JP2017226400A - センサー付きウェザーストリップの端部製造方法及びセンサー付きウェザーストリップの端部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、取付基部11の第二側壁11bの外方には、断面C字形状のチャンネル部13が設けられ、後挿入するセンサーSに接続されるワイヤーハーネス(図示しない)を保持するために使用される。また、第一側壁11aの外方からは見切部シール用リップ15が突設されている。また、取付基部11には断面略U字形状の芯材16が埋設されている。
しかしこの場合には、型成形部と押出成形部を範囲Lで固定ししかも車両に締結する特別な構造も必要になる。
また、範囲Lに取付けられる部位を直線的ではなく曲線的(通常の場合は直線的な形状になる)にする場合、押出成形された筒部に挿入される金型の中芯を型成形後に抜くことができないといった問題もある。
前記取付基部(11)を長手方向に所定距離(T)分切除して、前記筒部(12)を直線状に延びるように突出させて残す切除工程(図1相当)と、
前記取付基部(11)が切除された前記ウェザーストリップ(10)の一方端部を金型に固定して、前記筒部(12)の先端に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレート(20)を型成形材料で成形する型成形工程(図2相当)と、
前記直線状に延びた筒部(12)に前記センサー(S)を、前記ウェザーストリップ(10)の他方端部から挿入するセンサー挿入工程(図2相当)を、備えることを特徴とする。
前記筒部(12)の一部は、前記取付基部(11)の一方端部より直線状に延びるように突出してなり、
前記筒部(12)の一方端部には、その一方端部から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレート(20)が接続されてなり、しかも前記直線状の筒部(12)と取付基部(11)を、前記湾曲した固定プレート(20)に沿わすように回転移動して、前記筒部(12)の下面と固定プレート(20)の上面(20d)を接続されてなることを特徴とする。
したがって、従来例(特許文献1)で示したように、金型の中芯を抜くための空間が不要になるので筒部の形状を特に大きくする必要はなく、筒部にその後、挿入されるセンサーを安定した状態で保持することができる。
また、筒部は直線状に延びるように残され、その状態で固定プレートとともに型成形されるので筒部内に入れられる中芯は容易に抜き出すことができる。また、固定プレートも型成形により所望の曲面状にすることができる。
また、固定プレートは、押出成形した筒部の一方端部に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられるようにして型成形されるので、センサーを挿入した後に、湾曲した固定プレートを筒部と平行になるように移動して、筒部の下面と固定プレートの上面を、例えば両面テープなどで接続して自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に安定した状態で取付けることができる。特に両面テープを使用すると接着が容易で接着剤と比較して仕上がりをきれいにすることができる。
これによって、筒部に後から挿入されるセンサーによる検出範囲を広範囲にすることができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法は、図10および図12に示したように、ワゴン車やワンボックスカーやセダン車などのように車体の前後に移動するスライドドア100の上部X(なお下部Yの構成も同様である)においてフランジ101を設定できない範囲Lでフランジ101が途切れた空間部Mに取付けられるセンサー付きウェザーストリップの端部構造に関するものであり、主に、切除工程,型成形工程,センサー挿入工程を備えている。またこれに接着工程を追加することもできる。
そして、センサー付きウェザーストリップ10には、スライドドア100と、図6・図7に示したボディB側のドア開口部との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサー(感圧センサー)Sが収容される筒部12が、断面略U字形状の取付基部11の頂部に一体的に首部17を介して成形されてなる。
また取付基部11の第二側壁11bの外方(車外側)には、断面C字形状のチャンネル部13が設けられ、後から筒部12に挿入されるセンサーSに接続されるワイヤーハーネス(図示しない)を保持するために使用される。なお、チャンネル部13の断面形状は断面C字形状に限定されるものではなくワイヤーハーネスを保持するものであればよい。また、チャンネル部を省くこともできる。さらに、取付基部11には断面略U字形状の芯材16が埋設されている。
まず、切除工程では、図1に示すように、センサー付きウェザーストリップ10の取付基部11を長手方向に所定距離T分切除して、筒部12を直線状に延びるように突出させて残す。図1に示すセンサー付きウェザーストリップ10は、押出成形されたものである。
ここでは、所定距離Tを160mmとしている。また、筒部12の肉厚を1mmとしている。
また、取付基部11と筒部12の間、すなわち首部17のカットラインは図1,図8(a)で示すように水平面カットのようにしても、図8(b)で示すように中央突出カットのようにしてもよい。また取付基部11のカット面は、筒部12の延びる方向に垂直にカットしているが、斜めにカットするようにしてもよい。
次に、型成形工程では、切除工程によって、取付基部11が切除されたウェザーストリップ10の一方端部を金型(図示しない)に固定して、図2に示すように、筒部12の一方端部(先端)12aに、その端部が接続されるように固定プレート20を型成形材料で成形する。
固定プレート20は、図5に示すように、垂直部20aと水平部20bからなる断面略L字形状であり、筒部12の一方端部(先端)12aから取付基部11の端面側にかけて除々に大きく分離するように湾曲させられている。
すなわち、固定プレート20は、筒部12の一方端部(先端)12aに接続された部位を支点として他方端部側が取付基部11から離れるように回転した位置の状態で型成形されている。そして、型成形後には、直線状に延びた筒部12と取付基部11を逆方向(図3では時計方向)に回転し固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに向けて沿わすように移動することができる。また、移動前に、直線状に延びた筒部12の下面、すなわち、筒部12の水平面カットされた下面に、図2で示すように、両面テープ30を取付ける(ここでは両面テープ30を黒塗りして示した)。更に、図示は省略するが、両面テープ30は、筒部20の下面に貼り付ける代わりに、固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに沿わして貼り付ける事にしても良い。
また、垂直部20aの上面は図5,図8(a)で示すように、水平であるが、図8(b)で示すように筒部12側を中央突出カットのようにした場合、その中央突出カットを受ける中央凹形状となる。また、図2に示すように、垂直部20aの上面前方には筒部12の外径12Dと略同一の円筒状部20cが形成され、その他方端部から筒部12の一方端部12aを差し込み位置決めすることができるようになっている。
垂直部20aの前方,水平部20bの前方及び後方には固定プレート20とは別体のクリップ部Cが貫通する穴Hが形成されており、穴Hにクリップ部Cをあらかじめ貫通取付けしておく。
ここでは、垂直部20aの横幅20Wを6mmとしている。同様に、筒部12の外径12Dも6mmとしている。なお、取付基部11の横幅11Wは12mmとしている。
そして、センサー挿入工程では、型成形工程後に、図2に示すように、筒部12に対してセンサーSを、ウェザーストリップ10の他方端部から挿入する。このとき、筒部12は直線状に延びているのでセンサーSを簡単にかつ速く挿入することができる。
また、センサーS挿入後、。また、垂直部20aの上面前方に形成された円筒状部20cの先端をブチルゴムなどで封止する。
そして、センサー付きウェザーストリップ10をスライドドア100に取付けるときには、接着工程が施される。この接着工程では、図3に示すように、湾曲した固定プレート20先端20cを支点として直線状に延びた筒部12と取付基部11を回転移動し、筒部12の下面と固定プレート20の上面20dとを両面テープ30を介して接続していく。このとき、固定プレート20の他方端部(後方)から突出したインサート21の突出部21aに形成された凸部21bが、取付基部11の凹部19に嵌め込まれると同時に他方端部の接着も完了する。固定プレート20をあらかじめ貫通取付けしておいたクリップCでスライドドア100のフランジ101が途切れた空間部Mに取付ける。
したがって、従来例(特許文献1)で示したように、金型の中芯(図示しない)を抜くための空間が不要になるので筒部12の形状を特に大きくする必要はなく、筒部12にその後、挿入されるセンサーSを安定した状態で保持することができる。
また、筒部12は直線状に延びるように残され、その状態で固定プレート20とともに型成形されるので筒部12内に入れられる中芯は容易に抜き出すことができる。また、固定プレート20も型成形により所望の曲面状にすることができる。
また、固定プレート20は、筒部12の先端12aに接続されるとともにその先端12aから除々に大きく分離するように湾曲させられるようにして型成形されるので、センサーSを挿入した後に、直線状に延びた筒部12と取付基部11を湾曲した固定プレート20の垂直部20aの湾曲した上面20dに向けて沿わすように回転移動して、筒部12の下面と固定プレート20の上面20dを、両面テープ30で接続してスライドドア100に形成されたフランジ101が途切れた空間部Mに安定した状態で取付けることができる。
しかし、固定プレート20の垂直部20aの横幅20Wを、直線状に延びた筒部12の外径12Dと略同一の幅に設定すると、図6に示すように、センサー付きウェザーストリップ10の端部が取付けられるスライドドア100に相対向するドア開口部となるボディB側の形状として、凹みが深い深絞りの部分Baと凹みが浅い浅絞りの部分Bbがある車体の場合には、スライドドア100閉時に、センサー付きウェザーストリップ10がドア開口部Bと干渉するという問題が発生する。そこで、幅広部である取付基部11に相対向する部分を凹みが深い深絞りの部分Baに配置し、幅狭部である直線状に延びた筒部12に相対向する部分を凹みが浅い浅絞りの部分Bbに配置すれば、固定プレート20を特に変形させることなく配置することができ、中空部12bを有する筒部12に後から挿入されるセンサーSによる検出範囲を広範囲にすることができる。
また、見切部シール用リップ15を設けないようにしてもよい。
これによれば、押出成形されたウェザーストリップ10の端部をフランジ101が存在する部位から延長して設置することができるのでウェザーストリップ10の筒部12による形状及びシール圧を略一様にすることができる。
11 取付基部
11a 第一側壁
11b 第二側壁
11c 連結壁
11W 取付基部の横幅
12 筒部
12a 筒部の一方端部(筒部の先端)
12b 中空部
12D 筒部の外径
12L 筒部の肉厚
13 チャンネル部
14 爪形状部
15 見切部シール用リップ
16 芯材
17 首部
17L 首部の厚み
19 凹部
20 固定プレート
20a 垂直部
20b 水平部
20c 円筒状部
20d 上面
20W 固定プレートの垂直部の横幅
21 インサート
21a 突出部
21b 凸部
30 両面テープ
100 スライドドア
101 フランジ
B ボディ
Ba 凹みが深い深絞りの部分
Bb 凹みが浅い浅絞りの部分
C クリップ部
H 穴
L 範囲
M 空間部
S センサー
T 所定距離
X 上部
Y 下部
Claims (8)
- 自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に取付けられるとともに、前記ドアとドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが収容される中空部を有する筒部が、断面略U字形状の取付基部の頂部に一体的に首部を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法であって、
前記取付基部を長手方向に所定距離分切除して、前記筒部を直線状に延びるように突出させて残す切除工程と、
前記取付基部が切除された前記ウェザーストリップの一方端部を金型に固定して、前記筒部の先端に接続されるとともにその先端から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレートを型成形材料で成形する型成形工程と、
前記直線状に延びた筒部に前記センサーを、前記ウェザーストリップの他方端部から挿入するセンサー挿入工程を、備えることを特徴とするセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。 - 前記筒部と前記取付基部を、前記湾曲した固定プレートに沿わすように回転移動して、前記筒部の下面と前記固定プレートの上面を接続する接着工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
- 前記固定プレートにはインサートが埋設され、前記インサートの一部は前記固定プレートの他方端部から突出させられるとともに、その突出部には前記ウェザーストリップの長手方向に延びる凸部が形成され、前記凸部を、前記取付基部の凹部に嵌め込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
- 前記接着工程において、前記筒部の下面と前記固定プレートの上面を両面テープによって接続することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きウェザーストリップの端部製造方法。
- 自動車のドアに形成されたフランジが途切れた空間部に取付けられるとともに、前記ドアとドア開口部との間に異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが収容される筒部が、断面略U字形状の取付基部の頂部に一体的に首部を介して成形されてなるセンサー付きウェザーストリップの端部構造であって、
前記筒部の一部は、前記取付基部の一方端部より直線状に延びるように突出してなり、
前記筒部の一方端部には、その一方端部から除々に大きく分離するように湾曲させられた固定プレートが接続されてなり、しかも前記直線状の筒部と取付基部を、前記湾曲した固定プレートに沿わすように回転移動して、前記筒部の下面と固定プレートの上面を接続されてなることを特徴とするセンサー付きウェザーストリップの端部構造。 - 前記固定プレートの前記取付基部に沿った部分の横幅を、前記直線状に延びた筒部の外径と略同一にしたことを特徴とする請求項5に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
- 前記固定プレートの前記取付基部に沿った部分の横幅を、前記取付基部の横幅と略同一の幅から、前記直線状に延びた筒部の外径と略同一の幅まで狭く除変させてなることを特徴とする請求項5に記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
- 前記首部の厚みを前記筒部の肉厚より厚くしたことを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか一つに記載のセンサー付きウェザーストリップの端部構造。
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