JP2017210318A - 部品交換時期通知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 好適な部品の交換タイミングを通知すること。
【解決手段】 実施形態に係る部品交換時期通知システムは、運行データ格納手段と、顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データを格納する顧客データ格納手段と、昇降機を構成する部品の起動回数を算出する手段と、部品毎に、異常が生じると推定される起動回数を第1の閾値として算出する手段と、部品毎に、異常の前兆が見られると推定される起動回数を第2の閾値として算出する手段と、部品毎に、起動回数が第2の閾値を超えているかどうかを判定する手段と、起動回数が第2の閾値を超えていると判定された場合、当該昇降機を所有する顧客の顧客データを取得する手段と、顧客データによって示される保守契約の形態に応じて、部品の発注を行う又は部品を交換する必要があることを知らせるための通知を発報する手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 実施形態に係る部品交換時期通知システムは、運行データ格納手段と、顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データを格納する顧客データ格納手段と、昇降機を構成する部品の起動回数を算出する手段と、部品毎に、異常が生じると推定される起動回数を第1の閾値として算出する手段と、部品毎に、異常の前兆が見られると推定される起動回数を第2の閾値として算出する手段と、部品毎に、起動回数が第2の閾値を超えているかどうかを判定する手段と、起動回数が第2の閾値を超えていると判定された場合、当該昇降機を所有する顧客の顧客データを取得する手段と、顧客データによって示される保守契約の形態に応じて、部品の発注を行う又は部品を交換する必要があることを知らせるための通知を発報する手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、部品交換時期通知システムに関する。
一般に、昇降機を構成する各種部品は、昇降機の稼働回数に応じて消耗するため、所定のタイミングで交換する必要がある。部品を交換するタイミングは、保守点検作業を行う保守員によって判断される。保守員によって、部品を交換する必要があると判断された場合、その部品を交換して良いかどうかを、昇降機を所有する顧客に確認し、交換しても良い旨の確認がとれた場合、その部品の発注が行われる。このため、交換する必要があると判断されたタイミングと、実際に部品を交換するタイミングとには、タイムラグが生じてしまうという不都合がある。
本発明が解決しようとする課題は、好適な部品の交換タイミングを通知可能な部品交換時期通知システムを提供することである。
実施形態に係る部品交換時期通知システムは、昇降機の運行履歴を示す運行データを格納する運行データ格納手段と、前記昇降機を所有する顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データを格納する顧客データ格納手段と、前記格納された運行データに基づいて、前記昇降機を構成する多数の部品の起動回数をそれぞれ算出する部品起動回数算出手段と、前記格納された運行データに基づいて、前記部品毎に、異常が生じると推定される起動回数を第1の閾値としてそれぞれ算出する第1の閾値算出手段と、前記算出された各第1の閾値に基づいて、前記部品毎に、異常の前兆が見られると推定される起動回数を第2の閾値としてそれぞれ算出する第2の閾値算出手段と、前記部品毎に、前記算出された起動回数が前記算出された第2の閾値を超えているかどうかを判定する第1の判定手段と、前記起動回数のいずれかが前記第2の閾値を超えていると判定された場合、当該昇降機を所有する顧客の顧客データを前記顧客データ格納手段から取得する第1の取得手段と、前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態に応じて、部品の発注を行う又は部品を交換する必要があることを知らせるための通知を発報する発報手段とを具備する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
以下では、昇降機に関する部品交換時期通知システムについて説明する。昇降機には、例えばエレベータ、エスカレータ、動く歩道などが含まれる。以下では、昇降機がエレベータである場合を想定して説明する。
<第1の実施形態>
以下では、昇降機に関する部品交換時期通知システムについて説明する。昇降機には、例えばエレベータ、エスカレータ、動く歩道などが含まれる。以下では、昇降機がエレベータである場合を想定して説明する。
図1は、実施形態に係る部品交換時期通知システムの概略構成例を示す。部品交換時期通知システムは、図1に示すように、エレベータ11、監視センタ12、パーツセンタ13、保守員端末14、営業担当端末15及び管理者端末16が通信ネットワーク17を介して通信可能に接続されている。なお、図1の例では、エレベータ11が1台しか図示されていないが、実際には多数のエレベータが部品交換時期通知システムに含まれる。
エレベータ11には、エレベータ制御装置21(「制御盤」と称されても良い)及び遠隔監視装置22が設けられている。具体的には、エレベータ11が設置されたビルの機械室などにエレベータ制御装置21及び遠隔監視装置22が設けられている。
エレベータ制御装置21は、例えば乗りかごの速度制御やドアの開閉制御、各種操作ボタンに対応した制御などを含むエレベータ全体の運転制御を行う。このエレベータ制御装置21は、図2に示すように、運行データ収集部21a及び運行データ格納部21bを備えている。運行データ収集部21aは、例えば稼働データや故障データなど、エレベータ11の運行履歴を示す各種運行データを収集する。稼働データとは、エレベータ11が稼働した回数(稼働回数)を示す。この稼働データには、エレベータ11の稼働回数の他、エレベータ11を識別するためのエレベータ識別データなどが含まれる。故障データとは、エレベータ11に生じた故障(異常)の履歴を示す。収集された運行データは、運行データ格納部21bに格納される。なお、運行データ格納部21bには、容量の都合上、所定期間内(例えば当月分)の運行データだけが格納される。また、運行データ格納部21bに格納された運行データは、監視センタ12からの要求に応じて、遠隔監視装置22を介して当該監視センタ12に送られる。
エレベータ制御装置21には遠隔監視装置22が接続されている。この遠隔監視装置22は、エレベータ11の動作状態を監視するための端末装置であり、通信機能を備えている。遠隔監視装置22は、この通信機能を利用して、エレベータ制御装置21から送られてくる運行データを監視センタ12に送信する。
監視センタ12には、運行データ格納部31、顧客データ格納部32、運行データ解析部33及び見積書作成部34が設けられている。なお、監視センタ12に設けられる各部33,34の一部または全ては、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアによって実現されても良いし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアによって実現されても良いし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されても良い。
監視センタ12は、所定のタイミング毎(例えば月末など)に、所定期間内(例えば当月分)の運行データをエレベータ11から取得する。取得された運行データは、運行データ格納部31に格納される。なお、この運行データ格納部31には、当月分の運行データだけでなく、エレベータ11が稼働し始めてから現在までの運行データが格納される。
顧客データ格納部32には、エレベータ11を所有する顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データが格納されている。顧客データとは、図3に示すように、エレベータ識別データ、顧客識別データ及び契約形態の項目が対応づけられたデータである。エレベータ識別データとは、エレベータ11を識別するためのデータである。顧客識別データとは、対応づけられたエレベータ識別データによって識別されるエレベータ11の所有者(顧客)を識別するためのデータである。契約形態とは、対応づけられた顧客識別データによって識別される顧客が、対応づけられたエレベータ識別データによって識別されるエレベータ11を設置した際に交わした保守契約の形態を示すデータである。
例えば、図3に示す顧客データ32aによれば、「顧客X」がエレベータ識別データ「A」によって識別されるエレベータ11を設置した際に交わした保守契約の形態が「部品交換費用を含む」形態(フルメンテナンス契約)であることが分かる。つまり、保守契約の形態が「部品交換費用を含む」形態であるので、交換した方が良い部品が保守点検作業時に見つかった場合には、顧客に部品の交換の要否を確認することなく、部品の交換をして良いことが分かる。
また、図3に示す顧客データ32bによれば、「顧客Y」がエレベータ識別データ「B」によって識別されるエレベータ11を設置した際に交わした保守契約の形態が「部品交換費用を含まない」形態(POG(Parts Oil Grease)契約)であることが分かる。つまり、保守契約の形態が「部品交換費用を含まない」形態であるので、交換した方が良い部品が保守点検作業時に見つかった場合には、顧客に部品の交換の要否を確認する必要があることが分かる。
なお、顧客データは、監視センタ12と通信可能に接続されるエレベータ11が設置される度に更新される。また、顧客データは、顧客の保守契約の形態が変更された場合にも更新される。
運行データ解析部33は、運行データ格納部31に格納される運行データ、具体的には稼働データに基づいて、エレベータ11を構成する部品毎に、現在までに部品が起動した回数(以下、「部品起動回数」と表記する)をそれぞれ算出する。
また、運行データ解析部33は、運行データ格納部31に格納される運行データ、具体的には故障データに基づいて、部品を交換した方が良いかどうかを判断するための指標となる閾値を算出する第1の解析処理を実行する。さらに、運行データ解析部33は、部品毎に算出された部品起動回数に基づいて、部品を交換した方が良いかどうかを判断すると共に、顧客データ格納部32に格納される顧客データによって示される保守契約の形態に応じて、顧客に部品交換の要否を確認する必要があるかどうかを判断する第2の解析処理を実行する。
また、運行データ解析部33は、上述した第2の解析処理の一環として、すぐにでも部品を交換した方が良いことを知らせるための部品交換警告通知や、少し余裕を見てもうそろそろ部品を交換した方が良いことを知らせるための部品交換注意通知を各種端末14〜16に発報したり、見積書作成要求を見積書作成部34に送ったり、交換した方が良い部品の自動発注を行ったりする機能も有している。
なお、第1及び第2の解析処理の詳細については、フローチャートの説明と共に後述するため、ここではその詳しい説明は省略する。
見積書作成部34は、運行データ解析部33から送られる見積書作成要求を受けた場合、当該見積書作成要求に含まれる部品識別データによって識別される部品を交換する際にかかる費用を算出し、当該算出された費用が記された見積書を作成する見積書作成処理を実行する。作成された見積書は、運行データ解析部33に送られる。
なお、見積書作成処理の詳細についても、フローチャートの説明と共に後述するため、ここではその詳しい説明は省略する。
パーツセンタ13は、発注受付部41及び部品価格データ格納部42を備えている。発注受付部41は、監視センタ12から所定の部品の発注要求を受けると、当該発注要求に含まれる部品識別データによって識別される部品の発注を受けたことをパーツセンタ13の職員に通知する。これによれば、パーツセンタ13の職員は、交換用の部品を用意することができる。
部品価格データ格納部42には、部品の価格を示す部品価格データが格納されている。部品価格データとは、図4に示すように、部品識別データ及び価格の項目が対応づけられたデータである。
例えば、図4に示す部品価格データ42aによれば、部品識別データ「a」によって識別される部品の価格が「1000円」であることが分かる。また、図4に示す部品価格データ42bによれば、部品識別データ「b」によって識別される部品の価格が「500円」であることが分かる。
保守員端末14は、保守員が所持している端末であり、営業担当端末15は、営業担当が所持している端末である。保守員端末14及び営業担当端末15は、監視センタ12からの部品交換注意通知及び見積書の入力を受け付ける。これによれば、保守員端末14及び営業担当端末15を所持する保守員や営業担当は、部品交換注意通知と共に入力を受け付けた見積書を顧客に提示し、部品交換の要否を容易に問うことができる。
管理者端末16は、保守員や営業担当を管理する管理者が所持している端末であり、監視センタ12から発報される部品交換警告通知及び見積書の入力を受け付ける。これによれば、管理者は、部品交換警告通知と共に入力を受け付けた見積書を顧客に提示して、部品交換の要否を確認するよう保守員や営業担当に指示することができる。
次に、図5のフローチャートを参照して、運行データ解析部33によって実行される第1の解析処理の手順の一例について説明する。但し、ここでは、運行データ格納部31には、エレベータ11が稼働し始めてから現在までの稼働データ及び故障データが格納されている場合を想定する。
始めに、運行データ解析部33は、運行データ格納部31に格納されるエレベータ11が稼働し始めてから現在までの稼働データに基づいて、エレベータ11を構成する部品毎に部品起動回数を算出する(ステップS1)。例えば、稼働データによって示されるエレベータ11の稼働回数が100回であって、エレベータ11が1回稼働する毎に2回起動する部品の場合、当該部品の部品起動回数は200(=100×2)回と算出される。
続いて、運行データ解析部33は、運行データ格納部31に格納される故障データによって示されるエレベータ11の故障履歴を参照して、エレベータ11を構成する部品毎に、現在の部品起動回数からあとどの程度起動したら当該部品に異常が生じるかを推定し、すぐにでも部品を交換した方が良いかどうかを判断するための指標(換言すると、部品交換警告通知を管理者端末16に送信するかどうかを判断するための指標)となる第1の閾値を算出する(ステップS2)。つまり、第1の閾値は、エレベータ11を構成する各種部品に異常が生じると推定される部品起動回数に相当する。
次に、運行データ解析部33は、エレベータ11を構成する部品毎に算出された第1の閾値に基づいて、少し余裕を見てそろそろ部品を交換した方が良いかどうかを判断するための指標(換言すると、部品交換注意通知を保守員端末14及び営業担当端末15に送信するかどうかを判断するための指標)となる第2の閾値を算出する(ステップS3)。つまり、第2の閾値は、エレベータ11を構成する各種部品にもう少しで異常が生じると推定される部品起動回数(換言すると、異常の前兆が見られると推定される部品起動回数)に相当し、例えば、第1の閾値をN倍(但しN<1である)した値がこれに相当する。
しかる後、運行データ解析部33は、算出された第1及び第2の閾値を、第2の解析処理時に使用されるパラメータとして図示せぬメモリに設定し(ステップS4)、ここでの処理を終了させる。
次に、図6のフローチャートを参照して、運行データ解析部33によって実行される第2の解析処理の手順の一例について説明する。但し、ここでは、監視センタ12内の図示せぬメモリには、上述した第1の解析処理によってそれぞれ算出された第1及び第2の閾値が、第2の解析処理時に使用されるパラメータとして記憶(設定)されているものとする。なお、図6に示す第2の解析処理は、所定のタイミング(例えば月末)毎に実行されるものとする。
始めに、運行データ解析部33は、エレベータ11内の運行データ格納部21bに格納される所定期間分(例えば当月分)の稼働データ及び故障データを取得する(ステップS11)。取得された稼働データ及び故障データは運行データ格納部31に適宜格納される。なお、運行データ格納部31には、取得された稼働データ及び故障データを含めて、エレベータ11が稼働し始めてから現在までの稼働データ及び故障データが格納されている。
続いて、運行データ解析部33は、運行データ格納部31に格納されるエレベータ11が稼働し始めてから現在までの稼働データに基づいて、エレベータ11を構成する部品毎に部品起動回数を算出する(ステップS12)。
次に、運行データ解析部33は、エレベータ11を構成する部品毎に、算出された部品起動回数が図示せぬメモリに設定された第2の閾値を超えているかどうかを判定する(ステップS13)。なお、エレベータ11を構成する各種部品の部品起動回数のいずれもが、部品毎に設定された第2の閾値を超えていないと判定された場合(ステップS13のNO)、運行データ解析部33は、エレベータ11を構成する部品の交換は必要ないと判断し、ここでの処理を終了させる。
一方、エレベータ11を構成する各種部品の部品起動回数のいずれかが、部品毎に設定された第2の閾値を超えていると判定された場合(ステップS13のYES)、運行データ解析部33は、取得された稼働データに含まれるエレベータ識別データと同値のエレベータ識別データを有する顧客データを顧客データ格納部32から取得する(ステップS14)。つまり、当該エレベータ11のエレベータ識別データを有する顧客データを顧客データ格納部32から取得する。
続いて、運行データ解析部33は、取得された顧客データに含まれる契約形態の項目を参照して、当該顧客データに含まれる顧客識別データによって識別される顧客の契約形態が「部品交換費用を含む」形態(フルメンテナンス契約)であるかどうかを判定する(ステップS15)。
顧客の契約形態が「部品交換費用を含む」形態であると判定された場合(ステップS15のYES)、運行データ解析部33は、部品交換の要否を顧客に確認する必要がないと判断し、交換用の部品を自動発注する。具体的には、運行データ解析部33は、交換する必要がある部品の部品識別データを含む発注要求をパーツセンタ13に対して送ることで、交換用の部品の発注を行い(ステップS16)、ここでの処理を終了させる。
一方、顧客の契約形態が「部品交換費用を含まない」形態であると判定された場合(ステップS15のNO)、運行データ解析部33は、ステップS13の処理において第2の閾値を超えていると判定された部品を交換する際にかかる費用が記された見積書を作成して欲しい旨の見積書作成要求を見積書作成部34に送る(ステップS17)。見積書作成部34は、見積書作成要求を受けると、当該要求に応じて見積書を作成する見積書作成処理を実行し、作成した見積書を運行データ解析部33に送る。なお、見積書作成処理の詳細については、後述するため、ここではその詳しい説明は省略する。
次に、運行データ解析部33は、ステップS13の処理において第2の閾値を超えていると判定された部品の部品起動回数が図示せぬメモリに設定された第1の閾値を超えているかどうかを判定する(ステップS18)。
部品起動回数が第1の閾値を超えていると判定された場合(ステップS18のYES)、運行データ解析部33は、見積書作成部34から送られた見積書が付された部品交換警告通知を管理者端末16に発報し(ステップS19)、ここでの処理を終了させる。
一方、部品起動回数が第1の閾値を超えていないと判定された場合(ステップS18のNO)、運行データ解析部33は、見積書作成部34から送られた見積書が付された部品交換注意通知を保守員端末14及び営業担当端末15に発報し(ステップS20)、ここでの処理を終了させる。
次に、図7のフローチャートを参照して、見積書作成部34によって実行される見積書作成処理の手順の一例について説明する。
始めに、見積書作成部34は、運行データ解析部33から送られた見積書作成要求に含まれる部品識別データを含む部品価格データをパーツセンタ13内の部品価格データ格納部42から取得する(ステップS21)。
続いて、見積書作成部34は、見積書作成要求に含まれる全ての部品識別データに関して、部品価格データを取得したかどうかを判定する。つまり、見積書を作成するにあたって必要な部品価格データを全て取得したかどうかを判定する(ステップS22)。なお、必要な部品価格データを全て取得していないと判定された場合(ステップS22のNO)、必要な部品価格データを取得するべく、ステップS21の処理を再度実行する。
一方、必要な部品価格データを全て取得していると判定された場合(ステップS22のYES)、見積書作成部34は、取得された部品価格データに基づいて、第2の閾値を超えていると判定された部品を交換するにあたってかかる費用が記された見積書を作成する(ステップS23)。具体的には、見積書作成部34は、取得された部品価格データが1つである場合には、当該部品価格データによって示される部品の価格が記された見積書を作成する。また、見積書作成部34は、取得された部品価格データが複数である場合には、当該各部品価格データによって示される各部品の価格の総和を算出し、当該各部品の価格の総和が記された見積書を作成する。
しかる後、見積書作成部34は、作成された見積書を運行データ解析部33に送り(ステップS24)、ここでの処理を終了させる。
以上説明した第1の実施形態によれば、部品交換時期通知システムは、上述した第1及び第2の解析処理を実行可能な運行データ解析部33を備えているので、顧客が交わした保守契約の形態に応じて、エレベータ11を構成する部品を自動発注したり、保守員や営業担当、管理者に対して部品交換警告通知や部品交換注意通知を発報したりすることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、監視センタ12内の図示せぬメモリに、上述した第1及び第2の閾値に加えて、第3の閾値がさらに設定されている場合の処理について説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その詳しい説明を省略するものとする。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、監視センタ12内の図示せぬメモリに、上述した第1及び第2の閾値に加えて、第3の閾値がさらに設定されている場合の処理について説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その詳しい説明を省略するものとする。
監視センタ12は、自身にかかる処理負荷の都合上、例えば月に1度しかエレベータ11から運行データを取得しない。つまり、図6に示した第2の解析処理は月に1度しか実行されない。これによれば、監視センタ12にかかる処理負荷を減らすことはできるが、次のような不都合が生じ得る。
例えば、今月取得された運行データを用いて算出された部品起動回数が第2の閾値よりも少しだけ小さな値であり、部品を交換する必要がないと判断された場合であっても、次月に取得された運行データを用いて算出された部品起動回数が第2の閾値だけでなく、第1の閾値も超えてしまい、すぐに部品を交換する必要があると判断される場合がある。この場合、すぐに部品を交換する必要があるにも関わらず、部品を発注したり、保守契約の形態によっては顧客に部品交換の要否を確認したりする必要が生じてしまうので、すぐに部品を交換することができず、結果的に、顧客に不利益を与えてしまうという不都合が生じてしまう。
このような不都合を解消するべく、本実施形態では、第2の閾値をM倍(但しM<1である)することで得られる第3の閾値をさらに設ける。この第3の閾値は、部品起動回数が次月の途中で少なくとも第2の閾値を超えるかどうかを判断するための指標である。
ここで、図8のフローチャートを参照して、監視センタ12内の図示せぬメモリに、上述した第1及び第2の閾値に加えて、第3の閾値が設定されている場合の第2の解析処理の手順の一例について説明する。但し、図6に示した処理手順と同一の処理手順については同一の符号を付し、その詳しい説明を省略するものとする。
ステップS11,S12の処理の後、運行データ解析部33は、エレベータ11を構成する部品毎に、算出された部品起動回数が図示せぬメモリに設定された第3の閾値を超えているかどうかを判定する(ステップS31)。なお、エレベータ11を構成する各種部品の部品起動回数のいずれもが、部品毎に設定された第3の閾値を超えていないと判定された場合(ステップS31のNO)、運行データ解析部33は、エレベータ11を構成する部品の交換は必要ないと判断し、ここでの処理を終了させる。
一方、エレベータ11を構成する各種部品の部品起動回数のいずれかが、部品毎に設定された第3の閾値を超えていると判定された場合(ステップS31のYES)、運行データ解析部33は、第3の閾値を超えていると判定された部品の部品起動回数が図示せぬメモリに設定された第2の閾値を超えているかどうかを判定する(ステップS32)。
部品起動回数が第2の閾値を超えていないと判定された場合(ステップS32のNO)、運行データ解析部33は、現段階では部品の交換は必要ないが、次月には部品の交換が必要になる可能性が高いと判断し、この旨を知らせるための通知を保守員端末14及び営業担当端末15に発報し(ステップS33)、ここでの処理を終了させる。
一方、部品起動回数が第2の閾値を超えていると判定された場合(ステップS32のYES)、運行データ解析部33は、ステップS14の処理を実行する。以降、運行データ解析部33は、図6に示した場合と同様に、ステップS15〜S20の処理を実行し、ここでの処理を終了させる。
以上説明した第2の実施形態によれば、運行データ解析部33は、次月には部品の交換が必要になる可能性が高い旨を知らせるための通知を保守員端末14及び営業担当端末15に発報する機能をさらに備えているので、保守員や営業担当は、部品の発注や顧客への部品交換の要否の確認を予め行うことができ、次月の途中で部品起動回数が第2及び第1の閾値を超えてしまった場合であっても、スムーズに部品交換を行うことができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、好適な部品の交換タイミングを通知可能な部品交換時期通知システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…エレベータ、12…監視センタ、13…パーツセンタ、14…保守員端末、15…営業担当端末、16…管理者端末、17…ネットワーク、21…エレベータ制御装置、21a…運行データ収集部、21b…運行データ格納部、22…遠隔監視装置、31…運行データ格納部、32…顧客データ格納部、33…運行データ解析部、34…見積書作成部。
実施形態に係る部品交換時期通知システムは、昇降機の運行履歴を示す運行データを格納する運行データ格納手段と、前記昇降機を所有する顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データを格納する顧客データ格納手段と、前記格納された運行データに基づいて、前記昇降機を構成する多数の部品の起動回数をそれぞれ算出する部品起動回数算出手段と、前記格納された運行データに基づいて、前記部品毎に、異常が生じると推定される起動回数を第1の閾値としてそれぞれ算出する第1の閾値算出手段と、前記算出された各第1の閾値に基づいて、前記部品毎に、異常の前兆が見られると推定される起動回数を第2の閾値としてそれぞれ算出する第2の閾値算出手段と、前記部品毎に、前記算出された起動回数が前記算出された第2の閾値を超えているかどうかを判定する第1の判定手段と、前記部品毎に算出された起動回数のいずれかが前記第2の閾値を超えていると判定された場合、当該昇降機を所有する顧客の顧客データを前記顧客データ格納手段から取得する第1の取得手段と、前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態に応じて部品の発注を行う、又は前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態に応じて部品を交換する必要があることを知らせるための通知を発報する発報手段とを具備する。
Claims (7)
- 昇降機の運行履歴を示す運行データを格納する運行データ格納手段と、
前記昇降機を所有する顧客が交わした保守契約の形態を示す顧客データを格納する顧客データ格納手段と、
前記格納された運行データに基づいて、前記昇降機を構成する多数の部品の起動回数をそれぞれ算出する部品起動回数算出手段と、
前記格納された運行データに基づいて、前記部品毎に、異常が生じると推定される起動回数を第1の閾値としてそれぞれ算出する第1の閾値算出手段と、
前記算出された各第1の閾値に基づいて、前記部品毎に、異常の前兆が見られると推定される起動回数を第2の閾値としてそれぞれ算出する第2の閾値算出手段と、
前記部品毎に、前記算出された起動回数が前記算出された第2の閾値を超えているかどうかを判定する第1の判定手段と、
前記起動回数のいずれかが前記第2の閾値を超えていると判定された場合、当該昇降機を所有する顧客の顧客データを前記顧客データ格納手段から取得する第1の取得手段と、
前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態に応じて、部品の発注を行う又は部品を交換する必要があることを知らせるための通知を発報する発報手段と
を具備することを特徴とする部品交換時期通知システム。 - 前記運行データは、前記昇降機が稼働した回数を示す稼働データと前記昇降機の故障履歴を示す故障データとを含み、
前記部品起動回数算出手段は、
前記格納された運行データ内の稼働データに基づいて前記各起動回数を算出し、
前記第1の閾値算出手段は、
前記格納された運行データ内の故障データに基づいて前記各第1の閾値を算出することを特徴とする請求項1に記載の部品交換時期通知システム。 - 前記第2の閾値算出手段は、
前記算出された各第1の閾値に1未満の所定値を乗算して前記各第2の閾値を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の部品交換時期通知システム。 - 前記顧客データは、前記保守契約の形態として部品交換費用を含む形態であるかどうかを示し、
前記発報手段は、
前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態が部品交換費用を含む形態である場合、前記起動回数が前記第2の閾値を超えていると判定された部品の発注を行い、当該顧客データによって示される保守契約の形態が部品交換費用を含まない形態である場合、保守員が所持する保守員端末に前記通知を発報することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の部品交換時期通知システム。 - 前記起動回数が前記第2の閾値を超えていると判定された部品に関し、当該部品の起動回数が前記算出された第1の閾値を超えているかどうかを判定する第2の判定手段をさらに具備し、
前記発報手段は、
前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態が部品交換費用を含まない形態であって、前記起動回数のいずれかが前記第1の閾値を超えていると判定された場合、保守員を管理する管理者が所持している管理者端末に前記通知を発報し、前記起動回数のいずれもが前記第1の閾値を超えていないと判定された場合、前記保守員が所持する保守員端末に前記通知を発報することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の部品交換時期通知システム。 - 前記各部品の価格を示す部品価格データを格納する部品価格データ格納手段と、
前記起動回数のいずれかが前記第2の閾値を超えていると判定された場合、当該第2の閾値を超えていると判定された部品の部品価格データを前記部品価格データ格納手段から取得する第2の取得手段と、
前記取得された部品価格データに基づいて、部品を交換する際にかかる費用を算出して見積書を作成する見積書作成手段と
をさらに具備し、
前記発報手段は、
前記取得された顧客データによって示される保守契約の形態が部品交換費用を含まない場合、前記作成された見積書を前記通知と共に発報することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の部品交換時期通知システム。 - 前記算出された各第2の閾値に1未満の所定値を乗算して、前記部品毎に、前記各第2の閾値よりも小さな第3の閾値を算出する第3の閾値算出手段と、
前記起動回数のいずれかが前記第3の閾値を超えているかどうかを判定する第3の判定手段と
をさらに具備し、
前記第1の判定手段は、
前記起動回数が前記第3の閾値を超えていると判定された部品に関し、当該部品の起動回数が前記算出された第2の閾値を超えているかどうかを判定し、
前記発報手段は、
前記起動回数のいずれかが前記第3の閾値を超えていると判定され、かつ前記第2の閾値を超えていないと判定された場合、保守員が所持する保守員端末に、当該部品に近々異常の前兆が見られる可能性が高いことを知らせるための通知を発報することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の部品交換時期通知システム。
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