JP2017221647A - 筋肉疲労出力装置、筋肉疲労出力方法及びプログラム - Google Patents

筋肉疲労出力装置、筋肉疲労出力方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出力する筋肉疲労の情報の精度を向上する筋肉疲労出力装置等を提供する。
【解決手段】筋肉疲労出力装置100は、ユーザの筋電を取得する筋電計測部11と、メイン制御部10とを備える。メイン制御部10は、(a)筋電を用いて、筋電の周波数特性の値を取得し、(b)筋電を用いて、筋電の振幅特性の値を取得し、(c)ユーザの筋肉の疲労の指標として、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率を取得し、(d)ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
【選択図】図38

Description

本開示は、筋電から筋肉疲労の情報を出力する筋肉疲労出力装置、筋肉疲労出力方法及びプログラムに関する。より具体的には、本開示は、筋電位等の筋電の周波数特性及び振幅特性を用いて筋肉疲労の情報を出力する筋肉疲労出力装置等に関する。
筋電図は、筋線維から発生した個々の活動電位が容積伝導により電極に到達した時点の活動電位を加算した図である。筋電図は、筋が収縮し筋力を発揮しているときに筋活動電位がどの程度発生し且つどのように発生したかを、すなわち運動単位の参加度合いを表現している。
非特許文献1では、筋電としての筋電位から筋肉疲労を評価する方法が記載されている。例えば、図1に示されるように、筋肉が収縮と伸展とを繰り返すことにより、周期的に変化する筋電位の波形が発生する。なお、図1は、周期的に現れる筋電位の波形つまり筋電波形の一例を示す図であり、縦軸は筋電位(単位:μV)を示し、横軸は時間(単位:秒)を示す。筋肉の1回の収縮及び1回の伸展の実施が、筋肉の運動の1サイクルとされる。筋電波形では、腹の部分が筋肉の収縮を示し、節の部分が筋肉の伸展を示す。筋肉疲労を評価する方法では、5サイクルの筋電波形つまり筋電位を1フレームとし、フレームごとにARV(Average Rectified Value;整流平滑化値又は整流化平均値とも呼ばれる)とMNF(Mean Frequency;平均周波数とも呼ばれる)とを求める。さらに、24フレームを1ブロックとし、1フレームずつシフトしながら、ブロックごとのARVとMNFとの相関係数を求める。そして、相関係数の変化を筋肉疲労の指標としている。筋肉疲労する場合、ARVが増加し、MNFが減少する傾向となるため、相関係数は漸減する傾向となる。
特許文献1では、筋電位から筋肉疲労を評価する方法が記載されている。この方法では、筋電位の周波数帯域を遅筋帯域(20〜45Hz)、中間筋帯域(45〜81Hz)及び速筋帯域(81〜350Hz)の3つ周波数帯域に分割する。例えば、図17は、特許文献1に示される上記3つの周波数帯域の例を示す。図17では、縦軸が筋電位信号のパワースペクトラムを示し、横軸が周波数(単位:Hz)を示す。特許文献1では、各周波数帯域におけるパワー値の和を計算する。さらに、3つの周波数帯域におけるパワーの総和に対する遅筋帯域のパワー値の和の割合(r)、パワーの総和に対する中間筋帯域のパワー値の和の割合(r)、及びパワーの総和に対する速筋帯域のパワー値の和の割合(r)を一定時間ごとに計算する。例えば図18に示されるように、時間に対するr、r及びrの変化が表示される。そして、r>rとなると、筋肉疲労状態であると判定している。さらに、筋肉疲労状態が判定されたら、ユーザへの警告を行う。なお、図18では、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸を筋繊維(筋線維とも呼ばれる)の使用割合(単位:%)としている。
特開2015−62658号公報
T. Kiryu、I. Sasaki、K. Shibai及びK. Tanaka、「Providing appropriate exercise levels for the elderly」、IEEE Engineering in Medicine and Biology Magazine、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)、2001年、Nov.−Dec.、vol.20、no.6、p.116−124
非特許文献1及び特許文献1で筋電位から筋肉疲労を評価する場合、筋肉疲労状態であると判定した場合に実際に筋肉疲労状態に達していないことがあり、筋肉疲労状態に達していないと判定している場合に実際に筋肉疲労状態に達していることがあるという課題がある。具体的には、例えば上腕筋の筋肉疲労を評価する場合、二頭筋の筋肉疲労と三頭筋の筋肉疲労とが混同して評価される。
本開示の非限定的で例示的な態様は筋電の周波数特性及び振幅特性を用いて、出力する筋肉疲労の情報の精度を向上する筋肉疲労出力装置、筋肉疲労出力方法及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る筋肉疲労出力装置は、ユーザの筋電を取得する筋電センサと、制御部とを備え、前記制御部は、(a)前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、(b)前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、(c)前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、(d)前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに実行させるプログラムであって、(h1)筋電センサによりユーザの筋電を取得し、(h2)前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、(h3)前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、(h4)前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、(h5)前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
本開示の一態様に係る筋肉疲労出力方法は、プロセッサにより実現される筋肉疲労出力方法であって、筋電センサによりユーザの筋電を取得し、前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
上述の包括的又は具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な記録ディスクなどの記録媒体を用いて実現されてもよく、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせを用いて実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの不揮発性の記録媒体を含む。
本開示によれば、筋電の周波数特性及び振幅特性を用いることで、出力する情報の精度を向上することができる。本開示の態様の付加的な恩恵及び有利な点は本明細書及び図面から明らかとなる。この恩恵及び/又は有利な点は、本明細書及び図面に開示した様々な態様及び特徴により個別に提供され得るものであり、その1以上を得るために全てが必要ではない。
周期的に現れる筋電波形の一例を示す図である。 筋電位から筋肉疲労を評価するための実験の一例の概要を示す図である。 図2の実験における筋電位を計測するための電極等の配置状態を示す図である。 非特許文献1に記載の方法で、図2に示されるような実験Aでの筋肉疲労を評価する場合の各パラメータについての実験結果を示す図である。 非特許文献1に記載の方法で、図2に示されるような実験Bでの筋肉疲労を評価する場合の各パラメータについての実験結果を示す図である。 非特許文献1に記載の方法で、算出方法を変更した場合に得られる相関係数の例を示す図である。 非特許文献1に記載の方法で、算出方法を変更した場合に得られる相関係数の別の例を示す図である。 非特許文献1に記載の方法で相関係数の計算に必要なデータ数を少なくする場合の実験A及びBの結果を示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースA1の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースA2の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースB1の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースB3の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースA3の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースA4の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースB2の実験結果を個別に示す図である。 図8における複数のケースのうちの1つのケースB4の実験結果を個別に示す図である。 特許文献1に示される3つの周波数帯域の例を示す図である。 特許文献1に記載の方法における筋肉疲労の判定方法を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースA1の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースA2の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースB1の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースB3の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースA3の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースA4の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースB2の実験結果を示す図である。 特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合での実験A及びBの複数のケースのうちの1つのケースB4の実験結果を示す図である。 MNF/ARVを筋肉疲労指標として用いた実施の形態1に係る筋肉疲労出力方法で筋肉疲労を評価する場合の実験A及びBの結果を示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースA1の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースA2の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースB1の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースB3の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースA3の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースA4の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースB2の実験結果を個別に示す図である。 図27における複数のケースのうちの1つのケースB4の実験結果を個別に示す図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力方法で筋肉疲労の情報を出力する場合の筋肉疲労指標の実験結果を示す図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力方法で、算出方法を変更した場合に得られる筋肉疲労指標の例を示す図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置による処理結果の表示の例を示す図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る筋肉疲労出力装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る筋肉疲労出力装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置による処理においてベースラインを決定する方法の一例を示す図である。 実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置による処理においてベースラインを決定する方法の別の例を示す図である。
(本開示の基礎となる知見)
本開示に関わる発明者らは、筋電位から筋肉疲労を評価するための実験を行い、非特許文献1及び特許文献1に記載される方法を用いて筋肉疲労の評価を行った。図2は、筋電位から筋肉疲労を評価するための実験の一例の概要を示す図である。この実験では、被験者は肘を椅子に固定し、手でダンベルを保持する。そして、被験者は、二頭筋の疲労が限界になるまで、肘の屈伸運動であるダンベルカール、つまり、二頭筋の収縮と伸展とによる運動を繰り返す。具体的には、下記に示す2種類の実験A及びBを行った。
[実験A]
被験者は、5kgのダンベルを手で保持して肘の屈伸運動をする。この実験では、二頭筋の筋電位を計測する。
[実験B]
被験者は、7.5kgのダンベルを手で保持して肘の屈伸運動をする。この実験では、二頭筋及び三頭筋の筋電位を同時に計測する。この場合、肘を椅子に固定しているため、二頭筋に疲労が発生するが、三頭筋には疲労が発生しない。
図3は、図2の実験、具体的には実験Aにおける筋電位を計測するための電極2等の配置状態を示す図である。図3では、被験者の腕1において、二頭筋の活動電位を検知するために、2つの電極2が配置される。さらに、図3では、肘の屈伸運動の繰り返しの周期を正確に求めるために、手首に加速度センサ3が装着される。加速度センサ3は、一軸加速度センサ、二軸加速度センサ及び三軸加速センサのいずれであってもよい。電極2及び加速度センサ3は、A/D変換器等を含む信号処理器4と電気的に接続され、信号処理器4は、コンピュータ等の演算装置5と電気的に接続される。信号処理器4は、電極2及び加速度センサ3から受信するアナログ信号からのノイズの除去、アナログ信号の増幅、アナログ信号からデジタル信号への変換等の処理を実施し得る。演算装置5は、信号処理器4から受信する信号を処理し、電極2及び加速度センサ3の計測結果を、例えば筋電図等を用いて出力し得る。
図4は、非特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合の実験Aの各パラメータの結果を示す。実験Aでは、3人の被験者が実験を実施し、4つのケースの実験結果が得られた。被験者1は、2回の実験を実施し、被験者2及び3はそれぞれ、1回の実験を実施した。図4は、被験者1の1回目の実験結果であるケースA1の実験結果と、被験者1の2回目の実験結果であるケースA2の実験結果と、被験者2の1回の実験結果であるケースA3の実験結果と、被験者3の1回の実験結果であるケースA4の実験結果とを示す。なお、ケースA1及びA2での肘の屈伸運動において、被験者1の肘の折り曲げ角度を同等とすることによって、負荷を同等としている。ケースA1〜A4の実験結果に示されるパラメータは、筋電波形と、筋電波形から計算されたARVの変化と、筋電波形から計算されたMNFの変化と、ARV及びMNFから計算された相関係数とである。図4に示される筋電波形、ARVの変化、MNFの変化及び相関係数それぞれのグラフでは、横軸を経過時間とし、縦軸を筋電位、ARVの値、MNFの値及び相関係数の値としている。
ここで、相関係数について説明する。ARV及びMNFの相関係数の計算では、まず2つ以上のARV及び2つ以上のMNFに対してそれぞれの平均値で減算する。その後、各減算結果を用いて、ARV及びMNFの共分散を算出し、算出される共分散を、ARVの標準偏差及びMNFの標準偏差で除算する。これにより、相関係数の値は、−1から1までの範囲内で正規化される。ARV及びMNFの正確な相関係数を算出するためには、ARV及びMNFのデータ数を多くする必要がある。例えば、2つのARV及び2つのMNFを用いる場合、相関係数が取りうる値が−1と1との2択しかない。
例えば、ケースA1において、1サイクルの筋電位を1フレームとし、2フレームごとに、2フレームの間のデータを用いて相関係数を計算した例が、図6に示される。なお、図6では、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸を相関係数の値としている。図6によると、相関係数の値は、時間の経過に従って、−1又は1のいずれかの値に変動している。よって、相関係数を計算するための時間区間におけるデータ数が少なければ、相関係数の推移が大きく変動しやすくなる。
また、ケースA1、A2、A3及びA4において、相関係数の値の正方向及び負方向への変動が減衰するには、75フレームのデータが必要である。1サイクルの筋電位を1フレームとし、75フレームの間のデータを用いて相関係数を計算した例が、図7に示される。なお、図7では、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸を相関係数の値としている。図7において、75フレームは、92〜258秒の経過時間に相当する。
図4に示される実験Aの結果では、ケースA1〜A4のすべてで、時間の経過と共に、ARVが上昇し、MNFが減少する。
また、ケースA4の被験者3の実験結果から求められる相関係数は、時間の経過と共にプラスの値からマイナスの値に減少する。ケースA2の被験者1の2回目の実験結果では、相関係数は、求められたときに既にマイナスの値である。なお、相関係数は、筋肉が疲労するに従い減少し、筋肉疲労の状態ではマイナスの値をとる。
一方、ケースA1の被験者1の1回目の実験結果とケースA3の被験者2の実験結果では、二頭筋の疲労が既に限界に達した時点でも、疲労評価の処理がまだ始まっていない、つまり、相関係数が求まっていないという課題が発生した。以下、この課題を課題1と呼ぶ。これは、相関係数を計算するのに120サイクル(24フレーム×5サイクルで、1フレームあたり5サイクル)の筋電位が必要なためである。つまり、相関係数を計算するにはある程度の時間におけるデータが必要である。
図5は、非特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合の実験Bの各パラメータの結果を示す。実験Bでは、1人の被験者が2回の実験を実施し、4つのケースの実験結果が得られた。図5は、被験者1の1回目の実験結果と、被験者1の2回目の実験結果とを示す。具体的には、図5は、1回目の実験での被験者1の二頭筋の実験結果であるケースB1の実験結果と、1回目の実験での被験者1の三頭筋の実験結果であるケースB2の実験結果と、2回目の実験での被験者1の二頭筋の実験結果であるケースB3の実験結果と、2回目の実験での被験者1の三頭筋の実験結果であるケースB4の実験結果とを示す。なお、ケースB1及びB2での肘の屈伸運動と、ケースB3及びB4での肘の屈伸運動とにおいて、被験者1の肘の折り曲げ角度を同等とすることによって、負荷を同等としている。ケースB1〜B4の実験結果に示されるパラメータは、実験Aと同様に、筋電波形と、ARVの変化と、MNFの変化と、相関係数とである。図5に示される筋電波形、ARVの変化、MNFの変化及び相関係数それぞれのグラフでは、横軸を経過時間とし、縦軸を筋電位、ARVの値、MNFの値及び相関係数の値としている。
実験Aの結果と同様に、ケースB1〜B4のすべてで課題1が発生する。さらに、ケースB1及びB3では、筋肉疲労が限界に達する直前に、二頭筋の筋電波形が減少するが、それによりARVが減少する。このため、非特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合、間違った評価になるという課題が発生する。以下、この課題を課題2と呼ぶ。さらに、ケースB2及びB4では、三頭筋が疲労していないのに、ARVが上昇し、MNFが減少するという現象が見られる。非特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合、この現象も筋肉疲労したと評価されてしまうという課題が発生する。以下、この課題を課題3と呼ぶ。
そこで、課題1を解決するための1つの手段として、相関係数を計算するためのデータ数を少なくすることが考えられる。例えば、図8には、相関係数を計算するのに必要なデータ数を120サイクル(24フレーム×5サイクルで、1フレームあたり5サイクル)から15サイクル(5フレーム×3サイクルで、1フレームあたり3サイクル)の筋電位に減らした場合のケースA1〜A4及びB1〜B4での相関係数の算出結果が示される。ケースA1〜A4及びB1〜B4それぞれの相関係数の算出結果の詳細は、図9〜図16に個別に示される。相関係数を計算するためのデータ数を少なくすると、相関係数は、変動が大きくなり、不安定になるため、筋肉疲労の推定が困難になるという新たな課題が発生する。以下、この課題を課題4と呼ぶ。なお、図8〜図16それぞれでは、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸を相関係数の値としている。
一方、特許文献1に記載の方法で筋肉疲労を評価する場合のケースA1〜A4及びB1〜B4の実験結果がそれぞれ、図19〜図26に個別に示される。ケースA1〜A4及びB1〜B4のほとんどでは、実験開始直後からr>rとなるため、最初から筋肉疲労していると判定されてしまう。しかも、図21〜図22と図25〜図26に示されるように、二頭筋のr、r又はrの領域と三頭筋のr、r又はrの領域とのそれぞれの間に重なる部分があるため、筋肉疲労したかしていないかの区別がつかない。なお、図19〜図26それぞれでは、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸を筋繊維(筋線維とも呼ばれる)の使用割合としている。
以下、実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、第1、第2及び第3などの序数が、構成要素などに対して、表現上、適宜付け加えられてもよい。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。さらに、各図において、実質的に同一の構成要素に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
(1−1.筋肉疲労出力方法)
上述のような種々の課題を検討した結果、本開示に関わる発明者らは、筋電位の周波数特性を示すパラメータ及び振幅特性を示すパラメータを用いた本実施の形態に係る筋肉疲労出力方法を見出した。以下、本実施の形態に係る筋肉疲労出力方法について説明する。
具体的には、本方法では、周波数特性を示すパラメータとして筋電位のMNFが用いられ、振幅特性を示すパラメータとして筋電位のARVが用いられる。そして、本開示に関わる発明者らは、筋肉疲労の指標として、筋電位のMNFとARVとの比率を用いることを見出した。
本実施の形態に係る筋肉疲労出力方法では、経時的にMNF及びARVの比率であるMNF/ARV又はARV/MNFを算出し、算出結果を、横軸を経過時間とし且つ縦軸をMNF/ARV又はARV/MNFの値とするグラフにプロットする。なお、MNF/ARV及びARV/MNFはいずれも、正の値とし、具体的には、MNF/ARVの絶対値及びARV/MNFの絶対値を採用している。さらに、筋肉疲労の有無を判定するための基準線であるベースラインを上記グラフに設定する。ベースラインは、経過時間とMNF及びARVの比率とのグラフ領域を、筋肉疲労判定領域と筋肉疲労非判定領域とに分ける。MNF及びARVの比率が筋肉疲労判定領域内に含まれる場合、例えばMNF/ARVがベースラインを下回る場合、筋肉疲労状態であると判定される。MNF及びARVの比率が、筋肉疲労非判定領域内に含まれる又はベースライン上の値と同一である場合、例えばMNF/ARVの比率がベースライン以上の値の場合、筋肉疲労状態でないと判定される。つまり、MNF/ARVを指標として用いる場合、MNF/ARVがベースラインを下回ったら、筋肉疲労状態と判定される。逆に、ARV/MNFを指標として用いる場合、ARV/MNFがベースラインを上回ったら、筋肉疲労状態と判定される。このように、ベースラインとMNF/ARV又はARV/MNFとの関係に基づき、筋肉疲労状態の判定が可能であることが見出された。以下の説明では、指標としてMNF/ARVを用いるとする。
なお、周波数特性を示すパラメータとして、MNFの他に周波数の中央値であるMDF(Median Frequency;中央周波数とも呼ばれる)を用いてもよい。振幅特性を示すパラメータとして、ARVの他にRMS(Root Mean Square;二乗平均平方根とも呼ばれる)を用いてもよい。そして、筋肉疲労の指標は、MDFとRMSとの比率であってもよく、MDFとARVとの比率であってもよく、MNFとRMSとの比率であってもよい。
ここで、周波数特性を示すパラメータ(MNF又はMDF)と振幅特性を示すパラメータ(ARV又はRMS)との比率では、分母に入る値が周波数特性を示すパラメータの値又は振幅特性を示すパラメータの値のいずれかである。分子に入る値は、分母に入るパラメータの他方のパラメータの値である。つまり、分母に周波数特性を示すパラメータの値が入る場合、分子に振幅特性を示すパラメータの値が入る。又は、その逆も成り立つ。比率における分子の単位/分母の単位は、μV/Hz又はHz/μVである。よって、比率は、単位を有し得る。一方、非特許文献1に記載される相関係数の計算では、分母及び分子にそれぞれ、MNF及びARVの両方が含まれる。このため、相関係数は、無単位である。
また、本開示に関わる発明者らは、以下のことも見出した。MNF/ARVの初期値が低ければ、その人に対する運動の負荷が高い。その場合、疲れるまでの時間が短くなるため、ベースラインを上げる必要がある。一方、MNF/ARVの初期値が高ければ、その人に対する運動の負荷が低い。その場合、疲れるまでの時間が長くなるため、ベースラインを下げる必要がある。
MNF/ARVの勾配が急であれば、その人に対する運動の負荷が高い。その場合、疲れるまでの時間が短くなるため、ベースラインを上げる必要がある。一方、MNF/ARVの勾配がなだらかであれば、その人に対する運動の負荷が低い。その場合、疲れるまでの時間が長くなるため、ベースラインを下げる必要がある。
図27は、上記のケースA1〜A4及びB1〜B4の実験データに対して、経時的にMNF/ARVを算出した結果をグラフにプロットした図であり、横軸を経過時間(単位:秒)とし、縦軸をMNF/ARVの値とする。つまり、図27は、MNF/ARVを筋肉疲労指標として用いた本実施の形態に係る筋肉疲労出力方法で筋肉疲労を評価する場合の実験A及びBの結果を示す図である。図27では、3サイクルの筋電位を1フレームとし、各フレーム内の筋電位を用いて1フレームごとに算出されたMNF/ARVが、経過時間と対応付けてプロットされている。なお、図27では、各フレームは、1フレームずつシフトしており、互いにラップしないように設定されているが、各フレーム間で、1つのサイクル又は2つのサイクルがラップするように、各フレームが設定されてもよい。
ケースA1〜A4及びB1〜B4の詳細は、図28〜図35に個別に示される。図36には、二頭筋に関するケースA1〜A4、B1及びB3のMNF/ARVが示される。ケースB2及びB4に対応する三頭筋のMNF/ARVの範囲と、ケースA1〜A4、B1及びB3に対応する二頭筋のMNF/ARVの範囲とが異なり、三頭筋のMNF/ARVの範囲の値が、二頭筋のMNF/ARVの範囲の値よりも、大幅に大きい。このため、三頭筋のMNF/ARVの範囲は、二頭筋のMNF/ARVの範囲と交差する位置に設定されるベースラインを常に上回り、三頭筋が筋肉疲労していないと評価できる。また、二頭筋のMNF/ARVがベースラインを下回ると、二頭筋は筋肉疲労したと評価できる。
また、上述したように、二頭筋において、被験者及び負荷の重量に応じてMNF/ARVの現れ方が異なるため、ベースラインの値を一律ではなく調整する必要がある。
ベースラインの値の決定には、筋電位の計測開始後、つまり各ケースの実験の開始後、最初に出力されたMNF/ARVの値(初期値)を用いてもよい。例えば、MNF/ARVの初期値が大きければ、ベースラインの値を小さくする。逆に、MNF/ARVの初期値が小さければ、ベースラインの値を大きくする。
上記の実験データに対して、ベースラインを下記の式1で計算して決定することができる。なお、式1に含まれる「初期値」は、上述のMNF/ARVの初期値である。
a及びbは、係数である。a及びbの値をそれぞれ、0.2198及び3.9291とする場合のケースA1〜A4及びB1〜B4でのベースラインの計算結果が、図43に示される。なお、ベースラインを決定するためのa及びbの値は、人が実験A及びBのような運動を行って筋肉疲労を感じた時点でのデータから、個人毎に又は統計的に求めることができる。
その他に、ベースラインの値の決定には、筋電位の計測開始後、つまり各ケースの実験の開始後、最初の所定期間内つまり第一所定時間内におけるMNF/ARVの勾配を用いてもよい。第一所定時間の長さを負荷の重量に応じて変えてもよい。例えば、負荷の重量が大きくなるほど、第一所定時間の長さを短くする。具体的には、負荷の重量が5kgの場合、第一所定時間を75s(秒)とし、負荷の重量が7.5kgの場合、第一所定時間を37.5s(秒)とする。そして、最初の第一所定時間内のMNF/ARVのデータとMNF/ARVに対応する時間つまり経過時間との関係を線形近似し、得られた近似方程式の勾配及び切片の値を用いてベースラインを計算する。なお、MNF/ARVを求めるための所定時間は、実験の途中に設定してもよい。
上記の実験データに対して、ベースラインを下記の式2で計算して決定することができる。なお、式2に含まれる「勾配」及び「切片」は、最初の第一所定時間内のMNF/ARVのデータとMNF/ARVに対応する時間との関係を線形近似して得られる近似方程式の勾配及び切片の値である。
c、d及びeは、係数である。c、d及びeの値をそれぞれ、−10.6575、0.1614及び3.9159とする場合のケースA1〜A4及びB1〜B4でのベースラインの計算結果が、図44に示される。なお、ベースラインを決定するためのc、d及びeの値は、人が実験A及びBのような運動を行って筋肉疲労を感じた時点でのデータから、個人毎に又は統計的に求めることができる。
なお、個人に応じたMNF/ARVの変動に対応するために、MNF/ARVが、ベースラインを下回ってから、所定期間である第二所定時間にわたって連続的にベースラインを下回り続ける、あるいは所定回数ベースラインを下回った場合、筋肉疲労状態であると判定してもよい。第二所定時間及び上記所定回数は、MNF/ARVの初期値に基づき決定してもよい。例えば、MNF/ARVの初期値が大きければ、第二所定時間を長くし、所定回数を多くする。所定回数のカウントについては、カウントを行う時間を制限してもよく、制限しなくてもよい。また、MNF/ARVがベースラインを下回ったことをカウントしてから、所定期間である第三所定時間以上の間、下回らない場合、それまでのカウントの全て又は一部を無効にする、つまりリセットしてもよい。
また、第二所定時間及び所定回数をベースラインの値に応じて決定してもよい。例えば、ベースラインが大きければ、第二所定時間を長くし、所定回数を多くする。
なお、ベースラインの決定について、上記の式1を用いた決定方法と、上記の式2を用いた決定方法とを併用してもよい。例えば、式1を用いて算出されるベースラインの値と、式2を用いて算出されるベースラインの値とを比較して、いずれかを選択してもよい。
また、図37には、ケースA1に関して、1サイクルの筋電位ごとにMNF/ARVを経時的に算出した場合のMNF/ARVの値をグラフにプロットした図が示されている。つまり、MNF/ARVは、図37の例では、1サイクルの筋電位を用いて算出され、図27及び図28の例では、3サイクルの筋電位を用いて算出される。図37の場合でも図28の場合と同様に、MNF/ARVは、時間が経過するに従って減少する傾向を示す。よって、1サイクルの筋電位ごとにMNF/ARVを算出した場合であっても、上述と同様の方法を用いた筋肉疲労の評価が可能である。従って、MNF/ARVの算出に適用される筋電位のサイクル数は、いかなる数量でもよい。
(1−2.筋肉疲労出力装置の構成)
次に、本実施の形態に係る筋肉疲労出力方法を実現するための筋肉疲労出力装置100の構成を説明する。図38は、実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100の構成を示す。筋肉疲労出力装置100は、メイン制御部10と、筋電計測部11と、周波数解析部12と、振幅解析部13と、筋肉疲労指標算出部14と、ベースライン設定部15と、判定部16と、警告部17と、表示部18と、を備えている。
(メイン制御部10)
メイン制御部10は、筋肉疲労出力装置100全体の動作を制御する。具体的には、メイン制御部10は、筋電計測部11、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15、判定部16、警告部17及び表示部18の動作を制御する。メイン制御部10は、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び判定部16のいずれを兼ねてもよい。メイン制御部10は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。ここで、メイン制御部10、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び判定部16は、制御部の一例である。
(筋電計測部11)
筋電計測部11は、対象筋肉の筋電位を計測する。筋電計測部11は、対象筋肉を覆う皮膚に取り付けられる生体電位センサを備える。生体電位センサは、対象筋肉を覆う皮膚に取り付けられる電極と、電極を介して対象筋肉の筋活動電位である筋電位を計測する計測回路とを備える。生体電位センサは、例えば、対象筋肉を覆う皮膚に貼り付けられる生体電位センサの表面電極を通して、対象筋肉の筋電位を計測する。生体電位センサの電極は、皮膚に刺入される針電極又はワイヤ電極等であってもよい。筋電計測部11の生体電位センサは、図3に示される電極2であってもよい。筋電計測部11は、電極2を備える構成を有してもよく、電極2及び加速度センサ3を備える構成を有してもよく、電極2及び加速度センサ3のうちの少なくとも電極2と信号処理器4とを備える構成を有してもよい。ここで、筋電計測部11は、筋電センサの一例である。
(周波数解析部12)
周波数解析部12は、所定時間ごとに筋電位の周波数特性を解析する。周波数解析部12は、所定時間内の筋電位の計測結果から筋電位の周波数特性を解析する。この場合、周波数解析部12は、複数の所定時間を連続するように設定し、各所定時間での筋電位の周波数特性を解析する。複数の所定時間は、互いにラップしていてもしていなくてもよい。周波数特性解析から得られるパラメータは、MNF(平均周波数とも呼ばれる)、MDF(中央周波数とも呼ばれる)等である。なお、所定時間の代わりに、筋電位の所定サイクル数を用いてもよい。周波数解析部12は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。
(振幅解析部13)
振幅解析部13は、所定時間ごとに筋電位の振幅特性を解析する。振幅解析部13は、所定時間内の筋電位の計測結果から筋電位の振幅特性を解析する。この場合、振幅解析部13は、複数の所定時間を連続するように設定し、各所定時間での筋電位の振幅特性を解析する。複数の所定時間は、互いにラップしていてもしていなくてもよい。振幅特性解析から得られるパラメータは、ARV(整流平滑化値又は整流化平均値とも呼ばれる)、RMS(二乗平均平方根とも呼ばれる)等である。なお、所定時間の代わりに、筋電位の所定サイクル数を用いてもよい。振幅解析部13は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。
(筋肉疲労指標算出部14)
筋肉疲労指標算出部14は、周波数解析部12で取得した周波数特性のパラメータの値と振幅解析部13で取得した振幅特性のパラメータの値との比率を、筋肉疲労の指標として算出する。筋肉疲労指標算出部14は、例えば、MNF/ARVを筋肉疲労指標として用いる。筋肉疲労指標算出部14は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。
(ベースライン設定部15)
ベースライン設定部15は、筋肉疲労指標に関して、筋肉疲労判定領域と筋肉疲労非判定領域とを区分するベースラインを設定する。ベースラインの値の決定には、筋肉疲労指標算出部14によって最初に出力された筋肉疲労指標の値、例えば、MNF/ARVの初期値を用いてもよい。その他に、ベースラインの値の決定には、筋電計測部11による筋電位の計測開始後、最初の所定時間におけるMNF/ARVの勾配を用いてもよい。この所定時間を負荷の重量に応じて変えてもよい。ベースライン設定部15は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。
(判定部16)
判定部16は、周波数解析部12で取得した周波数特性のパラメータの値と振幅解析部13で取得した振幅特性のパラメータの値との比率、つまり筋肉疲労指標の値が筋肉疲労判定領域内に存在する場合、筋肉疲労状態と判定する。例えば、MNF/ARVを筋肉疲労指標として用いる場合、MNF/ARVがベースラインを下回ったら、筋肉疲労状態と判定する。
なお、判定部16は、個人に応じたMNF/ARVの変動に対応するために、MNF/ARVがベースラインを下回ってから、所定時間にわたって連続的にベースラインを下回り続ける、あるいは所定回数ベースラインを下回った場合、筋肉疲労状態と判定してもよい。所定時間及び所定回数を、MNF/ARVの初期値に基づき決定してもよい。例えば、MNF/ARVの初期値が大きければ、所定時間を長くし、所定回数を多くする。所定回数のカウントについては、カウントを行う時間を制限してもよく、制限しなくてもよい。また、所定時間及び所定回数をベースラインの値に応じて決定してもよい。例えば、ベースラインが大きければ、所定時間を長くし、所定回数を多くする。判定部16は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれてもよい。
(警告部17)
警告部17は、判定部16が筋肉疲労状態と判定したら、ユーザである計測対象者に警告する。警告方法として、画面に警告表示したり、警告音を発したりする。警告部17は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれ、演算装置5の画面表示装置、音声発生装置等を利用してもよく、演算装置5と別個に設けられた装置又は装置の一部であってもよい。
(表示部18)
表示部18は、種々の情報を表示する。例えば、表示部18は、周波数解析部12で取得した周波数特性のパラメータの値と振幅解析部13で取得した振幅特性のパラメータの値との比率である筋肉疲労指標の値の時間的変化を、ベースラインと共に図化して表示する。図40は、表示部18による上記表示の一例を示す。なお、表示部18は、判定部16の判定結果及び警告部17の警告を表示してもよい。表示部18を構成するハードウェアは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。表示部18は、例えば、図3に示される演算装置5に組み込まれ、演算装置5の画面表示装置等を利用してもよく、演算装置5と別個に設けられた装置又は装置の一部であってもよい。
上述のようなメイン制御部10、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び判定部16の各構成要素は、例えば、図3に示される演算装置5、医療機器、ヘルスケア機器、スポーツ機器、フィットネス機器又はトレーニング機器などの装置に備えられるようなマイクロコンピュータ又はその他の専用のハードウェアで構成されてもよい。また例えば、上記構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。この場合、上記構成要素は、例えば、演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備えてもよい。演算処理部としては、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などが例示される。記憶部としては、メモリなどが例示される。なお、上記構成要素の全てが、集中制御を行う単独の制御要素で構成されてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御要素で構成されてもよい。
なお、演算装置5は、図3に示されるように置かれた状態で使用される型式の装置でなく、携帯可能な小型の装置であってよく、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末、又は専用の小型の装置であってもよい。又は、演算装置5は、他の装置に一部として組み込まれてもよい。演算装置5は、信号処理器4を含んでもよい。
例えば、演算装置5が、スマートフォン等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータのようにインターネット等の通信網にアクセス可能である場合、メイン制御部10、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び判定部16の各構成要素は、通信網を介して演算装置5にアプリケーションとして提供されるプログラムを実行することによって、実現されてもよい。
(1−3.全体の処理フロー)
次に、本実施の形態に係る筋肉疲労出力装置100の動作の一例を、図39を参照しつつ説明する。図39は、本実施の形態に係る筋肉疲労出力装置100による筋肉疲労の情報の出力の処理フローの一例を示す。
<ステップS101>
筋電計測部11は、計測対象者の対象筋肉を覆う皮膚に取り付けられ、対象筋肉の筋電位の計測を開始する。
<ステップS102>
計測開始後、振幅解析部13は、所定時間である第四所定時間ごとに、第四所定時間内に筋電計測部11によって計測された筋電位のARV(整流平滑化値又は整流化平均値とも呼ばれる)を計算する。
<ステップS103>
計測開始後、周波数解析部12は、第四所定時間ごとに、第四所定時間内に筋電計測部11によって計測された筋電位のMNF(平均周波数とも呼ばれる)を計算する。
<ステップS104>
筋肉疲労指標算出部14は、振幅解析部13及び周波数解析部12によって計算されたARV及びMNFを用いて、第四所定時間ごとのMNF及びARVの比率MNF/ARVを計算する。
<ステップS105>
次いで、ベースライン設定部15は、ベースラインが既に設定されているか否かを判定する。既に設定されている場合(ステップS105でYes)、ベースライン設定部15は、ステップS106に進む。設定されていない場合(ステップS105でNo)、ベースライン設定部15は、ステップS110に進む。
<ステップS106>
判定部16は、MNF/ARVが、設定されているベースラインを下回るか否かを判定する。下回る場合(ステップS106でYes)、判定部16は、ステップS107に進む。下回っていない場合(ステップS106でNo)、判定部16は、ステップS101に進む。
<ステップS107>
判定部16は、MNF/ARVがベースラインを下回る回数が所定回数N以上に達しているか否かを判定する。下回る回数が所定回数N以上であれば(ステップS107でYes)、判定部16は、ステップS108に進む。下回る回数が所定回数N未満であれば(ステップS107でNo)、判定部16は、ステップS101に進む。Nは1以上の整数である。なお、判定部16は、下回る回数が所定回数Nに達しても、所定時間以内に完了してない場合、ステップS107でNoと判定してもよい。又は、判定部16は、MNF/ARVがN−1回目にベースラインを下回ったことをカウントしてから所定時間以上にわたって下回らない状態が継続した後にN回目のカウントをした場合、ステップS107でNoと判定してもよい。
<ステップS108>
判定部16は、計測対象者の対象筋肉が筋肉疲労状態であると判定する。
<ステップS109>
判定部16による筋肉疲労状態の判定に基づき、警告部17は、筋肉疲労状態であることを計測対象者に警告する。
<ステップS110>
ベースライン設定部15は、ベースラインを設定するのに必要なデータが十分であるか否かを判定する。データが十分な場合(ステップS110でYes)、ベースライン設定部15は、ステップS111に進む。データが十分でない場合(ステップS110でNo)、ベースライン設定部15は、ステップS101に進む。例えば、ベースラインの設定に、上記の式1が使用される場合、ベースラインの設定に必要なデータは、MNF/ARVの1つ以上の初期値であってよい。ベースラインの設定に、上記の式2が使用される場合、ベースラインの設定に必要なデータは、MNF/ARVの線形近似方程式の勾配の算出に必要な2つ以上のMNF/ARVの値及びこれらに対応する時間であってよい。
<ステップS111>
ベースライン設定部15は、必要なデータを使用してベースラインを設定する。その後、ベースライン設定部15は、ステップS101に進む。
(1−4.効果の説明)
以上のように、実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100は、ユーザの筋電を取得する筋電計測部11と、メイン制御部10とを備える。メイン制御部10は、(a)筋電を用いて、筋電の周波数特性の値を取得し、(b)筋電を用いて、筋電の振幅特性の値を取得し、(c)ユーザの筋肉の疲労の指標として、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率を取得し、(d)ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。ユーザとは、筋肉疲労出力装置100を利用する人である。
上述の構成において、ユーザの筋肉の疲労の指標としての周波数特性の値及び振幅特性の値の比率は、筋電計測部11が筋電を取得する筋肉の疲労状態を反映し、筋電計測部11が筋電を取得しない筋肉の疲労状態を反映しない。例えば、筋電計測部11が二頭筋の筋電を取得する場合、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率は、三頭筋の疲労状態を反映せず、二頭筋の疲労状態を反映する。さらに、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率は、筋肉の疲労に応じて減少又は増加する傾向を示す。周波数特性の値及び振幅特性の値の比率は、ユーザが繰り返し運動をする際の1つ以上のサイクルに含まれる筋電から取得され得るが、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率の上述の特性は、取得に用いられるサイクル数による影響が低く抑えられた特性である。よって、ユーザの運動状況の影響を低減し且つ高い精度の筋肉の疲労の情報の出力が、可能である。
実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100では、メイン制御部10は、工程(a)において、筋電の周波数特性の値として、筋電を用いて平均周波数を計算する、又は、筋電を用いて中央周波数を計算する。筋電の周波数特性の値として、平均周波数及び中央周波数のいずれを用いた場合であっても、上述の周波数特性の値及び振幅特性の値の比率の特性が得られる。
実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100では、メイン制御部10は、工程(b)において、筋電の振幅特性の値として、筋電を用いて整流平滑化値(整流化平均値とも呼ばれる)を計算する、又は、筋電を用いて二乗平均平方根を計算する。筋電の振幅特性の値として、整流平滑化値及び二乗平均平方根のいずれを用いた場合であっても、上述の周波数特性の値及び振幅特性の値の比率の特性が得られる。
実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100では、メイン制御部10は、(e)周波数特性の値及び振幅特性の値の比率が第1の閾値としてのベースラインの値以上か否かにより、ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定し、工程(d)において言及した情報として、ユーザの筋肉が疲労しているか否か示す情報を出力する。これにより、ユーザの筋肉が疲労しているか否かの判定が容易になる。さらに、ユーザも自身の筋肉の疲労状態を明確に把握することができる。
実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100では、ユーザの筋電を取得する筋電計測部11と、メイン制御部10とを備える。メイン制御部10は、(a)筋電を用いて、筋電の周波数特性の値を取得し、(b)筋電を用いて、筋電の振幅特性の値を取得し、(c)ユーザの筋肉の疲労の指標として、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率を取得し、(d)ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力し、前記情報は、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否か示し、(e)周波数特性の値及び振幅特性の値の比率が第1の閾値としてのベースラインの値以上か否かにより、ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定する。ユーザとは、筋肉疲労出力装置100を利用する人である。筋電計測部11は、第1の時刻におけるユーザの第1の筋電と、第1の時刻よりも後の第2の時刻におけるユーザの第2の筋電とを取得してもよい。さらに、メイン制御部10は、工程(e)の前に、(f)第1の筋電及び第2の筋電に基づいて、第1の閾値としてのベースラインの値を変更してもよい。この場合、メイン制御部10は、工程(a)において、第1の筋電を用いて、第1の筋電の周波数特性の値を取得し、且つ、第2の筋電を用いて、第2の筋電の周波数特性の値を取得してもよく、工程(b)において、第1の筋電を用いて、第1の筋電の振幅特性の値を取得し、且つ、第2の筋電を用いて、第2の筋電の振幅特性の値を取得してもよく、工程(c)において、ユーザの筋肉の疲労の指標として、第1の筋電の周波数特性の値及び第1の筋電の振幅特性の値の第1の比率と、第2の筋電の周波数特性の値及び第2の筋電の振幅特性の値の第2の比率とを取得してもよい。さらに、メイン制御部10は、工程(f)において、第1の比率と第2の比率との変化に基づいて、ベースラインの値を変更してもよく、工程(e)において、第1の比率及び第2の比率の少なくとも一方が、変更したベースラインの値以上か否かにより、ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定してもよい。
上述の構成において、2つの時刻での2つの筋電の周波数特性の値及び振幅特性の値の比率の変化は、ユーザの筋肉に作用する負荷がユーザの筋肉に与えている影響、つまり負荷が大きいか小さいかを示し得る。負荷の大きさに応じて、筋肉が疲労するまでの時間が変わる。よって、上記比率の変化に基づいて変更されるベースラインの値は、筋肉の疲労状態を高い精度で示す。
実施の形態1に係る筋肉疲労出力装置100では、メイン制御部10は、工程(e)の前の工程(f)として、工程(c)において初期に取得する周波数特性の値及び振幅特性の値の比率に基づき、第1の閾値としてのベースラインの値を変更する。上述の構成において、初期に取得される周波数特性の値及び振幅特性の値の比率は、ユーザの筋肉に作用する負荷がユーザの筋肉に与える影響、つまり負荷が大きいか小さいかを示し得る。よって、上記比率の変化に基づいて変更されるベースラインの値は、筋肉の疲労状態を高い精度で示す。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行器が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態に係る筋肉疲労出力装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに実行させるプログラムであって、(h1)筋電計測部11によりユーザの筋電を取得し、(h2)筋電を用いて、筋電の周波数特性の値を取得し、(h3)筋電を用いて、筋電の振幅特性の値を取得し、(h4)ユーザの筋肉の疲労の指標として、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率を取得し、(h5)ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、回路でもよい。複数の構成要素が、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路を構成してもよい。また、回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。ここで、上記実施の形態に係る筋肉疲労出力方法等は、回路を構成する次のようなプロセッサによって実現される。
すなわち、筋肉疲労出力方法は、プロセッサにより実現される筋肉疲労出力方法であって、筋電計測部11によりユーザの筋電を取得し、筋電を用いて、筋電の周波数特性の値を取得し、筋電を用いて、筋電の振幅特性の値を取得し、ユーザの筋肉の疲労の指標として、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率を取得し、ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る筋肉疲労出力装置では、実施の形態1における現在の筋肉疲労状態の評価に加えて、現在の筋肉疲労指標であるMNF/ARVの値とベースラインの値とに基づいて、ユーザが疲労するまでに残っている運動能力である残存能力を推定し、ユーザに表示する。以下に、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
(2−1.筋肉疲労出力装置の構成)
図41は、実施の形態2に係る筋肉疲労出力装置200の構成を示す。筋肉疲労出力装置200は、実施の形態1と同様のメイン制御部10、筋電計測部11、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び表示部18と、残存能力推定部19と、を備えている。筋肉疲労出力装置200は、実施の形態1と同様に、図示しない判定部16及び警告部17を備え得る。筋電計測部11、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
(メイン制御部10)
メイン制御部10は、筋肉疲労出力装置200全体の動作を制御する。具体的には、メイン制御部10は、筋電計測部11、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15、表示部18及び残存能力推定部19を制御する。メイン制御部10は、筋電計測部11、周波数解析部12、振幅解析部13、筋肉疲労指標算出部14、ベースライン設定部15及び残存能力推定部19のいずれを兼ねてもよい。
(残存能力推定部19)
残存能力推定部19は、現在の筋肉疲労指標MNF/ARVの値とベースラインの値とに基づいて、ベースラインを下回るまでの時間である疲労時間を推定する。なお、現在のMNF/ARVの値とは、直近に算出されたMNF/ARVの値である。残存能力推定部19は、疲労時間の推定方法として、今までのあるいは直近の複数のMNF/ARVの値と複数のMNF/ARVの値に対応する時間との関係を線形近似し、線形近似により求められるラインがベースラインに交差する時間を計算する。そして、残存能力推定部19は、ベースラインに交差する時間から現在の時間を減じた値を疲労時間とする。さらに、残存能力推定部19は、疲労時間に基づいて、ユーザがまだこなせる運動のサイクルの回数である残存回数を推定する。運動の1サイクルとは、例えば、上述の実験で示される肘の屈伸運動のような繰り返し運動の1サイクルである。残存回数は、疲労時間を1周期分の運動の所要時間で除した値とすることができる。
(表示部18)
表示部18は、実施の形態1での表示に加えて、残存能力推定部19によって算出された疲労時間及び/又は残存回数を表示する。
(2−2.筋肉疲労推定の処理フロー)
次に、本実施の形態に係る筋肉疲労出力装置200の動作の一例を、図42を参照しつつ説明する。図42は、本実施の形態に係る筋肉疲労出力装置200による筋肉疲労推定の処理フローの一例を示す。ステップS101〜S105、及びステップS110〜S111は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
<ステップS112>
ステップS105においてベースラインが既に設定されている場合(ステップS105でYes)、残存能力推定部19は、MNF/ARVがベースラインを下回るまでの時間である疲労時間を推定する。
<ステップS113>
次いで、残存能力推定部19は、推定した疲労時間に基づいて、運動をし筋肉疲労出力装置200を利用する人であるユーザがまだこなせる運動サイクルの回数である残存回数を推定する。
<ステップS114>
残存能力推定部19によって推定された残存回数に基づき、表示部18は、ユーザがまだこなせる運動の残存回数を表示する。
(2−3.効果の説明)
以上のように、実施の形態2に係る筋肉疲労出力装置200では、筋電計測部11は、第3の時刻におけるユーザの第3の筋電と、第3の時刻よりも後の第4の時刻におけるユーザの第4の筋電とを取得する。さらに、メイン制御部10は、(e)周波数特性の値及び振幅特性の値の比率が第1の閾値としてのベースラインの値以上か否かにより、ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定する。そして、メイン制御部10は、工程(a)において、第3の筋電を用いて、第3の筋電の周波数特性の値を取得し、且つ、第4の筋電を用いて、第4の筋電の周波数特性の値を取得し、工程(b)において、第3の筋電を用いて、第3の筋電の振幅特性の値を取得し、且つ、第4の筋電を用いて、第4の筋電の振幅特性の値を取得する。さらに、メイン制御部10は、工程(c)において、ユーザの筋肉の疲労の指標として、第3の筋電の周波数特性の値及び第3の筋電の振幅特性の値の第3の比率と、第4の筋電の周波数特性の値及び第4の筋電の振幅特性の値の第4の比率とを取得し、工程(g)において、第3の比率と第4の比率との時間的な変化に基づいて、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率がベースラインの値に達するまでの時間を推定する。メイン制御部10は、工程(d)において、ユーザの筋肉の疲労の情報として、工程(g)での推定結果を出力する。さらに、メイン制御部10は、工程(g)において、推定した時間に基づき、ユーザに残存する動作能力を推定し、工程(d)において、工程(g)で推定した動作能力を出力し得る。
上述の構成において、2つの時刻での2つの筋電の周波数特性の値及び振幅特性の値の比率の時間的な変化から、上記比率の将来の推移が推定される。そして、この推定を用いて、周波数特性の値及び振幅特性の値の比率がベースラインの値に達するまでの時間が推定される。よって、運動中のユーザは、自身の筋肉の疲労に対する残存能力に関する情報を得ることができる。
(その他の変形例)
以上、1つ又は複数の態様に係る筋肉疲労出力装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これら実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、1つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
実施の形態1及び2に係る筋肉疲労出力装置100及び200は、人の腕の筋肉疲労の情報を出力していたが、人のいかなる部位の筋肉疲労の情報を出力してもよい。
本開示にかかる筋肉疲労出力装置、筋肉疲労出力方法及びプログラムは、医療、ヘルスケア、スポーツ、フィットネス、トレーニング等の分野に適用可能である。
10 メイン制御部(制御部)
11 筋電計測部(筋電センサ)
12 周波数解析部
13 振幅解析部
14 筋肉疲労指標算出部
15 ベースライン設定部
16 判定部
17 警告部
18 表示部
19 残存能力推定部
100,200 筋肉疲労出力装置

Claims (12)

  1. ユーザの筋電を取得する筋電センサと、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    (a)前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、
    (b)前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、
    (c)前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、
    (d)前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する、
    筋肉疲労出力装置。
  2. 前記制御部は、
    前記工程(a)において、前記筋電の周波数特性の値として、前記筋電を用いて平均周波数を計算する、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  3. 前記制御部は、
    前記工程(a)において、前記筋電の周波数特性の値として、前記筋電を用いて中央周波数を計算する、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  4. 前記制御部は、
    前記工程(b)において、前記筋電の振幅特性の値として、前記筋電を用いて整流平滑化値を計算する、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  5. 前記制御部は、
    前記工程(b)において、前記筋電の振幅特性の値として、前記筋電を用いて二乗平均平方根を計算する、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  6. 前記制御部は、
    さらに、(e)前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率が第1の閾値以上か否かにより、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定すること、
    を含み、
    前記情報は、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否か示す、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  7. ユーザの筋電を取得する筋電センサと、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    (a)前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、
    (b)前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、
    (c)前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、
    (d)前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力し、前記情報は、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否か示し、
    (e)前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率が第1の閾値以上か否かにより、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定し、
    前記筋電センサは、第1の時刻における前記ユーザの第1の筋電と、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻における前記ユーザの第2の筋電とを取得し、
    前記制御部は、
    さらに、前記工程(e)の前に、(f)前記第1の筋電及び前記第2の筋電に基づいて、前記第1の閾値を変更すること、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記工程(a)において、前記第1の筋電を用いて、前記第1の筋電の周波数特性の値を取得し、且つ、前記第2の筋電を用いて、前記第2の筋電の周波数特性の値を取得し、
    前記工程(b)において、前記第1の筋電を用いて、前記第1の筋電の振幅特性の値を取得し、且つ、前記第2の筋電を用いて、前記第2の筋電の振幅特性の値を取得し、
    前記工程(c)において、前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記第1の筋電の周波数特性の値及び前記第1の筋電の振幅特性の値の第1の比率と、前記第2の筋電の周波数特性の値及び前記第2の筋電の振幅特性の値の第2の比率とを取得し、
    前記工程(f)において、前記第1の比率と前記第2の比率との変化に基づいて、前記第1の閾値を変更し、
    前記工程(e)において、前記第1の比率及び前記第2の比率の少なくとも一方が、前記変更した第1の閾値以上か否かにより、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定する、
    筋肉疲労出力装置。
  8. 前記制御部は、
    さらに、前記工程(e)の前に、(f)前記工程(c)において初期に取得する前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率に基づき、前記第1の閾値を変更すること、
    を含む、
    請求項6に記載の筋肉疲労出力装置。
  9. 前記筋電センサは、第3の時刻における前記ユーザの第3の筋電と、前記第3の時刻よりも後の第4の時刻における前記ユーザの第4の筋電とを取得し、
    前記制御部は、
    さらに、(e)前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率が第1の閾値以上か否かにより、前記ユーザの筋肉が疲労しているか否かを判定すること、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記工程(a)において、前記第3の筋電を用いて、前記第3の筋電の周波数特性の値を取得し、且つ、前記第4の筋電を用いて、前記第4の筋電の周波数特性の値を取得し、
    前記工程(b)において、前記第3の筋電を用いて、前記第3の筋電の振幅特性の値を取得し、且つ、前記第4の筋電を用いて、前記第4の筋電の振幅特性の値を取得し、
    前記工程(c)において、前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記第3の筋電の周波数特性の値及び前記第3の筋電の振幅特性の値の第3の比率と、前記第4の筋電の周波数特性の値及び前記第4の筋電の振幅特性の値の第4の比率とを取得し、
    工程(g)において、前記第3の比率と前記第4の比率との時間的な変化に基づいて、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率が前記第1の閾値に達するまでの時間を推定し、
    前記工程(d)において、前記ユーザの筋肉の疲労の情報として、前記工程(g)での推定結果を出力する、
    請求項1に記載の筋肉疲労出力装置。
  10. 前記制御部は、
    前記工程(g)において、推定した時間に基づき、前記ユーザに残存する動作能力を推定し、
    前記工程(d)において、前記工程(g)で推定した動作能力を出力する、
    請求項9に記載の筋肉疲労出力装置。
  11. コンピュータに実行させるプログラムであって、
    (h1)筋電センサによりユーザの筋電を取得し、
    (h2)前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、
    (h3)前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、
    (h4)前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、
    (h5)前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する、
    プログラム。
  12. プロセッサにより実現される筋肉疲労出力方法であって、
    筋電センサによりユーザの筋電を取得し、
    前記筋電を用いて、前記筋電の周波数特性の値を取得し、
    前記筋電を用いて、前記筋電の振幅特性の値を取得し、
    前記ユーザの筋肉の疲労の指標として、前記周波数特性の値及び前記振幅特性の値の比率を取得し、
    前記ユーザの筋肉の疲労の指標に基づく情報を出力する、
    筋肉疲労出力方法。
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