JP2017216744A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業機2に装着されて作業機2と携帯端末3とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置4であって、携帯端末3との無線通信を行う通信部30と、通信部30を制御する制御部31と、通信部30が通信処理を行った総時間を算出する時間算出部37とを備え、制御部31は、時間算出部37が算出した総時間が所定時間以上となった際に、通信部30による無線通信を停止する。
【選択図】図1
Description
特許文献1では、農業機械に装着されたデ−タ収集装置にて、作業開始時刻、作業終了時刻、作業した日付、機械の識別コ−ド、作業者名、圃場番号を関連付けて記憶するようにしている。
作業機用アクセスポイント装置は、作業機に装着されて当該作業機と携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置であって、携帯端末との無線通信を行う通信部と、前記通信部を制御する制御部と、前記通信部にて通信処理を行った総時間を算出する時間算出部とを備え、前記制御部は、前記時間算出部が算出した総時間が所定時間以上となった際に、前記通信部による無線通信を停止することを特徴とする。
前記時間算出部は、前記作業機が非稼働状態から稼働状態に変化した際に前記総時間を初期化することを特徴とする。
できる。
また、作業機が非稼働状態である場合には、アクセスポイント装置は、間欠的に通信処理を行うことによって消費電力を抑えながら携帯端末からのアクセスを待つことができる。
[第1実施形態]
図1は、作業機の通信システムの全体図を示したものである。
図1に示すように、作業機の通信システム1は、農業機械や建設機械等の作業機2と、携帯端末3との間で無線通信を行うシステムである。即ち、このシステムは、様々な作業を行う作業機2と当該作業機2にアクセスした特定の携帯端末3との相互間で無線通信を行うことができる。
図7に示すように、トラクタ2は、前後に車輪を有する走行車両(走行車体)10に、エンジン11、変速装置12等が搭載されて構成されている。この走行車両10の後部には、3点リンク機構13などが昇降可能に設けられている。この3点リンク機構13には、耕耘装置、肥料散布装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置14が着脱自在となっている。また、エンジン11の後方には、独立搭載型のキャビン15が設けられており、キャビン15内に運転席16が設けられている。運転席16の周囲にはトラクタ2の様々な情報を表示する表示装置18が設けられている。
ンスイッチ、駐車ブレーキスイッチ、PTOスイッチ等)、表示パネル等で構成された表示装置、CPU等で構成された制御装置等である。これら複数の電子機器は、CAN、LIN、FlexRayなどの車両用通信ネットワークN1で接続されている。車両用通信ネットワークN1には、センサで検出された検出信号、スイッチの状態を示すスイッチ信号、制御装置の制御によってトラクタ2の稼働する稼働部(例えば、エンジン、電磁弁、ポンプ等)を動作させるための指令信号(制御信号)等が出力される。なお、車両用通信ネットワークN1には、警告や故障などを知らせるための報知信号も出力される。
図1に示すように、トラクタ2には、制御装置20として、例えば、エンジン11を制御する第1制御装置20Aと、変速装置12や3点リンク機構13を制御する第2制御装置20Bと、表示装置18を制御する第3制御装置20Cとが備えられている。これら第1制御装置20A、第2制御装置20B、第3制御装置20C等の制御装置20には、センサやスイッチ等が接続されており、センサで検出された検出信号やスイッチの状態を示すスイッチ信号は制御装置20を介して車両用通信ネットワークN1に出力される。
通信部30は、通信規格であるIEEE802.11シリーズに準拠したWi−Fi(登録商標)による無線通信を行うもので、外部から受信したデータ(信号)をアクセスポイント装置4の通信方式に変換して制御部31に出力したり、制御部31から送信されたデータ(信号)をIEEE802.11シリーズの通信方式に変更して外部に出力する。つまり、通信部30は、外部から受信したデータ(信号)を制御部31に出力したり、制御部31から出力されたデータ(信号)を外部に送信する。
制御部31は、無線通信を開始するウェイクアップ信号を通信部30に出力することによって通信の開始を指令したり、無線通信を終了するスリープ信号を通信部30に出力することによって通信の終了を指令する。また、制御部31は通信部30とのデータ送受信に関する設定値等を通信部30に送信することにより通信部30におけるデータ送受信の間隔やデータ長などを変更する。また、制御部31は、車両用通信ネットワークN1から受信したデータをアクセスポイント装置4の通信方式に変換して、車両用通信ネットワークN1から受信したデータを通信部30に送信する。なお、制御部31の動作は上述したものに限定されない。
図2は、携帯端末がアクセスポイント装置に接続する流れを示したものである。
携帯端末3をアクセスポイント装置4に接続するにあたっては、まず、アクセスポイント装置4及び電子機器を起動する。具体的には、トラクタ2のイグニッションスイッチ35をオンし、アクセスポイント装置4の通信部30及び制御部31、トラクタ2の電子機器にバッテリーからの電力を供給することにより、アクセスポイント装置4及び電子機器を起動する。
状態取得部33は、制御部31に格納されたプログラム等から構成されている。状態取得部33は、トラクタ2の様々な状態を取得するものである。状態取得部33は、車両用通信ネットワークN1に流れる検出信号、スイッチ信号、指令信号(制御信号)、報知信号のうち、指令信号を除く信号を取得する。例えば、状態取得部33は、検出信号として燃料センサで検出された燃料値を取得し、スイッチ信号としてイグニッションスイッチ35のオン又はオフを示す信号を取得し、報知信号としてバッテリーが上がっていることを示す信号を取得する。なお、状態取得部33が取得する信号は、トラクタ2の状態を得る
ことができる信号であれば上述したものに限定されない。
図3(a)に示すように、時点P1においてイグニッションスイッチ(IG−SW)がオンすると、トラクタ2の制御装置20が起動する(制御装置「ON」)と共に、通信部30が起動して携帯端末3への送信信号(ビーコン)の送信は開始される(通信「ON」)。ここで、通信部30に記憶されたSSIDの名称が、例えば、「KUBOTA」である場合、通信部30は、当該「KUBOTA」を示すSSIDを外部に送信する。そして、時点P2においてイグニッションスイッチ35がオフとなると、トラクタ2の制御装置20は停止する。
情報付加部34は、時点P2にてイグニッションスイッチ35がオンからオフに変化しているため、SSID(識別子)である「KUBOTA」の末尾に、イグニッションスイッチ35がオフになったことを示す「S」をステータス情報として加える。そして、情報付加部34は、ステータス情報を加えた新しいSSIDである「KUBOTA−S」を通信部30に出力し、通信部30は情報付加部34から送信されたSSID「KUBOTA−S」を外部に送信する。なお、「KUBOTA」と、ステータス情報である「S」との間に示される記号「−」は、予め記憶部32に記憶されている識別子の表記(KUBOTA)と、新に加えられた識別子の表記(S)とをユーザ等が見て分かるようにするための区切りである。
生したことを把握することができる。
なお、上述した実施形態では、アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSID(例えば、KUBOTA)の末尾に、ステータス情報を示す文字等(例えば、SやEなど)を加えていたが、ステータス情報を示す文字等は、アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSIDのどこに加えてもよい。アクセスポイント装置4に予め記憶されたSSIDである「KUBOTA」の先頭や中途部にステータス情報である文字等を付加することにより、例えば、新たなSSIDを「S−KUBOTA」としてもよいし、「KUBOSTA」としてもよい。
さて、上述した実施形態では、イグニッションスイッチ35をオフした状況下、即ち、制御装置20が作動を停止した状況下でも通信部30は連続的に通信処理、ビーコンを継続して出力することになっているが、通信部30は所定時間以上(例えば、数分以上)、制御装置20が作動を停止した場合には、ビーコンを出力する通信処理を間欠的に行う。言い換えれば、通信部30は、トラクタが非稼働状態であるときには携帯端末3との通信処理を間欠的に行う。例えば、図4に示すように、時点P2にてイグニッションスイッチ35がオフとなり、トラクタが非稼働状態(制御装置が作動停止状態)になってから数分が経過して時点P4になったとき、通信部30の通信処理、即ち、ビーコンを外部へ出力する処理等の通信処理は間欠的に実行される。例えば、時点P4の経過後は、制御部31はウェイクアップ信号とスリープ信号とを所定の時間間隔で繰り返し通信部30に出力し、通信部30による通信処理を間欠的に実行する。説明の便宜上、通信部30が間欠的に通信処理を行っている処理のことを間欠通信処理という。
によるトラクタ2の作動は可能である。
[第2実施形態]
第2実施形態のアクセスポイント装置4は、作業機の稼働情報を収集する情報収集部39を備えている。この情報収集部39は制御部31に格納されたプログラム等から構成されている。第1実施形態と異なる構成について説明する。
図5に示すように、時点P1においてイグニッションスイッチ(IG−SW)がオンすると、トラクタ2の制御装置20が起動し、農作業データに対応するデータが車両通信ネットワークに信号が出力されると共に、情報収集部39による収集が開始される(収集「ON」)。また、通信部30は、起動し携帯端末3への送信信号(ビーコン)の送信は開始される(通信「ON」)。ここで、通信部30に記憶されたSSIDの名称が、例えば、「KUBOTA」である場合、通信部30は、当該「KUBOTA」を示すSSIDを外部に送信する。そして、時点P2においてイグニッションスイッチ35がオフとなると、トラクタ2の制御装置20は停止し、農作業データに対応するデータが車両通信ネットワークに流れなくなる。ここで、時点P2では、情報収集部39による車両通信ネットワークに流れるデータの収集は終了するものの、情報収集部39は、収集したデータの演算、即ち、通信用のデータ(通信データ)に変換する処理は進める。そして、時点P2から所定時間経過後の時点P5に通信データに変換が終了して、収集した農作業データが通信部30を経て携帯端末3に送信できる状態になると、情報収集部39は情報付加部34に携帯端末3に送信する準備が完了したことを通知する。情報付加部34は、情報収集部39からの通知を受けて、SSID(識別子)である「KUBOTA」に、農作業データの送信準備が整ったことを示す「G」を完了情報として加える。そして、情報付加部34は、完了情報を加えた新しいSSIDである「KUBOTA−G」を通信部30に出力し、通信部30は情報付加部34から送信されたSSID「KUBOTA−G」を外部に送信する。なお、「KUBOTA」と、完了情報である「G」との間に示される記号「−」は、予め記憶部32に記憶されている識別子の表記(KUBOTA)と、新に加えられた識別子の表記(G)とをユーザ等が見て分かるようにするための区切りである。
アクセスポイント装置4及び作業機2の通信システム1において、作業機2は、トラクタ2に限らず、コンバイン、田植機などの農業機械であってもよいし、バックホーなどの建設機械であってもよい。また、作業機2の通信システム1において、携帯端末3とアクセスポイント装置4とのデータのやり取りは、上述した作業情報の送受信に限定されず、例えば、携帯端末3がアクセスポイント装置4に制御信号等を出力して作業機2を動作させるようなものであっても、その他、作業機2と携帯端末3との間でアクセスポイント装置4を介して何らかの通信を行うものであれば、どのようなものであってもよい。
、通信部30がウエイクアップしている総時間としていたが、通信部30がビーコンを出力するために処理に入ってからビーコンを停止する処理に入った総時間、即ち、ビーコンを出力した物理的な時間ではなく、処理に掛かった時間であってもよい。
2 作業機(トラクタ)
3 携帯端末
4 作業機用アクセスポイント装置
10 走行車両
11 エンジン
12 変速装置
13 3点リンク機構
14 作業装置
15 キャビン
16 運転席
18 表示装置
20 制御装置
20A 第1制御装置
20B 第2制御装置
20C 第3制御装置
30 通信部
31 制御部
32 記憶部
33 状態取得部
34 情報付加部
35 イグニッションスイッチ
37 時間算出部
38 スイッチ
39 情報収集部
N1 車両用通信ネットワーク
作業機は、走行車両と、前記走行車両に設けられ且つ車両用通信ネットワークに接続可能な電子機器と、前記電子機器から出力された信号に基づいて稼働する稼働部と、前記車両用通信ネットワークに対して所定の携帯端末を接続可能で且つ前記電子機器のデータを受信可能な作業機用アクセスポイント装置と、を備えた作業機であって、前記作業機用アクセスポイント装置は、前記稼働部が非稼働状態である場合に前記所定の携帯端末との前記無線通信の通信処理を間欠的に行って前記データ通信を行う通信部と、前記通信部が通信処理を間欠的に行っている間の総時間を算出する時間算出部と、前記時間算出部が算出した総時間が所定時間以上となった際に、前記通信部による無線通信を停止する制御部と、を備えている。
前記農作業を行う作業装置と、前記稼働部が稼働状態である場合に、前記作業装置で作業を行った場合の農作業データを収集する情報収集部と、を備え、前記通信部は、前記農作業データを前記所定の携帯端末に送信する。
Claims (4)
- 作業機に装着されて当該作業機と携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置であって、
携帯端末との無線通信を行う通信部と、
前記通信部を制御する制御部と、
前記通信部にて通信処理を行った総時間を算出する時間算出部とを備え、
前記制御部は、前記時間算出部が算出した総時間が所定時間以上となった際に、前記通信部による無線通信を停止することを特徴とする作業機用アクセスポイント装置。 - 前記通信部は、前記作業機が非稼働状態であるときは前記携帯端末との通信処理を間欠的に行い、前記時間算出部は、前記通信部が通信処理を間欠的に行っている間の総時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 前記時間算出部は、前記作業機が非稼働状態から稼働状態に変化した際に前記総時間を初期化することを特徴とする請求項2に記載の作業機用アクセスポイント装置。
- 携帯端末と、作業機に装着されて当該作業機と前記携帯端末とを無線通信で接続するための作業機用アクセスポイント装置とを備えた作業機の通信システムであって、
前記作業機用アクセスポイント装置は、前記携帯端末との無線通信を行う通信部と、前記通信部を制御する制御部と、前記通信部にて通信処理を行った総時間を算出する時間算出部とを備え、前記制御部は、前記時間算出部が算出した総時間が所定時間以上となった際に、前記通信部による無線通信を停止させることを特徴とする作業機の通信システム。
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