JP2017058434A - 粉体搬送装置、トナー搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

粉体搬送装置、トナー搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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隆介 間瀬
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太一 浦山
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秀彰 金谷
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賢治 菊地
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Abstract

【課題】トナー供給管197内のトナーに対して不要な振動を与えてトナー詰まりを促進してしまうことなく、トナー詰まりの発生を抑える。【解決手段】トナーを収容するトナーボトル400と、トナーボトル400と現像装置4との間でトナーを搬送するための頭部保持部173、トナー貯留器176、トナー供給管197等からなる搬送経路と、搬送経路内のトナーに振動を付与する振動付与手段とを有する画像形成装置において、トナー供給管197内におけるトナーの搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段と、搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて振動付与手段の駆動を制御する制御部とを設けた。そして、搬送性の低下が検知されたときだけ、振動付与手段を駆動する制御を実施するように、制御部を構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、粉体搬送装置、トナー搬送装置及びこれを用いる画像形成装置に関するものである。
従来より、粉体を収容する粉体収容手段と、粉体収容手段と粉体の供給先との間で粉体を搬送するための搬送経路と、この搬送経路内の粉体に振動を付与する振動付与手段とを有する粉体搬送装置が知られている。
例えば、特許文献1には、粉体たるトナーを搬送する粉体搬送装置としてのトナー搬送装置が記載されている。このトナー搬送装置は、粉体収容手段としてのトナーボトルと、供給先としての現像装置との間でトナーを搬送するための搬送経路として、トナー受け部、トナー搬送路、ホッパー部などからなるものを有している。トナーボトル内のトナーは、重力落下によってトナー受け部内に落下する。そして、トナー搬送スクリュウの回転により、トナー受け部内からトナー搬送路内に搬送された後、トナー搬送路に繋がるホッパー部内に送り込まれる。ホッパー部内のトナーは、回転するアジテーターによってトナー補給ローラの表面に供給された後、トナー補給ローラの回転に伴ってローラ表面から落下して現像装置内に補給される。トナー搬送路の天板には、振動付与手段としての弾性部材が固定されており、この弾性部材はトナー搬送スクリュウの回転に伴ってスクリュウ羽根に接離する。そして、スクリュウ羽根から離れる際に、トナー搬送スクリュウに対する押圧力を解除することで、トナー搬送スクリュウに絡みついているトナーに振動を付与する。この振動により、トナー搬送スクリュウに絡みついたトナーをスクリュウから払い落とすことで、トナー受け部におけるトナー詰まりの発生を抑えることができるとされている。
しかしながら、本発明者らは、搬送経路内のトナーに振動を与え続けると、トナー粒子間の空気抜き(トナーの締まり)を促進してトナーの流動性を低下させ、トナーの詰まりを却って助長してしまう場合があることを実験によって見出した。
上述した課題を解決するために、本発明は、粉体を収容する粉体収容手段と、前記粉体収容手段と粉体の供給先との間で粉体を搬送するための搬送経路と、前記搬送経路内の粉体に振動を付与する振動付与手段とを有する粉体搬送装置において、前記搬送経路内における粉体の搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段と、前記搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて前記振動付与手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、搬送経路内の粉体に対して不要な振動を与えて粉体詰まりを促進してしまうことなく、粉体詰まりの発生を抑えることができるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機500の概略構成図。 複写機500の現像装置4の斜視図。 複写機500のトナー搬送装置のボトル保持部170及びトナーボトル400を示す斜視図。 トナーボトル400の頭部と、同トナー搬送装置の頭部保持部173とを示す断面図。 同トナー搬送装置のトナー貯留器176及びトナー供給部195を示す斜視図。 トナー貯留器176及びトナー供給部195を示す平面図。 複写機500を後側から示す概略構成図。 複写機500の電気回路の一部を示すブロック図。 複写機500の制御部450によって実施される振動駆動制御の処理フローを示すフローチャート。 実施例に係る複写機500Aの電気回路の一部を示すブロック図。 第二変形例に係る複写機500’におけるトナーボトル400の頭部と頭部保持部173とを示す断面図。 複写機500’の電気回路の一部を示すブロック図。 複写機500’の制御部450によって実施される振動駆動制御の処理フローを示すフローチャート。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機500に適用した一実施形態について説明する。
まず、複写機500の基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係る複写機500の概略構成図である。複写機500は、プリンタ部100という、給紙部200、及びプリンタ部100上に取り付けられるスキャナ部300などから構成されている。
プリンタ部100は、四つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kを有している。なお、Y,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ、シアン、黒のトナー像を形成するためのものであることを示している。プリンタ部100は、中間転写ベルト7、露光手段としての露光装置6、定着手段としての定着装置12等も有している。
中間転写体たる中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架された状態で図中矢印A方向に無端移動する。なお、四つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ使用するトナーの色が異なる点の他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、K,Y,M,Cという添字を省略して説明する。
プロセスユニット1は、潜像担持体である感光体2、帯電手段である帯電部材3、現像手段である現像装置4、及び、クリーニング手段である感光体クリーニング装置5等一つの保持体で一体的に保持してユニット化した構成になっている。各プロセスユニット1は、それぞれストッパーが解除されることにより、複写機500本体に対して着脱可能な状態になる。
ドラム状の感光体2は、図中の矢印で示されるように、図中時計周り方向に回転する。帯電部材3は、ローラ状の帯電ローラであり、感光体2の表面に圧接されており、感光体2の回転に伴って従動回転する。作像時には、高圧電源によって所定のバイアスが印加される帯電部材により、感光体2の表面が一様に帯電せしめられる。実施形態では、帯電手段として、感光体2の表面に接触するローラ状の帯電部材3を用いているが、帯電手段はこれに限られるものではなく、コロナ帯電などの非接触帯電方式のものでもよい。
露光装置6は、スキャナ部300によって読み取られた原稿画像の画像情報、又はパーソナルコンピュータ等の外部装置から送信されてくる画像情報に基づいて、プリントジョグを開始する。そして、感光体2の表面に対して露光走査することで、感光体2の表面に静電潜像を形成する。プリンタ部100の露光装置6は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式のものであるが、LEDアレイなどといった他の方式のものでもよい。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7との対向位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーをクリーニングする。
所定の色のトナー像を感光体2上に形成する四つのプロセスユニット1は、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、感光体2上に形成したトナー像を中間転写ベルト7に一次転写する。Y,M,C,Kのトナー像が中間転写ベルト7上に重ね合わせて転写されることで、中間転写ベルト7上には四色重ね合わせトナー像が形成される。
中間転写ベルト7のループ内側には、四つの感光体2の表面上のトナー像を中間転写ベルト7に一次転写するための四つの一次転写ローラ8が、感光体2との間に中間転写ベルト7を挟み込むように配設されている。一次転写ローラ8には高圧電源によって一次転写バイアスが印加され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。感光体2と一次転写ローラ8との間で一次転写電界が形成されることにより、感光体2の表面上のトナー像が中間転写ベルト7の表面に静電転写される。中間転写ベルト7を張架する複数の張架ローラのうちの一つが駆動モーターによって回転駆動することで中間転写ベルト7が図中の矢印A方向に無端移動する。
四つのプロセスユニット1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成する。給紙部200から給紙され、図中矢印S方向に搬送される記録シートPは、二次転写ニップを通過する。この記録シートPが二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成された四色重ね合わせトナー像が、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に形成された二次転写電界によって記録シートPに転写されてフルカラー画像になる。
二次転写ニップに対して記録シートPの搬送方向下流側には、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した記録シートPは定着装置12に到達する。そして、定着装置12における加熱及び加圧により、記録シートPの表面にフルカラー画像が定着せしめられる。その後、記録シートPは、複写機500の装置外に出力される。
一方、二次転写ニップで記録シートPに二次転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
中間転写ベルト7の上方には、各色トナーを収容するトナー収容手段としての四つのトナーボトル400(Y,M,C,K)が複写機500本体に対して着脱可能に配置されている。各色のトナーボトル400に収容された各色のトナーは、トナー搬送装置によって、現像装置4に供給される。
図2は、現像装置4の斜視図である。現像装置4は、ケーシング内に配設されたスクリュウ部材により、トナー及び磁性キャリアを含有する現像剤を撹拌搬送しながら、現像ローラ4bに供給する。スクリュウ部材によって撹拌搬送される現像剤のトナー濃度は、透磁率センサーからなるトナー濃度センサー(図1の4a)によって検知される。
現像ローラ4bは、非磁性パイプからなる回転可能な現像スリーブと、これに連れ回らないようにスリーブ中空内に配設されたマグネットローラとを具備している。スクリュウ部材によって現像ローラ4bに供給された現像剤は、マグネットローラの発する磁力によって現像スリーブ表面に担持される。現像スリーブは、自らの回転に伴って、現像剤を感光体2に対向する現像領域に搬送する。現像領域では、スリーブ表面上の現像剤がマグネットローラの現像磁極の磁力によって穂立ちして磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシがスリーブ回転に伴って感光体2表面に摺擦しながら移動する際に、感光体2の静電潜像にトナーを選択的に転移させる。これにより、静電潜像が現像されてトナー像になる。現像スリーブの回転に伴って現像領域を通過した磁気ブラシは、マグネットローラの発する反発磁界の作用によってスリーブ表面から離脱して現像装置4内に戻される。
現像に寄与してトナー濃度を低下させた現像剤が現像スリーブ表面から現像装置4内に戻されると、現像装置4内で撹拌搬送される現像剤のトナー濃度が低下する。複写機500の制御部は、トナー濃度センサー4aの出力電圧(トナー濃度)と、目標出力電圧(目標トナー濃度)との差に基づいて、トナー搬送装置の駆動を制御する。駆動を開始したトナー搬送装置は、現像装置4のトナー補給口4cの中に、駆動量に応じた量のトナーを落とし込む。これによって現像装置4内の現像剤にトナーが補給されることで、現像剤のトナー濃度が目標濃度付近まで復活する。なお、トナー搬送装置は、Y,M,C,Kの各色のトナーをそれぞれ個別に搬送するために、四つ設けられている。
図3は、トナー搬送装置のボトル保持部170及びトナーボトル400を示す斜視図である。ボトル保持部170は、ロック解除レバー171、ボトル受け台172、頭部保持部173などを有している。トナーボトル400は、操作者により、ボトル受け台172で図中矢印A方向にスライド移動せしめられながら、その頭部を頭部保持部173に差し込まれることでボトル保持部170に装着される。
図4は、トナーボトル400の頭部と、頭部保持部173とを示す断面図である。頭部保持部173は、キャップ開閉装置174、トナー落下路175などを有している。キャップ開閉装置174は、トナーボトル400の頭部に装着されたキャップ400aを頭部から引き抜いてトナーボトル400のトナー排出口を開いたり、キャップ400aを頭部内に差し込んだりする。同図においては、キャップ開閉装置174がキャップ400aをトナーボトル400の頭部から引き抜いた状態を示している。
ボトル回転モーターの駆動によってトナーボトル400が回転されると、トナーボトル400のトナー排出口から排出されたトナーが、頭部保持部173のトナー落下路175の中に落下する。そして、トナー落下路175を通過して、後述するトナー貯留器内に落下する。トナーボトル400からの単位駆動時間あたりのトナー排出量は、ボトル内のトナーの残量に応じて経時的に変動する。このような変動があっても、現像装置4に対して安定した量のトナーを供給できるようにするために、トナーボトル400から排出されたトナーを後述するトナー貯留器内に一時貯留し、トナー貯留器から現像装置4にトナーを供給するようになっている。
トナーボトル400内のトナーが空になると、キャップ400aがキャップ開閉装置174によって閉じられる。その後、トナーボトル400の着脱ロックが解除され、ロック解除レバー171によってトナーボトル400がボトル保持部170から取り外されて交換される。
図5は、トナー貯留器176及びトナー供給部195を示す斜視図である。また、図6は、トナー貯留器176及びトナー供給部195を示す平面図である。このトナー貯留器176は、図4の頭部保持部173に対して下方から連結している。図5及び図6において、トナー貯留器176内には、トナーを撹拌しながら搬送する2つの撹拌搬送手段180が並行配設されている。撹拌搬送手段180は、回転可能な回転軸部材181と、これの周面に立設せしめられた羽根部材182とを具備している。
図4の頭部保持部173から排出されるトナーは、図5の矢印aで示されるように、トナー貯留器176の内部に落とし込まれる。トナー貯留器176の側壁には、所定の高さ位置でトナーの有無を検知する圧電センサーからなるトナー検知センサー179が固定されている。制御部は、トナー量検知手段たるトナー検知センサー179による検知結果に応じて、トナーボトル400の回転駆動の入切や駆動量を制御する。
撹拌搬送手段180において、可撓性材料からなる羽根部材182は、トナー貯留器176の側面には接触しないが、トナー貯留器176の底面には接触する。底面上に滞留しているトナーを自らの回転に伴って引っ掻きながら、トナー供給部195に向けて搬送する。
トナー供給部195は、トナー供給管197や、これの内部に配設された回転可能な供給スクリュウ196などを有している。撹拌搬送手段180の羽根部材182は、トナー供給管197に設けられた開口内にトナーを落とし込む。トナー供給管197内に落とし込まれたトナーは、供給スクリュウ196の回転駆動に伴って、トナー供給管197の長さ方向に搬送され、図中矢印bで示されるようにトナー供給管197の端部から排出される。排出されたトナーは、図2に示される現像装置4のトナー補給口40を通じて現像装置4内に重力落下する。
トナー供給管197の外壁には、圧電素子を搭載した振動付与器199が固定されている。圧電素子に電圧が付与されると、圧電素子とともに振動付与器199が振動する。そして、この振動が、トナー供給管197や供給スクリュウ196に伝わることで、トナー供給管197や供給スクリュウ196が振動する。この振動により、トナー供給管197の内壁や、供給スクリュウ196からトナーを振るい落として、トナーのスムーズな搬送を促すことで、トナー供給管197内でのトナー詰まりの発生を抑えることができる。
図7は、複写機500を後側から示す概略構成図である。同図において、Y,M,C,K用のトナー搬送装置の搬送経路は、頭部保持部173Y,173M,173C,173K、トナー貯留器176Y,176M,176C,176K、及びトナー供給管197Y,197M,197C,197Kからなる。トナーボトル400Y,400M,400C,400Kの頭部は、Y,M,C,K用のトナー搬送装置の頭部保持部173Y,173M,173C,173Kに回転可能に保持されている。トナーボトル400Y,400M,400C,400K内のY,M,C,Kトナーは、前述の搬送経路を介して、現像装置4Y,4M,4C,4K内に供給される。現像装置4Y,4M,4C,4K内の現像剤のトナー濃度は、トナー濃度センサー4aY,4aM,4aC,4aKによって検知される。
トナー供給管197Y,197M,197C,197Kにはそれぞれ、振動付与器(図6の199)が固定されている。振動付与器がトナー搬送管197Y,197M,197C,197Kに振動を与えることで、トナー供給管197Y,197M,197C,197K内でのトナー詰まりの発生を抑えることができる。トナー供給管197Y,197M,197C,197を長時間に渡って振動させ続けると、管内のY,M,C,Kトナーにおけるトナー粒子間の空気抜き(トナーの締まり)を促進する。これにより、Y,M,C,Kトナーの流動性を低下させて、管内におけるY,M,C,Kトナーの詰まりを却って助長してしまう場合があることがわかった。
次に、複写機500の特徴的な構成について説明する。
本発明者らは、トナー詰まりが発生するタイミングよりも前に、搬送経路内におけるトナー搬送性が徐々に低下していき、最終的にトナー詰まりになることに着目した。以下、トナー搬送性がある程度まで低下した時点から、トナー詰まりが発生する直前までの期間を、詰まり予兆期間という。本発明者らは実験により、詰まり予兆期間の初期段階で振動付与器を集中的に駆動することで、詰まり予兆が解消されて、トナー搬送性が元通りに改善されることを見出した。よって、Y,M,C,Kのそれぞれについて、詰まり予兆期間の初期段階だけ振動付与器を駆動すれば、トナー供給管197内のトナーに対して不要な振動を与えてトナー詰まりを促進してしまうことなく、トナー詰まりの発生を抑えることができる。
図8は、複写機500の電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリーなどを具備する制御部450には、トナー濃度センサー4aY,4aM,4aC,4aK、供給スクリュウモーター451Y,451M,451C,451K等が接続されている。また、書込制御部455、露光装置6、振動付与器199Y,199M,199C,199K等も接続されている。
書込制御部455は、スキャナ部300や外部のパーソナルコンピューターから送られてくるRGB画像データに基づいて、Y,M,C,Kの色分解画像データを生成する。そして、それらの色分解画像データに基づいて露光装置6の駆動を制御することで、感光体2Y,2M,2C,2Kに対する露光走査を露光装置6に行わせる。また、一頁分のRGB画像データに基づいて、一頁分のYトナー像,Mトナー像,Cトナー像,Kトナー像を形成するためのY出力画素数,M出力画素数,C出力画素数,K出力画素数を算出し、その結果を制御部450に出力する。
透磁率センサーからなるトナー濃度センサー4aY,4aM,4aC,4aKは、現像装置4Y,4M,4C,4K内の現像剤のトナー濃度に応じた値の出力電圧Vt−Y,Vt−M,Vt−C,Vt−Kを発する。これら出力電圧Vt−Y,Vt−M,Vt−C,Vt−Kは、トナー濃度が低くなるほど、値が高くなる。現像剤のトナー濃度が低くなるほど、現像剤の透磁率が高くなるからである。
供給スクリュウモーター451Y,451M,451C,451Kは、トナー供給管197Y,197M,197C,197K内の供給スクリュウ196(Y,M,C,K)を回転駆動させるための駆動源である。
制御部450は、書込制御部455から送られてきたに基づいて、一頁分のY,M,C,Kトナー像を形成するのに必要となる必要トナー量Nを算出する。具体的には、予めの実験結果に基づいて構築された、Y出力画素数,M出力画素数,C出力画素数,K出力画素数と、Y,M,C,Kの必要トナー量との関係を示すアルゴリズムを用いて、Y,M,C,Kのそれぞれについて必要トナー量Nを算出する。
また、制御部450は、トナー濃度センサー4aY,4aM,4aC,4aKについてそれぞれ、出力電圧Vt−Y,Vt−M,Vt−C,Vt−Kの目標値を記憶している。具体的には、目標値として、目標電圧Vtref−Y,目標電圧Vtref−M,目標電圧Vtref−C,目標電圧Vtref−Kを記憶している。そして、一頁分のプリントジョブを実施する毎に、出力電圧Vt−Y,Vt−M,Vt−C,Vt−Kと、目標電圧Vtref−Y,目標電圧Vtref−M,目標電圧Vtref−C,目標電圧Vtref−Kとの差分である電圧差(Vt−Vtref)を算出する。この電圧差がプラスの値である場合(トナー濃度が目標値よりも低い場合)には、トナー濃度を目標値まで上昇させるために必要な供給スクリュウモーター451Y,451M,451C,451Kの駆動時間としての必要駆動時間Tを算出する。具体的には、Y,M,C,Kのそれぞれについて、予めの実験結果に基づいて構築された、前記電圧差と必要駆動時間Tとの関係を示すアルゴリズムを用いて、必要駆動時間Tを算出する。
Y,M,C,Kについて必要駆動時間Tをそれぞれ算出した制御部450は、その算出結果と同じ時間だけ、供給スクリュウモーター451Y,451M,451C,451Kを駆動する。これにより、現像装置4Y,4M,4C,4Kに対して必要トナー量とほぼ同じ分のトナーを供給して、現像装置4Y,4M,4C,4K内の現像剤のトナー濃度を目標値付近まで回復させる。
図9は、制御部450によって実施される振動駆動制御の処理フローを示すフローチャートである。この振動駆動制御において、制御部450は、書込制御部455からY,M,C,Kのそれぞれについて一頁分の色分解画像データを受信すると(ステップ1でY:以下、ステップをSと記す)、頁変数Pnを「1」の加算によって更新する(S2)。その後、一頁分のプリントジョブが終了すると(S3でY)、出力画素数に基づいて必要トナーNを算出した後(S4)、トナー濃度センサー出力電圧と目標電圧との電圧差に基づいて必要駆動時間Tを算出する。そして、必要駆動時間Tと同じ時間分だけ供給スクリュウモーター451を駆動した後(S6)、必要トナー量Nの加算によって必要トナー総量Nを更新したり(S7)、必要駆動時間T1の加算によって総駆動時間Tを更新したりする(S8)。次いで、頁変数Pnについて「5」であるか否かを判定する(S9)。
S9の工程において、頁変数Pnについて「5」でないと判定した場合には(S9でN)、一連の制御フローをS1にリターンさせる。これに対し、「5」であると判定した場合には(S9でY)、後述するS10〜S13の処理フローを実施してから、一連の制御フローをS1にリターンさせる。
S10の工程に進んだ制御部450は、直近の5頁分のプリントジョブ群で現像装置4に供給した5頁トナー供給量Nを算出する。具体的には、予め記憶している総駆動時間Tと5頁トナー供給量Nとの関係を示すアルゴリズムに、総駆動時間Tの算出結果をあてはめて5頁トナー供給量Nを算出する。その後、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分について、所定の閾値αを上回っているか否かを判定する(S11)。
トナー供給管197内にトナー詰まりがなくて、トナー供給管197内におけるトナー搬送性が良好であるときには、総駆動時間Tが必要トナー総量Nに対応する長さになる。このため、総駆動時間Tに基づいて算出される5頁トナー供給量Nが、必要トナー総量Nとほぼ同じ値になる。よって、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分が閾値α以下になる。これに対し、トナー供給管197内がトナー詰まりの前段階の予兆状態になって、トナー供給管197内におけるトナー搬送性が低下してくると、駆動時間の増加によって総駆動時間Tが必要トナー総量Nに対応する値よりもかなり長くなる。このため、実際には必要トナー総量Nとほぼ同量のトナーしか供給していないにもかかわらず、総駆動時間Tに基づいて算出される5頁トナー供給量Nが必要トナー総量Nよりもかなり大きな値になる。これにより、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分が閾値αを上回る。
実施形態に係る複写機500では、前述のように前記差分が閾値αを上回った場合に、制御部450などからなる搬送性低下検知手段がトナー供給管197内におけるトナー搬送性の低下ありと検知するようになっている。つまり、S11の工程において、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分が閾値αを上回った場合に(S11でY)、トナー搬送性の低下があったものとみなして、振動付与器199を所定時間だけ駆動する(S12)。これにより、トナー供給管197の内壁や、供給スクリュウ196に付着しているトナーを振動によって振り払って、トナー詰まりの予兆状態を解消する。その後5頁トナー供給量N、必要トナー総量N、総駆動時間T、頁変数Pをそれぞれゼロにリセットしてから(S13)、一連の処理フローをS11にリターンさせる。
一方、S11の工程で5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分が閾値αを上回っていない場合には(S11でN)、振動付与器199を駆動することなく、S13の工程で各変数をゼロにリセットした後、一連の処理フローをS11にリターンさせる。これにより、トナー供給管197のトナーに対して不要な振動を与えてトナー供給管197内のトナー詰まりを促進してしまうことを防止することができる。
制御部450は、以上の振動駆動制御をY,M,C,Kの各色毎に個別に実施する。かかる構成においては、トナー供給管197内のトナーに対して不要な振動を与えてトナー詰まりを促進してしまうことなく、トナー供給管197内のトナー詰まりの発生を抑えることができる。
なお、振動付与器199を駆動するか否かの判定を5頁出力毎に実施する例について説明したが、頁数は5頁に限られるものではない。また、トナー供給管197に振動付与器199を固定した例について説明したが、トナー貯留器176内でトナー詰まりが発生し易い場合には、振動付与器199をトナー貯留器176に固定してもよい。また、トナー供給管197、トナー貯留器176の両方にそれぞれ振動付与器199を固定して、図9と同様の振動駆動制御を実施させるようにしてもよい。
[実施例]
次に、実施形態に係る複写機500に、より特徴的な構成を付加した実施例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、実施例に係る複写機500Aの構成は、実施形態に係る複写機500と同様である。
図10は、複写機500Aの電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御部450には、環境検知手段たる温度センサー456や湿度センサー457が接続されている。温度センサー456は、プリンタ部100内の温度を検知してその結果を制御部450に出力するものである。また、湿度センサー457は、プリンタ部100内の湿度を検知してその結果を制御部450に出力するものである。
温度や湿度が高くなるほど、トナー詰まりは発生し易くなる。高温や高湿の環境下でもトナー詰まりの発生を有効に抑えるために、上述の閾値αを高温や高湿の環境下に合わせて比較的小さな値に設定したとする。すると、トナー詰まりが比較的発生し難い低温や低湿の環境下においては、振動付与の必要のないときでもトナーに振動を付与してトナー詰まりの進行を早めてしまうおそれがある。
そこで、制御部450は、図9のS11の工程を実施する直前に、閾値αを温湿度の検知結果に応じた値に変更する処理を実施する。このとき、次の表1のように、温度や湿度が高くなるほど、閾値αをより小さな値に変更する。
Figure 2017058434
かかる構成では、トナー詰まりが比較的発生し難い環境下でトナーに過剰な振動を付与して却ってトナー詰まりを助長してしまうことを防止することができる。なお、温度の検知結果だけ、あるいは湿度の検知結果だけに基づいて、閾値αを変更するようにしてもよい。
[第一変形例]
次に、実施例に係る複写機500Aの一部の構成を、他の構成に置き換えた第一変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、第一変形例に係る複写機500A’の構成は、実施例に係る複写機500Aと同様である。
5頁分の出力画素数の合計が比較的小さな値のときには、5頁分の必要トナー総量Nが比較的小さな値になる。これに対し、5頁分の出力画素数の合計が比較的大きな値のときには、5頁分の必要トナー総量Nが比較的大きな値になる。これらのことからわかるように、トナー搬送性が同じであっても、出力画素数の合計が比較的小さな値のときには、比較的大きな値のときよりも、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分が小さくなる。すると、前者のときにトナー搬送性がまだ十分に低下していないにもかかわらず低下したと誤判定されたり、後者のときにトナー搬送性が十分に低下したにもかかわらず低下していないと誤判定されたりするおそれがある。
そこで、制御部450は、上記S11の工程において、5頁トナー供給量Nと必要トナー総量Nとの差分ではなく、必要トナー総量Nに対する前記差分の割合に基づいてトナー搬送性の低下の有無を判定するようになっている。具体的には、「(N−N)/N」の解が閾値βを上回った場合に、トナー搬送性の低下があったものとみなして、上記S12の工程を実施する。必要トナー総量Nを母数としていることから、出力画素数にかかわらず、トナー搬送性の低下を精度良く検知することができる。
なお、制御部450は、トナー搬送性の低下の有無を判定する直前に、温湿度の検知結果に応じて閾値βを次の表2に従って変更する。これにより、トナー詰まりが比較的発生し難い環境下でトナーに過剰な振動を付与して却ってトナー詰まりを助長してしまうことを防止することができる。
Figure 2017058434
[第二変形例]
次に、実施形態に係る複写機500の一部の構成を他の構成に置き換えた第二変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、第二変形例に係る複写機500’の構成は、実施形態に係る複写機500と同様である。
図11は、複写機500’におけるトナーボトル400の頭部と頭部保持部173とを示す断面図である。図示のように、複写機500’においては、頭部保持部173に振動付与器199を固定している。頭部保持部173のトナー落下路(図4の175)内でトナー詰まりが発生し易いからである。
図12は、複写機500’の電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御部450には、トナー検知センサー179Y,179M,179C,179Kや、ボトル回転モーター458Y,458M,458C,458Kが接続されている。トナー検知センサー179Y,179M,179C,179Kは、上述したように、トナー貯留器176Y,176M,176C,176Kの所定の高さ位置におけるトナーの有無を検知するものである。また、ボトル回転モーター458Y,458M,458C,458Kは、上述したように、トナーボトル400Y,400M,400C,400Kを回転駆動する駆動源である。
制御部450には、タグ通信部459Y,459M,459C,459Kも接続されている。タグ通信部459Y,459M,459C,459Kは、トナーボトル400Y,400M,400C,400Kにそれぞれ搭載されたRF−IDタグとの無線通信によって読み取ったID番号を制御部450に出力するものである。制御部450は、タグ通信部459Y,459M,459C,459Kから送られてくるID番号が変化したことに基づいて、トナーボトル400Y,400M,400C,400Kの交換を検知することができる。そして、交換を検知した直後に、交換されたトナーボトルの累積回転時間Ttや、後述する理論排出総量Netをゼロにリセットする。
トナーボトル400の回転あたりにおけるトナー排出量は、ボトル内のトナー残量によって異なってくる。トナー残量が少なくなるにつれて、回転あたりにおけるトナー排出量が少なくなる。このため、累積回転時間Ttが大きくなるにつれて、回転あたりにおけるトナー排出量が少なくなる。制御部450のROMには、予めの実験によって構築された累積回転駆動時間Ttと、回転あたり(駆動時間あたり)におけるトナー排出量との関係を示す排出量アルゴリズムが格納されている。
トナー検知センサー179Y,179M,179C,179Kがトナーを検知しなくなると、制御部450は次のような補充処理を実施する。即ち、トナーが検知されるようになるまで、ボトル回転モーター458Y,458M,458C,458Kを駆動して、トナー貯留器176Y,M,C,K内にトナーを補充する。このとき、モーター駆動時間Teを計時する。そして、トナー検知に従ってボトル回転モーター458Y,458M,458C,458Kの駆動を停止させると、モーター駆動時間の計時結果を累積回転時間Ttに加算する。
この補充処理1回あたりにおけるトナー補充量は、各回でほぼ同じである。同じトナー補充量であっても、その補充のためのモーター駆動時間Teは、ボトル内のトナー残量に応じて変化するが、その理論値である必要駆動時間Tnについては、上述した排出量アルゴリズムに基づいて算出することが可能である。制御部450は、補充処理の終了時に、累積回転駆動時間Ttと排出量アルゴリズムとに基づいて必要駆動時間Tnを算出する。モーター駆動時間Teと必要駆動時間Tnとの差分が閾値γを超えた場合には、トナー落下路175の内部がトナー詰まりの予兆状態になってトナー搬送性が低下している可能性が高い。
図13は、制御部450によって実施される振動駆動制御の処理フローを示すフローチャートである。この振動駆動制御において、制御部450は、トナー検知センサー179によってトナーなしが検知されるまで待機する。そして、トナーなしが検知されると(S1でN)、ボトル回転モーター458を駆動して(S2)、トナーボトル400からトナー貯留器176へのトナー補充を開始する。そして、トナー検知センサー179によってトナーが検知されるようになると(S3でY)、ボトル回転モーター458の駆動を停止させた後(S4)、モーター駆動時間Teの加算によって累積回転駆動時間Ttを更新する(S5)。その後、必要駆動時間Tnを算出した後(S6)、モーター駆動時間Teと必要駆動時間Tnとの差分について、閾値γを上回るか否かを判定する(S7)。前記差分が閾値γを上回った場合には(S7でY)、トナー落下路175内についてトナー詰まりの予兆状態になったものとみなして、振動付与器199を所定時間だけ駆動した後に(S8)、一連の処理フローをS1にリターンさせる。これに対し、前記差分が閾値γを上回っていない場合には(S7でN)、振動付与器199を駆動することなく、一連の処理フローをS1にリターンさせる。
なお、ボトル回転モーター458の駆動中に、モーター駆動時間Teが所定の閾値を超えた場合には(S9でY)、モーターの駆動を停止させた後(S10)、ユーザーに対してトナーエンドを報知するためのトナーエンド処理を実施する(S11)。その後、トナーボトル400の交換を検知すると(S12でY)、一連の処理フローをS1にリターンさせる。
かかる構成においては、トナー落下路175内のトナーに対して不要な振動を与えてトナー落下路175内のトナー詰まりを促進してしまうことを防止しつつ、トナー落下路175内のトナー詰まりの発生を抑えることができる。なお、実施例に係る複写機500Aのように、環境に応じて閾値γを変更してもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
粉体を収容する粉体収容手段と、前記粉体収容手段と粉体の供給先との間で粉体を搬送するための搬送経路と、前記搬送経路内の粉体に振動を付与する振動付与手段とを有する粉体搬送装置において、前記搬送経路内における粉体の搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段と、前記搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて前記振動付与手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
かかる構成では、搬送経路の内壁や経路内の部材に粉体が付着して粉体詰まりの前段階である詰まり予兆が始まると、搬送経路内での粉体搬送性が正常のときに比べて低下して、その低下が搬送性低下手段によって検知される。そして、その検知に基づいて、制御手段振動付与手段を駆動して、搬送経路の内壁や経路内の部材から粉体を払い落とすことで、詰まり予兆を解消して粉体詰まりの発生を抑える。かかる構成では、詰まり予兆が始まったときだけ搬送経路内の粉体に振動を与えることで、搬送経路内の粉体に対して不要な振動を与えて粉体詰まりを促進してしまうことなく、粉体詰まりの発生を抑えることができる。
[態様B]
態様Bは、トナーを収容するトナー収容手段(例えばトナーボトル400)と、前記トナー収容手段とトナーの供給先との間でトナーを搬送するための搬送経路(例えば頭部保持部173、トナー貯留器176、及びトナー供給部195)と、前記搬送経路内のトナーに振動を付与する振動付与手段(例えば振動付与器199)とを有するトナー搬送装置において、前記搬送経路内におけるトナー搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段(例えば書込制御部455、制御部450などからなるもの)と、前記搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて前記振動付与手段の駆動を制御する制御手段(例えば制御部450)とを設けたことを特徴とするものである。
かかる構成では、搬送経路の内壁や経路内の部材にトナーが付着して粉体詰まりの前段階である詰まり予兆が始まると、搬送経路内でのトナー搬送性が正常のときに比べて低下して、その低下が搬送性低下手段によって検知される。そして、その検知に基づいて、制御手段振動付与手段を駆動して、搬送経路の内壁や経路内の部材からトナーを払い落とすことで、詰まり予兆を解消してトナー詰まりの発生を抑える。かかる構成では、詰まり予兆が始まったときだけ搬送経路内のトナーに振動を与えることで、搬送経路内のトナーに対して不要な振動を与えてトナー詰まりを促進してしまうことなく、トナー詰まりの発生を抑えることができる。
[態様C]
態様Cは、トナー像を形成するトナー像形成手段(例えば、プロセスユニット1や露光装置6などからなるもの)と、前記トナー像形成手段に供給するためのトナーを搬送するトナー搬送手段とを備える画像形成装置において、前記トナー搬送手段として、態様Bのトナー搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
[態様D]
態様Dは、態様Cにおいて、前記トナー像形成手段として、潜像担持体(例えば感光体2)及びこれの表面に担持された潜像を現像する現像手段(例えば現像装置4)を有するものを用い、前記現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段(例えばトナー濃度センサー4a)と、前記搬送経路内のトナーを前記供給先としての前記現像手段に供給するための供給動作を行う供給動作手段(例えば供給スクリュウ196)とを設け、前記トナー濃度検知手段による検知結果に基づいて前記供給動作手段の駆動を制御するように前記制御手段を構成し、且つ、前記供給動作手段の供給動作量(例えば総駆動時間T)と前記トナー濃度検知手段による検知結果とに基づいてトナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、供給動作量と、トナー濃度の経時変化とに基づいて、トナー搬送性の低下を検知することができる。
[態様E]
態様Eは、態様Dにおいて、前記供給動作量に加えて、前記トナー像形成手段によって形成されるトナー像について必要トナー量(例えば必要トナー総量N)を算出した結果にも基づいて、トナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、態様Dよりも精度良くトナー搬送性の低下を検知することができる。
[態様F]
態様Fは、態様Dにおいて、前記供給動作量に基づいて算出される前記現像手段への供給トナー量(例えば5頁トナー供給量N)と、前記必要トナー量との差分が所定の閾値(例えば閾値α)を超えるか又は前記閾値以上になった場合に、トナー搬送性の低下ありと検知させるように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、態様Dよりも精度良くトナー搬送性の低下を検知することができる。
[態様G]
態様Gは、態様Dにおいて、前記必要トナー量に対する、前記供給動作量に基づいて算出される前記現像手段への供給トナー量と前記必要トナー量との差分の割合が所定の閾値(例えば閾値β)を超えるか又は前記閾値以上になった場合に、トナー搬送性の低下ありと検知させるように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、態様Fよりも精度良くトナー搬送性の低下を検知することができる。
[態様H]
態様Hは、態様G又はGの画像形成装置において、環境を検知する環境検知手段(例えば温度センサー456、湿度センサー457)を設け、前記環境検知手段による検知結果に応じて前記閾値を変更する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、トナー詰まりが比較的発生し難い環境下でトナーに過剰な振動を付与して却ってトナー詰まりを助長してしまうことを防止することができる。
[態様I]
態様Iは、態様D〜Hの何れかであって、前記搬送経路が、前記トナー収容手段から排出されるトナーを受け入れる受入路(例えばトナー落下路175)と、前記受入路から排出されるトナーを一時貯留する一時貯留部(例えばトナー貯留器176)と、前記一時貯留部内のトナーを前記現像手段に供給搬送するための供給路(例えばトナー供給管197)とを有するものであり、前記供給動作手段が、前記供給路内のトナーを前記現像手段に供給するための供給動作を行うものであり、前記振動付与手段が、前記一時貯留部又は前記供給路内のトナーに振動を付与するものであることを特徴とするものである。かかる構成では、一時貯留部又は供給路内におけるトナー詰まりの発生を抑えることができる。
[態様J]
態様Jは、態様Cにおいて、前記トナー像形成手段として、潜像担持体及びこれの表面に担持された潜像を現像する現像手段を有するものを用い、前記搬送経路として、前記トナー収容手段から排出されるトナーを受け入れる受入路と、前記受入路から排出されるトナーを一時貯留する一時貯留部と、前記一時貯留部内のトナーを前記現像手段に供給搬送するための供給路とを有するものを用い、前記トナー収容手段内のトナーを前記受入路に排出させるための排出動作を行う排出動作手段(例えば頭部保持部173)と、前記一時貯留部内のトナー量を検知するトナー量検知手段(例えばトナー検知センサー179)とを設け、前記受入路内のトナーに振動を付与するように前記振動付与手段を構成し、前記排出動作手段の排出動作量と前記トナー量検知手段による検知結果とに基づいてトナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、受入路内におけるトナー詰まりの発生を抑えることができる。
1:プロセスユニット(トナー像形成手段の一部)
2:感光体(潜像担持体)
4:現像装置(現像手段)
4a:トナー濃度センサー(トナー濃度検知手段)
6:露光装置(トナー像形成手段の一部)
173:(搬送経路の一部、排出動作手段)
175:落下路(受入路)
176:トナー貯留器(搬送経路の一部、一時貯留部)
179:トナー検知センサー(トナー量検知手段)
196:供給スクリュウ(供給動作手段)
197:トナー供給管(搬送経路の一部、供給路)
199:振動付与器(振動付与手段)
400:トナーボトル(トナー収容手段)
450:制御部(搬送性低下検知手段の一部、制御手段)
455:書込制御部(搬送性低下検知手段の一部)
456:温度センサー(環境検知手段)
457:湿度センサー(環境検知手段)
特開平10−63082号公報

Claims (10)

  1. 粉体を収容する粉体収容手段と、前記粉体収容手段と粉体の供給先との間で粉体を搬送するための搬送経路と、前記搬送経路内の粉体に振動を付与する振動付与手段とを有する粉体搬送装置において、
    前記搬送経路内における粉体の搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段と、
    前記搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて前記振動付与手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする粉体搬送装置。
  2. トナーを収容するトナー収容手段と、前記トナー収容手段とトナーの供給先との間でトナーを搬送するための搬送経路と、前記搬送経路内のトナーに振動を付与する振動付与手段とを有するトナー搬送装置において、
    前記搬送経路内におけるトナー搬送性の低下を検知する搬送性低下検知手段と、
    前記搬送性低下検知手段による検知結果に基づいて前記振動付与手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするトナー搬送装置。
  3. トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段に供給するためのトナーを搬送するトナー搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記トナー搬送手段として、請求項2のトナー搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記トナー像形成手段として、潜像担持体及びこれの表面に担持された潜像を現像する現像手段を有するものを用い、
    前記現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、前記搬送経路内のトナーを前記供給先としての前記現像手段に供給するための供給動作を行う供給動作手段とを設け、
    前記トナー濃度検知手段による検知結果に基づいて前記供給動作手段の駆動を制御するように前記制御手段を構成し、
    且つ、前記供給動作手段の供給動作量と前記トナー濃度検知手段による検知結果とに基づいてトナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記供給動作量に加えて、前記トナー像形成手段によって形成されるトナー像について必要トナー量を算出した結果にも基づいて、トナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記供給動作量に基づいて算出される前記現像手段への供給トナー量と、前記必要トナー量との差分が所定の閾値を超えるか又は前記閾値以上になった場合に、トナー搬送性の低下ありと検知させるように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5の画像形成装置において、
    前記必要トナー量に対する、前記供給動作量に基づいて算出される前記現像手段への供給トナー量と前記必要トナー量との差分の割合が所定の閾値を超えるか又は前記閾値以上になった場合に、トナー搬送性の低下ありと検知させるように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6又は7の画像形成装置において、
    環境を検知する環境検知手段を設け、
    前記環境検知手段による検知結果に応じて前記閾値を変更する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項4乃至8の何れかの画像形成装置であって、
    前記搬送経路が、前記トナー収容手段から排出されるトナーを受け入れる受入路と、前記受入路から排出されるトナーを一時貯留する一時貯留部と、前記一時貯留部内のトナーを前記現像手段に供給搬送するための供給路とを有するものであり、
    前記供給動作手段が、前記供給路内のトナーを前記現像手段に供給するための供給動作を行うものであり、
    前記振動付与手段が、前記一時貯留部又は前記供給路内のトナーに振動を付与するものであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項3の画像形成装置において、
    前記トナー像形成手段として、潜像担持体及びこれの表面に担持された潜像を現像する現像手段を有するものを用い、
    前記搬送経路として、前記トナー収容手段から排出されるトナーを受け入れる受入路と、前記受入路から排出されるトナーを一時貯留する一時貯留部と、前記一時貯留部内のトナーを前記現像手段に供給搬送するための供給路とを有するものを用い、
    前記トナー収容手段内のトナーを前記受入路に排出させるための排出動作を行う排出動作手段と、前記一時貯留部内のトナー量を検知するトナー量検知手段とを設け、
    前記受入路内のトナーに振動を付与するように前記振動付与手段を構成し、
    前記排出動作手段の排出動作量と前記トナー量検知手段による検知結果とに基づいてトナー搬送性の低下を検知するように、前記搬送性低下検知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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JP7484692B2 (ja) 2020-12-16 2024-05-16 沖電気工業株式会社 画像形成装置

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