JP2017223599A - 情報処理システム、ナビゲーション端末、データベース、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】広範囲の速度帯にわたって簡便かつ高精度に速度を検出する。【解決手段】情報処理システム1は、ナビゲーション端末2の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段221と、ナビゲーション端末2の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段222と、車速情報と振動特性情報とを関連付けてデータベース231に登録する登録手段223と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理システム、ナビゲーション端末、データベース、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来から、自動車等の車両の速度を取得するために種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、車両の振動スペクトラム成分のうち、低周波成分に基づいて自動車の速度を検出する技術が提案されている。この技術では、アイドリング状態の自動車の振動を速度の検出に用いないようにするため、速度の検出に用いる振動スペクトラム成分を、アイドリング状態と走行状態との差が出る5〔Hz〕以下の帯域に限定している。
しかしながら、特許文献1の技術では、速度の検出に用いる振動スペクトラム成分に適合するように加速度センサの信号を透過するバンドパスフィルタのフィルタ特性をあらかじめ設定しなければならないため、作業が煩雑であるといった問題があった。また、特許文献1の技術には、低周波数域だけでは様々な速度帯の振動特性の差を十分に検知できないとった問題があった。例えば、特許文献1では、低周波数域に対応する速度帯として0km/h〜10km/hが挙げられていることからして、特許文献1の技術は、動き出しの速度の検知に特化した技術であると推定される。さらに、同じエンジンを積んだ同車種であっても振動特性には個体差があるため、低周波数域に基づくだけでは個体差に応じた車速の違いを高精度に検出できない。
本発明は、広範囲の速度帯にわたって簡便かつ高精度に車両の速度を検出できる情報処理システム、ナビゲーション端末、データベース、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法を提供する。
本発明に係る情報処理システムは、
ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段と、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする。
ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段と、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、広範囲の速度帯にわたって簡便かつ高精度に速度を検出できる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1について説明する。第1の実施形態に係る情報処理システム1は、パソコンやモバイル端末(スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等)などの電子機器の使用者(以下、単に「ユーザ」ともいう)に対して位置測位結果を提供するシステムである。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1について説明する。第1の実施形態に係る情報処理システム1は、パソコンやモバイル端末(スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等)などの電子機器の使用者(以下、単に「ユーザ」ともいう)に対して位置測位結果を提供するシステムである。
情報処理システム1は、図1に示すように、ナビゲーション端末の一例である端末装置2を備えている。以下の説明において、端末装置2のことをナビゲーション端末2と呼ぶこともある。端末装置2の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
端末装置2は、現在位置を測位するためにユーザが使用するものであり、例えば、端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末である。なお、端末装置2は、車両に据え付けられるナビゲーション装置であってもよい。
端末装置2は、図1に示すように、制御部22と、記憶部23と、入力部24と、出力部25とを有する。
入力部24は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、例えば、モバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、タッチパッドもしくはダイヤルボタンであってもよい。
出力部25は、端末装置2からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、例えば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。具体的には、出力部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、位置測位結果を表示する。出力部25は、位置測位結果を地図上に表示してもよい。出力部25は、音声を出力するスピーカであってもよい。
出力部25は、ユーザに情報を直接提示するものでなくてもよい。例えば、出力部25は、端末装置2の外部に接続される映像表示手段や音声出力手段に、映像信号や音声信号を出力するものであってもよいし、外部に接続される印刷装置にデータを出力するものであってもよいし、端末装置2内もしくは外部の記憶装置にデータを出力して記憶させるものであってもよい。また、外部に接続される他の情報処理装置に情報を出力するものであってもよい。
制御部22は、図1に示すように、車速情報取得部221と、振動特性情報取得部222と、登録部223と、位置測位部224とを有する。これら各部221〜224は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
車速情報取得部221は、ナビゲーション端末2の利用時における車速情報を取得する。ナビゲーション端末2の利用時とは、経路案内時、地図表示時およびGPS測位時の少なくとも1つを含む。GPS測位時は、定期的かつ自動的に現在位置を測位するオートGPSによる測位時であってもよい。
車速情報取得部221は、例えば、GPSの測位結果から車速情報を取得する。車速情報取得部221は、GPSで測位された現在位置の時間に応じた変化量を車速情報として取得してもよい。
振動特性情報取得部222は、ナビゲーション端末2の利用時における振動特性情報を取得する。振動特性情報は、車両の振動特性を示す情報であれば具体的な態様は特に限定されない。例えば、振動特性情報は、ナビゲーション端末2の加速度センサから出力された加速度データ、例えば、時間経過に応じた加速度の推移を示す情報であってもよい。また、振動特性情報は、加速度データを高速フーリエ変換(FFT)することで得られた振動特性データすなわち振動スペクトラムであってもよい。振動特性情報は、変位センサや振動速度センサなどの加速度センサ以外の振動センサの検出結果に基づく情報であってもよい。また、振動特性情報は、例えば、車両の進行方向(X軸方向)、車幅方向(Y軸方向)および車高方向(Z軸方向)などの複数の振動方向の振動特性データを組み合わせた一群のデータであってもよい。
登録部223は、車速情報取得部221で取得された車速情報と、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報とを関連付けて記憶部23に記録すなわち登録する。なお、記憶部23は、例えば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。
車速情報と振動特性情報とを関連付けて記憶部23に登録することにより、登録部223は、振動特性情報に関連付けられた車速情報を保有する車速データベース(車速DB)231を作成または更新する。なお、「車速情報と振動特性情報とを関連付ける」とは、同じ時間帯または同じタイミングの車速および振動をそれぞれ示す車速情報と振動特性情報とを対応付けることである。また、登録部223は、車速情報を、一定の速度の幅を有する速度帯として登録してもよい。
登録部223によれば、車速および振動の実測値に基づいて、車速情報と振動特性情報との対応関係を端末装置2に学習させることができる。そして、後述するように、学習により得られた車速データベース231に記憶された車速情報と振動特性情報との対応関係に基づいて、GPS測位不可時の位置測位を高精度に行うことができる。
なお、登録部223が第1の車速情報を車速データベース231に登録した後に、車速情報取得部221が第1の車速情報と同一と判定される第2の車速情報を取得する場合がある。ここで、「同一と判定される」とは、車速データベース231において第2の車速情報が第1の車速情報と同一の車速情報と扱われることをいう。例えば、車速情報が一定の速度の幅を有する速度帯として車速データベース231に登録される場合、第2の車速情報が第1の車速情報と同一の速度帯に属することをいう。上記第2の車速情報を取得した場合、登録部223は、第2の車速情報に対応する第2の振動特性情報が第1の車速情報に対応する第1の振動特性情報と異なるときは、第2の振動特性情報を第2の車速情報と関連付けて車速データベース231に登録する。すなわち、登録部223は、関連付けられた振動特性情報が異なる同一速度を示す複数の車速情報を、いずれも車速データベース231に登録する。なお、登録部223は、第2の車速情報に対応する第2の振動特性情報が第1の車速情報に対応する第1の振動特性情報と異なるときは、第2の振動特性情報を第1の車速情報に対応付けて新たに記憶すなわち車速データベース231に登録してもよい。また、登録部223は、第2の車速情報に対応する第2の振動特性情報が第1の車速情報に対応する第1の振動特性情報と異なるときは、第2の振動特性情報を第1の車速情報が属する速度帯に対応付けて記憶してもよい。
このように、車速データベース231には、同一の車速または同一の速度帯に対して異なる複数の振動特性情報を登録可能にしている。これにより、車両の変更や車内での端末位置の変更などのナビゲーション端末2の使用環境の変化や、走行環境の変化に柔軟に対応した車速データベース231の蓄積、および車速データベース231を利用した位置測位が可能となる。走行環境の変化に対応したより好ましい構成については、後述の第3の変形例において詳述する。
位置測位部224は、ナビゲーション端末2の現在位置を測位する。位置測位部224は、少なくともGPS測位手段を含む。GPS測位可能時に、位置測位部224は、GPS測位すなわちGPS情報に基づいた現在位置の測位を行う。このとき、位置測位部224は、車速情報取得部221で取得された車速情報を測位に用いずに、GPS測位結果の絶対位置情報に基づいて現在位置を特定する。GPS測位可能時に車速情報取得部221で取得された車速情報は、登録部223による車速データベース231への登録に用いられる。
すなわち、登録部223は、GPS測位可能時に、GPS測位結果に基づく車速情報を振動特性情報とともに車速データベース231に登録する。
一方、GPS測位不可時に、位置測位部224は、車速データベース231に登録された車速情報を取得して位置測位に使用する。ここで、「GPS測位不可時」とは、例えば、トンネル内の走行時などでGPS情報を受信できないため、GPS測位ができない時である。なお、GPS測位不可時は、GPSによる測位自体が可能であったとしても、マルチパスの影響等によって、測位誤差が閾値を上回る時すなわちGPS精度が悪い時を含んでもよい。
位置測位部224は、GPS測位不可時には、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報と同一と判定される振動特性情報を車速データベース231から検索する。すなわち、振動特性情報をキーにして車速データベース231を検索する。そして、同一と判定される振動特性情報が検索された場合に、その振動特性情報と関連付けて登録された車速情報を車速データベース231から取得して位置測位に使用する。
すなわち、位置測位部224は、GPS測位不可時に、振動特性情報取得部222で新たに取得された振動特性情報に基づいて、車速データベース231に登録された車速情報を取得して位置測位に使用する。
位置測位部224によれば、GPS測位不可時においても、現在の振動特性情報を取得し、取得された振動特性情報と相関関係を有する車速情報を車速データベース231から取得することで、高精度の位置測位を行うことができる。
(動作例)
次に、図1の情報処理システム1の動作例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の処理動作の一例として、車速データベース作成時の処理動作を示すフローチャートである。
次に、図1の情報処理システム1の動作例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の処理動作の一例として、車速データベース作成時の処理動作を示すフローチャートである。
先ず、図2に示すように、車速情報取得部221は、車速情報を取得する(ステップS1)。車速情報取得部221で取得される車速情報は、例えば、5km/hなどの特定の速度である。なお、車速情報取得部221で取得される車速情報は、例えば、5km/h〜10km/hなどの一定の速度の幅を有する速度帯であってもよい。
次に、図2に示すように、振動特性情報取得部222は、振動特性情報を取得する(ステップS2)。例えば、振動特性情報取得部222は、車両の進行方向、車幅方向および車高方向の各振動方向の振動特性データを取得する。なお、振動特性情報の取得は、車速情報の取得と同時であってもよい。
図3は、図2の振動特性情報の取得工程の詳細を示すフローチャートである。振動特性情報の取得(ステップS2)にあたり、先ず、振動特性情報取得部222は、図3に示すように、加速度センサの出力結果を取得する(ステップS21)。例えば、振動特性情報取得部222は、各振動方向の加速度の出力結果を取得する。そして、振動特性情報取得部222は、取得された加速度センサの出力結果を高速フーリエ変換(FFT)によって振動特性データに変換することで、振動特性情報を取得する(ステップS22)。
ここで、振動特性情報の例について説明する。図4(a)は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で取得される加速度データの一例を示すグラフである。図4(a)には、市販のハイブリッド自動車のエンジン停止時の振動特性として、加速度データの出力結果が示されている。図4(a)において、横軸は、1/20秒単位の時間であり(すなわち、サンプリング周波数が20Hz)、縦軸は、地面と平行軸の振動すなわち車両の進行方向(X軸方向)の加速度である。図4(b)は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で取得される振動特性情報の第1の例を示すグラフである。図4(b)には、図4(a)の振動特性をFFTによって変換した振動特性データが示されている。図4(b)において、横軸は周波数であり、縦軸は振幅すなわちパワーである。なお、サンプリング周波数が20Hzであるため、振動特性データは10Hzを中心に対称な形状になっている。振動特性情報取得部222は、図4(a)に示される加速度データに基づいて、図4(b)に示される振動特性データを振動特性情報として取得してもよい。なお、振動特性情報取得部222は、図4(a)の加速度データそのものを振動特性情報として取得してもよい。
図5は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で取得される振動特性情報の第2の例を示すグラフである。図5には、図4(a)、図4(b)の場合と同じ車両の電気停止時の振動特性情報として、加速度データをFFTで変換した振動特性データが示されている。図6は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で取得される振動特性情報の第3の例を示すグラフである。図6には、図4(a)、図4(b)の場合と同じ車両が60km/hで地上の道路を走行した時の振動特性情報として、振動特性データが示されている。図7は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で取得される振動特性情報の第4の例を示すグラフである。図7には、図4(a)、図4(b)の場合と同じ車両が60km/hで橋の上を走行した時の振動特性情報として、振動特性データが示されている。
例えば、図4(b)と図6とを見比べれば分かるように、振動特性情報は、車速に応じて異なり、その違いは、特許文献1に記載の如き5〔Hz〕以下の低周波数域に限定されない。以下に述べるように、本実施形態では、広帯域にわたる振動特性情報をそのまま登録することで、フィルタ特性の設定などの煩雑な作業を要することなく、実測の車速情報を忠実に反映した振動特性情報を車速情報に関連付けて車速データベース231に蓄積できる。
また、図6と図7とを見比べれば分かるように、車速が同じであっても、振動特性情報が異なる場合がある。以下に述べるように、本実施形態では、車速情報が共通する振動特性情報をいずれも車速データベース231に登録することで、多様な振動特性情報に対応した位置測位が可能となる。
図2に戻って、ステップS2の続きを説明する。上記のようにして振動特性情報を取得した後、登録部223は、車速情報取得部221で取得された車速情報と、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報とを関連付けて車速データベース231に登録する(ステップS3)。
図8は、図2の車速データベースへの登録工程の詳細を示すフローチャートである。登録(ステップS3)にあたり、先ず、登録部223は、図8に示すように、取得された現在の車速情報が、車速データベース231において既に学習すなわち登録済みであるか否かを判定する(ステップS31)。図9は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で作成される車速データベース231の一例を示す図である。図9に示す車速データベース231には、車速情報が5km/h単位の速度帯の態様で登録されている。各車速情報には、振動特性情報が、進行方向(X軸方向)、車幅方向(Y軸方向)および車高方向(Z軸方向)の三軸の振動特性データの組み合わせてとして一対一対応のテーブル形式で対応付けられている。図示されている例において、振動特性データ1aなどの符号aが付された振動特性データは、進行方向の振動特性データである。符号bが付された振動特性データは、車幅方向の振動特性データである。符号cが付された振動特性データは、車高方向の振動特性データである。図10は、第1の実施形態に係る情報処理システム1で作成される車速データベースに登録される振動特性情報の一例を示す図である。図10に示す振動特性データは、0.15Hzの周波数単位ごとに振幅が対応付けられた進行方向の振動特性データである。
図8に示すように、取得された現在の車速情報が学習済みである場合(ステップS31:Yes)、登録部223は、取得された現在の振動特性情報が車速データベース231において学習済みの振動特性情報と同一か否かを判定する(ステップS32)。例えば、登録部223は、図9に示される三軸の学習済みの振動特性データのそれぞれとの同否を判定する。この場合、現在の三軸の振動特性データがいずれも三軸の学習済みの振動特性データのそれぞれと同一と判定される場合に、現在の振動特性情報が学習済みの振動特性情報と同一と判定される。
振動特性情報の同一性の判定には、振動特性情報の一致度すなわち類似度を用いてもよい。登録部223は、一致度が閾値より大きい振動特性情報同士を同一であると判定してもよい。一致度の具体的な態様は特に限定されない。例えば、一致度は、現在の振動特性データと学習済みの振動特性データとの振幅の差分に対して、反比例または負の比例関係を有する値であってもよい。また、一致度は、振動特性データにおいて振幅のピークが発現するときの周波数の差が小さいほど高い値を示してもよい。一致度は、三軸の振動特性データにおいて共通の値であってもよいし、各軸において異なる値であってもよい。
現在の振動特性情報が学習済みの振動特性情報と同一と判定される場合(ステップS32:Yes)、登録部223は、現在の車速情報と振動特性情報とを車速データベース231に登録しない。この場合、車速情報取得部221は、新たな車速情報の取得に遷移する(図2のステップS1)。
一方、図8に示すように、現在の車速情報が学習済みでない場合(ステップS31:No)、登録部223は、現在の車速情報を、例えば、5km/h等の所定単位の速度帯として、振動特性情報と関連付けて車速データベース231に記録する(ステップS33)。また、現在の振動特性情報が学習済みの振動特性情報と同一でないと判定される場合(ステップS32:No)にも、登録部223は、現在の車速情報と振動特性情報とを関連付けて車速データベース231に記録する(ステップS33)。これにより、関連付けられた振動特性情報が異なる複数の同一の車速情報をいずれも車速データベース231に登録できる。
このようにして、実測値に基づいた信憑性の高い車速データベース231を構築することができる。
図11は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の処理動作の一例として、車速データベース活用時の処理動作を示すフローチャートである。車速データベース231への登録の後、図11に示すように、位置測位部224は、GPS測位の可否を判定する(ステップS4)。GPS測位が不可である場合(ステップS4:Yes)、振動特性情報取得部222は、新たな振動特性情報を取得する(ステップS5)。
次に、新たな振動特性情報を取得した後、位置測位部224は、車速データベース231から、ステップS5で取得された振動特性情報(新たな振動特性情報)と同一と判定される振動特性情報に関連付けられた車速情報(本実施形態では速度帯)を取得する(ステップS6)。このときの振動特性情報の同一性の判定には、例えば、登録時と同様の一致度を用いる。
図12は、車速データベースの活用時において、新たな振動特性情報と同一と判定される学習データを検索した状態を示すグラフである。図12に示すように、位置測位部224は、新たな振動特性情報との一致度が閾値を超え、かつ、最大となる振動特性情報を同一と判定し、この振動特性情報に関連付けられた車速情報を車速データベース231から取得してもよい。
車速情報を取得した後、図11に示すように、位置測位部224は、取得された車速情報を用いた位置測位を行う(ステップS7)。
一方、GPS測位が可能である場合(ステップS4:No)、車速情報取得部221は、新たな車速情報の取得に遷移する(図2のステップS1)。
以上述べたように、第1の実施形態によれば、利用者がナビゲーション端末2を利用した際の実測値に基づいた車速情報と振動特性情報との対応関係の学習データを用いることで、ナビゲーション端末2の供給者によって速度推定のための閾値やフィルタ特性をあらかじめ設定する作業などの煩雑な作業を省略した簡便かつ高精度の位置測位を行うことができる。また、これにより、GPS測位不可時においても、高精度の位置測位結果に基づいた的確なタイミングで経路案内を行うことができる。また、同一の速度情報に対して複数の振動特性情報のパターンを持つことで、より高精度な位置測位を行うことができる。
(第1の変形例)
図13は、第1の実施形態の第1の変形例に係る情報処理システム1の処理動作として、加速度を用いた車速情報の補正を示すグラフである。図11では、位置測位に用いる車速情報として、車速データベース231から一定の速度の幅を有する速度帯を取得する例について説明した。これに対して、第1の変形例では、車速情報として特定すなわち一点の速度を車速データベース231から取得する。
図13は、第1の実施形態の第1の変形例に係る情報処理システム1の処理動作として、加速度を用いた車速情報の補正を示すグラフである。図11では、位置測位に用いる車速情報として、車速データベース231から一定の速度の幅を有する速度帯を取得する例について説明した。これに対して、第1の変形例では、車速情報として特定すなわち一点の速度を車速データベース231から取得する。
具体的には、図13に示すように、第1の変形例において、位置測位部224は、車速データベース231に登録された車速情報を、車速情報取得部221で取得された現在の加速度から算出された車速によって補正する。すなわち、位置測位部224は、振動特性情報取得部222により取得されたナビゲーション端末2の加速度によって車速情報を補正する。そして、位置測位部224は、補正された車速情報を用いて位置測位を行う。
もし、車速情報が速度帯である場合、図13の時刻0から時刻t1までの期間において、車速情報は、30km/h〜35km/hの一様な速度帯を示すことになる。これに対して、第1の変形例では、時刻t1までの期間において加速度で算出された車速が線形的に増加することに基づいて、線形的に増加するように車速情報を補正する。車速情報の補正量の具体的な態様は特に限定されない。例えば、車速の補正量が、加速度で算出された車速の変化量に比例した値を有するようにしてもよい。
なお、図13の時刻t2、t3では、補正後の車速情報の連続性が一時的に失われている。これは、加速度から算出された車速で車速情報を補正する場合に補正後の車速情報が補正前の速度帯を逸脱するため、速度帯を逸脱しないように補正量を調整したことによる。このような補正量の調整により、より実測度に近い車速情報を得ることができる。
第1の変形例によれば、位置測位の精度を更に向上させることができる。
(第2の変形例)
図14は、第1の実施形態の第2の変形例に係る情報処理システム1の処理動作を示すフローチャートである。図8では、車速情報が学習済みでない場合には、振動特性情報が学習済みか否かを問わず車速情報と振動特性情報とを車速データベース231に登録する例について説明した。
図14は、第1の実施形態の第2の変形例に係る情報処理システム1の処理動作を示すフローチャートである。図8では、車速情報が学習済みでない場合には、振動特性情報が学習済みか否かを問わず車速情報と振動特性情報とを車速データベース231に登録する例について説明した。
これに対して、第2の変形例では、車速情報が学習済みでない場合に、振動特性情報が学習済みか否かに応じて学習ノイズ処理を行う。すなわち、第2の変形例では、新たに取得された車速情報と振動特性情報の組合せを車速データベース231に登録する際に、新たに取得された振動特性情報と同一と判定される振動特性情報が車速データベース231に学習済みの場合には、学習済みの振動特性情報と当該学習済みの振動特性情報に対応する学習済みの車速情報の組合せを学習ノイズとして処理する。以下、より具体的に説明する。
図14に示すように、登録部223は、車速情報取得部221で取得された車速情報が学習済みでない場合(ステップS31:No)に、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情が学習済みであるか否かを判定する(ステップS34)。
振動特性情報が学習済みである場合(ステップS34:Yes)、登録部223は、学習ノイズ処理を行う(ステップS35)。すなわち、登録部223は、車速情報と、当該車速情報に対応する振動特性情報とが新たに取得された場合に、車速データベース231に関連付けて登録された車速情報と振動特性情報との組合せのうち、新たな車速情報と異なる車速情報と、新たな振動特性情報と同一と判定される振動特性情報との組合せを学習ノイズとして処理する。つまり、新たに取得された振動特性情報は登録済みの振動特性情報と同一と判定されるのに、各々の振動特性情報に関連付けられた車速情報が異なる場合は、登録済みの車速情報と振動特性情報に対して学習ノイズ処理を行う。
ここで、「学習ノイズ」とは、車速情報と振動特性情報との組合せを車速データベース231に学習させる際に、GPS精度や路面の凹凸等に起因して誤った組合せを学習させてしまうことをいう。また、異なる車速情報に同一の振動特性情報を関連付けることも、位置測位の際に振動特性情報に対応する車速情報の判断にぶれを生じさせるため、学習ノイズという。学習ノイズ処理とは、学習ノイズを未然に回避もしくは事後的に解消する処理である。
そして、「学習ノイズ処理」とは、例えば、車速データベース231に登録されている新たな車速情報と異なる車速情報と、新たな振動特性情報と同一と判定される振動特性情報との組合せを、学習ノイズデータベース(図示せず)に登録すなわち移動することである。学習ノイズデータベースは、車速データベース231とは別個に記憶部23内に作成されたデータベースである。この場合、車速データベース231には、新たな車速情報と新たな振動特性情報との組合せが登録される。
また、学習ノイズ処理は、車速データベース231に登録されている新たな車速情報と異なる車速情報と、新たな振動特性情報と同一と判定される振動特性情報との組合せを、単純に車速データベース231から削除する処理であってもよい。
なお、学習ノイズ処理は、振動特性情報が学習済みである旨の判定(ステップS34:Yes)が閾値回数繰り返された場合に実行してもよい。閾値回数の判定を待つことで、登録済みの車速情報が誤っていることの信憑性が高い、正確な判断の下で、信頼性の高い学習ノイズ処理を行うことができる。
また、登録部223は、学習ノイズデータベースに登録された車速情報と振動特性情報との組合せについて、同一の組み合わせが実測されるたびにカウンタをインクリメントし、車速情報が異なる組合せが実測されるたびにカウンタをディクリメントしてもよい。この場合、登録部223は、カウンタが閾値以上となった場合に、学習ノイズデータベース内の車速情報と振動特性情報との組合せを、車速データベース231内に復活させてもよい。
一方、振動特性情報が学習済みでない場合(ステップS34:No)、登録部223は、図8と同様に、新たな車速情報と振動特性情報とを車速データベース231に登録する(ステップS33)。
第2の変形例によれば、学習ノイズを防止することで、振動特性情報に応じた車速情報を確実に取得できるので、高精度の位置測位をより確実に行うことができる。
(第3の変形例)
図15は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。図16は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の処理動作の一例として、図11の車速情報の取得工程の詳細を示すフローチャートである。
図15は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。図16は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17は、第1の実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の処理動作の一例として、図11の車速情報の取得工程の詳細を示すフローチャートである。
前述のように、車速情報に関連付けて振動特性情報を車速データベース231に登録する例について図1等を参照して説明した。第3の変形例では、振動特性情報に加えて、更に、走行環境情報を車速情報に関連付けて車速データベース231に登録する。以下、具体的に説明する。
図15に示すように、第3の変形例の制御部22は、走行環境情報取得部225をさらに有する。図16に示すように、この走行環境情報取得部225は、ナビゲーション端末2の利用時の走行環境情報を取得する(ステップS8)。なお、走行環境情報の取得は、車速情報の取得および振動特性情報の取得と同時であってもよい。
走行環境情報は、例えば、高速道路および一般道などのナビゲーション端末2の利用時に走行している道路の道路種別を示す情報を含む。走行環境情報は、晴天および荒天などのナビゲーション端末2の利用時に走行している地域の天気を示す情報を含んでもよい。また、走行環境情報は、順調および渋滞などのナビゲーション端末2の利用時に走行している道路の渋滞情報を含んでもよい。走行環境情報取得部225は、案内経路の各リンクに紐づく道路種別情報やインターネット等によって走行環境情報を取得してもよい。
登録部223は、GPS測位可能時には、車速情報取得部221で取得された車速情報と、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報と、走行環境情報取得部225で取得された走行環境情報とを関連付けて車速データベース231に登録する(図16のステップS3)。
位置測位部224は、GPS測位不可時に、振動特性情報取得部222で新たに取得された振動特性情報と走行環境情報取得部225で新たに取得された走行環境特性情報の組合せに基づいて車速データベース231に登録された車速情報を取得して位置測位に使用する。具体的には、図17に示すように、位置測位部224は、GPS測位不可時に車速情報取得部221で新たな振動特性情報が取得されると、取得された新たな振動特性情報と同一と判定される振動特性情報を車速データベース231から検索する(ステップS61)。また、位置測位部224は、新たな振動特性情報と同一と判定される振動特性情報と関連付けて登録された車速情報が車速データベース231内に複数存在するか否かを判定する(ステップS62)。車速情報が複数存在する場合(ステップS62:Yes)、本実施形態では、位置測位部224は、複数の車速情報のうち、走行環境情報取得部225で取得された新たな走行環境情報との一致度が最大の走行環境情報に関連付けられた1つの車速情報を選択する(ステップS63)。このように、位置測位部224は、走行環境情報に基づいて、複数の車速情報から1つの車速情報を選択して位置測位に使用する。なお、走行環境情報の一致度は、走行環境情報の項目(例えば、高速道路/一般道、晴天/荒天)が合致する個数が多いほど大きな値を示してもよい。
ここで、車速情報が同一と判定される場合であっても、走行環境によっては対応する振動特性情報が異なることがある。例えば、既述した図6と図7を見比べれば分かるように、同じ60km/hの場合でも、路面を走行する場合と橋上を走行する場合とでは振動特性情報が異なる場合がある。逆に、振動特性情報が同一の場合であっても、走行環境によっては対応する車速情報が異なることがある。
第3の変形例によれば、走行環境情報を車速情報および振動特性情報に関連付けて車速データベース231に登録しておき、車速データベース231の活用時には振動特性情報および走行環境情報をキーにして当該車速データベース231を検索することにより車速情報を選択することで、走行環境に応じたより高精度な位置測位を行うことができる。
(第2の実施形態)
図18は、第2の実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。第1の実施形態では、位置測位のための主要な動作をナビゲーション端末2単独で実行できるスタンドアローン方式の情報処理システム1について説明した。これに対して、第2の実施形態の情報処理システム1は、位置測位値のための主要な動作をネットワーク経由で実行するネットワーク方式の情報処理システム1である。以下、具体的に説明する。
図18は、第2の実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。第1の実施形態では、位置測位のための主要な動作をナビゲーション端末2単独で実行できるスタンドアローン方式の情報処理システム1について説明した。これに対して、第2の実施形態の情報処理システム1は、位置測位値のための主要な動作をネットワーク経由で実行するネットワーク方式の情報処理システム1である。以下、具体的に説明する。
図18に示すように、第2の実施形態の情報処理システム1は、端末装置2に加えて、更に、サーバ3を備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークは、回線の種類や形態は問わない。
図1の端末装置2に対して、第2の実施形態の端末装置2は、車速データベース231を記憶するための記憶部23と、制御部22内の登録部223とが省略され、サーバ3との通信のための通信部21が追加されている。
図18に示すように、サーバ3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを有する。
通信部31は、ネットワークを介して端末装置2と、サーバ3の制御部32との間で情報を送受信するインターフェースである。
記憶部33は、例えばハードディスク等の固定型データストレージであり、各種データベースを格納する。なお、記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられなくてもよく、ネットワークを介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられてもよい。
記憶部33は、第1の実施形態で説明した車速データベース231と同様の構成の車速データベース331と、経路ネットワークデータベース332とを有する。
経路ネットワークデータベース332は、経路探索用のデータベースであり、経路ネットワーク情報として、例えば、交通ネットワーク情報を含む。交通ネットワーク情報は、道路網を規定する情報である。道路網の情報は、例えば交差点等の道路網表現上の結節点(ノード)のデータと、結節点間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。また、道路網の情報は、高速道路等の有料道路の料金に関する情報を含んでもよい。
また、図示しないが、記憶部33には、地図の表示や地点の検索等に用いる地図情報データベースを含んでいてもよい。地図情報は、全国または各地方の道路地図などの地図データを含み、地図データに対応付けられた地図オブジェクト情報(施設情報、注記情報、記号情報等)を含んでいてもよい。また、記憶部33には、地点検索や経路探索条件の地点設定等に用いるPOI情報データベースを含んでいても良い。POI(Point Of Interest)情報は、地点の位置情報や名称情報等を含む。
制御部32は、第1の実施形態で説明した登録部223と同様の構成の登録部321を有する。
第2の実施形態において、サーバ3の登録部321は、車速情報取得部221で取得された車速情報と、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報とを、ネットワークを通じて端末装置2から取得する。そして、登録部321は、取得された車速情報と振動特性情報とをサーバ3の車速データベース331に登録する。
GPS測位不可時に、位置測位部224は、振動特性情報取得部222で取得された振動特性情報をネットワーク経由でサーバ3に送信する。位置測位部224は、サーバ3に送信した振動特性情報と同一と判定される振動特性情報に関連付けられた車速情報を、ネットワーク経由で車速データベース331から取得する。具体的には、サーバ3の制御部32は、位置測位部224から送信された振動特性情報に応じた車速情報を車速データベース331から選択し、選択された車速情報をネットワーク経由で位置測位部224に送信する。そして、位置測位部224は、サーバ3から送信された車速情報を用いて位置測位を行う。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、実測値に基づいた車速情報と振動特性情報との対応関係の学習データを用いることで、簡便かつ高精度の位置測位を行うことができる。また、車速データベースをサーバ3側で保有できるので、端末装置2の記憶容量およびコストを削減できる。
なお、第2の実施形態に、第1の実施形態の各変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、サーバ3の制御部32に走行環境情報取得部225を設けてもよい。また、端末装置2ではなく、制御部32が車速情報取得部および振動特性情報取得部を有してもよい。この場合、制御部32の車速情報取得部は、例えば、端末装置2からGPSの測位結果を受信し、受信したGPS測位結果に基づいて車速情報を取得する。また、制御部32の振動特性情報取得部は、例えば、加速度センサから出力された加速度データを端末装置2から受信し、受信した加速度データを高速フーリエ変換することにより振動特性データを取得する。
上述した実施形態で説明した情報処理システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システムを機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システムの少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実施するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 情報処理システム
2 端末装置
22 制御部
221 車速情報取得部
222 振動特性情報取得部
223 登録部
224 位置測位部
225 走行環境情報取得部
23 記憶部
231 車速データベース
24 入力部
25 出力部
2 端末装置
22 制御部
221 車速情報取得部
222 振動特性情報取得部
223 登録部
224 位置測位部
225 走行環境情報取得部
23 記憶部
231 車速データベース
24 入力部
25 出力部
Claims (16)
- ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段と、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けて車速データベースに登録する登録手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理システム。 - 前記ナビゲーション端末の利用時は、経路案内時、地図表示時およびGPS測位時の少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項1に記載の情報処理システム - 前記車速データベースには、同一の車速または同一の速度帯に対して異なる複数の振動特性情報を登録可能にしたことを特徴とする
請求項1または2に記載の情報処理システム。 - 新たに取得された車速情報と振動特性情報の組合せを前記車速データベースに登録する際に、新たに取得された振動特性情報と同一と判定される振動特性情報が前記車速データベースに学習済みの場合には、学習済みの振動特性情報と当該学習済みの振動特性情報に対応する学習済みの車速情報の組合せを学習ノイズとして処理することを特徴とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - 前記ナビゲーション端末の現在位置を測位する少なくともGPS測位手段を含む位置測位手段をさらに備え、
前記位置測位手段は、
GPS測位不可時に、前記振動特性情報取得手段で新たに取得された前記振動特性情報に基づいて前記車速データベースに登録された車速情報を取得して前記位置測位に使用することを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - 前記登録手段は、
GPS測位可能時に、GPS測位結果に基づく前記車速情報を前記振動特性情報とともに前記車速データベースに登録することを特徴とする
請求項5に記載の情報処理システム。 - 前記ナビゲーション端末の利用時の走行環境情報を取得する走行環境情報取得手段をさらに備え、
前記登録手段は、
前記車速情報と前記振動特性情報と前記走行環境情報を関連付けて前記車速データベースに登録することを特徴とする
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - 前記ナビゲーション端末の利用時の走行環境情報を取得する走行環境情報取得手段をさらに備え、
前記位置測位手段は、
GPS測位不可時に、前記振動特性情報取得手段で新たに取得された前記振動特性情報と前記走行環境情報取得手段で新たに取得された走行環境特性情報の組合せに基づいて前記車速データベースに登録された車速情報を取得して前記位置測位に使用することを特徴とする
請求項5または6に記載の情報処理システム。 - 前記ナビゲーション端末であって、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システムを備えるナビゲーション端末。
- ナビゲーション端末の利用時における車速情報と、前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報とが関連付けて登録されたデータベース。
- コンピュータを、
ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録する登録手段、
として機能させる情報処理プログラム。 - 通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段と、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録する登録手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータの少なくとも1つを上記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。 - 通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項1〜8のいずれかに記載の情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータのうちの1つを請求項1〜8のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。 - コンピュータを、請求項1〜8のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
- 通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得する振動特性情報取得手段と、
前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録する登録手段と、
を備えた情報処理システムを構成するために、
上記手段の少なくとも1つを備えた情報処理装置。 - 車速情報取得手段が、ナビゲーション端末の利用時における車速情報を取得するステップと、
振動特性情報取得手段が、前記ナビゲーション端末の利用時における振動特性情報を取得するステップと、
登録手段が、前記車速情報と前記振動特性情報とを関連付けてデータベースに登録するステップと、
を有する情報処理方法。
Priority Applications (1)
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