JP2017226400A - センサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造 - Google Patents

センサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フランジを設定できない範囲においてもウェザーストリップを安定した状態で取付けること。【解決手段】自動車のドア100に形成されたフランジ101が途切れた空間部Mに取付けられるとともに、異物を検知するセンサーSが収容される中空部12bを有する筒部12が、断面略U字形状の取付基部11に一体的に成形されたセンサー付きウェザーストリップ10の端部製造方法で、取付基部11を長手方向に所定距離T分切除して、筒部12を直線状に延びるように突出させて残す切除工程と、ウェザーストリップ10の一方端部を金型に固定して、筒部12の先端に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレート20を型成形材料で成形する型成形工程と、直線状に延びた筒部12にセンサーSを、ウェザーストリップの10他方端部から挿入するセンサー挿入工程を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ワゴン車やワンボックスカーやセダン車などのように車体の前後に移動するスライドドアの上部や下部のようにフランジを設定できない範囲に取付けられ、スライドドアを閉じたときに手足等が挟まれていることを検出するセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造に関するものである。
図10に示すように、ワゴン車やワンボックスカーやセダン車などのように車体の前後に移動するスライドドア100の前端面に、スライドドア100を閉じたときに手足等が図6・図7にて後述する、ボディBとの間に挟まれていることを検出するセンサー付きウェザーストリップ10が取付けられたものが知られている。
センサー付きウェザーストリップ10は、図11に示すように、断面略U字形状の取付基部11の頂部、すなわち第一側壁11aと第二側壁11bを連結する連結壁11cの外方に、センサーSが収容される中空部12bを有する筒部12が一体成形されたものであり、スライドドア100に形成されたフランジ101に固定する場合、断面略U字形状の取付基部11の内方に設けられた爪形状部14の反力を利用して固定する方法が一般的に知られている。
なお、取付基部11の第二側壁11bの外方には、断面C字形状のチャンネル部13が設けられ、後挿入するセンサーSに接続されるワイヤーハーネス(図示しない)を保持するために使用される。また、第一側壁11aの外方からは見切部シール用リップ15が突設されている。また、取付基部11には断面略U字形状の芯材16が埋設されている。
このようなセンサー付きウェザーストリップ10は、検出範囲をなるべく広範囲にするように上下方向に可能な限り延長したいとの要望が強いが、図10に示すような車体の場合、コーナーRが小さい及びドア開口が大きい等の理由で、図12に示すように、スライドドア100の上部Xあるいは下部Yのように、車両設計の制約上、フランジ101を設定できない範囲Lが生じる。
そのようにフランジ101を設定できない範囲Lには、通常、ウェザーストリップ10の端部を型成形したものをクリップや両面テープなどを介して固定することが行われているが、センサーSを高感度で一定に維持するなどの理由から範囲Lに取付けられる部位を型成形部だけで製造するのではなく、押出成形された筒部の端部も含めて型成形して範囲Lを型成形部とそれから突出した押出成形部から構成しなければならない場合がある。
しかしこの場合には、型成形部と押出成形部を範囲Lで固定ししかも車両に締結する特別な構造も必要になる。
また、範囲Lに取付けられる部位を直線的ではなく曲線的(通常の場合は直線的な形状になる)にする場合、押出成形された筒部に挿入される金型の中芯を型成形後に抜くことができないといった問題もある。
これに対して、フランジ101を設定できない範囲Lに、ステンレスなどの金属板からなり断面略Lの字をした部位を有するインサートを利用してウェザーストリップの端部を固定する方法が知られている(特許文献1)。
特許第4900064号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明によれば、センサーが収容される筒部は型成形されていて筒部内には型成形時に使用される中芯を抜くための空間を設ける必要があるので、筒部の形状は大きいものとなる。そのため、筒部内でセンサーが不安定になるおそれがあるので強く固定する必要がある。
そこで、本発明の目的とするところは、フランジを設定できない範囲においてもウェザーストリップを安定した状態で取付けることのできるセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法は、自動車のドア(100)に形成されたフランジ(101)が途切れた空間部(M)に取付けられるとともに、前記ドア(100)とドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサー(S)が収容される中空部(12b)を有する筒部(12)が、断面略U字形状の取付基部(11)の頂部に一体的に首部(17)を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップ(10)の端部製造方法であって、
前記取付基部(11)を長手方向に所定距離(T)分切除して、前記筒部(12)を直線状に延びるように突出させて残す切除工程(図1相当)と、
前記取付基部(11)が切除された前記ウェザーストリップ(10)の一方端部を金型に固定して、前記筒部(12)の先端に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレート(20)を型成形材料で成形する型成形工程(図2相当)と、
前記直線状に延びた筒部(12)に前記センサー(S)を、前記ウェザーストリップ(10)の他方端部から挿入するセンサー挿入工程(図2相当)を、備えることを特徴とする。
また本発明は、前記筒部(12)と前記取付基部(11)を、前記湾曲した固定プレート(20)に沿わすように回転移動して、前記筒部(12)の下面と前記固定プレート(20)の上面(20d)を接続する接着工程(図3相当)をさらに備えることを特徴とする。
また本発明は、前記固定プレート(20)にはインサート(21)が埋設され、前記インサート(21)の一部は前記固定プレート(20)の他方端部から突出させられるとともに、その突出部(21a)には前記ウェザーストリップ(10)の長手方向に延びる凸部(21b)が形成され、前記凸部(21b)を、前記取付基部(11)の凹部(19)に嵌め込むことを特徴とする。
また本発明は、前記接着工程において、前記筒部(12)の下面と前記固定プレート(20)の上面(20d)を両面テープ(30)によって接続することを特徴とする。
また本発明のセンサー付きウェザーストリップの端部構造は、自動車のドア(100)に形成されたフランジ(101)が途切れた空間部(M)に取付けられるとともに、前記ドア(100)とドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサー(S)が収容される筒部(12)が、断面略U字形状の取付基部(11)の頂部に一体的に首部(17)を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップ(10)の端部構造であって、
前記筒部(12)の一部は、前記取付基部(11)の一方端部より直線状に延びるように突出してなり、
前記筒部(12)の一方端部には、その一方端部から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレート(20)が接続されてなり、しかも前記直線状の筒部(12)と取付基部(11)を、前記湾曲した固定プレート(20)に沿わすように回転移動して、前記筒部(12)の下面と固定プレート(20)の上面(20d)を接続されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記固定プレート(20)の前記取付基部(11)に沿った部分の横幅(20W)を、前記直線状に延びた筒部(12)の外径(12D)と略同一にしたことを特徴とする。
また本発明は、前記固定プレート(20)の前記取付基部(11)に沿った部分の横幅(20W)を、前記取付基部(11)の横幅(11W)と略同一の幅から、前記直線状に延びた筒部(12)の外径(12D)と略同一の幅まで狭く除変させてなることを特徴とする。
また本発明は、前記首部(17)の厚み(17L)を前記筒部(12)の肉厚(12L)より厚くしたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に取付けられ、異物検知用のセンサーが中空部を有する筒部に収容されるセンサー付きウェザーストリップの端部を製造するにあたって、既に形成されている筒部を直線状に延びるように突出させて残すように取付基部を切除するので筒部を新たに金型成形によって製造する必要がない。
したがって、従来例(特許文献1)で示したように、金型の中芯を抜くための空間が不要になるので筒部の形状を特に大きくする必要はなく、筒部にその後、挿入されるセンサーを安定した状態で保持することができる。
また、筒部は直線状に延びるように残され、その状態で固定プレートとともに型成形されるので筒部内に入れられる中芯は容易に抜き出すことができる。また、固定プレートも型成形により所望の曲面状にすることができる。
そして、センサーは型成形の後に、直線状に延びた筒部に対してウェザーストリップの他方端部から挿入されるので、その挿入は極めて容易である。
また、固定プレートは、押出成形した筒部の一方端部に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられるようにして型成形されるので、センサーを挿入した後に、湾曲した固定プレートを筒部と平行になるように移動して、筒部の下面と固定プレートの上面を、例えば両面テープなどで接続して自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に安定した状態で取付けることができる。特に両面テープを使用すると接着が容易で接着剤と比較して仕上がりをきれいにすることができる。
また、本発明によれば、固定プレートに埋設されたインサートの一部を固定プレートの他方端部から突出させ、その突出部に形成された凸部を、取付基部の凹部に嵌め込むようにしたので取付基部の固定を簡易にしかも強固に行うことができる。また、取付基部の固定の位置決めも容易になる。
また、本発明によれば、固定プレートの取付基部に沿った部分の横幅を、直線状に延びた筒部の外径と略同一にしたので、センサー付きウェザーストリップの端部が取付けられるドアに相対向するドア開口部の形状が、例えば、取付基部に相対向する部分は凹みが深く、直線状に延びた筒部に相対向する部分は凹みが浅いといった形状であっても、固定プレートを特に変形させることなく配置することができる。
これによって、筒部に後から挿入されるセンサーによる検出範囲を広範囲にすることができる。
また本発明によれば、固定プレートの取付基部に沿った部分の横幅を、取付基部の横幅と略同一の幅から、直線状に延びた筒部の外径と略同一の幅まで狭く除変させてなるので段差がなく見栄えがよい。
また本発明によれば、首部の厚みを筒部の肉厚より厚くしたので、取付基部を長手方向に所定距離分切除するときに長い範囲の切り欠きを安定して行うことができる。よって、例えば、取付基部に芯材が埋設されているときに切り欠きによって芯材を露出させたりあるいは筒部を損傷させたりすることを防止することができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法の切除工程によって切除されたセンサー付きウェザーストリップの端部構造の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法の型成形工程によって型成形されたセンサー付きウェザーストリップの端部構造の状態、および、センサー挿入工程におけるセンサー挿入方向を示す斜視図である。 図2に示すセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法の接着工程における、押出断面の回転移動方向、および、取付基部に固定プレートを嵌め込む状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造がスライドドアに取付けられた状態を示す斜視図である。 図4のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部構造が取付けられるスライドドアに相対向するドア開口部の要部を示す斜視図である。 図6に示したドア開口部に対するセンサー付きウェザーストリップの端部構造の位置関係を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法の切除工程におけるカットラインを示す拡大断面図であり、(a)は水平面カット,(b)は中央突出カットである。 本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部構造の別態様を示す断面図である。 スライドドアを有する自動車の外観側面図である。 センサー付きウェザーストリップが図10に示すスライドドアに形成されたフランジに一般的に取付けられた状態を示す断面図である。 図10に示すスライドドアにおいてフランジが途切れた部位を示す拡大側面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造について説明する。
本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法は、図10および図12に示したように、ワゴン車やワンボックスカーやセダン車などのように車体の前後に移動するスライドドア100の上部X(なお下部Yの構成も同様である)においてフランジ101を設定できない範囲Lでフランジ101が途切れた空間部Mに取付けられるセンサー付きウェザーストリップの端部構造に関するものであり、主に、切除工程,型成形工程,センサー挿入工程を備えている。またこれに接着工程を追加することもできる。
そして、センサー付きウェザーストリップ10には、スライドドア100と、図6・図7に示したボディB側のドア開口部との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサー(感圧センサー)Sが収容される筒部12が、断面略U字形状の取付基部11の頂部に一体的に首部17を介して成形されてなる。
取付基部11は、スライドドア100の前方(車両の前方向)に取付けられた際には、スライドドア100の車外側に位置する第一側壁11a,スライドドア100の車内側に位置する第二側壁11b,第一側壁11aと第二側壁11bを連結する連結壁11cからなり、第二側壁11bの内方(車内側)から2つの爪形状部14,14が突設され、第一側壁11aの外方(車内側)からは見切部シール用リップ15が突設されている。
また取付基部11の第二側壁11bの外方(車外側)には、断面C字形状のチャンネル部13が設けられ、後から筒部12に挿入されるセンサーSに接続されるワイヤーハーネス(図示しない)を保持するために使用される。なお、チャンネル部13の断面形状は断面C字形状に限定されるものではなくワイヤーハーネスを保持するものであればよい。また、チャンネル部を省くこともできる。さらに、取付基部11には断面略U字形状の芯材16が埋設されている。
筒部12は、取付基部11の連結壁11cから首部17を介してスライドドア100の前方(車両の前方向)に向けて突出するように設けられた上下方向に延びる筒状体である。
これら、取付基部11,筒部12,チャンネル部13,爪形状部14および見切部シール用リップ15は、例えばEPDMなどの合成ゴムやTPO,TPSといった熱可塑性エラストマーからなるゴム様弾性体で押出成形されてなり、スライドドア100に形成されたフランジ101に爪形状部14の反力を利用して固定される。
このように、スライドドア100にフランジ101が形成された部位では、押出成形されたセンサー付きウェザーストリップ10がそのまま取付けられるが、フランジ101が途切れた空間部Mでは、次に示す工程にしたがってセンサー付きウェザーストリップ10の端部が製造される。
(1)切除工程
まず、切除工程では、図1に示すように、センサー付きウェザーストリップ10の取付基部11を長手方向に所定距離T分切除して、筒部12を直線状に延びるように突出させて残す。図1に示すセンサー付きウェザーストリップ10は、押出成形されたものである。
ここでは、所定距離Tを160mmとしている。また、筒部12の肉厚を1mmとしている。
また、取付基部11と筒部12の間、すなわち首部17のカットラインは図1,図8(a)で示すように水平面カットのようにしても、図8(b)で示すように中央突出カットのようにしてもよい。また取付基部11のカット面は、筒部12の延びる方向に垂直にカットしているが、斜めにカットするようにしてもよい。
(2)型成形工程
次に、型成形工程では、切除工程によって、取付基部11が切除されたウェザーストリップ10の一方端部を金型(図示しない)に固定して、図2に示すように、筒部12の一方端部(先端)12aに、その端部が接続されるように固定プレート20を型成形材料で成形する。
固定プレート20は、図5に示すように、垂直部20aと水平部20bからなる断面略L字形状であり、筒部12の一方端部(先端)12aから取付基部11の端面側にかけて除々に大きく分離するように湾曲させられている。
すなわち、固定プレート20は、筒部12の一方端部(先端)12aに接続された部位を支点として他方端部側が取付基部11から離れるように回転した位置の状態で型成形されている。そして、型成形後には、直線状に延びた筒部12と取付基部11を逆方向(図3では時計方向)に回転し固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに向けて沿わすように移動することができる。また、移動前に、直線状に延びた筒部12の下面、すなわち、筒部12の水平面カットされた下面に、図2で示すように、両面テープ30を取付ける(ここでは両面テープ30を黒塗りして示した)。更に、図示は省略するが、両面テープ30は、筒部20の下面に貼り付ける代わりに、固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに沿わして貼り付ける事にしても良い。
垂直部20aは、取付基部11に沿った部分であり、図5に示すように、その横幅20Wは、直線状に延びた筒部12の外径12Dと略同一にしている。また、垂直部20aにはインサート21が埋設され、インサート21の一部は、図2・図3に示すように、固定プレート20の垂直部20aの他方端部から突出させられるとともに、その突出部21aにはウェザーストリップ10の長手方向に延びる凸部21bが形成されている。
また、垂直部20aの上面は図5,図8(a)で示すように、水平であるが、図8(b)で示すように筒部12側を中央突出カットのようにした場合、その中央突出カットを受ける中央凹形状となる。また、図2に示すように、垂直部20aの上面前方には筒部12の外径12Dと略同一の円筒状部20cが形成され、その他方端部から筒部12の一方端部12aを差し込み位置決めすることができるようになっている。
垂直部20aの前方,水平部20bの前方及び後方には固定プレート20とは別体のクリップ部Cが貫通する穴Hが形成されており、穴Hにクリップ部Cをあらかじめ貫通取付けしておく。
ここでは、垂直部20aの横幅20Wを6mmとしている。同様に、筒部12の外径12Dも6mmとしている。なお、取付基部11の横幅11Wは12mmとしている。
(3)センサー挿入工程
そして、センサー挿入工程では、型成形工程後に、図2に示すように、筒部12に対してセンサーSを、ウェザーストリップ10の他方端部から挿入する。このとき、筒部12は直線状に延びているのでセンサーSを簡単にかつ速く挿入することができる。
また、センサーS挿入後、。また、垂直部20aの上面前方に形成された円筒状部20cの先端をブチルゴムなどで封止する。
この状態でスライドドア100に取付けられる前の状態のセンサー付きウェザーストリップ10の端部構造が完成する。
(4)接着工程
そして、センサー付きウェザーストリップ10をスライドドア100に取付けるときには、接着工程が施される。この接着工程では、図3に示すように、湾曲した固定プレート20先端20cを支点として直線状に延びた筒部12と取付基部11を回転移動し、筒部12の下面と固定プレート20の上面20dとを両面テープ30を介して接続していく。このとき、固定プレート20の他方端部(後方)から突出したインサート21の突出部21aに形成された凸部21bが、取付基部11の凹部19に嵌め込まれると同時に他方端部の接着も完了する。固定プレート20をあらかじめ貫通取付けしておいたクリップCでスライドドア100のフランジ101が途切れた空間部Mに取付ける。
このように、自動車のスライドドア100に形成されたフランジ101が途切れた空間部Mに取付けられ、異物検知用のセンサーSが中空部12bを有する筒部12に収容されるセンサー付きウェザーストリップ10の端部を製造するにあたって、既に押出形成(なお、通常行われることは稀であるが事前に形成される、図1で示される部分を型成形することも可能である)されている筒部12を直線状に延びるように突出させて残すように取付基部11を切除するので筒部12を新たに金型成形によって製造する必要がない。
したがって、従来例(特許文献1)で示したように、金型の中芯(図示しない)を抜くための空間が不要になるので筒部12の形状を特に大きくする必要はなく、筒部12にその後、挿入されるセンサーSを安定した状態で保持することができる。
また、筒部12は直線状に延びるように残され、その状態で固定プレート20とともに型成形されるので筒部12内に入れられる中芯は容易に抜き出すことができる。また、固定プレート20も型成形により所望の曲面状にすることができる。
そして、センサーSは型成形の後に、直線状に延びた筒部12に対してウェザーストリップ10の他方端部から挿入されるので、その挿入は極めて容易である。
また、固定プレート20は、筒部12の先端12aに接続されるとともにその先端12aから除々に大きく分離するように湾曲させられるようにして型成形されるので、センサーSを挿入した後に、直線状に延びた筒部12と取付基部11を湾曲した固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに向けて沿わすように回転移動して、筒部12の下面と固定プレート20の上面20dを、両面テープ30で接続してスライドドア100に形成されたフランジ101が途切れた空間部Mに安定した状態で取付けることができる。
また、固定プレート20に埋設されたインサート21の突出部21aに形成された凸部21bを、取付基部11の凹部19に嵌め込むようにしたので取付基部11の固定を簡易にしかも強固に行うことができ、取付基部11固定時の位置決めにもなる。
なお、本実施形態では、固定プレート20の垂直部20aの横幅20Wを、直線状に延びた筒部12の外径12Dと略同一にしたが、取付基部11の横幅11Wと略同一の幅としてもよく、また、取付基部11の横幅11Wと略同一の幅から筒部12の外径12Dと略同一の幅まで狭く除変させるようにしてもよい。
しかし、固定プレート20の垂直部20aの横幅20Wを、直線状に延びた筒部12の外径12Dと略同一の幅に設定すると、図6に示すように、センサー付きウェザーストリップ10の端部が取付けられるスライドドア100に相対向するドア開口部となるボディB側の形状として、凹みが深い深絞りの部分Baと凹みが浅い浅絞りの部分Bbがある車体の場合には、スライドドア100閉時に、センサー付きウェザーストリップ10がドア開口部Bと干渉するという問題が発生する。そこで、幅広部である取付基部11に相対向する部分を凹みが深い深絞りの部分Baに配置し、幅狭部である直線状に延びた筒部12に相対向する部分を凹みが浅い浅絞りの部分Bbに配置すれば、固定プレート20を特に変形させることなく配置することができ、中空部12bを有する筒部12に後から挿入されるセンサーSによる検出範囲を広範囲にすることができる。
また、図9で示すように、取付基部11と筒部12の間に設けられた首部17の厚み17Lを筒部12の肉厚12Lより厚い2mm以上(ここでは2mm)にすることもできる。 これによれば、取付基部11を長手方向に切除するときに長い範囲の切り欠きを安定して行うことができる。よって、取付基部11に埋設された芯材16を切り欠きによって露出させたりあるいは筒部12を損傷させたりすることを防止することができる。
また、見切部シール用リップ15を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態例では、スライドドア100においてセンサーSが後から挿入されるための中空部12bを有する筒部12が取付基部11に一体的に成形されたものを示したが、スライドドア100に限定されることなく、ドア開口部側に弾接するシール材として機能する筒部12が断面略U字形状の取付基部11に一体的に成形されるものでもよく、サイドドアやバックドアにおいてフランジ101が途切れた空間部Mに取付けられるものであれば適用可能である。
これによれば、押出成形されたウェザーストリップ10の端部をフランジ101が存在する部位から延長して設置することができるのでウェザーストリップ10の筒部12による形状及びシール圧を略一様にすることができる。
10 センサー付きウェザーストリップ
11 取付基部
11a 第一側壁
11b 第二側壁
11c 連結壁
11W 取付基部の横幅
12 筒部
12a 筒部の一方端部(筒部の先端)
12b 中空部
12D 筒部の外径
12L 筒部の肉厚
13 チャンネル部
14 爪形状部
15 見切部シール用リップ
16 芯材
17 首部
17L 首部の厚み
19 凹部
20 固定プレート
20a 垂直部
20b 水平部
20c 円筒状部
20d 上面
20W 固定プレートの垂直部の横幅
21 インサート
21a 突出部
21b 凸部
30 両面テープ
100 スライドドア
101 フランジ
B ボディ
Ba 凹みが深い深絞りの部分
Bb 凹みが浅い浅絞りの部分
C クリップ部
H 穴
L 範囲
M 空間部
S センサー
T 所定距離
X 上部
Y 下部

Claims (8)

  1. 自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に取付けられるとともに、前記ドアとドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが収容される中空部を有する筒部が、断面略U字形状の取付基部の頂部に一体的に首部を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法であって、
    前記取付基部を長手方向に所定距離分切除して、前記筒部を直線状に延びるように突出させて残す切除工程と、
    前記取付基部が切除された前記ウェザーストリップの一方端部を金型に固定して、前記筒部の先端に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレートを型成形材料で成形する型成形工程と、
    前記直線状に延びた筒部に前記センサーを、前記ウェザーストリップの他方端部から挿入するセンサー挿入工程を、備えることを特徴とするセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
  2. 前記筒部と前記取付基部を、前記湾曲した固定プレートに沿わすように回転移動して、前記筒部の下面と前記固定プレートの上面を接続する接着工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
  3. 前記固定プレートにはインサートが埋設され、前記インサートの一部は前記固定プレートの他方端部から突出させられるとともに、その突出部には前記ウェザーストリップの長手方向に延びる凸部が形成され、前記凸部を、前記取付基部の凹部に嵌め込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
  4. 前記接着工程において、前記筒部の下面と前記固定プレートの上面を両面テープによって接続することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
  5. 自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に取付けられるとともに、前記ドアとドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが収容される筒部が、断面略U字形状の取付基部の頂部に一体的に首部を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップの端部構造であって、
    前記筒部の一部は、前記取付基部の一方端部より直線状に延びるように突出してなり、
    前記筒部の一方端部には、その一方端部から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレートが接続されてなり、しかも前記直線状の筒部と取付基部を、前記湾曲した固定プレートに沿わすように回転移動して、前記筒部の下面と固定プレートの上面を接続されてなることを特徴とするセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
  6. 前記固定プレートの前記取付基部に沿った部分の横幅を、前記直線状に延びた筒部の外径と略同一にしたことを特徴とする請求項5に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
  7. 前記固定プレートの前記取付基部に沿った部分の横幅を、前記取付基部の横幅と略同一の幅から、前記直線状に延びた筒部の外径と略同一の幅まで狭く除変させてなることを特徴とする請求項5に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
  8. 前記首部の厚みを前記筒部の肉厚より厚くしたことを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか一つに記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
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