JP2017222328A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演算装置のリセットによって車両の運転操作性が損なわれてしまう恐れを低減できる車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置が備える演算装置としてのマイクロコンピュータ(以降、マイコン)10は、機能ブロックとして、異常検出部F1と、モニタ部F3と、リセット判断部F4とを備える。異常検出部F1は、マイコン10の異常動作を検出する。モニタ部F3は、車載センサ3から入力されるデータに基づいて、車両の走行状態が正常であるか否かや、車両が停車しているかなどを判断する。リセット判断部F4は、異常検出部F1によって異常動作が検出された場合であっても、モニタ部F3によって車両の走行状態が正常である判断されている場合には、車両が停車するまでマイコン10のリセットを保留する。そして、車両が停車しているときにマイコン10をリセットさせる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の駆動源の動作を制御する車両制御装置に関する。
車両の駆動源の動作を制御する装置(以降、車両制御装置)は、マイクロコンピュータ(以降、演算装置)を主体として構成されている。車両制御装置が備える演算装置は、車両に搭載されたセンサから入力されるデータに基づいて、駆動源の動作を制御するための種々の演算処理が実行する役割を担う。駆動源の動作を制御するための演算処理とは、例えば、ドライバによるアクセルペダルの踏み込み量に応じた出力を実現するためのスロットルバルブの開度や、燃料噴射量を算出する処理である。
また、特許文献1には、自装置が備える演算装置が正常に動作しているか否かを、自分自身で診断する機能(つまり自己診断機能)を備えた車両制御装置が開示されている。このような自己診断機能を持つ車両制御装置では、演算装置が正常に動作していないこと(換言すれば異常動作していること)を検出した場合、当該異常を取り除くために、演算装置をリセットして初期状態に戻す。
特開2014−19416号公報
車両制御装置の演算装置がリセットされた場合、メモリのチェックや初期パラメータの読み込み等といった、予めプログラムされた一連の起動処理が完了するまで(つまり再起動が完了するまで)、駆動源の動作を制御するための演算処理が実行されない状態が継続する。
その結果、車両走行中において駆動源が停止してしまったり、運転操作に対する応答性が悪化したりする場合がある。つまり、演算装置のリセットによって車両の運転操作性(いわゆるドライバビリティ)を損なわれてしまう場合がある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、演算装置のリセットによって車両の運転操作性が損なわれてしまう恐れを低減できる車両制御装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、車両に搭載されたセンサから入力されるデータに基づいて、車両の駆動源の動作を制御するための演算処理を実行する演算装置を備えた車両制御装置であって、演算装置は、演算装置の異常動作を検出する異常検出部(F1)と、センサから入力されるデータに基づいて、車両の走行状態が予め定義された正常状態に該当するか否かを判断する車両状態モニタ部(F3)と、演算装置を所定の初期状態に戻すリセット処理を実行するリセット処理部(F5)と、異常検出部によっての異常が検出された場合に、車両状態モニタ部の判断結果に基づいて、リセット処理部にリセット処理を実行させるタイミングを決定するリセットタイミング判断部(F4)と、を備えることを特徴とする。
以上の構成において、車両状態モニタ部は、車両に搭載されたセンサから入力されるデータに基づいて、車両の走行状態が予め定義された正常状態に該当するか否かを判断する。そして、リセットタイミング判断部は、異常検出部によっての演算装置の異常動作が検出された場合、車両状態モニタ部の判断結果に基づいてリセット処理を実行させるタイミングを決定する。
このような態様によれば、異常動作が生じたからといって必ずしもすぐに演算装置のリセット処理を実行するとは限らない。例えば、演算装置の異常動作が検出された場合であっても車両の走行状態が正常である場合には、車両が停車するまでリセット処理の実行を保留状態とするような態様も採用できるようになる。停車中であれば、演算装置のリセット処理が車両の運転操作性に与える影響を低減できるためである。したがって、以上の構成によれば、演算装置のリセットによって車両の運転操作性が損なわれてしまう恐れを低減できる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
車両制御装置1の概略的な構成を示すブロック図である。 マイクロコンピュータ10の概略的な構成を示すブロック図である。 マイクロコンピュータ10が実施する初期化関連処理を説明するためのフローチャートである。 マイクロコンピュータ10の作動を説明するための図である。 マイクロコンピュータ10の作動を説明するための図である。 マイクロコンピュータ10の作動を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の一例について図を用いて説明する。図1は、本実施形態における車両制御装置1の概略的な構成の一例を示す図である。車両制御装置1は、車両に搭載されている。便宜上、車両制御装置1が搭載された車両のことを以降では搭載車両と記載する。
車両制御装置1は、搭載車両に搭載されているセンサ(つまり車載センサ)3から入力されるデータに基づいて、搭載車両の駆動源の動作を制御する装置である。図1に示す制御対象2とは、駆動源の出力を制御するための所定のアクチュエータである。例えば、制御対象2には、スロットルバルブの開度を調整するスロットルアクチュエータや、エンジンへの燃料噴射を行うインジェクタ、点火プラグに高電圧を印加する点火装置などが該当する。車両制御装置1は、制御対象2の動作を制御することで、駆動源の動作を制御する。
なお、本実施形態では一例として搭載車両は、駆動源としてエンジンを備える車両とするが、これに限らない。搭載車両は、モータのみを駆動源として備える車両(いわゆる電気自動車)であってもよいし、エンジンとモータの両方を駆動源として備える車両(いわゆるハイブリッドカー)であってもよい。
車載センサ3は、車両の走行状態やドライバの運転操作の内容を示す物理状態量を検出するセンサである。例えば車載センサ3には、搭載車両の走行速度を検出する車速センサや、エンジンの回転速度を検出する回転速度センサ、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ、ドライバによってアクセルペダルが踏み込まれている量を検出するアクセルセンサなどが該当する。
車載センサ3は、少なくとも制御対象2の制御に必要な物理状態量を検出するセンサと、後述するモニタ部F3が搭載車両の走行状態が正常であるか否かを判断するための物理状態量を検出するセンサとを含んでいれば良い。制御対象2の制御に必要な物理状態量とは、エンジンの回転速度や、スロットルバルブの開度、アクセルペダルの踏込量などである。搭載車両の走行状態が正常であるか否かをモニタ部F3が判断するための物理状態量としては、ここでは一例として車速を採用している。
車両制御装置1は、中央演算装置であるCPU11、揮発性メモリであるRAM12、書き換え可能な不揮発性メモリであるNVM13等を備えたマイクロコンピュータ(以降、マイコン)10を主体として構成されている。なお、NVMは、Non-volatile Memoryの略である。以降ではRAM12とNVM13とを区別しない場合には単にメモリと記載する。マイクロコンピュータ10が請求項に記載の演算装置に相当する。
RAM12やNVM13は、CPU11が種々の演算処理を実行するためのアドレス空間を提供する。マイコン10は、上述した部材の他にも、マイコン10を構成する種々の部材を接続するバスや、割り込みコントローラ、バスコントローラ、入出力ポート、クロック発振器などを備えている。
また、マイコン10は、信号の入力端子として、アクティブレベルな信号が入力された場合にマイコン10を所定の初期状態に戻す(つまりリセットする)リセット信号入力端子を備える。マイコン10の初期化自体は周知の技術であるため、ここではその詳細な説明は省略する。適宜設計された手順で初期化が実行されればよい。便宜上、リセット信号入力端子に入力される、マイコン10をリセットさせるための信号のことをリセット信号と記載する。なお、本実施形態では一例としてマイコン10は、リセット信号が所定時間継続してリセット信号入力端子に入力された場合にリセットが実行されるように構成されているものとする。
図2は、マイコン10が備える機能を表したブロック図である。マイコン10は、図2に示すように機能ブロックとして、異常検出部F1、フェールセーフ実行部F2、モニタ部F3、リセット判断部F4、及びリセット実行部F5を備える。
上述した機能ブロックのそれぞれには、所定の大きさを有するアドレス空間が割り当てられる。或る機能ブロックに割り当てられたアドレス空間は、その機能ブロックが利用可能なメモリ領域に相当する。
なお、本実施形態では一例として、これらの種々の機能ブロックは何れも、CPU11が所定のプログラムモジュールを実行することによって実現されるものとするが、これに限らない。上述した機能ブロックの中には、ICやアナログ回路素子等のハードウェア部材を用いて実現されるのがあっても良い。
異常検出部F1は、マイコン10が正常に動作しているか否かを判断する機能ブロックである。換言すれば、異常検出部F1は、マイコン10の異常動作を検出する。異常検出部F1が、マイコン10の異常動作を検出する方法としては、周知の種々の方法を採用することができる。
例えば異常検出部F1は、或るパラメータの値が、そのパラメータが取りうる値の範囲を逸脱している場合に、マイコン10が異常動作していると判断する。或るパラメータが取りうる値の範囲は、パラメータ毎に予め定義されていればよい。また、異常検出部F1は、複数のコアで同じ演算処理を実施させた結果、それらの演算結果が一致しなかった場合に、マイコン10が異常動作していると判断してもよい。
さらに、メモリに格納するデータにはECC(Error Correcting Code)を付加するようにプログラムされている場合には、異常検出部F1は、当該ECCによってデータのエラーを検出してもよい。当然、データのエラーを検出した場合には、マイコン10が正常に動作していないと判断する。
その他、異常検出部F1は、或る機能ブロックが実行しようとした命令が、定義されていない命令(つまり不当命令)である場合にマイコン10が正常に動作していないと判断してもよい。データの読み出しや書き込みが失敗した場合に、マイコン10が正常に動作していないと判断してもよい。
異常検出部F1は、上述した種々の方法によってマイコン10の異常動作を検出した場合には、マイコン10が備える機能ブロックのうち、異常動作している機能ブロック(つまり異常発生機能部)を特定する。具体的には、異常検出部F1は、格納データの異常や演算結果の不一致によってマイコン10の異常動作を検出した場合には、その異常なデータや演算結果が格納されているメモリアドレス(以降、異常発生アドレス)から、異常発生機能部を特定する。例えばモニタ部F3に割り当てられているアドレス空間に異常なデータが保存されていることを検出した場合には、モニタ部F3が異常発生機能部であると判断する。なお、不当命令の実行によってマイコン10の異常動作を検出した場合には、その不当命令を要求した機能ブロックが異常発生機能部であると判断されればよい。
そして、異常検出部F1は、マイコン10の異常動作を検出した場合には、フェールセーフ実行部F2に対してフェールセーフ処理の実行を要求する。また、リセット判断部F4に対して、異常動作が発生したことを報告するとともに、異常発生機能部を通知する。異常動作の有無は、フラグなどで表されれば良い。便宜上、異常動作の有無を示すフラグを異常検出フラグと称する。異常検出フラグは、異常動作が検出されていない場合にはオフに設定されており、異常動作が検出された場合にオンに設定されるものとする。
フェールセーフ実行部F2は、異常検出部F1が異常動作を検出した場合に、所定のフェールセーフ処理を実行する。フェールセーフ処理は、駆動源を退避走行モードで動作させるための処理である。退避走行モードは、搭載車両を安全な場所まで退避させるための走行を実現させる動作モードである。退避走行モードにおける駆動源の出力は、搭載車両の車速が所定の退避走行速度Veまで低下するように制御される。つまり、本実施形態におけるフェールセーフ処理は、搭載車両の車速を所定の退避走行速度Veまで減速させるための処理とみなすことができる。
具体的にはフェールセーフ実行部F2は、フェールセーフ処理としてスロットルアクチュエータに対する通電を遮断し、スロットルバルブの開度を中間開度(いわゆるリンプホーム開度)に位置させるための制御信号を、制御対象2に出力する。中間開度は、退避走行速度Veでの退避走行を可能とする開度である。その具体的な値は適宜設計されれば良い。また、フェールセーフ実行部F2は、フェールセーフ処理として、インジェクタによる燃料噴射を停止させる制御信号を、制御対象2に出力する。
フェールセーフ実行部F2がフェールセーフ処理として制御対象2に出力する種々の信号のことを以降ではフェールセーフ信号とも称する。なお、フェールセーフ処理の具体的な内容は適宜設計されれば良い。
モニタ部F3は、車載センサ3から提供されるデータに基づいて、搭載車両の走行状態が正常であるかを判断したり、車両が停車中であるか否かを判断したりする機能ブロックである。したがってモニタ部F3が請求項に記載の車両状態モニタ部に相当する。モニタ部F3は、図2に示すように、より細かい機能ブロックとして、車両情報取得部F31と、車両状態判断部F32とを備える。
車両情報取得部F31は、車載センサ3からデータを取得し、所定のアドレスに順次保存していく。便宜上、車載センサ3からデータのことを車両情報と称するとともに、車両情報が保存されるアドレス空間のことを、車両情報記憶部と称する。
車両状態判断部F32は、車両情報記憶部に保存されている車両情報に基づいて、搭載車両の走行状態が正常であるか否かを判断する。ここでの正常な走行状態とは、マイコン10をリセットせずに搭載車両を走行させ続けることを許容する状態である。搭載車両の走行状態が正常であると判断する条件は適宜設計されれば良い。
例えば、現在のエンジン回転速度が、現在の車速において取りうる値域に収まっている場合に搭載車両の走行状態は正常であると判断すれば良い。そのように複数種類の物理状態量の値が、予め試験等によって特定された所定の関係性を充足している場合に、搭載車両の走行状態は正常であると判断すれば良い。
また、車両状態判断部F32は、フェールセーフ処理として出力したフェールセーフ信号が正常に機能(換言すれば作用)している場合にも、搭載車両の走行状態は正常であると判断する。また、フェールセーフ信号が正常に機能していない場合には、搭載車両の走行状態は正常ではないと判断する。なお、フェールセーフ信号が正常に機能している状態とは、駆動源が退避走行モードで動作している状態に相当する。
つまり、車両状態判断部F32は、フェールセーフ実行部F2がフェールセーフ処理を実行してから所定の応答時間Tx以内に車速が退避走行速度Veまで減速した場合にも、走行状態は正常であると判断する。一方、フェールセーフ実行部F2がフェールセーフ処理を実行してから応答時間Tx経過しても、車速が退避走行速度Veまで減速しなかった場合には、搭載車両の走行状態は正常ではないと判断する。
応答時間Txの具体的な値は適宜設計されればよい。また、応答時間Txは、フェールセーフ処理を実行した時の車速や、道路の勾配、路面摩擦等に応じた値が動的に適用されることが好ましい。その場合、フェールセーフ処理を開始した時点での状況が、車速が退避走行速度Veに到達しにくい状況であるほど、応答時間Txは長い時間に設定されるものとする。例えば初期速度が高いほど応答時間Txを長くする。
なお、フェールセーフ信号が正常に機能しているか否かを判断する方法は上述した方法に限らない。例えば、フェールセーフ処理を実行されたことに基づいて車速が減少し始めた場合に、フェールセーフ信号が正常に機能していると判断してもよい。
また、フェールセーフ信号が正常に機能したか否かの判断指標となるパラメータは、車速でなくともよい。例えば、スロットルバルブの開度や、エンジン回転速度等を、フェールセーフ信号が正常に機能したか否かの判断指標として採用してもよい。何れのパラメータも、フェールセーフ信号が正常に機能している場合には、フェールセーフ処理の開始時点よりも小さい値へと変化することが期待される。
また、車両状態判断部F32は、車速に基づいて搭載車両が停車しているか否かを判断する。具体的には、車速が、車両が停車していると判断するための所定の停車判断閾値よりも小さい値となっている場合に、搭載車両は停車していると判断する。停車判断閾値は適宜設計されればよく、たとえは5km/hなどとすれば良い。なお本実施形態では一例として、車両状態判断部F32は車速に基づいて搭載車両が停車しているか否かを判断する態様を採用するが、搭載車両が停車しているか否かの判断方法としては周知の判断方法を採用することができる。すなわち、シフトポジションや、パーキングブレーキのオン/オフなどを用いて搭載車両が停車しているか否かを判断してもよい。搭載車両の走行状態が正常であるか否かや、搭載車両が停車中であるか否かといった車両状態判断部F32の判断結果は、リセット判断部F4へと提供される。
リセット判断部F4は、異常検出部F1によってのマイコン10の異常動作が検出された場合に、車両状態判断部F32の判断結果や、異常検出部F1が特定した異常発生機能部に基づいて、リセット実行部F5にリセット処理を実行させるタイミングを決定する。つまり、リセット判断部F4が請求項に記載のリセットタイミング判断部に相当する。リセット判断部F4は、リセット処理を実施させるべきタイミングとなった場合に、リセット実行部F5に対してリセット処理を実行するように要求する。リセット判断部F4の詳細については別途後述する。
リセット実行部F5は、リセット判断部F4からの要求に基づいて、マイコン10をリセットする処理(つまりリセット処理)を実行する。具体的には、リセット実行部F5はリセット処理としてリセット信号を出力する。なお、本実施形態のマイコン10は、リセット信号が所定時間継続してリセット信号入力端子に入力された場合にリセットが実行されるように構成されている。そのため、リセット実行部F5は、リセット信号を出力した状態を所定時間維持するものとする。リセット実行部F5が請求項に記載のリセット処理部に相当する。
<初期化関連処理>
次に、図3に示すフローチャートを用いてマイコン10が実施する初期化関連処理について述べる。初期化関連処理は、異常検出部F1がマイコン10の異常動作を検出したことに基づいてリセット実行部F5がリセット処理を実行するための一連の処理である。図3に示すフローチャートは逐次(例えば数10ミリ秒毎に)実行されればよい。また、CPU11が命令を実行する度に実行されても良い。
まずステップS1では異常検出部F1が、上述した種々の方法の何れか1つ又は複数を用いて、マイコン10が正常に動作しているか否かを判断する。ここで異常動作が検出されなかった場合には、ステップS1は否定判断されて本フローを終了する。一方、異常動作が検出された場合にはステップS1が肯定判断されてステップS2に移る。このとき異常検出部F1は、異常発生アドレス等に基づいて、異常発生機能部を特定する。特定した異常発生機能部を示す情報は、リセット判断部F4へと提供される。
ステップS2ではフェールセーフ実行部F2が、制御対象2にフェールセーフ信号を出力し、駆動源の動作モードを退避走行モードへと移行させる。このステップS2での処理が完了するとステップS3に移る。
ステップS3ではリセット判断部F4が、異常発生機能部はモニタ部F3であるか否かを判断する。異常発生機能部がモニタ部F3である場合にはステップS3が肯定判断されてステップS7に移る。一方、異常発生機能部がモニタ部F3ではない場合にはステップS3が否定判断されてステップS4に移る。
ステップS4では車両状態判断部F32が、フェールセーフ信号が正常に機能しているか否かを判断する。すなわち、ステップS2でのフェールセーフ処理の結果として、車速が退避走行速度Veまで減速したか否かを判断する。フェールセーフ処理が実行されてから応答時間Tx以内に車速が退避走行速度Veまで減速した場合には、ステップS4は肯定判断されてステップS5に移る。一方、フェールセーフ処理が実行されてから応答時間Tx経過しても車速が退避走行速度Veまで減速しなかった場合には、ステップS4は否定判断されてステップS7に移る。
ステップS5ではリセット判断部F4が、リセット実行部F5へのリセット実行命令を保留状態にしてステップS6に移る。ステップS6では車両状態判断部F32が、搭載車両は停車中であるか否かを判断する。搭載車両が停車中ではない場合には、搭載車両は走行中である旨をリセット判断部F4に通知してステップS5に戻る。その結果、搭載車両が停車するまでリセット実行命令は保留状態となる。一方、搭載車両が停車した場合には、搭載車両が停車したことをリセット判断部F4に通知してステップS7に移る。
ステップS7ではリセット判断部F4が、リセット実行部F5に対してリセット処理を実行するように要求して(つまりリセット実行命令を出力して)、ステップS8に移る。ステップS8ではリセット実行部F5が、リセット信号をリセット信号入力端子に出力することで、マイコン10を初期化させて本フローを終了する。
<実施形態のまとめ>
以上で述べたマイコン10の作動について図4〜図6を用いて説明する。上述した構成によれば、リセット判断部F4は、異常検出部F1によってのマイコン10の異常動作が検出された場合に、異常発生機能部及び車両状態判断部F32の判断結果に基づいて、リセット実行部F5にリセット処理を実行させるタイミングを決定する。
具体的には、図4に示すように、マイコン10の異常動作が検出されている状況において、異常発生機能部がモニタ部F3以外であり、かつ、フェールセーフ信号が正常に機能している場合には、リセット判断部F4は車両が停車するまでリセット処理の実行を保留状態とする。そして、搭載車両が停車したタイミングでリセット実行部F5にリセット処理を実行させる。なお、フェールセーフ信号が正常に機能した場合とは、本実施形態ではフェールセーフ処理を実施してから所定の応答時間Tx以内に車速が退避走行速度Veまで低下した場合に相当する。
このような態様によれば、マイコン10がリセットされることによって退避走行中に駆動源が停止したり、運転操作に対する応答性(いわゆるドライバビリティ)が悪化したりする恐れを低減することができる。
なお、図4に示すグラフの横軸は何れも時間の流れを表しており、時刻T10は異常検出部F1がマイコン10の異常動作を検出したタイミングを表している。また時刻T11は、搭載車両が停車したタイミングを表しており、時刻T12は、リセットが実行されたタイミングを表している。
また、図5に示すように、異常発生機能部がモニタ部F3以外であっても、フェールセーフ信号が正常に機能しなかった場合には、リセット判断部F4は車両の停車を待たずにリセット実行部F5にリセット処理を実行させ、マイコン10の正常動作への復帰を試みる。このような態様によれば所定の安全性を担保することができる。
なお、図5に示すグラフの横軸は何れも時間の流れを表しており、時刻T20は異常検出部F1がマイコン10の異常動作を検出したタイミングを表している。また時刻T21は、フェールセーフ信号を出力し始めてから応答時間Tx経過したタイミングを表しており、時刻T22は、リセットが実行されたタイミングを表している。
さらに、図6に示すように、異常発生機能部がモニタ部F3である場合には、リセット判断部F4は、速やかにリセット実行命令を出力し、リセット実行部F5にリセット処理を実行させる。これは次の理由による。
モニタ部F3は、搭載車両の走行状態が正常状態に該当するか否かを判断する機能ブロックである。そのため、モニタ部F3が正常に動作していない場合には、搭載車両の走行状態が正常であるか否かの判断結果が誤っている恐れがある。つまり、以上発生機能部がモニタ部F3である場合には車両の走行状態が正常であるか否かが不明となる。したがって、異常発生機能部がモニタ部F3である場合には、その時点でリセット処理を実行させることによって、従来技術と同様の安全性を担保することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[変形例1]
上述した実施形態では、異常検出部F1が異常発生アドレスから異常発生機能部を特定し、その特定結果をリセット判断部F4に提供する態様を採用したが、これに限らない。異常検出部F1は異常発生アドレスをリセット判断部F4に提供し、リセット判断部F4が異常発生アドレスから異常発生機能部を特定してもよい。
[変形例2]
上述した実施形態では、リセット実行部F5にリセット処理を実行させるタイミングを決定する上で、異常発生箇所がモニタ部F3であるか否かを考慮する態様を開示したが、これに限らない。図3のステップS3に示す異常発生箇所がモニタ部F3であるか否かの判定処理は省略してもよい。
1 車両制御装置、2 制御対象、3 車載センサ、10 マイクロコンピュータ(演算装置)、11 CPU、12 RAM、13 NVM、F1 異常検出部、F2 フェールセーフ実行部、F3 モニタ部(車両状態モニタ部)、F31 車両情報取得部、F32 車両状態判断部、F4 リセット判断部(リセットタイミング判断部)、F5 リセット実行部(リセット処理部)

Claims (5)

  1. 車両に搭載されたセンサから入力されるデータに基づいて前記車両の駆動源の動作を制御するための演算処理を実行する演算装置(10)を備えた車両制御装置であって、
    前記演算装置は、
    前記演算装置の異常動作を検出する異常検出部(F1)と、
    前記センサから入力されるデータに基づいて、前記車両の走行状態が予め定義された正常状態に該当するか否かを判断する車両状態モニタ部(F3)と、
    前記演算装置を所定の初期状態に戻すリセット処理を実行するリセット処理部(F5)と、
    前記異常検出部によっての異常が検出された場合に、前記車両状態モニタ部の判断結果に基づいて、前記リセット処理部に前記リセット処理を実行させるタイミングを決定するリセットタイミング判断部(F4)と、を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記リセットタイミング判断部は、前記異常検出部によって前記異常動作が検出されている状況において、前記車両状態モニタ部によって前記車両の走行状態は正常状態に該当すると判断されている場合には、前記車両が走行している間、前記リセット処理部による前記リセット処理の実行を保留状態とすることを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記リセットタイミング判断部は、前記リセット処理の実行を保留状態にしている状態において前記車両が停車した場合に、前記リセット処理部に前記リセット処理を実行させることを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記異常検出部は、異常なデータが格納されたメモリアドレスである異常発生アドレスから、前記車両状態モニタ部が異常発生箇所であるか否かを判断し、
    前記リセットタイミング判断部は、前記異常検出部によって前記異常動作が検出された場合には、前記異常検出部による前記異常発生箇所の判断結果と、前記車両状態モニタ部の判断結果に基づいて、前記リセット処理部に前記リセット処理を実行させるタイミングを決定することを特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記リセットタイミング判断部は、前記異常検出部によって前記異常動作が検出された場合、前記異常発生箇所が前記車両状態モニタ部である場合には、前記リセット処理部に前記リセット処理を速やかに実行させる一方、
    前記異常発生箇所が前記車両状態モニタ部ではない場合には、前記車両状態モニタ部の判断結果に基づいて、前記リセット処理部に前記リセット処理を実行させるタイミングを決定することを特徴とする車両制御装置。
JP2016120982A 2016-06-17 2016-06-17 車両制御装置 Active JP6597489B2 (ja)

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