JP2017226341A - 搬送車 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送車の側方にいる作業者にも搬送車の走行状態を報知して注意喚起すること。【解決手段】無人搬送車1に設けられる灯具PL1〜PL10は、車両2の前方側および後方側の面のみならず、車両2の側方側の面にも設けられる。灯具PL1〜PL10は、点灯制御装置38により、車両2の走行状態に応じて点灯され、車両2の走行状態を車両2の周囲に報知する。よって、全長が極めて長い無人搬送車1であっても、無人搬送車1の側方にいる作業者にも無人搬送車1の走行状態を報知して注意喚起できる。【選択図】図1
Description
本発明は、搬送車に関し、特に、搬送車の側方にいる作業者にも搬送車の走行状態を報知して注意喚起できる搬送車に関するものである。
従来、工場等において、搬送物が戴置されたパレットを積載し、運搬する搬送車が知られている。パレットは極力小型に形成されるので、搬送車をパレット内へ進入させた場合の隙間は僅かなものとなる。よって、搬送車に搬送物を載置するため、搬送車をパレット内へ進入させる場合には、搬送車の周囲に複数の作業者を配置し、互いに連携しながら搬送車を誘導するようにしていた。
特許文献1には、搬送車の一種である無人搬送車の四隅に回転灯や点滅灯(警報ランプ)を取り付け、その点灯や点滅によって周囲の作業者に、車両の進行方向や異常状態の報知を行う無人搬送車が開示されている。かかる警報ランプが車両の側方に突出して取り付けられると、無人搬送車のパレット進入時に、警報ランプがパレットと衝突するなどの支障を来すので、警報ランプは車両の前方および後方の左右にそれぞれ、車両の側面から突出しないように設けられる。
しかしながら、全長が極めて長い搬送車、例えば全長が作業者身長の約10倍以上(例えば、約20m〜30m)もある無人搬送車の場合、車両長手方向中央付近にいる作業者は、車両の四隅に取り付けられた警報ランプを視認することが困難であるので、無人搬送車がどのように動作をするのか、或いは無人搬送車がどのような状態にあるのか、十分に把握できないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、搬送車の側方にいる作業者にも搬送車の走行状態を報知して注意喚起できる搬送車を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の搬送車は、車両と、その車両を前進走行、後進走行および横行走行させることが可能な走行制御手段とを備え、自動走行および前記車両外からの手動操作に基づく手動走行が可能なものであり、その車両の前方および後方の四隅、並びにその車両の側方に配設された灯具と、その灯具を前記車両の走行状態に応じて点灯させて、前記車両の走行状態を車両周囲に報知する点灯制御手段とを備えている。
請求項1記載の搬送車によれば、灯具は、車両の前方および後方の四隅のみならず、車両の側方にも設けられる。これらの灯具は、点灯制御手段により、車両の走行状態に応じて点灯され、車両の走行状態を車両周囲に報知する。よって、全長が極めて長い搬送車であっても、搬送車の側方にいる作業者にも搬送車の走行状態を報知して注意喚起できるという効果がある。
請求項2記載の搬送車によれば、請求項1が奏する効果に加え、点灯制御手段は、車両の走行状態に応じて灯具を点滅させて、車両の走行状態を車両周囲に報知する点滅モードと、その点滅モードと共に実行されるモードであって、灯具のうち点滅状態にない灯具を、全点灯させて車両周辺を照らす作業灯モードとを有している。よって、灯具に、搬送車の走行状態を報知する注意灯としての機能と、搬送車の周囲を照らす作業灯としての機能とを持たせることができるという効果がある。
なお、作業灯としては、例えば、搬送車を手動操作でパレット内に進入させる際にパレット内部を照らす作業灯としての機能を例示できる。この場合にも、搬送車の走行状態は灯具の点滅によって報知されるので、搬送車の周囲にいる作業者に搬送車の走行状態を報知して注意喚起できる。
請求項3記載の搬送車によれば、請求項2が奏する効果に加え、第1に、灯具は白色LEDで構成されるので、灯具を作業灯として機能させる場合に、消費電力を小さく、パレット内部を明るく照らすことができるという効果がある。第2に、灯具は薄型のテープライトで構成されるので、灯具の車両への装着に関し、車両側面からの突出量を抑えることができる。よって、既存の車両への灯具の装着を可能とすると共に、新たな搬送車を設計する場合には、灯具の配設スペースの制約を極力抑えることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態における無人搬送車1の側面図であり、図1(b)は、図1(a)の矢印Ib方向から見た無人搬送車1の平面図であり、図1(c)は、図1(a)の矢印Ic方向から見た無人搬送車1の正面図である。
図1に示すように、無人搬送車1は、車両2と、制御BOX3と、灯具PL1〜PL10とを備えている。車両2は、上面視矩形状に形成されると共に、その車両2の長手方向(前後方向。図1(a)及び図1(b)の左右方向)の全長は、20mに形成されている。車両2の下方には、車両2を走行させるための走行装置2aが車両2の左右に6個ずつ、計12個設けられる。
各走行装置2aは、後述する回転駆動装置36(図2参照)からそれぞれ独立に動力が付与され、それぞれが独立して回転駆動可能に構成される。また、各走行装置2aは、後述する操舵駆動装置37からそれぞれ独立して動力が付与され、それぞれが独立の操舵角で旋回可能に構成される。よって、車両2を前進走行および後進走行させることができ、所望の方向へ旋回走行させることや、スピンさせることもできる。また、全ての走行装置2aを同じ操舵角に保って斜行走行や横行走行させることもできる。
灯具PL1〜PL10は、車両2の幅方向または長手方向に沿って横長に延設される薄型の白色LEDのテープライトで構成され、その延設される方向に沿って複数の白色LEDが並んで取り付けられている。それら複数の白色LEDの光を車両2の前方、後方または側方へ向けて出力(照射)する事によって車両2の走行状態が周囲に報知される。後述するように、点灯制御装置38のモード及び車両2の走行状態に応じて灯具PL1〜PL10の点灯パターンが制御される。
灯具PL1は、車両2の前方面に配設され、灯具PL2,PL3は、車両2の両側の側面における前方側の一端にそれぞれ配設される。灯具PL4,PL5は、車両2の両側の側面において灯具PL2,PL3よりも車両2の長手方向中央側にそれぞれ配設され、灯具PL6,PL7は、車両2の両側の側面において、灯具PL4,PL5よりも車両2の後方側にそれぞれ配設される。灯具PL8,PL9は、車両2の両側の側面における後方側の他端にそれぞれ配設され、灯具PL10は、車両2の後方面に配設される。
また、灯具PL2,PL4,PL6,PL8(灯具PL3,PL5,PL7,PL9)は、それぞれの間隔が均等になるように配設されると共に、灯具PL1〜PL10は、車両2の高さ方向(図1(a)の上下方向)中央よりも上方に配設される。
車両2の前方には、制御BOX3が配設される。制御BOX3には、工場内の上位のプロセスコンピュータ(以下「上位プロコン」と称す)から出力される指示に基づいて車両2の走行やリフタ(図示せず)の昇降を制御する制御装置30と、工場内の上位プロコンから送信される信号を受信する受信装置39とが収納される。制御BOX3には、制御装置30に各種指示を入力させるためのペンダントスイッチ40が接続されている。このペンダントスイッチ40は、作業者Hによって操作され、点灯制御装置38のモードの変更を指示する場合や、車両2を手動走行させる場合に使用される。
次いで、図2を参照して、無人搬送車1の電気的構成について説明する。図2は、無人搬送車1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置30は、CPU31、ROM32及びRAM33を備え、無人搬送車1の各部を制御するための装置である。CPU31、ROM32及びRAM33は、バスライン34を介して入出力ポート35にそれぞれ接続されている。また、入出力ポート35には、回転駆動装置36、操舵駆動装置37、点灯制御装置38、受信装置39及びペンダントスイッチ40がそれぞれ接続されている。
CPU31は、バスライン34により接続された各部を制御する演算装置である。ROM32は、CPU31により実行される制御プログラムや固定値データ等を格納した書き換え不能な不揮発性のメモリである。ROM32には、後述する点灯パターンテーブル32a(図4参照)が設けられる。
点灯パターンテーブル32aは、車両2の走行状態および点灯制御装置38のモードに応じた灯具PL1〜PL10の点灯パターンデータが格納されるデータテーブルである。この点灯パターンテーブル32aには、点灯制御装置38のモードが点滅モード又は作業灯モード、且つ、車両2の走行状態が停止、前進走行、後進走行、横行走行右、横行走行左、スピン又は旋回走行の場合の灯具PL1〜PL10の点灯パターンデータが格納され、この点灯パターンデータは、後述する初期設定処理および灯具の点灯処理において、灯具PL1〜PL10を制御する際に参照される。
RAM33は、CPU31の制御プログラムの実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するためのメモリである。RAM33には、点灯モードメモリ33aと、走行状態メモリ33bとが設けられる。点灯モードメモリ33aは、点灯制御装置38のモードを保存するためのメモリであり、走行状態メモリ33bは、車両2の走行状態を保存するためのメモリである。
回転駆動装置36は、左右6組(即ち12個)の走行装置2aへそれぞれ回転駆動力を付与する12個の回転モータ36aと、それぞれの回転モータ36aをCPU31からの命令に基づいて独立して駆動制御する駆動回路および駆動源(いずれも図示せず)とを備え、各走行装置2aを回転駆動させるための装置である。CPU31が各回転モータ36aをそれぞれ独立して駆動制御することで、12個の走行装置2aをそれぞれ独立して回転させることができる。
操舵駆動装置37は、12個の走行装置2aへそれぞれ操舵駆動力を付与する12個の操舵モータ37aと、それぞれの操舵モータ37aをCPU31からの命令に基づいて独立して駆動制御する駆動回路および駆動源(いずれも図示せず)とを備え、各走行装置2aを操舵駆動させるための装置である。CPU31が各操舵モータ37aをそれぞれ独立して駆動制御することで、12個の走行装置2aをそれぞれ独立して旋回させることができる。
点灯制御装置38は、上述した灯具PL1〜PL10の消灯、点灯または点滅を制御するための装置である。点灯制御装置38のモード及び車両2の走行状態から点灯パターンテーブル32aの点灯パターンデータがCPU31によって取得され、点灯制御装置38は、その取得された点灯パターンデータに基づいた消灯、点灯または点滅の指示を灯具PL1〜PL10に出力するための処理回路(図示せず)を備えている。
受信装置39は、工場内に設置された上位プロコンから送信される、所望のステーションへの誘導走行を開始させる指示や、その行き先の指示の各種データを受信するための無線装置である。この受信装置39は、上位プロコンから送信されたデータを受信する受信部(図示せず)と、その受信部により受信したデータをCPU31に出力するための処理回路(図示せず)とを備えている。
ペンダントスイッチ40は、点灯制御装置38のモードを変更する場合や、車両2を手動走行する場合に、作業者Hが操作するコントローラである(図1参照)。このペンダントスイッチ40は、車両2の走行を停止させる停止指示、手動操作による走行を行うための手動走行指示および手動操舵指示、点灯制御装置38のモード変更指示を入力するための複数のスイッチ(図示せず)と、それらスイッチからの入力をCPU31に出力するための処理回路(図示せず)とを備えている。
次いで、図3を参照して、無人搬送車1の制御装置30で実行される処理について説明する。図3(a)は、始動時の初期設定処理を示すフローチャートである。図3(b)は、点灯処理を示すフローチャートである。
図3(a)の初期設定処理は、無人搬送車1が始動され、制御BOX3に電源が投入されると実行される。図3(a)に示すように、制御装置30のCPU31は、点灯制御装置38のモードを点滅モードに、車両2の走行状態を停止に、それぞれ設定する(S1)。その設定されたモード及び走行状態に応じた点灯パターンデータを点灯パターンテーブル32aから取得し、灯具PL1〜PL10の点灯を制御する(S2)。即ち、無人搬送車1は、始動時(電源投入時)において、車両2は停止し、灯具PL1〜PL10は全て消灯された状態となる(図4参照)。
図3(b)の灯具の点灯処理は、初期設定処理が終了すると定期的(例えば、200msec毎)に実行される。図3(b)に示すように、制御装置30のCPU31は、その時点の点灯制御装置38のモードと、点灯モードメモリ33aに保存された点灯制御装置38のモードとを比較し、そのモードに変更が有るか否か確認する(S11)。点灯制御装置38のモードに変更が確認された場合(S11:Yes)、CPU31は、点灯制御装置38のモードの変更指示に応じて点灯モードメモリ33aを上書きする(S12)。
一方、S11の処理において、点灯制御装置38のモードに変更が確認されない場合(S11:No)又はS12の処理の後、CPU31は、その時点の車両2の走行状態と、走行状態メモリ33bに保存された車両2の走行状態とを比較し、その走行状態に変更が有るか否か確認する(S13)。S13の処理において、車両2の走行状態に変更が確認された場合(S13:Yes)、CPU31は、車両2の走行状態の変更指示に応じて走行状態メモリ33bを上書きする(S14)。
一方、S13の処理において、車両2の走行状態に変更が確認されない場合(S13:No)又はS14の処理の後、CPU31は、点灯モードメモリ33aに保存された点灯制御装置38のモードと走行状態メモリ33bに保存された車両2の走行状態とに基づき、点灯パターンテーブル32aから灯具PL1〜PL10の点灯パターンを読み込む(S15)。S15の処理の後、CPU31は、点灯パターンテーブル32aから読み込んだ点灯パターンに基づき、灯具PL1〜PL10を点灯制御し(S16)、一連の処理を終了する。また、上述のとおり、車両2の走行状態および点灯制御装置38のモードは、作業者Hによるペンダントスイッチ40の操作によって任意のタイミングで切り替えられ、それら走行状態およびモードの切り替えの有無がS11及びS13の処理においてCPU31によって確認される。
次いで、図4及び図5を参照し、点灯制御装置38のモード及び車両2の走行状態に応じた灯具PL1〜PL10の点灯パターンについて説明する。図4は、点灯パターンテーブル32aの説明図である。なお、図4では、灯具PL1〜PL10の点滅状態が◎、点灯状態が○、消灯状態が×としてそれぞれ図示される。
図5(a)は、点灯制御装置38のモードが点滅モードの状態で車両2が前進走行する場合の灯具PL1〜PL10の点滅パターンを示す無人搬送車1の平面図であり、図5(b)は、点灯制御装置38のモードが点滅モードの状態で車両2が後進走行する場合の灯具PL1〜PL10の点滅パターンを示す無人搬送車1の平面図であり、図5(c)は、点灯制御装置38のモードが点滅モードの状態で車両2が右に横行走行する場合の灯具PL1〜PL10の点滅パターンを示す無人搬送車1の平面図であり、図5(d)は、点灯制御装置38のモードが点滅モードの状態で車両2がスピンする場合の灯具PL1〜PL10の点滅パターンを示す無人搬送車1の平面図である。なお、図5では、車両2の進行方向が矢印で図示される。
図4に示すように、点灯パターンテーブル32aには、点灯制御装置38のモードが点滅モード又は作業灯モード、且つ、車両2の走行状態が停止、前進走行、後進走行、横行走行右、横行走行左、スピン又は旋回走行の場合の灯具PL1〜PL10の点灯パターンデータが格納されている(32a1〜32a12)。
点灯制御装置38のモードが点滅モード且つ車両2が停止している場合は、全ての灯具PL1〜PL10が消灯する(図4の32a1)。車両2が前進走行している場合は、灯具PL1〜3が点滅し(32a2)、後進走行している場合は、灯具PL8〜PL10が点滅する(32a3)。車両2が右に横行走行している場合は、灯具PL3,PL5,PL9が点滅し(32a4)、左に横行走行している場合は、灯具PL2,PL4,PL8が点滅する(32a5)。車両2がスピン又は旋回している場合は、全ての灯具PL1〜PL10が点滅する(32a6)。また、それら点滅する灯具PL1〜PL10以外の全ての灯具PL1〜PL10は消灯する。
点灯制御装置38のモードが作業灯モードの場合は、点滅モードの場合に消灯される灯具PL1〜PL10の全てが点灯する(32a7〜32a12)。即ち、点灯制御装置38のモードを点滅モード又は作業灯モードに切り換えることにより、灯具PL1〜PL10を点滅させることで無人搬送車1の走行状態を報知する注意灯としての機能を持たせることができると共に、点滅する灯具PL1〜PL10以外の全ての灯具PL1〜PL10を点灯させることで無人搬送車1の周囲を照らす作業灯としての機能を持たせることができる。
図5に示すように、点灯パターンテーブル32aで取得された点灯パターンデータに応じて灯具PL1〜PL10の点灯を制御した場合、例えば、車両2の前進走行時には、車両2の前方側に位置する灯具PL1〜PL3が点滅するのに対し、車両2の側方および後方側に位置する灯具PL4〜PL10は消灯(点灯)する。即ち、車両2の走行によって危険が及ぶ方向に向けて灯具PL1〜PL10が点滅し、危険が及ばない方向に向けては点滅しない。よって、無人搬送車1の周辺で作業を行う作業者Hに対して、灯具PL1〜PL10が点滅する付近は危険であることを報知し、注意喚起することができる一方、灯具が点滅していない(消灯または点灯している)付近には危険が及ばないことを報知することができる。
また、灯具PL1〜PL10は、車両2の高さ方向中央よりも上方に配設されるので、作業者Hが灯具PL1〜PL10を視認することを障害物によって妨げられることを抑制でき、作業者Hに対して、より確実に無人搬送車1の走行状態を報知することができる。
また、灯具PL2〜PL9は、車両2の側面に設けられるので、全長が長い(例えば、20m以上の)無人搬送車1であっても、無人搬送車1の側方で作業する作業者Hに対して、無人搬送車1の走行状態を報知して注意喚起できる。特に、灯具PL4〜PL7は、車両2の側面における車両2の長手方向中央付近にそれぞれ配設されるので、全長が長い(例えば、20m以上)無人搬送車1であっても、無人搬送車1の長手方向中央付近で作業する作業者Hに対して、無人搬送車1の走行状態をより確実に報知することができる。
また、車両2が横行走行またはスピンをする場合、車両2の側方(横行走行の場合は、横行走行する方向)はその全域に危険が及ぶため、車両2の側面における車両2の長手方向両端および中央で(側面の全ての領域で)灯具を点滅させることが好ましい。この場合、本実施形態では、右に横行走行する場合は、灯具PL3,PL5,PL9が点滅し、スピンする場合は、全ての灯具PL1〜PL10が点滅する。即ち、車両2の側方の全域に注意喚起することができることに加え、灯具PL7(左に横行する場合は灯具PL6)が点滅しているか否かを視認することで、車両2が横行走行を行うのか、スピンを行うのかを判別することができる。よって、無人搬送車1の側方で作業する作業者Hに対して、無人搬送車1の走行状態をより確実に報知することができる。
ここで、パレットの横幅と車両2の横幅との寸法差が小さく(例えば、60cm以下)、車両2のパレット内への進入時にそれら車両2とパレットとの隙間が僅か(例えば、30cm以下)である場合には、ペンダントスイッチ40の操作者の他、車両2の周囲に複数の作業者Hを配置し、互いに連携しながら誘導の作業を行う必要がある。この場合、パレット内には暗い箇所があるため、車両2を正確に誘導させることが困難である。
しかし、本実施形態の無人搬送車1によれば、点灯制御装置38のモードに作業灯モードが設けられるので、車両2のパレット内への進入時に作業灯モードを選択することで、パレット内を常に明るい状態に保つことができ、車両2を正確に誘導することができる。また、車両2の走行状態も灯具PL1〜PL10の点滅によって同時に報知されるため、無人搬送車1の周囲でパレット内への進入を誘導する作業者Hに対して、無人搬送車1の走行状態を報知し、注意喚起することができる。
また、灯具PL1〜PL10がLEDで構成されるので、消費電力を抑えつつ、パレット内を明るく照らすことができる。また、LEDが白色であるので、パレット内を明瞭に照らすことができ、無人搬送車1をより正確に誘導することができる。
更に、灯具PL1〜PL10が薄型のテープライトであるので、車両2の側面から灯具PL1〜PL10が突出してパレットと接触することを抑制できる。即ち、車両2のパレット内への進入時に、灯具PL1〜PL10がその進入の妨げにならないため、既存の車両の側面に灯具PL1〜PL10を設けることができる(既存の車両の側面にテープライトを装着するだけで良い)。また、新たな無人搬送車を設計する場合には、車両の側面から突出しないように灯具PL1〜PL10を設けるためのスペースを考慮する必要がなく、灯具PL1〜PL10の配設スペースによる制約を極力抑えることができる。
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、搬送車の例として、無人搬送車1を用いて説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、本発明をユニットキャリアなどに適用しても良い。即ち、本発明は、ペンダントスイッチ40により走行操作を行う車両または無線により走行操作を行う車両等、搬送車であればいずれの車両に対しても適用することができる。
上記実施形態では、灯具PL1〜PL10がそれぞれ1個の白色LEDのテープライトである場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、灯具PL1〜PL10それぞれが配設される箇所ごとに複数色のテープライトを設け、それら複数色のテープライトを車両2の走行状態に応じてそれぞれ異なる色で点灯させても良い(例えば、前進走行時は、灯具PL1〜PL10全てを青色に点灯させ、後進走行時は、灯具PL1〜PL10全てを赤色に点灯させる)。これにより、作業者Hは、1箇所の灯具(例えば、灯具PL1のみ)を視認することで、無人搬送車1の走行状態を特定することができる。また、この場合も、作業灯モードでは白色のテープライトを点灯させることが好ましい。これにより、パレット内を明瞭に照らすことができ、無人搬送車1をより正確に誘導することができる。
上記実施形態では、灯具PL1〜PL10がテープライトで構成され、その延設される方向に沿って複数のLEDが並んで取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、車両2の側面において、所定の領域に複数のLEDを配列させ、矢印を描くようにLEDを点灯させても良い。この場合は、直線状の矢印を描くように複数のLEDを点灯させて前進走行、後進走行および横行走行の方向を示せば良く、曲線状の矢印を描くように複数のLEDを点灯させてスピンや旋回走行の方向を示せば良い。これにより、無人搬送車1の周囲で作業する作業者Hに対して、無人搬送車1の走行状態をより明確に報知することができる。
上記実施形態では、制御装置30がペンダントスイッチ40からの走行指示に応じて車両2を走行させ、その走行状態に応じて灯具PL1〜PL10の点灯制御を行う処理、即ち、車両2の走行の開始と灯具PL1〜PL10の点灯制御とがほぼ同時に行われる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、車両2の走行の開始前に、その走行に応じた灯具PL1〜PL10の点灯制御を行い、その点灯制御の後に車両2を走行させても良い。これにより、無人搬送車1がどのように走行を行うかを事前に報知することができ、作業者Hの安全性が向上する。
1 無人搬送車(搬送車)
2 車両
30 制御装置(走行制御手段)
38 点灯制御装置(点灯制御手段)
PL1〜PL10 灯具
2 車両
30 制御装置(走行制御手段)
38 点灯制御装置(点灯制御手段)
PL1〜PL10 灯具
Claims (3)
- 車両と、その車両を前進走行、後進走行および横行走行させることが可能な走行制御手段とを備え、自動走行および前記車両外からの手動操作に基づく手動走行が可能な搬送車において、
その車両の前方および後方の四隅、並びにその車両の側方に配設された灯具と、
その灯具を前記車両の走行状態に応じて点灯させて、前記車両の走行状態を車両周囲に報知する点灯制御手段とを備えていることを特徴とする搬送車。 - 前記点灯制御手段は、
前記車両の走行状態に応じて前記灯具を点滅させて、前記車両の走行状態を車両周囲に報知する点滅モードと、
その点滅モードと共に実行されるモードであって、前記灯具のうち点滅状態にない灯具を、全点灯させて前記車両周辺を照らす作業灯モードとを有していることを特徴とする請求項1記載の搬送車。 - 前記灯具は、薄型の白色LEDテープライトで構成されていることを特徴とする請求項2記載の搬送車。
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JP (1) | JP2017226341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7398542B1 (ja) | 2022-11-04 | 2023-12-14 | 株式会社牧野フライス製作所 | 移動体 |
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2016
- 2016-06-23 JP JP2016124597A patent/JP2017226341A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7398542B1 (ja) | 2022-11-04 | 2023-12-14 | 株式会社牧野フライス製作所 | 移動体 |
JP2024067350A (ja) * | 2022-11-04 | 2024-05-17 | 株式会社牧野フライス製作所 | 移動体 |
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