JP2017214866A - ターボ過給機付エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】VGTを具備するターボ過給機のコンパクト化及び吸気抵抗の低減を図りつつ、VGT用アクチュエータの配置を適正化する。【解決手段】ターボ過給機3は、大型タービンケース内に、大タービンに流入する排気の流速を変更する可変ベーン機構を備える。可変ベーン機構のノズルベーンを駆動するVGTアクチュエータ39Aは、大型コンプレッサケース31Cの表面に取り付けられている。また、大タービン軸37をコンプレッサ室側から見た側面視において、大タービン軸37はその軸回りに反時計方向に回転し、大コンプレッサ室から吸気を吐出する通路となるコンプレッサ間通路46は、大タービン軸37よりもエンジン本体10側に配置される。VGTアクチュエータ39Aは、大タービン軸37よりも反エンジン側に配置されている。【選択図】図9

Description

本発明は、エンジンの排気エネルギーを利用して吸気を過給するターボ過給機が付設されたターボ過給機付エンジンに関する。
ターボ過給機付エンジンでは、エンジンの排気エネルギーを利用して吸気を過給するターボ過給機が、エンジン本体の一側壁に隣接して取り付けられる。ターボ過給機のハウジング内には排気通路及び吸気通路が備えられ、前記排気通路にはタービンを収容するタービン室が連通され、前記吸気通路にはコンプレッサ扇車を収容するコンプレッサ室が連通される。前記排気通路にはエンジン本体から排気が供給され、前記吸気通路にはエンジン本体に供給する吸気が流通する。排気によって前記タービンはターボ軸回りに回転し、前記ターボ軸に連結されたコンプレッサ室のコンプレッサ扇車を回転させ、吸気を過給する。
上記のようなターボ過給機において、前記タービンに対して可変ベーン機構が組み付けられたVGT(Variable Geometry Turbocharger)仕様のものがある(例えば特許文献1参照)。VGTは、角度変更が可能な複数の可変ベーンを備え、前記タービンに流入する排気の流速を調整するための装置である。前記可変ベーンの角度は、アクチュエータにより前記可変ベーンが揺動駆動されることによって制御される。
特開昭62−113829号公報
ターボ過給機においては、コンパクト化の要請を満たしつつ、排気通路及び吸気通路における抵抗を抑制する必要がある。また、VGTでは、上記の要請に加えて、可変ベーン機構を動作させるアクチュエータを当該ターボ過給機のどの位置に配置するかが問題となる。
本発明の目的は、VGT仕様のターボ過給機が付設されたエンジンにおいて、ターボ過給機のコンパクト化及び吸気抵抗の低減を図りつつ、可変ベーン機構の駆動用アクチュエータの配置が適正化されたターボ過給機付エンジンを提供することにある。
本発明の一局面に係るターボ過給機付エンジンは、エンジン本体と、前記エンジン本体に隣接して配置され、前記エンジン本体から排気が供給される排気通路と前記エンジン本体へ吸気を供給する吸気通路とを有し、前記吸気を過給するターボ過給機を備え、前記ターボ過給機は、タービンと、該タービンに流入する排気の流速を変更する可変ベーンとを収容し、前記排気通路に連通するタービン室を区画するタービンケースと、コンプレッサを収容し、前記吸気通路に連通するコンプレッサ室を区画するコンプレッサケースと、前記タービンと前記コンプレッサとを連結するタービン軸と、前記可変ベーンを駆動するアクチュエータと、を備え、前記タービン軸を前記コンプレッサ側から見た側面視において、前記エンジン本体は前記ターボ過給機の左側に位置し、前記タービン軸はその軸回りに反時計方向に回転し、前記コンプレッサ室から吸気を吐出する通路は、前記タービン軸よりも前記エンジン本体側に配置され、前記アクチュエータは、前記コンプレッサケースの表面であって、前記エンジン本体に対して前記タービン軸よりも遠い側に配置されていることを特徴とする。
このターボ過給機付エンジンによれば、可変ベーンを駆動するアクチュエータは、ターボ過給機においてタービンケースに比べて高温にはならないコンプレッサケースに取り付けられる。従って、前記アクチュエータに熱害が及び難くすることができる。また、前記側面視において、タービン軸はその軸回りに反時計方向に回転し、前記コンプレッサ室から吸気を吐出する通路は、前記タービン軸よりも前記エンジン本体側に配置される。このため、前記コンプレッサケースにおいて、前記タービン軸よりも反エンジン側には空きスペースを作り易くなる。従って、吸気の吐出通路については、前記コンプレッサケースの前記タービン軸よりもエンジン側の領域を活用して吸気抵抗が小さくなる通路を形成し、一方で、前記反エンジン側の空きスペースを活用して前記アクチュエータを配置するというレイアウトが実現できる。
上記のターボ過給機付エンジンにおいて、前記アクチュエータは電動式のものであり、前記アクチュエータの駆動力がロッドを介して前記可変ベーンに伝達されることが望ましい。
一般に、電動式のアクチュエータは、制御性には優れるものの、耐熱性に劣る。上記のターボ過給機付エンジンによれば、電動式のアクチュエータが前記コンプレッサケースの上記の位置に配置されるので、当該アクチュエータの熱害からの保護に好適である。また、ロッドを、前記吸気の吐出通路が存在しない領域において前記コンプレッサケースを貫通させ、前記タービンケース側へ延在させることができるので、前記ロッドの配置に関しても上記構成は好適である。
上記のターボ過給機付エンジンにおいて、前記ターボ過給機が、第1タービン室及び第1コンプレッサ室を備える第1ターボ部と、第2タービン室及び第2コンプレッサ室を備える第2ターボ部とを備え、前記吸気通路において前記第2コンプレッサ室が前記第1コンプレッサ室よりも上流側に配置された2ステージ型ターボであり、前記可変ベーンは、少なくとも前記第2タービン室に収容されているタービンに対して組み付けられていることが望ましい。
このターボ過給機付エンジンによれば、吸気通路において上流側、排気通路においては下流側となる第2ターボ部のタービンに可変ベーン機構が組み付けられる。このような2ステージ型ターボにおいて、前記アクチュエータの配置位置を適正化することができる。
本発明によれば、可変ベーン機構を具備するターボ過給機が付設されたエンジンにおいて、ターボ過給機のコンパクト化及び吸気抵抗の低減を図りつつ、可変ベーン機構を駆動するアクチュエータ(VGT用アクチュエータ)の配置が適正化されたターボ過給機付エンジンを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンの斜視図である。 図2は、上記エンジンのターボ過給機部分を一部破断して示す斜視図である。 図3は、前記ターボ過給機の斜視図である。 図4は、前記ターボ過給機の側面図である。 図5は、ターボ過給機付エンジン及びその周辺部品の構成と、吸気及び排気のフローとを模式的に示す図である。 図6は、本実施形態に係るターボ過給機の概略断面図である。 図7は、大タービンに対して組み付けられた可変ベーン機構を概略的に示す断面図である。 図8は、可変ベーン機構が組み込まれた大型タービンケースの断面図である。 図9は、実施形態に係るターボ過給機を、コンプレッサ側から見た側面図である。 図10は、前記ターボ過給機が備える各種アクチュエータの配置関係を示す斜視図である。 図11は、エンジン本体の低速回転域における、ターボ過給機内の排気フローを示した、ターボ過給機の側面図である。 図12は、エンジン本体の中速及び高速回転域における、ターボ過給機内の排気フローを示した、ターボ過給機の側面図である。 図13は、変形実施形態に係るターボ過給機を、コンプレッサ室側から見た側面図である。
[エンジンの概略構成]
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジンを詳細に説明する。先ずは、当該エンジンの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るターボ過給機付エンジン1の斜視図、図2は、エンジン1のターボ過給機3の部分を一部破断して示す斜視図である。図1、図2及び他の図面において、前後、左右、上下の方向表示を付している。これは説明の便宜のためであり、実際の方向を必ずしも示すものではない。
ターボ過給機付エンジン1は、多気筒型のエンジン本体10と、エンジン本体10の左側面に連結された排気マニホールド14と、図略の吸気マニホールドと、エンジン本体10の左方に隣接して配置されたターボ過給機3とを含む。図1では除去した状態を示しているが、排気マニホールド14の周囲はマニホールドインシュレータ15で囲まれ、エンジン本体10の左側面はエンジン本体インシュレータ16で覆われ、ターボ過給機3の周囲はターボインシュレータ17で覆われている。
エンジン本体10は、直列四気筒のディーゼルエンジンであり、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の上面に取り付けられたシリンダヘッド12と、シリンダヘッド12の上方に配置されたシリンダヘッドカバー13とを備えている。シリンダブロック11は、燃料の燃焼室を形成する4つの気筒2(図5、図6参照)を備えている。
排気マニホールド14は、各気筒2の排気ポート25(図5参照)から排出される排気ガスを一つの流路に集合させるマニホールド通路を内部に備えている。排気マニホールド14の入気側はシリンダヘッド12に連結され、出気側はターボ過給機3に接続されている。前記吸気マニホールドは、一つの吸気通路から各気筒2の吸気ポート24に吸気を供給するマニホールド通路を内部に備えている。
ターボ過給機3は、エンジン本体10の左後方の側部に隣接して配置され、エンジン本体10から排出される排気エネルギーを利用して、エンジン本体10へ導入される吸気を過給する装置である。ターボ過給機3は、エンジン本体10の全回転域において動作して吸気を過給する大型ターボ部3A(第2ターボ部)と、低速回転域で主に動作して吸気を過給する小型ターボ部3B(第1ターボ部)とを備える2ステージ型のターボ過給機である。
本実施形態では、大型ターボ部3Aの下方に小型ターボ部3Bが連設されている。大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bは各々、前方側に配置されるタービン室と、後方側に配置されるコンプレッサ室とを備える。ターボ過給機3内には、前記各タービン室を経由し、エンジン本体10から排気が供給される排気通路と、前記各コンプレッサ室を経由し、エンジン本体10へ供給される吸気が流通する吸気通路とが備えられている。つまり、前記各タービン室はエンジン本体10の排気経路に、前記各コンプレッサ室はエンジン本体10の吸気経路に、各々組み込まれている。
マニホールドインシュレータ15は、高温の排気が流通する排気マニホールド14から発せられる熱によって周辺部品が熱害を受けないよう遮熱するインシュレータである。エンジン本体インシュレータ16は、排気マニホールド14及びターボ過給機3から発せられる熱から、シリンダヘッドカバー13、ハーネス、センサ類を保護する。ターボインシュレータ17は、同じく高温の排気が流通するターボ過給機3のタービン室の周囲を覆い、周辺部品の熱害を抑止するインシュレータである。
[ターボ過給機の外観構成]
図3は、ターボ過給機3の斜視図、図4は、ターボ過給機3の側面図である。大型ターボ部3Aは、前方側に配置された大型タービンケース31T(タービンケース)と、後方側に配置された大型コンプレッサケース31C(コンプレッサケース)とを備える。同様に、小型ターボ部3Bは、前方側に配置された小型タービンケース32Tと、後方側に配置された小型コンプレッサケース32Cとを備える。各々、大型タービンケース31Tの下方に小型タービンケース32Tが、大型コンプレッサケース31Cの下方に小型コンプレッサケース32Cが配置されている。
大型タービンケース31Tは、排気通路に連通する大タービン室33(図5;タービン室)を区画する。大型タービンケース31Tは、板金製のケースからなる板金ハウジング311と、板金ハウジング311の下端を支持する上フランジ部312と、ターボ過給機3からの排気の出口となる排気口を備えた排気側フランジ部331とを含む。排気側フランジ部331には、排気通路の下流側配管が接続される。
小型タービンケース32Tは、排気通路に連通する小タービン室35(図5)を区画する。小型タービンケース32Tは、鋳鉄性のケースからなるハウジングであり、排気通路の上流側には排気導入フランジ部321が、下流側には下フランジ部322が一体的に備えられている。排気導入フランジ部321は、排気マニホールド14との連結を行うためのフランジ部であり、ターボ過給機3への排気の入口となる排気導入口51Aが形成されている。下フランジ部322は、大型タービンケース31Tとの連結を行うためのフランジ部である。
大型タービンケース31Tの上フランジ部312の下面からは、フランジスタッド312Sが下方に向けて突設されている。一方、小型タービンケース32Tの下フランジ部322には、フランジスタッド312Sを受容する貫通孔が備えられている。下フランジ部322の上に上フランジ部312が載置され、フランジスタッド312Sを利用して両者がボルト締結されることによって、大型タービンケース31Tと小型タービンケース32T(大型ターボ部3Aと小型ターボ部3B)とが一体化されている。
大型コンプレッサケース31Cは、吸気通路に連通する大コンプレッサ室34(図5;コンプレッサ室)を区画する。大型コンプレッサケース31Cは、例えばアルミニウム製のケースからなり、吸気導入フランジ部341、大スクロール部315及び第1カップリング部316を含む。吸気導入フランジ部341は、ターボ過給機3への吸気の入口となる吸気導入口45Aが形成されたフランジ部である。大スクロール部315は、大コンプレッサ室34の一部を形成し、大コンプレッサ34B(図5)の周囲に渦巻き状の吸気通路を形成する部分である。第1カップリング部316は、大スクロール部315の下流端に位置し、その内径が大スクロール部315の上流部分よりも拡径された円筒型の部分である。第1カップリング部316は、下方に向けて開口しており、大型コンプレッサケース31Cからの吸気の出口(コンプレッサ室から吸気を吐出する通路)となる。
小型コンプレッサケース32Cは、吸気通路に連通する小コンプレッサ室36(図5)を区画する。上記の大コンプレッサ室34は、吸気通路においてこの小コンプレッサ室36よりも上流側に配置されている。小型コンプレッサケース32Cは、例えばアルミニウム製のケースからなり、第2カップリング部323、小スクロール部324、下流ハウジング325及び吸気吐出フランジ部326を含む。
第2カップリング部323は、小型コンプレッサケース32Cへの吸気の入口となる円筒型の部分であり、上方に向けて開口している。第2カップリング部323は、第1カップリング部316と同じ内径を有する円筒体であり、両カップリング部316、323は、両者の開口が上下方向に正対するように配置されている。第2カップリング部323の下流側は、小コンプレッサ室36の入口に連通している。
両カップリング部316、323間は、円筒管からなるコールドデカップラ317が介在されている。コールドデカップラ317は、可撓性を有する円筒管の外周面にフッ素ゴム等のシール層を有するカップリングパイプである。コールドデカップラ317の上端部分は、第1カップリング部316に気密に内挿され、下端部分は第2カップリング部323に気密に内挿され、中間部分は外部に露出している。
小スクロール部324は、小コンプレッサ室36の一部を形成し、小コンプレッサ36B(図5)の周囲に渦巻き状の吸気通路を形成する部分である。下流ハウジング325は、小スクロール部324の下流側の吸気通路や小コンプレッサ室36をバイパスする吸気通路(吸気バイパス通路49)を形成している。吸気吐出フランジ部326は、ターボ過給機3への吸気の出口となる吸気吐出口48Aが形成されているフランジ部である。
[エンジンの内部的構成]
図5は、ターボ過給機付エンジン1及びその周辺部品の構成と、吸気及び排気のフローとを模式的に示す図である。エンジン1は、エンジン本体10と、エンジン本体10に燃焼用の空気を導入するための吸気通路P1と、エンジン本体10で生成された燃焼ガス(排気)を排出するための排気通路P2と、これら吸気通路P1及び排気通路P2の一部を各々構成する通路を備えたターボ過給機3と、排気通路P2の下流端付近に配置された排気浄化装置70と、吸気通路P1と排気通路P2との間に配置されたEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置80とを備えている。
エンジン本体10の各気筒2には、ピストン21、燃焼室22、クランク軸23、吸気ポート24、排気ポート25、吸気弁26及び排気弁27が備えられている。図5では、1つの気筒2が示されている。ピストン21は、気筒2内に往復運動可能に収容されている。燃焼室22は、気筒2内においてピストン21の上方に形成されている。燃焼室22には、図略のインジェクタからディーゼル燃料が噴射される。前記インジェクタから噴射された燃料は、吸気通路P1から供給される空気と混合して燃焼室22内で自着火する。ピストン21は、この燃焼による膨張力で押し下げられて上下方向に往復運動する。
クランク軸23は、エンジン本体10の出力軸であり、ピストン21の下方に配設されている。ピストン21とクランク軸23とは、コネクティングロッドを介して互いに連結されている。クランク軸23は、ピストン21の往復運動に応じて、その中心軸回りに回転する。吸気ポート24は、吸気通路P1から供給される空気(吸気)を気筒2に導入する開口である。排気ポート25は、気筒2内での燃料の燃焼によって生成された排気を排気通路P2に導出するための開口である。吸気弁26は、吸気ポート24を開閉する弁であり、排気弁27は排気ポート25を開閉する弁である。
吸気通路P1には、吸気のフローの上流側から順に、エアクリーナ41、ターボ過給機3のコンプレッサ部(大コンプレッサ室34及び小コンプレッサ室36)、インタークーラ42及びスロットルバルブ43が設けられている。吸気通路P1の下流端は、図略の吸気マニホールドを介して吸気ポート24に接続されている。エアクリーナ41は、吸気通路P1に取り入れる空気を浄化する。インタークーラ42は、吸気ポート24を通して燃焼室22に送る吸気を冷却する。スロットルバルブ43は、燃焼室22に送る吸気の量を調整するバルブである。なお、吸気通路P1においてターボ過給機3の上流側には、ブローバイガスを燃焼室22に送るブローバイ還流路411が接続されている。吸気は、後記で詳述するターボ過給機3の前記コンプレッサ部を通過する際に過給される。
排気通路P2の上流端は、排気マニホールド14を介して、排気ポート25に接続されている。排気通路P2には、排気のフローの上流側から順に、ターボ過給機3のタービン部(小タービン室35及び大タービン室33)、排気浄化装置70が設けられている。排気浄化装置70は、排気中のNOxを一時的に吸蔵し後に還元するNOx吸蔵還元触媒を含む触媒装置71と、排気中の粒子状物質を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)72とからなる。排気が有する運動エネルギーは、当該排気がターボ過給機3の前記タービン部を通過する際に回収される。
EGR装置80は、エンジン本体10から排出された排気の一部(EGRガス)を吸気に還流させるための装置である。EGR装置80は、排気通路P2と吸気通路P1とをそれぞれ連通させる第1EGR通路81及び第2EGR通路84と、これら通路81、84を各々開閉する第1EGRバルブ82及び第2EGRバルブ85とを有する。第1EGR通路81には、EGRクーラ83が設けられている。EGRガスは、第1EGR通路81の通過途中にEGRクーラ83により冷却されて、その後、吸気通路P1に流入する。一方、第2EGR通路84にはEGRクーラは設けられておらず、EGRガスは高温のまま吸気通路P1に流入可能である。第1、第2EGR通路81、84は、排気通路P2のターボ過給機3よりも上流側の部分と、吸気通路P1のスロットルバルブ43よりも下流側の部分とを連通している。従って、ターボ過給機3の前記タービン部へ導入される前の排気が、吸気と共に吸気ポート24に供給される。
[ターボ過給機の詳細]
続いて、本実施形態に係るターボ過給機3の内部構造について、上掲の図5と、ターボ過給機3の概略断面を示す図6とを参照して説明する。既述の通りターボ過給機3は、中速〜高速回転域動作用の大型ターボ部3Aと低速回転域動作用の小型ターボ部3Bとを備える2ステージ型のターボ過給機である。大型ターボ部3A(第2ターボ部)は、大タービン室33(第2タービン室)及び大コンプレッサ室34(第2コンプレッサ室)を備える。同様に、小型ターボ部3B(第1ターボ部)は、小タービン室35(第1タービン室)及び小コンプレッサ室36(第1コンプレッサ室)を備える。大タービン室33及び小タービン室35は排気通路P2に連通しており、大コンプレッサ室34及び小コンプレッサ室36は吸気通路P1に連通している。
本実施形態では、大タービン室33は、図4に示す大型タービンケース31Tの板金ハウジング311で区画されている。板金ハウジング311は、板金製のケースであって、インナーシェル31Aと、このインナーシェル31Aの外側を覆うアウターシェル31Bとで構成される二重構造を有している。インナーシェル31Aとアウターシェル31Bとの間には空間が存在し、該空間は断熱空間Hとして作用する。板金ハウジング311として用いられる板金としては、例えば、冷間圧延鋼鈑、熱圧延鋼鈑などの各種の鋼鈑、ステンレス鋼鈑、アルミニウム合金板、銅合金板等を例示することができる。大型タービンケース31Tは、大部分が板金にて形成されていることから熱容量は小さく、排気の熱を奪いにくい特性を有している。
一方、小タービン室35は、小型タービンケース32Tで区画されている。小型タービンケース32Tは、鋳鉄製のケースであって、鉄系の材料を鋳型に注型して形成された部材である。鋳鉄としては、鉄に炭素及びケイ素などを含有させた合金からなる各種の鋳鉄を用いることができ、例えば普通鋳鉄、白鋳鉄、まだら鋳鉄等を用いることができる。小型タービンケース32Tは、鋳鉄製であるため、比較的熱容量が大きい特性を有する。
大タービン室33には大タービン33T(タービン)が、大コンプレッサ室34には大コンプレッサ34B(コンプレッサ)が、各々収容されている。大タービン33Tと大コンプレッサ34Bとは、大タービン軸37(タービン軸)で連結されている。すなわち、大タービン軸37の一端に大タービン33Tが取り付けられ、他端に大コンプレッサ34Bが取り付けられている。大タービン33Tは、排気のフロー(運動エネルギー)を受け取り、大タービン軸37の軸回り回転する。大コンプレッサ34Bは、同じく大タービン軸37の軸回りに回転して吸気を圧縮(過給)する。大タービン33Tが排気の運動エネルギーを受けて回転すると、大コンプレッサ34Bも大タービン軸37の軸回りに一体回転する。
大タービン33Tとしては、複数の翼を有しこれら翼に排気が衝突することで大タービン軸37の軸回りに回転するインペラを用いることができる。この大タービン33Tには、排気の流速(タービン容量)を変更する可変ベーン機構39が付設されている。図7は、大タービン33Tに対して組み付けられた可変ベーン機構39を概略的に示す断面図である。なお、図6では可変ベーン機構39の記載は省かれており、図7では板金ハウジング311のうちインナーシェル31Aだけが描かれている。
可変ベーン機構39は、大タービン33Tの外周部に配置され、角度変更が可能な複数のノズルベーン391(可変ベーン)を含む。ノズルベーン391の角度が調整されることによって、大タービン33Tに流入する排気の流路面積が変更され、これにより排気の流速が調整される。ノズルベーン391の角度は、VGTアクチュエータ39Aによって調整される。可変ベーン機構39の構造については、図8に基づいて後記でさらに詳述する。
小タービン室35には小タービン35Tが、小コンプレッサ室36には小コンプレッサ36Bが、各々収容されている。小タービン35Tと小コンプレッサ36Bとは、小タービン軸38で連結されている。すなわち、小タービン軸38の一端に小タービン35Tが取り付けられ、他端に小コンプレッサ36Bが取り付けられている。小タービン35Tは、排気の運動エネルギーを受け取り、小タービン軸38の軸回り回転する。小コンプレッサ36Bは、同じく小タービン軸38の軸回りに回転して吸気を圧縮(過給)する。小タービン35Tが排気の運動エネルギーを受けて回転すると、小コンプレッサ36Bも小タービン軸38の軸回りに一体回転する。本実施形態では、小タービン35Tとして、流入する排気の流速を変更不能な、いわゆるFGT(Fixed Geometry Turbocharger)が用いられている。
大タービン33Tの容量は小タービン35Tの容量よりも大きく、また、大コンプレッサ34Bの容量は小コンプレッサ36Bの容量よりも大きく設定されている。これにより、大型ターボ部3Aは、小型ターボ部3Bよりも大きな流量の排気によって大タービン33Tを回転させ、大コンプレッサ34Bの回転によってより大きな流量の吸気を過給することが可能である。
ターボ過給機3には、その機内において吸気通路P1の一部を担う通路として、過給機内吸気通路44が備えられている。過給機内吸気通路44は、吸気導入通路45、コンプレッサ間通路46、下流通路47、出口通路48及び吸気バイパス通路49を含む。吸気導入通路45は、ターボ過給機3内において最も上流側の吸気通路であり、大タービン軸37の軸方向から大コンプレッサ室34内の大コンプレッサ34Bに向かう通路である。コンプレッサ間通路46は、大コンプレッサ34Bの外周のスクロール部(大スクロール部315)から、小コンプレッサ室36内の小コンプレッサ36Bの軸心へ向けて吸気を案内する通路である。換言すると、コンプレッサ間通路46は、大コンプレッサ室34から吸気を吐出する通路である。上述の第1カップリング部316、第2カップリング部323及びコールドデカップラ317は、コンプレッサ間通路46の一部を形成している。
下流通路47は、小コンプレッサ36Bの外周のスクロール部(小スクロール部324)から、出口通路48に向かう通路である。出口通路48は、ターボ過給機3内において最も下流の吸気通路であり、インタークーラ42に接続される通路である。このように、吸気のフローにおいて、大コンプレッサ34Bが小コンプレッサ36Bの上流側に配置されている。
吸気バイパス通路49は、小コンプレッサ室36をバイパスする通路、すなわち、小コンプレッサ36Bに吸気を与えることなく、吸気を下流に導く通路である。具体的には吸気バイパス通路49は、大コンプレッサ室34と小コンプレッサ室36とを繋ぐコンプレッサ間通路46の途中から分岐し、下流通路47と共に出口通路48に合流している。吸気バイパス通路49には、該通路49を開閉する吸気バイパス弁491が配置されている。上述の下流ハウジング325は、下流通路47及び吸気バイパス通路49を主に区画するハウジングである。
吸気バイパス弁491が全閉となり吸気バイパス通路49を閉鎖している状態では、吸気の全量が小コンプレッサ室36に流入する。一方、吸気バイパス弁491が開弁している状態では、吸気の多くは小コンプレッサ室36をバイパスし、吸気バイパス通路49を通して下流側に流れる。すなわち、小コンプレッサ室36に収容されている小コンプレッサ36Bは、吸気のフローに対して抵抗となるため、吸気バイパス弁491が開弁している状態では、吸気の多くはより抵抗の小さい吸気バイパス通路49に流入する。吸気バイパス弁491は、負圧式のバルブアクチュエータ492により開閉される。
ターボ過給機3には、その機内において排気通路P2の一部を担う通路として、過給機内排気通路50が備えられている。過給機内排気通路50は、排気導入通路51、連絡通路52、小スクロール通路53、タービン間通路54、大スクロール通路55、排出通路56及び排気バイパス通路57を含む。排気導入通路51、連絡通路52及び小スクロール通路53は小型タービンケース32T内に形成される通路、大スクロール通路55及び排出通路56は大型タービンケース31T内に形成される通路、タービン間通路54及び排気バイパス通路57は両ケース31T、32Tに跨って形成される通路である。本実施形態では、小タービン35T(即ち小タービン室35)が、排気通路P2において大タービン33T(即ち大タービン室33)の上流側に配置されている。
排気導入通路51は、ターボ過給機3内において最も上流側の排気通路であり、エンジン本体10側から排気を受け入れる通路である。図6を参照して、エンジン本体10(シリンダヘッド12)の左側面には、排気ポート25の出気開口が設けられている。排気マニホールド14は、右端側に入気側フランジ部142を、左端側に出気側フランジ部143を有しており、これらフランジ部142、143にはマニホールド通路141の左右端部開口が設けられている。入気側フランジ部142は、排気ポート25の出気開口に位置合わせしてシリンダヘッド12に結合される。出気側フランジ部143は、導入フランジ部321と結合される。これにより、排気ポート25と排気導入通路51(過給機内排気通路50)とがマニホールド通路141を介して連通状態となり、図6において矢印Fで示すように、エンジン本体10側からの排気をターボ過給機3内へ取り入れ可能とされている。
連絡通路52は、排気導入通路51の下流に連なり、排気を小タービン室35に向けて導く通路である。小スクロール通路53は、小タービン室35の一部を形成しており、小タービン35Tへ向けて排気を導く通路である。連絡通路52の下流端は、小スクロール通路53の上流部53Uに連なっている。小スクロール通路53は、小タービン35Tの外周を周回するように配置された渦巻き状の通路であり、下流に向けて流路幅が徐々に狭くなっている。排気は、小スクロール通路53から小タービン35Tの径方向中心に向けて流入し、小タービン35Tを小タービン軸38の軸回りに反時計方向R2に回転させる。
タービン間通路54は、小タービン35Tと大スクロール通路55の上流部55Uとを繋ぐ通路である。タービン間通路54の上流部分は、小タービン室35から小タービン35Tの軸方向に延び出す部分であり、下流部分は、上流部55Uに連なる部分である。小タービン35Tの外周から径方向内側に流入し小タービン35Tに対して膨張仕事を為した排気は、タービン間通路54から取り出され、大タービン33Tに向かうことになる。
大スクロール通路55は、大タービン室33の一部を形成しており、大タービン33Tへ向けて排気を導く通路である。大スクロール通路55は、大タービン33Tの外周を周回するように配置された渦巻き状の通路であり、下流に向けて流路幅が徐々に狭くなっている。排気は、大スクロール通路55から大タービン33Tの径方向中心に向けて流入し、大タービン33Tを大タービン軸37の軸回りに時計方向R1に回転させる。排出通路56は、ターボ過給機3内において最も下流の排気通路であり、大タービン室33から大タービン33Tの軸方向に延び出している。大タービン33Tの外周から径方向内側に流入し大タービン33Tに対して膨張仕事を為した排気は、排出通路56から取り出される。排出通路56の下流端は、排気側フランジ部331に設けられた開口であり、下流の排気浄化装置70に至る排気通路に接続される。
排気バイパス通路57は、小タービン室35をバイパスする通路、すなわち、小タービン35Tに排気を作用させることなく、排気を下流(大タービン33T)に導く通路である。具体的には排気バイパス通路57は、排気導入通路51と連絡通路52との間から分岐し、大スクロール通路55の上流部55Uに合流しており、小スクロール通路53及びタービン間通路54をバイパスしている。
排気バイパス通路57には、該通路47を開閉する排気バイパス弁6が配置されている。図6に示されている通り、排気バイパス弁6は、弁本体61、保持片62、回動軸63及びバルブアクチュエータ6Aを含む。弁本体61は、排気バイパス通路57を実際に開閉する。保持片62は、弁本体61の背面に配置され、その一端側で弁本体61を保持している。回動軸63は、大タービン軸37と略平行な方向(前後方向)に延び、保持片62の他端側に結合されている。バルブアクチュエータ6Aは、回動軸63を軸回りに回動させる駆動力を発生する。回動軸63は、保持片62を介して弁本体61を片持ち支持している。従って、回動軸63が軸回りに回動することで、弁本体61も回動軸63を軸心として回動する。バルブアクチュエータ6Aが回動軸63を軸回りに回動させることで、弁本体61は排気バイパス通路57を閉じる姿勢(図11)と、排気バイパス通路57を開放する姿勢(図12)との間で姿勢変更する。
排気バイパス弁6(弁本体61)が全閉となり排気バイパス通路57を閉鎖している状態では、排気の全量が小タービン室35に流入する。なお、EGR装置80が作動して、EGRガスの還流が実施されている場合は、エンジン本体10から排出された排気から前記EGRガスを除いたガスの全量が、小タービン室35に流入する。一方、排気バイパス弁6が開弁している状態では、排気の多くは小タービン室35をバイパスして下流側の大タービン室33(大スクロール通路55)に流れ込む。すなわち、小タービン室35に収容されている小タービン35Tは、排気のフローに対して抵抗となるため、排気バイパス弁6が開弁している状態では、排気の多くはより抵抗の小さい排気バイパス通路57に流入する。つまり、排気は、小タービン35Tを通過せずに(小型ターボ部3Bが動作せずに)下流側に流れる。
換言すると、排気バイパス弁6が如何に動作しようとも、排気は必ず大タービン室33の大タービン33Tを通過する。つまり、常に大型ターボ部3Aが動作して吸気の過給を行わせることができるので、ターボ過給機3による吸気の過給圧を高くし、エンジンシステム全体でのエネルギー効率を高めることができる。
[各アクチュエータの動作]
弁本体61を駆動するバルブアクチュエータ6Aは、電動式のアクチュエータ装置からなり、弁本体61を単純に開閉させるだけでなく、全閉から全開の間で弁本体61の開度を調整することが可能である。ノズルベーン391を駆動するVGTアクチュエータ39Aも電動式のものであり、ノズルベーン391を所定の分解能で回動させることができる。一方、バルブアクチュエータ492は、負圧が印加されることによって、常時閉の吸気バイパス弁491を開く駆動力を発生する。
バルブアクチュエータ6Aは、排気バイパス弁6の弁本体61を、エンジン本体10が低速回転域で動作している場合には全閉とする。これにより、排気は、連絡通路52及び小スクロール通路53を通して小タービン35Tに供給される。小タービン35Tはイナーシャが小さいため、たとえ排気流量が小さくても早期に回転数が上昇し、小コンプレッサ36Bによる過給力を高めることができる。その後、排気は、タービン間通路54及び大スクロール通路55を通過し、大タービン33Tに供給される。すなわち、低速回転域では大タービン33T及び小タービン35Tの双方が回転し、これに伴い大コンプレッサ34B及び小コンプレッサ36Bも回転する。従って、大型ターボ部3A及び小型ターボ部3Bの双方が動作して、吸気を過給することができる。
この際、大タービン33Tに付設されている可変ベーン機構39のノズルベーン391の開度は小さく設定される。すなわち、図略の制御装置は、VGTアクチュエータ39Aがノズルベーン391を所定角度だけ回動させ、排気の流路面積が小さくなるように制御する。これにより、大タービン33Tに流入する排気の流速が高められ、低速回転域における大コンプレッサ34Bによる過給力を高めることができる。
一方、エンジン本体10が中速〜高速回転域で動作している場合に、弁本体61はバルブアクチュエータ6Aによって全開とされる。吸気バイパス弁491も、バルブアクチュエータ492によって開かれる。これにより、排気は排気バイパス通路57を通して専ら大タービン33Tに供給され、大型ターボ部3Aのみが動作して、吸気を過給するようになる。つまり、排気のフロー抵抗を極力抑えて、大タービン33Tに排気を供給することができるので、エネルギー効率を高めることができる。この際、可変ベーン機構39のノズルベーン391の開度は、予め設定された所定の過給圧を得るための基本ベーン開度とされる。
なお、弁本体61の開度は、運転条件毎に、過給圧が目標の圧力になるように設定される。目標の過給圧及び弁本体61の開度は、エンジン回転数とエンジン負荷とによって予め設定されている。バルブアクチュエータ6Aは、その設定に従い、弁本体61の開度を制御する。
[可変ベーン機構の詳細]
図8は、大タービン33Tに対して組み付けられた可変ベーン機構39を概略的に示す、大型タービンケース31Tの軸方向の断面図である。インナーシェル31A及びアウターシェル31Bの後端部は、大タービン33Tと大コンプレッサ34Bとの間に配置されているベース板33Aに取り付けられている。ベース板33Aは、大タービン軸37を回転自在に支持する軸受け部を備える。一方、インナーシェル31A及びアウターシェル31Bの前端部は、排出通路56を形成する排出円筒管561の外周面に固着されている。図8に示すように、インナーシェル31Aとアウターシェル31Bとの間には、径方向だけでなく、軸方向(前後方向)にも断熱空間Hが設けられている。
インナーシェル31Aの内部には、大タービン33Tだけでなく、可変ベーン機構39も収容されている。大タービン33Tへ流入する排気の流速を調整するノズルベーン391は、大タービン33Tの外周に配置されている(図7も参照)。ノズルベーン391は、前後方向に延びる支軸391aに固定され、該支軸391aの軸回りに、所定の回転角の範囲で揺動自在である。可変ベーン機構39は、前後方向に間隔をおいて配置されたマウントリング392とフロントリング393とを含み、両者間にノズルベーン391が介在されている。マウントリング392は、大タービン軸37を前後方向に貫通させる中心開口を備えた円板部材であり、ベース板33Aに固定されている。フロントリング393は、ノズルベーン391と対向するフランジ部を後端に備えた円筒部材であり、前端部分が排出円筒管561に内挿されている。
マウントリング392の後方にはドライブリング394が配置されている。支軸391aの前端はフロントリング393の前記フランジ部で軸支され、後端はマウントリング392を貫通してドライブリング394にて軸支されている。このドライブリング394は、大タービン軸37を軸中心として回動可能である。ドライブリング394にはクランク部395が接続されており、クランク部395の後端からはピン395Aが突設されている。ピン395Aには、VGTアクチュエータ39Aによって進退移動されるロッド396(図7、図10参照)がヒンジ結合されている。VGTアクチュエータ39Aの駆動力は、ロッド396を介してノズルベーン391に伝達される。
VGTアクチュエータ39Aがロッド396を進退移動させると、ドライブリング394が軸回りに回転し、これに連動してノズルベーン391も支軸391aに回転し、その角度が変更される。例えば、VGTアクチュエータ39A及びロッド396によって、ノズルベーン391が閉方向(隣接するノズルベーン391同士の間隔を狭める方向)に駆動されると、大タービン33Tに流入する排気の流路の面積が小さくなる。これにより、大タービン33Tに流入する排気の流速が増大する。この動作は、既述の通り、エンジン本体10が低速回転域で動作し、排気バイパス弁6が閉とされている場合に実行される。
[コンプレッサ間通路及びVGTアクチュエータの配置について]
図9は、本実施形態に係るターボ過給機3を、大型、小型コンプレッサケース31C、32C(大、小コンプレッサ室34、36)側から見た側面図である。吸気通路において上流側の大コンプレッサ室34を区画する大型コンプレッサケース31Cは、下流側の小コンプレッサ室36を区画する小型コンプレッサケース32Cの上方に配置されている。コンプレッサ間通路46は、当該側面視において上下方向に概ね直線状に延びている。図9に示す通り、コンプレッサケース側からの側面視では、エンジン本体10は、ターボ過給機3(大型ターボ部3A)の左側に位置する。なお、図9に付されている左右の方向表示は、コンプレッサケース側からの側面視における左右方向を示しており、図1〜図4、図6の方向表示とは左右方向が逆に表示されている。
大タービン軸37及び小タービン軸38は、大略的にエンジンの出力軸であるクランク軸23と同じく前後方向に延びている。クランク軸23に対し、大タービン軸37が小タービン軸38よりも遠い側に配置されている。つまり、エンジン本体10の左側面10Lに近い側に小タービン軸38が配置され、大タービン軸37は小タービン軸38よりも右方に離れている。
図9の側面視において、大タービン軸37は、その軸回りに反時計方向(図中の矢印R1)に回転する。このことは、大スクロール部315の上流から下流に向かうスクロール方向も、反時計方向であることを意味する。大スクロール部315の下流端315Eは、大タービン軸37の左方側において下向けに開口している。一方、小コンプレッサ室36への入口部324Aは、小タービン軸38の軸上に配置されている。下流端315Eと入口部324Aとは、小タービン軸38に対して大タービン軸37が右方にシフトしている分だけ、概ね上下方向に直線状に並ぶ位置関係となっている。なお、図9の矢印E1は、吸気のフロー方向を示している。
コンプレッサ間通路46(コンプレッサ室から吸気を吐出する通路)は、大コンプレッサ室34の出口である下流端315Eから小コンプレッサ室36の入口部324Aへ至る吸気通路である。コンプレッサ間通路46は、大スクロール部315の下流から第1カップリング部316、コールドデカップラ317、第2カップリング部323、及び、小コンプレッサ室36に連なるコンプレッサ導入通路327からなる、上下方向に略直線状に延びた通路である。このような形態のコンプレッサ間通路46は、上記の大、小タービン軸37、38の配置によって実現されている。
このようなコンプレッサ間通路46は、図9に示す側面視において、大タービン軸37よりもエンジン本体10側に配置されている。つまりコンプレッサ間通路46は、左右方向においてエンジン本体10の左側面10Lと大タービン軸37との間に配置され、直線的に大型コンプレッサケース31Cと小型コンプレッサケース32Cとを繋いでいる。
ターボ過給機3の斜視図である図10(左右の方向表示は、図9にマッチさせている)も参照して、VGTアクチュエータ39Aは、大型タービンケース31Tに収容されている可変ベーン機構39に駆動力を与えるものであるが、大型コンプレッサケース31Cの後側表面に搭載されている。VGTアクチュエータ39Aは、エンジン本体10に対して大タービン軸37よりも遠い側に配置されている。換言すると、コンプレッサ間通路46とVGTアクチュエータ39Aとが、大タービン軸37を通り気筒2の軸方向に延びる仮想線Sを挟んで左右に配置されている。かかる配置は、大スクロール部315のスクロール方向が反時計方向であることから、仮想線Sの右側にスペース的な余裕があることを利用したものである。
なお、図10には、大型タービンケース31Tと大型コンプレッサケース31Cとの間において概ね上下方向に延びる、ノズルベーン391の操作用のロッド396が示されている。VGTアクチュエータ39Aは、大型コンプレッサケース31Cを前後方向に貫通し、ロッド396の一端に連なる駆動部を備えている。また、図10には、ターボ過給機3が備える3つのアクチュエータ;排気バイパス弁6用のバルブアクチュエータ6A、吸気バイパス弁491用のバルブアクチュエータ492、及びVGTアクチュエータ39Aの配置関係も示されている。これらアクチュエータ6A、492、39Aは、図10に示す右後方の下からの斜視において、概ね三角形の配置関係とされている。
[排気のフローについて]
次に、図11及び図12を参照して、ターボ過給機3内における排気のフローを説明する。図11は、エンジン本体10の低速回転域における、ターボ過給機3内の排気のフローを示す断面図である。低速回転域では、バルブアクチュエータ6Aは弁本体61を閉姿勢とし、排気バイパス通路57が閉じられる。この場合、エンジン本体10側から吐出されてくる排気(矢印F)は、小型タービンケース32Tの排気導入通路51に進入する。排気は、連絡通路52によって下方に導かれ、小スクロール通路53の上流部53Uに至る(矢印F1)。そして排気は、小タービン35Tに作用すべく、小タービン35Tの外周部の小スクロール通路53から小タービン軸38に向かう方向に流入し、小タービン35Tを反時計方向R2に回転させる。
その後、排気は、小タービン35Tの軸方向から導出され、タービン間通路54に進入する。排気は、タービン間通路54に沿って上方へ導かれ、大スクロール通路55の上流部55Uに至る(矢印F2)。このとき、排気は小型タービンケース32Tから大型タービンケース31T内へ流入することにもなる。そして排気は、大タービン33Tに作用すべく、大タービン33Tの外周部の大スクロール通路55から大タービン軸37に向かう方向に流入し、大タービン33Tを時計方向R1に回転させる。既述の通り、この際にはVGTアクチュエータ39Aがノズルベーン391を所定角度だけ回動させ、大タービン33Tに流入する排気の流速を高める。しかる後、排気は大タービン33Tの軸方向から導出され、排出通路56(図8)を通してターボ過給機3の機外へ排出され、排気浄化装置70へ向かう。
図12は、エンジン本体10の中速及び高速回転域における、ターボ過給機3内の排気のフローを示す断面図である。中速〜高速回転域では、バルブアクチュエータ6Aは弁本体61を開姿勢とし、排気バイパス通路57が開かれる。この場合、エンジン本体10側から吐出されてくる排気(矢印F)は、排気導入通路51を経て、フロー抵抗が小さい排気バイパス通路57へ専ら流入する。そして排気は、排気バイパス通路57に沿って左上方へ導かれ、大スクロール通路55の上流部55Uへ、右寄りの部分から流入する(矢印F3)。このとき、排気は小型タービンケース32Tから大型タービンケース31T内へ流入することにもなる。以下同様に、排気は、大スクロール通路55から大タービン33Tに対して流入し、大タービン33Tの軸方向から導出されて排出通路56へ向かう。この際、VGTアクチュエータ39Aは、可変ベーン機構39のノズルベーン391の開度を、予め設定された基本ベーン開度とする。
[作用効果]
以上説明した本実施形態に係るターボ過給機付エンジン1によれば、次のような作用効果を奏する。ターボ過給機付エンジン1のターボ過給機3は、大型タービンケース31T内に、大タービン33Tに流入する排気の流速を変更する可変ベーン機構39を備えている。可変ベーン機構39のノズルベーン391(可変ベーン)を駆動するVGTアクチュエータ39Aは、大型タービンケース31Tに比べて高温にはならない大型コンプレッサケース31Cの表面に取り付けられる。従って、VGTアクチュエータ39Aが耐熱性に劣るものであっても、上記の取り付け態様とすることによって、VGTアクチュエータ39Aに熱害が及び難くすることができる。
また、大タービン軸37を大型コンプレッサケース31C(大コンプレッサ室34)側から見た側面視において、大タービン軸37はその軸回りに反時計方向に回転し、大コンプレッサ室34から吸気を吐出する通路となるコンプレッサ間通路46は、大タービン軸37よりもエンジン本体10側に配置される。このため、大型コンプレッサケース31Cにおいて、大タービン軸37よりも右側(反エンジン側)には空きスペースを作り易くなる。これを利用して、VGTアクチュエータ39Aは、エンジン本体10に対して大タービン軸37よりも遠い側に配置されている。つまり、吸気の吐出通路については、大型コンプレッサケース31Cの大タービン軸37よりもエンジン本体10側の領域を活用して吸気抵抗が小さくなる通路を形成し、一方で、大タービン軸37よりも反エンジン側の空きスペースを活用してVGTアクチュエータ39Aを配置するというレイアウトが実現している。当該レイアウトは、吸気抵抗の低減による過給効率の向上、ターボ過給機3のコンパクト化、及びVGTアクチュエータ39Aの熱害防止というメリットをターボ過給機3にもたらす。
本実施形態では、VGTアクチュエータ39Aは電動式のものであり、VGTアクチュエータ39Aの駆動力がロッド396を介してノズルベーン391に伝達される構成を有する。一般に、電動式のアクチュエータは、制御性には優れるものの、耐熱性に劣る。上記実施形態では、VGTアクチュエータ39Aが大型コンプレッサケース31Cの上記の位置に配置されるので、当該大型コンプレッサケース31Cの熱害からの保護に好適である。また、大型コンプレッサケース31Cで駆動されるロッド396を、大型コンプレッサケース31Cにおいて吸気通路が存在しない領域に配置し、大型タービンケース31T側へ延在させることができるので、ロッド396の配置に関しても本実施形態は好適である。
また、ターボ過給機3は、大型ターボ部3Aと小型ターボ部3Bとを備える2ステージ型のターボ過給機である。大型ターボ部3Aの大コンプレッサ室34は、吸気通路P1において小型ターボ部3Bの小コンプレッサ室36よりも上流側に配置されている。そして、可変ベーン機構39は、大タービン室33に収容されている大タービン33Tに対して組み付けられ、VGTアクチュエータ39Aが大型コンプレッサケース31Cに取り付けられている。
そして、エンジンの出力軸(クランク軸23)に対して大タービン軸37が小タービン軸38よりも遠い側に配置されているので、大、小コンプレッサ室34、36側から見る側面視によれば、小タービン軸38は大タービン軸37の左側にシフトした位置に存在する。この構成を前提として、大タービン軸37はその軸周りに反時計方向に回転するので、大スクロール部315の下流端315Eの位置を、左右方向において小コンプレッサ室36の入口部324Aの位置に一致させ易くなる。すなわち、下流端315Eと入口部324Aとが、概ね上下方向に直線状に並ぶ位置関係とすることができる。従って、コンプレッサ間通路46を、前記側面視において、殆ど湾曲を要さない通路とすることができ、吸気抵抗を低減させることができる。また、当該2ステージ型のターボ過給機3において、VGTアクチュエータ39Aの配置位置を適正化することができる。
以上説明した通り、本発明によれば、可変ベーン機構39を具備するターボ過給機3が付設されたエンジン1において、ターボ過給機3のコンパクト化及びコンプレッサ間通路46における吸気抵抗の低減を図りつつ、VGT用アクチュエータ39Aの配置が適正化されたターボ過給機付エンジン1を提供することができる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ターボ過給機として、大型ターボ部3Aと小型ターボ部3Bとを備える2ステージ型のターボ過給機3を例示した。これに代えて、ターボ過給機はシングルステージ型のターボ過給機としても良い。
図13は、変形実施形態に係るターボ過給機30を、コンプレッサ室側から見た側面図である。ターボ過給機30は、シングルステージ型のターボ過給機であって、タービン軸370に連結された図略のタービン及びコンプレッサと、前記タービンを収容するタービンケースと、前記コンプレッサを収容するコンプレッサケース310Cとを備える。前記タービンには図略の可変ベーン機構が組み付けられ、コンプレッサケース310Cには前記可変ベーン機構のノズルベーンを駆動するVGTアクチュエータ39Aが取り付けられている。
タービン軸370をコンプレッサ側から見た側面視において、エンジン本体10はターボ過給機30の左側に位置し、タービン軸370はその軸回りに反時計方向に回転する。そして、コンプレッサケース310C内のコンプレッサ室から吸気を吐出するスクロール通路3150の下流側通路は、タービン軸370よりもエンジン本体10側に配置されている。スクロール通路3150は反時計方向にスクロールしており、吸気は図中の矢印E2で示す通り下流端315Eから吐出される。一方、VGTアクチュエータ39Aは、コンプレッサケース310Cの表面であって、エンジン本体10に対してタービン軸370よりも遠い側に配置されている。コンプレッサ間通路46とスクロール通路3150の下流側通路とが、タービン軸370を通り気筒2の軸方向に延びる仮想線Sを挟んで左右に配置されている。このように、シングルステージ型のターボ過給機においても、本発明を適用することができる。
この他、上記実施形態では、可変ベーン機構39を大タービン33Tに対して組み付ける例を示したが、小タービン35Tに対しても可変ベーン機構を組み付けるようにしても良い。また、2ステージ型のターボ過給機として、大型ターボ部3Aと小型ターボ部3Bとを備えるターボ過給機3を例示した。これに代えて、2つのターボ部が、同じ過給能力を具備する2ステージ型のターボ過給機としても良い。
1 ターボ過給機付エンジン
10 エンジン本体
3 ターボ過給機
3A 大型ターボ部(第2ターボ部)
3B 小型ターボ部(第1ターボ部)
31T 大型タービンケース(タービンケース)
31C 大型コンプレッサケース(コンプレッサケース)
33 大タービン室(タービン室/第2タービン室)
33T 大タービン(タービン)
34 大コンプレッサ室(コンプレッサ室/第2コンプレッサ室)
34B 大コンプレッサ(コンプレッサ)
35 小タービン室(第1タービン室)
36 小コンプレッサ室(第1コンプレッサ室)
37 大タービン軸(タービン軸)
38 小タービン軸
39 可変ベーン機構
39A VGTアクチュエータ(アクチュエータ)
391 ノズルベーン(可変ベーン)
396 ロッド
46 コンプレッサ間通路(コンプレッサ室から吸気を吐出する通路)

Claims (3)

  1. エンジン本体と、
    前記エンジン本体に隣接して配置され、前記エンジン本体から排気が供給される排気通路と前記エンジン本体へ吸気を供給する吸気通路とを有し、前記吸気を過給するターボ過給機を備え、
    前記ターボ過給機は、
    タービンと、該タービンに流入する排気の流速を変更する可変ベーンとを収容し、前記排気通路に連通するタービン室を区画するタービンケースと、
    コンプレッサを収容し、前記吸気通路に連通するコンプレッサ室を区画するコンプレッサケースと、
    前記タービンと前記コンプレッサとを連結するタービン軸と、
    前記可変ベーンを駆動するアクチュエータと、を備え、
    前記タービン軸を前記コンプレッサ側から見た側面視において、
    前記エンジン本体は前記ターボ過給機の左側に位置し、
    前記タービン軸はその軸回りに反時計方向に回転し、
    前記コンプレッサ室から吸気を吐出する通路は、前記タービン軸よりも前記エンジン本体側に配置され、
    前記アクチュエータは、前記コンプレッサケースの表面であって、前記エンジン本体に対して前記タービン軸よりも遠い側に配置されていることを特徴とする、ターボ過給機付エンジン。
  2. 請求項1に記載のターボ過給機付エンジンにおいて、
    前記アクチュエータは電動式のものであり、
    前記アクチュエータの駆動力がロッドを介して前記可変ベーンに伝達される、ターボ過給機付エンジン。
  3. 請求項1又は2に記載のターボ過給機付エンジンにおいて、
    前記ターボ過給機が、第1タービン室及び第1コンプレッサ室を備える第1ターボ部と、第2タービン室及び第2コンプレッサ室を備える第2ターボ部とを備え、前記吸気通路において前記第2コンプレッサ室が前記第1コンプレッサ室よりも上流側に配置された2ステージ型ターボであり、
    前記可変ベーンは、少なくとも前記第2タービン室に収容されているタービンに対して組み付けられている、ターボ過給機付エンジン。
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