JP2017209844A - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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【課題】異なる高さで配置されたノズル列に対し、サブタンクの負圧を適切に保つ。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、異なる高さで配置されたノズル列17A、17Bを有し、複数のヘッド14と、メインタンク83と、複数の供給チューブ82および分配管81と、複数の供給チューブ82にそれぞれ設けられた複数のサブタンク80とを有し、複数のサブタンク80は、それぞれインクを収納するパック84と、パック84の変位を検知するセンサーフィラー86と、を有し、所要の水頭差をもって配置された複数のヘッド14にインクを供給し、複数のサブタンク80のパック84は、それぞれ複数のヘッド14のノズル列17A、17Bの高さ位置の違いに応じて異なる高さ位置に配置され、サブタンク80とノズル列17A、17Bとの水頭差が等しくなるよう設定されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ラインヘッドによってインクを吐出して記録媒体に画像形成を行う液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドを駆動して液体を吐出する液体吐出装置として、液体吐出ヘッドである記録ヘッドからインク液滴を吐出して、搬送される記録用紙に画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置には、記録ヘッドが主走査方向に移動しながらノズルからインク液滴を吐出して画像を形成するシリアル型や、主走査方向に複数設けられた記録ヘッドのノズルからインク液滴を吐出して画像を形成するライン型のものが知られている。
このようなインクジェット記録装置として、複数のヘッドにインクを分岐させる分岐部材に滞留した気泡を排出させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、図19に示すように、液滴を吐出する複数のヘッド101を並べて配列したヘッドモジュール51と、インクを収容するメインタンク91と、メインタンク91からインクが供給され、ヘッドモジュール51にインクを供給するサブタンク81と、サブタンク81からヘッドモジュール51の各ヘッドに対してインクを分岐して供給する分岐部材54と、を備え、ヘッドモジュール51とサブタンク81とは水頭差を持って配置されたインクジェット記録装置の構成が開示されている。このインクジェット記録装置は、ヘッドモジュールとサブタンクとの水頭差を所要の値とすることでサブタンクの負圧を適正なものとしている。
しかしながら、ライン状に設けられた記録ヘッドによって吐出して、記録媒体に画像形成を行うラインエンジンにおいて、ドラム方式によって記録媒体の搬送を行うインクジェット記録装置は、ドラム上部に放射状にヘッドが配置されるため、そのノズル列の高さが、ヘッド列毎に異なるという問題がある。特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は、各ノズル列の高さがヘッド列毎に異なる場合について考慮されておらず、全て等しい高さである場合を想定したものと考えられる。
ノズル列の高さが、ヘッド列毎に異なる場合にはサブタンクの負圧を適切に保たなければ、負圧にばらつきが生じ、メニスカスの崩壊等の不具合を起こす可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、異なる高さで配置されたノズル列に対し、サブタンクの負圧を適切に保つことができる液体を吐出する装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体を吐出する装置は、上記目的を達成するため、異なる高さで配置されたノズル列を有し、前記ノズル列から液体を吐出する複数のヘッドと、前記複数のヘッドに液体を供給するメインタンクと、前記メインタンクから分岐して前記複数のヘッドにそれぞれ液体を供給する複数の供給経路と、前記複数の供給経路にそれぞれ設けられた複数のサブタンクと、を有し、前記複数のサブタンクは、それぞれ液体を収納する袋と、前記袋の変位を検知する変位検知部材と、を有し、所要の水頭差をもって配置された前記複数のヘッドに液体を供給し、前記複数のサブタンクの前記袋は、それぞれ前記複数のヘッドの前記ノズル列の高さ位置の違いに応じて異なる高さ位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、異なる高さで配置されたノズル列に対し、サブタンクの負圧を適切に保つことができる液体を吐出する装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置に係り、図2(a)はヘッドのモジュール構成を示す平面説明図であり、図2(b)はインクジェット記録装置の要部構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るヘッドを示し、図3(a)は印刷時の斜視説明図であり、図3(b)はメンテナンス時の斜視説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の正面からみた概略要部構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の側面からみた概略要部構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給部の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のヘッドの概略構成図の斜視図および断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給部の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の正面からみた概略要部構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の側面からみた概略要部構成図である。 高さが異なるヘッドにインクを供給するサブタンクの液量を変化させた状態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るサブタンクの負圧設定を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給部の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給部の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るサブタンクの詳細を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置のポンプによる圧力制御を示すタイミングチャート図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置のポンプによる圧力制御を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置のインク供給部の概略構成図である。 ヘッドモジュールとサブタンクとが水頭差を持って配置された従来のインクジェット記録装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る液体を吐出する装置の第1の実施形態に関し、インクジェット記録装置を例にして、その構成について説明する。なお、本実施形態においてインクジェット記録装置1は、インクジェット方式のプリンタ装置として構成しているが、ファクシミリ装置、印刷機、または複合機から構成してもよい。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、給紙部20と、レジスト調整部30と、画像形成部10と、乾燥部40と、排紙部50と、を備えている。
給紙部20は、記録用紙22を積載し給紙する給紙トレイ26と、給紙トレイ26に積載された記録用紙22を1枚ずつピックアップするエアー分離部24と、を備えている。エアー分離部24により1枚ずつピックアップされた記録用紙22はレジスト調整部30へ送られる。エアーを吹き付けて記録用紙22を1枚ずつに分離するエアー分離方式の代わりに、給紙ローラでピックアップされた記録用紙22を分離ローラで1枚ずつに分離する方式を用いてもよい。
レジスト調整部30は、給紙部20から送られてきた記録用紙22のレジスト補正(タイミング調整)を行うレジストローラ32を備えている。
図1および図2に示すように、画像形成部10は、記録用紙22を搬送する搬送ドラム12と、搬送ドラム12による搬送中に記録用紙22にインク液滴を吐出し印字する液体吐出ヘッド(以下、実施の形態では単にヘッドという)14と、ヘッド14のノズル17をクリーニングするクリーニング手段であるキャップ部材70(図3参照)と、を備えている。ノズル17はヘッド14の先端に設けられ、インクを吐出するようになっている。キャップ部材70は、ヘッド14のノズル17が形成されたノズル面17a、17bに対して相対的に移動してノズル面17a、17bをキャッピングするよう構成されている。インクは本発明に係る液体を構成する。
搬送ドラム12は、円筒形状であり、レジスト調整部30から送られてきた記録用紙22の先端を用紙クランパ16でくわえて、回転しながら搬送する構成になっている。用紙クランパ16は、搬送ドラム12の外周上3か所に設けられている。これにより、ドラム1回転で3枚の記録用紙22に画像形成が可能である。ドラム表面には複数のエアー吸引孔が形成されており、吸引ポンプにより搬送中の記録用紙22をその裏面から吸引し、ドラム表面に密着、固定するようになっている。
搬送ドラム12の上部には記録用紙22に印字するインク液滴を吐出するヘッド14が設けられている。ヘッド14は、インクを吐出するノズル17を有し、ノズル面17a、17bが平面形状に形成され、ノズル面17a、17bの中程のエリアに対応しノズル面17a、17bより内方へ穿設された複数のノズル17を有し、各ノズル17に供給されるインク液滴を吐出するよう構成されている。
図3に示すように、このヘッド14は、記録用紙22の通紙面(印刷される側の面)に対して離れる方向に上下移動自在であり、後のメンテナンス(クリーニング)時にキャップ部材70がヘッド14の下部に入れるぐらいまで上昇することができる。
ヘッド14は、図3に示すように、搬送ドラム12の表面に沿って記録用紙22のほぼ全幅にわたり構成されており、具体的には、図2(a)に示すように、1つのヘッドモジュール15が、ヘッド14を千鳥に11個並べた構成になっている。図2(a)では、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のインクごとに、1つのヘッドモジュール15があり、計4個のヘッドモジュール15が後述するアレイベース18上に設けられている。このように、ヘッドモジュール15を色毎に複数個並べることで、画像を形成するようになっており、よって、記録用紙22に印刷される画像の解像度はヘッド14の解像度に依存している。
ここでは、各ヘッドモジュール15にヘッド列はヘッド列14Aとヘッド列14Bの2列があり(以下ではヘッド列の一方を奇数ヘッド列、他方を偶数ヘッド列ともいう。)、それぞれブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)を配置しているが、さらに特色や画質向上のための液を吐出するためのヘッドモジュールを備えるような5〜7ヘッドモジュールの構成としてもよい。
図3(a)に示すように、搬送ドラム12の上方後部には、ヘッド14のノズル面17a、17bをクリーニングするキャップ部材70が前後に移動可能に設けられている。キャップ部材70は、各ヘッド14に合わせて、ヘッド14と同様に記録用紙22のほぼ全幅にわたり千鳥配列に構成されている。それぞれのキャップ部材70の下部にはヘッド14からインクを吸引するため吸引ポンプが配置されている。
印刷終了後、メンテナンス時に、ヘッド14をキャッピングし残存インクを吸引する場合や、ヘッド14のノズル面17a、17bに付着したインクをワイパーブレードで清掃する場合には、印刷停止後、ヘッド14が記録用紙22の通紙面に対して離れる方向に上昇し、キャップ部材70の挿入スペースを確保するようになっている。
次いで、図3(b)に示すように、キャップ部材70が、ヘッド14の下部まで前方にスライドし、ヘッド14が下降して、各ヘッド14のクリーニング動作に移るよう構成されている。クリーニングが完了したら再びヘッド14が上部に退避し、キャップ部材70が後方の位置に戻る。そして、ヘッド14が搬送ドラム12上の印字位置に下降し、印字可能な状態となる。
乾燥部40は、図1に示すように、乾燥ユニット42を備えている。画像形成部10から送られてくる画像形成済みの記録用紙22が、この乾燥ユニット42の下を通過することによってインク中の水分を蒸発させ、記録用紙22のカールを防止している。
また、乾燥部40には両面印刷のための用紙反転部60と用紙反転搬送部62が設けられている(図1参照)。両面印刷時に、用紙反転部60が、記録用紙22の搬送方向を切り替え、用紙反転搬送部62が、搬送方向が切り換えられた記録用紙22を画像形成部10へ搬送するよう構成されている。また、この反転搬送路には搬送ドラム12の手前側にレジストローラ64が設けられ、タイミング調整を行うようになっている。
排紙部50は、印刷された記録用紙22を排紙し積載する排紙トレイ52を備えている。排紙トレイ52は、記録用紙22の幅方向に規制する一対のサイドフェンスと記録用紙22の先端を規制するエンドフェンスとを備えて構成されている。
なお、インクジェット記録装置1は、上述したように、ノズルからインク液滴を吐出するヘッド14が記録用紙22のほぼ全幅にわたりライン構成をしたライン型インクジェット記録装置であるが、シリアル型であってもよいことは勿論である。
次に、インクジェット記録装置1の動作を説明する。まず、給紙部20の給紙トレイ26に積載された記録用紙22が、エアー分離部24によって1枚ずつピックアップされてレジスト調整部30に送られる。
レジスト調整部30では、レジストローラ32によって記録用紙22のレジスト補正(タイミング調整)が行われる。
タイミング調整された記録用紙22は、画像形成部10に送られる。画像形成部10では、円筒形状の搬送ドラム12の表面に設けられた用紙クランパ16によって記録用紙22がその先端を挟まれ、ヘッド14の方向へ搬送される。この際、搬送ドラム12の表面に開けられた複数のエアー吸引孔から、記録用紙22の全体が裏面から吸引ポンプによりエアー吸引されドラム表面に密着させた状態で、搬送される。
記録用紙22が、所定のインク色を充填した状態のヘッド14の下部に送られると、ヘッド14のノズルから記録用紙22に向けてインクが吐出され、記録用紙22に画像が形成される。
記録用紙22は、その表面上に画像形成が行われた後、乾燥部40に送られる。乾燥部40に設けられた乾燥ユニット42の下を記録用紙22が通過することでインク中の水分が蒸発し、記録用紙22のカールを防止している。
両面印刷時には、乾燥部40に設けられた用紙反転部60により、記録用紙22の搬送方向が切り替えられ、用紙反転搬送部62によって画像形成部10の方向に送られる。搬送ドラム12に達する前にレジストローラ64によって記録用紙のレジスト(タイミング)が調整される。画像形成部10では、前述と同様に記録用紙22の裏面に画像形成が行なわれる。
乾燥部40を通過した記録用紙22は排紙部50に搬送され、記録用紙22が整然と揃えられた状態で積載される。
次に、各ヘッド14にインクを供給するインク供給部について詳細に説明する。インク供給部は複数のメインタンク83とサブタンク80と分配管81と供給チューブ82と電磁弁89とサブタンク容量検知センサー91とセンサーフィラー86とを含んで構成されている。センサーフィラー86は本発明に係る変位検知部材を構成する。
図4(a)は、ヘッド14を上面からみた概略構成図であり、図4(b)は、インクジェット記録装置1の正面からみた概略構成図である。図4(a)は各色に対応する5つのヘッド14のうち代表して1つのヘッド14のみ記載しているが、他のヘッド14も同様の構成である。
図4(a)、図4(b)に示すように、ヘッド14の上部にはインクをそれぞれのヘッド14に供給する分配管81がヘッド列14A、14B毎に配列されている。各ヘッド14はアレイベース18上に千鳥に並べられている。各ヘッド列14A、14Bのノズル面17a、17bにおけるノズル17は、ノズル列17A、17Bを構成している。ヘッド14はノズル列17A、17Bを有し、ノズル列からインクを吐出するようになっている。ノズル列17A、17Bは、後述するように各ヘッド14が搬送ドラム12に対し放射状に配置されているので異なる高さで配置されている。
サブタンク80は、分配管81の上流側のインク供給経路の中途に配置され、サブタンク80とヘッド14との水頭差によって、ヘッド14のノズル17のメニスカスを保持するのに適切な高さに設置され負圧を保っている。本実施の形態ではサブタンク80は各ヘッド列14A、14Bに対して1つづつ設けられている。サブタンク80は、ヘッド14に対して−20〜−70mm位の水頭差位置に配置してインクを供給させる必要があるので、図5に示すように、搬送ドラム12の手前下側にサブタンク80を配置するようにしている。
また、記録用紙22と各ヘッドノズル面の位置を一定(1〜2mm程度)にするため、図4(a)に示すようにヘッド14は放射状に配置されている。したがって、ヘッドモジュール15が傾斜すると、ヘッドモジュール15内のヘッド列14Aとヘッド列14Bとは鉛直方向の高さ位置が異なる。ヘッドモジュール15が傾斜するほど、ヘッドモジュール15内のヘッド列14Aとヘッド列14Bとの水頭差が大きくなり、ひとつのサブタンク80の自然水頭差では、カバーしきれなくなってしまう。
このため本実施の形態では、図6に示すようにヘッド列14A、14B毎にサブタンク80を鉛直方向の適切な高さ位置に設けるようにした。すなわち、サブタンク80のパック84は、それぞれ複数のヘッド14のノズル列17A、17Bの高さ位置の違いに応じて異なる高さ位置に配置した。より具体的には、各ノズル列17A、17Bとインクを供給するサブタンク80との水頭差が略等しくなるようにしている。
サブタンク80は、可撓性のパック84とパック84内のインク量を検知するセンサーフィラー86により構成されている。可撓性のパックでインクを収容することにより、インクと大気を直接触れさせないようにして、インクの水分蒸発による粘度上昇を防ぐことができると共に、インク中の溶存酸素量を一定に保ってヘッド14のノズル内に気泡が溜まるのを防ぐことができる。パック84の材料としては、ガスバリア性の高いフィルム、或いはアルミニウムを利用することができる。パック84は本発明に係る袋を構成する。
図7(a)、(b)に示すように、ヘッド14は、吐出ヘッド部92とヘッドタンク部93で構成されており、ヘッドタンク部93の表面には可撓性のフィルム94が設置されている。図6に示す分配管81より供給されるインクはインク供給ポート95を経てヘッドタンク部93内に供給される。ヘッドタンク部93のフィルム94により、吐出時のヘッドタンク部93の圧力変動が自動的に調整されるようになっている。
また、サブタンク80の上流側にはインクを貯蔵するメインタンク83が配置されている。メインタンク83は、供給チューブ82、サブタンク80、分配管81を経てヘッド14にインクを供給するようになっている。供給チューブ82は、各メインタンク83から2つに分岐し、インクを供給している。
サブタンク80とメインタンク83とは、供給チューブ82により接続されている。分配管81および供給チューブ82は、本発明に係る供給経路を構成している。サブタンク80には、サブタンク80を構成するパック内のインク量を検知するセンサーとして、例えば、パック84のふくらみ具合による変位を検知するセンサーフィラー86が設置されており、パック84内のインク残量に応じて、電磁弁89を開けて、メインタンク83からサブタンク80にインクが供給されるようになっている。
一般的にメインタンク83は交換しやすいように、同じ高さの位置に配置されているが、サブタンク80は、搬送ドラム12に放射状に配置されたアレイベース18に対し、ヘッド列毎に向きを変えて設置されている。図4に示すように各サブタンク80の向きは全てサブタンク80の長軸方向が鉛直方向となるようにしている。このようにヘッド列毎に向きが違うのは、サブタンク80の膨らみを検知するのにサブタンク80の長軸方向の向きを鉛直方向とするのが好適なためである。
以上のように本実施の形態に係るインクジェット記録装置1は、異なる高さで配置されたノズル列17A、17Bを有し、ノズル列からインクを吐出する複数のヘッド14と、複数のヘッド14にインクを供給するメインタンク83と、メインタンク83から分岐して複数のヘッド14にそれぞれインクを供給する複数の供給チューブ82および分配管81と、複数の供給チューブ82にそれぞれ設けられた複数のサブタンク80とを有している。
また、インクジェット記録装置1の、複数のサブタンク80は、それぞれインクを収納するパック84と、パック84の変位を検知するセンサーフィラー86と、を有し、所要の水頭差をもって配置された複数のヘッド14にインクを供給し、複数のサブタンク80のパック84は、それぞれ複数のヘッド14のノズル列17A、17Bの高さ位置の違いに応じて異なる高さ位置に配置され、サブタンク80とノズル列17A、17Bとの水頭差が等しくなるよう設定されている。
この構成により、本実施の形態に係るインクジェット記録装置1は、メインタンク83から分岐した2つの供給チューブ82が設けられ、2つの供給チューブ82がサブタンク80にそれぞれ接続され、サブタンク80から分配管81を経て各ヘッド列14A、14Bに接続されている。これにより、インクジェット記録装置1は、高さが異なる各ノズル列17A、17Bに対してサブタンク80の高さを適宜設定できるので、異なる高さで配置されたノズル列に対し、サブタンクの負圧を適切に保つことができる。したがって、インクジェット記録装置1は、ヘッド14の負圧のばらつきによるメニスカス崩壊等の不具合を防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、図8〜図18を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態とは、サブタンクの構成や圧力制御の方法が異なるが、他の構成は基本的に同様である。したがって、同一の構成要素については、図1〜図7に示した第1の実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
(実施例1)
図8は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置1Aのサブタンク80Aの構成を示す図である。
本実施の形態におけるインク供給部は複数のメインタンク83とサブタンク80Aと分配管81と供給チューブ82と電磁弁89とサブタンク容量検知センサー91とセンサーフィラー86とサブタンクケース85とポンプ88と圧力センサー87とを含んで構成されている。サブタンクケース85は本発明に係る収納部を、ポンプ88は本発明に係る圧力変化手段を、圧力センサー87は本発明に係る圧力検知手段を構成する。
サブタンク80Aは、パック84とサブタンクケース85と圧力センサー87とセンサーフィラー86とを有している。異なる高さで配置された各ノズル列17A、17Bにはサブタンク80Aがそれぞれ1つづつ分配管81で連結されている。サブタンク80Aは1色のヘッド14に対して各ノズル列17A、17Bに対応するよう2つ設けられている。サブタンク80Aの上流側には、供給チューブ82が接続されており電磁弁89を介してメインタンク83が設置されている。メインタンク83は各ヘッド14にインクを供給する。
パック84は、可撓性のアルミパックで出来ており、センサーフィラー86でその膨らみによる変位を検知して、残量が少なくなるとその上流の電磁弁89を開けて、メインタンク83からインクが補給されるようになっている。
パック84は、樹脂性のサブタンクケース85内に設置されており、サブタンクケース85内はポンプ88によって常に負圧になっている。ポンプ88は、ダイアフラムポンプあるいはチューブポンプが使用され、サブタンクケース85内からエアー出し入れが出来るようになっている。
ポンプ88が止まっている状態でもサブタンクケース85内の負圧は維持されている。サブタンクケース85内の圧力は、圧力センサー87で検知して、−200〜−600Pa(−20〜−60mmAq)になるように制御されている。この圧力の制御は各ノズル列17A、17Bの高さ位置の違いに対応して行われる。また、インクジェット記録装置1Aには、温度センサが設置されており、低温時(10〜15℃)には、−200〜−300Paになるように制御をしている。特に低温時(10〜15℃)にはインク粘度が高くなり、吐出時の負圧が大きくなるので、初期水頭差を小さくするためである。
メインタンク83からサブタンク80Aへのインク補給の際には、サブタンクケース85内が負圧になっているため、メインタンク83からインクを吸引し、補給がスムーズに行われる。このような構成にすることで、サブタンク80Aで負圧を形成することが出来るので、サブタンク80Aとヘッド14との自然水頭差を設定する必要がない。よって、サブタンク80Aを鉛直方向のどの高さの場所にでも配置できるので、インクジェット記録装置1Aのレイアウトの自由度が向上し、マシンサイズを小さく出来る。
(実施例2)
図9は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置1Aの構成を示す図であり、図10は、インク供給部を側面からみた図である。。実施例2ではサブタンクの配置自由度を向上させるだけでなく、部品点数を減らす目的で1つの色のヘッドに対し1つのサブタンクを使用する。1つのヘッドに対しサブタンクを共通化する以外の点については実施例1と同様の構成である。
ヘッド14は搬送ドラム12に対して傾斜配置されている。本実施例では、ヘッド14は、Bk(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、特色の5ヘッドモジュールになっている。さらに特色や画質向上のための液を吐出するためのヘッドモジュールを備えるような6〜7ヘッドモジュールの構成としてもよい。
サブタンク80Aは、1つの色のヘッド14に対し1つのサブタンク80Aで構成されており、搬送ドラム12上部の一定高さ位置に配置されている。ヘッドモジュール15は搬送ドラム12に放射状に配置されているため高さ位置が異なっており、相対するサブタンク80Aとの高さ位置は色毎に異なっている。Mの水頭差をH1、Y、Cの水頭差をH2、特色、Bkの水頭差をH3とすると、水頭差H1<水頭差H2<水頭差H3となっている。
よって、各色のサブタンク80Aの負圧設定は、一定にできず、それぞれの水頭差を加味した負圧設定にする必要がある。サブタンク80Aの配置位置は、ヘッド14に対して上記の水頭差H1、H2、H3分だけ高い圧力にあるのでこの分だけ差し引く必要がある。例えば、負圧設定の目標値を−200Paにするとすると、サブタンク80Aの圧力設定はそれぞれ、下記になるようにポンプ88を制御する。
M :−200Pa−水頭差H1
Y、C :−200Pa−水頭差H2
特色、Bk :−200Pa−水頭差H3
本実施例では、2つのヘッド列14A、14Bに、サブタンク80Aが1つ、分配管81で連結されている。その上流側は、供給チューブ82が接続されており電磁弁89を介してメインタンク83が設置されている。このように2つのヘッド列に対し共通のサブタンク80Aを1つ設置することができる理由について説明する。
図11は、サブタンク内のインク量の変化によるサブタンク重心の変化を表しており、第1の実施の形態で用いた傾斜して高さの異なるヘッド列14Aとヘッド列14B(偶数ヘッド列と奇数ヘッド列)のサブタンク80Aが満杯のときと不足のときの状態を示している。サブタンク80Aが満杯に対して不足になるにつれて、サブタンク重心間の水頭差が大きくなる。ヘッド列14Aの使用可能水頭差領域をα、ヘッド列14Bのヘッド列使用可能水頭差領域をβとすると、両方をカバーする水頭差領域γは図11中の点線で示す領域になる。
しかし、このように一つのサブタンク80Aで2つのヘッド列14A、14B(偶数ヘッド列、奇数ヘッド列)の水頭差をカバーするような点線で示すサブタンクにした場合、サブタンクの満杯から不足の領域が狭くなってしまい、非常に早い周期でサブタンクの伸縮が繰り返されることになる。その結果、サブタンクの疲労破壊、その上流の電磁弁の疲労破壊、電磁弁とインクの補給が間に合わず必要以上の水頭差領域でのインク量の変動となる不具合があった。つまり第1の実施の形態のように、サブタンクからヘッドへの供給を水頭差供給にすると、サブタンクを共通化しようとする際に、サブタンクの重心変化によって水頭差が変化してしまうため不都合が生じる。
これに対し、本実施の形態におけるサブタンク80Aは、図12、13に示すようにポンプ88で負圧を作り出すようになっているので、ヘッド列14Aとヘッド列14B(奇数ヘッド列と偶数ヘッド列)の両方のヘッドの水頭差をカバーする負圧設定を作り出すことが出来る。図14は、高さの異なる各ヘッド14の適正負圧範囲を示しており、図15はサブタンク80Aの構成を示している。
そして、その負圧設定はサブタンク80A内の液量に左右されず、ポンプ88で調整することが出来るため、サブタンク80A内の液量が少なくなった場合でも、ほぼ同じ負圧を保つことが出来る。よって、サブタンク80Aの満杯から不足の変動領域が広くなるため、緩やかな周期でサブタンク80Aの伸縮を繰り返すことになる。よって、サブタンクの疲労破壊、その上流の電磁弁の疲労破壊、電磁弁とインクの補給が間に合わず必要以上の水頭差領域での変動になってしまう不具合が解消される。
図16は、本実施例におけるポンプ88によるサブタンク80Aの圧力制御のタイミングチャートである。ヘッド14とヘッド14の2個のサブタンク80Aに接続されたサブタンク80Aの負圧は、両ヘッド列14A、14Bの適正負圧の重なる部分に入るように制御される。サブタンクケース85の中が両ヘッド列14A、14Bの適正負圧の重なる部分に入るようにサブタンクケース85内の圧力を圧力センサー87で検知してポンプ88を制御する。
印字が開始されるとサブタンク80A内のインクが減りサブタンク80Aの容量が減るため、サブタンクケース85内の負圧が大きくなる。両ヘッド列14A、14Bの適正負圧の下限値になったところでポンプ88を加圧方向に動作させ、上限値になったところで、停止する(タイミングチャート(1)〜(2))。これを、インク量小になるまで、繰り返す(タイミングチャート(2)〜(3))。
印字が続いて、インク量が減少し、サブタンク80Aがしぼんでくると、センサーフィラー86がインク量少を検知する。ここで、電磁弁89を開放して、メインタンク83からサブタンク80Aにインク満杯までインクを供給する。この動作でサブタンク80Aは膨らみ、サブタンクケース85内の圧力は高まるので、ポンプ88を減圧方向に動作させる(タイミングチャート(3)〜(4))。
図17は本実施の形態におけるポンプ88による圧力制御のフロー図である。図17に示すようにヘッド14は印字を開始する(ステップS1)。サブタンク容量検知センサー91およびセンサーフィラー86は、サブタンク80Aのパック84内のインク量が所定量よりも少ないか否かを検知する(ステップS2)。パック84内のインク量が所定量よりも少ない場合は電磁弁89が開放されメインタンク83からサブタンク80Aに供給経路を経てインクが満杯となるまで供給される(ステップS8)。
パック84内のインク量が所定量よりも多い場合は、印字を継続しつつ、圧力センサー87がサブタンク80Aの負圧が適正負圧の下限値となったか否かを検知する(ステップS3)。サブタンク80Aの負圧が適正負圧の下限値まで下がっていない場合はそのまま印字を継続する。サブタンク80Aの負圧が適正負圧の下限値まで下がった場合はポンプ88をサブタンク80A内の圧力が加圧される方向に動作させる(ステップS4)。
ポンプ88による加圧開始後、サブタンク容量検知センサー91およびセンサーフィラー86は、サブタンク80Aのパック84内のインク量が所定量よりも少ないか否かを検知する(ステップS5)。パック84内のインク量が所定量よりも少ない場合は電磁弁89が開放されメインタンク83からサブタンク80Aに供給経路を経てインクが満杯となるまで供給される(ステップS8)。
パック84内のインク量が所定量よりも多い場合は、ポンプ88による加圧を継続しつつ、圧力センサー87がサブタンク80Aの負圧が適正負圧の上限値となったか否かを検知する(ステップS6)。サブタンク80Aの負圧が適正負圧の上限値まで上がってない場合はポンプ88による加圧を継続する。サブタンク80Aの負圧が適正負圧の上限値となった場合はポンプ88による加圧を停止する(ステップS7)。
本実施例におけるインクジェット記録装置1Aは、以上のような構成にすることで、サブタンク80A〜メインタンク83の構成を異なる色間で同じにすることが可能になる。ヘッド列14A、14B毎にサブタンク80Aの向き高さを変えて配置する必要が無くなるので、ヘッドモジュール15を共通化できる。結果、レイアウト自由度が増しマシンサイズ、コストを小さく出来る。
(実施例3)
図18は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置1Aのサブタンク80Aの構成を示す図である。本実施例におけるインクジェット記録装置1Aは電磁弁90の配置位置以外は実施例2と同様の構成である。
本実施例において電磁弁は、メインタンク83とサブタンク80Aとの間に電磁弁89が、ヘッド14とサブタンク80Aとの間に電磁弁90が配置されている。電磁弁90は常時は閉じており、通電時のみ開くようになっている。このような構成とすることで、サブタンク80Aをヘッド14より高い位置に設置し、マシン停止時にサブタンクケース85内のスローリークが発生した場合に、ヘッド14が加圧され疲労破壊等するのを防止することができる。
以上のように本実施の形態に係るインクジェット記録装置1Aは異なる高さで配置されたノズル列17A、17Bを有し、ノズル列17A、17Bからインクを吐出する複数のヘッド14と、複数のヘッド14にインクを供給するメインタンク83と、メインタンク83から分岐して複数のヘッド14にそれぞれインクを供給する供給チューブと、複数の供給チューブにそれぞれ設けられた1つまたは2つのサブタンク80Aと、を有している。
また、前記複数のサブタンクは、それぞれインクを収納するパック84と、パック84を収納するサブタンクケース85と、パック84とサブタンクケース85の間に形成された空間の圧力を検知する圧力センサー87と、圧力を変化させるポンプ88とパック84の変位を検知するセンサーフィラー86とをさらに有し、ポンプ88は、複数のヘッド14のノズル列17A、17Bの高さ位置の違いに応じて圧力を変化させるようになっている。
この構成により、本実施の形態に係るインクジェット記録装置1Aは、サブタンク80Aで負圧を形成することが出来るので、サブタンク80Aとヘッド14との自然水頭差を設定する必要がない。よって、サブタンク80Aを鉛直方向のどの高さの場所にでも配置できるので、インクジェット記録装置1Aのレイアウトの自由度が向上し、マシンサイズを小さく出来る。
また、サブタンク80A〜メインタンク83の構成を異なる色間で同じにすることが可能になる。ヘッド列14A、14B毎にサブタンク80Aの向き高さを変えて配置する必要が無くなるので、ヘッドモジュール15を共通化できる。したがって、レイアウト自由度が増しマシンサイズ、コストを小さく出来る。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体吐出装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて記録用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録用紙、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、液体吐出ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本発明に係る液体を吐出する装置の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した各構成要素の種々の変更を含むものである。
本発明によれば、異なる高さで配置されたノズル列に対し、サブタンクの負圧を適切に保つことができる液体を吐出する装置を得ることができ、液体を吐出する装置全般に有用である。
1、1A インクジェット記録装置(液体を吐出する装置)
14 ヘッド
17A、17B ノズル列
80、80A サブタンク
81 分配管(供給経路)
82 供給チューブ(供給経路)
83 メインタンク
84 パック(袋)
85 サブタンクケース(収納部)
86 センサーフィラー(変位検知部材)
87 圧力センサー(圧力検知手段)
88 ポンプ(圧力変化手段)
特開2010−131959号公報

Claims (2)

  1. 異なる高さで配置されたノズル列を有し、前記ノズル列から液体を吐出する複数のヘッドと、
    前記複数のヘッドに液体を供給するメインタンクと、
    前記メインタンクから分岐して前記複数のヘッドにそれぞれ液体を供給する複数の供給経路と、
    前記複数の供給経路にそれぞれ設けられた複数のサブタンクと、を有し、
    前記複数のサブタンクは、それぞれ液体を収納する袋と、前記袋の変位を検知する変位検知部材と、を有し、所要の水頭差をもって配置された前記複数のヘッドに液体を供給し、
    前記複数のサブタンクの前記袋は、それぞれ前記複数のヘッドの前記ノズル列の高さ位置の違いに応じて異なる高さ位置に配置されていることを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 異なる高さで配置されたノズル列を有し、前記ノズル列から液体を吐出する複数のヘッドと、
    前記複数のヘッドに液体を供給するメインタンクと、
    前記メインタンクから分岐して前記複数のヘッドにそれぞれ液体を供給する複数の供給経路と、
    前記複数の供給経路にそれぞれ設けられた複数のサブタンクと、を有し、
    前記複数のサブタンクは、それぞれ液体を収納する袋と、前記袋を収納する収納部と、前記収納部と前記袋の間に形成された空間の圧力を検知する圧力検知手段と、前記圧力を変化させる圧力変化手段と前記袋の変位を検知する変位検知部材とをさらに有し、
    前記圧力変化手段は、前記複数のヘッドの前記ノズル列の高さ位置の違いに応じて前記圧力を変化させることを特徴とする液体を吐出する装置。
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