JP2017221560A - 水栓玩具及びキッチン玩具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の水栓玩具は、水栓模型本体11aと、前記水栓模型本体11aに付設された水栓パイプ模型13と、前記水栓パイプ模型13の口13aから突出する流水模型14と、前記水栓パイプ模型13の口13aから突出した状態の前記流水模型14に振動を付与する振動付与手段と、を備えたことを特徴とする。また、本発明のキッチン玩具は、このような水栓玩具を備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、実際の液体を使用せずに、水栓パイプ模型からの流水をイメージさせることができる水栓玩具及びキッチン玩具を提供することを目的としている。
水栓模型本体と、前記水栓模型本体に付設された水栓パイプ模型と、前記水栓パイプ模型の口から突出する流水模型と、前記水栓パイプ模型の口から突出した状態の前記流水模型に振動を付与する振動付与手段と、を備えたことを特徴とする。
前記流水模型を前記水栓パイプ模型の口から出没させる水栓ハンドル模型を備え、前記振動付与手段は前記水栓ハンドル模型で前記流水模型を前記水栓パイプ模型の口から突出させた際に作動することを特徴とする。
前記振動付与手段は、モータと、前記モータと前記流水模型とを連係し前記モータの動力によって前記流水模型を上下に振動させるカム機構とを備えることを特徴とする。
前記カム機構は、前記モータの動力によって回転するカム原節と、前記流水模型に連結されるとともに前記カム原節に当接してシーソ動作するカム従節とを有する板カムによって構成され、前記カム原節の回転運動を前記流水模型の近似直線運動又は直線運動に変換することを特徴とする。
前記流水模型は前記水栓パイプ模型の口から突出する部分が下方に向けて拡径するように円錐台状に形成されていることを特徴とする。
[実施形態1]
《全体構成》
図1から図8は本発明の実施形態1を示すものある。
図1はキッチン玩具の斜視図である。このキッチン玩具100は左側の洗浄設備模型(以下「洗浄設備」と言う。)10と右側の加熱調理設備模型(以下「加熱調理設備」と言う。)60とを一体化したもので、洗浄設備10及び加熱調理設備60の奥側にはキッチンバックパネル模型(以下「キッチンバックパネル」と言う。)1が設けられている。
このキッチン玩具100は次のように使用される。
洗浄設備10側の水栓玩具又は水栓模型(以下「水栓」と言う。)11の水栓ハンドル模型(以下「水栓ハンドル」と言う。)12を上方側に向けて回転操作すると、水栓11の水栓パイプ模型(以下「水栓パイプ」と言う。)13の口13aから流水模型14(図2参照)が下方に突出し、この突出した部分が上下方向に小刻みに振動する。
また、この状態から水栓ハンドル12を下方側に向けて操作して元に戻すと、水栓パイプ13の口13aから流水模型14が没する。そして、流水模型14の振動が停止する。
一方、ゴトク模型(以下「ゴトク」と言う。)62にフライパン模型(以下「フライパン」と言う。)63を載せた後、加熱調理設備60側の火力調節摘み模型(以下「火力調節摘み」と言う。)61を所定方向に回すと、フライパン模型(以下「フライパン」と言う。)63の中に入れられた調理品模型(図示せず。)が振動する。火力調節摘み61の回転量を変化させると、この振動の速さを調節することができる。
電源には例えば電池が用いられる。
(洗浄設備10について)
洗浄設備10はシンク模型(以下「シンク」と言う。)15と水栓11とを備えている。シンク15には実際の水を貯留することもできる。シンク15の下側には引き出し16が設けられている。この引き出し16は、キッチン玩具100の筐体100aに対して実際に抜き差しすることができ、その中には小物を収容することができる。
本体11aの上部にはモータ17が横置き状態で設置されている。モータ軸にはピニオン歯車18か付設されている。このピニオン歯車18は、モータ軸に平行な軸19aに付設された歯車19bに噛合している。この歯車19bと同じ軸19aには、当該歯車19bと同心的に歯車19cが付設されている。この歯車19cは、軸19aに平行な軸20aに付設された歯車20bに噛合している。この歯車20bと同じ軸20aには、当該歯車20bと同心的に円板状のカム原節20cが付設されている。このカム原節20cの外周には半径方向外方に部分的に張り出す爪20dが形成されている。モータ動力は、ピニオン歯車18、歯車19b、歯車19c及び歯車20bを経てカム原節20cに伝達される。
なお、図示はしないが、歯車20bとカム原節20cとの間にはトルクリミッタが介装されている。このトルクリミッタは、モータ17が回転中に流水模型14に過負荷が作用した時などに、歯車20bとカム原節20cとの間の動力伝達経路を遮断する。
図4に示すように、カム従節21は特に限定はされないが2つの回動部材22a,22bから構成されている。この2つの回動部材22a,22bはそれぞれ軸21aを中心に回動可能に設けられている。そして、この2つの回動部材22a,22bはトーションスプリング22cによって互いに連結され一体的に構成されている。このトーションスプリング22cは、水栓ハンドル12の操作中に流水模型14に過負荷が作用した時などに、2つの回動部材22a,22bの間の動力伝達経路を遮断する。
なお、ピニオン歯車18、歯車19b、歯車19c及び歯車20b、カム原節20c及びカム従節21は流水模型14に振動を付与する振動付与手段を構成している。
この流水模型14の主体部分14aの上には軸支持部14bが形成され、この軸支持部14bの箇所で軸14cを介して回動部材22aに流水模型14が回動可能に取り付けられている。
ここで、凸条を全周に亘って複数形成したのは、流水のイメージを表現するためであり、また、流水模型14の主体部分14aを円錐台状に形成したのは、実際の水が蛇口から放たれる際に半径方向外方に拡がることから、そのイメージを表現するためである。
なお、突起12bに係合可能な位置決め部材12cが設けられている。この位置決め部材12cは弾性を有し、水栓ハンドル12が最上及び最下位置で突起12bと係合し水栓ハンドル12の回転位置を保持する。
図1に示すように、加熱調理設備60はフライパン63等の鍋を載置するためのゴトク62を有している。このゴトク62の上面には偏心位置に3つの孔60aが円周方向に等間隔で形成されている。
このゴトク62の下方には、図5に示すように、メカボックス65に立設されたロッド64aに沿って上下動可能な板状の爪支持部材64が配設されている。図6に示すように、爪支持部材64の上面には舌片状の3つの突起64bが円周方向に等間隔で形成されている。この3つの突起64bは、爪支持部材64の上下動に伴って、ゴトク62の3つの孔60aから出没可能となっている。
また、メカボックス65には爪支持部材64を上下動させるための機構が設けられている。
この機構は、図6に示すように、横置き状態で設置されたモータ66を含んで構成されている。モータ軸にはピニオン歯車67が付設され、このピニオン歯車67は、モータ軸に平行な軸68aに付設された歯車68bに噛合している。この歯車68bと同じ軸68aには、当該歯車68bと同心的に歯車68cが付設されている。また、歯車68cは、軸68aに平行な軸69aに付設された歯車69bに噛合している。この歯車69bと同じ軸69aには、当該歯車69bと同心的に歯車69cが付設されている。この歯車69cは、軸69aに平行な軸70aに付設された歯車70bに噛合している。この歯車70bと同じ軸70aには、当該歯車70bと同心的に円板70cが付設されている。円板70cには偏心位置に軸71a(図5参照)が付設され、この軸71aにはクランク71の下端部が取り付けられている。また、クランク71の上端部に付設された軸71bは、爪支持部材64と回り対偶をなすように連結されている。
モータ動力は、ピニオン歯車67、歯車68b、歯車68c、歯車69b、歯車69c、歯車70b、軸70a、円板70c及びクランク71を経て爪支持部材64に伝達される。
なお、図示はしないが、軸70aと歯車70bとの間にはトルクリミッタが介装されている。このトルクリミッタは、モータ66が回転中に爪支持部材64に過負荷が作用した時などに、軸70aと歯車70bとの間の動力伝達経路を遮断する。
図8に示すように、フライパン63は底板63a、周壁63b及び取っ手63cを備えている。周壁63bの下端には内向の環状壁63dが形成されている。また、周壁63bの上下方向の中間部にはリング63eが設けられている。そして、底板63aは環状壁63dとリング63eとの間に設置されている。そして、底板63aは、環状壁63dとリング63eとの間に掛け渡されたロッド63fに沿って上下動可能に構成されている。この底板63aは、ゴトク62の3つの孔62aから出没する3つの突起64bによって上下動させられる。これによって、フライパン63に入れられた調理品模型を揺らすことができ、実際の調理がなされているかのようなイメージが醸し出される。
取っ手63cには軸63gを中心に揺動可能なシーソ板63hが設置されている。このシーソ板63hは長手方向途中で屈曲されており、一端側は取っ手63cの基端部から突出し、底板63aの上まで延びている。一方、シーソ板63hの他端部に対応した位置にはボタン63iが設けられている。
シーソ板63hの一端側はスプリング63jの付勢力でフライパン63の底板63aに当接する。そして、ボタン63iが押された際にはシーソ板63hの一端側はスプリング63jの付勢力に抗してフライパン63の底板63aから離れる。したがって、調理品模型をフライパン63に入れると、ボタン63iの操作に伴って当該調理品模型を裏返すことができる。
なお、上記スプリング63jは設けなくてもよい。重力による付勢によって、シーソ板63hの一端側をフライパン63の底板63aに当接させてもよい。
実施形態1ではモータ66の回転速度を変更することによって3つの突起64bの揺れの速さを変更するように構成されているのに対して、この変形形態2では3つの突起64bの揺れの大きさを変更するように構成されている。
この実施形態2では、図9に示すように、モータ80は、ウォーム歯車80a、歯車80b、プーリ80c、ベルト80dを介して大径の傘歯車80eに連結されている。また、傘歯車80eには3つの傘歯車80fが噛合され、各傘歯車80fには板カム81のカム原節81aが一体的に設けられている。そして、このカム原節81aには、3つの突起64bがそれぞれ1つずつ形成された3つの爪支持部材(板カム81の従節)64cに当接している。
図10に示すように、3つの爪支持部材(板カム81のカム従節)64cは1つの昇降板82に支持されている。この昇降板82は固定板83の下方に設けられている。昇降板82には逆U字形のアーチ82aが形成されている。このアーチ82aの内側にはその軸61eに付設された円板状の偏心板84が付設され、火力調節摘み61を回転させることによって、偏心板84の外周面がアーチ82aの内面に当接可能となっている。そして、アーチ82aひいては昇降部材64cは、火力調節摘み61の回転量に応じて、高さ位置が変更される。
これによって、3つの突起64bの揺れの大きさを変更させることができる。
なお、図示はしないが、この変形形態2にも実施形態1と同様の火力調節摘み61の位置決め機構が設けられている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、流水模型14を円錐台状で表面に凸条を形成したが、表面は流水の絵柄であってもよい。また、流水模型14をビニール紐の上端を束ねたものとし、水栓ハンドル12の操作に伴ってファンで揺れ動かすようにしてもよい。
11 水栓(水栓玩具又は水栓模型)
11a 本体(水栓模型本体)
12 水栓ハンドル(水栓ハンドル模型)
13 水栓パイプ(水栓パイプ模型)
13a 口
14 流水模型
15 シンク(シンク模型)
17 モータ
20c カム原節
21 カム従節
60 加熱調理設備(加熱調理設備模型)
100 キッチン玩具
Claims (6)
- 水栓模型本体と、前記水栓模型本体に付設された水栓パイプ模型と、前記水栓パイプ模型の口から突出する流水模型と、前記水栓パイプ模型の口から突出した状態の前記流水模型に振動を付与する振動付与手段と、を備えたことを特徴とする水栓玩具。
- 前記流水模型を前記水栓パイプ模型の口から出没させる水栓ハンドル模型を備え、前記振動付与手段は前記水栓ハンドル模型で前記流水模型を前記水栓パイプ模型の口から突出させた際に作動することを特徴とする請求項1に記載の水栓玩具。
- 前記振動付与手段は、モータと、前記モータと前記流水模型とを連係し前記モータの動力によって前記流水模型を上下に振動させるカム機構とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水栓玩具。
- 前記カム機構は、前記モータの動力によって回転するカム原節と、前記流水模型に連結されるとともに前記カム原節に当接してシーソ動作するカム従節とを有する板カムによって構成され、前記カム原節の回転運動を前記流水模型の近似直線運動又は直線運動に変換することを特徴とする請求項3に記載の水栓玩具。
- 前記流水模型は前記水栓パイプ模型の口から突出する部分が下方に向けて拡径するように円錐台状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水栓玩具。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の水栓玩具と、前記水栓パイプ模型の口の下に設けられたシンク模型とを備えたことを特徴とするキッチン玩具。
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