JP2017216205A - 電気化学セル - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲させた形状であっても電気的な短絡が起こり難く、且つ、生産性の高い電気化学セルを提供する。【解決手段】電気化学セルは、少なくとも使用時において、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電気化学セルであって、第一電極層と、前記第一電極層の両側に第一電解質層を挟んで積層された第二電極層と、を含む電極体を有し、前記第一電極層を貫通する第一開口部が少なくとも1つ設けられ、前記第一開口部の内部で、前記第一電極層の両側にある前記第二電極層が導通する電気化学セルであって、前記第一開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となるように構成され、少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように前記第一開口部が形成される。【選択図】図2B

Description

本発明は、電気化学セルに関する。
各種デバイスの電源に用いられる二次電池や、キャパシタ等の電気化学セルとして、正極層及び負極層間に電解質が介在されてなる電極体と、電極体を収納する外装体と、を備えた構成が知られている。
ここで、上述した電極体としては、正極層及び負極層間に、ポリマー電解質や固体電解質等の電解質が介在する電極体が知られている。このような電極体として、例えば特許文献1、2に示されるような、正極層911b,911cとそれに隣接する電解質層913を貫通する開口部の内部で負極層912a〜912cが電気的に接触し、また、負極層912b,912cとそれに隣接する電解質層913を貫通する開口部の内部で正極層911a〜911cが電気的に接触している電極体が知られている(図1(a))。
特開2015−097152号公報 特開2013−243006号公報
電気化学セルに要求される性能として、近年、薄型・軽量であることに加えて、使用時に最適な形状を有することが求められており、板状の少なくとも一部が湾曲しているような形状を有することが求められるようになった。
しかしながら、特許文献1に示される電気化学セルでは、板状の電気化学セルを作製した後で、少なくとも一部を湾曲させた場合、例えば図1(b)の部分拡大図に示すように、各層の曲率の違いによって、電気化学セルを構成する各層の配置がずれて、正極層911a〜911cと負極層912a〜912cが電気的に短絡するおそれがある。他方で、電気化学セルを湾曲させる際の曲率を考慮して、電極層や電解質層に開口部を設けることも考えられるが、すべての層の配置を調整しなければならなくなるため、生産性の低下が懸念される。したがって、湾曲させた形状であっても電気的な短絡の起こり難い電気化学セルを効率よく得ることについては、未だ改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、湾曲させた形状であっても電気的な短絡が起こり難く、且つ、生産性の高い電気化学セルを提供することである。
本発明者らは、電極層及び電解質層に設ける開口部について、長さが幅に対して所定以上の比率を有するものを、電気化学セルの湾曲する面を含むように設けることで、湾曲した形状を有する電気化学セルであっても電気的な短絡が低減されることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 少なくとも使用時において、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電気化学セルであって、第一電極層と、前記第一電極層の両側に電解質層を挟んで積層された第二電極層と、を含む電極体を有し、前記第一電極層を貫通する第一開口部が少なくとも1つ設けられ、前記第一開口部の内部で、前記第一電極層の両側にある前記第二電極層が導通する電気化学セルであって、前記第一開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となるように構成され、少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように前記第一開口部が形成されている電気化学セル。
(2)前記第一電極層の第一開口部を覆うように短絡防止層が設けられる(1)記載の電気化学セル。
(3) 少なくとも使用時において、前記第一電極層は、少なくとも一部において湾曲した板状を有する(1)又は(2)記載の電気化学セル。
(4) 少なくとも使用時において、前記第一開口部は、前記長手方向が湾曲するように形成される(1)から(3)のいずれかに記載の電気化学セル。
(5) 少なくとも使用時において、前記第一電極層の前記電解質層に隣接する少なくとも一部の面が略部分円柱面又は略部分楕円柱面を形成し、
前記第一開口部における前記長手方向が、略円柱又は略楕円柱の中心軸の方向に対して45°〜135°の角度をなす(4)に記載の電気化学セル。
(6) 前記第一開口部が、直線になるように形成されている(1)から(5)のいずれかに記載の電気化学セル。
(7) 前記第一開口部が、同じ直線上になるように複数形成されている(6)に記載の電気化学セル。
(8) 前記第一開口部は、前記長さが2.4mm以上であり、前記幅が2.0mm以下となる部分を含むように構成される(1)から(7)のいずれかに記載の電気化学セル。
(9) 前記第一電極層が、固体電解質、ポリマー電解質、又は固体電解質とポリマー電解質との複合電解質を含有する(1)から(8)のいずれかに記載の電気化学セル。
(10) 前記第一開口部の内壁が、固体電解質、ポリマー電解質、固体電解質とポリマー電解質との複合電解質、又は絶縁材によって覆われている、(1)から(9)のいずれかに記載の電気化学セル。
(11) 前記第一開口部の両側にある前記第二電極層が、導電部材を介して接触する(1)から(10)のいずれかに記載の電気化学セル。
(12) 前記第二電極層の両側に前記電解質層を挟んで積層された第一電極層を有し、前記第二電極層を貫通する第二開口部が少なくとも1つ設けられ、前記第二開口部の内部で、前記第二電極層の両側にある前記第一電極層が導通する電気化学セルであって、前記第二開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となる部分を含むように構成され、少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように前記第二開口部が形成されている(1)から(11)のいずれかに記載の電気化学セル。
(13) 複数の前記第一電極層と複数の前記第二電極層とが、前記電解質層を挟んで交互に積層され、積層方向の一端部に前記第一電極層が、他端部に前記第二電極層が設けられ、前記第一開口部が、前記一端部以外に設けられた前記第一電極層の各々と、それに隣接する電解質層と、を貫通するように設けられ、前記第二開口部が、前記他端部以外に設けられた前記第二電極層の各々と、それに隣接する電解質層と、を貫通するように設けられる、(12)に記載の電気化学セル。
(14) 前記電極体を収納する外装体をさらに備える(1)から(13)のいずれかに記載の電気化学セル。
(15) 前記外装体は、前記電極体を積層方向の一端側から覆う第一電極側容器と、前記電極体を積層方向の他端側から覆う第二電極側容器と、を備え、前記第一電極層が前記第一電極側容器に電気的に接続され、且つ前記第二電極層が前記第二電極側容器に電気的に接続されている(14)に記載の電気化学セル。
(16) 前記第一電極層及び前記第二電極層の一方が正極層であり、他方が負極層である、(1)から(15)のいずれかに記載の電気化学セル。
本発明によれば、湾曲させた形状であっても電気的な短絡が起こり難く、且つ、生産性の高い電気化学セルを提供することができる。
また、本発明によれば、湾曲した形状に成形した後でも、電極体の内部で正極層及び負極層の各々の導通が維持されるため、複数の平板状の電気化学セルを一括で積層して切り出したものを、湾曲させた形状に成形して電気化学セルを得ることも可能である。特に、電極体の内部における正極層及び負極層の各々の導通を、導電部材を介することで図った場合には、電気化学セルの外周に集電体を形成する必要もなくなるため、電気化学セルの生産性をより高めることができる。
また、本発明によれば、湾曲させた形状であっても容易に多層化を図ることができるため、電気化学セルの容量をより大きくできる。
従来技術に係る電気化学セルを示す断面図である。 第一実施形態に係る二次電池の斜視図である。 図2AのI−I線に相当する断面図である。 図2AのII−II線に相当する断面図である。 図2Aの積層状態を示す斜視模式図である。 電極体アレイの電極体ごとへの切断の工程を示す平面視の模式図である。 第三実施形態に係る二次電池の断面図である。
本発明の電気化学セルは、少なくとも使用時において、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電気化学セルであって、第一電極層と、前記第一電極層の両側に電解質層を挟んで積層された第二電極層と、を含む電極体を有し、前記第一電極層を貫通する第一開口部が少なくとも1つ設けられ、前記第一開口部の内部で、前記第一電極層の両側にある前記第二電極層が導通する電気化学セルであって、前記第一開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となるように構成され、少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように、前記第一開口部が形成されている。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、本発明に係る電気化学セルとして、二次電池について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
本発明における「開口部」とは、電極層の外縁と重ならない形状を有するものに限られず、電極層を外縁から切欠いた形状を有するものであってもよく、開口部によって電極層が分断されていてもよい。
<第一実施形態>
[二次電池]
本実施形態の二次電池1Aは、例えば図2Aに示すように、ラミネート部材43等の外装体によって保持されるものであり、タブ線41、42によって外部と電気的に接続するものである。そして、外装体の内部には、図2B、図2Cに示すような電極体2を備えており、電極体2に用いられる電解質としてポリマー電解質を用いたものである。
ここで、二次電池1Aは、少なくとも使用時において、少なくとも一部が電極体2の積層方向に向けて湾曲した形状を有する。すなわち、二次電池1Aの形状は、非使用時及び使用時の両方において少なくとも一部が湾曲した形状を有していてもよく、また、二次電池1Aの形状にフレキシブル性を持たせることで、非使用時には平板形状を有し、且つ使用時に一部が湾曲する形状をなすようにしてもよい。
(電極体の基本構成)
電極体2は、図2B、図2Cに示すように、複数の第一電極層11及び第二電極層12が両側に電解質層13を挟んで交互に積層された構造を有する。本実施形態では、第一電極層11を正極層(正極層11)とし、第二電極層12を負極層(負極層12)として説明するが、第一電極層11が負極層、第二電極層12が正極層であってもよい。なお、正極層11及び負極層12は、同じ積層数積層されている。
ここで、電極体2を構成する正極層11及び負極層12は、二次電池1Aと同様に、少なくとも一部において電極体2の積層方向に向けて湾曲した形状をなす板状に構成することが好ましい。湾曲した形状を有する正極層11及び負極層12を用いて電極体2を構成することで、同様に湾曲した形状を有する二次電池1Aが作製されるため、二次電池1Aにおける積層数を抑えることができ、それにより二次電池1Aの作製効率を高めることができる。
正極層(第一電極層)11は、電極体2における積層方向の一端部(図2B、図2Cにおける最下層)を構成する正極集電層(第一電極集電層)14と、電解質層13間に配置された正極接続層(第一電極接続層)15と、を有する。このうち正極接続層15には、正極接続層15を積層方向に貫通する第一開口部16が、積層方向に直交する面内方向で間隔をあけて形成されている。
負極層(第二電極層)12は、電極体2における積層方向の他端部(図2B、図2Cにおける最上層)を構成する負極集電層(第二電極集電層)22と、上述した正極接続層(第一電極接続層)15に対して積層方向の両側に電解質層13を介して積層された負極接続層(第二電極接続層)23と、を有している。負極接続層23には、負極接続層23を積層方向に貫通する第二開口部26が上述した面内方向で間隔をあけて形成されている。
これら正極層11及び負極層12は、アルミニウム箔や銅箔等の金属基材を含んでいてもよい。これにより、正極層11及び負極層12の形態安定性が高められるため、使用時において所望の湾曲した形状をなすことを容易にすることができる。
本実施形態において、正極接続層15及び負極接続層23に形成される第一開口部16、第二開口部26は、図2Dにおいて示されるように、異極の接続層15,23の開口部と積層方向で重ならない位置に形成されている。
電解質層13は、正極層11と負極層12の間に介在することで、正極層11と負極層12の間を隔離する。
(第一・第二開口部)
ここで、正極層(第一電極層)11を貫通するように第一開口部16が設けられ、負極層(第二電極層)12を貫通するように第二開口部26が設けられる。
第一開口部16、第二開口部26は、少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように形成される。
ここで、第一開口部16、第二開口部26は、少なくとも使用時において、長手方向が電極体2の積層方向に向けて湾曲するように形成されることが好ましい。これにより、第一開口部16、第二開口部26が、湾曲面を横切る方向について長さを有するため、電極体2が湾曲して正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれたとしても、積層方向についての正極層11や負極層12の導通が維持され、且つ正極層11及び負極層12の導通がより起こり難くなるため、電極体2の湾曲による電池容量の低下を抑えることができる。
例えば、正極層11や負極層12のうち電解質層13に隣接する面の少なくとも一部分が、少なくとも使用時において湾曲面をなし、この湾曲面が略部分円柱面又は略部分楕円柱面を形成している場合には、正極層11や負極層12の面視における、第一開口部16、第二開口部26の長手方向が、略円柱又は略楕円柱の中心軸の方向に対して、45°〜135°の角度をなしていることが好ましく、70°〜110°の角度をなしていることがより好ましく、略直角の角度をなしていることが最も好ましい。略円柱又は略楕円柱の中心軸に対して直角に近い方向に、第一開口部16、第二開口部26の長手方向が来るように構成することで、電極体2が湾曲して正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれた際に、そのずれる方向と第一開口部16、第二開口部26の長手方向が近い方向になるため、積層方向についての正極層11や負極層12の導通を維持し易くできる。
第一開口部16、第二開口部26は、正極層11や負極層12の面視において直線になるように形成されていることが好ましい。これにより、第一開口部16、第二開口部26をより密に形成できるため、二次電池1Aの内部抵抗をより低減することができる。他方で、第一開口部16、第二開口部26を、正極層11や負極層12の面視において曲線になるように形成してもよい。これにより、長手方向以外の方向について正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれたとしても、積層方向についての正極層11や負極層12の導通を維持し易くできる。
第一開口部16、第二開口部26における長手方向の長さは、長手方向に垂直な幅方向の幅に対して1.2倍以上となるように形成される。これにより、電極体2が湾曲して正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれたとしても、積層方向についての正極層11や負極層12の導通が維持され易くなるため、電極体2が湾曲した形状をなすことによる、電池容量の低下を抑えることができる。ここで、幅方向の幅に対する、長手方向lの長さの比率は、1.2倍以上が好ましく、2.0倍以上がより好ましく、5.0倍以上がさらに好ましい。
ここで、第一開口部16、第二開口部26は、長手方向の長さが、好ましくは2.4mm以上、より好ましくは3.0mm以上、さらに好ましくは5.0mm以上となる部分を含むように構成する。このとき、幅方向の幅は、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.5mm以下、さらに好ましくは1.0mm以下となるように構成する。このような大きさの開口部を形成することで、正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれても、積層方向についての正極層11や負極層12の導通を維持し易くできる。
本明細書における第一開口部16、第二開口部26の「長手方向」は、正極層11や負極層12の面視における長手方向である。また、第一開口部16、第二開口部26の「幅方向」は、正極層11や負極層12の面視において、長手方向と直交する方向である。
第一開口部16、第二開口部26の面視における形状は、上述の長手方向及び幅方向の大きさを有する限り特に限定されないが、第一開口部16、第二開口部26を形成し易くできる観点では、例えば矩形や楕円形であることが好ましい。
第一開口部16、第二開口部26は、正極層11や負極層12の面視において、同じ直線上に複数形成されていてもよいが、一方の端面から他方の端面まで1本の線状に連続して形成されていることが好ましい。
特に、一方の端面から他方の端面まで、第一開口部16、第二開口部26を1本の線状に連続して形成することにより、特に短絡の起こり易い端面においても、短絡をより確実に防ぐことができる。
他方で、同じ直線又は曲線上に、第一開口部16、第二開口部26を複数形成することにより、電極体2の内部においても、中心線に沿う方向について、第一開口部16、第二開口部26が形成されている正極層11、負極層12がその面内で繋がるため、電極体2の内部抵抗の上昇を抑えられる。
第一開口部16、第二開口部26の内部には、その壁面を覆うように、短絡防止層17、27が設けられる。第一開口部16の内壁が短絡防止層13によって覆われることで、第一開口部16の内壁を介した正極層11と負極層12の導通を抑えられる。
そして、短絡防止層17、27によって覆われた第一開口部16、第二開口部26の内部は、その第一開口部16、第二開口部26が設けられている電極層の両側にある電極層が導通するように構成される。より具体的には、第一開口部16の内部では正極層11の両側にある負極層12が導通するように構成され、第二開口部26の内部では負極層12の両側にある正極層11が導通するように構成される。
このとき、正極層11の両側にある負極層12は、導電部材31を介して導通していてもよく、導電部材31を介さずに直接接触していてもよい。また、負極層12の両側にある正極層11は、導電部材32を介して導通していてもよく、導電部材32を介さずに直接接触していてもよい。特に、導電部材31、32を介して正極層11や負極層12を導通させることで、正極層11や負極層12を開口部に大きく入り込ませなくても、開口部の両側にある電極層が導通するため、電極体2に湾曲した形状を持たせた場合であっても、電極層の積層方向における導通を得易くすることができ、二次電池1Aの内部抵抗を低減させることができる。
(電極体の構成材料)
電極体2を構成する正極層11は、正極活物質、導電助剤、電解質等を含有する。また、負極層12は、負極活物質、導電助剤、電解質等を含有する。また、電解質層13や短絡防止層17、27は、電解質を含有する。また、導電部材31を設ける場合、導電部材31は、導電助剤と、正極活物質または負極活物質、電解質やバインダ等を含有する。
ここで、正極層11及び負極層12は、湾曲した形状を保持し易くする観点から、その積層方向についての一部を金属板によって構成してもよい。正極層11の一部を構成する金属板としては例えばアルミニウム板が挙げられ、負極層12の一部を構成する金属板としては例えば銅板が挙げられる。特にゲル電解質を正極層11や負極層12に用いる構成では、正極層11及び負極層12を構成する金属板は、マトリックスポリマーへの電解液の含浸効率を向上させるため、多孔体としてもよい。
また、短絡防止層17、27は、電解質によって構成してもよく、絶縁材によって構成してもよい。
短絡防止層17、27の厚さは、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、さらに好ましくは0.5mm以上となるように構成する。これにより、正極層11や負極層12、電解質層13の配置がずれても、正極層11と負極層12の短絡を低減できる。
ここで、正極活物質としては、層状酸化物、又はスピネル型酸化物であることが好ましい。その中でも特に、LiMtO及び/又はLiMt(但し、MtはFe、Ni、Co及びMnの中から選ばれる1種以上)、NASICON型のLiV(PO、オリビン型のLiMtPO(但し、MtはNi、Co、Fe、Mnから選ばれる1種以上)からなることがより好ましい。これにより、正極活物質がリチウムイオンを吸蔵し易くなるため、二次電池1Aの放電容量をより高めることができる。正極活物質の具体例としてLiCoO、LiNiO、NCA、NMC、LiMn、LiNi0.5Mn1.5、LiFePO、LiMnPO4、LiCoPOを用いることができる。
負極活物質としては、炭素系材料のほか、NASICON型、オリビン型、スピネル型の結晶を含む酸化物、ルチル型酸化物、アナターゼ型酸化物、若しくは非晶質金属酸化物、又は金属合金等から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましい。その中でも特に、グラファイト、ハードカーボン、SiOx(0.25≦x≦2)、Si、LiTi12、TiOからなることがより好ましい。これにより、負極活物質がリチウムイオンを吸蔵し易くなるため、二次電池1Aの放電容量をより高めることができる。
導電助剤としては、炭素、並びにNi、Fe、Mn、Co、Mo、Cr、Ag及びCuの少なくとも1種以上からなる金属及びこれらの合金を用いることできる。また、チタンやステンレス、アルミニウム等の金属や、白金、銀、金、ロジウム等の貴金属を用いてもよい。このような電子伝導性の高い材料を導電助剤として用いることで、正極層11中に形成された狭い電子伝導経路を通じて伝導できる電流量が増大するため、集電体を用いなくても内部抵抗の小さい二次電池1Aを形成できる。これらの中でも、比重の小さいアセチレンブラック(AB)等のカーボン系の導電助剤を用いることが好ましい。これにより、重量エネルギー密度を高くし易くでき、また、内部抵抗をより低減し易くできる。他方で、導電助剤として金属や合金を用いる場合は、正極側の導電助剤としてAl粉末を用い、負極側の導電助剤としてCu粉末を用いることが好ましい。
電解質としては、ポリマー電解質が好適に用いられる。電解質をこれらの物質から構成させることで、ポリマー電解質や電極層が柔軟性を有し、電極体2の作製時のプレスによる、特に正極層11や負極層12、電解質層13の損傷が低減されるため、内部抵抗の上昇を抑えられる。
ここで、ポリマー電解質としては、ポリエチレンオキシド等のホストポリマーにリチウム支持塩を添加したドライ系ポリマー電解質、ポリフッ化ビニリデン等のマトリックスポリマーに電解液が含有されたゲル系ポリマー電解質、及びメタクリル酸メチル等のビニルモノマーにEMITFSI等のイオン性の液体を加えてその場重合させたイオンゲル電解質のいずれかが利用できるが、実用温度域(−20℃〜60℃)でイオン伝導度が高く、耐酸化性が良いことから特にゲル系ポリマー電解質が好ましい。
ゲル系ポリマー電解質のマトリックスポリマーとしては、ポリエチレンオキシド、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−パーフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−フルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−プロピレンコポリマー、これらの誘導体、さらにこれらの共重合体や、混合物等を用いることができる。特に、ポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニリデンーヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレンコポリマーは熱可塑性であり、さらに、電極層等の構成材料を劣化させない温度で圧着可能であるため、各電極層を良好に圧着することができる。さらにこれらの材料は、電極体2を作製する工程時は電解液を含まないゲル化前の状態で扱うことができ、電極体2を作製した後にゲル化工程を行うことが可能であるため、電極体2を作製しやすい。また、可塑剤であるジブチルフタレートをシート作製時に添加し、電極体2を作製した後に、ジエチルエーテルやテトラヒドロフラン等の無極性有機溶媒で抽出することによってマトリックスポリマーを多孔構造とすることができ、電解液の保液率を向上させ、イオン伝導度を高めることが可能である。
電解液としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチル−n−ブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジ−i−プロピルカーボネート、t−ブチル−i−プロピルカーボネート等のカーボネート類、γ−ブチロラクトン、γ―バレロラクトン、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酪酸エチル等のエステル類、ジメトキシエタン、エトキシメトキシメタン、ジエトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン等のフラン類、スルホラン、テトラメチエルスルホラン等のスルホラン類、1、3−ジオキソラン等のジオキソラン類等の有機溶媒にLiPF、LiBF、LiAsF、LiSbF、LiSiF、LiAlF、LiSCN、LiCl、LiClO、LiF、LiBr、LiI、LiAlCl、LiCFSO、LiTFSI,LiBETI等のリチウム支持塩を溶解したリチウムイオン電池で一般的に使用される電解液を用いることができるが、電解液の材料はこれらに限られない。
また、ゲル系ポリマー電解質には、高温時のゲルの流動性を抑制し、強度向上のためにシリカやアルミナやチタン酸バリウムなどのセラミックスやリチウムイオン伝導性をもつガラス、ガラスセラミックス、セラミックスの無機微粒子を加えてもよい。
導電部材としては、電極と同じ構成材料、すなわち電極活物質と導電助剤、ポリマー電解質を用いて構成してもよく、導電助剤とポリマー電解質、導電助剤、又は、導電助剤とバインダを用いて構成してもよい。特に、導電助剤にアセチレンブラックなどの炭素系材料を用い、且つ電極活物質を含まない構成にすることで、正極側、負極側のどちらの導電部材としても用いることができる。このように、導電部材を用いることで、電極層どうしの直接接触による電極層への歪みを低減させることができる。
なお、本実施形態では、導電部材を用いずに第一電極層16又は第二電極層26どうしを直接接触させてもよい。
(外装体)
電極体2を、外気との接触や電池外部との意図しない導通から保護するための外装体の態様としては、種々の態様を用いることができる。
例えば、図2B,図2Cに示すように、アルミラミネート等のラミネート部材43、44によって電極体2が真空パックされた態様が好ましい。これにより、電極体2と外気との接触が低減されるため、長期間の使用に耐えうる二次電池1Aを得られる。また、電極体2が形状にフレキシブル性を有する場合に、二次電池1Aの全体の形状にフレキシブル性を持たせることができる。
より具体的には、図2B,図2Cに示すように、電極体2の正極集電層14とタブ線41とが導通するように接触する。また、電極体2の負極集電層22とタブ線42とが導通するように接触する。
[二次電池の作製]
次に、上述した二次電池1Aの作製方法について説明する。
本実施形態の二次電池1Aの作製方法は、第一開口部16の基となる開口部を形成した金属板に、正極層11及び電解質層13の原料組成物を塗布する正極シート作製工程と、第二開口部26の基となる開口部を形成した金属板に、負極層12及び電解質層13の原料組成物を塗布する負極シート作製工程と、これら正極シート作製工程及び負極シート作製工程で作製された正極シート及び負極シートを積層する積層工程と、正極シート及び負極シートの積層体をプレスしながら加熱する熱プレス工程と、を有する。
ここで、正極シート及び負極シートの積層体として、複数個が纏まった大きさのものを作製したものについて熱プレス工程を行い、得られる電極体2のアレイ(電極体アレイ3)を電極体2ごとに切断してもよい。これにより、正極シート及び負極シートの積層を効率よく行うことができるため、二次電池1Aの生産性をより高めることができる。
(原料組成物)
二次電池の作製に用いられる原料組成物は、ポリマー電解質をはじめとした電解質と、電極活物質や導電助剤を含有し、スラリーやペーストの態様をなす。これにより、原料組成物が所望の粘性や硬さを有するため、このような原料組成物を用いて正極層11や負極層12、電解質層13を作製することで、第一開口部16や第二開口部26によって隔てられた電極層同士を導通させ易くできる。
正極層11の原料組成物は、上述した電解質や電極活物質、導電助剤のほか、塗布を容易にするために溶剤を含有することが好ましい。ここで、溶剤としては、アセトン、NMP、DMF,DMAc、PVA、1−プロパノール、IPA、ブタノール等の公知の材料を用いることができる。また、塗工を行い易くするために、フタル酸ジブチル(DBP)等の可塑剤を用いてもよく、より均質で緻密なポリマー電解質や電極層を得るために、適量の分散剤を併用してもよく、乾燥する際の泡抜き効率を向上するために、適量の界面活性剤を併用してもよい。
(正極シート作製工程)
正極シート作製工程では、正極層11の原料組成物を、第一開口部16の基となる開口を形成した金属基材(アルミニウム箔)に塗布して、正極シートを形成する。
ここで、基材に第一開口部16の基となる開口を形成する手段としては、例えばレーザ照射やパンチング等の手段を用いることができる。
原料組成物の塗布は、正極接続層15となる正極シートについては基材の両面に行い、正極集電層14となる正極シートについては基材の片面に行う。これにより、正極集電層14の一方の表面に金属基材が露出するため、作製される電極体2とは別に集電体を設ける必要がなくなる。
原料組成物の塗布手段としては、後述する負極層12及び電解質層13の原料組成物も含めて、例えばドクターブレードやカレンダ法、スピンコートやディップコーティング等の塗布法、印刷法、ダイコーター法、スプレー法を用いることができる。
形成した正極シートについて、第一開口部16を形成する部分に開口部を形成する。正極シートに開口部を形成する手段としては、例えばレーザ照射等の手段を用いることができる。
次いで、正極シートに、電解質層13の原料組成物を塗布する。このとき、正極グリーンシートの上にスクリーン印刷を行って電解質層13の原料組成物を塗布することが好ましい。これにより、塗布された電解質層13の原料も金属基材と一体的に取り扱えるため、電解質層13をより薄くすることができ、二次電池の単位体積あたりの放電容量を高めることができる。このとき、電解質層13とは別に電解質や絶縁材を用いて短絡防止層27を設けてもよいが、二次電池の内部抵抗をより低減させる観点や、工程数を低減させる観点から、電解質層13の原料組成物を第一開口部16の内部に回り込ませることで、短絡防止層27を設けることが好ましい。
電解質層13が形成された正極シートのうち、第二開口部26と隣接する領域について、電解質層13に開口を形成する。開口の形成手段としては、例えばレーザ照射等の手段を用いることができる。ここで、電解質層13に形成される開口は、後述する導電部材31を用いたときの導通を図り易くする観点で貫通させてもよいが、正極層11をたわませて隣接する正極層11と接触させる観点で、正極層11の原料組成物が露出する程度の深さであってもよい。
短絡防止層17を設けた第一開口部16の内部と、電解質層13に形成された開口に、導電部材31を形成してもよい。導電部材31としては、電極と同じ構成材料を用いてもよく、また、導電助剤とポリマー電解質、導電助剤、又は、導電助剤とバインダの組合せによって構成してもよい。
(負極シート作製工程)
負極シート作製工程では、負極層12の原料組成物を、第二開口部26の基となる開口部を形成した金属基材(銅箔)上に塗布して、負極シートを形成する。負極シート作製工程では、正極シート作製工程と同様の手段で、負極シートを作製することができる。
(積層工程)
積層工程では、正極層11の第一開口部16に対応する部分同士が積層方向で重なり、且つ負極層12の第二開口部26に対応する部分同士が積層方向で重なるように、正極シート及び負極シートを交互に積層して、シート積層体を作製する。これにより、正極シートの開口部と負極シートのうち電解質層13の原料組成物が塗布されていない領域とが連続し、且つ、負極シートの開口部と正極シートのうち電解質層13の原料組成物が塗布されていない領域とが連続するため、特に導電部材31を用いない場合には、電極層と、その電極層に隣接する電解質層13とを貫通させることができる。
積層工程の具体的な態様としては、例えば、正極シート及び負極シートを積層する工程を、所定の積層数になるまで繰り返し行った後、所定のプレス圧を掛ける態様が挙げられる。この段階では、シート間が接着されていないため、積層体を湾曲させることが可能である。
(乾燥工程)
次いで、シート積層体に含まれる溶剤を加熱し、溶剤を蒸発させて除去する。この工程により、加熱プレス後の積層体に含まれる溶剤が低減するため、積層体からの気泡の除去を行い易くできる。
乾燥工程は、各シートの塗布と同時に行ってもよく、塗布された各シートに対して行ってもよく、積層工程後のシート積層体に行ってもよい。
乾燥工程における加熱温度は、溶剤を蒸発させ易くする観点から、好ましくは20℃、より好ましくは30℃、さらに好ましくは40℃を下限とする。他方で、特にポリマー電解質を用いた場合においては、熱分解を低減させる観点から、好ましくは300℃、より好ましくは200℃、さらに好ましくは150℃を上限としてもよい。
(熱プレス工程)
熱プレス工程では、治具にシート積層体を挟み、これらを積層方向に加圧しながら加熱する。特に、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電極体2を作製する場合は、湾曲面を有する治具にシート積層体を挟み、これらを積層方向に加圧しながら加熱する。これにより、積層体のうち、負極シートを挟んで隣り合う正極シート同士が、負極層12の第二開口部26を通して積層方向に導通する。他方で、積層体のうち、正極シートを挟んで隣り合う各負極シート同士が、正極層11の第一開口部16を通して積層方向に導通する。
プレス工程でシート積層体を加圧する圧力の下限は、このような効果を得易くできる観点で、好ましくは0.01MPa、より好ましくは0.05MPa、最も好ましくは0.1MPaを下限とする。また、この圧力の上限は、成形型やシート積層体の破損を低減する観点で、好ましくは200MPa、より好ましくは100MPa、最も好ましくは10MPaを上限とする。シート積層体の加圧は、例えばシート積層体を成形する成形型に上型を載せて油圧プレス等で加圧することで行うことができる。
なお、シート積層体の破損をより低減させる観点から、シート積層体への加圧を複数回に分けて行ってもよい。
プレス温度については、ポリマー電解質が融解し、電極層と電解質層とを溶着する温度に調整することが、電池全体の抵抗が低減できる点で好ましい。このような効果を得やすくできる観点で、好ましくは、40℃、より好ましくは60℃、最も好ましくは80℃を下限とする。また、プレス温度の上限はポリマー電解質が完全に融解し、正極層と負極層の接触を防止する観点で、好ましくは300℃、より好ましくは250℃、さらに好ましくは200℃を上限とする。
熱プレス工程を行った後の電極体2に対し、必要に応じてジエチルエーテル等の溶剤を用いて可塑剤等の添加剤を抽出して、真空乾燥させた後、電解質層13と電極層11、12との接触性を高めてポリマー二次電池の内部抵抗を小さくするために、ホストポリマーに有機電解液を含浸させてもよい。
ここで、正極シート及び負極シートの積層体として、複数個が纏まった大きさのものを作製した場合は、得られる電極体アレイ3を電極体2ごとに切断する。このとき、図3に示すように、正極集電層14において第一開口部16の基となる開口部Kや、第二開口部26の基となる開口部(図示せず)の内側を横切るように電極体アレイ3を切断することが好ましく、例えば図3のC1−C2線)で切断することが好ましい。これにより、一方の端面から他方の端面まで、1本の線状に連続して第一開口部16、第二開口部26が形成されるため、特に短絡の起こり易い端面においても、短絡をより確実に防ぐことができる。
(セット工程)
得られた電極体2を、ラミネート部材43、44からなる外装体にセットする。より具体的には、電極体2の負極側にタブ線41を、正極側にタブ線42をそれぞれ配置し、必要に応じて電極体2の表面のうちタブ線41、42の形成されていない部分を覆うようにポリマー電解質等からなる短絡防止用の被覆を形成し、これをラミネート部材43、44で上下を挟んで真空パックすることで、二次電池1Aが作製される。
<第二実施形態>
本実施形態の二次電池は、いわゆる全固体型の電極体であり、電解質層に含まれる電解質として、固体電解質を含有するものである。ここで、電解質層に含まれる電解質として、固体電解質のみを含有してもよく、固体電解質とポリマー電解質を含有させて複合電解質としてもよい。
二次電池は、非使用時及び使用時の両方において、少なくとも一部が電極体の積層方向に向けて湾曲した形状を有しており、その形状は実質的に固定されている。すなわち、二次電池の形状は、非使用時及び使用時の両方において、少なくとも一部が湾曲した形状を有する。
電極体は、第一実施形態と同様に、図2B、図2Cに示すような、複数の正極層(第一電極層)11及び負極層(第二電極層)12が両側に電解質層13を挟んで交互に積層された構造を有する。
ここで、電解質層13に含まれる固体電解質としては、リチウムイオン伝導性のガラスや結晶が好適に用いられる。電解質をこれらの物質から構成させることで、少なくとも一部が湾曲した形状に成形した場合でもリチウムイオン伝導性を有し、且つ形状安定性の高い電極体2を得られる。
リチウムイオン伝導性の結晶としては、例えばNASICON型や、β−Fe(SO型、ペロブスカイト型から選ばれる酸化物の結晶が挙げられる。より具体的には、LiBaLaTa12や、LiN、La0.55Li0.35TiO、Li1+XAl(Ti,Ge)2-X(PO、LiTi12、Li1.5Al0.5Ge1.5(PO、Li1+x+yZr2−x(Al,Y)Si3−y12(但し、0.05≦x≦0.3、0.05≦y≦0.3)を挙げることができる。その中でも特に、Li1+x+z2−jSi3−y12(但し、j、x、y、zは0≦x≦0.8、0≦z≦0.6、yは0≦y≦0.6、jは0≦j≦0.6を満たし、EはAl、Ga、Y、Sc、Ge、Mg、Ca、Ce、Smから選ばれる1種以上、GはTi、Zrから選ばれる1種類以上)が好ましい。
リチウムイオン伝導性のガラスとしては、例えばLiPO、70LiPO−30LiPO、LiO−SiO、LiO−SiO−P−B−BaO系の、非晶質又は多晶質のガラスが挙げられる。その中でも特に、LiO−P系ガラス及びLiO−P−M’系のガラス(PがSiに置換されたものも含む。M’はAl、Bである。)から選択される1種以上が好ましい。
[二次電池の作製]
次に、本発明のその他の実施形態の二次電池の作製方法について説明する。
本実施形態の二次電池の作製方法は、正極層11の原料組成物を塗布して正極グリーンシートを形成した後、第一開口部16を形成する部分に開口部を形成し、電解質層13の原料組成物を塗布する正極シート作製工程と、負極層12の原料組成物を塗布して負極グリーンシートを形成した後、第二開口部26を形成する部分に開口部を形成し、電解質層13の原料組成物を塗布する負極シート作製工程と、これら正極シート作製工程及び負極シート作製工程で作製された正極シート及び負極シートを積層する積層工程と、正極シート及び負極シートの積層体を、湾曲面を有する治具を用いてプレスしながら加熱する熱プレス工程と、を有する。
本発明における「グリーンシート」とは、薄板状に成形されたガラス粉末、結晶(セラミックス又はガラスセラミックス)粉末の未焼成体を指す。具体的には、固体電解質と、有機バインダ、溶剤等からなる原料組成物を薄板状に成形したものをいう。また、「グリーンシート」には、他のグリーンシート又は他のグリーンシートの焼成体に原料組成物が塗布されたものも包含される。
(原料組成物)
二次電池の作製に用いられる原料組成物は、固体電解質と、電極活物質や導電助剤を含有し、スラリーやペーストの態様をなす。
原料組成物には、有機バインダを用いてもよい。有機バインダとしては、プレス成形やラバープレス、押出成形、射出成形用の成形助剤として汎用されている市販のバインダが使用できる。具体的には、アクリル樹脂、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ブチルメタアクリレート、ビニル系の共重合物等が挙げられる。
(正極シート作製工程)
正極シート作製工程では、正極層11の原料組成物を塗布して正極グリーンシートを形成した後、第一開口部16を形成する部分に開口部を形成し、電解質層13の原料組成物を塗布する。ここで、正極層11の原料組成物の塗布は、離型処理が施されたPET等の基材に行うことが好ましいが、第一実施形態と同様に、第一開口部16の基となる開口部を形成した金属板に塗布してもよい。
作製される正極グリーンシートについて、第一開口部16を形成する部分に開口部を形成する。正極グリーンシートに開口部を形成する手段としては、例えばレーザ照射等の手段を用いることができる。
次いで、正極グリーンシートに、第二開口部26になる領域を除いて、電解質層13の原料組成物を塗布する。このとき、正極グリーンシートの上にスクリーン印刷を行って電解質層13の原料組成物を塗布することが好ましい。これにより、電解質層13のグリーンシートと正極グリーンシートを一体的に取り扱えるため、電解質層13をより薄くすることができ、二次電池の単位体積あたりの放電容量を高めることができる。このとき、電解質層13とは別に電解質や絶縁材を用いて短絡防止層27を設けてもよいが、内部抵抗を低減させる観点や、工程数を低減させる観点から、電解質層13の原料組成物を第一開口部16の内部に回り込ませることで、短絡防止層27を設けることが好ましい。
ここで、短絡防止層17を設けた第一開口部16の内部には、第一実施形態と同様に、導電部材31を形成してもよい。
(負極シート作製工程)
負極シート作製工程では、負極層12の原料組成物を塗布して負極グリーンシートを形成した後、第二開口部26を形成する部分に開口部を形成し、電解質層13の原料組成物を塗布する。負極シート作製工程では、正極シート作製工程と同様の手段で、負極シートを作製することができる。
(積層工程)
積層工程では、正極シートの第一開口部16に対応する部分同士が積層方向で重なり、且つ負極シートの第二開口部26に対応する部分同士が積層方向で重なるように、正極シート及び負極シートを交互に積層して、シート積層体を作製する。
積層工程の具体的な態様としては、例えば、基材に形成された正極シートに負極シートを積層した後、積層した負極シートの基材を剥離し、次いで、基材を剥離した後の負極シートに正極シートを積層した後、積層した正極シートの基材を剥離する工程を、所定の積層数になるまで繰り返す態様が挙げられる。
(乾燥工程)
次いで、シート積層体に含まれる溶剤や有機バインダ成分を加熱し、溶剤や有機バインダ成分を蒸発させて除去する。特に有機バインダ成分を含む場合には、350℃〜550℃で乾燥工程を行うことで、加熱プレス後の固体電解質層12に残留する炭素を低減できるため、電解質層13における電子導通を防止できる。
(熱プレス工程)
熱プレス工程では、湾曲面を有する治具にシート積層体を挟み、これらを積層方向に加圧しながら加熱することで、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電極体2を作製する。これにより、特に電解質層13や電極層に含まれる成分が軟化する等により、正極シートの第一開口部16の内部に負極シートが入り込むため、正極シートを挟んで隣り合う負極シート同士が第一開口部16を通して導通する。また、負極シートの第二開口部26の内部に正極シートが入り込むため、負極シートを挟んで隣り合う正極シート同士が第二開口部26を通して導通する。
本実施形態では、特に熱プレス工程を行うことで、熱及び加圧によって正極シートや負極シートが塑性変形し易くなるため、少なくとも一部において積層方向に向けて湾曲した形状を有する電極体2を得ることができる。
本実施形態の加熱プレス工程における熱処理温度は、特に負極グリーンシートや電解質層13の原料組成物にリチウムイオン伝導性のガラスが含まれている場合、リチウムイオン伝導性ガラスのガラス転移点よりも高い温度で行うことが好ましく、リチウムイオン伝導性ガラスのガラス転移点よりも100℃以上高い温度で行うことがより好ましい。これにより、固体電解質が軟化することで負極グリーンシートに柔軟性がもたらされるため、電極体2を所望の形状に成形し易くできる。また、電解質層13のグリーンシートにリチウムイオン伝導性のガラスが含まれている場合には、固体電解質が軟化することで、電解質層13がより緻密になるため、正極層11と負極層12の間における短絡をより低減できる。
本実施形態の加熱プレス工程における最高温度は、固体電解質、電極活物質及び導電助剤が溶融したり相変化したりしない範囲で設定することが好ましい。例えば、この最高温度は、好ましくは1100℃、より好ましくは1050℃、最も好ましくは1000℃を上限としてもよい。
本実施形態の加熱プレス工程で、グリーンシートの積層体を加圧する圧力の下限は、このような効果を得易くできる観点で、好ましくは10MPa、より好ましくは50MPa、最も好ましくは100MPaを下限とする。他方で、この圧力の上限は、成形型やグリーンシートの積層体の破損を低減する観点で、好ましくは300MPa、より好ましくは250MPa、最も好ましくは200MPaを上限とする。グリーンシートの積層体の加圧は、例えばグリーンシートの積層体を成形する成形型に上型を載せて油圧プレス等で加圧することで行うことができる。
(セット工程)
得られた電極体2については、第一実施形態と同様に、ラミネート部材43、44をはじめとした公知の外装体にセットすることができる。
<第三実施形態>
本実施形態の二次電池1Bは、未使用時及び使用時のいずれにおいても湾曲した形状を有しており、外装体として、金属製ケース51と、金属製封口板52と、絶縁体53と、を備えたものを用いる。このような外装体を用いることで、全固体電池の電池要素のように、形状にフレキシブル性のない電池要素を電極体2として用いたとしても、電極体2に物理的なダメージを及び難くできる。
請求項15
このうち、金属製ケース51は、電極体2を積層方向の他端側から覆い、電極体2の負極層(第二電極層)12と導通し、且つ負極の端子を兼ねる負極側の容器である。また、金属製封口板52は、電極体2を積層方向の一端側から覆い、電極体の正極層(第一電極層)11と導通し、且つ正極の端子を兼ねる正極側の容器である。また、絶縁体53は、金属製ケース51と金属製封口板52とを絶縁し且つこれらを固定するように設けられる。
本実施形態における外装体は、第一実施形態により得られた電極体2を、金属製ケース51及び金属製封口板52からなる容器にセットすることで設けられる。具体的には、積層方向の他端部を構成する負極集電層(第二電極集電層)22を金属製ケース51の中に導通するようにセットした後、金属製封口板52の周壁部521を金属製ケース51のガスケットの溝部511内に挿入した後、金属製ケース51の周壁部521を径方向の内側に向けてカシメる。これにより、金属製封口板52が金属製ケース51に固定され、上述した二次電池1Bが作製される。
1A、1B 二次電池
2 電極体
3 電極体アレイ
11 正極層(第一電極層)
12 負極層(第二電極層)
13 電解質層
14 正極集電層
15 正極接続層
16 第一開口部
26 第二開口部
17、27 短絡防止層
22 負極集電層
23 負極接続層
31、32 導電部材
41、42 タブ線
43、44 ラミネート部材
51 金属製ケース
511 溝部
52 金属製封口板
521 周壁部
53 絶縁体
C1,C2 切断線

Claims (16)

  1. 少なくとも使用時において、少なくとも一部が湾曲した形状をなす板状の電気化学セルであって、
    第一電極層と、
    前記第一電極層の両側に第一電解質層を挟んで積層された第二電極層と、
    を含む電極体を有し、
    前記第一電極層を貫通する第一開口部が少なくとも1つ設けられ、
    前記第一開口部の内部で、前記第一電極層の両側にある前記第二電極層が導通する電気化学セルであって、
    前記第一開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となるように構成され、
    少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように前記第一開口部が形成されている電気化学セル。
  2. 前記第一電極層の第一開口部を覆うように第二電解質層が設けられる請求項1記載の電気化学セル。
  3. 少なくとも使用時において、前記第一電極層は、少なくとも一部において湾曲した板状を有する請求項1又は2記載の電気化学セル。
  4. 少なくとも使用時において、前記第一開口部は、前記長手方向が湾曲するように形成される請求項1から3のいずれかに記載の電気化学セル。
  5. 少なくとも使用時において、前記第一電極層の前記第一電解質層に隣接する少なくとも一部の面が略部分円柱面又は略部分楕円柱面を形成し、
    前記第一開口部における前記長手方向が、略円柱又は略楕円柱の中心軸の方向に対して45°〜135°の角度をなす請求項4に記載の電気化学セル。
  6. 前記第一開口部が、直線になるように形成されている請求項1から5のいずれかに記載の電気化学セル。
  7. 前記第一開口部が、同じ直線上に複数形成されている請求項6に記載の電気化学セル。
  8. 前記第一開口部は、前記長さが2.4mm以上であり、前記幅が2.0mm以下となる部分を含むように構成される請求項1から7のいずれかに記載の電気化学セル。
  9. 前記第一電極層が、固体電解質、ポリマー電解質、又は固体電解質とポリマー電解質との複合電解質を含有する請求項1から8のいずれかに記載の電気化学セル。
  10. 前記第一開口部の内壁が、固体電解質、ポリマー電解質、固体電解質とポリマー電解質との複合電解質、又は絶縁材によって覆われている、請求項1から9のいずれかに記載の電気化学セル。
  11. 前記第一開口部の両側にある前記第二電極層が、導電部材を介して接触する請求項1から10のいずれかに記載の電気化学セル。
  12. 前記第二電極層の両側に前記第一電解質層を挟んで積層された第一電極層を有し、
    前記第二電極層を貫通する第二開口部が少なくとも1つ設けられ、
    前記第二開口部の内部で、前記第二電極層の両側にある前記第一電極層が導通する電気化学セルであって、
    前記第二開口部は、長手方向についての長さが幅方向についての幅の1.2倍以上となる部分を含むように構成され、
    少なくとも使用時において少なくとも一部が湾曲するように前記第二開口部が形成されている請求項1から11のいずれかに記載の電気化学セル。
  13. 複数の前記第一電極層と複数の前記第二電極層とが、前記第一電解質層を挟んで交互に積層され、
    積層方向の一端部に前記第一電極層が、他端部に前記第二電極層が設けられ、
    前記第一開口部が、前記一端部以外に設けられた前記第一電極層の各々を貫通するように設けられ、
    前記第二開口部が、前記他端部以外に設けられた前記第二電極層の各々を貫通するように設けられる、請求項12に記載の電気化学セル。
  14. 前記電極体を収納する外装体をさらに備える請求項1から13のいずれかに記載の電気化学セル。
  15. 前記外装体は、前記電極体を積層方向の一端側から覆う第一電極側容器と、前記電極体を積層方向の他端側から覆う第二電極側容器と、を備え、
    前記第一電極層が前記第一電極側容器に電気的に接続され、且つ
    前記第二電極層が前記第二電極側容器に電気的に接続されている請求項14に記載の電気化学セル。
  16. 前記第一電極層及び前記第二電極層の一方が正極層であり、他方が負極層である、請求項1から15のいずれかに記載の電気化学セル。

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