JP2017223774A - 現像器および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】色材の付着による搬送力低下が抑制された現像器および画像形成装置を提供する。【解決手段】現像器は、粉状の色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、上記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に上記色材が供給される供給槽と、上記供給槽内で駆動されて上記色材を上記収容槽へと搬送する搬送部材と、上記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、上記吹き付け器によって上記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、現像器および画像形成装置に関する。
従来、いわゆる電子写真方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、像保持体上に潜像が形成され、その潜像が現像器によって例えばトナーなどといった粉状の色材で現像されることで画像が形成される。
例えば特許文献1には、気流によってトナーを搬送する画像形成装置において、搬送経路内でトナー詰まりを検知すると螺旋上の切り崩し部材を作動しトナー詰まりを切り崩し、気流によって除去する画像形成装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には、エアポンプと空気流入規制部材によって、現像剤搬送経路内における空気の流れを規制し、現像剤を現像部へ供給する現像装置が開示されている。
また、例えば特許文献3には、現像部に接続する供給経路内での現像剤詰まりを解消するため、複数箇所から空気を供給する手段を持っている現像装置が開示されている。
更にまた、例えば特許文献4には、2成分現像剤を用いた電子写真方式のうち、特に、トナーのみではなく少量のキャリアをも含んだ現像剤を現像器に補給するようにした、いわゆるトリクル方式の画像形成装置が開示されている。予め現像器の現像剤収容容器に収容する現像剤のトナー濃度は7%、現像剤補給容器から現像器に補給する現像剤のトナー濃度は80%(キャリア濃度は20%、通常10〜20%)である。また、現像剤収容容器内では、回転軸の周囲に螺旋状の攪拌羽根を備えた攪拌スクリューで現像剤を攪拌しながら搬送する。
しかしながら、従来の装置では、使用状況によって、粉状の色材の一種であるトナーが供給箇所の付近で例えば回転軸に付着して現像剤の搬送力が低下する虞がある。
特に、現像に使用される現像剤が収容された収容槽と、トナーが供給される供給槽とを備え、搬送部材で供給槽から収容槽へとトナーが搬送される構造の場合、供給槽内での搬送力が低下してしまうと収容槽内の現像剤のトナー濃度がなかなか上昇せず、トナー濃度の制御などに支障を生じる。
本発明は、従来の装置に較べて、色材の付着による搬送力低下を抑制することを目的とする。
請求項1に係る現像器は、
粉状の色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
上記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に上記色材が供給される供給槽と、
上記供給槽内で駆動されて上記色材を上記収容槽へと搬送する搬送部材と、
上記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
上記吹き付け器によって上記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする。
粉状の色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
上記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に上記色材が供給される供給槽と、
上記供給槽内で駆動されて上記色材を上記収容槽へと搬送する搬送部材と、
上記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
上記吹き付け器によって上記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る現像器は、請求項1の現像器において、
上記吹き付け器が、上記搬送部材に対する上記色材の付着が増加する方向の状況変化が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
上記吹き付け器が、上記搬送部材に対する上記色材の付着が増加する方向の状況変化が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
請求項3に係る現像器は、請求項2の現像器において、
上記吹き付け器が、上記状況変化として温度上昇および湿度上昇のうち少なくとも1つが生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
上記吹き付け器が、上記状況変化として温度上昇および湿度上昇のうち少なくとも1つが生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
請求項4に係る現像器は、請求項2または3の現像器において、
上記吹き付け器が、上記状況変化として画像密度の増加が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
上記吹き付け器が、上記状況変化として画像密度の増加が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
請求項5に係る現像器は、請求項2から4のうちいずれかの現像器において、
上記吹き付け器が、上記状況変化として、上記搬送部材の駆動に対する上記収容槽内での上記色材の濃度上昇が鈍化した場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
上記吹き付け器が、上記状況変化として、上記搬送部材の駆動に対する上記収容槽内での上記色材の濃度上昇が鈍化した場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
請求項6に係る現像器は、請求項1から5のうちいずれかの現像器において、
上記吹き付け器が、上記供給槽の上方から上記搬送部材に対して気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
上記吹き付け器が、上記供給槽の上方から上記搬送部材に対して気体を吹き付けるものであることを特徴とする。
請求項7に係る画像形成装置は、
表面に画像が形成されてその画像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成器と、
上記潜像を粉状の色材で現像する現像器とを備え、
上記現像器が、
上記色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
上記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に上記色材が供給される供給槽と、
上記供給槽内で駆動されて上記色材を上記収容槽へと搬送する搬送部材と、
上記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
上記吹き付け器によって上記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする。
表面に画像が形成されてその画像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成器と、
上記潜像を粉状の色材で現像する現像器とを備え、
上記現像器が、
上記色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
上記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に上記色材が供給される供給槽と、
上記供給槽内で駆動されて上記色材を上記収容槽へと搬送する搬送部材と、
上記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
上記吹き付け器によって上記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る現像器および請求項7に係る画像形成装置によれば、上記吹き付け器および上記乱流部材を備えていない場合に較べて色材の付着による搬送力低下を抑制することができる。
請求項2に係る現像器によれば、気体を常時吹き付ける場合に較べて効率がよい。
請求項3に係る現像器によれば、温度や湿度が上昇した場合でも搬送力低下を抑制することができる。
請求項4に係る現像器によれば、画像密度が増加した場合でも搬送力低下を抑制することができる。
請求項5に係る現像器によれば、濃度上昇が鈍化した場合に色材の付着を除去することができる。
請求項6に係る現像器によれば、上方以外の方向から吹き付ける場合に較べて効率よく色材の付着を除去することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色に対応して各色のトナー像を並列的に形成する画像エンジン10Y,10M,10C,10Kを縦列配置してなるタンデム型のカラープリンタである。このカラープリンタは、単色の画像をプリントする能力を有するほか、上記4色のトナー像の重ね合わせによるフルカラーの画像をプリントする能力も有する。
画像形成装置1には、YMCK各色のトナーを収容するトナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kが備えられている。このトナーが、本発明にいう色材の一例に相当する。
また、画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送部80、および、画像形成装置1の各部を制御する制御部41も備えられており、画像形成装置1内部の温湿度環境を検知する環境センサ42も備えられている。
4つの画像エンジン10Y,10M,10C,10Kは、使用される現像剤を除くと同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像エンジン10Yを取り上げて説明する。画像エンジン10Yは、感光体11Y、帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yを備えている。これらの要素のうち露光器13Yおよび一次転写器15Yを除いた要素は、いわゆるプロセスカートリッジにまとめられており、各プロセスカートリッジは共通構造となっている。
感光体11Yは、円筒状の表面に感光材料の層を有し、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転するものである。帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yは、感光体11Yの周囲に順次配置されている。感光体11Yは、本発明にいう像保持体の一例に相当し、帯電器12Yと露光器13Yとを合わせたものは、本発明にいう潜像形成器の一例に相当する。現像器14Yは本発明の現像器の一実施形態に相当する。
帯電器12Yは、バイアス電圧の印加によって感光体11Yの表面を帯電させる。本実施形態における帯電器12Yは、感光体11Yの表面に接触する帯電ロールである。帯電ロールには、現像器14Yにおけるトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加されており、接触する感光体11Yの表面を帯電させる。なお、帯電器12Yとしては、帯電ロールの他に感光体11Yに非接触のコロナ放電器なども採用され得る。
露光器13Yは、対応色(ここではイエロー)の画像信号に従って感光体11Yにレーザ光を照射することで、感光体11Yの表面を露光する。この画像信号は、画像形成装置1外部から供給された画像データから制御部41によって生成される。露光器13Yによる露光によって感光体11Yの表面には静電潜像が形成される。なお、露光器13Yとしては、レーザ光を用いる方式の他に、走査方向に沿って多数のLEDが並んだLEDアレイなども採用され得る。
現像器14Yは、トナーと磁性キャリアとを含んだいわゆる2成分現像剤を用いて感光体11Y表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像器14Yにはトナーカートリッジ18Yからトナーが供給される。後で詳述するように、この現像器14Yは、内部の現像剤の一部が少しずつ排出されて磁性キャリアがリフレッシュされるトリクル方式の現像器であり、トナーカートリッジ18Yからはトナーとともに少量の磁性キャリアも供給される。現像器14Yは、現像剤を内部で撹拌することでトナーを帯電させる。なお、トナーには、トナーの流動性や帯電性などを助けるためにいわゆる外添剤が添加されていてもよい。
一次転写器15Yは、中間転写ベルト30を挟んで感光体11Yに対向しており、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、感光体11Y上のトナー像を中間転写ベルト30に静電吸引させる。
感光体クリーナ16Yは、感光体11Y表面に接触する清掃ブレードによって感光体11Y表面の残留トナーや外添剤や紙粉などを掻き落とすことで、転写後の感光体11Y表面を清掃する。
中間転写ベルト30は無端のベルトで、ベルト支持ロール31〜35に架け渡されており、画像エンジン10Y,10M,10C,10K、および二次転写器50を経由する矢印Bに示す方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像エンジン10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が互いに重なるように転写され、カラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト30は、このトナー像を保持して矢印Bが示す方向に循環移動し、トナー像を二次転写器50へと送る。
一方、用紙搬送部80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取出ロール81で取り出し、搬送ロール82で用紙を用紙搬送路Rに沿って二次転写器50へと矢印C方向に搬送する。
二次転写器50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙を挟んで回転するロールである。二次転写器50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙に静電吸引させ、用紙上に未定着なトナー像を形成する。
ベルトクリーナ70は、二次転写器50を通過した後の中間転写ベルト30にブレードを接触させて中間転写ベルト30上のトナーや外添剤や紙粉などを掻き取る。
定着装置60は、熱と圧力で未定着のトナー像を用紙に定着させる。
トナー像が定着された用紙は、用紙搬送部80の一部である排出ロール86によって装置外へと排出される。
ここで、現像器について更に説明する。なお、以下の説明では、図1に示す符号のうち、色を表した文字「Y」、「M」、「C」、「K」を含んだ符号については、その文字を省略するものとする。
図2は、図1に示す現像器の内部を上方から見て示した透視図である。
この現像器14は、内部に現像剤が収容される現像剤収容槽201と、現像剤収容槽201に隣接したトナー供給槽202と、互いに平行に延びる2本の搬送部材203,204と、搬送部材203,204と平行に延び搬送部材203,204と直交する方向に回転する現像ロール205を備えている。現像剤収容槽201は、本発明にいう収容槽の一例に相当し、トナー供給槽202は、本発明にいう供給槽の一例に相当する。
現像ロール205は内部に磁石を有しており、表面に現像剤を磁力で吸着して回転することで、現像剤収容槽201から感光体11に対向する現像位置まで現像剤を送り出す。現像位置では潜像の現像が行われ、現像後の現像剤は現像ロール205の回転によって現像剤収容槽201に戻る。
現像剤収容槽201内には、2本の搬送部材203,204どうしの間に仕切壁206が設けられていて、この現像剤収容槽201は2つの部屋207,208に仕切られている。ただし、この仕切壁206の、長手方向両端部には、それぞれ開口209,210が形成されている。
2本の搬送部材203,204は、いずれも、丸棒形状の回転軸211,212と、その回転軸211,212の回りに備えられた、その回転軸211,212の延びる方向に螺旋を描きながら延びる螺旋羽根213,214とを有する。これらの搬送部材203,204は、回転して、第1の搬送部材203は第1の部屋207内の現像剤を攪拌しながら矢印X方向に搬送し、第2の搬送部材204は、第2の部屋208内の現像剤を攪拌しながら矢印Y方向に搬送する。矢印X方向に搬送された現像剤は、第1の開口209を通って第2の部屋208に移動し、矢印Y方向に搬送された現像剤は、第2の開口210を通って第1の部屋207に移動する。これにより現像剤収容槽201内の現像剤は、2本の搬送部材203,204によって攪拌されながら循環移動する。このような現像剤の攪拌によって、上述したように現像剤中のトナーが帯電する。
これらの搬送部材203,204は、現像剤収容槽201に隣接したトナー供給槽202内まで延びているが、現像剤の循環移動はトナー供給槽202を経由しない。
トナー供給槽202内の現像剤収容槽201から距離を置いた箇所の上面部分には、トナーカートリッジ18から供給されてきたトナーを受け入れる受入口215が設けられている。受入口215で現像器14に受け入れられたトナーは、搬送部材203,204によって搬送されることで現像剤収容槽201の第1の部屋207に移動して現像剤に混ざる。搬送部材203,204のうちトナー供給槽202内に延びている部分が、本発明にいう搬送部材の一例に相当する。なお、本発明にいう搬送部材は、現像剤収容槽201内で現像剤を攪拌する攪拌部材とは別の部材であってもよいが、本実施形態のように、一体の搬送部材203,204であると構造が簡素で望ましい。
受入口215と現像剤収容槽201との間には、トナー供給槽202の底に排出口216が設けられている。現像剤収容槽201とトナー供給槽202との間には、他の箇所の螺旋羽根214とは螺旋の向きが逆転した逆螺旋羽根214aが設けられているので、現像剤収容槽201の第2の部屋208を矢印Y方向に搬送されてきた現像剤の大部分は、逆螺旋羽根214aで第2の開口210に導かれて第1の部屋207へと移動するが、一部の現像剤はこの逆螺旋羽根214aを乗り越えてトナー供給槽202側に進入する。このようにトナー供給槽202側に進入した現像剤は、排出口216から現像器14外に排出される。
この現像器14には、現像剤収容槽201の内部を循環する現像剤の、キャリアに対するトナーの比率(TC)を測定するTCセンサ217が配備されている。このTCセンサ217による測定値に基づいて制御部41がトナーカートリッジ18からのトナー供給を指示することで現像剤のTC値が一定に保たれる。
受入口215から現像剤収容槽201へとトナーが搬送される搬送経路の上面部分には、エアー(空気)が流入するエアー流入口218が設けられている。
ところで、トナー供給槽202内ではトナー濃度が高いため、高温状態や高湿状態や画像密度が高い画像形成が続いた場合などには、トナーが搬送部材203に付着する虞がある。
図3は、トナーが搬送部材203の回転軸211に付着した状態を示す図である。
高温状態や高湿状態や画像密度が高い画像形成が続いた場合などには、トナー220が搬送部材203の回転軸211に付着して固着化する虞がある。このようなトナー220の付着が生じると、搬送部材203による搬送力が低下してしまい、その結果として後続のトナーが搬送経路上で滞留し、経路詰まりを招く。
このようなトナー220の付着を抑制するため、本実施形態の現像器14では、トナー220の付着が増加するような状況変化が生じたときに、エアー流入口218からエアーが搬送部材203に吹き付けられる。
図4は、搬送部材203にエアーを吹き付ける構造を示す図である。
図4には、現像器14をトナー供給槽202の部分で切断した断面の概念図が示されている。
現像器14には、エアー流入口218に繋がるエアーパイプ231と、エアーパイプ231にエアーを送り込むペリスタポンプ230が備えられている。ペリスタポンプ230はエアーパイプ231に、パルス的にエアーを送り込み、エアーパイプ231は送り込まれたエアーをエアー流入口218へと導く。エアー流入口218に導かれたエアーは搬送部材203に上方から吹き付けられる。側方や下方からの吹きつけに較べ、上方からのエアーの吹きつけによれば、エアーで一旦飛ばされたトナーに邪魔されずに効率よくトナーが回転軸から除去される。
また、エアー流入口218の上部には乱流板232が備えられており、この乱流板232によってエアーには乱流が生じるので、この乱流によってトナーが搬送部材203の回転軸から効率よく除去される。
このようにトナーが除去される結果、図3に示すようなトナーの付着が抑制され、搬送部材203による搬送力の低下も抑制される。この乱流板232が、本発明にいう乱流部材の一例に相当する。
このようなエアーの吹きつけは、常時実行されてもよいが、上述したように、トナー220の付着が増加するような状況変化が生じたときに実行される方が効率的である。本実施形態では、このような状況変化として、本実施形態では、温度が特定の閾値を超えたこと、形成される画像の密度が特定の閾値を超えたこと、および搬送部材203によって搬送されるトナーの搬送効率(ディスペンスレート)が特定の閾値を切ったこと、の累積が採用されている。温度の変化については図1に示す環境センサ42が検知し、画像密度の変化については図1に示す制御部41が検知し、ディスペンスレートの変化については図2に示すTCセンサ217を介して制御部41が算出する。
図5は、エアー吹きつけのタイミング制御を表したフローチャートである。
このタイミング制御では、まず、環境センサ42から温度の検出値が取得され(ステップS101)、画像データから画像密度が取得され(ステップS102)、TCセンサ217が示す濃度値の変化からディスペンスレートが算出される(ステップS103)。そして、それらを、トナー付着の多さを表した付着リスクに換算して累計する(ステップS104)。具体的には、温度の検出値が46°Cを超えている場合には付着リスクの値を「50」増加させる。また、画像密度が10%を超えるページ1枚に付き付着リスクの値を「1」増加させ、画像密度が10%以下のページ1枚に付き付着リスクの値を「0.1」減少させる。また、ディスペンスレートが0.2g/s以下である場合には付着リスクの値を「50」増加させる。
このように累計した付着リスクの値を閾値(例えば値「200」)と比較し、閾値を超えた場合(ステップS105;Yes)には画像の出力を一旦停止させ(ステップS106)、エアーを搬送部材203に吹き付けてトナーの付着を除去する(ステップS107)。
累計した付着リスクが閾値を超えていない場合(ステップS105;No)には、ステップS101に戻って上記手順が繰り返される。
次に、乱流板232により発生される乱流の作用を確認した実験例について説明する。
図6は、乱流の作用を確認するための実験状況を示す図である。
この実験では、3cm×3cmの紙301の上に、0.5gのトナーを直径1.5cm×高さ5mmの円柱状に凝集させたトナー塊302を形成した。そして、円柱状のトナー塊302の上方1cmの位置から0.3MPaのエアーをエアーパイプ303で10秒間吹きつけ、紙301の上に残ったトナーの重量を測定した。エアーパイプ303の吹き出し口の直径は1mmで、吹き出し口とトナー塊302との間にOHPフィルムの乱流板304を配置した場合と、乱流板304を配置せずにエアーをそのまま吹き付けた場合とのそれぞれで実験を行った。
図7は、実験結果を示す表である。
表に示すように、乱流板304が配置されず乱流が未発生の場合には、紙301の上に残ったトナーは0.4gであり、除去されたトナーは0.1gであって、2割しか除去されなかった。
一方、乱流板304が配置されて乱流が発生した場合には、紙301の上に残ったトナーは0.1gであり、除去されたトナーは0.4gとなって、8割のトナーが除去された。
このように、乱流が生じた気流によってトナーの凝集が効率的に崩されて除去されることが分かった。
なお、上記説明では、本発明にいう乱流部材として板状の部材が例示されているが、本発明にいう乱流部材は、例えば棒状などといった他の形状の部材であってもよい。
また、上記説明では、本発明にいう「状況変化」として、温度変化、画像密度変化、ディスペンスレートを複合する例が示されているが、本発明にいう「状況変化」は、温度変化、画像密度変化、ディスペンスレートのいずれかの単独であってもよい。また、温度変化に替えて、湿度変化や、温度と湿度の複合的変化が用いられてもよい。
1……画像形成装置、 10Y,10M,10C,10K……画像エンジン、 11……感光体、 12……帯電器、 13……露光器、 14……現像器、 15……一次転写器、 16……感光体クリーナ、 41……制御部、 42……環境センサ、 18……トナーカートリッジ、 201……現像剤収容槽、 202……トナー供給槽、 203,204……搬送部材、 205……現像ロール、 206……仕切壁、 215……受入口、 216……排出口、 218……エアー流入口、 230……ペリスタポンプ、 231……エアーパイプ、 232……乱流板
Claims (7)
- 粉状の色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
前記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に前記色材が供給される供給槽と、
前記供給槽内で駆動されて前記色材を前記収容槽へと搬送する搬送部材と、
前記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
前記吹き付け器によって前記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする現像器。 - 前記吹き付け器が、前記搬送部材に対する前記色材の付着が増加する方向の状況変化が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする請求項1記載の現像器。
- 前記吹き付け器が、前記状況変化として温度上昇および湿度上昇のうち少なくとも1つが生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする請求項2に記載の現像器。
- 前記吹き付け器が、前記状況変化として画像密度の増加が生じた場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする請求項2または3に記載の現像器。
- 前記吹き付け器が、前記状況変化として、前記搬送部材の駆動に対する前記収容槽内での前記色材の濃度上昇が鈍化した場合に気体を吹き付けるものであることを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1項に記載の現像器。
- 前記吹き付け器が、前記供給槽の上方から前記搬送部材に対して気体を吹き付けるものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の現像器。
- 表面に画像が形成されて該画像を保持する像保持体と、
前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成器と、
前記潜像を粉状の色材で現像する現像器とを備え、
前記現像器が、
前記色材を含んだ現像剤を内部に収容した収容槽と、
前記収容槽に隣接して設けられ、内部の供給箇所に前記色材が供給される供給槽と、
前記供給槽内で駆動されて前記色材を前記収容槽へと搬送する搬送部材と、
前記搬送部材に対して気体を吹き付ける吹き付け器と、
前記吹き付け器によって前記搬送部材に吹き付けられる気体の流れを乱す乱流部材と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016117649A JP2017223774A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 現像器および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016117649A JP2017223774A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 現像器および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017223774A true JP2017223774A (ja) | 2017-12-21 |
Family
ID=60687076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016117649A Pending JP2017223774A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 現像器および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017223774A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019102973A1 (en) | 2017-11-21 | 2019-05-31 | Neturen Co., Ltd. | Power conversion apparatus and method for controlling power conversion apparatus |
-
2016
- 2016-06-14 JP JP2016117649A patent/JP2017223774A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019102973A1 (en) | 2017-11-21 | 2019-05-31 | Neturen Co., Ltd. | Power conversion apparatus and method for controlling power conversion apparatus |
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