JP2017210313A - 移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被移載物を安定して移載することができる移載装置を提供する。【解決手段】移載装置を構成する移動ユニットは、定植板12を挟持可能な挟持部81を有し、定植板12を挟持部81で挟持した状態で移動させることによって載置板65上に移載する。そして、挟持部81は、定植板12の移動を許容することなく挟持する第1挟持状態と、定植板12の移動を許容しながら挟持する第2挟持状態との間で切り替え可能に構成されている。【選択図】図25

Description

本発明は、例えば野菜などの植物が定植された定植板などの被移載物を移載する移載装置に関する。
従来、この種の移載装置としては、例えば特許文献1に示すものが知られている。こうした移載装置は植物が植えられた定植板を栽培棚における或る物品保持部から他の物品保持部へ移載するスタッカークレーンを備えている。スタッカークレーンは、支持台座と、支持台座上に固定されて定植板から滴下する養液を受け止める液体受け部と、平面視で液体受け部の外方から起立して設けられる支柱部を有した物品支持部とを備えている。
特開2014−76015号公報
ところで、上述のような移載装置では、スタッカークレーンが、栽培棚における或る物品保持部上に載せられた定植板を、物品支持部によって下から持ち上げるようにして物品支持部上に載せ替えてから他の物品保持部上まで移動させた後、物品支持部を下げるようにして他の物品保持部上に載せ替えている。すなわち、スタッカークレーンは、定植板を物品支持部上に単に載せた状態で移動させている。このため、定植板が保持されずに移動されるので、定植板が移動中に不安定になるおそれがあるという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、被移載物を安定して移載することができる移載装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する移載装置は、被移載物を挟持可能な挟持部を有し、前記被移載物を前記挟持部で挟持した状態で移動させることによって移載先に移載する移載装置であって、前記挟持部は、前記被移載物の移動を許容することなく挟持する第1挟持状態と、前記被移載物の移動を許容しながら挟持する第2挟持状態との間で切り替え可能に構成されている。
この構成によれば、挟持部が第1挟持状態で被移載物を挟持することで、被移載物を安定して移載することができる。加えて、例えば被移載物が移載先に移載される直前で挟持部による被移載物の挟持状態を第1挟持状態から第2挟持状態に切り替えることで、被移載物が移載先の直前で他部材と係合して衝撃を受けた場合でも当該衝撃によって被移載物が移動するので、被移載物が受ける衝撃を緩和することができる。
上記移載装置において、前記挟持部は、前記被移載物に付与する挟持力を変更することで、前記第1挟持状態と前記第2挟持状態との間で切り替えることが好ましい。
この構成によれば、挟持部による被移載物の挟持状態を、第1挟持状態と第2挟持状態との間で容易に切り替えることができる。
上記移載装置において、前記挟持部は、前記第1挟持状態のときに前記被移載物と接触する一対の第1接触部と、前記第2挟持状態のときに前記被移載物と接触する一対の第2接触部とを備えていることが好ましい。
この構成によれば、挟持部の被移載物に対する接触位置を、第1挟持状態と第2挟持状態との間で変更することができる。
上記移載装置において、一対の前記第1接触部は、一対の前記第2接触部同士の間に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、挟持部の小型化に寄与することができる。
上記移載装置において、前記第2接触部は、回転体によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2接触部の構成を簡単にすることができる。
本発明によれば、被移載物を安定して移載することができる。
実施形態の植物育成システムを示す斜視図。 植物育成システムの植物搬送装置を示す斜視図。 植物搬送装置の一体化機構によって定植板とパレットとを一体化する前の状態を示す斜視図。 植物搬送装置の一体化機構によって定植板とパレットとを一体化したときの状態を示す斜視図。 一体化機構によって一体化された状態の定植板とパレットとを搬送経路へ搬送したときの状態を示す斜視図。 パレットの斜視図。 植物搬送装置のスタッカークレーンにおける移動ユニットの斜視図。 図7の移動ユニットを反対側から見たときの斜視図。 図8の要部拡大図。 図9をX方向から見たときの斜視図。 搬送コンベヤの終点部にある一体化された状態の定植板とパレットとを移動ユニットに移動させる前の状態を示す斜視図。 搬送コンベヤの終点部にある一体化された状態の定植板とパレットとを押圧部の押圧アームを収縮状態から伸長状態にすることによって移動ユニットに移動させたときの状態を示す斜視図。 図12において押圧アームを伸長状態から収縮状態に戻したときの状態を示す斜視図。 一体化された状態の定植板とパレットとを支持した移動ユニットを移載先となる載置板と隣り合う位置に移動させたときの状態を示す斜視図。 移動ユニットの各挟持部によって定植板を挟持する前の状態を示す断面図。 各挟持部の下側挟持片を一体化された状態の定植板とパレットとの間に挿入したときの状態を示す断面図。 図16において各挟持部を若干上昇させて第2ローラを定植板の下面に接触させたときの状態を示す断面図。 各挟持部によって定植板が第1挟持状態で挟持されることによってパレットから定植板が持ち上げられたときの状態を示す断面図。 図18の要部拡大図。 図18において各挟持部で定植板を挟持した状態で上昇させたときの状態を示す断面図。 各挟持部で定植板を挟持した状態で定植板を載置板の真上に移動させたときの状態を示す断面図。 各挟持部による定植板の挟持状態を第1挟持状態から第2挟持状態にしたときの状態を示す断面図。 図22の要部拡大図。 各挟持部で定植板を挟持した状態で定植板を位置決め突起で位置決めしながら載置板に載置するときの状態を示す斜視図。 図24の断面図。 各挟持部で定植板を挟持した状態で定植板を載置板上に載置したときの状態を示す斜視図。 図26において各挟持部を全開状態にして若干下降させて第2ローラを定植板の下面から離したときの状態を示す断面図。 図27において移動体のY方向における載置板側とは反対側への移動に伴って一対の押圧板が一対の支持レール上のパレットを押圧するときの状態を示す断面図。 プッシャーの一対の押圧片をY方向において載置板上に載置された定植板と対向させたときの状態を示す断面図。 プッシャーの伸縮アームを収縮状態から伸長状態にすることで、一対の押圧片が載置板上に載置された定植板を育成ラック内の収容部に向かって押圧するときの状態を示す断面図。 図30の斜視図。 図30においてプッシャーの伸縮アームを伸長状態から収縮状態に戻したときの状態を示す断面図。 移動ユニットを移動させて一対の支持レール上のパレットを回収コンベヤ上の回収経路における回収部とY方向で対向させたときの状態を示す断面図。 一対の支持レール上のパレットが一対の押圧板によって押圧されて回収部に回収されたときの状態を示す断面図。 変更例のパレットの斜視図。
以下、植物育成システムの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、植物育成システム11は、例えば野菜などの植物Sが定植された被移載物の一例としての矩形状をなす合成樹脂製の定植板12を保管しながら植物Sを育成する複数(本実施形態では3つ)の育成ラック13と、育成ラック13へ定植板12を順次に搬送する植物搬送装置14とを備えている。定植板12の上側には定植された植物Sの葉が露出しており、定植板12の下側には定植された植物Sの根が露出している。
植物搬送装置14は、一体化機構15と、一体化機構15と隣り合うように配置された搬送機構の一例としての搬送コンベヤ16と、搬送コンベヤ16の真下に配置された回収コンベヤ17と、搬送コンベヤ16と育成ラック13との間に配置されたスタッカークレーン18と、搬送コンベヤ16の横に配置された押圧部19とを備えている。
図2に示すように、一体化機構15は、植物Sが定植された定植板12と定植板12を植物Sの根側(下側)を覆うように支持する矩形状のパレット20とを一体化するものであり、複数(本実施形態では6つ)の脚部21によって支持されたX方向に延びる矩形枠状の土台部22を備えている。土台部22における両長辺側の内側面のX方向の両端部には、それぞれスプロケット23が回転可能に設けられている。
土台部22における長手方向となるX方向の一端部(搬送コンベヤ16側の端部)に配置されたX方向及び鉛直方向であるZ方向の両方と直交する方向であるY方向に対向する2つのスプロケット23は、軸24によって中心部同士が連結されている。そして、軸24によって連結された2つのスプロケット23は、図示しないモーターによって同期して回転駆動される。
土台部22におけるY方向の両内側面のそれぞれのスプロケット23同士には、無端状のチェーン25が巻き掛けられている。両チェーン25はY方向において対向しており、両チェーン25上には定植板12をその周縁部において支持可能なX方向に延びる矩形枠状の支持部材26が両チェーン25間を橋架するように設けられている。
したがって、軸24によって連結された2つのスプロケット23がモーター(図示略)によって正逆両方向に回転駆動されることで、支持部材26がX方向に沿って搬送コンベヤ16とは反対側の位置である初期位置(図2に示す位置)と搬送コンベヤ16側の位置である一体化位置(図3に示す位置)との間で往復移動する。
支持部材26の長辺側の内側面には、内側に突出する第1支持片27がX方向に等間隔となるように複数(本実施形態では3つ)ずつ設けられている。さらに支持部材26の4つのコーナー部には、内側に突出する第2支持片28がそれぞれ設けられている。そして、支持部材26上に定植板12が載置された状態では、定植板12がその周縁部において6つの第1支持片27及び4つの第2支持片28によって支持される。なお、各第2支持片28上には、定植板12を支持部材26上に位置決めするためのL字状の位置決め片29が設けられている。
一体化機構15の搬送コンベヤ16側の位置における土台部22よりも低い位置には、4つの脚部21に支持された棚30が設けられている。棚30の中央部には例えば電動シリンダーなどのアクチュエーター31が設けられ、棚30におけるアクチュエーター31をX方向に挟んだ両側にはガイド棒32が対をなすように昇降自在に設けられている。
アクチュエーター31及び各ガイド棒32は、それらの上端部が棚30の上面よりも若干上側に突出しており、矩形状の連結板33を介して矩形状の搬送部材34に連結されている。搬送部材34は、パレット20を支持可能に構成され、アクチュエーター31の駆動によりZ方向に沿って各ガイド棒32にガイドされながら、下降位置(図2に示す位置)と上昇位置(図5に示す位置)との間で昇降される。
搬送部材34は、パレット20をX方向に搬送可能であってX方向に等間隔で平行に並ぶ複数のY方向に延びる搬送ローラ35と、複数の搬送ローラ35を回転可能に支持したX方向に延びる一対のフレーム36とを備えている。この場合、一対のフレーム36は、Y方向において複数の搬送ローラ35を挟みながら回転可能に支持している。そして、複数の搬送ローラ35には、例えば1本置きに搬送ローラ35を回転駆動するためのモーター(図示略)が内蔵されている。
図2及び図6に示すように、パレット20は、合成樹脂によって構成され、上端が開口した深さの浅い矩形箱状をなすとともに平面視で中心を対称点とした点対称な形状になっている。パレット20の内底面上には、パレット20を補強する補強リブ37が格子状に形成されている。パレット20の周壁38の上面は、定植板12の周縁部を支持する支持面39とされている。
パレット20の支持面39上における長手方向となるX方向の両端部には、支持面39で定植板12の周縁部を支持する際に定植板12を位置決めする位置決め凸部40が4つずつ設けられている。各位置決め凸部40における内側面は、定植板12をパレット20の中央部へ案内するテーパー面になっている。
さらに、パレット20の周縁部における支持部材26の第1支持片27及び第2支持片28とZ方向において対応する位置には、それぞれ切欠部41が形成されている。このため、パレット20が支持部材26内を通過する際には、第1支持片27及び第2支持片28がそれぞれ対応する切欠部41内を通過するため、パレット20と支持部材26とが接触しないようになっている。
そして、図3及び図4に示すように、パレット20を支持した下降位置にある搬送部材34の真上に定植板12を支持した支持部材26を移動させた状態でアクチュエーター31の駆動によって搬送部材34を上昇位置に上昇させると、パレット20が支持部材26内を通過する際に定植板12に対して下側から重ね合わせられてこれらが一体化された状態で持ち上げられる。
図1及び図3に示すように、搬送コンベヤ16は、その上にX方向に延びる搬送経路を形成し、当該搬送経路に沿って一体化された状態の定植板12及びパレット20を搬送する。すなわち、搬送コンベヤ16は、植物Sが定植された定植板12と定植板12を植物Sの根側(下側)を覆うように支持するパレット20とを一体化された状態で搬送経路に沿って搬送する。
搬送コンベヤ16は、複数(本実施形態では6つ)の搬送脚部42によって支持され且つX方向に延びるとともにY方向に間隔を置いて配置された一対の搬送フレーム43と、一対の搬送フレーム43間に配置されるとともにX方向に等間隔で平行に並ぶ複数のY方向に延びる搬送ローラ44とを備えている。複数の搬送ローラ44は、一対の搬送フレーム43によって回転可能に支持されている。
複数の搬送ローラ44には、例えば1本置きに搬送ローラ44を回転駆動するためのモーター(図示略)が内蔵されている。そして、複数の搬送ローラ44は、回転駆動されることでパレット20を搬送経路に沿って搬送可能になっている。搬送コンベヤ16の高さは、上昇位置にある搬送部材34とほぼ同じ高さに設定されている。搬送コンベヤ16上の搬送経路におけるX方向の一体化機構15側とは反対側の端部の領域は、終点部45とされている。終点部45に対してY方向におけるスタッカークレーン18側とは反対側で隣り合う位置には、押圧部19が配置されている。
押圧部19は、例えば電動アクチュエーターによって構成され、Y方向に伸縮するT字状の押圧アーム46を有している。押圧アーム46は、収縮状態(図3に示す状態)と伸長状態(図12に示す状態)との間で伸縮自在に構成されている。したがって、搬送コンベヤ16上の終点部45に一体化された定植板12及びパレット20が位置した状態で押圧部19の押圧アーム46を収縮状態から伸長状態にすることで、終点部45に位置する一体化された定植板12及びパレット20が押圧アーム46によってスタッカークレーン18側に押圧移動される。
回収コンベヤ17は、その上にX方向に延びる回収経路を形成し、当該回収経路に沿ってパレット20を搬送可能になっている。回収コンベヤ17は、搬送コンベヤ16と同一構成になっており、搬送コンベヤ16の真下に配置されている。回収コンベヤ17の高さは、下降位置にある搬送部材34とほぼ同じ高さに設定されている。回収コンベヤ17上の回収経路における搬送コンベヤ16の終点部45とZ方向で対応する領域は、スタッカークレーン18からパレット20が回収される回収部48とされている。
図1に示すように、育成ラック13は、内部に植物Sが定植された定植板12を収容する複数段の収容部67を備えている。育成ラック13における植物搬送装置14側には、定植板12が収容部67に収容される前に一時的に載置される移載先の一例としての矩形状の載置板65が、複数段の収容部67とそれぞれ対応するように設けられている。
載置板65上における4つのコーナー部の近傍には、載置板65上に定植板12が載置される際に定植板12の位置決めを行う位置決め突起66が立設されている。位置決め突起66におけるX方向の内側には、載置板65上に載置される定植板12をX方向の内側に導くためのテーパー面が形成されている。
図1に示すように、スタッカークレーン18は、Z方向に長い矩形枠状のフレーム部51と、フレーム部51内に配置された移動ユニット52とを備えている。フレーム部51は、X方向に離れて配置されたZ方向に延びる一対の支柱部53と、一対の支柱部53の上端部同士を連結するX方向に延びる上側連結部54と、一対の支柱部53の下端部同士を連結するX方向に延びる下側連結部55とを備えている。上側連結部54はX方向に延びる上側レール56に摺動可能に支持され、下側連結部55はX方向に延びる下側レール57に摺動可能に支持されている。
下側連結部55には、スタッカークレーン18を上側レール56及び下側レール57に沿ってX方向に往復移動させる駆動モーター58と、ベルト59を巻き取り可能な巻取モーター60を有した巻取機構61とが設けられている。そして、巻取機構61から繰り出されたベルト59は、片方の支柱部53に沿って上方に延びてから上側連結部54に回転可能に支持された2つの滑車62,63に順次に巻き掛けられた後、上側連結部54におけるX方向の中央部に位置する滑車63から垂れ下がって移動ユニット52の上端部に上側から連結されている。
すなわち、移動ユニット52は、巻取機構61から繰り出されたベルト59によって吊り下げられている。移動ユニット52は、X方向の両端部において一対の支柱部53によってガイドされている。そして、巻取モーター60の駆動により巻取機構61からベルト59が繰り出されたり巻き取られたりすることで、移動ユニット52が一対の支柱部53にガイドされながら下降したり上昇したりするようになっている。
図1及び図7に示すように、移動ユニット52は、立体格子状のベースフレーム70を備えている。ベースフレーム70の下端部におけるX方向の中央部には、矩形板状のプッシャー71が設けられている。プッシャー71は、例えば電動アクチュエーターによって構成され、Y方向に伸縮する伸縮アーム72を有している。伸縮アーム72は、収縮状態(図8に示す状態)と伸長状態(図30に示す状態)との間で伸縮自在に構成されている。
図1及び図8に示すように、伸縮アーム72の先端部はX方向に延びる矩形板状をなしており、この矩形板状の部分の下面におけるX方向の両端部には伸縮アーム72が収縮状態から伸長状態になる際に載置板65上に載置された定植板12を育成ラック13内の収容部67に向かって押圧可能な一対の押圧片73が設けられている。ベースフレーム70の内側におけるX方向の両端部であってプッシャー71よりも若干上側の位置には、押圧部19によって押圧される一体化された状態の定植板12及びパレット20をガイドしながら受け取って支持するY方向に延びる支持レール74が対をなすように設けられている。
図7及び図8に示すように、ベースフレーム70の上端部におけるX方向の中央部には、X方向に離れて配置されたY方向に延びる一対の移動レール75が設けられている。一対の移動レール75には、移動体76が移動レール75に沿って往復移動可能に支持されている。すなわち、一対の移動レール75の一方には移動モーター77が設けられており、移動モーター77の駆動により移動体76が一対の移動レール75に沿って移動される。
移動体76の下端部にはX方向に延びる昇降部78がZ方向に沿って昇降可能に設けられ、移動体76の上端部には昇降部78を昇降させるための昇降モーター79が設けられている。移動体76における昇降モーター79をX方向に挟んだ両側にはZ方向に延びるガイドバー80が対をなすように設けられている。各ガイドバー80の下端部は昇降部78に連結されており、昇降部78は昇降される際に各ガイドバー80によってガイドされる。
昇降部78における育成ラック13側の面(図8では手前側の面)には、一対の支持レール74に支持される一体化された状態の定植板12及びパレット20のうちの定植板12の端部を定植板12の厚さ方向ともなるZ方向において挟持可能な複数(本実施形態では3つ)の挟持部81がX方向に等間隔となるように設けられている。
図9及び図10に示すように、各挟持部81は、略Y方向に延びる下側挟持片82と、下側挟持片82の上側に配置された上側挟持片83とを備えている。各上側挟持片83は、基端部が昇降部78に複数の軸支持部材84を介して回動可能に支持されたX方向に延びる回動軸85に連結されている。昇降部78上には回動軸85を正逆両方向に回動させるための回動モーター86が設けられている。したがって、各上側挟持片83は、回動モーター86の駆動により、回動軸85を回動中心として互いに同期して回動軸85とともに回動されるようになっている。
各上側挟持片83は、長手方向の中央部において下側に向かってほぼ直角に屈曲しており、その先端面が定植板12と接触可能な第1接触部を構成する第1挟持面87とされている。各上側挟持片83の先端部における回動軸85側の側面には、X方向と直交する軸線を中心に回転可能な第2接触部を構成する回転体の一例としての第1ローラ88が設けられている。第1ローラ88における定植板12と接触する部分は、定植板12が滑りにくい材料(例えば、ゴムなど)によって構成されている。
下側挟持片82は、基端部が昇降部78に固定され、基端部よりも先端部の方が若干高くなるように水平面に対して傾斜している。下側挟持片82の上面における上側挟持片83の第1挟持面87と対応する部分は、定植板12と接触可能な第1接触部を構成する第2挟持面89とされている。本実施形態では第1挟持面87と第2挟持面89とによって一対の第1接触部が構成されている。
下側挟持片82の先端面には、下側挟持片82に沿って延びる軸線(X方向と直交する軸線)を中心に回転可能な第2接触部を構成する回転体の一例としての第2ローラ90が設けられている。第2ローラ90は、第1ローラ88と同一構成になっている。本実施形態では第1ローラ88と第2ローラ90とによって一対の第2接触部が構成されている。なお、第1挟持面87及び第2挟持面89は、Y方向において第1ローラ88と第2ローラ90との間に位置している。すなわち、一対の第1接触部は一対の第2接触部同士の間に配置されている。
図7に示すように、昇降部78における植物搬送装置14側の面(図7では手前側の面)におけるX方向の両端部には、L字状の押圧板91が対をなすように設けられている。一対の押圧板91は、定植板12と分離されて一対の支持レール74上に残ったパレット20を、移動体76の植物搬送装置14側への移動に伴って植物搬送装置14側へ押圧する。
次に、植物搬送装置14の作用について説明する。
まず、図2に示すように、一体化機構15において支持部材26が初期位置にあるとともに搬送部材34が下降位置にある状態で支持部材26上に植物Sが定植された定植板12を載置すると、定植板12が支持部材26によって支持される。この場合、支持部材26上への定植板12の載置は、ユーザーが手作業で行ってもよいし、機械で行ってもよい。
続いて、図3に示すように、スプロケット23が回転駆動されると、支持部材26が初期位置から一体化位置に移動され、回収コンベヤ17の搬送ローラ44及び搬送部材34の搬送ローラ35が回転駆動されると、回収経路にあるパレット20が搬送部材34上に搬送される。続いて、図4に示すように、アクチュエーター31が駆動されると、搬送部材34が下降位置から上昇位置へ移動される。
すると、搬送部材34が支持部材26内を通過し、この通過に伴ってパレット20が支持部材26上の定植板12に下側から重ね合わせられて定植板12と一体化された状態で支持部材26よりも上側に持ち上げられる。このとき、パレット20は、支持部材26と接触することなく支持部材26内を通過する。すると、図4及び図6に示すように、定植板12は、パレット20の支持面39で位置決め凸部40によって位置決めされた状態でその周縁部において支持される。
続いて、図5に示すように、搬送コンベヤ16の搬送ローラ44及び搬送部材34の搬送ローラ35が回転駆動されると、搬送部材34上にある一体化された状態の定植板12及びパレット20が搬送コンベヤ16の搬送経路における終点部45に搬送される。続いて、図11に示すように、スタッカークレーン18の駆動モーター58及び巻取モーター60が駆動されると、移動ユニット52がX方向及びZ方向に移動されて、一対の支持レール74と終点部45に位置する一体化された状態の定植板12及びパレット20とがY方向で対向する。
続いて、図12に示すように、押圧部19が駆動されて押圧アーム46が収縮状態から伸長状態になると、終点部45に位置する一体化された状態の定植板12及びパレット20がスタッカークレーン18側に押圧移動されて移動ユニット52の一対の支持レール74に支持される。続いて、図13に示すように、押圧部19が駆動されると、押圧アーム46が伸長状態から収縮状態に戻る。
続いて、図14に示すように、スタッカークレーン18の駆動モーター58及び巻取モーター60が駆動されると、移動ユニット52がX方向及びZ方向に移動される。これにより、一対の支持レール74上の一体化された状態の定植板12及びパレット20と、育成ラック13における定植板12が収容されるべき育成ラック13の収容部67と対応する載置板65と、がY方向で対向する。このとき、移動体76は、一対の支持レール74上の一体化された状態の定植板12及びパレット20よりもY方向における搬送コンベヤ16側に位置している。
続いて、図15に示すように、昇降モーター79が駆動されると、昇降部78が下降し、各挟持部81の下側挟持片82が一対の支持レール74上の一体化された状態の定植板12とパレット20との間の高さに移動する。このとき、各挟持部81の下側挟持片82は、パレット20における切欠部41が設けられることで形成された周壁38の切れ間とY方向において対向する。
続いて、図16に示すように、移動モーター77が駆動されると、移動体76とともに昇降部78がY方向に沿って一体化された状態の定植板12及びパレット20に向かって移動され、パレット20における周壁38の切れ間から各挟持部81の下側挟持片82が定植板12とパレット20との間に挿入される。
続いて、図17に示すように、昇降モーター79の駆動により昇降部78を若干(例えば10mm程度)上昇させると、各挟持部81の下側挟持片82の先端面に設けられた第2ローラ90が定植板12の下面を押圧する。この第2ローラ90による定植板12の押圧により、定植板12における各第2ローラ90によって押圧された側の端部がパレット20から若干浮き上がる。
続いて、図18及び図19に示すように、回動モーター86を駆動して各挟持部81の上側挟持片83を各挟持部81の下側挟持片82に向かって回動させると、定植板12の端部が各挟持部81の上側挟持片83の第1挟持面87と下側挟持片82の第2挟持面89とによって強く挟持される。これにより、定植板12がパレット20から浮き上がるので、定植板12とパレット20とが分離される。このときの各挟持部81による定植板12の挟持状態は、定植板12の移動を許容することなく挟持する第1挟持状態とされている。
この第1挟持状態のときには、第1挟持面87及び第2挟持面89が定植板12と接触し、且つ第1ローラ88及び第2ローラ90が定植板12と接触しない。この場合、下側挟持片82の第2挟持面89を含む上面は先端側に向かって上昇するように傾斜しているため、第1挟持状態のときには定植板12がY方向における各挟持部81によって挟持されている側の端部である基端部よりもY方向における当該基端部とは反対側の端部である先端部の方が高くなるように傾斜する。
このため、定植板12の厚さが薄い場合には定植板12の強度が不足して定植板12の自重や定植板12に定植された植物Sの重さによって先端部が垂れ下がるように定植板12が撓むことがあるが、このような場合でも定植板12の先端部の高さが基端部の高さに比べて低くなりすぎることが抑制される。
続いて、図20に示すように、昇降モーター79が駆動されると、昇降部78が上昇し、定植板12がパレット20からさらに浮き上がった状態になる。続いて、図21に示すように、移動モーター77が駆動されると、移動体76とともに昇降部78がY方向に沿って育成ラック13側に移動され、定植板12が載置板65の真上に位置するようになる。
続いて、図22及び図23に示すように、回動モーター86の駆動により回動軸85とともに上側挟持片83を上側に若干回動させて挟持部81を半開状態にすると、定植板12が自重により第2ローラ90を回動中心として第2ローラ90よりも先端側が下がるとともに第2ローラ90よりも基端側が上がるように回動する。
すると、定植板12の基端部の上面が第1ローラ88に当接し、定植板12が第1ローラ88と第2ローラ90とで挟持された状態になる。このときの各挟持部81による定植板12の挟持状態は、第1ローラ88及び第2ローラ90の回転方向となるX方向への定植板12の移動を許容しながら挟持する第2挟持状態とされている。
すなわち、各挟持部81による定植板12の第2挟持状態のときには、定植板12のX方向以外の方向(例えばY方向)への移動が許容されない。この第2挟持状態のときには、第1ローラ88及び第2ローラ90が定植板12と接触し、且つ第1挟持面87及び第2挟持面89が定植板12と接触しない。
そして、各挟持部81は、上述したように、定植板12に付与する挟持力を強くすると第1挟持状態となり、定植板12に付与する挟持力を弱くして半開状態にすると第2挟持状態となる。つまり、各挟持部81は、定植板12に付与する挟持力を変更することで、第1挟持状態と第2挟持状態との間で切り替え可能になっている。
続いて、図24及び図25に示すように、昇降モーター79が駆動されて昇降部78が下降されると、定植板12が載置板65上に徐々に近づく。このとき、定植板12のX方向の位置がずれている場合には、定植板12のX方向の端部が位置決め突起66と係合することで定植板12のX方向の位置ずれがなくなるように定植板12が導かれて定植板12のX方向の位置が補正されて位置決めされる。
つまり、定植板12は、各挟持部81の第1ローラ88及び第2ローラ90によりX方向への移動が許容された状態で挟持されているため、位置決め突起66と係合するときの衝撃を受けた場合でも、当該衝撃を受けてX方向に移動される。このため、定植板12の位置決め突起66から受ける衝撃が緩和されるので、当該衝撃によって定植板12が曲がったり破損したりすることが効果的に抑制される。因みに、定植板12が各挟持部81によって移動が全く許容されない状態で位置決め突起66と係合した場合には、定植板12が位置決め突起66と係合するときの衝撃をもろに受けて曲がったり破損したりするおそれがある。
続いて、図26に示すように、昇降モーター79が駆動されて昇降部78が下降されると、定植板12が載置板65上に正確に載置される。すなわち、移動ユニット52は、定植板12を挟持可能な各挟持部81を有し、被移載物である定植板12を各挟持部81で挟持した状態で移動させることによって移載先である載置板65上に移載する。続いて、図27に示すように、回動モーター86が駆動されることにより回動軸85とともに各上側挟持片83が上側一杯に回動されると、各挟持部81が全開状態になる。
この状態で昇降モーター79の駆動により昇降部78を若干(例えば10mm程度)下降させると、各挟持部81の下側挟持片82の先端面に設けられた第2ローラ90が定植板12の下面から離れる。このとき、昇降部78の一対の押圧板91は、Y方向において一対の支持レール74上のパレット20と対向する。
続いて、図28に示すように、移動モーター77が駆動されると、移動体76とともに昇降部78がY方向における載置板65側とは反対側に向かって移動される。このとき、一対の押圧板91によって一対の支持レール74上のパレット20がY方向における載置板65側とは反対側に向かって押圧されるので、一対の支持レール74上のパレット20が一対の支持レール74上においてY方向における載置板65側とは反対側に移動される。
続いて、図29に示すように、巻取モーター60の駆動により巻取機構61がベルト59を巻き取ることで移動ユニット52が上昇されると、プッシャー71の一対の押圧片73がY方向において載置板65上に載置された定植板12と対向した状態になる。この状態でプッシャー71が駆動されて伸縮アーム72が収縮状態から伸長状態になると、一対の押圧片73が載置板65上に載置された定植板12を育成ラック13内の収容部67に向かって押圧する。
すると、図30及び図31に示すように、載置板65上に載置された定植板12とともに収容部67内に収容されたY方向に並ぶ一列分の定植板12が押圧されて、載置板65上に載置された定植板12が収容部67内に収容される。続いて、図32に示すように、プッシャー71が駆動されると、伸縮アーム72が伸長状態から収縮状態になる。
続いて、スタッカークレーン18の駆動モーター58及び巻取モーター60が駆動されると、移動ユニット52がX方向及びZ方向に移動される。これにより、図33に示すように、一対の支持レール74上のパレット20と回収コンベヤ17上の回収経路における回収部48とがY方向で対向する。
続いて、図34に示すように、移動モーター77が駆動されて移動体76とともに昇降部78がY方向に沿って回収部48側に移動すると、一対の支持レール74上のパレット20が一対の押圧板91によって押圧されて回収部48に回収される。この場合、回収コンベヤ17における回収部48と対応する位置には図示しない回収ローラが設けられており、当該回収ローラの駆動により、一対の押圧板91による一対の支持レール74上からの回収部48へのパレット20の回収動作が補助される。
そして、後述する回収機構として機能する移動ユニット52を構成する一対の押圧板91によって回収部48に回収されたパレット20は、回収コンベヤ17によって一体化機構15へ搬送された後、一体化機構15により植物Sが定植された新たな定植板12と一体化される。
このように、移動ユニット52は、パレット20上に定植板12が載せられることにより一体化された状態の定植板12及びパレット20のうちの定植板12だけを各挟持部81で挟持してパレット20から持ち上げることで、一体化された状態の定植板12とパレット20とを分離するため、分離機構として機能する。また、移動ユニット52は、各挟持部81で挟持してパレット20から持ち上げてパレット20から分離した定植板12を移載先である載置板65上に移載するため、移載機構として機能する。さらに、移動ユニット52は、一体化された状態の定植板12及びパレット20から分離されたパレット20を回収コンベヤ17における回収経路の回収部48に回収するため、回収機構として機能する。
したがって、本実施形態では、上述したように、分離機構、移載機構、及び回収機構が1つの機構である移動ユニット52によって構成されている。なお、移載機構は、単独で被移載物である定植板12を移載する移載装置としても機能する。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)植物搬送装置14は、植物Sが定植された定植板12と定植板12を植物Sの根側を覆うように支持するパレット20とを一体化された状態で搬送経路に沿って搬送する搬送コンベヤ16を備えている。このため、植物Sが定植された定植板12の搬送時に当該植物Sの根がパレット20によって覆われるので、植物Sが定植された定植板12を当該植物Sの根を保護しながら搬送することができる。この場合、植物Sが定植された定植板12の搬送時に植物Sの根から滴る養液などの水分をパレット20で受けることもできるので、搬送コンベヤ16が養液などの水分で濡れることを抑制できる。
(2)植物搬送装置14は、一体化された状態の定植板12とパレット20とを分離する分離機構と、分離機構によって分離された定植板12を移載先である載置板65上に移載する移載機構と、分離機構によって分離されたパレット20を回収経路に回収する回収機構とを備えている。このため、定植板12から分離された使用済みのパレット20を回収経路に回収することができるので、パレット20を繰り返し使用することができる。
(3)植物搬送装置14において、分離機構、移載機構、及び回収機構は、1つの機構である移動ユニット52によって構成されている。このため、分離機構、移載機構、及び回収機構を個別の機構でそれぞれ構成する場合に比べて、省スペース化を図ることができる。
(4)植物搬送装置14は、回収機構として機能する移動ユニット52によって回収されたパレット20と新たな定植板12とを一体化する一体化機構15を備えている。このため、一体化機構15により、移動ユニット52によって回収された使用済みのパレット20と、新たな定植板12とを一体化させることができる。
(5)植物搬送装置14において、一体化機構15は、定植板12をその周縁部において支持する支持部材26と、パレット20を、支持部材26を通過させて定植板12に対して下側から重ね合わせてこれらを一体化させた状態で持ち上げるアクチュエーター31とを備えている。このため、パレット20と定植板12とを容易に一体化させることができる。
(6)移載装置(移載機構)として機能する移動ユニット52において、挟持部81は、定植板12の移動を許容することなく挟持する第1挟持状態と、定植板12の移動を許容しながら挟持する第2挟持状態との間で切り替え可能に構成されている。このため、挟持部81が第1挟持状態で定植板12を挟持することで、定植板12を安定して移載することができる。加えて、定植板12が移載先である載置板65上に移載される直前で挟持部81による定植板12の挟持状態を第1挟持状態から第2挟持状態に切り替えることで、定植板12が載置板65の直前で位置決め突起66と係合して衝撃を受けた場合でも当該衝撃によって定植板12が移動するので、定植板12が受ける衝撃を緩和することができる。なお、挟持部81による定植板12の挟持状態が第2挟持状態のときには、定植板12が位置決め突起66と係合して衝撃を受けなくても、定植板12の位置決めを行うことができる。さらに、挟持部81による定植板12の挟持状態を第1挟持状態と第2挟持状態との間で切り替えることができる構成により、定植板12が薄い合成樹脂板で構成された低強度のものであっても、スタッカークレーン18の停止位置の誤差や育成ラック13の載置板65の垂直位置の誤差を挟持部81で容易に修正(吸収)することができる。したがって、定植板12(被移載物)を安定して移載することができる。
(7)移動ユニット52において、挟持部81は、定植板12に付与する挟持力を変更することで、第1挟持状態と第2挟持状態との間で切り替える。このため、挟持部81による定植板12の挟持状態を、第1挟持状態と第2挟持状態との間で容易に切り替えることができる。
(8)移動ユニット52において、挟持部81は、第1挟持状態のときに定植板12と接触する一対の第1接触部と、第2挟持状態のときに定植板12と接触する一対の第2接触部とを備えている。このため、挟持部81の定植板12に対する接触位置を、第1挟持状態と第2挟持状態との間で変更することができる。
(9)移動ユニット52において、一対の第1接触部は、Y方向における一対の第2接触部同士の間に配置されている。このため、挟持部81の小型化に寄与することができ、ひいては移動ユニット52の小型化に寄与できる。
(10)移動ユニット52において、一対の第2接触部は、回転体である第1ローラ88及び第2ローラ90によって構成されている。このため、一対の第2接触部の構成を簡単にすることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・図35に示すように、パレット20は、周壁38における位置決め凸部40が設けられていない部分を省略してもよい。このようにすれば、パレット20と一体化された状態の定植板12を挟持部81によって容易に挟持することができる。
・一対の第2接触部を構成する回転体は、球体によって構成してもよい。この場合、挟持部81による定植板12の挟持状態が第2挟持状態のときには、球体が定植板12の自重で回転せず且つ定植板12が位置決め突起66と係合したときの衝撃によって回転する程度の回転抵抗を有していることが好ましい。
・一対の第1接触部(第1挟持面87及び第2挟持面89)は、必ずしもY方向における一対の第2接触部同士(第1ローラ88及び第2ローラ90)の間に配置する必要はない。
・挟持部81は、必ずしも第1挟持状態のときに定植板12と接触する一対の第1接触部と、第2挟持状態のときに定植板12と接触する一対の第2接触部とを備える必要はない。すなわち、挟持部81における定植板12に対する接触部分は、第1挟持状態と第2挟持状態とで同じであってもよい。
・挟持部81は、必ずしも定植板12に付与する挟持力を変更することで、第1挟持状態と第2挟持状態との間で切り替える必要はない。すなわち、挟持部81は、第1挟持状態と第2挟持状態とにおける定植板12に付与する挟持力が互いに同じであって、第1挟持状態と第2挟持状態とにおける定植板12に接触する部分の定植板12に対する滑り易さが互いに異なるように構成してもよい。
・一体化機構15は、必ずしも定植板12をその周縁部において支持する支持部材26と、パレット20を、支持部材26を通過させて定植板12に対して下側から重ね合わせてこれらを一体化させた状態で持ち上げるアクチュエーター31とを備える必要はない。すなわち、一体化機構15は、例えば支持部材に支持されたパレット20上に定植板12を挟持部材で挟持して載置することによってパレット20と定植板12とを一体化させる構成であってもよい。
・一体化機構15は省略してもよい。この場合、パレット20と定植板12との一体化は、例えばユーザーによる手作業によって行われる。
・分離機構、移載機構、及び回収機構は、互いに異なる別々の機構でそれぞれ構成するようにしてもよい。
・被移載物は、挟持部81で挟持可能であれば定植板12以外のものであってもよく、例えば棒状のものであってもよい。
12…被移載物の一例としての定植板、14…植物搬送装置、15…一体化機構、16…搬送機構の一例としての搬送コンベヤ、20…パレット、26…支持部材、31…アクチュエーター、52…分離機構、移載機構(移載装置)、及び回収機構を構成する移動ユニット、65…移載先の一例としての載置板、81…挟持部、87…一対の第1接触部を構成する第1挟持面、89…一対の第1接触部を構成する第2挟持面、88…一対の第2接触部を構成する回転体の一例としての第1ローラ、90…一対の第2接触部を構成する回転体の一例としての第2ローラ、S…植物。

Claims (5)

  1. 被移載物を挟持可能な挟持部を有し、前記被移載物を前記挟持部で挟持した状態で移動させることによって移載先に移載する移載装置であって、
    前記挟持部は、前記被移載物の移動を許容することなく挟持する第1挟持状態と、前記被移載物の移動を許容しながら挟持する第2挟持状態との間で切り替え可能に構成されていることを特徴とする移載装置。
  2. 前記挟持部は、前記被移載物に付与する挟持力を変更することで、前記第1挟持状態と前記第2挟持状態との間で切り替えることを特徴とする請求項1に記載の移載装置。
  3. 前記挟持部は、前記第1挟持状態のときに前記被移載物と接触する一対の第1接触部と、前記第2挟持状態のときに前記被移載物と接触する一対の第2接触部とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移載装置。
  4. 一対の前記第1接触部は、一対の前記第2接触部同士の間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の移載装置。
  5. 前記第2接触部は、回転体によって構成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の移載装置。
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