JP2021029442A - 美容器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】頬や額など面積の大きな肌面はもちろん、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位にも満遍なく美容処理を施せる美容器具を提供する。【解決手段】温熱ヘッド2は、広域刺激ヘッド18と、狭域刺激ヘッド19とから成り、それぞれに肌接触体22・32が設けられる。肌接触体22は第1電極23と第2電極24と、肌接触体32は第1電極33と第2電極34とから構成され、高周波電圧を作用させ肌を加熱する。広域刺激ヘッド18の第1電極23と狭域刺激ヘッド19の第1電極33、および広域刺激ヘッド18の第2電極24と狭域刺激ヘッド19の第2電極34は、それぞれ一体化されて形成される。第1電極23・33と第2電極24・34は間隔をあけて並設される。広域刺激ヘッド18の肌接触体22の第1電極23と第2電極24の表面積の合計値は、狭域刺激ヘッド19の肌接触体32の第1電極33と第2電極34の表面積の合計値より大きく設定される。【選択図】図22

Description

本発明は、肌に温熱や冷熱を作用させ、あるいは電気刺激を与えて美容効果を高める美容器具に関する。
この種の美容器具において、一対の電極の間の肌に流れる高周波電流の発熱作用で美容効果を高めることが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の美容処理装置は、ハウジングの一側に透過板を配置し、透過板の外面に肌に美容刺激を付与する2群の電極群を設け、透過板の内部に光源と反射部材を設けている。各電極群は8個の四角形状のRF電極を格子状に配置して構成してあり、各RF電極の周囲には接触センサーが周回状に設けてある。ハウジングの周面には、電源スイッチと光照射スイッチが設けてあり、電源スイッチがオン操作されると、接触センサーの検知状況に応じてRF電極に高周波電流が供給される。また、光照射スイッチがオン操作されると、光源が作動してパルス光を照射する。
特開2011−194173号公報
特許文献1の美容処理装置は、美容刺激を付与するためのRF電極を、透過板の外面に格子状に配置している。そのため、頬や額など平坦で面積の大きな肌面には支障なく美容処理を行うことができる。しかし、全ての接触センサーが肌に接触した状態でないと、RF電極に高周波電流が供給されない。そのため、一部のRF電極を使用して、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位に美容処理を施すことができず、顔肌の全体に満遍なく美容処理を行うことができない。
本発明の目的は、頬や額など平坦で面積の大きな肌面はもちろん、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位にも温熱ヘッドをあてがって、顔肌の全体に満遍なく美容処理を行うことができる美容器具を提供することにある。
本発明の美容器具は、本体ケース1に温熱ヘッド2が設けられている。温熱ヘッド2は、肌面の広い領域に温熱刺激を与えることができる広域刺激ヘッド18と、肌面の狭い領域に温熱刺激を与えることができる狭域刺激ヘッド19とを備えている。広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19に、それぞれ肌接触体22・32が設けられている。肌接触体22・32に高周波電圧を作用させて、肌を流れる高周波電流の発熱作用で肌を加熱するように構成されている。肌接触体22は第1電極23と第2電極24とから構成されている。肌接触体32は第1電極33と第2電極34とから構成されている。広域刺激ヘッド18の第1電極23と狭域刺激ヘッド19の第1電極33、および広域刺激ヘッド18の第2電極24と狭域刺激ヘッド19の第2電極34は、それぞれ一体化されて形成されている。第1電極23・33と第2電極24・34は所定間隔をあけて並設されている。広域刺激ヘッド18の肌接触体22を構成する第1電極23と第2電極24の表面積の合計値は、狭域刺激ヘッド19の肌接触体32を構成する第1電極33と第2電極34の表面積の合計値より大きく設定されている。
広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33を屈曲する連続平面で形成する。広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34を屈曲する連続平面で形成する。
本発明の美容器具においては、本体ケース1に設けた温熱ヘッド2に、肌面の広い領域に温熱刺激を与える広域刺激ヘッド18と、肌面の狭い領域に温熱刺激を与える狭域刺激ヘッド19を設けた。こうした美容器具によれば、広域刺激ヘッド18を使用することにより、頬や額など平坦で面積の大きな肌面の美容処理を好適に行えるのはもちろん、狭域刺激ヘッド19によって、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位の美容処理を適確に行える。従って、顔肌の全体に満遍なく美容処理を行える美容器具を提供できる。また、肌接触体22・32に高周波電圧を作用させて、肌を流れる高周波電流の発熱作用で肌を加熱するようにした。こうした美容器具によれば、肌に流れる高周波電流の発熱作用で肌を内部から加熱できるので、例えば加熱された温熱ヘッド2を肌表面に押付けて、肌表面から肌内部へ向かう熱伝導作用で肌を加熱する場合に比べて、肌を素早く、しかも効率良く加熱することができる。
広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33を屈曲する連続平面で形成するようにした。また、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34を屈曲する連続平面で形成するようにした。こうした温熱ヘッドによれば、各刺激ヘッド18・19に、第1電極23・33と第2電極24・34を個別に設ける場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。さらに、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の肌接触面を、広域刺激ヘッド18の肌電極22の肌接触面に対して傾斜させることになるので、片方の刺激ヘッド18(または19)を使用するとき、他方の刺激ヘッド19(または18)が肌面に接触するのを防止でき、各刺激ヘッド18・91による美容処理を適確に行うことができる。
提案例1に係る美容器具の温熱ヘッドを示す正面図である。 提案例1に係る美容器具の正面図である。 提案例1に係る美容器具の側面図である。 提案例1に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例1に係る美容器具の制御部と各機器の関係を示すブロック図である。 提案例1に係る美容器具の制御部と肌接触体の関係を示すブロック図である。 制御部による電流制御態様を示す図表である。 提案例2に係る美容器具の温熱ヘッドの要部の正面図である。 提案例3に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例4に係る美容器具の温熱ヘッドの正面図である。 提案例4に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 図10におけるA−A線矢示図である。 提案例5に係る温熱ヘッドの正面図である。 提案例5に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例6に係る美容器具の温熱ヘッドの斜視図である。 提案例7に係る温熱ヘッドの正面図である。 提案例7に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例8に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例9に係る美容器具の温熱ヘッドの側面図である。 提案例10に係る美容器具の制御回路を示すブロック図である。 提案例11に係る美容器具の制御回路を示すブロック図である。 実施例1に係る美容器具の温熱ヘッドの斜視図である。 提案例12に係る美容器具の正面図である。
(提案例1) 図1から図7に本発明に係る美容器具の基礎となる美容器具の提案例1を示す。提案例1、つまり本発明における前後、左右、上下とは、図2、図3に示す交差矢印と、各交差矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2および図3において、美容器具は、グリップを兼ねる本体ケース1と、本体ケース1の前面上部に突設される温熱ヘッド2と、本体ケース1の後面上部に膨出される冷熱ヘッド3とを備える。
本体ケース1の前面の下部には、卵形のスイッチパネル4が設けられ、その表面に電源ボタン部5と、運転モードを切換えるモードボタン部6と、温熱ヘッド2に印加される電圧を切換えるレベル切換えボタン部7とが設けられている。また、スイッチパネル4の上側のケース面には、運転モードの違いに応じて点灯状態が変化するモード表示部8と、電流刺激の強度に応じて点灯状態が変化するレベル表示部9とが設けられている。モード表示部8は、温熱ヘッド2と冷熱ヘッド3に対応して上下に2個設けられている。本体ケース1は、前後に分割された前ケース1aと後ケース1bで、縦長の中空ケースとして構成されており、その内部に2次電池10や回路基板11などが収容されている。回路基板11の前面には、各ボタン部5〜7に対応してスイッチ12が実装されており、さらに各表示部8・9に対応してLED13が実装されている。
(温熱ヘッド)
温熱ヘッド2は、本体ケース1に固定される筒状の基部ケース16と、基部ケース16の前部に形成される正面視が液滴状のヘッドケース17とを一体に備える。温熱ヘッド2には、ヘッドケース17に肌面の広い領域に美容刺激を与える広域刺激ヘッド18と、肌面の狭い領域に美容刺激を与える狭域刺激ヘッド19とが設けられている。美容刺激は、温熱刺激と電気刺激とからなる。
図1、図4に示すように、広域刺激ヘッド18には不完全円形のヘッド面20と、ヘッド面20の内側に膨出される電極台21と、電極台21の表面に配置されて肌面を加熱する肌電極(肌接触体)22などが設けられている。ヘッド面20は基部ケース16の中心軸と直交する平面からなり、電極台21はヘッド面20から前向きに小さく膨出する湾曲面からなる。肌電極22は、電極台21の中央に配置される正六角形状の第1電極23と、第1電極23の各辺部の周囲に配置される等脚台形状の6個の第2電極24とで構成されている。6個の第2電極24は一体に形成してあり、隣接する第2電極24同士が広域刺激ヘッド18の内部に設けた接続部分(破線で示している)を介して連続している。
第1電極23の各コーナー部23aは、第2電極24の隣接隙間に臨んでいる。また、第1電極23のコーナー部23aは、第2電極24の内縁どうしを結ぶ、六角形状の仮想外郭線H1より内側に位置している。このように、コーナー部23aが第2電極24の隣接隙間に臨んでいると、顔肌に塗付された美容用液を第2電極24の隣接隙間から液保持部26に円滑に導入できるので、高周波電流が作用する第1電極23と第2電極24の間の肌面に熱刺激を与えるのと同時に、美容用液を肌面に作用させて、美容効果を高めることができる。上記のように、広域刺激ヘッド18の第1電極23を多角形状に形成し、その周囲に複数の第2電極24を所定間隔おきに配置する点、および、第1電極23のコーナー部23aは第2電極24の外縁どうしを結ぶ仮想外郭線H2より内側に位置している点、さらに、第1電極23のコーナー部23aは第2電極24の内縁どうしを結ぶ仮想外郭線H1より内側に位置している点は、狭域刺激ヘッド18を備えておらず、広域刺激ヘッド18のみを備えた美容器具に適用することで、同等の作用効果を発揮することができる。
第1電極23が電極台21の表面から膨出する状態で設けられているのに対して、第2電極24は電極台21に膨出形成したホルダー枠25に埋設する状態で設けられて、その表面がホルダー枠25と面一になるように露出させてある。第1電極23とホルダー枠25はそれぞれ電極台21の表面から膨出しており、第1電極23とホルダー枠25の間の液保持部26に化粧水などの美容用液を保持することができる。第1電極23の内部には、肌温度を検知するサーミスター等の温度センサー27が設けられている。第1電極23と第2電極24は例えばチタン板材で形成されている。
狭域刺激ヘッド19は、広域刺激ヘッド18のヘッド面20に連続する半円状のヘッド面30と、ヘッド面30の内側に膨出される電極台31と、電極台31の表面に配置されて肌面を加熱する肌電極(肌接触体)32などを備える。ヘッド面30は斜め上向きに僅かに膨出する湾曲面からなり、ヘッド面30の全体が広域刺激ヘッド18のヘッド面20に対して後傾している。図1においては、両ヘッド面20・30の境界線bより上側の部分が狭域刺激ヘッド19となる。この実施例では、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30を、広域刺激ヘッド18のヘッド面20に対して約45度後傾させている(図4参照)。
電極台31は、ヘッド面30とほぼ平行な僅かに湾曲する湾曲面からなる。肌電極32は、電極台31の上半側に配置される上突半円状の第1電極33と、第1電極33の下側に配置される下突半円状の第2電極34で構成されており、これらの電極33・34は、電極台31に膨出形成したホルダー枠35に埋設する状態で設けられて、その表面がホルダー枠35と面一になるように露出させてある。第2電極34は、広域刺激ヘッド18の上部の第2電極24と一体に設けられて共用電極36を構成している。第1電極33の内部には、肌温度を検知するサーミスター等の温度センサー37が設けられている。第1電極33と第2電極34は例えばチタン板材で形成される。なお、第2電極24、第1電極33、および第2電極34は、ホルダー枠25・35に埋設する必要はなく、第1電極23と同様に電極台22から突出する構造であってもよい。以上のように、肌接触体22・32の肌と接触する面が電極面(肌接触面)となっており、肌接触体32の電極面の面積は、肌接触体22の電極面の面積より小さく設定されている。
(冷熱ヘッド)
図3において冷熱ヘッド3は、ペルチェ素子40と、ペルチェ素子40の後面に配置されて冷熱を肌面に伝える冷熱ヘッド41と、ペルチェ素子40の前面に配置されて温熱を放出するヒートシンク42などで構成される。冷熱ヘッド41は、アルミニウム製のダイキャスト成形品からなり、その伝熱面43が後ケース1bの装着窓の外に露出している。ヒートシンク42はアルミニウム製のダイキャスト成形品からなり、一群の放熱フィンを介してペルチェ素子40の温熱を放出する。図示していないが、後ケース1bには温熱をケースの外へ排出するための排出窓が開口している。本体ケース1の内部の上下には、美容器具が使用中であることを検知する加速度センサー45が設けられている。
(制御部)
図5、図6に示すように美容器具には、温熱ヘッド2および冷熱ヘッド3の作動状態を制御する制御部48が設けられている。電源ボタン部5をオン操作すると、温熱運転モードが起動され、制御部48は広域刺激ヘッド18の肌電極22と、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に、高周波出力部49を介して高周波電圧を印加し、温熱運転モード側のモード表示灯8を点灯させる。また、レベル切換えボタン部7をオン操作すると、制御部48は肌電極22・32に印加される高周波電圧の電圧を弱・中・強の順に循環的に切換えて、選定された高周波電圧を肌電極22・32に印加する。同時に、レベル表示灯9の点灯状態をレベル切換え状態に対応させる。
上記のように美容機器の準備が整った状態で、例えば広域刺激ヘッド18の肌電極22を乳液や化粧水が塗布された頬や額などの顔肌にあてがい、かつ顔肌に沿って滑らせると、加速度センサー45がその動きを検知するので、制御部48は一対の電極23・24の間に高周波電流を供給する。具体的には、周波数が1MHzの正弦波の高周波電圧を第1電極23と第2電極24の間、または第1電極33と第2電極34の間に印加している。これにより、一対の電極23・24の間の肌に流れる高周波電流で肌を加熱することができる。この場合の美容刺激は、温熱刺激と電気刺激の双方である。制御部48は加速度センサー45から出力された検知信号により、美容機器が使用されていることを認識することができる。また、電流値検出部50(図6参照)で検知した電流値から、制御部48は広域刺激ヘッド18が肌にあてがわれていることを認識することができる。逆に、肌面に狭域刺激ヘッド19をあてがった状態では、制御部48は電流値検出部50の検知信号によって、狭域刺激ヘッド19が肌にあてがわれていることを認識することができる。加速度センサー45は省くことができる。その場合には、電源ボタン5をオン操作すると、制御部48がタイマーを起動し、広域刺激ヘッド18の肌電極22と、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に高周波電圧を印加したのち、所定時間が経過した時点で電源をオフする。
2個の加速度センサー45のうち、片方の加速度センサー45からの検知信号が一定時間出力されない場合には、温熱ヘッド2が顔肌にあてがわれたまま動いていないおそれがあるので、制御部48は肌電極22・32に対する高周波電流の供給を低下し、あるいは停止する。また、制御部48は、電流値検出部50から出力される検知信号を常時監視しており、図7に示すように、電流値検出部50の検知信号が閾値(基準電流値)より大きい場合には、肌電極22・32のうち、広域刺激ヘッド18の肌電極22が肌面に接触しているものと判断して、肌電極22に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値に設定し、あるいは基準出力値以上に増やす。さらに、両方の加速度センサー45から検知信号が出力されない場合には、美容器具が作動していないものと判断して、高周波電流の供給を低下させ、あるいは停止させる。逆に、電流値検出部50の検知信号が閾値より小さい場合には、肌電極22・32のうち、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌面に接触しているもの判断して、肌電極32に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値より減らす。これは、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積および熱容量が小さく、しかも放熱面積が小さいため温度が上昇しやすく、広域刺激ヘッド18の肌電極22と同等の高周波電流を肌電極32に供給すると、肌電極32による肌温度の上昇度合いが大きく、後述するように温度センサー37の検知信号を受けて制御部48が温度制御を行うとしても、一時的にオーバーシュート状態に陥るおそれがあるからである。このように、本実施例の制御部48による制御では、広域刺激ヘッド18における第1電極23と第2電極24の間の肌に流れる電流値と、狭域刺激ヘッド19における第1電極33と第2電極34の間の肌に流れる電流値に基づいて、広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19のどちらかが肌に接触しているかを検知できるように構成されている。そのうえで、制御部48は、狭域刺激ヘッド19が肌に接触していることを検知した場合は、広域刺激ヘッド18に供給される供給電力よりも低減した状態の供給電力を狭域刺激ヘッド19に供給する。逆に制御部48は、広域刺激ヘッド18が肌に接触していること検知した場合は、狭域刺激ヘッド19に供給される供給電力よりも増大した状態の供給電力を広域刺激ヘッド18に供給する。つまり、広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19のどちらかを肌に接触した場合に自動的にこれらヘッドに対応した電力を高周波出力部49から供給することができる。したがって、手動操作で供給電力を切り替える手間を省くことができる。また切り替え忘れがないため肌温度の不必要な上昇を確実に防止できる。電流値検出部50と肌電極22・32が肌接触検知部を構成している。本提案例では、肌電極22・32が肌接触センサーを兼ねるが、肌接触センサーは静電容量型の接触センサーなどの専用センサーを、肌電極22・32とは別に設ける構成であってもよい。
広域刺激ヘッド18、あるいは狭域刺激ヘッド19を使用している途中に、温度センサー27・37のいずれか一方の検知信号が閾値を越えたら、制御部48は肌電極22あるいは肌電極32に供給される高周波電流(供給電力)の供給状態を低下させて、肌温度が高くなるのを防止する。検知信号が閾値以下になれば、高周波電流の供給状態をもとに戻し、検知信号が再び閾値を越えたら、高周波電流の供給状態を低下させる。これを繰り返すことにより、肌温度が一定になる。本提案例では、温度センサー27の閾値(作動温度)を45℃、温度センサー37の閾値(作動温度)を43℃に設定している。つまり、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37の検知信号の閾値を、広域刺激ヘッド18に設けた温度センサー27の検知信号の閾値より小さく設定している。このように、各刺激ヘッド18・19における各温度センサー27・37の検知信号の閾値を異ならせるのは、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積および熱容量が小さく、しかも放熱面積が小さいため温度が上昇しやすく、広域刺激ヘッド18の肌電極22と同等の高周波電流を肌電極32に供給すると、肌電極32による肌温度の上昇度合いが大きいため、肌電極32に接触している肌の温度が高い温度になるおそれがあり、これを避けるためである。つまり、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に高周波電流を供給するときは、温度センサー37の閾値が低く設定してあるので、仮にオーバーシュートしたとしても高い肌温度になるのを防止できる。
以上のように、温度センサー27・37の閾値を異ならせて、肌温度が上昇するのを防止する構成と、先に述べたように、広域刺激ヘッド18の肌電極22と、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に対する高周波電流の供給状態を異ならせる構成は、少なくともいずれか一方を備えていれば足りるが、本提案例では前者構成と後者構成の双方を備えるようにした。高周波電流の供給状態を異ならせて狭域刺激ヘッド19の温度上昇を抑制する場合には、高周波電圧の印加量、または高周波電流の供給量を大幅に抑え、加熱と放熱のバランスを調整してセンサーによる温度制御なしで、肌温度が必要以上に上昇しないように設定できる。また、使用されていない、例えば狭域刺激ヘッド19の温度センサー37によって、制御部48はユーザーの使用環境の環境温度を認識することができるので、環境温度に対応した状態で使用している肌電極22に供給される駆動電流の供給状態を調整することができる。例えば、夏には図7に上向きの白抜き矢印で示すように、肌電極22に供給される駆動電流を基準出力値より高めに調整し、冬には図7に下向きの白抜き矢印で示すように、肌電極22に供給される駆動電流を基準出力値より低めに調整する。なお、本提案例では、使用されていない狭域刺激ヘッド19の温度センサー37によって、制御部48はユーザーの使用環境の環境温度を認識させたが、使用している側の肌電極22の温度センサー27で環境温度を認識させることができる。この場合、電源ボタン5がオン操作された直後に環境温度を検出し認識させて、高周波電流の供給状態を予め調整しておき、肌電極22が肌面に押し当てられた使用時には、温度センサー27を本来の温度制御用の温度センサーとして使用する。
以後、所定の時間が経過したら、制御部48は図示していない発音体を駆動して、設定された運転モードに対応した運転時間が経過したことをユーザーに知らせる。同様にして、狭域刺激ヘッド19の肌電極32を鼻の周囲や目元などにあてがい、あるいは顔肌に沿って滑らせることにより、一対の電極33・34間の肌に流れる高周波電流で肌を加熱して、顔肌の全体に満遍なく美容処理を行うことができる。
狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積は、広域刺激ヘッド18の肌電極22の面積に比べてかなり小さく、しかも狭域刺激ヘッド19が広域刺激ヘッド18に対して大きく後傾しているので、狭域刺激ヘッド19の肌電極32による狭小部位の美容処理を円滑にしかも適確に行うことができる。また、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積は小さいため、広域刺激ヘッド18の肌電極22を肌面にあてがうときと同じ高周波電流を肌電極32に供給すると、各電極33・34の間で熱に変換される電力が大きくなり、単位時間当たりの肌温度の上昇度合いが大きくなるため、肌が不必要に加熱されるおそれがある。こうした不具合を解消するために、制御部48は前述したように、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌にあてがわれていることを、電流値検出部50の電流値から検知して、肌電極32に供給される高周波電流を、肌電極22に供給される高周波電流よりも低減している。さらに狭域刺激ヘッド19の温度センサー37の閾値を、広域刺激ヘッド18の温度センサー27の閾値より低く設定して、肌が不必要に加熱されるのを防止している。
広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19による美容処理が終了したら、モードボタン部6をオン操作することにより、運転モードが温熱運転モードから冷熱運転モードに切換わり、ペルチェ素子40に駆動電流が供給され、冷熱運転モード側のモード表示灯8が点灯される。所定の時間が経過して冷熱ヘッド41の伝熱面43の温度が使用温度まで低下した状態で、伝熱面43を顔肌にあてがって冷却する。ペルチェ素子40に駆動電流が供給されてから所定の時間が経過すると、駆動電流の供給が停止されるので、冷熱ヘッド41による顔肌の冷却処理を終了し、電源ボタン部5を押込んで全ての運転モードをオフ状態にする。
(提案例2) 図8に美容器具の提案例2を示す。提案例2の美容器具は、共用電極36の内部に温度センサー27が配置されている点が、提案例1の美容器具と異なる。このように、共用電極36の内部に温度センサー27が配置されていると、広域刺激ヘッド18を使用する場合と、狭域刺激ヘッド19を使用する場合のいずれの場合でも、1個の温度センサー27で肌温度を検知できるので、温度センサー37を省略できる分だけ美容器具の製造コストを削減できる。また制御部48は、電源ボタン部5がオンされた直後の温度センサー27の検知温度から、ユーザーの使用環境の環境温度を認識することができるので、実施例1の美容器具と同様に環境温度に適合して、肌電極22に供給される駆動電流を調整することができる。提案例1では、温度センサー27の検知信号の閾値と、温度センサー37の検知信号の閾値を個別に設定したが、本提案例においても同様に検知信号の閾値を個別に設定することができる。詳しくは、電流検出部50と肌電極22・23からなる肌接触検知部の検知信号により、制御部48は広域刺激ヘッド18の肌電極22が肌面に接触していれば、温度センサー27の検知信号の閾値を例えば45℃に設定し、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌面に接触知っていれば、温度センサー27の検知信号の閾値を例えば43℃に設定するのである。つまり、広域刺激ヘッド18の使用時に比べて、狭域刺激ヘッド19を使用するときの温度センサー27の検知信号の閾値を小さく設定している。これにより、提案例1の美容器具と同様に、不必要な肌面の温度上昇を防止することができる。また制御部48は、電源ボタン5がオン操作された直後の温度センサー27の検知温度から、ユーザーの使用環境の環境温度を認識できるので、提案例1の美容器具と同様に、環境温度に適合して肌電極22・23に供給される駆動電流を調整することができる。
(提案例3) 図9に美容器具の提案例3を示す。提案例3の美容器具では、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30を、広域刺激ヘッド18のヘッド面20に連続する湾曲面で形成して、ヘッド面30の全体を僅かに後傾させる点が、提案例1の美容器具と異なる。このように、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30は、大きく後傾させる必要はなく、僅かに後傾させてもよい。
(提案例4) 図10ないし図12に美容器具の提案例4を示す。この提案例4の美容器具では、ひとつのヘッド面20に広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19を設けている。詳しくは、ヘッド面20の中央に三角形状の第1電極23を設け、その周囲に、広域刺激ヘッド18の肌電極22を構成する3個の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の肌電極32を構成する3個の第2電極34を交互に配置して、第2電極24を共用できるようにした。広域刺激ヘッド18の第2電極24は、第1電極23の辺部と平行に配置されており、刺激ヘッド19の第2電極34は、第1電極23のコーナー部23aに臨んで配置されている。
図12に示すように、各電極23・24・34のうち、第1電極23のヘッド面20からの突出高さh1が最も高く、第2電極24のヘッド面20からの突出高さh2と、第2電極34のヘッド面20からの突出高さh3とを、記載順に低く設定した。また、第1電極23の肌接触面は、第2電極24の突出高さh2と、第2電極34の突出高さh3の違いに応じて湾曲面の傾斜度合を異ならせて、第1電極23の肌接触面を各電極24・34に向って下り傾斜させることにより、とくに電極面積が小さな狭域刺激ヘッド19を使用する場合に、広域刺激ヘッド18側の第1電極23が肌に接触するのを避けられるようにした。
(提案例5) 図13、および図14に美容器具の提案例5を示す。提案例5の美容器具では、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30と広域刺激ヘッド18のヘッド面20を、四隅が丸められた四角形状に形成し、提案例1の美容器具と同様に、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30を、広域刺激ヘッド18のヘッド面20に対して後傾させるようにした。広域刺激ヘッド18には、四角形状の第1電極23と、第1電極23の左右辺部および下辺部と平行な第2電極24を設けるようにした。また、狭域刺激ヘッド19には、それぞれ横長の第1電極33および第2電極34を設けるようにした。広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33とは一体に形成し、各電極23・33を繋ぐ接続部分(破線参照)は温熱ヘッド2の内部に、隠れた状態で配設されている。同様に、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34とは一体に形成し、隣接する第2電極24同士を繋ぐ接続部(破線参照)や、第2電極24と第2電極34を繋ぐ接続部(破線参照)は、温熱ヘッド2の内部に隠れた状態で配設されている。第1電極23・33の内部には温度センサー27・37を配置した。
(提案例6) 図15に美容器具の提案例6を示す。提案例6の美容器具では、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30と広域刺激ヘッド18のヘッド面20を、上下に長い長円形状に形成し、提案例1の美容器具と同様に、狭域刺激ヘッド19のヘッド面30を、広域刺激ヘッド18のヘッド面20に対して後傾させた。また、広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33とを一体化してヘッド面20・30から露出させ、上下に長い長円形状に形成した。さらに、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34とを一体化して、ヘッド面20・30から露出させ、上下に長い長円リング状に形成した。第1電極23・33の屈曲部分の内部には、温度センサー27を配置した。本提案例においては、広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33とを一体化しているので、各電極23・33が個別に設けてある場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。また、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34を一体化しているので、各電極24・34が個別に設けてある場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。
提案例6においても、提案例1と同様の制御を行う。すなわち、制御部48は、電流値検出部50から出力された検知信号を常時監視しており、図7に示すように、電流値検出部50の検知信号が閾値(基準電流値)より大きい場合には、肌電極22・32のうち、広域刺激ヘッド18の肌電極22が肌面に接触しているものと判断して、肌電極22に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値、あるいは基準出力値以上に増やす。逆に、電流値検出部50の検知信号が閾値より小さい場合には、肌電極22・32のうち、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌面に接触しているものと判断して、肌電極32に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値より減らす。これは、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積は小さいため、広域刺激ヘッド18の肌電極22を肌面にあてがうときと同じ高周波電流を肌電極32に供給すると、各電極33・34の間で熱に変換される電力が大きくなって、肌が不必要に加熱されるおそれがある。こうした不具合を解消するために、制御部48は前述したように、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌にあてがわれていることを、電流値検出部50の電流値から検知して、肌電極32に供給される高周波電流を、肌電極22に供給される高周波電流よりも低減している。なお。提案例1では、第1電極23・33が独立形態であるので、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積および熱容量と、広域刺激ヘッド18の肌電極22の面積および熱容量とに大きな差がある。そのため、放熱面積が小さな狭域刺激ヘッド19の肌電極32は、温度が上昇しやすい傾向がある。しかし本提案例の場合には、第1電極23・33、および第2電極24・34が一体化されて繋がっているので、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の温度上昇は、提案例1ほどではない。
(提案例7) 図16、図17に美容器具の提案例7を示す。提案例7の美容器具では、ヘッドケース17に広域刺激ヘッド18の肌接触体22と狭域刺激ヘッド19の肌接触体32を液滴状に連続する状態で構成し、各肌接触体22・32の内部に温熱源となるPTCヒーター53・54と、それに隣接して温度センサー27・37を配置した。図示していないが、各刺激ヘッド18・19には肌接触センサーが設けられており、肌接触センサーの検知信号が出力された側のPTCヒーター53(または54)を駆動することにより、肌面に温熱刺激を付与することができるようにした。本提案例では、金属製の肌電極22・23は備えておらず、広域刺激ヘッド18、および狭域刺激ヘッド19のプラスチック材で形成したケース表面が肌接触体22・32を構成するようにした。このように、肌接触体22・32は金属製に限らず、プラスチック材やゴムなどで構成してあってもよい。本発明に係る美容器具は、上記のように肌接触体22・32をPTCヒーター53・54で加熱する形態の美容器具であってもよく、その場合の美容刺激は温熱刺激のみとなる。このように、美容刺激は温熱刺激だけの場合もある。
(提案例8) 図18に美容器具の提案例8を示す。提案例8の美容器具では、ヘッド面20・30を基部ケース16の中心軸線と直交する垂直の平坦面で形成し、その上部に小さな面積の狭域刺激ヘッド19を設け、残りの部分を広域刺激ヘッド18とした。広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19の内部には、それぞれ肌接触体22・32を加熱するニクロム線ヒーター55、56を配置させた。広域刺激ヘッド18の肌接触体22と狭域刺激ヘッド19の肌接触体22は、面一になっているが、その外形形状および面積は、大きく異なるものとしている。提案例1の美容器具においても、本提案例の美容器具と同様に、ヘッド面20・30を平坦面で構成することができる。提案例8の美容器具は、ニクロム線ヒーター55、56で加熱された肌接触体22・32によって、肌面に温熱刺激(美容刺激)を付与することができる。
(提案例9) 図19に美容器具の提案例9を示す。提案例9の美容器具では、本体ケース1の前面上部に広域刺激ヘッド18を設け、本体ケース1の後面上部に狭域刺激ヘッド19を設けて、各刺激ヘッド18・19のそれぞれに、第1電極23・33と、第2電極24・34を一対ずつ設けるようにした。このように、広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19とは、本体ケース1の異なる位置に独立して設けてもよい。
(提案例10) 図20に美容器具の提案例10を示す。提案例10の美容器具では、高周波出力部49と第1電極23・33の間に切換えスイッチ57を設け、さらに肌電極22の第1電極23と第2電極24の間に、各電極23・24に駆動電流が供給されていることを検知する電流確認部58を設けた。この美容器具では、広域刺激ヘッド18の各電極23・24間に駆動電流が供給されているにも拘わらず、電流確認部58から検知信号が出力されない、あるいは検知信号値が閾値以下である場合に、制御部48は美容器具が使用されていないと判定して、切換えスイッチ57を切換えて、狭域刺激ヘッド19側の肌電極34側に駆動電流を供給する。
(提案例11) 図21に美容器具の提案例11を示す。提案例11の美容器具では、高周波出力部49と第1電極23・33の間に切換えスイッチ57を設け、さらに本体ケース1に電極選択スイッチ59を設けた。この美容器具によれば、電極選択スイッチ59をユーザーが切換え操作することにより、制御部48が切換えスイッチ57を切換え操作して、ユーザーが指定した側の肌電極22(または肌電極32)を作動させる。
(実施例1) 図22に本発明に係る美容器具の実施例1を示す。実施例1の美容器具では、広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19側の第1電極33を一体に形成し、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19側の第2電極34を一体に形成して、前者電極23・33と後者電極24・34をヘッド面20・30に左右に隣接する状態で配置するようにした。また、前者電極23・33の表面積を、後者電極24・34の表面積より大きく設定して、第1電極23と第2電極24が、広域刺激ヘッド18の肌電極22を構成し、第1電極33と第2電極34が、狭域刺激ヘッド19の肌電極32を構成するようにした。各肌電極22・32の周囲を囲む仮想外郭線は卵形になっている。各電極23・24・33・34の表面積とは、肌面に接触する部分の面積であって、ヘッド面20・30から膨出する周囲側面の面積は含まないこととする。
温度センサー27・37は、第2電極24・34の内部に配置するようにした。図22に示すように、狭域刺激ヘッド19側の肌電極32は、広域刺激ヘッド18側の肌電極22に対して後傾させるようにした。上記のように、実施例1における美容器具の電極形状および配置形態以外の基本構造は、提案例1の美容器具と同じである。
実施例1に係る美容器具では、広域刺激ヘッド18の第1電極23と、広域刺激ヘッド18の第2電極24の間に高周波電流を供給して、肌面を内部から加熱する。同様に、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34の間に高周波電流を供給して、肌面を内部から加熱する。広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33は屈曲する連続平面で形成してあるので、各刺激ヘッド18・19の第1電極23・33の電極面(肌接触面)は、断面く字状となる。また、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34は屈曲する連続平面で形成してあるので、各刺激ヘッド18・19の第2電極24・34の電極面(肌接触面)は、断面く字状となる。なお、第1電極23・33および第2電極24・34の各電極面は、フラット面である必要はなく、外突状の湾曲面で形成してあってもよい。また、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24をフラット面で形成し、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34を外突状の湾曲面で形成してもよい。さらに、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24を外突状の湾曲面で形成し、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34を、先の各電極23・24の湾曲面より大きな曲率の湾曲面で形成してもよい。少なくとも狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34を外突状の湾曲面で形成した美容器具によれば、狭域刺激ヘッド19で美容処理を行う場合に、鼻の周囲などのくぼみのある肌部位の美容処理を適確に行うことができる。さらにいえば、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34のうち少なくとも一方側のみを外突状の湾曲面で形成することができる。これによればさらに的確にくぼみのある肌部位を処理できる。本実施例では第1電極23・33および第2電極24・34に1つの屈曲部を設けることで肌電極22と肌電極32が形成されているが、屈曲部を2つ設けてさらにもうひとつのより小さい表面積を有する肌電極を構成することができる。また、本実施例では、図22に示すように左右の屈曲部の位置が同じであるが、上下に多少ずれていてもよい。また、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24の外突状の湾曲面については曲率が途中で異なる複合Rで構成されるものであってもよく、同様に狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34の外突状の湾曲面も曲率が途中で異なる複合Rで構成されるものであってもよい。特に狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34の外突状の湾曲面については、屈曲部側の曲率を小さく設定し、屈曲部から遠ざかった中途から端部にかけては屈曲部側の曲率よりも大きい曲率とした構成とすれば、くぼみのある肌部位を的確に処理できる。さらに、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34については、屈曲部側の面を内凹み状の湾曲面とし、屈曲部から遠ざかった中途から、外突状の湾曲面を上記内凹み状の湾曲面に連続して繋げるように構成することができる。これによれば肌部位をポイントで温熱刺激できる。なお、これに対応する広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24の面は、フラット面であってもよく、外突状の湾曲面であってもよい。こうした美容器具によれば、狭域刺激ヘッド19で美容処理を行う場合に、鼻の周囲などのくぼみのある肌部位の美容処理を適確に行うことができる。
実施例1においても、提案例1と同様の制御を行う。すなわち、制御部48は、電流値検出部50から出力された検知信号を常時監視しており、図7に示すように、電流値検出部50の検知信号が閾値(基準電流値)より大きい場合には、肌電極22・32のうち、広域刺激ヘッド18の肌電極22の電極面(肌接触面)が肌面に接触しているものと判断して、肌電極22に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値、あるいは基準出力値以上に増やす。逆に、電流値検出部50の検知信号が閾値より小さい場合には、肌電極22・32のうち、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の電極面(肌接触面)が肌面に接触しているものと判断して、肌電極32に供給される高周波電流(供給電力)の出力値を基準出力値より減らす。これは、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積が小さいため、広域刺激ヘッド18の肌電極22を肌面にあてがうときと同じ高周波電流を肌電極32に供給すると、各電極33・34の間で熱に変換される電力が大きくなって、肌が不必要に加熱されるおそれがある。こうした不具合を解消するために、制御部48は前述したように、狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌にあてがわれていることを、電流値検出部50の電流値から検知して、肌電極32に供給される高周波電流を、肌電極22に供給される高周波電流よりも低減している。なお。提案例1では、第1電極23・33が独立形態であるので、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積および熱容量と、広域刺激ヘッド18の肌電極22の面積および熱容量とに大きな差がある。そのため、放熱面積が小さな狭域刺激ヘッド19の肌電極32は、温度が上昇しやすい傾向がある。しかし本実施例の場合には、第1電極23・33、および第2電極24・34が一体化されて繋がっているので、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の温度上昇は、提案例1ほどではない。
実施例1においては提案例1と同様に、温度センサー27の閾値(作動温度)を45℃、温度センサー37の閾値(作動温度)を43℃に設定している。つまり、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37の検知信号の閾値を、広域刺激ヘッド18に設けた温度センサー27の検知信号の閾値より小さく設定している。このように、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37の検知信号の閾値が小さく設定してあると、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に高周波電流を供給するとき、肌電極32に接触している肌の温度が高い温度になるのを防止できる。
実施例1に係る美容器具は以下の形態で実施することができる。
広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19に、それぞれ肌接触体22・32を構成する第1電極23・33と第2電極24・34とが設けられており、
広域刺激ヘッド18の第1電極23と狭域刺激ヘッド19の第1電極33、および広域刺激ヘッド18の第2電極24と狭域刺激ヘッド19の第2電極34は、それぞれ一体化されて長軸状に形成されており、
第1電極23・33と第2電極24・34は所定間隔をあけて並設されており、
広域刺激ヘッド18の肌接触体22を構成する第1電極23と第2電極24の表面積の合計値は、狭域刺激ヘッド19の肌接触体32を構成する第1電極33と第2電極34の表面積の合計値より大きく設定されている。
実施例1に係る美容器具によれば、広域刺激ヘッド18を使用することにより、頬や額などの平坦で面積の大きな肌面の美容処理を好適に行えるのはもちろん、狭域刺激ヘッド19を使用して、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位の美容処理を適確に行える。
実施例1に係る美容器具では、広域刺激ヘッド18の第1電極23と、狭域刺激ヘッド19の第1電極33を屈曲する連続平面で形成するようにした。また、広域刺激ヘッド18の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19の第2電極34を屈曲する連続平面で形成するようにした。こうした温熱ヘッドによれば、各刺激ヘッド18・19に、第1電極23・33と第2電極24・34を個別に設ける場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。さらに、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の肌接触面を、広域刺激ヘッド18の肌電極22の肌接触面に対して傾斜させるので、片方の刺激ヘッド18(または19)を使用するとき、他方の刺激ヘッド19(または18)が肌面に接触するのを防止でき、各刺激ヘッド18・91による美容処理を適確に行える。
実施例1に係る美容器具では、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24の、少なくともいずれか一方の内部に温度センサー27を設け、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34の、少なくともいずれか一方の内部に温度センサー37を設けるようにした。そのうえで、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37の閾値を、広域刺激ヘッド18に設けた温度センサー27の閾値より小さく設定した。こうした温熱ヘッドによれば、狭域刺激ヘッド19の肌電極32に高周波電流を供給するとき、温度センサー37の閾値が低く設定してあるので、肌電極32に接触している肌の温度が高い温度になるのを防止できる。
狭域刺激ヘッド19の肌電極32が肌にあてがわれている場合には、肌電極32に供給される高周波電流を、肌電極22に供給される高周波電流よりも低減している。こうした温熱ヘッドによれば、狭域刺激ヘッド19の肌電極32の面積が小さいため、広域刺激ヘッド18の肌電極22を肌面にあてがうときと同じ高周波電流を肌電極32に供給すると、各電極33・34の間で熱に変換される電力が大きくなって、肌が不必要に加熱されるおそれがあるが、これを防止できる。
(提案例12) 図23に美容器具の提案例12を示す。提案例12の美容器具では、本体ケース1の上部寄りに広域刺激ヘッド18を設け、本体ケース1の上端に狭域刺激ヘッド19を設けたうえで、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24、および狭域刺激ヘッド19の第1電極33と第2電極34を、それぞれ回転自在なローラーで構成した。詳しくは、広域刺激ヘッド18の第1電極23と第2電極24を2個ずつ交互に配置し、各電極23・24の間に3個の絶縁ローラー61を配置して、これらを本体ケース1に固定したローラー軸62で回転自在に支持した。同様に、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と絶縁ローラー63と第2電極34を記載順に配置し、これらを本体ケース1に固定したローラー軸64で回転自在に支持した。肌電極22側の第1電極23と第2電極24の幅および直径は、肌電極32側の第1電極33と第2電極34の幅および直径と同じに設定して、電極部品を共用化できるようにした、また、肌電極22を2個の第1電極23と、2個の第2電極24で構成して、肌電極22の肌に対する接触面積を、肌電極32の肌に対する接触面積より大きくした。このように、各肌電極22・23の肌に対する接触面積を大小に異ならせることに関しては、以下の形態を採ることができる。肌電極22側の第1電極23と第2電極24、および肌電極32側の第1電極33と第2電極34の幅寸法は同じであるが、肌電極22側の第1電極23と第2電極24の直径は、肌電極32側の第1電極33と第2電極34の直径より大きく設定して、肌電極22と肌電極32で肌に対する接触面積が大小に異なるようにする。また、各電極23・24・33・34の直径を同じにして、肌電極22側の第1電極23と第2電極24の幅を、肌電極32側の第1電極33と第2電極34の幅より大きく設定して、肌電極22・32の肌に対する接触面積を大小に異ならせてもよい。また、各電極23・24・33・34の断面形状は、多角形であってもよい。また、各電極23・24・33・34の断面形状は、そのまま円形とし、周面に均等に複数の凸部または凹部を設ける構成とすることができる。これにより肌に対して刺激効果が期待できる。
本提案例では、狭域刺激ヘッド19における第1電極33と第2電極34と絶縁ローラー63は一体で回転する構成となっているが、変形例として上記3者をそれぞれ独立して回転する構成とすることができる。これにより狭域刺激ヘッド19を肌面上で移動させるときスムーズに方向転換させることができる。また、広域刺激ヘッド18における2個の第1電極23と2個の第2電極24と3個の絶縁ローラー61も一体で回転する構成となっているが、これについても上記3者をそれぞれ独立して回転する構成とすることができる。ただ、品質面やコスト面を考慮すれば、狭域刺激ヘッド19における第1電極33と第2電極34と絶縁ローラー63は一体で回転するユニットとする一方、広域刺激ヘッド18における2個の第1電極23と2個の第2電極24と3個の絶縁ローラー61については、左側の第1電極23と第2電極24と絶縁ローラー61を一体で回転できるユニットとし、右側の第1電極23と第2電極24と絶縁ローラー61を一体で回転できるユニットとして、左右独立して回転できる構成とする。中央の絶縁ローラー61については、左右どちらかのユニットと一体で回転するように構成されてもよいし、独立して回転するように構成されてもよい。
狭域刺激ヘッド19は、本提案例では、固定されているが、変形例として狭域刺激ヘッド19は本体ケース1に対して上下方向に伸縮可能に設けることができる。この場合、第1電極33と絶縁ローラー63と第2電極34をローラー軸62ごと本体ケース1に対して伸縮させる。ローラー軸62の本体ケース1内部に位置する部分に節度構造(凸部)が設けられており、本体ケース1内のそれに対応する節度構造(3つの凹部)との係合により、低い位置、中間位置、高い位置の3箇所で位置決めすることができる。この伸縮構造により、狭域刺激ヘッド19を広域刺激ヘッド18から離すことができるため、狭域刺激ヘッド19の使用時に広域刺激ヘッド18が邪魔になることはなく、使い勝手が向上する。また、狭域刺激ヘッド19は本体ケース1に対して完全に格納される構成とすることができる。この場合、節度は4箇所となる。この構成により狭域刺激ヘッド19の保護が可能となる。広域刺激ヘッド18も本提案例では固定されているが、上述した狭域刺激ヘッド19と同様に伸縮可能に設けることができる。この場合の伸縮方向は前後方向である。
また、狭域刺激ヘッド19は、本提案例では、固定されているが、変形例として狭域刺激ヘッド19は本体ケース1に対して上下方向に弾性付勢される構成であってもよい。この場合、第1電極33と絶縁ローラー63と第2電極34をローラー軸62ごと本体ケース1に対して弾性付勢する。具体的には、本体ケース1の内部に2つのコイルばね(ばね)が設けられており、ローラー軸62の左右端部に上記ばねを挿通し、このばねを別途ローラー軸62の左右端部に固定した2つの当接ピースに押し当てて狭域刺激ヘッド19を上方に向けて弾性付勢する。2つの当接ピースは、ローラー軸62を遊嵌する本体ケース1の開口の周囲の内壁に当接することで、上方への移動が規制される。これにより狭域刺激ヘッド19全体の上方移動が規制される。狭域刺激ヘッド19を肌に押し当てるとその押圧力により狭域刺激ヘッド19が本体ケース1に対して沈み込むため、肌の凹凸に追随することができ肌にかかる負担を低減することができる。広域刺激ヘッド18も本実施例では固定されているが、上述した狭域刺激ヘッド19と同様に弾性付勢される構成とすることができる。この場合の弾性付勢される方向は上下方向ではなく前後方向となる。また、上記構成において狭域刺激ヘッド19および/または広域刺激ヘッド18の内部に、モーターとそのモーター軸に偏心カムを取り付けた構成のバイブレーターを設けることができる。これにより、温熱刺激中にバイブレーターを作動させれば、狭域刺激ヘッド19および/または広域刺激ヘッド18が弾性付勢されている方向に振動させることができ、肌に小刻みな振動による刺激を加えることができる。
また、本提案例では、広域刺激ヘッド18は、2個の第1電極23と2個の第2電極24の径は同一寸法となっているが、例えば、左端の第1電極23の直径と右端の第2電極24の直径はそのままで、内側(中央寄り)の第2電極24および第1電極23の直径を、左端の第1電極23および右端の第2電極24の直径よりも一回り大きくした寸法とすることができる。これにより、凹み部分の肌面(例えば顎下)に、すべての電極を接触させやすく、肌に適切に温熱刺激を加えることができる。
また、本提案例では、狭域刺激ヘッド19と広域刺激ヘッド18は、各電極23・24・33・34をローラーで構成し、これを肌に押し当てて移動することで回転させるといった受動的回転構造であるが、モーターなどの動力を設けて能動的に回転する構成とすることができる。
また、本提案例では、狭域刺激ヘッド19を本体ケース1の上面壁に、広域刺激ヘッド18を本体ケース1の前面壁に設けているが、狭域刺激ヘッド19を本体ケース1の後面壁に設けることができる。
また、例えば、ローラー軸64に対して回転可能に四角形状の枠体を取り付け、枠体の上側の一辺に狭域刺激ヘッド19を、反対側の下側の一辺に広域刺激ヘッド18をそれぞれ回転可能に設けることができる。ローラー軸64に取り付けられる枠体の部分は、同枠体の左右の辺の中央部分である。これにより、枠体を回転すれば、択一的に狭域刺激ヘッド19または広域刺激ヘッド18を使用できる。したがって、使い間違いがなく使い勝手を向上することができる。
提案例12の美容器具の電極形状および配置形態以外の基本構造は、提案例1の美容器具と同じである。
(各提案例で説明した美容器具の作用効果)
上記の各提案例で説明した美容器具においては、本体ケース1に設けた温熱ヘッド2が、肌面の広い領域に美容刺激を与える広域刺激ヘッド18と、肌面の狭い領域に美容刺激を与える狭域刺激ヘッド19を備えるようにした。また、広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19に、それぞれ肌面に美容刺激を付与する肌接触体22・32を設けるようにした。こうした美容器具によれば、広域刺激ヘッド18を使用することにより、頬や額など平坦で面積の大きな肌面の美容処理を好適に行えるのはもちろん、狭域刺激ヘッド19によって、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位の美容処理を適確に行える。従って、顔肌の全体に満遍なく美容処理を行える美容器具を提供できる。また、各刺激ヘッド18・19に専用の肌接触体22・32を設けているので、肌の加熱や肌に対する電気刺激の付与を確実に行える。
狭域刺激ヘッド19の肌電極32の電極面を、広域刺激ヘッド18の肌接触体22の電極面に対して傾斜させるようにした。こうした美容器具によれば、片方の刺激ヘッド18(または19)を使用するとき、他方の刺激ヘッド19(または18)が肌面に接触することがないので、各刺激ヘッド18・19による美容処理を適確に行うことができる。
狭域刺激ヘッド19の肌接触体32を支持するヘッド面30を、広域刺激ヘッド18の肌接触体22を支持するヘッド面20に対して傾斜させるようにした。こうした美容器具によれば、各刺激ヘッド18・19の面積の違いに加えて、傾斜の違いによっても広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19を見分けることができ、とくに狭域刺激ヘッド19を使用した美容処理の対象部位を、ユーザーに対して直感的に認識させることができる。従って、各刺激ヘッド18・19が誤った使用法で使用されるのを良く防止できる。
広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19のそれぞれに、肌温度を検知する温度センサー27・37を設けるようにした。こうした美容器具によれば、各刺激ヘッド18・19における肌接触体22・32の温度状態を的確に検知できるので、肌温度が必要以上に高くなるのを確実に防止して安全に美容処理を行える。
広域刺激ヘッド18に設けた温度センサー27と、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37のいずれか一方が、美容器具を使用している環境の環境温度センサーを兼ねるようにした。こうした美容器具によれば、例えば広域刺激ヘッド18を使用して美容処理を行う場合に、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37で環境温度を検知して、季節の違いや室内温度の違いに応じて広域刺激ヘッド18の作動状態を調整できる。例えば、環境温度が高い夏には、肌接触体22に供給される駆動電流を基準出力値より高めに調整し、冬には肌接触体22に供給される駆動電流を基準出力値より低めに調整するなどの制御を行うことができる。また、肌接触体22の内部にPTCヒーターなどの温熱源が設けてある温熱ヘッド2の場合には、温熱源に供給される駆動波電流を調整して、環境温度の違いに対応することができる。
肌接触体22・32に高周波電圧を作用させて、肌を流れる高周波電流の発熱作用で肌を加熱するようにした。こうした美容器具によれば、肌に流れる高周波電流の発熱作用で肌を内部から加熱できるので、例えば加熱された温熱ヘッド2を肌表面に押付けて、肌表面から肌内部へ向かう熱伝導作用で肌を加熱する場合に比べて、肌を素早く、しかも効率良く加熱することができる。
各刺激ヘッド18・19の肌接触体22・32を、第1電極23・33と第2電極24・34で構成し、各肌接触体22・32に供給される高周波電流の供給状態を、制御部48が温度センサー27・37の検知信号の閾値に応じて調整するようにした。そのうえで、狭域刺激ヘッド19に設けた温度センサー37の検知信号の閾値を、広域刺激ヘッド18に設けた温度センサー27の検知信号の閾値より小さく設定するようにした。このように、狭域刺激ヘッド19の温度センサー37の検知信号の閾値が小さく設定してあると、広域刺激ヘッド18に比べて狭域刺激ヘッド19の温度制御を、低い温度の段階から制御できるので、狭域刺激ヘッド19が高温状態に陥るのを防止できる。
広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19の隣接部に、広域刺激ヘッド18側の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19側の第2電極34を一体化して共用電極36を構成するようにした。こうした温熱ヘッド2によれば、各刺激ヘッド18・19に第2電極24・34が個別に設けてある場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。また、広域刺激ヘッド18における各電極23・24のヘッド面20からの突出高さを、共用電極36を構成する第2電極24のヘッド面20からの突出高さと同じか、これより大きく設定した。さらに、狭域刺激ヘッド19における各電極33・34のヘッド面30からの突出高さを、共用電極36を構成する広域刺激ヘッド18側の第2電極24のヘッド面20からの突出高さより小さく設定した。こうした美容器具によれば、狭域刺激ヘッド19の第1電極33と共用電極36を構成する第2電極34を結ぶ平面(肌に接触する平面)を、広域刺激ヘッド18の第1電極23と共用電極36を構成する第2電極24を結ぶ平面(肌に接触する平面)に対して交差させることができる。従って、例えば狭域刺激ヘッド19を使用して美容処理を行う場合に、広域刺激ヘッド18の各電極23・24が肌面に接触するのをよく防止できる。
狭域刺激ヘッド19におけるヘッド面30が、共用電極36を構成する第2電極24・34の隣接部から、狭域刺激ヘッド19のヘッド端にわたって徐々に低くなるように設定した。こうした美容器具によれば、広域刺激ヘッド18を使用する場合と、狭域刺激ヘッド19を使用する場合とで、肌に密着する温熱ヘッド2の姿勢が大きく異なるので、狭域刺激ヘッド19を使用して美容処理を行う場合に、広域刺激ヘッド18の各電極23・24が肌面に接触するのをさらに確実に防止できる。
狭域刺激ヘッド19側のヘッド面30が、広域刺激ヘッド18側のヘッド面20に対して後傾させてあると、各刺激ヘッド18・19が肌面に接触するときの美容器具の姿勢がさらに大きく異なるので、狭域刺激ヘッド19を使用して美容処理を行う場合に、広域刺激ヘッド18の各電極23・24が肌面に接触するのをさらに確実に防止できる。
広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19の隣接部において、広域刺激ヘッド18側の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19側の第2電極34を一体化して共用電極36を構成するようにした。そのうえで、共用電極36の内部に肌温度を検知する温度センサー27を設けるようにした。こうした美容器具によれば、各刺激ヘッド18・19に温度センサー27・37が個別に設けてある場合に比べて部品点数を減らして、電極構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。
共用電極36に設けた温度センサー27が、美容器具を使用している環境の環境温度センサーを兼ねるようにした。こうした美容器具によれば、制御部48は、電源ボタン部5がオンされた直後の温度センサー27の検知温度から、ユーザーの使用環境の環境温度を認識することができるので、環境温度に適合した状態で、肌接触体22に供給される駆動電流を調整することができる。
広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19に、肌接触体22・32が肌面に接触していることを検知する肌接触センサーを設けるようにした。こうした美容器具によれば、肌接触センサーの検知信号の有無に応じて、肌接触体22・32に供給される高周波電流を調整し、あるいは、温度センサー27・37の検知信号の閾値を調整して、肌接触体22・32に供給される高周波電流を好適化でき、無駄な電力消費を減少できる。
広域刺激ヘッド18の肌接触体22および/または狭域刺激ヘッド19の肌接触体32が、肌接触センサーを兼ねるようにした。さらに、各刺激ヘッド18・19の肌接触体22・32が肌面に接触したときに、肌接触体22・32から出力される検知信号に基づき、制御部48が肌接触体22・32に供給される高周波電流を調整し、あるいは、温度センサー27の検知信号の閾値を調整するようにした。こうした美容器具によれば、各刺激ヘッド18・19の肌接触体22・32を利用して、肌接触体22・32が肌面に接触していることを検知できるので、肌接触センサーが別途設けてある場合に比べて、部品点数を減らして温熱ヘッド2の構造を簡素化でき、その分だけ美容器具を低コスト化できる。
各刺激ヘッド18・19のヘッド面20・30の隣接部において、広域刺激ヘッド18側の第2電極24と、狭域刺激ヘッド19側の第2電極34を屈曲する連続平面で形成するようにした。こうした温熱ヘッド2によれば、各刺激ヘッド18・19に第2電極24・34が個別に設けてある場合に比べて、部品点数を減らして電極構造を簡素化でき、さらに、第2電極24・34の加工コストを削減して、その分だけ美容器具を低コスト化できる。
各刺激ヘッド18・19の第1電極23・33と、第2電極24・34をそれぞれ一体に形成するようにした。こうした美容器具によれば、各電極23・24・33・34を個別に形成する場合に比べて、温熱ヘッド2を構成する部品数を減らして、美容器具の製造に要するコストを削減できる。
ヘッド面20の中央に配置される第1電極23と、第1電極23の周囲に配置される複数の第2電極24で、広域刺激ヘッド18の肌接触体22を構成し、少なくともひとつの第2電極24が共用電極36を構成するようにした。こうした美容器具によれば、第1電極23の周囲が複数の第2電極24で囲まれているので、第1電極23と第2電極24の間に美容用液を保持した状態で美容処理を適確に行うことができる。また、温熱ヘッド2を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う場合に、美容用液が第1電極23や第2電極24で押退けられてしまうのをよく防止できる。
広域刺激ヘッド18の第1電極23を多角形状に形成して、同電極23の周囲に複数の第2電極24を所定間隔おきに配置するようにした。また、第1電極23のコーナー部23aを第2電極24の隣接隙間に臨ませるようにした。こうした美容器具によれば、温熱ヘッド2を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う場合に、第2電極24の隣接隙間から入込んできた美容用液をコーナー部23aで分流させて、第1電極23の周囲に沿って流動させながら、肌接触体22の外へ排出することができる。従って、第1電極23と第2電極24の間の美容用液の入替わりを促進して、美容器具による美容効果を高めることができる。
第1電極23のコーナー部23aを第2電極24の外縁どうしを結ぶ仮想外郭線H2より内側に位置させるようにした。こうした美容器具によれば、温熱ヘッド2を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う場合に、第2電極24の隣接隙間から入込もうとする美容用液をコーナー部23aで流動案内して、第1電極23と第2電極24の間へと送込むことができる。従って、第2電極24の周囲に位置していた美容用液の、第1電極23と第2電極24の間への受入れ量を増やすことができる。
第1電極23のコーナー部23aを第2電極24の内縁どうしを結ぶ仮想外郭線H1より内側に位置させるようにした。こうした美容器具によれば、温熱ヘッド2を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う場合に、第2電極24の隣接隙間から入込んだ美容用液をコーナー部23aで流動案内して、第1電極23と第2電極24の間に保持することができる。従って、上記のように、第1電極23のコーナー部23aが第2電極24の外縁どうしを結ぶ仮想外郭線H2より内側に位置させてある場合に比べて、より多くの美容用液を第1電極23と第2電極24の間へ受入れて保持することができる。
本体ケース1の前面に、広域刺激ヘッド18および狭域刺激ヘッド19を備えた温熱ヘッド2が設け、本体ケース1の後面に、肌面を冷却する冷熱ヘッド3を設けるようにした。こうした美容器具によれば、温熱ヘッド2を備えた美容器具とは別に、冷熱ヘッド3を備えた美容器具を用意する必要がなく、本体ケース1を手に持ったときの前後姿勢を変更するだけで、温熱ヘッド2と冷熱ヘッド3を使い分けることができる。例えば、温熱ヘッド2で肌を加熱しながら美容処理を行った後、冷熱ヘッド3の伝熱面43を肌面にあてがって冷却することができる。
提案例1では、第1電極23のコーナー部23aを第2電極24の内縁側の仮想外郭線H1より内側に位置させたが、その必要はなく、少なくともコーナー部23aが第2電極24の外縁側の仮想外郭線H2より内側に位置させてあれば足りる。その場合には、温熱ヘッド2を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う場合に、第2電極24の隣接隙間から入込もうとする美容用液をコーナー部23aで流動案内して、第1電極23と第2電極24の間へと送込むことができる。従って、第2電極24の周囲に位置していた美容用液の、第1電極23と第2電極24の間への受入れ量を増やすことができる。
肌接触体22・32は金属に限らず、プラスチックやゴムを素材にして形成してあってもよい。上記の実施例では、本体ケース1に固定した基部ケース16の前部のヘッドケース17に、広域刺激ヘッド18と狭域刺激ヘッド19を設けたが、その必要はなく、本体ケース1に各刺激ヘッド18・19が設けてあってもよい。その場合には、本体ケース1に各各刺激ヘッド18・19のヘッド面20・30を設ける。提案例1、実施例1の美容器具では、肌接触体22・23に高周波電流が供給されるが、内部に圧電素子を設けて肌接触体22・23に超音波振動を付与できるようにしてもよい。さらに、イオン導入機能やイオン導出機能を付加してもよい。
1 本体ケース
2 温熱ヘッド
3 冷熱ヘッド
16 基部ケース
17 ヘッドケース
18 広域刺激ヘッド
19 狭域刺激ヘッド
20 広域刺激ヘッドのヘッド面
22 広域刺激ヘッドの肌接触体
23 第1電極
24 第2電極
27温度センサー
30 狭域刺激ヘッドのヘッド面
32 狭域刺激ヘッドの肌接触体
33 第1電極
34 第2電極
37 温度センサー
45 加速度センサー
48 制御部
49 高周波出力部
50 電流値検知部

Claims (2)

  1. 本体ケース(1)に温熱ヘッド(2)が設けられており、
    温熱ヘッド(2)は、肌面の広い領域に温熱刺激を与えることができる広域刺激ヘッド(18)と、肌面の狭い領域に温熱刺激を与えることができる狭域刺激ヘッド(19)とを備えており、
    広域刺激ヘッド(18)および狭域刺激ヘッド(19)に、それぞれ肌接触体(22・32)が設けられており、
    肌接触体(22・32)に高周波電圧を作用させて、肌を流れる高周波電流の発熱作用で肌を加熱するように構成されており、
    肌接触体(22)は第1電極(23)と第2電極(24)とから構成されており、
    肌接触体(32)は第1電極(33)と第2電極(34)とから構成されており、
    広域刺激ヘッド(18)の第1電極(23)と狭域刺激ヘッド(19)の第1電極(33)、および広域刺激ヘッド(18)の第2電極(24)と狭域刺激ヘッド(19)の第2電極(34)は、それぞれ一体化されて形成されており、
    第1電極(23・33)と第2電極(24・34)は所定間隔をあけて並設されており、
    広域刺激ヘッド(18)の肌接触体(22)を構成する第1電極(23)と第2電極(24)の表面積の合計値は、狭域刺激ヘッド(19)の肌接触体(32)を構成する第1電極(33)と第2電極(34)の表面積の合計値より大きく設定されていることを特徴とする美容器具。
  2. 広域刺激ヘッド(18)の第1電極(23)と、狭域刺激ヘッド(19)の第1電極(33)を屈曲する連続平面で形成し、
    広域刺激ヘッド(18)の第2電極(24)と、狭域刺激ヘッド(19)の第2電極(34)を屈曲する連続平面で形成することを特徴とする請求項1に記載の美容器具。
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