JP2017210110A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リテーナにノズルを取付けた場合でも、洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くする。【解決手段】車両用ワイパ装置10では、リテーナ20にサブノズル70が取付けられており、サブノズル70が、リテーナ20のカシメ壁22Aと対向する位置に配置されている。このため、サブノズル70の第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cに対してリテーナ20の幅方向両側にリテーナ20の側壁20B、20Cを配置することなく、サブノズル70をリテーナ20に取付けることができる。これにより、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから噴射される洗浄液が側壁20B、20Cによって遮られることを抑制できる。したがって、リテーナ20にサブノズル70を取付けた場合でも、サブノズル70から噴射される洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くすることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用ワイパ装置に関する。
下記特許文献1には、ワイパアームのリテーナにウォッシャノズルを取付けた車両用ワイパ装置が開示されている。これにより、ウインドシールドガラスを払拭するワイパブレードに対してウォッシャノズルを近接した位置に配置することができる。
特開2003−341484号公報
しかしながら、上記車両用ワイパ装置では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、上記車両用ワイパ装置では、リテーナが長手方向から見て断面略逆U字形に形成されており、ウォッシャノズルがリテーナの側壁の間に配置されている。これにより、ウォッシャノズルから噴射される洗浄液がリテーナの側壁によって遮られないように、洗浄液の噴射方向を設定する必要があるため、洗浄液の噴射方向の設定自由度が低くなる可能性がある。したがって、リテーナにウォッシャノズルを取付けた場合でも、洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くする構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、リテーナにノズルを取付けた場合でも、洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くすることができる車両用ワイパ装置を提供することを目的とする。
本開示の車両用ワイパ装置は、長尺状を成すと共に、基端部がピボット軸に固定され、先端部がアームピースによって構成されたワイパアームと、前記ワイパアームの長手方向中間部を構成し、長手方向から見てウインドシールド側へ開放された凹状を成すと共に、頂壁と、当該頂壁の幅方向両端部から前記ウインドシールド側へ延出された一対の側壁と、を含んで構成されたリテーナと、前記リテーナの先端側の部分に形成され、一対の前記側壁を幅方向内側へ曲げた一対の固定壁と、前記頂壁と、によって前記アームピースの基端部を挟み込んだ状態に固定する固定部と、前記リテーナに取付けられ、前記固定壁と対向して配置されると共に、前記ウインドシールドへ洗浄液を噴射する噴射口を有する第1ノズルと、を備えている。
上記構成によれば、長尺状を成すワイパアームの基端部がピボット軸に固定されている。このワイパアームの長手方向中間部は、リテーナによって構成されており、リテーナは、その長手方向から見て、ウインドシールド側へ開放された凹状を成している。具体的には、リテーナが、頂壁と、一対の側壁と、を含んで構成されており、側壁が頂壁の幅方向両端部からウインドシールド側へ延出されている。
また、ワイパアームの先端部は、アームピースによって構成されており、アームピースの基端部が、リテーナの先端側の部分に形成された固定部によって固定されている。具体的には、固定部が、一対の側壁を幅方向内側へ曲げた一対の固定壁と、頂壁と、によって構成されており、一対の固定壁及び頂壁によって、アームピースの基端部が挟み込まれた状態に固定されている。これにより、固定部では、側壁が固定壁として用いられるため、リテーナが固定部の部位において側壁を有しない構造になる。
ここで、リテーナには、第1ノズルが取付けられており、第1ノズルは、固定壁と対向して配置されている。このため、第1ノズルの噴射口に対してリテーナの幅方向両側にリテーナの側壁を配置することなく、第1ノズルをリテーナに取付けることができる。これにより、第1ノズルの噴射口から噴射される洗浄液を側壁が遮ることを抑制できる。したがって、リテーナに第1ノズルを取付けた場合でも、第1ノズルから噴射される洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くすることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置では、前記リテーナは、前記ワイパアームの先端側から見て、前記固定部を構成する前記頂壁が、前記リテーナの幅方向一方側へ向かうに従い前記ウインドシールドに接近する方向に傾斜され、前記第1ノズルは、前記リテーナの幅方向一方側へ露出される側面と、前記ウインドシールド側へ露出される下面と、を有しており、前記噴射口が、前記側面と前記下面との境界部分の角部に形成されている。
上記構成によれば、ワイパアームの先端側から見て、リテーナの固定部を構成する頂壁が、リテーナの幅方向一方側へ向かうに従いウインドシールドに接近する方向に傾斜されている。このため、第1ノズルもウインドシールドに対して傾斜して配置されている。さらに、第1ノズルの噴射口が、リテーナの幅方向一方側へ露出される側面と、ウインドシールド側へ露出される下面と、の境界部分の角部に形成されている。これにより、第1ノズルの噴射口を、ウインドシールドに接近させつつ、噴射口の角度設定範囲の自由度を高める、言い換えれば、洗浄液の噴射方向の設定自由度を高めることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記第1ノズルは、前記ノズルの先端部を構成する先端側差込部と、前記第1ノズルの基端部を構成する基端側差込部と、を含んで構成されており、前記先端側差込部が、前記固定部に対して前記ワイパアームの先端側に配置された一対の前記側壁の間に差し込まれ、前記基端側差込部が、前記固定部に対して前記ワイパアームの基端側に配置された一対の前記側壁の間に差し込まれている。
上記構成によれば、第1ノズルの基端部及び先端部をリテーナの一対の側壁によって支持するように、第1ノズルをリテーナに取付けることができる。これにより、第1ノズルの取付状態を良好にすることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記固定部に対して前記ワイパアームの先端側に配置された一対の前記側壁には、前記ワイパアームの基端側へ開放された係止溝が形成されており、前記先端側差込部には、前記係止溝の内部に嵌め込まれて前記係止溝によって係止された係止部が形成されている。
上記構成によれば、第1ノズルの先端側差込部を、固定部に対してワイパアームの先端側に配置された一対の側壁の間に、ワイパアームの基端側から差込みながら、先端側差込部の係止部を係止溝の内部に嵌めこんで、係止溝に係止部を係止させることができる。これにより、簡易な取付けで、第1ノズルの先端部をリテーナに係止させることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記固定部に対して前記ワイパアームの基端側に配置された一対の前記側壁には、係止孔が形成されており、前記基端側差込部には、前記係止孔の内部に嵌め込まれて前記係止孔によって係止された係止爪が形成されている。
上記構成によれば、第1ノズルの基端側差込部を、固定部に対してワイパアームの基端側に配置された一対の側壁の間に、リテーナの開口側から差込みながら、基端側差込部の係止爪を係止孔の内部に嵌めこんで、係止孔に係止爪を係止させることができる。これにより、簡易な取付けで、第1ノズルの基端部をリテーナに係止させることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記アームピースには、前記ウインドシールドへ洗浄液を噴射する第2ノズルが取付けられており、前記第1ノズルは、前記第1ノズルの幅方向一方側の部分を構成し、前記噴射口を有するノズル本体と、前記第1ノズルの幅方向他方側の部分を構成し、前記第2ノズルへ洗浄液を供給するホースが配策された第1ホース配策溝を有するホース配策部と、を含んで構成され、前記第1ホース配策溝が、前記リテーナの前記頂壁側へ開放されている。
上記構成によれば、第2ノズルへ洗浄液を供給するホースが、第1ノズルのホース配策部に形成された第1ホース配策溝に配策されている。このため、リテーナの側壁を有しない固定部において、ホースがリテーナの外部へ露出することを第1ノズルによって防止できる。しかも、第1ホース配策溝が、リテーナの頂壁側へ開放されているため、第1ホース配策溝をリテーナの頂壁によって塞ぐように構成できる。これにより、第1ノズルを固定部に固定することで第2ノズル側へのホースをホース配策部によって保持しつつ、ホースがリテーナの開口部からウインドシールド側へ突出することを防止できる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記第1ノズルには、前記第1ホース配策溝に対して基端側の位置において、前記ホースが配策された第2ホース配策溝が形成されており、前記第2ホース配策溝が、前記リテーナの前記頂壁とは反対側へ開放されている。
上記構成によれば、第1ホース配策溝及び第2ホース配策溝によってホースを挟み込むように配策することができる。このため、例えば、第1ホース配策溝及び第2ホース配策溝にホースを配策した状態で、第1ノズルをリテーナに取付けることができる。これにより、第1ノズルの取付性を向上することができる。
図1は、本実施の形態に係る車両用ワイパ装置を示すアーム先端側から見た正面図である。 図2は、図1に示される車両用ワイパ装置を示すアーム上側から見た平面図である。 図3は、図2に示されるワイパアームの回動を説明するためのウインドシールドガラスの被払拭面の外側から見た平面図である。 図4は、図2に示される車両用ワイパ装置を示す側面図である。 図5は、図4に示されるリテーナ及びアームピースをウインドシールドガラス側から見た斜視図である。 図6は、図5に示されるリテーナ及びアームピースの連結状態を示す側方から見た斜視図である。 図7は、図6に示されるリテーナ及びアームピースの連結状態を示すウインドシールドガラス側から見た斜視図である。 図8は、図5に示されるサブノズルのリテーナへの取付状態を拡大して示すウインドシールドガラス側から見た斜視図である。 図9は、図8に示されるサブノズルをリテーナから取外した状態を示す分解斜視図である。 図10は、図9に示されるサブノズルを示すサブノズルの基端側且つウインドシールドガラスとは反対側から見た斜視図である。 図11は、図10に示されるサブノズルを示すサブノズルの先端側且つウインドシールドガラスとは反対側から見た斜視図である。 図12は、図11に示されるサブノズルを示すウインドシールドガラス側から見た斜視図である。 図13は、図2に示されるアームピースにメインノズルが取付けられた状態を拡大して示すアーム上方側から見た斜視図である。 図14は、図13に示されるメインノズルを示すウインドシールドガラス側から見た斜視図である。 図15は、図14に示されるメインノズルを示すメインノズルの先端側から見た斜視図である。 図16は、図14に示されるメインノズルを示すメインノズルの内側壁側から見た斜視図である。 図17は、図14に示されるメインノズルを示すメインノズルの基端側から見た斜視図である。 図18(A)は、図13に示されるアームピースにメインノズルが取り付けられた状態を拡大して示す側面図であり、図18(B)は、図18(A)の18B−18B線断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用ワイパ装置10について説明する。図2及び図3に示されるように、車両用ワイパ装置10は、略長尺状に形成されたワイパアーム12と、ワイパアーム12の先端部に着脱可能に連結された略長尺状のワイパブレード50と、を含んで構成されている。そして、ワイパアーム12が回動されることで、ワイパブレード50が、車両(自動車)の車両前側部分に配置された「ウインドシールド」としてのウインドシールドガラスG(以下、WSガラスGという)の被払拭面Sを払拭するようになっている。以下、具体的に説明する。
(ワイパアームの全体構成について)
図2及び図4に示されるように、ワイパアーム12は、略長尺状に形成されて、WSガラスG(図2及び図4では不図示)の厚さ方向(被払拭面Sに対して直交する方向であり、図4の矢印C及び矢印D方向)においてWSガラスGと対向して配置されている。なお、以下の説明では、ワイパアーム12の長手方向一方側(図2及び図4に示される矢印A方向側)をアーム先端側と称し、ワイパアーム12の長手方向他方側(図2及び図4に示される矢印B方向側)をアーム基端側と称する。また、ワイパアーム12に対してWSガラスGとは反対側(図4に示される矢印C方向側)をアーム上側と称し、ワイパアーム12に対してWSガラスG側(図4に示される矢印D方向側)をアーム下側と称する。
ワイパアーム12は、ワイパアーム12の基端側の部分を構成するアームヘッド14と、ワイパアーム12の長手方向中間部分を構成するリテーナ20と、ワイパアーム12の先端側の部分を構成するアームピース40と、を含んで構成されている。そして、アームピース40の先端部に、ワイパブレード50が連結されている。また、アームピース40には、「第2ノズル」としてのメインノズル90が取付けられている。さらに、リテーナ20の先端側の部分には、「第1ノズル」としてのサブノズル70が取付けられている。すなわち、ワイパアーム12は、ノズル付ワイパアームとして構成されている。また、リテーナ20の内部には、メインノズル90に洗浄液を供給するための「ホース」としてメインノズル用ホースH1と、サブノズル70に洗浄液を供給するためのサブノズル用ホースH2と、が2系統で配策されている。以下、各構成について説明する。
(アームヘッドについて)
アームヘッド14は、アルミニウムのダイカスト成形によって製作されて、略長尺ブロック状に形成されている。アームヘッド14の基端部には、固定部14Aが形成されており、固定部14Aは、略円柱形状のピボット軸PA(図3参照)の先端部に締結固定されている。このピボット軸PAは、車両のフレーム等に固定されたピボットホルダ(図示省略)に回動自在に支持されると共に、ワイパモータ(図示省略)にリンク機構等を介して連結されている。そして、ワイパモータの駆動力によってピボット軸PAが往復回動することで、図3に示されるように、ワイパアーム12が、停止位置と反転位置との間を往復回動するようになっている。なお、ワイパアーム12が、停止位置から反転位置へ向かう往動側の方向(図3の矢印a方向)を回動方向一方側とし、反転位置から停止位置へ向かう復動側の方向(図3の矢印b方向)を回動方向他方側としている。なお、停止位置は、ワイパアーム12(言い換えればワイパブレード50)の下側の反転位置よりもさらに下側の格納位置として設定される場合があるが、その場合、ワイパアーム12の往復回動は上下の各反転位置で行われる。また、アームヘッド14の固定部14Aの上部は、キャップ16によってアーム上側から覆われており、ピボット軸PAの先端部がキャップ16によって視認不能に構成されている。
図2及び図4に示されるように、アームヘッド14の先端部には、後述するリテーナ20をアームヘッド14に連結させるためのヘッド側連結部14Bが形成されている。このヘッド側連結部14Bには、アームヘッド14の幅方向を軸方向とする連結軸18が貫通して設けられている。
また、アームヘッド14内には、後述するメインノズル用ホースH1及びサブノズル用ホースH2が配策されている。このメインノズル用ホースH1及びサブノズル用ホースH2は、アームヘッド14の先端部における下端部から後述するリテーナ20側へ延出されて(図5参照)、リテーナ20の内部に配策される構成になっている。さらに、アームヘッド14には、アーム上方側から樹脂製のヘッドカバー19が装着されている。
(リテーナについて)
リテーナ20は、略長尺状に形成されると共に、金属板材をプレス装置により曲げ加工して製作されると共に、長手方向から見てアーム下方側(WSガラスG側)へ開放された断面略U字状(凹状)に形成されている。具体的には、リテーナ20は、頂壁20Aと、頂壁20Aの幅方向両端からそれぞれアーム下方側へ延出された一対の側壁20B、20Cと、を含んで構成されている。また、図1に示されるように、リテーナ20の先端側の部分は、アーム先端側から見て、アーム先端側へ向かうに従い時計回り(右回り)に略45°に捩じられている(言い換えればリテーナ20の先端側の頂壁20AがWSガラスGの被払拭面Sに対して略45°傾斜するようにリテーナ20の基端側の頂壁20Aに対して捩じれている。より詳しくは、リテーナ20の先端側の頂壁20Aが、リテーナ20の幅方向一方側(側壁20C側)へ向かうに従いWSガラスGに接近する方向に傾斜されている)。また、リテーナ20の幅寸法は、アーム先端側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。
図5に示されるように、リテーナ20の基端部における内部には、アームヘッド14のヘッド側連結部14Bが収容されて、リテーナ20の基端部がアームヘッド14に連結されている。具体的には、リテーナ20における一対の側壁20B、20Cの基端部に、前述した連結軸18の長手方向両端部がカシメ加工等によって固定されている。これにより、リテーナ20が、アームヘッド14に連結されると共に、連結軸18の軸回りに回動可能に構成されている。
さらに、リテーナ20の基端部における内部には、リテーナ20をWSガラスGの被払拭面S側へ付勢するための圧縮スプリング30が配置されている。この圧縮スプリング30の内部には、略長尺状のスプリングガイド32が配置されており、スプリングガイド32の基端部が、アームヘッド14のヘッド側連結部14Bに軸方向をアームヘッド14の幅方向にして回転可能に連結されている。そして、圧縮スプリング30の一端部が、スプリングガイド32に支持されており、圧縮スプリング30の姿勢がスプリングガイド32によって保持されている。また、圧縮スプリング30の他端部及びスプリングガイド32の先端端が、リテーナ20の内部に設けられた図示しないブラケットによって支持されている。そして、圧縮スプリング30によってリテーナ20にWSガラスG側への回動力として付勢力が作用して、ワイパブレード50がWSガラスGの被払拭面Sを押圧するようになっている。さらに、リテーナ20の基端部には、リテーナカバー34が装着されており、リテーナ20の基端部における開口部がリテーナカバー34によって閉塞される構成になっている。
リテーナ20の先端側の部分には、後述するアームピース40の基端部を固定するための「固定部」としてのカシメ部22が形成されている。図6及び図7に示されるように、カシメ部22は、リテーナ20の側壁20B、20Cの根元部分(基端部)をリテーナ20の幅方向内側へそれぞれ屈曲させた一対の「固定壁」としてのカシメ壁22Aを含んで構成されており、カシメ壁22Aによってアームピース40の基端部を巻き付けるようにして当該基端部をカシメている。これにより、カシメ部22では、リテーナ20の側壁20B、20Cがカシメ壁22Aとして用いられるため、リテーナ20は、カシメ部22の部位において、側壁20B、20Cを有しない構造に構成されている。
一対のカシメ壁22Aの開放端部には、複数(本実施の形態では2箇所)の略半円形状の切欠部22Bがそれぞれ形成されており、これら切欠部22Bはリテーナ20の長手方向に離間して配置されている。さらに、一方のカシメ壁22Aに形成された切欠部22Bは、他方のカシメ壁22Aに形成された切欠部22Bとリテーナ20の幅方向に突き合わされた位置に配置されており、この突き合わされた切欠部22Bが、対を成して構成されている。
さらに、リテーナ20の先端部における側壁20B、20C(具体的には、リテーナ20におけるカシメ部22に対してアーム先端側の側壁20B、20C)には、アーム基端側の端部において、後述するサブノズル70を取付ける(係止する)ための係止溝20Dが形成されている。この係止溝20Dは、アーム基端側へ開放された略U字形状に形成されると共に、カシメ壁22Aに対して側壁20B、20Cの先端側(開放端側)に配置されている。また、リテーナ20におけるカシメ部22に対してアーム基端側の側壁20B、20Cには、後述するサブノズル70を取付ける(係止する)ための係止孔20Eが貫通形成されている。この係止孔20Eは、リテーナ20の長手方向に延在された略トラック形状に形成されると共に、カシメ壁22Aに対して側壁20B、20Cの先端側(開放端側)に配置されている。
(アームピースについて)
図6及び図7に示されるように、アームピース40は、金属板材をプレス装置によってプレス加工することで製作されている。アームピース40は、略長尺板状に形成されており、ワイパアーム12の長手方向に沿うように延在されている。このアームピース40は、アームピース40の基端側の部分を構成するピース固定部42と、アームピース40の長手方向中間部を構成するクランク部44と、アームピース40の先端側の部分を構成するピース連結部46と、を含んで構成されている。
ピース固定部42の基端部には、前述したリテーナ20のカシメ部22がカシメ加工によって巻き付けられており、ピース固定部42がリテーナ20の先端部に固定されている。具体的には、ピース固定部42がリテーナ20の頂壁20A及びカシメ壁22Aによって挟み込まれた状態に、ピース固定部42がカシメ部22に固定されている。これにより、ピース固定部42が、リテーナ20の頂壁20Aと平行に配置されて頂壁20Aの内側面に密着するように配置されている。ここで、前述したように、リテーナ20の先端側の部分における頂壁20Aは、リテーナ20のアーム先端側から見て、WSガラスGに対して略45°に傾いているため、ピース固定部42も、リテーナ20のアーム先端側から見て、WSガラスGに対して略45°に傾いて配置されている(図1参照)。
また、ピース固定部42の基端部には、前述したカシメ壁22Aの切欠部22Bに対応する位置において、一対のダボ42A(図7参照)が形成されている。このダボ42Aは、アーム下側(頂壁20Aとは反対側)へ突出された略円柱状に形成されると共に、対を成す切欠部22Bの内部に配置されている。これにより、仮にカシメ部22によるピース固定部42に対する固定が緩んだときでも、ダボ42Aが切欠部22Bの内周面に係合することで、アームピース40がリテーナ20に対して長手方向に抜けることを防止する構成になっている。
図2に示されるように、クランク部44は、平面視でピース固定部42に対して回転方向一方側へ張出された略クランク状に形成されている。このため、アームピース40の先端部(すなわちピース連結部46)が、ピース固定部42(すなわち、リテーナ20の先端部)に対して回動方向一方側へオフセットしている。そして、ピース連結部46が、クランク部44の先端部からワイパアーム12の長手方向と交差するように略直線状に延在されている。具体的には、ピース連結部46が、平面視で、クランク部44の先端部から略直線状に延出されると共に、ワイパアーム12の長手方向に沿った基準線Lに対して、アーム先端側へ向かうに従い基準線Lから離間するように若干傾斜して配置されている。これにより、後述するワイパブレード50がアームピース40に連結された状態では、平面視でワイパブレード50がアーム基端側へ向かうに従いワイパアーム12から離間されるように設定されている。さらに、本実施形態では、ピース連結部46の長手方向に沿った幅方向の中心線CL1が、後述するワイパブレード50の長手方向に沿った幅方向の中心線CL2と平行(平面視では一致)するように設定されている(図13参照)。
また、ピース固定部42及びクランク部44の幅寸法は、ピース連結部46の幅寸法よりも大きく設定されている。さらに、図1に示されるように、クランク部44の長手方向中間部には、曲部44Aが形成されており、クランク部44の先端部(すなわちピース連結部46)が、アームピース40の先端側から見てWSガラスGの被払拭面Sと略平行に配置されるように、クランク部44が曲部44Aにおいて屈曲されている。換言すると、アームピース40の先端側から見て、クランク部44のピース連結部46側の部分がWSガラスGの被払拭面Sと略平行に配置されると共に、クランク部44のピース固定部42側の部分が、曲部44Aから回動方向他方側へ向かうに従いアーム下方側へ略45°に傾斜している。
図6及び図7に示されるように、ピース連結部46の先端部には、後述するワイパブレード50を連結するためのフック46Aが形成されている。フック46Aは、アーム下側(WSガラスG側)へ屈曲されると共に、側面視でアーム基端側へ開放された略U字形状に折り返されている。
また、クランク部44の先端部(ピース連結部46が接続される部分)には、回動方向一方側の部分において、後述するメインノズル90を取付けるための取付壁48が一体に形成されている。この取付壁48は、アームピース40の先端側から見て、ピース連結部46に対して回動方向一方側へ張出した略逆L字形状に屈曲形成されている。具体的には、取付壁48は、ピース連結部46に対して回動方向一方側へ張出された張出壁部48Aと、張出壁部48Aの先端部からアーム下方側へ略直角に屈曲された垂れ壁部48Bと、を含んで構成されている。そして、垂れ壁部48Bの下端が、フック46Aの下端に対してアーム下方側(WSガラスG側)へ突出するように、垂れ壁部48Bのアームピース40からの延出長さが設定されている。
また、垂れ壁部48Bの略中央部には、後述するメインノズル90の嵌合突起92Dと嵌合される略円形状の嵌合孔48Cが貫通形成されている。さらに、垂れ壁部48Bと張出壁部48Aとの境界部分の屈曲部には、取付壁48の幅方向中央部において、逃がし孔48Dが貫通形成されており、逃がし孔48Dは、取付壁48の展開状態において略矩形状に形成されている。すなわち、逃がし孔48Dは、垂れ壁部48Bの上端部(基端部)から張出壁部48Aに亘って形成されている。これにより、張出壁部48Aが逃がし孔48Dによってピース連結部46の長手方向に分割されるようになっている。
(ワイパブレードについて)
図1、図2、図4及び図13に示されるように、ワイパブレード50は略長尺状に形成されており、ワイパブレード50の長手方向中央部が、アームピース40のフック46A(先端部)に連結されている。そして、ワイパブレード50の連結状態では、ワイパブレード50が、アームピース40におけるピース連結部46のアーム下側(WSガラスG側)に配置されると共に、ピース連結部46の長手方向に沿って延在されている。これにより、ワイパブレード50が、ワイパアーム12(ピース連結部46を除く部分)に対して回動方向一方側に配置されている。より具体的には、平面視で、ワイパブレード50の先端部が、基準線Lに対してリテーナ20の幅方向一方側に配置されている。また、前述したアームピース40における取付壁48の垂れ壁部48Bがワイパブレード50に対して回転方向一方側(ワイパアーム12の往動側)に配置されている。
ワイパブレード50は、ワイパブレード50の上部を構成するレバーユニット52と、ワイパブレード50の下部を構成するブレードラバー60と、を含んで構成されている。また、レバーユニット52は、レバーユニット52の長手方向中間部を構成するメインレバー54と、レバーユニット52の長手方向両側部分を構成する一対のカバー部材56と、を含んで構成されている。
メインレバー54は、樹脂製とされると共に、長手方向から見てWSガラスG側へ開放された凹状に形成されている。このメインレバー54の長手方向中央部は、幅方向両側へ膨出された膨出部54Aとされており、膨出部54Aの幅寸法が、メインレバー54の長手方向両側部分の幅寸法に比べて若干大きく設定されている。そして、前述したアームピース40の垂れ壁部48Bが、膨出部54Aに対してメインレバー54の基端側で且つメインレバー54の基端側の部分に対して回動方向一方側に配置されている(図13参照)。
また、膨出部54Aには、ワイパブレード50の長手方向に延在された開口部54Bが形成されている。さらに、膨出部54Aには、開口部54Bに対応する位置において、連結部材58が設けられており、連結部材58は、ワイパブレード50の幅方向を軸方向としてメインレバー54に回動可能に支持されている。そして、アームピース40のフック46Aを、メインレバー54の開口部54Bから挿入して、連結部材58に連結させることによって、メインレバー54(ワイパブレード50)がアームピース40に連結されている。また、メインレバー54の連結状態では、アームピース40におけるクランク部44の先端側部分のアーム下側にメインレバー54の基端側の部分が配置されている(図13参照)。
メインレバー54の長手方向両端部には、図示しないヨークレバーがそれぞれ連結されている。このヨークレバーは、ワイパブレード50の長手方向に沿って延在されており、ヨークレバーの長手方向中央部が、ワイパブレード50の幅方向を軸方向として回動可能に連結されている。さらに、ヨークレバーには、カバー部材56の基端部が、ワイパブレード50の幅方向を軸方向として回動可能に連結されている。このカバー部材56は、樹脂製とされると共に、長手方向から見てWSガラスG側へ開放された凹状に形成されている。これにより、ヨークレバーが、メインレバー54及びカバー部材56のアーム下側に収容されるように配置されている。さらに、ヨークレバー及びカバー部材56には、ブレードラバー60を把持する図示しない把持部が設けられている。
図1に示されるように、ブレードラバー60は、ゴム材によって構成されると共に、ワイパブレード50の長手方向に延在されている。また、ブレードラバー60の上部は、基部60Aとされており、基部60Aが、ヨークレバー及びカバー部材56の把持部によって把持されて、ブレードラバー60がレバーユニット52に取付けられている。また、基部60Aには、バネ材により構成された板状のバッキング(図示省略)が装着されており、バッキングのバネ力によってブレードラバー60がWSガラスGの被払拭面Sに追従すると共に、ワイパアーム12からの押付力をブレードラバー60の長手方向に分散させるようなっている。
ブレードラバー60の下部は、払拭部60Bとされている。この払拭部60Bは断面略三角形状に形成されており、払拭部60Bの幅寸法がWSガラスG側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。そして、払拭部60Bの先端部を構成するリップ部60CがWSガラスGの被払拭面Sに当接されて、被払拭面Sを払拭するように構成されている。
(サブノズルについて)
図5及び図8に示されるように、サブノズル70は、リテーナ20におけるカシメ部22のアーム下側(頂壁20Aとは反対側)に隣接し、頂壁20Aの板厚方向においてカシメ壁22Aと対向配置されて、リテーナ20に取付けられている。これにより、サブノズル70が、ワイパブレード50の基端側の部分に対して回動方向他方側(ワイパアーム12の復動側)に配置されている(図13参照)。このサブノズル70は、樹脂製とされると共に、直方体ブロック状に形成されて、リテーナ20の長手方向に沿って延在されている。具体的には、サブノズル70の取付状態において、サブノズル70の上面が、リテーナ20におけるカシメ部22と対向して配置されている。また、サブノズル70の幅方向の側面70A、70Bが、リテーナ20の側壁20B、20Cの外側面と略面一に配置されている。すなわち、サブノズル70の取付状態では、サブノズル70の側面70A、70Bが、リテーナ20の幅方向両側へ露出されて、リテーナ20の側壁20B、20Cと共にワイパアーム12の外観面を構成するようになっている。また、WSガラスG側へ露出されたサブノズル70の下面70Cが、リテーナ20の側壁20B、20Cの下端面と略面一に配置されており、サブノズル70がリテーナ20の側壁20B、20Cに対してWSガラスG側へ突出しないように構成されている。
さらに、前述したように、リテーナ20の先端側の部分では、頂壁20AがWSガラスGに対して略45°に傾斜されている。このため、サブノズル70の取付状態では、サブノズル70の側面70Aと下面70Cとの境界部分である角部70Dが、サブノズル70の下端部を構成するように配置されると共に、WSガラスGとアーム上下方向に対向して配置されている(図1参照)。換言すると、サブノズル70の取付状態では、角部70DがWSガラスG及びワイパブレード50に近接する位置に配置されている。
図8〜図12に示されるように、サブノズル70は、サブノズル70の幅方向一方側(リテーナ20の側壁20C側)の部分を構成する「ノズル本体」としてのサブノズル本体72と、サブノズル70の幅方向他方側(リテーナ20の側壁20B側)の部分を構成するホース配策部74と、を含んで構成されている。そして、サブノズル本体72の基端部が、ホース配策部74の基端部に対してアーム基端側へ突出されている。
サブノズル70の先端部は、先端側差込部76とされており、先端側差込部76の幅寸法が、サブノズル70の長手方向中間部における幅寸法に比べて小さく設定されている。具体的には、先端側差込部76の幅寸法が、係止溝20Dが形成されたリテーナ20の側壁20B、20C間の距離に対して僅かに小さく設定されている。そして、先端側差込部76が、係止溝20Dが形成されたリテーナ20の側壁20B、20Cの間にアーム基端側から差し込まれて、当該側壁20B、20Cの幅方向内側に隣接して配置されている(図8参照)。これにより、サブノズル70の先端部における幅方向の移動が側壁20B、20Cによって制限される構成になっている。換言すると、リテーナ20の幅方向において、サブノズル70の先端部がリテーナ20の側壁20B、20Cによって支持されるように構成されている。
先端側差込部76の幅方向の両側面には、リテーナ20の係止溝20Dに対応する位置において、係止部76Aがそれぞれ形成されており、係止部76Aは、サブノズル70の長手方向に沿って延在されている。この係止部76Aの基端部は、サブノズル70の側面70A、70Bが形成されたサブノズル70の側部に接続されており、係止部76Aの側面が、側面70A、70Bと面一に配置されている。そして、係止部76Aが、係止溝20D内にアーム基端側から挿入されて、係止溝20Dに係止されている。これにより、サブノズル70の先端部における先端側及びアーム上下方向における移動が係止溝20Dによって制限される構成になっている(図8参照)。
また、サブノズル70の基端部は、基端側差込部78とされており、基端側差込部78の幅寸法が、先端側差込部76の幅寸法と略同じに設定されている。具体的には、基端側差込部78の幅寸法が、係止孔20Eが形成されたリテーナ20の側壁20B、20C間の距離に対して僅かに小さく設定されている。そして、基端側差込部78が、係止孔20Eが形成されたリテーナ20の側壁20B、20Cの間にリテーナ20の開口側から差し込まれて、当該側壁20B、20Cの幅方向内側に隣接して配置されている(図8参照)。これにより、サブノズル70の基端部における幅方向の移動が側壁20B、20Cによって制限される構成になっている。換言すると、リテーナ20の幅方向において、サブノズル70の基端部がリテーナ20の側壁20B、20Cによって支持されるように構成されている。また、基端側差込部78におけるサブノズル本体72の側面には、前述したリテーナ20の側壁20Cに形成された係止孔20Eに対応する位置において、「係止爪」としての第1係止爪78Aが一体に形成されており、第1係止爪78Aが係止孔20E内に嵌め込まれて係止孔20Eに係止されている(図8参照)。
さらに、サブノズル本体72の基端部には、幅方向他方側へ延出された係止片80が一体に形成されている。この係止片80は、板厚方向をアーム上下方向とし且つサブノズル本体72の基端部における上端部から幅方向他方側(側壁20B側)へ延出された第1係止片80Aと、第1係止片80Aの先端部からアーム下側(WSガラスG側)へ延出された第2係止片80Bと、を含んで構成されている。また、係止片80は、サブノズル70の幅方向に弾性変形可能に構成されており、第2係止片80Bがリテーナ20の側壁20Bの幅方向内側面に略密着するように配置されている。これにより、サブノズル本体72の基端部における幅方向のがたを、係止片80によって吸収する構成になっている。さらに、サブノズル本体72に係止片80が形成されることによって、サブノズル本体72の基端部には、リテーナ20の開口側へ開放された「第2ホース配策溝」としての基端側ホース溝81が形成されている。基端側ホース溝81の幅寸法は、後述するメインノズル用ホースH1の直径よりも僅かに大きく設定されており、基端側ホース溝81に、後述するメインノズル用ホースH1が配策される構成になっている。
また、第2係止片80Bには、前述したリテーナ20の側壁20Bに形成された係止孔20Eに対応する位置において、「係止爪」としての第2係止爪80Cが一体に形成されている。この第2係止爪80Cは、第2係止片80Bに対して側壁20B側へ突出されて、係止孔20E内に嵌め込まれて係止孔20Eと係合されている(図13参照)。これにより、第1係止爪78A及び第2係止爪80Cによって、サブノズル70の基端部のアーム上下方向及び長手方向の移動が制限される構成になっている。
図8及び図12に示されるように、サブノズル本体72には、サブノズル本体72の側面70A(リテーナ20への取付状態におけるワイパアーム12の復動側の側面)と下面70Cとの境界部である角部70Dにおいて、複数(本実施の形態では、3箇所)の第1サブノズル部82、第2サブノズル部84、及び第3サブノズル部86が形成されている。この第1サブノズル部82〜第3サブノズル部86は、角部70Dを略V字形状に抉るように凹状に形成されて、角部70Dの稜線に沿ってサブノズル本体72の長手方向に並んで配置されている。
第1サブノズル部82は、サブノズル本体72の角部70Dにおける先端側の部分に形成されている。この第1サブノズル部82は、サブノズル本体72の先端側を頂点とする略円錐形状に抉られている。そして、第1サブノズル部82における基端側の面が、第1サブノズル面82Aとされており、サブノズル70の取付状態では、第1サブノズル面82Aが、ワイパブレード50の先端側で且つアーム下側へ向くように配置されている。また、第1サブノズル部82における先端側の面が、第1抉り面82Bとされており、第1抉り面82Bは、第1サブノズル面82Aに対して直交する方向から見て、略円弧状を成す曲面として形成されている。さらに、第1サブノズル面82Aには、「噴射口」としての第1サブノズル噴射口82Cが形成されており、洗浄液が第1サブノズル噴射口82Cから噴射される構成になっている。具体的には、洗浄液が、ワイパブレード50に対して復動側に、第1サブノズル噴射口82Cからワイパブレード50の先端側で且つアーム下側に向けて噴射されるようになっている。
第2サブノズル部84は、サブノズル本体72の角部70Dにおける長手方向中間部分に形成されると共に、第1サブノズル部82に対して基端側に配置されている。この第2サブノズル部84は、第1サブノズル部82と同様に構成されている。すなわち、第2サブノズル部84は、サブノズル本体72の先端側を頂点とした略円錐形状に抉られている。そして、第2サブノズル部84における基端側の面が、第2サブノズル面84Aとされており、サブノズル70の取付状態では、第2サブノズル面84Aがワイパブレード50の先端側で且つアーム下側へ向くように配置されている。また、第2サブノズル部84における先端側の面が、第2抉り面84Bとされており、第2抉り面84Bが、第2サブノズル面84Aに対して直交する方向から見て、略円弧状を成す曲面として形成されている。さらに、第2サブノズル面84Aには、「噴射口」としての第2サブノズル噴射口84Cが形成されており、洗浄液が第2サブノズル噴射口84Cから噴射される構成になっている。具体的には、洗浄液が、ワイパブレード50に対して復動側に、第2サブノズル噴射口84Cからワイパブレード50の先端側で且つアーム下側に向けて噴射されるようになっている。
第3サブノズル部86は、サブノズル本体72の角部70Dにおける基端側の部分に形成されると共に、第2サブノズル部84に対して基端側に配置されている。この第3サブノズル部86は、サブノズル本体72の基端側を頂点とした略円錐形状に抉られている。そして、第3サブノズル部86における先端側の面が、第3サブノズル面86Aとされており、サブノズル70の取付状態では、第3サブノズル面86Aが、ワイパブレード50の基端側で且つアーム下側へ向くように配置されている。また、第3サブノズル部86における基端側の面が、第3抉り面86Bとされており、第3抉り面86Bが、第3サブノズル面86Aに対して直交する方向から見て、略円弧状を成す曲面として形成されている。さらに、第3サブノズル面86Aには、「噴射口」としての第3サブノズル噴射口86Cが形成されており、洗浄液が第3サブノズル噴射口86Cから噴射される構成になっている。具体的には、洗浄液が、ワイパブレード50に対して復動側に、第3サブノズル噴射口86Cからワイパブレード50の基端側で且つアーム下側に向けて噴射されるようになっている。以上により、サブノズル70では、ワイパブレード50に対して復動側であって、第1サブノズル噴射口82C及び第2サブノズル噴射口84Cから洗浄液がワイパブレード50の先端側へ噴射され、第3サブノズル噴射口86Cから洗浄液がワイパブレード50の基端側へ噴射される設定になっている。
サブノズル本体72の基端部には、サブホースジョイント88が一体に形成されており、サブホースジョイント88は、略円筒状に形成されて、サブノズル本体72の基端部からアーム基端側へ突出されている。このサブホースジョイント88の内部を構成する流路は、前述した第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cの開口部に連通されている。
また、サブホースジョイント88には、サブノズル70に洗浄液を供給するためのサブノズル用ホースH2の一端部が接続されている。図5に示されるように、サブノズル用ホースH2は、サブホースジョイント88からアーム基端側へ延出されて、リテーナ20の内部に配策されている。また、サブノズル用ホースH2は、リテーナカバー34によって開口部が塞がれたリテーナ20の基端部において、圧縮スプリング30と側壁20Cとの間に配策されると共に、前述したアームヘッド14の内部に配策されている。そして、サブノズル用ホースH2の他端部が、車両のサブウォッシャポンプ(図示省略)に接続されている。これにより、車両のウォッシャタンク(図示省略)からサブウォッシャポンプによって圧送された洗浄液がサブノズル70へ供給されるようになっている。
さらに、洗浄液がサブノズル70の第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから噴射されるときには、洗浄液がワイパブレード50に対して回動方向他方側(復動側)に噴射されてWSガラスGに着水するように設定されている。具体的には、ワイパブレード50の往復回動においてワイパブレード50が復動側(図3の矢印b方向)へ回動するときに、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから洗浄液がワイパブレード50の進行方向側に噴射されるようになっている。
一方、図8〜図12に示されるように、サブノズル70のホース配策部74には、サブノズル70の長手方向に貫通された「第1ホース配策溝」としての先端側ホース溝74Aが形成されている。この先端側ホース溝74Aは、サブノズル70の長手方向から見てリテーナ20の頂壁20A側へ開放された略U字形状に形成されており、先端側ホース溝74Aの幅寸法は、後述するメインノズル用ホースH1の直径よりも僅かに大きく設定されている。そして、サブノズル70の取付状態では、メインノズル用ホースH1が先端側ホース溝74A内に配策されると共に、先端側ホース溝74Aの開口部が、リテーナ20の頂壁20Aによって塞がれる構成になっている。
(メインノズルについて)
図13に示されるように、メインノズル90は、樹脂製とされると共に、アームピース40の垂れ壁部48Bに取付けられており、メインノズル90の一部がアームピース40に対して回動方向一方側へ張出されている。すなわち、メインノズル90が、ワイパブレード50におけるメインレバー54の膨出部54Aに対して基端側で且つメインレバー54の基端側の部分に対して回動方向一方側に配置されている。このメインノズル90は、メインノズル本体92と、メインノズル接続部102(図14〜図17参照)と、を含んで構成されている。
メインノズル本体92は、アームピース40のピース連結部46の長手方向に延在された略長尺ブロック状に形成されている。そして、メインノズル本体92の厚み方向が、ピース連結部46の幅方向(ワイパブレード50の回動方向)と一致している。なお、以下の説明では、メインノズル本体92の厚み方向一方側をワイパブレード50の回動方向一方側とし、メインノズル本体92の厚み方向他方側をワイパブレード50の回動方向他方側としている。
図14〜図18に示されるように、メインノズル本体92の基端部における端面は傾斜面92Aとされている。この傾斜面92Aは、平面視で基端側へ向かうに従い厚み方向他方側(アームピース40側)へ傾斜されている。そして、メインノズル90の取付状態では、傾斜面92Aがクランク部44のアーム基端側の側面と面一になるように配置されている(図13参照)。これにより、メインノズル本体92が、平面視で略台形状に形成されている。
メインノズル本体92には、厚み方向他方側(アームピース40寄り)の部分において、取付孔92Bがアーム上下方向(メインノズル本体92の高さ方向)に貫通形成されている。この取付孔92Bは、メインノズル本体92の長手方向に延在された略矩形状に形成されており、取付孔92Bの大きさが、アームピース40の垂れ壁部48Bの外形に対して僅かに大きく設定されている。そして、垂れ壁部48Bが、メインノズル本体92の上側から取付孔92Bの内部に挿入されて、取付孔92B内に嵌合された状態にされて、メインノズル90がアームピース40に取付けられている(図13及び図18参照)。
また、取付孔92Bの内周面を構成し且つメインノズル本体92の厚み方向他方側の端部を構成する側壁が、内側壁92Cとされている。この内側壁92Cには、前述した垂れ壁部48Bの嵌合孔48Cに対応する位置において、嵌合突起92D(図18(B)参照)が形成されており、嵌合突起92Dは、高さの低い略円柱状に形成されて、取付孔92Bの内部へ突出されている。そして、嵌合突起92Dが垂れ壁部48Bの嵌合孔48C内に嵌合されている。これにより、垂れ壁部48Bが取付孔92Bから抜け出ることを制限する構成になっている。換言すると、メインノズル90が垂れ壁部48Bからアーム下側(WSガラスG側)への脱落することを防止する構成になっている。なお、嵌合突起92Dの上部には、傾斜面92D1が形成されており、傾斜面92D1は、メインノズル本体92の長手方向から見て、アーム上側へ向かうに従い取付孔92Bの内周面側へ傾斜されている。
図15、図16、及び図18に示されるように、内側壁92Cの上端部は、メインノズル本体92の上端面92Eに対して、アーム下側に一段下がった位置に配置されている。これにより、メインノズル本体92の上端部には、平面視でアームピース40側(厚み方向他方側)へ開放された配置凹部92Fが形成されており、配置凹部92F内に取付壁48の張出壁部48Aが収容状態で配置されている(図18(B)参照)。また、メインノズル90の取付状態では、メインノズル本体92の上端面92Eがアームピース40におけるクランク部44の上面と略面一に配置されている(図18(A)参照)。さらに、アーム上下方向における内側壁92Cの下端位置が垂れ壁部48Bの下端位置と一致している。具体的には、図1に示されるように、アーム上下方向におけるメインノズル90の下端位置が、前述したサブノズル70の角部70Dの位置と略一致するように設定されている。すなわち、ワイパブレード50の先端側から見て、サブノズル70及びメインノズル90がワイパブレード50を挟むように配置されている。
さらに、図15、図16、及び図18(B)に示されるように、内側壁92Cの上端部には、前述したアームピース40の逃がし孔48Dに対応する位置において、アーム上側へ開放された逃げ凹部92Gが形成されている。この逃げ凹部92Gの幅寸法は、逃がし孔48Dの幅寸法と同じ寸法に設定されており、逃げ凹部92Gの下端は、逃がし孔48Dの下端と一致する位置に配置されている。これにより、取付壁48の内側(ワイパブレード50側)の空間と、取付壁48の外側(ワイパブレード50に対して反対側)の空間とが、逃がし孔48D及び逃げ凹部92Gによって連通されている。
図14〜図18に示されるように、メインノズル本体92における厚み方向一方側の部分(詳しくは、アームピース40(取付壁48の垂れ壁部48B)から回動方向一方側へ張出された部分)が、ノズル張出部94とされている。これにより、ノズル張出部94がワイパブレード50に対して回動方向一方側に配置されている。このノズル張出部94の上面94A及び下面94Bは、厚み方向一方側(ノズル張出部94の張出方向側)へ向かうに従い互いに接近するように傾斜されている。よって、ノズル張出部94が、メインノズル本体92の長手方向から見て、略台形状に形成されている。また、ノズル張出部94の先端面94Cは、平面視で略円弧状に湾曲されている。さらに、ノズル張出部94には、WSガラスGに洗浄液を噴射するための複数(本実施の形態では3箇所)の第1メインノズル部96、第2メインノズル部98、及び第3メインノズル部100が形成されている。
第1メインノズル部96は、ノズル張出部94の下面94Bにおける基端側の部分に形成されている。また、第1メインノズル部96は、メインノズル本体92の基端側且つアーム下側へ開放された凹状に形成されると共に、メインノズル本体92の厚み方向一方側へ開放されている。そして、第1メインノズル部96の頂面が第1メインノズル面96Aとされており、第1メインノズル面96Aは、メインノズル本体92の基端側且つアーム下方側へ向けて配置されている。この第1メインノズル面96Aには、第1メインノズル噴射口96Bが形成されており、洗浄液が、ワイパブレード50に対して往動側に、第1メインノズル噴射口96Bからアーム下方側で且つアーム基端側に向けて噴射される構成になっている。
第2メインノズル部98は、ノズル張出部94の下面94Bにおける先端側の部分に形成されている。また、第2メインノズル部98は、メインノズル本体92の先端側且つアーム下側へ開放された凹状に形成されると共に、メインノズル本体92の厚み方向一方側へ開放されている。そして、第2メインノズル部98の頂面が第2メインノズル面98Aとされており、第2メインノズル面98Aは、メインノズル本体92の先端側且つアーム下方側へ向けて配置されている。この第2メインノズル面98Aには、第2メインノズル噴射口98Bが形成されており、洗浄液が、ワイパブレード50に対して往動側に、第2メインノズル噴射口98Bからアーム下方側で且つアーム先端側に向けて噴射される構成になっている。
第3メインノズル部100は、第2メインノズル部98のアーム上側で且つノズル張出部94の先端面94Cに形成されている。また、第3メインノズル部100は、メインノズル90の先端側且つメインノズル本体92の厚み方向一方側へ開放された凹状に形成されている。そして、第3メインノズル部100の基端側の面が第3メインノズル面100Aとされている。この第3メインノズル面100Aには、第3メインノズル噴射口100Bが形成されており、洗浄液が、ワイパブレード50に対して往動側に、第3メインノズル噴射口100Bからアーム先端側に向けて噴射される構成になっている。以上により、メインノズル90では、ワイパブレード50に対して往動側であって、第1メインノズル噴射口96Bから洗浄液がアーム基端側に向けて噴射されると共に、第2メインノズル噴射口98B及び第3メインノズル噴射口100Bから洗浄液がアーム先端側に向けて噴射される構成になっている。
メインノズル90のメインノズル接続部102は、メインノズル本体92の長手方向に延在された略直方体状に形成されて、メインノズル本体92の基端部から厚み方向他方側へ突出されている。具体的には、メインノズル接続部102は、アームピース40のクランク部44における曲部44Aよりもアーム先端側の部分のアーム下側に隣接して配置されている(図5参照)。このメインノズル接続部102の先端部には、メインホースジョイント104が一体に形成されており、メインホースジョイント104は、略円筒状に形成されて、メインノズル接続部102の先端部からアーム基端側へ延出されている。そして、メインホースジョイント104の内部を構成する流路が、前述した第1メインノズル噴射口96B〜第3メインノズル噴射口100Bの開口部に連通されている。
また、メインホースジョイント104には、メインノズル90に洗浄液を供給するためのメインノズル用ホースH1の一端部が接続されている。図5に示されるように、メインノズル用ホースH1は、アームピース40(クランク部44及びピース固定部42)のアーム下側において、メインホースジョイント104からアーム基端側へ延出されると共に、リテーナ20及びアームヘッド14の内部に配置されている。具体的には、メインノズル用ホースH1は、前述したサブノズル70の先端側ホース溝74A及び基端側ホース溝81の内部に配策されて、サブノズル70からアーム基端側へ延出されている。さらに、メインノズル用ホースH1は、リテーナカバー34によって開口部が塞がれたリテーナ20の基端部において、圧縮スプリング30と側壁20Bとの間に配策されると共に、前述したアームヘッド14の内部に配策されている。そして、メインノズル用ホースH1の他端部が、車両のメインウォッシャポンプ(図示省略)に接続されている。これにより、車両のウォッシャタンク(図示省略)からメインウォッシャポンプによって圧送された洗浄液がメインノズル90へ供給されるようになっている。
さらに、洗浄液がメインノズル90の第1メインノズル噴射口96B〜第3メインノズル噴射口100Bから噴射されるときには、洗浄液がワイパブレード50に対して回動方向一方側(往動側)に噴射されてWSガラスGに着水するようになっている。具体的には、ワイパブレード50の往復回動においてワイパブレード50が往動側(図3の矢印a方向)へ回動するときに、第1メインノズル噴射口96B〜第3メインノズル噴射口100Bから洗浄液がワイパブレード50の進行方向側に噴射されるようになっている。
なお、メインノズル90の各第1〜第3メインノズル噴射口96B、98B、100Bおよびサブノズル70の各第1〜第3サブノズル噴射口82C、84C、86Cは、それぞれ金属製の球体に噴射口を開口形成されたもの(ノズルジェット)であり、各第1〜第3メインノズル部96、98、100及び各第1〜第3サブノズル部82、84、86に球状に凹設形成された保持部に上記ノズルジェットが転動可能かつ液密に嵌着保持されて構成されており、各噴射口の角度調整が可能となっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置10では、ワイパアーム12にメインノズル90及びサブノズル70が取付けられている。そして、WSガラスGの被払拭面Sに洗浄液を噴射(供給)して、ワイパブレード50によって被払拭面Sを払拭するときには、車両の図示しないウォッシャスイッチをONにする。これにより、ワイパアーム12(ワイパブレード50)が停止位置と反転位置との間を往復回動すると共に、メインノズル90又はサブノズル70から洗浄液がWSガラスGの被払拭面Sに供給される。具体的には、ワイパアーム12(ワイパブレード50)が往動側(回動方向一方側)へ回動するときに、メインノズル90の第1メインノズル噴射口96B〜第3メインノズル噴射口100Bから洗浄液がワイパブレード50の進行方向側に噴射される。一方、ワイパアーム12(ワイパブレード50)が復動側(回動方向他方側)へ回動するときに、サブノズル70の第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから洗浄液がワイパブレード50の進行方向側に噴射される。以上により、ワイパアーム12の回動時にワイパブレード50の進行方向側へ洗浄液が噴射されるため、WSガラスGの被払拭面Sをワイパブレード50によって良好に払拭することができる。
また、ワイパアーム12では、先端部がアームピース40によって構成されており、長手方向中間部がリテーナ20によって構成されている。そして、アームピース40の基端部(ピース固定部42)が、リテーナ20の先端側の部分に形成されたカシメ部22によって固定されている。具体的には、カシメ部22が、一対の側壁20B、20Cを幅方向内側へ曲げた一対のカシメ壁22Aと、頂壁20Aと、によって構成されており、一対のカシメ壁22A及び頂壁20Aによって、ピース固定部42が挟み込まれた状態に固定されている。これにより、カシメ部22では、リテーナ20の一対の側壁20B、20Cがカシメ壁22Aとして用いられるため、リテーナ20がカシメ部22において側壁20B、20Cを有しない構造にされている。
ここで、リテーナ20に取付けられたサブノズル70は、リテーナ20のカシメ壁22Aと対向する位置に配置されている。このため、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cに対してリテーナ20の幅方向両側にリテーナ20の側壁20B、20Cを配置することなく、サブノズル70をリテーナ20に取付けることができる。これにより、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから噴射される洗浄液を側壁20B、20Cが遮ることを抑制できる。したがって、リテーナ20にサブノズル70を取付けた場合でも、サブノズル70から噴射される洗浄液の噴射方向の設定自由度を高くすることができる。
また、上述のように、サブノズル70は、リテーナ20のカシメ壁22Aと対向する位置に配置されている。このため、カシメ部22に対してWSガラスG側の空間を有効に活用して、サブノズル70をリテーナ20に取付けることができる。これにより、リテーナ20の高さ方向(アーム上下方向)においてワイパアーム12の大型化を抑制しつつ、リテーナ20にサブノズル70を取付けることができる。また、カシメ部22がサブノズル70によってWSガラスG側から覆われるため、カシメ部22がWSガラスG側へ露出することをサブノズル70によって抑制できる。したがって、車両用ワイパ装置10の意匠性を向上することができる。
さらに、アーム先端側から見て、リテーナ20のカシメ部22を構成する頂壁20Aが、リテーナ20の幅方向一方側へ向かうに従いWSガラスGに接近する方向に傾斜されている。このため、サブノズル70もWSガラスGに対して傾斜して配置されている。具体的には、アーム先端側から見て、サブノズル70の下面70Cが幅方向一方側へ向かうに従いWSガラスGに接近する方向に傾斜されている。また、サブノズル70の第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cが、リテーナ20の幅方向一方側へ露出される側面70Aと、下面70Cと、の境界部分の角部70Dに形成されている。このため、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cを、WSガラスGの被払拭面Sに接近させつつ、サブノズル70の側面70Aと下面70Cとに跨って配置することができるので、仮に、カシメ部22を構成する頂壁20AがWSガラスGの被払拭面Sに対して略平行に配置されて第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cを下面70Cに設けた場合と比べて、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cの各角度設定範囲を広範囲において設定する(換言すれば洗浄液の噴射方向の設定自由度を高める)ことができる。これにより、WSガラスGの被払拭面Sを払拭するワイパブレード50に対して、第1サブノズル噴射口82C〜第3サブノズル噴射口86Cから噴射される洗浄液を所定の位置に良好に着水させることができる。
また、サブノズル70の取付状態では、リテーナ20における係止溝20Dが形成された側壁20B、20Cの間に、先端側差込部76が差し込まれて、サブノズル70の先端部における幅方向の移動が制限されている。また、リテーナ20における係止孔20Eが形成された側壁20B、20Cの間に、基端側差込部78が差し込まれて、サブノズル70の基端部における幅方向の移動が制限されている。このため、サブノズル70の基端部及び先端部をリテーナ20の側壁20B、20Cによって支持するように、サブノズル70をリテーナ20に取付けることができる。これにより、サブノズル70の取付状態を良好にすることができる。
また、サブノズル70の係止部76Aが、リテーナ20の係止溝20Dの内部に嵌め込まれて、サブノズル70の先端部がリテーナ20に係止されている。このため、カシメ部22に対してアーム先端側に配置された側壁20B、20Cの間に、サブノズル70の先端側差込部76をアーム基端側から差込みながら、先端側差込部76の係止部76Aを係止溝20Dの内部に嵌め込んで、係止溝20Dに係止部76Aを係止させることができる。これにより、簡易な取付けで、サブノズル70の先端部をリテーナ20に係止させることができる。
また、サブノズル70の第1係止爪78A及び第2係止爪80Cが、リテーナ20の係止孔20Eの内部に嵌め込まれて、サブノズル70の基端部がリテーナ20に係止されている。このため、カシメ部22に対してアーム基端側に配置された側壁20B、20Cの間に、サブノズル70の基端側差込部78をリテーナ20の開口側から差込みながら、第1係止爪78A及び第2係止爪80Cを、係止孔20Eの内部に嵌め込んで係止させることができる。これにより、簡易な取付けで、サブノズル70の基端部をリテーナ20に係止させることができる。
さらに、メインノズル用ホースH1が、サブノズル70の先端側ホース溝74Aに配策されている。このため、リテーナ20の側壁20B、20Cを有しないカシメ部22において、メインノズル用ホースH1がリテーナ20の外部に露出することをサブノズル70(ホース配策部74)によって防止することができる。しかも、先端側ホース溝74Aが、リテーナ20の頂壁20A側へ開放されているため、先端側ホース溝74Aの開口部を頂壁20Aによって塞ぐことができる。これにより、サブノズル70をカシメ部22に取り付けることでメインノズル用ホースH1をホース配策部74によって保持しつつ、メインノズル用ホースH1がリテーナ20の開口部からWSガラスG側へ突出することを防止できる。
また、サブノズル70では、先端側ホース溝74Aに対して基端側に、基端側ホース溝81が形成されており、メインノズル用ホースH1が基端側ホース溝81に配策されている。また、基端側ホース溝81は、リテーナ20の開口側(頂壁20Aとは反対側)へ開放されている。このため、先端側ホース溝74A及び基端側ホース溝81によって、メインノズル用ホースH1をアーム上下方向に挟み込むように、サブノズル70に配策することができる。これにより、先端側ホース溝74A及び基端側ホース溝81にメインノズル用ホースH1を配策した状態で、サブノズル70をリテーナ20に取付けることができる。したがって、サブノズル70の取付性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、リテーナ20のアーム先端側の頂壁20Aが、幅方向一方側へ向かうに従いWSガラスGに接近する方向へ傾斜されているが、当該頂壁20AをWSガラスGと略平行に配置するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、サブノズル70における第1サブノズル部82〜第3サブノズル部86が、側面70Aと下面70Cとの境界部分の角部70Dに形成されているが、第1サブノズル部82〜第3サブノズル部86の位置は適宜変更可能である。例えば、第1サブノズル部82〜第3サブノズル部86を、側面70Aや下面70Cに形成してもよい。
10…車両用ワイパ装置、12…ワイパアーム、20…リテーナ、20A…頂壁、20B…側壁、20C…側壁、20D…係止溝、20E…係止孔、22…カシメ部(固定部)、22A…カシメ壁(固定壁)、40…アームピース、50…ワイパブレード、70…サブノズル(第1ノズル)、70A…側面、70C…下面、72…サブノズル本体(ノズル本体)74…ホース配策部、74A…先端側ホース溝(第1ホース配策溝)、76…先端側差込部、76A…係止部、78…基端側差込部、78A…第1係止爪(係止爪)、第2係止爪80C(係止爪)、81…基端側ホース溝(第2ホース配策溝)、82C…第1サブノズル噴射口(噴射口)、84C…第2サブノズル噴射口(噴射口)、86C…第3サブノズル噴射口(噴射口)、90…メインノズル(第2ノズル)、G…ウインドシールドガラス(ウインドシールド)、H1…メインノズル用ホース(ホース)、PA…ピボット軸

Claims (7)

  1. 長尺状を成すと共に、基端部がピボット軸に固定され、先端部がアームピースによって構成されたワイパアームと、
    前記ワイパアームの長手方向中間部を構成し、長手方向から見てウインドシールド側へ開放された凹状を成すと共に、頂壁と、当該頂壁の幅方向両端部から前記ウインドシールド側へ延出された一対の側壁と、を含んで構成されたリテーナと、
    前記リテーナの先端側の部分に形成され、一対の前記側壁を幅方向内側へ曲げた一対の固定壁と、前記頂壁と、によって前記アームピースの基端部を挟み込んだ状態に固定する固定部と、
    前記リテーナに取付けられ、前記固定壁と対向して配置されると共に、前記ウインドシールドへ洗浄液を噴射する噴射口を有する第1ノズルと、
    を備えた車両用ワイパ装置。
  2. 前記リテーナは、前記ワイパアームの先端側から見て、前記固定部を構成する前記頂壁が、前記リテーナの幅方向一方側へ向かうに従い前記ウインドシールドに接近する方向に傾斜され、
    前記第1ノズルは、前記リテーナの幅方向一方側へ露出される側面と、前記ウインドシールド側へ露出される下面と、を有しており、
    前記噴射口が、前記側面と前記下面との境界部分の角部に形成されている請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
  3. 前記第1ノズルは、前記第1ノズルの先端部を構成する先端側差込部と、前記第1ノズルの基端部を構成する基端側差込部と、を含んで構成されており、
    前記先端側差込部が、前記固定部に対して前記ワイパアームの先端側に配置された一対の前記側壁の間に差し込まれ、
    前記基端側差込部が、前記固定部に対して前記ワイパアームの基端側に配置された一対の前記側壁の間に差し込まれている請求項1又は請求項2に記載の車両用ワイパ装置。
  4. 前記固定部に対して前記ワイパアームの先端側に配置された一対の前記側壁には、前記ワイパアームの基端側へ開放された係止溝が形成されており、
    前記先端側差込部には、前記係止溝の内部に嵌め込まれて前記係止溝によって係止された係止部が形成されている請求項3に記載の車両用ワイパ装置。
  5. 前記固定部に対して前記ワイパアームの基端側に配置された一対の前記側壁には、係止孔が形成されており、
    前記基端側差込部には、前記係止孔の内部に嵌め込まれて前記係止孔によって係止された係止爪が形成されている請求項3又は請求項4に記載の車両用ワイパ装置。
  6. 前記アームピースには、前記ウインドシールドへ洗浄液を噴射する第2ノズルが取付けられており、
    前記第1ノズルは、
    前記第1ノズルの幅方向一方側の部分を構成し、前記噴射口を有するノズル本体と、
    前記第1ノズルの幅方向他方側の部分を構成し、前記第2ノズルへ洗浄液を供給するホースが配策された第1ホース配策溝を有するホース配策部と、
    を含んで構成され、
    前記第1ホース配策溝が、前記リテーナの前記頂壁側へ開放されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用ワイパ装置。
  7. 前記第1ノズルには、前記第1ホース配策溝に対して基端側の位置において、前記ホースが配策された第2ホース配策溝が形成されており、
    前記第2ホース配策溝が、前記リテーナの前記頂壁とは反対側へ開放されている請求項6に記載の車両用ワイパ装置。
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