JP2017213577A - レーザ加工ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】保護ガラスを薄くできるレーザ加工ヘッドを提供する。【解決手段】レーザ光を集光する集光レンズ7と、ワークのレーザ加工部へアシストガスを噴出するノズル13と、上記集光レンズ7とノズル13との間に保護ガラス11を備えたレーザ加工ヘッドであって、前記集光レンズ7と前記保護ガラス11との間の圧力調整室19の内圧と、前記保護ガラス11と前記ノズル13との間のアシストガス室15の内圧とを常にほぼ等圧に保持している。そして、前記圧力調整室19に流入するガスの圧力又は前記圧力調整室19から流出するガスの圧力を、前記アシストガス室15内の圧力に対応して制御するガス圧制御手段21を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工ヘッドに係り、さらに詳細には、レーザ光を集光する集光レンズを備えると共に、ワークのレーザ加工位置から飛散するスパッタ等から集光レンズを保護する保護ガラスを備えたレーザ加工ヘッドであって、前記保護ガラスを薄くすることができるレーザ加工ヘッドに関する。
レーザ加工装置において、例えば板状のワークのレーザ加工を行う場合、ワークのレーザ加工位置からヒュームやスパッタ等が飛散して、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズに付着することがある。そこで、集光レンズに対するスパッタ等の付着を防止するために、レーザ加工ヘッドの先端部に備えたノズルと前記集光レンズとの間に保護ガラスを備えている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平9−122962号公報 特開2001−259872号公報
前記特許文献1に記載の構成としては、集光レンズと保護ガラスとの間の空間内へ、エア又はアシストガスを供給し、上記空間内の圧力を常に一定に保持する構成である。そして、圧力センサによって前記空間内の圧力変化を検出して、前記保護ガラスの損傷を検出しようとするものである。前記特許文献2に記載の構成は、第1の保護ガラスと第2の保護ガラスとを備え、第1,第2の保護ガラス間の空間の圧力変化を圧力センサによって検出する構成である。
すなわち、特許文献1,2の構成は、圧力センサによって空間内の圧力変化を検出して、保護ガラスの損傷を検出するものである。
ところで、レーザ加工ヘッド内に集光レンズと保護ガラスとを備えた構成においては、レーザ加工ヘッドの先端部に備えたノズルと保護ガラスとの間の空間であるアシストガス室を備えている。そして、このアシストガス室内へアシストガスを供給し、ノズルからワークのレーザ加工部へアシストガスを噴出し、加工中にレーザ光により融解した金属を除去すると共に、加工部を冷却している。またアシストガスは加工中にスパッタが保護ガラス方向へ飛散することを抑制している。したがって、アシストガス室内の圧力が上昇すると、保護ガラスが上方に凸状に湾曲することがある。
よって、集光レンズの焦点位置が変化したり、場合によっては保護ガラスが損傷することがある。この場合、前記アシストガス室内の圧力上昇によっても保護ガラスに湾曲を生じないように、保護ガラスを厚く構成することも可能である。しかし、保護ガラスは高価であり、しかも、スパッタが付着し易いものであって汚染具合によっては度度交換して使用されるものである。ために、保護ガラスを薄くすることが行われている。
保護ガラスを薄くすると、前記アシストガス室内のガス圧によって保護ガラスが湾曲し易いものである。したがって、保護ガラスを薄く構成した場合には、集光レンズと保護ガラスとの間の圧力調整室内にアシストガスを供給し、前記保護ガラスの周囲に形成した連通路を経て前記アシストガス室内へアシストガスを流入している。そして、アシストガス室内のアシストガスを、レーザ加工ヘッドの先端部に備えたノズルからワークのレーザ加工部へ噴出している。
上記の場合、保護ガラスを薄く形成することができるものの、前記保護ガラスの周囲の連通路をアシストガスが通過するものであるから、アシストガスの圧力損失を生じ易いと共に、アシストガス室内に乱流を生じ易いという問題がある。また集光レンズと保護ガラスとの間の圧力調整室内に供給するアシストガスの流れは集光レンズに当たり、保護ガラスの上面に向かって下向きの流れに変わるので、アシストガスに塵埃が含まれていた場合には保護ガラスの上面にその塵埃が堆積(付着)しやすくなってしまう問題がある。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、レーザ光を集光する集光レンズと、ワークのレーザ加工部へアシストガスを噴出するノズルと、上記集光レンズを保護する保護ガラスとを備えたレーザ加工ヘッドであって、前記集光レンズと前記保護ガラスとの間の圧力調整室の内圧と、前記保護ガラスと前記ノズルとの間のアシストガス室の内圧とを常にほぼ等圧に保持している。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記圧力調整室に流入するガスの圧力又は前記圧力調整室から流出するガスの圧力を、前記アシストガス室内の圧力に対応して制御するガス圧制御手段を備えている。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室内の圧力を検出する圧力センサの検出値と前記アシストガス室内の圧力を検出する圧力センサとの検出値とに基づいて、前記圧力調整室内に流入するガスの圧力、又は前記圧力調整室内から流出するガスの圧力を調整する圧力調整弁を備えている。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室に連通した第1圧力室と前記アシストガス室に連通した第2圧力室との間にピストンを備えた流体圧調整装置を備え、前記ピストンの変位に追従するピストンロッドによって、前記圧力調整室に流入するガスの圧力又は前記圧力調整室内から流出するガスの圧力を調整する絞り弁を備えている。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室と前記アシストガス室と連通する連通路を、前記保護ガラスの周辺に備えている。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記保護ガラスは、レーザ加工ヘッドに内装した環状のガラスケース内に備えたガラスホルダに保持されており、前記ガラスケースの内周面と前記ガラスホルダの外周面との間に、前記連通路を形成するために、前記ガラスホルダの外周面に切欠部を備えている。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記ガラスケースの下部に、前記ガラスホルダを支持するホルダ支持部を内方向へ突出して備え、このホルダ支持部に、前記連通路が備えられている。
本発明によれば、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズと保護ガラスとの間の圧力調整室内の圧力と、レーザ加工ヘッドの先端部に備えたノズルと保護ガラスとの間のアシストガス室内の圧力とを常にほぼ一定保持することができる。したがって、保護ガラスを薄く形成することができるものである。またアシストガスの乱流の発生を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレーザ加工ヘッドの構成を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るレーザ加工ヘッドの構成を概念的、概略的に示した説明図である。 集光レンズ、保護ガラスの部分の構成を示す断面説明図である。 保護ガラスの部分の構成を示す断面説明図である。 保護ガラスを支持する構成の斜視説明図である。
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態に係るレーザ加工ヘッドについて説明するに、レーザ加工ヘッド1は、図1に概念的、概略的に示すように、筒状のヘッド本体3を備えている。このヘッド本体3内にはレンズホルダ5を介して集光レンズ7が備えられている。また、前記ヘッド本体3内面にはガラスホルダ9を介して保護ガラス11が密着して備えられている。そして、前記ヘッド本体3の先端部にはアシストガスをワーク(図示省略)のレーザ加工位置へ噴出するノズル13が備えられている。
前記保護ガラス11と前記ノズル13との間にはアシストガス室15が形成してあり、このアシストガス室15には、アシストガスを供給するポンプP1が接続路CL1を介して接続してある。前記アシストガス室15内へアシストガスを噴出する噴出口17は、ヘッド本体3の周方向の複数箇所に備えられている。そして、複数の噴出口17は、前記保護ガラス11の下面中央付近を指向してアシストガスを噴出するように傾斜してある。
したがって、前記噴出口17からアシストガス室15内へ噴出されたアシストガスは、保護ガラス11の下面に対してヒュームやスパッタが付着することを抑制すると共に、保護ガラス11を冷却する作用をなすものである。そして、アシストガス室15内へ噴出されたアシストガスは、ノズル13方向へ指向されて、ノズル13からワークのレーザ加工位置へ噴出されるものである。よってアシストガス室15内のアシストガスの乱流の発生を低減することができる。
前記ヘッド本体3内であって、前記集光レンズ7と前記保護ガラス11との間には圧力調整室19が備えられている。この圧力調整室19の入口19Aには、清浄なエアを常に供給するポンプP2が接続路CL2を介して接続してある。そして、前記圧力調整室19に流入したエアは、外気に開放された出口19Bから常に流出してある。したがって、前記圧力調整室19内で、前記入口19Aから前記出口19Bへ清浄なエアの流れが生じ、前記集光レンズ7と前記保護ガラス11を冷却する作用をなすものである。そして、前記アシストガス室15内の圧力と前記圧力調整室19内の圧力は、ガス圧制御手段としての圧力制御手段21によって常にほぼ等圧に保持されている。換言すれば、アシストガス室15内の圧力と、圧力調整室19内の圧力は、前記保護ガラス11の湾曲変形を許容値内に保持すべく、常にほぼ等圧に保持されているものである。
前記圧力制御手段21は、次のように構成してある。すなわち、圧力制御手段21は、前記ポンプP2と前記入口19Aとの間に流体圧調整装置23を配置した構成である。この流体圧調整装置23は、筒状のシリンダ本体25内にピストン27を摺動自在に備えた構成である。したがって、前記シリンダ本体25内は、ピストン27によって第1圧力室29Aと第2圧力室29Bとに区画してある。そして、第1圧力室29Aは、接続路CL3を介して圧力調整室19と接続してあり、第2圧力室29Bは、接続路CL4を介してアシストガス室15と接続してある。
前記ピストン27の両面の受圧面積を等しくするためにピストン27にはピストンロッド27Lが備えられている。このピストンロッド27Lは、前記ポンプP2と入口19Aとを接続した前記接続路CL2の一部を構成する絞り調整室31内に突出してある。そして、前記ピストンロッド27Lの先端部には、前記絞り調整室31に開口した接続路CL2の開口部33を開閉自在かつ絞り自在な絞り弁35が備えられている。
上記構成において、レーザ光LBをワークWへ照射すると共に、ポンプP1によってアシストガスをアシストガス室15内へ供給すると、アシストガスは保護ガラス11の下面に指向して噴出され、かつノズル13からワークWのレーザ加工位置へ噴出される。すなわち、ワークのレーザ加工が行われる。上述のように、アシストガス室15内へアシストガスを供給噴出するとき、アシストガス室15内の圧力によって、保護ガラス11が上方向に湾曲変形することを抑制するために、前記ポンプP2からエアを圧力調整室19内へ供給する。この際、圧力調整室19内へ供給されるエアの圧力は、圧力制御手段21によって、アシストガス室15内の圧力に対応した圧力に制御されているものである。
すなわち、アシストガス室15内の圧力は、接続路CL4を介して流体圧調整装置23の第2圧力室29Bに導入されており、圧力調整室19内の圧力は、接続路CL3を介して第1圧力室29Aに導入されている。したがって、第1圧力室29A内の圧力と第2圧力室29B内の圧力とがほぼ等しい場合には、ピストン27は現状の位置を保持する。よって、絞り弁35による開口部33の絞り度合はほぼ一定に保持される。すなわち、アシストガス室15内の圧力と、圧力調整室19内の圧力はほぼ等圧に保持されるものである。
前記構成において、例えばアシストガス室15内の圧力が上昇すると、流体圧調整装置23における第2圧力室29B内の圧力が上昇し、ピストン27が、図1において下方向に移動される。したがって、絞り弁35による開口部33の絞り度合は広げられることとなり、圧力調整室19内の圧力は上昇されることになる。そして、アシストガス室15内の圧力と圧力調整室19内の圧力とがほぼ等しく保持されるものである。
また、前記アシストガス室15内の圧力が低下すると、流体圧調整装置23における第2圧力室29B内の圧力が低下する。したがって、図1においてピストン27が上昇し、絞り弁35により開口部33の絞り度合が狭くなり、圧力調整室19内の圧力は低下される。すなわち、アシストガス室15内の圧力と圧力調整室19内の圧力は常にほぼ均等に保持されるものである。よって、保護ガラス11が大きく湾曲することを防止でき、保護ガラス11を薄く形成することができるものである。
ところで、前記説明においては、アシストガス室15に対してアシストガスを供給し、圧力調整室19に対して清浄なエアを供給する旨説明した。しかし、圧力調整室19に対してもアシストガスを供給することも可能である。この場合、ポンプP2を省略し、接続路CL1から分岐接続した分岐路を前記接続路CL2に接続することによって可能なものである。
また、前記説明においては、前記圧力調整室19に流入するエアの圧力を流体圧調整装置23によって調整する旨説明した。しかし、出口19Bから流出するエアの圧力を調整して、圧力調整室19内の圧力を、アシストガス室15内の圧力に対応して整正することも可能なものである。この場合、アシストガスに万一塵埃が含まれていたとしても、前記圧力調整室19内で、前記入口19Aから前記出口19Bへのアシストガスの流れによって、塵埃が保護ガラス11の上面に滞留(付着)することを防止することができる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るレーザ加工ヘッド1Aの構成を概念的、概略的に示すものである。この第2の実施形態において、前述した第1の実施形態におけるレーザ加工ヘッド1の構成と同一機能を奏する構成要素には、同一符号を付することとして、重複した説明は省略する。
この第2の実施形態に係るレーザ加工ヘッド1Aにおいては、前記圧力調整室19内の圧力を検出する第2圧力センサS2と前記アシストガス室15内の圧力を検出する第1圧力センサS1とを備えている。また、前記ポンプP1と前記アシストガス室15とを接続した前記接続路CL1には、アシストガス室15へ供給するアシストガスの圧力を制御自在な第1比例制御弁37Aが備えられている。そして、前記ポンプP2と前記圧力調整室19とを接続した接続路CL2には、第2比例制御弁37Bが備えられている。
前記第1,第2の比例制御弁37A,37Bを制御して、前記アシストガス室15内の圧力又は圧力調整室19内の圧力を制御するガス圧制御手段を構成する圧力制御装置39が備えられている。この圧力制御手段39は、例えばマイクロコンピュータから構成してある。上記圧力制御装置39は、前記第1,第2の圧力センサS1,S2の検出値が入力されると、上記両検出値の比較演算を行う。そして、前記第1,第2の圧力センサS1,S2の検出値が等しくなるように、前記第1比例制御弁37A又は第2比例制御弁37Bの適宜一方又は両方を制御するものである。
したがって、アシストガス室15内の圧力と、圧力調整室19内の圧力とがほぼ均等圧に保持されるものである。よって、保護ガラス11が大きく湾曲することが抑制され、保護ガラス11を薄く形成することができるものである。また、第1の実施の形態と同様に前記噴出口17からアシストガス室15内へ噴出されたアシストガスは、保護ガラス11の下面に対してヒュームやスパッタが付着することを抑制すると共に、保護ガラス11を冷却する作用をなすものであり、またアシストガス室15内へ噴出されたアシストガスは、ノズル13方向へ指向されて、ノズル13からワークのレーザ加工位置へ噴出されるものでアシストガス室15内のアシストガスの乱流の発生を低減することができる。
図3,図4は、本発明の第3の実施形態に係るレーザ加工ヘッド1Bにおいて集光レンズ7及び保護ガラス11を支持する構成を示す断面説明図である。図3に示すように、集光レンズ7は前記レンズホルダ5に相当するレンズホルダユニット41によってヘッド本体3内に保持されている。より詳細には、レンズホルダユニット41は、集光レンズ7における上面の周縁部付近を保持する環状の上部ホルダ43Uと、下面の周縁部付近を保持する下部ホルダ43Lとを備えている。
前記保護ガラス11は、図5に示すように、環状のガラスホルダ45に保持されている。図5において、図5(A)は各構成要素を分解した斜視説明図である。そして、図5(B)は各構成要素を組合せた全体構成の斜視図である。図5(C)は、図5(B)の状態からガラス押え部材49を取り外した状態の斜視図である。そして、図5(D)は、図5(C)に示す状態からガラスホルダ45を取り外した状態を示す斜視図である。
前記ガラスホルダ45は、前記ヘッド本体3内に適宜に保持される環状のガラスケース47内に保持されるものである。すなわち、保護ガラス11を内側に備えた前記ガラスホルダ45は、前記ガラスケース47内に嵌入した環状のガラス押え部材49によって、ガラスケース47内に保持されている。
そして、前記アシストガス室15内の圧力と圧力調整室19内の圧力とを常にほぼ均等圧に保持するために、前記アシストガス室15と圧力調整室19は連通路51を介して連通してある。すなわち、前記アシストガス室15内の圧力と、圧力調整室19内の圧力は、連通路51を介して常にほぼ均等圧に保持されるものである。したがって、連通路51は、一種のガス圧制御手段を構成するものである。より詳細には、前記ガラスホルダ45の外周面の複数箇所には適宜形状の切欠部45Cが形成してあって、この切欠部45Cとガラスケース47の内周面との間に形成された間隙が前記連通路51を構成するものである。そして、前記ガラス押え部材49に形成したスリット49Sが前記連通路51と連通してある。
そして、前記ガラスケース47の下部には、前記ガラスホルダ45を支持するホルダ支持部53が内方向へ突出して備えられている。そして、このホルダ支持部53には、例えば貫通穴や切欠部などのごとき連通路55が形成してある。この連通路55は、前記連通路51と連通してある。したがって、アシストガス室15と圧力調整室19は、連通路51,55を介して常に連通した状態にあって、アシストガス室15内の圧力と、圧力調整室19内の圧力は、常にほぼ等圧に保持されるものである。よって、保護ガラス11を許容値以上に湾曲変形させるようなことがなく、保護ガラス11を薄く形成することができるものである。前記圧力調整室19内のアシストガスは流出することなく、圧力調整室19内を静圧に保持するものである。
なお、前記ガラスケース47のホルダ支持部53上にはスペーサ57が配置してある。したがって、保護ガラス11はガラス押え部材49によって上方向から押えられ、スペーサ57によって下側から支持されるものである。よって、保護ガラス11は、ガラスケース47内に密に保持されるものである。そして、前記ガラスケース47の外周面にはOリング59が備えられている。
以上のごとき実施形態の説明から理解されるように、連通路51等を介して保護ガラス11の下側のアシストガス室15内の圧力と、保護ガラス11の上側の圧力調整室19内の圧力とを、常にほぼ均等圧に保持できるので、保護ガラス11の湾曲を抑制でき、かつ保護ガラス11を薄くできるものである。また、第1の実施の形態と同様に前記噴出口17からアシストガス室15内へ噴出されたアシストガスは、保護ガラス11の下面に対してヒュームやスパッタが付着することを抑制すると共に、保護ガラス11を冷却する作用をなすものであり、またアシストガス室15内へ噴出されたアシストガスの大部分は、ノズル13方向へ指向されて、ノズル13からワークのレーザ加工位置へ噴出されるものでアシストガス室15内のアシストガスの乱流の発生を低減することができる。
また、連通路51を介して、前記圧力調整室19に流入するエアの流れはごく少量であり、さらにその流れる方向は上方から保護ガラスに向かって下向きでなく横方向からであり、保護ガラス11の上面に塵埃が滞留(付着)しずらい構成となっている。
なお、図1、図2においては、前記ヘッド本体3の先端部にはノズル13が一体的に備えられているように記載されているが、ヘッド本体3に対してノズル13が別体で着脱可能に備えられていても良い。
1 レーザ加工ヘッド
1A 第2のレーザ加工ヘッド
1B 第3のレーザ加工ヘッド
3 ヘッド本体
5 レンズホルダ
7 集光レンズ
9 ガラスホルダ
11 保護ガラス
13 ノズル
15 アシストガス室
19 圧力調整室
21 圧力制御手段
23 流体圧調整装置
37A 第1比例制御弁
37B 第2比例制御弁
39 圧力制御装置
41 レンズホルダユニット
45 ガラスホルダ
47 ガラスケース
49 ガラス押え部材
51 連通路
55 連通路

Claims (7)

  1. レーザ光を集光する集光レンズと、ワークのレーザ加工部へアシストガスを噴出するノズルと、上記集光レンズを保護する保護ガラスとを備えたレーザ加工ヘッドであって、前記集光レンズと前記保護ガラスとの間の圧力調整室の内圧と、前記保護ガラスと前記ノズルとの間のアシストガス室の内圧とを常にほぼ等圧に保持してあることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記圧力調整室に流入するガスの圧力又は前記圧力調整室から流出するガスの圧力を、前記アシストガス室内の圧力に対応して制御するガス圧制御手段を備えていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  3. 請求項2に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室内の圧力を検出する圧力センサの検出値と前記アシストガス室内の圧力を検出する圧力センサとの検出値とに基づいて、前記圧力調整室内に流入するガスの圧力、又は前記圧力調整室内から流出するガスの圧力を調整する圧力調整弁を備えていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  4. 請求項2に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室に連通した第1圧力室と前記アシストガス室に連通した第2圧力室との間にピストンを備えた流体圧調整装置を備え、前記ピストンの変位に追従するピストンロッドによって、前記圧力調整室に流入するガスの圧力又は前記圧力調整室内から流出するガスの圧力を調整する絞り弁を備えていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  5. 請求項2に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記ガス圧制御手段は、前記圧力調整室と前記アシストガス室と連通する連通路を、前記保護ガラスの周辺に備えていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  6. 請求項5に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記保護ガラスは、レーザ加工ヘッドに内装した環状のガラスケース内に備えたガラスホルダに保持されており、前記ガラスケースの内周面と前記ガラスホルダの外周面との間に、前記連通路を形成するために、前記ガラスホルダの外周面に切欠部を備えていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  7. 請求項6に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、前記ガラスケースの下部に、前記ガラスホルダを支持するホルダ支持部を内方向へ突出して備え、このホルダ支持部に、前記連通路が備えられていることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
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