JP2017219561A - トナー用外添剤の解砕方法及びトナーの製造方法 - Google Patents

トナー用外添剤の解砕方法及びトナーの製造方法 Download PDF

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洋二朗 堀田
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卓哉 水口
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Abstract

【課題】効率良く、十分に解砕するトナー用外添剤の解砕方法を提供すること。【解決手段】嵩密度が10kg/m3以上250kg/m3以下である外添剤の解砕方法であって、解砕方法に用いる解砕装置が、円柱状の内部空間を有し、かつ内部空間の中心軸が略鉛直となるように設置された処理室、処理室の水平断面の略中心を回転中心として水平に回転可能に設けられた回転体、及び、回転体の上方に設けられており、回転体による処理領域内における外添剤の回転方向における速さが回転体よりも遅くなるように、流動の向きを変化させる整流部材を有し、回転体は、回転体本体と、回転体の外周面から径方向に外向きに突き出し、回転体の回転により外添剤に衝突して、外添剤を解砕する処理部とを有し、処理部は、回転体本体から離れた領域の方が、領域より回転体本体に近い領域よりも、回転体の回転方向の下流側に位置する。【選択図】図1−1

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、及び静電印刷法等において静電潜像を現像するために用いられるトナー(以下、単に「トナー」と称することがある。)に用いられるトナー用外添剤の解砕方法に関する。
更に、前記トナー用外添剤の解砕方法によって解砕されたトナー用外添剤を、トナー粒子に外添するトナーの製造方法に関する。
従来、一般的な電子写真法におけるトナーは、トナー粒子表面を流動性向上剤(外添剤)で処理し、所望の流動性や帯電特性を制御している。前記外添剤として、一般的に広く使用されているものは、無機物あるいは有機物から成る微粒子である。
前記微粒子としては、従来から金属酸化物粒子や樹脂粒子及びこれらの表面処理物などが広く利用されている。
前記金属酸化物粒子や樹脂粒子の中で、トナーの流動化剤、帯電付与剤としての機能を有し、主に現像性(感光体への飛翔)の向上を目的に添加される、一次粒子の体積平均粒径が80nm以下の金属酸化物粒子からなる外添剤がある。
前記金属酸化物粒子には、例えば、流動性向上、帯電性を制御する機能に加えて、湿度の影響を受けないように疎水化処理されたシリカ粒子があり、多くのトナー用外添剤として利用されている。
前記したとおり、前記疎水化処理シリカ粒子の一次粒子の体積平均粒径は80nm以下であるが、前記疎水化処理シリカ粒子は、300μm程度の二次凝集物が多く含有されている。
トナー粒子に前記トナー用外添剤を外添処理したトナーを画像形成装置に適用した場合に、前記トナー用外添剤の二次凝集物が多いとトナーの帯電特性が不十分な場合がある。
トナーの帯電は、トナーに帯電を付与する帯電付与部材とトナーとが摩擦帯電することによって発生している。ここで、帯電付与部材とは二成分現像方式におけるキャリアであり、一成分現像方式における規制ブレード等である。
トナーと帯電付与部材との摩擦帯電を詳細に説明すると、帯電付与部材と接触し、摩擦帯電を起こすのはトナー粒子の表面に被覆された前記トナー用外添剤である。
前記トナー用外添剤が帯電付与部材と効果的に摩擦帯電を起こすためには、前記トナー用外添剤の表面が帯電付与部材に対して接触するために十分に露出している必要がある。
しかしながらトナー粒子の表面に被覆された前記トナー用外添剤の二次凝集物が多いと前記トナー用外添剤の単位質量あたりの表面積は見かけ上小さくなる。
摩擦帯電に関わる前記トナー用外添剤の表面積が小さいと、摩擦帯電されたトナーの単位質量あたりの帯電量(Q/M)も小さくなり、帯電付与を期待して添加している材料の効果が十分に得られないおそれがある。
或いは前記トナー用外添剤の二次凝集物の量や大きさが一定でない場合にはトナーの帯電量が不揃いとなるおそれがある。
その結果、画像形成装置での画像出力時において、非画像部である白地部に帯電量が不十分なトナーが付着してしまうカブリという現象が発生する場合がある。
そこで、前記の課題を解決するために、前記二次凝集物が含有されているトナー用外添剤を、トナー粒子と混合する前に解砕を行うことが行われている。
前記二次凝集物を多く含有しているトナー用外添剤を解砕する手段として、これまで幾つかの方法が提案されている。
例えば、IDSミル(日本ニューマチック工業(株)製)の様な、ジェット式粉砕機を用いて解砕する方法が開示されている(特許文献1)。
別の方法として、例えば、アトマイザーミル(東京アトマイザー製造(株)製)の様な、機械式粉砕機を用いて、前記二次凝集物が多く含有されているトナー用外添剤を解砕する方法がある。
前記アトマイザーミルはトナー用外添剤をスクリューフィーダーで機内に供給し、高速回転させたローターとその外周に設置されたライナーの隙間で解砕し、ローター下に設置されたスクリーンを通して解砕されたトナー用外添剤を得る装置である。
また、別の手段として、COMPOSI(日本コークス工業(株))の様な、混合・表面改質機を用いて前記二次凝集物を多く含有しているトナー用外添剤を解砕する方法がある(特許文献2)。
前記装置は処理室の底部に設置されたタービン羽根を高速回転させることで、前記処理室内に粉粒体の循環流を形成し、前記循環流の一部に設置した衝突板により、強い圧縮力と剪断力を粉粒体に与えて解砕されたトナー用外添剤を得る装置である。
特開平8−254855号公報 特許第5575139号公報
特許文献1に開示されている装置を用いることで前記二次凝集物を解砕することは可能である。しかしながら、ジェット式粉砕機による解砕は、高圧エアーを使用するためエネルギーコストが高いという問題点がある。
機械式粉砕機を用いることで前記二次凝集物をある程度解砕することは可能である。しかしながら、機械式粉砕機は、トナー用外添剤種によっては、前記スクリーンが目詰りを起こすため、供給されたトナー用外添剤が解砕できない場合がある。
特許文献2に開示されている装置を用いることで前記二次凝集物をある程度解砕することは可能である。しかしながら、特許文献2に開示されている装置は、前記タービン羽根を50m/秒以上の回転周速で回転させると、処理室内に形成する循環流が強く発生し、トナー用外添剤が前記衝突板を通過してしまう。
前記衝突板を通過したトナー用外添剤は、上蓋中央に設置されたエアー抜き用のろ布内部に突入し、トナー用外添剤の解砕効率が低下するという問題点がある。
この対策として、前記タービン羽根の回転周速を50m/秒以下に下げると、前記二次凝集物を十分に解砕できない。更に、この対策として、トナー用外添剤の混合量を減らすと生産性(=単位時間当たりの解砕出来高)が低下してしまう。
従って、前記二次凝集物を効率良く、十分に解砕し、トナーに外添しても画像上に外添剤凝集物由来の画像弊害を発生させないトナー用外添剤の解砕方法が求められている。
更に、前記解砕方法により解砕されたトナー用外添剤をトナー粒子に外添することにより、トナーに添加されるトナー用外添剤の利用効果を高められるトナーの製造方法が求められている。
本発明の目的は、一次粒子の体積平均粒径が80nm以下のトナー用外添剤に含有される300μm程度の二次凝集物を効率良く、十分に解砕するトナー用外添剤の解砕方法を提供することにある。
更に、本発明の目的は、前記解砕方法により解砕されたトナー用外添剤をトナー粒子に外添することにより、トナーに添加されるトナー用外添剤の利用効果を高められるトナーの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明者らは、検討を重ねた結果、下記の本発明の構成にすることで、前記の目的を達成できることを見いだし、本発明に至った。
即ち本発明は、
嵩密度が10kg/m以上250kg/m以下であるトナー用外添剤の解砕方法であって、
前記解砕方法に用いる解砕装置が、
円柱状の内部空間を有し、かつ前記内部空間の中心線が略鉛直となるように設置された処理室、
前記処理室の水平断面の略中心を回転中心として水平に回転可能に設けられた回転体、及び、
前記回転体の上方に設けられており、前記回転体による処理領域内におけるトナー用外添剤の前記回転体の回転方向における速さが前記回転体よりも遅くなるように、前記トナー用外添剤の流動の向きを変化させる整流部材、
を有し、
前記回転体は、回転体本体と、前記回転体の外周面から径方向に外向きに突き出し、前記回転体の回転により前記トナー用外添剤に衝突して、前記トナー用外添剤を解砕する処理部とを有し、
前記処理部は、前記処理部のうち前記回転体本体から離れた領域の方が、前記領域より前記回転体本体に近い領域よりも、前記回転体の回転方向の下流側に位置するように形成された処理面を有し、
前記処理面の合計面積が、前記処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積の10%以上20%以下であり、
前記整流部材は、上方側から下方側に向かって前記回転体の回転軸方向に対して前記回転方向に傾斜して延びる整流板を有し、
前記整流板の水平断面への合計投影面積が、前記処理部の水平断面における、中心から0.6L離れた位置と、前記処理室の内壁面との間に形成される環状部の面積の40%以上100%以下である(Lは、中心から内壁面までの距離。)、
ことを特徴とするトナー用外添剤の解砕方法である。
更に本発明は、結着樹脂、及び着色剤を含有するトナー粒子にトナー用外添剤を外添する外添工程を有するトナーの製造方法であって、
前記トナー用外添剤が、前記のトナー用外添剤の解砕方法により解砕された外添剤であることを特徴とするトナーの製造方法である。
本発明によれば、一次粒子の体積平均粒径が80nm以下のトナー用外添剤に含有される300μm程度の二次凝集物を、効率良く、十分に解砕するトナー用外添剤の解砕方法を提供することができる。
更に、本発明によれば、前記解砕方法により解砕されたトナー用外添剤をトナー粒子に外添することにより、トナーに添加されるトナー用外添剤の利用効果を高められるトナーの製造方法を提供することができる。
(a)本発明のトナー用外添剤の解砕方法に用いられる装置の概略構成図。 (b)本発明のトナー用外添剤の解砕方法に用いられる別の装置の概略構成図。 本発明のトナー用外添剤の解砕方法に用いられる装置の処理室の概略図。 本発明のトナー用外添剤の解砕方法に用いられる回転体の(a)平面図、(b)正面図。 (c)本発明における処理面を説明するための概念図。 (d)従来の処理面を説明するための概念図。 (e)本発明における処理面の面積を表す概念図、(f)本発明における処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積を表す概念図。 (g)比較例において使用する回転体の概念図。 本発明における整流部材の(a)平面図、(b)正面図。 (c)本発明における整流板の面積を表す概念図。 (d)処理部の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と前記処理の内壁面との間に形成される環状部の面積を表す概念図。 (e)本発明における別の整流部材の正面図。 本発明におけるトナー用外添剤を外周方向に移動させる手段の(a)平面図、(b)正面図。 (c)従来のトナー用外添剤を外周方向に移動させる流動手段の平面図、正面図。 (d)本発明における板状羽根の好ましい高さを表す概念図。 (e)本発明における板状羽根の好ましい面積を表す概念図。 (a)実施例において使用する整流部材の概念図。 (b)実施例において使用する別の整流部材の概念図。 (c)実施例において使用する更に別の整流部材の概念図。 (d)比較例において使用する整流部材の概念図。 (a)トナー外添装置の一例を示す概念図、(b)トナー外添装置に用いる回転体の平面図、(c)トナー外添装置に用いる回転体の正面図。 (a)比較例において使用するトナー用外添剤解砕装置の概略構成図。 比較例において使用するトナー用外添剤解砕装置の(b)回転体の概略図、(c)衝突部材の概念図。
以下、本発明のトナー用外添剤の解砕方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。
[トナー用外添剤の解砕装置]
本発明は、嵩密度が10kg/m以上250kg/m以下であるトナー用外添剤の解砕方法である。
図1−1(a)に本発明のトナー用外添剤の解砕方法に用いられる解砕装置100の概略図を示す。
図1−1(a)に示す解砕装置100は、トナー用外添剤を収容する処理室110、処理室110の底部に回転可能に設けられた回転体130、回転体130よりも上方で固定して設置される整流部材140で構成される。
[処理室]
図2に処理室110の概略図を示す。
処理室110は内部空間の中心線111が略鉛直となるように設置される。処理室110は平らな底部と円柱状の内部空間とを持った円筒形の容器であり、底部の略中心に回転体130を取り付けるための中心軸112を備えている。
処理室110は強度の観点から鉄、SUS等の金属製が好ましく、内面は導電性の材質を用いるか内面の表面を導電加工するのが好ましい。
また、図2に示す処理室110は、処理中のトナー用外添剤の温度を制御するための水冷ジャケット150を処理室110の外周面に備えていることが好ましい。
なお、図2に示す処理室110の底部と側壁との接合部は、効果的な清掃が容易なように曲面としても構わない。
[回転体]
図3−1(a)、(b)に本発明の回転体130の概略図を示す。(a)が回転体130の平面図、(b)が回転体130の正面図である。
回転体130は、処理室110の水平断面の略中心を回転中心として水平に回転可能に設けられる。回転体130は、円環状の回転体本体131(以下、単に「本体131」とも記載する。)と、本体131の外周面から径方向の外向きに突き出した処理部132とを有する。本実施の形態において、回転体130は中心軸112に固定され、上から見て時計方向に回転する。
処理部は、処理部のうち回転体本体131から離れた領域の方が、前記領域より回転体本体131に近い領域よりも、回転体の回転方向の下流側に位置するように形成された処理面を有する。
前記回転体130の回転により、処理部132の処理面133と、前記処理面133周辺に存在するトナー用外添剤とが衝突して、二次凝集物を解砕する。
[処理面とトナー用外添剤に含有される二次凝集物の解砕の関係]
処理面とトナー用外添剤に含有される二次凝集物の解砕の関係を図3−2(c)、図3−3(d)を用いて説明する。
本発明は、処理面133aでのトナー用外添剤の衝突機会が多くなるため、二次凝集物が十分に解砕でき、本発明特有の効果を得ることができる。
本発明の処理面133aは、図3−2(c)に示すように、回転体本体131から離れた領域の方が、回転体本体131に近い領域よりも、回転方向「下流」側に位置するように形成されている。
本発明の構成の場合、図3−2(c)に示すように、旋回している二次凝集物を処理面133aの先端で一度解砕処理した後に、円環状の回転体本体131の方向に打ち返すことができる。これにより、二次凝集物と処理面との衝突が繰り返され、二次凝集物が繰り返し解砕されていると考えられる。
一方、従来の処理面133bでは、図3−3(d)に示すように、回転体本体131から離れた領域の方が、回転体本体131に近い領域よりも、回転方向「上流」側に位置するように形成されている。
このため、旋回している二次凝集物を処理面133bで一度解砕処理した後に、被処理物は、処理面133bと処理面133bの外側にある処理室110の内壁面との間をすり抜けてしまい、前記二次凝集物が十分に解砕されないのではないかと考えられる。
本発明者は前記の仮説を検証するために、図3−2(c)、図3−3(d)に示す処理面133でのトナー用外添剤の流動状態を、図1に示す解砕装置100に設置可能な透明アクリルケーシングを製作して確認した。
確認方法は、前記アクリルケーシング内に図3−2(c)又は図3−3(d)に示す各処理面133を設置して、各処理面133での被処理物の流動状態を、ハイスピードマイクロスコープ((株)キーエンス製VW−9000)を用いて観察した。
なお、被処理物は、前記トナー用外添剤に含有される300μm程度の二次凝集物とした。その結果、図3−2(c)に示す本発明の処理面133aでは、二次凝集物が、処理面133aに繰り返し衝突していることが確認された。
また、図3−3(d)に示す従来の処理面133bでは、二次凝集物が、処理面133bと処理面133bの外側にある処理室110内壁面との間をすり抜けていることが確認された。
[処理面の面積]
次に、処理面133の面積について図3−4(e)、(f)を用いて説明する。
図3−4(e)が処理部を示している。(e1)は処理部の平面図を示し、(e2)は処理部の正面図を示し、(e3)は処理部の斜視図を示す。
図3−4(f)が処理室110の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面を示している。
本発明の特徴は、下記の面積S1が、下記の面積S2の10%以上20%以下であることにある。
S1:複数の処理部132の処理面133の合計面積
S2:処理室110の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積
処理面133の合計面積の割合が前記の範囲にあることにより、処理面133とトナー用外添剤との衝突機会が多くなり、二次凝集物を十分に解砕することができる。
処理面133の合計面積が、処理室110の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積の10%未満の場合、トナー用外添剤の衝突機会が少なく、前記二次凝集物を十分に解砕することができない。
処理面133の合計面積が、処理室110の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積の20%を超える場合、回転体130を高速回転した際に発生する遠心力が過大になり、回転体130の強度上問題がある。
[処理面の数]
処理部132の数は、トナー用外添剤の解砕装置の大きさや運転条件、トナー用外添剤の充填量、比重等を考慮して適宜設計されることが好ましい。具体的には2枚上10以下である。
[整流部材]
図4−1(a)、(b)に整流部材140の概略図を示す。(a)が整流部材140の平面図、(b)が整流部材140の正面図である。
整流部材140は、前記回転体による処理領域内におけるトナー用外添剤の前記回転体の回転方向における速さが前記回転体よりも遅くなるように、前記トナー用外添剤の流動の向きを変化させる手段である。
図4−1(a)、(b)に示す整流部材140は円環状の整流部材本体141と、整流部材本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した整流板142とで構成され、回転体130の上方に、固定して設けられている。
図3−1(a)に示すように回転体130の回転方向が時計方向であるとき、図4−1(b)における被処理物の流動の向きは、矢印Fで示すように、右側が上流、左側が下流となる。
整流部材140は、整流部材本体141の外周面に1又は2以上の整流板142を有する。整流板142は、上方側から下方側に向かって回転体130の回転軸方向に対して回転方向に傾斜して延びる。図4−1(b)を用いて具体的に説明すると、整流板142の下端Bの位置は、上端Tの真下ではなく、上端Tの真下よりも下流側になる。その結果、整流板142は、整流板142に衝突した被処理物の流動の向きを回転方向の上流から下流に向かって下方に傾斜する方向に変化させる構成となっている。
整流板142の径方向の両端部の位置について説明する。
整流部材本体141に最も近い整流板142の端部(図4−1(a)のE3)の位置は、回転体本体131に最も近い処理面133の端部(図3−1(a)のE1)の位置よりも径方向内側であることが好ましい。
逆に、整流部材本体141から最も遠い整流板142の端部(図4−1(a)のE4)の位置は、回転体本体131から最も遠い処理面133の端部(図3−1(a)のE2)の位置よりも径方向外側であることが好ましい。整流部材本体141から最も遠い整流板142の端部(図4−1(a)のE4)処理室110の内壁面に接触していても構わない。
[整流部材の機能]
トナー用外添剤は回転体130によって発生する旋回流に乗って、処理室110の内壁面に沿って回転体130の回転方向に旋回しながら上昇する。
旋回しながら上昇するトナー用外添剤は、整流板142に衝突することによって移動速度(特に水平方向の移動速度)を遅く変化させられる。整流板142に衝突した後の時間の経過とともに、旋回流によってトナー用外添剤の水平方向(回転体130の回転方向と同じ方向)の移動速度が再び増す。しかし、整流板142を処理面133の近傍に設けることにより、整流板142に衝突した後の経過時間が少ない状態で、トナー用外添剤は処理面133の近傍に送り込まれる。このため、整流板142を処理面133の近傍に設けることにより、トナー用外添剤は、移動速度を遅く変化させられた状態で処理面133の近傍に送り込まれる。
トナー用外添剤と処理面133との相対速度が大きい程、トナー用外添剤と処理面133との衝突力を大きくすることができると考えられる。
トナー用外添剤と処理面133との移動方向が同じで、かつ処理面133がトナー用外添剤の後方からトナー用外添剤に追突すると考えられる。このため、処理面133の移動速度が一定であれば、トナー用外添剤の移動速度が遅いほど、トナー用外添剤と処理面133との相対速度が大きくなる。
本発明の特徴は、整流板142により、被処理物の移動速度を遅くした状態で、処理面133と衝突させることで、トナー用外添剤と処理面133との衝突時の相対速度を大きくして衝突力を高め、トナー用外添剤を解砕させるものである。
本発明のトナー用外添剤の解砕方法により、二次凝集物を効率良く、十分に解砕することができ、二次凝集物由来による画像弊害を抑制することができる。
なお、整流板142は図4−1(b)に示す様に平面で構成されていても良く、或いは、図4−4(e)に示す様に湾曲面で構成されていても良い。
[整流板の投影面積]
整流板142の投影面積について図4−2(c)、図4−3(d)を用いて説明する。
図4−2(c)に示す斜線部が整流板の水平方向の断面(以下、水平断面とも記載する。)への投影面積を表す。図4−3(d)に示す斜線部が処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と、処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積を表す。
本発明の特徴は、下記の面積S3が、下記の面積S4の40%以上100%以下であることにある。
S3:整流板142の水平断面への投影面積の合計(以下、合計投影面積とも記載する。)
S4:処理室110の水平断面における、中心から0.6L離れた位置と、処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積(Lは、中心から内壁面までの距離。)
整流板142の合計投影面積の割合が前記の範囲にあることにより、トナー用外添剤と処理面133との衝突時の相対速度を大きくして衝突力を高め、二次凝集物を効率良く、十分に解砕することができる。
本発明者が検討した結果、整流板142の合計投影面積が、処理室110の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積の40%未満の場合、トナー用外添剤が整流板142を通過してしまうおそれがある。
整流板142を通過してしまったトナー用外添剤は、解砕されない状態で上蓋中央に設置されたエアー抜き用のろ布内部に突入してしまう。
そして、突入したトナー用外添剤はその状態でろ布内部に留まってしまうため、トナー用外添剤を十分に解砕することができない。
[整流板の枚数]
整流板142の枚数はトナー用外添剤の解砕装置の大きさや運転条件、被処理物の充填量、比重等を考慮して適宜設計されることが好ましい。具体的には12枚以上30枚以下である。
[整流板と処理面の鉛直方向の間隔]
整流板142と処理面133の鉛直方向の間隔は、トナー用外添剤の解砕装置の大きさや運転条件、被処理物の充填量、比重等を考慮して適宜設計されることが好ましい。具体的には5mm以上100mm以下である。
更に本発明のトナー用外添剤の解砕方法は、回転体130の下方に、トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段を有することが好ましい。
図1−2(b)に回転体130の下方に、トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段として、放射手段120を備えたトナー用外添剤の解砕装置101の概略図を示す。以下、放射手段に関して説明する。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
図5−1(a)、(b)にトナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段120の概略図を示す。(a)が放射手段120の平面図、(b)が放射手段120の正面図である。
本発明においてトナー用外添剤を外周方向に移動させる手段120は、被処理物を、中心軸112から外周方向に移動させる手段である。
図5−1(a)、(b)に示す様に放射手段120は、中心から外側に向かって面積が大きくなる板状羽根121を有し、板状羽根121の先端が被処理物を外周方向に移動させるように、板状の形状をしている。
板状羽根121は放射手段120の回転方向に対して直立していても構わないし、傾斜していても構わない。なお、傾斜の方向は、回転方向に対して下流側が好ましい。
放射手段120は、処理室110の底部の中心軸112に固定され、上から見て時計方向に回転する。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段の機能]
トナー用外添剤の解砕を効率良く、十分に行うためには、図3−1(a)に示す回転体130が高速回転しているときに、処理面133付近に如何にトナー用外添剤を存在させるかが重要である。
これは、前記したとおり、回転体130の回転により、トナー用外添剤と処理面133とが衝突することによって、トナー用外添剤が解砕されると考えているからである。
本発明者は、図5−2(c)に示す、従来の流動手段320を用いた場合にトナー用外添剤が解砕されにくい理由を以下のように考えた。
・理由:巻き上げられたトナー用外添剤が、処理面133に衝突せずに処理面133の下方から処理面133の上方へ通過してしまうため。
つまり、処理面133とトナー用外添剤との衝突機会が少ないため、トナー用外添剤が十分に解砕できないのではないかと考えた。
そして前記の衝突機会を多くするためには、被処理物を鉛直方向に向かわせるより、外周方向に移動させることが重要ではないかと考えた。
本発明者が検討した結果、図5−2(c)に示す流動手段320の代わりに、図5−1(a)、(b)に示す板状羽根121を有する放射手段120を用いることにより、トナー用外添剤が効率良く、十分に解砕されることが分かった。
本発明者は図5−1(a)、(b)に示す放射手段120でトナー用外添剤が解砕される理由を、図1−2(b)に示す解砕装置101に設置可能な透明アクリルケーシングを製作して確認した。
確認方法は、前記アクリルケーシング内に図5−1(a)(b)に示す放射手段120である板状羽根121を設置して、前記透明アクリルケーシング内での被処理物の流動状態を、目視による観察で確認した。なお、被処理物は直径5mmの発泡ビーズで代用した。
その結果、前記の発泡ビーズは、板状羽根121と処理面133との間に多く存在していることが確認された。
つまり、整流板142と、処理面133と、図5−1(a)、(b)に示す放射手段120を用いることで、処理面133でのトナー用外添剤の衝突機会が多くなり、トナー用外添剤を効率良く、十分に解砕することができる。
本発明のトナー用外添剤の解砕方法により、二次凝集物を効率良く、十分に解砕することができ、二次凝集物由来の画像弊害を抑制することができる。
[板状羽根の鉛直方向の長さ]
板状羽根121の鉛直方向の長さについて図5−3(d)を用いて説明する。
本発明においては、板状羽根121の鉛直方向の長さの最大値H1が、処理面133の下端と処理室110の底部との鉛直方向の長さH2の10%以上60%以下の範囲にあることが好ましい。
本発明者が検討した結果、前記H1が前記H2の10%以上60%以下の範囲にあることにより、処理面133でのトナー用外添剤の衝突機会が多くなり、トナー用外添剤を効率良く、十分に解砕することができる。
また、本発明においては、板状羽根121の鉛直方向の長さが最大となる位置が、中心線111から板状羽根121の先端までの水平方向の長さの50%の位置よりも外周側に存在していることが好ましい。
板状羽根121の鉛直方向の長さが最大となる位置が、前記水平方向の長さの50%の位置よりも外周側に存在していることにより、処理面133でのトナー用外添剤の衝突機会が多くなり、トナー用外添剤を効率良く、十分に解砕することができる。
[板状羽根の面積]
板状羽根121の面積について図5−4(e)を用いて説明する。
本発明においては、中心線111を通る処理室110の断面に関して、中心線111から板状羽根121の先端までの水平方向の長さの50%の位置と板状羽根121の先端とを結ぶ直線の長さをXとする。
そして処理面133の下端と処理室110の底部とを結ぶ直線の長さYとの積(X×Y)で表される面積a2を100%とする。
このときに、中心線111から板状羽根121の先端までの水平方向の長さの50%の位置よりも外周側に存在する板状羽根121の面積a1が、10%以上40%以下であることが好ましい。
本発明者が検討した結果、前記面積a1が前記a2の10%以上40%以下の範囲にあることにより、処理面133でのトナー用外添剤の衝突機会が多くなり、トナー用外添剤を効率良く、十分に解砕することができる。
[板状羽根の枚数]
板状羽根の枚数はトナー用外添剤の解砕装置の大きさや運転条件、被処理物の充填量、比重等を考慮して適宜設計されることが好ましい。具体的には2枚以上8枚以下である。
[トナーの製造方法]
本発明のトナー用外添剤の解砕装置で解砕したトナー用外添剤を用いたトナーの製造方法の一例について説明する。
トナー粒子の製造方法については、特に限定されず、従来公知の製造方法を用いることができ重合法、粉砕法、乳化凝集法、溶融懸濁法等種々のトナー粒子に対して本発明を適用できる。
[粉砕トナー粒子の製造方法]
粉砕法を用いたトナーの製造方法の手順について説明する。
原料混合工程では、トナー粒子を構成する材料として、結着樹脂、着色剤、及びワックス、並びに必要に応じて、荷電制御剤等の他の成分を所定量秤量して配合し、混合する。
混合装置の一例としては、スーパーミキサー((株)カワタ製)、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製)、ナウターミキサー(ホソカワミクロン(株)製)等が挙げられる。
次に、混合した材料を溶融混練して、結着樹脂中にワックス等を分散させる。その溶融混練工程では、バッチ式の練り機や、連続式の練り機を用いることができる。
例えば、KTK型2軸押出機((株)神戸製鋼所製)、TEM型2軸押出機(東芝機械(株)製)、PCM混練機((株)池貝製)等が挙げられる。
更に、溶融混練することによって得られる樹脂組成物は、2本ロール等で圧延され、冷却工程で水などによって冷却してもよい。
次いで、樹脂組成物の冷却物は、粉砕工程で所望の粒径にまで粉砕される。
粉砕工程では、まず、アトマイザーミル(東京アトマイザー製造(株)製)、ハンマーミル(ホソカワミクロン(株)製)の如き粗粉砕機で粗粉砕する。
その後、更に、クリプトロンシステム((株)アーステクニカ製)、ターボ・ミル(フロイント・ターボ(株)製)、グラシス(ホソカワミクロン(株)製)等による微粉砕機で微粉砕する。
次に、慣性分級方式のエルボジェット(日鉄鉱業(株)製)、遠心力分級方式のTSPセパレータ(ホソカワミクロン(株)製)、ブロースルー式のハイボルター(東洋ハイテック(株)製)の如き分級機や篩分機を用いて分級し、トナー粒子を得る。
更に必要に応じて、ファカルティー(ホソカワミクロン(株)製)、ハイブリダイゼーションシステム((株)奈良機械製作所製)の如き表面改質機で表面改質処理(球形化処理)を行う。
[重合トナー粒子の製造方法]
重合法としては懸濁重合法・界面重合法・分散重合法の如き、親水性媒体中で直接トナーを製造する方法が挙げられる。
以下、懸濁重合法を用いたトナーの製造方法の手順について説明する。
懸濁重合法は、まず、重合性単量体、着色剤、ワックス等を有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散して、前記重合性単量体組成物の液滴を製造する造粒工程を経る。
次に、前記液滴中の前記重合性単量体を重合する重合工程を経ることによりトナー粒子を製造する重合法である。
本発明のトナーを製造する場合には、重合性単量体組成物中に、低分子量樹脂を含有させることが好ましい。
本発明のトナーは、コア部とシェル部を少なくとも有するトナー粒子を有するトナーであることが好ましい。
前記のトナー粒子には、コア部を覆うようにシェル部が存在している。このような構造をとることによりコア部のトナー粒子表面への滲出による帯電不良やブロッキングを防ぐことができる。
また、更にシェル部の表面上にはシェル部とは樹脂組成の違う表層部が存在するものがより好ましい。この表層部が存在することにより環境安定性、耐久性、耐ブロッキング性をより向上させることができる。
[外添処理]
[トナー用外添剤を被覆させる方法]
本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤を被覆させる処理装置として、図7(a)に示す装置を用いる。運転方法は以下のとおりである。
図7(a)に示すトナー用処理装置300は、処理室310、デフレクター340、回転体330、及び流動手段320を有する。
まず、処理室310の上蓋を開け、予め計量しておいたトナー粒子、本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤、及びその他のトナー用外添剤を含む被処理物を投入する。
被処理物を投入した後に上蓋を閉め、以下に記載する回転周速で、回転体330、流動手段320を回転させる。
更に、回転体330、流動手段320を回転中、冷水発生手段からの冷水を水冷ジャケット(不図示)に供給することで、処理室310内の温度を、トナーに含有される樹脂成分のガラス転移温度(Tg)以下に調整する。
所望の時間処理を行った後、排出弁(不図示)を開き、処理室310からトナーを排出する。その後、35μmから75μm開口程度のメッシュに通して粗大粒子を除去して、トナーを得る。
回転体330及び流動手段320の回転周速や、混合時間は、処理中の材料温度がトナーに含有される樹脂成分のガラス転移温度(Tg)以下となる範囲に調整することが好ましい。
具体的には、回転体330及び流動手段320の回転周速の最大周速は10.0m/秒以上、150.0m/秒以下であることが好ましく、30.0m/秒以上、70.0m/秒以下の範囲であることがより好ましい。
処理時間は0.5分以上、60分以下の範囲で調整することが好ましい。
本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤以外のトナー用外添剤とトナー粒子を処理させる工程は、2段階以上の多段階で行っても、1段階で行っても構わない。
夫々の段階で用いる処理条件及びトナー粒子の配合等は、同一であっても異なっていても構わない。
次に、本発明に用いられる、トナーの材料に関して説明する。
[結着樹脂]
トナーを構成する結着樹脂としては、通常トナーに用いられ樹脂を使用することができる。以下のようなものが挙げられる。
本発明に用いられるトナーにおいて、結着樹脂としては、ポリスチレン;ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体が挙げられる。
更に、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体が挙げられる。
更に、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体が挙げられる。
更に、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体の如きスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。
更に、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂及び石油系樹脂が挙げられる。
トナーの物性のうち、結着樹脂に起因するものとしては、テトラヒドロフラン(THF)可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定される分子量分布は以下のものが好ましい。
即ち、分子量2,000以上50,000以下の領域に少なくとも一つのピークを有し、分子量1,000以上30,000以下の成分が50%以上90%以下存在する場合がより好ましい。
結着樹脂のガラス転移温度(Tg)は30℃以上60℃以下であることが好ましく、40℃以上60℃以下であることがより好ましい。
ガラス転移温度(Tg)が前記の範囲内であれば、トナーの耐久性に優れると共に、高温多湿環境下におけるトナー粒子同士の凝集が抑制される。
[ワックス]
本発明に用いられるトナーにおいては、定着時の定着部材からの離型性の向上、定着性の向上の点から次のようなワックスがトナー粒子の材料として用いられる。
ワックスとしては、パラフィンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びその誘導体が挙げられる。
これらのワックスの誘導体として、酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物を含む。
その他のワックスとして、アルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワックス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムが挙げられる。
[荷電制御剤]
本発明に用いられるトナーにおいては、トナー粒子の帯電量及び帯電量分布を制御するために、荷電制御剤をトナー粒子に配合(内添)、又はトナー粒子と混合(外添)して用いることが好ましい。
トナーを負荷電性に制御するための負荷電制御剤としては、有機金属錯体、キレート化合物が挙げられる。有機金属錯体としては、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカルボン酸金属錯体、芳香族ジカルボン酸金属錯体が挙げられる。
更に、負荷電制御剤としては、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸及びその金属塩;芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸の無水物が挙げられる。
更に、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸のエステル化合物、ビスフェノールの如きフェノール誘導体が挙げられる。
トナーを正荷電性に制御するための正荷電制御剤としては、ニグロシン及び脂肪酸金属塩によるニグロシンの変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩が挙げられる。
更に、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如き四級アンモニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリブチルベンジルホスホニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩が挙げられる。
更に、テトラブチルホスホニウムテトラフルオロボレートの如きホスホニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングステン酸が挙げられる。
更に、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物等);高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
これらの荷電制御剤は、単独で又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。また、電荷制御樹脂も用いることができ、前記の荷電制御剤と併用することもできる。
前記した荷電制御剤は微粒子状で用いることが好ましい。これらの荷電制御剤をトナー粒子に内添する場合は、結着樹脂100.0質量部に対して0.1質量部以上20.0質量部以下をトナー粒子に添加することが好ましい。
[着色剤]
本発明に用いられるトナーにおいては、トナー粒子の材料として、従来知られている種々の着色剤を用いることができる。
本発明に用いられる着色剤は、黒色着色剤としては、マグネタイト、カーボンブラック、以下に示すイエロー着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン着色剤の如き有彩色着色剤によって黒色に調色されるように組み合わせたものが用いられる。
イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。
具体的には、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111が挙げられる。
更に、120、127、128、129、147、155、162、168、174、176、180、181、185、191が挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が用いられる。
具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、31、48;2、48;3、48;4、57;1、81;1、122が挙げられる。
更に、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、238、254が挙げられる。
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物が用いられる。
具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66が挙げられる。
これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。
本発明において、着色剤は、色相角、彩度、明度、耐候性、OHP透明性、トナー中への分散性を考慮して選択される。
これらの有彩色の非磁性の着色剤は、結着樹脂100質量部に対し総量で1.0質量部以上20.0質量部以下がトナー粒子中に含有される。
また、磁性の着色剤は、結着樹脂100質量部に対し総量で20質量部以上60質量部以下がトナー粒子中に含有される。
[外添剤]
本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤に加えて、酸化チタン、酸化アルミナ等の微粒子を添加しても構わない。なお、前記酸化チタン、酸化アルミナ等の微粒子の表面は、疎水化処理をされていることが好ましい。
前記疎水化処理は、各種チタンカップリング剤、シランカップリング剤の如きカップリング剤;脂肪酸及びその金属塩;シリコーンオイル;またはそれらの組み合わせによってなされることが好ましい。
本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤及び前記酸化チタン、酸化アルミナ等の微粒子のトナー中における含有量は、0.1質量部以上10.0質量部以下であることが好ましい。
本発明のトナーと磁性キャリアを混合して二成分系現像剤を調製する場合、トナーと磁性キャリアの混合比率は現像剤中のトナー濃度として、2質量部以上15質量部以下、好ましくは4質量部以上13質量部以下にすると通常良好な結果が得られる。
以下、本発明におけるトナー等の各種物性の測定法について説明する。
[トナーの重量平均粒径(D4)の測定方法]
トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出する。
測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター(株)製)を用いる。
測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター(株)製)を用いる。なお、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター(株)製)を用いることができる。
なお、測定、解析を行う前に、以下のように専用ソフトの設定を行う。
専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50,000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター(株)製)を用いて得られた値を設定する。
「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1,600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャーチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下のとおりである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。
そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液30mLを入れる。
この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス(株)製)を準備する。
超音波分散器の水槽内に3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2mL添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。
なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50,000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
[トナーの平均円形度の測定方法]
トナーの平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス(株)製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定する。
具体的な測定方法は、以下のとおりである。まず、ガラス製の容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水約20mLを入れる。
この中に分散剤として以下の希釈液を約0.2mL加える。
・希釈液:「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈したもの
更に測定試料を約0.02g加え、超音波分散器を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、分散液の温度が10℃以上40℃以下となる様に適宜冷却する。
超音波分散器としては、発振周波数50kHz、電気的出力150Wの卓上型の超音波洗浄器分散器(例えば「VS−150」((株)ヴェルヴォクリーア製))を用いる。水槽内には所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを約2mL添加する。
測定には、対物レンズとして「UPlanApro」(倍率10倍、開口数0.40)を搭載した前記フロー式粒子像分析装置を用い、シース液にはパーティクルシース「PSE−900A」(シスメックス(株)製)を使用した。
前記手順に従い調製した分散液を前記フロー式粒子像分析装置に導入し、HPF測定モードで、トータルカウントモードにて3,000個のトナー粒子を計測する。
そして、粒子解析時の2値化閾値を85%とし、解析粒子径を円相当径1.985μm以上39.69μm未満に限定し、トナーの平均円形度を求める。
[トナーに含有される樹脂成分のガラス転移温度(Tg)測定方法]
トナーに含有される樹脂成分のガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。
装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、トナーを約10mg精秤し、アルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、測定範囲30〜200℃の間で、昇温速度10℃/分で測定を行う。
この昇温過程で、温度40℃〜100℃の範囲において比熱変化が得られる。このときの比熱変化が出る前のベースラインを延長した直線を第1の直線とし、比熱変化が出た後のベースラインを延長した直線を第2の直線とし、第1の直線と第2の直線とから縦軸方向に等距離にある直線を第3の直線とする。第3の直線と示差熱曲線との交点の温度(いわゆる、中間点ガラス転移温度)を、トナーに含有される樹脂成分のガラス転移温度Tgとする。
[トナー用外添剤の体積基準のメジアン径(D50)の測定方法]
本発明で用いられるトナー用外添剤の体積基準のメジアン径(D50)の測定は、JIS Z8825−1(2001年)に準じて測定されるが、具体的には以下のとおりである。
測定装置としては、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置「LA−920」((株)堀場製作所製)を用いる。
測定条件の設定および測定データの解析は、LA−920に付属の専用ソフト「HORIBA LA−920 for Windows WET(LA−920) Ver.2.02」を用いる。
また、測定溶媒としては、予め不純固形物などを除去したイオン交換水を用いる。
測定手順は、以下のとおりである。
(1)バッチ式セルホルダーをLA−920に取り付ける。
(2)所定量のイオン交換水をバッチ式セルに入れ、バッチ式セルをバッチ式セルホルダーにセットする。
(3)専用のスターラーチップを用いて、バッチ式セル内を撹拌する。
(4)「表示条件設定」画面の「屈折率」ボタンを押し、ファイル「110A000I」(相対屈折率1.10)を選択する。
(5)「表示条件設定」画面において、粒子径基準を体積基準とする。
(6)1時間以上の暖気運転を行った後、光軸の調整、光軸の微調整、ブランク測定を
行う。
(7)ガラス製の100mL平底ビーカーに約60mLのイオン交換水を入れる。
この中に分散剤として以下の希釈液を約0.3mL加える。
・希釈液:「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈したもの
(8)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス(株)製)を準備する。
超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2mL添加する。
(9)前記(7)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(10)前記(9)のビーカー内の水溶液に超音波を照射した状態で、約1mgの脂肪酸金属塩を少量ずつ前記ビーカー内の水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。
なお、この際に脂肪酸金属塩が固まりとなって液面に浮く場合があるが、その場合はビーカーを揺り動かすことで固まりを水中に沈めてから60秒間の超音波分散を行う。また、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(11)前記(10)で調製した脂肪酸金属塩が分散した水溶液を、気泡が入らないように注意しながら直ちにバッチ式セルに少量ずつ添加して、タングステンランプの透過率が90%〜95%となるように調整する。
そして、粒度分布の測定を行う。得られた体積基準の粒度分布のデータを元に、体積基準のメジアン径(D50)を算出する。
[トナー用外添剤のBET比表面積の測定方法]
トナー用外添剤のBET比表面積の測定は、JIS Z8830(2001年)に準じて行う。具体的な測定方法は、以下のとおりである。
測定装置としては、定容法によるガス吸着法を測定方式として採用している「自動比表面積・細孔分布測定装置 TriStar3000((株)島津製作所製)」を用いる。
測定条件の設定および測定データの解析は、本装置に付属の専用ソフト「TriStar3000 Version4.00」を用いて行い、また装置には真空ポンプ、窒素ガス配管、ヘリウムガス配管が接続される。
窒素ガスを吸着ガスとして用い、BET多点法により算出した値を本発明におけるBET比表面積とする。
なお、BET比表面積は以下のようにして算出する。
まず、トナー用外添剤に窒素ガスを吸着させ、その時の試料セル内の平衡圧力P(Pa)とトナーの窒素吸着量Va(モル・g−1)を測定する。
そして、試料セル内の平衡圧力P(Pa)を窒素の飽和蒸気圧Po(Pa)で除した値である相対圧Prを横軸とし、窒素吸着量Va(モル・g−1)を縦軸とした吸着等温線を得る。
次いで、トナー用外添剤の表面に単分子層を形成するのに必要な吸着量である単分子層吸着量Vm(モル・g−1)を、下記のBET式を適用して求める。
Pr/Va(1−Pr)=1/(Vm×C)+(C−1)×Pr/(Vm×C)
なおここで、CはBETパラメーターであり、測定サンプルの種類、吸着ガスの種類、吸着温度により変動する変数である。
BET式は、X軸をPr、Y軸をPr/Va(1−Pr)とすると、傾きが(C−1)/(Vm×C)、切片が1/(Vm×C)の直線と解釈できる(この直線をBETプロットという)。
直線の傾き=(C−1)/(Vm×C)
直線の切片=1/(Vm×C)
Prの実測値とPr/Va(1−Pr)の実測値をグラフ上にプロットして最小二乗法により直線を引くと、その直線の傾きと切片の値が算出できる。これらの値を用いて上記の傾きと切片の連立方程式を解くと、VmとCが算出できる。
更に、上記で算出したVmと窒素分子の分子占有断面積(0.162nm)から、下記の式に基づいて、トナーのBET比表面積S(m・g−1)を算出する。
S=Vm×N×0.162×10−18
(ここで、Nはアボガドロ数(モル−1)である。)
本装置を用いた測定は、装置に付属の「TriStar3000 取扱説明書V4.0」に従うが、具体的には、以下の手順で測定する。
充分に洗浄、乾燥した専用のガラス製試料セル(ステム直径3/8インチ、容積約5mL)の風袋を精秤する。そして、ロートを使ってこの試料セルの中に約0.5gのトナー用外添剤を入れる。
トナーを入れた前記試料セルを真空ポンプと窒素ガス配管を接続した「前処理装置 バキュプレップ061((株)島津製作所製)」にセットし、23℃にて真空脱気を約10時間継続する。
なお、真空脱気の際には、トナー用外添剤が真空ポンプに吸引されないよう、バルブを調整しながら徐々に脱気する。セル内の圧力は脱気とともに徐々に下がり、最終的には約0.4Pa(約3ミリトール)となる。
真空脱気終了後、窒素ガスを徐々に注入して試料セル内を大気圧に戻し、試料セルを前処理装置から取り外す。そして、この試料セルの質量を精秤し、風袋との差からトナー用外添剤の正確な質量を算出する。
なお、この際に、試料セル内のトナー用外添剤が大気中の水分等で汚染されないように、秤量中はゴム栓で試料セルに蓋をしておく。
次に、トナー用外添剤が入った前記の試料セルのステム部に専用の「等温ジャケット」を取り付ける。そして、この試料セル内に専用のフィラーロッドを挿入し、前記装置の分析ポートに試料セルをセットする。
なお、等温ジャケットとは、毛細管現象により液体窒素を一定レベルまで吸い上げることが可能な、内面が多孔性材料、外面が不浸透性材料で構成された筒状の部材である。
続いて、接続器具を含む試料セルのフリースペースの測定を行う。
フリースペースは、23℃においてヘリウムガスを用いて試料セルの容積を測定し、続いて液体窒素で試料セルを冷却した後の試料セルの容積を、同様にヘリウムガスを用いて測定して、これらの容積の差から換算して算出する。
また、窒素の飽和蒸気圧Po(Pa)は、装置に内蔵されたPoチューブを使用して、別途に自動で測定される。
次に、試料セル内の真空脱気を行った後、真空脱気を継続しながら試料セルを液体窒素で冷却する。その後、窒素ガスを試料セル内に段階的に導入してトナーに窒素分子を吸着させる。
この際、平衡圧力P(Pa)を随時計測することにより前記した吸着等温線が得られるので、この吸着等温線をBETプロットに変換する。
なお、データを収集する相対圧Prのポイントは、0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30の合計6ポイントに設定する。得られた測定データに対して最小二乗法により直線を引き、その直線の傾きと切片からVmを算出する。
更に、このVmの値を用いて、前記したようにトナー用外添剤のBET比表面積を算出する。
[本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤の嵩密度の測定方法]
本発明のトナー用外添剤の解砕方法によって得られたトナー用外添剤の解砕性は、解砕前後のトナー用外添剤の嵩密度を測定することで評価した。嵩密度の測定方法は、メスシリンダーを用いて行う。具体的には以下のとおりである。
(1)解砕前後のトナー用外添剤を±0.02%の精度で1.0g秤量(m)する。
(2)秤量したトナー用外添剤を圧密せずに乾いた200mLのメスシリンダー(最小目盛単位:2mL)に静かに投入する。
(3)必要ならば投入したトナー用外添剤の上面を圧密せずに注意深くならし、一定時間経過後、ゆるみ嵩体積を最小目盛単位(V)まで読み取る。
(4)m/Vによって嵩密度を計算する。
以下、具体的なトナー用外添剤の解砕方法及びトナーの製造法について実施例及び比較例をもって本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明の技術的範囲はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
[トナー粒子の製造例]
以下の手順によりトナー粒子を製造した。
イオン交換水700質量部に、0.1M−NaPO水溶液450質量部を投入し、60℃に加温した後、クレアミックスCLS−30S(エム・テクニック(株)製)を用いて、4,500rpmにて撹拌した。
これに1.0M−CaCl水溶液68質量部を徐々に添加し、リン酸カルシウム塩を含む水系媒体を得た。
一方、下記処方を60℃に加温し、均一に溶解、分散した。これに、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
(モノマ−) スチレン 170質量部、n−ブチルアクリレート 30質量部
(着色剤) C.I.ピグメントブルー15:3 10質量部
(荷電制御剤)ジ‐t‐ブチルサリチル酸金属化合物 2質量部
(極性レジン)飽和ポリエステル 15質量部(酸価10,ピーク分子量;8,500)
(離型剤) エステル系ワックス(融点65℃) 40質量部
前記水系媒体中に前記重合性単量体組成物を投入し、60℃,N雰囲気下において、クレアミックスCLS−30S(エム・テクニック(株)製)にて4,500rpmで15分間撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。
その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、70℃に昇温し、10時間反応させた。重合反応終了後、80℃/減圧下で残存モノマーを留去した。
その後、スラリーを温度30℃まで冷却し、塩酸を加えリン酸カルシウム塩を溶解させ、ろ過、乾燥を行い、トナー粒子を得た。
以上の工程を経て得られたトナー粒子の重量平均粒径(D4)は6.8μmであり、平均円形度は0.982であった。
[外添剤の製造例1]
一次粒子の体積平均粒径が8nm、BET比表面積250m/gの気相法シリカ粉を反応槽に入れて窒素雰囲気下で撹拌しながら、このシリカ粉100gに対して、ヘキサメチルシラザン5gをスプレーし、200℃の雰囲気温度で、30分間撹拌した。なお、「気相法シリカ粉」とは乾式法(気相法)により製造されるシリカ粉を意味する。
その後、25℃まで冷却して表面処理シリカ粒子Aを得た。得られた表面処理シリカ粒子の嵩密度は48kg/mであった。
[外添剤の製造例2]
一次粒子の体積平均粒径が18nm、BET比表面積70m/gの気相法シリカ粉にジメチルシリコーンオイル15gをスプレーし、200℃で60分間加熱撹拌した。
その後、25℃まで冷却して表面処理シリカ粒子Bを得た。得られたシリカ粒子の嵩密度は22kg/mであった。
[外添剤の製造例3]
一次粒子の体積平均粒径が22nm、BET比表面積34m/gの気相法シリカ粉を反応槽に入れて窒素雰囲気下で撹拌しながら、このシリカ粉100gに対して、ヘキサメチルシラザン5gをスプレーし、200℃の雰囲気温度で、30分間撹拌した。
その後、25℃まで冷却して表面処理シリカ粒子Cを得た。得られたシリカ粒子の嵩密度は205kg/mであった。
[トナー用外添剤の解砕装置]
実施例1〜3及び比較例1〜3においては、図1−1(a)に示すトナー用外添剤の解砕装置100を用い、実施例4〜13においては、図1−2(b)に示すトナー用外添剤の解砕装置101を用いた。
図1−1(a)に示す解砕装置100は、トナー用外添剤を収容する処理室110、処理室110の底部に回転可能に設けられた回転体130、回転体130よりも上方で処理室110に対して固定して設置される整流部材140で構成される。
図1−2(b)に示す解砕装置101は、トナー用外添剤を収容する処理室110、処理室110の底部に回転可能に設けられた放射手段120、放射手段120よりも上方で回転可能に設けられた回転体130で構成される。
更に、回転体130の上方には、処理室110に対して固定された整流部材140を備えている。なお、整流板142と回転体130の処理面133との鉛直方向の間隔は10mmとした。
[処理室]
本実施例1〜13及び比較例1〜3においては、図2に示す処理室110を用いた。
図2に示す処理室110は平らな底部を持った円筒形の容器である。底部の略中心に回転体130や放射手段120を取り付けるための中心軸112を備えており、内寸高さが250mm、内径が232mmである。
従って、図3−4(f)に示す、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積は58,000mmとなる。
また、図4−3(d)に示す、中心から半径の60%離れた位置(0.6L)と処理室110の内壁面(L)との間に形成される環状部の面積は、27,041mmとなる。
また、処理中のトナー用外添剤の温度を制御するための水冷ジャケット150を処理室110の外周面に備えた。運転中は20℃の冷却水を10L/分の水量で水冷ジャケット150に通した。
<実施例1>
本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体を図3−1(a)に示す回転体130とした。
図3−1(a)に示す回転体130は、円環状の本体131と、本体131の外周面から径方向の外向きに突き出した処理部132とで構成される。処理部132の数は、図3−1(a)に示すとおり、8個である。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133の1個の面積を1,452mmとした。処理部132の数は8個(処理面133の数も8)なので、処理面133の合計面積は11,616mmとなる。
従って、処理面133の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して20%となる。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材を図6−1(a)に示す整流部材140とした。
図6−1(a)に示す整流部材140は、円環状の整流部材本体141と、整流部材本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した整流板142とで構成され、回転体130の上方に、固定して設けられている。整流板の枚数は24枚である。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の1枚の投影面積を1,018mmとした。整流板142の枚数は24枚なので、整流板142の合計投影面積は24,432mmとなる。
従って、整流板142の合計投影面積が、処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積の90%となる。
次に、トナー用外添剤の解砕条件を以下に示す。
図1−1(a)に示す解砕装置100を前記の装置構成とし、前記の表面処理シリカ粒子Aを40g投入し、図3−1(a)に示す回転体130の最外端部の周速を47m/秒として3分間解砕し、解砕シリカ粒子1を得た。
次に前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子1を図7(a)に示すトナー用処理装置で処理した。装置構成は以下のとおりである。
[回転体]
本実施例においては、回転体を図7(b)、(c)に示す回転体330とした。(b)が回転体330の平面図、(c)が回転体330の正面図である。
図7(b)に示す回転体330は、円環状の本体331と、本体331の外周面から径方向の外向きに突き出した処理部332とで構成される。処理部332の枚数は2枚である。
[流動手段]
実施例においては、流動手段320を図5−1(b)に示す流動手段320とした。
図5−1(b)に示す流動手段320は中心から外側に向かって伸びる撹拌羽根321を有し、撹拌羽根321の先端が被処理物を舞い上げるように跳ねあげ形状をしている。
次に本実施例の処理条件を以下に示す。
図7(a)に示すトナー用処理装置300に、前記トナー粒子 100.0質量部と、前記解砕シリカ粒子1 0.4質量部とを投入した。
その後、図5−2(c)に示す撹拌羽根321の最外端部の周速を23m/秒として8分間処理した。その結果、処理中の処理室310内の温度は30℃であった。得られた処理物を75μm開口のメッシュを用いて粗大粒子を除去し、トナー1を得た。
<実施例2>
本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133の1個の面積を1,188mmとした。処理面133の数は8個なので、処理面133の合計面積は9,504mmとなる。
従って、処理面133の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して16%となる。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材を図6−2(b)に示す整流部材140とした。
図6−2(b)に示す整流部材140は、円環状の整流部材本体141と、整流部材本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した整流板142とで構成され、回転体130の上方に、固定して設けられている。整流板の枚数は18枚である。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の1枚の投影面積を1,018mmとした。整流板142の枚数は18枚なので、整流板142の合計投影面積は18,324mmとなる。
従って、整流板142の合計投影面積が、処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積の68%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子2を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子2を処理してトナー2を得た。
<実施例3>
本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133の1個の面積を924mmとした。処理面133の数は8個なので、処理面133の合計面積は7,392mmとなる。
従って、処理面133の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して13%となる。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材を図6−3(c)に示す整流部材140とした。
図6−3(c)に示す整流部材140は、円環状の整流部材本体141と、整流部材本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した整流板142とで構成され、回転体130の上方に、固定して設けられている。整流板の枚数は12枚である。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の1枚の投影面積を1,018mmとした。整流板142の数は12枚なので、整流板142の合計投影面積は12,216mmとなる。
従って、整流板142の合計投影面積が、処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積の45%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子3を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子3を処理してトナー3を得た。
<実施例4>
本実施例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−2(b)に示す解砕装置101を用いて行った。
図1−2(b)に示す解砕装置101は、トナー用外添剤を収容する処理室110、処理室110の底部に回転可能に設けられた放射手段120、放射手段120よりも上方で回転可能に設けられた回転体130で構成される。
更に、回転体130の上方には、処理室110に対して固定された整流部材140を備えている。なお、整流板142と回転体130の処理面133との鉛直方向の間隔は10mmとした。
本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133を実施例1と同様とした。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材140を実施例1と同様とした。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の合計投影面積を実施例1と同様とした。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
本実施例においては、トナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段を図5−1(a)、(b)に示す放射手段120とした。
本実施例においては、図5−1(a)、(b)に示すとおり、板状羽根121の枚数を2枚とした。
[板状羽根の高さ]
本実施例における板状羽根121の高さについて図5−3(d)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−3(d)に示す板状羽根121の鉛直方向の長さの最大値H1を35.0mm、処理面133下端と処理室110内の底部との鉛直方向の長さH2を63.0mmとした。従って、H1/H2は56%となる。
[板状羽根の面積]
本実施例における板状羽根121の投影面積について図5−4(e)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−4(e)に示す板状羽根121の面積a1を1,355mm、前記面積a2を3,490mmとした。従って、a1/a2は39%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子4を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子4を処理してトナー4を得た。
<実施例5>
本実施例においては、放射手段120を図5−1(a)、(b)に示す放射手段120とし、板状羽根121の高さ及び面積を以下の様に変更した以外は、実施例4と同様にした。
[板状羽根の高さ]
本実施例における板状羽根121の高さについて図5−3(d)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−3(d)に示す板状羽根121の鉛直方向の長さの最大値H1を17.5mm、処理面133と処理室110内の底部との鉛直方向の長さH2を63.0mmとした。従って、H1/H2は28%となる。
[板状羽根の面積]
本実施例における板状羽根121の投影面積について図5−4(e)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−4(e)に示す板状羽根121の面積a1を673mm、前記面積a2を3,490mmとした。従って、a1/a2は19%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子5を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子5を処理してトナー5を得た。
<実施例6>
本実施例においては、放射手段を図5−1(a)、(b)に示す放射手段120とし、板状羽根121の高さ及び面積を以下の様に変更した以外は、実施例4と同様にした。
[板状羽根の高さ]
本実施例における板状羽根121の高さについて図5−3(d)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−3(d)に示す板状羽根121の鉛直方向の長さの最大値H1を8.8mm、処理面133と処理室110内の底部との鉛直方向の長さH2を63.0mmとした。従って、H1/H2は14%となる。
[板状羽根の面積]
本実施例における板状羽根121の投影面積について図5−4(e)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−4(e)に示す板状羽根121の面積a1を392mm、前記面積a2を3,490mmとした。従って、a1/a2は11%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子6を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子6を処理してトナー6を得た。
<実施例7>
本実施例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−2(b)に示す解砕装置101を用いて行った。本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133を実施例2と同様とした。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材140を実施例2と同様とした。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の合計投影面積を実施例2と同様とした。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
本実施例においては、トナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段120を実施例4と同様とした。
[板状羽根の高さ]
本実施例における板状羽根121の高さについて図5−3(d)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−3(d)に示す板状羽根121の鉛直方向の長さの最大値H1を43.8mm、処理室110内の底部から処理部132の底部までの距離(高さ)H2を63.0mmとした。従って、H1/H2は70%となる。
[板状羽根の面積]
本実施例における板状羽根121の面積について図5−4(e)を用いて説明する。
本実施例においては、図5−4(e)に示す板状羽根121の面積a1を1,693mm、前記処面積a2を3,490mmとした。従って、a1/a2は49%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子7を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子7を処理してトナー7を得た。
<実施例8>
本実施例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−2(b)に示す解砕装置101を用いて行った。本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133を実施例3と同様とした。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材140を実施例1と同様とした。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の合計投影面積を実施例1と同様とした。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
本実施例においては、トナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段120を実施例4と同様とした。
[板状羽根の高さ]
本実施例においては、板状羽根121の高さを実施例7と同様とした。
[板状羽根の面積]
本実施例においては、板状羽根121の面積を実施例7と同様とした。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子8を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子8を処理してトナー8を得た。
<実施例9>
本実施例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−2(b)に示す解砕装置101を用いて行った。本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133を実施例1と同様とした。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材140を実施例1と同様とした。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の合計投影面積を実施例3と同様とした。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
本実施例においては、トナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段120を実施例4と同様とした。
[板状羽根の高さ]
本実施例においては、板状羽根121の高さを実施例7と同様とした。
[板状羽根の面積]
本実施例においては、板状羽根121の面積を実施例7と同様とした。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子9を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子8を処理してトナー9を得た。
<実施例10>
本実施例においては、図1−2(b)に示す解砕装置101を用いた。本実施例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本実施例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本実施例においては、処理面133を実施例3と同様とした。
[整流部材]
本実施例においては、整流部材140を実施例1と同様とした。
[整流板の投影面積]
本実施例においては、整流板142の合計投影面積を実施例3と同様とした。
[トナー用外添剤を外周方向に移動させる手段]
本実施例においては、トナー用外添剤を外周方向に移動させる放射手段120を実施例4と同様とした。
[板状羽根の高さ]
本実施例においては、板状羽根121の高さを実施例7と同様とした。
[板状羽根の面積]
本実施例においては、板状羽根121の面積を実施例7と同様とした。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子10を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子8を処理してトナー10を得た。
<実施例11>
本実施例においては、解砕装置101を用い、解砕する表面処理シリカを前記表面処理シリカBとした以外は実施例10と同様に処理して、解砕シリカ粒子11を得た。
その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子11を処理してトナー11を得た。
<実施例12>
本実施例においては、解砕装置101を用い、解砕する表面処理シリカを前記表面処理シリカCとした以外は実施例10と同様に処理して、解砕シリカ粒子12を得た。
その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子12を処理してトナー12を得た。
<実施例13>
本実施例においては、解砕装置101を用い、整流板142の形状を図4−4(e)に示す湾曲した整流板142とした以外は、実施例12と同様に処理して、解砕シリカ粒子13を得た。
その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子13を処理してトナー13を得た。
<比較例1>
本比較例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−1(a)に示す解砕装置101を用いて行った。本比較例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本比較例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本比較例においては、処理面133の1個の面積を396mmとした。処理面133の数は8個なので、処理面133の合計面積は3,168mmとなる。
従って、処理面133の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して5%となる。
[整流部材]
本比較例においては、整流部材140を実施例2と同様とした。
[整流板の投影面積]
本比較例においては、整流板142の合計投影面積を実施例2と同様とした。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子14を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子14を処理してトナー14を得た。
<比較例2>
本比較例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−1(a)に示す解砕装置101を用いて行った。本比較例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本比較例においては、回転体130を実施例1と同様とした。
[処理面の面積]
本比較例においては、処理面133の合計面積を実施例2と同様とした。
[整流部材]
本比較例においては、整流部材140を図6−4(d)に示す整流部材140とした。
図6−4(d)に示す整流部材140は、円環状の整流部材本体141と、整流部材本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した整流板142とで構成され、回転体130の上方に、固定して設けられている。整流板の枚数は10枚である。
[整流板の投影面積]
本比較例においては、整流板142の1枚の投影面積を1,018mmとした。整流板142の枚数は10枚なので、整流板142の合計投影面積は10,184mmとなる。
従って、整流板142の合計投影面積が、処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積の38%となる。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子15を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子15を処理してトナー15を得た。
<比較例3>
本比較例においては、トナー用外添剤の解砕を図1−1(a)に示す解砕装置101を用いて行った。本比較例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
[回転体]
本比較例においては、回転体140を図3−5(g)に示す回転体130とした。
図3−5(g)に示す回転体130は、円環状の本体131と、本体131の外周面から径方向の外向きに突き出した処理部132で構成される。処理部132の数は、図3−5(g)に示すとおり4個である。
[処理面の面積]
本比較例においては、処理面133の1個の面積を132mmとした。処理部132の数は4個なので、処理面133の合計面積は528mmとなる。
従って、処理面133の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して1%となる。
[整流部材]
本比較例においては、整流部材140を設置しなかった。
次に、前記表面処理シリカ粒子Aを投入し、解砕条件を実施例1と同様にして、解砕シリカ粒子16を得た。その後、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と前記解砕シリカ粒子16を処理してトナー16を得た。
<比較例4>
本比較例においては、トナー用外添剤の解砕を図8−1(a)に示すトナー用外添剤の解砕装置200を用いて行った。本比較例のトナー用外添剤の解砕方法における装置構成を以下に示す。
図8−1(a)に示す解砕装置200は平らな底部を持った円筒形の容器である。底部の略中心に回転体240を取り付けるための中心軸を備えており、内寸高さが270mm、内径が270mmである。
従って、処理室210の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積は72,900mmとなる。
また、中心から半径の60%離れた位置(0.6L)と処理室210の内壁面(L)との間に形成される環状部の面積は、36,625mmとなる。
また、処理中のトナー用外添剤の温度を制御するための水冷ジャケット(不図示)を処理室210の外周面に備えた。
本比較例においては、処理室210の底部に図8−2(b)に示す回転体240を設置し、回転体240の上部に、図8−2(c)に示す衝突部材230を、回転体240の上部から10mmの距離を持って設置した。
回転体240の処理部の処理面241の数は、図8−2(b)に示すとおり、6枚である。
[処理面の面積]
本比較例においては、処理面241の1個の面積を1,136mmとした。処理面241の数は6枚なので、処理面241の合計面積は6,816mmとなる。
従って、処理面241の合計面積が、処理室110の処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積に対して9%となる。
[衝突部材部材]
本比較例においては、衝突部材を、図8−2(c)に示す衝突部材230とした。
図8−2(c)に示す衝突部材230は、円環状の本体231と、本体の外周面から径方向の外向きに突き出した衝突板232とで構成され、回転体130の上方に、固定されている。衝突板232の枚数は8枚である。
[衝突板の投影面積]
本比較例においては、衝突板232の1枚の投影面積を1,536mmとした。衝突板232の枚数は8枚なので、衝突板232の合計投影面積は12,288mmとなる。
従って、衝突板232の合計投影面積が、処理室110の水平断面における、中心から半径の60%離れた位置と処理室110の内壁面との間に形成される環状部の面積の34%となる。
次に、トナー用外添剤の解砕条件を以下に示す。
図8−1(a)に示す解砕装置200を前記の装置構成とし、前記の表面処理シリカ粒子Aを60g投入し、図8−2(b)に示す回転体240の最外端部の周速を55m/秒とした。
前記の条件で解砕を開始したところ、開始後30秒程度で上蓋中央に設置されているエアー抜き用のろ布が膨らみ始め、その後前記ろ布からトナー用外添剤が漏れ出したため、解砕を中止した。このため、本比較例は後記する評価を行わなかった。
装置停止後、前記ろ布を取り外して内側を確認したところ、トナー用外添剤が多量に付着していた。これは、回転体240の回転により巻き上げられたトナー用外添剤が、衝突部材230を通過し、前記ろ布内部に突入したためではないかと考えている。
<比較例5>
本比較例においては、実施例1と同じ装置構成及び運転条件で前記トナー粒子と、解砕していない表面処理シリカ粒子Aを処理してトナー18を得た。
<評価−1:トナー用外添剤の嵩密度の評価>
前記で得られた解砕シリカ粒子1〜16の嵩密度を測定し、解砕前の表面処理シリカ粒子の嵩密度(A)に対する、解砕シリカ粒子の嵩密度(B)の百分率を解砕指数として評価した。
解砕指数=(B/A)×100
A:解砕指数が30未満
B:解砕指数が30以上50未満
C:解砕指数が50以上70未満
D:解砕指数が70以上
<評価−2:トナーのカブリ評価>
前記で得られたトナー1〜18を用いて、キヤノン(株)製フルカラーレーザープリンターLBP9510C(以下、プリンター)を使用して画像評価を行った。なお、プリント用紙はキヤノンマーケティングジャパンが販売するCS−680を使用した。
トナーのカブリの評価は以下のようにして行う。
前記で得られたトナー1〜18を所定のプロセスカートリッジに充填した。次にJIS環境(温度23℃、相対湿度50%)にプリンターを設置し、感光体上のトナー載り量が0.4mg/cmとなるように前述のプリンター本体を調整し、テストパターンを出力した。
テストパターンを印刷していない未使用の用紙の白色度と、テストパターンの出力された用紙のうち画像の無い白地部の白色度との差の絶対値を求めてカブリ量とした。
例えば、プリント用紙の白色度が83.0でテストパターンの出力された用紙の白色度が81.0のとき、カブリ量を2.0とした。なお、白色度の測定にはJIS P 8148 紙パルプ試験方法に対応する白色光度計TC−6DS((有)東京電色製)を用いた。
カブリ量に対して以下のように評価ランクをつけた。
A:0.5未満。未使用の用紙との差が確認できない。
B:0.5以上2.0未満。ごくわずかな白地部の着色が確認される。
C:2.0以上4.0未満。
D:4.0以上。
Figure 2017219561
Figure 2017219561
Figure 2017219561
100・・・トナー用外添剤解砕装置
110・・・処理室
111・・・中心線
112・・・中心軸
120・・・放射手段
121・・・板状羽根
130・・・回転体
131・・・回転体本体
132・・・処理部
133・・・処理面
140・・・整流部材
141・・・整流部材本体
142・・・整流板
150・・・水冷ジャケット
200・・・トナー用外添剤解砕装置
210・・・処理室
230・・・衝突部材
231・・・円環状の本体
232・・・衝突板
240・・・回転体
241・・・処理面
300・・・トナー外添装置
310・・・処理室
320・・・流動手段
321・・・撹拌羽根
330・・・回転体
331・・・回転体本体
332・・・処理部
340・・・デフレクター


Claims (3)

  1. 嵩密度が10kg/m以上250kg/m以下であるトナー用外添剤の解砕方法であって、
    前記解砕方法に用いる解砕装置が、
    円柱状の内部空間を有し、かつ前記内部空間の中心線が略鉛直となるように設置された処理室、
    前記処理室の水平断面の略中心を回転中心として水平に回転可能に設けられた回転体、及び、
    前記回転体の上方に設けられており、前記回転体による処理領域内におけるトナー用外添剤の前記回転体の回転方向における速さが前記回転体よりも遅くなるように、前記トナー用外添剤の流動の向きを変化させる整流部材、
    を有し、
    前記回転体は、回転体本体と、前記回転体の外周面から径方向に外向きに突き出し、前記回転体の回転により前記トナー用外添剤に衝突して、前記トナー用外添剤を解砕する処理部とを有し、
    前記処理部は、前記処理部のうち前記回転体本体から離れた領域の方が、前記領域より前記回転体本体に近い領域よりも、前記回転体の回転方向の下流側に位置するように形成された処理面を有し、
    前記処理面の合計面積が、前記処理室の鉛直方向の断面に関して、最大の断面積を与える断面の面積の10%以上20%以下であり、
    前記整流部材は、上方側から下方側に向かって前記回転体の回転軸方向に対して前記回転方向に傾斜して延びる整流板を有し、
    前記整流板の水平断面への合計投影面積が、前記処理室の水平断面における、中心から0.6L離れた位置と、前記処理室の内壁面との間に形成される環状部の面積の40%以上100%以下である(Lは、中心から内壁面までの距離。)、
    ことを特徴とするトナー用外添剤の解砕方法。
  2. 前記解砕装置は、前記回転体の下方に、前記トナー用外添剤を外周方向に移動させる、板状の羽根を有する回転体を有し、
    前記板状の羽根の鉛直方向の長さの最大値が、前記処理部の下端と前記処理室の底部との鉛直方向の長さの10%以上60%以下であり、
    前記板状の羽根の鉛直方向の長さが最大となる位置が、前記中心線から前記板状の羽根の先端までの水平方向の長さの50%の位置よりも外周側に存在し、
    前記中心線を通る前記処理室の断面に関して、前記中心線から前記板状の羽根の先端までの水平方向の長さの50%の位置と前記板状の羽根の先端とを結ぶ直線の長さXと、前記処理部の下端と前記処理室の底部とを結ぶ直線の長さYとの積(X×Y)で表される面積を100%としたときに、
    前記中心線から前記板状の羽根の先端までの水平方向の長さの50%の位置よりも外周側に存在する前記板状の羽根の面積が、10%以上40%以下である請求項1に記載のトナー用外添剤の解砕方法。
  3. 結着樹脂、及び着色剤を含有するトナー粒子にトナー用外添剤を外添する外添工程を有するトナーの製造方法であって、
    前記トナー用外添剤が、請求項1又は2に記載のトナー用外添剤の解砕方法により解砕された外添剤であることを特徴とするトナーの製造方法。

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