JP2017215229A - モーター駆動回路、ムーブメントおよび電子時計 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、このICに汎用性を持たせるために、このICに、1つのコイルを有するステップモーターを駆動する駆動回路も内蔵することが考えられる。
この場合、可逆ステップモーター専用の出力端子に加えて、1つのコイルを有するステップモーター用の出力端子も形成され、出力端子数が多くなるという問題が生じる。
この態様によれば、m個の第1出力端子のうちの少なくとも1つの第1出力端子には、第1駆動信号と第2駆動信号とが択一的に供給される。このため、少なくとも1つの第1出力端子は、第1駆動信号用と第2駆動信号用とに兼用され、いずれの第1出力端子も兼用されない場合に比べて、出力端子数を減らすことが可能になる。このため、構成の小型化が可能になる。また、小型化を図りつつ、モーター駆動回路を、第1ステップモーターを駆動するモーター駆動回路としても、第2ステップモーターを駆動するモーター駆動回路としても使用でき、モーター駆動回路の汎用性を高めることができる。
この態様によれば、少なくとも1つの第1出力端子が第1駆動信号用と第2駆動信号用とに兼用されるので、ICを小型化できる。
この態様によれば、第1制御回路と第2制御回路とを択一的に動作されることによって、第1出力端子への入力を切り替えることができる。この場合、第1制御回路の出力(2つの第1駆動信号)と第2制御回路の出力(n個の第2駆動信号)とが時間的に重ならないので、第1制御回路の出力と第2制御回路の出力との衝突を回避するための手段を設ける必要がなくなる。
この態様によれば、m=n+1である場合に比べて第1出力端子の数を少なくできる。
この態様によれば、2つの第1駆動信号とn個の第2駆動信号とが時間的に重なるタイミングで出力された場合にも、第2出力端子での第1駆動信号と第2駆動信号との衝突を回避できる。
この態様によれば、記憶回路に記憶された切替情報を用いることで、切替回路の動作を制御できる。
この態様によれば、例えば、入力端子へ入力される信号を切り替えることで、切替回路の動作を制御できる。
この態様によれば、切替スイッチという簡単な構成を用いて、第2出力端子での第1駆動信号と第2駆動信号との衝突を回避できる。
この態様によれば、少なくとも1つの第1出力端子を、第1駆動信号用と第2駆動信号用とに兼用できるため、いずれの第1出力端子も兼用されない場合に比べて、第1出力端子数を減らすことが可能になる。このため、構成(ムーブメント)の小型化が可能になる。
この態様によれば、少なくとも1つの第1出力端子を、第1駆動信号用と第2駆動信号用とに兼用できるため、いずれの第1出力端子も兼用されない場合に比べて、第1出力端子数を減らすことが可能になる。このため、構成(電子時計)の小型化が可能になる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るモーター駆動回路1を示した図である。
モーター駆動回路1は、クロノグラフ機能を持つ電子時計に用いることができ、ワールドタイム機能を持つ電子時計にも用いることができる。
2極ステップモーター2は、ローター収容用穴211を有するステーター21と、ローター収容用穴211に回転可能に設けられたローター22と、ステーター21と磁気的に結合されたコイル23と、を有する。コイル23の両端には、入力端子23aおよび23bが設けられている。2極ステップモーター2は、入力端子23aおよび23bにそれぞれ入力される第1駆動パルス信号、つまり、2つの第1駆動パルス信号によって制御される。2極ステップモーター2は、1つのコイルを有する第1ステップモーターの一例である。2極ステップモーター2の構成は公知であるため、その詳細な説明を割愛する。
4極ステップモーター3は、ローター収容用穴311を有するステーター31と、ローター収容用穴311に回転可能に設けられたローター32と、ステーター31と磁気的に結合されたコイル33および34と、を有する。コイル33の両端には、入力端子M1およびM2が設けられている。コイル34の両端には、入力端子M3およびM4が設けられている。4極ステップモーター3は、入力端子M1〜M4にそれぞれ入力される第2駆動パルス信号、つまり、4つの第2駆動パルス信号によって制御される。図3に示した4極ステップモーター3は、左右対称の構造になっているため、正転方向と逆転方向とを同じ速度で回転可能である。4極ステップモーター3は、p(pは2以上の整数)個のコイルを有する第2ステップモーターの一例である。4極ステップモーター3の構成は公知であるため、その詳細な説明を割愛する。
一方、ワールドタイム機能を持つ電子時計は、2つの2極ステップモーター2と、1つの4極ステップモーター3とを有しているため、内部的にステップモーターに関して合計8個の入力端子を有することになる。
一方、モーター駆動回路1がワールドタイム機能を持つ電子時計に用いられた場合、出力端子O1〜O8は、ワールドタイム機能を持つ電子時計におけるステップモーターに関する合計8個の入力端子と1対1で接続される。
RAM105bは、CPU106によってワークエリアとして使用される。
例えば、CPU106は、入力端子K5の状態に応じて、仕様を「クロノグラフ」と「ワールドタイム」の間で択一的に設定する。CPU106は、入力端子K5が“H”レベルである場合には仕様として「クロノグラフ」を設定し、入力端子K5が“L”レベルである場合には仕様として「ワールドタイム」を設定する。
CPU106は、仕様として「クロノグラフ」が設定された場合、モーター制御回路107eを動作させずに、モーター制御回路107cおよび107dを動作させる。
CPU106は、仕様として「ワールドタイム」が設定された場合、モーター制御回路107cおよび107dを動作させずに、モーター制御回路107eを動作させる。
CPU106は、第3制御回路の一例である。
モーター制御回路107dは、1つのコイルを有する第1ステップモーターを駆動するための2個の第1駆動信号を出力する第1制御回路の一例である。
モーター制御回路107dが出力する2つの第1駆動パルス信号は、1つのコイルを有する第1ステップモーターを駆動するための2つの第1駆動信号の一例である。
モーター制御回路107eは、p個のコイルを有する第2ステップモーターを駆動するためのn(nはp+1以上2p以下の整数)個の第2駆動信号を出力する第2制御回路の一例である。
モーター制御回路107eが出力する4つの第2駆動パルス信号は、p個のコイルを有する第2ステップモーターを駆動するためのn個の第2駆動信号の一例である。
モーター駆動回路1がクロノグラフ機能を持つ電子時計に用いられる場合、選択回路108には、CPU106によって“H”レベルが書き込まれる。選択回路108は、“H”レベルが書き込まれると、“H”レベルの切替信号Sを出力する。
一方、モーター駆動回路1がワールドタイム機能を持つ電子時計に用いられる場合、選択回路108には、CPU106によって“L”レベルが書き込まれる。選択回路108は、“L”レベルが書き込まれると、“L”レベルの切替信号Sを出力する。
選択回路108に書き込まれる“H”レベルおよび“L”レベルは、切替情報の一例である。選択回路108は、切替回路109を制御するための切替情報を記憶する記憶回路の一例である。
ここで、出力端子O5〜O8は、m(mはn以上n+1以下の整数)個の第1出力端子の一例である。出力端子O7およびO8は、2個の第2出力端子の一例である。なお、本実施形態では、mをnと同値としている。なお、mはn+1であってもよい。
一方、切替信号Sが“L”レベルである場合、切替回路109は、モーター制御回路107eの4つの第2駆動パルス信号を、出力端子O5〜O8に1対1で(並列に)出力する。
切替回路109は、m個のうちの2個の第1出力端子への2個の第1駆動信号の供給と、m個のうちのn個の第1出力端子へのn個の第2駆動信号の供給と、を択一的に行う選択手段の一例である。
また、切替回路109は、選択回路108に記憶された切替情報(“H”レベルと“L”レベル)に基づいて、2個の第2出力端子(出力端子O7およびO8)への入力を切り替える。
CPU106は、モーター制御回路107cおよび107dと、モーター制御回路107eと、を択一的に動作させることによって、m個のうちの2個の第1出力端子への2個の第1駆動信号の供給と、m個のうちのn個の第1出力端子へのn個の第2駆動信号の供給と、を択一的に行う。
一方、切替信号Sが“L”レベルである場合、切替論理回路109aは、モーター制御回路107eの出力する4つの第2駆動パルス信号(1番目〜4番目の第2駆動パルス信号)のうちの1番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110eを介して出力端子O5に出力する。
一方、切替信号Sが“L”レベルである場合、切替論理回路109bは、モーター制御回路107eの出力する4つの第2駆動パルス信号のうちの2番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110fを介して出力端子O6に出力する。
一方、切替信号Sが“L”レベルである場合、切替論理回路109cは、モーター制御回路107eの出力する4つの第2駆動パルス信号のうちの3番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110gを介して出力端子O7に出力する。
一方、切替信号Sが“L”レベルである場合、切替論理回路109dは、モーター制御回路107eの出力する4つの第2駆動パルス信号のうちの4番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110hを介して出力端子O8に出力する。
出力バッファ110bは、モーター制御回路107aが出力する2つの第1駆動パルス信号のうちの他方を出力端子O2に出力する。
出力バッファ110cは、モーター制御回路107bが出力する2つの第1駆動パルス信号のうちの一方を出力端子O3に出力する。
出力バッファ110dは、モーター制御回路107bが出力する2つの第1駆動パルス信号のうちの他方を出力端子O4に出力する。
出力バッファ110fは、切替論理回路109bの出力を出力端子O6に出力する。
出力バッファ110gは、切替論理回路109cの出力を出力端子O7に出力する。
出力バッファ110hは、切替論理回路109dの出力を出力端子O8に出力する。
なお、モーター駆動回路1と4つの2極ステップモーター2a〜2dは、ムーブメント(例えば、時計用ムーブメント)に含まれる。
リューズRが引き出された状態で2時位置ボタンB1や4時位置ボタンB2が操作されることで、時針41と分針42および秒針43の位置が修正されたり、指針の基準位置合わせ等の機能が実行される。
端子OSC1および端子OSC2に水晶振動子47が接続されている。入力端子K1には、スイッチS1が接続されている。入力端子K2には、スイッチS2が接続されている。入力端子K3には、スライドスイッチS3が接続されている。入力端子K4には、スライドスイッチS4が接続されている。入力端子K5には、電池48の高電位側(+端子)が接続されている。電源端子VDDには、電池48の高電位側(+端子)が接続されている。電源端子VSSには、電池48の低電位側(−端子)が接続されている。
2極ステップモーター2bは、輪列(不図示)を介して、クロノ秒針44を駆動する。クロノ秒針44は、1秒ごとに駆動し、60秒で1回転する。つまり、クロノ秒針44は、1周を60分割したステップ単位(回転単位)で1秒ごとに運針する。
2極ステップモーター2cは、輪列(不図示)を介して、クロノ1/10秒針45を駆動する。クロノ1/10秒針45は、1/10秒ごとに駆動し、1秒で1回転する。つまり、クロノ1/10秒針45は、1周を10分割したステップ単位(回転単位)で1/10秒ごとに運針する。
2極ステップモーター2dは、輪列(不図示)を介して、クロノ分針46を駆動する。クロノ分針46は、1分ごとに駆動し、1時間で1回転する。つまり、クロノ分針46は、1周を60分割したステップ単位(回転単位)で1分ごとに運針する。
図6および図7において、図4または図5に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
なお、モーター駆動回路1と2つの2極ステップモーター2eおよび2fと1つの4極ステップモーター3は、ムーブメント(例えば、時計用ムーブメント)に含まれる。
端子OSC1および端子OSC2に水晶振動子47が接続されている。入力端子K1には、スイッチS1が接続されている。入力端子K2には、スイッチS2が接続されている。入力端子K3には、スライドスイッチS3が接続されている。入力端子K4には、スライドスイッチS4が接続されている。入力端子K5には、電池48の低電位側(−端子)が接続されている。この点は、図5に示したクロノグラフ機能を持つ電子時計4と異なる。電源端子VDDには、電池48の高電位側(+端子)が接続されている。電源端子VSSには、電池48の低電位側(−端子)が接続されている。
2極ステップモーター2fは、輪列(不図示)を介して、都市針52を駆動する。都市針52は、都市表示部53が示す24個の都市名のいずれか1つを指し示す。都市針52は、1周を72分割したステップ単位(回転単位)で運針する。
4極ステップモーター3は、輪列(不図示)を介して、時針41および分針42を運針する。時針41は、1周を4320分割したステップ単位(回転単位)で10秒ごとに運針する。分針42は、1周を360分割したステップ単位(回転単位)で10秒ごとに運針する。
(1)電源投入時の初期動作
モーター駆動回路1では、電源の投入(電池48の装填)に伴い、仕様として「クロノグラフ」または「ワールドタイム」が設定される。
クロノグラフ機能を持つ電子時計4では、図5に示したように、入力端子K5は電池48の高電位側(+端子)に接続されるように構成されている。一方、ワールドタイム機能を持つ電子時計5では、図7に示したように、入力端子K5は電池48の低電位側(−端子)に接続されるように構成されている。
クロノグラフがストップ状態であるときに、4時位置ボタンB2が操作されてスイッチS2が一旦閉じると、クロノグラフカウンター111がリセットされ、クロノ秒針44とクロノ1/10秒針45とが0秒位置(0位置)に移動し、クロノ分針46が0分位置(0位置)に移動する。
クロノグラフがストップ状態であるときに、2時位置ボタンB1が操作されてスイッチS1が一旦閉じると、クロノグラフカウンター111がスタートし、クロノグラフカウンター111の値に応じてクロノ1/10秒針45とクロノ秒針44とクロノ分針46が駆動する。
クロノグラフが動作状態であるときに、2時位置ボタンB1が操作されてスイッチS1が一旦閉じると、クロノグラフカウンター111がストップし、これに応じて、クロノ1/10秒針45とクロノ秒針44とクロノ分針46が停止する。
2時位置ボタンB1が操作されてスイッチS1が一旦閉じると、都市針52が正転方向に回転して、都市針52の指し示す都市が、都市針52が回転前に指示していた都市との時差が1時間である都市に切り替わる。
4時位置ボタンB2が操作されてスイッチS2が一旦閉じると、都市針52が逆転方向に回転して、都市針52の指し示す都市が、都市針52が回転前に指示していた都市との時差が−1時間である都市に切り替わる。
CPU106は、入力端子K3およびK4が共に“L”レベルであると(ステップS901でYES)、仕様が「クロノグラフ」であるか否か、つまり、仕様が「クロノグラフ」であるか「ワールドタイム」であるかを判断する(ステップS902)。
この一対の正転駆動パルス信号の一方は、切替信号Sが“H”レベルであるため、切替論理回路109aと出力バッファ110eと出力端子O5とを通って、2極ステップモーター2cの2つの入力端子のうちの一方に供給される。
また、この一対の正転駆動パルス信号の他方は、切替信号Sが“H”レベルであるため、切替論理回路109bと出力バッファ110fと出力端子O6とを通って、2極ステップモーター2cの2つの入力端子のうちの他方に供給される。
これにより、クロノ1/10秒針45の位置は0秒位置になる。
この一対の正転駆動パルス信号の一方は、出力バッファ110cと出力端子O3とを通って、2極ステップモーター2bの2つの入力端子のうちの一方に供給される。
また、この一対の正転駆動パルス信号の他方は、出力バッファ110dと出力端子O4とを通って、2極ステップモーター2bの2つの入力端子のうちの他方に供給される。
これにより、クロノ秒針44の位置は0秒位置になる。
この一対の正転駆動パルス信号の一方は、切替信号Sが“H”レベルであるため、切替論理回路109cと出力バッファ110gと出力端子O7とを通って、2極ステップモーター2dの2つの入力端子のうちの一方に供給される。
また、この一対の正転駆動パルス信号の他方は、切替信号Sが“H”レベルであるため、切替論理回路109dと出力バッファ110hと出力端子O8とを通って、2極ステップモーター2dの2つの入力端子のうちの他方に供給される。
これにより、クロノ分針46の位置は0分位置になる。
この一対の逆転駆動パルス信号の一方は、出力バッファ110cと出力端子O3とを通って、2極ステップモーター2fの2つの入力端子のうちの一方に供給される。
また、この一対の逆転駆動パルス信号の他方は、出力バッファ110dと出力端子O4とを通って、2極ステップモーター2fの2つの入力端子のうちの他方に供給される。
これにより、都市針52は、都市表示部53に示された都市の中で、都市針52が移動前に指示していた都市との時差が−1時間である都市を指示するようになる。
この一対の正転駆動パルス信号の一方は、出力バッファ110cと出力端子O3とを通って、2極ステップモーター2fの2つの入力端子のうちの一方に供給される。
また、この一対の正転駆動パルス信号の他方は、出力バッファ110dと出力端子O4とを通って、2極ステップモーター2fの2つの入力端子のうちの他方に供給される。
これにより、都市針52は、都市表示部53に示された都市の中で、都市針52が移動前に指示していた都市との時差が+1時間である都市を指示するようになる。
よって、図11に示したように、モーター制御回路107dとモーター制御回路107eとして、一部の構成を共用したモーター制御回路200が用いられ、2つの第1駆動パルス信号と4つの第2駆動パルス信号とが同時に出力される場合でも、2つの第1駆動パルス信号と4つの第2駆動パルス信号とのいずれか一方のみを出力することができる。
パルス数設定回路201は、駆動パルスの数を設定すると、その駆動パルスの数を示す駆動パルス数情報を、パルス発生回路202および203に出力する。
パルス発生回路202は、駆動パルスの種類を設定した後に駆動パルス数情報を受信すると、設定した種類の駆動パルスを、駆動パルス数情報が示す駆動パルス数だけ出力する。
パルス発生回路203は、駆動パルスの種類を設定した後に駆動パルス数情報を受信すると、設定した種類の駆動パルスを、駆動パルス数情報が示す駆動パルス数だけ出力する。
例えば、2極ステップモーター2では非駆動時にコイル23の両端をVDDレベルにしてコイル23に電流を流さないようにするのに対して、4極ステップモーター3では非駆動時にコイル33の両端およびコイル34の両端をVSSレベルにしてコイル33および34に電流を流さないようにする場合にも、別々に対応できる。
第1実施形態では、切替回路109を用いて、モーター制御回路107cの出力およびモーター制御回路107dの出力と、モーター制御回路107eの出力と、を択一的に出力する。
これに対して、本発明の第2実施形態では、切替スイッチを用いて、モーター制御回路107cの出力およびモーター制御回路107dの出力と、モーター制御回路107eの出力と、を択一的に出力する。
これに対して、第2実施形態のモーター駆動回路1Aでは、モーター駆動回路1Aが、クロノグラフ機能を持つ電子時計に搭載される場合には、ROM105aに、クロノグラフ機能を持つ電子時計に対応するプログラムが格納され、モーター駆動回路1Aが、ワールドタイム機能を持つ電子時計に搭載される場合には、ROM105aに、ワールドタイム機能を持つ電子時計に対応するプログラムが格納される。
一方、モーター駆動回路1Aがワールドタイム機能を持つ電子時計4Aに搭載される場合には、配線300a〜300dは、モーター制御回路107eの出力線とそれぞれ接続される。
上述したように本実施形態では、クロノグラフ機能を持つ電子時計4Aに搭載されたモーター駆動回路1AのROM105aには、クロノグラフ機能を持つ電子時計4Aに対応するプログラムが記憶され、ワールドタイム機能を持つ電子時計5Aに搭載されたモーター駆動回路1AのROM105aには、ワールドタイム機能を持つ電子時計5Aに対応するプログラムが記憶される。
このため、クロノグラフ機能を持つ電子時計4Aとワールドタイム機能を持つ電子時計5Aでは、互いに異なる動作を実行する。
図15に示した動作では、図9に示したステップS902が省略されている。
図16に示した動作では、ステップS901でYESの場合、ステップS1001が実行される。
本実施形態によれば、切替スイッチ300という簡単な構成で、出力端子O5〜O8への入力を切り替えられる。このため、第1実施形態のモーター駆動回路1で必要であった入力端子K5と選択回路108を省略でき、第1実施形態のモーター駆動回路1に比べて、モーター駆動回路1Aの面積を小さくでき、モーター駆動回路1AがIC化された場合にはICの面積を小さくでき、回路を小型化でき、コストの削減も可能になる。
第1実施形態では、CPU106が選択回路108に“H”レベルを設定することで、切替回路109に供給される切替信号Sのレベルが設定される。
これに対して、本発明の第3実施形態では、入力端子K5に入力される電圧レベルが、切替信号Sの代わりに用いられる。
モーター駆動回路1Bを搭載したクロノグラフ機能を持つ電子時計の構成および外観は、モーター駆動回路1を搭載したクロノグラフ機能を持つ電子時計4の構成および外観と同様である。
モーター駆動回路1Bを搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計の構成および外観は、モーター駆動回路1を搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計5の構成および外観と同様である。
図18は、第3実施形態における電源投入時の動作(初期化動作)を説明するためのフローチャートである。図18において、図8に示した処理と同一の処理には同一符号を付し、その説明を省略する。図18に示した動作では、図8に示したステップS802およびステップS804が省略されている。
第3実施形態における初期動作後の動作は、第1実施形態の動作(図9および図10参照)と同様である。
本実施形態によれば、入力端子K5が受けた信号(電圧レベル)に応じて、出力端子O5〜O8への入力が、モーター制御回路107cの出力およびモーター制御回路107dの出力と、モーター制御回路107eの出力と、の間で択一的に切り替えられる。このため、第1実施形態のモーター駆動回路1で必要であった選択回路108を省略でき、第1実施形態のモーター駆動回路1に比べて、モーター駆動回路1Bの面積を小さくでき、モーター駆動回路1BがIC化された場合にはICの面積を小さくでき、回路を小型化でき、コストの削減も可能になる。
また、選択回路108の設定が不要なので、第1実施形態で使用されるプログラムに比べて、第3実施形態で使用されるプログラムを簡略化できる。
CPU106は、仕様が「クロノグラフ」である場合にはモーター制御回路107eを駆動せずにモーター制御回路107a〜107dを適宜駆動し、仕様が「ワールドタイム」である場合にはモーター制御回路107cおよび107dを駆動せずにモーター制御回路107a〜107bとモーター制御回路107eとを駆動する。
このため、モーター制御回路107cの出力とモーター制御回路107eの出力とは重ならず、モーター制御回路107dの出力とモーター制御回路107eの出力とも重ならない。よって、第4実施形態では、第1実施形態のモーター駆動回路1が備えていた切替回路109および選択回路が省略されている。
上述したように、モーター制御回路107cの出力とモーター制御回路107eの出力とは重ならず、モーター制御回路107dの出力とモーター制御回路107eの出力とも重ならない。このため、モーター駆動回路1Cでは、切替論理回路109aの代わりにOR回路112aが設けられ、切替論理回路109bの代わりにOR回路112bが設けられ、切替論理回路109cの代わりにOR回路112cが設けられ、切替論理回路109dの代わりにOR回路112dが設けられている。
モーター駆動回路1Cを搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計の構成は、モーター駆動回路1の代わりにモーター駆動回路1Cが用いられている点を除いて、モーター駆動回路1を搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計4の構成と同様である。モーター駆動回路1Cを搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計の外観は、モーター駆動回路1を搭載したワールドタイム機能を持つ電子時計4の外観と同様である。
第4実施形態における電源投入時の動作(初期化動作)は、第3実施形態における電源投入時の動作(初期化動作)と同様である。
第4実施形態における初期動作後の動作は、第1実施形態の動作(図9および図10参照)と同様である。
本実施形態によれば、モーター制御回路107cの出力とモーター制御回路107eの出力とは重ならず、モーター制御回路107dの出力とモーター制御回路107eの出力とも重ならない。このため、図1に示したような切替回路109および選択回路108を不要にできる。
また、選択回路108の設定が不要なので、第1実施形態で使用されるプログラムに比べて、第3実施形態で使用されるプログラムを簡略化できる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。
第2ステップモーターとして、図20に示すようなステップモーター3Aが用いられてもよい。図20において、図3に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
ステップモーター3Aでは、コイル33の一端33cとコイル34の一端34cとが入力端子M2に接続されている。このため、ステップモーター3Aは、入力端子M1、M2およびM3aという3つの入力端子を有する。
ステップモーター3Aにおいても、コイルの両端の電位を等しくすれば、そのコイルには電流が流れなくなる。このため、例えば、ステップモーター3Aに対して図21に示した3つの駆動パルス信号を供給することで、図3に示した4極ステップモーター3に対して図22に示した駆動パルス信号を供給した場合と同等の駆動が行われる。
ステップモーター3Aは、p個のコイルを有する第2ステップモーターの一例である。ステップモーター3Aは、3個の第2駆動パルス信号で駆動される。なお、ステップモーター3Aの構成は公知であるため、その詳細な説明を割愛する。
選択回路108aは、第1レジスタに“H”レベルが書き込まれると切替信号S1aを“H”レベルにする。選択回路108aは、第1レジスタに“L”レベルが書き込まれると切替信号S1aを“L”レベルにする。選択回路108aは、第2レジスタに“H”レベルが書き込まれると切替信号S2aを“H”レベルにする。選択回路108aは、第2レジスタに“L”レベルが書き込まれると切替信号S2aを“L”レベルにする。
一方、切替信号S1aが“L”レベルである場合、切替論理回路113aは、モーター制御回路107fの出力する3つの第2駆動パルス信号(1番目〜3番目の第2駆動パルス信号)のうちの1番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110cを介して出力端子O3に出力する。
一方、切替信号S1aが“L”レベルである場合、切替論理回路113bは、モーター制御回路107fの出力する3つの第2駆動パルス信号のうちの2番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110dを介して出力端子O4に出力する。
一方、切替信号S1aが“L”レベルである場合、切替論理回路113cは、モーター制御回路107fの出力する3つの第2駆動パルス信号のうちの3番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110eを介して出力端子O5に出力する。
一方、切替信号S2aが“L”レベルである場合、切替論理回路113dは、モーター制御回路107gの出力する3つの第2駆動パルス信号(1番目〜3番目の第2駆動パルス信号)のうちの1番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110fを介して出力端子O6に出力する。
一方、切替信号S2aが“L”レベルである場合、切替論理回路113eは、モーター制御回路107gの出力する3つの第2駆動パルス信号のうちの2番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110gを介して出力端子O7に出力する。
一方、切替信号S2aが“L”レベルである場合、切替論理回路113fは、モーター制御回路107gの出力する3つの第2駆動パルス信号のうちの3番目の第2駆動パルス信号を、出力バッファ110hを介して出力端子O8に出力する。
各実施形態では、モーター駆動回路を搭載する電子時計として、クロノグラフ機能を持った電子時計とワールドタイム機能を持った電子時計が用いられた。しかしながら、モーター駆動回路を搭載する電子時計は、クロノグラフ機能を持った電子時計とワールドタイム機能を持った電子時計に限らず適宜変更可能である。
図9に示したフローチャートにおいて、ステップS908の前にステップS907が実行され、ステップS910の前にステップS909が実行され、ステップS912の前にステップS911が実行されれば、ステップS906〜ステップS912までの順番は適宜変更可能である。
各実施形態および変形例1では、複数のコイルを有する第2ステップモーターを駆動する駆動パルス信号を出力可能な複数の出力端子(例えば、各実施形態の出力端子O5〜O8)のすべてが、1つのコイルを有する第1ステップモーターを駆動する駆動パルス信号も出力可能となっていた。
しかしながら、複数のコイルを有する第2ステップモーターを駆動する駆動パルス信号を出力可能な複数の出力端子の一部のみ(例えば、出力端子O5、または、出力端子O5およびO6)が、1つのコイルを有する第1ステップモーターを駆動する駆動パルス信号も出力可能であってもよい。
各実施形態では、第2ステップモーターとして、2個のコイルを有するステップモーターが用いられたが、第2ステップモーターとして、3個以上のコイルを有するステップモーターが用いられてもよい。
さらに言えば、第2ステップモーターは、p個のコイルを有するステップモーターであって、n個の第2駆動パルス信号で駆動されるステップモーターであればよい。
また、1つの第2ステップモーターと1つの第1ステップモーターとが用いる出力端子の数をmとすると、mはn以上n+1以下の整数であればよい。
この場合、例えば、CPU106、切替回路109、切替スイッチ300および切替回路113の各々は、m個の出力端子のうちの2個の出力端子への2個の第1駆動パルス信号の供給と、m個の出力端子のうちのn個の出力端子へのn個の第2駆動パルス信号の供給と、を択一的に行う。
Claims (10)
- 1つのコイルを有する第1ステップモーターを駆動するための2個の第1駆動信号を出力する第1制御回路と、
p(pは2以上の整数)個のコイルを有する第2ステップモーターを駆動するためのn(nはp+1以上2p以下の整数)個の第2駆動信号を出力する第2制御回路と、
m(mはn以上n+1以下の整数)個の第1出力端子と、
前記m個のうちの2個の第1出力端子への前記2個の第1駆動信号の供給と、前記m個のうちのn個の第1出力端子への前記n個の第2駆動信号の供給と、を択一的に行う選択手段と、
を含むことを特徴とするモーター駆動回路。 - 前記第1制御回路、前記第2制御回路、前記m個の第1出力端子および前記選択手段は、ICに集積されていることを特徴とする請求項1に記載のモーター駆動回路。
- 前記選択手段は、前記第1制御回路と前記第2制御回路とを択一的に動作させる第3制御回路であることを特徴とする請求項1または2に記載のモーター駆動回路。
- 前記mは前記nと同値であることを特徴する請求項1から3のいずれか1項に記載のモーター駆動回路。
- 前記m個の第1出力端子は、2個の第2出力端子を含み、
前記選択手段は、前記2個の第2出力端子への入力を、前記2個の第1駆動信号と、前記n個のうちの2個の第2駆動信号と、の間で切り替える切替回路を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のモーター駆動回路。 - 前記切替回路を制御するための切替情報を記憶する記憶回路を含み、
前記切替回路は、前記記憶回路に記憶された切替情報に基づいて、前記2個の第2出力端子への入力を切り替える、
ことを特徴とする請求項5に記載のモーター駆動回路。 - 入力端子を含み、
前記切替回路は、前記入力端子が受けた信号に基づいて、前記2個の第2出力端子への入力を切り替える、
ことを特徴とする請求項5に記載のモーター駆動回路。 - 前記切替回路は、前記2個の第2出力端子への入力を、前記2個の第1駆動信号と、前記n個のうちの2個の第2駆動信号と、の間で切り替える切替スイッチを含むことを特徴とする請求項4に記載のモーター駆動回路。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載のモーター駆動回路を含むことを特徴とするムーブメント。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載のモーター駆動回路を含むことを特徴とする電子時計。
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