JP2017225377A - 釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱用の器具を用いることなく元節に対して容易に着脱でき、且つ緩みにくい尻栓を有する釣竿を提供すること。【解決手段】釣竿20は、筒状を呈する元節25及びグリップ部材28と、尻栓29とを有する。尻栓29は、元節25の後端部25aの内側にねじ込まれており、グリップ部材28に囲繞されている。尻栓29は、元節25に対して着脱自在である。尻栓29は、栓本体30及び指掛部40を有する。栓本体30が元節25にねじ込まれ、指掛部40が元節25から突出している。指掛部40は、栓本体30と一体的に形成され、後方に突出している。指掛部40は、半円形の板状に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、尻栓が装着された釣竿の構造に関する。
一般に釣竿は、外径が異なる複数のブランクから構成されており、各ブランクは「節」と称される。穂先を構成する節の外径は最も小さく、当該節は「第1番節」と称され、この第1番節に隣り合う節は「第2番節」と称される。同様に、第2番節に隣り合う節は第3番節と称され、順に第4番節、第5番節等と称される。各節の外径は、第1番節から順に大きくなり、最も外径が大きい節は特に「元節」と称され、元節に隣り合う節は特に「元上節」と称されることもある。元節は、釣人が把持する節であり、釣人が元節を握りやすいようにグリップを備えている。釣用リールが装着される場合には、リールシートが元節に設けられる。元節の後端に尻栓が設けられており、各節への浸水又は塵の進入等が防止されている。
尻栓は、元節の後端部に取り付けられる。具体的には、元節の内周面に雌ネジが形成されると共に、尻栓の外周面に雄ネジが形成され、尻栓が元節に螺合されるようになっている。釣人は、尻栓を操作して元節の後端部に装着するが、尻栓の取付形態として、本体回転式およびコイン式が知られている。
本体回転式では(たとえば特許文献1参照)、元節の後端部に尻栓の外周面が露出する。このため、実釣において竿尻が釣人の身体と接触し、尻栓が元節に対して緩んでしまい、場合によっては元節から尻栓が脱落するおそれがあった。かかる不都合を解消するため、コイン式では(たとえば特許文献2参照)、尻栓は元節の後端に埋め込まれるように装着される。具体的には、尻栓の後面にコイン溝(着脱用の器具としてのコインが係合される)が形成され、釣人は、コイン溝にコインを係合させて尻栓を回転させることによって、元節に尻栓をねじ込むことができる。コイン式では、尻栓が元節に埋め込まれるので、実釣において尻栓が緩むことがない。
特開2012−130281号公報 特開2012−217380号公報
しかしながら、コイン式では、尻栓の着脱作業にコインが必要であり、釣人にとって煩雑な作業であった。また、釣人がコインを尻栓に係合させて着脱作業をすると、特に尻栓を取り外した際に尻栓がコインから脱落し、紛失するおそれがあった。
本発明は係る背景のもとになされたものであり、その目的は、着脱用の器具を用いることなく元節に対して容易に着脱でき、且つ、元節に対して緩みにくい尻栓を有する釣竿を提供することである。
(1) 本発明に係る釣竿は、筒状を呈する元節と、当該元節の後端部の内側に着脱自在に設けられる尻栓とを有し、当該尻栓は、前端及び後端を有し、前端側から上記元節の内周面に螺合し当該元節に内嵌される栓本体と、当該栓本体の後端に突設され、上記栓本体が上記元節に螺合した状態で当該栓本体と共に上記元節の内部に挿入される指掛部とを備える。
この構成によれば、尻栓の栓本体及び指掛部が元節の内部に挿入されるので、尻栓の外周面が露出しない。このため、実釣において尻栓の外周面が釣人の身体と接触せず、尻栓が緩みにくい。しかも、上記指掛部も元節に収容されるから、尻栓の緩みが確実に防止される。他方、尻栓が上記指掛部を有するので、元節の内部に尻栓が挿入されていても、釣人は、元節の内部に2本の指を挿入して上記指掛部を挟むことができる。このため、釣人は、指掛部を回転させることによって、尻栓を元節に対して容易に着脱できる。
(2) 上記元節は、上記栓本体が螺合された元節本体と、当該元節本体を被覆し且つ当該元節本体から後方に延出する筒状のグリップ部材とを備え、上記指掛部が上記元節本体よりも後方に突出しているのが、好ましい。
この構成によれば、グリップ部材が設けられているので、釣人は当該釣竿を把持しやすく、容易に釣竿を操作することができる。また、尻栓の指掛部が元節本体から突出する構造であるから、尻栓の栓本体のみが元節に挿入される。このため、元節の外径が必要以上に大きくなることがなく、元節の製造コストの上昇が抑えられる。しかも、元節から突出した指掛部はグリップ部材の内部に配置されるから、当該指掛部及び当該尻栓の外周面は、実釣において釣人の身体と接触することがない。したがって、尻栓の緩みが確実に防止されると共に、釣人は、グリップ部材の内部に指を挿入して上記指掛部を回転させることによって、尻栓を元節に対して容易に着脱できる。
(3) 上記栓本体は、上記栓本体の後端に形成されたフランジを有し、上記フランジが、上記元節本体の後端に当接しているのが、好ましい。
この構成によれば、フランジが元節本体の後端に当接しているので、尻栓の前方への移動が制止される。したがって、尻栓の位置決めが容易である。また、フランジによって元節本体の後端面が被覆されるので、元節の後端部のデザインも洗練される。
(4) 上記指掛部は、上記栓本体と一体に形成され、上記元節の後方に延びる半円形の板部材であるのが、好ましい。
この構成によれば、尻栓は、単一の部品から構成される。したがって、指掛部における外力に対する機械的強度が向上する。しかも、尻栓がシンプルな構造となるから、尻栓の製造コストの上昇も抑制される。
本発明によれば、釣人は、コイン等の着脱用の器具を用いることなく尻栓を元節に対して簡単に着脱できる。しかも、尻栓は、元節に対して緩みにくい。
図1は、本発明の実施形態に係る釣竿の側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る釣竿の元節の後端部の縦断面図である。 図3は、図2の要部拡大図である。 図4は、本発明の実施形態に係る釣竿の尻栓の分解斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係る釣竿の尻栓の栓本体及び指掛部の後面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る釣竿の尻栓の栓本体及び指掛部の前面図である。 図7は、図6のVII−VII断面図である。 図8は、図6のVIII−VIII断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る釣竿の尻栓の製造方法を示す図であり、特に、図9(a)は素材となる柱状体を示し、図9(b)は後形成工程を示す。 図10は、本発明の実施形態に係る釣竿の尻栓の製造方法を示す図であり、特に、図10(a)は前形成工程を示し、図10(b)は穿孔工程を示し、図10(c)は切削工程を示す。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
[本実施形態に係る釣竿20の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る尻栓29を備えた釣竿20の側面図である。この釣竿20は、外径の異なる5つのブランク21〜25からなり、いわゆる振出式に組み立てられている。各ブランク21〜25は、「節」と称され、外径の細い順に第1番節21〜第5番節25と称される。第1番節は、穂先を構成する節であり、その外径は最も小さい。第5番節25は、特に「元節」と称され、元節に隣り合う第4番節24は、特に「元上節」と称される。本実施形態では、釣竿20は、いわゆる延べ竿と称されるもので、たとえば渓流用として使用される。
各節21〜25は、既知の要領で構成される。たとえば、カーボンプリプレグが所定形状に裁断され、これが筒状に巻回され且つ熱処理がなされることによって、円筒状の節21〜25が焼成される。第1番節21は、第2番節22の内部に引き出し自在に収納されている。この第1番節21の先端には、釣糸が連結されるトップ部材26が設けられている。このトップ部材26の構成は、既知であるので、その詳しい説明は省略される。
第1番節21は、全体としてテーパー状に形成されており、その先端部の外径よりも後端部の外径の方が大きくなるように形成されている。また、第1番節21の後端径は、第2番節22の先端径よりも大きく設定されている。したがって、第1番節21が第2番節22から引き出された際に、第1番節21の後端部分が第2番節22の先端部分と所定寸法だけオーバーラップした状態でかみ合って(内嵌して)おり、これにより、両者が固定されるようになっている。なお、第2番節22と第3番節23との関係、第3番節23と元上節24との関係、及び元上節24と元節25との関係も、第1番節21と第2番節22との関係と同様である。
図2は、元節25の後端部25aの縦断面図である。また、図3は、図2の要部拡大図である。図2、図3に示されるように、元節25は、円筒状の元節本体27と、元節本体27を被覆する円筒状のグリップ部材28とを備えている。グリップ部材28は、元節本体27から後方に延出している。元節25の後端部25a、より詳しくは元節本体27の後端部には、尻栓29が設けられている。
尻栓29は、当該尻栓29の軸心が元節25の軸心と一致するように、元節25に取り付けられる。両者の軸心の方向は、元節25の軸方向及び尻栓29の軸方向と一致する。この軸方向には、符号34が付されている。また、元節25の径方向と尻栓29の径方向も一致しており、特に、径方向のうちの互いに直交する2つの径方向を用いて、尻栓29の姿勢が規定される。これらの2つの径方向は、第1径方向35(図2から図4、図8)と、第1径方向35に直交する第2径方向36(図4から図7)とである。
図4は、尻栓29の分解斜視図である。図3、図4に示されるように、尻栓29は、栓本体30と、指掛部40と、当接板50と、Oリング37とを備える。栓本体30は、前端30a及び後端30bを有する。指掛部40は、栓本体30の後端30bに突設されている。栓本体30及び指掛部40は、一体的に形成されている。当接板50は、栓本体30の前端30aに設けられている。詳しくは後述するが、第1径方向35は、軸方向34と直交する方向において、指掛部40が延びている方向である。なお、図4において、当接板50は、栓本体30及び指掛部40から分離されている。
栓本体30は、筒体31と、フランジ32と、を備える。したがって、栓本体30は、内周面33を有する。筒体31の外径は、元節25の内径(元節本体27の内径)に対応している。フランジ32は、筒体31の後端に形成されている。筒体31は、図3が示すように、元節25に挿入可能である。
図3、図4が示すように、筒体31の外周面に、雄ネジ31aと、周溝31bとが形成されている。周溝31bは筒体31の後端部に位置し、Oリング37が装着されている。雄ネジ31aは、筒体31の前端から後方に向けて周溝31bまで形成されている。元節本体27の後端部の内周面に雌ネジ27aが形成されている。そのため、栓本体30は、元節25の後端部25aに、軸方向34に沿って前方(図3において左方)に螺合して、元節25に内嵌される。したがって、尻栓29は元節25に着脱自在に設けられている。
当接板50は、円盤状の板本体51と、円柱状の挿入部52とを備える。挿入部52は、板本体51の後端の中央部から後方(図3において右方)に延びる。挿入部52は、栓本体30の筒体31の内部に挿入されている。より詳しくは、挿入部52の外周面が筒体31の内周面33に当接し、板本体51の後端面51aが筒体31の前端30aに当接している。当接板50は、たとえば接着剤を用いて筒体31に固定される。また、当接板50は、好ましくは、弾性材料によって構成される。
図3が示すように、尻栓29が元節25に取り付けられている状態では、当接板50が元節25の後端部25aの内部に位置する。したがって、釣竿20が収納状態とされたとき(すなわち、第1番節21〜元上節24が元節25内に収納されたとき)、第1番節21〜元上節24のそれぞれの後端面は、当接板50に当接するようになっている。
尻栓29と、元節本体27及びグリップ部材28を有する元節25との位置関係が説明される。栓本体30が元節本体27に螺合されることによって、指掛部40は、栓本体30と共に元節25の内部に挿入される。この結果、図3が示すように、栓本体30のフランジ32が元節本体27の後端27Pに当接する。以下、この状態が、尻栓29の取付状態である。この取付状態では、尻栓29の全体が元節25の内部に配置され、指掛部40が元節本体27よりも後方に突出している。
図3が示すように、グリップ部材28は元節本体27から後方に延出しているので、グリップ部材28の後端28Pは、元節本体27の後端27Pよりも後方に位置する。そのため、元節本体27の本体内部空間27Sよりも、グリップ部材28のグリップ内部空間28Sの方が、径方向外側に拡がっている。上記取付状態では、指掛部40は、径方向外側に拡がった元節25の内部空間、すなわちグリップ内部空間28S内に位置している。
図4〜図8を参照して、尻栓29の指掛部40がより詳しく説明される。図5は、尻栓29の栓本体30及び指掛部40の後面図である。図6は、尻栓29の栓本体30及び指掛部40の前面図である。図7は、図6のVII−VII断面図である。図8は、図6のVIII−VIII断面図である。
図4、図5、図7及び図8に示されるように、指掛部40は、元節25の後方に延びる板部材である。図4、図8が示すように、指掛部40の形状は、第2径方向36から見て、半円形である。また、図4、図5、図7が示すように、指掛部40の形状は、第2径方向36から見て、末広がりの板状である。
指掛部40は、後面41、前面42、及び一対の側面43を備える。後面41及び前面42は、軸方向34において互いに表裏の位置にある。一対の側面43は、第2径方向36において互いに表裏の位置にある。
図4、図5が示すように、後面41は、滑らかに湾曲した曲面である。後方から見たときの後面41の形状は、I字状である。後面41は、指掛部40の外面のうち、後方に面する部分と、第1径方向35の両向きに面する部分とを含んでいる。一方、前面42は、図6から図8が示すように、軸方向34に対して垂直な平面である。前方から見たときの前面42の形状は、円形である。
図5、図7が示すように、側面43は、第1径方向35と平行に延びる面である。図7に示されるように、第1径方向35から見て、側面43は、第2径方向36の内向き(図7における第2径方向36の左向き)から、漸次後方へと滑らかに湾曲しながら延びている。第2径方向36は、指掛部40が延びている第1径方向35に直交する方向である。
図4、図7に示されるように、側面43は、境界線45を境として、フランジ32の後面32aから区分されている。また、側面43は、境界線46を境として、2つの部分、すなわち湾曲面部43aと平面部43bとに区分されている。平面部43bは、湾曲面部43aよりも後方に位置する平面である。2つの境界線45、46は、共に、軸方向34と直交する方向に沿って延びる線であって、第1径方向35と平行な線であり、フランジ32の後面32a及び側面43における曲率の変更位置を示している。つまり、フランジ32の後面32aは平面であり、湾曲面部43aは曲面である。また、湾曲面部43aは境界線45を介してフランジ32の後面32aに滑らかに接続され、平面部43bは、境界線46を介して湾曲面部43aに滑らかに接続されている。なお、境界線45、46はなくてもよい。すなわち、側面43の全体が滑らかな曲面に形成されてもよい。
[本実施形態に係る釣竿の作用、効果]
本実施形態に係る釣竿20によれば、尻栓29の栓本体30及び指掛部40が元節25の内部に挿入されるので、尻栓29の外周面が露出しない。このため、実釣において尻栓29の外周面が釣人の身体と接触せず、尻栓29が緩みにくい。しかも、上記指掛部40も元節25に収容されるから、尻栓29の緩みが確実に防止される。他方、尻栓29が上記指掛部40を有するので、元節25の内部に尻栓29が挿入されていても、釣人は、元節25の内部に2本の指を挿入して上記指掛部40を挟むことができる。このため、釣人は、指掛部40を回転させることによって、尻栓29を元節25に対して容易に着脱できる。
上記釣竿20によれば、グリップ部材28が設けられているので、釣人は当該釣竿20を把持しやすく、容易に釣竿20を操作することができる。また、尻栓29の指掛部40が元節本体27から突出する構造であるから、尻栓29の栓本体30のみが元節25に挿入される。このため、元節25の外径が必要以上に大きくなることがなく、元節25の製造コストの上昇が抑えられる。しかも、元節25から突出した指掛部40はグリップ部材28の内部に配置されるから、当該指掛部40及び当該尻栓29の外周面は、実釣において釣人の身体と接触することがない。したがって、尻栓29の緩みが確実に防止されると共に、釣人は、グリップ部材28の内部に指を挿入して上記指掛部40を回転させることによって、尻栓29を元節25に対して容易に着脱できる。
上記釣竿20によれば、フランジ32が元節本体27の後端27Pに当接しているので、尻栓29の前方への移動が制止される。したがって、尻栓29の位置決めが容易である。また、フランジ32によって元節本体27の後端面が被覆されるので、元節25の後端部25aのデザインも洗練される。
上記釣竿20によれば、尻栓29が、単一の部品から構成されている。したがって、指掛部40における外力に対する機械的強度が向上する。しかも、尻栓29がシンプルな構造となるから、尻栓29の製造コストの上昇も抑制される。
[釣竿20の変形例]
本実施形態に係る釣竿20では、図2、図3が示すように、指掛部40の後端40Pが、元節25の後端(グリップ部材28の後端28P)よりも前方に位置している。尻栓29は、指掛部40の後端40Pが元節25の後端(グリップ部材28の後端28P)と一致するように、元節25に設けられてもよい。また、尻栓29の外周面が露出しなければよいので、栓本体30が元節25の内部に挿入されていれば、指掛部40の一部が元節25の後端よりも突出していてもよい。
本実施形態に係る釣竿20の元節25では、元節本体27にグリップ部材28が設けられている。元節25において、元節本体27にグリップ部材28が設けられていなくてもよい。この場合、栓本体30及び指掛部40が元節本体27の内部に挿入される。上述したように、尻栓29の外周面が露出しない限り、指掛部40の一部が元節本体27から後方に延出していてもよい。なお、この場合、フランジ32も元節本体27内に挿入されるように構成されるか、あるいは、フランジ32が栓本体30に設けられない。
[尻栓29の製造方法]
次に、図9、図10を参照して、尻栓29の製造方法が説明される。図9、図10は、尻栓29の製造方法を示す図である。図9(a)は素材となる柱状体を示し、同図(b)は後形成工程を示す。図10(a)は前形成工程、同図(b)(c)はそれぞれ穿孔工程及び切削工程を示す。
図9(a)が示すように、尻栓29の栓本体30及び指掛部40の素材として、柱状体60が準備される。柱状体60の材質は、ステンレス鋼又はアルミニウム合金が好ましい。柱状体60は、前面60a、後面60b、及び周面60cを有する。柱状体60は、たとえば、旋盤を用いて、次のように加工される。柱状体60の軸方向は、尻栓29の軸方向34と一致する。
図9(b)が示すように、後形成工程では、柱状体60の後面60b及び周面60cが切削される。これにより、柱状体60の後端部62が半球状に形成される。特に、後形成工程では、柱状体60の後端部62が切削されることによって、後面60b及び周面60cが、滑らかに連続した凸曲面62aに形成される。凸曲面62aは、後端部62の外面であり、後方に向けて凸となるように膨らんでいる。
図10(a)が示すように、前形成工程では、柱状体60の前部61が加工される。これにより、前部61の外周面に雄ネジが形成される。この加工により、柱状体60の前部61と区別される後端部62が形成される。
図10(b)が示すように、穿孔工程では、柱状体60に孔が開けられる。具体的には、柱状体60の軸心を中心として、前面60aから軸方向34に沿って後方へ穿孔される。これにより、柱状体60の内部に凹部63が形成される。この加工では、凹部63が後端部62内に進入しないように、当該柱状体60が穿孔される。つまり、凹部63は、上記前部61内にのみ形成され、上記後端部62内には形成されない。
これにより、柱状体60は、有底筒状に加工される。このように上記前部61が筒状に加工されることにより、上記栓本体30が形成される。
図10(c)が示すように、切削工程では、柱状体60の後端部62のうち、2つの部位65が切削される。これらの2つの部位65は、柱状体60の軸心を基準として対称に第2径方向36に隔たっている。2つの部位65は、それぞれ柱状体60の第1径方向35(紙面に垂直な方向)に沿って切削される。
切削工程の実行により、図10(c)に示されるように、上記2つの部位65が上記後端部62から削り取られて、後端部62の中央部分64が残される。その結果、中央部分64によって指掛部40が形成される。また、指掛部40が形成されるのに伴って、栓本体30の後端部にフランジ32が形成される。
図10(c)が示すように、取付工程では、当接板50が、上記栓本体30の前端部に取り付けられる。以上の工程を経て、尻栓29が形成される。
[尻栓29の製造方法の作用、効果]
この尻栓29の製造方法は、上記穿孔工程及び切削工程を備えている。かかる2つの工程を経て、栓本体30及び指掛部40が一体的に形成された尻栓29が簡単に製造される。したがって、本製造方法によれば、単一の部品から構成された尻栓29がコスト安価に製造される。なお、穿孔工程及び切削工程に関して、どちらの工程が先に実行されてもよい。
特に、上記尻栓29の製造方法は、後形成工程を備えるので、指掛部40の外面が曲面となる。したがって、尻栓29の指掛部40の機械的強度が向上する。もっとも、この後形成工程は省略されてもよい。
また、上記尻栓29の製造方法は、前形成工程を備えるので、栓本体30に雄ネジが形成される。したがって、元節25に螺合可能な尻栓29が製造され得る。もっとも、この前形成工程は省略されてもよく、その場合、尻栓29は、上記元節25に嵌め込まれる。
さらに、上記尻栓29の製造方法は、取付工程を備えるので、尻栓29に当接板50が設けられる。したがって、釣竿20の収納を容易に行うことが可能な尻栓29が製造され得る。なお、この取付工程は省略されてもよい。
20・・・釣竿
25・・・元節
27・・・元節本体
27P・・・(元節本体の)後端
28・・・グリップ部材
29・・・尻栓
30・・・栓本体
30a・・・前端
30b・・・後端
32・・・フランジ
40・・・指掛部

Claims (4)

  1. 筒状を呈する元節と、
    当該元節の後端部の内側に着脱自在に設けられる尻栓とを有し、
    当該尻栓は、
    前端及び後端を有し、前端側から上記元節の内周面に螺合し当該元節に内嵌される栓本体と、
    当該栓本体の後端に突設され、上記栓本体が上記元節に螺合した状態で当該栓本体と共に上記元節の内部に挿入される指掛部と、を備えた釣竿。
  2. 上記元節は、上記栓本体が螺合された元節本体と、当該元節本体を被覆し且つ当該元節本体から後方に延出する筒状のグリップ部材とを備え、
    上記指掛部が上記元節本体よりも後方に突出している、請求項1に記載の釣竿。
  3. 上記栓本体は、上記栓本体の後端に形成されたフランジを有し、
    上記フランジが、上記元節本体の後端に当接している、請求項2に記載の釣竿。
  4. 上記指掛部は、上記栓本体と一体に形成され、上記元節の後方に延びる半円形の板部材である、請求項1から3のいずれかに記載の釣竿。
JP2016122739A 2016-06-21 2016-06-21 釣竿 Active JP6712109B2 (ja)

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