JP2016011655A - 過給機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、他の文献には、アクチュエータをコンプレッサハウジングに設けたステーにボルトで取付ける技術の開示も認められる(例えば、特許文献2参照)。
また、一般に、過給機を取付ける場合に、剛性の高いエンジン本体のブロックに直接取り付けられるのはタービンハウジングの部位のみである。このため、必然的にこの取付部位から離れたところに位置するアクチュエータは、エンジン本体からの振動が増幅されて作用する。このため、振動の抑制については特段の配慮が必要になる。
前記タービンハウジングに設けられたウエストゲート(例えば、後述のウエストゲート12)及びウエストゲートバルブ(例えば、後述のウエストゲートバルブ13)と、
前記ウエストゲートバルブの開度を調節するアクチュエータ(例えば、後述のアクチュエータ40)とを備え、
前記アクチュエータは、取付部材(例えば、後述の取付部材200)を介してこのコンプレッサハウジングに取り付けられ、
前記取付部材は、前記コンプレッサハウジングにおける前記センタハウジングと組み付けられる部位で前記コンプレッサハウジングに接続されるセンタハウジング側接続部を有することを特徴とする過給機。
図1は本発明の過給機を示す斜視図、図2は本発明の過給機を示す側面図である。
図1及び図2において、本実施形態としての過給機1は、タービンハウジング10とコンプレッサハウジング20とがセンタハウジング30を介して一体に組み立てられて構成されている。
タービンハウジング10内には排気入口管11から導入されるエンジンの排気ガスによって回転する図示しないタービンロータが軸支されている。このタービンロータの回転がセンタハウジング30内のベアリングシャフト(不図示)を通してコンプレッサハウジング20内に軸支された図示しないコンプレッサロータ伝達される。
アクチュエータ40は、タービンハウジング10内のウエストゲートバルブ13の開度調節操作を行うための駆動源であるが、稼働時に高温になるタービンハウジング10からの熱を避けるためにコンプレッサハウジング20側に設けられる。
この過給機1では、図示のごとく、アクチュエータ40はコンプレッサハウジング20と一体に構成された取付部材200を介してこのコンプレッサハウジング20に取り付けられている。
取付部材200は、その脚部の一方の部分であるセンタハウジング側接続部201で上記部位に接続されるが、その脚部の他方の部分であるインレットハウジング側接続部202でコンプレッサハウジング20のインレットハウジング部22(図2)に接続されている。
結果的に、この取付部材200では、アクチュエータ保持部203を従来よりも幅広の剛性の高い部分で支持することになっている。この点については、後に図5を参照して更に詳述する。
発明者等は上述の傾斜角について種々検討の結果、最適な角度を見出した。これについては図面を参照して後に詳述する。
図4(A)は過給機のアクチュエータを従来のようにコンプレッサハウジングに取り付けた場合に、アクチュエータに作用する加速度の周波数特性を表す図である。即ち、図4(A)の特性は、アクチュエータを取り付ける取付部材は、上述した本発明のようには、その脚部が、センタハウジングとインレットハウジング部とに各接続されてはおらず、単純にコンプレッサハウジングに接続された場合のものである。またこの場合、図3を参照して説明したごとくには、取付部材がそのフランジ状のアクチュエータ保持部に連なる部分において別段幅広には成形されておらず相対的に幅の狭い形状である。
図4(A)及び図4(B)を対照して明らかなとおり、低負荷時、即ち、当該過給機が取り付けられるエンジンの回転が低回転である場合、及び、全開負荷時、即ち、エンジンの回転が最高回転である場合のいずれにおいても、振動の周波数が900[Hz]から2000[Hz]の領域で、アクチュエータに作用する加速度が効果的に抑制されている。
図5(A)は、従来の過給機におけるアクチュエータの取付部材の形状を表す図である。図5(A)において、取付部材200aのフランジ状のアクチュエータ保持部203aから図示にて下方に脚部が延出している。脚部は、コンプレッサハウジング20aを跨ぐように延出したセンタハウジング側の第1脚部201aとインレットハウジング側の第2の脚部202aとを有する。
この結果、取付部材200aはアクチュエータ保持部の203aから脚部へ向けての広がりが相対的になだらかで、全体として幅が狭くなり、従って、その剛性は、次に述べる本発明の場合に比し劣る。
上記を取付部材200の形状に注目して換言すれば、取付部材200は、アクチュエータ40を保持するためのフランジ状のアクチュエータ保持部203とセンタハウジング側接続部201とを結合する結合部204を有し、結合部204の外縁の延出方向とフランジ状のアクチュエータ保持部203のアクチュエータを結合するフランジ面に直交する方向とのなす角が略45度であるであると要約される。
この結果、取付部材200はそのアクチュエータ保持部203から脚部へ向けての広がりが相対的に急で、全体として幅が広くなり、従って、その剛性は、図5(A)の従来例に比し高いものとなる。
即ち、図5(B)における取付部材200のアクチュエータ保持部203からセンタハウジング側接続部201へと延出する結合部204の傾斜角θ2(以下、一般的に角度θという)が小さくなるほど、アクチュエータ保持部203から結合部204への連なりは相対的に急であり、幅広になるが、このようにするほど部材としての重量も増加する。
図6において、縦軸は、取付部材200に一定の応力をかけた場合の変形量評価位置における変形率(基準値に対する相対値)、横軸は、重量増加量であり、何れも矢印の方向に増大する。そして、上述の角度θをパラメータとしている。ここに変形量評価位置は、取付部材200のアクチュエータ保持部203の頂上部位であり、図中、符号Mで示された部位である。
一方、角度θが45度を下回る領域では、重量増加量の増大に比し変形率の低下(即ち、剛性の高まり)が相対的に小さく飽和に至る傾向を呈する。これは、角度θが45度を下回ると、剛性の高まりは余り期待できず、重量増加といった不利な点が優ってくることを意味している。
このため、重量の増加を低減しつつアクチュエータ40の振動の抑制が十全なものとなる。
例えば、上述したアクチュエータ40は必ずしも電動アクチュエータである場合には限られず、例えば加圧給気をダイヤフラムチャンバー内に導入してそれによる背圧とばねの弾発力との力平衡によって作動する方式のアクチュエータを適用してもよい。
10…タービンハウジング
20…コンプレッサハウジング
22…インレットハウジング部
23…スクロール部
30…センタハウジング
40…アクチュエータ
200…取付部材
201…センタハウジング側接続部
202…インレットハウジング側接続部
203…アクチュエータ保持部
204…結合部
Claims (4)
- タービンハウジングとコンプレッサハウジングとがセンタハウジングを介して一体に組み立てられた過給機において、
前記タービンハウジングに設けられたウエストゲート及びウエストゲートバルブと、
前記ウエストゲートバルブの開度を調節するアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータは、取付部材を介してこのコンプレッサハウジングに取り付けられ、
前記取付部材は、前記コンプレッサハウジングにおける前記センタハウジングと組み付けられる部位で前記コンプレッサハウジングに接続されるセンタハウジング側接続部を有することを特徴とする過給機。 - 前記コンプレッサハウジングは上流側の吸気通路に接続されるインレットハウジング部を有し、前記取付部材は、前記インレットハウジング部に接続されるインレットハウジング側接続部を有することを特徴とする請求項1に記載の過給機。
- 前記取付部材は、前記センタハウジング側接続部の接続端及び前記インレットハウジング側接続部の接続端が前記コンプレッサハウジングに流入した吸気が加圧されるスクロール部を越えて各対応する前記センタハウジング側の接続部及び前記インレットハウジング部との接続部に達してそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項2に記載の過給機。
- 前記取付部材は、前記アクチュエータを保持するためのフランジ状のアクチュエータ保持部と前記センタハウジング側接続部とを結合する結合部を有し、前記結合部の外縁の延出方向と前記フランジ状のアクチュエータ保持部の前記アクチュエータを結合するフランジ面に直交する方向とのなす角が前記フランジ面に沿う方向からの側面視で略45度であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の過給機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014134832A JP6207474B2 (ja) | 2014-06-30 | 2014-06-30 | 過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014134832A JP6207474B2 (ja) | 2014-06-30 | 2014-06-30 | 過給機 |
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JP2014134832A Active JP6207474B2 (ja) | 2014-06-30 | 2014-06-30 | 過給機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214866A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | マツダ株式会社 | ターボ過給機付エンジン |
US10907535B2 (en) | 2018-10-10 | 2021-02-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Turbine housing of turbocharger |
WO2023067847A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社Ihi | 過給機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014088822A1 (en) * | 2012-12-06 | 2014-06-12 | Borgwarner Inc. | Exhaust-gas turbocharger |
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2014
- 2014-06-30 JP JP2014134832A patent/JP6207474B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014088822A1 (en) * | 2012-12-06 | 2014-06-12 | Borgwarner Inc. | Exhaust-gas turbocharger |
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US10907535B2 (en) | 2018-10-10 | 2021-02-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Turbine housing of turbocharger |
WO2023067847A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社Ihi | 過給機 |
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JP6207474B2 (ja) | 2017-10-04 |
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