JP2017226308A - リアクションフィン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リアクションフィン装置1は、船体2の推進力を生成するプロペラの前方に配置される複数のリアクションフィン11、12を有するリアクションフィン装置であって、プロペラの中心位置に対して鉛直上方を0度とし、プロペラの回転方向と反対方向に向かって角度が増加するように角度位置を定義した場合に、複数のリアクションフィンは、角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置される第1リアクションフィン11と、角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置され、且つ、第1リアクションフィン11の迎角よりも小さい迎角を有する第2リアクションフィン12と、を含み、第2リアクションフィン12のコード長は、第1リアクションフィン11のコード長よりも長い。
【選択図】図4a
Description
船体の推進力を生成するプロペラの前方に配置される複数のリアクションフィンを有するリアクションフィン装置であって、
前記プロペラの中心位置に対して鉛直上方を0度とし、前記プロペラの回転方向と反対方向に向かって角度が増加するように角度位置を定義した場合に、
前記複数のリアクションフィンは、
前記角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置される第1リアクションフィンと、
前記角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置され、且つ、前記第1リアクションフィンの迎角よりも小さい迎角を有する第2リアクションフィンと、を含み、
前記第2リアクションフィンのコード長は、前記第1リアクションフィンのコード長よりも長い。
また、本発明者らの知見によれば、角度位置が10度以上90度未満の範囲における流体の主流方向(船体の進行方向と反対方向)の速度は、角度位置が90度以上180度未満の範囲における流体の主流方向の速度と比べて小さい。よって、上記(1)の構成のように、このような角度範囲に2つのリアクションフィンを配置しても、船体に作用する流体の抵抗はそれほど大きくならない。
前記第2リアクションフィンの角度位置は、前記第1リアクションフィンの角度位置より大きい。
前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が90度以上135度未満の範囲に設けられる第3リアクションフィンを有する。
前記第3リアクションフィンのコード長は、前記第1リアクションフィンのコード長より短く、且つ、前記第2リアクションフィンのコード長より短い。
前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が270度以上350度未満の範囲に設けられる第4リアクションフィンを含む。
前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁における翼根から翼先端までのスパン長をHl、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁において、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhl1、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁において、翼根から翼先端に向かってhl1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhl2、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁における翼根から翼先端までのスパン長をHr、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁において、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhr1、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁において、翼根から翼先端に向かってhr1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhr2、と定義した場合に、
hl1/Hlはhr1/Hrと等しく、hl2/Hlはhr2/Hrと等しく、
前記複数のリアクションフィンそれぞれは、
前縁においてスパン長がhl1の位置と、後縁においてスパン長がhr1の位置とを通る第1基準線が存在する第1断面と、
前縁においてスパン長がhl2の位置と後縁においてスパン長がhr2の位置とを通り、且つ、スパン方向から視認した場合に前記第1基準線と交差する第2基準線が存在する第2断面と、を含むように構成される。
前記第1断面及び前記第2断面は、前記複数のリアクションフィンそれぞれのスパン方向における翼中央位置から翼先端位置の範囲内に含まれるように構成される。
前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が0度以上10度未満、及び350度以上360度未満のいずれの範囲内にも配置されない。
なお、船体の重力方向を鉛直下方とし、重力方向と反対方向を鉛直上方とする。
なお、図3において、色の濃淡は流体の主流方向の速度を意味しており、色が濃いほどに速度が速く、色が薄いほどに速度が遅いことを表している。矢印の向きは流体の旋回方向を意味している。また、矢印の長さは旋回方向の速度の大きさを意味しており、矢印が長いほどに速度が速く、矢印が短いほどに速度が遅いことを表している。また、流体の主流方向とは、船体2の進行方向と反対方向に向かう流体の流れ方向であり、流体の旋回方向とは、船尾方向から見て、プロペラ7の中心位置に対して回転する方向である。
また、図3において、中心点O2から半径方向に所定距離だけ離れた位置を半径方向位置と定義する。
図5aは、一実施形態に係るリアクションフィン装置におけるリアクションフィンの配置位置を示す第2配置図である。図5bは、図5aのリアクションフィンのスパン方向と直交する方向における断面を示す断面図である。
図6は、一実施形態に係るリアクションフィン装置におけるリアクションフィンの配置位置を示す第3配置図である。
なお、これら迎角a1、a2、及びコード長c1、c2は、第1リアクションフィン11と第2リアクションフィン12において、互いにスパン全長に対するスパン長の比が等しい位置(例えば、プロペラ軸心位置を中心として、プロペラ半径方向の等値断面)において比較する。
また、コード長c1、c2、c3とは、図4bに示すように、前縁11a、12a、13aと後縁11b、12b、13bとの直線距離として定義される。コード長c1、c2、c3は長くなるにつれて、流体に付与する旋回力を大きくする。
すなわち、図7の(b)に示すように、リアクションフィン10の前縁10aにおける翼根から翼先端までのスパン方向の長さ(スパン長)をHl、リアクションフィン10の前縁10aにおいて、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhl1、リアクションフィン10の前縁10aにおいて、翼根から翼先端に向かってhl1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhl2、と定義する。また、リアクションフィン10の後縁10bにおける翼根から翼先端までのスパン長をHr、リアクションフィン10の後縁10bにおいて、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhr1、リアクションフィン10の後縁10bにおいて、翼根から翼先端に向かってhr1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhr2、と定義する。このとき、hl1/Hlはhr1/Hrと等しく、hl2/Hlはhr2/Hrと等しい。そして、リアクションフィン10は、前縁においてスパン長がhl1の位置と、後縁においてスパン長がhr1の位置とを通る第1基準線b1が存在する第1断面Bと、前縁においてスパン長がhl2の位置と後縁においてスパン長がhr2の位置とを通り、且つ、スパン方向から視認した場合に第1基準線b1と交差する第2基準線b2が存在する第2断面Cと、を含むように構成される。
例えば、上述した実施形態では、1つのプロペラ7を有する1軸船を例にして説明したが、本開示に係るリアクションフィン装置1はこれに限定されない。図10に示すように、2つのプロペラ27a、27bを有する2軸船にも適用可能である。図示した実施形態では、船体2を船尾方向から見て、左舷側に配置される第1プロペラ27aは時計回り方向に回転し、右舷側に配置される第2プロペラ27bは反時計回りに回転する、いわゆる内回り船となっている。また、図示しないが、第1プロペラ27aは反時計回りに回転し、第2プロペラ27bは時計回りに回転する、いわゆる外回り船にも適用可能である。本開示のリアクションフィン装置1を内回り船、外回り船に適用する場合、第1プロペラ27aの前方に配置されるリアクションフィン装置1Aと、第2プロペラ前方に配置されるリアクションフィン装置1Bとは、船体2の中心線O3を中心として鏡映対称に配置される。
2 船体
3 船尾
4 船底
5 スケグ
6 プロペラ軸
7 プロペラ
8 翼
10 リアクションフィン
10a 前縁
10b 後縁
11 第1リアクションフィン
12 第2リアクションフィン
13 第3リアクションフィン
14 第4リアクションフィン
B 第1断面
C 第2断面
a1、a2、a3、a4 迎角
b1 第1基準線
b2 第2基準線
c1、c2、c3、c4 コード長
hl1、hl2、hr1、hr2 スパン長
Claims (8)
- 船体の推進力を生成するプロペラの前方に配置される複数のリアクションフィンを有するリアクションフィン装置であって、
前記プロペラの中心位置に対して鉛直上方を0度とし、前記プロペラの回転方向と反対方向に向かって角度が増加するように角度位置を定義した場合に、
前記複数のリアクションフィンは、
前記角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置される第1リアクションフィンと、
前記角度位置が10度以上90度未満の範囲に配置され、且つ、前記第1リアクションフィンの迎角よりも小さい迎角を有する第2リアクションフィンと、を含み、
前記第2リアクションフィンのコード長は、前記第1リアクションフィンのコード長よりも長いリアクションフィン装置。 - 前記第2リアクションフィンの角度位置は、前記第1リアクションフィンの角度位置より大きい請求項1に記載のリアクションフィン装置。
- 前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が90度以上135度未満の範囲に設けられる第3リアクションフィンを有する請求項1又は2に記載のリアクションフィン装置。
- 前記第3リアクションフィンのコード長は、前記第1リアクションフィンのコード長より短く、且つ、前記第2リアクションフィンのコード長より短い請求項3に記載のリアクションフィン装置。
- 前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が270度以上350度未満の範囲に設けられる第4リアクションフィンを含む請求項1から4のいずれか1項に記載のリアクションフィン装置。
- 前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁における翼根から翼先端までのスパン長をHl、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁において、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhl1、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの前縁において、翼根から翼先端に向かってhl1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhl2、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁における翼根から翼先端までのスパン長をHr、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁において、翼根から翼先端に向かって所定のスパン方向位置におけるスパン長をhr1、
前記複数のリアクションフィンそれぞれの後縁において、翼根から翼先端に向かってhr1とは異なるスパン方向位置におけるスパン長をhr2、と定義した場合に、
hl1/Hlはhr1/Hrと等しく、hl2/Hlはhr2/Hrと等しく、
前記複数のリアクションフィンそれぞれは、
前縁においてスパン長がhl1の位置と、後縁においてスパン長がhr1の位置とを通る第1基準線が存在する第1断面と、
前縁においてスパン長がhl2の位置と後縁においてスパン長がhr2の位置とを通り、且つ、スパン方向から視認した場合に前記第1基準線と交差する第2基準線が存在する第2断面と、を含むように構成される請求項1から5のいずれか1項に記載のリアクションフィン装置。 - 前記第1断面及び前記第2断面は、前記複数のリアクションフィンそれぞれのスパン方向における翼中央位置から翼先端位置の範囲内に含まれるように構成される請求項6に記載のリアクションフィン装置。
- 前記複数のリアクションフィンは、前記角度位置が0度以上10度未満、及び350度以上360度未満のいずれの範囲内にも配置されない請求項1から7のいずれか1項に記載のリアクションフィン装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019103125A1 (ja) | 2017-11-24 | 2019-05-31 | 住友化学株式会社 | 神経系細胞又は神経組織と非神経上皮組織とを含む細胞塊の製造方法及びその細胞塊 |
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