JP2017228973A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿に印されている各マーカーの色が近似していても、これらのマーカーの色を正確に識別する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、原稿を読み取って、画像データを取得する画像読取部110と、画像データに基づき、原稿に印されている基準マーカーを検出するマーカー検出部104と、画像データに基づき、基準マーカーの色相を検出する色相検出部105と、基準マーカーの色相を記憶する記憶部170と、マーカー検出部104により任意のマーカーが検出されて、色相検出部105により該任意のマーカーの色相が検出されると、該任意のマーカーの色相が記憶部170に記憶されている基準マーカーの色相に一致又は近似するか否かを判定する制御部101と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿を読み取って、この原稿に印されているマーカーを検出する画像処理装置に関し、特にマーカーの色を判定するための技術に関する。
例えば、特許文献1では、マーカーペンで塗りつぶされた用紙の登録領域をスキャナーで読み取って、マーカーペンの色成分を登録したり解除したりしている。そして、原稿に印されているマーカーの色成分が予め登録されているマーカーペンの色成分に一致又は近似するか否かを判定し、一致又は近似すると判定すると、マーカーで指定された該原稿の編集範囲に対して画像処理を施している。
また、特許文献2では、蛍光マーカーペンによるマーカーの反射率が高いことに着眼して、スキャナーにより読み取られた原稿の画像におけるマーカーの色の濃度に基づきマーカーを抽出している。これにより、マーカーが原稿のカラー画像と区別して抽出される。
特開平06−284270号公報 特開平05−344314号公報
ところで、原稿上のマーカーには濃度むらが生じることがある。このため、複数色のマーカーが用いられて、これらのマーカーの色が近似している場合は、それらのマーカーの色を正確に識別することが困難になる。例えば、上記特許文献1のようにマーカーの色成分に基づく判定では、マーカーの濃度むらの影響を受け易く、マーカーの色を正確に識別することができない。また、上記特許文献2においては、マーカーの色を正確に識別するための技術的な記載がない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、原稿に印されている各マーカーの色が近似していても、これらのマーカーの色を正確に識別することを目的とする。
本発明の一局面にかかる画像処理装置は、原稿を読み取って、該原稿の画像を示す画像データを取得する読取部と、前記画像データに基づき、前記原稿に印されている基準マーカーを検出する第1検出部と、前記画像データに基づき、前記第1検出部により検出された前記基準マーカーの色相を検出する第2検出部と、前記第2検出部により検出された前記基準マーカーの色相を記憶する記憶部と、前記第1検出部により任意のマーカーが検出されて、前記第2検出部により該任意のマーカーの色相が検出されると、該任意のマーカーの色相が前記記憶部に記憶されている前記基準マーカーの色相に一致又は近似するか否かを判定する制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、原稿に印されている各マーカーの色が近似していても、これらのマーカーの色を正確に識別することができる。
本発明の一実施形態にかかる画像処理装置が適用された画像形成装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置が適用された画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置による基準マーカーを規定する色相閾値などを設定するための処理手順を示すフローチャートである。 複数色の基準マーカーが印された原稿を示す図である。 複数色の基準マーカーの色相を示すグラフである。 画像形成装置の表示部の画面に表示された記入表を示す図である。 図6の記入表に対応するデータテーブルを示す図である。 本実施形態の画像形成装置による任意のマーカーの色相判定などの処理手順を示すフローチャートである。 複数色の任意のマーカーが印された原稿を示す図である。 編集後の原稿を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる画像処理装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像処理装置が適用された画像形成装置を示す斜視図である。図2は、画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。本実施形態の画像形成装置10は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能などの複数の機能を兼ね備えた複合機である。この画像形成装置10は、画像読取部110、画像形成部120、記憶部170、給紙部13、及び排出トレイ14などから概略構成される。
画像形成装置10が画像読取動作を行う場合、後述する動作制御部102による制御のもと、画像読取部110が原稿載置台111に載置された原稿を読み取り、原稿の画像を示す画像データを生成する。この画像データは、画像メモリー160に記憶(保存)される。
画像形成装置10が画像形成動作を行う場合は、画像メモリー160に記憶された画像データに基づいて、動作制御部102による制御のもと、画像形成部120が給紙部13から給紙される記録紙にトナー像を形成する。この後、記録紙上に形成されたトナー像は、不図示の定着部により熱定着される。定着処理の完了した画像形成済みの記録紙は、排出トレイ14に排出される。
また、装置本体の前面には、操作部150及び表示部130が配置されている。表示部130は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイを備えている。
表示部130の画面には、タッチパネル140が配置されている。タッチパネル140は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、操作部として機能し、タッチパネル140に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知する。
操作部150は、例えば、メニューを呼び出すメニューキー、メニューを構成するGUIにおけるフォーカスを移動させる矢印キー、メニューを構成するGUIに対して確定操作を行う決定キー、スタートキーなどを備えている。
記憶部170は、画像データ、各種のプログラム、データテーブルなどを記憶するSSD、HDDからなる大容量の記憶装置である。
画像形成装置10は、更に、制御ユニット100を備えている。制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。制御ユニット100は、上記のROMまたは記憶部170に記憶されているプログラムが上記のCPUで実行されることにより、制御部101、動作制御部102、操作受付部103、マーカー検出部104、色相検出部105、OCR処理部106、及び編集部107として機能する。なお、制御ユニット100の上記の各構成は、プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部101は、画像形成装置10の全体的な動作制御を司る。
操作受付部103は、タッチパネル140から出力される検知信号に基づき、タッチパネル140に対するユーザー操作を受け付ける機能を有する。また、操作受付部103は、操作部150のハードキーに対するユーザー操作を受け付ける機能を有する。
動作制御部102は、画像読取部110による画像読取動作や表示部130による表示動作などを制御する。
マーカー検出部104(第1検出部)は、画像読取部110が取得した原稿の画像を示す画像データから該画像の明度データを生成し、この画像の明度データに基づき、蛍光マーカーペンにより原稿に印されたマーカーの領域を検出する。ここで、画像の明度データは、該画像の各画素の明度を示すものである。また、蛍光マーカーペンによるマーカーの領域は、原稿における他の領域よりも光の反射率が高く、該マーカーの領域の各画素の明度が他の領域の各画素の明度よりも高くなる。このため、マーカーの領域の各画素の明度よりも僅かに低い明度閾値Mhを予め設定しておけば、該画像の明度データに基づき、明度閾値Mhよりも高い明度の各画素からなる領域をマーカーの領域として求めることができる。
なお、原稿の画像を示す画像データから該画像の明度データを生成する代わりに、該画像の彩度データを生成し、この画像の彩度データに基づき、予め設定された彩度閾値よりも高い彩度の各画素からなる領域をマーカーの領域として求めもよい。
色相検出部105(第2検出部)は、画像読取部110が取得した原稿の画像を示す画像データから該画像の色相データを生成し、該画像の色相データに基づき、マーカー検出部104により検出されたマーカーの領域の色相を検出する。ここで、画像の色相データは、該画像の各画素の色相を示すものであって、マーカーの領域の色相を該画像の各画素の色相から抽出することができる。
OCR処理部106(テキスト抽出部)は、画像読取部110が取得した原稿の画像を示す画像データを解析して、原稿におけるテキストを認識する機能を有する。
編集部107は、マーカー検出部104により検出されたマーカーの領域に対して編集処理を施す。例えば、マーカーの領域にテキストが含まれる場合は、編集処理を該テキストに対して施す。また、マーカーの領域に写真や図形が含まれる場合は、編集処理を該写真や図形に対して施す。あるいは、マーカーの領域を削除したりコピーしたりする。
ここで、本実施形態では、ユーザーが、複数色の蛍光マーカーペンを用いてそれぞれの基準マーカーを原稿の白地箇所に印し、この原稿を画像読取部110にセットして、画像読取部110により該原稿の画像を読み取らせると、マーカー検出部104により該原稿の画像における各基準マーカーの領域が抽出されて、色相検出部105により該各基準マーカーの色相が検出される。このとき、制御部101は、該各基準マーカーの色相を規定するそれぞれの色相閾値を求めて設定する。そして、これらの色相閾値とそれぞれの編集処理を対応付けたデータテーブルが作成されて記憶部170に記憶される。
この後、画像読取部110による原稿の読み取りが行なわれたときには、マーカー検出部104により該原稿の画像における任意のマーカーの領域が抽出されて、色相検出部105により該任意のマーカーの色相が検出され、制御部101により、該任意のマーカーの色相が各色相閾値と比較されて、該任意のマーカーの色相が各基準マーカーの色相のいずれに一致又は近似するかが判定される。そして、編集部107は、任意のマーカーの色相に一致又は近似すると判定された基準マーカーの色相に対応する編集処理を記憶部170内のデータテーブルから読み出して、この編集処理を該任意のマーカーの領域に適用する。
これにより、複数の基準マーカーの色相に対応する様々な編集処理を任意のマーカーの領域に選択的に施すことができる。
また、複数の任意のマーカーの色が近似していても、任意のマーカーの色相に一致又は近似する基準マーカーの色相を判定することにより、任意のマーカーの色を正確に識別することができる。これは、基準マーカーの色(色成分)及び任意のマーカーの色(色成分)は、明度、彩度、及び色相を含むものであって、マーカーの濃度むらの影響を受け易いが、基準マーカーの色相と任意のマーカーの色相の比較においては、マーカーの濃度むらの影響を受け難く、色相の識別を正確に行い得るためである。
次に、そのような基準マーカーを規定する色相閾値及び編集処理を予め設定するための処理手順を、図3に示すフローチャート等を参照して詳しく説明する。
まず、ユーザーは、複数色の蛍光マーカーペンを用いて、図4に示すように白地の原稿G1にそれぞれの基準マーカーMa、Mb、Mc、…を印し、この原稿G1を画像読取部110にセットし、操作部150を操作して、原稿G1の読み取りを指示すると共に基準マーカーの検出を指示する。原稿G1の読み取りの指示が操作受付部103で受け付けられると、動作制御部102は、画像読取部110を作動させて、画像読取部110により原稿G1の読み取りを行わせる(ステップS101)。画像読取部110は、原稿G1の画像を示す画像データを生成して、この画像データを画像メモリー160に記憶させる。
また、基準マーカーの検出の指示が操作受付部103で受け付けられると、マーカー検出部104は、画像メモリー160内の画像データから該画像の明度データを生成し、該画像の明度データに基づき、該画像の画素毎に、画素の明度を予め設定された明度閾値Mhと比較して、明度閾値Mhよりも高い明度の各画素からなる領域を基準マーカーの領域として求める(ステップS102)。これにより、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の領域が求められる。
そして、色相検出部105は、画像メモリー160内の画像データから該画像の色相データを生成し、該画像の色相データに基づき、マーカー検出部104により検出された基準マーカーの色相を検出して、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相のピーク値ma、mb、mc、…を求める(ステップS103)。
更に、制御部101は、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相のピーク値ma、mb、mc、…の中間値をそれぞれの色相閾値Sah、Sbh、Sch、…として設定し、これらの色相閾値Sah、Sbh、…を記憶部170に記憶させる(ステップS104)。図5は、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相のピーク値ma、mb、mc、…と各色相閾値(中間値)Sah、Sbh、…を概念的に示すグラフである。図5のグラフに示すように色相検出部105により検出された基準マーカーの色相は、該基準マーカーの色相の中心付近で最も高くなる特性を有しており、この中心付近の値がピーク値として求められる。そして、該基準マーカーの色相のピーク値と該基準マーカーに隣り合う他の基準マーカーの色相のピーク値との中間値が色相閾値として設定される。
この後、制御部101は、図6に示すような各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相(例えば各ピーク値ma、mb、mc、…)、該各基準マーカーMa、Mb、Mc、…のラベル(識別情報)La、Lb、Lc、…、及びそれぞれの編集処理を対応付けた記入表Kを表示部130の画面に表示させる(ステップS105)。
この記入表Kにおいて、それぞれのラベルは、例えば各基準マーカーの検出順序で初期設定されている。ユーザーは、操作部150を操作してラベルを適宜書き換えることができ、例えばラベルとして基準マーカーの色の名称を書き込んで設定することが可能である。また、それぞれの編集処理は、ユーザーによる操作部150の操作で適宜設定される。例えば、予め設定された複数種類の編集処理が選択的に設定される。これにより、記入表Kが作成される(ステップS106)。
そして、ユーザーが操作部150を操作して記入表Kの作成終了を指示し、この指示が操作受付部103で受け付けられると、制御部101は、図6の記入表Kに対応する図7に示すようなデータテーブルDを作成して記憶部170に記憶させ(ステップS107)、図3の処理を終了する。
このように白地の原稿Gに印された複数色の基準マーカーMa、Mb、Mc、…が検出されて、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相を規定する各色相閾値Sah、Sbh、Sch、…が設定され、各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相、該各基準マーカーのラベルLa、Lb、Lc、…、及びそれぞれの編集処理を対応付けたデータテーブルDが記憶部170に記憶される。
次に、画像読取部110により原稿を読み取り、原稿の画像における任意のマーカーの色相が各基準マーカーの色相のいずれに一致又は近似するかを判定して、ラベル及び編集処理を任意のマーカーの領域に適用するための処理手順を、図8に示すフローチャート等を参照して詳しく説明する。
まず、ユーザーは、例えば図9に示すような原稿G2を画像読取部110にセットし、操作部150を操作して、原稿G2の読み取りを指示すると共に任意のマーカーの検出を指示する。原稿G2の読み取りの指示が操作受付部103で受け付けられると、動作制御部102は、画像読取部110を作動させて、画像読取部110による原稿G2の読み取りを行わせる(ステップS201)。画像読取部110は、原稿G2の画像を示す画像データを生成して画像メモリー160に記憶させる。
また、任意のマーカーの検出の指示が操作受付部103で受け付けられると、マーカー検出部104は、画像メモリー160内の画像データから該画像の明度データを生成し、該画像の明度データに基づき、該画像の画素毎に、画素の明度を明度閾値Mhと比較して、明度閾値Mhよりも高い明度の各画素からなる領域を任意の基準マーカーの領域として求める(ステップS202)。これにより、原稿G2に印されている各任意のマーカーN1、N2、N3、…の領域が求められる。
そして、色相検出部105は、画像メモリー160内の画像データから該画像の色相データを生成し、該画像の色相データに基づき、マーカー検出部104により検出された各任意のマーカーN1、N2、N3、…の色相を検出して、各任意のマーカーN1、N2、N3、…の色相のピーク値n1、n2、n3、…を求める(ステップS203)。
更に、制御部101は、各任意のマーカーN1、N2、N3、…の色相のピーク値n1、n2、n3、…を図5に示す各色相閾値Sah、Sbh、Sch、…と比較して、各任意のマーカーN1、N2、N3、…別に、任意のマーカーの色相が各基準マーカーMa、Mb、Mc、…の色相のいずれに一致又は近似するかを判定する(ステップS204)。例えば、任意のマーカーN1の色相のピーク値n1が色相閾値Sah未満である場合は、任意のマーカーN1の色相が基準マーカーMaの色相に一致又は近似すると判定する。また、任意のマーカーN2の色相のピーク値n2が色相閾値Sah以上かつ色相閾値Sbh未満である場合は、任意のマーカーN2の色相が基準マーカーMbの色相に一致又は近似すると判定する。
すなわち、制御部101は、上記の処理において、色相閾値を基準マーカーの色相の下限値または上限値を示す値として用いている。そして、制御部101は、色相閾値により規定される色相の範囲に任意のマーカーの色相が含まれる場合に、任意のマーカーの色相が基準マーカーの色相に一致又は近似すると判定している。また、制御部101は、色相閾値により規定される色相の範囲に任意のマーカーの色相が含まれない場合に、任意のマーカーの色相が基準マーカーの色相に一致又は近似しないと判定している。
そして、編集部107は、図7に示すデータテーブルDを参照して、各任意のマーカーN1、N2、N3、…別に、任意のマーカーの色相に一致又は近似すると判定した基準マーカーの色相に対応するラベル及び編集処理を読み出して、該任意のマーカーの領域にそのラベルを付与すると共にその編集処理を適用し(ステップS205)、該任意のマーカーの領域に対してその編集処理を施す(ステップS206)。例えば、OCR処理部106により原稿におけるテキストが抽出されると、編集部107は、任意のマーカーが印された領域又は任意のマーカーで囲まれた領域のテキストを削除したり抽出したりする。また、任意のマーカーが印された領域又は任意のマーカーで囲まれた領域の写真や図形を削除したり抽出したりする。
図10に示す例では、編集部107は、図9に示す原稿G2からマーカーN1が印された領域のテキストを削除する処理を行っている。また、編集部107は、テキストを削除する処理を行っていないマーカー箇所、すなわち、図9に示すマーカーN2およびマーカーN3については、テキスト、写真、図形等を削除せずに、マーカーのみを削除する処理を行っている。
このように本実施形態では、原稿の画像における任意のマーカーの色相を検出し、任意のマーカーの色相が各基準マーカーの色相のいずれに一致又は近似するかを判定しているので、つまりマーカーの色相を比較しているので、マーカーの濃度むらの影響を受け難く、原稿に印されている複数の任意のマーカーの色が近似していても、これらの任意のマーカーの色を正確に識別することができる。
また、複数色の基準マーカーの色相、ラベル、及び編集処理を対応付けておき、任意のマーカーの色相に一致又は近似する基準マーカーの色相に対応するラベル及び編集処理を該任意のマーカーの領域に適用しているので、原稿の画像に対して多用な編集処理を施すことができる。例えば、ラベルとして、基準マーカーの色の名称の他に、「見出し」、「本文」、「写真」、及び「図形」などを設定すると共に、編集処理として任意のマーカーが印された領域又は任意のマーカーで囲まれた領域のテキスト、写真、図形の抽出を設定しておき、それらの領域のテキスト、写真、図形を抽出して、この抽出したテキスト、写真、図形をそれぞれのラベルと共に記憶部170に一旦記憶する。そして、テキスト、写真、図形をそれぞれのラベルと共に記憶部170から読み出して表示部130の画面に表示する。ユーザーは、それぞれのラベル「見出し」、「本文」、「写真」、及び「図形」などを参照しつつ、タッチパネル140や操作部150を操作して、テキスト、写真、図形を適宜レイアウトして編集する。
なお、本発明は、上記の実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
<変形例1> 上記実施形態では、色相閾値として、基準マーカーの色相のピーク値と該基準マーカーに隣り合う他の基準マーカーの色相のピーク値との中間値を適用しているが、この代わりに、基準マーカーの色相のピーク値を中心とする一定の色相範囲を規定する2つの値を適用してもよい。
<変形例2>
変形例2にかかる画像処理装置では、色相検出部105が、基準マーカーの色相に加えて、基準マーカーの明度又は彩度を検出する。また、記憶部170は、基準マーカーの色相に加えて、色相検出部105により検出された基準マーカーの明度又は彩度を記憶する。この上で、制御部101は、以下の処理を行う。
すなわち、変形例2にかかる画像処理装置では、制御部101は、色相閾値により規定される色相の範囲の上限値又は下限値から予め定められた範囲内に任意のマーカーの色相が含まれる場合には、「色相」の情報を用いるのではなく「明度又は彩度」の情報を用いて、任意のマーカーが何れの基準マーカーに対応しているかを判定する。任意のマーカーの色相が、色相閾値により規定される色相の範囲の上限値又は下限値に近い場合には、誤判定が生じるおそれがあると考えられるためである。
具体的には、制御部101は、色相閾値により規定される色相の範囲の上限値又は下限値から予め定められた範囲内に任意のマーカーの色相が含まれる場合に、任意のマーカーの明度又は彩度と記憶部107に記憶されている基準マーカーの明度又は彩度とを比較する。そして、制御部101は、任意のマーカーの明度又は彩度が基準マーカーの明度又は彩度に一致又は近似するときに、任意のマーカーの色相が基準マーカーの色相に一致又は近似すると判定する。一方、制御部101は、任意のマーカーの明度又は彩度が基準マーカーの明度又は彩度に一致又は近似しないときに、任意のマーカーの色相が基準マーカーの色相に一致又は近似しないと判定する。
以上のように、変形例2にかかる画像処理装置では、任意のマーカーの色相が、色相閾値により規定される色相の範囲の上限値又は下限値に近く、誤判定が生じるおそれがある場合には、「明度又は彩度」の情報を用いることで、任意のマーカーが何れの基準マーカーに対応しているかを判定することができる。
また、上記実施形態では、本発明に係る画像処理装置として画像形成装置を例示しているが、これは一例に過ぎず、プリンターや他の電子機器、例えば、コピー機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよく、更には他の種類の電子機器であってもよい。
また、図1乃至図9を用いて説明した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
10 画像形成装置
100 制御ユニット
101 制御部
102 動作制御部
103 操作受付部
104 マーカー検出部
105 色相検出部
106 OCR処理部
107 編集部
110 画像読取部
120 画像形成部
130 表示部
140 タッチパネル
150 操作部
160 画像メモリー
170 記憶部

Claims (10)

  1. 原稿を読み取って、該原稿の画像を示す画像データを取得する読取部と、
    前記画像データに基づき、前記原稿に印されている基準マーカーを検出する第1検出部と、
    前記画像データに基づき、前記第1検出部により検出された前記基準マーカーの色相を検出する第2検出部と、
    前記第2検出部により検出された前記基準マーカーの色相を記憶する記憶部と、
    前記第1検出部により任意のマーカーが検出されて、前記第2検出部により該任意のマーカーの色相が検出されると、該任意のマーカーの色相が前記記憶部に記憶されている前記基準マーカーの色相に一致又は近似するか否かを判定する制御部と、を備える画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記基準マーカーの色相を規定する色相閾値を求めて、この色相閾値を前記記憶部に記憶させ、前記任意のマーカーの色相と前記色相閾値を比較して、該任意のマーカーの色相が前記基準マーカーの色相に一致又は近似するか否かを判定する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1検出部は、前記原稿に印されている複数色の基準マーカーをそれぞれ検出し、
    前記第2検出部は、前記複数色のマーカーの色相をそれぞれ検出し、
    前記制御部は、前記複数色のマーカーの色相の中間値を前記色相閾値として求める、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記色相閾値を前記基準マーカーの色相の下限値または上限値を示す値として用い、前記色相閾値により規定される色相の範囲に前記任意のマーカーの色相が含まれる場合に、前記任意のマーカーの色相が前記基準マーカーの色相に一致又は近似すると判定し、前記色相閾値により規定される色相の範囲に前記任意のマーカーの色相が含まれない場合に、前記任意のマーカーの色相が前記基準マーカーの色相に一致又は近似しないと判定する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2検出部は、前記基準マーカーの色相に加えて、前記基準マーカーの明度又は彩度を検出し、
    前記記憶部は、前記基準マーカーの色相に加えて、前記第2検出部により検出された前記基準マーカーの明度又は彩度を記憶し、
    前記制御部は、前記色相閾値により規定される色相の範囲の上限値又は下限値から予め定められた範囲内に前記任意のマーカーの色相が含まれる場合に、前記任意のマーカーの明度又は彩度と前記記憶部に記憶されている前記基準マーカーの明度又は彩度とを比較して、前記任意のマーカーの明度又は彩度が前記基準マーカーの明度又は彩度に一致又は近似するときに、前記任意のマーカーの色相が前記基準マーカーの色相に一致又は近似すると判定し、前記任意のマーカーの明度又は彩度が前記基準マーカーの明度又は彩度に一致又は近似しないときに、前記任意のマーカーの色相が前記基準マーカーの色相に一致又は近似しないと判定する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記マーカーは、蛍光マーカーペンにより印されたマーカーである、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記第1検出部は、前記原稿の画像の明度又は彩度を予め設定された明度閾値又は彩度閾値と比較して、前記基準マーカーを検出する請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御部により前記基準マーカーの色相に一致又は近似すると判定された前記任意のマーカーの領域に対して編集処理を施す編集部を、備える請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  9. 前記記憶部には、前記基準マーカーの色相に対応付けて識別情報及び編集処理が記憶され、
    前記編集部は、前記基準マーカーの色相に対応する識別情報及び編集処理を前記任意のマーカーの領域に適用する、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像データを解析して、前記原稿におけるテキストを抽出するテキスト抽出部を備え、
    前記編集部は、前記テキスト抽出部により前記原稿におけるテキストが抽出されると、前記任意のマーカーの領域のテキストに対して編集処理を施す、請求項8又は請求項9に記載の画像処理装置。
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