ上で実践され得る。いくつかの態様において、このクラスバックオフコントローラ402は、STA106およびAP104など、いくつかのワイヤレスデバイス202に接続され得る。いくつかの態様において、これらの接続は、バックホール接続またはワイヤレス接続であってよい。
[0069]ブロック602において、集中コントローラは、1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させる。たとえば、集中コントローラは、デバイスが特定のクラスのパケットを送信することを望むことを示す、ワイヤレスデバイス202向けの要求を受信し得る。したがって、集中コントローラは、その特定のクラス向けのカウンタを始動させ得る。いくつかの態様において、クラスは、上述したように、両立性TXOPのクラスであってよい。いくつかの態様において、カウンタを始動させるための手段は、プロセッサを含み得る。
[0070]ブロック604において、クラス用のカウンタは、複数のデバイスのより多くのもののうちの2つにおけるクリアチャネル評価に基づいて減分中である。たとえば、集中コントローラは、接続されたワイヤレスデバイス202の各々から、CCAを受信し得る。集中コントローラは、これらのクリアチャネル評価を定期的に、たとえばスロット周期ごとに一度、受信するように構成されてよい。これらの受信された指示に基づいて、集中コントローラは、これらの評価に基づいて、集中コントローラ上で稼動中であり得るバックオフカウンタを減分してよい。いくつかの態様において、カウンタは、特定の数の接続されたワイヤレスデバイス202が、媒体がアイドルであると報告した場合、減分されるだけであってよい。いくつかの態様では、媒体が、スロット長など、少なくとも所与の期間アイドルである場合、媒体はアイドルであると言われ得る。カウンタを減分するための手段は、プロセッサを含み得る。
[0071]ブロック606において、クラス用のカウンタがゼロに達すると、集中コントローラは、複数のワイヤレスデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、クラス中の他の送信と一斉に送信可能である1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送る。たとえば、集中コントローラは、TXOPのクラスIDおよびTXOPの持続時間などの情報を示す指示を、接続されたワイヤレスデバイスの各々に送ればよい。この指示は、図7の指示と同様であってよい。いくつかの態様において、この指示は、バックホール接続、ワイヤレス接続、またはその2つの何らかの組合せを介して送られ得る。いくつかの態様において、この指示は、クリアチャネル評価において、媒体がアイドルであると以前報告したデバイスに送られるだけであり得る。たとえば、この指示は、媒体が使用中であると報告するデバイスには送られなくてよい。いくつかの態様において、命令を送るための手段は、プロセッサおよび送信機のうちの1つまたは複数を含み得る。
[0072]ブロック608において、集中コントローラは、1つまたは複数の送信に基づいて、クラス用のバックオフ手順を更新する。たとえば、集中コントローラは、クラス用のカウンタをリセットしてよい。集中コントローラは、別のデバイスがそのクラスのパケットを送信することを要求するまで、クラス用のカウンタをオフにしてもよい。集中コントローラは、初期カウンタ値または範囲を変更するなど、クラス用のバックオフ手順を調節することもでき得る。たとえば、所与のクラスについての初期カウンタ値または範囲は、そのクラスに、ワイヤレス媒体へのアクセス権が付与された後、そのクラスと他のレガシーデバイスとの間のワイヤレス媒体への公平アクセスを確実にするために、増大され得る。いくつかの態様において、他のクラス用のバックオフ手順も、それらのクラスに、他のクラスに勝る選好を与えるためにそれらのクラスについてのカウンタを低減するなど、1つまたは複数の送信に基づいて更新されてよい。いくつかの態様において、バックオフ手順を更新するための手段は、プロセッサを含み得る。
[0073]いくつかの態様において、所与のクラス用のバックオフ手順は、カウンタを減分することを含み得る。いくつかの態様において、所与のクラス用のカウンタは、ネットワークがアイドルであると検知されていない場合であっても、デバイスが、別のデバイスが所与のクラスのパケットを送信中であると決定したとき、減分され得る。この減分は、ネットワークがアイドルであると検知されたとき、カウンタを減分することに追加され得る。つまり、所与のクラス用のカウンタは、ネットワークがアイドルであるときと、その特定のクラスがネットワーク上で送信中であるときの両方で、減分中であり得る。いくつかの態様において、媒体がアイドルであるかどうかの決定は、あらかじめ規定された持続時間の期間であり得るポイントフレーム間空間(PIFS)だけ、媒体がアイドルであるかどうかに基づき得る。いくつかの態様において、所与のクラス用のバックオフ手順は、公平性セーフガードを含んでもよく、これは、いくつかのクラスには、他のクラスよりも頻繁には、またはワイヤレス媒体への一斉アクセスをサポートすることができないレガシーデバイスよりも頻繁には、ワイヤレス媒体へのアクセス権が与えられないことを確実にするように作用し得る。これらの公平性セーフガードの性質は変わり得る。
[0074]概して、特定のクラスのすべてのデバイスが、それらのデバイスのうちの任意の1つに関連付けられたバックオフカウンタがゼロに達するとすぐに、ネットワークへの即時アクセスを許可されていた場合、いくつかのクラスは、そのクラスのより多くのデバイスが近くにあるとき、ネットワークへのさらなるアクセスを受け取ることができ得る。たとえば、そのシナリオにおける所与のクラスのためのネットワークアクセス時間は、backoff1およびbackoff2の最小値に等しくてよく、ここでbackoff1は、そのクラスの第1のデバイス用のバックオフカウンタであり、backoff2は、そのクラスの第2のデバイス用のバックオフカウンタである。2つよりも多数のデバイスをもつクラスにおいて、アクセス時間は、そのクラス用のすべてのバックオフカウンタの中の最低バックオフカウンタに等しくてよい。したがって、より大きいクラスが、公平性条件なしで、より多くのバックオフカウンタを有することになるので、それらのより大きいクラスが、ネットワークへのアクセス権をより頻繁に受け取ることができ得る。したがって、他のデバイスに、ネットワークへのアクセスをより頻繁に許可することになる公平性条件が所望され得る。
[0075]これに対する、1つの起こり得る公平性条件は、クラス用のそのその最小初期バックオフカウンタ値(CWmin)を、そのクラス向けのグループバックオフに関与するデバイスの数に比例するように設定することである。たとえば、より多くのデバイスが、特定のクラス用のグループバックオフ手順に関与する場合、そのクラスについてのCWminはより高くなり得る。このことが、特定のクラスのデバイスに対して、およびレガシーデバイスに対して、ワイヤレス媒体への公平アクセス権を保証するのを助けることができ得、というのは、特定のクラスのデバイスには、そのようなアクセス権がレガシーデバイスに付与されるレートに匹敵するレートで、ワイヤレス媒体へのアクセス権が付与され得るからである。したがって、これは、いくつかのデバイスに対して、他のレガシーデバイスに勝る「優先的」アクセスを許可することなく、ワイヤレス媒体のより効率的な使用を許可し得る。
[0076]いくつかの態様では、他の公平性条件も使われてよい。たとえば、他の条件が、特定のクラスのデバイスに対してワイヤレス媒体へのアクセス権を付与するのに先立って、満足される必要があり得る。これらの他の公平性条件は、単独で、または上述したようにCWminの変更と組み合わせて使われ得る。これらの追加の公平性条件は、特定のクラスのデバイスの間、およびレガシーデバイスの間でのワイヤレス媒体への同等のアクセスを促進することができ得、異なるデバイスの間でのアクセスの格差を制限し得る。この格差を低減させるために、いくつかの異なる公平性条件が使われる場合もあり得る。いくつかの態様において、上述したグループバックオフ手順によってサードパーティまたはレガシーデバイスが不利にされ得ないことを確実にする公平性条件を使うことが望ましい場合がある。
[0077]残差バックオフカウンタが、公平性条件として使われる場合がある。ワイヤレスデバイスは、残差バックオフ値が一定の閾よりも小さい場合にのみ、送信してよい。各ワイヤレスデバイス202は、デバイスが一定の時間期間内にある特定の回数よりも多くは送信することができ得ないように、デバイスに割り当てられた残差バックオフカウンタを有し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、デバイスが、デバイスの特定のクラスにかかわらず、ワイヤレス媒体へのアクセス権を入手した後、ワイヤレス媒体に再度アクセスすることができ得る前に、ある特定の数のスロットだけ待たなければならないように、残差バックオフカウンタを有し得る。したがって、このようなシステムでは、デバイスは、クラスの両方の送信がネットワークへのアクセスを許可される場合にのみ、およびそのデバイスについてのそのクラス用の残差バックオフカウンタが閾を下回る場合、送信してよい。これにより、デバイスが、(残差バックオフカウンタの初期値と閾値との間の差分によって決定される)所与の量よりも頻繁には特定のクラスのメッセージを送信しないことが確実になり得る。この残差バックオフカウンタは、他の公平性条件と一緒に使われてよく、または単独で使われてよい。
[0078]別の可能公平性条件は、特定のクラスのワイヤレスデバイスが、デバイスが他の場合には送信することができ得ないウィンドウにおける確率値に従ってのみ、送信するためのものである。たとえば、所与のクラス用のカウンタがゼロに達すると、デバイスは、確率値に基づいて、時間のある程度の比率だけ、その所与のクラスのパケットを送信することができ得るのみである。この確率値は、特定のクラスのデバイスに対して、および他のデバイスに対して、ワイヤレス媒体への公平アクセスを許可するように調節され得る。したがって、デバイスが、特定のクラスの送信を送信したばかりである場合、確率値はより低くてよく、デバイスが、所与のクラスにおいて長期間送信していない場合、確率値はより高くてよい。たとえば、特定のクラスのデバイスに対してアクセスを許可する確率は、公式
Figure 0006449275
に従って算出されてよく、上式で、Pは、特定のクラスのワイヤレスデバイス202に対して、ワイヤレス媒体へのアクセスを許可する確率であり、Bavgは、特定のクラスのワイヤレスデバイス202について、ある程度の時間期間に及ぶ平均有効バックオフ期間であり、上式で、CWminは、上述したように、特定のクラスについての最小初期バックオフ値である。したがって、この確率Pの使用により、特定のクラスのデバイスとレガシーデバイスとの間で、公平性の増大が可能になり得る。この確率値は、他の公平性条件とは別々に使われてよく、または他の公平性条件とともに使われてよい。
[0079]図7は、ワイヤレス媒体へのアクセス権が特定のクラスのデバイスに付与されたことを別のデバイスに対して示すのに使われ得る例示的なパケット700である。たとえば、パケット700は、ワイヤレス媒体へのアクセス権が送信用にデバイス202に付与されると、ワイヤレスデバイス202から他の隣接ワイヤレスデバイスに送信され得る。たとえば、パケット700は、ワイヤレス媒体上での、特定のクラスの送信の開始時に、またはその近くに送信され得る。
[0080]パケット700は、クラス識別702を含み得る。このクラス識別702は、ワイヤレス媒体へのアクセス権を付与されているデバイスのクラスを識別するのに十分な情報を含み得る。たとえば、このクラス識別702は、BSSID、または別のデバイス識別子を含み得る。クラス識別702は、デバイスが、ワイヤレス媒体へのアップリンクアクセス権またはダウンリンクアクセス権を付与されているかどうかについての情報をさらに含み得る。クラス識別702は、ワイヤレス媒体へのアクセス権を有するクラスの数値識別子を含み得る。
[0081]パケット700は、持続時間704をさらに含み得る。この持続時間704は、特定のクラスの送信用にワイヤレス媒体が予約される持続時間を、他のワイヤレスデバイスに知らせるのに十分な情報を含み得る。たとえば、この持続時間704は、ミリ秒、秒、または他の時間単位の数で記載され得る。持続時間704は、特定のクラスのワイヤレスデバイス202用に予約されている、既知の持続時間のスロットの数を示すことによっても示され得る。いくつかの態様において、パケット700は、クラス識別702および持続時間704に加え、他の情報も含み得る。いくつかの態様において、パケット700の情報は代わりに、より大きいパケットの一部として、たとえばフレームのフレームヘッダ中で、送信されてよい。たとえば、この情報は、ワイヤレスデバイス202がネットワーク上で送信し得るパケットからのフレームヘッダの一部として送信されてよく、または、ネットワークへのアクセス権を特定のクラスに付与するとき、APによって送信されてよい。
[0082]図8は、トランシーバ1215に動作可能に結合されたプロセッサ1220を含む構成要素のセットを有するデバイス1200のハイレベルブロック図を示す。作業メモリ1205、ストレージ1210、およびメモリ1230も、プロセッサと通信するとともに、それに動作可能な取り付けられる。デバイス1200は、ワイヤレス通信ネットワーク上で動作するように構成されたデバイスであってよい。デバイス1200は、本明細書に記載されるクラスバックオフ手順を使うように構成され得る。
[0083]トランシーバ1215は、ワイヤレス通信ネットワーク上の通信を送信および受信するように構成され得る。それは、トランシーバ1215として、または別個の受信機および送信機として実装されてよい。いずれのケースでも、トランシーバ1215は、デバイスに、いくつかのクラスバックオフ原理に従ってワイヤレス媒体上で送信および受信させるために、プロセッサ1220に動作可能な接続され得る。
[0084]プロセッサ1220は、汎用処理ユニット、または開示される方法のために特別に設計されたプロセッサであり得る。図示のように、プロセッサ1220はメモリ1230と作業メモリ1205とに接続される。図示の実施形態では、メモリ1230は、ローカルクラスバックオフモジュール1235と、クラス送信モジュール1240と、クラス公平性モジュール1245と、オペレーティングシステム1250とを格納する。これらのモジュールは、様々なタスクを実施するようにプロセッサを構成する命令を含む。作業メモリ1205は、メモリ1230のモジュール中に含まれるプロセッサ命令の作業セットを記憶するためにプロセッサ1220によって使用され得る。代替的に、作業メモリ1205は、デバイス1200の動作中に作成された動的データを記憶するためにプロセッサ1220によって使用される場合もある。
[0085]上述のように、プロセッサ1220は、メモリに格納されたいくつかのモジュールによって構成される。たとえば、ローカルクラスバックオフモジュール1235は、ローカルクラスバックオフを実施するようにプロセッサ1220を構成するのに十分な命令を含み得る。たとえば、これは、デバイス1200が送信することを望む1つまたは複数の異なる通信クラス向けにタイマをスタートすることと、増分または減分することとを含み得る。たとえば、ローカルクラスバックオフモジュール1235は、キューイングされている所与の送信のクラスを決定するように、およびそのクラスの送信のための適切なクラスバックオフ手順を開始するように構成され得る。
[0086]メモリ1230は、クラス送信モジュール1240も含み得る。クラス送信モジュール1240は、トランシーバ1215を使って、所与のクラスのメンバーである送信を送信するようにプロセッサ1220を構成するのに十分な命令を含み得る。たとえば、クラス送信モジュール1240は、所与のクラスクラスのためのバックオフ期間が終了したことをローカルクラスバックオフモジュール1235が示すとき、そのクラスの送信を送信するように構成され得る。この事例では、クラス送信モジュール1240は、デバイス1200がそのクラスにおいて送信するという指示を送信するように構成されてよく、そのクラスでの送信をさらに送信するように構成されてよい。クラス送信モジュール1240は、さらなる命令を含んでよく、それらの命令は、プロセッサに、別のデバイスが所与のクラスにおいて送信するという指示を、その別のデバイスから受信させ得る。クラス送信モジュール1240は次いで、デバイス1200が、その所与のクラスにおいて、キューイングされた送信を有するかどうか決定してよく、それらの送信を、所与のクラスのための、与えられた送信ウィンドウ中に送信するように構成されてよい。たとえば、クラス送信モジュール1240は、別のデバイスが、スタート時間から終了時間まで、クラス1における送信を送信するという指示を受信する場合がある。クラス送信モジュール1240は次いで、デバイス1200が、クラス1においてキューイングされた、いずれかの送信を有するかどうか決定してよく、それらの送信の全部または一部を、与えられた時間期間中に送信するように構成されてよい。
[0087]メモリ1230は、クラス公平性モジュール1245も含み得る。クラス公平性モジュール1245は、様々なクラスすべての送信のための、ワイヤレス媒体への公平アクセスを確実にするように構成され得る。たとえば、クラス公平性モジュール1245は、そのクラスの送信が、一定の時間期間内にワイヤレス媒体上で許可された回数に基づいて、初期バックオフカウンタ値を決定するように構成されてよい。クラス公平性モジュール1245は、上述したように、特定のクラスがワイヤレス媒体へのアクセスをどの程度頻繁に許可されたかに基づいて、指示が受信されたときであっても、そのクラスでの送信を送信するかどうか決定するようにプロセッサ1220を構成するのに十分な命令も含み得る。
[0088]オペレーティングシステムモジュール1250は、デバイス1200のメモリと処理リソースとを管理するようにプロセッサを構成する。たとえば、オペレーティングシステムモジュール1250は、画像センサー1215、またはストレージ1210などのハードウェアリソースを管理するためのデバイスドライバを含み得る。したがって、いくつかの実施形態では、上記で説明したモジュール中に含まれている命令は、これらのハードウェアリソースと直接対話せず、代わりに、オペレーティングシステム構成要素1250中にある標準サブルーチンまたはAPIを通して対話し得る。オペレーティングシステム1250内の命令は、次いで、これらのハードウェア構成要素と直接対話し得る。
[0089]プロセッサ1220は、データを記憶モジュール1210に書き込むことができ得る。記憶モジュール1210は従来のディスクドライブとしてグラフィカルに表されているが、複数の実施形態は、メモリディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、リモートに接続された記憶媒体、仮想ディスクドライバなどを含むように、ディスクベースの記憶デバイスと、いくつかの他のタイプの記憶媒体の1つとのいずれかを含み得ることを、当業者は理解するであろう。
[0090]図8は、プロセッサとメモリとを含むように別々の構成要素を有するバイスを示し、これらの別々の構成要素は、特定の設計目標を達成するために様々な方法で組み合わせられ得ることを当業者は認識されよう。たとえば、代替実施形態では、メモリ構成要素は、コストを節約し性能を改善するために、プロセッサ構成要素と組み合わされ得る。
[0091]さらに、図8は、いくつかのモジュールを有するメモリ構成要素1230と、作業メモリを有する別個のメモリ1205とを含むように2つのメモリ構成要素を示しているが、当業者は、異なるメモリアーキテクチャを利用するいくつかの実施形態を認識されよう。たとえば、設計はメモリ1230中に含まれているモジュールを実装するプロセッサ命令の記憶のためのROMまたは静的RAMメモリを利用し得る。あるいは、プロセッサ命令は、デバイス1200に組み込まれまたは外部デバイスポートを介して接続される、ディスク記憶デバイスから、システムの起動時に読み取られ得る。プロセッサ命令は、次いで、プロセッサによる実行を可能にするためにRAMにロードされ得る。たとえば、作業メモリ1205はRAMメモリである場合があり、命令は、プロセッサ1220による実行前に作業メモリ1205にロードされる。
[0092]図9は、非集中グループバックオフなど、使用されている本開示のいくつかの態様の例示である。たとえば、ここではSTA1〜4 910、912、914、916と標示される4つ以上のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス媒体を共有し得る。いくつかの態様において、これらのデバイスのいくつかはAPであってよく、他のものはSTAであってよい。
[0093]ワイヤレスデバイスの各々は、一定の時間に、1つまたは複数の送信を送信することを望む場合がある。これらの送信の各々はあるクラスであってよく、クラスは、そのクラスでの送信が、同じクラスにある他の送信と一斉に送信され得るように定義される。つまり、任意の所与のクラスでの複数の送信が、互いと干渉することなく、互いと一斉に送信され得る。STAの各々は、本明細書に記載されるように、いくつかの非集中グループバックオフ手順に従って動作するように構成され得る。
[0094]第1の時間920において、STA1 910は、クラス1についての指示940を送信し得る。たとえば、STA1 910は、クラス1にある送信を送信することを望む場合がある。したがって、時間920に先立つどこかの時点において、STA1 910は、クラス1用のバックオフ手順を開始してよい。たとえば、このバックオフ手順は、特定の初期値で、タイマまたはカウントダウン数を始動させることを伴い得る。このタイマは、いくつかの時間において減分され得る。たとえば、タイマは最初に、何らかの値、たとえば10に設定され、ワイヤレス媒体が使用中でない、ビーコン間隔などの各時間期間中に減分され得る。他の初期値が使われてよく、カウンタを減分するための他の条件が使われてもよい。初期値にも、タイマを減分するための条件にもかかわらず、時間920におけるSTA1 910は、クラス1における送信を送信する時間であると決定してよい。たとえば、この決定は、クラス1用のタイマがゼロ達し得るので、起こり得る。したがって、STA1 910は、時間920において、クラス1についての指示940を送信してよい。
[0095]この指示940は、STA1 910によって送信される、クラス1における送信942のためのスタート時間922と終了時間924とを示し得る。いくつかの態様において、指示940は、独立した指示であってよく、または、たとえば、送信942用のパケットヘッダであってよい。スタート時間922および終了時間924は、(たとえば、スタート時間と終了時間とを含む)指示940の中で直接示されてもよく、推論されてもよい。たとえば、指示940は、送信942が指示のある程度の時間の後(直後、または一定の既知の持続時間の後)に始まると記してよく、送信942の持続時間を示し得る。したがって、指示940は、他のデバイスがスタート時間922と終了時間924とを決定するのに十分な情報を含み得る。
[0096]指示940を送信した後、STA1 910は、クラス1におけるその送信942を、スタート時間922と終了時間924との間に送信してよい。この時間中、指示940を受信した他のデバイスは、クラス1送信が起きていることを認識することができ得る。したがって、それらの他のデバイスは、この時間中にクラス1送信を送信するようにも構成されてよい。たとえば、STA2 912は、クラス1における送信944を、スタート時間922と終了時間924との間に送信してよい。さらに、STA3 914も、この時間中に、クラス1における送信946を送信してよい。他のデバイスからのこれらの送信は、それらのデバイスにおけるバックオフカウンタ(クラス1用のタイマなど)が、そのクラスにおいて送信する時間であることを示すことが可能でなくても、送信され得る。そうではなく、これらの送信は、STA1 910からの受信された指示940に基づいて起こり得る。いくつかの態様において、STA4 916など、いくつかのSTAは、スタート時間922と終了時間924との間の時間中に送信することができ得ない。たとえば、STA4 916は、送信する必要があるいかなるクラス1データももたない場合があり、したがって、この時間期間中はクラス1送信に譲ることを選べばよい。
[0097]デバイスがクラス1において送信した後、デバイスは、クラス1用のそれ自体のバックオフ手順を更新してよい。たとえば、デバイスが、保留中である、それ以上のクラス1送信をもたない場合、デバイスは、そのクラス用のタイマを停止してよい。デバイスが、送信することを望む1つまたは複数のクラス1送信を依然として有する場合、デバイスは、手順を他のやり方で更新すればよい。たとえば、デバイスは、タイマを初期値でリスタートしてよい。デバイスは、この初期値を、上述したように、いくつかの公平性条件を保証するように調節してもよい。
[0098]同様に、将来の時間926において、STA4 916などの別のデバイスが、クラス2など、別のクラスについての指示950を送信し得る。この指示は、スタート時間928と終了時間930とを決定するのに十分な情報を含み得る。それらの時間の間、STA4 916は、クラス2における送信952をし得る。同様に、保留中である、クラス2における送信を有する他のデバイスも、それらのクラス2送信を送信し得る。したがって、クラスバックオフ手順の使用により、デバイスは、いくつかの互換メッセージ(同じクラスにあるメッセージ)を、ワイヤレス媒体を介して一斉に送信することができ得るようになり得ることが観察され得る。これらの送信は、送信が始まり得ることをデバイス自体のバックオフ手順が示すとき、または送信が始まり得ることを別のデバイスのバックオフ手順が示すときのいずれかに行われ得る。
[0099]図10は、トランシーバ1015に動作可能に結合されたプロセッサ1020を含む構成要素のセットを有するデバイス1000のハイレベルブロック図を示す。作業メモリ1005、ストレージ1010、およびメモリ1030も、プロセッサと通信するとともに、それに動作可能な取り付けられる。デバイス1000は、ワイヤレス通信ネットワーク上で動作するように構成されたデバイスであってよい。デバイス1000は、本明細書に記載されるクラスバックオフ手順を使うように構成されてよく、たとえば、集中クラスバックオフコントローラとして動作するように構成される。
[0100]トランシーバ1015は、ワイヤレス通信ネットワーク上の通信を送信および受信するように構成され得る。それは、トランシーバ1015として、または別個の受信機および送信機として実装されてよい。いずれのケースでも、トランシーバ1015は、デバイスに、いくつかのクラスバックオフ原理に従ってワイヤレス媒体上で送信および受信させるために、プロセッサ1020に動作可能な接続され得る。たとえば、トランシーバ1015は、特定のクラスにおいて送信する機会が到来したことを示すために、他のデバイスに送信することが可能であり得る。
[0101]プロセッサ1020は、汎用処理ユニット、または開示される方法のために特別に設計されたプロセッサであり得る。図示のように、プロセッサ1020はメモリ1030と作業メモリ1005とに接続される。図示の実施形態では、メモリ1030は、ローカルクラスバックオフモジュール1035と、クラス送信モジュール1040と、クラス公平性モジュール1045と、オペレーティングシステム1050とを格納する。これらのモジュールは、様々なタスクを実施するようにプロセッサを構成する命令を含む。作業メモリ1005は、メモリ1030のモジュール中に含まれるプロセッサ命令の作業セットを記憶するためにプロセッサ1020によって使用され得る。代替的に、作業メモリ1005は、デバイス1000の動作中に作成された動的データを記憶するためにプロセッサ1020によって使用される場合もある。
[0102]上述のように、プロセッサ1020は、メモリに格納されたいくつかのモジュールによって構成される。たとえば、クラスバックオフモジュール1035は、任意の数の送信クラス用のクラスバックオフを実施するように、プロセッサ1020を構成するのに十分な命令を含み得る。たとえば、これは、1つまたは複数の異なる通信クラス向けにタイマをスタートすることと、増分または減分することとを含み得る。たとえば、デバイス1000は、ワイヤレス通信デバイスから、デバイスが特定のクラスの送信を送信することを望むという指示を受信し得る。クラスバックオフモジュール1035は、その指示を受信するように、および送信のクラスと、そのクラスについてのカウンタが現在稼動しているかどうかとを決定するようにデバイス1000を構成するのに十分な命令を含み得る。そのクラスについてのカウンタが稼動していない場合、クラスバックオフモジュール1035は、そのクラスについてのこのようなカウンタを始動させるのに十分な命令を含み得る。
[0103]メモリ1030は、クリアチャネル評価決定モジュール1040も含み得る。たとえば、いくつかのワイヤレスデバイスは、デバイス1000にクリアチャネル評価(CCA)を送信するように構成され得る。クリアチャネル評価決定モジュール1040は、これらのCCA値の各々を受信するように、およびそれらの値を、ワイヤレス媒体がクリアであるかどうか決定するのに使うように構成され得る。たとえば、クリアチャネル評価決定モジュール1040は、媒体がクリアであることを2つ以上の受信されたCCA値が示す場合、ワイヤレス媒体がクリアであると決定するように構成され得る。
[0104]クリアチャネル評価決定モジュール1040は次いで、このクリア値をクラスバックオフモジュール1035に送信するように構成されてよく、モジュール1035は、この評価に基づいて、1つまたは複数の稼動中カウンタを減分するように構成されてよい。この減分の結果、クラスタイマのうちの1つがゼロに達した場合、クラスバックオフモジュール1035は、トランシーバ1015を使って、1つまたは複数のデバイスにメッセージを送信するようにさらに構成されてよい。たとえば、このメッセージは、それらのデバイスに対して、それらのデバイスが、一定の持続時間だけ所与のクラスの送信を送信してよいと示し得る指示であってよい。クラスバックオフモジュール1035は、これらの指示と、他のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに基づく、指示の持続時間とを生成するように構成されてよく、メッセージは、それらのワイヤレスデバイスが送信したいと思う送信のクラスと持続時間とを示す。
[0105]メモリ1030は、クラス公平性モジュール1045も含み得る。クラス公平性モジュール1045は、様々なクラスすべての送信のための、ワイヤレス媒体への公平アクセスを確実にするように構成され得る。たとえば、クラス公平性モジュール1045は、そのクラスの送信が、一定の時間期間内にワイヤレス媒体上で許可された回数に基づいて、クラスバックオフモジュール1035についての初期バックオフカウンタ値を決定するように構成されてよい。クラス公平性モジュール1045は、デバイス1000に、クラス公平性に基づいて、およびクリアチャネル評価決定モジュール1040によって決定されたCCA値に基づいて、いくつかのカウンタをいつ減分するべきかを命令する命令も含み得る。
[0106]オペレーティングシステムモジュール1050は、デバイス1000のメモリと処理リソースとを管理するようにプロセッサを構成する。たとえば、オペレーティングシステムモジュール1050は、画像センサー1015、またはストレージ1010などのハードウェアリソースを管理するためのデバイスドライバを含み得る。したがって、いくつかの実施形態では、上記で説明したモジュール中に含まれている命令は、これらのハードウェアリソースと直接対話せず、代わりに、オペレーティングシステム構成要素1050中にある標準サブルーチンまたはAPIを通して対話し得る。オペレーティングシステム1050内の命令は、次いで、これらのハードウェア構成要素と直接対話し得る。
[0107]プロセッサ1020は、データを記憶モジュール1010に書き込むことができ得る。記憶モジュール1010は従来のディスクドライブとしてグラフィカルに表されているが、複数の実施形態は、メモリディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、リモートに接続された記憶媒体、仮想ディスクドライバなどを含むように、ディスクベースの記憶デバイスと、いくつかの他のタイプの記憶媒体の1つとのいずれかを含み得ることを、当業者は理解するであろう。
[0108]図10は、プロセッサとメモリとを含むように別々の構成要素を有するバイスを示し、これらの別々の構成要素は、特定の設計目標を達成するために様々な方法で組み合わせられ得ることを当業者は認識されよう。たとえば、代替実施形態では、メモリ構成要素は、コストを節約し性能を改善するために、プロセッサ構成要素と組み合わされ得る。
[0109]さらに、図10は、いくつかのモジュールを有するメモリ構成要素1030と、作業メモリを有する別個のメモリ1005とを含むように2つのメモリ構成要素を示しているが、当業者は、異なるメモリアーキテクチャを利用するいくつかの実施形態を認識されよう。たとえば、メモリ1030中に含まれているモジュールを実装するプロセッサ命令の記憶のための設計はROMまたは静的RAMメモリを利用し得る。あるいは、プロセッサ命令は、デバイス1000に組み込まれまたは外部デバイスポートを介して接続される、ディスク記憶デバイスから、システムの起動時に読み取られ得る。次いで、プロセッサ命令が、プロセッサによる実行を支援するためにRAMにロードされ得る。たとえば、作業メモリ1005はRAMメモリである場合があり、命令は、プロセッサ1020による実行前に作業メモリ1005にロードされる。
[0110]図11は、集中グループバックオフなど、使用されている本開示のいくつかの態様の例示である。たとえば、ここではSTA1〜3 1110、1112、1114と標示される3つ以上のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス媒体を共有し得る。さらに、集中コントローラ1100が存在し得る。いくつかの態様では、これらのデバイスのいくつかはAPであってよく、他のものはSTAであってよく、デバイスは、集中コントローラ1110と通信していてよい。
[0111]ワイヤレスデバイスの各々は、一定の時間に、1つまたは複数の送信を送信することを望む場合がある。これらの送信の各々はあるクラスであってよく、クラスは、そのクラスでの送信が、同じクラスにある他の送信と一斉に送信され得るように定義される。つまり、任意の所与のクラスでの複数の送信が、互いと干渉することなく、互いと一斉に送信され得る。STAの各々は、本明細書に記載されるように、いくつかの集中グループバックオフ手順に従って動作するように構成され得る。
[0112]第1の時間1120において、STA2 1114は、クラス1についての要求1140を送り得る。たとえば、要求1140は、STA2 1114が、送信することを望むバッファリングされたデータを有することと、送信がクラス1送信となることとを示し得る。したがって、STA2 1114は、集中コントローラ1110に要求1140を送るように構成され得る。集中コントローラ1110は、要求を受信し得る。集中コントローラ1110が、バックオフカウンタをクラス1用に始動させていない場合、集中コントローラ1110は、クラス1用にバックオフカウンタを始動させるように構成され得る。集中コントローラ1110は、他の様々なクラス、すなわち同じクラス(要求1144のような)または異なるクラス(要求1142のような)のいずれかについての他の要求も受信し得る。各デバイスが、1つまたは複数のクラスについての1つまたは複数の要求を送信し得る。集中コントローラ1110は、各要求を受信するように、およびそれに従ってバックオフカウンタを動作させるように構成され得る。たとえば、集中コントローラ1110は、クラス1およびクラス2の各々について、バックオフカウンタを動作させ得る。これらのバックオフカウンタは、各送信クラスに、ワイヤレス媒体への同等のアクセスを許可するなど、いくつかの公平性条件を強制するように構成され得る。そのような公平性条件は、たとえば、インシャルバックオフ値を変えるか、または1つもしくは複数のクラスに対して減分手順を変えることによって強制され得る。
[0113]時間1126において、集中コントローラ1110は、クラス1についての指示1140を送信し得る。たとえば、集中コントローラ1110は、この指示を、クラス1についてのバックオフカウンタがゼロに達したときに送信してよい。
[0114]この指示1140は、クラス1における送信のためのスタート時間1128と終了時間1130とを示し得る。集中コントローラ1140がクラス1用に許可する持続時間(スタート時間1128と終了時間1130との間の時間量など)は、1つまたは複数の要求に少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、要求1140および1144の各々が、STA1 1112およびSTA2 1114がクラス1の送信を送信することを望む送信の持続時間を含み得る。したがって、これらの時間は、少なくとも部分的には、指示1146中に示されるように、クラス1送信がワイヤレス媒体へのアクセス権を付与され得る持続時間を決定するのに使われ得る。
[0115]いくつかの態様において、指示1140は独立した指示であってよく、または、たとえば、集中コントローラ1110からの別の送信中に含められてよい。スタート時間1128および終了時間1130は、(たとえば、スタート時間と終了時間とを含む)指示1140の中で直接示されてよく、または推論されてよい。たとえば、指示1140は、送信1142が指示のある程度の時間量の後(直後、または一定の既知の持続時間の後)に始まると記してよく、送信1142の持続時間を示し得る。したがって、指示1140は、他のデバイスがスタート時間1128と終了時間1130とを決定するのに十分な情報を含み得る。
[0116]指示1146を受信した後、所与のクラス、ここではクラス1のキューイングされたデータを有する各デバイスは、スタート時間1128と終了時間1130との間に、そのクラスにおけるデータを送信するように構成され得る。たとえば、その時間中に、STA1 1112は、1148において、クラス1において送信してよく、STA2 1114は同様に、1150において、クラス1において送信してよい。STA3 1116など、バッファリングされたクラス1データをもたない他のデバイスは、クラス1送信1148、1150と干渉しないように、その時間期間中は譲歩すればよい。終了時間1130の後、集中コントローラ1110は、クラス2など、他のクラスに、それらのクラスの各々についてのバックオフカウンタがゼロに達したとき、他の指示を与えてよい。
[0119]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中をルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。さらに、本明細書で使用される「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。
[0117]本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、aと、bと、cと、a−bと、a−cと、b−cと、a−b−cとを包含するものとする。
[0118]上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/またはモジュールなど、それらの動作を実施することが可能な任意の好適な手段によって実施され得る。概して、図に示されたどの動作も、その動作を実施することが可能な対応する機能的手段によって実施され得る。
[0119]本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明した機能を実施するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せによって実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0120]1つまたは複数の態様では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実施され得る。ソフトウェアで実装される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするすべての媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(「DSL」)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバまたは他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備える場合がある。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲の中に含まれるべきである。
[0121]本明細書に開示された方法は、説明した方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、変更され得る。
[0122]記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装され得る。ソフトウェアに実装される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令として、コンピュータ可読媒体上に記憶される場合がある。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−rayディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。
[0123]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実施するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、命令が記憶(および/または符号化)され、それらの命令が本明細書で説明した動作を実施するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含む場合がある。
[0124]ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
[0125]さらに、本明細書で説明する方法および技法を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な方法は、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ得、および/または場合によっては得られ得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書に記載された方法を実施するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合され得る。代替として、本明細書に記載された様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)、またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され得る。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
[0126]特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更、および変形が行われる場合がある。
[0127]上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様は、それらの基本的な範囲から逸脱することなく考案することができ、それらの範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
デバイスが、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法であって、
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が前記少なくとも1つの他のデバイスにおいて完了されたという指示を受信することと、
クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施することと、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える方法。
[C2]
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することは、前記デバイスにおけるカウンタを始動させることと、前記デバイスにおけるクリアチャネル評価指示に依存して、前記デバイスにおける前記カウンタを減分することとを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施することは、前記デバイスにおける前記カウンタがゼロに達すると、前記クラスを識別する前記パケットから前記クラスの第1のパケットを送信することを備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記クラスを識別することは、前記送信された第1のパケット中に、前記クラスを記述する指示を含めることを備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記クラスの前記第1のパケットを送信することは、送付可または前記クラスを示すデータパケットを送信することを備える、C4に記載の方法。
[C7]
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々についての前記バックオフ手順は、中央コントローラにクリアチャネル評価状態を送ることを備え、前記中央コントローラは、前記デバイスの1つまたは複数からの前記報告されたクリアチャネル評価状態に基づいて共通バックオフ手順を実施する、C1に記載の方法。
[C8]
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することは、1つまたは複数の公平性条件に基づいて前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することを備える、C1に記載の方法。
[C9]
1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスであって、
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施し、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が前記少なくとも1つの他のデバイスにおいて完了されたという指示を受信すること、
クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、1つまたは複数の送信を実施し、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するように構成されたプロセッサを備えるデバイス。
[C10]
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新するようにさらに構成される、C9に記載のデバイス。
[C11]
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することは、前記デバイスにおけるカウンタを始動させることと、前記デバイスにおけるクリアチャネル評価指示に依存して、前記デバイスにおける前記カウンタを減分することとを備える、C9に記載のデバイス。
[C12]
前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施することは、前記デバイスにおける前記カウンタがゼロに達すると、前記クラスを識別する前記パケットから前記クラスの第1のパケットを送信することを備える、C9に記載のデバイス。
[C13]
前記クラスを識別することは、前記送信された第1のパケット中に、前記クラスを記述する指示を含めることを備える、C12に記載のデバイス。
[C14]
前記クラスの前記第1のパケットを送信することは、送付可または前記クラスを示すデータパケットを送信することを備える、C12に記載のデバイス。
[C15]
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順は、複数のデバイスに共通である共通バックオフ手順を備える、C9に記載のデバイス。
[C16]
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することは、1つまたは複数の公平性条件に基づいて前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することを備える、C9に記載のデバイス。
[C17]
1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスであって、
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施するための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信するための手段と、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのための前記バックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、
クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、1つまたは複数の送信を実施するための手段と、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するための手段とを備えるデバイス。
[C18]
1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備える非一時的物理的コンピュータストレージであって、前記方法は、
前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信することと、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのための前記バックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、
クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、1つまたは複数の送信を実施することと、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える、非一時的物理的コンピュータストレージ。
[C19]
複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法であって、
前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させることと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することと、
前記クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送ることと、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える方法。
[C20]
前記カウンタを減分することは、ワイヤレス媒体が、前記複数のデバイスのうちの2つ以上において少なくともあるスロット時間だけ、前記クリアチャネル評価によってアイドルであると示される場合、前記カウンタを減分することを備える、C19に記載の方法。
[C21]
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することは、選ばれた個数の前記複数のデバイスにおけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することを備え、ここにおいて、前記選ばれた個数は2よりも大きい、C19に記載の方法。
[C22]
前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることは、バックホール接続を使って、前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることを備える、C19に記載の方法。
[C23]
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新することをさらに備える、C19に記載の方法。
[C24]
複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスであって、
前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させ、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分し、
前記クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送り、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するように構成されたプロセッサを備えるデバイス。
[C25]
前記カウンタを減分することは、ワイヤレス媒体が、前記複数のデバイスのうちの2つ以上において少なくともあるスロット時間だけ、前記クリアチャネル評価によってアイドルであると示される場合、前記カウンタを減分することを備える、C24に記載のデバイス。
[C26]
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することは、選ばれた個数の前記複数のデバイスにおけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することを備え、ここにおいて、前記選ばれた個数は2よりも大きい、C24に記載のデバイス。
[C27]
前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることは、バックホール接続を使って、前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることを備える、C24に記載のデバイス。
[C28]
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新するようにさらに構成される、C24に記載のデバイス。
[C29]
複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法のためのデバイスであって、
前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させるための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分するための手段と、
前記クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送るための手段と、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するための手段とを備えるデバイス。
[C30]
複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備える非一時的物理的コンピュータストレージであって、前記方法は、
前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させることと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、
前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することと、
前記クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送ることと、
前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える、非一時的物理的コンピュータストレージ。

Claims (15)

  1. デバイスが、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するための方法であって、
    前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
    少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が前記少なくとも1つの他のデバイスにおいて完了されたという指示を受信することと、
    クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施することと、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える方法。
  2. 前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新することをさらに備えるか、または、
    前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施することは、前記デバイスにおけるカウンタを始動させることと、前記デバイスにおけるクリアチャネル評価指示に依存して、前記デバイスにおける前記カウンタを減分することとを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施することは、前記デバイスにおけるカウンタがゼロに達すると、前記クラスを識別する前記パケットから前記クラスの第1のパケットを送信することを備え、
    前記クラスを識別することは、前記送信された第1のパケット中に、前記クラスを記述する指示を含めることを備えるか、または、
    前記クラスの前記第1のパケットを送信することは、送付可または前記クラスを示すデータパケットを送信することを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順は、中央コントローラにクリアチャネル評価状態を送ることを備え、前記中央コントローラは、前記デバイスの1つまたは複数からの前記クリアチャネル評価状態に基づいて共通バックオフ手順を実施するか、または、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することは、1つまたは複数の公平性条件に基づいて前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することを備える、請求項1に記載の方法。
  5. 1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためのデバイスであって、
    前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施するための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信可能である、
    少なくとも1つの他のデバイスから、そのクラス用の前記バックオフ手順が少なくとも1つの他のものにおいて完了されたという指示を受信するための手段と、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちの少なくとも1つのための前記バックオフ手順が完了したという指示をデバイス受信する、
    クラス用の前記バックオフ手順が完了されると、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、1つまたは複数の送信を実施するための手段と、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するための手段とを備えるデバイス。
  6. 前記デバイスは、前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新するための手段をさらに備えるか、または、
    前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のためのバックオフ手順を実施するための手段は、前記デバイスにおけるカウンタを始動させることと、前記デバイスにおけるクリアチャネル評価指示に依存して、前記デバイスにおける前記カウンタを減分することとを備える、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するための手段は、前記デバイスにおけるカウンタがゼロに達すると、前記クラスを識別する前記パケットから前記クラスの第1のパケットを送信することを備え、
    前記クラスを識別することは、前記送信された第1のパケット中に、前記クラスを記述する指示を含めることを備えるか、または、
    前記クラスの前記第1のパケットを送信することは、送付可または前記クラスを示すデータパケットを送信することを備える、請求項5に記載のデバイス。
  8. 前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順は、複数のデバイスに共通である共通バックオフ手順を備えるか、または、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するための手段は、1つまたは複数の公平性条件に基づいて前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することを備える、請求項5に記載のデバイス。
  9. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータプログラム。
  10. 複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順をデバイスが実施するための方法であって、
    前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させることと、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することと、
    前記クラス用のバックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送ることと、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新することとを備える方法。
  11. 前記カウンタを減分することは、ワイヤレス媒体が、前記複数のデバイスのうちの2つ以上において少なくともあるスロット時間だけ、前記クリアチャネル評価によってアイドルであると示される場合、前記カウンタを減分することを備えるか、または、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することは、選ばれた個数の前記複数のデバイスにおけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することを備え、ここにおいて、前記選ばれた個数は2よりも大きいか、または、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることは、バックホール接続を使って、前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることを備えるか、または、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. 複数のデバイスによる、1つまたは複数の特定のクラスのパケットの送信のための共通媒体アクセス手順を実施するためデバイスであって、
    前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラス用のカウンタを始動させるための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の特定のクラスのうちのあるクラスでの送信は、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分するための手段と、
    前記クラス用のバックオフ手順が完了されると、前記複数のデバイスのうちの2つ以上へ、それらのデバイスに、1つまたは複数の他のデバイスによって送信される、前記クラス中の他の送信と一斉に送信され得る1つまたは複数の送信を実施するよう命令する命令を送るための手段と、
    前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記クラス用の前記バックオフ手順を更新するための手段とを備えるデバイス。
  13. 前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分するための手段は、ワイヤレス媒体が、前記複数のデバイスのうちの2つ以上において少なくともあるスロット時間だけ、前記クリアチャネル評価によってアイドルであると示される場合、前記カウンタを減分することを備えるか、または、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上におけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分するための手段は、選ばれた個数の前記複数のデバイスにおけるクリアチャネル評価に基づいて前記カウンタを減分することを備え、ここにおいて、前記選ばれた個数は2よりも大きいか、または、
    前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送るための手段は、バックホール接続を使って、前記複数のデバイスのうちの2つ以上に命令を送ることを備えるか、または、
    前記デバイスは、前記1つまたは複数の送信に基づいて、前記1つまたは複数の特定のクラスの各々のための前記バックオフ手順を更新するための手段をさらに備える、請求項12に記載のデバイス。
  14. 請求項10〜11のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータプログラム。
  15. 前記手段はプロセッサである、請求項5乃至8、請求項12乃至13のいずれか一項に記載のデバイス。
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