JP2017219887A - ライセンスサーバー、制御方法、およびプログラム - Google Patents

ライセンスサーバー、制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置を顧客に出荷する前にアプリケーションの設定等を行う初期設置作業は、サブスクリプションの契約期間前に実施する場合があるが、その場合は契約期間外であるために初期設置作業時にアプリケーションの利用ができない。【解決手段】 利用情報に対応するライセンスアクセス番号を発行し、デバイスの登録と同時に利用情報で定められた契約期間の最初の日よりも前に初期設置作業を行うためのライセンスを発行する。【選択図】 図7

Description

本発明は、アプリケーションのライセンスを発行するライセンスサーバー、制御方法、およびプログラムに関する
画像形成装置にはコピー、および/またはプリントなどの基本機能は標準で搭載されているが、オプションとして拡張機能が用意されていることがある。一般的にはそのような拡張機能を利用したいユーザーは拡張機能の商品を購入する必要がある。拡張機能の商品の購入は、利用料金を決められた日に定期的に支払うことで契約した利用期間の間は拡張機能を利用することが可能になるサブスクリプションのモデルなどが存在する。特許文献1には、次回の支払いが確認された場合に拡張機能の利用期間を延長するライセンスを画像形成装置に適用することで、顧客が利用料金を支払っている間は拡張機能を利用できる技術が開示されている。
特許第05454102号公報
しかしながら、画像形成装置などのデバイスにおいては、顧客先に導入した際にすぐに利用ができるよう前もって作業者により初期設置作業が行われる場合がある。初期設置作業では、拡張機能のアプリケーションのインストールや画像形成装置の各種設定値の設定作業、実際に動作するか否かのテストなどが行われる。特許文献1では、顧客が契約を締結した日から拡張機能を利用することしか開示していないため、契約期間前である初期設置作業の期間には拡張機能のアプリケーションのインストールや各種設定作業が行われることについて考慮されていない。本発明はこの課題を解決するものであり、顧客との契約が結ばれる前の初期設置作業期間に拡張機能のアプリケーションのインストール/各種設置値の設定作業を行い、その後、顧客と締結した契約期間内において拡張機能のアプリケーションのライセンスを自動的に更新できる仕組みを提供する。
上記目的を達成するために、本発明のライセンスサーバーは、アプリケーションの契約期間を指定する利用情報の登録が行われたことに応じて、前記利用情報に対応するライセンスアクセス番号を発行するライセンスアクセス番号発行手段と、ライセンスサーバーに登録されたアプリケーション毎にユニークな値となる第1のライセンスと、各デバイスにインストールされたアプリケーション毎にユニークな値となる第2のライセンスとを発行するライセンス発行手段と、発行された前記第1のライセンスもしくは前記第2のライセンスを提供する提供手段と、を有し、前記ライセンスアクセス番号と前記アプリケーションを利用するデバイスのデバイスシリアル番号とを受信したことに応じて、前記ライセンスアクセス番号から認識される前記契約期間の内の特定の期間をライセンスの有効期間として定めておりかつ前記デバイスシリアル番号に対応する前記デバイスでのみ利用可能とした前記第2のライセンスを前記ライセンス発行手段は発行し、前記提供手段は前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供することを特徴とする。
本発明によって、顧客との契約が結ばれる前の初期設置作業期間に拡張機能のアプリケーションのインストール/各種設置値の設定作業を行い、その後、顧客と締結した契約期間内において拡張機能のアプリケーションのライセンスを自動的に更新できる仕組みを提供することが可能となる。
ネットワーク構成を示す図である。 ハードウェア構成を示す図である。 ソフトウェア構成を示す図である。 ライセンスサーバーが提供する画面の例を示す図である。 画像形成装置が提供する画面の例を示す図である。 ファイルのデータ構造を示す図である。 利用情報更新要求受信部328で実行される処理のフローチャートである。 ライセンス更新要求受信部327で実行される処理のフローチャートである。 ライセンスアクセス番号登録要求受信部354で実行される処理のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。始めに本願明細書で使用される用語について説明する。
「アプリケーションファイル」とは画像形成装置の拡張機能であるプログラムが格納されたファイルである。アプリケーションファイルは画像形成装置に標準では保持されておらず、初期設置時に画像形成装置がインストール要求として後述するライセンスと共に受信することで画像形成装置のハードディスクに格納されることを想定している。なお、アプリケーションファイルを画像形成装置に保持し利用できない状態で保持し、ライセンスがインストールされたことに応じてアプリケーションファイルを有効化する形態もあり得る。何れの形態であってもアプリケーションファイルを利用するためには後述するライセンスが必要となる。
「ライセンス」とは、画像形成装置にアプリケーションファイルのインストールやアプリケーションファイルの利用を許可するために必要なファイルである。ライセンスにはインストールライセンスと更新ライセンス、また売り切り型のライセンスが存在する。インストールライセンスは契約開始前の画像形成装置に、アプリケーションファイルのインストールと特定の日数に限定されたアプリケーションファイルの利用を許可するライセンスであり、アプリケーション毎にユニークな値でライセンス発行される。インストールライセンスは契約開始前のどの画像形成装置にもインストール可能なインストールライセンスである。更新ライセンスはアプリケーションファイルのインストールと契約した期間におけるアプリケーションファイルの利用を許可するライセンスである。更新ライセンスは、各画像形成装置にインストールされたアプリケーションファイル毎にユニークな値でライセンス発行される。売り切り型のライセンスは、サブスクリプションモデルのように利用料金を支払い続けることで契約した期間だけ拡張機能を利用できるタイプのライセンスとは異なり、拡張機能の利用を開始したいタイミングに合わせて購入するタイプのライセンスである。売り切り型のライセンスでは、画像形成装置の拡張機能を無期限に利用可能なタイプや期間限定で利用を許可するタイプなどが存在する。
「利用情報」とは、顧客と販売会社とで結ばれた契約の情報である。顧客の購入した画像形成装置の情報と、購入した画像形成装置においてどの商品を使用させるかという情報を保持する。なお、利用情報に画像形成装置を識別する情報が登録されていなければ、ライセンスサーバーは更新ライセンスを発行することができない。利用情報に画像形成装置を識別する情報が登録されると、ライセンスサーバーは定期的に更新ライセンスを発行することになる。
図1に本発明を適用したライセンス管理システムのネットワーク構成を示す。ライセンスサーバー101はライセンスを発行可能なサーバーであり、インターネット102を介して各種装置と通信可能である。なお、図1の例では画像形成装置(112、132)及び情報処理装置(111、121、131)が1台ずつネットワークに接続されているが、複数台でも良い。
顧客ネットワーク環境110は画像形成装置112を購入した顧客のネットワーク環境である。顧客ネットワーク環境110では画像形成装置112と情報処理装置111がLAN(Local Area Network)113経由で接続されている。LAN113はインターネット102に接続可能である。販売会社ネットワーク環境120は拡張機能の販売を行う販売会社のネットワーク環境である。販売会社ネットワーク環境120では情報処理装置121と契約サーバー122がLAN123経由で接続されている。LAN123はインターネット102に接続可能である。設置工場ネットワーク環境130は画像形成装置132の初期設置を行う設置工場のネットワーク環境である。設置工場ネットワーク環境130では情報処理装置131と初期設置を行う画像形成装置132がLAN133経由で接続されている。LAN133はインターネット102に接続可能である。画像形成装置132は初期設置作業が完了した後に設置工場から顧客に搬送され、顧客ネットワーク環境110に接続されて、画像形成装置112として利用される。
図2に本発明を適用したライセンス管理システムのハードウェア構成を示す。図2Aは画像形成装置112、132のハードウェア構成を示し、図2Bは情報処理装置111、121、131、契約サーバー122、およびライセンスサーバー101のハードウェア構成を示す。
図2Aに示すように、画像形成装置112、132は以下の201〜213を備える。原稿給送部201は読み込む原稿を自動的にイメージリーダ202に給送する。イメージリーダ202(例えば、スキャナ)は給装された原稿を読み込む。画像形成部203は読み込んだ原稿及び受信したデータを印刷画像に変換して印刷する。給紙部204は印刷用の紙を給紙する。NetworkI/F(Interface)205はネットワーク経由でLAN113、133およびインターネット102に接続し、外部と情報交換を行なう。センサ206は本装置の各部分の状態を検知する。CPU207は本装置上の各処理を司る。ハードディスク208は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。不揮発性メモリ209は電源を供給しなくても記憶を保持できかつ書き換え可能なメモリであり、例えばFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)である。揮発性メモリ210は本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能なメモリである。表示部211は本装置の動作状況および操作部212に対する操作に関わる情報を表示する。操作部212は本装置への指示入力を受け付ける。システムバス213は201〜212の各部分を結びつけ、データをやり取りする。
図2Bに示すように、情報処理装置111、121、131、契約サーバー122、ライセンスサーバー101は以下の221〜227を備える。表示部221はウィンドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインタフェース情報を表示する。操作部222はキーボード、マウスを利用したエンドユーザーの入力を受け付ける。CPU223は本装置上の各処理を司る。ハードディスク224は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。揮発性メモリ225は本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能なメモリである。NetworkI/F226はネットワーク経由でLAN113、123、133およびインターネット102に接続し、外部と情報交換を行う。システムバス227は221〜226の各部分を結びつけ、データをやり取りする。
図3に本発明を適用したライセンス管理システムのソフトウェア構成を示す。図3Aはライセンスサーバー101のソフトウェア構成301を示す図であり、図3Bは画像形成装置112、132のソフトウェア構成302を示す図である。図3Aのソフトウェア構成301の各部は、ライセンスサーバー101において、CPU223がハードディスク224に記憶されているプログラムを揮発性メモリ225上にロードし実行することで実現される。
アプリケーション情報保持部311は、アプリケーション情報テーブルをライセンスサーバー101のハードディスク224に保持する機能である。表Aにアプリケーション情報保持部311に格納されるアプリケーション情報テーブルの例を示す。

表Aのアプリケーション情報テーブルにおいて、アプリケーションIDカラムはアプリケーションファイルの種類を一意に識別する識別子であるアプリケーションIDを格納するカラムである。アプリケーションバージョンカラムはアプリケーションファイルのバージョンを格納するカラムである。アプリケーションファイルは、アプリケーションIDとアプリケーションバージョンとで一意に識別される。アプリケーション名カラムはアプリケーション名を格納するカラムである。ファイルパスカラムはアプリケーションファイルを格納しているパスを格納するカラムである。アプリケーション情報テーブルの各レコードは、アプリケーション情報レコードと称し、アプリケーション単位でテーブルに登録される。アプリケーション情報レコードは後述するアプリケーション情報登録要求受信部321がアプリケーション情報登録要求を受信することで追加される。
商品情報保持部312は、商品情報を保持する商品情報テーブルを、ライセンスサーバー101のハードディスク224内に保持する機能である。商品とはアプリケーションファイルを販売する単位であり、顧客はこの商品情報単位で商品を購入する。表Bに商品情報保持部312に格納される商品情報テーブルの例を示す。

表Bの商品情報テーブルにおいて、商品IDカラムは商品を一意に識別する識別子である商品IDを格納するカラムである。商品名カラムは商品名を格納するカラムである。アプリケーションIDカラムはこの商品を購入したことで利用可能となるアプリケーションファイルのアプリケーションIDを格納するカラムである。ライセンスIDカラムは商品登録時に生成されるインストールライセンスのライセンスIDを格納するカラムである。ライセンスIDカラムに格納されるライセンスIDはアプリケーションIDに対して一意のライセンスであり、アプリケーションがインストールされる各画像形成装置に固有なライセンスIDではない。顧客がアプリケーションを利用する前の初期設置用のライセンスであり、アプリケーションがインストールされる画像形成装置毎に固有である必要はない。格納パスはインストールライセンスを保存したパスを格納するカラムである。インストールライセンスは1つの商品に対して各々1つ発行される。
商品情報テーブルの各レコードは、商品情報レコードと称し、商品単位でテーブルに登録される。商品情報レコードは後述する商品情報登録要求受信部322が商品情報登録要求を受信することで追加される。なお、本実施形態では1つの商品情報に1つのアプリケーション情報を関連付ける例で説明するが、1つの商品情報に複数のアプリケーション情報を関連付けてもよい。その場合には1つの商品を購入すると関連付けられた複数のアプリケーション情報のアプリケーションファイルを顧客は利用できるようになる。
利用情報保持部313は、利用情報を保持する利用情報テーブルを、ライセンスサーバー101のハードディスク224内に保持する機能である。利用情報とは、顧客と販売会社とで結ばれた契約の情報であり、顧客の購入した画像形成装置でどの期間商品を使用させるのかという情報を保持する。表C・表Dに利用情報保持部313に格納される利用情報テーブルの例を示す。


表Cの利用情報テーブルにおいて、ライセンスアクセス番号カラムは、顧客との契約を結んだ商品のライセンスアクセス番号を格納するカラムである。契約開始年月日カラムは、顧客と結んだ契約の期間の開始年月日を格納するカラムである。契約終了年月日カラムは、顧客と結んだ契約の期間の終了年月日を格納するカラムである。契約の期間は、アプリケーションファイルを利用できる期間であり、契約が終了すればアプリケーションファイルのライセンスは無効になり、顧客はアプリケーションファイルを利用できなくなる。
表Dの利用情報詳細テーブルは、ライセンスアクセス番号単位にデバイスシリアル番号と利用可能なライセンスとを管理するためのテーブルである。ライセンスアクセス番号カラムはライセンスアクセス番号を格納するカラムである。デバイスシリアル番号カラムは、顧客と契約を結んだ契約対象の画像形成装置のデバイスシリアル番号を格納するカラムであり、後述する利用情報更新要求受信部328によって利用情報が更新される際に格納される。ライセンスIDカラムは更新ライセンスのライセンスIDを格納するカラムである。更新ライセンスは後述する利用情報更新要求受信部328によって利用情報が更新される際に生成されるが、顧客との契約が継続する限り、定期的にライセンスサーバー101によって生成される。ライセンスIDカラムに格納されるライセンスIDはアプリケーションIDおよびデバイスシリアル番号の両方の値の組み合わせにより一意に割り当てられるIDである。同じアプリケーションであってもインストール先の画像形成装置が異なるのであれば、2つの画像形成装置におけるライセンスIDが異なることになる。格納パスは更新ライセンスを保存したパスを格納するカラムである。利用開始年月日カラムは、更新ライセンスが有効になる年月日を格納するカラムであり、利用終了年月日カラムは更新ライセンスが無効になる年月日を格納するカラムである。契約期間内において利用開始年月日と利用終了月日は適宜更新され、その都度、利用開始年月日と利用終了月日とが少なくとも更新された新しい更新ライセンスが発行される。そして、新しい更新ライセンスを取得した画像形成装置112、132のアプリケーションファイルのライセンスが更新されていく仕組みである。
利用情報テーブルのレコードは利用情報レコードと称し、後述する利用情報登録要求受信部323によって利用情報が登録される単位で利用情報レコードが追加される。また、利用情報詳細テーブルのレコードは利用情報詳細レコードと称し、後述する利用情報更新要求受信部328によって利用情報が更新される単位で利用情報詳細レコードが追加される。
ライセンスアクセス番号情報保持部313は、ライセンスアクセス番号情報を保持するライセンスアクセス番号情報テーブルを、ライセンスサーバー101のハードディスク224内に保持する機能である。ライセンスアクセス番号とは、ライセンスサーバー101上で管理される商品を利用するために必要なキーであり、ライセンスサーバー101が指定された商品単位に発行するプロダクトキーである。ライセンスアクセス番号をライセンスサーバー101に通知するとアプリケーションファイルとライセンスをインターネット102経由で取得することができる。表Eにライセンスアクセス番号情報保持部313に格納されるライセンスアクセス番号情報テーブルの例を示す。

表Eのライセンスアクセス番号情報テーブルにおいて、ライセンスアクセス番号カラムはライセンスアクセス番号を格納するカラムである。商品IDカラムはライセンスアクセス番号により利用可能となる商品の商品IDを格納するカラムである。権利数カラムは対象のライセンスアクセス番号を使用して何台の画像形成装置にライセンスを発行することができるかを表す値を格納するカラムである。ライセンスアクセス番号情報テーブルの各レコードは、ライセンスアクセス番号情報レコードと称し、後述するライセンスアクセス番号発行要求受信部324によってライセンスアクセス番号が発行される単位でライセンスアクセス番号情報レコードが追加される。ライセンスアクセス番号は後述する利用情報登録要求受信部323で登録される利用情報単位に発行される。
なお、表C、表Dおよび表Eでは販売会社が顧客の購入したデバイスシリアル番号AAA00130の画像形成装置に対して、商品P0002/P0004/P0006の利用を2016年4月1日から2016年12月31日まで契約を結んだことにより、商品に対してそれぞれライセンスアクセス番号LA01/LA02/LA03が発行された例を示している。同様に商品P0008に対して、デバイスシリアル番号BBB00240/BBB00241の画像形成装置は2016年1月1日から2016年3月31日まで、デバイスシリアル番号CCC00350/CCC00351/CCC00352の画像形成装置は2016年4月1日から無期限で、デバイスシリアル番号DDD00460の画像形成装置は2016年5月1日から2017年4月30日までの契約を結んだ結果、それぞれLA04/LA05/LA06のライセンスアクセス番号が発行された場合の例を示している。
アプリケーション情報登録要求受信部321は、ライセンスサーバー101に設けられるNetworkI/F226からアプリケーション情報登録要求を受信することで実行される機能である。アプリケーション情報登録要求は販売会社の情報処理装置121から送信される。アプリケーション情報登録要求受信部321は受信したアプリケーション情報登録要求からアプリケーションファイル601を取得し、ハードディスク224に格納する。またアプリケーション情報登録要求受信部321は、格納したアプリケーションファイル601のアプリケーションID602、アプリケーション名603、アプリケーションバージョン604を取得する。そして格納したアプリケーションファイル601のパスと取得したアプリケーションID602、アプリケーション名603、アプリケーションバージョン604を、新規のアプリケーション情報レコードとして、表Aのアプリケーション情報テーブルに追加する。
商品情報登録要求受信部322は、ライセンスサーバー101に設けられるNetwork I/F226から商品情報登録要求を受信することで実行される機能である。商品情報登録要求は販売会社の情報処理装置121から送信される。商品情報登録要求には、少なくとも、商品ID、商品名、商品タイプ、アプリケーションIDが含まれることを本願では想定しているが、この限りではない。商品情報登録要求受信部322は、受信した商品情報登録要求から取得したデータからインストールライセンス611を発行して応答として返し、新規の商品情報レコードとして表Bの商品情報テーブルに追加する。
発行するインストールライセンス611のライセンスID612には一意となる識別子を設定し、アプリケーションID613には商品情報登録要求に含まれていた商品IDに対応する商品のアプリケーションIDを設定する。またデバイスシリアル番号ID614にはどの画像形成装置にもアプリケーションのインストールが可能となるように「*」を設定し、利用可能日数615には画像形成装置にインストールしてから5日間有効となるように「5」を含める。本実施例では、利用可能日数615には「5」を固定としたが、商品情報登録要求に利用可能日数を含める等して可変にしてもよい。発行したインストールライセンス611は商品情報登録要求の応答として返されるが、後述するライセンス取得要求受信部325やライセンス更新要求受信部327で画像形成装置から要求を受信した際に応答として返される。
利用情報登録要求受信部323はライセンスサーバー101に設けられるNetwork I/F226から利用情報登録要求を受信することで実行される機能である。利用情報登録要求は、販売会社の情報処理装置121や契約サーバー122から送信される。利用情報登録要求には、少なくとも商品ID、契約開始年月日が含まれる。また付加情報として、契約終了年月日や権利数を設定することも可能である。利用情報登録要求受信部323は、取得した利用情報登録要求に含まれる情報から、ライセンスアクセス番号発行要求を行い、発行したライセンスアクセス番号を応答として返す。また新規の利用情報レコードとして表Cの利用情報テーブルに追加する。
ライセンスアクセス番号発行要求受信部324は、利用情報登録要求受信部323からライセンスアクセス番号発行要求を受信することで実行される機能である。ライセンスアクセス番号発行要求には少なくとも商品IDが含まれる。ライセンスアクセス番号発行要求受信部324は、取得したライセンスアクセス番号発行要求に含まれる商品IDの商品に対してライセンスアクセス番号を発行して応答として返す。また、新規のライセンスアクセス番号レコードとして表Eのライセンスアクセス番号情報テーブルに追加する。利用情報登録要求受信部323からのライセンスアクセス番号発行要求に権利数の値が含まれる場合には、追加するライセンスアクセス番号レコードの権利数カラムの値の受信した権利数の値を設定する。
ライセンス取得要求受信部325はライセンスサーバー101に設けられるNetworkI/F226からライセンス取得要求を受信することで実行される機能である。ライセンス取得要求にはライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号が含まれる。ライセンス取得要求受信部325は取得したライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号に応じたライセンスを応答として返すことを目的とした機能である。また、ライセンス取得要求受信部325は、受信したデバイスシリアル番号が利用情報に未登録の場合、後述する利用情報更新要求受信部328への要求を行い、利用情報更新要求受信部328から受信したライセンスを応答として返す。
ライセンス取得要求受信部325は受信したライセンス取得要求に含まれるライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号と一致する利用情報詳細レコードが存在するかをチェックする。具体的には、表Dの利用情報詳細テーブルから受信したライセンスアクセス番号を含むレコードを特定し、特定したレコードの中に受信したデバイスシリアル番号を含む利用情報詳細レコードが存在するかをチェックする。もし利用情報詳細レコードが存在した場合には、利用情報詳細レコードに含まれる利用開始年月日、利用終了年月日の値が「利用開始年月日≦現在の年月日≦利用終了年月日」を満たすかをチェックする。もし条件を満たしている場合には利用情報詳細レコードに含まれる格納パスの更新ライセンスを応答として返す。利用情報詳細レコードは存在するが、更新ライセンスの取得年月日の条件を満たさない場合は、ライセンスアクセス番号から特定されるインストールライセンス611を応答として返す。具体的には、表Eのライセンスアクセス番号から受信したライセンスアクセス番号を含むレコードを特定し、特定したライセンスアクセス番号レコードに含まれる商品IDを取得する。次に表Bの商品情報テーブルから特定した商品IDを含むレコードを特定し、特定した商品情報レコードの格納パスに格納されているインストールライセンス611を応答として返す。
受信したデバイスシリアル番号が利用情報に登録されていない、つまり利用情報詳細レコードが存在しない場合は、利用情報更新要求受信部328へ利用情報の更新を要求する。ライセンス取得要求受信部325は利用情報更新要求受信部328での処理の結果、受信したライセンスを応答として返す。上記のようにライセンス取得要求受信部325は対象の画像形成装置で利用可能な期間である利用情報が存在する場合は更新ライセンス621を応答として返し、利用可能な期間でない場合はインストールライセンス611を応答として返す。さらに、対象の画像形成装置が利用情報に登録されていないと判断した場合には、利用情報の更新処理後に適したライセンスを応答として返す。
アプリケーションファイル取得要求受信部326は、ライセンスサーバー101に設けられるNetworkI/F226からアプリケーションファイル取得要求を受信することで実行される機能である。アプリケーションファイル取得要求にはライセンスアクセス番号が含まれる。アプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したアプリケーションファイル取得要求に含まれるライセンスアクセス番号に関連するアプリケーションファイル601を応答として返す。
具体的には、アプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したアプリケーションファイル取得要求からライセンスアクセス番号を取得する。次にアプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したライセンスアクセス番号と一致するライセンスアクセス番号情報レコードを表Dのライセンスアクセス番号情報テーブルから取得する。次にアプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したライセンスアクセス番号情報レコードの商品IDと一致する商品情報レコードを表Bの商品情報テーブルから取得する。次にアプリケーションファイル取得要求受信部326は取得した商品情報レコードからアプリケーションIDを取得する。次にアプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したアプリケーションIDと一致するアプリケーション情報レコードを表Aのアプリケーション情報テーブルから取得する。そして、アプリケーションファイル取得要求受信部326は取得したアプリケーション情報レコードに含まれるファイルパスのアプリケーションファイル601を応答として返す。
ライセンス更新要求受信部327は、ライセンスサーバー101に設けられるNetwork I/F226からライセンス更新要求を受信することで実行される機能である。ライセンス更新要求には、デバイスシリアル番号と、更新ライセンスを取得したいアプリケーションファイル601のアプリケーションIDが含まれる。ライセンス更新要求受信部327は取得したデバイスシリアル番号、アプリケーションIDに対して利用可能な期間となっている利用情報が存在している場合には更新ライセンス621を応答として返す。具体的には、表Bの商品情報テーブルから受信したアプリケーションIDを含むレコードを特定し、特定した商品情報レコードに含まれる商品IDを特定する。次に表Eのライセンスアクセス番号テーブルから特定した商品IDを含むレコードを特定し、特定したライセンスアクセス番号情報レコードに含まれるライセンスアクセス番号を特定する。さらに表Dの利用情報詳細テーブルから特定したライセンスアクセス番号と受信したデバイスシリアル番号を含むレコードを特定し、特定した利用情報詳細レコードに含まれる利用開始年月日、利用終了年月日の値が「利用開始年月日≦現在の年月日≦利用終了年月日」を満たす場合に、更新ライセンス621を応答として返す。
利用情報更新要求受信部328は、ライセンスサーバー101に設けられるNetwork I/F226から利用情報更新要求を受信することで実行される機能である。利用情報更新要求はライセンス取得要求受信部325から実行され、ライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号が含まれる。利用情報更新要求受信部328は、取得した利用情報更新要求からライセンスアクセス番号を取得する。次に利用情報更新要求受信部328は取得したライセンスアクセス番号と一致する利用情報レコードを表Cの利用情報テーブルから取得する。次に利用情報更新要求受信部328は新規の利用情報詳細レコードとして、表Dの利用情報詳細テーブルに追加する。追加するレコードのライセンスアクセス番号カラムには、利用情報更新要求から取得したライセンスアクセス番号、デバイスシリアル番号のカラムには、利用情報更新要求に含まれるデバイスシリアル番号の値を格納する。また更新ライセンスを生成し、更新ライセンスを応答として返す。次に利用情報更新要求受信部328は新規追加した利用情報詳細レコードに生成した更新ライセンスのライセンスID/格納パスの値を格納する。
発行する更新ライセンス621のライセンスID622には一意となる識別子が設定される。また、デバイスシリアル番号624には利用情報更新要求に含まれていたライセンスアクセス番号から特定した商品のアプリケーションIDが設定される。デバイスシリアル番号624には利用情報更新要求に含まれていたデバイスシリアル番号を設定する。また、利用開始年月日625には特定した利用情報レコードに格納される利用開始年月日し、利用終了年月日626には利用開始年月日からの一か月後の年月日を設定する。一カ月単位で発行される更新ライセンス621は契約年月日の終了日まで繰り返し発行されることになり、画像形成装置112、132は拡張機能の有効化のため、繰り返し発行される更新ライセンスをライセンスサーバー101に要求し更新することになる。更新ライセンス621に設定したライセンスID622、利用開始年月日625および利用終了年月日626の値は表Dの利用情報詳細レコードのライセンスIDカラム、利用開始年月日カラムおよび利用終了年月日カラムに設定する。なお、利用終了年月日に設定する日時は、利用開始年月日から一か月後に限定するものではなく、商品ごともしくは利用情報ごとに変更することも可能である。発行した更新ライセンス621は後述するライセンス取得要求受信部325やライセンス更新要求受信部327で画像形成装置から要求を受信した際に応答として返される。利用情報更新要求受信部328の処理の詳細は図7のフローチャートを用いて後述する。
図3Bのソフトウェア構成302の各部は画像形成装置112、132においてCPU207がハードディスク208に記憶されているプログラムを揮発性メモリ210上にロードすることで実行される。デバイス情報保持部341は、デバイス情報テーブルを画像形成装置112、132のハードディスク208に保持する機能である。デバイス情報テーブルには少なくとも、画像形成装置112、132を一意に識別するためのデバイスシリアル番号を保持する。デバイスライセンス情報保持部342は、デバイスライセンス情報テーブルを画像形成装置112、132のハードディスク208に保持する機能である。表Fにデバイスライセンス情報保持部342に格納されるデバイスライセンス情報テーブルの例を示す。

表Fのデバイスライセンス情報テーブルにおいて、アプリケーションIDカラムはインストールされたアプリケーションファイル601のアプリケーションIDを格納するカラムである。アプリケーションバージョンカラムは当該アプリケーションファイルのアプリケーションバージョンを格納するカラムである。アプリケーション名カラムは当該アプリケーションファイル601のアプリケーション名を格納するカラムである。利用開始年月日カラムは当該アプリケーションファイル601の利用が開始できる年月日を格納するカラムである。利用終了年月日カラムは当該アプリケーションファイル601の利用が終了される年月日を格納するカラムである。格納パスカラムは当該アプリケーションファイル601を格納している画像形成装置112、132のハードディスク208のパスを格納するカラムである。
画像形成装置は、デバイスライセンス情報テーブルに格納されている情報を元にアプリケーションファイル601が利用可能かどうかを判定する。利用可能年月日と利用終了年月日に値がある場合には「利用可能年月日≦現在の年月日≦利用終了年月日」を満たす場合にアプリケーションファイル601は利用可能であると判定する。また利用終了年月日に値がある場合には「現在の年月日≦利用終了年月日」を満たす場合にアプリケーションファイル601は利用可能であると判定する。デバイスライセンス情報テーブルのレコードはデバイスライセンス情報レコードと称し、ライセンスを使用してアプリケーションファイル601をインストールする単位でデバイスライセンス情報レコードが追加される。デバイスライセンス履歴情報保持部343は、デバイスライセンス履歴情報テーブルを画像形成装置112、132のハードディスク208に保持する機能である。表Gにデバイスライセンス履歴情報保持部343に格納されるデバイスライセンス履歴情報テーブルの例を示す。

表Gのデバイスライセンス履歴情報テーブルにおいて、ライセンスIDカラムは画形成装置にインストールしたライセンスのライセンスIDを格納するカラムである。アプリケーションIDカラムは当該ライセンスのアプリケーションIDを格納するカラムである。デバイスライセンス履歴情報テーブルのレコードはデバイスライセンス履歴情報レコードと称する。デバイスライセンス履歴情報レコードは、ライセンスを使用してアプリケーションファイル601をインストールする単位、または更新ライセンス621をインストールする単位でデバイスライセンス履歴情報レコードが追加される。デバイスライセンス履歴情報テーブルは、過去に使用したライセンスIDのライセンスを使用してライセンスの期間を延長することを防止するために利用される。
インストール要求受信部351は、画像形成装置のNetworkI/F205からインストール要求を受信することで実行される機能である。インストール要求は、情報処理装置から送信される。インストール要求にはライセンスアクセス番号が含まれる。インストール要求受信部351は受信したインストール要求に含まれるライセンスアクセス番号とデバイス情報保持部341に保持されるデバイスシリアル番号を含むアプリケーションファイル取得要求とライセンス取得要求をライセンスサーバー101に送信する。
インストール要求受信部351は送信したアプリケーションファイル取得要求とライセンス取得要求に応答として返されたアプリケーションファイル601とライセンスを使用してアプリケーションファイルのインストール判定処理を行う。インストール要求受信部351は以降の3つの条件を満たす場合にインストールできると判定する。1つ目は取得したライセンスに含まれるアプリケーションIDとアプリケーションファイルのアプリケーションIDが一致していることである。2つ目は取得したライセンスのデバイスシリアル番号がデバイス情報保持部341に保持しているデバイスシリアル番号と一致していることである。3つ目は取得したライセンスのライセンスIDが表Gのデバイスライセンス履歴情報テーブルに存在しないことである。3つの条件を満たした場合にインストール要求受信部351はアプリケーションファイル601をインストール可能と判断される。そして、インストール要求受信部351は、取得したアプリケーションファイル601とライセンスの情報を元にデバイスライセンス情報レコードを表Fのデバイスライセンス情報テーブルに追加する。また取得したライセンスのアプリケーションIDとライセンスIDを元にデバイスライセンス履歴情報レコードを表Gのデバイスライセンス履歴情報テーブルに追加する。
ライセンス更新要求送信部352は、ライセンス更新要求をライセンスサーバー101に対して送信する機能である。ライセンス更新要求送信部352は現在の年月日がデバイスライセンス情報テーブルに含まれるレコードの利用終了年月日を超えた場合や、アプリケーション管理画面501でサーバーへのライセンス確認ボタン506を押下された場合に実行される。ライセンス更新要求送信部352が実行された際には、デバイスライセンス情報テーブルのうち、利用終了年月日が現在の年月日を超えたレコードか、ライセンス確認ボタン506を押下されたレコードのアプリケーションIDを取得する。さらにライセンス更新要求送信部352は、デバイス情報保持部341に格納されたデバイスシリアル番号を取得する。次にライセンス更新要求送信部352は取得したアプリケーションIDとデバイスシリアル番号を含むライセンス更新要求を送信する。ライセンス更新要求送信部352は応答として返されたライセンスを取得し、そのライセンスを使用してデバイスライセンス情報レコードの利用開始年月日、利用終了年月日を更新する。また取得したライセンスのアプリケーションIDとライセンスIDをデバイスライセンス履歴情報レコードに追加する。なお、現在の年月日が利用終了年月日を超えた場合にライセンス更新要求を送信する形態を本願では想定したが、現在の年月日が利用終了年月日を超える前に送信する形態であっても良い。この場合、ライセンスを更新するまでの間、顧客が拡張機能を使えなくなる可能性を低減することができる。
アプリケーション管理画面表示要求受信部353は、画像形成装置のNetworkI/F205からアプリケーション管理画面表示要求を受信することで実行される機能である。アプリケーション管理画面表示要求は情報処理装置から送信される。アプリケーション管理画面表示要求受信部353は、要求のあった情報処理装置に対して後述するアプリケーション管理画面501を表示するためのデータを送信する。アプリケーション管理画面表示要求受信部353は画像形成装置の操作部212からのアプリケーション管理画面表示要求を受信した際にも実行可能であり、アプリケーション管理画面501を画像形成装置の表示部211に表示するためのデータを送信してもよい。
ライセンスアクセス番号登録要求受信部354は、アプリケーション管理画面501からライセンスアクセス番号登録要求を受信することで実行される機能である。ライセンスアクセス番号登録要求受信部354は画像形成装置の操作部212からのライセンスアクセス番号登録要求を送信した際に実行され、ライセンスアクセス番号登録画面511を画像形成装置の表示部211に表示するためのデータを送信する。ライセンスアクセス番号登録要求は、情報処理装置から送信されてもよい。ライセンスアクセス番号登録要求受信部354は、要求のあった情報処理装置に対して後述するライセンスアクセス番号登録画面511を表示するためのデータを送信してもよい。
図4にライセンスサーバー101が提供する利用情報の登録のための画面を示す。利用情報登録画面401は、ライセンスサーバー101に対して利用情報登録要求を送信するための画面である。利用情報登録画面401は情報処理装置121のブラウザ等から利用情報登録要求をライセンスサーバー101の利用情報登録要求受信部323に送信した場合に、ライセンスサーバー101から応答として返される。利用情報登録画面401は情報処理装置121の表示部221に表示可能な形式で返される。
商品IDフィールド402は、対象の商品を特定するための商品IDを入力するテキストフィールドである。契約開始日フィールド403は、契約を開始する年月日を入力するテキストフィールドである。契約終了日フィールド404は契約を終了する年月日を入力するテキストフィールドである。権利数フィールド405は利用情報に登録可能な画像形成装置の台数を設定するテキストフィールドである。登録ボタン406が押下された場合には、利用情報登録要求を情報処理装置121のNetworkI/F226を介してライセンスサーバー101に送信する。その際に利用情報登録要求には商品IDフィールド402、契約開始日フィールド403、契約終了日フィールド404、権利数フィールド405の値を含むようにする。契約開始日フィールド403に入力された日付と、契約終了日フィールド404に入力された日付の間の期間が契約期間となり、この契約期間の間は顧客が拡張機能を利用できる契約が結ばれていることを意味する。
図5に、画像形成装置112、132が提供する画面の一例を示す。図5Aのアプリケーション管理画面501はインストールしたアプリケーションファイルやライセンスファイルの情報を表示し、ライセンスの更新をするための画面である。また図5Bのライセンスアクセス番号登録画面511は、ライセンスサーバー101の利用情報保持部313で管理される利用情報に、該画像形成装置のデバイスシリアル番号を登録するための画面である。
図5Aのアプリケーション管理画面501は、情報処理装置111、131のブラウザ等からアプリケーション管理画面表示要求を画像形成装置112、132のアプリケーション管理画面表示要求受信部353に送信した場合に応答として返される。アプリケーション管理画面501は、情報処理装置111、131の表示部221に表示可能な形式で返される。画像形成装置112、132の表示部211からの要求の場合であれば、画像形成装置112、132の表示部211に表示可能な形式で返される。
アプリケーション管理画面501に表示されるラベル502〜505は表Fのデバイスライセンス情報テーブルのレコードを元に値が設定される。アプリケーションIDラベル502は表Fのデバイスライセンス情報テーブルのアプリケーションIDカラムの値を表示する。アプリケーション名ラベル503は表Fのデバイスライセンス情報テーブルのアプリケーション名カラムの値を表示する。アプリケーションバージョンラベル504は表Fのデバイスライセンス情報テーブルのアプリケーションバージョンカラムの値を表示する。利用可能期間ラベル505は表Fのデバイスライセンス情報テーブルの利用開始年月日、利用終了年月日カラムの値を元に表示する。利用開始年月日と利用終了年月日の両方がある場合には「“利用開始年月日”−“利用終了年月日”」の形式で表示し、利用終了年月日のみの場合には「−“利用終了年月日”」の形式で表示する。また、当該画像形成装置の利用情報が確認できない場合には、「利用情報なし」を表示する。
サーバーへのライセンス確認ボタン506は、ライセンスサーバー101に対してライセンス更新要求を送信するためのボタンである。サーバーへのライセンス確認ボタン506が押下された場合には、ライセンス更新要求を画像形成装置112、132のNetworkI/F205を介してライセンスサーバー101に送信する。その際にライセンス更新要求にはサーバーへのライセンス確認ボタン506が押下されたレコードのアプリケーションIDの値とデバイス情報保持部341に保持しているデバイスシリアル番号を含むようにする。ライセンスアクセス番号登録ボタン507は、ライセンスサーバー101に対して、利用情報更新要求を送信するためのボタンである。ライセンスアクセス番号登録ボタン507が押下された場合には、図5Bで図示するライセンスアクセス番号登録画面511を情報処理装置111、131の表示部221、もしくは画像形成装置112、132の表示部211に表示する。
図5Bのライセンスアクセス番号登録画面511は、ライセンスサーバー101に対して利用情報更新要求を送信するための画面である。ライセンスアクセス番号登録画面511は画像形成装置112、132のライセンスアクセス番号登録要求送信部354にライセンスアクセス番号登録要求を送信した場合に、応答として返される。ライセンスアクセス番号登録画面511は情報処理装置111、131の表示部221に表示可能な形式で返される。画像形成装置112、132の表示部211からの要求の場合であれば、画像形成装置112、132の表示部211に表示可能な形式で返される。
ライセンスアクセス番号入力フィールド512は、更新対象の利用情報を特定するためのライセンスアクセス番号を入力するテキストフィールドである。登録ボタン513が押下された場合には、利用情報更新要求を画像形成装置112、132のNetworkI/F205を介してライセンスサーバー101に送信する。その際に利用情報更新要求にはライセンスアクセス番号入力フィールド512、デバイス情報保持部341に格納されたデバイスシリアル番号の値を含むようにする。ライセンスアクセス番号登録要求受信部354は送信した利用情報更新要求の応答として返されたライセンスを取得し、そのライセンスを使用してデバイスライセンス情報レコードの利用開始年月日、利用終了年月日を更新する。また取得したライセンスのアプリケーションIDとライセンスIDをデバイスライセンス履歴情報レコードに追加する。
図6にファイルのデータ構造を示す。図6Aはアプリケーションファイル601、図6Bはインストールライセンス611、図6Cは更新ライセンス621、図6Dはお試しライセンスのデータ構造を示す図である。図6Aに示すアプリケーションファイル601は、基本機能に加えて後から拡張機能を利用できるようにインストールするための拡張プログラムファイルである。アプリケーションファイル601は、少なくとも602〜605の情報を保持する。アプリケーションID602はアプリケーションファイル601の種別を一意に識別するための識別子である。アプリケーション名603とアプリケーションバージョン604は、それぞれアプリケーションファイル601の名称とバージョンである。実行ファイル605は画像形成装置112、132で動作するプログラムである。
図6Bに示すインストールライセンス611は、商品情報登録要求受信部322にて商品情報登録後に発行されるライセンスであり、本実施例では商品情報登録が完了したと同時に一度だけ発行されることを想定している。インストールライセンスは、対象のアプリケーションファイルをインストールする全ての画像形成装置に共通のライセンスである。インストールライセンスは画像形成装置の初期設置作業を行う間に有効化するためのライセンスであり、顧客が実際に利用する期間にアプリケーションファイルを有効化するためのものではない。よって、無為にインストールライセンスを発行するのではなく、例えば、本実施例の様に一度だけ発行するような少ない発行回数にすることが好適である。
インストールライセンス611は少なくとも612〜615の情報を保持する。ライセンスID612はライセンスを一意に識別可能な識別子である。アプリケーションID613は、本ライセンスでインストール可能なアプリケーションファイル601の識別子である。デバイスシリアル番号614は、本ライセンスでインストール可能な画像形成装置112、132のシリアル番号である。インストールライセンス611のデバイスシリアル番号には、アプリケーションがインストール可能な何れの画像形成装置にもインストール可能であることを表す「*」を保持する。利用可能日数615は、本ライセンスによってアプリケーションファイル601が利用できる日数(利用期間)である。利用可能日数615に「5」という値が記載されていた場合には、本ライセンスを用いてインストールしたアプリケーションファイル601は、インストールした日から5日間の利用が許可される。本実施形態では、インストールライセンス611の利用可能日数615は「5」固定で発行されるものとするが、ライセンスアクセス番号発行時や商品登録時に利用可能日数を設定させてインストールライセンス611を発行してもよい。
図6Cに示す更新ライセンス621は、利用情報更新要求受信部328にて利用情報に新規の画像形成装置が追加される時に発行される。またライセンスサーバー101は、発行済みの更新ライセンスの利用終了年月日を定期的にチェックし、更新ライセンスの有効期限が切れる前に次の一定期間有効な更新ライセンスを発行する。即ち、新しく発行される更新ライセンス621は、利用終了年月日を含む、もしくは含まなくても良いが、利用終了年月日よりも後ろの特定の期間を有効期間とするライセンスである。契約期間の最終日である表Cの利用情報テーブルの契約終了年月日に到達するまでライセンスサーバー101は更新ライセンスの発行を繰り返す。更新ライセンス621は、少なくとも622〜626の情報を保持する。ライセンスID622はライセンスを一意に識別可能な識別子である。アプリケーションID623は、本ライセンスでインストール可能なアプリケーションファイル601の識別子である。デバイスシリアル番号624は本ライセンスでインストール可能な画像形成装置112、132のシリアル番号である。利用開始年月日625と利用終了年月日626は、それぞれ本ライセンスによってアプリケーションファイル601の利用を開始できる年月日と終了する年月日である。
図6Dに示すお試しライセンス631は、商品をお試し利用するために発行されるライセンスであり、商品情報登録要求受信部322にて商品情報登録後に任意のタイミングで発行されるライセンスである。お試しライセンス631は少なくとも632〜635の情報を保持する。ライセンスID632はライセンスを一意に識別可能な識別子である。アプリケーションID633は、本ライセンスでインストール可能なアプリケーションファイル601の識別子である。デバイスシリアル番号634は、本ライセンスでインストール可能な画像形成装置112、132のシリアル番号である。お試しライセンス631のデバイスシリアル番号には、アプリケーションがインストール可能な何れの画像形成装置にインストール可能であることを表す「*」を保持する例を示しているが、特定の画像形成装置を示すデバイスシリアル番号を複数設定しても良い。利用可能日数635は、本ライセンスによってアプリケーションファイル601が利用できる日数(利用期間)である。利用可能日数635に「30」という値が記載されていた場合には、本ライセンスを用いてインストールしたアプリケーションファイル601は、インストールした日から30日間の利用が許可される。利用可能日数635はライセンスアクセス番号発行時や商品登録時に利用可能日数を設定させてお試しライセンス631を発行してもよい。
以降、図7から本発明について、フローチャートを用いて第1の実施の形態を説明する。図7はライセンスサーバー101で利用情報更新要求受信部328が利用情報更新要求をNetworkI/F205を介して受信した際に実行される処理のフローチャートである。利用情報更新要求は顧客のネットワーク環境110もしくは設置工場のネットワーク環境130の画像形成装置112、132から送信される。利用情報更新要求受信部328では、受信した利用情報更新要求に含まれるライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号を元に更新対象の利用情報を特定し、対象の画像形成装置用の更新ライセンスを発行する。
ステップS701において、利用情報更新要求受信部328は利用情報更新要求を受信する。ステップS702において、利用情報更新要求受信部328はS701で受信した利用情報更新要求からアプリケーションファイルを利用するデバイスのデバイスシリアル番号を取得する。ステップS703において、利用情報更新要求受信部328はS701で受信した利用情報更新要求からライセンスアクセス番号を取得する。
ステップS704において、利用情報更新要求受信部328はS703で受信したライセンスアクセス番号に紐づく利用情報が取得可能かチェックする。具体的にはS703で取得したライセンスアクセス番号と一致する利用情報レコードを利用情報テーブル(表C)から取得し、一致する利用情報レコードが存在しない場合にはS705に進み、一致する利用情報レコードが存在する場合にはS706に進む。
ステップS705において、利用情報更新要求受信部328はS703で受信したライセンスアクセス番号は売り切り型の商品に紐づくライセンスアクセス番号であると判断し、売り切り型のライセンスを発行、利用情報更新要求の応答として売り切り型のライセンスを返却する。売り切り型のライセンスは、利用情報を必要としないタイプのライセンスであり、ライセンスアクセス番号があればライセンスを発行することが可能なライセンスである。
ステップS706において、利用情報更新要求受信部328はS703で取得したライセンスアクセス番号の権利数を取得し、利用可能な権利数が残っているかをチェックする。具体的には利用情報更新要求受信部328はS703で取得したライセンスアクセス番号を元にライセンスアクセス番号情報テーブル(表E)から権利数を特定し、利用情報詳細テーブル(表D)からライセンスアクセス番号に一致するレコード数をカウントする。「ライセンスアクセス番号情報テーブル(表E)から特定した権利数>利用情報詳細テーブル(表D)のレコード数」の場合には、利用可能な権利数ありと判断しS708に進み、「ライセンスアクセス番号情報テーブル(表E)から特定した権利数=利用情報詳細テーブル(表D)のレコード数」の場合には、利用可能な権利数なしと判断しS707に進む。ステップS707において、利用情報更新要求受信部328は利用情報の更新処理を行わず、利用情報更新に対するエラーを返す。
ステップS708において、利用情報更新要求受信部328はS702で取得したデバイスシリアル番号を利用情報へ追加する。具体的には利用情報更新要求受信部328はS702、S703で取得したデバイスシリアル番号とライセンスアクセス番号を利用情報詳細テーブル(表D)に追加する。ステップS709において、利用情報更新要求受信部328はアプリケーションIDを取得する。具体的には利用情報更新要求受信部328はS703で取得したライセンスアクセス番号を元にライセンスアクセス番号テーブル(表E)から商品IDを特定し、さらに特定した商品IDを元に商品情報テーブル(表B)からアプリケーションIDを特定する。
ステップS710において、利用情報更新要求受信部328は更新ライセンスを発行し、S708で追加した利用情報詳細レコードのライセンスIDカラム、格納パスカラム、利用開始年月日カラムおよび利用終了年月日カラムの値を更新する。具体的には利用情報更新要求受信部328はS702、S709で取得したデバイスシリアル番号とアプリケーションID、さらにS704で取得した利用情報レコードから契約開始年月日を取得することによって更新ライセンスを発行する。利用情報更新要求受信部328は、ライセンスアクセス番号を基に契約開始年月日を認識することが可能であるため、一定の期間を利用期間として定めた更新ライセンス621を発行できる。発行処理により発行された更新ライセンス621はライセンスサーバー101のハードディスク224に格納される。
ステップS711において、利用情報更新要求受信部328はS710で発行した更新ライセンスの利用期間と現在日時の比較を行う。具体的には利用情報更新要求受信部328は更新ライセンス621の利用開始年月日625≦現在日時≦利用終了年月日626であるかをチェックし、条件を満たす場合には有効期限内であると判断しS713に進む。条件を満たさない場合には有効期限外であると判断しS712に進む。
ステップS712において、利用情報更新要求受信部328はインストールライセンス611を応答として返却する。具体的には利用情報更新要求受信部328はS703で取得したライセンスアクセス番号を元にライセンスアクセス番号テーブル(表E)から商品IDを特定し、特定した商品IDを元に商品情報テーブル(表B)からインストールライセンス611の格納パスを特定する。特定した格納パスに格納されるインストールライセンス611を応答として返却する。ステップS713において、利用情報更新要求受信部328はS710で発行した更新ライセンス621を利用情報更新要求の応答として返却する。以後、インストールライセンスは画像形成装置112、132には送信されることはなく、複数回に渡り新たに発行されていく更新ライセンス621が送信される。
以上、説明した図7のフローチャートによって、利用情報更新要求のあった画像形成装置に対して更新ライセンス621を発行して、対象の画像形成装置を利用情報に追加することができる。また、あらかじめ定義された権利数を超える利用情報がすでに登録されている場合には、利用情報を追加しないことができる。利用情報に登録可能な画像形成装置の数を利用情報ごとに制御することで、万が一ライセンスアクセス番号の情報が漏れてしまった場合においても、画像形成装置の拡張機能を不正利用から防止することができる。さらに図9で後述するライセンスアクセス番号登録要求受信部354の処理において、利用情報を持たないタイプ(売り切り型)の商品のライセンスアクセス番号を指定して利用情報更新要求を受けた場合には、売り切り型のライセンスを応答として返却することによって、たとえばアプリケーションのお試し利用から売り切り型のライセンスへの切り替えなどを容易に実現することが可能である。
本実施例においては、権利数を定義することによって、利用情報の登録を制御する例を示したが、登録可能なデバイスシリアル番号をあらかじめ決めておき、決められたデバイスシリアル番号をもつ画像形成装置からの利用情報更新要求のみを受け付けるような制御を実施しても良い。
図8はライセンスサーバー101でライセンス更新要求受信部327がライセンス更新要求をNetworkI/F226を介して受信した際に実行される処理のフローチャートである。ライセンス更新要求は画像形成装置112、132にインストールされたライセンスの期限が切れる前に画像形成装置112、132から自動で送信される。また、アプリケーション管理画面501の「サーバーへのライセンス確認」ボタン506押下時に画像形成装置112、132から送信される。ライセンス更新要求受信部327では、受信したライセンス更新要求に含まれるアプリケーションIDとデバイスシリアル番号を元にライセンスを応答として返す。
ステップS801において、ライセンス更新要求受信部327はライセンス更新要求を受信する。ステップS802において、ライセンス更新要求受信部327はS801で受信したライセンス更新要求からアプリケーションIDを取得する。ステップS803において、ライセンス更新要求受信部327はS801で受信したライセンス更新要求からデバイスシリアル番号を取得する。
ステップS804において、ライセンス更新要求受信部327はS802、S803で取得したアプリケーションIDとデバイスシリアル番号に対する更新ライセンス621が存在するかを確認する。具体的にはS803で取得したデバイスシリアル番号を元に利用情報詳細テーブル(表D)からデバイスシリアル番号を保持する利用情報詳細レコードが存在するかをチェックする。存在する場合は特定した利用情報詳細レコードに含まれるライセンスアクセス番号を保持するライセンスアクセス番号情報レコードをライセンスアクセス番号情報テーブル(表E)から特定する。さらに特定したライセンスアクセス番号レコードに含まれる商品IDを保持する商品情報レコードを商品情報テーブル(表B)から特定し、特定した商品情報レコードに含まれるアプリケーションIDがS802で取得したアプリケーションIDと一致する場合に更新ライセンス621があると判定する。もし更新ライセンス621が存在する場合にはS806に進み、存在しない場合にはS805に進む。
ステップS805において、ライセンス更新要求受信部327はライセンス更新要求の応答として利用情報なしとして応答を返して処理を終了する。ステップS806において、ライセンス更新要求受信部327はライセンス更新要求の応答としてS804で取得した更新ライセンス621を返して処理を終了する。
以上、説明した図8のフローチャートによって、ライセンスサーバー101はライセンスの更新要求を受信した際に、更新ライセンス621が存在する場合には更新ライセンス621を応答として返し、更新ライセンス621が存在しない場合には利用情報が存在しない旨を返す。この動作によって、ライセンスサーバー101の利用情報の登録状態を画像形成装置112、132上で表示することが可能となる。
図9は画像形成装置112、132でライセンスアクセス番号登録要求受信部354によって実行される処理のフローチャートである。ライセンスアクセス番号登録要求はアプリケーション管理画面501の「ライセンスアクセス番号登録」ボタン507押下時に画像形成装置112、132から送信される。
ステップS901において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はライセンスアクセス番号登録要求を受信する。ステップS802において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS901で受信したライセンスアクセス番号登録要求から登録対象のライセンスアクセス番号を取得する。ステップS903において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はデバイス情報保持部341からデバイスシリアル番号を取得する。
ステップS904において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS902、S903で取得したライセンスアクセス番号とデバイスシリアル番号の組み合わせでライセンスサーバー101へ利用情報の更新を依頼する。ステップS905において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS904の処理結果をライセンスサーバー101から受信し、ライセンスを受信したかチェックする。もしライセンスを受信した場合はS906に進み、ライセンスを受信しなかった場合はそのまま処理を終了する。ステップS906において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS905で取得したライセンスから利用可能期間を取得する。
ステップS907において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS906で取得した利用可能期間を元にデバイスライセンス情報テーブル(表F)の該当するレコードの利用可能期間を更新する。具体的には、S905で受信したライセンスからアプリケーションIDを取得し、取得したアプリケーションIDを含むデバイスライセンス情報レコードを特定し、特定したレコードの利用可能期間をS906で取得した利用可能期間で更新する。ステップS908において、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354はS905で取得したライセンスのライセンスIDをデバイスライセンス履歴情報テーブル(表G)に追加する。具体的には、S905で受信したライセンスからライセンスID、アプリケーションIDを取得し、取得したライセンスID、アプリケーションIDを新規デバイスライセンス履歴情報レコードとして追加する。
以上説明した図9のフローチャートによって、画像形成装置112、132からライセンスアクセス番号を通知することによって、ライセンスサーバー101の利用情報を更新することができる。また、たとえば期間限定のお試しライセンスなどを利用中に、売り切り型の商品のライセンスを購入した場合など、ライセンスアクセス番号登録要求受信部354を利用して売り切り型のライセンスを取得することも可能である。
本願発明の実施形態を説明したこの時点でお試しライセンスの効果について説明する。お試しライセンスを利用した画像形成装置の拡張機能のお試し利用から、更新ライセンスや売り切り型のライセンスへ切り替えを行うケースが挙げられる。画像形成装置の拡張機能をお試しで利用する場合には、お試しライセンス631とアプリケーションファイル601は顧客環境の画像形成装置112もしくは設置工場の画像形成装置132に設置される。お試し利用時はライセンスサーバー101で管理する利用情報に画像形成装置の情報を登録されていないが、顧客はお試しライセンスによって特定の期間に拡張機能を利用できる。利用情報が存在しない状態で画像形成装置112、132にインストールしたお試しライセンス631の有効期限が切れた場合、画像形成装置112、132のライセンス更新要求依頼がライセンスサーバー101に送信される。これはインストールライセンス611の有効期限が切れた際の処理と同一である。但し、お試しライセンスの有効期限が切れてライセンス更新要求依頼が送信された場合、図8で示すフローチャートのステップS805の処理で「利用情報なし」が応答として返却される。ライセンス更新要求に対して「利用情報なし」を応答として受信した画像形成装置112、132のアプリケーション管理画面501では、図5Aで図示するアプリケーションID「app004」のように利用可能期間505が「利用情報なし」と表示される。
アプリケーション管理画面501の「ライセンスアクセス番号登録」ボタン507を押下すると、図9のフローチャートで示すライセンスアクセス番号登録処理が実行される。ライセンスアクセス番号登録処理において、入力した対象のライセンスアクセス番号が売り切り型の商品のライセンスアクセス番号であった場合には、図7で示すフローチャートのステップS705の処理において、売り切り型のライセンスが応答として返却される。一方、入力した対象のライセンスアクセス番号がサブスクリプション型の商品のライセンスアクセス番号であった場合には、図7で示すフローチャートのステップS704以降の処理が実施され、応答として更新ライセンス621もしくはインストールライセンス611が返却されることになる。
以上により、ライセンスサーバー101は画像形成装置112、132から利用情報の更新を容易に実現することができる。また、利用情報へのデバイスシリアル番号の登録を人手で実施するのではなく、デバイス情報保持部341に保持されるデバイスシリアル番号を使って直接実施することによって、利用情報登録時のミスを回避することができる。また、画像形成装置112、132の拡張機能のお試し利用から容易に更新ライセンスや売り切り型のライセンスへの切り替えを実施することが可能である。
[その他の実施例]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 ライセンスサーバー
110 顧客ネットワーク環境
111 顧客ネットワーク環境の情報処理装置
112 顧客ネットワーク環境の画像形成装置
120 販売会社ネットワーク環境
121 販売会社ネットワーク環境の情報処理装置
122 販売会社ネットワーク環境の契約サーバー
130 設置工場ネットワーク環境
131 設置工場ネットワーク環境の情報処理装置
132 設置工場ネットワーク環境の画像形成装置
601 アプリケーションファイル
611 インストールライセンス
621 更新ライセンス
631 お試しライセンス

Claims (11)

  1. アプリケーションの契約期間を指定する利用情報の登録が行われたことに応じて、前記利用情報に対応するライセンスアクセス番号を発行するライセンスアクセス番号発行手段と、
    ライセンスサーバーに登録されたアプリケーション毎にユニークな値となる第1のライセンスと、各デバイスにインストールされたアプリケーション毎にユニークな値となる第2のライセンスとを発行するライセンス発行手段と、
    発行された前記第1のライセンスもしくは前記第2のライセンスを提供する提供手段と、を有し、
    前記ライセンスアクセス番号と前記アプリケーションを利用するデバイスのデバイスシリアル番号とを受信したことに応じて、前記ライセンスアクセス番号から認識される前記契約期間の内の特定の期間をライセンスの有効期間として定めておりかつ前記デバイスシリアル番号に対応する前記デバイスでのみ利用可能とした前記第2のライセンスを前記ライセンス発行手段は発行し、前記提供手段は前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供することを特徴とするライセンスサーバー。
  2. 前記提供手段は、現在日時と前記契約期間の開始日とを比較し、前記現在日時が前記契約期間の開始日よりも前であった場合は前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供し、前記現在日時が前記契約期間の開始日よりも後ろであった場合は前記第1のライセンスを提供することなく前記第2のライセンスを前記デバイスへ提供し、以後、前記デバイスからのライセンス更新要求を受信した際には発行された新たな前記第2のライセンスを提供していくことを特徴とする請求項1に記載のライセンスサーバー。
  3. 前記発行手段は、前記特定の期間の終了日より以降の特定の期間をライセンスの有効期間として定め前記デバイスでのみ利用可能とした新たな前記第2のライセンスを発行し、前記提供手段は、前記デバイスからのライセンスの更新要求を受信した際には発行された新たな前記第2のライセンスを提供することを特徴とする請求項1または2に記載のライセンスサーバー。
  4. 前記第1のライセンスは、前記アプリケーションが前記ライセンスサーバーに登録された際に発行されるライセンスであり、前記ライセンスアクセス番号と前記デバイスシリアル番号とを受信した際に前記提供手段が提供する前記第1のライセンスは前記アプリケーションの登録の際に発行したライセンスであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のライセンスサーバー。
  5. 前記ライセンス発行手段は、受信した前記ライセンスアクセス番号と前記デバイスシリアル番号とを関連付け、前記デバイスに対する前記第2のライセンスを複数回に渡り発行する際には、前記第2のライセンスの有効期間である特定の期間の終了日よりも前に、前記第2のライセンスの発行処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のライセンスサーバー。
  6. ライセンスサーバーを制御する制御方法であって、
    アプリケーションの契約期間を指定する利用情報の登録が行われたことに応じて、前記利用情報に対応するライセンスアクセス番号を発行するライセンスアクセス番号発行ステップと、
    ライセンスサーバーに登録されたアプリケーション毎にユニークな値となる第1のライセンスと、各デバイスにインストールされたアプリケーション毎にユニークな値となる第2のライセンスとを発行するライセンス発行ステップと、
    発行された前記第1のライセンスもしくは前記第2のライセンスを提供する提供ステップと、を含み、
    前記ライセンスアクセス番号と前記アプリケーションを利用するデバイスのデバイスシリアル番号とを受信したことに応じて、前記ライセンスアクセス番号から認識される前記契約期間の内の特定の期間をライセンスの有効期間として定めておりかつ前記デバイスシリアル番号に対応する前記デバイスでのみ利用可能とした前記第2のライセンスを前記ライセンス発行ステップにおいて発行し、前記提供ステップにおいては前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供することを特徴とする制御方法。
  7. 前記提供ステップにおいて、現在日時と前記契約期間の開始日とを比較し、前記現在日時が前記契約期間の開始日よりも前であった場合は前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供し、前記現在日時が前記契約期間の開始日よりも後ろであった場合は前記第1のライセンスを提供することなく前記第2のライセンスを前記デバイスへ提供し、以後、前記デバイスからのライセンス更新要求を受信した際には発行された新たな前記第2のライセンスを提供していくことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記発行ステップにおいて、前記特定の期間の終了日より以降の特定の期間をライセンスの有効期間として定め前記デバイスでのみ利用可能とした新たな前記第2のライセンスを発行し、前記提供ステップにおいて、前記デバイスからのライセンスの更新要求を受信した際には発行された新たな前記第2のライセンスを提供することを特徴とする請求項6または7に記載の制御方法。
  9. 前記第1のライセンスは、前記アプリケーションが前記ライセンスサーバーに登録された際に発行されるライセンスであり、前記ライセンスアクセス番号と前記デバイスシリアル番号とを受信した際に前記ライセンス発行ステップにおいて提供される前記第1のライセンスは前記アプリケーションの登録の際に発行したライセンスであることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の制御方法。
  10. 前記ライセンス発行ステップは、受信した前記ライセンスアクセス番号と前記デバイスシリアル番号とを関連付け、前記デバイスに対する前記第2のライセンスを複数回に渡り発行する際には、前記第2のライセンスの有効期間である特定の期間の終了日よりも前に、前記第2のライセンスの発行処理を実行することを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の制御方法。
  11. ライセンスサーバーを制御する制御方法のプログラムであって、
    アプリケーションの契約期間を指定する利用情報の登録が行われたことに応じて、前記利用情報に対応するライセンスアクセス番号を発行するライセンスアクセス番号発行ステップと、
    ライセンスサーバーに登録されたアプリケーション毎にユニークな値となる第1のライセンスと、各デバイスにインストールされたアプリケーション毎にユニークな値となる第2のライセンスとを発行するライセンス発行ステップと、
    発行された前記第1のライセンスもしくは前記第2のライセンスを提供する提供ステップと、を含み、
    前記ライセンスアクセス番号と前記アプリケーションを利用するデバイスのデバイスシリアル番号とを受信したことに応じて、前記ライセンスアクセス番号から認識される前記契約期間の内の特定の期間をライセンスの有効期間として定めておりかつ前記デバイスシリアル番号に対応する前記デバイスでのみ利用可能とした前記第2のライセンスを前記ライセンス発行ステップにおいて発行し、前記提供ステップにおいては前記第1のライセンスを前記第2のライセンスよりも先に提供することを特徴とするプログラム。
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