JP2017209396A - 服薬支援装置および服薬提供方法 - Google Patents

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恒 大野
明 喜代田
Akira Kiyoda
明 喜代田
昌慶 黒川
Masayoshi Kurokawa
昌慶 黒川
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Abstract

【課題】使い勝手を向上させることのできる服薬支援装置および服薬提供方法を提供することを目的とする。
【解決手段】1回に服用する薬剤を収納可能なピルケース27を収納するための複数のカセット23と、あらかじめ設定された所定の条件をもって薬剤の提供を行う制御部と、薬剤の服用回数を入力する操作部と、を備え、制御部は、操作部により入力された1日の薬剤の服用回数とカセット23の個数に基づいて、カセット23を1つ以上のグループ化する設定を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、服薬支援装置および服薬提供方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特許第5681925号公報(特許文献1)がある。この公報には、「薬剤ケース5を複数個収納し、服用予定時刻になるとケースを利用者に提供可能にする服薬支援装置であって、服薬支援装置本体1と、服薬支援装置本体の内部に設けられ複数個のケースを積層して収納する収納部と、服薬支援装置本体の前面の収納部に対応した位置に設けられ収納部の一方端部にある1つのケースを取り出し可能なケース取出口3と、収納部に設けられ積層された複数個のケースを一方端部側に付勢するケース付勢手段と、収納部の一方端部側にある1つのケースをケース取出口側に押し出してケースを服薬支援装置本体の前面から取り出し可能にするケース押出手段と、服薬予定時刻になるとケース押出手段をしてケースを取り出し可能に制御する制御手段とを有する。」と記載されている。
特許第5681925号公報
特許文献1に記載された服薬支援装置は、例えば、薬剤の服用を朝、昼、夜、寝る前に行うような場合、4つのケースがあるとすると、各ケースに対して、それぞれ朝用のケース、昼用のケースというように使い方を設定するとともに、服薬予定時刻を設定する必要がある。
また、例えば、薬剤の服用を朝と夜のみに行うような場合、4つのケースがあるとすると、2つずつのケースに対して○日から○日までというように日付の設定と服薬予定時刻の設定とを行う必要があり、ケースの設定操作が面倒であり、使い勝手か悪いという問題がある。
さらに、薬剤の服用回数によっては、使用しないケースが生じることもあり、ケースの有効活用を図ることができないという問題をも有している。
そこで、本発明は、使い勝手を向上させることのできる服薬支援装置および服薬提供方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、1回に服用する薬剤を収納可能なピルケースを収納するための複数の収納部と、あらかじめ設定された所定の条件をもって前記薬剤の提供を行う制御部と、前記薬剤の服用回数を入力する操作部と、を備え、前記制御部は、前記操作部により入力された1日の薬剤の服用回数と前記収納部の数に基づいて、前記収納部を1つ以上のグループ化する設定を行うことを特徴とする。
本発明によれば、1日の薬剤の服用回数と収納部の数に基づいて、カセットを1つ以上のグループ化する設定を自動的に行うことができ、利用者の使い勝手を向上させることができる服薬支援装置を提供することができる。
本実施の形態に係る服薬支援装置を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図である。 服薬支援装置の分解斜視図である。 服薬支援装置の内部の平面図である。 移動部材とピルケース入りのカセットが装填された状態のラックの初期位置を示す上面図である。 移動部材の待機位置を示す斜視図である。 (A)〜(E)は、移動装置による最下段のピルケースの押出し動作を示す図である。 服薬支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 (A)〜(E)はカセットの管理態様を示す説明図である。 表示装置の入力画面の例を示す概略図である。 表示装置の薬剤提供時刻の入力画面の例を示す概略図である。 表示装置の選択画面の例を示す概略図である。 服薬支援装置1の動作を示すフローチャートである。 カセットの変更処理の動作を示すフローチャートである。 薬剤の交換処理動作を示すフローチャートである。 カセットの設定動作を示すフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係る服薬支援装置1を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図である。また、図2は、服薬支援装置1の分解斜視図である。また、図3は、服薬支援装置1の内部の平面図である。なお、以下に述べる上下、左右、前後といった方向は、特段の断りがない限り、図1(A)に示す矢印F方向を前、矢印B方向を後とした場合の方向を示す。
服薬支援装置1は内部に装置本体2を備えている。装置本体2の前面は前面カバー3で覆われ、装置本体2の左右の両側面は側面カバー5、5で覆われ、装置本体2の背面は背面カバー7で覆われ、装置本体2の上面は上面カバー9で覆われている。
前面カバー3の中央上部には、正面視略長方形の開口11が形成されており、開口11には、略長方形の表示装置13が配設されている。
開口11の下側には、正面視で向かって右側に扉部70が設けられている。扉部70には、奥側に向かうにつれて内部側に傾斜する凹部75が設けられている。凹部75には、左右に側壁78(78a、78b)が形成され、凹部75の底部には観音開き扉71が設けられている。
観音開き扉71は、右扉72と左扉73とで構成されている。右扉および左扉は、それぞれ開口の両側縁を中心として開閉自在に支持されている。右扉72の中央軸72bの上部、左扉73の中央軸73bの上部には、右扉72および左扉73をそれぞれ閉じる方向に付勢するためのばね74(74a、74b)がそれぞれ設けられている。
開口11の下側には、正面視で向かって左側にボタン孔15が形成されている。ボタン孔15には、ボタン17が配置されている。
ボタン17の下部には、赤外線センサ19が配置されている。
扉部70の下部には、複数のスピーカ孔61が形成され、スピーカ孔61の後側には、スピーカ63が配置されている。
複数のスピーカ孔61の下部、すなわち、前面カバー3の中央下部には、USBの規格に従ったコネクタを有する差込口65が設けられている。差込口65には、差込口を被覆するための差込口カバー67が形成されている。
装置本体2は、ラックユニット81と、ラックユニット81の周囲を囲うフレームユニット83と、フレームユニット83の下部に設けられるメインプリント基板85と、ラックユニット81の下部に設けられる図3に示す各ギヤを設けたスライダーユニット87とを備える。
フレームユニット83の四隅には、柱8(8A〜8D)が立設されており、これら各柱8(8A〜8D)の上端部は、フレーム12で連結されている。柱8(8A〜8D)とフレーム12とは、本体枠2aを形成している。
図3に示すように、本体枠2aの内側には、中央軸35が配置されており、この中央軸35の周囲には、ラックユニット81が設けられている。ラックユニット81には、ラックユニット81の中心に対して偏位した状態で周方向に等間隔に4個のラック21(21A〜21D)が設けられている。偏位させてラック21(21A〜21D)を配置することで、中央軸35からラック21(21A〜21D)の前端までの距離を小さく形成することができ、これにより、服薬支援装置1を小型化できる。
ラック21(21A〜21D)は、一対のL字状の側壁部材を互いに対向して立設することで構成される。
ラック21(21A〜21D)には、上方の開口から、収納部としてのカセット23(23A〜23D)が装填される。
服薬支援装置1の正面視で、中央から横に外れた位置に設けられる観音開き扉71と対向する位置には、ラック21Aが設けられている。
ラック21Aの背部には、ラック21Dが設けられており、ラック21Aの背部とラック21Dに向かって左側の側壁とは、所定の間隔δをあけて隣り合っている。ラック21Dは、服薬支援装置1の正面視で右側を前方となる向きに備えられている。
他のラック21(21A〜21D)についても、それぞれ同様に間隔δが設けられている。
この構成によれば、例えば、各ラック21(21A〜21D)を中央軸35を中心として十字型に4箇所設ける場合と比べ、ラックユニット81にラック21(21A〜21D)を複数配置しても、回転籠の半径を短くすることができ、服薬支援装置1を小型化できる。
ラック21(21A〜21D)には、それぞれカセット23(23A〜23D)が装填される。各カセット23(23A〜23D)には、縦に7個のピルケース27がそれぞれ収容され、各ピルケース27には図示を省略した薬剤が収容される。
各カセット23(23A〜23D)の前面下部には、図2、図6に示すように、ピルケース27が押し出される際に開閉するカバー24(24A〜24D)が設けられている。また、図4に示すように、各カセット23(23A〜23D)後面の中央部88は、縦に開口している。後述する移動装置30が最下段のピルケース27の後端部27Eを押すことができるよう、各カセット23(23A〜23D)後面の中央部88では、ピルケース27がむき出しに装填されている。
ラックユニット81にカセット23(23A〜23D)を介して装填された最下段のピルケース27は、後述する移動装置30により後端部27Eを押され、開閉自在のカバー24(24A〜24D)を開けて前方に押し出される。そして、ピルケース27は、観音開き扉71を介して、利用者に提供される。
なお、各ピルケース27の後端部27Eの中央部には、図6に示すように、押し出されたピルケース27を引戻す引戻し爪95が引っ掛かるために設けられた窪み部27Aが設けられている。
各カセット23(23A〜23D)には、4種類の別異の塗色が施される。そして、この各カセット23(23A〜23D)に対応するピルケース27には同種色合いの塗色が施され、この塗色により設定時刻に服用する薬剤のピルケース27の誤配置が防止されている。
上面カバー9には、中央部から前方にかけて上面カバー9の形状に沿うカセット挿入部52が形成されている。カセット挿入部52の図2において右側には、カセット23を挿入するための開口からなるカセット挿入口54が形成されている。各カセット23(23A〜23D)は、カセット挿入口54を介して装置本体2に出し入れされる。
カセット挿入部52には、カセット挿入口54と隣接する位置にセンサ穴56が形成されている。センサ穴56の内部には、不図示の蓋開閉検知センサが設けられている。
上面カバー9には、カセット挿入部52を開閉する上蓋51が設けられている。上蓋51は、上面カバー9の中央部側の基部53を中心として上下方向に開閉可能とされている。
上蓋51の表面51aには、略正方形の鍵凹部57が形成されており、鍵凹部57には、上蓋51が開閉されないようにロックするための鍵穴58が形成されている。
また、上蓋51の裏面51bには、上蓋51が閉じられた際にセンサ穴56に挿入される位置に突起55が形成されている。また、上蓋51の基部は、固定部品59で固定されている。
そして、上蓋51が閉じられ突起55がセンサ穴に挿入された状態で、蓋開閉検知センサが突起55を検知することで、上蓋51が閉じられていることを検出することができるように構成されている。また、上蓋51が開けられ、突起55がセンサ穴56から引き抜かれると、蓋開閉検知センサを介して上蓋51が開けられたことが検出される。本実施の形態では、後述するように、カセット23(23A〜23D)を装填したラックユニット81が回転するが、上蓋51が開けられた状態では、ラックユニット81が回転しないよう制御されている。
この服薬支援装置1では、一人の利用者に対し、薬剤7日分が管理される一例を説明する。この場合、所定の時刻になると、例えばカセット23Aに収納された最下段のピルケース27が観音開き扉71から押し出される。利用者は、押し出されたピルケース27を手で取り出し、その薬剤を服用する。次の時刻になると、例えばカセット23Dに収納されたピルケース27が観音開き扉71から押し出される。
利用者は、手で取り出し、その薬剤を服用する。利用者は、この服用を繰り返して、1日に4回、設定時刻に服用する薬剤を服用できる。設定時刻としては、例えば、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前の4回を設定することができる。
次に、ラックユニット81を回転させる機構について説明する。
ラックユニット81は、回転用モータ117により回転駆動される。
図3に示すように、回転用モータ117のウォームギア117Aには二段ギヤ118のギヤ118Aが噛み合う。この二段ギヤ118のギヤ118Bは、二段ギヤ119のギヤ119Aに噛み合い、二段ギヤ119のギヤ119Bには、二段ギヤ120のギヤ120Aが噛み合う。二段ギヤ120のギヤ120Bは、ギヤ121に噛み合い、ギヤ121は、小ギヤ122とも噛み合う。小ギヤ122は、ラックユニット81に設けられるラックユニットギヤ123とも噛み合う。
したがって、回転用モータ117が回転駆動されると、二段ギヤ118、二段ギヤ119、二段ギヤ120、ギヤ121、小ギヤ122を介してラックユニットギヤ123が回転する。ラックユニットギヤ123の回転により、ラックユニット81が回転する。
ラック21(21A〜21D)は、ラックユニット81が回転用モータ117により回転駆動されることで、周方向に移動可能とされ、前面カバー3のすぐ裏側に位置することになるラック21(21A〜21D)は、観音開き扉71に対向するように構成されている。
ラック21Aの後方かつ下方であり、観音開き扉71に対向する方向の位置には、ピルケース27を押し出し、引き戻すための、移動装置30が固定配置されている。
この移動装置30は、移動用モータ140により往復動される。移動用モータ140のウォームギア140Aには、二段ギヤ141のギヤ141Aが噛み合う。この二段ギヤ141のギヤ141Bはギヤ142に噛み合い、ギヤ142は、二段ギヤ143のギヤ143Bが噛み合う。二段ギヤ143のギヤ143Bは、二段ギヤ144のギヤ144Aとも噛み合う。二段ギヤ144のギヤ144Bは、押出し・引戻しギヤ145に噛み合うように設けられている。押出し・引戻しギヤ145は、移動装置30に連結されている。
したがって、移動用モータ140が回転駆動されると、二段ギヤ141、ギヤ142、二段ギヤ143、二段ギヤ144を介して押出し・引戻しギヤ145が上面視では矢印Xの前後方向に往復動する。押出し・引戻しギヤ145の往復動により、移動装置30が往復動する。
次に、ピルケースの移動装置30について説明する。
図4は、移動装置30とピルケース27入りのカセット23(23A〜23D)が装填された状態のラック21(21A〜21D)との初期位置を示す上面図である。図5は、移動装置30の待機位置を示す斜視図である。図6は、移動装置30による最下段のピルケース27の押出し動作を示す側面図である。
図5に示すように、移動装置30の左右両端側には、それぞれ案内機構102が設けられており、それぞれの案内機構102には、前案内レール105と、後ろ案内レール107とが設けられている。
前案内レール105は、移動装置30が前後、上下に移動する場合に前案内ピン90を案内する案内レールである。前案内レール105は、後端部に水平面と略水平に延びるピン留め部105aと、ピン留め部105aの前端から前方にかけて側面視で傾斜しながら上昇する上昇部105bと、上昇部105bの前端から水平面と略水平に延びるスライド部105cと、スライド部105cの前端から前方にかけて側面視で傾斜しながら下降する下降部105dとで構成されている。
後ろ案内レール107は、移動装置30が前後、上下に移動する場合に後ろ案内ピン96を案内する案内レールである。後ろ案内レール107は、後端部に水平面と略水平に延びるピン留め部107aと、ピン留め部107aの前端から前方にかけて側面視で傾斜しながら上昇する上昇部107bと、上昇部107bの前端から略水平に延びるスライド部107cとで構成されている。
案内機構102の内側であり、前案内レール105の上昇部105bとスライド部105cの上方位置には、ピルケース支え92の昇り案内ピン101を案内する支え部案内レール109が設けられている。支え部案内レール109の後端部には、支え部案内レール109の後端にかけて傾斜する傾斜面109aが設けられている。
案内機構102に案内される移動装置30は、移動装置本体91と、移動装置本体91の後部に設けられているピルケース支え92とで構成されている。
移動装置本体91の前側上部には、移動装置本体91の上部から略垂直に立ち上がるピルケース引戻し爪95が設けられている。ピルケース引戻し爪95の後方には、移動装置本体91の上部から略垂直に立ち上がる、最下段のピルケース27を押し出すための押出し材(押出し部)100が設けられている。
また、移動装置本体91の前端下部には、前案内ピン90が設けられている。前案内ピン90は、前案内レール105で案内される。
また、移動装置本体91の後部には、ピン98が設けられている。
また、図4に示すように、移動装置本体91には、カセット検知レバー97と、カセット検知レバーの内側に設けられているピルケース検知レバー99とが設けられている。また、検知センサ部93には、カセット検知レバー97がカセット23(23A〜23D)に当接したかを判断し、カセット23(23A〜23D)の有無を検知するカセット検出センサ205(図7参照)と、ピルケース検知レバー99がピルケース27の後端部27Eに当接したかを判断し、ピルケース27の有無を検知するピルケース検知センサ204(図7参照)とが設けられている。
仮に、カセット検知センサを設けない場合には、カセット23(23A〜23D)を検知することができないため、ピルケース検出センサ204がピルケースを検知しないときに、カセット23(23A〜23D)内のピルケース27が空になった状態か、或いは、ラック21(21A〜21D)にカセット23(23A〜23D)が装着されていない状態かを、判定できない。
本実施形態では、カセット検出センサ205、ピルケース検出センサ204を設けたことで、ピルケース27が装填されていない空のカセット23(23A〜23D)を容易に識別できる。
また、本実施形態では、カセット検出センサ205およびピルケース検出センサ204を移動装置30に設けることで、カセット検出センサ205、ピルケース検出センサ204を一箇所にまとめて配置でき、コストの低減、配線の簡易化等が図れる。
ピルケース支え92の前端上部には、側面視で略L字型のピルケース支えアーム92aが設けられており、ピルケース支え92の後端下部には、後ろ案内ピン96が設けられている。また、ピルケース支え92の中央部には、昇り案内ピン101が設けられている。ピルケース支え92は、後ろ案内ピン96を基点に、上側に移動自在となるように構成されている。
移動装置30と隣接する位置には、案内部94が設けられている。案内部94には、ピン98が嵌めこまれており、ピン98を上下にスライドさせることで移動装置本体91の上下の動きを案内する上下案内レール103が設けられている。
図7は、服薬支援装置の機能的構成を示すブロック図である。
図7に示すように、服薬支援装置1は、制御部200と、モータドライバ201と、記憶部202と、表示装置13と、操作部203とを備えている。
また、制御部200には、ピルケース検出センサ204と、カセット検出センサ205と、カセット位置検出センサ206とがそれぞれ接続されている。
制御部200は、CPUや、ROM、RAM、その他周辺回路を備える。制御部200は、事前にインストールされた制御プログラムを読み出して実行することにより、各種演算を行うとともに、服薬支援装置1の各部を制御する。
制御部200は、所定の制御プログラムを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
モータドライバ201は、駆動回路を備え、制御部200の制御に従って、回転用モータ117に駆動電流や駆動パルスを出力して、回転用モータ117を駆動する。上述したように、回転用モータ117の駆動に従って、ラックユニット81が回転駆動される。
また、モータドライバ201は、制御部200の制御に従って、移動用モータ140に駆動電流や駆動パルスを出力して、移動用モータ140を駆動する。上述したように、移動用モータ140の駆動に従って、移動装置30が所定の方向に移動される。
記憶部202は、不揮発性メモリを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。記憶部202は、カセット23、ピルケース27、薬剤服用時刻などの情報を記憶する。
表示装置13は、例えば、液晶表示装置などにより構成されており、制御部200による制御により、利用者の操作に応じた所定の事項や利用者に伝える事項を表示させる。
入力装置は、利用者の操作を通じ、薬剤提供時刻の設定や、カセット23の入れ替えなど操作指示を受ける。
なお、表示装置13をタッチパネル機能を備えた液晶表示パネルで構成することで、表示装置13と、入力装置とを一体的に構成するようにしてもよい。また、入力装置としては、不図示のハードキーによる入力する構成でも、外部端末からSDカードやUSBメモリなどの記憶媒体を介して入力する構成でもよい。
また、本実施形態においては、利用者には、薬剤の服用者、薬剤服用者の介護者や家族などが含まれる。
ピルケース検出センサ204は、カセット23にピルケース27がに存在するか否かを検出するものであり、カセット検出センサ205は、移動装置本体91にカセット23が存在するか否かを検出するものである。また、カセット位置検出センサ206は、所定のカセット23が観音開き扉71の正面に位置しているか否かを判断するものである。
これら各センサは、光センサであってもよいし、スイッチなどの機械式センサであってもよい。
また、制御部200は、複数あるカセット23(23A〜23D)のグループ数を演算し、各グループのカセット23に対して服用時刻を入力するだけで、各カセット23(23A〜23D)の設定を、自動的に行うことができるように構成されている。
まず、制御部200は、利用者が設定した薬剤提供時刻に薬を排出するための管理を行なうために、各カセット23(23A〜23D)に役割を示すカセット識別子Sを割り当てて管理を行う。
図8(A)〜図8(E)はカセットの管理態様を示す説明図である。
図8においては、左側に位置するカセット23Aの識別子をS1、このカセット識別子S1から時計回りに、の各カセット23B〜23Dについて識別子を、順次、S2、S3、S4に設定する。
制御部200は、カセット23(23A〜23D)が属するグループ番号としてグループ識別子Gを割り当てて管理を行う。
ここでいうグループとは、「1回に服用する薬の薬提供時刻に紐付けるカセット23の集まり」を意味し、グループ識別子は「G(m_n)」で定められる。これを用いた例は後述する。
ここで、mは、当該グループが含むカセット23の数(服薬支援機のカセット数)/(服用者の1日の薬剤の服用回数)、nは、当該グループに付される番号(連番)である。
本実施形態においては、利用者は、表示装置13をタッチ操作することで、1日の薬剤の服用回数を「2回」と入力する。この薬剤の服用回数の入力は、利用者が表示装置13をタッチ操作して数字を入力するようにしてもよいし、表示装置13に薬剤の服用回数のメニュー画面を表示させ、利用者がメニュー画面から選択して入力するようにしてもよい。
制御部200は、薬剤の服用回数の入力を受け付けたら、服薬支援装置が備えているカセット23の個数を服用回数で割ることで、グループ数を演算してグループ識別子を設定する。
グループ識別子を設定したら、制御部200は、各グループ識別子に対して、指定の薬剤提供時刻を区別するための薬剤提供時刻識別子Tを紐付けて管理を行う。
例えば、朝の薬剤提供時刻に識別子T1、昼の薬剤提供時刻に識別子T2、夜の薬剤提供時刻に識別子T3、寝る前の薬剤提供時刻に識別子T4を付与する。なお、不使用のカセット23には不使用の意味を持たせた薬剤提供時刻識別子T0を付与する。
薬剤提供時刻識別子T1,T2,T3,T4には、利用者によって入力された薬剤提供の時刻が紐付けられる。
なお、前回までに提供していた薬剤提供時刻をそのまま利用する場合は、薬剤提供時刻の入力を省略できるような構成としてもよい。
また、グループ識別子Gに対して薬剤提供時刻を自動的に設定した場合に、制御部200は、各グループ識別子Gの中のカセット23に対する設定を仮決定として、利用者に確認させるように制御してもよい。
以下、具体的に説明する。
図8(A)は、各カセット23(23A〜23D)に対し、カセット識別子S1のカセット23Aには朝用の薬剤、カセット識別子S2のカセット23Bには昼用の薬剤、カセット識別子S3のカセット23Cには夜用の薬剤、カセット識別子S4のカセット23Dには寝る前用の薬剤をそれぞれ割り当て、1日の薬剤の服用回数が4回の場合の例を示している。
この場合には、利用者は、表示装置13をタッチ操作することで、1日の薬剤の服用回数を「4回」と入力する。
図9は、表示装置の入力画面の例を示す概略図である。図9においては、1日の薬剤の服用回数を表示し、該当する服用回数を選択操作することで、服用回数を入力する場合の例を示している。本例の場合は、「4回」を選択する。
そして、制御部200は、入力された服用回数に基づいて、グループ識別子Gの設定を行う。すなわち、制御部200は、カセット4個÷服用回数4回の演算を行い、その解である「1」を1つのグループが含むカセット23の数としてグループ識別子Gを設定する。
制御部200は、図8(A)に示すように、カセット識別子S1のカセット23Aについて、グループ識別子をG(1_1)、カセット識別子S2のカセット23Bについて、グループ識別子をG(1_2)、カセット識別子S3のカセット23Cについて、グループ識別子をG(1_3)、カセット識別子S4のカセット23Dについて、グループ識別子をG(1_4)と設定する。
続いて、制御部200は、グループ識別子G(1_1)のカセット23Aに対して朝の薬剤提供時刻識別子T1、グループ識別子G(1_2)のカセット23Bに対して昼の薬剤提供時刻識別子T2、グループ識別子G(1_3)のカセット23Cに対して夜の薬剤提供時刻識別子T3、グループ識別子G(1_4)のカセット23Dに対して寝る前の薬剤提供時刻識別子T4を付与する。
なお、本実施形態においては、1日の薬剤の服用回数を4回とした場合の例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、服薬支援装置1が備えるカセット23の数以下の服用回数が設定可能である。このようにすることで、例えば、カセット23の数が5つ以上に増えた場合でも、対応が可能である。
図10は表示装置の薬剤提供時刻の入力画面の例を示す概略図である。図10においては、カセット23毎に薬剤提供時刻と薬剤の時間帯とをそれぞれ矢印キーにより入力する場合の例である。例えば、グループ識別子G(1_1)のカセット23AについてはAM7:00、グループ識別子G(1_2)のカセット23BについてはPM0:00、グループ識別子G(1_3)のカセット23CについてはPM6:00、グループ識別子G(1_4)のカセット23DについてはPM10:00というように入力を行う。
そして、薬剤提供時刻が入力されたら、制御部200は、薬剤提供時刻識別子T1,T2,T3,T4と、利用者によって入力された薬剤提供時刻とを紐付ける。
フォルダ
また、図8(B)は、1日の薬剤の服用回数が2回の場合の例を示している。
この場合には、例えば、薬剤の服用回数が朝、夜の2回の場合、利用者は、表示装置13をタッチ操作することで、1日の薬剤の服用回数を「2回」と入力する。
そして、制御部200は、入力された服用回数に基づいて、グループ識別子Gの設定を行う。すなわち、制御部200は、カセット4個÷服用回数2回の演算を行い、その解である「2」を1つのグループが含むカセット23の数としてグループ識別子Gを設定する。
制御部200は、図8(B)に示すように、カセット識別子S1、S2のカセット23A、23Bについて、グループ識別子をG(2_1)、カセット識別子S3、S4のカセット23C、23Dについて、グループ識別子をG(2_2)と設定する。
続いて、制御部200は、グループ識別子G(2_1)のカセット23A、23Bに対して朝の薬剤提供時刻識別子T1、グループ識別子G(2_2)のカセット23C、23Dに対して夜の薬剤提供時刻識別子T2を付与する。
そして、前述の場合と同様に、各グループ識別子G(2_n)のカセット23について薬剤提供時刻が入力されたら、制御部200は、薬剤提供時刻識別子T1,T2と、利用者によって入力された薬剤提供時刻とを紐付ける。
また、図8(C)は、1日の薬剤の服用回数が1回の場合の例を示している。
この場合には、例えば、薬剤の服用回数が朝の1回の場合、利用者は、表示装置13をタッチ操作することで、1日の薬剤の服用回数を「1回」と入力する。
そして、制御部200は、入力された服用回数に基づいて、グループ識別子Gの設定を行う。すなわち、制御部200は、カセット4個÷服用回数1回の演算を行い、その解である「4」を1つのグループが含むカセット23の数としてグループ識別子Gを設定する。ここで、制御部200は、1日の薬剤の服用回数が「1回」と入力された場合は、頓服薬や予備薬などの時刻にかかわらず服用する必要がある薬剤を使用するか否かを利用者に選択させる。図8(C)の例では、利用者が頓服薬や予備薬を使用しない場合の例を示す。
制御部200は、利用者が頓服薬や予備薬を使用しない旨の情報が入力されたと判定した場合、図8(C)に示すように、カセット識別子S1、S2、S3、S42のカセット23A〜23Dについて、グループ識別子をG(4_1)と設定する。
続いて、制御部200は、グループ識別子G(4_1)のカセット23A〜23Dに対して朝の薬剤提供時刻識別子T1を付与する。
そして、前述の場合と同様に、グループ識別子G(4_1)のカセット23について薬剤提供時刻が入力されたら、制御部200は、薬剤提供時刻識別子T1と、利用者によって入力された薬剤提供時刻とを紐付ける。
また、図8(D)は、図8(C)と同様に、1日の薬剤の服用回数が1回の場合の例を示している。図8(C)と同様に、例えば、薬剤の服用回数が朝の1回の場合、利用者は、表示装置13をタッチ操作することで、1日の薬剤の服用回数を「1回」と入力する。そして、制御部200は、入力された1日の薬剤の服用回数に基づいて、グループ識別子Gの設定を行う。
すなわち、制御部200は、カセット4個÷服用回数1回の演算を行い、その解である「4」を1つのグループが含むカセットの数としてグループ識別子Gを設定する。
ここで、制御部200は、1日の薬剤の服用回数が「1回」が入力された場合は、頓服薬や予備薬などの時刻にかかわらず服用する必要がある薬剤を使用するか否かを利用者に選択させる。図8(D)の例では、利用者は頓服薬や予備薬を使用する場合の例を示す。
制御部200は、利用者が頓服薬や予備薬を使用する旨の情報が入力されたと判定した場合、図8(D)に示すように、4つあるカセット23A〜23Dのうち、例えば、頓服薬用に1個のカセット分を引いたカセット識別子S1〜S3までの3つのカセット23A〜23Cを使用し、残りのカセット識別子S4のカセット23Dを頓服薬や予備薬を収容するカセットとして使用するように設定する。
このように3つのカセット23A〜23Cを使用する場合には、制御部200は、カセット3個÷服用回数1回の演算を行い、その解である「3」を1つのグループが含むカセット23A〜23Cの数としてグループ識別子Gを設定する。
制御部200は、図8(D)に示すように、カセット識別子S1、S2、S3のカセット23A〜23Cについて、グループ識別子をG(3_1)と設定する。
そして、前述の場合と同様に、制御部200は、グループ識別子G(3_1)のカセット23A〜23Cに対して朝の薬剤提供時刻識別子T1を付与して、利用者によって入力された薬剤提供時刻とを紐付ける。
ここで、図8(D)の例では、カセット識別子S4のカセット23Dについて、例えば、頓服薬用として使用する。
この場合には、制御部200は、カセット識別子S4のカセット23Dに対して、グループ識別子G(1_2)を設定して、他のグループ識別子G(3_1)とは別の管理で制御するように構成される。
そして、頓服薬などは、特定の服薬時刻を持たないため、薬剤提供時刻識別子に服薬時刻を持たない時刻を意味するT5を設定し、薬剤提供時刻識別子T5には、薬剤提供時刻を紐付けない。
このように設定することで、カセット識別子S4のカセット23Dについて、利用者が薬剤取り出しの操作を行うことにより、時刻に関係なく薬剤を取り出すことが可能となる。
なお、図8(D)の例では、頓服薬や予備薬を使用する場合に、1つのカセット23を設定するようにしたが、2つ以上のカセット23を頓服薬や予備薬用に設定するようにしてもよい。この場合に、頓服薬や予備薬を使用するカセットの数を利用者に選択若しくは入力させるようにしてもよい。
また、図8(E)は、1日の薬剤の服用回数が3回の場合であって、4つあるカセット23(23A〜23D)のうちカセット識別子S1〜S3までの3つのカセット23A〜23Cを使用する場合の例を示している。
この場合には、例えば、薬剤の服用回数が朝、昼、夜の3回の場合、利用者は、1日の薬剤の服用回数を「3回」と入力する。
そして、制御部200は、入力された服用回数に基づいて、カセット4個÷服用回数3回の演算を行う。この場合、その解は、「1余り1」となる。
そのため、余りの1つのカセット23Dについては、使用するか否かを選択できるようにしてもよい。
図11は、表示装置の選択画面の例を示す概略図である。例えば、図11に示すように、「カセットが1つ余っています。頓服薬の格納に利用しますか?」といった案内を表示する。
そして、利用者により、余りのカセット23Dを頓服薬の格納に利用することを選択した場合は、前述の図8(E)に示す例のように、カセット識別子S4のカセット23Dについて、頓服薬のカセット23Dとして設定する。
一方、利用者により、余りのカセット23Dを頓服薬の格納に利用することを選択しない場合は、カセット識別子S4のカセット23Dについて、使用しないように設定する。
カセット23Dを使用しない場合は、カセット識別子S4のカセット23Dについて、グループ識別子をG(0)と設定し、薬剤提供時刻識別子T0を付与する。
なお、カセット識別子S1〜S3までの3つのカセット23A〜23Cについて、グループ識別子Gおよび薬剤提供時刻識別子を設定する手順は、前述の場合と同様である。
前述のようにカセット23(23A〜23D)に対して、カセット識別子S、グループ識別子G、薬剤服用時刻識別子Tがそれぞれ設定されたら、制御部200は、時刻を監視しながら服薬支援装置を動作させるように制御する。
制御部200は、時刻が、T1、T2、T3、T4のいずれかに合致したら、薬剤の提供を行うように制御する。これは、始めに時刻からカセットグループを特定する。例えば、図8(B)の例では、T1の時刻になったらT1に紐付くグループ識別子G(2_1)を特定する。
次に、グループに属するカセット23を特定する。例えば、図8(B)の例では、グループ識別子G(2_1)が特定されたら、カセット識別子S1またはS2を特定する。制御部200は、特定されたカセット識別子のうち、小さい番号S1のカセット23Aを選択する。
カセット23Aが選択されたら、制御部200は、カセット位置検出センサ206により、該当するカセット23Aが観音開き扉71の正面に位置するまで、回転用モータ117を駆動制御し、カセット23Aが観音開き扉71の正面に位置したら、移動装置30を駆動制御して、カセット23Aの最下段のピルケース27を排出するよう制御する。
この場合において、ピルケース検出センサ204により、カセット23にピルケース27が存在するか否かを検出し、ピルケース検出センサ204によりピルケース27が存在しないことを検出した場合は、同じグループ識別子Gをもった次に大きい番号のカセット23に切り換える。
例えば、図8(B)の例では、カセット識別子S1のカセット23Aにピルケース27が存在しないことを検出した場合、次回以降は、同じグループ識別子G(2_1)をもつカセット識別子S2のカセット23Bに変更する。
次に、本発明に係る服薬支援装置1を用いた服薬提供方法について説明する。
図12は、服薬支援装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部200は、あらかじめ設定されている薬剤提供時刻になったら、薬剤提供時刻と紐付けられている薬剤提供時刻識別子Tに基づいて、対応するグループ識別子Gによりグループを特定する(ステップS1)。
続いて、制御部200は、グループ識別子Gに対応するカセット識別子Sのカセット23を特定する(ステップS2)。この場合において、特定されたグループに複数のカセット23が存在する場合は、特定されたカセット識別子のうち、小さい番号のカセット23を特定する。
カセット23が特定されたら、制御部200は、カセット位置検出センサ206により、該当するカセット23が観音開き扉71の正面に位置するまで、回転用モータ117を駆動制御する(ステップS3)。カセット23が観音開き扉71の正面に位置したら、移動装置30を駆動制御して、カセット23の最下段のピルケース27を排出する(ステップS4)。
そして、ピルケース検出センサ204により、カセット23のピルケース27の有無を検出し(ステップS5)、制御部200がピルケース27が存在していると判断した場合は(ステップS5:NO)、薬剤の提供処理は終了する。
一方、ピルケース27が存在していないと判断した場合は(ステップS5:YES)、同じグループ識別子Gの中の他のカセット23に変更する(ステップS6)。
次に、前記ステップS6によるカセット23の変更処理について説明する。
図13は、カセットの変更処理の動作を示すフローチャートである。
制御部200がピルケース27が存在していないと判断した場合は、制御部200は、同じグループ識別子Gの中に存在する他のカセット23を探す(ステップS11)。
続いて、制御部200は、同じグループ識別子Gの中に現在のカセット23のカセット識別子より大きい番号のカセット識別子が設定されたカセット23が存在するか否かを判断する(ステップS12)。
そして、制御部200は、大きい番号のカセット識別子が設定されたカセット23が存在すると判断した場合は(ステップS12:YES)、現在のカセット識別子から新たなカセット23のカセット識別子を使用するように設定を変更する(ステップS13)。
一方、カセット23が存在しないと判断した場合は(ステップS12:NO)、ピルケース検出センサ204により、現在のグループ識別子Gの中にあるカセット23のピルケース27が存在するか否かを判断する(ステップS14)。
そして、制御部200は、カセット23内のピルケース27がすべて空であると判断した場合は(ステップS14:YES)、現在のグループ識別子Gの中に存在するカセット23の薬剤がなくなったと判断し(ステップS15)、該当する時刻に提供する薬剤が空になった旨を報知する(ステップS16)。報知手段としては、例えば、表示装置13に表示させて報知するようにしてもよいし、スピーカ63から音声により報知するようにしてもよい。
この場合において、1つのグループ識別子Gの中に存在する複数のカセット23のうち、1つのカセット23のピルケース27が空になったと判断した場合に、報知を行うようにしてもよい。
次に、薬剤の交換処理動作について説明する。
図14は、薬剤の交換処理動作を示すフローチャートである。
図14に示すように、薬剤の交換を行う場合は、制御部200は、例えば、表示装置13により、カセット23の設定の入力操作を促す(ステップS21)。これは、例えば、所定のカセット23のピルケース27が空になったと判断した場合に行われる。
利用者は、前述のように薬剤の服用回数を入力するなどして、各カセット23のグループ識別子Gの設定を行う。
次に、制御部200は、カセット23に対応するグループに対して、薬剤提供時刻の入力操作を促す(ステップS22)。利用者は、各グループに対して薬剤提供時刻を入力する。
制御部200は、表示装置13などにより、カセット23の交換を促す(ステップS23)。利用者により、新たな薬剤が収納されたピルケース27が装着されたカセット23を装着する。
制御部200は、カセット23が交換された後、必要なカセット23にピルケース27が存在するか否かを判断し(ステップS24)、ピルケース27が存在すると判断した場合は(ステップS24:YES)、動作を終了する。
このような薬剤の交換処理は、例えば、いつも服用している薬剤がなくなり、新たな薬剤を追加する場合に行われるものである。また、これに限らず、例えば、いつも服用している薬剤に変更があり、1日の薬剤の服用回数が変更されたりした場合にも行われる。
次に、カセット23の設定動作について説明する。
図15は、カセットの設定動作を示すフローチャートである。
図15に示すように、制御部200は、表示装置13に1日の薬剤の服用回数を入力するよう促す(ステップS31)。これは、前述のように図9に示すような服用回数の表示を、表示装置13に表示させることで行われる。
制御部200は、入力された服用回数に基づいて、グループ識別子Gの設定、各グループ識別子Gに対する薬剤服用時刻識別子Tを設定し、カセット23の設定の仮決定を行う(ステップS32)。
制御部200は、例えば、表示装置13に表示させることにより、カセット23の設定の仮決定でよいか、利用者に入力操作を促す(ステップS33)。
そして、利用者の入力操作により、仮決定でよい場合は(ステップS34:YES)、制御部200は、余りのカセット23が存在するか否かを判断する(ステップS35)。制御部200は、余りのカセット23が存在すると判断した場合は(ステップS35:YES)、余りのカセット23の使い方を利用者に入力するよう促す(ステップS36)。
余りのカセット23が存在しないと判断した場合は(ステップS35:NO)、動作は終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、1回に服用する薬剤を収納可能なピルケース27を収納するための複数のカセット23(収納部)と、あらかじめ設定された所定の条件をもって薬剤の提供を行う制御部200と、薬剤の服用回数を入力する操作部203と、を備え、制御部200は、操作部203により入力された1日の薬剤の服用回数とカセット23の個数に基づいて、カセット23を1つ以上のグループ化する設定を行う。
これにより、1日の薬剤の服用回数とカセット23の個数に基づいて、カセット23を1つ以上のグループ化する設定を自動的に行うことができ、利用者の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、制御部200は、操作部203により入力された薬剤服用時刻を各グループ毎に設定する。
これにより、カセット23のグループ化設定を行った場合、各グループ毎に薬剤服用時刻を設定することで、簡単な操作で薬剤の服用時刻の設定を行うことができる。
また、本実施形態によれば、制御部200は、カセット23のグループ化設定を行った結果、余りのカセット23が存在する場合、若しくは1日の薬剤の服用回数が1回の場合、常備薬以外の薬を収納するか否かを利用者に選択させる。
これにより、余りのカセット23の利用を選択させることで、余りのカセット23の有効利用を図ることができる。
また、本実施形態によれば、制御部200は、カセット23のグループ化の設定を行った結果、1つのグループに複数のカセット23が存在する場合、1のカセット23のピルケース27が存在しない場合、他のカセット23に変更する。
これにより、1つのグループに複数のカセット23が存在する場合、1つのグループ内の各カセット23毎に日付などの設定を行うことなく、複数のカセット23の切換えを自動的に行うことができる。
なお、本実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、収納部としてカセットを用いた場合の例について説明したが、カセットを用いず、服薬支援装置1のラック21などに直接ピルケース27を設置するようにしてもよい。この場合は、ラック21の内部が収納部として機能することになる。
また、例えば、制御部200の構成は、処理内容に応じてさらに多くの構成要素から構成するようにしてもよいし、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように構成してもよい。
また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
1 服薬支援装置
2 装置本体
13 表示装置
21 ラック
23 カセット
27 ピルケース
30 移動装置
71 観音開き扉
91 移動装置本体
117 回転用モータ
140 移動用モータ
200 制御部
201 モータドライバ
202 記憶部
203 操作部
204 ピルケース検知センサ
204 ピルケース検出センサ
205 カセット検出センサ
206 カセット位置検出センサ
S カセット識別子
G グループ識別子
T 薬剤提供時刻識別子

Claims (5)

  1. 1回に服用する薬剤を収納可能なピルケースを収納するための複数の収納部と、
    あらかじめ設定された所定の条件をもって前記薬剤の提供を行う制御部と、
    前記薬剤の服用回数を入力する操作部と、を備え、
    前記制御部は、前記操作部により入力された1日の薬剤の服用回数と前記収納部の数に基づいて、前記収納部を1つ以上のグループ化する設定を行うことを特徴とする服薬支援装置。
  2. 前記制御部は、前記収納部のグループ化の設定を行った場合、前記操作部により入力された薬剤服用時刻に基づいて、各グループ毎に薬剤服用時刻を設定することを特徴とする請求項1に記載の服薬支援装置。
  3. 前記制御部は、前記収納部のグループ化の設定を行った結果、余りの収納部が存在する場合、若しくは1日の薬剤の服用回数が1回の場合、常備薬以外の薬を収納するか否かを利用者に選択させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の服薬支援装置。
  4. 前記制御部は、前記収納部のグループ化の設定を行った結果、1つのグループに複数の収納部が存在する場合、1の前記収納部のピルケースが存在しない場合、他の前記収納部に変更することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
  5. 1日の薬剤を収納可能なピルケースを複数の収納部に収納し、あらかじめ設定された所定の条件に従って前記ピルケースを提供する服薬提供方法において、
    前記薬剤の1日の薬剤の服用回数と前記収納部の個数とに基づいて、前記収納部を1つ以上のグループ化する設定を行うことを特徴とする服薬提供方法。
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