JP2017225092A - 送信装置、受信装置、フレーム構成方法、チップ、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
OFDM伝送方式の内符号としてLDPC符号を用いる無線システムも導入されている。上に挙げた規格のうち、IEEE802.11ac,IEEE802.11n,IEEE802.16e,DVB−T2は、それに該当する。非特許文献1には、DVB−T2の規格が記載されている。また、特許文献2や、特許文献3や、非特許文献2にも、OFDM伝送方式の内符号としてLDPC符号を用いる技術が記載されている。
特許文献1に記載されているOFDM伝送方式のキャリア配置方法では、LDPC符号を内符号として用いる場合について、特に考慮された記述はない。
特許文献2には、OFDM伝送方式におけるLDPC符号の適用が記述されているものの、LDPCブロックの先頭ビットの検出方法は開示されていない。
特許文献3および非特許文献1には、OFDM伝送方式におけるLDPCブロックの送信および受信方法が説明されており、LDPCブロックの正常な復号ができるような仕組みが記述されている。即ち、LDPCブロックの先頭ビットが検出できる仕組みが記述されている。しかしながら、特許文献3および非特許文献1に記載されている技術では、OFDMフレーム内にLDPCブロックを格納しようとするときに、OFDMフレーム内に使用されない領域が生じる可能性がある。つまり、特許文献3および非特許文献1に記載されている技術では、伝送効率が悪くなってしまう可能性があった。
図1は、本実施形態による送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、送信装置1は、データ取得部11と、LDPCエンコーダー12と、変調部13と、パイロット信号発生部16と、TMCC信号発生部17と、スイッチ21と、OFDMフレームタイミング制御部31と、OFDMフレーム構成パターン記憶部33と、スイッチ制御部35と、IFFT部41と、直交変調部42と、DA変換部43と、送信高周波部44とを含んで構成される。この構成による送信装置1は、LDPCにより符号化されたデータを、OFDMフレーム内に含めて送信する。なお、OFDMフレームは、互いに直交する複数のキャリアを用い、且つ所定のシンボル数で構成したものである。
なお、OFDMは、「Orthogonal Frequency Division Multiplexing」(直交周波数分割多重」を表す。また、LDPCは、「low-density parity-check code」(低密度パリティ検査符号)を表す。また、TMCCは、「Transmission and Multiplexing Configuration and Control」を表す。また、IFFTは、「Inverse Fast Fourier Transform」(逆高速フーリエ変換)を表す。
LDPCエンコーダー12は、データ取得部11から供給されるデータを、LDPCで符号化し、LDPCブロックとして順次出力していく。具体的には、LDPCエンコーダー12は、誤り訂正のための冗長符号化を行う。後述するように、1個のOFDMフレームが、ちょうど整数個のLDPCブロックを収容する。LDPCエンコーダー12は、あるOFDMフレーム内の最初のLDPCブロックの先頭ビットを、OFDMフレームタイミング制御部31から供給されるOFDMフレーム開始タイミングの信号にしたがって、出力する。
TMCC信号発生部17は、OFDMフレームタイミング制御部31からの制御により、OFDMフレームフォーマットに合わせて、TMCC信号を発生させる。
直交変調部42は、IFFT部41から入力される複素信号を、搬送波の同相成分と直交成分として変調する。
DA変換部43は、直交変調部42から入力される変調信号を、デジタル−アナログ(digital-to-analog)変換する。
送信高周波部44は、DA変換部43から出力される変調信号を、無線周波数に変換し、送信する。
OFDMフレーム生成部は、OFDMフレーム内に、LDPCエンコーダー12から出力されたLDPCブロックのためのデータセルと、復調基準となるパイロット信号のためのパイロットセルと、OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCCセルとを配置する。これにより、OFDMフレーム生成部は、OFDMフレームを構成し、出力する。その際、OFDMフレーム生成部は、1個のOFDMフレームに含まれるデータセルにちょうどn個(nは1以上の整数)のLDPCブロックを収容させる。
ここで、パラメーターとは、FFTポイント数、OFDMフレームを構成するキャリア数(K)、パイロット信号を何本のキャリアごとに挿入するかを表すパイロット挿入間隔(Q)、そのパイロット挿入間隔を前提としたときのパイロットキャリア数、K本のキャリアのうちのデータを伝送するためのデータキャリアが何本であるかを表すデータキャリア数(D)、OFDMフレームを構成する時間方向の長さ(シンボル数)であるフレーム長(L)、1個のOFDMフレームに格納されるLDPCブロックの数(n)、K本のキャリアのうちのパイロットキャリアとデータキャリア以外のキャリア(TMCC、AC等)の数などといった数値である。
なお、「AC」については、後で説明する。
[場合2]この場合は、パイロット信号の配置として、コンティニュアスパイロット方式を用いる。また、データの変調方式について制約を設ける。つまり、あらかじめ定められた変調多値数の集合を前提として、その集合に属するいずれの変調多値数に対しても、伝送効率が良くなるように、OFDMフレームを構成する。変調多値数に制約が加わることにより、OFDMフレームの構成の仕方が多様になる。
[場合3]この場合は、パイロット信号の配置として、スキャッタードパイロット方式(分散パイロット方式)を用いる。スキャッタードパイロット方式では、パイロット信号のために割り当てるキャリアがOFDMフレーム内での時間の経過に伴って変化する。あるキャリアがパイロットキャリアとして用いられるとき、そのキャリアがパイロットキャリアとして用いられる周期(時間方向の周期)をNsp(シンボル数)とする。そして、フレーム長(1フレームのシンボル数)Lを、Nspの整数倍とする。
[場合4]この場合は、パイロット信号の配置として、スキャッタードパイロット方式を用いる。また、あるキャリアがパイロットキャリアとして用いられる周期をNspとするとき、連続するNsp個のOFDMフレームを1個のスーパーフレームとして扱う。これにより、フレーム長LがNspの周期でない場合にも、スーパーフレームの先頭シンボルにおいてはパイロットキャリアとして用いられるキャリアの配置が、必ず一定となる。スーパーフレーム内のシンボル位置が定まれば、パイロットキャリアの配置が定まる。
[場合5]この場合は、空間多重方式であるMIMOを用いる。送信装置側で、送信アンテナの数をNantとする。つまり、空間多重数がNantである。LDPCエンコーダーから出力されたLDPCブロックは、Nant個のサブブロックに分割され、それぞれの送信アンテナから送信される。受信側では、Nant個のサブブロックを復元し、それらのサブブロックを基にLDPCブロックが再現される。
図2は、本実施形態において、コンティニュアスパイロット方式を適用した場合の、OFDMフレームの配置例を示す概略図である。同図において、横軸は周波数であり、縦軸は時間である。図示するように、1個のOFDMフレームは、K個のキャリア(「サブキャリア」と呼んでもよい)を含む。各キャリアにはキャリア番号が付与されている。キャリア番号は0,1,2,・・・,K−1と表記されている。また、1個のOFDMフレームは、L個のシンボル(伝送シンボル,時間方向の単位)を含む。各シンボルには、シンボル番号が付与されている。シンボル番号は、0,1,2,・・・,L−1と表記されている。図示する1個の丸印(白丸、黒丸、二重丸)は、セル(「キャリア」等とも呼ばれる)である。つまり、1個のOFDMフレームは、2次元のL行K列に配置された(L×K)個のセルで構成される。
なお、上記の3種類のセルの他に、補助的な付加情報を伝送するためのAC(Auxiliary Channel)セルをさらに配置するようにしてもよい。
伝送シンボルの有効シンボル長をTeとし、ガードインターバル長をTgとし、ガードインターバル長と有効シンボル長の比であるTg/TeをRとする。Rをガードインターバル比と呼ぶ。そして、ガードインターバル比の逆数(1/R)以下の最大整数をMとし、M以下の任意の整数をQとする。Qは、パイロットキャリアの配置間隔である。キャリア数Kの値が(Qの倍数+1)であれば、復調の際の基準となるパイロットキャリアを両端のキャリアからQ本ごとに一定間隔で配置することが可能となる。図示する例では、パイロットキャリアは、両端のキャリアからちょうどQ本ごとの一定間隔で配置されている。この場合、pを非負整数とすると、パイロットキャリアを伝送するためのキャリアの番号kは、k=p×Qによって決定される。ただし、0≦k≦K−1である。図示するOFDMフレームにおいては、一例としてQ=8としている。したがって、図の左端のキャリアから、キャリア番号k=0,8,16,・・・と、8本おきにパイロットキャリアを配置している。また、キャリア数Kが(8の倍数+1)であるため、図の右端のキャリア番号K−1は8の倍数である。したがって、右端のキャリアにもパイロットキャリアが配置される。
以上のように、キャリア数Kの値を(Qの倍数+1)とすることにより、パイロットキャリアはキャリアの両端とその間をQ本おきに配置することができる。
一例として、ガードインターバル比R=1/8の場合を考える。ガードインターバル比の逆数(1/R)以下の最大整数がMであるので、M=8である。つまり、パイロットキャリアの配置の間隔は最大で8である。そして、M以下の任意の整数Qを導入し、Qをパイロットキャリアの間隔とすることができる。従って、パイロットキャリアの間隔を8以下の任意の整数にすることができる。ただし、Qの値を小さくし過ぎると、全キャリアに対するパイロットキャリアの比率が大きくなるため、データの伝送効率が低下してしまう。
一例として、キャリア変調方式が64QAMである場合、変調多値数M1が64であるので、Ns=log2(64)=6[ビット]である。したがって、Nldpc=64800[ビット]の場合、1個のLDPCブロックを伝送するために必要なデータセルの個数は、10800(=64800/6)個である。
従来の技術では、整数個のLDPCブロックをちょうど1個のOFDMフレームに収められない場合が生じ得た。その場合は、余ったデータセルがデータの伝送に用いられないため、無駄となり、伝送効率が悪くなってしまう。それに対して、本実施形態の送信装置1は、無駄なく、データセルを、データの伝送に用いることができる。
送信装置1は、上の式(1)を満たすような、DおよびLの値を用いて、OFDMフレームを構成する。これにより、1個のOFDMフレームに、n個のLDPCブロックが収容される。
適応変調を用いる場合など、変調方式を切り替え得る場合、即ち、変調多値数を切り替え得る場合がある。任意の変調方式に切り替え得る場合、即ち、任意の変調多値数に切り替え得る場合には、式(1)におけるNsを1とすればよい。Ns=1とした場合、式(1)は、下の式(2)のように表される。
表1は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表2,表3は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表1,表2,表3の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
表4は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表5は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表4,表5の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
なお、これらのパラメーター集合は、次の範囲内において探索されたものである。即ち、フレーム長Lの値を、200以上且つ500以下としている。また、FFTポイント数が2048である場合のデータキャリア数Dの値を、1350以上且つ1440以下としている。また、FFTポイント数が8192である場合のデータキャリア数Dの値を、624以上且つ6500以下としている。
データキャリアの変調多値数が、限定された値しかとらない場合には、DとLの値に関する条件が緩和され得る。
変調方式が変化しても変調多値数がm通りに限定されている場合、それらの変調多値数を、M1_1,M1_2,・・・,M1_mとする。これらの変調多値数に対応する、1データセルあたりの情報量Nsは、それぞれ、log2(M1_1),log2(M1_2),・・・,log2(M1_m)である。これらlog2(M1_1),log2(M1_2),・・・,log2(M1_m)の最大公約数がNbitsであるとき、DおよびLが満たすべき条件は、式(1)におけるNsを上記Nbitsで置き換えて、下の式(3)で表される。
表6は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表7,表8,表9は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表6,表7,表8,表9の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
表10は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表11,表12は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表10,表11,表12の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
図2に示した配置では、パイロット信号は、OFDMフレーム内のどのシンボルにおいても、同じキャリア(周波数)に割り当てられていた。つまり、コンティニュアスパイロット方式を用いていた。
ここでは、コンティニュアスパイロット方式の代わりに、パイロットキャリアが周波数方向と時間方向の両方に分散して配置されるスキャッタードパイロット方式を用いる。このスキャッタードパイロット方式の場合も、同様に、1個のOFDMフレーム内のデータセル部分に、LDPCブロックをちょうど整数個収めるように、データキャリア数D、およびシンボル長Lを決定すればよい。
この場合、1個のOFDMフレームにちょうど整数個のLDPCブロックが収まるようにするためには、データキャリアの本数DとOFDMフレーム長Lとが下の式(4)の条件を満たすようにする。
「場合1」と同じ条件でパラメーター値の組み合わせを探索すると、「場合3」において適切なパラメーターは、表1,表2,表3,表4,表5に示したパラメーターのうち、LがNspの倍数となるものである。Nsp=4の場合、次の通りである。
即ち、表13,表14,表15,表16は、「場合3」(ただし、Nsp=4)において、且つ、FFTポイント数を2048または8192とした場合に使用し得るパラメーターの例である。また、これらのパラメーターの例は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]またはNldpc=44880[bit]の場合である。送信装置1は、例えば、これらの表に列挙するパラメーターのいずれかを使用してOFDMフレームを構成し、送信する。
表13は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表14は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表13,表14の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
表15は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表16は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表15,表16の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
「場合4」では、時間的に連続するNsp個のOFDMフレームを1個のスーパーフレームとして扱う。そして、OFDMフレームをまたがっても、パイロット挿入周期Nspを維持するようにする。これにより、1個のOFDMフレームのフレーム長LがNspの倍数でない場合にも、スーパーフレームの先頭シンボルにいては常に同じパイロット信号の配置とすることができる。したがって、受信側では、パイロット信号の抽出を容易に行うことができる。
つまり、「場合4」においてスーパーフレームを用いることにより、「場合3」よりも幅広い候補の中からパラメーターを設定することができる。
上述した「場合4」では、時間的に連続するNsp個のOFDMフレームを1個のスーパーフレームとして扱った。変形例として、ここでは、Fs個(Fsは、正整数)のOFDMフレームを1個のスーパーフレームとして扱う。ただし、(Fs×L)は、Nspの倍数である。そして、この変形例においても、パイロットセルが配置されるあるキャリアにおいて、パイロットセルの配置間隔はNspである。そして、この配置間隔Nspは、OFDMフレームの境界を跨ぐ箇所でも維持される。上記の通り(Fs×L)はNspの倍数であるため、スーパーフレームの先頭のシンボルにおいては、必ず、パイロットセルが配置されるキャリアは一定である。
なお、Nsp個のOFDMフレームが1個のスーパーフレームを成す場合は、Fs個のOFDMフレームが1個のスーパーフレームを成す場合の、特殊ケースである。
図4は、受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、受信高周波部51と、AD変換部52と、直交復調部53と、FFT部54と、スイッチ61と、OFDMフレーム構成パターン記憶部63と、スイッチ制御部65と、TMCC信号受信処理部66と、チャネル推定部67と、等化処理部71と、復調部72と、LDPCデコーダー73と、データ出力部74と、を含んで構成される。
AD変換部52は、受信高周波部51が受信した信号を、アナログ−デジタル(analog-to-digital)変換する。
直交復調部53は、AD変換部52から出力される信号を、信号搬送波と同相成分と直交成分の振幅(複素信号)に変換する。
FFT部54は、直交復調部53から出力される時間領域の複素信号を、周波数領域の信号に変換する。具体的には、FFT部54は、高速フーリエ変換処理を行う。
スイッチ制御部65は、OFDMフレーム構成パターン記憶部63からOFDMフレームの構成の情報を読み取り、スイッチ61が、シンボルごとに、各キャリアの信号を、データ信号とパイロット信号とTMCC信号とに振り分けるよう制御する。
受信装置2が受信処理を開始した当初は、OFDMフレーム同期が取れていない。したがって、受信装置2は、OFDMフレーム構成パターン記憶部63からキャリア配置の情報を読み取っても、一般的には、その時点で受信しているシンボルがOFDMフレーム内の何番目のシンボルであるかを把握することができない。つまり、スイッチ61による正常な振り分けを行うことができない。ただし、TMCCキャリアは、どのシンボルにおいても同じキャリア番号に割り当てられているため、OFDMフレーム同期が取れていなくても、正常に受信することができる。したがって、受信処理を開始した当初、TMCC信号受信処理部66がまずTMCCキャリアを処理することにより、OFDMフレーム同期が取れ(あるいは、スーパーフレームを用いている場合にはスーパーフレーム同期が取れ)、また、伝送パラメーターを検出することができる。
伝送パラメーター検出部661は、TMCC信号から、伝送パラメーターを検出し、復調部72に供給する。
OFDMフレーム同期検出部662は、TMCC信号から、OFDMフレーム同期を取る。なお、前述のスーパーフレームを用いている場合には、OFDMフレーム同期検出部662は、TMCC信号から、OFDMスーパーフレーム同期を取る。OFDMフレーム同期検出部662は、OFDMフレーム(あるいはOFDMスーパーフレーム)の同期を取ると、同期信号を、スイッチ制御部65と、チャネル推定部67と、LDPCデコーダー73とに供給する。これにより、受信装置2は、OFDMフレーム(あるいはOFDMスーパーフレーム)の受信処理を正常に進めることができるようになる。つまり、受信装置2は、TMCC信号だけでなく、データ信号やパイロット信号の受信処理を正常に進めることができるようになる。
等化処理部71は、チャネル推定部67が推定したチャネル応答を用いて、受信したデータ信号を複素除算することにより等化する。
LDPCデコーダー73は、復調部72から出力されたビット列を基に、LDPCの復号処理を行う。具体的には、LDPCデコーダー73は、復調部72から出力されるビット列からLDPCブロックを特定し、そのLDPCブロックの単位で復号処理を行う。なお、LDPCブロック長は、Nldpc[bit]である。
データ出力部74は、LDPCデコーダー73で復号されたデータを、外部に出力する。
この「場合5」では、無線方式として、空間多重MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)を用いる。MIMO方式では、送信装置は、複数の送信アンテナから同じ周波数で別の情報を送信する。つまり、送信装置は、複数の送信アンテナのそれぞれから、図2や図3で示したOFDMフレームを送信する。このとき、異なるアンテナから送信されるOFDMフレームのフォーマットは、同一である。ただし、各送信アンテナから送出されるパイロット信号の内容(値)は、送信アンテナごとに異なる。なお、MIMO自体は、既存の技術である。各アンテナのパイロット信号の値の設定の仕方や、受信装置側でのMIMO検出の仕方に関しては、既存の技術を用いることができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
これらのサブブロックは、各送信アンテナから送出され、伝送路上を伝送する。そして、受信側では、受信信号から、各OFDMフレームが復元される。また、各OFDMフレームから、LDPCサブブロックが取り出され、元のLDPCブロックとして再現される。
つまり、送信装置内のOFDMフレーム生成部は、LDPCブロックをNant個のサブブロックに分割して、分割された各々のサブブロックをNant個の送信アンテナに対応するように、各送信アンテナに対応するOFDMフレーム内に配置し、ちょうど整数個のサブブロックをOFDMフレーム内のデータセルに収容する。
各々のOFDMフレームが、L個のシンボルとK個のキャリアで、即ち(L×K)個のセルで構成されている。1個のLDPCブロックは、送信アンテナ1のOFDMフレームから送信アンテナNantのOFDMフレームまでに、分散して配置される。図中では、Nant個のOFDMフレームが、n個(nは正整数)のLDPCブロック(ブロック番号1からnまで)を収容している。
本例では、n個のLDPCブロックを、複数アンテナに対応したNant個のOFDMフレームに割り当てるために、下の式(6)で表す条件を満たすようにする。
なお、式(6)は、「場合1」における式(2)の左辺にNantを乗じて得られた等式である。
表17,表18,表19,表20,表21,表22,表23は、「場合5」において、上記の式(6)にしたがって、且つ、FFTポイント数を2048または8192とした場合に使用し得るパラメーターの例である。また、これらのパラメーターの例は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]またはNldpc=44880[bit]の場合である。送信装置は、例えば、これらの表に列挙するパラメーターのいずれかを使用してOFDMフレームを構成し、送信する。
なお、「場合5」において上記の式(9)にしたがう場合も、同じパラメーター値を用いることができる。
表18,表19,表20は、LDPCブロック長Nldpc=64800[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表17,表18,表19,表20の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
表21は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が2048であり、キャリア数K=1721の場合の例である。
表22,表23は、LDPCブロック長Nldpc=44880[bit]であり、FFTポイント数が8192であり、キャリア数K=6881の場合の例である。
なお、表21,表22,表23の各行の通し番号を、各表の右端に便宜的に付している。
一例としては、送信装置1(図1)における、LDPCエンコーダー12と、変調部13と、パイロット信号発生部16と、TMCC信号発生部17と、スイッチ21と、OFDMフレームタイミング制御部31と、OFDMフレーム構成パターン記憶部33と、スイッチ制御部35との機能を含んだ1個のチップとして構成する。ただし、チップが、ここに列挙した機能以外の機能を有していてもよいし、ここに列挙した機能の一部を欠いていてもよい。
また、一例としては、受信装置2(図4)における、スイッチ61と、OFDMフレーム構成パターン記憶部63と、スイッチ制御部65と、TMCC信号受信処理部66と、チャネル推定部67と、等化処理部71と、復調部72と、LDPCデコーダー73との機能を含んだ1個のチップとして構成する。ただし、チップが、ここに列挙した機能以外の機能を有していてもよいし、ここに列挙した機能の一部を欠いていてもよい。
2 受信装置
11 データ取得部
12 LDPCエンコーダー
13 変調部
16 パイロット信号発生部
17 TMCC信号発生部
21 スイッチ
31 OFDMフレームタイミング制御部
33 OFDMフレーム構成パターン記憶部(フレーム構成パターン記憶部)
35 スイッチ制御部
41 IFFT部
42 直交変調部
43 DA変換部
44 送信高周波部
51 受信高周波部
52 AD変換部
53 直交復調部
54 FFT部
61 スイッチ
63 OFDMフレーム構成パターン記憶部
65 スイッチ制御部
66 TMCC信号受信処理部
67 チャネル推定部
71 等化処理部
72 復調部
73 LDPCデコーダー
74 データ出力部
661 伝送パラメーター検出部
662 OFDMフレーム同期検出部
Claims (18)
- 互いに直交する複数のキャリアを用い、且つ所定のシンボル数で構成したOFDMフレームを送信する送信装置であって、
伝送するデータをLDPCで符号化してLDPCブロックを出力するLDPCエンコーダーと、
前記OFDMフレーム内に、前記LDPCエンコーダーから出力された前記LDPCブロックを伝送するためのデータセルと、復調基準となるパイロット信号を伝送するためのパイロットセルと、OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCCセルとを配置し、且つ、1個の前記OFDMフレームに含まれる前記データセルにちょうどn個(nは1以上の整数)の前記LDPCブロックを収容させるOFDMフレーム生成部と、
を具備することを特徴とする送信装置。 - 前記OFDMフレームは、周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
前記OFDMフレーム生成部は、
前記シンボルの有効シンボル長をTeとし、ガードインターバル長をTgとし、ガードインターバル長と有効シンボル長の比であるガードインターバル比RをTg/Teとし、
前記ガードインターバル比Rの逆数1/R以下の最大整数をMとし、
M以下の整数をQとしたとき、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、各々の前記シンボルにおいて、前記K本のキャリアの端のキャリアからQ本ごとの一定間隔で前記パイロットセルを配置し、且つシンボルに依らず一定のキャリアに連続的に前記パイロットセルを配置し、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たし、
L個の前記TMCCセルを、前記OFDMフレーム内の同一のキャリアに配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記OFDMフレームは、周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
前記OFDMフレーム生成部は、
前記データセルの変調多値数がM1_1,M1_2,・・・,M1_mのm個(mは1以上の整数)に限定されている場合に、log2(M1_1),log2(M1_2),・・・,log2(M1_m)の最大公約数をNbitsとし、
前記シンボルの有効シンボル長をTeとし、ガードインターバル長をTgとし、ガードインターバル長と有効シンボル長の比であるガードインターバル比RをTg/Teとし、
前記ガードインターバル比Rの逆数1/R以下の最大整数をMとし、
M以下の整数をQとしたとき、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、各々の前記シンボルにおいて、前記K本のキャリアの端のキャリアからQ本ごとの一定間隔で前記パイロットセルを配置し、且つシンボルに依らず一定のキャリアに連続的に前記パイロットセルを配置し、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
Nbits×D×L=n×Nldpc
という条件を満たし、
L個の前記TMCCセルを、前記OFDMフレーム内の同一のキャリアに配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記OFDMフレームは、周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
前記OFDMフレーム生成部は、
前記シンボルの有効シンボル長をTeとし、ガードインターバル長をTgとし、ガードインターバル長と有効シンボル長の比であるガードインターバル比RをTg/Teとし、
前記ガードインターバル比Rの逆数1/R以下の最大整数をMとし、
M以下の整数をQとしたとき、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、
且つ、LがNsp(Nspは、2以上の整数)で割り切れるようなLとNspの値に基づき、
周波数方向と時間方向の両方向に分散させて前記パイロットセルを配置するため、L行K列の2次元配列において、各々の前記シンボルにおいて周波数方向にQ本ごとの間隔で前記パイロットセルを配置し、且つ、前記パイロットセルを配置し得る前記キャリアにおいて時間方向にNsp個のシンボルごとの間隔で前記パイロットセルを配置し、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たし、
L個の前記TMCCセルを、前記OFDMフレーム内の同一のキャリアに配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記OFDMフレームは、周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
前記OFDMフレーム生成部は、
連続するFs個(Fsは、正整数)の前記OFDMフレームをスーパーフレームとして、
前記シンボルの有効シンボル長をTeとし、ガードインターバル長をTgとし、ガードインターバル長と有効シンボル長の比であるガードインターバル比RをTg/Teとし、
前記ガードインターバル比Rの逆数1/R以下の最大整数をMとし、
M以下の整数をQとしたとき、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、
周波数方向と時間方向の両方向に分散させて前記パイロットセルを配置するため、Fs個の前記OFDMフレームから成る前記スーパーフレームの(L×Fs)行K列の2次元配列において、各々の前記シンボルにおいて周波数方向にQ本ごとの間隔で前記パイロットセルを配置し、且つ、前記パイロットセルを配置し得る前記キャリアにおいて時間方向にNsp個(Nspは、2以上の整数)のシンボルごとの間隔で前記パイロットセルを配置し、且つ、前記OFDMフレームの境界を跨る箇所においても前記Nsp個のシンボルごとの前記パイロットセルの配置間隔を維持し、
(Fs×L)は、Nspの倍数であり、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たし、
L個の前記TMCCセルを前記OFDMフレーム内の同一のキャリアに配置し、前記スーパーフレームの先頭の前記OFDMフレームを検出するための信号を、当該先頭のOFDMフレーム内の所定のシンボルにおける前記TMCCセル内に配置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 空間多重数Nant(Nantは、2以上の整数)の空間多重方式のMIMOにより前記OFDMフレームを送信する送信装置であって、
前記OFDMフレーム生成部は、前記LDPCブロックをNant個のサブブロックに分割して、分割された各々の前記サブブロックをNant個の送信アンテナに対応するように、各送信アンテナに対応する前記OFDMフレーム内に配置し、ちょうど整数個の前記サブブロックを前記OFDMフレーム内のデータセルに収容し、
前記OFDMフレーム生成部によって生成された各OFDMフレームをそれぞれの前記送信アンテナから送信する、
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の送信装置。 - 前記OFDMフレーム生成部は、
前記LDPCエンコーダーから出力された前記LDPCブロックを変調して前記データセルに格納するためのデータ信号を出力する変調部と、
前記パイロット信号を生成するパイロット信号発生部と、
前記OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCC信号を生成するTMCC信号発生部と、
前記OFDMフレーム内に時間方向に配列されるシンボルごとに、前記データセルと前記パイロットセルと前記TMCCセルとをそれぞれ配置するキャリアを表す配置情報を記憶するフレーム構成パターン記憶部と、
前記変調部から出力される前記データ信号と、前記パイロット信号発生部から出力される前記パイロット信号と、前記TMCC信号発生部から出力される前記TMCC信号とを入力し、制御信号にしたがって、前記データ信号と前記パイロット信号と前記TMCC信号とを切り替えて出力するスイッチと、
前記フレーム構成パターン記憶部から、前記シンボルごとに前記配置情報を読み出し、前記データ信号を前記データセルに配置し、前記パイロット信号を前記パイロットセルに配置し、前記TMCC信号を前記TMCCセルに配置するよう、前記スイッチに対して前記制御信号を供給するスイッチ制御部と、
を含むことを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の送信装置。 - 互いに直交する複数のキャリアを用い、且つ所定のシンボル数で構成したOFDMフレームを受信する受信装置であって、
前記OFDMフレーム内に配置されたTMCCセルからTMCC信号を取得することによって、前記OFDMフレームの同期を検出するとともに、伝送パラメーターを取得するTMCC信号受信処理部と、
前記伝送パラメーターに基づいて、前記OFDMフレームに含まれるデータセルを復調するとともに、前記データセルから、前記OFDMフレーム1個あたりちょうどn個(nは1以上の整数)収容されたLDPCブロックをそれぞれ取得する復調部と、
前記復調部によって取得された前記LDPCブロックについてLDPC復号処理を行ってLDPC符号化前のデータを取得するLDPCデコーダーと、
を具備することを特徴とする受信装置。 - 受信する前記OFDMフレームは、
周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、各々の前記シンボルにおいて、前記K本のキャリアの端のキャリアからQ本ごとの一定間隔でパイロットセルが配置されており、且つシンボルに依らず一定のキャリアに連続的に前記パイロットセルを配置し、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たす、
ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。 - 受信する前記OFDMフレームは、
周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
前記データセルの変調多値数がM1_1,M1_2,・・・,M1_mのm個(mは1以上の整数)に限定されており、log2(M1_1),log2(M1_2),・・・,log2(M1_m)の最大公約数をNbitsとし、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、各々の前記シンボルにおいて、前記K本のキャリアの端のキャリアからQ本ごとの一定間隔でパイロットセルを配置し、且つシンボルに依らず一定のキャリアに連続的に前記パイロットセルを配置し、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
Nbits×D×L=n×Nldpc
という条件を満たす、
ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。 - 受信する前記OFDMフレームは、
周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、
且つ、LがNsp(Nspは、2以上の整数)で割り切れるようなLとNspの値に基づき、
周波数方向と時間方向の両方向に分散させてパイロットセルが配置され、L行K列の2次元配列において、各々の前記シンボルにおいて周波数方向にQ本ごとの間隔で前記パイロットセルが配置され、且つ、前記パイロットセルを配置し得る前記キャリアにおいて時間方向にNsp個のシンボルごとの間隔で前記パイロットセルが配置され、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たす、
ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。 - 連続するFs個(Fsは、正整数)の前記OFDMフレームがスーパーフレームであり、
前記TMCC信号受信処理部は、前記TMCC信号に基づいて前記スーパーフレームの同期を検出するものであり、
受信する前記OFDMフレームは、
周波数方向のキャリア数K且つ時間方向のシンボル数Lの(K×L)個のセルで構成されるものであり、
(K−1)がQで割り切れるようなKとQの値に基づき、
周波数方向と時間方向の両方向に分散させてパイロットセルが配置され、Fs個の前記OFDMフレームから成る前記スーパーフレームの(L×Fs)行K列の2次元配列において、各々の前記シンボルにおいて周波数方向にQ本ごとの間隔で前記パイロットセルが配置され、且つ、前記パイロットセルを配置し得る前記キャリアにおいて時間方向にNsp個(Nspは、2以上の整数)のシンボルごとの間隔で前記パイロットセルが配置され、且つ、前記OFDMフレームの境界を跨る箇所においても前記Nsp個のシンボルごとの前記パイロットセルの配置間隔が維持され、
(Fs×L)は、Nspの倍数であり、
前記シンボルごとのデータセル数をD個とし、前記LDPCブロックの符号長をNldpcビットとしたとき、
D×L=n×Nldpc
という条件を満たす、
ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。 - 空間多重数Nant(Nantは、2以上の整数)の空間多重方式のMIMOにより送信される前記OFDMフレームを受信する受信装置であって、
前記復調部は、前記空間多重数に対応するNant個の前記OFDMフレームのそれぞれのデータセルからサブブロックを取得し、
前記LDPCデコーダーは、それらのNant個の前記サブブロックから復元されたLDPCブロックについてLDPC復号処理を行う、
ことを特徴とする請求項8から12までのいずれか一項に記載の受信装置。 - LDPC符号を内符号としてOFDM方式で送信するためのOFDMフレームを構成するフレーム構成方法であって、
前記OFDMフレーム内に、LDPC符号化されたLDPCブロックを伝送するためのデータセルと、復調基準となるパイロット信号を伝送するためのパイロットセルと、OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCCセルとを配置し、且つ、1個の前記OFDMフレームに含まれる前記データセルにちょうどn個(nは1以上の整数)の前記LDPCブロックを収容させる、
ことを特徴とするフレーム構成方法。 - 伝送するデータをLDPCで符号化してLDPCブロックを出力するLDPCエンコーダーと、
OFDMフレーム内に、前記LDPCエンコーダーから出力された前記LDPCブロックを伝送するためのデータセルと、復調基準となるパイロット信号を伝送するためのパイロットセルと、OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCCセルとを配置し、且つ、1個の前記OFDMフレームに含まれる前記データセルにちょうどn個(nは1以上の整数)の前記LDPCブロックを収容させるOFDMフレーム生成部と、
を具備することを特徴とするチップ。 - OFDMフレーム内に配置されたTMCCセルからTMCC信号を取得することによって、前記OFDMフレームの同期を検出するとともに、伝送パラメーターを取得するTMCC信号受信処理部と、
前記伝送パラメーターに基づいて、前記OFDMフレームに含まれるデータセルを復調するとともに、前記データセルから、前記OFDMフレーム1個あたりちょうどn個(nは1以上の整数)収容されたLDPCブロックをそれぞれ取得する復調部と、
前記復調部によって取得された前記LDPCブロックについてLDPC復号処理を行ってLDPC符号化前のデータを取得するLDPCデコーダーと、
を具備することを特徴とするチップ。 - コンピューターを、
伝送するデータをLDPCで符号化してLDPCブロックを出力するLDPCエンコーダー、
OFDMフレーム内に、前記LDPCエンコーダーから出力された前記LDPCブロックを伝送するためのデータセルと、復調基準となるパイロット信号を伝送するためのパイロットセルと、OFDMフレーム同期情報を少なくとも含むTMCCセルとを配置し、且つ、1個の前記OFDMフレームに含まれる前記データセルにちょうどn個(nは1以上の整数)の前記LDPCブロックを収容させるOFDMフレーム生成部、
として機能させるためのプログラム。 - コンピューターを、
OFDMフレーム内に配置されたTMCCセルからTMCC信号を取得することによって、前記OFDMフレームの同期を検出するとともに、伝送パラメーターを取得するTMCC信号受信処理部、
前記伝送パラメーターに基づいて、前記OFDMフレームに含まれるデータセルを復調するとともに、前記データセルから、前記OFDMフレーム1個あたりちょうどn個(nは1以上の整数)収容されたLDPCブロックをそれぞれ取得する復調部、
前記復調部によって取得された前記LDPCブロックについてLDPC復号処理を行ってLDPC符号化前のデータを取得するLDPCデコーダー、
として機能させるためのプログラム。
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L. L. MENDES(他7名): "MI-SBTVD: a proposal for the Brazilian digital television system SBTVD", JOURNAL OF THE BRAZILIAN COMPUTER SOCIETY, vol. 12, no. 4, JPN6020017196, March 2007 (2007-03-01), BR, pages 57 - 82, ISSN: 0004276748 * |
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CN117729086A (zh) * | 2024-02-08 | 2024-03-19 | 高拓讯达(北京)微电子股份有限公司 | 一种ofdm接收机频域与ldpc解码的交互方法及装置 |
CN117729086B (zh) * | 2024-02-08 | 2024-05-07 | 高拓讯达(北京)微电子股份有限公司 | 一种ofdm接收机频域与ldpc解码的交互方法及装置 |
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