JP2017221505A - 美容器 - Google Patents

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剛 松下
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素樹 ▲高▼田
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Abstract

【課題】使用者が把持する部分の温度上昇を抑制することができる美容器を提供する。【解決手段】美容器1は、使用者が把持するハンドル部11と、ハンドル部11から延出したヘッド部12とを有している。ヘッド部12の先端には、肌に接触させる接触面200を備えた先端部材2が保持されている。ヘッド部12内には、先端部材2の温度を変化させる温度調整体3と、温度調整体3を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファン62とが収容されている。また、ヘッド部12は、外部空間から冷却ファン62へ冷却風を供給する吸気孔71と、冷却ファン62を通過した冷却風を外部空間へ排出する排気孔72とを備えた通気壁部7を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、美容器に関する。
肌の美容のために用いられる美容器は、例えば、肌の加温や冷却などの機能を有している。また、これら複数の機能を備えた美容器も知られている。例えば、特許文献1には、肌面を冷却するヘッドと、ヘッドを冷却するための熱電変換素子を含む冷却部と、冷却部に接続されるヒートシンクと、ヒートシンクに熱交換風を供給する送風手段と、これらを収容する棒状の本体ケースを備えた美容器具が記載されている。
冷却部及びヒートシンクは、本体ケースの一端に収容されている。また、本体ケースの一端には熱交換風をケース内部に導入する吸い込み口が設けられており、他端には熱交換風をケース外部へ排出する排出口が設けられている。吸い込み口から導入された熱交換風は、ヒートシンクと接触して熱交換を行った後、本体ケース内を通過して排出口から排出される。
特開2012−152306号公報
特許文献1の美容器具は、ヘッドを冷却する際に、吸い込み口から導入された熱交換風をヒートシンクに供給することにより、熱電変換素子から発生する熱を除去する必要がある。そのため、肌の加温と冷却とを繰り返し行おうとすると、冷却を行うたびに、ヒートシンクとの熱交換によって比較的高温となった熱交換風が本体ケース内を通過する。その結果、本体ケース全体の温度の上昇を招き、本体ケースを把持する使用者に不快感を与えるおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、使用者が把持する部分の温度上昇を抑制することができる美容器を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、使用者が把持するハンドル部と、
上記ハンドル部から延出したヘッド部と、
肌に接触させる接触面を備え、上記ヘッド部の先端に保持された先端部材と、
上記ヘッド部内に収容され、上記先端部材の温度を変化させる温度調整体と、
上記ヘッド部内に収容され、上記温度調整体を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファンとを有しており、
上記ヘッド部は、
外部空間から上記冷却ファンへ上記冷却風を供給する吸気孔と、上記冷却ファンを通過した上記冷却風を外部空間へ排出する排気孔とを備えた通気壁部を有している、美容器にある。
上記美容器における上記ヘッド部内には、上記接触面の温度を変化させる上記温度調整体と、上記冷却風を発生させる冷却ファンとが収容されている。また、上記ヘッド部は、上記吸気孔と、上記排気孔とを備えた上記通気壁部を有している。そのため、上記美容器内を流れる上記冷却風の経路は、概ね以下のようになる。
即ち、上記冷却ファンを作動させると、上記冷却風が、外部空間から上記吸気孔を経由して上記ヘッド部の内部に流入する。この冷却風は、上記冷却ファンを通過した後、上記温度調整体との熱交換により上記温度調整体を冷却する。熱交換により温度が上昇した上記冷却風は、上記ヘッド部に設けられた上記排気孔を介して上記美容器の外部に排出される。このとき、上記ハンドル部には上記排気孔が設けられていないため、熱交換により温度が上昇した上記冷却風は、上記ハンドル部内へ流入しにくくなっている。
このように、上記美容器によれば、温度が上昇した上記冷却風が上記ハンドル部内へ流入することを容易に抑制できる。それ故、上記美容器は、使用者が把持する上記ハンドル部の温度上昇を容易に抑制することができる。また、上記美容器は、上記ハンドル部の温度上昇を抑制することができるため、従来の美容器に比べて長時間に亘って連続して使用することができる。
実施例における、美容器及び美容器に接続された電源ユニットの斜視図である。 実施例における、美容器の上面図である。 実施例における、美容器の側面図である。 実施例における、美容器の下面図である。 実施例における、美容器の分解斜視図である。 図2のVI−VI線一部矢視断面図である。
上記美容器において、排気孔は、上記吸気孔と上記先端部材との間に配置されていることが好ましい。この場合には、ヘッド部内を流れる冷却風の向きが、吸気孔側から排気孔側へ向かう向きとなる。そのため、温度が上昇した冷却風がハンドル部内へ流入することをより効果的に抑制できる。それ故、ハンドル部の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
上記美容器において、上記ハンドル部は棒状を呈しており、上記ヘッド部は、上記ハンドル部の長手方向とは異なる方向に延びていることが好ましい。この場合には、冷却風がヘッド部からハンドル部へ流入する際の流路抵抗がより大きくなるため、温度が上昇した冷却風がハンドル部内へ流入することをより効果的に抑制できる。その結果、ハンドル部の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
上記ハンドル部の長手方向から視て、上記通気壁部は、上記ヘッド部が延設されている側に配置されていてもよい。美容器の分野においては、機能や性能とともに、外観の意匠性にも優れていることが求められる場合が多い。上記通気壁部を上記特定の位置に配置することにより、上記美容器の使用時などに、吸気孔及び排気孔を目立ちにくくすることができる。その結果、外観の意匠性をより高めることができる。また、この場合には、排気孔から排出された冷却風が使用者に当たりにくくなる。これにより、使用者に不快感を与えることを、より容易に回避することができる。
上記排気孔の開口面積は、上記吸気孔の開口面積よりも大きいことが好ましい。この場合には、吸気孔から取り入れる冷却風の流速をより大きくすることができる。その結果、温度調整体の冷却をより効率よく行なうことができる。
上記美容器は、更に、上記温度調整体と上記冷却ファンとの間にヒートシンクを有しており、上記ヒートシンクは、上記温度調整体側に配置されたベース板と、上記ベース板から上記冷却ファン側に向けて立設された放熱フィンとを有していてもよい。この場合には、冷却風と温度調整体との熱交換をより効率よく行うことができる。その結果、温度調整体の冷却をより効率よく行うことができる。
上記温度調整体はペルチェ素子であってもよい。この場合には、先端部材を加温する機能と先端部材を冷却する機能との両方を1つの素子で実現することができる。そのため、部品点数をより低減することができる。
上記美容器の実施例について、図を用いて説明する。図1〜図4に示すように、美容器1は、使用者が把持するハンドル部11と、ハンドル部11から延出したヘッド部12とを有している。図2〜図4にヘッド部12の先端には、肌に接触させる接触面200を備えた先端部材2が保持されている。図6に示すように、ヘッド部12内には、先端部材2の温度を変化させる温度調整体3と、温度調整体3を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファン62とが収容されている。また、図3〜図6に示すように、ヘッド部12は、外部空間から冷却ファン62へ冷却風を供給する吸気孔71と、冷却ファン62を通過した冷却風を外部空間へ排出する排気孔72とを備えた通気壁部7を有している。
本例の美容器1は、図1〜図4に示すように、棒状を呈するハンドル部11と、ハンドル部11の長手方向における一端に設けられたヘッド部12とを有している。図3に示すように、ヘッド部12は、ハンドル部11の一端から、その長手方向とは異なる方向に延びている。また、ヘッド部12の先端には先端部材2が保持されている。
図1に示すように、ハンドル部11の他端からは接続ケーブル13が延出している。接続ケーブル13は、美容器1とは別体に構成された電源ユニット100に接続されている。本例の電源ユニット100は、接続ケーブル13を介して美容器1に電力を供給する機能を有している。
以下において、ハンドル部11の長手方向に平行な方向を美容器1の前後方向Xといい、前後方向Xにおけるヘッド部12側を前方X1、接続ケーブル13側を後方X2ということがある。また、美容器1を前方X1から見たときに、ヘッド部12が延在している方向を上下方向Zといい、上下方向Zにおけるハンドル部11側を上方Z1、先端部材2側を下方Z2ということがある。また、前後方向X及び上下方向Zの双方に直交する方向を幅方向Yということがある。これらの美容器1の方向に関する表示は全て便宜上のものであり、美容器1を実際に使用する際の向きとは何ら関係がない。
図5に示すように、美容器1の外壁5は、ハンドル上部51、ハンドル下部52、ヘッド上部53及びヘッド下部54の4つの部品を有している。ハンドル上部51はハンドル部11の上方Z1の外壁を構成しており、ハンドル下部52は下方Z2の外壁を構成している。また、ヘッド上部53はヘッド部12の上方Z1の外壁を構成しており、ヘッド下部54は下方Z2の外壁を構成している。
図3及び図4に示すように、通気壁部7は、ハンドル部11の長手方向(前後方向X)から視て、ヘッド部12が延設されている側(下方Z2)に配置されている。具体的には、本例の通気壁部7は、図4に示すように、ヘッド下部54における幅方向Yの中央部に配置されている。
通気壁部7は、複数の吸気孔71と、複数の排気孔72とを有している。また、図3及び図4に示すように、排気孔72は、吸気孔71と先端部材2との間に配置されている。より具体的には、本例の通気壁部7は、3列の吸気孔列711と、これらの吸気孔列711よりも先端部材2側に配置された4列の排気孔列721とを有している。
図4に示すように、3列の吸気孔列711は、ヘッド部12の延設方向に互いに間隔をあけて配置されている。各吸気孔列711は、幅方向Yに間隔をあけて並んだ複数の吸気孔71から構成されている。また、4列の排気孔列721は、ヘッド部12の延設方向に互いに間隔をあけて配置されている。各排気孔列721は、幅方向Yに間隔をあけて並んだ複数の排気孔72から構成されている。
個々の吸気孔71及び排気孔72は、ヘッド部12の延設方向に伸びた長円状を呈している。吸気孔71の長さは、先端部材2に近い吸気孔71ほど長くなっている。一方、排気孔72の長さは、先端部材2に近い排気孔72ほど短くなっている。
本例における排気孔72の数は、吸気孔71の数よりも多い。また、排気孔72の総開口面積、即ち各排気孔72の開口面積の合計は、吸気孔71の総開口面積、即ち各吸気孔71の開口面積の合計よりも大きくなっている。
図6に示すように、ヘッド部12の先端には、先端部材2が保持されている。また、ヘッド部12の内部には、超音波振動子23と、伝熱部材4と、温度調整体3と、スペーサ31と、放熱プレート6と、ヒートシンク61と、冷却ファン62とが収容されている。図5に示すように、先端部材2、伝熱部材4、スペーサ31、放熱プレート6は、この順に積層されている。これらの部品は、図5及び図6に示すように、放熱プレート6に挿通されたネジ63により、一体に締結されている。
図5及び図6に示すように、先端部材2は、接触面200を備えた板状部20と、板状部20の外周縁部22からヘッド部12の内側に向けて立設された突出部221とを有している。板状部20は、その厚み方向から視た平面視において円形を呈している。
図6に示すように、板状部20における接触面200の裏側の面には、接着材(図示略)を介して超音波振動子23が接着されている。図6に示すように、超音波振動子23は、板状部20の厚み方向から視た平面視において、先端部材2の中央に配置されている。本例の超音波振動子23は、周波数3MHzの超音波振動を発振することができる。本例の美容器1は、この超音波振動が接触面200に伝わることにより、接触面200を肌に接触させた状態で、肌に超音波振動を付与することができる。
図6に示すように、突出部221には、放熱プレート6、スペーサ31及び伝熱部材4にそれぞれ設けられた貫通孔(図示略)を介してネジ63が挿入されている。また、図6に示すように、突出部221は、伝熱部材4に当接している。
伝熱部材4は、温度調整体3と板状部20とを含む熱伝導経路の一部を構成している。本例の伝熱部材4は、空隙を介して超音波振動子23に対面する伝熱板部41を有している。伝熱板部41における超音波振動子23側と反対側(上方Z1)の面には、温度調整体3が保持されている。伝熱板部41の外周には、伝熱板部41よりも肉厚の薄い薄肉部42が連なっている。薄肉部42は、先端部材2の突出部221と、スペーサ31との間に狭持されている。また、薄肉部42には、放熱プレート6と先端部材2とを締結するためのネジ63が挿通されている。
また、本例の伝熱部材4は、温度調整体3と伝熱板部41との間に狭持された熱伝導シート411を有している。熱伝導シート411は、可撓性を有し、熱伝導率の高い材料から構成されている。
図6に示すように、温度調整体3は、伝熱板部41の中央に配置されており、熱伝導シート411と放熱プレート6との間に狭持されている。
本例の温度調整体3は、ペルチェ素子である。ペルチェ素子は、板状部20を加温する機能及び冷却する機能の両方を備えている。本例のペルチェ素子は、板状部20を加温する際には、接触面200の温度を35〜39℃の範囲で調整することができる。また、板状部20を冷却する際には、接触面200の温度を14〜18℃の範囲で調整することができる。
温度調整体3の周囲には、環状を呈するスペーサ31が配置されている。スペーサ31における内周縁部311、即ち温度調整体3側の縁部は、温度調整体3と略同一の厚みを有している。これにより、先端部材2と放熱プレート6とを締結した状態において、温度調整体3に過度に高い圧力が加わることを防止することができる。
本例のスペーサ31の外周縁部312は、ネジ63を挿通する貫通孔(図示略)を有するとともに、内周縁部311よりも肉厚が厚くなっている。スペーサ31の外周縁部312は、伝熱部材4の薄肉部42と放熱プレート6との間に狭持されている。美容器1の組立作業中に、スペーサ31の外周縁部312と、伝熱部材4の薄肉部42及び放熱プレート6に設けられた薄肉部60(後述)とを係合させることにより、伝熱板部41、スペーサ31及び放熱プレート6の位置決め作業を容易に行うことができる。
放熱プレート6は、ネジ63によって先端部材2に締結されている。放熱プレート6における上方Z1の面には、ヒートシンク61が当接している。また、放熱プレート6における下方Z2の面の中央部には、温度調整体3が当接している。放熱プレート6における下方Z2の面の外周縁部には、中央部よりも肉厚の薄い薄肉部60が設けられている。薄肉部60は、スペーサ31の外周縁部312に係合されている。
ヒートシンク61は、放熱プレート6に当接するベース板611と、ベース板611から冷却ファン62側に向けて立設された放熱フィン612とを有している。ヒートシンク61は、ヘッド上部53及びヘッド下部54の内壁面からそれぞれ突出したヒートシンク保持部531、541により、ハンドル部11側への変位が規制されている。これにより、ヒートシンク61が放熱プレート6に押し付けられている。
冷却ファン62は、ヒートシンク61の上方Z1に配置されている。図には示さないが、本例の冷却ファン62は、制御基板14(後述)と電気的に接続されている。また、冷却ファン62は、ヒートシンク61側へ冷却風を送風する向きに配置されている。
図3〜図6に示すように、ヘッド下部54における冷却ファン62に対面する部分には、多数の吸気孔71が設けられている。また、ヘッド下部54におけるヒートシンク61に対面する部分には、多数の排気孔72が設けられている。
ハンドル部11の内部には、美容器1の動作を制御する制御基板14が配置されている。図には示さないが、制御基板14は、接続ケーブル13と電気的に接続されている。また、図5に示すように、制御基板14には、前後方向Xに一列に並んだ3個の切り替えスイッチ141(141a、141b、141c)が設けられている。これらの切り替えスイッチ141は、ハンドル上部51に露出した操作キー511(図1、図2及び図5参照)を介して押下することができる。切り替えスイッチ141a、141b、141cは、それぞれ、超音波振動の発生と停止との切り替え、温度調整体3における加温動作の実施と停止との切り替え及び冷却動作と実施と停止との切り替えを行う機能を有している。
即ち、本例の美容器1は、操作キー511を押下することにより、接触面200を超音波振動させる動作、接触面200を加温する動作または接触面200を冷却する動作のいずれかを選択して実行することができる。また、図5に示すように、制御基板14には、これらの動作の種類に応じたパターンで点灯する上側発光部142が設けられている。上側発光部142から発生した光は、キーハウジング512及びキーホルダー513(後述)の貫通孔514、515を介して、ハンドル上部51に設けられた上側表示部516(図2、図5参照)に導かれる。なお、本例の上側発光部142は、LED(発光ダイオード)である。
図5に示すように、操作キー511と制御基板14との間には、操作キー511を収容するキーハウジング512と、キーハウジング512を収容するキーホルダー513とが配置されている。キーホルダー513は、ネジ(図示略)によりハンドル下部52に締結されている。
制御基板14の下方Z2には、下側発光部15と、下側発光部15を保持する発光部カバー16とが配置されている。下側発光部15は、制御基板14と電気的に接続されており、美容器1の動作の種類に応じたパターンで点灯するように構成されている。発光部カバー16は、ネジ(図示略)によりハンドル上部51に締結されている。また、発光部カバー16は、図4に示すように、ハンドル部11の下方Z2に露出した窓部161を有している。下側発光部15から発生した光は、発光部カバー16の窓部161に導かれる。なお、本例の下側発光部15は、LED(発光ダイオード)である。
本例の美容器の作用効果を説明する。美容器1におけるヘッド部12内には、接触面200の温度を変化させる温度調整体3と、冷却風を発生させる冷却ファン62とが収容されている。また、ヘッド部12は、吸気孔71と、排気孔72とを備えた通気壁部7を有している。そのため、冷却ファン62を作動させることにより、吸気孔71、冷却ファン62、ヒートシンク61及び排気孔72を含む経路に冷却風を流通させることができる。そして、ハンドル部11には排気孔72が設けられていないため、ヒートシンク61との熱交換により温度が上昇した冷却風が、ハンドル部11内へ流入しにくくなっている。その結果、ハンドル部の温度上昇を抑制することができる。
また、排気孔72は、吸気孔71と先端部材2との間に配置されている。さらに、ハンドル部11は棒状を呈しており、ヘッド部12は、ハンドル部11の長手方向とは異なる方向に延びている。これらの結果、温度が上昇した冷却風がハンドル部11内へ流入することをより効果的に抑制できる。それ故、ハンドル部11の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
また、ハンドル部11の長手方向から視て、通気壁部7は、ヘッド部12が延設されている側(下方Z2)に配置されている。そのため、美容器1の使用時などに、吸気孔71及び排気孔72を目立ちにくくすることができる。その結果、外観の意匠性をより高めることができる。
また、排気孔72の総開口面積は、吸気孔71の総開口面積よりも大きい。そのため、吸気孔71から取り入れる冷却風の流速をより大きくすることができる。その結果、温度調整体3の冷却をより効率よくおこなうことができる。
また、美容器1は、温度調整体3と冷却ファン62との間にヒートシンク61を有しており、ヒートシンク61は、温度調整体3側に配置されたベース板611と、ベース板611から冷却ファン62側に向けて立設された放熱フィン612とを有している。そのため、冷却風と温度調整体3との熱交換をより効率よく行うことができる。その結果、温度調整体3の冷却をより効率よく行うことができる。
温度調整体3はペルチェ素子である。そのため、先端部材2を加温する機能と先端部材2を冷却する機能との両方を1つの素子で実現することができる。そのため、部品点数をより低減することができる。
このように、美容器1によれば、温度が上昇した冷却風がハンドル部11内へ流入することを容易に抑制できる。それ故、美容器1は、ハンドル部11の温度上昇を容易に抑制することができる。
本例の美容器1は、図1に示すように、接続ケーブル13を介して電源ユニット100に接続されている。本例の電源ユニット100には、美容器1とは別の機能を有する第2美容器8が搭載されている。
第2美容器8は、棒状を呈する本体81と、本体81から延設された2本の支持軸(図示略)と、2本の支持軸に回転可能に支持された回転体82とを有している。2本の支持軸は、本体81の長手方向における一端を基端として、本体81から遠ざかるにつれて互いの間隔が開くように延設されている。
各支持軸に支持された回転体82の表面には、主電極821が設けられている。また、本体81の内部には、電源からの電力を主電極821に供給する給電装置と、給電装置からの電力供給を制御する制御装置とが設けられている。給電装置は、本体81の長手方向における他端から延出したケーブル83を介して、本体81とは別体に構成された補助電極84に電気的に接続されている。
制御装置は、主電極821及び補助電極84を肌に接触させた状態において、主電極821、補助電極84、給電装置及び人体を含む閉回路にイオン導入電流またはイオン導出電流を流すことができるように構成されている。
第2美容器8を使用する際、回転体82を肌に押し当てた状態で本体81を肌に沿って移動させることにより、回転体82の回転に伴って、肌が手で摘み上げられるように変形させることができる。これにより、高いマッサージ効果を体感させることができる。また、この場合には、回転体82の回転に伴って、回転体82と肌との振動板部積を容易に広くするとともに、肌表面の角質層を引き伸ばし、角質層を薄くすることができる。これらの結果、イオン導入及びイオン導出をより効率的に行うことができる。
本発明に係る美容器1の態様は、上述した実施例の態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜その構成を変更することができる。
例えば、上記実施例においては、電源ユニット100を美容器1とは別体に構成した例を示したが、美容器1の内部に電源が収容されていてもよい。この場合には、例えば、美容器1の内部に電源としての電池を収容し、電池を制御基板14に接続することにより、肌に超音波振動を付与する機能、肌を加温する機能及び肌を冷却する機能を実現することができる。
美容器1の内部に収容する電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよい。二次電池を用いる場合には、二次電池の充電を行う方法として公知の態様を採用することができる。例えば、電源ユニット100と美容器1とを接続ケーブル13を介して接続した際に充電を行う構成を採用することができる。また、電源ユニット100に美容器1を載置した際に、電源ユニット100に設けた充電接点と美容器1に設けた充電端子とを当接させることにより、充電を行う構成とすることもできる。さらに、充電器内に設けた送電コイルから美容器1内に設けた受電コイルへ電力を送信し、非接触充電を行う構成としてもよい。
1 美容器
11 ハンドル部
12 ヘッド部
2 先端部材
200 接触面
3 温度調整体
62 冷却ファン
7 通気壁部
71 吸気孔
72 排気孔

Claims (7)

  1. 使用者が把持するハンドル部と、
    上記ハンドル部から延出したヘッド部と、
    肌に接触させる接触面を備え、上記ヘッド部の先端に保持された先端部材と、
    上記ヘッド部内に収容され、上記先端部材の温度を変化させる温度調整体と、
    上記ヘッド部内に収容され、上記温度調整体を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファンとを有しており、
    上記ヘッド部は、
    外部空間から上記冷却ファンへ上記冷却風を供給する吸気孔と、上記冷却ファンを通過した上記冷却風を外部空間へ排出する排気孔とを備えた通気壁部を有している、美容器。
  2. 上記排気孔は、上記吸気孔と上記先端部材との間に配置されている、請求項1に記載の美容器。
  3. 上記ハンドル部は棒状を呈しており、上記ヘッド部は、上記ハンドル部の長手方向とは異なる方向に延びている、請求項1または2に記載の美容器。
  4. 上記ハンドル部の長手方向から視て、上記通気壁部は、上記ヘッド部が延設されている側に配置されている、請求項3に記載の美容器。
  5. 上記排気孔の開口面積は、上記吸気孔の開口面積よりも大きい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の美容器。
  6. 上記美容器は、更に、上記温度調整体と上記冷却ファンとの間にヒートシンクを有しており、上記ヒートシンクは、上記温度調整体側に配置されたベース板と、上記ベース板から上記冷却ファン側に向けて立設された放熱フィンとを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の美容器。
  7. 上記温度調整体はペルチェ素子である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の美容器。
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