JP2017225265A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却媒体用の流路が形成された回転電機において、冷却性能の悪化が生じにくい回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機は、円環状のステータと、前記ステータを径方向外側から保持する環状のステータホルダ5と、ステータホルダ5を囲むハウジングと、を備えている。ステータホルダ5の外周面とハウジングの内周面との間には、弾性を有し、ステータの周方向にわたって延びる流路シール部材3が挟持されている。流路シール部材3は、ステータホルダ5の外周面とハウジングの内周面との間に、冷却媒体が流れる流通流路15を画成している。
【選択図】図3

Description

この発明は、回転電機に関する。
ハイブリッド自動車などには、ステータと、ステータが収納されるハウジングとを備えた回転電機が用いられている。例えばステータホルダとハウジングとの間に冷媒用の流路が形成された回転電機が提案されている(例えば特許文献1を参照)。前記回転電機では、例えばステータホルダに、流路を区画する突条が設けられている。
特開2014−166067号公報
しかしながら、前述の技術では、突条の寸法精度が低い場合や、ステータ部品の圧入等によりステータホルダが変形した場合などには、突条とハウジングとの間に隙間が生じ、冷媒が所定の方向に流れず、冷却性能が悪化することがある。また、突条の寸法精度が低い場合やステータホルダが変形した場合などには、突条とハウジングとの接触によって突条またはハウジングに損傷が生じる可能性がある。その場合にも冷却性能が悪化することがある。
本発明は、冷却媒体用の流路が形成された回転電機において、冷却性能の悪化が生じにくい回転電機を提供することを目的の一つとする。
請求項1に記載の発明は、円環状のステータ(例えば、実施形態におけるステータ1)と、前記ステータを径方向外側から保持する環状のステータホルダ(例えば、実施形態におけるステータホルダ5)と、前記ステータホルダを囲むハウジング(例えば、実施形態におけるハウジング2)と、を備え、前記ステータホルダの外周面と前記ハウジングの内周面との間には、弾性を有し、前記ステータの周方向にわたって延びる流路シール部材(例えば、実施形態における流路シール部材3)が挟持され、前記流路シール部材は、前記ステータホルダの外周面と前記ハウジングの内周面との間に、冷却媒体(例えば、実施形態における冷却媒体M)が流れる流通流路(例えば、実施形態における流通流路15)を画成している。
請求項2に記載の発明では、前記流路シール部材は、前記ステータの軸心周りの螺旋状に形成されている。
請求項3に記載の発明では、前記流路シール部材の両端面(例えば、実施形態における端面32a,33a)は、環状体が切断された切断面である。
請求項4に記載の発明では、前記ステータホルダの外周面には、前記流路シール部材が前記ステータの軸心方向に移動するのを規制する規制凸部(例えば、実施形態におけるリブ17)が設けられ、前記規制凸部は、前記外周面からの突出高さが、前記外周面からの前記流路シール部材の突出高さより低い。
請求項5に記載の発明では、前記規制凸部は、前記軸心周りの螺旋状に形成され、前記流路シール部材は、前記規制凸部に沿って形成されている。
請求項6に記載の発明では、前記ハウジングは、前記流通流路に前記冷却媒体を導入する導入口(例えば、実施形態における導入口23)と、前記流通流路から前記冷却媒体を排出する排出口(例えば、実施形態における排出口24)とを有し、前記導入口と前記排出口とは、前記ステータの軸心方向に位置を違えて形成され、前記規制凸部は、前記流路シール部材に対して前記排出口側に位置する。
請求項7に記載の発明では、前記規制凸部に係合受部(例えば、実施形態における一端17aおよび他端17b)が形成され、前記流路シール部材は、前記係合受部に係合する係合部(例えば、実施形態における係合凸部34,36)を有する。
請求項8に記載の発明では、前記ステータホルダは、前記外周面を有する円筒部(例えば、実施形態における円筒部11)と、前記円筒部から前記径方向外方に突出するフランジ部(例えば、実施形態におけるフランジ部12)および環状壁部(例えば、実施形態における環状壁部14)とを有し、前記フランジ部と前記環状壁部は、前記ステータの軸心方向に離間して形成され、前記流通流路は、前記フランジ部と前記環状壁部との間に形成され、前記フランジ部の内面と前記ハウジングとの間に、弾性を有する環状のフランジ部シール部材(例えば、実施形態におけるフランジ部シール部材53)が設けられている。
請求項9に記載の発明では、前記ステータホルダは、前記外周面を有する円筒部と、前記円筒部から前記径方向外方に突出するフランジ部および環状壁部とを有し、前記フランジ部と前記環状壁部は、前記ステータの軸心方向に離間して形成され、前記流通流路は、前記フランジ部と前記環状壁部との間に形成され、前記環状壁部の外面と前記ハウジングとの間に、弾性を有する環状の環状壁部シール部材(例えば、実施形態における環状壁部シール部材56)が設けられている。
請求項1に記載の発明によれば、流路シール部材は弾性を有するため、ステータホルダの外周面とハウジングの内周面に確実に当接させることができる。そのため、流通流路から冷却媒体が漏れるのを抑制し、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
また、流路シール部材は弾性を有するため、ハウジングと接触しても流路シール部材およびハウジングが損傷を受けにくい。よって、流路シール部材またはハウジングの損傷を原因とする冷却性能の悪化を回避できる。
請求項2に記載の発明によれば、流路シール部材が螺旋状に形成されているため、回転電機を軸心方向の広い範囲で均等に冷却し、冷却性能を高めることができる。また、構造が簡略であるため、回転電機の製造が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、環状体を切断するだけの簡単な操作によって流路シール部材を作製することができる。
請求項4に記載の発明によれば、規制凸部によって流路シール部材の軸心方向の移動を規制することができる。そのため、冷却媒体により大きな圧力が流路シール部材に加えられた場合でも流路シール部材の位置ずれを防ぎ、所定の形状の流通流路を確保することができる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、規制凸部は螺旋状であり構造が簡略であるため、回転電機の製造が容易となる。また、規制凸部が螺旋状であるため、ステータホルダの剛性を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、規制凸部が流路シール部材に対して排出口側に形成されているため、冷却媒体により大きな圧力が流路シール部材に加えられた場合でも流路シール部材の位置ずれを防ぎ、流通流路を確保することができる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
請求項7に記載の発明によれば、流路シール部材の係合部が規制凸部の係合受部に係合することによって、流路シール部材を確実に位置決めできる。
請求項8に記載の発明によれば、フランジ部シール部材によってハウジングとフランジ部との隙間を閉止し、この隙間からの冷却媒体の漏出を防止できる。
請求項9に記載の発明によれば、環状壁部シール部材によってハウジングと環状壁部との隙間を閉止し、この隙間からの冷却媒体の漏出を防止できる。
実施形態の回転電機を示す正断面図である。 図1の回転電機のステータホルダおよびハウジングを示す斜視図である。 図1の回転電機のステータホルダおよび流路シール部材を示す斜視図である。 図1の回転電機のステータホルダの一部を示す断面図である。 図1の回転電機のステータホルダおよびハウジングの一部を示す断面図である。 図1の回転電機のステータホルダおよび流路シール部材の一部を示す側面図である。 図1の回転電機のステータホルダの一部を示す側面図である。 図1の回転電機の流路シール部材の一部を示す側面図である。 流路シール部材の製造方法の一例を示す説明図である。 図1の回転電機のステータホルダの第1変形例を示す側面図である。 図1の回転電機のステータホルダの第2変形例を示す側面図である。 図1の回転電機のステータホルダの第3変形例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の回転電機10の正面図である。図2は、ステータホルダ5およびハウジング2を示す斜視図である。図3は、ステータホルダ5および流路シール部材3を示す斜視図である。図4は、ステータホルダ5の一部を示す断面図である。図5は、ステータホルダ5およびハウジング2の一部を示す断面図である。図6は、ステータホルダ5および流路シール部材3の一部を示す側面図である。図7は、ステータホルダの一部を示す側面図である。図8は、流路シール部材3の一部を示す側面図である。矢印Axはステータ1の軸心に沿う方向を示す。矢印Rはステータ1の径方向を示す。矢印Cはステータ1の軸心周りの方向(周方向)を示す。
回転電機10は、例えば電気自動車、ハイブリッド車両などの車両駆動と回生発電に用いることができる。ステータ1の内側には、図示しないロータが回転可能に配置されている。
図1〜図3に示すように、回転電機10は、ステータ1と、ハウジング2と、流路シール部材3と、ステータホルダ5と、を備えている。
ステータ1は、複数の分割コア片6からなる円環状のステータコア7と、分割コア片6に巻回されたコイル導線8とを有する。
ハウジング2は、円柱状の内部空間を有する筒状部9を備え、筒状部9内にステータ1およびステータホルダ5を収納することができる。ハウジング2は、ステータ1およびステータホルダ5の外周側に設けられた筒状包囲部材である。
ステータホルダ5は、ステータ1が保持される円筒部11と、円筒部11の端部から径方向外方に突出した環状のフランジ部12とを有する円環状体である。ステータホルダ5は、円筒部11の内部にステータ1が圧入固定されることによって、ステータ1の径方向外側からステータ1を保持する。
フランジ部12は、円筒部11がハウジング2の筒状部9に挿入された状態で、ボルト等の固定具によりハウジング2に固定することができる。
図3および図4に示すように、ステータホルダ5の円筒部11の外周面11aには、周方向に沿う環状壁部14が形成されている。環状壁部14は、円筒部11の外周面11aから径方向の外方に突出して形成されている。環状壁部14は、フランジ部12に対して軸心方向に離間して形成されている。
図3に示すように、環状壁部14は、フランジ部12に対して軸心方向の一方向である第1軸心方向Ax1寄りに位置する。第2軸心方向Ax2は、第1軸心方向Ax1の反対の方向である。
図3〜図6に示すように、ステータホルダ5の円筒部11の外周面11aには、フランジ部12と環状壁部14との間に、周方向にわたるリブ17(規制凸部)と、一対の端部凸部18,18とが形成されている。
図4および図5に示すように、リブ17は、外周面11aから径方向外方に突出して形成されている。リブ17の突出高さはフランジ部12および環状壁部14より低く、ハウジング2の筒状部9の内周面9aに届かない程度とされている。
図7は、図6に示すステータホルダ5から流路シール部材3を取り外した状態を示す図である。
図3および図7に示すように、リブ17は、ステータ1の軸心の周りの螺旋状に形成された突条である。リブ17は、一端17aから他端17bにかけて環状壁部14に近づくように形成されている。リブ17の一端17aから他端17bに向かう方向を螺旋の順方向といい、他端17bから一端17aに向かう方向を螺旋の逆方向という。
図7に示すように、端部凸部18,18は、軸心方向に延在する突条であり、外周面11aから径方向外方に突出して形成されている。端部凸部18,18は、ハウジング2の筒状部9の内周面9aに届かない程度の突出高さとされている。
端部凸部18,18のうち一方である端部凸部18Aは、リブ17の一端17aの近傍であって一端17aから周方向に離間した位置に形成されている。端部凸部18,18のうち他方である端部凸部18Bは、リブ17の他端17bの近傍であって他端17bから周方向に離間した位置に形成されている。
リブ17および端部凸部18は、ステータホルダ5に一体的に形成されていることが好ましい。
図5に示すように、ステータホルダ5の外周面とハウジング2の内周面との間には、環状流路13が形成されている。詳しくは、環状流路13は、フランジ部12の内面12aと、円筒部11の外周面11aと、環状壁部14の内面14aと、ハウジング2の筒状部9の内周面9aとによって形成される。環状流路13は、ステータ1の周方向(軸心周り方向)に沿って全周にわたって形成されている。
図2および図6に示すように、ハウジング2には、冷却媒体M用の導入用流路21と、排出用流路22とが形成されている。導入用流路21は、筒状部9に形成された導入口23を通して環状流路13に連通している。排出用流路22は、筒状部9に形成された排出口24を通して環状流路13に連通している。
導入口23と排出口24とは、ステータ1の軸心方向に位置を違えて形成されている。排出口24は導入口23に比べて第1軸心方向Ax1寄りに位置する。
図6に示すように、導入口23は、端部凸部18Aの近傍であって端部凸部18Aよりも螺旋の順方向寄り、かつリブ17の一端17aおよび流路シール部材3の端部32に比べて第2軸心方向Ax2寄りに位置する。排出口24は、端部凸部18Bの近傍であって端部凸部18Bよりも螺旋の逆方向寄り、かつリブ17の一端17bおよび流路シール部材3の端部33に比べて第1軸心方向Ax1寄りに位置する。
導入口23は、流路シール部材3によって形成される螺旋状の流通流路15(後述)の始端近傍に位置し、排出口24は、流通流路15の終端近傍に位置する。
図8は、図6における流路シール部材3のみを示す図である。
図6〜図8に示すように、流路シール部材3は、ステータホルダ5の円筒部11の外周面11aに取り付けられている。
流路シール部材3は、ひも状の主部31と、主部31の両端に形成された端部32,33とを備えている。端部32,33の外形寸法(流路シール部材3の長さ方向に直交する方向の寸法)は、主部31の外径に比べて大きい。
図3および図6に示すように、流路シール部材3は、ステータ1の軸心の周りの螺旋状に形成される。
流路シール部材3の主部31は、リブ17の第2軸心方向Ax2側に、リブ17に沿って形成されている。流路シール部材3の主部31は、リブ17の第2軸心方向Ax2側に、全長にわたってリブ17に当接して形成されている。そのため、流路シール部材3は、リブ17によって第1軸心方向Ax1への移動が規制される。
流路シール部材3の一方の端部32の、主部31に対して突出した部分である係合凸部34(係合部)は、リブ17の一端17aと端部凸部18Aとの隙間35に入り込んで一端17a(係合受部)に係合する。流路シール部材3の他方の端部33の、主部31に対して突出した部分である係合凸部36(係合部)は、リブ17の一端17bと端部凸部18Bとの隙間37に入り込んで他端17b(係合受部)に係合する。
係合凸部34,36が隙間35,37において一端17aおよび他端17bに係合することによって、流路シール部材3を確実に位置決めできる。
端部32,33の端面32a,33aはそれぞれ端部凸部18A,18Bに当接していることが好ましい。端部32,33の端面32a,33aが端部凸部18A,18Bに当接することによって、流路シール部材3を確実に位置決めできる。
流路シール部材3は、弾性を有する材料(弾性材)からなる。弾性材としては、ゴム材、熱可塑性エラストマ―などを含む材料が使用できる。ゴム材としては、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴムなどがある。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等がある。
流路シール部材3は、リブ17に比べて硬度が低い。硬度の指標としては、JIS K 6253に準拠したデュロメータタイプAの硬度を挙げることができる。流路シール部材3のデュロメータタイプAの硬度は、例えば30〜80である。
図5に示すように、流路シール部材3は、円筒部11の外周面11aと、ハウジング2の筒状部9の内周面9aとによって挟持される。流路シール部材3は外周面11aと内周面9aとに当接し、螺旋状の流通流路15を画成する。
図4および図5に示すように、流路シール部材3の高さH1(径方向の寸法)は、環状流路13の高さH2(ステータホルダ5の外周面11aと、ハウジング2の内周面9aとの距離)より大きいことが好ましい。これによって、流路シール部材3は、径方向に圧縮した状態でステータホルダ5とハウジング2とに当接する。そのため、流路シール部材3の弾性によって、流路シール部材3はステータホルダ5の外周面とハウジング2の内周面に確実に当接する。
図9(A)に示すように、流路シール部材3は、前記弾性材からなる環状体41の長さ方向の1箇所を切断し、開環させることによって形成することができる。
環状体41は、ひも状の主部42と、主部42の長さ方向の一部に形成された大径部43とを有する。大径部43の外形寸法は主部42の外径より大きい。
図9(A)に示す切断位置43aにおいて大径部43を切断すると、図9(B)に示すように、環状体41は開環し、切断された大径部43の切断片はそれぞれ端部32,33となる。端部32,33の端面32a,33aは、大径部43を2つに分割した端面であるため、互いに対応する形状(相補的形状)となる。
このように、流路シール部材3は、環状体41を切断するだけの簡単な操作によって作製することができる。
図5に示すように、フランジ部12の内面12aに対面するハウジング2の主面51には、周方向に沿う環状凹部52が形成されている。環状凹部52内には、弾性を有するフランジ部シール部材53が設けられている。フランジ部シール部材53は例えば前述の弾性材からなる。フランジ部シール部材53は、環状凹部52の内面とフランジ部12の内面12aとに当接し、ハウジング2とフランジ部12との隙間を閉止する。
フランジ部シール部材53は、軸心方向に圧縮した状態で環状凹部52の内面とフランジ部12の内面12aとに当接することが好ましい。
フランジ部シール部材53を設けることによって、ハウジング2とフランジ部12との隙間からの冷却媒体Mの漏出を防止できる。
環状壁部14の外面14bに対面するハウジング2の内面54には、周方向に沿う環状凹部55が形成されている。
ハウジング2の内面54と環状壁部14の外面14bとの間には、弾性を有する環状壁部シール部材56が設けられている。環状壁部シール部材56は例えば前述の弾性材からなる。環状壁部シール部材56は、環状凹部55の内面と環状壁部14の外面14bとに当接し、ハウジング2と環状壁部14との隙間を閉止する。
環状壁部シール部材56は、軸心方向に圧縮した状態で環状凹部55の内面と環状壁部14の外面14bとに当接することが好ましい。
環状壁部シール部材56を設けることによって、ハウジング2と環状壁部14との隙間からの冷却媒体Mの漏出を防止できる。
次に、回転電機10の使用方法について説明する。
図2および図6に示すように、冷却媒体Mを、導入用流路21を通して供給する。冷却媒体Mは、流体であれば特に限定されないが、例えば冷却油、冷却水などの液体であってよい。
冷却媒体Mは、導入口23を経て環状流路13に導入される。環状流路13には螺旋状の流通流路15が形成されているため、冷却媒体Mは、流通流路15内を螺旋の順方向に流れる。排出口24に達した冷却媒体Mは排出用流路22を通して排出される。
回転電機10では、弾性を有する流路シール部材3がステータホルダ5の外周面とハウジング2の内周面とによって挟持されるため、流路シール部材3は、弾性によってステータホルダ5の外周面とハウジング2の内周面に確実に当接する。そのため、流通流路15から冷却媒体Mが漏れるのを抑制できる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
また、流路シール部材3は弾性を有するため、ハウジング2と接触しても、流路シール部材3およびハウジング2が損傷を受けにくい。よって、流路シール部材3またはハウジング2の損傷を原因とする冷却性能の悪化を回避できる。
回転電機10では、リブ17の寸法精度の低さ、ステータホルダ5の変形などを原因としてリブ17とハウジング2との隙間が大きくなることが考えられるが、その場合でも、流路シール部材3によって、流通流路15から冷却媒体Mが漏れるのを抑制できる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
また、冷却性能に悪影響を与えずにリブ17を低く形成することができるため、リブ17の寸法精度の低さ、ステータホルダ5の変形などを原因としてリブ17とハウジング2とが接触してリブ17またはハウジング2が損傷を受けるのを回避できる。よって、リブ17またはハウジング2の損傷による冷却性能の悪化を防ぐことができる。
流路シール部材3は、螺旋状に形成されているため、回転電機10を軸心方向の広い範囲で均等に冷却し、冷却性能を高めることができる。また、構造が簡略であるため、回転電機10の製造が容易となる。
流路シール部材3は、端部32,33の端面32a,33aが環状体36の大径部38の切断面となる構成であるため、環状体36を切断するだけの簡単な操作によって作製することができる。
回転電機10は、ステータホルダ5の外周面にリブ17が形成されているため、リブ17によって流路シール部材3の軸心方向の移動を規制することができる。そのため、冷却媒体Mにより大きな圧力が流路シール部材3に加えられた場合でも流路シール部材3の位置ずれを防ぎ、所定の形状の流通流路15を確保することができる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
リブ17は螺旋状であり、構造が簡略であるため、回転電機10の製造が容易となる。また、リブ17は螺旋状であるため、ステータホルダ5の円筒部11全体の剛性を高めることができる。
リブ17は流路シール部材3に対して排出口24側に形成されているため、冷却媒体Mにより大きな圧力が流路シール部材3に加えられた場合でも流路シール部材3の位置ずれを防ぎ、所定の形状の流通流路15を確保することができる。よって、冷却性能の悪化を防ぐことができる。
図10〜図12は、ステータホルダ5の変形例を示す側面図である。
図10に示すステータホルダ5Aは、ステータホルダ5の第1変形例であり、リブ17Aおよび流路シール部材3Aが、複数の段部61を有する階段状に形成されている点で、図6に示すステータホルダ5と異なる。
図11に示すステータホルダ5Bは、ステータホルダ5の第2変形例であり、リブが形成されていない点で、図6に示すステータホルダ5と異なる。
図12に示すステータホルダ5Cは、ステータホルダ5の第3変形例であり、リブ17Cおよび流路シール部材3Cが周方向に沿う形状である点で、図6に示すステータホルダ5と異なる。符号18Cは端部凸部である。流通流路は例えば軸心周りの環状の流路であってよい。
なお、この発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
規制凸部は、シール部材の移動を規制できれば、その形状はリブ形状に限定されない。例えば螺旋状に並んで形成された複数のドット状の凸部などであってもよい。
回転電機10では、流路シール部材3は全体が弾性材からなるが、シール部材は、少なくとも環状流路の内面に当接する部分が弾性材で構成されていればよく、一部が非弾性材で構成されていてもよい。
流路シール部材は、モールド成型によってステータホルダ5の外周面11aに形成してもよい。流路シール部材は突出端面および両側面を覆う形状であってもよい。
回転電機10では、流路シール部材3の係合凸部34,36(係合部)がリブ17の隙間35,37に入り込んで一端17aおよび他端17b(係合受部)に係合する構造が採用されているが、逆に、流路シール部材の係合凹部(係合部)とリブの係合凸部(係合受部)とが係合する構造を採用してもよい。
図8に示す流路シール部材3の係合凸部34,36は、主部31に対して径方向の一方にのみ突出して形成されているが、係合凸部は、主部に対して径方向の複数の方向に突出していてもよい(図9(B)参照)。
1…ステータ、2…ハウジング、3…シール部材、5…ステータホルダ、10…回転電機、11…円筒部、12…フランジ部、12a…内面、14…環状壁部、14b…外面、15…流通流路、17…リブ(規制凸部)、23…導入口、24…排出口、32a,33a…端面、34,36…係合凸部(係合部)、17a…一端(係合受部)、17b…他端(係合受部)、41…環状体、53…フランジ部シール部材、56…環状壁部シール部材

Claims (9)

  1. 円環状のステータと、前記ステータを径方向外側から保持する環状のステータホルダと、前記ステータホルダを囲むハウジングと、を備え、
    前記ステータホルダの外周面と前記ハウジングの内周面との間には、弾性を有し、前記ステータの周方向にわたって延びる流路シール部材が挟持され、
    前記流路シール部材は、前記ステータホルダの外周面と前記ハウジングの内周面との間に、冷却媒体が流れる流通流路を画成していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記流路シール部材は、前記ステータの軸心周りの螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記流路シール部材の両端面は、環状体が切断された切断面であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記ステータホルダの外周面には、前記流路シール部材が前記ステータの軸心方向に移動するのを規制する規制凸部が設けられ、
    前記規制凸部は、前記外周面からの突出高さが、前記外周面からの前記流路シール部材の突出高さより低いことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記規制凸部は、前記軸心周りの螺旋状に形成され、
    前記流路シール部材は、前記規制凸部に沿って形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ハウジングは、前記流通流路に前記冷却媒体を導入する導入口と、前記流通流路から前記冷却媒体を排出する排出口とを有し、
    前記導入口と前記排出口とは、前記ステータの軸心方向に位置を違えて形成され、
    前記規制凸部は、前記流路シール部材に対して前記排出口側に位置することを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記規制凸部に係合受部が形成され、
    前記流路シール部材は、前記係合受部に係合する係合部を有することを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記ステータホルダは、前記外周面を有する円筒部と、前記円筒部から前記径方向外方に突出するフランジ部および環状壁部とを有し、
    前記フランジ部と前記環状壁部は、前記ステータの軸心方向に離間して形成され、
    前記流通流路は、前記フランジ部と前記環状壁部との間に形成され、
    前記フランジ部の内面と前記ハウジングとの間に、弾性を有する環状のフランジ部シール部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記ステータホルダは、前記外周面を有する円筒部と、前記円筒部から前記径方向外方に突出するフランジ部および環状壁部とを有し、
    前記フランジ部と前記環状壁部は、前記ステータの軸心方向に離間して形成され、
    前記流通流路は、前記フランジ部と前記環状壁部との間に形成され、
    前記環状壁部の外面と前記ハウジングとの間に、弾性を有する環状の環状壁部シール部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の回転電機。
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