JP2017214870A - 内燃機関用ピストン及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用ピストン及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐摩耗性及び耐熱強度に優れた内燃機関用ピストン及びその製造方法を提供する。【解決手段】Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金からなり、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、前記粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していること内燃機関用ピストンにより上記課題を解決する。この内燃機関用ピストンは、上記成分組成を少なくとも含有するアルミニウム合金連続鋳造材を準備する工程と、前記アルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造する工程と、熱間鍛造後に熱処理する工程と、熱処理後に機械加工する工程とを少なくとも有する方法で製造する。【選択図】図3

Description

本発明は、耐摩耗性及び耐熱強度に優れた内燃機関用ピストン及びその製造方法に関する。
内燃機関用ピストンは、鋳造法や鍛造法で製造されている。鋳造法では、アルミニウム合金の溶湯を金型に流し込んでピストン形状とし、時効処理等の熱処理を経た後に機械加工を行って内燃機関用ピストンを製造する。一方、鍛造法では、まず、溶解したアルミニウム合金を連続鋳造して押出用ビレットとし、均質化処理等の熱処理を経た後に細径丸棒に押出加工するか、又は、連続鋳造法で丸棒とし、均質化処理等の熱処理を経た後に細径丸棒に切削加工する。その後、細径丸棒を切断して鍛造用素材とし、その鍛造用素材を熱間鍛造してピストン形状とし、時効処理等の熱処理を経て機械加工して内燃機関用ピストンを製造する。
鍛造法による内燃機関用ピストンに関しては、特許文献1では、200〜250℃の高温域においても優れた疲労強度を示すアルミニウム合金製ピストンの提供を目的とした技術が提案されている。この技術は、鍛造後にSi:11〜13%,Fe:0.2〜1.2%,Cu:3.5〜4.5%,Mn:0.2〜0.5%,Mg:0.3〜1.0%,Ti:0.01〜0.2%,B:0.0002〜0.02%,P:0.005〜0.02%を含み、Caを0.005%以下に規制し、鋳造時に晶出したSi及び金属間化合物が鍛造後に平均粒径5〜35μmでマトリックスに均一分散し、ガス含有量が0.25cc/100g−Al以下に規制された鍛造組織を持ち、鋳塊段階で介在物平均個数がK10値で0.01個/cm2以下に規制され、鍛造加工で成形されたアルミニウム合金製ピストンについてのものである。
特許文献2では、ヘッド面及びピストンピン部高温強度特性が優れ、スカート部の鍛造成形性が優れ、オイルリング溝部の機械加工性、耐摩耗性が安定している内燃機関用鍛造ピストンの提供を目的とした技術が提案されている。この技術は、ケイ素を6〜25質量%含有するアルミニウム合金からなる内燃機関用鍛造ピストンであって、オイルリング溝部の共晶ケイ素平均粒径(A)とスカート部先端部の共晶ケイ素平均粒径(B)との比(A/B)が1.5以上であって、かつオイルリング溝部の共晶ケイ素平均粒径(A)が4μm以上であること、またはさらにオイルリング溝部の初晶ケイ素平均粒径(C)と、スカート部先端部の初晶ケイ素平均粒径(D)との比(C/D)が1.3以上であり、かつオイルリング溝部の初晶ケイ素平均粒径(C)が15μm以上である内燃機関用鍛造ピストンについてのものである。
特開2000−265232号公報 特開2003−035198号公報
自動車等の内燃機関エンジンにおいては、内燃機関用ピストンのより一層の軽量化と、耐摩耗性及び耐熱強度の向上が求められている。
本発明の目的は、耐摩耗性及び耐熱強度に優れた内燃機関用ピストン及びその製造方法を提供することにある。
(1)本発明に係る内燃機関用ピストンは、Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金からなり、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、前記粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していることを特徴とする。
この発明によれば、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物はFeとCuとNiとを有しているので、その粒子状析出物が、耐摩耗性及び耐熱強度を向上させるように作用しているものと考えられる。また、粒内部に存在する粒子状析出物も、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与しているものと考えられる。
本発明に係る内燃機関用ピストンにいて、前記粒界部の粒子状析出物は、粒径が3μm以上30μm以下の範囲内であり、断面各部で単位面積あたり12%以上22%以下の面積割合の範囲内で存在している。この発明によれば、上記粒径の粒子状析出物が断面各部で上記割合で粒界部に存在するので、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与していると考えられる。
本発明に係る内燃機関用ピストンにおいて、前記粒界部の粒子状析出物の粒径(D1)は前記粒内部の粒子状析出物の粒径(D2)よりも大きく、その比(D1/D2)が5以上である。この発明によれば、粒界部に存在する大きな粒子状析出物が耐摩耗性及び耐熱強度に寄与していると考えられる。
本発明に係る内燃機関用ピストンにおいて、前記断面に存在する粒子状析出物のうち、前記粒界部の粒子状析出物の割合(P1)は前記粒内部の粒子状析出物の割合(P2)よりも大きく、その比(P1/P2)が、6以上11以下の範囲内である。この発明によれば、粒界部に存在する粒子状析出物が断面各部で上記範囲で存在するので、その粒子状析出物が耐摩耗性及び耐熱強度に寄与していると考えられる。
(2)本発明に係る内燃機関用ピストンの製造方法は、Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金連続鋳造材を準備する工程と、前記アルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造する工程と、熱間鍛造後に熱処理する工程と、熱処理後に機械加工する工程とを少なくとも有し、製造された内燃機関用ピストンの断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、前記粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していることを特徴とする。
この発明によれば、準備された上記組成のアルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造、熱処理、機械加工の各工程を順次経て製造された内燃機関用ピストンは、断面の粒界部及び粒内部に粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物はFeとCuとNiとを有しているので、その粒子状析出物が耐摩耗性及び耐熱強度を向上させるように作用しているものと考えられる。また、粒内部に存在する粒子状析出物も、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与しているものと考えられる。
本発明によれば、耐摩耗性及び耐熱強度が向上した内燃機関用ピストン及びその製造方法を提供することができる。
本発明に係る内燃機関用ピストンの一例を示す模式的な形態図である。 実施例1の内燃機関用ピストンの頂部の断面写真である。 図2に示すピストン頂部の断面各部での組織写真である。 実施例1の内燃機関用ピストンの断面の元素マッピングである。 実施例1の内燃機関用ピストンの断面に現れる粒子状析出物の粒径と面積割合の分析結果である。 比較例1,2の内燃機関用ピストンの頂部の断面写真である。 比較例1のピストン頂部の断面各部での組織写真である。 比較例2のピストン頂部の断面各部での組織写真である。 比較例1の内燃機関用ピストンの断面の元素マッピングである。 比較例2の内燃機関用ピストンの断面の元素マッピングである。 比較例1,2の内燃機関用ピストンの断面に現れる粒子状析出物の粒径と面積割合の分析結果である。 実施例1、比較例1及び比較例2で得た内燃機関用ピストンの耐摩耗性の評価結果を示すグラフである。 実施例1、比較例1及び比較例2で得た内燃機関用ピストンの引張強度の評価結果を示すグラフである。 実施例1、比較例1及び比較例2で得た内燃機関用ピストンの0.2%耐力の評価結果を示すグラフである。 実施例1、比較例1及び比較例2で得た内燃機関用ピストンの疲労強度の評価結果を示すグラフである。
本発明に係る内燃機関用ピストン及びその製造方法について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、その要旨の範囲内であれば、以下の実施形態に限定されない。
[内燃機関用ピストン]
本発明に係る内燃機関用ピストン1は、図1に示すように、上側の頂部11と、下側のスカート部12とで構成されている。頂部11の外周には、複数のピストンリング溝が設けられている。ピストンリング溝としては、頂部11の側からスカート部12の側に向かって、例えば第1圧縮リング溝11a、第2圧縮リング溝11b、及びオイルリング溝11c等を挙げることができる。この各溝には、それぞれに応じたピストンリングが装着される。符号11dは頂部11の表面であり、符号2はピン穴である。頂部11の構造や寸法等は、図1の例に限定されず、他の構造形態や寸法等であってもよいし、ピストン全体の形態や大きさも図1の例に限定されず、他の形態や大きさであってもよい。
この内燃機関用ピストン1は、Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金で構成されている。そして、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有している。こうした構成により、耐摩耗性及び耐熱強度が向上した内燃機関用ピストンを提供することができる。
以下、内燃機関用ピストンの構成要素を詳しく説明する。なお、内燃機関用ピストンを単に「ピストン」という。
(成分組成)
ピストンの成分組成は、Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有し、残りがアルミニウム合金で構成されている。上記以外の成分は、ピストン用のアルミニウム合金材料に通常含まれる微量成分(不可避不純物を含む。)である。微量成分としては、Ti、Mn、Cr、Zn等を挙げることができる。
Siは、0.4質量%以上、0.7質量%以下の範囲内で含まれており、機械的強度(耐熱強度と耐摩耗性)を向上させるように作用する。なお、Si含有量が0.4質量%未満では、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがあり、Si含有量が0.7質量%を超える場合も、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがある。
Feは、1.4質量%以上、2.0質量%以下の範囲内で含まれており、CuとNiとともに粒子状析出物を構成し、その粒子状析出物がピストンの耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与する。なお、Fe含有量が1.4質量%未満では、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがあり、Fe含有量が2.0質量%を超える場合も、耐熱強度が十分に向上しないことがある。
Cuは、3.5質量%以上、5.5質量%以下の範囲内で含まれており、FeとNiとともに粒子状析出物を構成し、その粒子状析出物がピストンの耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与する。なお、Cu含有量が3.5質量%未満では、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがあり、Cu含有量が5.5質量%を超えると、耐熱強度が十分に向上しないことがある。
Niは、0.3質量%以上、0.8質量%以下の範囲内で含まれている。この範囲で含まれるNiは、その耐熱性から高温強度を高めるように作用するとともに、FeとCuとともに粒子状析出物を構成し、その粒子状析出物がピストンの耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与する。なお、Ni含有量が0.3質量%未満では、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがあり、Ni含有量が0.8質量%を超えると、耐熱強度が十分に向上しないことがある。
Mgは、1.5質量%以上、2.0質量%以下の範囲内で含まれており、機械的強度(耐熱強度と耐摩耗性)を上昇させるように作用する。なお、Mg含有量が1.5質量%未満では、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがあり、Mg含有量が2.0質量%を超えると、耐熱強度と耐摩耗性が十分に向上しないことがある。
その他の成分としては、例えば、Tiは、0.05質量%以上、0.10質量%以下の範囲内で含まれている。この範囲で含まれるTiは、鋳造結晶粒を微細化するように作用する。また、Mn、Cr、Zn等を不可避不純物として0.05質量%以下程度含んでいてもよい。また、P、S等も不可避不純物として含まれてもよい。
(断面形態)
図2及び図3は、本発明に係るピストン(後述の実施例1)の頂部をエッチングした後の断面写真である。図2はピン穴2を機械加工する前のピストン頂部の断面であり、図3はその拡大写真である。図3(A)は上部の組織であり、図3(B)は中央部の組織であり、図3(C)は下部の組織である。これらの写真は、図6(A)及び図7に示すピストン(後述の比較例1)の断面写真や、図6(B)及び図8に示すピストン(後述の比較例2)の断面写真とは明らかに異なる組織形態を示している。
本発明に係るピストンの断面組織は、図2及び図3に示すように、粒界が存在し、粒界部と粒内部とが現れている。粒界部と粒内部は、そのいずれにも粒子状析出物が存在している。粒子状析出物は、粒界部では粒径が大きいが、粒内部では粒界部のものよりも粒径が小さい。
粒界部に存在する大きな多数の粒子状析出物は、図4に示す元素マッピングより、FeとCuとNiとを有している。FeとCuとNiとが金属間化合物であるか複合物であるか混合物であるかは現時点では明らかではないが、後述の実施例と比較例の結果より、FeとCuとNiとを有した粒子状析出物が耐摩耗性及び耐熱強度を向上させるように作用しているものと考えられる。
粒界部の粒子状析出物は、粒径が3μm以上、30μm以下の範囲内で存在している。そして、その存在割合は、断面の各部において単位面積あたりの面積割合で12%以上、22%以下の範囲内である。本発明では、上記粒径の粒子状析出物が上記割合で粒界部に存在するので、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与していると考えられる。
粒内部の粒子状析出物は、粒径が粒界部の粒子状析出物の粒径よりも小さく且つ3μm以下の大きさで存在している。粒内部の微細な粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有する粒界部の粒子状析出物とは異なり、MgとNiとを有し、粒界部の粒子状析出物とともに耐摩耗性や耐熱強度の向上に寄与していると考えられる。なお、粒内部の粒子状析出物はかなり小さいものも存在するので、粒径の下限は特に限定されないが、0.1μm程度である。
粒界部の粒子状析出物の粒径(D1)は粒内部の粒子状析出物の粒径(D2)よりもかなり大きく、その比(D1/D2)は5以上であった。D1/D2が5以上である意義は現時点では明らかではないが、その大きさの差は耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与していると考えられる。なお、D1/D2の上限は、粒内部の粒子状析出物がかなり小さいものも少し存在するために明確ではないが、50程度であった。
断面に存在する粒子状析出物のうち、粒界部の粒子状析出物の割合(P1:12%以上22%以下)は粒内部の粒子状析出物の割合(P2)よりも大きく、その比(P1/P2)は6以上11以下の範囲内であった。P1/P2が上記範囲内である意義は現時点では明らかではないが、その割合の差は耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与していると考えられる。なお、P1/P2比(6以上11以下)より、粒界部の粒子状析出物の割合(P1)が下限の12%である場合は、粒内部の粒子状析出物の割合(P2)は2%〜約1.1%の範囲であり、粒界部の粒子状析出物の割合(P1)が上限の22%である場合は、粒内部の粒子状析出物の割合(P2)は約3.7%〜2%の範囲である。
以上、本発明に係る内燃機関用ピストンによれば、耐摩耗性及び耐熱強度に優れている。耐摩耗性と耐熱強度に優れる原因は現時点では明らかではないが、粒界部に存在するFeとCuとNiを有する粒子状析出物が大きく寄与しているとともに、粒内部の粒子状析出物も寄与しているものと考えられる。
[内燃機関用ピストンの製造方法]
本発明に係る内燃機関用ピストンの製造方法は、Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金連続鋳造材を準備する工程(準備工程)と、前記アルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造する工程(熱間鍛造工程)と、熱間鍛造後に熱処理する工程(熱処理工程)と、熱処理後に機械加工する工程(加工工程)とを少なくとも有している。製造された内燃機関用ピストンの断面の粒界部及び粒内部には、粒子状析出物が存在し、粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有している。
(準備工程)
準備工程は、上記成分組成を少なくとも含有するアルミニウム合金連続鋳造材(以下、連続鋳造材という。)を準備する工程である。連続鋳造材は、上記した成分組成のアルミニウム合金を用いること以外は、従来公知の一般的な方法で準備することができる。例えば、溶解した上記成分組成のアルミニウム合金を連続鋳造して押出用ビレットとし、均質化処理を経て、所定寸法の細径丸棒に押出加工し、その後に所定寸法に切断して準備することができる。又は、溶解した上記成分組成のアルミニウム合金を連続鋳造して丸棒とし、均質化処理を経て、所定寸法の細径丸棒に切削加工し、その後に切断して準備することもできる。なお、連続鋳造に先立って、必要に応じて脱ガス処理や介在物の浮上分離処理を行ってもよい。また、連続鋳造後においては、均質化処理を行ってもよい。
(熱間鍛造工程)
熱間鍛造工程は、準備された連続鋳造材を熱間鍛造する工程である。熱間鍛造も上記した成分組成の連続鋳造材を用いること以外は、従来公知の一般的な方法で熱間鍛造することができる。例えば、所定寸法に切断された鍛造用素材を金型に押し付け、鍛造用素材を金型内に流動させる後方押出法でもよいし、固定した金型に鍛造用素材を押し付け、鍛造用素材を金型内に流動させる前方押出法であってもよい。なお、熱間鍛造前には、必要に応じて連続鋳造材や金型を予備加熱してもよい。
(熱処理工程)
熱処理工程は、熱間鍛造後に熱処理する工程である。熱処理工程も上記した成分組成の連続鋳造材を用いること以外は、従来公知の一般的な熱処理を施すことができる。例えば、鍛造品を加熱した後に水冷する溶体化処理を行い、その後に時効処理する方法を挙げることができる。
(加工工程)
加工工程は、熱処理後に機械加工する工程である。機械加工も従来公知の一般的な方法で加工することができる。例えば、鍛造済みピストンに対し、ピストンピン用の穴明け加工、ピストン面削加工、オイルリング溝加工、その他の加工を施し、ピストン形状に仕上げる。
こうした工程を有する内燃機関用ピストンの製造方法によれば、準備された上記組成のアルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造、熱処理、機械加工の各工程を順次経て製造するので、その成分組成特有の形態が現れる。すなわち、断面の粒界部及び粒内部に粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物はFeとCuとNiとを有しているので、その粒子状析出物が耐摩耗性及び耐熱強度を向上させるように作用しているものと考えられる。また、粒内部に存在する粒子状析出物も、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与しているものと考えられる。
実施例と比較例により本発明を具体的に説明する。
[実施例1]
Si:0.50質量%、Fe:1.70質量%、Cu:4.1質量%、Ni:0.60質量%、Mg:1.80質量%、Ti:0.07質量%及び微量不可避不純物、残部:アルミニウムからなるアルミニウム合金の連続鋳造材を準備した。このアルミニウム合金の組成はスパーク放電発光分光分析装置(型名:SPECTRO LAB、SPECTRO社製)によって測定した結果である(下記の実施例2,3も同じ。)。この連続鋳造材は、およそ700℃〜800℃に溶解したアルミニウム合金を連続鋳造して直径100mmの押出し用ビレットとし、その押出し用ビレットを切断して、長さ30mmで直径95mmの連続鋳造材とした。なお、この連続鋳造材には、押出し用ビレットを切断する前に約500℃で8時間の均質化処理を行った。
準備された連続鋳造材と金型を約400℃に予備加熱した後に熱間鍛造した。熱間鍛造としては、前方押出法で行った。熱間鍛造後には、約530℃で2時間に保持した後、約100℃の水中に入れて溶体化処理した。その後、約200℃で20時間の時効処理を行った。その後、機械加工により、ピン穴、ピストンリング溝等を加工して仕上げ、実施例1の内燃機関用ピストンを作製した。
[比較例1]
A2618合金の連続鋳造材を準備した。A2618合金は、JIS(日本工業規格)、AA(US規格)に基づき、Si:0.10〜0.25質量%、Fe:0.9〜1.3質量%、Cu:1.9〜2.7質量%、Ni:0.9〜1.2質量%、Mg:1.3〜1.8質量%、Ti:0.04〜0.10質量%、Zn:0.10質量%以下、及び微量不可避不純物、残部:アルミニウムとして規格化されているアルミニウム合金である。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例1の内燃機関用ピストンを作製した。
[比較例2]
A4032合金の連続鋳造材を準備した。A4032合金は、JIS(日本工業規格)、AA(US規格)、NF(フランス規格)、CSA(カナダ規格)に基づき、Si:11.0〜13.5質量%、Fe:1.0質量%以下、Cu:0.5〜1.3質量%、Ni:0.5〜1.3質量%、Mg:0.8〜1.3質量%、Cr:1.0質量%以下、Zn:0.25質量%以下、及び微量不可避不純物、残部:アルミニウムとして規格化されているアルミニウム合金である。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例2の内燃機関用ピストンを作製した。
[実施例2]
実施例1において、Si:0.40質量%、Fe:2.0質量%、Cu:3.5質量%、Ni:0.30質量%、Mg:2.00質量%、Ti:0.07質量%及び微量不可避不純物、残部:アルミニウムからなるアルミニウム合金の連続鋳造材を準備した。それ以外は、実施例1と同様にして、実施例2の内燃機関用ピストンを作製した。
[実施例3]
実施例1において、Si:0.70質量%、Fe:1.40質量%、Cu:5.5質量%、Ni:0.80質量%、Mg:1.50質量%、Ti:0.09質量%及び微量不可避不純物、残部:アルミニウムからなるアルミニウム合金の連続鋳造材を準備した。それ以下は、実施例1と同様にして、実施例3の内燃機関用ピストンを作製した。
[断面組織と粒子状析出物]
(実施例1のピストン)
図2及び図3に示す実施例1のピストンは、粒界の存在により粒界部と粒内部とが現れており、その粒界部と粒内部は、そのいずれにも粒子状析出物が存在していた。粒子状析出物は、粒界部では粒径が大きいが、粒内部では粒径が粒界部のものよりも小さい。粒界部の粒子状析出物は、図4に示す元素マッピングより、FeとCuとNiとを有するものであった。一方、粒内部の粒子状析出物は、図示しないが、元素マッピングの結果では、MgとNiとを有するものであった。
粒子状析出物の大きさと存在割合について、図5に示すように倒立型金属顕微鏡(型名:DMI5000M、ライカ社製。以下同じ。)で撮影した写真を画像解析ソフト(製品名:WinRooF Ner.7.4、三谷商事株式会社製。以下同じ。)で画像処理して詳しく測定したところ、断面の各部でその範囲はやや異なっていたが、粒界部の粒子状析出物は粒径が3μm以上30μm以下の範囲内で、その平均粒径が8.1μmであり、各部での単位面積あたりの面積割合は12%以上22%以下の範囲内で存在していることが確認できた。また、粒内部の粒子状析出物は粒径が約0.6μm程度であり、各部での単位面積あたりの面積割合は約2%程度であることが確認できた。このことから、粒界部の粒子状析出物の粒径(D1:3μm〜30μm)と粒内部の粒子状析出物の粒径(D2:約0.6μm)との比(D1/D2)は、5〜50の範囲であった。また、粒界部の粒子状析出物の割合(P1:12%〜22%)と粒内部の粒子状析出物の割合(P2:約2%)との比(P1/P2)は、6〜11の範囲であった。
(比較例1のピストン)
図6(A)及び図7に示す比較例1のピストンも粒界の存在により粒界部と粒内部とが現れており、その粒界部と粒内部は、そのいずれにも粒子状析出物が存在していた。しかし、粒界部の粒子状析出物は、実施例1の場合に比べて、粒径が小さかった。粒界部の粒子状析出物は、図9に示す元素マッピングより、実施例1と同様、FeとCuとNiとを有するものであった。一方、粒内部の粒子状析出物は、図示しないが、元素マッピングの結果では、実施例1とは異なり、MgとSiとを有するものであった。
粒子状析出物の大きさと存在割合について、図11(A)に示すように倒立型金属顕微鏡写真を画像解析ソフトで画像処理して詳しく測定したところ、断面の各部でその範囲はやや異なっていたが、粒界部の粒子状析出物は、粒径は3μm以上25μm以下の範囲内で、その平均粒径が6.3μmであったが、単位面積あたりの面積割合は約10%程度であり、実施例1の場合よりも小さいことが確認できた。また、粒内部の粒子状析出物は粒径が約0.4μm程度であり、単位面積あたりの面積割合が約7%程度であることが確認できた。このことから、粒界部の粒子状析出物の粒径(D1:3μm〜25μm)と粒内部の粒子状析出物の粒径(D2:約0.4μm)との比(D1/D2)は、実施例1の場合とは異なり、7.5〜62.5の範囲であった。また、粒界部の粒子状析出物の面積割合(P1:約10%)と粒内部の粒子状析出物の割合(P2:約7%)との比(P1/P2)も、実施例1の場合とは異なり、約1.4であった。
(比較例2のピストン)
図6(B)及び図8に示す比較例2のピストンも粒界の存在により粒界部と粒内部とが現れており、その粒界部には粒子状析出物が存在していたが、粒内部には粒子状析出物があまり存在していなかった。粒界部の粒子状析出物は、実施例1の場合よりも粒径が大きかった。粒界部の粒子状析出物は、図10に示す元素マッピングより、実施例1や比較例1とは異なり、Siを有するものであった。
粒子状析出物の大きさと存在割合について、図11(B)に示すように倒立型金属顕微鏡写真を画像解析ソフトで画像処理して詳しく測定したところ、断面の各部でその範囲はやや異なっていたが、粒界部の粒子状析出物は、粒径が3μm以上45μm以下の範囲内で、その平均粒径が8.4μmであったが、単位面積あたりの面積割合が約35%程度であり、実施例1や比較例1の場合よりもかなり大きいことが確認できた。粒内部の粒子状析出物はほとんど存在しなかったので、粒界部の粒子状析出物の平均粒径(D1)と粒内部の粒子状析出物の平均粒径(D2)との比(D1/D2)は算出しなかった。また、粒界部の粒子状析出物の割合(P1:約35%)と粒内部の粒子状析出物の割合(P2)との比(P1/P2)も算出しなかった。なお、A4032合金は、一般的なSi系アルミニウム合金であり、Siを含有することにより、熱膨張を抑え、耐摩耗性の向上を狙ったものである。
[耐摩耗性と耐熱強度]
実施例1及び比較例1,2のピストンについて、耐摩耗性と耐熱強度を測定した。耐摩耗性については、ピストン実体から試験片を採取し、ピンオンディスクによる往復動の摺動試験により測定し、摺動部の摩耗量の測定値を相対比較して評価した。相対比較は、実施例1のピストンの結果を100とし、比較例1,2の各ピストンの結果を相対値として表1及び図12に示した。一方、耐熱強度については、ピストン実体から試験片を採取し、高温引張試験と高温回転曲げ疲労試験を行って、引張強度(表1及び図13)、0.2%耐力(表1及び図14)、1×10サイクルの破断応力(疲労強度:表1及び図15)の測定値を相対比較した。相対比較は、実施例1のピストンの結果を100とし、比較例1,2の各ピストンの結果を相対値として示した。なお、耐摩耗性は値が小さいほどよく、引張強度、0.2%耐力及び疲労強度は値が大きいほど耐熱強度がよい。
表1及び図12〜図15の結果より、実施例1のピストンは、比較例1,2のピストンと比較して、耐摩耗性と耐熱強度とが向上しているのが確認できた。本発明のピストンが耐摩耗性と耐熱強度に優れている理由としては、断面の粒界部及び粒内部に粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物がFeとCuとNiとを有しているためであり、その粒子状析出物が、耐摩耗性及び耐熱強度を向上させるように作用しているものと考えられた。また、粒内部に存在する粒子状析出物も、耐摩耗性及び耐熱強度の向上に寄与しているものと考えられた。
[実施例2及び実施例3で作製した内燃機関用ピストンの断面]
実施例2及び実施例3のアルミニウム合金で作製した内燃機関用ピストンも、実施例1のアルミニウム合金で作製した内燃機関用ピストンと同様の断面形態を観察することができた。すなわち、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、その粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していた。それ以外の特徴要素についても、実施例1の内燃機関用ピストンと同様であったることを確認できた。
1 ピストン
2 ピン穴
11 頂部
11a 第1圧縮リング溝
11b 第2圧縮リング溝
11c オイルリング溝
11d ピストン本体の頂面
12 スカート部

Claims (5)

  1. Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金からなり、断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、前記粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していることを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 前記粒界部の粒子状析出物は、粒径が3μm以上30μm以下の範囲内であり、断面各部で単位面積あたり12%以上22%以下の面積割合の範囲内で存在している、請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記粒界部の粒子状析出物の粒径(D1)は前記粒内部の粒子状析出物の粒径(D2)よりも大きく、そとの比(D1/D2)が5以上である、請求項1又は2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記断面に存在する粒子状析出物のうち、前記粒界部の粒子状析出物の割合(P1)と前記粒内部の粒子状析出物の割合(P2)との比(P1/P2)が、6以上11以下の範囲内である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関用ピストン。
  5. Si:0.4〜0.7質量%、Fe:1.4〜2.0質量%、Cu:3.5〜5.5質量%、Ni:0.3〜0.8質量%、Mg:1.5〜2.0質量%を少なくとも含有するアルミニウム合金連続鋳造材を準備する工程と、前記アルミニウム合金連続鋳造材を熱間鍛造する工程と、熱間鍛造後に熱処理する工程と、熱処理後に機械加工する工程とを少なくとも有し、
    製造された内燃機関用ピストンの断面の粒界部及び粒内部には粒子状析出物が存在し、前記粒界部に存在する粒子状析出物は、FeとCuとNiとを有していることを特徴とする内燃機関用ピストンの製造方法。


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