JP2017218977A - 給水装置、および給水装置の運転方法 - Google Patents

給水装置、および給水装置の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017218977A
JP2017218977A JP2016114107A JP2016114107A JP2017218977A JP 2017218977 A JP2017218977 A JP 2017218977A JP 2016114107 A JP2016114107 A JP 2016114107A JP 2016114107 A JP2016114107 A JP 2016114107A JP 2017218977 A JP2017218977 A JP 2017218977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
flow rate
rate detector
control unit
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016114107A
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 原田
Yosuke Harada
陽介 原田
立石 和文
Kazufumi Tateishi
和文 立石
亮太郎 唐木
Ryotaro Karaki
亮太郎 唐木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2016114107A priority Critical patent/JP2017218977A/ja
Publication of JP2017218977A publication Critical patent/JP2017218977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】メンテナンス頻度を低減することができる給水装置を提供する。
【解決手段】給水装置は、ポンプ2と、ポンプ2を駆動するための電動機3と、ポンプ2から吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器24と、ポンプ2の運転を制御する制御部20とを備える。制御部20は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、ポンプ2の運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行する。リトライ運転は、所定時間だけポンプ2を運転した後で、該ポンプ2を停止させる異常解除動作と、異常解除動作の後に、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物に水を供給する給水装置に関し、特に、メンテナンス頻度を低減することができる給水装置に関する。また、本発明は、このような給水装置の運転方法に関する。
オフィスビルやマンションなどの建物に水(水道水)を供給するための装置として給水装置が広く使用されている。この給水装置は、一般に、水を圧送するためのポンプと、このポンプを駆動するための電動機(モータ)と、この電動機の運転を制御する制御部とを備えている。給水装置は、水道本管に直接、または受水槽を介して接続され、水道本管を流れる水を建物内の給水器具(例えば、蛇口)に供給する。
給水装置の制御部には、流量検出器、圧力センサ、および電動機が接続される。建物内での水の使用が停止されると、ポンプから吐き出される水の流量が低下する。ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態が流量検出器により検出されると、制御部はポンプの運転速度を一時的に上げるよう電動機に指令を出し、圧力タンクに蓄圧してからポンプの運転を停止させる。
従来の給水装置の制御部は、ポンプが停止しているにも拘わらず、流量検出器が小水量状態を検出しない場合に、流量検出器が故障していると判断している(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3参照)。制御部が流量検出器が故障していると判断すると、制御部は、流量検出器の故障を示す警報を発し、流量検出器のメンテナンスおよび/または交換をユーザーに促す。
給水装置は建物に水を供給するライフライン設備であるため、建物に断水が発生しないように、給水装置はできる限り継続して運転されるのが好ましい。そのため、制御部は、流量検出器の故障を軽故障と判断し、給水装置は継続して運転される。
特開2007−239597号公報 特許第3570906号公報 特許第3221920号公報
制御部がポンプを停止させた後で、給水装置内を水がわずかに流れることがある。特に、制御部がポンプを停止させた直後は、給水装置内の水の流れが不安定であり、流量検出器の周辺にわずかな水の流れが発生することがある。このわずかな水の流れにより、流量検出器が小水量状態を検出しなくなると、制御部は、流量検出器の故障の警報を発してしまう。この場合、流量検出器が故障していないにも拘わらず、ユーザーには流量検出器の故障の警報が伝達されてしまう。その結果、ユーザーは、流量検出器のメンテナンスおよび/または交換を実施するために、給水装置のメンテナンスを検討することになる。
しかしながら、このような小水量状態の不検出は、外的要因による流量検出器の一時的な異常であり、流量検出器の周辺の水の流れが停止すると、流量検出器は正常に小水量状態を検出できる。したがって、給水装置のメンテナンスを実施する必要がない。
さらに、流量検出器に異物が付着すると、流量検出器が小水量状態を検出できない場合がある。その結果、建物内での水の使用が停止されているにも拘わらず、ポンプの運転が継続される。この場合、ポンプは締切運転となり、過熱状態となったポンプが非常停止に至る場合がある。ポンプの非常停止が発生すると、制御部は、ポンプの非常停止の警報を発する。この場合、ユーザーは、ポンプの非常停止の発生原因を調べるために、給水装置のメンテナンスを検討することになる。
しかしながら、流量検出器から異物が取り除かれると、流量検出器は、小水量状態を正常に検出することができる。このような異物の付着は、外的要因による流量検出器の一時的な異常であり、異物が流量検出器から取り除かれると、ポンプの非常停止は発生しない。したがって、給水装置のメンテナンスを実施する必要がない。
このように、流量検出器の周辺に発生するわずかな水の流れによる小水量状態の不検出、または流量検出器への異物の付着などの流量検出器の一時的な異常では、給水装置のメンテナンスを実施する必要がない。しかしながら、従来の給水装置では、制御部が流量検出器の一時的な異常に起因する警報を発してしまう。その結果、ユーザーは、流量検出器の一時的な異常に起因する警報を受け取るたびに給水装置のメンテナンスを検討していた。不必要な給水装置のメンテナンスは、給水装置のランニングコストを上昇させてしまう。
そこで、本発明は、メンテナンス頻度を低減することができる給水装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような給水装置の運転方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ポンプと、前記ポンプを駆動するための電動機と、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプの停止中に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記ポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、前記リトライ運転は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後で、該ポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置である。
本発明の第2の態様は、第1のポンプおよび第2のポンプと、前記第1のポンプを駆動するための第1の電動機、および前記第2のポンプを駆動するための第2の電動機と、前記第1のポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、前記第1のポンプおよび前記第2のポンプの運転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1のポンプの停止中に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記第2のポンプの運転中に、前記第1のポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、前記リトライ運転は、所定時間だけ前記第1のポンプを運転した後で、該第1のポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置である。
本発明の第3の態様は、ポンプと、前記ポンプを駆動するための電動機と、前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、前記異常カウント値が、前記制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする給水装置である。
本発明の第4の態様は、ポンプと、前記ポンプを駆動するための電動機と、前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、前記電動機を変速可能とするインバータと、前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、異常除去動作を少なくとも1回実行し、前記異常除去動作は、前記電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする給水装置である。
本発明の第5の態様は、ポンプと、前記ポンプを駆動するための電動機と、前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、前記流量検出器が小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、前記異常カウント値が、前記制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後に、該ポンプを停止させる異常解除動作を少なくとも1回実行することを特徴とする給水装置である。
本発明の第6の態様は、ポンプの停止中に、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記ポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、前記リトライ運転は、所定時間だけ前記ポンプを運転した後で、該ポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置の運転方法である。
本発明の第7の態様は、第1のポンプの停止中に、前記第1のポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、第2のポンプの運転中に、前記第1のポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、前記リトライ運転は、所定時間だけ前記第1のポンプを運転した後で、該第1のポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置の運転方法である。
本発明の第8の態様は、ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、前記異常カウント値が制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする給水装置の運転方法である。
本発明の第9の態様は、ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、異常除去動作を少なくとも1回実行し、前記異常除去動作は、前記ポンプを駆動する電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする給水装置の運転方法である。
本発明の第10の態様は、ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、前記異常カウント値が制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後に、該ポンプを停止させる異常解除動作を少なくとも1回実行することを特徴とする給水装置の運転方法である。
本発明の第1の態様および第6の態様によれば、制御部は、ポンプの始動条件が成立していなくても、流量検出器の周辺に強制的に水の流れを発生させるリトライ運転を実行する。このリトライ運転により、小水量状態の不検出または異物の付着などの流量検出器の一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、流量検出器の故障の警報が伝達されない。さらに、ポンプの非常停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
本発明の第2の態様および第7の態様によれば、制御部は、第2のポンプの運転中に、第1のポンプのリトライ運転を実行する。第2のポンプの運転中は、給水装置内を水が流れているので、第1の流量検出器の周辺に水の流れの大きな変化を発生させることができる。その結果、小水量状態の不検出または異物の付着などの第1の流量検出器の一時的な異常を解除し易くなる。
本発明の第3の態様および第8の態様によれば、制御部は、異常カウント値が設定値に到達するまで、流量検出器の故障の警報を出力せずに、ポンプの運転と停止とを繰り返す。ポンプの運転と停止を繰り返すことによって、流量検出器に異物が付着するなどの一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、流量検出器の故障の警報が伝達されない。さらに、ポンプの非常停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
本発明の第4の態様および第9の態様によれば、制御部は、流量検出器に異物が付着するなどの一時的な異常が発生しているおそれがある場合に、ポンプの回転速度を変化させる異常除去動作を実行する。この異常除去動作により、異物の付着などの流量検出器の一時的な異常が解除された場合は、ポンプの非常停止の発生が防止される。したがって、ユーザーには流量検出器の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
本発明の第5の態様および第10の態様によれば、制御部は、異常カウント値が設定値に到達するまで、流量検出器の故障の警報を出力せずに、ポンプの運転と停止とを繰り返す。さらに、制御部は、流量検出器の異常カウント値が設定値に到達した後で、流量検出器の異常解除動作を実行する。制御部は、この異常解除動作が完了するまで、流量検出器の故障の警報を出力せずに、ポンプの運転と停止とを繰り返す。このポンプの運転と停止の繰り返しおよび異常解除動作により、流量検出器に異物が付着するなどの一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、流量検出器の故障の警報が伝達されない。さらに、ポンプの非常停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
一実施形態に係る給水装置を示す模式図である。 ポンプの停止中に、流量検出器に異常が発生したときに、制御部が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。 ポンプの停止中に、流量検出器に異常が発生したときに、制御部が実行する給水装置の運転動作の他の実施形態を説明するためのフロー図である。 他の実施形態に係る給水装置を示す模式図である。 図4に示される給水装置の第1の流量検出器に異常が発生したときの、給水装置の運転動作を説明するためのフロー図である。 図4に示される給水装置で、第1のポンプの停止中に、第1の流量検出器に異常が発生したときに、制御部が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。 流量検出器に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。 流量検出器に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部が実行する給水装置の運転動作の他の実施形態を説明するためのフロー図である。 流量検出器に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部が実行する給水装置の運転動作のさらに他の実施形態を説明するためのフロー図である。 流量検出器に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部が実行する給水装置の運転動作のさらに他の実施形態を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る給水装置を示す模式図である。この給水装置は、オフィスビルやマンションなどの建物に使用される直結式の給水装置である。図1に示すように、給水装置の吸込口は、導入管5を介して水道本管4に接続されている。給水装置の吐出口には配水管7が接続されており、この配水管7は、建物の内部に配置された給水器具(例えば蛇口)に連通している。給水装置は、水道本管4からの水を増圧して建物の各給水器具に水を供給する。
図1に示すように、給水装置は、導入管5を介して水道本管4に連結されるポンプ2と、このポンプ2を駆動する駆動源としての電動機(モータ)3と、ポンプ2の温度を測定する温度センサ18と、電動機3を変速可能とするインバータ21と、給水装置の給水動作(すなわちポンプ2の運転)を制御する制御部20と、ポンプ2の下流側に配置された逆止弁22と、逆止弁22の下流側に配置された流量検出器(フロースイッチ)24、吐出側圧力センサ26、および圧力タンク28と、を備えている。本実施形態では、これら構成要素は、キャビネット30内に収容されている。一実施形態では、上記構成要素のうちいくつかのみ(例えば、制御部20およびインバータ21のみ)をキャビネット30内に収容してもよい。
逆止弁22は、ポンプ2の吐出口に接続された吐出管8に設けられており、ポンプ2が停止したときの水の逆流を防止するための弁である。流量検出器24は吐出管8を流れる水の流量が所定の小水量以下であることを検出する装置である。流量検出器24は、例えば、フラップが接点と接触したことにより、水の流量が所定の小水量以下であることを検出するフラップ式流量検出器である。あるいは、流量検出器24は、フロートが接点と接触したことにより、水の流量が所定の小水量以下であることを検出するフロート式流量検出器であってもよい。吐出側圧力センサ26は、ポンプ2の吐出側圧力を測定するための水圧測定器である。圧力タンク28は、ポンプ2が停止している間の吐出側圧力を保持するための圧力保持器である。配水管7は吐出管8に接続されている。
ポンプ2の吸込口には吸込管9の一端が接続されており、吸込管9の他端は導入管5に接続されている。吸込管9には、図示しない逆流防止器と吸込側圧力センサが取り付けられている。逆流防止器は、水道本管4への水の逆流を確実に防止するために設置されている。
給水装置は、ポンプ2を迂回するバイパス管11を備えている。バイパス管11の上流側端部は吸込管9に接続され、バイパス管11の下流側端部は吐出管8に接続されている。バイパス管11には逆止弁16が取り付けられており、バイパス管11内での水の逆流を防止している。このバイパス管11は、ポンプ2が停止しているときでも、流入圧のみで給水を可能とするために設けられている。
インバータ21、流量検出器24、吐出側圧力センサ26、および温度センサ18は、制御部20に信号線を介して接続されている。吐出側圧力センサ26の出力値が所定のしきい値以上であり、かつ水の流量が所定の小水量以下になったことが流量検出器24により検出されると、制御部20はポンプ2の運転速度を一時的に上げるようインバータ21に指令を出し、圧力タンク28に蓄圧してからポンプ2の運転を停止させるようになっている(小水量停止)。吐出側圧力の所定のしきい値は、ポンプ2を停止させる条件の1つとして設定されており、制御部20は、この所定のしきい値を予め記憶している。一方、吐出側圧力(吐出管8内の水圧)が所定の圧力(始動圧力)まで低下すると、制御部20はポンプ2の運転を開始するようインバータ21に指令を出す。制御部20は、この始動圧力を予め記憶している。
制御部20は、インバータ21および電動機3の動作を制御することによって、ポンプ2の動作を制御する。より具体的には、制御部20は、吐出側圧力センサ26の出力信号に基づいて、ポンプ2の運転速度(すなわち回転速度)を制御する。一般的には、吐出側圧力センサ26により測定された圧力信号が設定された目標圧力と一致するようにポンプ2の運転速度を制御してポンプ2の吐出圧力が一定になるように制御する吐出圧力一定制御や、ポンプ2の吐出圧力の目標値を適切に変化させることにより、建物内で最も下流側(末端)に配置された給水器具における水圧を一定に制御する推定末端圧力一定制御などが行われる。
制御部20が推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御している場合は、建物内での水の使用量が低下して、ポンプ2の運転が締切運転に近づくと、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が最低圧力まで低下するように、ポンプ2の回転速度を制御する。これにより、建物内で最も下流側(末端)に配置された給水器具(例えば、蛇口)における水圧が一定に維持される。推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御する制御部20は、上記した所定のしきい値として最低圧力を予め記憶している。制御部20に入力される吐出側圧力センサ26の出力値が最低圧力以上であり、かつ流量検出器24が小水量状態を検出すると、制御部20は上記した小水量停止動作を実行する。
インバータ21を有さない給水装置の場合は、制御部20は、吐出側圧力センサ26の出力信号に基づいて、ポンプ2のon/off制御を実行する。このような給水装置では、建物内での水の使用量が低下して、ポンプ2が締切運転に近づくと、吐出側圧力が上昇する。on/off制御でポンプ2の運転を制御する制御部20は、上記した所定のしきい値として停止圧力を記憶している。制御部20に入力される吐出側圧力センサ26の出力値が停止圧力以上であり、かつ流量検出器24が小水量状態を検出すると、制御部20は、ポンプ2の運転を停止する。
従来の給水装置では、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24が故障していると判断して警報を発している。しかしながら、ポンプ2の停止中に、流量検出器24の周辺の水がわずかに流れることがある。特に、ポンプ2が小水量停止動作で停止した直後は、給水装置内の水の流れが不安定であり、流量検出器24の周辺にわずかな水の流れが発生することがある。このわずかな水の流れによって、流量検出器24が小水量状態を検出しなくなると、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を発してしまう。しかしながら、このような小水量状態の不検出は、外的要因による流量検出器24の一時的な動作不良であり、流量検出器24の周辺の水の流れが停止すると、流量検出器24は正常に小水量状態を検出できる。したがって、流量検出器24をメンテナンスおよび/または交換するために、給水装置のメンテナンスを実施する必要がない。
流量検出器24が故障すると、制御部20は、給水装置を流れる水の流量の低下を検出することができない。その結果、建物内での水の使用が停止されているにも拘わらず、ポンプ2の運転が継続される。この場合、ポンプ2は締切運転となり、過熱状態となったポンプ2が非常停止に至る場合がある。制御部20は、過熱によりポンプ2を非常停止させるための第1のしきい値を記憶しており、ポンプ2に取り付けられた温度センサ18から出力されたポンプ温度の測定値がこの第1のしきい値以上になった場合は、ポンプ2を非常停止させる。
本実施形態の制御部20は、第1のしきい値よりも低い第2のしきい値を予め記憶している。第1のしきい値は、ポンプ2が過熱により非常停止されるポンプ2の温度であり、例えば、60℃である。第2のしきい値は、この第1のしきい値よりも低く、例えば、50℃に設定される。温度センサ18により測定されたポンプ2の温度が第2のしきい値よりも高い場合、制御部20はポンプ2を停止させる(温度停止)。ポンプ2が過熱により非常停止すると、ポンプ2の温度が自然冷却により復帰温度に低下するまで、ポンプ2の運転を再開することができない。本実施形態では、ポンプ2が非常停止に至る前に、制御部20がポンプ2の温度停止を実行することにより、ポンプ2が運転できなくなることを防止している。
流量検出器24に異物が付着した場合も、制御部20が給水装置を流れる水の流量の低下を検出することができないことがある。例えば、流量検出器24がフラップ式流量検出器である場合、フラップと接点との間に異物が付着すると、流量検出器24は、小水量状態を検出できない。また、フラップが接点に対してずれてしまった場合も、流量検出器24は、小水量状態を検出できない場合がある。フラップの回動軸および/またはこの回動軸の周辺や、フラップ自身に異物が付着すると、この異物によってフラップが正常な回動動作を実行できない場合がある。この場合、フラップの姿勢が、小水量状態時に接点に対してとるべきフラップの正常な姿勢とは異なってしまう。その結果、流量検出器24が小水量状態を検出できない場合がある。同様に、流量検出器24がフロート式流量検出器である場合、フロートと接点との間に異物が付着すると、流量検出器24は、小水量状態を検出できない。このような流量検出器24の動作不良は、一時的な異常である。すなわち、異物が取り除かれるか、またはフラップが接点に対して正常な姿勢に戻った場合、流量検出器24は、小水量状態を正常に検出することができる。したがって、流量検出器24をメンテナンスおよび/または交換するために、給水装置をメンテナンスする必要はない。
不必要なメンテナンスは、給水装置のランニングコストを上昇させてしまう。そこで、本実施形態の制御部20は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、ポンプ2の運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行する。このリトライ運転は、所定時間だけポンプ2を運転した後で、該ポンプ2を停止させる異常解除動作と、異常解除動作の後に、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含んでいる。図2は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24に異常が発生したときに、制御部20が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。
図2に示されるように、制御部20は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しているか否かを監視している(ステップ1)。流量検出器24に異常が発生している場合、ポンプ2が停止されているにも拘わらず、流量検出器24は、小水量状態を検出できない。制御部20は、ステップ1で流量検出器24が小水量状態を検出しない場合、リトライ運転のカウント値を0に戻し(ステップ2)、さらに、異常解除動作のカウント値を0に戻す(ステップ3)。次いで、制御部20は、リトライ運転を開始する。本実施形態のリトライ運転では、制御部20は、最初にリトライ運転のカウント値に1を加算する(ステップ4)。次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる異常解除動作を実行する。
異常解除動作では、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ5)。次いで、ポンプ2を所定の運転時間TAだけ運転し(ステップ6)、停止させる(ステップ7)。運転時間TAは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較し、異常解除動作のカウント値が繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ8)。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ5に戻って、ステップ5〜ステップ7に示される異常解除動作を再度実行する。すなわち、制御部20は、異常解除動作のカウント値に1を加算し(ステップ5)、ポンプ2を所定の運転時間TAで運転し(ステップ6)、ポンプ2を停止させる(ステップ7)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、異常解除動作は少なくとも1回実行される。
次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる確認動作を実行する。すなわち、制御部20は、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ9)。流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部は、該制御部20に予め記憶されたリトライ運転の繰り返し数と、リトライ運転のカウント値を比較し、リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ10)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ4に戻り、ステップ4〜ステップ9に示されるリトライ運転を再度実行する。リトライ運転の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。リトライ運転の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、リトライ運転は少なくとも1回実行される。ステップ9で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、リトライ運転を停止する。
本実施形態では、制御部20は、ポンプ2の始動条件が成立していなくても(すなわち、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下していなくても)、流量検出器24の周辺に強制的に水の流れを発生させるために、ポンプ2の運転および停止を含むリトライ運転を実行する。リトライ運転は、ポンプ2を運転させた後で停止させる異常解除動作を含んでいる。このリトライ運転により、小水量状態の不検出または異物の付着などの流量検出器24の一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、流量検出器24の故障の警報が伝達されない。さらに、ポンプ2の締切運転が長時間継続されないので、ポンプ2の非常停止または温度停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器24の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
さらに、本実施形態では、ステップ10でリトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力する(ステップ11)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しても、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、流量検出器24に破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力し、ユーザーに流量検出器24のメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、流量検出器24の故障を確実に検出することができので、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。ステップ11で、流量検出器24の故障の警報が出力された後で、制御部20は、リトライ運転を停止する。
図2に示される給水装置の運転動作を、インバータ21が搭載されていない給水装置で実行することができる。この場合、制御部20は、ポンプ2のon/off制御を実行する。あるいは、制御部20がインバータ21を介して電動機3を一定の回転速度(すなわち、固定速度)で運転する給水装置でも、図2に示される給水装置の運転動作を実行することができる。
図3は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24に異常が発生したときに、制御部20が実行する給水装置の運転動作の他の実施形態を説明するためのフロー図である。図3に示される給水装置の運転動作は、電動機3を変速可能とするインバータ21を有する給水装置で実行される。
図3に示される給水装置の運転動作でも、制御部20は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、ポンプ2の運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行する。このリトライ運転は、所定時間だけポンプ2を運転した後で、該ポンプ2を停止させる異常解除動作と、異常解除動作の後に、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作を含んでいる。
図3に示されるように、制御部20は、ポンプ2の停止中に、流量検出器24が小水量状態を検出しているか否かを監視している(ステップ1)。流量検出器24に異常が発生している場合、ポンプ2が停止されているにも拘わらず、流量検出器24は、小水量状態を検出できない。制御部20は、ステップ1で流量検出器24が小水量状態を検出していない場合、リトライ運転のカウント値を0に戻し(ステップ2)、さらに、異常解除動作のカウント値を0に戻す(ステップ3)。次いで、制御部20は、リトライ運転を開始する。本実施形態のリトライ運転では、制御部20は、最初にリトライ運転のカウント値に1を加算する(ステップ4)。次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる異常解除動作を実行する。
異常解除動作では、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ5)。次いで、制御部20は、インバータ21を介して、ポンプ2を第1の周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ6)、さらに、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる(ステップ7)。第1の周波数HAは、第2の周波数HBよりも低くてもよいし、第2の周波数HBよりも高くてもよい。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも高い場合、第1の周波数HAは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも低い場合、第2の周波数HBは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の運転時間TBは、好ましくは、5〜60秒に設定され、第2の運転時間TCは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、ポンプ2を停止させる(ステップ8)。
次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較し、異常解除動作のカウント値が繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ9)。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ5に戻って、ステップ5〜ステップ8に示される異常解除動作を再度実行する。すなわち、制御部20は、異常解除動作のカウント値に1を加算し(ステップ5)、ポンプ2を第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ6)、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させ(ステップ7)、ポンプ2を停止させる(ステップ8)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、異常解除動作は少なくとも1回実行される。
次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる確認動作を実行する。すなわち、制御部20は、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ10)。流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部は、該制御部20に予め記憶されたリトライ運転の繰り返し数と、リトライ運転のカウント値を比較し、リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ11)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ4に戻り、ステップ4〜ステップ10に示されるリトライ運転を再度実行する。リトライ運転の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。リトライ運転の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、リトライ運転は少なくとも1回実行される。ステップ10で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、リトライ運転を停止する。
本実施形態では、制御部20は、ポンプ2の始動条件が成立していなくても(すなわち、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下していなくても)、流量検出器24の周辺に強制的に水の流れを発生させるために、ポンプ2の運転および停止を含むリトライ運転を実行する。リトライ運転は、ポンプ2を第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ、さらに第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させた後で、ポンプ2を停止させる異常解除動作を含んでいる。このリトライ運転により、小水量状態の不検出または異物の付着などの流量検出器24の一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、流量検出器24の故障の警報が伝達されない。さらに、ポンプ2の締切運転が長時間継続されないので、ポンプ2の非常停止または温度停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器24の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
本実施形態の異常解除動作では、制御部20は、ポンプ2を第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ、さらに第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる。これにより、流量検出器24の周辺に異なる流量を有する水の流れが発生する。したがって、流量検出器24の周辺の水の流れに変化が生じるので、流量検出器24に付着した異物が除去されやすくなる。
さらに、本実施形態では、ステップ11でリトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力する(ステップ12)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しても、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、流量検出器24に破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力し、ユーザーに流量検出器24のメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、流量検出器24の故障を確実に検出することができるので、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。ステップ12で、流量検出器24の故障の警報が出力された後で、制御部20は、リトライ運転を停止する。
図4は、他の実施形態に係る給水装置を示す模式図である。図4に示される給水装置は、2組のポンプ2a,2b、電動機3a,3b、温度センサ18a,18b、インバータ21a,21b、逆止弁22a,22b、および流量検出器24a,24bを備えている。本実施形態では、給水装置は、2組のポンプ2a,2b、電動機3a,3b、温度センサ18a,18b、インバータ21a,21b、逆止弁22a,22b、および流量検出器24a,24bを備えているが、3組以上のポンプ、電動機、温度センサ、インバータ、逆止弁、および流量検出器を備えてもよい。特に説明しない本実施形態の構成は、図1に示される実施形態の構成と同一であるため、その重複する説明を省略する。
図4に示される給水装置は、第1のポンプ2aおよび第2のポンプ2bと、第1のポンプ2aを駆動するための第1の電動機3a、および第2のポンプ2bを駆動するための第2の電動機3bと、第1の電動機3aを変速可能とする第1のインバータ21a、および第2の電動機3bを変速可能とする第2のインバータ21bと、第1のポンプ2aおよび第2のポンプ2bの吐出側圧力を測定する吐出側圧力センサ26と、第1のポンプ2aから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する第1の流量検出器24a、および第2のポンプ2bから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する第2の流量検出器24bと、第1のポンプ2aの温度を測定する温度センサ18a、および第2のポンプ2bの温度を測定する温度センサ18bと、第1のポンプ2aおよび第2のポンプ2bの運転を制御する制御部20と、を備える。インバータ21a,21b、流量検出器24a,24b、吐出側圧力センサ26、および温度センサ18a,18bは、制御部20に信号線を介して接続されている。
第1のポンプ2aおよび第2のポンプ2bが停止している状態で、建物内で水が使用されると、第1のポンプ2aおよび第2のポンプ2bの吐出側圧力が低下する。この吐出側圧力、すなわち吐出側圧力センサ26の出力値が所定の圧力(始動圧力)にまで低下すると、制御部20はポンプ2a,2bのうちのいずれか一方を始動させる。制御部20は、この始動圧力を予め記憶している。以下では、第1のポンプ2aが始動される実施形態が説明される。第1のポンプ2aの運転中は、吐出側圧力センサ26の出力値に基づいて推定末端圧力一定制御または吐出圧力一定制御が行われる。
建物での水の使用が停止されると、第1のポンプ2aから吐き出される水の流量が低下する。第1のポンプ2aからの水の流量が所定の小水量以下になったことが第1の流量検出器24aにより検出されると、制御部20は第1のポンプ2aの運転速度を一時的に上げるように第1のインバータ21aに指令を出し、圧力タンク28に蓄圧してから第1のポンプ2aの運転を停止させるようになっている(小水量停止)。一方、吐出側圧力が所定の圧力(始動圧力)まで低下すると、制御部20は第2のポンプ2bの運転を開始するよう第2のインバータ21bに指令を出す。第2のポンプ2bの運転中は、吐出側圧力センサ26の出力値に基づいて推定末端圧力一定制御または吐出圧力一定制御が行われる。
図5は、図4に示される給水装置で、第1のポンプ2aの停止中に、第1の流量検出器24aに異常が発生したときに、制御部20が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。
図5に示されるように、制御部20は、第1のポンプ2aの停止中に、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しているか否かを監視している(ステップ1)。第1の流量検出器24aに異常が発生している場合、第1のポンプ2aが停止されているにも拘わらず、第1の流量検出器24aは、小水量状態を検出できない。制御部20は、ステップ1で第1の流量検出器24aが小水量状態を検出していない場合は、第2のポンプ2bが運転されているか否かを確認する(ステップ2)。すなわち、制御部20は、第2のポンプ2bが運転中であるか否かを確認する。上述したように、第2のポンプ2bの運転は、第1のポンプ2aが停止した後で、吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに開始される。第2のポンプ2bが運転中でない場合は、制御部20は、ステップ1に戻って、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しているか否かを確認する。第2のポンプ2bが運転中である場合は、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転のカウント値を0に戻し(ステップ3)、さらに、第1のポンプ2aの異常解除動作のカウント値を0に戻す(ステップ4)。次いで、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転を開始する。このように、第1のポンプ2aのリトライ運転は、第2のポンプ2bが運転されている状態で実行される。本実施形態のリトライ運転では、制御部20は、最初にリトライ運転のカウント値に1を加算する(ステップ5)。次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる異常解除動作を実行する。
異常解除動作では、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ6)。次いで、第1のポンプ2aを所定の運転時間TAだけ運転し(ステップ7)、停止させる(ステップ8)。運転時間TAは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較し、異常解除動作のカウント値が繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ9)。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、制御部20は、ステップ6に戻り、ステップ6〜ステップ8に示される異常解除動作を再度実行する。すなわち、制御部20は、異常解除動作のカウント値に1を加算し(ステップ6)、第1のポンプ2aを所定の運転時間TAだけ運転し(ステップ7)、第1のポンプ2aを停止させる(ステップ8)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、異常解除動作は少なくとも1回実行される。
次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる確認動作を実行する。すなわち、制御部20は、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ10)。第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しない場合は、制御部は、該制御部20に予め記憶されたリトライ運転の繰り返し数と、リトライ運転のカウント値を比較し、リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ11)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達していない場合は、制御部20は、ステップ5に戻り、ステップ5〜ステップ10に示されるリトライ運転を再度実行する。リトライ運転の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。リトライ運転の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、リトライ運転は少なくとも1回実行される。ステップ10で、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出した場合は、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転を停止する。
本実施形態では、制御部20は、第2のポンプ2bが運転されている状態で、第1の流量検出器24aの周辺に強制的に水の流れを発生させるために、第1のポンプ2aの運転および停止を含むリトライ運転を実行する。この場合、給水装置内を水が流れている状態で、第1のポンプ2aのリトライ運転が実行されるので、第1の流量検出器24aの周辺に大きな水の流れを発生させることができる。したがって、第1の流量検出器24aに付着した異物が除去されやすくなる。
リトライ運転は、第1のポンプ2aを運転させた後で停止させる異常解除動作を含んでいる。このリトライ運転により、小水量状態の不検出または異物の付着などの第1の流量検出器24aの一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、第1の流量検出器24aの故障の警報が伝達されない。さらに、第1のポンプ2aの締切運転が長時間継続されないので、第1のポンプ2aの非常停止または温度停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには第1の流量検出器24aの一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
さらに、本実施形態では、ステップ12でリトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、第1の流量検出器24aの故障の警報を出力する(ステップ12)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しても、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しない場合は、第1の流量検出器24aに破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、第1の流量検出器24aの故障の警報を出力し、ユーザーに第1の流量検出器24aのメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、第1の流量検出器24aの故障を確実に検出することができるので、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。ステップ12で、第1の流量検出器24aの故障の警報が出力された後で、制御部20は、リトライ運転を停止する。
図5に示される給水装置の運転動作を、第1のインバータ21aが搭載されていない給水装置で実行することができる。この場合、制御部20は、第1のポンプ2aのon/off制御を実行する。あるいは、制御部20がインバータ21を介して第1の電動機3aを一定の回転速度(すなわち、固定速度)で運転する給水装置でも、図5に示される給水装置の運転動作を実行することができる。
図6は、図4に示される給水装置で、第1のポンプ2aの停止中に、第1の流量検出器24aに異常が発生したときに、制御部20が実行する給水装置の運転動作の他の実施形態を説明するためのフロー図である。図6に示される給水装置の運転動作は、第1の電動機3aを変速可能とする第1のインバータ21aを有する給水装置で実行される。
図6に示される給水装置の運転動作でも、制御部20は、第1のポンプ2aの停止中に、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しない場合は、第1のポンプ2aの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行する。このリトライ運転は、所定時間だけ第1のポンプ2aを運転した後で、該第1のポンプ2aを停止させる異常解除動作と、異常解除動作の後に、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作を含んでいる。
図6に示されるように、制御部20は、第1のポンプ2aの停止中に、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しているか否かを監視している(ステップ1)。第1の流量検出器24aに異常が発生している場合、第1のポンプ2aが停止されているにも拘わらず、第1の流量検出器24aは、小水量状態を検出できない。制御部20は、ステップ1で第1の流量検出器24aが小水量状態を検出していない場合は、第2のポンプ2bが運転されているか否かを確認する(ステップ2)。すなわち、制御部20は、第2のポンプ2bが運転中であるか否かを確認する。上述したように、第2のポンプ2bの運転は、第1のポンプ2aが停止した後で、吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに開始される。第2のポンプ2bが運転中でない場合は、制御部20は、ステップ1に戻って、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しているか否かを確認する。第2のポンプ2bが運転中である場合は、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転のカウント値を0に戻し(ステップ3)、さらに、第1のポンプ2aの異常解除動作のカウント値を0に戻す(ステップ4)。次いで、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転を開始する。このように、第1のポンプ2aのリトライ運転は、第2のポンプ2bが運転されている状態で実行される。本実施形態のリトライ運転では、制御部20は、最初にリトライ運転のカウント値に1を加算する(ステップ5)。次いで、制御部20は、リトライ運転に含まれる異常解除動作を実行する。
異常解除動作では、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ6)。次いで、制御部20は、第1のインバータ21aを介して、第1のポンプ2aを第1の周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ7)、さらに、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる(ステップ8)。第1の周波数HAは、第2の周波数HBよりも低くてもよいし、第2の周波数HBよりも高くてもよい。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも高い場合、第1の周波数HAは、好ましくは、第1の電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも低い場合、第2の周波数HBは、好ましくは、第1の電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の運転時間TBは、好ましくは、5〜60秒に設定され、第2の運転時間TCは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、第1のポンプ2aを停止させる(ステップ9)。
次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較し、異常解除動作のカウント値が繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ10)。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ6に戻って、ステップ6〜ステップ9に示される異常解除動作を再度実行する。すなわち、制御部20は、異常解除動作のカウント値に1を加算し(ステップ6)、第1のポンプ2aを第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ7)、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させ(ステップ8)、第1のポンプ2aを停止させる(ステップ9)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、異常解除動作は少なくとも1回実行される。
次いで、制御部20は、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ11)。第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、該制御部20に予め記憶されたリトライ運転の繰り返し数と、リトライ運転のカウント値を比較し、リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しているか否かを判断する(ステップ12)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ5に戻り、ステップ5〜ステップ11に示されるリトライ運転を再度実行する。リトライ運転の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。リトライ運転の繰り返し数は、1に設定されてもよい。すなわち、第1のポンプ2aのリトライ運転は少なくとも1回実行される。ステップ11で、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出した場合は、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転を停止する。
本実施形態では、制御部20は、第2のポンプ2bが運転されている状態で、第1の流量検出器24aの周辺に強制的に水の流れを発生させるために、第1のポンプ2aの運転および停止を含むリトライ運転を実行する。この場合、給水装置内を水が流れている状態で、第1のポンプ2aのリトライ運転が実行されるので、第1の流量検出器24aの周辺に大きな水の流れを発生させることができる。したがって、第1の流量検出器24aに付着した異物が除去されやすくなる。
リトライ運転は、第1のポンプ2aを第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ、さらに第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させた後で、第1のポンプ2aを停止させる異常解除動作を含んでいる。このリトライ運転により、小水量状態の不検出または異物の付着などの第1の流量検出器24aの一時的な異常が解除された場合は、ユーザーには、第1の流量検出器24aの故障の警報が伝達されない。さらに、第1のポンプ2aの締切運転が長時間継続されないので、第1のポンプ2aの非常停止または温度停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには第1の流量検出器24aの一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
本実施形態の異常解除動作では、制御部20は、第1のポンプ2aを第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ、さらに第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる。これにより、第1の流量検出器24aの周辺に異なる流量を有する水の流れが発生する。したがって、第1の流量検出器24aの周辺の水の流れに変化が生じるので、第1の流量検出器24aに付着した異物が除去されやすくなる。
さらに、本実施形態では、ステップ12でリトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、第1の流量検出器24aの故障の警報を出力する(ステップ13)。リトライ運転のカウント値がリトライ運転の繰り返し数に到達しても、第1の流量検出器24aが小水量状態を検出しない場合は、第1の流量検出器24aに破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、第1の流量検出器24aの故障の警報を出力し、ユーザーに第1の流量検出器24aのメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、第1の流量検出器24aの故障を確実に検出することができるので、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。ステップ13で、第1の流量検出器24aの故障の警報が出力された後で、制御部20は、第1のポンプ2aのリトライ運転を停止する。
図1に示される給水装置では、制御部20は、吐出側圧力センサ26の出力信号に基づいて、ポンプ2の運転速度(すなわち回転速度)を制御する。上述したように、制御部20が推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御している場合は、制御部20は、所定のしきい値として、最低圧力を記憶している。制御部20に入力される吐出側圧力センサ26の出力値が最低圧力以上であり、かつ流量検出器24が小水量状態を検出すると、制御部20は小水量停止動作を実行する。
インバータ21を有さない給水装置では、制御部20は、吐出側圧力センサ26の出力信号に基づいて、on/off制御でポンプ2の運転を制御する。制御部20は、所定のしきい値として、停止圧力を記憶している。制御部20に入力される吐出側圧力センサ26の出力値が停止圧力以上であり、かつ流量検出器24が小水量状態を検出すると、制御部20はポンプ2の運転を停止する。
吐出側圧力が所定のしきい値に到達しているにも拘わらず、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、ポンプ2を停止させることができない。したがって、流量検出器24に異常が発生している場合は、制御部20は、吐出側圧力が所定のしきい値に到達しても、ポンプ2の運転を継続する。吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が一定時間継続する場合は、流量検出器24に異常が発生しているおそれがある。
図7は、流量検出器24に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部20が実行する給水装置の運転動作の一実施形態を説明するためのフロー図である。
図7に示されるように、制御部20は、ポンプ2の運転中に、吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続しているか否かを判断している(ステップ1)。制御部20が推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御している場合は、所定のしきい値は最低圧力であり、制御部20がon/off制御でポンプ2の運転を制御している場合は、所定のしきい値は停止圧力である。
ステップ1で、制御部20が吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続していると判断した場合は、制御部20は、ポンプ2の運転を停止させ(ステップ2)、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ3)。ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値を0に戻す(ステップ4)。ポンプ2を停止させたにも拘わらず、流量検出器24が小水量状態を検出しないということは、流量検出器24に異常が発生していることを示している。したがって、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値に1を加算する(ステップ5)。
次に、制御部20は、該制御部20に予め記憶された設定値と異常カウント値を比較する(ステップ6)。この設定値は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した場合、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力する(ステップ7)。流量検出器24の故障の警報が出力されていても、制御部20は、ポンプ2の始動条件が成立したとき(すなわち、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したとき:ステップ8)に、ポンプ2の運転を開始する(ステップ9)。さらに、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合と、ステップ6で、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達していない場合も、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに、ポンプ2の運転を開始する。ステップ9でポンプ2の運転が開始されると、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定のしきい値と等しい状態が所定時間継続するか否かを判断する(ステップ1)。
本実施形態では、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達するまで、流量検出器24の故障の警報を出力せずに、ポンプ2の運転と停止とを繰り返す。このポンプ2の運転と停止の繰り返しにより、流量検出器24aに付着した異物などが取り除かれた場合は、流量検出器24はステップ3で正常に小水量状態を検出し、ステップ4で流量検出器24の異常カウント値が0に戻される。したがって、流量検出器24の一時的な動作不良は、流量検出器24の故障としてユーザーに伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。一方で、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した場合は、流量検出器24に破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力し、ユーザーに流量検出器24のメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。
図8は、流量検出器24に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部20が実行する給水装置の運転動作の他の実施形態を説明するためのフロー図である。図8に示される給水装置の運転動作は、電動機3を変速可能とするインバータ21を有する給水装置で実行される。
図8に示されるように、制御部20は、ポンプ2の運転中に、吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続しているか否かを判断している(ステップ1)。制御部20が推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御している場合は、所定のしきい値は、最低圧力である。ステップ1で、制御部20が吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定の時間継続していると判断した場合は、制御部20は、異常除去動作のカウント値を0に戻し(ステップ2)、さらに、以下に示す異常除去動作を少なくとも1回実行する。
異常除去動作では、制御部20は、最初に、異常除去動作のカウント値に1を加算する(ステップ3)。次いで、制御部20は、ポンプ2を第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ4)、さらに、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる(ステップ5)。第1の周波数HAは、第2の周波数HBよりも低くてもよいし、第2の周波数HBよりも高くてもよい。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも高い場合、第1の周波数HAは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも低い場合、第2の周波数HBは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の運転時間TBは、好ましくは、5〜60秒に設定され、第2の運転時間TCは、好ましくは、5〜60秒に設定される。
次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常除去動作の繰り返し数と、異常除去動作のカウント値とを比較する(ステップ6)。異常除去動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常除去動作の繰り返し数を1に設定してもよい。すなわち、異常除去動作は、少なくとも1回実行される。
異常除去動作のカウント値が異常除去動作の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ3に戻り、ステップ3〜ステップ5に示される異常除去動作を再度実行する。異常除去動作のカウント値が異常除去動作の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、ステップ1に戻り、吐出側圧力が最低圧力に到達している状態が所定の時間継続しているか否かを判断する。
本実施形態では、流量検出器24に異物が付着するなどの一時的な異常が発生しているおそれがある場合に、ポンプ2の回転速度を変化させる異常除去動作を実行する。この異常除去動作は、該異常除去動作のカウント値が異常除去動作の繰り返し数に到達するまで繰り返される。この異常除去動作により、流量検出器24に付着した異物などが取り除かれた場合は、流量検出器24は正常に小水量状態を検出することができる。その結果、ポンプ2の締切運転が長時間継続しないので、ポンプ2の非常停止または温度停止の発生を防止することができる。したがって、ユーザーには流量検出器24の一時的な異常に起因する警報が伝達されないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。
図9は、流量検出器24に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部20が実行する給水装置の運転動作のさらに他の実施形態を説明するためのフロー図である。
図9に示されるように、制御部20は、ポンプ2の運転中に、吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定の時間継続しているか否かを判断している(ステップ1)。制御部20が推定末端圧力一定制御でポンプ2の運転を制御している場合は、所定のしきい値は最低圧力であり、制御部20がon/off制御でポンプ2の運転を制御している場合は、所定のしきい値は停止圧力である。
ステップ1で、制御部20が吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定の時間継続していると判断した場合は、制御部20は、ポンプ2の運転を停止させ(ステップ2)、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ3)。ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値を0に戻す(ステップ4)。ポンプ2を停止させたにも拘わらず、流量検出器24が小水量状態を検出しないということは、流量検出器24に異常が発生していることを示している。したがって、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値に1を加算し(ステップ4)、さらに、流量検出器24の異常カウント値を、制御部20に予め記憶された設定値と比較する(ステップ6)。流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した場合は、制御部20は、異常解除動作のカウント値を0に戻し(ステップ7)、さらに、以下に説明する異常解除動作を少なくとも1回実行する。本実施形態の異常解除動作は、図2を参照して説明された異常解除動作と同様である。
異常解除動作では、制御部20は、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ8)。次いで、制御部20は、ポンプ2を所定の運転時間TAだけ運転させ(ステップ9)、ポンプ2を停止させる(ステップ10)。運転時間TAは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較する(ステップ11)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数を1に設定してもよい。すなわち、異常解除動作は、少なくとも1回実行される。
異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、制御部20は、ステップ8に戻り、ステップ8〜ステップ10に示される流量検出器の異常解除動作を再度実行する。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ12)。ステップ12で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、ステップ4に戻り、流量検出器24の異常カウント値を0に戻す。
流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力する(ステップ13)。流量検出器24の故障の警報が出力されていても、制御部20は、ポンプ2の始動条件が成立したとき(すなわち、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したとき:ステップ14)に、ポンプ2の運転を開始する(ステップ15)。さらに、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合と、ステップ12で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合も、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに、ポンプ2の運転を開始する。さらに、ステップ6で、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達しない場合も、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに、ポンプ2の運転を開始する。ステップ15でポンプ2の運転が開始されると、制御部20は、圧力センサ26からの出力信号に基づいて、ポンプ2の吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続するか否かを判断する(ステップ1)。
本実施形態では、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した後で、流量検出器24の異常解除動作を実行する。制御部20は、この異常解除動作が完了するまで、流量検出器24の故障の警報を出力せずに、ポンプ2の運転と停止とを繰り返す。このポンプ2の運転と停止の繰り返しにより、流量検出器24に付着した異物などが取り除かれた場合は、流量検出器24はステップ3またはステップ12で正常に小水量状態を検出し、ステップ4で流量検出器24の異常カウント値が0に戻される。したがって、流量検出器24の一時的な動作不良は、流量検出器24の故障としてユーザーに伝わらないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。一方で、流量検出器24の異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達したときは、流量検出器24に破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力し、ユーザーに流量検出器24のメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。
図10は、流量検出器24に異常が発生しているおそれがある場合に、制御部20が実行する給水装置の運転動作のさらに他の実施形態を説明するためのフロー図である。図10に示される給水装置の運転動作は、電動機3を変速可能とするインバータ21を有する給水装置で実行される。
図10に示されるように、制御部20は、ポンプ2の運転中に、吐出側圧力が所定のしきい値に到達している状態が所定の時間継続しているか否かを判断している(ステップ1)。制御部20がポンプ2の動作を推定末端圧力一定制御で制御している場合は、所定のしきい値は、最低圧力である。ステップ1で、制御部20が吐出側圧力が最低圧力に到達している状態が所定時間継続していると判断した場合は、制御部20は、ポンプ2の運転を停止させ(ステップ2)、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ3)。ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値を0に戻す(ステップ4)。ポンプ2を停止させたにも拘わらず、流量検出器24が小水量状態を検出しないということは、流量検出器24に異常が発生していることを示している。したがって、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値に1を加算し(ステップ5)、さらに、流量検出器24の異常カウント値を制御部20に予め記憶された設定値と比較する(ステップ6)。流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した場合は、制御部20は、流量検出器24の異常解除動作のカウント値を0に戻し(ステップ7)、さらに、以下に説明する異常解除動作を少なくとも1回実行する。本実施形態の異常解除動作は、図3を参照して説明された異常解除動作と同様である。
異常解除動作では、制御部20は、最初に、異常解除動作のカウント値に1を加算する(ステップ8)。次いで、制御部20は、インバータ21を介して、ポンプ2を第1の周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ(ステップ9)、さらに、第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる(ステップ10)。第1の周波数HAは、第2の周波数HBよりも低くてもよいし、第2の周波数HBよりも高くてもよい。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも高い場合、第1の周波数HAは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の周波数HAが第2の周波数HBよりも低い場合、第2の周波数HBは、好ましくは、電動機3を最高回転速度で運転させる最高周波数である。第1の運転時間TBは、好ましくは、5〜60秒に設定され、第2の運転時間TCは、好ましくは、5〜60秒に設定される。次いで、制御部20は、ポンプ2を停止させる(ステップ11)。
次いで、制御部20は、該制御部20に予め記憶された異常解除動作の繰り返し数と、異常解除動作のカウント値とを比較する(ステップ12)。異常解除動作の繰り返し数は、好ましくは、2から10の間の数値に設定される。異常解除動作の繰り返し数を1に設定してもよい。すなわち、異常解除動作は、少なくとも1回実行される。
異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達していない場合は、ステップ8に戻り、ステップ8〜ステップ11に示される流量検出器の異常解除動作を再度実行する。異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達した場合は、制御部20は、流量検出器24が小水量状態を検出するか否かを確認する(ステップ13)。ステップ13で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合は、制御部20は、ステップ4に戻り、流量検出器24の異常カウント値を0に戻す。
流量検出器24が小水量状態を検出しない場合は、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力する(ステップ14)。流量検出器24の故障の警報が出力されていても、制御部20は、ポンプ2の始動条件が成立したとき(すなわち、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したとき:ステップ15)に、ポンプ2の運転を開始する(ステップ16)。さらに、ステップ3で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合と、ステップ13で、流量検出器24が小水量状態を検出した場合も、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに、ポンプ2の運転を開始する。さらに、ステップ6で、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達しない場合も、制御部20は、ポンプ2の吐出側圧力が所定の始動圧力まで低下したときに、ポンプ2の運転を開始する。ステップ16でポンプ2の運転が開始されると、制御部20は、圧力センサ26からの出力信号に基づいて、ポンプ2の吐出側圧力が最低圧力と等しい状態が所定時間継続するか否かを判断する(ステップ1)。
本実施形態では、制御部20は、流量検出器24の異常カウント値が設定値に到達した後で、流量検出器24の異常解除動作を実行する。制御部20は、この異常解除動作が完了するまで、流量検出器24の故障の警報を出力せずに、ポンプ2の運転と停止とを繰り返す。このポンプ2の運転と停止の繰り返しにより、流量検出器24に付着した異物などが取り除かれた場合は、流量検出器24はステップ3またはステップ13で正常に小水量状態を検出し、ステップ4で流量検出器24の異常カウント値が0に戻される。したがって、流量検出器24の一時的な動作不良は、流量検出器24の故障としてユーザーに伝わらないので、給水装置のメンテナンス頻度を低減することができる。一方で、流量検出器24の異常解除動作のカウント値が異常解除動作の繰り返し数に到達したときは、流量検出器24に破損などの故障が発生していると考えられる。したがって、制御部20は、流量検出器24の故障の警報を出力し、ユーザーに流量検出器24のメンテナンスおよび/または交換を促す。このように、本実施形態によれば、給水装置のメンテナンス頻度を必要最小限にすることができる。
本実施形態の異常解除動作では、制御部20は、ポンプ2を第1の運転周波数HAで第1の運転時間TBだけ運転させ、さらに第1の周波数HAとは異なる第2の周波数HBで第2の運転時間TCだけ運転させる。これにより、流量検出器24の周辺に異なる流量を有する水の流れが発生する。したがって、流量検出器24の周辺の水の流れに変化が生じるので、流量検出器24に付着した異物が除去されやすくなる。
上述した実施形態に係る給水装置は、水道本管4に直接接続される直結式の給水装置であるが、本発明の給水装置は、受水槽を介して水道本管4に接続される受水槽式の給水装置であってもよい。さらに、上述した実施形態に係る給水装置は、1台のポンプまたは2台のポンプを備えているが、本発明の給水装置は、3台以上のポンプを備えていてもよい。同様に、本発明の給水装置の運転方法を、3台以上のポンプを備えた給水装置で使用してもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
2 ポンプ
3 電動機
4 水道本管
5 導入管
7 配水管
8 吐出管
9 吸込管
11 バイパス管
16 逆止弁
18 温度センサ
20 制御部
21 インバータ
22 逆止弁
26 圧力センサ
28 圧力タンク
30 キャビネット

Claims (25)

  1. ポンプと、
    前記ポンプを駆動するための電動機と、
    前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、
    前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ポンプの停止中に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記ポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、
    前記リトライ運転は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後で、該ポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置。
  2. 前記制御部は、1回のリトライ運転の間に実行される前記異常解除動作の繰り返し数を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記異常解除動作のカウント値が前記異常解除動作の繰り返し数に到達するまで、前記異常解除動作を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記電動機を変速可能とするインバータをさらに備え、
    前記異常解除動作は、
    前記電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、
    前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記第1の周波数または前記第2の周波数は、前記電動機を最高回転速度で運転させる最高周波数であることを特徴とする請求項3に記載の給水装置。
  5. 前記制御部は、前記リトライ運転の繰り返し数を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記リトライ運転のカウント値が前記リトライ運転の繰り返し数に到達するまで繰り返された場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給水装置。
  6. 第1のポンプおよび第2のポンプと、
    前記第1のポンプを駆動するための第1の電動機、および前記第2のポンプを駆動するための第2の電動機と、
    前記第1のポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、
    前記第1のポンプおよび前記第2のポンプの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のポンプの停止中に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記第2のポンプの運転中に、前記第1のポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、
    前記リトライ運転は、所定時間だけ前記第1のポンプを運転した後で、該第1のポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置。
  7. 前記制御部は、1回のリトライ運転の間に実行される前記異常解除動作の繰り返し数を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記異常解除動作のカウント値が前記異常解除動作の繰り返し数に到達するまで、前記異常解除動作を繰り返すことを特徴とする請求項6に記載の給水装置。
  8. 前記第1の電動機を変速可能とするインバータをさらに備え、
    前記異常解除動作は、
    前記第1の電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、
    前記第1の電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の給水装置。
  9. 前記第1の周波数または前記第2の周波数は、前記第1の電動機を最高回転速度で運転させる最高周波数であることを特徴とする請求項8に記載の給水装置。
  10. 前記制御部は、前記リトライ運転の繰り返し数を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記リトライ運転のカウント値が前記リトライ運転の繰り返し数に到達するまで繰り返された場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の給水装置。
  11. ポンプと、
    前記ポンプを駆動するための電動機と、
    前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、
    前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、
    前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、
    前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、
    前記異常カウント値が、前記制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする給水装置。
  12. 前記異常カウント値が前記設定値に到達する前に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出した場合は、前記制御部は、前記異常カウント値を0に戻すことを特徴とする請求項11に記載の給水装置。
  13. 前記制御部が推定末端圧力一定制御で前記ポンプの運転を制御している場合は、前記しきい値は、最低圧力であることを特徴とする請求項11または12に記載の給水装置。
  14. 前記制御部がon/off制御で前記ポンプの運転を制御している場合は、前記しきい値は、停止圧力であることを特徴とする請求項11または12に記載の給水装置。
  15. ポンプと、
    前記ポンプを駆動するための電動機と、
    前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、
    前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、
    前記電動機を変速可能とするインバータと、
    前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、異常除去動作を少なくとも1回実行し、
    前記異常除去動作は、
    前記電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、
    前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする給水装置。
  16. 前記第1の周波数または前記第2の周波数は、前記電動機を最高回転速度で運転させる最高周波数であることを特徴とする請求項15に記載の給水装置。
  17. ポンプと、
    前記ポンプを駆動するための電動機と、
    前記ポンプの吐出側圧力を測定する圧力センサと、
    前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器と、
    前記ポンプの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ポンプの運転中に、前記吐出側圧力が前記ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、
    前記流量検出器が小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、
    前記異常カウント値が、前記制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後に、該ポンプを停止させる異常解除動作を少なくとも1回実行することを特徴とする給水装置。
  18. 前記電動機を変速可能とするインバータをさらに備え、
    前記異常解除動作は、
    前記電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、
    前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする請求項17に記載の給水装置。
  19. 前記第1の周波数または前記第2の周波数は、前記電動機を最高回転速度で運転させる最高周波数であることを特徴とする請求項18に記載の給水装置。
  20. 前記制御部は、前記異常解除動作の繰り返し数を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記異常解除動作のカウント値が前記異常解除動作の繰り返し数に到達するまで繰り返された場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする請求項17乃至19のいずれか一項に記載の給水装置。
  21. ポンプの停止中に、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記ポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、
    前記リトライ運転は、所定時間だけ前記ポンプを運転した後で、該ポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置の運転方法。
  22. 第1のポンプの停止中に、前記第1のポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、第2のポンプの運転中に、前記第1のポンプの運転および停止を含むリトライ運転を少なくとも1回実行し、
    前記リトライ運転は、所定時間だけ前記第1のポンプを運転した後で、該第1のポンプを停止させる異常解除動作と、前記異常解除動作の後に、前記流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認する確認動作とを含むことを特徴とする給水装置の運転方法。
  23. ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、
    前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、
    前記異常カウント値が制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記流量検出器の故障の警報を出力することを特徴とする給水装置の運転方法。
  24. ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、異常除去動作を少なくとも1回実行し、
    前記異常除去動作は、
    前記ポンプを駆動する電動機を第1の周波数で第1の運転時間だけ運転し、
    前記電動機を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で第2の運転時間だけ運転する動作を含むことを特徴とする給水装置の運転方法。
  25. ポンプの運転中に、前記ポンプの吐出側圧力が該ポンプを停止させる条件の1つである所定のしきい値に到達している状態が所定時間継続した場合は、前記ポンプを停止させた後で、前記ポンプから吐出される水の流量が所定の小水量以下である小水量状態を検出する流量検出器が前記小水量状態を検出するか否かを確認し、
    前記流量検出器が前記小水量状態を検出しない場合は、前記流量検出器の異常カウント値に1を加算し、
    前記異常カウント値が制御部に予め記憶された設定値に到達した場合は、前記ポンプを所定時間だけ運転した後に、該ポンプを停止させる異常解除動作を少なくとも1回実行することを特徴とする給水装置の運転方法。
JP2016114107A 2016-06-08 2016-06-08 給水装置、および給水装置の運転方法 Pending JP2017218977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114107A JP2017218977A (ja) 2016-06-08 2016-06-08 給水装置、および給水装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114107A JP2017218977A (ja) 2016-06-08 2016-06-08 給水装置、および給水装置の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017218977A true JP2017218977A (ja) 2017-12-14

Family

ID=60656952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114107A Pending JP2017218977A (ja) 2016-06-08 2016-06-08 給水装置、および給水装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017218977A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113167060A (zh) * 2018-10-10 2021-07-23 流体处理有限责任公司 使用入口压力的系统状态检测

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113167060A (zh) * 2018-10-10 2021-07-23 流体处理有限责任公司 使用入口压力的系统状态检测

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2248954A1 (en) Water supply
JP6071488B2 (ja) 給水装置および給水方法
RU2763295C1 (ru) Модуль управления сигнализацией для насосной станции сточных вод
CN104696286A (zh) 用于促动器的紧急操作的装置
JP5159187B2 (ja) 可変速給水装置
JP2017218977A (ja) 給水装置、および給水装置の運転方法
JP6643117B2 (ja) 給水装置、および給水装置の運転方法
JP2012052444A (ja) 給水装置
JP5751731B1 (ja) 蒸気使用設備の監視システム
EP2910787B1 (en) Water supply device
JP4938304B2 (ja) ポンプの制御方法及び給水装置
JP6760723B2 (ja) 給水装置
JP4668403B2 (ja) 給水装置
JP2008202555A (ja) 給水装置
JP5818337B1 (ja) 蒸気使用設備の監視システム
JP7319173B2 (ja) 制御システムおよびポンプ装置
JP2019073975A (ja) 燃料供給システムおよび燃料供給方法
JP2016142184A (ja) 消火ポンプユニット
JP6680524B2 (ja) 給水装置
JP4395700B2 (ja) 高圧クーラント供給装置
JP6750058B1 (ja) 給水装置
JP6251976B2 (ja) 揚水井戸の管理システム。
JP6805299B1 (ja) 給水装置及び給水装置の制御方法
JP2012087510A (ja) 給水システム
JP2010229859A (ja) 給水装置