JP2017210053A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作と装置との直感的な結び付きが向上された照明装置を提供する。【解決手段】長尺に延びた帯状の発光領域110を有する照明装置1であって、発光領域110の輪郭に沿って長尺に配列され、各々が操作者の接触又は近接による操作を検知する複数の電極部120と、複数の電極部120での検知結果に応じて、発光領域110の発光を制御する制御部130と、を備え、制御部130が、発光領域110の点灯時に複数の電極部120のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部120で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、発光領域110の発光光を変化させる発光制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両の室内照明等に利用される照明装置に関するものである。
車両の室内照明等に利用される照明装置として、主に室内空間の雰囲気を演出するためのいわゆるアンビエント照明用の照明装置が知られている。このようなアンビエント照明用の照明装置には、点消灯の切替えや発光光の発光量や発光色等の変化等といった発光の制御のための機能が設けられているものがある。多くの場合、このような機能は、例えば押ボタンスイッチ等の機械スイッチを利用して構築されている。
ここで、このような機械スイッチを用いずに上記の機能が構築された照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の照明装置では、操作者の接触又は近接による操作を検知するタッチスイッチが用いられている。タッチスイッチは、押ボタンスイッチ等の機械スイッチとは異なり接点等の機構部分を持たないため、耐久性や薄型化に優れている。
特開2014−073703号公報
ところで、近年では、家電用品等といった様々な装置の分野で、操作者が装置を操作するに当たり、操作と装置とが直感的に結び付けられた操作方法が好まれることが多い。例えば、スマートフォンにおいて、表示画像に触れた指をスライドさせるスワイプ操作やフリック操作によりその方向に画像を移動させる操作方法等が一例として挙げられる。他方、上述した特許文献1に記載の照明装置では、タッチスイッチが、走査対象たる発光領域から離れた操作パネルに配置されている等、操作と装置との直感的な結び付きの点において未だ改善の余地がある。
従って、本発明は、上記のような課題に着目し、操作と装置との直感的な結び付きが向上された照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、長尺に延びた帯状の発光領域を有する照明装置であって、前記発光領域の輪郭に沿って長尺に配列され、各々が操作者の接触又は近接による操作を検知する複数の電極部と、前記複数の電極部での検知結果に応じて、前記発光領域の発光を制御する制御部と、を備え、前記制御部が、前記発光領域の点灯時に前記複数の電極部のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、前記発光領域の発光光を変化させる発光制御を行うことを特徴としている。
本発明の照明装置では、発光を制御するために操作される複数の電極部が、発光領域の輪郭に沿って配列されている。そして、制御部が、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、発光領域の発光光を変化させる発光制御を行う。これにより、発光領域の輪郭に沿って指を滑らせるスワイプ操作やフリック操作等が可能となる。これらの操作は、発光領域の輪郭に沿った操作であるために、例えば発光領域から離れた操作パネルで操作を行う場合等と比較して、装置との直感的な結びつきが強い。このように、本発明によれば、操作と装置との直感的な結び付きが向上された照明装置を得ることができる。
また、本発明の照明装置によれば、操作にタッチスイッチが用いられていることから、例えば押ボタンスイッチ等の機械スイッチを用いた照明装置と比較して耐久性や薄型化に優れている。そして、複数の電極部が、発光領域の輪郭に沿って配列されていることから、装置として一体化できるため操作パネル等が不要で、操作パネルが必須となる機械スイッチを用いた照明装置と比較して小型化を図ることができる。
また、本発明の照明装置によれば、発光光の変化に必要な操作は、複数の電極部のうちの任意の2つ以上の電極部に対するスワイプ操作やフリック操作、即ち、発光領域の輪郭に沿った任意の位置に対するスワイプ操作やフリック操作となっている。つまり、本発明の照明装置によれば、発光領域の輪郭に沿った位置の一部に手が届けば何処からでも発光光の変化が可能であり、高い利便性の下で操作することができる。更に、本発明の照明装置では、複数の電極部が、長尺に延びた帯状の発光領域の輪郭に沿って長尺に配列されている。このため、操作者の操作に供される範囲が広く、この点においても操作者は高い利便性の下で照明装置を操作することができる。
また、本発明の照明装置において、前記複数の電極部は、前記輪郭に沿った配列方向と、前記輪郭と交差する配列方向と、を含む複数の配列方向に並ぶように二次元的に配列されたものであり、前記制御部は、前記複数の配列方向に、前記発光光についての複数種類の変化対象を一対一に対応付けて記憶しており、前記制御部が、前記複数の電極部のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部で、その配列方向に連続して操作が検知された場合、当該2つ以上の電極部の配列方向に対応する変化対象を、当該2つ以上の電極部での検知順に応じて変化させることは好適である。
この好適な照明装置によれば、操作者は、上述したスワイプ操作やフリック操作の操作方向を変えることで所望の種類の変化対象を変化させることができる。
また、本発明の照明装置において、前記制御部が、前記複数の電極部のうち任意の1つ以上の電極部での操作検知に応じて前記発光領域を点消灯させる点消灯制御を行うことが好適である。
この好適な照明装置では、点消灯に必要な操作は、複数の電極部のうちの任意の1つ以上の電極部に対するタッチ、即ち、発光領域の輪郭に沿った任意の位置に対するタッチとなっている。つまり、この照明装置によれば、発光領域の輪郭に沿った位置の一部に手が届けば何処からでも点消灯が可能であり、更に高い利便性の下で操作することができる。
そして、以上に説明した本発明の照明装置は、前記複数の電極部が、前記発光領域の領域外における前記輪郭の近傍で該輪郭に沿って配列されたものであってもよく、あるいは、前記複数の電極部は、各々が光透過性を有しており、前記発光領域と重なる位置で輪郭に沿って配列されたものであってもよい。
つまり、本発明にいう「発光領域の輪郭に沿った配列」とは、発光領域の周囲近傍での配列や発光領域と重なる位置での配列を含んだ概念を意味している。そして、何れの配列であっても装置との直感的な結びつきが強い操作が可能であることはいうまでもない。
また、本発明の照明装置において、前記複数の電極部は、各々が、シート状の基板上に電極パターンが形成された印刷回路体であることが好適である。
この好適な照明装置によれば、複数の電極部を、例えば照明装置の筐体等といった取付対象物の形状に追従するように設置することが可能となるので、高い自由度の下での設計・製造を行うことができる。
本発明によれば、操作と装置との直感的な結び付きが向上された照明装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる照明装置を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかる照明装置を示す模式図である。 車両のアンビエント照明用に本発明の照明装置を適用した適用例について模式的に示す図である。 図3に示されている照明装置において、点灯制御と、2種類の変化対象についての発光制御と、が行われる様子を模式的に示す図である。 車両のアンビエント照明への照明装置の適用例について、図3や図4とは異なる別例を示す模式図である。
以下、本発明の第1実施形態にかかる照明装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる照明装置を示す模式図である。この図1に示されている照明装置1は、発光領域110と、複数の電極部120と、制御部130と、を備えている。
発光領域110は、例えばLED(light emitting diode)等の光源を複数有し、それらの光源からの光を、窓部材を通して出射する。本実施形態では、この発光領域110が、長尺に延びた帯状の領域となっている。また、本実施形態の発光領域110では、RGB三色の光源が使われており、発光領域110全体としての発光光の発光色と発光量という2種類の変化対象の変化が可能となっている。
電極部120は、操作者の接触又は近接による操作を検知する。一般的なタッチスイッチとしては、操作者の接触又は近接による静電容量の変化で操作を検知する静電容量式のものや、操作者の接触による圧力変化で操作を検知する感圧式のもの等が挙げられる。本実施形態では、操作者の接触だけでなく近接による操作も検知できる静電容量式のものが、電極部120として採用されている。また、電極部120は、シート状の基板上に電極パターンが形成された印刷回路体となっている。
本実施形態では、複数の電極部120が、発光領域110の領域外で、この発光領域110の輪郭に沿って配列されている。即ち、帯状の領域としての発光領域110の輪郭に沿って長尺に配列されている。また、電極部120は、列間に発光領域110を挟むように、上記の輪郭と直交する方向に2列に配列されている。つまり、本実施形態では、複数の電極部120は、輪郭に沿った第1配列方向D11と、輪郭と直交する第2配列方向D12と、の2つの配列方向に並ぶように二次元的に配列されている。
制御部130は、発光領域110と複数の電極部120とに電気的に接続されている。そして、複数の電極部120での後述するような検知結果に応じて、発光領域110の点消灯制御と、発光量及び発光色という2種類の変化対象を変化させる発光制御と、を行う。また、この制御部130において、2種類の変化対象が、上述した2つの配列方向D11,D12と一対一に対応付けられて記憶されている。本実施形態では、発光領域110の輪郭に沿った第1配列方向D11が発光量に対応付けられ、この輪郭と直交する第2配列方向D12が発光色に対応付けられている。
まず、制御部130は、複数の電極部120のうち任意の1つ以上の電極部120での操作検知に応じて点消灯制御を行う。即ち、消灯時に何れか1つ以上の電極部120で操作が検知されると、制御部130が発光領域110を点灯させる。そして、点灯時に何れか1つ以上の電極部120で操作が検知されると、制御部130が発光領域110を消灯させる。
また、制御部130は、点灯時に複数の電極部120のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部120で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて発光制御を行う。更に、この発光制御は、発光量及び発光色という2種類の変化対象のうち、操作検知された2つ以上の電極部120の配列方向に対応する変化対象について行なわれる。
配列方向が第1配列方向D11であった場合には、制御部130は、検知順に応じて発光量を変化させる。この点について具体的には、図1中で左から右へと操作された場合には、発光量が増加され、逆に右から左へと操作された場合には、発光量が減少される。他方、配列方向が第2配列方向D12であった場合には、制御部130は、検知順に応じて発光色を変化させる。この点について具体的には、図1中で上から下へと操作された場合には、発光色が暖系色側から寒系色側へと変化し、逆に下から上へと操作された場合には、発光色が寒系色側から暖系色側へと変化する。
次に、本発明の第2実施形態にかかる照明装置について説明する。この第2実施形態は、電極部の位置が、第1実施形態と異なっている。以下では、第2実施形態にかかる照明装置について、第1実施形態との相違点に注目して説明する。
図2は、本発明の第2実施形態にかかる照明装置を示す模式図である。この図2では、図1に示されている構成要素と同等な構成要素については、図1と同じ符号が付されており、以下では、それら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この図2に示されている照明装置2では、複数の電極部220が、発光領域110と重なる位置で、この発光領域110の輪郭に沿って配列されている。即ち、帯状の領域としての発光領域110の輪郭に沿って長尺に2列に配列されている。つまり、本実施形態でも、第1実施形態と同様に、複数の電極部220は、輪郭に沿った第1配列方向D11と、輪郭と直交する第2配列方向D12と、の2つの配列方向に並ぶように二次元的に配列されている。
ここで、本実施形態では、各電極部220が光透過性を有する印刷回路体となっており、不図示の光源は、窓部材に対して、複数の電極部220とは反対側となる装置の奥側に配置されている。そして、この光源からの光が、複数の電極部220及び窓部材を通して出射される。本実施形態の電極部220は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)等の透明基板上に、ITO(tin−doped indium oxide)等を用いて透明電極が形成された透明な印刷回路体である。
尚、図2では図示を割愛したが、本実施形態では、電極部220から制御部130へと向かう、光源からの光の透過領域から外れた箇所の配線パターンが、透明電極に比べて安価で導電率の高い一般的な導電材料で形成されている。光の透過領域を含む全ての電極パターンをITO等の透明な導電材料で形成してもよいが、上記のように特に透明性を必要としない箇所については一般的な導電材料を用いることでコストの低減を図ることができる。
そして、本実施形態でも、制御部130は、第1実施形態と同様に、複数の電極部220のうち任意の1つ以上の電極部220での操作検知に応じて点消灯制御を行う。また、制御部130は、点灯時に複数の電極部220のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部220で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、第1実施形態と同様の発光制御を行う。
次に、車両の室内空間の雰囲気を演出するためのいわゆるアンビエント照明用に本発明の照明装置を適用した適用例について、上述した第1実施形態の照明装置1を代表例として挙げて説明する。
図3は、車両のアンビエント照明用に本発明の照明装置を適用した適用例について模式的に示す図である。この図3の例では、車両におけるドアトリム5の車室内側の装飾板であるオーナメント部51に、上述した第1実施形態の照明装置1が設けられている。尚、ここでの例では、車両の運転席側と助手席側との、前席側の2つドアに照明装置1が設けられている。
この照明装置1の発光領域110は、ドアトリム5のオーナメント部51において、車両の前後方向に延びた帯状の領域となっている。そして、複数の電極部120が、車両の上下方向について列間に発光領域110を挟むように2列になって、オーナメント部51を構成する樹脂パネルの内側に配列されている。
また、この照明装置1では、前席と後席との何れからでも発光領域110周辺のタッチセンサ120に手が届くように、発光領域110は、ドアトリム5のオーナメント部51において後席側の端縁いっぱいまで帯状に延びている。そして、その上下両側に複数の電極部120が後席側の端縁いっぱいまで発光領域110の輪郭に沿って長尺に配列されている。これにより、前席と後席との何れに座った搭乗者も、照明装置1に対する操作が可能となっている。
この照明装置1において、操作者たる車両の搭乗者からの操作を受けて、点灯制御と、発光量及び発光色の2種類の変化対象についての発光制御と、が次のように行われる。
図4は、図3に示されている照明装置において、点灯制御と、2種類の変化対象についての発光制御と、が行われる様子を模式的に示す図である。図4(A)には、点灯制御が行われる様子が示されている。また。図4(B)には、発光量についての発光制御が行われる様子が示され、図4(C)には、発光色についての発光制御が行われる様子が示されている。
例えば、発光領域110の消灯時あるいは点灯時に、図4(A)に示されているように、オーナメント部51において発光領域110を挟む上下の領域の少なくとも一方で、任意の箇所に搭乗者Yがタッチしたとする。すると、図1に示されている制御部130の制御の下で、発光領域110が点灯あるいは消灯する。
また、発光領域110の点灯時に、搭乗者Yが、図4(B)に示されている次のような操作を行ったとする。即ち、オーナメント部51において発光領域110を挟む上下の領域の少なくとも一方で、任意の箇所を搭乗者Yが、図1や図3にも示されている第1配列方向D11にスワイプ操作あるいはフリック操作したとする。すると、図1に示されている制御部130の制御の下で、発光領域110の発光量が増減する。ここでの例では、図中で左から右へ、即ち車両の前側から後側へと操作された場合には、発光量が増加する。逆に、右から左へ、即ち車両の後側から前側へと操作された場合には、発光量が減少する。
また、発光領域110の点灯時に、搭乗者Yが、図4(C)に示されている次のような操作を行ったとする。即ち、オーナメント部51において発光領域110の長さ方向についての任意の箇所で、搭乗者Yが、図1や図3にも示されている第2配列方向D12に発光領域110を横切ってスワイプ操作あるいはフリック操作したとする。すると、図1に示されている制御部130の制御の下で、発光領域110の発光色が変化する。ここでの例では、図中で上から下へ、即ち車両の上側から下側へと操作された場合には、発光色が暖系色側から寒系色側へと変化する。逆に、図中で下から上へ、即ち車両の下側から上側へと操作された場合には、発光色が寒系色側から暖系色側へと変化する。
そして、図4に示されている各種操作は、上述したように前席と後席との何れに座った搭乗者も行うことができる。即ち、前席の搭乗者は、帯状に延びた発光領域110周辺のオーナメント部51のうち、比較的前方側の箇所でスワイプ操作やフリック操作を行って照明装置1を操作する。一方、後席の搭乗者は、比較的後方側の箇所でスワイプ操作やフリック操作を行って照明装置1を操作することとなる。
また、図示については省略するが、このようなアンビエント照明に、図2に示されている第2実施形態の照明装置2を適用しても、図4に示されているものと略同様の操作が行われる。ただし、この場合は、第1配列方向D11に沿ったスワイプ操作やフリック操作はオーナメント部51ではなく発光領域110自体をなぞるように行われる。他方、第2配列方向D12に沿ったスワイプ操作やフリック操作は、発光領域110の幅が狭いため、図4(C)に示されているものと同様に、発光領域110を横切るように行われる。
尚、車両のアンビエント照明への照明装置の適用例は、図3や図4に示されているドアトリム5のオーナメント部51への設置に限るものではなく、次のような別例も考えられる。
図5は、車両のアンビエント照明への照明装置の適用例について、図3や図4とは異なる別例を示す模式図である。この図5には、この別例として、図5(A)及び図5(B)の2例が示されている。
図5(A)の別例は、車両6におけるBピラー(センターピラーとも呼ぶ)61に図1や図2に示されている照明装置1,2を設置した例である。尚、ここでは図示が省略されているが、照明装置1,2は、車両6における左右両サイドのBピラー61それぞれに設けられている。また、図5(B)の別例は、車両6における天井62の左右両脇それぞれに図1や図2に示されている照明装置1,2を設置した例である。図5(A)及び図5(B)の何れの例でも、前席と後席との何れに座った搭乗者からも照明装置1,2に手が届くので、何れに座った搭乗者も照明装置1,2を操作することができる。
以上に説明した第1及び第2実施形態や各種適用例における照明装置1,2では、発光を制御するために操作される複数の電極部120,220が、発光領域110の輪郭に沿って配列されている。そして、制御部130が、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部120,220で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、発光領域110の発光光の発光量や発光色を変化させる発光制御を行う。これにより、発光領域110の輪郭に沿って指を滑らせるスワイプ操作やフリック操作等が可能となる。これらの操作は、発光領域110の輪郭に沿った操作であるために、例えば発光領域から離れた操作パネルで操作を行う場合等と比較して、装置との直感的な結びつきが強い。このように、上記の照明装置1,2は、操作と装置との直感的な結び付きが向上したものとなっている。
また、上記の照明装置1,2は、操作に電極部120,220が用いられていることから、例えば押ボタンスイッチ等の機械スイッチを用いた照明装置と比較して耐久性や薄型化に優れている。そして、電極部120,220と発光領域110とが隣接あるいは重なっており、装置として一体化できるため操作パネル等が不要で、操作パネルが必須となる機械スイッチを用いた照明装置と比較して小型化を図ることができる。
また、上記の照明装置1,2によれば、発光光の変化に必要な操作は、次のようなものとなっている。即ち、複数の電極部120,220のうちの任意の2つ以上の電極部120,220に対するスワイプ操作やフリック操作、つまりは、発光領域110の輪郭に沿った任意の位置に対するスワイプ操作やフリック操作となっている。この照明装置1,2によれば、発光領域110の輪郭に沿った位置の一部に手が届けば何処からでも発光光の変化が可能であり、高い利便性の下で操作することができる。更に、これらの照明装置1,2では、複数の電極部120,220が、長尺に延びた帯状の発光領域110の輪郭に沿って長尺に配列されている。このため、操作者の操作に供される範囲が広く、この点においても操作者は高い利便性の下で照明装置1,2を操作することができる。
また、上記の照明装置1,2では、複数の電極部120,220は、輪郭に沿った列が、輪郭と交差する方向に複数列に配列されている。これにより、複数の電極部120,220は、輪郭に沿った配列方向D11と、輪郭と交差する配列方向D12と、を含む2つの配列方向に並ぶように二次元的に配列されたものとなっている。そして、制御部130は、二次元的な配列における2つの配列方向D11、D12に、発光量と発光色という2種類の変化対象を一対一に対応付けて記憶している。制御部130は、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部120,220で、その配列方向に連続して操作が検知された場合に次のような処理を行う。即ち、制御部130は、この場合、それら2つ以上の電極部120,220の配列方向に対応する変化対象を、それらの電極部120,220での検知順に応じて変化させる。これにより、操作者は、上述したスワイプ操作やフリック操作の操作方向を変えることで所望の種類の変化対象を変化させることができる。
また、上記の照明装置1,2では、制御部130が、複数の電極部120,220のうち任意の1つ以上の電極部120,220での操作検知に応じて発光領域110を点消灯させる点消灯制御を行う。これにより、点消灯に必要な操作が、複数の電極部120,220のうちの任意の1つ以上の電極部120,220に対するタッチ、即ち、発光領域110の輪郭に沿った任意の位置に対するタッチとなっている。つまり、上記の照明装置1,2によれば、発光領域110の輪郭に沿った位置の一部に手が届けば何処からでも点消灯が可能であり、この点においても高い利便性の下で操作することができる。
そして、図1に示されている第1実施形態の照明装置1では、複数の電極部120が、発光領域110の領域外における輪郭の近傍でその輪郭に沿って配列されている。また、図2に示されている第2実施形態の照明装置2では、複数の電極部220は、各々が光透過性を有しており、発光領域110と重なる位置で輪郭に沿って配列されている。これら何れの配列であっても照明装置1,2との直感的な結びつきが強い操作が可能であることはいうまでもない。
また、上記の照明装置1,2では、複数の電極部120,220は、各々が、シート状の基板上に電極パターンが形成された印刷回路体となっている。これにより、複数の電極部120,220を、照明装置1,2の筐体の形状に追従するように設置することが可能となっている。上記の照明装置1,2は、このような高い自由度の下での設計・製造が行われている。
以上に説明した第1及び第2実施形態や各種適用例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施形態や適用例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の照明装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、第1及び第2実施形態や各種適用例では、本発明にいう照明装置の一例として、発光領域110の領域外の電極部120と、発光領域110と重なる電極部220と、の何れか一方のみを備えた照明装置1,2が例示されている。しかしながら、本発明にいう照明装置はこれらに限るものではない。本発明にいう照明装置は、例えば、発光領域の領域外の電極部と発光領域と重なる電極部との両方を備えたもの等であってもよい。また、電極部と発光領域との重なり方についても、電極部220が発光領域110の輪郭に重ならないようにその内側に位置する、図2に示されているような重なり方に限るものではない。電極部と発光領域との重なり方は、電極部220が発光領域110の輪郭と重なるように、即ち、電極部220の一部が領域外に出るような重なり方であってもよい。
また、第1及び第2実施形態や各種適用例では、本発明にいう照明装置の一例として、互いに直交する2つの配列方向D11,D12に並ぶように複数の電極部120,220が二次元的に配列された照明装置1,2が例示されている。そして、2つの配列方向D11,D12が、発光量と発光色との2つの変化対象と一対一に対応付けられている。しかしながら、本発明にいう照明装置はこれに限るものではなく、複数の電極部が1方向にのみ配列され、その配列方向に沿ったスワイプ操作やフリック操作によって1つの変化対象が変化するもの等であってもよい。あるいは、本発明にいう照明装置は、複数の電極部が、例えば縦、横、斜め、等を含む三つ以上の方向に配列され、各配列方向に沿ったスワイプ操作やフリック操作によって3種類以上の複数種類に亘って変化対象が変化するもの等であってもよい。
1,2 照明装置
110 発光領域
120,220 電極部
130 制御部
D11 第1配列方向
D12 第2配列方向

Claims (3)

  1. 長尺に延びた帯状の発光領域を有する照明装置であって、
    前記発光領域の輪郭に沿って長尺に配列され、各々が操作者の接触又は近接による操作を検知する複数の電極部と、
    前記複数の電極部での検知結果に応じて、前記発光領域の発光を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記発光領域の点灯時に前記複数の電極部のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部で、その配列方向に連続して操作が検知された場合の検知順に応じて、前記発光領域の発光光を変化させる発光制御を行うことを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の電極部は、前記輪郭に沿った配列方向と、前記輪郭と交差する配列方向と、を含む複数の配列方向に並ぶように二次元的に配列されたものであり、
    前記制御部は、前記複数の配列方向に、前記発光光についての複数種類の変化対象を一対一に対応付けて記憶しており、
    前記制御部が、前記複数の電極部のうち、連続して並ぶ任意の2つ以上の電極部で、その配列方向に連続して操作が検知された場合、当該2つ以上の電極部の配列方向に対応する変化対象を、当該2つ以上の電極部での検知順に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記制御部が、前記複数の電極部のうち任意の1つ以上の電極部での操作検知に応じて前記発光領域を点消灯させる点消灯制御も行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
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